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コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」
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23 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/21(火) 23:04:35.17 ID:JgVi8JhdO
ほむら(ええい、もう!)
ほむら「私はほむらでいいわ!」
まどか「え、うん!分かった。私もまどかでいいよ」
ほむら「まどか、あなたは人生って尊いと思う?」
まどか「え?」
コブラ「人生が尊いかって?少なくともタダより安いことはないだろうさ」
まどか「ええと…」
ほむら「家族や友達を大事にしてる?」
コブラ「もちろん!人類皆家族。だから女性は大切にしてるさ」
まどか「うん…多分…」
ほむら「本当に?」
コブラ「あぁ!神に誓おう。誓える神はいないがね」
まどか「ほ、ほむらちゃんどうしたの…」
ほむら「もし本当なら、今とは違う自分になろうと思わないことね」
コブラ「変わらんよ。俺は不死身だぜ」
まどか「…」
ほむら「さもなくば、あなたは全てを失うこととなる」
コブラ「失ったら取り戻せばいい。簡単なことさ」
ほむら「うるさぁぁぁいい!!!」
コブラ・まどか「!!?」ビクッ
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/21(火) 23:05:26.07 ID:Z8uzCW4LP
いいセンスだな、
>>1
!
もう少し命の危機を楽しんでそうな感じだともっとコブラっぽくなると思うぜ!
>>21
コブラはドン引きされたりすると割とあっさり引き下がる
コブラは基本的に誘い受けだ、いいね?
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/21(火) 23:09:32.67 ID:4DPD5GwIO
>>24
アッハイ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/21(火) 23:10:45.17 ID:WR965uspO
お、おう
27 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/21(火) 23:23:11.19 ID:JgVi8JhdO
【放課後:ショッピングモール】
さやか「まどかぁこのCDどうかな」
まどか「うーん。恭介くんなら喜ぶんじゃないかな?」
さやか「べべべ別に恭介のために買うんじゃないだから!///」
まどか「ふふふ、顔真っ赤だよ」
さやか「もう!」
(助けて)
まどか「?」
さやか「ん?どうしたの?」
まどか「よくわからないけど…声が」
さやか「声?」
(助けて…まどか!)
(色んな意味で助けて!)
まどか「呼んでる…」
まどかは店内を抜け出すと走り出した。
さやか「ちょっと!まどか!」
28 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/21(火) 23:30:36.51 ID:JgVi8JhdO
【ショッピングモール:工事区域】
まどか「確か、こっちの方から…」
音をたてて崩れる天井
落ちてきたのは白い小動物であった。
キュゥべえ「はぁ…はぁ…」
まどか「ひ、ひどい」
キュゥべえ「た、助けて」
まどか「一体何が…」
キュゥべえ「宇宙海賊…」ガクリ
まどか「え?なに?」
「そいつから離れろ!」
まどか「だれ!?」
「当ててみな!ハワイ旅行をプレゼントするぜ!」
まどか「コブラくん?」
コブラ「簡単すぎたな。ハワイ旅行は無しだ」
まどか「え、ズルい」
コブラ「悪いな。古い思いではなるべく捨てるようにしているのさ」
ほむら「…」
↑
まどか接触前にキュゥべえを殺そうとしたらコブラが先にバトってたので出るに出れない
29 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/21(火) 23:41:22.90 ID:JgVi8JhdO
まどか「なんで、こんなひどいことするの…」
コブラ「なに、勧誘が酷くてな。迷惑広告お断りのチラシを渡してたのさ」
まどか「わけがわからないよ…」
キュゥべえ「わけがわからないよ…」
コブラ「これに懲りたら別の客を探すんだな」
キュゥべえ「うう、仕方ないね。じゃあ君はどうだい?」
まどか「え?」
キュゥべえ「僕と契約して
ほむら「やめなさい!」
まどか「ほ、ほむらちゃん」
ほむら「そいつの言葉に耳を傾けてはダメよ」
コブラ「そうだぜ。どうせなら俺に賭けてみないか。倍率1倍の大本命さ。ただし1銭も儲からんがね」
ほむら「…こいつの言葉にも耳を傾けてはダメ」
コブラ「冷たいねぇ」
ほむら「やかましい」
さやか「あんたらなにやってんのさ!」
30 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/21(火) 23:58:11.49 ID:JgVi8JhdO
さやか「まどかには指一本触れさせないんだから!逃げるよまどか!」
空間が歪む
まるで、現実が虚構であるかのようにうねり、のたうつ。
結界が生まれる。
さやか「なんだこれ!非常口は!」
まどか「な、何かいる!」
さやか「私たち悪い夢でも見てるんだよね!?」
使い魔が周囲を囲んだ。
そして、まどかとさやかに襲いかかった。
その時である
「覚ましてやるぜ。残念ながら、目覚めのキスをするのはこのサイコガンだがな!」
閃光が三筋、四筋とまどかたちの目前を通過し、使い魔を貫いた。
すると、周囲の景色は元に戻り、そこにはダンゴ鼻の筋肉モリモリマッチョがいた。
さやか「た、助けてくれたの?」
コブラ「女性は助けろってママから言われててね」
まどか「危なかったぁ」
マミ「あれ…終わってる」
まどか「だれ?」
マミ「巴マミです」
コブラ「10年後はまだ先のはずだぜ」
マミ「ひっ、また出た」
キュゥべえ「遅いよマミ」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/22(水) 11:27:09.21 ID:qFAhQ0gXO
流石コブラ起伏の無い真っ直ぐな道をハッピーエンドに向かって進んでやがる
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 14:19:25.98 ID:1iyT+XKE0
草しか生えない
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 14:55:57.18 ID:liqLqKhgo
