提督「鎮守府に温泉が湧いた」  (再編)

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1 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/12(火) 23:25:06.03 ID:z3E/wcEGo

注意


※艦隊これくしょんの二次SSになります
※ご都合主義的なことがかなり出てきます
※キャラが違う、また崩壊しているキャラもでると思います
※口調が原作と違うキャラ(特にアイオワ)がいます。具体的には口調が英語表記ではなくカタカナ表記になっています

これらが苦手な方はご注意ください
それでも大丈夫な方は、駄文ですがどうかお付き合いください



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468333505
2 : ◆KObYJPvVwhMN [sage]:2016/07/12(火) 23:30:10.89 ID:z3E/wcEGo

※注意と謝罪

このスレは、以前1が投下して結果エターになった提督「鎮守府に温泉が湧いた」の内容を再編したものになっています
なので、途中までは内容がだぶる場面が多々あるかと思います
そして、以前のスレを見てくださった方がいたらこの場を借りて謝罪を、更新が途絶えてしまい申し訳ございませんでした

今回はそのようなことがないように努力しますので、よろしければご覧ください
3 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/12(火) 23:41:35.73 ID:z3E/wcEGo


〜鎮守府内 提督執務室〜



提督「うーん…ここも、おっ、ここなんて良さそうだな」バサッ

提督「ふむ、ここは景色も良さそうだしいい感じだが…」パラパラ

コンコン

加賀「失礼します。提督、今日も秘書官としどうぞよろしく…提督?」

提督「おお、悪い悪い。今ちょっと片付けるから少し待っててくれ」ガサガサ

加賀「それは別に構いませんがその大量の資料は一体なんです?」

提督「いや、まあ資料って言うかなんていうか…これだよ」バサッ

加賀「何々…全国絶景温泉マップ?」

提督「ああ、加賀は温泉は知ってるか」

加賀「情報だけは知ってはいますが実際に見たことはないですね。何でも入渠場に近いものだとか」

提督「まあ大体そんなもんだ。もっとも癒すのは傷だけじゃなくて心や体の疲れも取ってくれるがな」

加賀「成程、なかなか興味深いですね」
4 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/12(火) 23:51:05.06 ID:z3E/wcEGo

提督「…まあ、戦況が油断できない以上本物の温泉を見に行くのは難しいか」

加賀「それで、この資料というか本を見て一体どうしたんです」

提督「いや、なんというかイメージで楽しんでたんだよ」

加賀「イメージ?」

提督「そう、俺もこんな状況だから温泉なんかに行けるわけないからせめてこういうのを見て気分だけでもーって感じでな」

加賀「そうでしたか。しかし私たちならいざ知らず提督一人だけなら大本営に休暇届なりだせば数日ぐらいの時間は作れるのでは?数日ぐらいなら私たちだけでも何とかなりますし」

提督「おいおい、お前達が必死で戦ってる最中に俺一人だけでのんびりとできるわけないだろ。それに俺が空けてるうちにここに万が一の事があったらお前たちに合わす顔がないわ」

提督「もっとも、お前達も全員連れて行けるというなら話は別なんだが…」

加賀「それこそ無理な話です。ここの防衛に穴を開けるというだけでも論外な話しですし、それ以前にここまでの大人数ですと行動するだけでも一苦労ですよ」

提督「だよなー。まっ、分かってはいるんだがな…」

加賀「流石にこればかりは私たちの力ではどうしようもないです」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 23:52:19.59 ID:rG4/R4Yh0
続きからじゃなくて最初からか
期待
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 23:54:42.44 ID:X1AyTvXI0
復活したのか期待
7 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:00:07.61 ID:cX+q6B9To

提督「まあ、無理なことを言っていても仕方ないか。まずは目の前の仕事を…」ドタドタドタドタ!!

加賀「なんでしょうか?」バンバン!!

提督「随分慌てているようだが…どうぞ」バンバンバンバン!!


バターーーーン!!!!!


吹雪「し、し、し、司令官!!大変、大変なんです!?」

白雪「吹雪ちゃん落ち着いて、えーと、その」

吹雪「そうそう、えーっと、何から説明すればいいのか、そのー」

加賀「貴方達、慌てているのはわかるけどもう少し落ち着きなさい」

白雪「しっ、失礼しました」

提督「いや、俺は構わないんだが…で、どうした。そこまで慌てて入って来るところを見るとただごとじゃあなさそうだが」

吹雪「まあ、確かにただ事じゃないんですけど」
8 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:03:51.11 ID:cX+q6B9To

提督「しかし二人が慌てて入ってきたところを見ると急を要するわけだろ?」

吹雪「まあ、急いでいるのは事実なんですが」

加賀「まさか…敵の強襲!!」ガタッ

提督「馬鹿な!!警備部隊からそんな報告はなかったぞ」ガタッ

白雪「違います!その危険はないですので安心してください」

加賀「…では、一体何があったというの?」

吹雪「そのー、信じてもらえるか分からないですが」

提督「???」

白雪「鎮守府の裏でなんですが、長門さん達が言うにはですね…」

吹雪「お、温泉?が、わ、湧いたみたいなんです!!」

提督「     」

加賀「     」

二人「「はぁぁぁぁぁぁぁl!!!!???」」
9 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:10:07.92 ID:cX+q6B9To


