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天龍「ふと気になったんだけどよ。」
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62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 12:29:46.09 ID:eEmaM5iwO
完全にあのMMD意識してるじゃねぇかw笑ったわ
ひとまず乙
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 13:03:56.07 ID:TqPsZrjVO
弓道と弓術の違いをまた説明しないといけないの?アニメであれだけ叩かれたのに?
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 16:46:06.61 ID:NHJPmosmO
ほんとそれ
しかも型ガ〜っていう人ほど素人っていうね
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/29(水) 17:52:05.64 ID:CzOALPJ5O
この流れで加賀がガチアドバイスしてるように見えるのは相当やばい
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/30(木) 18:24:54.45 ID:yjWIOG+to
ここは達人の多いインターネッツですね
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 09:51:11.75 ID:dol1uBBAO
そら他人にケチをつけさせたら右に出る者はいないような猛者ばかりだからな
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 09:59:19.37 ID:nRXJD2WxO
そりゃケチつけても咎められない場所にいるんだからケチつけられても仕方ないだろ
ケチつけられたくないなら付けたら咎められる場所に行けばいい
地球人はみんな平等!平和を愛してる!平和を愛してるんだから暴力なんか振るわない!なんて言いながら金目のものジャラジャラつけて警察もろくに寄らないような発展途上国のスラム街を1人で歩くようなもんなのに
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 10:49:17.58 ID:yGYMsr+oO
「こいつケチなんかつけて偉そうでムカつく」
「でもこいつのケチの内容の反論が思いつかない……」
「ケチつけてること自体叩いてやろwwwwwwwwwwww」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 19:09:29.46 ID:rFr7mS/Fo
>>68-69
話の流れも読めないアスペかよ
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 19:13:43.92 ID:nRXJD2WxO
まさか二日も前の話題がまだ続いてると思ってたのか
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 19:24:22.28 ID:rFr7mS/Fo
?
何言ってんだお前
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 19:32:25.73 ID:nRXJD2WxO
なんだお前か、触って損した
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 19:46:35.40 ID:rFr7mS/Fo
誰のこと言ってんだ……?
>>66-67
は皮肉を言ってるだけなのにそれを勘違いしてるようだしシャドーボクシングは余所でやってくださいな
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 20:48:56.67 ID:dol1uBBAO
ID:nRXJD2WxOは俺のレスをどういう解釈したんだ……?
ケチ付けることに対して何の言及もしてないんだが
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 14:52:50.34 ID:XqJcULc0O
それを人は後釣り宣言と言うのだ
77 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:54:51.89 ID:losVzcdV0
天龍「つーワケなんだよ。」
艤装を装着し、愛用の刀を肩にかけて海岸の岩に腰をかけて話す。
????「そうなの・・・。話はわかったわ。でもね・・・。」
天龍の話を聞いていた相手がわざと聞こえるように大きな溜息を吐いた。
天龍「うん?なんだ、お疲れか?」
????「そうね。主にあなたのせいでね・・・!」
天龍「なんだよ、何かあるなら言えよ?」
78 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:55:19.06 ID:losVzcdV0
空母棲鬼「ここ深海棲艦の基地!なんで艦娘が、しかも単艦でいるのよ!!」
79 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:56:23.05 ID:losVzcdV0
ここは鎮守府から離れた無人島の海岸。
人は住んでおらず、無人島だがここに一部の深海棲艦らが陣取っている。
(もっとも、人類との間には物流もあり、ある程度良好な外交関係を結べているという不思議。)
天龍「んな細けぇ事はどうでもいいんだよ。」
空母棲鬼「良くないわよ・・・。」
ケラケラ笑う天龍に小さく溜息を吐く棲鬼。
天龍「で、だ。艦載機の飛ばし方教えてくれよ。」
空母棲鬼「どうしてそうなるの!?」
天龍「いいじゃねえか。日本語教えてやっただろ?そのおかげでこんなに流暢に話せるようになったんだし。」
声を荒げる空母棲鬼に天龍は唇を尖らせる。
空母棲鬼「それはあなたのおかげでじゃなくて、提督殿のおかげでしょう。
あと、最大の理由は