>>31
起伏がないだなんてだれかさんの胸じゃあるまいに
34 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 17:55:27.55 ID:pfsZ2kvoO
【2話】
マミ「一仕事片付けられちゃった…」
マミは項垂れてそう呟いた。
マミ「魔女は逃げたみたいだけど、仕留めたいならすぐ追いかけなさい…」
コブラ「追わんさ。女ならまた会える」
ほむら「私が用があるのは…」
コブラ「俺かい?」
ほむら「ちがう」
マミ「と、とりあえず今日は帰ったら?」
マミはコブラを恐る恐る横目で見やると、訴えるようにほむらに懇願した。
マミ「お互いトラブルとは無縁でいたいでしょう(意味深)」
ほむらは察すると、闇に消えていった。
さやか「ふぅ」
まどか「はぁー」
35 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 18:13:00.33 ID:pfsZ2kvoO
キュゥべえ「遅いよマミ」
マミ「ごめん…」
キュゥべえ「危うく殺されるところだったよ。コブラ」
コブラ「どうして俺の名を?」
キュゥべえ「宇宙海賊コブラを知らないわけないさ。死んだと聞いていたけれど」
コブラ「ほう、詳しいな。海賊ギルドの手合いか?」
キュゥべえ「やつらと一緒にしないでほしいね。あれはエネルギーを無駄遣いする宇宙の敵さ」
マミ(なんの話かしら…)
まどか(よくわかりません…)
まどか「あなたが私を呼んだの?」
キュゥべえ「そうだよ。鹿目まどか、それと美樹さやか」
さやか「なんで私たちの名前を…?」
キュゥべえ「僕、君たちにお願いがあってきたんだ」
まどか「お、お願い…?」
キュゥべえ「僕と契約して魔法少女になってよ!」
コブラ「断る」
キュゥべえ「ちょっと君は黙っててよ」
36 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 18:29:06.13 ID:pfsZ2kvoO
キュゥべえ「僕は、君たちの願い事をなんでも叶えてあげるよ」
さやか「え、本当に!?」
まどか「願い事って?」
キュゥべえ「なんだって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげるよ」
コブラ「待ちな」
キュゥべえ「え?」
コブラは葉巻をくわえると火をつけた。
暗がりの中に、怪しげにコブラの顔が映し出される。
まどか「ひっ」
さやか「怖いよ…あんた」
コブラ「よしといたほうがいいぜ。あんな連中と戦うなんざ」
マミ「…」
コブラ「おうちでママとクッキーでも作ってるのがお似合いさ」
まどか「じゃ、じゃあコブラくんが戦うのはいいの?危ないと思うんだけど…」
コブラ「…」
コブラ「クッキー作るよりよっぽど似合ってるだろ」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 18:40:21.63 ID:+4I1cS6Fo
ヒュー!
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 18:42:30.80 ID:f7S3iC5oP
カッコE!
39 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 18:46:23.69 ID:pfsZ2kvoO
【マミの家】
マミ「独り暮らしだから気にしないで」
マミは、そういってケーキを並べ、紅茶を淹れはじめた。
さやか「いやー、めっちゃうまいっすよー」
まどか「ほんとほんと」
マミ「ありがとう」
コブラ「おかわり」
マミ「え」
コブラ「悪いね。燃費が悪いんだ」
マミは自分の分を差し出すと、取り直してまどかとさやかを見た。
マミ「キュゥべえに選ばれた以上、あなたたちにとっても他人事ではないものね。ある程度の説明はしとかなきゃって思って」
マミはソウルジェムを机の上に置いた。
マミ「これがソウルジェム、キュゥべえに選ばれた女の子が契約で生み出す宝石よ」
マミ「魔力の源であり、魔法少女の証でもあるのよ」
さやか「質問」
キュゥべえ「なんだい?」
さやか「なんでコブラを魔法少女にしようとしたの?」
まどか「少女じゃ…ないよね」
コブラ「だよな。そんなに若くはない」
キュゥべえ「それはね」
マミ「…」
キュゥべえ「僕にも分からない」
40 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 18:56:38.46 ID:pfsZ2kvoO
キュゥべえ「とりあえず、めちゃくちゃすごい素質があるんだ」
まどか「素質…?」
キュゥべえ「本当だったら第2性徴期の女の子が適任なんだ」
キュゥべえ「て言うか今まで女の子としか契約してないんだけどさ」
キュゥべえ「僕もハッキリ言って驚愕してる」
キュゥべえ「今までの常識を覆す存在だよ。彼は」
キュゥべえ「本来だったらあり得ない事象だからね」
キュゥべえ「よほどの因果を孕んだ存在でもなければこうはならない」
キュゥべえ「主人公補正の塊のような存在なんだ」
キュゥべえ「君たちの言いたいことは分かるよ。どう考えても魔法少女にしたくない男No.1だ」
キュゥべえ「筋肉モリモリだし、ニヒルな決め台詞をフリフリのスカートを着たあの団子鼻に呟かれた日には目も当てられない」
キュゥべえ「今まで魔法少女を楽しみにしてきた方々に対する冒涜だよ冒涜!」
まどか(すごい早口になってる…)
マミ(キュゥべえも嫌ではあるんだなぁ)
キュゥべえ「でも素質はあるんだよ…」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 19:02:00.11 ID:Q1aeD7TWO
これほどまでに原作と意味が違う「お互いトラブルとは無縁でいたいでしょ」があったろうか
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 21:31:21.30 ID:5kKyo+1FO
乙ュー!
43 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 22:00:03.93 ID:pfsZ2kvoO
コブラ「安心しろよ。なんないから」
キュゥべえ「君がとびきりの美少女だったら…本当に悔いが残るよ」
まどか「私たちにはなんで声をかけたの?」
キュゥべえ「それなりに才能があったから」
さやか「雑だなオイ」
キュゥべえ「彼がダイヤモンドなら君はまぁニッケルくらいかな。価値的に」
さやか「それってすごいのか…?」
キュゥべえ「まどかはタングステンくらいかな」
まどか「わけがわからないよ…」
マミ(鹿目さんの才能はかなりすごいはずなんだけど…コブラさんはそれ以上なの…?)
