アムロ「女性にしか扱えない兵器か...」【クロスオーバー】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/08(日) 21:07:02.77 ID:FrHoj9Xw0
CCAアムロがISの世界に行ったら?な作品
誰も書いてないみたいなので書いてみようかと

注意
・初心者です
・独自設定入ります
・書き溜めはないです

のんびり雑談交えながら進めていきたいです
宜しくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462709222
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:11:30.36 ID:UNOuI0Ee0
大人が子供の世界に割り込むとは・・・
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:15:51.39 ID:FrHoj9Xw0
アクシズが緑のオーロラに乗っかって遠くに漂っていく。
それに張り付く白い機体と赤いボールの様なものも一緒だ。

アムロ「暖かい...これが人の可能性なんだね、ララア...」

アムロ「僕もシャアもこの光をもっと早くから出せていれば、道を間違えなかったのかな...?」

白い機体の中に乗る男性、アムロ・レイは自らの死を悟っているようだった。
白い機体ことνガンダムは関節が既に限界を迎えていて、何を弄ってもびくともしない。
ノズルのガスも使い尽くしており、アポジモーターさえも吹かすことが出来ない。

しかし、突然緑色の暖かい光が強くなる。
次の瞬間には、アクシズの近くに漂っていたνガンダムと赤いボールの様なものは消えていた。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:17:20.65 ID:FrHoj9Xw0
>>2
実はそこで悩んでます。思考停止してサイコフレームのパワーで小さくなってもらいましょうかね
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:21:40.25 ID:+J20KzTfO
この組み合わせ、以前にもあったような…
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:27:15.94 ID:QPhAgwRz0
前のはファーストアムロだったな
大人の頼りなさと孤軍奮闘ぶりがまさに「哀戦士」だった
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:27:40.85 ID:ESuqLWiuo
適当な理由付けて同い年スタートでもなんでもいいんだぜ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:30:16.89 ID:FrHoj9Xw0
光が交錯し、自らが浮いているのか立っているのかすら分からぬ空間にアムロは居た。
目の前では数多の白鳥が飛び交い、場所が場所ならとても綺麗に思えただろう。

アムロ「ララア、そこにいるのかい?」

飛び交う白鳥に語りかける。そこにララアがいることを信じて。

ララア「私はずっとここに居たわ。貴方と大佐の中で、ずっとずっと」

白鳥が褐色の少女となり、声を発した。

アムロ「僕とシャアは分かり合うことが出来なかった」

アムロ「いくら連邦が腐りきっていても、武力で解決するのは間違っているのに」

ララア「私は貴方達の中でしか生きられない。だから、何も言えないわ」

アムロ「じゃあ俺に、シャアが地球を核の冬にすることを黙って見てろって言うのか!」

ララアの俺にもシャアにも優しくするような、お見通しといった態度が気に食わない。
聞きたいのはそんな曖昧な事ではない。

アムロ「シャアが、勝手な幻想を抱かなければエゥーゴでどうにか出来た筈なんだ!」

ララア「でも、貴方は宇宙(そら)には上がれなかった」

アムロ「ッ...だが、アイツが早とちりさえしなければハマーンが出てくることも無かった」

ララアは哀しげな眼をして、こっちを見つめてくるだけだ。
言いたいことは分かる「どうしてお互い否定しあうことしか出来ないの?」と問い掛けてきている。

アムロ「俺は...僕には...まだ分からないんだ...」

アムロ「だから、僕は...」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:34:17.85 ID:FrHoj9Xw0
ララア「それは貴方が見つけるのよ、大佐と一緒に」

ララア「貴方なら、それが出来るから」

一方的にララアが言い終えると、どんどんと遠くなっていく。
自分が引っ張られているのか、ララアが遠のいていくのか、どっちなのかは分からない。
視界が朦朧としてくる。
自分の体を見れば手が歪み、足が歪み、自分の体が自分で無いような気さえする。

