【艦これ】提督「一人ぼっち」 榛名「じゃないです!」

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1 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/03(土) 23:19:54.70 ID:a2Ht4lUA0
・初投稿

・提督と榛名メイン

・詳しい訳じゃないから違和感あるかも

それでもOKならヨロシク

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472912394
2 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/04(日) 00:09:32.19 ID:bHVrihE50
友A「提督ー!ホームラン頼んだぞー!」

提督(小学生期)「よっしゃぁ、やってやらぁ!」カキーン

友B「ああああ!またやられたぁ」

友A「ば、バカヤロー!いくら何でも飛ばしすぎだぁ!」

小督「すまぬ……すまぬ……」

──────


小督「うーん、どこ行ったかなぁ、ボール」ガサガサ

小督「アイツらも手伝ってくれたって良いのに……ん?」

榛名(小学生期)「……」ジーッ

小督「あ、そのボール!」

小榛名「……どうぞ」

小督「わ、あ、ありがとう」

小督(かわいい子だな……同い年くらいか?初対面だけど……)
3 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/04(日) 00:27:26.72 ID:bHVrihE50
小督「君、名前は何てーの?」

小榛名「……はるな、です」

小督「オレ、提督ってんだ。君、一人なの?」

小榛名「……」

小督「……?」

友A「オーイ、まだかよォ〜〜」

小督「あ、行かなきゃ……そうだ、一緒行こうよ!」
↑手を掴む

小榛名「え?……わっ」
↑手を掴まれる

ダッダッダッダッ……


───────


友A「やっと戻って……!?」

友B「オイ、あの女……」

小督「すまーん!この子も一緒にいれてやらないか?」

友A「オイお前……名前は?」

小榛名「う……榛名、です……」

友B「お前、何処から来た?」

小督「お、おい、お前ら?」

小榛名「……」

友B「お前、《かんむす》だなッ!?」

友A「おいみろ、コイツのカチューシャ!《海軍》って書いてあるぞ!」


4 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/04(日) 09:14:05.80 ID:bHVrihE50
友C「かんむすって、人のカタチをしたサツリクマシーンなんでしょ!?センセーもカーチャンも言ってたぜ!」

友D「僕たち殺されちゃうの!?」

友E「そんな〜」

小榛名「……」

友A〜K「帰れェ!出てけェ!!」

小督「──オイ!!!!!」

友&小榛名「!」ビクッ

小督「お前ら良い加減にしろよ、海軍が自分たちの仲間を殺す訳ないだろうが」

友A「……お前ら、帰るぞ」

友B「あ、ああ」
5 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/04(日) 09:40:57.75 ID:bHVrihE50
────────


提督(それから俺は教員たちは避けられ、友たちからも嫌がらせを受けるようになった)

提督(逆に、親は理解してくれた。学校への抗議もしてくれたが、結局中学は別の場所へ行くことになった)


────────


中督(わざわざ違う中学に行かねばならないとは)

中督(……親には迷惑かけるな……)

同級生A「中督ゥ、早くしねぇと授業間に合わねーぞ」

中督「あ、すまん」



〜授業中〜


同級生B「なぁオイ、聞いたか?公園の美少女の話」小声

中督「なんぞそれ」小声

同級生A「公園あるだろ?夕方になるとな、金色の変わったカチューシャした黒髪の美少女が居るらしい」小声

中督(ん?もしや……)

同級生B「んで、今日何人かで見に行くんだけどよぉ、一緒に行こうぜ」小声

同級生A「どうせ帰り道だろ、行こうぜ」小声

中督「……うん、行こう」小声


6 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 01:52:45.47 ID:nttjvlJx0
見てる人居るのかコレ
1日1〜5レスくらいだと思ってネ


─────

同級生A「オイ、見ろよ」小声

同級生B「うひょ、噂通りの美人」小声

中督(榛名、だな……声はかけない方が良いか)