44 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 22:05:58.08 ID:pfsZ2kvoO
さやか「そもそも魔女ってなんなのさ」
キュゥべえ「それは…」
コブラ「呪われた存在さ。人を魅了してやまない。大事なものを奪っていくのさ…」
コブラはニヤケながら天井を見上げて呟いた。
キュゥべえ「なんだろう。間違ってないけど、多分君は違う魔女を想像してるよね」
さやか「エッチなのか!?」
まどか「えっ、エッチなのは良くないよさやかちゃん…」
マミ「こらこら何を言ってるの」
キュゥべえ「ほら余計な誤解を生んだ」
コブラ「余計じゃない誤解なんて聞いたことないぜ」
キュゥべえ「屁理屈だよそれは」
45 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 22:13:29.82 ID:pfsZ2kvoO
マミ「とにかく、魔女との戦いは危険と隣り合わせなの」
まどか「マミさんはそんな危険なものと戦ってるんですか…?」
マミ「そう、命懸けよ」
マミ「だからあなたたちも真剣に選んだ方がいい」
マミ「キュゥべえに選ばれたあなたたちはどんな願い事でも叶えることができるわ」
マミ「でもそれは死と隣り合わせなの」
コブラ「この宇宙にはそんなスリルがいっぱいあるんだ」
まどか「コブラくん…」
さやか「コブラ…」
コブラ「行くかい?狭い船だが宇宙を又にかけた海賊稼業。給料はスリルで払おう」
マミ「話をすり替えるのやめていただけるかしら」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/23(木) 22:24:10.18 ID:zDH54CCD0
人形に魂が宿る世界を内包した星があるくらいだから魔法少女を元に戻すことができる何かもきっとある
47 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 22:24:18.77 ID:pfsZ2kvoO
マミ「そこで提案なんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」
まどか「ええっ!?」
さやか「えっ!」
マミ「魔女との戦いがどういうものか見てからでも遅くないと思うの」
マミ「その上で、魔法少女になるかどうか決めればいいと思うわ」
コブラ「良いだろう」
マミ「え…」
コブラ「任せな」
マミ「いやちょっと…」
コブラ「夜遊びだろう。俺も混ぜろ」
マミ「ええ〜」
コブラ「素敵なワルツを教えてやるぜ」
キュゥべえ「まぁ君なら生身でも楽勝だろうね」
まどか「コブラくんがいれば安心だね〜」
さやか「モチのロンでしょ〜」
マミ「わ、私の先輩としての威厳が…」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 22:42:31.61 ID:OTotATsRO
ああ そういえばコブラが原作で手を出した女でミスティは
15歳だったよな
49 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 22:48:40.34 ID:pfsZ2kvoO
【翌日:学校】
さやか「ねぇまどか、願い事考えた?」
まどか「まだ、決められなくって…」
コブラ「願いがない方が幸せなのさ」
さやか「やっぱり私たちって幸せバカなのかなぁ…」
まどか「コブラくんは願い事とかあるの?」
コブラ「無いね。願う暇があるなら自分で奪いに行くさ」
キュゥべえ「君くらいの実力があるものならそう言うだろうね」
キュゥべえ「でも、皆がそうなんでも実現できるわけじゃない」
キュゥべえ「だから僕はそういう力の無い存在の希望になりたいんだ」
コブラ「まるで天使だな」
キュゥべえ「お祈りは欠かさずしといて正解だろう?」
コブラ「あぁ、あいにく俺は祈るには左手がなくてね」
コブラは義手を外すと祈るように合わせてみせた。
キュゥべえ「不心得者の鑑だね。君は」
コブラ「お互い神様なんて信じてない口だろうに」
50 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 23:05:59.78 ID:pfsZ2kvoO
コブラ「おいでなすったぜ」
ほむらがあらわれた。
その眼差しはまどかからキュゥべえへと憎しみをこめて推移した。
その眼差しに困惑したまどかは助けを求める不安顔で周囲を見渡した。
マミ(大丈夫)
コブラ「俺がついてる」
まどか「コブラくん…」
マミ(え、ちょっと、また見せ場取られた)
さやか「なに?昨日の続き?」
ほむら「いいえ、そのつもりは無いわ」
ほむら「そいつが鹿目まどかと接触する前にケリをつけたかったけど、今更それも手遅れだし」
キュゥべえ「…」
コブラ「俺か」
キュゥべえ「なんでそうなるのなかな」
ほむら「…まぁ、あながち間違ってないけど」
ほむら「とりあえず、忠告が無駄にならないよに祈ってるわ」
まどか「ほむらちゃん…」
51 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 23:19:21.28 ID:pfsZ2kvoO
【放課後:市街】
マミ「じゃあ、魔法少女体験コース第1段、張り切っていってみましょうか」
さやか・まどか・コブラ「おー」
マミ「準備はいい?」
さやか「とりあえずこんなものを…」
さやかは金属バットを取り出した。
マミ「そういう覚悟で来てくれると助かるわ」
コブラ「俺はこいつで十分だ」
左手の義手を外すと鈍色のサイコガンを構えてみせた。
マミ「十分ね…むしろ私いらないね…」
まどか「私は…」
まどかはノートを差し出した。
さやか「うわー」
まどか「とりあえず衣装だけ考えておこうと思って」
そこには、ピンク色の衣装を身に纏うまどかが拙く描かれていた。
マミ「意気込みとしては十分ね」
まどか「それとね!」
まどかはページを捲った。
そこには、黒を基調としたフリフリの衣装を身に纏うコブラが拙く描かれていた。
まどか「どうかな!」
コブラ「いいと思うぜ。これを着こなせるのは俺か、マリリン・モンローくらいだ」
マミ「意気込みとしては十分ね」
さやか「マミさんそれヤケですよね」
52 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/23(木) 23:28:16.83 ID:d+q1sjThO
マミはソウルジェムを手のひらに乗せた。
マミ「近いわね…」
ソウルジェムが妖しく輝く。
さやか「マミさん!あれ!」
ビルの屋上に人影が見える。
まどか「女の人…?」
そう思うや否や、人影はビルから飛び降りた。
マミはそれを確認すると同時に駆け出した。
すると、リボンが意思みるみるうちに伸び、女性を捕らえ
ようとしたそのとき
コブラ「よっと」
コブラが女性をしっかりと抱きしめ着地した。
マミ「…」
キュゥべえ「またおいしいところ取られたね」
マミ「ちょっと黙っててくれるかしら」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 23:50:24.85 ID:+deuQdNao
神様にもなれるお人はセンスからして違った
コブラにフリルの衣装を着せようなんて考えるとは……
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/24(金) 00:00:17.05 ID:rhd8gy5x0
フィギュアスケートの衣装をもう少しフリル多めにした感じかな
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 02:33:51.93 ID:0O7cMmaYo
普通は無言になりそうなものをさらっと流せるコブラは流石過ぎる
カッケーわ
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 02:34:06.43 ID:LBuJiuAoo
まどかさんのセンスが神!!なお邪神の模様…
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 10:13:32.29 ID:VrI1HxdAO
ここは寺沢先生に魔法少女のデザインをだな
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 12:26:44.35 ID:5bnOYwnoo
そこにはほとんど裸の魔法美女が
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 12:45:22.65 ID:QFc3PH3wO
その服着て似合うのはマミさんぐらいになりそう…なおほむら…