アムロ「光が、広がって...」

意識が途切れた。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:50:42.10 ID:FrHoj9Xw0
???「おい、どこから侵入してきた?答えろ。生憎と容赦はせんぞ」

意識が、感覚がハッキリとしてくるが頭痛がヒドイ。
眼を開ければ、気の強そうな黒髪の女性が此方を鋭い目で見据えていた。

アムロ「生きて...いるのか...?」

???「聞いているのか!どこから侵入してきた!」

次の瞬間には首筋にカタナが突き付けられていた。
生きていることに驚いてしまって、反応するどころでは無かった。

アムロ「分かった、投降する。意識を失っていてどのように入ったかは分からない」

余りに胡散臭い回答ではあるがこれが真実。
黒髪の女性は此方を見定めるかのように眼を覗き込み、嘘が無いと悟ったのかカタナを降ろしてくれた。

???(投降などという言葉が出てくるということは、この身なりで軍人か?)

???「拘束させてもらうが、悪く思うな」

アムロ「ああ、分かってるさ。意図せずとはいえ侵入しちまった俺が悪いからな」

両手を手錠で拘束され、付いてくるよう言われる。
木が生い茂っていたが、それを抜ければ大きな建物が建っていた。
どうやら、何処かの研究施設かどこかに侵入してしまったようだ。
連邦直属の施設なら、身の保証は確保されるだろう。

アムロ(地球に落ちたのか...νガンダムとアクシズ、シャアと色々と気になることがある)

アムロ(しかし、余り喋りすぎるのは危険だな。モルモットにされたら堪ったもんじゃない)

黒髪の女性と共に施設に入り、部屋に入れられる。
強引に座らせられると机を挟むようにして目の前に黒髪の女性が座った。

???「再度聞かせてもらう。どうやって此処、IS学園に侵入したのだ?」

アムロ「IS学園?」

これから、自分でも思ってもみない程に厄介事に巻き込まれる原因となった学園...
『IS学園』に来てしまった俺の、最初の一日だ。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:53:02.37 ID:FrHoj9Xw0
凄い書いた気でいるのに大したことない文量に驚き。
SSって思っていたより大変なんですね。
今日は一先ず区切りがいいので終わりにします。
明日も九時から十時位まで書くことになりそうです。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 21:54:48.68 ID:ESuqLWiuo


それにしてもISはクロス先としては優秀すぎるな
ガンダム主人公の何人がIS学園の生徒になったことか
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:01:59.78 ID:QPhAgwRz0
場所を問わないなら
アムロ、カミーユ、バナージ、シーブック、ドモン、ヒイロ、ガロード、キラ、シン、刹那

は見た
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:12:57.01 ID:hErE/o3J0
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:32:46.22 ID:6pfrLfKZo
乙です
メジャーな部分は大体クロスしてんなw
そういやフルメタも面白かった
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:54:27.81 ID:8fMSfbwUO
アムロやカミーユやキラやバナージはワンパターン
ハーメルンとかに死ぬほどあるし
シャアやリディみたいなライバルキャラで書いて欲しかった
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:55:56.69 ID:OmVQZlfmO
ゼハートとかピッタリハマりそうだけど一個もないな
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 00:21:22.04 ID:cxPkr/tpo
グラハムもあるぜ!若返ってたけど
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 00:47:53.34 ID:RNADL3Kp0
ボトムズとのクロスも面白かったな
ほのぼのしてるキリコが見れた
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 09:11:04.13 ID:lpQ6ck6J0
キリコは戦争始まった一番エゲツナイやつじゃないか……