〜 数時間前 鎮守府敷地内 空き地 〜



トテトテトテトテ

雪風「ふーむ、この辺からは反応はありませんか…では、今度はこちらを…」トテトテ

初風「雪風ー、もうそろそろこんなことやめない?何回やっても無駄よ無駄」

雪風「そんなことはありません!!諦めなければきっと結果は付いてくるはずです!!」トテトテトテトテ

陽炎「結果…ねぇ」

初風「全く、あの頑固なところは一体誰に似たのかしら」チラッ

不知火「なんですか初風?不知火に何か」

初風「気のせいよ、気のせい」

黒潮「まーまー二人とも、そんなピリピリせんと雪風も頑張ってるんやからウチラは優しく見守っていよーや」

陽炎「そうは言っても流石にこれはどうかと思うわよ。いくら雪風が幸運艦だからって」

不知火「しかしもし本当に何かあったとしたら…あら?」

吹雪「あれっ、陽炎ちゃんたちこんな朝早くからどうしたの」

白雪「雪風さんがあちこち動き回っているように見えますが」
10 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:15:18.19 ID:cX+q6B9To

黒潮「おはよーさん!二人は朝の散歩かいな」

白雪「ええ、ちょっと時間もあったので…それでいったい何をしているんですか?」

陽炎「あー、吹雪ちゃんに白雪ちゃん。いやー、ちょっと雪風の思いつきでね」

不知火「やっているというか何というか…しいて言うなら探索、ですかね」

吹雪「探索?」

黒潮「いやー、なんていうかウチの鎮守府って万年資材不足やん。それに加えて海外艦のみんなが来てくれたりしてどんどん大所帯になっていってるやん?」

初風「で、そんな中で私たちでも何かできることはないかって昨日陽炎型のみんなで話し合ったわけ」

不知火「もっとも出た案としては浜風あたりの同人誌を出して利益を出すとかダンス教室をひらくとかそれならいっそ料理教室をやりたいとか最終的にはグダグダになって終わってしまいましたが」

吹雪「へぇ〜」

陽炎「…で、今朝になって雪風が名案がありますって言って寝ていたところをいきなりたたき起こされたわけよ」

初風「ちなみにほかのみんなは何かを察したのかドアにしっかりカギをかけてブロックしていたから被害?を免れたわ」

不知火「…まあ、この件についてはほかの皆にはあとできつく言っておくつもりですが」ギロッ
11 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:19:20.23 ID:cX+q6B9To

白雪「成程、それでその雪風さんの思いついた名案というのは?」

吹雪「なにか棒みたいなものを持ってあちこち歩き回っているみたいだけど…」

陽炎「あー、あれね。ところで二人は『ダウジング』って知ってる?」

白雪「『だうじんぐ』ですか?」

吹雪「んーごめん、ちょっと聞いたことはないかな」

初風「私もそこまで詳しくは知らないのだけど、簡単に言えば雪風の持っているあの棒が反応すると地下になにかがある…らしいの」

不知火「言い方を変えるとソナーみたいなものでしょうか」

白雪「だから雪風ちゃんがあちこち歩き回っているわけですね」

陽炎「とはいっても反応するかどうかも分からないしそもそも反応しても地下に本当に何かがあるかっていう確証はないのよね」

黒潮「正直バクチみたいなもんやな。まあ雪風は『これで地下から石油やボーキサイトが発掘されれば鎮守府もきっと豊かになるはずです!!』とはいっとるけどなぁ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 00:19:20.56 ID:lcM6LTCg0
待ってたー!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/13(水) 00:20:47.25 ID:Xvr5J9fw0
期待
14 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:24:27.85 ID:cX+q6B9To

初風「私は無駄だと思うのだけどね。っていうかあんな棒二本で簡単に石油が出てきたら苦労してないわよ」

吹雪「た、確かにそういわれてみると…」

黒潮「けど万が一ってこともあるやん?」

吹雪「まあ雪風ちゃんは幸運艦だからなにかが感覚でわかるのかも」

不知火「そうですね。案外私たちが本当に驚くものを見つけてくれるかもしれませんよ。たとえば不発弾とか」

陽炎「ちょっと不知火!本当に起こりそうだから冗談にもならないようなことをいわないでよ!」

白雪「けど雪風さんがあんなに一生懸命やってるのですから何でもいいですから出てきてほしいですね」

初風「そりゃあ、私だって雪風の苦労は報われてほしいとは思うけど…」

陽炎「流石にこんな途方もない作業だとねぇ…」

15 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:28:22.90 ID:cX+q6B9To

雪風「むむむ、このあたりは駄目ですか。では今度はあっちの方を…」トテトテ

ピクッ


雪風「むむっ!?これは」トテッ


ミョーーーン!!!