同級生A「おっとぉ、黙り込んじゃって。一目惚れか?」

同級生B「ぬへへw」

中督「ちげーよ」

同級生A「またまたぁ」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 02:23:58.27 ID:/tbMy0k3o
見てるよー
投下中ならすまん
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 02:32:26.19 ID:SWP3SlsRo
みとるで
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 04:10:08.76 ID:x96a9xUAo
続けてどうぞ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 07:57:09.62 ID:Lmc/8nL1O
いいから続けるんだよ!
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 16:51:00.25 ID:YYUd4ocFO
昨日あれから更新待ってたのに
12 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 19:17:24.48 ID:nttjvlJx0
うわー待ってた人ゴメンよ
学校の関係で物凄く更新遅いよ。あと何故か書きだめが消えてたよ
本当にごめんね


同級生A「あ、やっべぇ今日早く帰らなきゃイカンわ、じゃあの」

同級生B「そりゃ遺憾ってなwww……おっと俺も部活戻るわ、じゃあの提督」

中督「ん」ノシ

中督(そして誰も居なくなったな……話かけるか?)

??「オイ!居たぞ!」

中督「!」

??「手間ァ掛けさせてくれたなァ」

中榛名「……」

??「ッ!貴様ぁ何だその態度は!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 19:25:08.65 ID:vnzHBLmfO
期待してる
14 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 19:32:22.25 ID:nttjvlJx0
中榛名「……て……さい」

??「なっ!?」

中榛名「榛名は……大罪を……軍律を犯しました。どうぞ殺して下さい」

??「榛名、貴様……」

??「よせェ、憲兵少佐」

憲兵少佐「な、教官殿!?」

教官「……わかった、今ァ、楽にしてやろう」チャカッ

中榛名「……」



中督「ッ!やめろおおおおおお!!!!!」ダッ

憲兵少佐「!?」

教官「うんン?」

中榛名「……!?提督さん!?」

中督「うおおおおおッ!」

憲兵少佐「小僧ッ!」っ警棒

中督「ッ」ガシッ

憲兵少佐「ぬおっ!?」グルンっ ドサッ!

中督「テメェェェ」ブォンっ

教官「フン」ガシ

中督「ガッ……」顔メリィ……

中榛名「教官!やめてください!」
15 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 19:53:48.86 ID:nttjvlJx0
教官「ほォ、殺してほしいだの、やめろだの……何時からそんなに欲張りになったァ?」

中榛名「……ッ」

教官「それになァ、俺は」

教官「死人のお願いなど聞けねェなァ!」メリィィィイイイ

────────

提督(俺はそこで気絶した)

提督(その寸前、俺は悔しくて仕方がなかった)

提督(だがその理由が……わからなかった)

────────

中督「ハッ……こ、こは……」

神通「目が、覚めましたか」

中督「!?……艦、娘?じゃあここは……海軍?」

神通「ええ。海軍教育大隊本部……若き艦娘の学校、と言った所でしょうか」

中督「お、俺は」憲兵少佐「我々の保護下に置かれている」

中督「!?」

憲兵少佐「小僧、先程は世話になったな」

神通「中学生とは言え、公務中の軍人に手を出したんですもの……仕方がないですね」

中督「お前ら、榛名を……仲間を殺そうとしただろうが!それを止めて、罪になるのか!?」

神通「それについては、教官から直々にお話をしたい、と」

憲兵少佐「そういう事だ。……キズも大したコトないだろう!来いッ!」ガシッ

中督「ガキ相手に手荒な……」



続きは後から投下するよ
飯と風呂と犬の散歩済ませてくるよ
16 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 20:56:42.82 ID:nttjvlJx0
コンコン