>>1
が文章をカタカナに変換するのが面倒だからよ。」
80 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:56:52.82 ID:losVzcdV0
天龍「お前は何を言っているんだ。」
空母棲鬼「気にしない。そもそも、あなた空母じゃないじゃない。それどころか搭載数0だし。」
天龍「でも名前は龍なんだぜ?」
空母棲鬼「・・・はぁ。」
いたって真面目に答える天龍に再度深い溜息を吐いてしまった。
只々呆れるしかないが、どうやら天龍は割と本気らしい。
困ってしまった空母棲鬼。そこに遠くから走ってくる少女(?)が見えた。
81 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:57:28.76 ID:losVzcdV0
北方棲姫「カンムスッ!ナニシニ キタ! カエレッ・・・!」プンプン
手を振り回しながら頬を膨らませ小走りでやってくる。
そのまま飛びかかってきた所を天龍は難なくキャッチし、膝の上に座らせた。
天龍「悪かったな。次はちゃんと前もって連絡するよ。今回は大目に見てくれ。」
北方棲姫「ムー、シカタナイナ。」ムフー
後ろから抱きかかえる様に座らせ、頭を撫でる。まるで猫の様に目を細め喉を鳴らす。
空母棲姫・天龍((かわいい。))
82 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:58:38.49 ID:losVzcdV0
天龍「そういやぁおチビちゃんも艦載機持ってんだよな。どうやって飛ばしてるのか教えてくれよ。」
北方棲姫「チョウシニ ノルナ。ソコマデスル ギリハ ナイネ。」
髪を撫でられ、目を細めながら北方棲姫はソッポを向いた。
天龍「所で北方棲姫。ここにこんな物があるんだが。」
北方棲姫「!?ソ、ソレハ!」
天龍が艤装から取り出した箱には『1/72 零式艦上戦闘機』と書かれてあった。
目を輝かせ、必死に手を伸ばす。
北方棲姫「ゼロ!オイテケ!」
天龍「そらよ。ちゃんと自分で造れよ?」
北方棲姫「テンリュウ スキ!アリガトー!」
空母棲鬼(かわいい。)
83 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 09:59:41.41 ID:losVzcdV0
天龍「で、だ。艦載機ってどうやって飛ばすんだ?」
北方棲姫「ンー?コレノ コトカ?」
北方棲姫と天龍の周りに丸い球体が2つ、3つと現れクルクル回り出す。
天龍「そうそう、それそれ。艦娘のとは根本から違うんだろうし、やっぱり難しいか?」
空母棲鬼「当然んでしょう。そもそもあなた達と違って妖精の力に頼ってないもの。」
クルクルと踊るように回る艦載機(?)を目で追いながら微笑む空母棲鬼が言う。そして北方棲姫の凄さを改めて感じていた。
おそらく自分にはここまで繊細な操作は出来ない。
天龍「って事は、これは自分の意思で動かしてるってことか。」
北方棲姫「シカモ ノウハコントロール デキル!」フハハハ
84 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 10:00:12.61 ID:losVzcdV0
天龍「しゃーねーな。今回はこれで帰るぜ。」
北方棲姫「テンリュウ カエルノカ?」
膝から北方棲姫を降ろして頭を撫でた。
くすぐったそうに目を閉じる。
天龍「ああ。またな。」
北方棲姫「ツギハ レップウ オイテケ!」オテテフリフリ
天龍「気が向いたらな。」
手を振り返しながら帰ろうとした所で表情を厳しくする。
空母棲鬼「まあ、そうなるわね。」
85 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 10:01:31.32 ID:losVzcdV0
レ級「このまま帰れると思うなよ艦娘!」
そこには戦闘態勢でレ級、リ級、チ級が笑みを浮かべていた。
リ級「すべての深海棲艦が友好的ではないと知ってるだろう。」
チ級「こんな所に1人で来てしまった己の不幸を呪うがいい!」
レ級を中心にまるで戦隊物の様なポーズを決める3人。当然の様にドヤ顔である。
天龍(オレが言えた台詞じゃねーが、こいつらも世俗に染まったなぁ。)
レ級「改二にすらなれない軽巡など、この世からけしさってしまえー!」
天龍「あ"・・・?」
一瞬で場の空気が変わった。レ級ら3人の笑みが凍り、全身を恐ろしい程の冷や汗が流れ出す。
86 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 10:02:45.23 ID:losVzcdV0
チラッと空母棲鬼へと視線を向ける。笑いながら首を振って言った。
深海棲鬼「死なない程度にならやっちゃってもいいわ。」
天龍「チッ・・・しゃあねえな・・・。50パーセントくらいか・・・。」
背中を艤装を外し、刀だけを逆手に持ち、3人を睨みつけた。
足が竦み身体が震える。全身がまるで蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった。
天龍「1つ言っておく。改二に『なれない』んじゃない。『ならない』んだ。」
天龍「ドラゴンインストール!!!」
87 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 10:03:41.35 ID:losVzcdV0
火山が噴火する様に、雷が天を迸る様に、激流が大地を削る様に、天龍を莫大なエネルギーが覆った。
レ級「ハァ!?」
リ級「ヒィ!?」
チ級「フゥ!?」
天龍「タイラン レイヴ!!」
大地を穿つ焔の渦。大気を焼き尽くす熱量が消え去った後には、全身黒く焦げた3人が倒れていた。
天龍「安心しろ、峰打ちだ。」
88 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/07(木) 10:04:16.61 ID:losVzcdV0
書き溜めはここまで。
格ゲーはやるもんじゃない。見て楽しむ物だ(白目)
>>62
はい、完全にアレですw
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/07(木) 10:42:12.00 ID:hjyXEENZO
安っぽい戦隊モノやんけ!
