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うしおとセイバー
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2 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:21:29.87 ID:brxTQRYY0
このスレは
>>1
が大昔に建てた、うしお「聖杯戦争?」というスレの内容を書き直したものです。
アニメ「うしおととら」の最終回の熱さにやられて、どうしても書き直したくなったので建てました。
完全に自己満足スレとなっております、その為もちろんのことsage進行で行きます。
皆様とアニメうしとらの感想など言い合いながら、まったり進行で行ければと思います。
それでは、よろしくお願いいたします。
3 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:24:47.52 ID:brxTQRYY0
ttps://www.youtube.com/watch?v=3iC5uEYtlZM
ttps://www.youtube.com/watch?v=Qy7Q77ZD_ME
4 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:26:20.98 ID:brxTQRYY0
【第一話 始まりの日 】
5 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:27:54.17 ID:brxTQRYY0
・潮の部屋
桜「蒼月君、そろそろ起きないと遅刻してしまいますよ」
うしお「……う……ん? あぁ、桜姉ちゃん。おはよう」
桜「おはようございます。蒼月君」
6 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:31:23.69 ID:brxTQRYY0
・蒼月家居間
うしお「はー、ごちそーさん」
桜「蒼月君。お茶をどうぞ」
うしお「それにしても親父と母ちゃんが総本山に行ってるからって、桜姉ちゃんに毎日ご飯作ってもらっていいのかなァ」
桜「気にしないで下さい。私も蒼月君にお礼がしたいんですから」
うしお「お礼って、オレが桜姉ちゃんの兄貴を止めた事かい?」
桜「はい。兄さんが弓を持ったばかりの男子を見世物にしていたのを、蒼月君が止めてくれましたから」
うしお「オレ、ああいうのは見てらんねえからさ」
桜「……はい」
うしお「……あ、あーー!? もうこんな時間だ!!」
桜「えっ、あ、そうですね。早く片付けましょう」
7 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:34:16.39 ID:brxTQRYY0
・遠坂邸
??「おい、人間の女ァ」
??「わしは早く強えヤツとやりてえのよ」
??「おい人間の女。聞いとんのか、人間の女」
凛「あーーもう!! この『とら』!!」
凛「アンタねぇ、私はマスターなのよ!?」
とら「あぁ? それがどうした、人間の女」
凛「あ……あったま来たーーッ!! 私のことはマスターって呼べーー!!」
とら「お、おい、おめえ分かっとんのか!? 令呪ってえのは……!!」
凛「うるさいうるさいうるさーーい!!」
8 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:37:42.25 ID:brxTQRYY0
・蒼月家玄関
麻子「うしお、また桜先輩に起こしてもらったんでしょ?」
真由子「うしお君が毎日ちゃんと起きてるなんて珍しいもんね〜」
うしお「な、なにをーー!!」
麻子「そ、それよりあんた、おじさんとおばさんが居ないからって桜先輩に……」
麻子「や、やや、やらしいことしてないでしょーねーっ!?」
うしお「な、なに言ってるんだよ麻子ーーっ!?」
真由子「本当二人とも朝から仲いいんだからぁ」
桜「ふふっ」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 13:39:39.27 ID:Blp5zQrTO
そう言えばとらと切嗣の声って同じだったよね
ロードエルメロイの代わりにヒョウ(使っているスマホじゃ変換出来ない)が出て来たら笑う
10 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:43:11.01 ID:brxTQRYY0
・交差点
真由子「それじゃまた後でね。キリオ君」
キリオ「うん、お姉ちゃん」
うしお「キリオまたなーっ!」
キリオ「あっ、うしお兄ちゃん」
うしお「ん? どうしたキリオ」
キリオ「……うん」
キリオ「前から真由子姉ちゃんを狙ってる組織や協会がいるのは話してると思うんだけど、昨日の夜にも来たんだ」
うしお「なに!?」
キリオ「でも、昨日の奴は……。ちょっと違ったよ」
11 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:45:57.24 ID:brxTQRYY0
・キリオ回想
??「へぇ、ガキのくせに中々やるじゃねぇか」
キリオ「お姉ちゃんは、僕が守る」
??「嬢ちゃんからとんでもねぇ力を感じるが、魔術師ってワケじゃなさそうだ」
キリオ「ま、待て!!」
??「悪いな。ウチの雇い主がお前とは戦うなってよ」
キリオ「そいつは、『赤い槍』を持った男だったよ」
うしお「赤い……槍……?」
12 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:49:41.28 ID:brxTQRYY0
・穂群原学園校門
うしお(……『槍』か……)
麻子「どうしたのよ、うしお」
うしお「なんでもねえよ」
凛「…………」
うしお「ん?」
桜「蒼月君? 遠坂先輩がどうかしたんですか?」
うしお「遠坂先輩?」
麻子「あんた遠坂先輩知らないの!?」
真由子「遠坂凛先輩。容姿端麗、頭脳明晰、悪い噂は全くなくて男子生徒の憧れの的らしいよ〜」
うしお「へぇ、そんな先輩がいたのかァ」
13 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:53:58.91 ID:brxTQRYY0
・穂群原学園屋上
凛「とら。他のサーヴァントの動きは分かる?」
とら「けっ、わしはそんなことは出来んぞ『ますたー』」
凛「そうよね」
凛(……まさか、二年前に蒼月君と一緒に白面の者から世界を救った妖怪の英霊を召喚しちゃうなんてね……)
とら「おい、ますたー。わしは早く他のヤツらをぶっ飛ばしてえんだ」
凛(しかも、召喚の失敗で二年前のことは忘れてる……)
凛「分かったわ、とら。私に付いて来て、様子を探りに行きましょう」
凛(だけど、最強のカードであることは間違いないわ)
