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ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/11(金) 13:09:59.33 ID:5R3b54yb0
とりあえず日本がババを取らなければいいけど…まあ核兵器うんぬんは冗談らしいし…どうだろう?
416 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:04:04.22 ID:YTjN2V3f0
第16話:小ネタ集その1
◆それっぽい
日本少年はロシア少年に『択捉』『国後』『歯舞』『色丹』という4つの貴重なDVDを借りパクされている。
日本「ロシア君!秘蔵エロDVDを返してもらえまいかっ?!」
ロシア「返すものか断じて」
ロシア「特にИтурупのディスクだけは絶対に返さない」
日本「択捉は一番希少価値のあるやつだ、返してくれ」
ロシア「だいたいお前はИтурупが俺のものだって認めてるじゃないか」
日本「なんだって?」
ロシア「お前の言う通り言ってみるぞ」
ロシア「エトロフ」 日本「択捉」
ロシア「エトロフ」 日本「エトロフ」
ロシア「Еторов」 日本「Etorov」
ロシア「ほらみろ、完全にロシア語圏の名前だ」
日本「そんな!」
417 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:05:16.18 ID:YTjN2V3f0
ロシア「名前はそのものの性質を表す。ЕторовことИтурупは俺のものだよ」
日本「なっならば!」
日本「君も僕に続いて言いたまえよ!」
日本「サハリン」 ロシア「Сахалин」
日本「サハリン」 ロシア「サハリン」
日本「サハりん!」 ロシア「サハりん!」
日本「日本語圏の女の子みたいだから、サハりんこと樺太を僕に譲れよ」
ロシア「なぬっ」
日本「ほら、サハりんは僕のヨメだ!よこしたまえ!」
ロシア「・・・」
ロシア「やなこったーーーーーーーっ」
日本「この露くでなし!」
◆チチとの遭遇
台湾「あら?」
台湾「ここって行き止まりだったかしら?」
台湾「・・・そんなはずないわ。この先には大きな鏡があったはずだもの」
少女は道を塞ぐ壁を軽く叩いてみた。
コンコン
台湾「中は空洞。やっぱりこの先には道があるのよ」
少女は壁に耳を当てる。
台湾(・・・!誰かいる!)
418 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:06:28.55 ID:YTjN2V3f0
壁の先では、複数人の声が聞こえた。
業者「ここが、大日本帝国氏寄贈の大鏡です」
???「ヒビが入ってるな・・・日本の奴も並の鏡をよこしたわけではあるまいに」
???「この鏡の破損が、結界を壊した主たる原因だろうな」
???「とりあえずここに代わりの鏡を置いて、後日俺が用意したものを置け」
業者「不思議なことに、監視カメラには割った犯人映ってないんですよ」
???「人間の手で割られたものじゃないからな」
???「おおかた、あの共産小僧が日本のガキを呪いまくったんだろうな」
???「それをこの鏡が身代わりになったんだ、息子をかばってな」
???「・・・最近日本がギックリ腰になったのはこのせいだな」ニヤリ
???「セキュリティには中華人民共和国を特に監視するよう伝えろ」
???「あのヤローはクソだが優秀な道士だ・・・恐ろしい奴」
業者「わかりました」
バキッバッタァァン
???「なんだっ」
台湾はいつの間にか壁に体重をかけていたため、
壁(というより板)が抜けてしまったのだ。
台湾「いたたた・・・あれっ」
台湾「お父さん!?な、なんでここにいるのよ!」
中華民国「ゲェーーーッ台湾!」
419 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:07:27.58 ID:YTjN2V3f0
台湾「どういうこと?!あたしをこんなトコに入院させたのはなんでよ!」
中華民国「た、台湾違うんだ、これにはいろんな事情が・・・」
その時、台湾は同行した体育会系職員たちに拘束されてしまった。
台湾「キャァッちょっと何すんのよ!」
中華民国「おいこら!俺の娘に乱暴すんじゃねぇ!」
台湾「放してよ!ふざけんなくそオヤジ!」
中華民国「コラそこーっ!変なとこ触ると呪い殺すぞ!太ももも駄目だ!」
台湾「お父さんなんか大ッ嫌い!!」
中華民国(ガーン
台湾は鎮静剤を打たれ、そのまま医務室へと連行されていった。
中華民国「おい・・・ちゃんと封鎖してろって言ったよな?」
業者「すみません」
