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【艦これ】提督「一人ぼっち」 榛名「じゃないです!」
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1 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/03(土) 23:19:54.70 ID:a2Ht4lUA0
・初投稿
・提督と榛名メイン
・詳しい訳じゃないから違和感あるかも
それでもOKならヨロシク
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1472912394
2 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/04(日) 00:09:32.19 ID:bHVrihE50
友A「提督ー!ホームラン頼んだぞー!」
提督(小学生期)「よっしゃぁ、やってやらぁ!」カキーン
友B「ああああ!またやられたぁ」
友A「ば、バカヤロー!いくら何でも飛ばしすぎだぁ!」
小督「すまぬ……すまぬ……」
──────
小督「うーん、どこ行ったかなぁ、ボール」ガサガサ
小督「アイツらも手伝ってくれたって良いのに……ん?」
榛名(小学生期)「……」ジーッ
小督「あ、そのボール!」
小榛名「……どうぞ」
小督「わ、あ、ありがとう」
小督(かわいい子だな……同い年くらいか?初対面だけど……)
3 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/04(日) 00:27:26.72 ID:bHVrihE50
小督「君、名前は何てーの?」
小榛名「……はるな、です」
小督「オレ、提督ってんだ。君、一人なの?」
小榛名「……」
小督「……?」
友A「オーイ、まだかよォ〜〜」
小督「あ、行かなきゃ……そうだ、一緒行こうよ!」
↑手を掴む
小榛名「え?……わっ」
↑手を掴まれる
ダッダッダッダッ……
───────
友A「やっと戻って……!?」
友B「オイ、あの女……」
小督「すまーん!この子も一緒にいれてやらないか?」
友A「オイお前……名前は?」
小榛名「う……榛名、です……」
友B「お前、何処から来た?」
小督「お、おい、お前ら?」
小榛名「……」
友B「お前、《かんむす》だなッ!?」
友A「おいみろ、コイツのカチューシャ!《海軍》って書いてあるぞ!」
4 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/04(日) 09:14:05.80 ID:bHVrihE50
友C「かんむすって、人のカタチをしたサツリクマシーンなんでしょ!?センセーもカーチャンも言ってたぜ!」
友D「僕たち殺されちゃうの!?」
友E「そんな〜」
小榛名「……」
友A〜K「帰れェ!出てけェ!!」
小督「──オイ!!!!!」
友&小榛名「!」ビクッ
小督「お前ら良い加減にしろよ、海軍が自分たちの仲間を殺す訳ないだろうが」
友A「……お前ら、帰るぞ」
友B「あ、ああ」
5 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/04(日) 09:40:57.75 ID:bHVrihE50
────────
提督(それから俺は教員たちは避けられ、友たちからも嫌がらせを受けるようになった)
提督(逆に、親は理解してくれた。学校への抗議もしてくれたが、結局中学は別の場所へ行くことになった)
────────
中督(わざわざ違う中学に行かねばならないとは)
中督(……親には迷惑かけるな……)
同級生A「中督ゥ、早くしねぇと授業間に合わねーぞ」
中督「あ、すまん」
〜授業中〜
同級生B「なぁオイ、聞いたか?公園の美少女の話」小声
中督「なんぞそれ」小声
同級生A「公園あるだろ?夕方になるとな、金色の変わったカチューシャした黒髪の美少女が居るらしい」小声
中督(ん?もしや……)
同級生B「んで、今日何人かで見に行くんだけどよぉ、一緒に行こうぜ」小声
同級生A「どうせ帰り道だろ、行こうぜ」小声
中督「……うん、行こう」小声
6 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 01:52:45.47 ID:nttjvlJx0
見てる人居るのかコレ
1日1〜5レスくらいだと思ってネ
─────
同級生A「オイ、見ろよ」小声
同級生B「うひょ、噂通りの美人」小声
中督(榛名、だな……声はかけない方が良いか)
同級生A「おっとぉ、黙り込んじゃって。一目惚れか?」
同級生B「ぬへへw」
中督「ちげーよ」
同級生A「またまたぁ」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 02:23:58.27 ID:/tbMy0k3o
見てるよー
投下中ならすまん
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 02:32:26.19 ID:SWP3SlsRo
みとるで
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 04:10:08.76 ID:x96a9xUAo
続けてどうぞ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 07:57:09.62 ID:Lmc/8nL1O
いいから続けるんだよ!
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 16:51:00.25 ID:YYUd4ocFO
昨日あれから更新待ってたのに
12 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 19:17:24.48 ID:nttjvlJx0
うわー待ってた人ゴメンよ
学校の関係で物凄く更新遅いよ。あと何故か書きだめが消えてたよ
本当にごめんね
同級生A「あ、やっべぇ今日早く帰らなきゃイカンわ、じゃあの」
同級生B「そりゃ遺憾ってなwww……おっと俺も部活戻るわ、じゃあの提督」
中督「ん」ノシ
中督(そして誰も居なくなったな……話かけるか?)
??「オイ!居たぞ!」
中督「!」
??「手間ァ掛けさせてくれたなァ」
中榛名「……」
??「ッ!貴様ぁ何だその態度は!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/05(月) 19:25:08.65 ID:vnzHBLmfO
期待してる
14 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 19:32:22.25 ID:nttjvlJx0
中榛名「……て……さい」
??「なっ!?」
中榛名「榛名は……大罪を……軍律を犯しました。どうぞ殺して下さい」
??「榛名、貴様……」
??「よせェ、憲兵少佐」
憲兵少佐「な、教官殿!?」
教官「……わかった、今ァ、楽にしてやろう」チャカッ
中榛名「……」
中督「ッ!やめろおおおおおお!!!!!」ダッ
憲兵少佐「!?」
教官「うんン?」
中榛名「……!?提督さん!?」
中督「うおおおおおッ!」
憲兵少佐「小僧ッ!」っ警棒
中督「ッ」ガシッ
憲兵少佐「ぬおっ!?」グルンっ ドサッ!