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/07(木) 13:06:30.11 ID:xzDo66f6O
純粋に気持ち悪い
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/07(木) 19:50:14.77 ID:mMRjD5uDO
乙
コレじゃないなとは思うがコレはコレで面白いと思うの
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/07(木) 22:42:55.40 ID:GG3pXo9rO
続きはよ(_・ω・)_バァン…
93 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:09:04.15 ID:XCUK1KDX0
天龍「さーて・・・どうすっかなぁ。」
天龍は鎮守府へと戻り、格納庫に艤装を返そうと歩きながら考えていた。
天龍(紙は難しそうだし、弓もなんか違う。深海棲艦の方法もよくわからん。あとは・・・あ。)
日向「ん?天龍じゃないか。今日は出撃の予定は無かっただろう?」
格納庫の入り口で日向と出会った。手には雑巾と、やや濁った様な水の入ったバケツを持っていた。
94 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:09:44.31 ID:XCUK1KDX0
天龍「日向じゃん。そういうアンタも今日は待機だったはずだろ?なんで格納庫にいたんだ?」
日向「なに、艤装のチェックとメンテナンスさ。」
そう答える日向の肩には嬉しそうに微笑む妖精がいた。
天龍「なるほど。艤装という手が残っていたな。」
日向「うん?何の話だ?」
〜天龍説明中〜
95 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:12:40.56 ID:XCUK1KDX0
日向「なるほど。いわゆる航空巡洋艦ということか。」
艤装を解除した天龍と並んで、格納庫の隣にあるベンチに腰掛けながら缶コーヒーを飲む。
天龍「うーん・・・まあ、だいたいそんな感じだ。オレでも艤装を改造すれば艦載機飛ばせるかな?」
日向「どうだろう。そのあたりは、詳しいものに聞いてみないとなんとも言えないな。」
飲み終わった缶を投げる。それは真っ直ぐ飛び、少し離れたゴミ箱の穴へとスッと入った。
それを見た天龍も飲み終わった缶を投げる。それは穴の縁にあたり、歪な音を立てて外へと飛び出て転がってしまった。
天龍「むぅ・・・。」
日向「フッ。艤装に関しては明石に聞くには1番だろうな。瑞雲を1機あげよう。試しに頼んでみると良い。」
天龍「そうだな。早速行ってみるぜ。サンキューな。」
受け取った瑞雲を片手に、缶を拾って捨て直して格納庫を後にした。
96 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:13:57.11 ID:XCUK1KDX0
工廠
天龍「という訳だ。」
明石「中々に無茶な事言いますね。」
夕張「発想としては面白いんじゃないかな。」
北上「いや〜。木曾っちの重雷装の改修よりムズいんじゃない?」
天龍の話を聞いた3人が各々感想を漏らす。共通しているのは難色を示している所だ。
天龍「なんとか何ねぇかな。」
明石「うーん、ちょっと時間もらえます?3人で少し相談してみるんで。あ、そこ座っててください。」
明石が指差した方にあった椅子に天龍が腰掛ける。それとほぼ同時に明石は大きめの机に大きな紙を広げた。それを3人が囲う。
97 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:14:59.99 ID:XCUK1KDX0
明石「先ずは全体の装甲を・・・。」
夕張「それじゃ内装にはMフスキーのクラフトを。」
北上「え、だったらTスラのドライブの方が安定性がいいじゃん。」
明石「一層の事G・ブースター作った方が早いし楽なんじゃ。」
北上「いやいや、それ武器だから。付けるんならF・ユニットつけてキャヴァルリーにしちゃおうよ。」
天龍「おい待てコラ。さっきから出てくる単語が色々おかしい。」
98 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/11(月) 10:15:39.86 ID:XCUK1KDX0
書き溜めはここまで。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/11(月) 10:55:15.96 ID:LI/ug4Q9O
おつ
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/11(月) 12:58:09.23 ID:uhH8lnJIO
ニコ厨の巣窟みたいなスレだな
巣に帰ればいいのに
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/11(月) 14:35:52.08 ID:gyKlG4G5o
搭載機関でお悩みのそこのあなた、比較的安全なコジマ粒子発生装置はいかがでしょう。
クイックブーストやオーバードブーストのような移動手段からプライマルアーマーのような防御機構
コジマキャノンのような攻撃兵装への転用も可能。
さらにはVOBによる超音速戦闘も可能で、発電施設にも使われるほどクリーンなエネルギーです。
興味をお持ちのあなた、ぜひアクアビット社まで。
もっふもふのけものとともに、皆さんのご連絡をお待ちしております
,;゙ ・ω・;,
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/11(月) 20:22:56.19 ID:OxnrUlyAO
>>101
くっさ
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 15:40:39.45 ID:EnlbR7PMO
乙( ゚ω ゚ )ゝ
104 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:48:01.79 ID:n8lWlwj/0
>>101
霞「こんなものを載せて喜ぶの、この変態!」
雷「コジマは・・・。」
電「マズイのです・・・。」
105 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:48:58.78 ID:n8lWlwj/0
北上「さぁーって、大体こんな感じかな?」
北上が大雑把に書かれた設計図(?)を丸める。
明石「武装の性能や概要一覧はこんな感じですね。どうですか?」
箇条書きになった紙を天龍に差し出した。眉間に皺を寄せながらとりあえず受け取り、目を通す。
そしてその表情がだんだんと変わる。
そう、まるで子供が特撮ヒーローの巨大ロボットを見ているように、キラキラと輝いていいった。
夕張「どや?」
天龍「パーフェクトだ!」
106 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:49:42.76 ID:n8lWlwj/0
天龍「どれぐらいで完成するんだ?」
明石「今から開発しはじめてから明日丸一日使えば、明後日の午前中にはテストできます。」