何番煎じでも俺はアムロ初めてだから期待するよ。
独自性出すならアムロ含めて数人入れてもよかったかもね
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 09:38:14.54 ID:af5TjFUro
まぁ好きに書くといいさ
期待してる
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/09(月) 12:12:28.27 ID:1doae14Mo
期待
一応言うけど「ララァ」だったはず
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 13:06:33.00 ID:Say2M0PO0
ユウカジマもクロスしてたな
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 15:27:39.64 ID:2qpFUkJOO
ベジータもあったな
割と何でもありそう
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/05/09(月) 18:23:51.27 ID:sgY0EaVeO
矢車さんもあるぞ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 19:54:43.79 ID:oZzeymt/o
ベジータとか、ISより確実に強いと思うんですが……。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 20:40:20.84 ID:ra4lDSfD0
SS書いてみて、色々とレス付くことがこれだけ嬉しいことと気付きました。
頑張っていきます。
これが完結したらリディとかの書かれていないキャラのも書いてみたいですね。

>>22
散々ララアとか書いてて、実際はララァでした...
うう...皆様脳内補完しといてください、お願いします。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 20:57:16.67 ID:ra4lDSfD0
アムロ「IS学園?」

???「知らないとは言わせないぞ。いくら情勢に疎くてもIS<インフィニット・ストラトス>は知っているだろう?」

IS、無限の成層圏などという大層な名前の着いた何かだ。
そもそもMSがあるというのに成層圏如きで何を騒ぐ理由があろう。
しかし情勢に疎くても知っていると断言される程には有名なモノなのだろう。

アムロ「すまないが、俺の記憶には無い」

アムロ「というよりも、自分の名前くらいしか覚えていることが無いんだ」

???「はあ...此処に来てよくそのようなな白々しいことを言ってくるとは...」

???「呆れてものも言えんな」

流石に白々しいことこの上ない。
しかし、何としてでも情報を引き出さなくてはならない。
サイコフレームの共振によってまだ何が起こったかはわかってはいない。
俺からアクシズ等の事を話して根掘り葉掘り聞かれるよりは聞きに徹する方が良いだろう。

???「自分の名前位は分かるといったな。名は何だ?」

アムロ「俺はアムロ、アムロ・レイだ」

???「アムロ・レイ、か。当然だが聞いたことのない名だな」

アムロ(俺の名を知らないということは...)

アムロ(やはり別世界なのかもしれないな)

不思議と焦りはしなかった。
死を確信していたからだろうか。ある程度達観した冷静な考えを持つことが出来た。

???「私の名は織斑千冬だ。此処、IS学園で教師を務めている」

千冬「お前のことを百歩譲って信用してやる。資料を持ってきてやるから、ここで大人しくしていろ」

そう言ってから多少の苛立ちを含んだ足取りで、織斑千冬と名乗った女性は部屋を出ていった。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:09:14.03 ID:ra4lDSfD0
アムロ(これからどうしたものか...)

このまま拘束れたままだとして、何れは警察機関に捕まるはずだ。
俺の身分を証明する物は全くといって無く捕まったら最後、一生牢屋生活になるだろう。

アムロ(しかしあの女性から何かを感じたが...一体何の感覚だったんだ?)

もしも、俺に一年戦争時の鋭い感覚があったのなら理解できよう。
しかし他者を受け入れて先に進むというのは、大人ではしがらみに囚われて難しくなっていく。
そういった意味で俺のニュータイプとしての能力は確実に低下している。

アムロ(それよりもこの世界での身の振り方を考える方が先決だな)

考えても答えの出ない考えは生産性が皆無だ。
この状況ではそんな無駄な思考よりも現実的な俺の課題を考えていくことの方が得策だ。

アムロ(まず俺の戸籍情報が無いことをどう言い訳するかだな)

アムロ(素直に異世界の住人だと言ったら十中八九、精神病棟に世話を任されちまう)

アムロ(だが、ハッキリと言わない限りは...)