雪風「や、やりましたーーー!!ここからすごい反応がするのですーー!!」

陽炎「嘘ぉ!?」

雪風「嘘じゃありません、ほら!この反応を見てください」ミョーーーン!!!

吹雪「ほ、本当だ…すっごく反応してる」

黒潮「いやー、何でもやってみるもんなんやな〜」

初風「…雪風、一応確認しておきたいんだけどこれあなたが自分でやってるわけじゃないのよね」

雪風「当たり前じゃないですか!!雪風はそんなズルはしません!!」

白雪「まぁ、確かにそうですね。それにしてもかなり大きく反応していますが」

陽炎「問題は何があるかってことよね。…さっきの冗談が本当にならなければいいけど」

雪風「???」

不知火「ああ、こちらの話なので雪風は気にしないでください」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 00:31:04.20 ID:73SbBgAAO
とりあえずsaga入れたら?
17 : ◆KObYJPvVwhMN :2016/07/13(水) 00:33:13.45 ID:cX+q6B9To

雪風「まあよく分かりませんが時間も惜しいですし早速掘っていきましょう!!」

不知火「掘るんですか?穴を開けるのならいっそ砲弾を撃ち込んだほうが早い気がしますが」

雪風「そんな事したら駄目ですよ!大切な石油なんですからしっかり掘らないと大変なことになっちゃいます」

吹雪「というより埋まってるのは石油確定なの?」

雪風「はいっ!!雪風の直感を信じてください」

初風「……ありえないとは思うけど、雪風が言うとなんか本当に出てきそうなのよね」

不知火「少なくとも外れはなさそうですね」

白雪「というより掘るといっても一体どうやって…」

雪風「はいっ、ここにスコップがありますからみんなで掘りましょう!!」スッ!

吹雪「………」

白雪「………」

吹雪「……えっ、わ、私たちも?」
18 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:38:05.19 ID:cX+q6B9To
>>16 すいません、久しぶりの投下で忘れてました


雪風「本当は他のみんなが来てくれれば良かったんですが吹雪ちゃん達がここに来てくれたのもkきっと何かの縁だと思うんです」

白雪「いえ、私たちは本当に偶然通りがかっただけで」

雪風「大丈夫です!スコップは人数分はありますしみんなでやれば結果は早く出ます!!」

吹雪「えーっと、あ、そうだ。ちょっと私たちこの後演習の予定g」ガシッ!

陽炎「大丈夫よ!!演習なら私達が後で付き合ってあげるから」ニコニコ

黒潮「そうそう、そんな遠慮せんでもええって、なっ」ニコニコ

白雪「遠慮してるなんてそんな…邪魔するのもどうかとおもいますし」

初風「というよりここまで来て私達が逃がすと思う?」

不知火「…二人とも、ここまできたら一蓮托生ですよ」

雪風「さぁ、みんなで一緒に頑張りましょう!!」

白雪「これはもう、無理みたいですね」

吹雪「トホホ…」
19 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:43:36.66 ID:cX+q6B9To

  〜 しばらく後 〜


ガキッ!ガキッ!

黒潮「うーん、なんやこっから地盤が固くなってるみたいやな」ガキッ!

白雪「これはちょっと私たちでの力では掘れそうにないですね」

雪風「えー!こんなに早くですか!?」

吹雪「い、いや…雪風ちゃん。私たちだけでも結構掘ったと思うよ?」

初風「大きさもそうだけどもう私たちの身長以上も掘ってるものね…」

不知火「というより万が一このまま何も出なかったとしたらこの穴をどうしましょうか?」

陽炎「…私たちで埋めるしかないんじゃないの?」ハァッ

不知火「まあ、そうなりますか」

雪風「う〜、ここで諦めるなんていやです〜」

白雪「まあ、力のある戦艦クラスの方がここに来てくれればこの後も掘れそうですが…」

黒潮「問題は誰に頼むってことかやな」

初風「それ以前にこんな酔狂なことに誰が付き合ってくれるかってことよ」

吹雪「やってる事がやってることだしねぇ…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 00:44:52.05 ID:yx18VVdgo
何か最近半年以上前に建ってた艦これスレの復刻ラッシュだね
期待
21 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:47:02.87 ID:cX+q6B9To

???「…ふぅ、たまには違うコースを走りこんでみるというのもいいものだな」タッタッタッ

???「ああ、いい気分転換になる。それに普段来ないところの景色もまた…ん?」タッタッタッ

???「…どうした?何かあったのか」

???「いや、あんなところに土の山ができていたから気になって。それになにやら穴?みたいな物もあるし……」

???「ふむ、どうやら誰かいるみたいだな…ちょっと寄ってみるか」

???「ああ、それにこんなところでなにをやっているのかも気になるしな」



吹雪「じゃあ寮に行ってだれかを呼んでくる?」

陽炎「内容が内容だから迷惑じゃないかしら、朝から穴掘りというのもねぇ」

雪風「むぅ、誰かがここを通りかかってくれればいいのですが」

初風「こんな朝早くにこんなところを通りかかる人はいないでしょ、流石にそんなに上手くはいかないわよ」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 00:50:31.93 ID:J8p0ig+i0
>>1生きとったんかワレ