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 16:58:00.43 ID:37IMtBUCO
コブラが着るのと同じくらいには似合うんじゃないか?胸のなさ的な意味で
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 20:20:51.26 ID:VrI1HxdAO
胸が大きければいいのならホルスタインとでも結婚する事ね(血涙)
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 02:57:47.88 ID:WTRSGobQo
というかよく考えたらコブラvsほむらで胸の大きさを比べたらほむらの完敗だった
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 06:32:40.60 ID:ywAVDs9Ho
ほ、ほむらの方が柔らかいし!
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 08:04:55.98 ID:oClnod8aO
寺沢画ほむらならきっと胸と頬骨が発達しまくりよ
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 08:41:31.14 ID:+UXkBiOrO
ほむらの胸部装甲はラグボールの行われるランド競技場の金庫室にも使われる超マイクロ鋼並の硬さ…
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/25(土) 09:41:25.05 ID:EPGsCpBB0
女性の肉の柔らかさを知らんとはこれだから童貞は
ひんぬーだろうがむにゅーだろうが特に鍛えてないローティーンならば柔らかいに決まってるだろうが
67 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/25(土) 09:58:33.31 ID:R8NAt5H7O
特に乳ネタ使ってないのにおっぱい談義になっててワロタ
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 10:10:06.47 ID:usl2pYNMO
>>1
がいたぞ!逃すな!
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 10:11:49.25 ID:krXTQo65O
ゴガギーン
ドッカン
m ドッカン
=====) )) ☆
∧_∧ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )| |_____ ∧_∧ < おらっ!出てこい
>>1
「 ⌒ ̄ | | || (´Д` ) \________
| /  ̄ | |/ 「 \
| | | | || || /\\
| | | | | へ//| | | |
| | | ロ|ロ |/,へ \| | | |
| ∧ | | | |/ \ / ( )
| | | |〈 | | | |
/ / / / | / | 〈| | |
/ / / / | | || | |
/ / / / =-----=-------- | |
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 11:38:03.77 ID:jam9DsvsO
>>63
こないだ亡くなったモハメドアリ氏をマッサージしたことのある指圧氏の証言によると
「上質な筋肉は脱力時はとても柔らかく、アリ氏のそれはマリリンモンローを指圧したときと同じぐらい柔らかかった」だそうだ
つまり実践的な筋肉を纏うコブラもやはり柔らかいはず
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 11:47:42.83 ID:ds26cCHAO
>>70
イチローの筋肉もそんな感じらしいな
どっかで見た
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 12:12:16.31 ID:GndjwhlEo
柔軟性が無いと実用的にはならないからな
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 12:47:39.49 ID:YFZrYCn/o
ほむら=コブラ=イチロー……なんかやだ…
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 12:58:31.81 ID:SpZ1QQTPo
イチローはタイムスリップで何度も強くてニューゲームをしてる
ヒットは心で打つ
すごいの納得だな
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 13:00:56.34 ID:YFZrYCn/o
イチローは魔法少女だったのか……
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 18:21:03.67 ID:F6fPsT6YO
だからイチローはいまだに現役なのか…
77 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/25(土) 22:07:49.45 ID:yhSkOHtxO
12時頃から書き始めますわ
78 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/26(日) 00:13:03.91 ID:knzxCjW/O
申し訳ない
急用できて書けなくなりました
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/26(日) 00:21:02.04 ID:L/dzT7Wyo
了解ー
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/26(日) 00:21:15.36 ID:q+BC+8V2P
仕方ないね
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/26(日) 00:29:52.73 ID:RNlW9gXT0
昼12時のつもりだったから気にしないで
とはいえこの様子だと昼12時には再開しないんだろうけど
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/26(日) 05:12:29.83 ID:k6jfU/O7O
>>73
つまりサイコガンを搭載したフリフリドレスで黒髪ロングでダンゴ鼻なイチローだな
83 :
[sage]:2016/06/26(日) 16:41:32.21 ID:TCxsVerJ0
12時にも書かないでそのまま忘れられた頃に1レスだけ書いて
そのまま消えていくパターンか……
84 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 21:44:14.19 ID:UHk+cllFO
すまんね
コブマギ始まるよ
85 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 21:44:43.25 ID:UHk+cllFO
【結界内】
マミ「今日こそ逃がさないわよ」
マミはそう言うと、さやかの金属バットに触れた。
すると、金属バットは瞬く間にきらびやかなこん棒へと形を変えた。
さやか「う、うわぁーぁ」
ほむら「すごい…」
マミ「気休め程度だけどね」
コブラ「じゃあ俺はこれを…」
まどかは手渡された物の重さに驚愕した。
両手の平に収まらないそれはコルトパイソン77マグナム。
鈍く光るその芸術的なまでの攻撃性は、まどかの理解を超えていた。
まどか「なにこれ…」
コブラ「お守りさ。宇宙一危険なやつだがね」
まどか「あ、ありがとう」
キュゥべえ「まぁ撃った瞬間にまどかの肩から指先までの間接はもれなく脱臼か骨折だろうね」
まどか「ええ〜!?」
マミ「と、とりあえず私かコブラさんから離れないでね」
86 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 21:46:35.76 ID:UHk+cllFO
薔薇の蔦が生い茂る。
まるで、庭園のようだ。
その禍々しさを覗けば、の話だが。
キュゥべえ「頑張って!もうすぐ結界の最深部だ」
マミ「見て、あれが魔女よ」
さやか「うう…グロい」
まどか「あんなのと戦うんですか?」
マミ「大丈夫!負けるもんですか」
魔女はこちらに気付くと、薔薇の蔦をこちらに飛ばしてきた。
マミはそれを軽くいなすと、スカート中からマスケット銃を無数に取り出し、そして撃った。
マミ(今日こそは!)