14 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 13:56:31.46 ID:brxTQRYY0
・交差点
うしお「槍の男のことを考えてたら、一日終わっちまった……」
うしお「もう一回キリオに話を聞きに行くかァ」
うしお「ん?」
??「フフッ」
??「早く呼び出さないと死んじゃうよ、お兄ちゃん」
うしお「えっ!?」
15 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:02:17.70 ID:brxTQRYY0
・ビル屋上
凛「とら、この街を見ても何も思い出さない?」
とら「なぁんにもな」
凛「そう……」
とら「わしは記憶なんかどうでもいい。他の奴らをぶっ倒すだけよ」
凛「そうね、あなたの記憶がなくても関係ない。私は『聖杯戦争』に勝つだけよ」
とら「へっ、それでいいのよ。ますたー」
凛「覚悟は出来ているわ。とら」
16 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:06:05.02 ID:brxTQRYY0
【第二話 運命の夜 】
17 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:08:31.98 ID:brxTQRYY0
・交差点
うしお「キリオ。昨日の夜は大丈夫だったのか?」
キリオ「うん、何もなかったよ」
うしお「そうか、それならいいんだけどよ」
うしお(あの女の子はなんだったんだ……)
麻子「コラーっ!! うしお遅刻するわよーっ!!」
うしお「今行くってーの!!」
18 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:10:47.39 ID:brxTQRYY0
・穂群原学園屋上
凛「とら、気づいてる?」
とら「あぁ」
凛「近くで敵の気配がするわ。私達をずっと見てる」
とら「けっ、もったいつけやがって」
凛「面白いわ。人がいなくなるまで様子を見ましょう」
19 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:14:21.96 ID:brxTQRYY0
・穂群原学園屋上
とら「来たかよ。暗くなるのを待ってやがったな」
凛「凄い殺気……」
??「いい夜だな。そこの妖(バケモノ)もそう思うだろう?」
凛「とらが見えてる!? コイツ、やっぱりサーヴァント!!」
??「そういうこと。で、それが分かるお嬢ちゃんはオレの敵ってことでいいんだなぁっ!!」
凛「とら!!」
とら「へっ、やっと遊べらァ」
??「ほう、話が早くていいねぇ。そうでなくちゃ」
凛「槍使い、ランサーのサーヴァントね」
ランサー「いかにも。まさか妖の英霊がいたとはな。まぁ、出会ったからにはやるだけだ」
20 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:20:25.85 ID:brxTQRYY0
・穂群原学園屋上
ランサー「チィッ」
とら「おおおおお!!!!」
ランサー「ぐっ、これ程とはな……。すぐに撤退命令が出るはずだ」
とら「逃がすかよーーっ!!」
ランサー「へっ、いいのか? お前の雷のおかげで人が集まって来てるぜ」
凛「と、とら!! ダメよ、今、人に見られるワケには……」
とら「けっ、しくじったか。ますたー乗れ!!」
21 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:23:32.80 ID:brxTQRYY0
・蒼月家付近上空
ランサー「あのヤロウ、こっちはバケモノとやりあった後だってのに……」
ランサー「魔力を感じたから見て来いとは、人使いが荒すぎるんじゃねーか」
ランサー「あの寺か」
ランサー「……なるほど。微弱だが魔力を感じる」
22 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:29:10.67 ID:brxTQRYY0
うしお「また桜姉ちゃんに晩飯作ってもらっちまったなァ」
うしお「ん? 蔵の方に誰かいる……?」
うしお「桜姉ちゃんは今帰ったし、照道さんも夕方に帰ったから……」
うしお「だ、誰だ!!」
ランサー「見られたか……」
ランサー「ま、運がなかったな坊主。見られたからには死んでくれや」
うしお「赤い、槍!?」
23 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:33:53.13 ID:brxTQRYY0
ランサー「ハァッ!!」
うしお「うわああああ!!」
ランサー「……おいおい。まさか蔵の中に隠れたつもりか?」
うしお(あ、あれがキリオの言ってた赤い槍の男……)
うしお(オヤジもいねえのにどうすりゃいいんだ……)
うしお(この地下室もすぐにバレちまうよ……)
うしお「……そういや『アイツ』と出会ったのはここだったなァ」
ランサー「へぇ、地下室なんてあるのか」
24 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:40:26.23 ID:brxTQRYY0
うしお「!?」
ランサー「鬼ごっこは、ここまでだ」
ランサー「ひょっとするとお前が七人目だったのかもな」
うしお「七人目……? 何のことだが知らねえけど……」
うしお「オレは……負けねえぞ!!!!」
??「はぁっ!!!!」
ランサー「な……なに!? コ、コイツは……!?」
25 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:42:24.39 ID:brxTQRYY0
・蒼月家付近上空
凛「やっぱりあの場所から魔力を感じるわ」
とら「さっきの槍使いかよ?」
凛「そこまでは分からないけど、もしかしたらサーヴァント同士で戦ってるのかも」
とら「へっ、面白え。二匹いっぺんに相手してやるぜーーっ!!」
凛「ちょ、ちょっと、とらっ、飛ばしっ、過ぎっ」
26 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 14:45:46.78 ID:brxTQRYY0
うしお「え……あ……」
??「サーヴァント、セイバー」
セイバー「召喚に従い、参上した」
セイバー「問おう」
セイバー「貴方が私のマスターか」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 18:50:17.80 ID:yzQHfb0X0
期待してる
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 18:52:33.41 ID:6tNpSDS4O
おぉ、昔読んだぞ
きたいしとく
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 19:55:32.17 ID:xXKzQ8/6o
なんでアニメ版って原作既読勢からあんなに評価悪いの?