エタースレに愚痴ってたんよ、よく戻ってきてくれた!
23 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:50:53.87 ID:cX+q6B9To

雪風「いえ、あきらめてはいけません!!きっとこんな時だからこそだれかがここに…!!」

長門「なんだお前達。こんなところでこんな大きい穴なんて掘って。塹壕訓練の練習でもしてたのか」

武蔵「いや、塹壕にしては深すぎるだろ。というより円形の塹壕なんて聞いたことないぞ」

雪風「長門さんに武蔵さん!!良かったです!!実はお二人にお願いしたい事があるんです」

武蔵「私たち二人にか?まあ、私たちにできることなら別に構わんが」

長門「見る限りこの穴と何か関係があることなのか」

雪風「はいっ、実はですね」

白雪「……これも、幸運艦の効果、なんでしょうか?」

陽炎「なのかしらねぇ、偶然にしてはできすぎてるし」

初風「ここまで来ると幸運以上に何か怖いものを感じるけど」

吹雪「…ま、まあ雪風ちゃんも喜んでるしいいんじゃない、かな?」
24 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:55:10.02 ID:cX+q6B9To

長門「……成程、かくかくしかじかで」

武蔵「これこれうまうまという訳だな」

雪風「はいっ」

黒潮「それにしても雪風もえらい分かりやすくまとめたなー」

吹雪「それをりかいしてくれる長門さんたちもすごいと思うけど」

白雪「ええ、それでなんですが…」

長門「何、それぐらいの事なら簡単なことだ」

武蔵「私たち二人なら容易いしな。任せてもらおうか」

吹雪「本当ですか!?ありがとうございます!!!」

長門「なに、これもトレーニングの一環だと思えば問題ないぞ」

武蔵「それにお前達の頼みも聞けないようでは戦艦の名が泣くしな」
25 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 00:59:20.52 ID:cX+q6B9To

陽炎「それはありがたいんですが…けどこんなどうなるか分からないことに付き合ってもらうのは流石に」

武蔵「まあ、たまにはこんなお遊びみたいなこともあってもいいだろう。なぁ長門」

長門「ああ、もっとも、やるからには全力でやらせてもらうがな」

武蔵「そうだな、それでは」ニヤッ

長門「ああ、ちょっと」ニヤッ

二人「「全力でいかせてもらおうかぁぁぁぁ!!!」」ズガガガガガガガ!!!!

不知火「……流石、としかいえませんね」

黒潮「流石ウチの鎮守府の主力の方々や!!」

長門「ハハハ、褒めても何もでないぞ」

武蔵「まあ、悪い気持ちはしないがな」

白雪「……というよりどちらかというとスコップの強度のほうが心配かも」

吹雪「しーっ!!」
26 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 01:03:24.65 ID:cX+q6B9To

ガキッ、ガキッ

長門「…成程、確かに固い地盤だ。お前達が諦めるのも無理はない」ガキッ

初風「えっ、じゃあやっぱり掘るのは…」

武蔵「お前達ならな。ただ私たちならこれぐらい…」ガッ

武蔵「造作もないことよ!!」グォォォ!!

長門「ああっ、これで…どうだっ!!」ドガァァツ!

不知火「やりましたか?」

武蔵「……ああ、どうやらさっきまでの固い地盤はここで終わったみたいだ」

雪風「すごいすごい!!流石です!!」

長門「ふむ、ここからはまたやわらかい地盤が続くようだ…ん?」ジワッ

武蔵「どうした長門。急に下なんか見て…、えっ?」モワァッ

吹雪「?お二人とも、どうかしたんですか」
27 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 01:07:40.00 ID:cX+q6B9To

長門「いや、なんだか分からないが下から何かが湧き出してきたみたいなんだ」ジワッ

武蔵「地盤が変わったからか?それになんだか不自然な音がするんだg」ズゴゴゴゴ

黒潮「えっ」ゴゴゴゴゴ

吹雪「あれ、なにこのおt」ゴゴゴォォォォ



ドバァァァァァァァァッツ!!!!



長門「    」

武蔵「    」




雪風「な、長門さん、武蔵さーーーん!!」

陽炎「な、なにこれ!!なんなのこの湯気は。マジで石油でも掘り当てたりしたの!?」

不知火「いえ、もし石油だとしたら特有の匂いがするはずですしそれ以前にこんな蒸気が出るとは思えません」

白雪「そうですね、それに石油だとしたら色ももっと黒ずんでるはずですし」
28 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 01:13:21.36 ID:cX+q6B9To

黒潮「いやいや二人ともそんな冷静に分析せんと二人の安否を確かめんと」

初風「そうよ、と言ってもこの蒸気でよく見えないけど…あたっ」コツッ!

吹雪「初風ちゃん、どうしたの?」

初風「いや、何かが飛んできて頭に当たって…ってこれ」

黒潮「武蔵さんの眼鏡やないか!!」

陽炎「ま、まさか二人ともこの蒸気に巻き込まれて…?」

雪風「そんな!!な、長門さん、武蔵さん!返事をしてくださーーーい!!!」


オーイ、ブジダゾー!アンシンシロー!!