中督「テメェェェ」ブォンっ
教官「フン」ガシ
中督「ガッ……」顔メリィ……
中榛名「教官!やめてください!」
15 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 19:53:48.86 ID:nttjvlJx0
教官「ほォ、殺してほしいだの、やめろだの……何時からそんなに欲張りになったァ?」
中榛名「……ッ」
教官「それになァ、俺は」
教官「死人のお願いなど聞けねェなァ!」メリィィィイイイ
────────
提督(俺はそこで気絶した)
提督(その寸前、俺は悔しくて仕方がなかった)
提督(だがその理由が……わからなかった)
────────
中督「ハッ……こ、こは……」
神通「目が、覚めましたか」
中督「!?……艦、娘?じゃあここは……海軍?」
神通「ええ。海軍教育大隊本部……若き艦娘の学校、と言った所でしょうか」
中督「お、俺は」憲兵少佐「我々の保護下に置かれている」
中督「!?」
憲兵少佐「小僧、先程は世話になったな」
神通「中学生とは言え、公務中の軍人に手を出したんですもの……仕方がないですね」
中督「お前ら、榛名を……仲間を殺そうとしただろうが!それを止めて、罪になるのか!?」
神通「それについては、教官から直々にお話をしたい、と」
憲兵少佐「そういう事だ。……キズも大したコトないだろう!来いッ!」ガシッ
中督「ガキ相手に手荒な……」
続きは後から投下するよ
飯と風呂と犬の散歩済ませてくるよ
16 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 20:56:42.82 ID:nttjvlJx0
コンコン
教官「入れェ」
ガチャッ
憲兵少佐「失礼いたします!例の子供を連行して参りました!」
教官「憲兵少佐、君ァ、出ていいィ」
憲兵少佐「ハッ……そら、入れ!」
中督「……」
憲兵少佐「では」
ガチャン
教官「……」
中督「……アンタは仲間を殺すのか」
教官「……質問は俺からさせて貰う……お前さん、榛名の何だァ?」
中督「これと言った関係は無い」
教官「だがアイツは、お前さんの名前を知っていた……そしてお前さんを庇った……それで居てェ、何の関係も無いだとォ?」
中督「本当だ。1年程前に、一度話しただけだ。その時に互いの名前を……」
教官「なるほどォ、やっぱりお前さんだったか……」
中督「……何がだ」
教官「艦娘は、長い間ァ人間から迫害されてきた。無論、榛名も例外じゃァ無い。だが……訳あって……アイツはァ、人間の世界に、自ら飛び込み続けた」
教官「……殆ど泣いて帰って来たァ。装備妖精の加護が無い所為で、アザや擦り傷、切り傷を負ってきた時も珍しくなかった……」
教官「だが……一度、たった一度だけ……アイツが、嬉しそうに……帰って来た日があった……」
17 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 21:01:12.73 ID:nttjvlJx0
小榛名『榛名……やっと、トモダチができました』
小榛名『例え、他の皆が敵になっても、一緒に居てくれる……』
小榛名『トモダチが……できました』
18 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 21:43:58.20 ID:nttjvlJx0
教官「だが、次の日以降は……ただ泣いてるだけ、だったァ」
中督「……俺が、虐めを受けて……ロクに外に出なくなった日か」
教官「……お前さんに、頼みがァある」
教官「アイツは、訳あってェ一人ぼっちだ」
教官「アイツの、支えになってくれねェか」
中督「……………質問はそれだけか」
教官「ああ」
中督「じゃあ次はこっちの質問だ」
中督「何故あんなにあっさり、榛名を殺そうとした?」
教官「……」チャカッ
中督「なッ」
バン バン バン バン バン バン バン バン──
中督「──え───コルク?──」
教官「例え、心が死人になったとてェ、教え子は教え子だ」
教官「我ら誇り高き帝国軍人───仲間割れなど、望む者はおらん」
中督「……俺は、お、俺は、骨折り損、かよ」
教官「だがそのお陰で……アイツは救われる」
教官「救って、くれるんだろ?」
19 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 22:05:40.91 ID:nttjvlJx0
──────
提督(俺は一旦、家に帰された)
提督(憲兵少佐のジープで……その所為で親を驚かせてしまった……勿論、しこたま怒られた……憲兵少佐、あの野郎、笑っていやがった)
提督(……榛名を、救える。そう考えると……妙に嬉しく感じた)
──────
女担任「中督クン、進路希望が決まったんだって?へぇ、今時の子にしては速いねぇ」ナデナデ
女担任「それで何処だね?──ほぉ、海軍か!教育大隊も隣街だね。偏見は多いけど、アタシは誇れる仕事だと思ってるよ」
女担任「まだ1年だから焦る事は無い。けど、相談したい事があったら、何時でも言ってね〜」
同級生A「お前コラ」パシンッ 中督「あいたっ」
同級生B「おまっ、ズルいぞ!センセーに頭撫でられるとか、アレだ!ズルいぞ!」
同級生A「そーだぞ!条約違反だ!」
中督「何も結んで無かろうが!」
同級生B「何をしたんだ?正直に言えば許してやる」
中督「進路希望先を決定した。努力する、と宣言した」
同級生A「へぇ、速いな。で、何処だ?」
中督「……秘密だ」
同級生B「はぁ!?センセーには教えて、俺たちには教えねぇのか!?ズルいぞ!」
中督「お前さっきからそれしか言ってねぇじゃねぇか!」
20 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/05(月) 22:36:49.89 ID:nttjvlJx0
──────
提督(俺は他人を信用しなくなってしまっていた)
提督(女担任や親たちは信用出来たが──俺は、小学校の二の舞になるのを恐れていた)
──────
中督(あれから一切、榛名と会っていない)
中督(『救うのは、こっちに来てからでいい』)
中督(教官はそう言っていたが……)
中督(……教官がそういうのならば、そうするしかないな)
──────
提督(中学時代の月日は、想像以上に早かった。他の奴らも各々、自分の道を進んでいった)
提督(俺は……教育大隊へ行った)
提督(入試、その他の試験も上位に位置し、艦隊を任されるだけの信任は得た)
──────
コンコンッ
教官「入れェ」
提督「失礼します」
教官「……すまない、なァ」
提督「……自分で決めた事です。それよりも、命じてください──榛名に、我が艦隊への転属を」
教官「ああ。そのつもりだ。その前にィ……昔話に付き合ってくれェ」
──────
21 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 00:24:44.30 ID:db6wItwa0
多分今日はコレでラスト
教官「俺たちは、離島防衛の任に当たっていたァ」
教官「俺は未熟だったァ」
教官「俺たちは、敵大艦隊の総攻撃を受けた」
教官「俺の部下の殆どの艦娘が散ったァ──。その中に……榛名の姉妹艦が含まれていた」
金剛『キョーカン!ヒエイ!ハルナ!キリシマ!皆!どうか生きてくだサイ!Please run away!』
金剛『ここは、Name shipの腕の見せ所ネ!』
金剛『だから、生きて!生きていれば──』
金剛『人と一緒にいれば、必ず仲間が居ますカラ!』
金剛『だから────』
比叡『お姉様だけに、いい顔させてられません!私だって、貴女たちのお姉さんなんです!』
比叡『だから、貴女たちは逃げなさい!早く!急いでッ』
比叡『───そう、生きて』
比叡『──生きて、ね』
霧島『はるな』
霧島『わたし、ここまでみたい』
霧島『──もっと生きたかった──だから、約束』
霧島『私の分まで──』
教官「まだ幼い子たちだった」
教官「生まれながらにして艦の魂を背負い……幼いうちから心に傷を負う」
教官「アイツらの人生は……俺たちの思っている以上に、きっとォ──」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/06(火) 06:22:12.07 ID:RwK6UT+00
おつ
23 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 06:46:14.91 ID:db6wItwa0
次の投下は夜になる
書きだめ無いので2、3レス程
読んでくれてありがとね
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/06(火) 07:48:11.55 ID:HHKfbTzDO
教官は若本さんかな?