しかし思考が混濁していく。
自分でも気付かなかったが、マトモに考えることも出来ないほどに体は疲弊していたのだ。
最初こそ睡眠欲に抗っていたものの結局睡魔に負け、眠りに落ちた。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:24:03.38 ID:ra4lDSfD0
千冬「おい、大丈夫か?」

アムロ「ン...」

少しずつ意識が覚醒していく。
すぐ目の前には女性の顔があり、少し驚いたが表情には出さず姿勢を正す。

千冬「この状況で眠れるとは...余程精神が図太いのだな」

アムロ「誉め言葉として受け取っておくよ」

織斑千冬から発せられた皮肉を軽くあしらうと少しムッとしていたが資料をこちらに差し出してきた。
教師と言うだけあって、しっかりとした物を持ってきてくれた。

千冬「これが資料だ。ISについてやIS学園のこと、多少の世間の風潮が記してある」

千冬「記憶喪失のお前にも分かりやすい物を選んできてやった」

アムロ「感謝するよ。監視を付けるのは構わないが、拘束を解いてくれないか?」

アムロ「これじゃ自分の手で資料を捲ることすら出来ない」

言いながら、しっかりと拘束された両手を掲げる。
女性は少し考えてから、先程まで寝ていたことも踏まえてか両手の拘束は解いてくれた。

千冬「監視は私一人だけで充分だ。怪しい素振りがあったら首が胴体から離れると思え」

教師として疑問に思える事を堂々と言われたが、元々俺は侵入者という立場なのだ。
これだけしてもらっているだけ破格の待遇と云えよう。

アムロ「では遠慮なく資料を読ませてもらうよ」

そこにはマルチフォームスーツという一種のパワードスーツの兵器、ISの事から書いてあった。
基本的に女性にしか扱えないことから、恐らく機密に触れない程度でISの事が詳しく書かれている。
それから読み進め、IS学園の事や女尊男卑の社会的風潮など一頻りの情報を手に入れることができた。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:40:12.89 ID:ra4lDSfD0
アムロ「資料は全て読ませてもらった。感謝する」

アムロ「だが、俺は侵入者のはずだ。何故ここまでの厚待遇を?」

千冬「感...だな。何故だか悪いやつではないように思えた。信用があるかどうかを別にしてな」

アムロ「質問させて欲しいのだが、いいか?」

千冬「まあ、良いだろう。しかし答えられない質問には答えないようにさせてもらう」

アムロ「構わないさ。答えてくれるだけマシだよ」

少し息を吐いてから落ち着く。

アムロ「ISを動かせる一部の例外というのはどういうことだ?男性でもISとやらは扱えるのか?」

千冬「それに関してか...良いだろう、答えてやる」

千冬「身内話になってしまうが、私の愚弟が動かしてしまったのだよ」

千冬「女性にしか起動できない筈のISをな」

どうやら、例外中の例外といったところだ。
資料に書いてあった通り基本的には女性にしか起動できない様だ。
実物のISというのに興味が沸いたが、これ以上の詮索は危険だろう。
大人しく自分の措置がどうなるかを待つとしよう。

千冬「...」

千冬「お前、ISを見てみないか?」

アムロ「むしろお願いしたい位だが、何故だ?」

千冬「お前なら動かせる...そんな気がしてな。気になったら試してみたくなるだろう?」

アムロ「気持ちは分からなくは無いが...」

千冬「まあ、ある程度なら私が話を通しておく。ダメ元で触れてみるだけしてみればいい」

アムロ「そこまで言うのなら遠慮なくやらせてもらおう」

この後も多少のやり取りを交わしながら立ち上がった女性に付いていく。
先程は困惑していて気付かなかったが俺とそんなに背が変わらない。
俺も大きい方では無いが、女性にしては大きい方なのだろう。
等と考えながら歩いていると、格納庫に着いた。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/09(月) 22:03:27.77 ID:ra4lDSfD0
アムロ「これが...IS......」

競技用という割には兵器らしさが感じられる武骨なデザインの機体だ。
こんな搭乗者が丸見えとなる形でありながら現代兵器を凌駕する堅牢な防御力を誇るのだというのだから恐ろしい。
さすがにMSのビームを防ぐことは出来なさそうだが、ザク程度なら破壊しかねないポテンシャルを秘めていそうだ。