白雪「二人の声です!!どうやら無事だったみたいですね」

初風「はぁ〜良かった。万が一何かあったらどうしようかと思ったわよ」

吹雪「それにしても、石油じゃないとしたらこれって一体…?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:16:25.72 ID:ieWnTMJiO
生きてたのか期待
30 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 01:17:28.71 ID:cX+q6B9To

長門「…やれやれ、偉い目にあった」ケホッ

武蔵「ああ、おかげで私の眼鏡がどこかへいってしまったしな」

初風「あっ、武蔵さん。眼鏡ならここに」スッ

武蔵「おお良かった。そうか、さっきの衝撃でここまで飛ばされていたか」スチャッ

初風「って二人ともびしょ濡れじゃないですか!!」

雪風「ゴメンなさい。雪風が…雪風がこんなことを頼まなければ…!」グスッ

武蔵「何、私たちの事は気にするな。それよりもこれはとんでもないものを見つけたものだな」

長門「ああ、私も実物を見るのは初めてだが」

陽炎「えっ、お二人はこれがなんなのか分かるんですか?」

武蔵「ああ、さっき噴き出してきたことといいこの蒸気といい温度といい…恐らく温泉というやつだ」
31 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/13(水) 01:22:08.09 ID:cX+q6B9To

吹雪「温泉?」

長門「そうだな、天然の入渠場とでも思えばいい」

武蔵『ものによっては入渠以上の効果も期待できるらしいぞ、それにしても…」


ドバァァァァァァ!!!


長門「なかなか湯の勢いが止まらないな」

武蔵「恐らく今まであの地盤に押さえられていた反動だろうな。さて、どうしたものか」

黒潮「とりあえず提督に報告しておいた方がいいと思うで?」

初風「だいぶ大事になっちゃったしねぇ」

吹雪「あ、では私が司令官に報告してきます」

白雪「じゃあ私も吹雪ちゃんについていきます」

武蔵「分かった。まあ説明するものややこしい状況だがたのんだぞ」

二人「「は、はいっ!!」」
32 : ◆KObYJPvVwhMN [sage]:2016/07/13(水) 01:24:19.74 ID:cX+q6B9To
今日はここまでです
以前のとは微妙に細部を変えていますがいかがでしょうか?
それにしても前回のスレを覚えている方がこんなにいるとは感無量です
あの後再開するかどうしようかと思っているうちに時間だけが経ってしまいまして…まあ、言い訳にしかなりませんが

それでは、また
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:37:03.71 ID:e/4ZW+3FO
乙です。
前回のは楽しく読ませてもらってました、今回も楽しみにさせてもらいます。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 01:53:47.26 ID:ZOfsyubJo
今度は山無し谷無しにならないでね☻
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagesaga]:2016/07/13(水) 02:03:48.59 ID:uzCvlE1AO

乙ですよ。

生存報告忘れなければエタにはならない。

これだけ注意。



続きを待つ。

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 09:28:08.71 ID:J8p0ig+i0
というよりあれは9割がたあの頃湧いていた埋め荒らしのせいだろ
残り数レスだったから次スレを立てておいてもよかったけど、>>1にはそれほど非はなかったと思う
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 22:09:16.75 ID:vQ+eEHfJO
提督「鎮守府に温泉が湧いた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413987982/

知ったか乙
別に荒らされてエタったんじゃねえぞこのスレは
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/13(水) 23:52:50.03 ID:FJlLluEio
うわまたやってんのか……
39 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:06:19.77 ID:EFwGepCto

 〜 現在に戻る 〜


提督「てな訳で、本当かどうか実際に見に来たわけだが…」モワァ

加賀「…本当だったみたいですね。周り中すごい湯気です」モワモワ

提督「ああ。まあ、それは置いといてだが」チラッ


鬼怒「おおっ!?なんだかわからないけどマジパナイねこれ!!」

阿武隈「うーん、ちょっとだけでも入ってみたいかも」

那珂「はっ、これは那珂ちゃんが突入レポートをやる流れ!?」

神通「那珂ちゃん、お願いですからおとなしくしていてください」

アイオワ「ワァーオ、こんなことがあるなんて流石ジャパニーズ」

グラーフ「つくづくジャパンという国は謎が多いものだな」

金剛「いやいや、こんなこといくら日本でも滅多にないデース…」
40 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:10:52.53 ID:EFwGepCto

長波「いやー、こいつは朝から驚いたわー」

沖波「め、メガネが…曇ります」

巻雲「うぇーん、私もですぅー」

風雲「ちょっと、二人とも大丈夫?」

夕雲「湯気がすごいですからね。ほら巻雲さん、沖波さん、こっちですよ」

朝霜「二人とも足元には気をつけろよー」

青葉「『仰天!?鎮守府裏の謎に迫る!!』うーん、なんだかいい記事になりそうですねー」パシャパシャ

衣笠「青葉ー、あんまり近づきすぎると落ちちゃうわよー」

陸奥「はいはい、見学はいいけどあまり近づかないようにね」

大和「まだ安全かどうかわからないですから気を付けてくださいね」


加賀「野次馬が溢れかえっていますね」

提督「まあこれだけの大きさだとなぁ」
41 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:17:30.02 ID:EFwGepCto