正確に蔦を撃ち落としつつ、魔女の頭上へ登り詰める。
軽やかなステップはまるで演舞のよう。
マミ「今日こそは先輩らしいところ見せるんだから!」
マミの周囲を銃が踊る。
指揮者のごとく、手を振ると、銃は一斉に火を吹いた。
魔女は痛みにのたうち回ると、今までに無い量の蔦を吐き出し、マミを絡めた。
マミ「惜しかったわね」
リボンが蔦を切り裂くと、マミは宙空を舞いながら巨大な銃を構えた。
否、それはもはや火砲と呼ぶに相応しい。
マミ「ティロ・フィナ
バォォン!
マミ「れんん!?」
とてつもない銃声が耳をつんざいた。
横目を振ると、まどかがコルトパイソンを構えたまま腰を抜かしている。
そして、パイソンの銃声からは煙が立ち上っていた。
87 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 21:48:03.27 ID:UHk+cllFO
コブラ「いい狙いだ」
マミ「コブラさん!鹿目さんに危険なことさせないでくれるかしら!」
コブラ「そういうな。この子はお前さんを助けたんだぜ」
マミ「え?」
振り替えると、魔女の額に拳ほどの穴が穿たれていた。
しばらくして、魔女は苦しむように身をよじると、小さくしぼみ、消えた。
マミ「ええ〜」
キュゥべえ「信じられないよ」
さやか「ウソ!まどかスゴい!」
まどか「うぅ〜。手が痛いよぉ」
景色が元に戻った。
グリーフシードが床でころりと半回転すると、その場に静止した。
マミ(今回は大人しいと思ったら…)
マミ「また…」
マミ(また、コブラさんに見せ場取られた…)
コブラ「ガンマンのセンスがあるぜ」
まどか「そんなセンスいらないよ〜」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 21:56:56.99 ID:tzYmBhWy0
手が痛いどころじゃすまないだろwwwwww
89 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 22:01:00.70 ID:UHk+cllFO
マミ「これがグリーフシード。魔女の卵」
マミは力の無い目で語ると、グリーフシードを指先で弾いた。
さやか(や、やさぐれとる)
キュゥべえ「マミ、そんなにクサクサしてると穢れ溜まっちゃうよ」
マミ「ふん、だ」
まどか「そ、それって危ないんじゃないかなぁ(棒読み)」
まどかの精一杯の空気の読みっぷりに心をほだされたマミは微笑みを返して、振り返った。
マミ「このままだったら安全よ。むしろ役に立つものでもある」
マミはそう言うと、自分のソウルジェムをグリーフシードに押し当てた。
さやか「わぁ、キレイになった」
マミ「グリーフシードはソウルジェムの穢れを取り除いてくれるの。これで魔力も全回復よ!」
まどか「コブラくんにも使えたりしてね」
さやか「サイコガンは魔力使ってそうだもんね〜」
コブラ「俺が使ったらグリーフシードとやらがパンクしちまうぜ。なにせ、汚れるようなことはほとんどやったからな」
キュゥべえ「全く冗談じゃないのが笑えないよね」
90 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 22:24:40.09 ID:UHk+cllFO
マミ「それと!」
マミは、グリーフシードを入り口の暗がりに投げつけた。
まどか「え?」
暗がりから人影が伸びる。
暁美ほむらは投げつけられたグリーフシードを手のひらで遊ばせながら、ゆっくりと歩を進めた。
マミ「あと一回くらいは使えるはずよ」
ほむら「あなたの獲物よ。あなたが使えばいい」
ほむらはグリーフシードを投げ返した。
コブラ「おっと」
何故か、自分の方に飛んできたグリーフシードをコブラは難なくキャッチした。
ほむら「…」
コブラ「…」
ほむら「…ま、魔法少女は貴方みたいな存在が相応しい」
コブラ「ことわる。俺は人間の女専門でね」
マミ「…帰ったら?」
ほむら「帰るわ」
さやか「感じわる〜」
まどか(そうかなぁ。なんかマミさんと息が合ってるような気が…)
91 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 22:25:16.34 ID:UHk+cllFO
ほむら(コントロールミスった…)
ほむら(いや、引き寄せられたというの?)