25 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 17:12:08.70 ID:db6wItwa0
まだ続き出来上がってないからテキトーにcv一覧
あくまで俺の好み。皆様のお好きな音声でお楽しみください
小督: 朴?美
中督: 朴?美
提督: 諏訪部順一
教官: 野沢那智
憲兵少佐: 飛田展男
女担任: 甲斐田裕子
ギャラは支払わんよ
26 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 21:46:16.04 ID:db6wItwa0
誤字脱字多いね
許してね
──────
提督(教官の顔は夕焼けの陰になって見えなかった)
提督(『榛名をよろしく頼む』)
提督(教官は、白髪交じりの頭を、深々と下げた)
──────
その晩
コンコン
教官「入れェ」
ガチャ
憲兵少佐「失礼いたします」
教官「……就寝時間中にすまんなァ」
憲兵少佐「いえ、大丈夫ですよ」
教官「……提督の奴にな、金剛たちの事を話した」
憲兵少佐「そう、ですか」
教官「……憲兵少佐、お前は」
教官「俺を──恨んでいるか?」
憲兵少佐「な、何を!?」
教官「お前の、義妹たちを見殺しにした俺をォ」
教官「憎んでいるのかァ?」
27 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 21:54:36.47 ID:db6wItwa0
ガシャァァン!!!
憲兵少佐「ふざけた事を言わんでください、先生」
教官「──『先生』か、随分とまァ懐かしい響きだな」
憲兵少佐「アレはアンタの望んだ事じゃない!彼女たちの掛け替えのない意思だ!先生、アンタが一番知ってるでしょ!?」
教官「……」
憲兵少佐「……取り乱してすみませんでした。暫く、休みをいただきます。では」
ガチャ、バタァァン!
金剛たち『憲兵少佐義兄さん』
憲兵少佐「ッ」
憲兵少佐「……くそっ、くそっ、酒……」
28 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 22:11:01.43 ID:db6wItwa0
───────
街の酒場
憲兵少佐「……」
??「……あら、珍しい。義兄さんが酒を飲むなんて」
憲兵少佐「」ギョッ
女担任「……先生と何かあったんだ?」
憲兵少佐「……うるさい、二度と俺を義兄さんなんて呼ぶな」
グビッ
憲兵少佐「あの人は……何もわかっちゃいなかったんだ、先生は」
憲兵少佐「金剛型や神通……それにお前」
憲兵少佐「オレの義妹だ。皆、誰一人除く事無く」
憲兵少佐「だがな、オレは、もうお前らの義兄じゃいられないんだよ」
憲兵少佐「オレは、オレのこの『野望』は……彼女たちの名誉に、傷をつける物なんだ……!」
──パァン!
憲兵少佐「──いってぇ」
女担任「酔いは醒めたか?──まさか貴方が、そこまで愚かだとは思って無かった」
女担任「良いわ。好きにすればいい。私も、義妹である神通や榛名たちも、きっと先生も」
女担任「貴方を、もう家族だとは──思わない」
ガチャン
憲兵少佐「……そうだ、オレは愚かだ」
憲兵少佐「だから、こんな、『復讐劇』なぞ望むのだ」
29 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/06(火) 23:58:54.92 ID:db6wItwa0
──────
一週間後
種子島基地
提督(現在の我が艦隊の勢力。駆逐艦『暁』、『響』、『雷』、『電』、『吹雪』、『時雨』、『夕立』)
提督(戦闘経験、それぞれ6回程度。演習は10回程度)
提督(そこに、戦艦が加わる。……バランスは大切にせんとな)
コンコン
提督「どうぞ」
ガチャ
時雨「提督、警備任務終わったよ。はい、報告書と珈琲」
提督「ああ、ありがとうな」ズズッ
時雨「もうすぐ梅雨が明けるね。僕は少し寂しいな」
提督「なに、梅雨が明けたら台風が来るさ。そしてその前に戦艦も来る」
時雨「提督もスゴイね、教育大隊と1、2回の連絡で戦艦の配備を取り決めさせるなんて」
提督「……ワケあり、だがね」ズズッ
時雨「ふーん」 ガチャ 夕立「提督さん!夕立頑張ったっぽい!褒めて褒めて!」むぎゅ〜
提督「のわ、ばかもの、こぼ、溢れ、アチッ、アチチッ」
時雨「ちょっと夕立!ダメだよ!離れなよ!」
<誰か夕立を止めろォ!
<なのです!
<ぽい〜〜
<報告書大破!