長門「おお提督か、待っていたぞ」

武蔵「状況は…まあ語らなくてもいいか。吹雪たちが説明してくれたろうし」

提督「あとはまぁ…見たまんまってことだな」

陸奥「といってもまだ安全かどうかわからなかったから私たちが監視してるけどね」

大和「あと駆逐艦たちの子が入らないように周りをロープで囲わせてもらいました」

提督「ああ、それにしても悪かったな。ずいぶんな手間を取らせたみたいだが」

陸奥「いいわよ別に。それにこんなこと初めてだから楽しんでやれたしね」

武蔵「もっとも、こんな事そうそうあってたまるかとは思うが」

大和「まあ、温泉が噴き出すなんてことは全体未聞ですしね」

提督「そうそう、結構な勢いでお湯がかなり噴き出したとも聞いていたが今は落ち着いているのか?」

陽炎「一応噴き出したのはあの時だけみたいです。ただまあ今はずーっとお湯が沸いてきてるような感じで」

不知火「収まった…と言いたいところですが経験がないためなんとも言えません」

加賀「今は何事もないことを祈るだけ、ですかね」

提督「だな」
42 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:21:46.38 ID:EFwGepCto

加賀「ところで提督。事務的な話になるんですがこの温泉?はうちの所有物ということでいいのでしょうか?」

提督「うーん、詳しいことはわからんが確かここは対地戦訓練用の演習地だからたぶんうちのものでいい…はずだ」

吹雪「…一つ聞きたいんですが私たちが対地戦をすることってまずないですよね」

長門「念のための備えというものだろう。戦況がどう転ぶかなんて誰にもわからないものだ」

陸奥「まぁ基地攻撃はあったりするけど…本格的な対地戦は、ねぇ」

大和「もっとも、そうなったら私たちは役には立たないですけど」

武蔵「海の上にない艦娘などせいぜい砲塔替わりぐらいか?」

吹雪「艦娘としての利点をほとんど潰すようなものですしね」

提督「とりあえず後で大淀に聞いてみよう。そういうことには詳しいはずだしな」

加賀「それが賢明ですね」
43 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:28:49.69 ID:EFwGepCto

提督「ところで…さっきから雪風が見当たらないんだが?一応この件の主役だろ」キョロキョロ

白雪「あっ、雪風ちゃんなら今黒潮さんと初風さんが慰めてます」

提督「???なんでまた」

白雪「ちょっと待っててください。今呼んできます」

提督「あ、ああ。頼む」


ユキカゼチャン、テイトクガキタカライカナイト、ホラ


提督「…いったい何があったってんだ?」

黒潮「おー、指令はん。お待たせー」

初風「ほら、雪風もいい加減泣き止みなさいよ」

雪風「うっ、うぅぅぅ…」

提督「おいおい、どうした雪風?」

雪風「ご、ごめんなさい…しれぇ」グスッ

雪風「雪風は、や、役に立てませんでしたぁぁぁ…」ビェェェェェン!!

提督「…へ?」
44 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:34:26.03 ID:EFwGepCto

黒潮「あー、ちょっとウチたちが説明させてもらうわ」

黒潮「雪風はな、提督のため、というより鎮守府のみんなのために資源を掘り出そうとしていたわけや」

初風「それで結果は何もなし。というより長門さんたちまで巻き込んでこんなに大事にしてしまったのを後悔してるわけ」

黒潮「いやー、ウチたちがそんなことないって言っても自分が悪いって自分を責めるばっかりでな」

初風「まあ実際大事にはなったけどは事実だけど」

初風「けど、雪風一人で背負い込むことはないのに…」

提督「………」

雪風「ごめんなさい。ごめんなさい…ごめんなさい…」

提督「…雪風」ナデナデ

雪風「ふぇっ?」
45 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:43:12.45 ID:EFwGepCto

提督「雪風、俺はな、雪風がみんなのことを思ってやってくれたことを責めるほど愚かじゃないぞ」ナデナデ

提督「結果的には雪風が思っていたようなことにならなかったにしてもだ」ナデナデ

雪風「し、しれぇ…」

提督「それにすごいじゃないか。過程はどうあれ温泉なんて掘り当てたんだ。もっと自慢してもいいんだぞ」

提督「だからな雪風。もう泣かなくていいんだ…な?」

雪風「し、し、しれぇぇぇぇぇぇ!!!!」ギューッ

提督「よしよし、よく頑張ったぞ。雪風」

長門「…まるで親子みたいだな」

陸奥「そうね。ちょっと過保護かもしれないけど」

加賀「…さすがですね提督」

提督「なに、頑張ったのは事実だろ。俺はそこをちゃんと褒めただけだよ」

加賀「…ええ、確かにそうです」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 00:45:04.46 ID:UjQOdUuZ0
雪風かわいい
47 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:48:22.95 ID:EFwGepCto