ほむら(間違いなく、彼はキーパーソン)
ほむら(とりあえず、コントロールミスはうまく取り繕えたみたいね)
キュゥべえ「さっきの絶対マミを狙ってたよね」
マミ「あ、やっぱりそうなのね」
さやか「あのスローイングじゃダメダメっすよ〜」
コブラ「俺が元プロベースボーラーじゃなかったら取れなかったぜ」
まどか「こ、コブラくんプロ野球選手だったんだ。スゴいね」
さやか「なにいってんの。こいつ私たちと同級生だよ」
キュゥべえ「純粋にも程があるよ」
さやか「本当、まどかったら」
キュゥべえ「いや、君だよ君」
さやか「え?」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 22:28:13.96 ID:QKU8F+BVO
あの体格で中学生と思えるわけが無い
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 22:33:00.97 ID:paI4k0AXO
コブラのせいで多少気まずい程度に関係が緩和されてる
しかもメッキが剥がれてきてる
94 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/27(月) 23:47:19.95 ID:UHk+cllFO
【廃墟:入口】
女性「ここ…あれ、私は?やっやだ、私、なんで、そんな、どうして、あんな、ことを…!」
コブラ「大丈夫さ。君は飛ぼうとしただけさ。俺の胸にな」
女性「え…あ…」
コブラ「なに、着地は大成功だぜ。しっかり俺の腕のなかにいる」
女性「は、はい…///」 キュン
さやか「一件落着、って感じかな」
まどか「うん」
マミ「なんでやねん」
まどか「叶えたい願いごととか、私には難しすぎて、すぐには決められないけれど」
まどか「でも、人助けのためにがんばるマミさんの姿は、とても素敵で」
まどか「こんな私でも、あんな風に誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした」
キュゥべえ「なんか今までの流れを考えての発言だとしたらイヤミに聞こえてしまうのは何故だろうね」
95 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/28(火) 00:10:27.08 ID:Cv7GfVv/O
【3話】
【公園】
深夜、人気は無い。
マミは噴水の前まで歩み出た。
ほむら「分かってるの?」
ほむら「あなたはコブラとかいう訳のわからない男に出番も尊敬も奪われてる」
ほむら「そして、他の二人を魔法少女に誘導してる」
マミ「彼らはキュゥべえに選ばれたのよ」
ほむら「あなたは二人を魔法少女に誘導してる」
マミ「それが面白くないわけ」
ほむら「ええ。迷惑よ。特にコブラ」
マミ「そう、あなたも気付いてたのね。コブラさんの素質に」
ほむら「彼だけは、契約させる訳にはいかない」
マミ「自分より強い相手は邪魔者ってわけ?」
ほむら「いえ…」
マミ「…」
ほむら「見た目…」
マミ「…魔法少女の尊厳が地に墜ちるわ」
ほむら「まぁ、ほっといてもなりはしないと思うんだけど」
マミ「とりあえずキュゥべえにはキツく言っておくわ」
ほむら「このままだと…」
ほむら(まどかが…)
マミ(先輩としての威厳が…)
ほむら・マミ(奪われる気がする…)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/28(火) 00:59:06.28 ID:zCaIQu31o
意気投合してしまった……ww
97 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/28(火) 23:11:29.56 ID:pw2vHJogO
【病院】
さやか「はぁ…お待たせ」
まどか「あれ?上条くんには会えなかったの?」
さやか「うん、なんだか都合悪いみたいでさ…。失礼しちゃうよね〜」
まどか「ん?さやかちゃん!あれ!」
さやか「ん?なんだ?」
キュゥべえ「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」
さやか「ウソ!なんでこんなところで!」
キュゥべえ「危険だ!早く逃げないと!」
さやか「まどか、マミさんの携帯の番号聞いてる?」
まどか「え?ううん」
さやか「マズッたなぁ。まどか先行ってマミさん呼んできて。私はこいつを見張ってる」
キュゥべえ「無茶だよ!マミの助けが間に合うかどうか…」
さやか「放っておけないよ。こんな場所で」
キュゥべえ「…まどか、先に行ってくれ。僕はさやかについていく」
キュゥべえ「マミならここまで来ればテレパシーで僕の位置が分かる」
まどか「私、すぐ呼んでくる!」
さやか「あ、コブラも呼んできて」
まどか「あ、もうLINEで呼んだよ」
キュゥべえ(マミ、もう手遅れなレベルで君は信用されてないかも)
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/28(火) 23:19:13.71 ID:nVaB0OXkO
LINEやってるコブラ想像して笑った
99 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/28(火) 23:28:51.66 ID:pw2vHJogO
【数刻後】
マミ「ここね」
マミ(キュゥべえ状況は?)
キュゥべえ(まだ大丈夫。孵化する気配はまだないよ)
まどか(さやかちゃん、大丈夫?)
さやか(へいきへいき!退屈過ぎて居眠りするところだったわ)
キュゥべえ(なるべく静かに来てくれるかい)
マミ(分かったわ。ところで…)
キュゥべえ(なんだい?)
マミ(コブラさんはいるかしら?)
キュゥべえ(え?まだ来てないけど)
マミ(よし、今日こそは…いいところ見せるわ!)
キュゥべえ(仲間は多い方がいいと思うけどなぁ)
マミ(ふふふ、カッコいい先輩カッコいい先輩)
キュゥべえ(こじらせてるなぁ)
100 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/28(火) 23:51:48.95 ID:pw2vHJogO
まどか「間に合って良かった」
マミ「無茶しすぎって言いたいところだけど、今回は冴えた手だったわね」
まどか「あっ…」
まどかは足を止めた。
視線の先には暁美ほむらが立ちふさがっている。
マミ「何か用かしら」
ほむら「今回の獲物は私が狩る。あなたは手を引いて」
マミ「そうはいかないわ。キュゥべえと美樹さんを迎えに行かないと」
ほむら「その二人の安全は私が保証する」
マミ「…たい」
ほむら「え?」
マミ「私はコブラさんに勝ちたい!」
ほむら「!!」
マミ「通して」
ほむら(こ、この覚悟!今まで繰り返し見てきた「巴マミ」とは違う!)