中華民国「娘に『お父さんなんか大ッ嫌い!!』って言われたじゃないか!(泣」
中華民国「くっそー・・・共産小僧のせいだ!毎晩呪ってやる!」
業者「結界を張ると呪いは弾かれるのでは?」
中華民国「畜生!じゃあ代わりに日本(父の方)を呪ってやる!」
中華民国「あいつの鏡が割れたからだ!」
台湾は医務室での催眠治療によって、この時の記憶を失ったという。
420 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:08:58.22 ID:YTjN2V3f0
◆水道局
<中国の部屋>
中国「うああああああ!」
中国「ここにも!ここにも!ここにも!」
中国「て、『天安門事件』って書いてあるぅぅぅ」
中国「誰だ、こんな陰湿なことしたのは!」
中国「早く・・・早く消さないと、水道局が来てしまう」
水道局とは名前を言ってはならない公安組織のことである。
中国少年の親は官僚であり、息子にも容赦なく刺客を送るのだという。
中国(ていうか、既に刺客が来ているかもしれん)
中国少年は恐る恐るベッドの下を覗いた。
チベット・ウイグル「よお」
中国「アイヤァァァァァァァァァァァ!!!」
ベッドの下に潜んでいた少年二人が這い出してきた。
彼らは中国の家で、安すぎる給料でこき使われている小間使いである。
(この点はロシアの従者たちに似ている)
中国「おまままま・・・お前ら刺客だな!?俺を殺しにきたんだな!?」
ウイグル「ちげーよ」
チベット「俺たちはお前と友達になりに来たんだ」
中国「は?」
421 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:10:53.39 ID:YTjN2V3f0
チベット「お前と家族は今まで俺たちに不当な扱いをしてきたろ」
ウイグル「でもお前は『天安門事件』の存在を認める良い子に生まれ変わったんだな」
チベット「良い子になったお前となら仲良くなれそうだと思って」
中国「おい、なんで天安門事件を認めたことになってるんだ」
ウイグル「え?治安部隊の奴らがお前の親に話してたからだけど?」
チベット「満洲郎*が通報したみたいだな」
中国「もう見つかってるーーー!水道局が来るのも時間の問題だ!」
[*註:満洲娘(
>>85
参照)の弟にあたる人物と思われる。]
チベット「ああ、治安部隊に紛れて飛行機乗って来たんだ!」
ウイグル「人数が多くて、奴ら気がつかなかったみたいだ」
中国「じゃあもうそこまで来てるじゃねぇか!」
チベット「だから助太刀に来たわけよ、一緒に戦おうぜ!」
ウイグル「死ぬ時も一緒だ・・・友達同士」
中国「ふざけんな!お前らだけ死ね!」
中国「俺は天何ちゃらなんて認めねーぞ!これは誰かが嫌がらせでやったんだ」
チベット「何だって?じゃあお前はクズのままなの?!」
ウイグル「騙しやがったな、ぶっ殺してやる!」
422 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:12:09.67 ID:YTjN2V3f0
チベットとウイグルはサバイバルナイフを手にして、中国に攻め寄る。
中国「やめろよ・・・こんな狭い部屋じゃ」
ドンドンドン!
荒々しいノックの音が鳴り響く。
刺客「すみませーーん!水道局の者ですがーーー!」
中国「うわあああああああああ!!!!!!」
この後、さすがに可哀想だと思った日本が水道局に弁明した。
これにより中国は無事、チベットとウイグルに半殺しにされるだけで済んだ。
ちなみに、なぜか『天安門事件』と書いた犯人は北朝鮮ということになり、
医務室から解放されたばかりの彼は、今度は水道局に絞られたという。
◆神経質
ドイツ「フランス!イタリア!どうして君達はそうだらしないんだ!」
食い散らかしたお菓子の袋の数に、ドイツは激怒する。
ドイツ「どうして食べ終わったらゴミを捨てないんだ」
イタリア「そんなに怒るなよ」
フランス「後で片付けようと思ってたんだよ」
ドイツ「だいたい君達はゴミの分別もちゃんとしないし」ブツブツ
------------
フランス「ドイツって小うるさい奴だよな」
イタリア「あんなにせかせかしてたら寿命縮むよな」
フランス「あいつ絶対禿げるぜ」
イタリア「ははは」
423 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:13:27.63 ID:YTjN2V3f0
フランスたちは寮の洗濯機を使おうとした。
スイス「ちょっと!あんたたちは水曜日しか洗濯機使っちゃ駄目よ!」
スイス「何度言えばわかるの?たくさん洗濯するのはエコじゃないわ!」
イタリア「出たな、色気なしのレズ女」
フランス「女版ドイツ」
スイス「!」(こいつ、イギリスと同じことを!)