加賀「確かにそうなんですが…」チラッ

提督「…えっ?」クルッ


陽炎s「「「「「「………」」」」」」ジトーッ


加賀「それを言うならあの子たちも頑張ったのでは?」

提督「…あっ」

吹雪「ええ、確かに雪風ちゃんが一番の功労者だと思いますよ。ええ」

白雪「けど私たちも頑張りましたよね。穴掘りは本当に重労働ですしたし」

初風「えこひいき、とまでは言わないけどひどい話よね」

陽炎「あー、このままだと筋肉痛でこれからの出撃に影響しそうだわー、どうしよー」

黒潮「そうやなー、そうそう疲れには甘いものがええって話やでー」

不知火「ほう、それは耳よりな話ですね。まあ今の状況ではそのようなことは望めないでしょうが」

加賀「…とのことですが」
48 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/14(木) 00:56:25.01 ID:EFwGepCto

提督「わ、悪い、みんなのことを忘れてたわけじゃないんだ。いや本当にだぞ」

初風「本当に〜?」

提督「ほ、本当だぞ!!よーし、お祝いもかねて今から間宮にいってみんなでアイスでも食べようか!!もちろん俺のおごりだぞ」

陽炎「とか言ってごまかそうとしてない?」

提督「そ、そんなわけないだろ。よ、よし、それなら特別におかわりも好きなだけ許可しよう」

黒潮「ほんまかいな!!」

提督「あ、あぁ…好きなだけ堪能してくれ」

陽炎s「「「「「「「やったーーーー!!」」」」」」」

提督「ふぅ、やれやれ……ん?」ガシッ

長門「…提督、確かに雪風が発見した。そして陽炎たちが掘った。ここまではいい」ジトー

武蔵「しかし結果的に掘り当てたのは私たちだ。そうだろう。なら…な?」ジトー

提督「お前たちもアイスが欲しいんか」

長門「甘いものは好物だ」

武蔵「アイスとならば尚更な」

提督「わかったわかった。長門たちの分も用意するさ」

大和「あ、なら私もご相伴にあずかりたいのですが」

陸奥「あっ、ならあたしもー」

提督「って大和たちもかいっ!!」
49 : ◆KObYJPvVwhMN [sage]:2016/07/14(木) 00:58:01.23 ID:EFwGepCto
今日はここまでです

それでは、また
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 06:01:57.42 ID:K0+z1oRD0
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 09:20:47.26 ID:v1BwKQ3XO
乙!
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 11:59:38.30 ID:0VaPDWLk0
ぐらーふにアイオワに新規艦も増えてるのか乙
53 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 00:46:10.91 ID:M/zEGGeEo
  〜   〜   〜

提督「はぁ…アイスとはいえあの人数分をおごると出費が痛いな」ハァッ

加賀「まあ結果的にみんなが喜ぶ結果になったのですからよかったのでは?」

提督「…そういえばどさくさ紛れに加賀もアイスを食べてたよな?しかも支払いは俺持ちで」ギロッ

加賀「………のワの?」

提督「ベタなごまかし方をするな!!」

加賀「あの状況は仕方ありません。みんなが美味しそうにアイスを食べてるのに私だけ食べれないなんて拷問ではないですか」

提督「だったら自分で買えばいいだろうが」

加賀「いや、ノリ的に提督に支払いをお願いしても何とかなると思いまして」

提督「……まぁいい。もう終わったことだ」

加賀「では改めてご馳走様でした、提督」ペコリ

提督「いっとくけど次はないからな」
54 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 00:49:53.15 ID:M/zEGGeEo

提督「しかし、問題はあれをどうするかだな」

加賀「?どうするって、安全性が確認できたらそのまま入浴できるようにすればいいのでは」

提督「もちろんそうするつもりだ。けどあのままじゃただの掘り出したままの泥風呂になるぞ」

提督「それに野晒しのまま入るっていうのも加賀達だっていやだろ?」

加賀「…確かに」

提督「一番いいのが専門の職人さんでも呼んで改装してもらうのがいいんだろうがさすがにそんなことはできないしな」

提督「いくら鎮守府内の敷地で掘り出したものとはいえ、そんな娯楽まがいのことを上が承認するとも思えないし」

提督「とはいえこればっかりは素人の俺ではどうにもならないのがなぁ…」

加賀「一応聞いておきたいのですが提督は建築等の経験は?」

提督「子供が作る積み木細工ぐらいしかできん」

加賀「ですよね……さて、困りましたね」
55 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 00:54:43.60 ID:M/zEGGeEo

???「ふふふ、お困りですね。提督さん」スッ

加賀「!!誰っ!?」

???「誰とはこれまた失礼な。いつも一緒にいるじゃないですか」

???「しかし提督。建築、建造というのに私たちの事をお忘れでは?」

提督「あ、あなた達は…!!」

???「そう、この鎮守府にその妖精ありと言われている!!」

妖精s「「「われら、工廠妖精におまかせあれ!!!」」」ババーーン!!