教官「入れェ」

ガチャッ
憲兵少佐「失礼いたします!例の子供を連行して参りました!」

教官「憲兵少佐、君ァ、出ていいィ」

憲兵少佐「ハッ……そら、入れ!」

中督「……」

憲兵少佐「では」
ガチャン

教官「……」

中督「……アンタは仲間を殺すのか」

教官「……質問は俺からさせて貰う……お前さん、榛名の何だァ?」

中督「これと言った関係は無い」

教官「だがアイツは、お前さんの名前を知っていた……そしてお前さんを庇った……それで居てェ、何の関係も無いだとォ?」

中督「本当だ。1年程前に、一度話しただけだ。その時に互いの名前を……」

教官「なるほどォ、やっぱりお前さんだったか……」

中督「……何がだ」

教官「艦娘は、長い間ァ人間から迫害されてきた。無論、榛名も例外じゃァ無い。だが……訳あって……アイツはァ、人間の世界に、自ら飛び込み続けた」

教官「……殆ど泣いて帰って来たァ。装備妖精の加護が無い所為で、アザや擦り傷、切り傷を負ってきた時も珍しくなかった……」

教官「だが……一度、たった一度だけ……アイツが、嬉しそうに……帰って来た日があった……」
17 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 21:01:12.73 ID:nttjvlJx0










小榛名『榛名……やっと、トモダチができました』

小榛名『例え、他の皆が敵になっても、一緒に居てくれる……』

小榛名『トモダチが……できました』







18 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 21:43:58.20 ID:nttjvlJx0
教官「だが、次の日以降は……ただ泣いてるだけ、だったァ」

中督「……俺が、虐めを受けて……ロクに外に出なくなった日か」

教官「……お前さんに、頼みがァある」

教官「アイツは、訳あってェ一人ぼっちだ」

教官「アイツの、支えになってくれねェか」

中督「……………質問はそれだけか」

教官「ああ」

中督「じゃあ次はこっちの質問だ」

中督「何故あんなにあっさり、榛名を殺そうとした?」

教官「……」チャカッ

中督「なッ」


バン バン バン バン バン バン バン バン──

中督「──え───コルク?──」

教官「例え、心が死人になったとてェ、教え子は教え子だ」

教官「我ら誇り高き帝国軍人───仲間割れなど、望む者はおらん」

中督「……俺は、お、俺は、骨折り損、かよ」

教官「だがそのお陰で……アイツは救われる」

教官「救って、くれるんだろ?」


19 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 22:05:40.91 ID:nttjvlJx0
──────
提督(俺は一旦、家に帰された)

提督(憲兵少佐のジープで……その所為で親を驚かせてしまった……勿論、しこたま怒られた……憲兵少佐、あの野郎、笑っていやがった)

提督(……榛名を、救える。そう考えると……妙に嬉しく感じた)

──────

女担任「中督クン、進路希望が決まったんだって?へぇ、今時の子にしては速いねぇ」ナデナデ

女担任「それで何処だね?──ほぉ、海軍か!教育大隊も隣街だね。偏見は多いけど、アタシは誇れる仕事だと思ってるよ」

女担任「まだ1年だから焦る事は無い。けど、相談したい事があったら、何時でも言ってね〜」




同級生A「お前コラ」パシンッ 中督「あいたっ」

同級生B「おまっ、ズルいぞ!センセーに頭撫でられるとか、アレだ!ズルいぞ!」

同級生A「そーだぞ!条約違反だ!」

中督「何も結んで無かろうが!」

同級生B「何をしたんだ?正直に言えば許してやる」

中督「進路希望先を決定した。努力する、と宣言した」

同級生A「へぇ、速いな。で、何処だ?」

中督「……秘密だ」

同級生B「はぁ!?センセーには教えて、俺たちには教えねぇのか!?ズルいぞ!」

中督「お前さっきからそれしか言ってねぇじゃねぇか!」



20 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/05(月) 22:36:49.89 ID:nttjvlJx0
──────

提督(俺は他人を信用しなくなってしまっていた)

提督(女担任や親たちは信用出来たが──俺は、小学校の二の舞になるのを恐れていた)

──────


中督(あれから一切、榛名と会っていない)

中督(『救うのは、こっちに来てからでいい』)

中督(教官はそう言っていたが……)

中督(……教官がそういうのならば、そうするしかないな)

──────

提督(中学時代の月日は、想像以上に早かった。他の奴らも各々、自分の道を進んでいった)

提督(俺は……教育大隊へ行った)