天龍「よっしゃぁっ!早速頼むぜ!」
夕張「私がきっちりチェックするからね。」
北上「いいね〜痺れるね〜。」
明石がクレーンを装備し、夕張が資材を運び、北上がスパナやレンチを両手でクルクル回す。
この後、たった1つの艤装により、鎮守府は深刻な資材不足を強いられる。
107 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:50:51.39 ID:n8lWlwj/0
そして時が進み、艤装のテスト日。
工廠にはテンション高めの天龍と、それに付き添う龍田がいた。
明石「待ってたわ。さぁ、早速テストしましょう。」
扉を開けて明石が中から顔をのぞかせた。そして手にしたスイッチを押す。
やや大きめに音を立てながら工廠のシャッターが開いた。中には布が被せてある艤装と思われる物が1つ。その左右に北上と夕張が立っていた。
天龍「こいつが完成品か!」
夕張「まだテスト段階だから制限装置はついてるけどね。」
龍田「これ、建造費大丈夫?」ヒソヒソ
龍田がこそっと北上に耳打ちする。
北上はそっぽをむいた。
108 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:52:06.30 ID:n8lWlwj/0
明石「それではご覧あれ!」
明石が勢い良く布をめくった。そこに現れたのは漆黒の盾の様なものと2対の剣。そして黒い翼の様な艤装だった。
天龍「うおおおおおおおッ!!!」
龍田「えぇぇ・・・。」
明石「えー、こちらが背中に装着するマガノイクタチ改。低空ならば単体で艦娘飛行させるだけの出力が出ます。残念ながらエネルギーの吸収機能は再現できませんでした。」
置いてある艤装に手を置きながら胸を張る。
夕張「こっちが簡易型トリケロス改。貫徹弾は無いですが、14センチ単装砲と射出機の複合となってます。艦載機が最大12機まで発艦出来ます。」シカモ ノウハコントロール デキル
右手に装備しながら構えて見せた。
北上「で、こっちはただの剣。別に不思議な機能とかは全く無いよー。」
両手に持ってクルクル回す。
各々がとても良い笑顔でそれぞれを説明する。それを物凄く輝いた顔で天龍が効いていた。
明石「どうですか?」
天龍「完璧だ!」
提督「で、資材は?」
109 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:53:36.00 ID:n8lWlwj/0
何処からともなく現れた提督。その一言に3人は一斉に視線をそらした。
提督「明石。」
明石「・・・提督は今まで食べたパンの枚数を覚えてますか?」メ ソラシー
提督「夕張。」
夕張「私は記憶にございません。」スベテ ヒショガ
提督「北上。」
北上「昨日までの時点で99822です。」ドヤッ
提督「鎮守府100週掛ける3セット。制限時間は昼までな。」
3人「「「Aye,Sir!」」」
敬礼をし、ほぼ同時に3人が駆け出した。それを確認し、今度は天龍と龍田へと向く。
110 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/18(月) 20:55:00.79 ID:n8lWlwj/0
提督「発案は?」
天龍「あ、オレだ。一応。」
目を輝かせたまま、スッと右手を上げた。
龍田「あ、えっと、天龍ちゃんは相談しただけで、開発はあの3人だから、えっと、その・・・。」
取り繕う様に龍田が言う。珍しく慌てている様だ。それを見て提督は聞こえる様にわざと大きくため息を吐いた。
提督「作ってしまったものはしょうがない。私も資材を無駄にしてしまった事は有るからなぁ。」
そう言って盾を手に取った。軽く触りながら握り確認する。
提督「有用性を示せ。使える様なら許す。というかむしろ個人的には量産したい。」
天龍「よっしゃぁ!任せろ!」
突然だけど安価下1〜3
天龍の演習相手はだーれだ?
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 21:04:34.02 ID:vu+fipEhO
大和
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 21:05:24.38 ID:4ZoYojfAO
武蔵
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 21:43:47.78 ID:jNgYUvqVO
清霜
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/18(月) 22:25:08.95 ID:Lg0Ylfz/o
マルフォイ!早く来てくれ!マルフォーイ!!
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/19(火) 10:33:08.20 ID:EY6YorPKo
三姉妹が相手かよww
116 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:00:45.68 ID:RZ0F56FM0
天龍「相手は誰だ?」
提督「まぁ待て。」
気分が高揚している天龍と、とりあえずホッと胸を撫で下ろして龍田を尻目に、提督は携帯電話を取り出した。パパッと番号を打ち込み耳に当てる。
?????『フォイ。』
提督「大尉か。そこに大和がいるだろう?今から第3演習海上へ来る様に伝えてくれ。」
?????『フォイ!?今日は外国軍との軍事演習だ。大和が抜けると困るよ。』
提督「1人抜けても余裕だろう。うまくやってくれ。」
?????『仕方ないな。貸し一つだ。』
117 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:01:30.64 ID:RZ0F56FM0
某演習場
青年は話を終えると、小さなため息と共に携帯電話をポケットへとしまった。
?????「ゴメン、大和。直ぐに鎮守府へ戻ってくれるか?提督の命令だ。」
大和「提督が?こちらの演習はどうしましょうか。」
?????「まぁ、僕と他のメンバーでなんとかするから。」
大和「はい。それではマルフォイ大尉、これより大和、鎮守府へ帰投します。」
敬礼をし、そのまま海上へと飛び出した。それが見えたのか、相手側の司令官がこちらへと走ってきた。
相手司令官「どういう事かね大尉。彼女は今回の演習の旗艦のはずだが。」
眉間にシワを寄せ威圧してくる司令官に、笑顔のマルフォイがどこからか取り出した小さな杖を向ける。
マルフォイ「Imperio.」
杖が一瞬小さく光った。
マルフォイ「それじゃあ司令官殿。演習を始めましょう。何も問題はないですね?」
司令官「ああ、そうだな。問題ない。演習を始めよう。」
118 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:02:31.77 ID:RZ0F56FM0
工廠
天龍「大和か!いいねぇ、相手に不足はねぇぜ!」
平手と拳をパチっと合わせながら嬉しそうにする天龍。
提督「そんな訳ないだろう。」
天龍「は?」
再度番号を打ち込み耳に当てた。
??『私だ。』
提督「非番に済まないな、武蔵。」
119 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:04:08.95 ID:RZ0F56FM0