少なくとも今季の中では結構面白かった方だと思うけど
というよりくまみこが酷すぎるからそれ以外はなんでも面白いけど
30 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 20:21:18.37 ID:brxTQRYY0
【第三話 開幕 】
31 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 20:23:33.60 ID:brxTQRYY0
うしお「うわああああ!! なんだなんだ姉ちゃんなんだ!?」
セイバー「これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある」
セイバー「ここに契約は完了した」
セイバー「先程の敵がまだ外にいるようです。マスターはここに」
うしお「あっ、ね、姉ちゃん!!」
うしお「行っちまった……」
32 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 20:37:46.78 ID:brxTQRYY0
ランサー「……かわしたな。我が必殺のゲイボルクを」
セイバー「ゲイボルク……。御身はアイルランドの光の御子か?」
ランサー「ドジったぜ。コイツを出すからには必殺でなけりゃヤバイってのに」
ランサー「今日はバケモノの相手をやらされたりと、厄日だな」
セイバー「バケモノ……?」
ランサー「おっと、あまり喋ると雇い主がうるさいんでね」
セイバー「逃げるのか?」
ランサー「追って来るなら構わんぞ。ただし、その時は決死の覚悟を抱いて来い」
うしお「姉ちゃん!! さっきはサンキュ、じゃなくて槍で刺された傷は!?」
うしお「あれ、治ってる……」
セイバー「いえ、これは自動修復で外面を覆っただけです。マスター、傷の治療を」
うしお「そ、そうだよな、待っててくれ!! 家から救急箱持って来るよ!!」
セイバー「マ、マスター!? そういう意味ではなく……」
セイバー「あと一度の戦闘なら支障はない、か」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 20:40:24.00 ID:kkBWzMBAo
カッパにもらった傷薬って使い果たしてたっけ?
34 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 20:47:59.56 ID:brxTQRYY0
うしお「あれ、いない。どこに行ったんだ……?」
セイバー「はぁぁぁぁ!!」
とら「へっ!! 大陸の剣使いか!!」
セイバー「獣のサーヴァントは初めて見ました」
とら「最初で最後にしてやるよォ!!」
うしお「おーーい!! 姉ちゃーーん!!」
セイバー「ダメですマスター!! 下がってください!!」
凛「あっ、まっずい……!! とら、引くわよ!!」
うしお「と、遠坂先輩!? そ、それに……」
とら「あ?」
うしお「……!?」
35 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 21:00:47.91 ID:brxTQRYY0
・蒼月家居間
凛「どう? これで大体の説明は終わりなんだけど」
うしお「魔術師による聖杯戦争、七人のマスター、七騎のサーヴァント……」
うしお「勝ち残った組は、聖杯で望みを叶える事が出来る、か……」
とら「ますたー、やめときな。コイツ頭悪そうな顔してるぜ」
うしお「とら!! なにをーーっ!!」
うしお「とら……。オレを、覚えてないのかよ?」
とら「けっ、おめえなんか知らねえよ」
うしお「とら……」
凛「…………」
凛「さて、そろそろ行きましょうか」
うしお「行くって、どこへだい?」
凛「この戦いを監督してる奴の所よ」
36 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 21:10:33.51 ID:brxTQRYY0
・大橋歩道橋中央
凛「ねぇ、もう少し目立たない服なかったの?」
うしお「セイバー姉ちゃんが鎧のまま着れる服なんて、この徳野さんのコートしかないからなァ」
セイバー「私のことは気にしないで下さい。マスター」
凛「蒼月君がセイバーを霊体化出来ないから仕方ないとはいえ、目立つわね……」
37 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 21:20:14.91 ID:brxTQRYY0
・言峰教会
凛「七人目のマスターを連れて来たわよ」
うしお「この人が、言峰神父さんかい?」
言峰「……ほう。現代の英雄が過去の英霊を召喚したか」
うしお「え、英雄なんて呼ぶのはやめてくれよーーっ!!」
凛「それで、これはどういうことなの。蒼月君は魔術師じゃないわよ」
言峰「フッ、忘れたのか凛。マスターとサーヴァントは己の境遇に強く影響する」
凛「……そうか。あのセイバーも蒼月君と同じく国や人々を救った英霊……」
言峰「そういうことだ。蒼月潮ならば英霊を召喚することに魔術師かどうかなど問題ではない」
言峰「この聖杯戦争に巻き込まれたのも、必然と言ってもいいほどの逸材だ」
38 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 21:32:56.57 ID:brxTQRYY0
言峰「改めて聞こう蒼月潮。選ばれしマスターとして、この聖杯戦争を戦う意志があるや否や」
うしお「あぁ、戦うよ」
うしお「俺は魔術師じゃないし、聖杯も英霊も何も知らねえさ」
うしお「でも遠坂先輩に聞いたんだ、サーヴァントってのを使って人を襲ってる奴がいるんだろ?」
言峰「そのような行為をしているマスターがいる事は、魔術協会としては不本意だがね」
うしお「そんなの聞いちまったら、もう黙って見てるなんて出来ねえよ!!」
言峰「うむ……」
凛「決まりね。さ、帰りましょ」
言峰(……蒼月潮。蒼月紫暮の息子がマスターになるとは、フフ……)
39 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/03(日) 21:47:21.84 ID:brxTQRYY0
・街路
凛「これで義理は果たしたわ」
うしお「サンキュ、遠坂先輩」
凛「いいのよ。とらを召喚した縁もあるしね。何も知らずに死なれちゃ私の夢見が悪いもの」
うしお「遠坂先輩って、いい人だなァ」
凛「な、なな……て、手は抜かないわよっっ」
セイバー「……マスター」
??「こんばんは、お兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/04(月) 01:48:17.27 ID:OVCLU5BaO
乙
アニメ放送前のSS好きだったので、放送終了SSとか気が向いたらオナシャス
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/05(火) 17:51:48.14 ID:9kr6au+5o
白面が英霊ト化したらほぼ最強だよな
ひよう(感じ忘れた)使って人々の記憶から他の英霊の記憶や情報消しゃいいし
それだけで英霊弱体化→単騎無双出来る