ほむら(コブラの出現が、結果として成長を促したというの!?)
マミ「行くわ」
ほむら「分かったわ。健闘を祈る」
マミは親指を立てるとほむらに向けた。
すると、ほむらも親指を立て返した。
まどか(やっぱ仲良いなぁ)
101 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/06/29(水) 00:07:55.38 ID:E2sZvRztO
まどか「あの、マミさん」
マミ「なぁに」
まどか「私、願い事いろいろ考えてみたんですけど」
マミ「決まりそうなの?」
まどか「私、誰かの助けになれるようになりたいんです」
まどか「だから、魔法少女になれたら、私の願い叶っちゃうんです」
まどか「こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから」
マミ「大変だよ…痛いし、怖いし、恋をしている暇だって…」
まどか「それでも私、コブラくんに憧れてるんです…」
マミ「え?」
マミ「ごめんなさい。よく聞こえなかった」
マミ「もう一回言ってくれるかしら」
まどか「マミさんです…」
マミ「憧れるほどのものじゃないわよ…私」
ほむら(い、言わせたわ)
ほむら(完全に強制してる…)
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 00:17:36.22 ID:PR63Cac8O
コブラ「やったね、たえちゃん!」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 00:25:52.52 ID:Z2ivuuMmO
えぇ…
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 08:29:53.56 ID:Z9ZdKsMnO
今……決定的な『何か』がまどかの中で切れた音がしたような……
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 14:52:45.50 ID:5kbjv9oZo
まどか用に全身タイツと葉巻用意しなきゃ
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 15:18:42.03 ID:1BjcUx9CO
完全に先輩(笑)と化している…
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 15:37:43.08 ID:GKkClKTDO
マミさん…
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/30(木) 23:22:08.07 ID:HHln7dW1P
よっしゃ!
もうまどっちが魔法少女になる心配はないな!
109 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 16:31:12.11 ID:XUaQga8pO
マミ「本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの?傍にいてくれるの?」
まどか「え…あ、はい、まぁ私なんかでよかったら」
マミ「参ったなぁ。まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのになぁ。やっぱり私ダメな子だ」
ほむら(ほんとにダメな子っぽい…)
マミ「でもさ。せっかくなんだし、願いごとは何か考えておきなさい」
まどか「せっかく…ですかねぇ、やっぱり」
マミ「契約は契約なんだから、ものはついでと思っておこうよ」
まどか「いやぁ…その…」
マミ「じゃあ、こうしましょう。この魔女をやっつけるまでに願いごとが決まらなかったら、その時は、キュゥべえにコブラさんを消してもらうように頼みましょう」
まどか「へ!?」
マミ「そう。まるで霧のように消えるがごとく…」
まどか「ふぇ」
マミ「それで、みんなでパーティするの」
まどか「マミさん落ち着いてください…」
マミ「はっ!?」
まどか「はぃ…」
110 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 16:34:06.13 ID:XUaQga8pO
キュゥべえ「マミ!グリーフシードが動き始めた!孵化が始まる。急いで!」
マミ「オッケー、わかったわ。今日という今日は速攻で片付けるわよ」
菓子がうず高く盛られたホールに出た。
使い魔が蠢きマミを囲む。
マミ「体が軽い…」
召喚された銃が意思を帯びたように飛翔する。
マミ「こんな気持ちで戦うのは初めて」
マミ「もう、何も怖くない」
魔女は周囲の菓子よりも高いところに鎮座している。
マミは銃を両手で握ると、魔女が座る椅子を薙ぎ倒した。
虚を付かれた魔女はフラフラと浮遊すると壁際に逃げた。
しかし、マミの魔弾はそれを逃さない。
至近に弾着する魔弾を受けて、魔女は力なく地面に伏した。
ほむら(この流れ、やはりいつもと『変わらない』!)
ほむら「それ以上は!」
ほむらは確信にも似た不安を声に出さずにはいられなかった。
今まで何百と見てきたマミの死
高確率で死に至るこの瞬間
コブラの出現で油断していたのは間違いなくほむら自身であった。
111 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 16:35:18.43 ID:XUaQga8pO
さやか「よっしゃぁ!」
マミ「悪いけど、これで決めさせてもらうわ!!」
リボンが魔女を捕らえ、宙空で捕縛した。
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
大口径の魔力が射出される。
そして、魔女を撃ち抜く。
マミ「あっ…」
吐き出されたのは魔女であった。
ほむらはここから先の結末を知っている。
ほむら(やはり…変えられないのね)
マミが喰われんとする
その時である。
「変えられるさ!」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 16:41:53.59 ID:Blp5zQrTO
きたぁぁぁぁぁ
それと同時にマミの精神が折れるな
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/03(日) 16:49:39.87 ID:RqzpAVElo
負ける気がしない
114 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 17:04:29.60 ID:XUaQga8pO
閃光がホールを横断する。
マミ「きゃぁぁ!」
魔女が振り返る間もなくその後頭部に大きな穴ができた。
コブラ「間に合ったぜ!どうやら最高のタイミングらしい!」
さやか「コブラ!」
まどか「コブラくん!」
マミ「あ、あ…」
マミは腰から砕けるようにへたりこむと、わなわなと震えてだした。
マミ「た、助かったっていうの…」
コブラは、まだ立てずにいるマミを抱きかかえると耳元で囁いた。
コブラ「まだ、死ぬのは早いぜ。火星のデートは予約済みさ」
マミ「こ、コブラさん…私…あなたのことを…」
マミは目に涙を浮かべた。
コブラは、指先で流れる涙を払った。
コブラ「おっと、そこまでだ。かわいいままでいた方が得だぜ。特に美人はよ」
マミ「うう、うわぁぁぁん」
まどか「コブラくん…」
コブラ「よう、時間通りだろ。」
まどか「…うん!」
まどかは満面の笑みを浮かべた。
ほむら(かわいい…)
ほむら(じゃなかった)
ほむら(この男、今までのパターンを打ち破った)
ほむら(まどか非契約ルートの場合、巴マミは高確率でここで死ぬ)
ほむら(因果が変わったというの…?)