榛名「ここが、提督さんの基地」
榛名(規模の割に賑やかな所ですね)
30 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 00:56:49.11 ID:F9KiKcWi0
提督「……ようこそ、榛名。我が艦隊へ」
榛名「提督さん……これから、よろしくお願いします」
提督(マトモに話すのはコレが初、か……)
提督(しかし何だこの感覚は……何だか心がむず痒いような……)
榛名「……あの、提督さん。遅くなってしまいましたが……」
榛名「初めて会った日……それと、中学生の時の公園の件、本当にありがとうございました」
提督(思っていたより明るいな。楽観はせんほうが良いだろうが)
提督「いや、こちらこそ君に感謝しているんだ。俺が……あの空気に染まらずに、強く生きてこれたのも、君のお陰なんだ……ありがとう」
榛名「え?あ、はい、いえ、こちらこそ……///」
今日は終わり また夜に投下する
なんか書きダメとかなりストーリー変わったから迷走の予感
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/07(水) 01:12:50.01 ID:bKsuPbXHo
乙
完走してくれればそれでいいです
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/07(水) 01:35:39.79 ID:UB3DUcMbO
珈琲飲みながら報告書見てるとこに夕立が抱きつき無事報告書は大破した
提督と榛名ようやく再開できたのか
33 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 02:26:13.57 ID:F9KiKcWi0
榛名と提督やっと再会……続きどうしよう……初めてなのにムズカシイもの書こうとしたバチが当たったか
書きダメ版はすっごく軽くてラブラブフワフワした奴だった
今頃教官がクリスマスの悲劇(ダイハードネタ)に見舞われる筈だった
榛名と提督の初デートとか
でも内容は思い出せない
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/07(水) 07:57:12.80 ID:lJ+yttJLo
取り敢えずレスの最後にこの後無茶苦茶〜を入れればok
35 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 19:59:58.44 ID:F9KiKcWi0
っ館内放送
提督「──各員に告ぐ、速やかに会議室に集合せよ」
提督「──というわけで、本日よりこの榛名が着任した。皆、よろしく頼む」
榛名「よ、よろしくお願いします!」
響「ハラショー」 暁「ふん、暁の方がレディーなんだから!」
雷「困ったことがあったら、雷を頼っていいのよ!」 電「はわわわ、皆一斉に喋っちゃダメなのです〜」 夕立「夕立っぽい!よろしくっぽい!」 吹雪「今度、島を案内しますね!」
提督「高校かココは……いや、確かに元々そうだったんだが……」
榛名「え、えーと」
時雨「」グイグイ
榛名「は、はい?」
時雨「アメは好きかい?」っボンタンアメ
榛名「あ、ありがとうございます」
36 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 20:29:12.26 ID:F9KiKcWi0
──────
提督「さて、警備任務は先ほど終わらせてある。だがこの基地の役割は、治安維持に留まらない」
榛名「では、何をすればよろしいのでしょう?」
提督「ここの艦娘たちと一緒に、町へ行ってくれ。小さな町だがな、悪人はそこまでいない。用事はこのメモに書いてある」
榛名(……おつかい、ですね)
榛名「わかりました!榛名、感激です!」
提督「はい、メモ」
ぴとっ(手と手が触れ合う音)
提督「あ」
榛名「」
榛名「」
榛名「」
榛名「」ボンッ
提督「す、すまん!ワザとじゃ──」
<榛名さん、どうしたっぽい?
<ストレスで体調崩したんだって
<東京と種子島はかなり違うからなのです
<頼っていいって言ったのにぃ〜
37 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 21:40:30.85 ID:F9KiKcWi0
翌日
吹雪「今日こそはお使いに行きましょう!」
響「榛名はもう大丈夫なのかい?」
榛名「はい!榛名は大丈夫です」
提督「じゃあ頼むよ。領収書は種子島基地宛に──」
電「何言ってんだ お前も行くのです」
提督「はい」
夕立「クリーニング屋くらい自分で行けっぽい!」
時雨「珈琲溢した夕立が言うセリフじゃないよね」
事務長「行ってらっしゃい、無駄遣いは止めてくださいね」
暁「レディーがそんな事する訳ないでしょ!」
雷「ついでに牛乳も買わなきゃ!」
軍曹「お留守番は任せてください」
提督「では後を頼む」
38 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 23:04:13.13 ID:F9KiKcWi0
──────
吹雪「あそこの駄菓子屋さん!懐かしいお菓子があるんですよ!」
時雨「僕はいつもあそこでボンタンアメを箱買いしてるんだよ」
榛名「わあ、今度一緒に行きましょう!」
吹雪「はい!」
提督(積極的に町民と関わる事で、理解を深めて貰う。これも大事な任務の筈だ)
夕立「……提督さん、夕立お腹すいたっぽい」ぐ〜
暁「暁もー!」
雷「今晩は雷特製カレーよ!我慢しなさい!」
響「雷、もうカレーは4日続いてるんだが」
雷「ただのカレーじゃないわ!1日目はハヤシカレー、2日目はカツカレー、昨日は夏野菜カレー、今日はカレーうどんとご飯入りパンよ!」
時雨「わーい今日のディナーは炭水化物の塊だーウレシイナー(棒)」
電「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
↑「ホラ、早くレストラン連れてけよ」というオーラ
提督「は、榛名、榛名は何が食べたい?今日は俺の奢りでレストランに行くぞぉ〜〜」汗ダラダラ
榛名「いいのですか!?」パァァァ
榛名「榛名、感激です!」ニコニコ キラキラ
提督(……な、何だ?鼓動が……)バクッバクッバクッ
39 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/07(水) 23:10:12.68 ID:F9KiKcWi0
今日はここまで
読み返してみたが、
榛名のメンタル回復早いわ オリキャラが阿保みたいに多いわ。なんだか恥ずかしいな
今後の展開は困難極まる
あと最後の提督の鼓動は、決してストレスによる不整脈じゃないので。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/07(水) 23:22:17.11 ID:ZkBPOSLzO
レストランに行くぞぉ〜〜つていってんのに早弁のごとく何か食べてんのかと思った
レストランではもちろんカレー頼んだんだよね?