艦娘寮。
ここには艦娘の部屋がある。個室から相部屋まであり、本人たちの希望で選ぶ事ができる。また、共用の浴室や台所等だけでなく小さな売店もあり、基本的な日常生活はこの寮内だけで一通りできる様になっている。
そしてここは武蔵の個室。各部屋に設置されている鎮守府の内線電話を手に取った。
武蔵「構わん。緊急か?」
提督『それ程でもないが、今から第3演習海上へと艤装装着で来て欲しい。』
武蔵「ほう。」
武蔵の目付きがやや厳しい物に変わった。
提督『詳しい事は着いてから話す。大丈夫か?』
武蔵「大丈夫だ。直ぐに用意しよう。だが、折角の非番なんだがなぁ。」
意地悪そうに笑う武蔵。実際は特に予定がある訳でもないので、問題はない。だがあえて不満を口にした。
提督『わかっている。今度一杯奢る。』
武蔵「特級で頼む。」
提督『せめて一級にしてくれ。』
武蔵「フフフ、わかった。直ぐに向かう。」
受話器を置き、振り返る。ついさっきまで一緒に雑談をしていた清霜が椅子に座っていた。
武蔵「という訳で今から演習らしい。一緒に来るか?」
清霜「お伴します!」
120 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:05:10.10 ID:RZ0F56FM0
提督「という訳だ。おそらく清霜も今日は非番だから武蔵と一緒に来るだろうな。3対1だ。」
天龍「フ・・・フフ・・・怖い・・・。」
携帯電話をしまい、振り返る提督の視線の先には汗をダラダラと流す天龍がいた。
龍田「流石に大和級2人(と駆逐艦)を相手にするのは・・・。」
提督「別に勝てとは言ってないだろ。有用性を示せればそれで良い。行くぞ。」
天龍「はーなーせー!」
天龍の襟首を掴んで引きずりながら工廠を出た。
121 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/07/24(日) 18:06:18.93 ID:RZ0F56FM0
書き溜めはここまで。
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/25(月) 06:12:03.35 ID:pxFYbrJUo
おつ
某スレのせいで誰かが肉便器にされるのかと思ってしまった
123 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:24:50.96 ID:gOSstOvn0
第3演習海上。
鎮守府にはいくつかの演習場がある。ここは鎮守府正面の海上で、ここが第3演習海上(会場の誤字ではない)に指定されている。
ブイとネットて仕切られており、演習中以外は格好の釣り場となっている。
海上には新型艤装を装着した天龍。そこから離れたところに大和、武蔵、清霜。互いに目視は出来ない距離にいた。
提督『戦闘範囲は互いの現在地を直径の両端とした円内。大破判定された者は早急に範囲外へ離脱せよ。何か質問は?』
124 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:25:28.86 ID:gOSstOvn0
ー大和サイドー
大和「あの・・・。私達の直ぐ上にあるあれはなんでしょうか?」
大和が耳につけた通信機に手を当てながら空を見上げる。
秋津洲『あたしの開発した観測用ドローンかも!』
提督『こちらから皆の動きを見るためにセットさせてもらった。多少気になるかもしれないが我慢してくれ。』
天龍『成る程、ずっと見られているなら手は抜けねぇな。』
天龍の声に武蔵が笑った。
武蔵「ほぅ。私達を相手に手を抜く余裕があったのか。」
清霜「ふーん、そんなに新型はすごいんだ?」
125 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:25:57.05 ID:gOSstOvn0
ー天龍サイドー
天龍「さぁ、そいつはどうかな。はじめれば直ぐにわかるさ。」
ニヤッと笑いながら右手の盾を水平に構える。小さな光が集束し、瑞雲が現れた
武蔵『面白い。せいぜい楽しませてくれよ。』
126 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:26:59.85 ID:gOSstOvn0
ー提督サイドー
鎮守府の船着場に置いた長机。その真ん中の席には提督が、左には龍田が座っていた。右側には秋津洲が妖精と一緒にドローンを操作している。その直ぐ後ろには折り畳みの椅子を手にした日向が立っていた。
机にはモニターが置かれており、ドローンの映像が映っている。
提督「天龍の奴、さっきよりも良いみたいだが、日向。何か話したのか?」
日向「なに、私の艦載機と妖精を何人か貸しただけさ。あと、航空戦艦としての矜持を少々な。」
微笑みながら椅子を開いて提督の隣に腰掛けた。
秋津洲「それじゃあ、演習始め!」
127 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:27:52.06 ID:gOSstOvn0
推奨BGM ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章
ー大和サイドー
秋津洲の合図を聞いたところで武蔵が主砲を構えた。
大和「初手から主砲はどうかと思うのだけど。」
武蔵「だろうな。まぁ、挨拶の様な物さ。」
ニヤッと笑いながら距離と角度を定める。
大和も小さく息を吐きながらも微笑んだ。
武蔵「撃てぇ!」
46センチの三連装砲が轟音を立てた。
清霜「おー!流石武蔵さん!」
武蔵「喜んでいる暇はないぞ、どうせ当たらん。行くぞ。」
武蔵を先頭に、清霜、大和と単縦陣で前進した。
128 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:28:43.23 ID:gOSstOvn0
ー天龍サイドー
秋津洲の合図と同時に瑞雲が2機発艦した。
天龍「そんじゃあ頼むぜ!」
妖精1「 リョウカイ。」
妖精2「サーイエスサー!」
上手く発艦できた事で安堵の笑顔になった天龍。
それと同時に面舵を取り船速を上げる。数秒後、天龍がもともといた地点を砲弾が襲った。
天龍「あっぶね・・・。流石大和型ってか?」
表情を引き締め直し、前に視線を戻した。大体の場所は予測できる。あとは偵察機の報告待ちである。
129 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:29:55.38 ID:gOSstOvn0
ー提督サイドー
提督「上手く発艦したな。軽巡でも艦載機が有効に使えるなら、確かにあの装備は悪くない。」
提督の言葉に龍田は胸を撫で下ろした。とりあえず艤装の有用性はある事が証明されたからだ。
日向「あとは天龍がその性能を上手く使えれば・・・だな。」
提督「そうだな。たとえ有用だとしても使いこなせない様な代物では意味がない。」
秋津洲「でも、天龍さんって艦載機使うのって初めてかも?」
提督「だからこそ、どんな使い方をするかも含めて演習を見なければな。」
130 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:30:46.22 ID:gOSstOvn0
ー大和サイドー
大和「電探に感あり。これは・・・飛行機?」
武蔵「なに?」
大和の報告に武蔵が足を止めて振り返った。