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 20:01:41.28 ID:aD9Nb/u6P
そりゃもうその男は、銀河系の1つや2つは救ってますから
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 20:11:38.06 ID:iydpTm48o
女は割と死んでるけどな
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 20:34:43.37 ID:pgZ6sHVw0
そして候補者がコブラしか居なくなるわけか
118 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 21:42:32.48 ID:3bx8djSeO
誤字だけど、
マミは〜(中略)〜震えてだした。
何を出したんですかねぇ(ゲス顔)
119 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 22:08:33.73 ID:3bx8djSeO
ほむら「命拾いしたわね、貴女達」
ほむらはそういうと、コブラの腕の中で泣きじゃくるマミを指差した。
ほむら「目に焼き付けておきなさい。魔法少女になるって、そういうことよ」
まどか「もし…コブラくんが助けに来なかったら」
さやか「マミさんは…」
ほむら「間違いなく死んでいたわ」
まどか「…」
まどかは身震いすると、口をつぐんだ。
ほむら「これに懲りたら魔法少女になろうだなんて思わないことね」
キュゥべえ「暁美ほむら。それを決めるのは彼女たちだよ。余計な口を挟まないでもらいたいね」
ほむら「あなたは黙っていなさい。この期に及んで、まだ彼女たちに魔法少女になる意志があると思って?」
キュゥべえ「さやか、まどか…」
さやか「…」
まどか「…」
二人は俯いたままなにも話さない。
120 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 22:31:41.79 ID:3bx8djSeO
【4話:学校】
まどか「何か…違う国に来ちゃったみたいだね」
さやか「知らないんだよ、誰も。」
まどか「私たちの知らないところでも、誰かが戦って死んでるのかな…」
さやか「マミさんほどの人でも、ギリギリやってるんだもん。やっぱそうでしょ…」
まどか「うん…」
さやか「まどかはさ、今でもまだ、魔法少女になりたいって思ってる?」
まどか「ん…」
まどかは地面を眺めた。
そこには否定が見て取れる。
さやか「やっぱ、そうだよね…うん。仕方ないよ」
まどか「虫が良すぎるよね…。でも無理」
まどかは自分を抱き締めるように腕を組むと、静かに震えた。
まどか「でも、私、いつ死ぬか分からないなんて、怖いよう。嫌だよう」
さやか「まどか…」
まどか「私は…コブラくんみたいになれない」
キュゥべえ「いや、そこはならなくていいと思うよ。筋肉的に」
121 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 22:41:33.14 ID:3bx8djSeO
さやか「マミさん…大丈夫かな」
キュゥべえ「だいぶまいってたからね。でも、あのあとコブラが慰めてたみたいだから大丈夫じゃないかな」
まどか「これからもこのまちを守ってくれるのかな…」
さやか「コブラとマミさんがコンビを組めば楽勝でしょ!」
キュゥべえ「それこそ虫が良すぎると思うけどな」
まどか「やっぱ…そうだよね」
さやか「また、死ぬような目に合ってください。とは言えないよね…」
キュゥべえ「君たちが契約して、チームを組めばより安全に魔女退治ができると思うけど…」
まどかとさやかは無言のまま目を逸らした。
キュゥべえ「そうか、君たちの気持ちは分かったよ。巻き込んですまなかった。」
キュゥべえ「じゃあ…これで」
まどか「ごめんなさい。…私、弱い子で」
ほむら(明るい展開だったからノリで魔法少女になるかと懸念してたけど…大丈夫のようね)
ほむら(一応釘指しといて正解だったわ)
ほむら(そういえば、巴マミは今日も欠席ね…大丈夫かしら)
122 :
◆rgRx/bLTG.
[saga]:2016/07/03(日) 23:07:51.93 ID:3bx8djSeO
【マミの家】
コブラ「さて、そろそろ帰るかな」
マミ「えっ…」
カシャン!
マミはティーポットを落とすとその場に立ちすくした。
コブラ「おっと、違うんだ。誤解だ。この口はたまに嘘をつくんだ。たまにね」
マミ「そうよね。びっくりしちゃった。その…あのね」
コブラ「なんだい?」
マミ「ずっと…この家にいてもいいのよ」
コブラ「…嬉しい話なんだが」
マミ「嬉しい!?嬉しいって言ってくれるのね。そうと決まればパーティしなきゃ」
コブラ「え、いや」
マミの耳に声は届いていないようだ。
マミは奥に行くと、大きなケーキを運んできた。
コブラ「こりゃ、大きいな。まるでウェディング…」
コブラはそこまで言うと、口を閉じた。
マミ「はい。あーん」
コブラ「え、遠慮しとくよ。ママに自分のことは自分でやれって言われてるんだ」
マミ「食べてくれないの…?」
マミは上目遣いでコブラを見るとあからさまに悲しそうな目をした。
コブラ「女性からのプレゼントは甘んじて受けとれとも言われてる」
コブラはケーキを口にすると苦笑いを浮かべた。
マミ「部屋はどこを使ってもいいから…」
コブラ「…」
マミ「ずっと一緒に…」
コブラ(レディ…地球の魔女はちょっと手強いぜ)
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