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 00:33:05.51 ID:oiz8lAmpO
おつ
42 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/08(木) 00:34:41.68 ID:+qyy8ivk0
───────
レストラン
財布「7000円しか無いよ!」 提督「」
提督「……『鹿屋飛行隊カレー(780円)』にしよう」
※この店で1番安い
時雨「え、結局カレー食べるの?」ヒソヒソ
提督「……実は7000円しか持ってきてないんだ。しかし俺は《炭水化物の塊》を摂取する趣味は持っていない」ヒソヒソ
時雨「えええええ!?お金足りるの!?」ヒソヒソ
提督&時雨「チラッ」
榛名「?〜」るんるん
榛名「……?」←視線に気付いた
榛名「?」ニコッ
提督「好きな物を食べなさい」ニコ…
榛名「……!」パァァァ
榛名「ありがとうございます!では……『本格鶏飯セット(1970円)』を!」
提督「」
提督「おい」ヒソヒソ
提督「お前ら、鹿屋飛行隊カレーな」ヒソヒソ
時雨「え」 提督「飛行隊カレーな」ヒソヒソ
夕立「お腹すいたからもう何でもいいっぽい」←本心
吹雪「せめて……他のモノは……」ヒソヒソ
提督「これなら許可する」ヒソヒソ
っ『激辛桜島大噴火カレー(800円)』
※この店で2番目に安い
吹雪「」
暁「ちょっと待ちなさいよ!」 提督「『お子様ランチ(800円)』にはゼリーが着くぞ」ヒソヒソ 暁「お冷持ってくるわ」
雷「私『ドリンクバー(300円)』だけで良いわ」提督「お前のような部下を持てて俺は本当に嬉しい」グスン
響「『ウォッカ(250円)』」 提督「未成年だ!お前もお子様ランチ!」ヒソヒソ
43 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/08(木) 00:53:48.69 ID:+qyy8ivk0
提督(しまったぁぁああ!10円!10円足らん!)
提督(落ち着けぇぇえええ 食い逃げなぞ考えるなぁぁぁ)
榛名「提督さん?大丈夫ですか?顔色が優れないようですが……」
提督「──いや、大丈夫だよ。ただ少し汗が冷えてきてね──」
このあと無茶苦茶考えた
〜1時間後〜
提督「すみません、全額ツケといてください、請求書は──」
─────
教育大隊
大隊事務員「憲兵少佐殿、コレは一体どういうことですかな?」ピラッ
憲兵少佐「?何の話だ?」
請求書「7010円、早よ払え 某日、提督が使ったんやで」
憲兵少佐「」
このあと無茶苦茶 抗議した
44 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/08(木) 00:57:25.89 ID:+qyy8ivk0
電の分忘れてた
電はどーせ威圧で鶏飯セット頼んだので
補完よろしく
面目無いなホント
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 05:04:38.53 ID:L3ge/SlS0
おつ
46 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/08(木) 06:25:03.45 ID:+qyy8ivk0
と、まあ何レスかギャグパートにしたが
どうでしょうかね
俺的にはしばらくギャグ(及び日常)をやってから
シリアスパートと伏線回収するつもりだが
ではまた今晩
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/08(木) 15:20:24.71 ID:6DHT6ji6o
これは電やない、プラズマや
48 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/08(木) 17:35:41.11 ID:+qyy8ivk0
補足
「しばらく休みを貰う」と言ったのに、さも当たり前のように出勤してた憲兵少佐について
憲兵少佐「教育大隊に忘れ物を取りに戻ったら請求書も受け取る羽目になった」
49 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/09(金) 01:48:31.12 ID:urOKf3Iv0
すまない
今日は多忙につき
投下できません
50 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/09(金) 20:29:46.21 ID:urOKf3Iv0
─────────
某日 就寝時間
夕立「時雨以外の人と寝るなんて久しぶりっぽい」
響「艦娘全員と一緒に寝るとは、実にハラショーだ」
暁「これで誰も怖がらないわね!」
電「元々暁ちゃん以外の怖がりなんていないのです」
雷「たっくさんお話できるわね!」
吹雪「眠れるかなぁ」
榛名「電気消しますよ〜……わぁ、星が綺麗ですよ」
時雨「本当だ……何だか疲れなんて吹っ飛ぶよ」
暁響雷電「Zzz……」 吹雪「はやっ!?」
夕立「そういえば、榛名さんは何でココに来たっぽい?」
榛名「え?」
時雨「だってこんな小規模な基地に、要請も無いのに戦艦が配属されるなんてオカシイと思ってさ。皆で話題になってたんだ」
吹雪「ここ周辺の深海棲艦も強くて軽巡レベルですからね」
榛名「そ、れは……」
51 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/09(金) 22:55:07.10 ID:urOKf3Iv0
時雨(…………)
時雨「あっ!そういえばさ、提督が着任したばっかりの時の話、榛名さんにした?」
夕立「まだしてないっぽい!」
吹雪「アレはホントに可笑しい!」
榛名(庇われた……?)
榛名「榛名、聞きたいです!」
────────
提督着任日
海軍種子島基地まで15分の地点
飛行艇US-2機内
提督(たかいたかいこわいこわい ふふこわ)
搭乗員「提督殿、大丈夫ですか?顔色が悪いですが……」
提督「いや、問題無い。心配するな」滝汗
操縦士「もしかして飛行機苦手なタイプですか?」
提督「違ーう!」 無線『こちら地上管制。種子島上空を飛行中のUS-2《ルリカケス》へ。貴機の付近で深海棲艦の艦載機が確認されている。十分注意せよ。送れ』
操縦士「《ルリカケス》了解。通信終わり……搭乗員、基地の艦娘に防空警戒情報を」
搭乗員「了解」
52 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/10(土) 05:49:30.89 ID:fdETs1OY0
体育祭があるとキツイな
今晩また投下する
ストーリー進行がバカみたいに遅い
自分でもびっくりしてる
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/09/10(土) 08:29:32.53 ID:bph/yISMo
学生アピールすごいっすね^^
ゴンベッサさんにも見て貰いたいわ
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/10(土) 10:01:06.13 ID:DHjWkqURO
ageんなゴムクズ
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/10(土) 10:45:32.52 ID:SSwm/6ybo
まず学校の国語の教科書隅から隅まで読んだ方がいいよ
小学校一年のからな
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/10(土) 12:01:08.46 ID:FY+YhcPJO
俺はちゃんと読んでるよ
外野はあんま気にせんで
57 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 00:11:24.30 ID:s3gke7900
うーん やっぱ時間をかけないと文法デタラメなのしか作れん
すまないと思ってる
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/11(日) 00:22:40.63 ID:NrqzPa5fo
謝らなくていいから早く書くんだ!