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/05(火) 19:26:42.57 ID:iTA3GSLXO
検索ぐらいしろよ
反英霊どころかアンリマユみたいなもんだから呼べないよ
呼べても紅煉だろ、紅煉でもかなりヤバイけど
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/06(水) 08:11:18.78 ID:EAJC305To
玉藻の前なら鯖としているけどな
44 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:10:20.28 ID:/decrKLG0
【第四話 最強の敵 】
45 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:12:56.77 ID:/decrKLG0
うしお「あの時の女の子……?」
??「初めまして、リン。私はイリヤ」
イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、って言えば分かるでしょ」
凛「アインツベルン……。とら!!」
とら「けけ、あーあ。退屈だったぜ」
うしお「遠坂先輩!? 何を!?」
凛「あいつはアインツベルン……。私たちの敵よ」
うしお「敵って……あの女の子が聖杯戦争のマスターの一人……!?」
とら「鈍いよなァ、剣使いの主はよ。もう戦争は始まってんのよ」
セイバー「そういうことです、マスター」
46 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:22:26.87 ID:/decrKLG0
イリヤ「それがリンのサーヴァント? へぇ、噂通り本当に凄いのを召喚したのね」
凛(……まさかドジったおかげで、この『とら』を召喚出来たなんて言えないわね……)
バーサーカー「…………」
とら「わしに用があるのか。いいぜ、相手になってやらァ」
セイバー「分かるのですか?」
とら「奴の眼は常にわしを捕らえてるのよ。何かあるな」
セイバー「なるほど……」
とら「剣使い、手は出すなよ。奴はわしの獲物よ」
セイバー「分かりました。私としては共倒れを希望しますが」
とら「奴の次はおめえよ、剣使い」
イリヤ「……挨拶はもういいよね。どうせここで死んじゃうんだし」
イリヤ「じゃ殺すね。やっちゃえ!! バーサーカー!!」
47 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:31:03.16 ID:/decrKLG0
とら「おおおおお!!!!」
バーサーカー「ガアアアア!!!!」
凛「とら!!」
うしお「これが、聖杯戦争か……!!」
セイバー「獣のサーヴァントが押しています」
セイバー「ですが、何かおかしい……」
イリヤ「やっぱり、言われたとおり使うしかないかな」
凛「えっ……」
イリヤ「リン。確かにリンは凄いサーヴァントを召喚したよね」
イリヤ「けど、それを知ったアインツベルンが何も対策をしないと思っていたの?」
イリヤ「カヅチ!!」
華鎚「…………」
華鎚「…………」
とら「ぐあああああ!! こ、こいつァ!?」
48 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:40:43.34 ID:/decrKLG0
凛「とら!?」
うしお「なんであの妖がこんなところに!?」
イリヤ「フフ、お兄ちゃんには懐かしいかもね」
イリヤ「リンは知らないだろうから教えてあげる」
イリヤ「このカヅチは『結界自在妖』っていって、一体で四百二十体の妖怪を止められるの」
凛「四百二十!? それを二体も操ってるっていうの!?」
イリヤ「あの『決戦』で使われた妖怪たちの秘密兵器も、今はアインツベルンの秘密兵器ってことね」
とら「ぐあああああ!!」
うしお「とら!!」
イリヤ「もう終わりだね。やっちゃえ!! バーサーカー!!」
49 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:48:48.25 ID:/decrKLG0
バーサーカー「ガアアアア!!!!」
セイバー「くっ、強い……!!」
とら「おい!! この結界を壊すんだよ!!」
凛「今やってるわよっっ!!」
イリヤ「やっちゃえやっちゃえーー!!」
イリヤ「ぁ……」
うしお「血が流れて……。もしかして怪我してんのか!?」
イリヤ「傷が開いただけ。こんなの、何ともないんだから」
うしお「なんだよそれ……。やめろよ……」
イリヤ「えっ……」
セイバー「マスター!! 敵のマスターは危険です!! 離れてください!!」
うしお「やめろよ!! なんでこんなことすんだよ!!」
イリヤ「……!?」
うしお「あっ、そうだ。誰かに命令されてるんじゃないか!?」
イリヤ「…………」
うしお「な、そうだろ。こんな女の子が戦いたがるワケねえよな」
50 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 12:56:28.59 ID:/decrKLG0
イリヤ「もう、いい……。こんなの、つまんない」
うしお「えっ」
イリヤ「バーサーカー、カヅチ」
バーサーカー「…………」
華鎚「…………」
華鎚「…………」
イリヤ「リン。次に会ったときは殺すから」
凛「とらの情報は筒抜けってことか……」
とら「けっ……」
凛「アインツベルン……。この借りは、必ず返すわよ」
セイバー(……アインツベルン、か……)
うしお「本当にあんな女の子まで、聖杯戦争に参加してるってのかよ……」
51 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 13:13:52.21 ID:/decrKLG0
・交差点
凛「それじゃあね。蒼月君」
うしお「あぁ、遠坂先輩。またな!!」
凛「……これから私達は、聖杯戦争の敵同士なんだけど」
うしお「オレは敵だなんて思ってないさ」
凛「はぁ……。蒼月君には何を言っても無駄みたいね」
とら「くく、おめえら頑固なところは似てるじゃねえのよ」
凛「な、なんですってーー!!」
うしお「セイバー姉ちゃん、オレ達も帰ろう」
セイバー「はい、マスター」
52 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/06(水) 14:08:51.48 ID:/decrKLG0
・蒼月家玄関前
うしお「あ、そうだ。オレのことはマスターじゃなく『うしお』って呼んでくれよ」
うしお「皆そう呼んでるしよ、マスターって呼ばれるのはなんだか恥ずかしいよ」
セイバー「ウシオ、ですか。分かりました。ええ、私にはこの発音のほうが好ましい」
うしお「オレもセイバーって呼んでいいかい?」
セイバー「もちろんです。真名ではありませんが、今の私はセイバーですから」
うしお「真名……。セイバーの過去の本当の名前かァ」
うしお(でも、オレが出会ったセイバーは今のセイバーだ)
うしお(オレをランサーから助けてくれたのは、今ここにいるセイバーなんだから)
うしお(『アイツ』がシャガクシャでも字伏でもないように……。それなら名前は……)