提督(入試、その他の試験も上位に位置し、艦隊を任されるだけの信任は得た)
──────

コンコンッ
教官「入れェ」

提督「失礼します」

教官「……すまない、なァ」

提督「……自分で決めた事です。それよりも、命じてください──榛名に、我が艦隊への転属を」

教官「ああ。そのつもりだ。その前にィ……昔話に付き合ってくれェ」



──────





21 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 00:24:44.30 ID:db6wItwa0
多分今日はコレでラスト



教官「俺たちは、離島防衛の任に当たっていたァ」

教官「俺は未熟だったァ」

教官「俺たちは、敵大艦隊の総攻撃を受けた」

教官「俺の部下の殆どの艦娘が散ったァ──。その中に……榛名の姉妹艦が含まれていた」




金剛『キョーカン!ヒエイ!ハルナ!キリシマ!皆!どうか生きてくだサイ!Please run away!』

金剛『ここは、Name shipの腕の見せ所ネ!』

金剛『だから、生きて!生きていれば──』

金剛『人と一緒にいれば、必ず仲間が居ますカラ!』

金剛『だから────』



比叡『お姉様だけに、いい顔させてられません!私だって、貴女たちのお姉さんなんです!』

比叡『だから、貴女たちは逃げなさい!早く!急いでッ』

比叡『───そう、生きて』

比叡『──生きて、ね』



霧島『はるな』

霧島『わたし、ここまでみたい』

霧島『──もっと生きたかった──だから、約束』

霧島『私の分まで──』





教官「まだ幼い子たちだった」

教官「生まれながらにして艦の魂を背負い……幼いうちから心に傷を負う」

教官「アイツらの人生は……俺たちの思っている以上に、きっとォ──」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 06:22:12.07 ID:RwK6UT+00
おつ
23 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 06:46:14.91 ID:db6wItwa0
次の投下は夜になる
書きだめ無いので2、3レス程

読んでくれてありがとね
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 07:48:11.55 ID:HHKfbTzDO
教官は若本さんかな?
25 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 17:12:08.70 ID:db6wItwa0
まだ続き出来上がってないからテキトーにcv一覧
あくまで俺の好み。皆様のお好きな音声でお楽しみください

小督: 朴?美
中督: 朴?美
提督: 諏訪部順一
教官: 野沢那智
憲兵少佐: 飛田展男
女担任: 甲斐田裕子

ギャラは支払わんよ
26 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 21:46:16.04 ID:db6wItwa0
誤字脱字多いね
許してね


──────
提督(教官の顔は夕焼けの陰になって見えなかった)

提督(『榛名をよろしく頼む』)

提督(教官は、白髪交じりの頭を、深々と下げた)

──────

その晩


コンコン
教官「入れェ」

ガチャ

憲兵少佐「失礼いたします」

教官「……就寝時間中にすまんなァ」

憲兵少佐「いえ、大丈夫ですよ」

教官「……提督の奴にな、金剛たちの事を話した」

憲兵少佐「そう、ですか」

教官「……憲兵少佐、お前は」

教官「俺を──恨んでいるか?」

憲兵少佐「な、何を!?」

教官「お前の、義妹たちを見殺しにした俺をォ」

教官「憎んでいるのかァ?」


27 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 21:54:36.47 ID:db6wItwa0
ガシャァァン!!!

憲兵少佐「ふざけた事を言わんでください、先生」

教官「──『先生』か、随分とまァ懐かしい響きだな」

憲兵少佐「アレはアンタの望んだ事じゃない!彼女たちの掛け替えのない意思だ!先生、アンタが一番知ってるでしょ!?」

教官「……」

憲兵少佐「……取り乱してすみませんでした。暫く、休みをいただきます。では」

ガチャ、バタァァン!