スイス「うるさい!言うこと聞かないとぶつわよ!(泣」
フランス&イタリア「やべーっゴツい女に殴られるーー」
スイス「うわーーん」
------------
フランス「ははっあの女泣いてやんの!」
イタリア「女の子が泣いてたら慰めるんだけど、あれは別さ」
フランスとイタリアはチューインガムを噛もうとした」
シンガポール「お前ら!ガム持ってるな?!」
イタリア「シンガポールも噛むかい?」
シンガポールは二人のガムを引ったくり、ゴミ箱へ捨てた。
イタリア「何すんだよ!」
シンガポール「ゴミをゴミ箱へ捨てただけだ」
424 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:15:00.71 ID:YTjN2V3f0
フランス「まだ噛んでないやつだぞ!」
シンガポール「噛んでからお前らはどうする?廊下に捨てるだろう」
シンガポール「そしてそのガムを皆が踏んで、真っ黒くなって取れなくなるんだ!」
シンガポール「そんな汚い廊下、俺は耐えられない!」
シンガポール「お前らは中国並に行儀の悪い底辺だからな」
フランス&イタリア(もうやだ)
◆手紙
日本(僕は例によって教務室に忍び込むわけだけど・・・)
日本(何度訪れてもマクガフィン先生には会えない)
日本(先生は本当に仕事してるのか?ていうかマクガフィン先生は存在するのか?)
日本(あれ!昨日までなかった封筒が机の上に置いてある!)
封筒の封は既に切られていた。
昨日と今の間に、誰かしらがこの部屋に居てこの封筒を置いたのは確実である。
少年は周囲を見回して、机の陰に隠れて中身を読んだ。
手紙の内容は以下であった。
**************************************
件名:調査報告書の件でご相談があります
診療部
ゴドー・マクガフィン院長殿
いつもお世話になっております。
情報管理課の公 世継です。
425 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:16:15.66 ID:YTjN2V3f0
先々月及び先月分の調査報告書が未だ提出されていないようです。
電話やメール等で何度も貴方へ連絡を試みましたが、
お返事はいただけませんでした。
大変申し上げにくいのですが、
貴方とペアを組んで6年になりますが、組んで間もない頃から、
貴方の仕事に対する姿勢に少しの信頼も置いておりません。
貴方が昼間 風俗店に入り浸っているとの話を小耳の挟みましたが、
これは事実なのでしょうか。
また、刃物から爆発物に至るまでの所持を、
患者に許可しているという話の事実確認を取りたいと思います。
貴方が先代の烏有院長を敬愛していることは存じておりますが、
これは少々度が過ぎるのではないでしょうか。
あの方は精神刺激薬"WW"を二度も複数の生徒に投与し、
また、少年二名に"COLD"を投与したことで、
懲戒処分された後 当局に逮捕されたのは貴方も十分ご存知のはずです。
あなたのポリシーがどんなものにせよ、"WW"だけは絶対に使用なさらないようお願いします。
このままでは貴方も烏有院長と同じ道を辿ることになるでしょう。
上層の会議では既に貴方を辞職させる旨の話が出ています。
426 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/13(日) 15:17:44.58 ID:YTjN2V3f0
貴方は患者の命を預かっているのだという自覚を持ってください。
生徒達は貴方の理想を具現化する道具ではありません。
生徒の治療のために調査報告は不可欠であり、
また、過去未来の生徒達の治療に役立てるためにも重要なものです。
どうか、せめて報告書だけは提出してください。
この他にもいろいろとお話がありますが、詳細は文面ではお伝え切れないので、
直接ご相談させていただければと願っております。
ご多忙のところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
お返事をお待ちしております。
================================
情報管理課 公 世継
内線 18-7823-7564
================================
**************************************
日本「おいおい・・・この情報管理課の人めっちゃ怒ってるぞ」
日本「しかもやっぱり先生は仕事してないっぽいぞ!」
日本「ていうか精神刺激薬"WW"って何だ!?ヤバそうな薬だな!」
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/13(日) 16:57:30.52 ID:dwkZ/VJ30
WWの3回めの使用が内容に祈ってます
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/14(月) 00:31:25.98 ID:AWc2Iep30
気持ちよくなるお薬だよ(錯乱)
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/14(月) 02:30:30.74 ID:wFH40Pv30
乙
小ネタもいいな
430 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/11/17(木) 16:39:47.79 ID:Jq83pNQs0
小ネタを書いてたら、なんだか日本史ネタに偏った感があってくどいので、
後で小ネタを一つ分離して投下しようと思います
ネタの内容は「日本一族の呪いの謎」に関するものです
何でこんな設定をつけてしまったのか・・・
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/17(木) 20:27:05.76 ID:MGJ0iLj40
今明かされる衝撃の事実ッ!!