うしお「オレは魔術師じゃないし分からないことばかりだけど……」
うしお「よろしくな、セイバー!!」
セイバー「こちらこそ、よろしくお願いします。ウシオ」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/09(土) 23:29:10.89 ID:x1rDWOJb0
zero綺礼とやさぐれ紫暮が高速戦闘してるのを想像して吹いた
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/07/10(日) 13:01:19.09 ID:ALOVAs2a0
前にもあったよなと思ったら書き直しなのか。
55 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 13:44:31.63 ID:8j0Vulo90
【第五話 うしおとりん(前編) 】
56 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 13:46:52.65 ID:8j0Vulo90
・穂群原学園廊下
うしお「あっ、遠坂先輩!!」
うしお「探してたんだよ、ちょっと聞きたいことがあって……」
凛「…………」
うしお「あ、あれ……」
横尾「お、おい!! うしお、お前遠坂先輩と知り合いだったのか!?」
厚池「中村サンや井上サンだけじゃ飽き足らず遠坂先輩までも!!」
うしお「う、うーん、聞こえてなかったのかなァ」
57 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 13:50:26.64 ID:8j0Vulo90
・穂群原学園屋上
とら「あいつ、おめえを探しとんのか」
凛「ええ、そうみたいね」
とら「剣使いの女もいねえ。殺るなら今なんじゃねえか」
凛「分かってるわ」
とら「ますたーが殺りたくねえなら、わしが」
凛「それだけは止めて。私、貴方達が戦うところなんて見たくないのよ」
とら「けっ、わしとあいつが何だっていうんだ」
凛「行って来るわ、とら。これは遠坂として私がつけるべき、けじめよ」
58 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 13:55:08.81 ID:8j0Vulo90
・穂群原学園階段
うしお「遠坂先輩!! やっと見つけた。オレずっと探してたんだぜ、あのさ」
凛「蒼月君、自分がどれだけおバカさんか分かってる?」
うしお「えっ……?」
凛「マスターがサーヴァント抜きで出歩いてるなんて殺して下さいって言ってるようなものよ」
うしお「そうなんだよ。セイバーは霊体化ってのが出来ないからオレどうしたらいいか分からなくてさ」
凛「でしょうね。でも、それで私に頼るのは間違いよ」
凛「言ったわよね? 次に会ったときは聖杯戦争のマスター同士、敵同士だって」
うしお「そんな、まさか……」
凛「私はね、目の前のチャンスは逃さない主義なの」
凛「逃げてもいいけど、勝つのは私なんだから!!」
59 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 13:58:33.95 ID:8j0Vulo90
・穂群原学園廊下
凛「蒼月君!! 令呪を渡しなさい!!」
うしお「う、撃たれた……? 今のが魔術ってやつか!!」
凛「大人しくするなら怪我はさせないわ。抵抗するなら、分かるわよね?」
うしお「なんでオレ達が戦う必要があるんだよ遠坂先輩!!」
凛「聖杯戦争っていうのは、そういうものなのよ……!!」
凛「偶然にも最優のサーヴァント『セイバー』を召喚出来たといっても蒼月君は魔術師じゃない」
凛「この聖杯戦争に勝てる見込みなんてないのよ」
うしお「…………」
凛「だから、私が巻き込まれた戦いから降ろしてあげるわよ!!」
60 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 14:03:20.95 ID:8j0Vulo90
うしお「やっぱり遠坂先輩っていい人だなァ」
凛「な、なに言って……」
うしお「オレに聖杯戦争にはかかわるなって言ってくれてるんだろ?」
うしお「本気で俺の令呪を奪う気なら『とら』に戦わせてるはずだ」
凛「それは……」
うしお「確かに聖杯戦争っていうのは危険なんだと思う。昨日見たサーヴァント同士の戦いを見て思ったよ」
凛「それなら……!!」
うしお「だからこそ、サーヴァントを使って何か企んでるヤツがいるのを見過ごせねえよ!!」
凛「っ……!!」
うしお「これだけ近づけば、さっきのは撃てないはず……!!」
凛「私の魔術を見て、距離を詰めたのは褒めてあげるわ。でも残念ね……!!」
凛「八極拳っていうんだけど、蒼月君は知ってるかしら……えっ!?」
うしお「遠坂先輩って、拳法も使えるのか……!!」
凛「ふ、防がれてる……!?」
うしお「ありがとよっ!! 麻子のおじさん!!」
凛「空手……!?」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/10(日) 14:20:03.06 ID:T3Hfat2so
本編終了後のうしおって、体術もかなり仕込まれてたよね
62 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 14:25:31.66 ID:8j0Vulo90
凛「はぁはぁ……。私の攻撃を全て防御するなんて、やるじゃない蒼月君……」
うしお「ふぅ……。遠坂先輩こそ、魔術よりこっちのほうが向いてるんじゃないかい」
凛「言ってくれるわね……」
うしお「……遠坂先輩。この令呪が必要だっていうなら渡すよ」
凛「それは、どういう風の吹き回しかしら?」
うしお「令呪は渡すよ。だけど一つ条件を聞いてほしい」
凛「条件……?」
うしお「オレに遠坂先輩の聖杯戦争を手伝わしてくれ」
凛「なっ……」
うしお「遠坂先輩は無関係な人を襲うサーヴァントやマスターをほっとくはずがねえ」
凛「それは……私だって見過ごす気はないわ」
うしお「それならオレの聖杯戦争は遠坂先輩を手伝うことさ」
うしお「確かにオレは魔術師じゃないから役には立たないかもしれねえ」
うしお「でも、お役目のおばさんって人が言ってたんだ。みんな仲良くしろってよ」
うしお「人間と妖怪も出来たんだ。オレと遠坂先輩だって、きっと相当強いぜ?」
63 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/10(日) 14:29:38.58 ID:8j0Vulo90
とら「くく……。おめえの負けよ、ますたー」
凛「とら!? あんたねえ、屋上で待ってろって言ったでしょ!!」
とら「まだ剣使いの主とやるってえのか?」
凛「それは……」
うしお「まだ、戦うのかよ……。遠坂先輩……」
凛「……あーーもう!!」
とら「くく、わしはおめえのことが分かってきたかもしれねえなァ、ますたー」
凛「とらァ!!」
うしお「それじゃ……」
「キャァァァァ!!!!」
うしお「遠坂先輩、今のは!?」
凛「悲鳴、だったわよね」
うしお「くっ……!!」