金剛たち『憲兵少佐義兄さん』

憲兵少佐「ッ」

憲兵少佐「……くそっ、くそっ、酒……」
28 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 22:11:01.43 ID:db6wItwa0
───────
街の酒場


憲兵少佐「……」

??「……あら、珍しい。義兄さんが酒を飲むなんて」

憲兵少佐「」ギョッ

女担任「……先生と何かあったんだ?」

憲兵少佐「……うるさい、二度と俺を義兄さんなんて呼ぶな」
グビッ

憲兵少佐「あの人は……何もわかっちゃいなかったんだ、先生は」

憲兵少佐「金剛型や神通……それにお前」

憲兵少佐「オレの義妹だ。皆、誰一人除く事無く」

憲兵少佐「だがな、オレは、もうお前らの義兄じゃいられないんだよ」

憲兵少佐「オレは、オレのこの『野望』は……彼女たちの名誉に、傷をつける物なんだ……!」

──パァン!

憲兵少佐「──いってぇ」

女担任「酔いは醒めたか?──まさか貴方が、そこまで愚かだとは思って無かった」

女担任「良いわ。好きにすればいい。私も、義妹である神通や榛名たちも、きっと先生も」

女担任「貴方を、もう家族だとは──思わない」


ガチャン


憲兵少佐「……そうだ、オレは愚かだ」

憲兵少佐「だから、こんな、『復讐劇』なぞ望むのだ」
29 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/06(火) 23:58:54.92 ID:db6wItwa0
──────
一週間後

種子島基地


提督(現在の我が艦隊の勢力。駆逐艦『暁』、『響』、『雷』、『電』、『吹雪』、『時雨』、『夕立』)

提督(戦闘経験、それぞれ6回程度。演習は10回程度)

提督(そこに、戦艦が加わる。……バランスは大切にせんとな)

コンコン
提督「どうぞ」

ガチャ
時雨「提督、警備任務終わったよ。はい、報告書と珈琲」

提督「ああ、ありがとうな」ズズッ

時雨「もうすぐ梅雨が明けるね。僕は少し寂しいな」

提督「なに、梅雨が明けたら台風が来るさ。そしてその前に戦艦も来る」

時雨「提督もスゴイね、教育大隊と1、2回の連絡で戦艦の配備を取り決めさせるなんて」

提督「……ワケあり、だがね」ズズッ

時雨「ふーん」 ガチャ 夕立「提督さん!夕立頑張ったっぽい!褒めて褒めて!」むぎゅ〜

提督「のわ、ばかもの、こぼ、溢れ、アチッ、アチチッ」

時雨「ちょっと夕立!ダメだよ!離れなよ!」



<誰か夕立を止めろォ!
<なのです!
<ぽい〜〜
<報告書大破!


榛名「ここが、提督さんの基地」

榛名(規模の割に賑やかな所ですね)
30 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 00:56:49.11 ID:F9KiKcWi0
提督「……ようこそ、榛名。我が艦隊へ」

榛名「提督さん……これから、よろしくお願いします」

提督(マトモに話すのはコレが初、か……)

提督(しかし何だこの感覚は……何だか心がむず痒いような……)

榛名「……あの、提督さん。遅くなってしまいましたが……」

榛名「初めて会った日……それと、中学生の時の公園の件、本当にありがとうございました」

提督(思っていたより明るいな。楽観はせんほうが良いだろうが)

提督「いや、こちらこそ君に感謝しているんだ。俺が……あの空気に染まらずに、強く生きてこれたのも、君のお陰なんだ……ありがとう」

榛名「え?あ、はい、いえ、こちらこそ……///」



今日は終わり また夜に投下する
なんか書きダメとかなりストーリー変わったから迷走の予感
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 01:12:50.01 ID:bKsuPbXHo

完走してくれればそれでいいです
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 01:35:39.79 ID:UB3DUcMbO
珈琲飲みながら報告書見てるとこに夕立が抱きつき無事報告書は大破した

提督と榛名ようやく再開できたのか
33 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 02:26:13.57 ID:F9KiKcWi0
榛名と提督やっと再会……続きどうしよう……初めてなのにムズカシイもの書こうとしたバチが当たったか