千冬「触れるだけで起動するか否かは決まる。気を軽く持てよ」

アムロ「この程度で気負うほど柔なタマじゃ無いさ。触れるだけだろう?」

千冬「その触れるだけで人生が変わるかもしれないんだ。もっと緊張してもいいだろう?」

軽口を叩いたものの、動かせなかったら晴れて犯罪者となる。
起動したらしたでこれから大変なことになるだろう。

アムロ「よし。触れるだけなら...」

アムロ「ッ!!」

ISに触れた途端、光が広がり次の瞬間にはISを纏ってしまっていた。

アムロ「嘘でも夢でも無いみたいだな。こんな手の込んだドッキリはやらないだろう?」

千冬「こんな物を大金叩いて作る程金は余っていない」

千冬「何にせよ、これからIS学園の預かりの身になるな」

どうやら、身の安全は保証されたようだがマスコミに追われるのは勘弁して欲しい。

アムロ「ISを脱ぎたいのだが...どうするんだ?」

千冬「脱皮か何かをイメージしてみろ。簡単だ」

脱皮というのは少しアレな表現だったが解除することができた。

千冬「一先ず部屋に戻ろう。そこから此れからのレイの待遇を決める」

アムロ「ISを動かした途端に随分と距離が縮まったな」

千冬「第一、私の方が歳上だ。当然だろう?」

どうやら誤解があるようだ。
童顔だとは言われるが、この女性よりも年下ということはあるまい。
だがとりあえずは先程の部屋に戻ってから話をするとしよう。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:14:27.18 ID:ra4lDSfD0
部屋につけば、早速言わんばかりに千冬が口を開く。

千冬「レイは見たところ、16そこらだろう?IS学園の生徒として入学した方がいいと思うが、どうだ?」

アムロ「冗談はよしてくれ。いくら童顔と言ったって高校生というのは無茶がある」

千冬「その身なりで成人だと言い張る方が無理がある。ほら、そこに鏡があるから自分を見てみろ」

言われた通り見てみると、そこには俺であって俺でない青年がいた。
身は引き締まっているが大体一年戦争辺りにまで若くなっているということになる。

アムロ「はあ...つまりは、俺の侵入を不問にする代わりにIS学園に入学しろと?」

千冬「平たく言えばそうなる。よって、これからは私は教師でお前は一生徒だ」

千冬「今後その様な口を利いたら容赦せんぞ?」

アムロ「...分かった、いや分かりました」

アムロ「これからよろしく頼みますよ、織斑先生」

千冬「まあ、それくらいなら許してやらんこともない」

これからの生活を考えると今からも胃が痛くなってくる。
俺以外には男が一人しかおらず、クラスが同じとも限らない。
しかし、戦争で奪われてしまった学校生活をこの機会に再度体験してみるのもいいかもしれない。
これからの不安と共にそうも思っていた。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:17:03.59 ID:ra4lDSfD0
今日はこれまでです。
ここまでテンプレです、と言っても信じられそうな位のテンプレですいません。
いや、ホントに自分の構想を文章にするのは難しいですね。
脳波コントロールできれば一日で完結させれるんですけど...世の中は甘くない。
明日もこんな感じになるかと思います。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:49:06.56 ID:2TWBvzf2o
乙です
アムロの状況分析をする場面は本当に格好いい
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 23:05:10.89 ID:GLLVCx3so
>千冬「感...だな。何故だか悪いやつではないように思えた。信用があるかどうかを別にしてな」
ニュータイプの様な事を言う
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:13:38.76 ID:/mxNR+ab0
IS学園に入るまでの展開ってだいたい強引だよな
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:21:41.02 ID:n6b5gOva0
そりゃ始まりは強引なものだろう
一夏だって強引に入学させられたわけですし
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:23:52.75 ID:UmM5IdyAO
乙!
アムロの専用機が楽しみだな!
νかそれともHi-νなのか
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 02:41:38.98 ID:+2yqmpCn0
νからアムロが監修してHi -νに仕上げて欲しい
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 06:45:13.27 ID:heNoNMX0o
Hi-νのフィン・ファンネルが6基、ブルーティアーズも6基。
アムロはファンネルを操作しながら高度な射撃・格闘戦が可能、某チョロインさんはビットの操作に集中しなきゃいけない。
……あれ? これブルーティアーズに勝ち目無くね?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 14:28:42.02 ID:aO9yKQ4SO
セシリアがチャーミングだからさ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:11:50.35 ID:+N6EBn2F0
千冬「さて、私はこれからレイの入学についてを上と掛け合ってくる」