清霜「え、でも天龍さんって搭載数0じゃないっけ?」
武蔵「なるほど。それが新型の新たな機能と言ったところか。ではこちらも観測機を飛ばそう。」
武蔵が腕を伸ばすと小さな光が集まり、零式水上観測機を成した。
131 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:31:43.26 ID:gOSstOvn0
※ここからは一部、イメージでお送りします。
2機の瑞雲が大和らを捉えた。丁度足を止め、武蔵が観測機を発艦させようとしている所だった。
妖精1「3隻。単縦陣だ。艦載機を発艦させようとしている。」
妖精2「叩くなら今しかありません。」
妖精1「我々は偵察が任務だ。」
妖精2「しかし、敵の艦載機が発艦してしまったら!」
妖精1「手柄の無いのをあせる事はない。」
熱り立つ妖精を落ち着いた声で窘める。だが、並走していた筈の瑞雲が加速し前に出た。
妖精1「おお!?待て、何をする!」
妖精2「日向さんだって、海戦で勝って手柄をたてて航空戦艦になったんだ。」
妖精1「貴様、命令違反を犯すのか!?やめろ!」
妖精2「手柄を立てちまえばこっちのもんよ!」
132 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:33:01.23 ID:gOSstOvn0
ー大和サイドー
大和「!?1機が急速接近!2人とも警戒態勢!」
武蔵「む!見えた、あれだ!」
水上観測機を腕に乗せたまま逆の手で空を指差した。高度を下げながら近づいてくる。
妖精2「ハヤイホド イイッテネ!」
清霜「清霜に任せて!対空防御!」
武蔵の前に出た清霜が2連装の機銃を掃射する。その数発が瑞雲の翼を撃ち抜いた。
妖精2「ウワァー!」
瑞雲はバランスを崩し、回転。そのまま空中で爆発した。
清霜「よし!」
武蔵「見事だ。さすがだな。」
清霜「えへへ。」
瑞雲を撃墜した清霜の頭を武蔵が撫でる。頬を少し赤く染めながら清霜がはにかんだ。
妖精2「マスクガ ナケレバ ソクシダッタ。」ウキワ プカー
133 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/08(月) 01:34:17.17 ID:gOSstOvn0
書き溜めはここまで。
なんか最初に考えてた話からだいぶズレてきてるんだ。
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 11:41:19.00 ID:ScqH2iHOo
おつ
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 12:05:25.77 ID:T5jRUZd40
そうか、とにかくガンバ
136 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/15(月) 23:53:07.90 ID:+69CsJCW0
ー天龍サイドー
天龍「二番機がやられた?」
妖精1『サーセン。』
妖精2『デモ イキテルヨ。』
天龍「チッ。だが場所は分かった。仕掛けるぜ。」
天龍が足をとめ、盾を構えた。
天龍「一番機は帰投、補給だ。三番機瑞雲及び七番から十二番機の九九式艦爆隊、順次発艦!」
妖精3『オウ マカサレテ。』
妖精7『パイロットトシテモ イイトコロヲ ミセテヤラニャアナ。』
妖精8『イカ リャク。』
妖精9〜12『『ナニー!?』』
構えた盾から、計7機。瑞雲を先頭に隊列を組んで飛び上がった。
天龍「よし。そんじゃあ俺もいくぜ!」
137 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/15(月) 23:54:15.53 ID:+69CsJCW0
ー提督サイドー
提督「艦爆か。ここまでくると並の軽空母に匹敵するか?」
日向「そこまではいかないだろう。だが他の航空巡洋艦よりも使い勝手が良いかもしれないな。」
発艦する映像を見て感心する。
恐らく戦闘機や偵察機も発艦可能なのだろう。それだけ戦闘での手札が増えるわけである。
秋津洲「んー、なんか器用貧乏かも?」
提督・日向「「確かに。」」
138 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/15(月) 23:55:29.86 ID:+69CsJCW0
ー大和サイドー
大和「今のは瑞雲でしたね。」
墜ちていく様を見ていた大和がいった。
それを聞いた清霜が身震いする。
清霜「それは流石にマズイんじゃないですか?」
瑞雲は対空、爆撃、偵察と多芸な艦載機である。これが複数くるなら、確かに面倒な相手だ。
武蔵「だろうな。ならこいつには荷が重い。はやく天龍の位置を特定しなければな。」
大和「残った一機が去っていった方角を考えるなら、取り舵です。」
武蔵「ああ。行くぞ。」
水上観測機を消し、船速を上げた。それに大和と清霜が続く。
139 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/15(月) 23:57:03.80 ID:+69CsJCW0
方向を変えすぐである。大和の目付きが変わった。
大和「電探に新たな感あり、数は7!先ほどの1機とすれ違い、そのままこちらに接近!」
武蔵「よし。その程度ならば迎撃できる。ここで全機落とすぞ!対空戦用意!」
武蔵の合図で清霜が武蔵の左舷に、その清霜を挟むように大和も前に出た。所謂単横陣のような形である。
3人とも対空の機銃を起動させ、いつでも撃てる状態で並走した。
大和「!瑞雲じゃありません!爆撃機です!」
武蔵・清霜「「!?」」
140 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/16(火) 00:00:00.91 ID:ewOay8A/0
ー天龍サイドー
妖精1「タダイマー。」
天龍が構えた盾に瑞雲が着艦した。そしてそれは光となって天龍の盾に吸い込まれていく。
天龍「よし。三番機からの観測情報では・・・。」
天龍が目を閉じた。頭に搭載されている2つの艤装がピコピコ動く。
天龍「こっちか。」
カッと目を見開く。正面からやや右、上空に戦闘機と海面に3人の姿が揺れる波の隙間から見えた。
天龍「思ったより近くに来てたか。ここからなら!」
進行方向をやや左に変え、盾をやや右、射角を上げる。
天龍「当たれよ!」
単装砲が火を噴いた。
141 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/16(火) 00:01:01.61 ID:ewOay8A/0
ー提督サイドー
提督「天龍が先に補足したな。」
龍田「天龍ちゃん、いつもはもっと鈍いのだけど今回ははやかったわね。」
日向「互いに予想していた位置と若干ズレているのだろう。艦載機の分だけ天龍がはやかったな。」
モニターには盾を構えた天龍と、対空機関砲を構える大和らがそれぞれ映っていた。
机の上に提督が一枚の紙を広げた。そこに1つ、少し離れた所に3つ人形を置き、3つの人形の正面に小さな三角形を一つ置く。
秋津洲「航路はこうかも。」
ドローンを操作していた秋津洲がその紙に二本、線を引いた。
日向「成る程。大和らが少し左に寄りすぎたか。電探にはかかってそうなんだが?」
提督「航空機に気をとられすぎたな。先制は天龍か。」
龍田(頑張れ、天龍ちゃん!)