凛「ちょ、蒼月君!! 場所分かってるの!?」
64 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:10:30.24 ID:1WrViEbM0
【第六話 うしおとりん(後編) 】
65 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:13:28.59 ID:1WrViEbM0
・穂群原学園廊下
うしお「お、お前は……!?」
??「…………」
女子生徒「…………」
凛「蒼月君!! こ、この感じ、サーヴァント……!?」
とら「このニオイは『馬乗り』か」
ライダー「貴方が噂の『獣』のサーヴァントですか。確かに、いい毛並みをしていますね」
ライダー「しかしここは貴方とやるには場所が悪い。この場は引かせてもらいます」
凛「とら!! 追って!!」
とら「へっ、逃がすかよォ!!」
66 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:16:20.96 ID:1WrViEbM0
女子生徒「…………」
うしお「よかったァ。気を失ってるだけみたいだ」
凛「そんなわけないでしょ……」
凛「魔力の源『生命力』を抜かれているのよ。この子、ほっておいたら死ぬわ」
うしお「そ、そんな……!?」
凛「蒼月君、下がって。これくらいなら……」
うしお「ん……? 今、何か光ったような……」
うしお「危ねえーーっ!!」
凛「えっ、な、なに!? 攻撃されたの……!?」
うしお「遠坂先輩!! その子、頼んだよ!!」
67 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:18:41.20 ID:1WrViEbM0
・弓道場裏雑木林
うしお「どこだーーっ!? いるんだろ!! 出て来い!!」
うしお「うわぁっ!? は、針!? ど、どこから攻撃してんだ……」
ライダー「驚いた。何故避けれたのですか、貴方は」
うしお「…………」
ライダー「次は、外しません」
うしお(……己の心を細くせよ。川は板を破壊できぬ。水滴のみが板に、穴を穿つ……)
うしお「そこだっ!!」
ライダー「今のを避けましたか……」
ライダー「なるほど、ダテにサーヴァントを連れずに歩いているワケではないのですね」
68 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:23:39.51 ID:1WrViEbM0
ライダー「当たらないなら、近接の攻撃手段に変えるまでです」
うしお「ライダーとか言ったな、来るなら来い!!」
ライダー「それは、ランサーの真似事ですか」
うしお「お前を追ってる最中に壊れたホウキを拾ったんだ」
ライダー「そんな『木の棒』で私と戦えるとでも?」
うしお「やってみなきゃわかんねえさ。でも、負ける気はねえぜ……!!」
69 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:27:01.63 ID:1WrViEbM0
ライダー「くっ……。貴方は、本当に人間ですか」
うしお「オレは人間だよ!! 蒼月潮ってんだ!!」
うしお「ちょっとだけ『木の棒』の扱いが得意な高校生さ!!」
とら「馬乗りがァここかァ!!」
うしお「とら!?」
ライダー「私が創った偽者を追わせていたはずですが、倒されましたか」
ライダー「獣のサーヴァントに気付かれる前にマスターを始末するつもりでしたが仕方ありません」
うしお「ライダー!! どこに行ったんだ……!?」
ライダー「今回はさすがに分が悪いようです」
とら「チィ!! 馬乗りめえ、逃げ足が速えかよ……!!」
70 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:41:17.79 ID:1WrViEbM0
凛「蒼月君!! 大丈夫!?」
うしお「オレは大丈夫さ。遠坂先輩、あの子は!?」
凛「安心して。どうにか持ち直したわ」
うしお「よかったァ……」
凛「……今のが学校に結界を覆ってるサーヴァントみたいね」
うしお「結界?」
凛「それもかなり悪質なね。学校の生徒を生贄にしてサーヴァントを強くするっていう最悪な結界よ」
うしお「生贄って……。学校には麻子たちや他のみんなも大勢いるんだぜ!?」
うしお「そんなこと絶対やめさせないと!!」
凛「ええ、勿論よ。結界の発動は止めてみせる」
うしお「遠坂先輩、やっぱりオレたちで争ってる場合じゃねえよ!!」
うしお「オレたちで一緒に結界を止めよう!!」
凛(……本当、真っ直ぐね……)
凛(……あの時から、変わらない……)
凛(……あの時から……)
71 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:47:49.03 ID:1WrViEbM0
「この公園は今からオレたちのものだァ!!」
「なによう、後から来てどけってことないでしょー」
「あ、あさこ、やめなよう」
「子供同士の喧嘩か。子供でも巻き込まれると危険だな。二人とも、葵さんのところに戻ろうか」
「は、はい、雁夜おじさん……」
「……………………」
「凛ちゃん……?」
72 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 18:57:19.06 ID:1WrViEbM0
「どけよ、おとこおんな!!」
「きゃ」
「麻子になにすんだよ!!!!!!」
「こ、こいつ、下級生のくせに……」
「みんなでこいつをやっちまえ〜〜!!」
「うしお!! 一人じゃ大変そうだな!!」
「士郎!?」
「後ろは任せろ、うしお!!」
「行っくぞーー!! 士郎!!」
73 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/18(月) 19:01:01.10 ID:1WrViEbM0
「お、お前ら、覚えてろよ〜〜!!」
「ふ、二人とも大丈夫……?」
「このくらい平気だい」
「うしおは本当に『正義の味方』みたいなヤツだよなァ」
「正義の味方? なんだよそれ、そんなんじゃねえやい」
「……………………」
「ふん。オレはただ、あいつらが前から気に入らなかっただけさ」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/20(水) 00:08:04.84 ID:dUaRgxxiO
乙
75 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:20:18.89 ID:TTWE+3d30
うしお「遠坂先輩!!」
凛(……真っ直ぐに目を見るわね……)
凛「分かったわ蒼月君。それじゃ私と休戦協定を結びましょ」
76 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:25:22.05 ID:TTWE+3d30
・間桐邸
ライダー「…………」
慎二「邪魔が入ったな」
ライダー「…………」
慎二「まぁいいさ。遠坂も蒼月もそんな簡単に殺しちゃ面白くない」
ライダー「…………」
慎二「アイツらも、あの女と一緒に結界で殺してやる」