千冬「先程の資料にも書いてあっただろうが、学園についての資料を渡しておく」

アムロ「あの資料の情報で充分だと思うのだが...?」

千冬「言葉遣いを気を付けろ。こちらに書いてある本校の規則が役に立つと思ってな」

千冬「帰ってきたら寝泊まり出来る部屋を教えるが...恐らく面倒な奴が居座ってると思うが気にしないでやってくれ」

アムロ「いや、そう言われても...はあ、言うだけ言って行っちまうとは...」

俺の言葉を態度で一蹴しながら、織斑先生は部屋から出ていってしまった。
面倒な奴、と釘を刺すということはかなり大変な者なのだろう。
確かにこの部屋から出て、帰ってきてから背後から視線を感じ続けている。

アムロ(「面倒な奴」と言われた理由が分かったよ)

アムロ(「そういう奴ら」か...監視されるのは慣れているが、興味も混ざった純粋な視線は辛いな...)

チラッと背後にいる気配に目を走らせてから、内心でため息をつく。
数年間の軟禁によって監視の目があるのは慣れているものの、無邪気さを孕んだ視線というのはむず痒い。

アムロ(しかし、気にしすぎてしまえば相手の思う壺だな)

監視者は敢えて俺に気付かれるようにしているはずだ。
ここで集中力を切らしてそっちに気をとられれば、入ってくる内容も頭に入らない。
頭の外に追いやって素直に資料を読むのが吉だ。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:30:17.08 ID:+N6EBn2F0
それから何十分経過しただろうか。
新たに渡された資料も粗方目を通し、うつらうつらしていたところで織斑先生が帰ってきた。

千冬「喜べ、レイ。お前のIS学園の入学が決まった」

千冬「規則にも書いてあっただろうが、ここは外部からの影響は一切無いと言っても過言ではない」

千冬「しかし世間はレイを放っておくことはすまい」

アムロ「要は、俺の親戚が世界中に溢れかえるということか」

アムロ「当然俺は自分の家族なんて覚えていない。そういうのは全部嘘だと思ってくれれば」

千冬「察しが早くて助かる。明日にはお前の存在が世界中に知れ渡るだろう」

千冬「それだけ危険性を理解していれば、大丈夫だろうな」

千冬「それとだな...レイの専用機の事についてだ」

アムロ「俺はぽっと出のダークホースだろう?そんなに都合よく提供してくれる企業があるんですか?」

千冬「無いだろうな。あったとしても新製品のテストか、ISを用いてバイタルデータを解析するかだ」

千冬「そんな危険な事は生徒にはさせん。人道的な観点からも許されることではない」

アムロ「しばらくは訓練機を使うことになるんですね」

千冬「そうだ。しかし、半年程もあれば安全な専用機が配備されるはずだ。それまでの辛抱だな」

アムロ「欲を言えば身の安全は確保したいから、とっとと配備されてほしいが...」

アムロ「されてもモルモット扱いか。色々と大変なんだな」

千冬「そこまで理解できていて、大人をからかうんじゃない」

そこまで話してから、少し息を吐く。
眠気が抜けきっていないこともあって、まだ少し頭の回転が鈍い。

アムロ「本題の俺の部屋については?」

千冬「入学式までの数日間は上級生との相部屋となる。スパイではないから安心しろ」

千冬(むしろ完全無欠にスパイ過ぎて警戒する必要が無い、というのが正しいのだがな)