142 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/16(火) 00:02:10.59 ID:ewOay8A/0
※ここからはまた、一部イメージでお送りします。
瑞雲を中心に左右に3機ずつ九十九式艦上爆撃機が続く。V字の編隊で大和らを目視で捉える距離まで来た。
妖精7「よっと。やってみるか。」
左翼側の3機が高度を落とす。目標は相手右翼、武蔵だ。
妖精3「艦爆隊かい?はやい、はやいよ!」
軌道を下げた3機のうち、先頭の1機が爆弾を投下。だがそれは武蔵には届かず、その手前で水柱を上げた。
妖精8「こういう時、慌てた方が負けなのよね。」
今度は残りの3機が相手の左翼、大和へとむかった。
妖精3「よーし、なら俺は・・・!」
瑞雲が急激に高度を下げた。そのすぐ上を機銃が掃射した。あと少しタイミングが遅ければ躱せなかっただろう。
海面すれすれを飛ぶ。そしてそのまま下部に搭載された魚雷を落とした。
143 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/16(火) 00:06:38.54 ID:ewOay8A/0
ー大和サイドー
武蔵の目の前で水柱が上がった。
武蔵「フッ・・・。どこを狙っている?対空迎撃開始、掃射!」
はじめは驚いた3人だが、すぐに冷静になり機銃を発射した。その攻撃は左右に広がった爆撃機を1機ずつ落とした。
妖精ズ「「コレデ オワリカヨー。」」ウキワ プカー
それを受けて爆撃機は隊列を解き散開する。
しかし瑞雲だけは正面、海面スレスレのままだった。
清霜「きゃぁっ!雷撃!?小破判定!」
妖精3「ヤッタァ!」ドヤァ
瑞雲の放った模擬魚雷が清霜に当たった。破裂した魚雷からは激しく白い煙が上がる。小破判定となった艤装が、清霜の身体に自動で重圧をかけた。その影響で若干動きが鈍る。
武蔵「大丈夫か?」
清霜「大丈夫、まだ行けます!」
大和「でしたらこのまま、ッ!」
機銃を停止した大和が左手にしていた傘を真横に振った。
小さな炸裂音。
模擬弾とはいえ、弾速は実弾と同じである筈の砲撃。それを目で見てから傘で弾いたのだ。
大和「目標補足!方向角、艦首基準に約300!」
大和が声をあげ、右手で指差した。その先には盾を構えた天龍が、こちらへと向かってきているのが見えた。
144 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/16(火) 00:08:04.54 ID:ewOay8A/0
書き溜めはここまで。
あれ?おかしいなぁ。最初はギャグっぽい予定だったのに、なんか普通にガチでバトってる。
145 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:35:34.61 ID:8iRHZtcB0
天龍「チィッ、流石は大和だ。だが、まだまだ行くゼェ!」
2発目、3発目と今度は武蔵を狙い、更に速度を上げた。
武蔵「ほぅ、面白い!大和、対空は任せた。清霜、雷撃戦用意!」
ニヤリと笑う武蔵が単装砲の砲弾を手の甲で容易く弾き、大和と清霜へと指示を出す。
清霜「了解、清霜に任せて!」
清霜が武蔵の左舷側へと並んだ。魚雷の狙いを天龍へと合わせる。
大和「程々にね。」
大和が視線を天龍に向けたままで、武蔵等とは逆方向へと機銃を斉射した。それを受けて、隊列を組み直していた艦載機らは再度散開してしまう。
妖精7「オレトシタコトガ マッタク ドジナコトヨ。」
146 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:36:21.26 ID:8iRHZtcB0
武蔵「今度はこちらの番だ。清霜、魚雷発射だ。そしてこの主砲の力、味わうが良い!」
武蔵の左右の三連装砲がタイミングをずらして火を噴いた。海面と空気を激しく揺らす程の衝撃。それと合わせるように清霜が魚雷を発射する。
天龍「!?」
一撃目の三連装砲は天龍には当たらず、海面に着弾。激しく水柱を上げた。その威力は絶大で、夾叉ですら無いにもかかわらず、揺れる海面に姿勢が乱れた。
なんとか態勢を立て直した天龍。だがそのすぐ足元には魚雷が見えた。それと同時に2撃目が届く。
天龍「こんのぉ・・・!!」
炸裂音と白煙、そして激しい水柱が上がった。
清霜「ヤッタァ!!」
147 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:37:13.35 ID:8iRHZtcB0
大和「いえ、まだです!