加賀「た、確かに装備を一瞬で用意したり建造を数時間で行ってくれてはいますが…」

提督「いや、疑ってるわけではないんですが温泉なんて畑違いもいいところでは?」

妖精A「提督さん、うちらをなめてもらっては困るでー?」

妖精B「確かに畑違いなのは認めます。ただ、だからと言ってできないなんてことはないんですのよ」

妖精C「むしろ難解だとしたらこちらから望むところ…狂気の沙汰ほど面白い…!!」

提督「なんで一人だけ福本口調なんですか」
56 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 01:02:57.34 ID:M/zEGGeEo

加賀「まあそれは置いといて、確かに建築というのなら間違いなく信頼はできますね」

提督「…むぅ、確かにな」

妖精B「まあ、提督さんたちが間違いなく満足できるものを用意できる自信はありますよ?」

提督「うーん、では申し訳ないのですが一つお願いできないでしょうか」

妖精A「毎度ー!!…っていいたいところなんやけど」

提督「ん?どうかしましたか」

妖精A「いやー、先立つものっていうかな、建造前に対価をいただきたいんや」

提督「対価?」

妖精B「まあ平たく言えば設備作成用の資材、及び私たちの給料ですね」

妖精C「仕事には対価が伴う…それはつまり仕事に対して責任を負うということ…!!これが私たちの出す条件…!!」

加賀「さっきは置いときましたが本当にあなたの口調は何を目指しているんですか」
57 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 01:07:25.14 ID:M/zEGGeEo

提督「…まあ、こっちもただ働きしてもらうのも悪いと思うし別にそのあたりは構わないですが、実際どのぐらい必要なのですか?」

妖精B「えーっとですね、こちらに資料が用意してありますのでこれを見てお選びください」バサッ

加賀「えらく用意がいいですね」

妖精C「用意しておいた…こんなことがあろうかと!!」

提督「えーっと、何々…」



〜作成費用に対する温泉の完成図〜

○資材各1000      ドラム缶1缶
○資材各5000      ドラム缶6缶+簡易テント 
○資材各10000     普通の温泉
○資材各30000     ちょっと大きめの温泉
○資材各50000     入渠場くらいの温泉
○資材各100000    ちょっとした旅館の温泉



○資材各200000      ???(オマケつき!!!)

※支払いは一括でお願いします 工廠妖精一同



提督「…なんですかこれ?」
58 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 01:13:24.15 ID:M/zEGGeEo

妖精A「まあ見てもらったまんまやな。その資材に対して用意できるプランやで」

提督「まあいろいろと言いたいことはあるんですが…まずなんですかこのドラム缶っていうのは」

妖精C「名前の通りドラム缶風呂…!!缶に湯を張り入浴するだけ…実にシンプル…」

提督「もうそれ温泉でもなんでもないですよね」

妖精C「予算には予算に見合ったもの…所詮低予算プラン、甘えを捨てろ…!!」

提督「…で、流石にドラム缶を超えるとまともなものになっていくと。それなりに資材はかかりますが」

妖精B「といっても過度な期待はしないでくださいね。大体名前の通りですから」

提督「それにしても、最後のはなんなんですか?説明もないですし資材は法外ですし」

妖精B「失礼ですが法外ではないですよ。それに見合うものを、間違いなく、用意させていただきます。サプライズ的なものもあるのでですので詳しい内容は書きませんでしたが」

提督「しかしこんな膨大な資材、うちではとてもなぁ…」
59 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 01:18:08.58 ID:M/zEGGeEo

妖精C「提督…嘘はいけない…」ニヤッ

妖精C「貴方は用意できるはず…しかも一括で!!」

提督「!?」

加賀「ああ、確かに今の資材量ならぎりぎり用意できますね」

提督「いや、あくまでそれは次の大規模作戦に備えてだな…流石にそれを使うわけにはな」

妖精A「じゃあその資材いつ使うの?」

妖精s「「「今でしょ!!」」」

提督「何言ってんですか!!」

加賀「もうこのネタも古いですね」

妖精C「いずれにせよ、最終的に決めるのは提督自信…こちらはそれに応えて、用意するだけ…!!」
60 : ◆KObYJPvVwhMN [saga]:2016/07/15(金) 01:28:04.97 ID:M/zEGGeEo

 〜 その時 提督室の外では  〜


???「むむむ、どうやらあれをどうするかについて何か話してるみたいね」

???「贅沢かもしれないけどできればいいお風呂ができるといいのです」

???「けど最終的に決めるのは提督だ、私たちにできることは流石にないよ」

???「それでもドラム缶とかは絶対にイヤよ!!レディが入るお風呂じゃないもの」

???「ドラム缶とレディの関係性がわからないけど確かにそうだね」

???「…!!そうだ!!こうこうこうしない?」ゴニョゴニョ

???「!!名案なのです」

???「成程、悪くないわ」

???「じゃあ私はちょっと他の子たちを呼んでくるわねー」

???「ああ、気を付けて」
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