慎二「中村麻子……。後悔させてやるよ、この僕の誘いを断ったことを……」
ライダー「…………」
慎二「ハハ、ハハハハ!!」
77 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:27:12.83 ID:TTWE+3d30
【第七話 蠢動 】
78 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:42:08.45 ID:TTWE+3d30
・蒼月家居間
セイバー「それではウシオ、これからはリンと手を組むと」
うしお「あぁ、学校の結界をなんとかしねえとな」
セイバー「それは分かりました。ですがライダーと戦ったときに私を呼ばなかったことには納得出来ません」
うしお「呼ぶって……。あっ、令呪か!! 忘れてた!!」
セイバー「わ、忘れて……」
凛「蒼月君に何を言ってもダメよ、セイバー」
凛「あの時はライダーを追いかけることしか考えてなかったみたいだから」
セイバー「それでは困るのですリン!! リンからも何か言ってやって下さい」
うしお「わ、分かったよセイバー!! 次は絶対呼ぶからさっ」
セイバー「そうして下さい、ウシオ」
凛「さてと、それじゃ話が一段落したところで。私の部屋、決めさせてもらおうかしら」
うしお「えっ……?」
79 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:44:56.60 ID:TTWE+3d30
凛「うん。まぁ、これなら何とかいけそうね」
うしお「本当にウチに泊まるのかい!?」
凛「勿論よ。休戦協定を結んだんだから、お互いを守るのは当然でしょ?」
うしお「だ、だからって……」
凛「それとも蒼月君は、他のマスターに寝込みを襲われてもいいって言うの?」
うしお「そりゃ家に遠坂先輩がいてくれたら心強いけどさ……」
凛「なら問題ないじゃない。私もとらとセイバーに守ってもらえるなら安心だしね」
うしお「い、いいのかなァ……」
セイバー「部屋に関しては私からも要望があります。私はウシオと同じ部屋で寝るべきだと思う」
うしお「な、なに言ってんだよセイバー!?」
凛「夕食の当番は交代性にしましょ。今日は挨拶代わりに私が作ってあげる」
うしお「えっ!? オ、オレは『ジェットサンダーラーメン』しか……」
凛「……分かった。全部私が作ってあげる」
セイバー「話を切らないでもらいたい。私の部屋の問題に結論が出ていない」
ピンポーン
80 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 21:55:37.43 ID:TTWE+3d30
・蒼月家玄関
凛「いらっしゃい」
桜「遠坂、先輩……? なんで……」
凛「私、ここに下宿することになったの」
桜「え……」
うしお「桜姉ちゃん!! こ、これは、その、つまり……」
凛「これは私と『うしお』君が決めた事よ。もう決定事項なの、間桐さん」
桜「決定事項……」
凛「ここには来ない方があなたの為よ」
桜「……私には、遠坂先輩の仰る事が分からないです」
凛「そう、なら分かるように説明してあげるわ」
うしお(……な、なんだか変なことになってきたなァ……)
81 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:02:10.30 ID:TTWE+3d30
麻子「うしおーっ。また母さんが色々作ってくれたわよーって、遠坂先輩?」
真由子「うしお君。私のおかーさんからも……あ、桜先輩」
セイバー「ウシオ、リン。騒がしいようですが何かあったのですか」
キリオ「外国の、女の人……」
麻子「ちょっとうしお、これどうなってるのよ?」
うしお「それは、今日から二人が下宿することに、なったから、かな……」
麻子「な、なによそれーーっ!!」
82 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:16:56.49 ID:TTWE+3d30
・蒼月家居間
麻子「ちゃんと説明しなさいよ!! うしおーーっ!!」
うしお「イテテテ!!」
真由子「あ、麻子〜〜!!」
桜「中村さん、落ち着いて……」
うしお「わ、分かったよ!! 全部話せばいいんだろーーっ!?」
凛「ちょ、ちょっと、うしお君!?」
うしお「遠坂先輩、こいつらも学校の生徒なんだ。結界と無関係じゃない」
凛「そうだとしても聖杯戦争は他人に知られてはいけないのよ。話すことは出来ないわ」
うしお「こいつらに隠し事したくねえんだ。頼むよ」
凛(……あーっ。もう……)
凛「……この子たち以外は他言無用。いいわね?」
うしお「サンキュー遠坂先輩!!」
83 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:22:15.58 ID:TTWE+3d30
キリオ「……それじゃ僕が戦ったのはランサーって奴だったんだね」
うしお「あぁ、赤い槍の男はランサーだったよ」
麻子「本っ当っ、あんたは……!!」
うしお「だ、だってよォ」
真由子「あの、遠坂先輩……」
真由子「遠坂先輩の、その『サーヴァント』は今この部屋にいるんですか?」
凛「え? あぁ、とらなら家の周りを見てもらってるわ」
凛(……とら、戻って来てくれる)
とら(ああ? 周辺を警戒しとくんじゃなかったのかよ)
凛(それはいいから、早く。霊体化もしなくていいわ)
とら「おい。何がどうなってやがる」
真由子「……………………」
84 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:28:20.17 ID:TTWE+3d30
凛「井上さん、これで私たちの話を信じてくれるかしら……え?」
真由子「とら……ちゃん……」
とら「な、なんだァ!? この女、泣いてやがんのか」
麻子「真由子!!」
真由子「あ、麻子ぉ……とらちゃんだよ。とらちゃんが帰って来てくれたんだよ」
麻子「うん、うん。そうだね、真由子」
とら「ますたー!! わしはもういいだろ!!」
凛「あ、とら!!」
とら(……なんだ、急に、頭に、何か……くそォ、思い出せん……)
85 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:39:12.02 ID:TTWE+3d30
凛「……井上さん、今の話は本当?」
真由子「はい。最近学校で落書きを見つけたんですけど、私以外には見えてないみたいで……」
うしお「それって、もしかして……」
凛「その場所を明日の放課後教えてもらえるかしら」
真由子「あっ、はい。遠坂先輩」
桜「…………」
うしお「桜姉ちゃん。大丈夫かい? ずっと黙ったままだけどよ」
桜「えっ、あ、大丈夫ですよ。ちょっと色々、驚いてしまって……」
うしお「そりゃそうだよな。オレもいきなり魔術師なんて言われて驚いたさ」
うしお「桜姉ちゃんもオレたちと同じで、魔術師も聖杯戦争も知るワケないもんなァ」
桜「は、はい、そうですね……」
凛(……桜……)
86 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/07/27(水) 22:47:35.72 ID:TTWE+3d30