千冬「入学式までには正式な部屋割りを決めておくから覚えておけ」

アムロ「ありがとうございます。俺もへまを踏むことが無いように気を付けますよ」

千冬「話も纏まったことだ。早速だが部屋に案内してやろう」

千冬「拘束されながら寝るほどだ。余程疲れているんだろ?」

アムロ「ン、それもそうだな。遠慮なく案内されますよ」

案内されるとなった途端、背後の視線が消えたが何があるのだろう。
ともかく、織斑先生に案内されるまま校内を歩いていた。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:38:39.51 ID:+N6EBn2F0
部屋の前まで着くと、鍵を手渡してもらった。

千冬「さて、これから私はお前のことで仕事に追われることになる」

千冬「色々とあるだろうが、めげずに頑張ることだな」

アムロ「お手数お掛けします。新体験ばかりだろうが、心を平常に保って頑張るよ」

千冬(今までの会話だけで判断するのもアホらしいが、レイは大人の余裕に満ちているな)

千冬(もう少し大人である私に頼ってもいいのにな...)

千冬「では、私は行くぞ」

アムロ「あんまり大事にならないようにお願いしますよ」

千冬「はは、善処するよ」

そう言うなり、悠々ともと来た道を歩いていった。
さて、こっからは俺一人だ。
部屋のなかに気配を感じる。女子の部屋に入る前には声を掛けておいた方がいい。

アムロ「すいません、数日間一緒になる者だが...入っていいだろうか?」

???「どうぞ〜、入りなさい」

女子の声が聞こえてから、鍵を差し込みドアを開けた。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:56:43.00 ID:+N6EBn2F0
ドアを開けて入ってみれば、すぐ奥に見えるベッドに半裸の女子が一人。
半裸といってもバスタオルを身に付けているだけで、ほぼ全裸といっても差し支えない。

青髪の女子「お帰りなさ〜い、アムロくーん♪」

青髪の女子「わたしにしますか?やっぱりわたしにする?それとも、わ・た・し?」

確かにこれは面倒な事になるに違いない。
しかしからかってみるのもありかもしれない。

アムロ「じゃあ、遠慮なく君を堪能させて戴くよ」

俺が何故か元々着ていたティターンズの制服に似た服の上着を脱ぎ、ネクタイをほどきながら近付いていく。

青髪の女子「!」

アムロ「自分で言ったのに恥ずかしがるなって」

青髪の女子「で、でも私...は、初めてだし...」

アムロ「気にしなくていいよ。俺が優しくしてあげるから」

青髪の女子「う、うう...」

顔を真っ赤にして照れているが、どこまでが本当なのかは分からない。
からかうのもこの辺にして、先程監視していた理由を聞き出さなくては。

アムロ「冗談だよ」

アムロ「それで、要件はなんだい?」

青髪の女子「貴方、アムロ・レイがどれだけ驚異となりうるかの確認よ」

アムロ「確かに要件を聞いたのは俺だが、そう簡単に話していいものなのか?」

青髪の女子「だって、私が見てたの気付いてたでしょ?」

青髪の女子「本気じゃなかったけど、見付からない自信はあったのになあ...」

青髪の女子「だから隠しても無駄だって思ったのよ」

アムロ(スパイじゃないというのは嘘じゃないか。全く安心出来ないぞ)

アムロ「俺の名前だけ知られるというのも抵抗がある。良ければ君の名前も教えてほしいな」

青髪の女子「私?私は、生徒会会長で学園最強と謳われる...」

どこからともなく取り出した扇子を開くと、ソコには「歓迎」の二文字が。

青髪の女子「更識楯無よ」

更識「これからよろしくね、アムロくん。貴方を歓迎するわ」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 22:01:36.23 ID:+N6EBn2F0
今日はここまでです。
どうでもいいことですが、体調崩しててヤバイです。明日は書き込めないかもです。
νは登場しますが、予定ではまだまだお預けです。
個人的には昔のHi-νのデザインが好きなんですけど、皆さんはどうですか?
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