59 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 00:30:23.58 ID:s3gke7900
今日は眠い
明日いくらか投下する予定
なんだかすまんね
60 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 00:36:49.79 ID:s3gke7900
敵機「」ガガガガガガガガガガッ
操縦士「うおっ、被弾した!」
搭乗員「エンジン出力、落ちてます!」
提督「まだ来るぞ!」
操縦士「前方にはもう艦娘が展開している!強行着水する!」
搭乗員「天使とダンスだ!」
提督(うおおおおおめっちゃGがかかるうううう!?)
時雨「あれ?なんか突っ込んできてない?」
吹雪「ホントだ、物凄い速度で水面に向かってるね」
61 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 00:45:53.93 ID:s3gke7900
ザパァァァァァァァァァ!!!!
提督「うおおおおおおおおお」
敵機「」ガガガガガガガガガガッ
操縦士「フラップ大破!」
搭乗員「左舷がボロボロだ!」
時雨「対空射撃、よーい!てぇー!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
敵機「!」スッスッ
暁「ダメ!当たらない!」
吹雪「とにかくUS-2から敵機を引き離さないと!」
ガガガガガガガガガガッ
夕立「弾幕、張れるだけ張るっぽーい!」
ガガガガガガガガガガッ
敵機「全機撤退セヨ、モハヤ我々ニ勝ち目はナイ」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/11(日) 04:37:21.01 ID:PbTTKRh00
擬音面白すぎるからもっとやってくれ
63 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 15:06:46.18 ID:s3gke7900
響「逃がさない……!」ガガガッガガガッ
時雨「てぇー!皆殺しだぁ!」ガガガガガガガガガガッ
電「US-2の救護をしてくるのです!」
時雨「了解!」ガガガッ ガチッガチッ
夕立「雷!タマ!タマ持ってこいっぽい!」
雷「はい!」
暁「突撃よ!!!」
<逃げるんじゃないっぽーい!
<バンザーーーーーイ
<ypaaaaaaaaaa
ガチャ
電「大丈夫なのです!?」
操縦士「いてぇチクショぉ……腕の骨が折れた」
搭乗員「医者だ、医者を呼べ」
電「2名は……無事……あと1人は……?」
提督「」
電(気絶、なのです。命は助かったみたい)
電「司令官さん、ですよね?しっかりするのです」
64 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 16:26:55.06 ID:s3gke7900
提督「!」バッ
電「え」
提督「もご……?」電のスカートの中
吹雪「電ちゃん、敵はもう片付いたよ。そっちは……ど……う?」
電「な の で す !!!」ドゴォッ
提督「がはぁっ!?」メリィっ
────────────
時雨「それ以来、電は提督に対して高圧的になったのさ」
夕立「Zzz……」 吹雪「Zzz……」 時雨「話の途中で寝るのは失礼だと思うんだ」
榛名「クスッ……提督さんには悪いですけど、フフッ……少し笑ってしまいました」
電「あ?」
時雨&榛名「」ビクッ
電「お前は黙ってジッとしてるのです……」ムニャムニャ
し
65 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 18:31:53.22 ID:s3gke7900
時雨「……ね、寝言だったね」
榛名「……あの」
時雨「うん?」
榛名「さっきは……ありがとうございました」
時雨「……何のことかな」
榛名「いえ……」
時雨「……誰にも、知られたくない事はあるさ。それに君は……僕と同じ、『残された側』の匂いがする」
榛名「……」
時雨「……辛さは……よくわかるんだ。でも」
時雨「それは……いつか止むさ」
榛名「ありがとう……」
時雨「……おやすみ、榛名」
榛名「はい、おやすみなさい」
暁(どうしよう……トイレ行きたくなっちゃった)
暁「ちょっと、雷……」ちょんちょん
雷「むにぃ……なぁにぃ……」
暁「トイレ……一緒に行ってあげてもいいわよ?」 雷「いい」暁(即答かよ)
66 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 18:53:04.31 ID:s3gke7900
暁「もう!本当は行きたいんでしょ〜!」 雷「ち〜が〜う〜」
榛名(あらあら……)
暁「もう〜」 榛名「」ちょんちょん 暁「うぇ?は、榛名さん?」
榛名「ごめんなさい暁ちゃん……榛名、少し御手洗に行きたくて……ついて来てくれませんか?」 暁「しょ、しょうがないわね!」 榛名(即答でしたね)
────────
オマケ
提督「?ぁー 疲れたー」
電「コラ休むなや」
提督「もう無理……身体動かん……」
電「……」
電「仕方……ないのです」ぎゅー
提督「え?……い、電?」
電「……」
提督「……壊れた?」 電「あ?」抓りッ 提督「あだだだだ」
電「お前は黙ってジッとしてるのです……」
電「……電は、最初にます会ったときから……」
提督「い、電……」
この後滅茶苦茶イチャついた
67 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 18:54:31.12 ID:s3gke7900
雀「ちゅんちゅん」
電「……」
↑夢だと気付く
この後滅茶苦茶 提督をボコった
68 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:57:45.23 ID:s3gke7900
電「〜最初にますあったときからなんたら」
↓
電「〜最初に会ったときからなんたら」
補完よろしく
69 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 22:56:52.25 ID:s3gke7900
───────
某日
事務長「提督さん、ちょっとお話が……」
提督「なんだ?」
事務長「実は、用途不明の10万円が口座に入っておりまして……」
提督「10万?他の部隊からもそんな報告はないが……」
事務長「はい。とにかく、事務隊本部へ連絡を取ってみます」
提督「ああ、頼む」
軍曹「提督殿!」
提督「む?どうした」
軍曹「憲兵隊本部から文書が──」
《海軍種子島基地ノ指揮下ニ在ル全兵力ニ告グ》
『同日の午後から 憲兵2個小隊を送る。 同日中は 総司令部命令により 種子島基地の全指揮権は 憲兵隊が持つものとする。抵抗する者は 皆 反逆者であるから 然るべき処分をする』
提督「なんだこの雑な文書は」
軍曹「妙なんです、提督殿。奴らにしてはあまりにも仕事が早すぎます。こいつぁ何か裏がある……」
提督「とにかく基地内の全ての人員に通達しろ。余計な事はさせるな」
軍曹「はっ」びしっ
70 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/11(日) 23:52:31.01 ID:s3gke7900
───────
3時間前
憲兵隊本部
PC室
憲兵少佐(種子島基地……金融文書……改ざん、オーケー)カタカタッ
憲兵少佐(偽造文書……作成……オーケー)カタカタッターンッ
本部長室
憲兵隊本部長「え?こんな書類あったかね?」
憲兵少佐「たしかにありましたが」
憲兵隊本部長「ふーん、ま、テキトーにやってきてね」ハンコばんっ!