・蒼月家玄関
うしお「桜姉ちゃん、真由子、キリオ。また明日なーーっ!!」
麻子「あなたが、セイバーさん?」
セイバー「はい。セイバーはクラス名で真名ではありませんが、そう呼んでいただきたい」
麻子「あの、あいつはバカで考えなしで落ち着きなくって、ケンカっ早いから……」
麻子「セイバーさん、守ってあげてもらえますか」
セイバー「……はい。騎士の誓いにかけて」
麻子「うしおーーっ!! 遠坂先輩とセイバーさんに何かするんじゃないわよーーっ!!」
うしお「な、なにもしねえよーーっ!!」
セイバー「彼女も、いい人柄をしている」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/27(水) 23:38:52.84 ID:9Ci/OVgDO
乙
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/20(土) 00:54:13.17 ID:v5g5Zcy9o
はよー
89 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 13:55:58.14 ID:pQ7PWiHv0
【第八話 不協の旋律 】
90 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:02:27.06 ID:pQ7PWiHv0
・放課後
真由子「うしお君、遠坂先輩を呼んできて」
うしお「よーし、遠坂先パーイ!! 次はこっちだーーっ!!」
凛「ちょ、ちょっと待ってよ。こっちの呪刻もまだ壊してないんだから」
凛「ふぅ……」
凛「それにしても井上さんがこんなに行動的だとは思わなかったわ」
とら『さぁな。「泥なんて何だい」ってヤツだろ』
凛「何、それ?」
とら『けっ、知らねえよ。あの女を見てたらそんな言葉が……』
凛「とら……?」
とら(わしは、何かを忘れとるのか……)
91 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:13:59.72 ID:pQ7PWiHv0
とら「おい、女」
真由子「とらちゃん、私の名前は『まゆこ』だよ?」
とら「名前なんかどうだっていいんだよ」
真由子「ふふ、前にもこんなことあったね」
とら「それよりわしはおめえがなんなのか知りたいのよ」
真由子「私?」
とら「おめえはわしのことをよく知っとるようだ」
真由子(……本当に、覚えてないんだね。『誓って』くれたことも……)
真由子(ううん。こうして戻って来てくれただけで、私は……)
とら「おい、どうした」
真由子「……私はね……」
真由子「とらちゃんの『でざぁと』なの」
92 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:18:15.42 ID:pQ7PWiHv0
とら「で、でざ……?」
凛「井上さーん! とらー!」
真由子「遠坂先輩たちが呼んでる。行かなきゃ」
真由子「思い出してね、とらちゃん」
真由子「また食べないうちにどっか行っちゃ、やだよ」
とら「ワケが分からん……」
とら「ちょーしのくるう女だ……」
93 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:26:03.72 ID:pQ7PWiHv0
・蒼月家居間
凛「まぁ、あれだけやれば十分でしょ」
凛「相手は結界の呪刻を一日で破壊されるとは思っていないはずだから、きっと何かアクションを起こすわ」
セイバー「その時が、結界を張るサーヴァントを倒す機会ということですか」
凛「そうなるわね」
うしお「あぁ、絶対に結界をやめさせるんだ……!!」
94 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:39:55.06 ID:pQ7PWiHv0
うしお「そういえば遠坂先輩、隣町の柳洞寺に外国の人が来てるらしいよ」
凛「柳洞寺に外国の?」
うしお「あぁ、麻子が青鳥軒に来たお客さんに聞いたって言ってた」
凛「怪しいわね。でもマスターならあんな目立つ場所を陣取るなんてありえないわよ」
セイバー「いえ、リン、それには異論があります」
セイバー「あの寺院は堕ちた霊脈、魂を集めるには絶好の拠点なのです」
凛「えっ……!?」
うしお「そうなのか!?」
セイバー「はい、今夜にでも調べに行きましょう」
うしお「ま、待ってくれよセイバー。まだその人がマスターって決まったワケじゃねえだろ?」
凛「そうね。それにもし本当に敵のホームなら、どんなサーヴァントがいるか分かるまで待つべきよ」
セイバー「ウシオ……リン……。分かりました……」
95 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/08/21(日) 14:53:30.51 ID:pQ7PWiHv0
・蒼月家蔵前
セイバー「…………」
とら「…………」
セイバー「獣のサーヴァント、私を止めるつもりか?」
とら「タコが、止めねえよ」
とら「一人で行く気か?」
セイバー「…………。私は一人で戦い、勝利し、帰ってくる」
セイバー「ずっとそうしてきた。今までも、そして、これからもです」
とら(一人で、か……)
セイバー「では、私は行きます」
とら「けっ……!!」
セイバー「な、何故です!? 貴方がついて来る理由はない!!」
とら「うるせえっ!!」
とら「わしはおめえが負けるところを見て笑いてえだけよ!!」
セイバー「……もし邪魔になるようなら、貴方から斬り捨てます」
とら「やってみなァ!! そん時ゃ返り討ちよォ!!」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/21(日) 19:09:23.17 ID:oX9ehNh+o
乙ー
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 19:45:03.89 ID:7oxlrYtbO
とらのツンデレが平常運転で安心した
98 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/09/15(木) 23:00:25.89 ID:gGNqV4cT0
すみません<(_ _)>
このスレは諸事情から来月から再開しようと思います<(_ _)>
待っている方がいましたら本当にすみません<(_ _)>
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/15(木) 23:13:45.57 ID:24hlxGv7O
了解
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/16(金) 00:26:15.34 ID:SCqGFupwo
応、楽しみにしとるよ
101 :
◆I4R7vnLM4w
[sage saga]:2016/10/04(火) 12:57:26.85 ID:3P7lEYwb0
【第九話 雷下流麗 】
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