432 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/11/17(木) 23:45:50.57 ID:Jq83pNQs0
「日本一族の呪いの謎」を投下する前に、注意事項があります
・名前は魏志倭人伝ではなく後漢書倭人伝を参考にして、なおかつ新字体にしているので、
邪馬壹國→邪馬臺国→邪馬台国、狗奴国→拘奴国という表記になってます
・安土桃山日本は
>>302
に出てきた太閤日本と同一人物です
・安土桃山日本は関西弁です(初め名古屋弁にしようと思いましたが無理でした)
・最初に出てくる神社の縁起は完全に架空の物です
ググってもこのスレ以外にヒットしません、調べるだけ無駄です
433 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/17(木) 23:48:42.18 ID:Jq83pNQs0
参考:東極山耶馬駘神社縁起
―――この書は既に散逸しているために、
日本の家では口承にて、祟りの由来を子に教えるのが伝統になっている。
口承故に、長い年月を経て内容が変化してしまっている。
◆バナナ型神話
恐ろしい呪いのせいで引篭もりがちだった少女・江戸日本は、
かつて父親にこの呪いについて尋ねたことがあった。
江戸日本「ねぇ、クサレオヤジ様。わたし、お尋ねしたいことがありますの」
安土桃山日本「ワシ傷つくで娘ちゃん。何やゆうてみ」
江戸日本「わたしやお爺様にかけられた、この呪いの由来は何ですの?」
彼女の父親は呪いの被害を免れていた。
安土桃山日本「・・・せやな、そろそろ教えとかなあかんなァ」
安土桃山日本「これは遠い昔のことやさかい、あんま詳しいことはワシも知らん」
父親は御伽噺を聞かせるように、少女に話した。
『今は昔、ほんまのほんまの昔、邪馬台 (やまと)はんという別嬪さんが居てました』
『この邪馬台はんこそが、ワシらの先祖さんにあたるひとです』
―――江戸日本「まぁ、そんなに美人でしたの?」
『少々話し盛っとるかもしれへん。まぁ、別嬪さんやったということにしとこ』
434 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/17(木) 23:50:15.69 ID:Jq83pNQs0
『邪馬台はんは日の神さんをお祀りする巫女さんやったので、
気軽に恋愛なんぞしたらあかん立場でした』
『せやけど年頃の娘さんやった邪馬台はんは、魏さんという男前が大好きでした』
―――江戸日本「魏ってまさか・・・あの有名な!?」
『そうです、あの偉大な軍人達、蜀さんや呉はんとしのぎを削ったっちゅう魏さんです』
『ある日、魏さんは言いました。
「おい邪馬台、ここに宝石とバナナがあるんだが、お前はどちらが欲しいんだ?」』
『そこで邪馬台はんは、バナナを選びました』
―――江戸日本「どうして宝石じゃなくてバナナを?」
『さぁなぁ、邪馬台はんはバナナがめちゃ好きやったか、
このバナナは果物のバナナとは違うかったんかもしれへんなぁ』
『太古より女は果物と違うバナナが好物で、
男は果物と違うモモが好物やて相場が決まっとる』
『ほんで、果物の方のバナナは確かに美味い!
ワシもよう鉄砲でフィリッピンを脅して、バナナを強奪したもんや!