書きダメ版はすっごく軽くてラブラブフワフワした奴だった
今頃教官がクリスマスの悲劇(ダイハードネタ)に見舞われる筈だった
榛名と提督の初デートとか

でも内容は思い出せない
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 07:57:12.80 ID:lJ+yttJLo
取り敢えずレスの最後にこの後無茶苦茶〜を入れればok
35 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 19:59:58.44 ID:F9KiKcWi0
っ館内放送
提督「──各員に告ぐ、速やかに会議室に集合せよ」





提督「──というわけで、本日よりこの榛名が着任した。皆、よろしく頼む」

榛名「よ、よろしくお願いします!」

響「ハラショー」 暁「ふん、暁の方がレディーなんだから!」
雷「困ったことがあったら、雷を頼っていいのよ!」 電「はわわわ、皆一斉に喋っちゃダメなのです〜」 夕立「夕立っぽい!よろしくっぽい!」 吹雪「今度、島を案内しますね!」

提督「高校かココは……いや、確かに元々そうだったんだが……」

榛名「え、えーと」

時雨「」グイグイ

榛名「は、はい?」

時雨「アメは好きかい?」っボンタンアメ

榛名「あ、ありがとうございます」
36 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 20:29:12.26 ID:F9KiKcWi0
──────

提督「さて、警備任務は先ほど終わらせてある。だがこの基地の役割は、治安維持に留まらない」

榛名「では、何をすればよろしいのでしょう?」

提督「ここの艦娘たちと一緒に、町へ行ってくれ。小さな町だがな、悪人はそこまでいない。用事はこのメモに書いてある」

榛名(……おつかい、ですね)

榛名「わかりました!榛名、感激です!」

提督「はい、メモ」

ぴとっ(手と手が触れ合う音)

提督「あ」


榛名「」

榛名「」

榛名「」



榛名「」ボンッ

提督「す、すまん!ワザとじゃ──」



<榛名さん、どうしたっぽい?
<ストレスで体調崩したんだって
<東京と種子島はかなり違うからなのです
<頼っていいって言ったのにぃ〜
37 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 21:40:30.85 ID:F9KiKcWi0
翌日


吹雪「今日こそはお使いに行きましょう!」

響「榛名はもう大丈夫なのかい?」

榛名「はい!榛名は大丈夫です」

提督「じゃあ頼むよ。領収書は種子島基地宛に──」

電「何言ってんだ お前も行くのです」

提督「はい」

夕立「クリーニング屋くらい自分で行けっぽい!」

時雨「珈琲溢した夕立が言うセリフじゃないよね」

事務長「行ってらっしゃい、無駄遣いは止めてくださいね」

暁「レディーがそんな事する訳ないでしょ!」

雷「ついでに牛乳も買わなきゃ!」

軍曹「お留守番は任せてください」

提督「では後を頼む」

38 : ◆LnGtxTS29A [sage saga]:2016/09/07(水) 23:04:13.13 ID:F9KiKcWi0
──────

吹雪「あそこの駄菓子屋さん!懐かしいお菓子があるんですよ!」

時雨「僕はいつもあそこでボンタンアメを箱買いしてるんだよ」

榛名「わあ、今度一緒に行きましょう!」

吹雪「はい!」

提督(積極的に町民と関わる事で、理解を深めて貰う。これも大事な任務の筈だ)

夕立「……提督さん、夕立お腹すいたっぽい」ぐ〜

暁「暁もー!」

雷「今晩は雷特製カレーよ!我慢しなさい!」

響「雷、もうカレーは4日続いてるんだが」

雷「ただのカレーじゃないわ!1日目はハヤシカレー、2日目はカツカレー、昨日は夏野菜カレー、今日はカレーうどんとご飯入りパンよ!」

時雨「わーい今日のディナーは炭水化物の塊だーウレシイナー(棒)」

電「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
↑「ホラ、早くレストラン連れてけよ」というオーラ

提督「は、榛名、榛名は何が食べたい?今日は俺の奢りでレストランに行くぞぉ〜〜」汗ダラダラ

榛名「いいのですか!?」パァァァ

榛名「榛名、感激です!」ニコニコ キラキラ

提督(……な、何だ?鼓動が……)バクッバクッバクッ
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