電探の反応を見た大和が声を上げた。
天龍「コンチクショウがぁー!!!」
大和・武蔵・清霜「「「飛んだぁー!?」」」
白煙と水柱を斬り裂き、背中に漆黒の翼を広げた天龍が高速で文字通り飛んだ。
清霜「なにそれズルーい!」
天龍「うるせぇ!いくぞぉ!!」
148 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:38:31.00 ID:8iRHZtcB0
左手に刀を抜いた天龍が右腕の単装砲をはなつ。狙いは清霜だが、当てる気は無い。
そもそも飛びながらの砲撃など初めてである。放たれた砲弾は予想通り海面を揺らすだけだ。
故にあくまで牽制。だが効果はあり、清霜は目を瞑り、防御の態勢をとっている。
ならば、目標はただひとつ。
天龍「はああぁぁ!!」
だが全力で振り下ろすその一太刀は、武蔵の艤装に食い込むだけで、斬り裂くには至らなかった。
武蔵「フ・・・、正直驚いたぞ。大したものだ。」
刀を持った天龍の腕を握る。軽巡の天龍にはそれを振り払う馬力は無い。
天龍「ヘッ・・・お前が褒めるなんて、珍しいじゃねぇか。」
艤装の翼が閉じ、ゆっくり海面へと降り立つ。
武蔵「それだけの力を発揮したんだ。素直に賛美を受け取れ。その艤装だけの力では無い、お前自身の腕前だ。」
149 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:39:16.81 ID:8iRHZtcB0
武蔵が笑顔で右手を握る。
天龍が微笑み目を閉じる。
そして天龍は気を失った。
150 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:40:24.19 ID:8iRHZtcB0
ー提督サイドー
日向「勝負あり、か。」
提督「まぁ、順当だな。日向、艦載機らの着艦を頼む。大和、武蔵、清霜、ご苦労だったな。すまないが、大和は天龍を船渠まで頼む。他の2人はこっちへ。」
日向「わかった。」
大和『了解しました。』
武蔵『ああ。』
武蔵が抱えていた天龍を受け取り、ゆっくり船渠へと向かう。武蔵と清霜は大和とは離れ、提督らの方へと向かった。
提督「龍田、天龍の方へ向かってやれ。」
龍田「はーい。」
返事をした龍田は足早に船渠へと向かった。平常を粧うが、内心、天龍の事が心配だった。
秋津洲「もっと素直になればいいかも。」
151 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:41:22.25 ID:8iRHZtcB0
提督「で、だ。どう思う?」
飛行甲板を手に、艦爆らを着艦させている日向にたずねた。
日向「ん・・・まあ、私的にはありだと思うよ。天龍も思ったよりうまく使えてたじゃないか。」
提督「まあな。だが・・・なぁ。」
提督が軽く頭を抱えた。
武蔵「どうした?浮かない顔だな。」
清霜「何、何?司令官、どうしたの?」
船着場に着き、陸に上がった2人が寄って来た。
提督「ご苦労だったな。清霜は入渠しなくて大丈夫か?」
清霜「余裕、余裕。で、何なの?」
152 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:42:45.66 ID:8iRHZtcB0
提督「とりあえずこいつを見てくれ。」
提督が1枚の紙を机の上に置いた。皆がそれを見る。紙には数字が書かれていた。
秋津洲「なんか数字がいっぱいかも?」
武蔵「これは何の数字だ?」
提督「今の一戦が実戦だった場合、消費されると予想される資材の量だ。妖精さんが計算してくれた。」
日向「ふむ。まぁ戦艦2隻だからな。これぐらいは普通じゃないか?」
提督「・・・これ、天龍1人分だ。」
日向・武蔵・清霜・秋津洲「・・・え。」
この瞬間、あの艤装は封印される事が決定した。
153 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/24(水) 02:43:38.05 ID:8iRHZtcB0
書き溜めはここまで。
唐突に安価 下1と2
1武蔵とお酒
2マルフォイ大尉の軍事演習
3外周走ってる3人組
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 04:12:41.57 ID:DASaJuEj0
3
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 05:28:25.40 ID:6yCOQYQKO
3
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 07:09:23.99 ID:/Cwvsh7mO
1
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 13:37:18.97 ID:LUeaOUvDO
3
ショスタコ5番でワロタ。
この曲大スキ
158 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/29(月) 22:39:07.97 ID:CBN/iD8Z0
夕張「あー・・・疲れた・・・。」
全身から汗を流しながら夕張が日陰に腰を下ろした。提督に与えられた罰として、100周3セットの内、1セット目を終わらせた所である。因みにタイム的に比較するなら、男子フルマラソン世界記録より30〜40分ほど速い。
夕張「このペースなら何とかお昼までには終わるかな。」
演習場側に設置してある給水機からスポーツドリンクをコップに注ぎ、一気の飲みほし息を吐いた。肩を回すと若干筋肉が軋んでいる気がする。
北上「お疲れー。やっぱ100周はキツイねぇ。」
手を軽くヒラヒラさせながら北上もやってきた。
159 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/29(月) 22:40:07.61 ID:CBN/iD8Z0
北上「使う?」
夕張「あ、ありがとう。」
首にかけていたタオルとは別に、一枚手にしていた大きめにタオルを夕張に差し出した。
ありがたく手にし、汗を拭う。
北上「そろそろ演習の用意が出来る頃かな?」
夕張「そうだね。あー、艤装の性能直に見たかったなー!」
手にしたタオルを大きく振り回しながら伸びをする。そこでふと疑問が浮かぶ。
夕張「なんか・・・北上、余裕?」
北上「ん〜?いやぁ流石にキツイよー。」
ヘラヘラ笑う北上。言葉とは裏腹にそれほど汗をかいている様にも見えない。
北上「それより明石は大丈夫かな。」
夕張「あー、大丈夫じゃないかも。速度も遅いし、戦闘用じゃないもんね。」
明石「心配はご無用です!」
160 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/29(月) 22:41:46.04 ID:CBN/iD8Z0
明石の声に2人が振り返ると、そこにはサッカーボールの上に立つ明石の姿があった。
夕張「・・・えー。」
北上「成る程、その手があったか。」
参考画像
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame
161 :
◆wO2YycwzMI
[saga]:2016/08/29(月) 22:42:40.78 ID:CBN/iD8Z0
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