大量のバナナシェイク作って飲んだったわ!』
―――江戸日本「?」
『とにかくやな、邪馬台はんがバナナを選んだことで、日の神さんはえらい怒らはりました。
「この浮気者め、よくも私を裏切ったな!」』
―――江戸日本「どうして浮気者なのです?バナナを貰っただけなのに」
『あれや、巫女さんというのは神さんのお嫁さんでもあるんや。
恋愛禁止のアイドルがフライデーされて事務所にバレるようなもんや』
435 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/17(木) 23:52:48.16 ID:Jq83pNQs0
『日の神さんはおっしゃいました、
「お前の子孫を祟ってやる。
少しでも徒心があれば恐ろしいことが起こるように!」』
―――江戸日本「なんてこと、それが私の呪縛なのですね!」
『それがやな、実は違う言い伝えがもう一個あるんや』
『さっきの話と同じ頃やけど、邪馬台さんに原因はないバージョンや』
『今は昔、拘奴(くな)はんという逸り雄が居てました。
この拘奴はんもまたワシらの先祖さんにあたるひとです』
『拘奴はんは長いこと邪馬台はんらと大喧嘩してましたが、
なんやかんやあって喧嘩はなくなりました』
―――江戸日本「仲直りしたということですね?」
『さぁなぁ、仲直りしたんかもしれへんし、一方が一方を屈服させたんかもしれへんし、
昔のことやからわかれへんな』
『拘奴はんには二人、お嫁さん候補が現れました。
一人は別嬪さんの邪馬台はんで、もう一人はドブスでした』
―――江戸日本「せめて名前で呼んであげたらよろしいのに」
『ドブスにもちゃんと名前あったんやろけど、今となってはわかりません』
『さて、拘奴はんは当然別嬪さんの邪馬台はんを選びました』
『それに留まらず、拘奴はんはドブスを酷く侮辱しました』
『「おい、そこのブス、なんで俺様と結婚できると思ったんだ?
自分に少しでも脈があると思ったか?んん?」』
『ドブスはこれに激怒して、2人に怒鳴りました』
『「お前らの子孫が結婚できないように祟ってやるから!
お前らなんかセックスのことしか頭にない猿のくせに!」』
436 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/11/17(木) 23:55:12.08 ID:Jq83pNQs0
『この二つの言い伝えは、どっちもほんまかもしれへんし、
どっちかは間違ってるかもしれへんし、
どっちも間違ってるかもしれません』
『ほんで、呪いの解き方は一向にわかりません。
呪いが出る子と出ぇへん子のいる理由もわかっていません』
『どうやら、呪いの出る子は大人しい子が多くて、
呪いの出ぇへん子は喧嘩の強い暴れん坊が多いみたいやな』
『ちなみにワシは呪いの被害に遭わんですんだから、
日の神さんに愛されているという意味で"日輪の子"を名乗ったわけや』
江戸日本「本当かしら、なら第六天魔王と名乗ったのはどういう意図で?」
安土桃山日本「・・・すまん、後付けや。ただの思いつきで深い意味はない#」
先祖がバナナを選んだからか、もしくはブスを拒絶したからか、
何にせよこの呪いで日本一族は苦しむことになった。
エロいことを阻止するために超常現象が引き起こされる、
この恐ろしい呪いは時に神風、時に祟りと呼ばれた。
-------[人物紹介]--------
安土桃山日本
:江戸日本の父にして、大日本帝国の祖父にあたる。好物は金平糖。
呪いの被害を受けない幸運世代の一人であるためか、好き放題に生きた模様。
若い頃はかなりヤンチャで、朝鮮をボコボコにしたり明に喧嘩ふっかけたり
スペインやポルトガルを威圧したりと悪の限りを尽くす。
また、第六天魔王や日輪の子を自称するなど、中二病患者であった模様。
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/20(日) 02:50:08.20 ID:6zM2k3gB0
卑弥呼ちゃんは木之花咲耶姫なんですね〜乙
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/25(金) 02:22:18.47 ID:DkUkdsjI0
保守
439 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/11/26(土) 02:07:59.36 ID:IWsn22oe0
何度も書く書く詐欺をして申し訳ないのですが、
2つ目の小ネタ集を投下する前に、『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』を投下しようと思います
設定の曖昧な部分というのは、
>>236
から始まる番外編に登場する、唐・日本・渤海・新羅の年齢差です
あの回ではなんか同い年っぽく書いていましたが、
とりあえずあの回の唐を高一〜高二くらい、日本を中二くらい、他の二人は中三くらいの年齢設定で固定しようと思います
(あの番外編を書いていたときも薄々感じていたのですが、深くは考えていませんでした・・・)
主役は
>>236
あたりに出てくる日本ちゃんのパパ(飛鳥日本)で、
時代的には白村江の戦いあたりの世界地図です
(ここであれ?唐君は?となるのが無理やりこじつける部分になります)
ちなみにめちゃ今更なことを言いますが、隋さんや渤海君の寿命を例に考えますと、
このSS内での寿命は実際の国の寿命の長さとは異なる設定です
ただし一応入院期間には多少反映させているので、隋さんの入院期間は短めです
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/26(土) 08:13:18.90 ID:d/ttmjM20
要するに江戸日本は俺の嫁ってことだな!