憲兵少佐「ありがとうございます」
ガチャ バタン
憲兵隊本部長「さーて飲もう飲もう」
憲兵少佐(ここはどこまで堕ちれば気がすむのだ……!)
憲兵少佐「第1憲兵小隊、第2憲兵小隊!出撃準備、南方まで飛ぶぞ!」
憲兵中尉A・B「ハッ!」
71 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/12(月) 15:42:52.45 ID:+tRM+x8o0
憲兵中尉A「野郎ども!仕事だ」
憲兵中尉B「ブラックホークを用意!3分後には集合!ちゃっちゃと終わらせて、パチンコでも行こうや」
憲兵少尉「ヘヘッ、『片付けて』やらぁ」
────────
九州上空
UH-60J機内
憲兵少佐「2番機、何か見えるか」
2番機『いえ、何もありません。異常なし』
憲兵少佐「3番機は?」
3番機『こっちも何も無いです』
憲兵少佐「作戦説明を行う。種子島基地に不審なカネの動きが見えた。これより調査に乗り込む。書類は片っ端から押収、事務長と提督を連行する」
憲兵少尉「へっ、コッチは早く帰りてぇんだよ」
ガチャンッガシャッ
憲兵中尉A「! おい、勝手にMINIMIなんか撃つなよ?」
憲兵少尉「わかってますよ」
2番機
機内
憲兵中尉B「あー暇だな」
憲兵曹長「酒でも如何です?」
憲兵中尉B「おぉー気がきくねぇwww」
72 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/12(月) 18:09:19.49 ID:+tRM+x8o0
提督「……む」
<ブロロロロロロロロロ……
時雨「来たみたいだね」
榛名「……」
吹雪「怖いなぁ」
事務長(事務隊本部からも『知らん』とだけ、か)
軍曹「お嬢ちゃんたち、少し私の後ろにいなさい」
暁響雷電「はい(なのです)」
憲兵中尉A「全員動くな!」
憲兵曹長「事務長だな?まずは貴様から話を聞かせてもらう」
事務長「は、はい」
憲兵中尉B「艦娘はコッチにこい!」ガシッ
電「はわわわ」
軍曹「貴様ッ!子供に何をするのか!」ガシッ
憲兵曹長「おい、オマエ」
軍曹「あ、暁の嬢ちゃん!?」
暁「ひぃぃ」 憲兵曹長「大人しくしねぇか。でねぇとコイツが痛い目見るんだぜ?」っ特警棒
軍曹「……クッ!」
憲兵中尉B「ふん、よろしい」
73 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/12(月) 21:07:31.13 ID:+tRM+x8o0
憲兵少佐「小僧、榛名、久し振りだな……」
提督「お前……」
榛名「……」
憲兵少佐「よし、各班基地内をしらみ潰しにしろ!」
<A班は事務室へ!
<B班、提督室だ!
<C班は……
憲兵曹長「さっさと吐かねぇか!」ゲシッ
事務長「ぐふぅっ!」
憲兵中尉B「何もオレたちだって貴様らを逮捕なぞせん……ただ取引先を教えてくれればいい」
憲兵曹長「そうすればオレたちだって甘い蜜を吸えるってもんだ!」
事務長「はぁ…はぁ…何も隠してなどいない。あのカネは、誰も知らないうちに振り込まれたモノだ」
憲兵中尉B「貴様ァまだ隠すか!」バキッ ドガッ
事務長「ぐぁぁっ」
憲兵曹長「……吐けばラクにしてやるんだぜ?」
事務長「……事務隊本部だ」
憲兵中尉B「あ?」
事務長「事務隊本部に問い合わせてみろ……私には何もわからないが……」 憲兵中尉B「もう充分だ」
事務長「え?──な」
憲兵曹長「ヘヘッ、久々のMINIMIだ……ホント、戦争は地獄だぜ」ジャキッ
憲兵中尉B「お前もバカだよな、『軍曹と一緒に艦娘を庇おうと抵抗してきた』んだからな」
事務長「お前達っ、虚偽の報告を──!?それでも皇国海軍の憲兵か!?」
憲兵曹長「うるせぇ!死ねぇジジィ!」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/09/13(火) 08:15:24.25 ID:z4nPo/uZO
おつ
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/13(火) 10:40:00.32 ID:yGeGIA1RO
荒巻
76 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/13(火) 18:35:15.39 ID:Wxd/txrI0
ジャグッ──
憲兵曹長「」ブシャアアア ドチャッ
憲兵中尉B「え、く、首、が……」
憲兵少佐「……」
事務長「軍刀の一撃で……」
憲兵中尉B「あ、わわ、待て、儲けはアンタにやるから……」
憲兵少佐「貴様も馬鹿だな、『酒に酔った勢いで暴走した』んだからな」ズパァッ!
憲兵中尉B「ぶ──」ブシャアアア ドチャッ
憲兵少佐「……」ツカツカツカ
事務長「ヒッ…」
憲兵少佐「……」スパァン
事務長「あ…縄が……」
憲兵少佐「……」ツカツカツカツカツカツカ…………
事務長「……行って、しまわれた」ヘナ……
77 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/13(火) 19:08:27.49 ID:Wxd/txrI0
─────────
憲兵中尉A「さて、憲兵中尉Bから艦娘を押し付けられたが」
夕立「ぽーいぽっぽ〜いっ」るんるん 時雨「ちょっと夕立!緊張感持とうよ!」
暁「レ、レディの私が守るんだから!」ギュムー 雷「あたしに頼ってよね!」 ギュムー
榛名「榛名は大丈夫ですから……」 ギュムムー
電「ぐ、軍曹さんがカッコよかったのです///」
響「お腹が空いてしまった。憲兵中尉Bさん、ピロシキはあるかい?」
憲兵中尉A「なんだこのカオス」っピロシキ人数分
憲兵少尉「中尉殿、オレのMINIMI知らねぇっスか?」
憲兵中尉A「知らんな、憲兵曹長がヘリから持ち出してた気がするg おい人数分あるんだから取り合いするな!」
憲兵少尉「憲兵曹長のトコ行ってみっか……」
───────
憲兵曹長の首「」血溜まり 憲兵中尉B「」血みどろ
憲兵少尉「な──」 憲兵少佐「見たな」
憲兵少尉「! クッ!」っ9mm自動拳銃
パァン パァン
憲兵少佐「どこを狙っている」ズパッ
憲兵少尉「ぎゃああぁぁあ、腕がぁああ!!!」
憲兵少佐「このMINIMIを用意したのは貴様だな?御丁寧に何時でも射撃可能な状態に」
憲兵少尉「それが何だ!オレは面倒な仕事を片付けようとしただけ──」
憲兵少佐「そんなに面倒ならラクにしてやる」ズパッ
憲兵少尉「」ドクドクドクドクドク……
78 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/13(火) 19:36:28.58 ID:Wxd/txrI0
───────
憲兵中尉A「さて、貴様ら……10万はどうやって稼いだ?」
榛名「それが……皆さん本当に知らないみたいで……」
暁「暁たち子供だから知らなーい」モグモグ
吹雪「都合の悪い時はレディじゃないんだ……」モグモグ
時雨「僕は提督の秘書艦をやってるけど、不審な動きはなかったよ。事務長も軍曹も怪しい事はなかったし……」モグモグ
夕立「榛名さんは新入りさんだし、ここの艦娘がやるのは無理があるっぽい」モグモグ
憲兵中尉A(何かの間違いだったのか?)
───────
A班憲兵「めんどくせぇ、このデッチアゲ品を憲兵少佐に渡そうや」っ 今作った偽造書類
B班憲兵「そーしよそーしよ」
憲兵少佐「何か見つかったか?」
A班B班憲兵たち「コレが、事務室に」
憲兵少佐「ほぉ、借用書か」
A班憲兵たち「えぇ、そーです」
B班憲兵たち「やっぱ奴らクロです」
憲兵少佐「──褒美をやろう」ガチャ
A班B班憲兵「えっ」
ババババババババババババババババババババッッッ!!!
提督「!」
軍曹「貴様は、一体何が目的なんだ!」
事務長「……」
憲兵少佐「……今回の一件、全て私が仕組んだ事だ。全てが虚構だ。それがどうだ、コイツらは皆、汚職屋ばかりだ。書類偽造、嘘の報告など……腐敗の象徴だ」
憲兵少佐「……貴様らもわかっただろう、コイツらがどれだけ腐敗しきっているか。今、我が軍は廓清を欲しているという事が」
憲兵少佐「手を貸せ。──まあ、返答次第ではコチラも容赦せん」
79 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/14(水) 19:13:15.01 ID:7IqHpQJ50
タッタッタッタッ
憲兵中尉A「憲兵少佐殿、先ほどの銃声は何事でありますか!?」
憲兵少佐「……コイツら酒で酔ってやがった。全員仲間割れで死んでる」
憲兵中尉A「馬鹿な……酒の喧嘩で死ぬ人数じゃ無いですよ……」
提督「……本当だ。我々も見ていたが、生き残りは貴官と憲兵少佐のみ、だ」
憲兵中尉A「……そんな話があってたまるか!貴様ら全員拘束する!」スチャッ っ9mm自動拳銃
憲兵少佐「落ち着け……確かに信じられないだろう。だがな、よく思い出してみろ……この馬鹿どもは、本当に信頼できる連中だったか?汚れなき日本男児だったか?」
憲兵中尉A「うっ……」
憲兵少佐「さあ、銃を下せ……我々まで死んでしまっては、話にならんだろう」
憲兵中尉A「くっ……」スチャッ
憲兵少佐「……迎えを呼べ。ここには何もなかった」
80 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/16(金) 01:52:28.69 ID:bEd82gbm0
また今晩投下する
榛名と提督がメインとは一体なんだったんだろう
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/16(金) 11:09:07.48 ID:YGrcOzYFO
おつ
82 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/16(金) 23:44:30.20 ID:bEd82gbm0
───────
提督「……協力はする。だが、お前は信用できない」
憲兵少佐「だろうな。味方を簡単に殺すような奴なんか誰が信用するものか」
事務長「……提督……」
軍曹「くそ、祖国を裏切る事になろうとは……」
憲兵少佐「裏切りなものか。寧ろ忠義をカタチにした行為ではないか。腐敗を放置することこそが祖国への裏切りである!」
憲兵少佐「……一度、憲兵隊本部に戻る。行動を起こすときは連絡を入れる。それまで、通常業務を続けていろ」
提督「まて、憲兵少佐。この件、教官は関与しているのか」
憲兵少佐「……いや、していない。だが話はコチラでするつもりだ」
83 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/17(土) 19:08:17.40 ID:mVFoztaw0
提督「そうか」
憲兵少佐「ああ。深海側との戦争も直に終わる。戦勝記念日の前に人間側の腐敗を正さねば、恐らく二度と正せぬぞ」
提督「……」
憲兵少佐「……では、私は戻る」
ガチャ
提督「……」
84 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/19(月) 01:47:04.55 ID:x81QT6fs0
月曜の眠くない時に投下する
85 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/20(火) 06:07:20.32 ID:OJZ1PnFD0
すまん
今晩こそ投下する
86 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/21(水) 05:59:50.74 ID:2YInscsp0
─────
廊下
憲兵少佐「……」ツカツカツカ
榛名「……待ってください憲兵少佐」
幻『義兄さん』
憲兵少佐「────」ズキッ──
榛名「……今回の事件、全て貴方の仕業ですか?」
憲兵少佐「……そうだ」
榛名「何故……」
憲兵少佐「貴様に話す義務は無い。失礼する」ツカツカツカ
榛名(……義兄、さん)
87 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/21(水) 06:20:23.34 ID:2YInscsp0
────────
提督(憲兵少佐たちは帰っていった)
提督(俺は内心、奴が言っていたクーデターに協力するか迷っていた)
提督(協力すればこの地位は剥奪され、艦娘たちにも迷惑をかける。────榛名も救えない)
提督(協力しなければまた奴が何かしてくるだろう。最悪、こちらも榛名を救えなくなる)
提督(俺は、流れに身を任せる事にした)
88 :
◆LnGtxTS29A
[sage saga]:2016/09/23(金) 00:49:01.34 ID:b31C8NO60
明日投下する
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