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/02(金) 14:23:34.57 ID:zkE/1JCr0
保守
442 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/12/05(月) 20:56:23.42 ID:Zcstu9j50
あとで『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』を投下します
(『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』というより、『いらん設定が増えた回』って感じですが・・・)
>349で「主役は飛鳥日本」と書きましたが、倭の五王〜壬申の乱あたりの時代の日本になりました
あらかじめ注意点を書くと、
・ツッコミキャラ不足
・最初から最後まで下ネタ回になりました
・確認不可能な謎国家がいくつも出てきます
・四→イズモ、八→ヤマト、十五→ナミハヤは固定で、それ以外は読者にお任せします
・あまり面白くない
443 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:54:25.77 ID:Zcstu9j50
番外編:NTRと整合性
※この話に登場する日本は、本編(現代)日本少年の先祖にあたり、
渤海少年の友人の日本ちゃんの父親にあたる人物である。(また、新羅についても同様である)
呪いの影響は特に受けていないと思われる。
唐は本人である。
日本「やった・・・受かったぞ!」
法学部卒業を前に司法試験に合格できた青年は、
それに加えて別のことで喜んでいた。
日本「これで百済さんにプロポーズできる!」
恋人の百済との出会いは、少年期を過ごした大地立青少年精神医療センター付属院内学校である。
彼は司法試験を合格したら彼女にプロポーズすると決めていた。
青年は早速公衆電話へ向かい、彼女に電話をかけた。
ところが、電話の向こうにいる彼女の様子はおかしかった。
百済『たっ助けてぇ!いやぁ!来ないで!』
日本「百済さん?どうしたんだ、誰かいるのか?!」
百済『新羅君が!いやっやめて!助けて日本!』
日本「すぐ行く!」
さぁ大変、青年は恋人を救うべく、彼女の長屋へ猛ダッシュした。
止まることなく走り続けた。
彼は恋人の部屋の前で立ち止まり、落ち込んだ。
|| 新羅「どうだ?倭よりすごいだろ?」パンパン
|| 百済「しゅごいのおおおおおお!!!///」アンアン
日本「」
444 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:55:27.06 ID:Zcstu9j50
日本「」
日本「・・・なんてこった」
日本「こんなのってあるか」
日本「扉の外にまで声が漏れてるじゃないか」
日本「・・・ううう」
青年はヨロヨロと歩きだして、近くの公衆電話を探す。
あまりの事態に青年一人では考えがまとまらなかったため、
彼は友人に電話をかけた。
プルルルル
ガチャッ 高句麗『はい高句麗』
日本「俺だよ・・・」
高句麗『なんだ、くそったれ倭か。どうした、いつもに増して声暗いじゃん』
日本「俺、今日司法試験受かったんだ」
高句麗『すげえじゃん!おめでとー』
日本「それで、百済さんにプロポーズしようと思ったんだ」
高句麗『はぁ、駄目だったのか?』
日本「今、彼女の家の近くにいるんだけど」
日本「百済さん、新羅とおっぱじめてるんだよ」
高句麗『お、おぅ・・・』
日本「俺はどうすればいい?このまま舌を噛み切って死のうかな」
高句麗『待て!待て待て、今からそこに行くから素数でも数えてろ!』
日本「俺さ」
日本「司法試験受かったんだよ!今日!」
高句麗『わかった、だから死ぬのは待て!』
445 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:56:20.94 ID:Zcstu9j50
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高句麗「生きてるか!」
日本「6427・・・6449」
日本「死にたい」
高句麗「ギャア!ウサギさんの眼になってる!」
日本の目は泣き過ぎて、血の涙に染まっていた。
白目が無い。
高句麗「落ち着けよ兄弟、百済は助けてくれって言ってたんだろ?」
|| 百済「あんっあんっ・・・イクッ///」
|| 新羅「第五ラウンドだ!」
高句麗「・・・」
高句麗「いや、とにかく悪いのは新羅の野郎だ」
高句麗「今から部屋に乗り込むぞ」
日本「はい、鍵」
高句麗「なんで持ってんだ?」
日本「彼女とはお互いに合鍵を持ってたんだよ」
日本「でももうそれ新羅に渡すよ」
日本「新羅を殺して棺桶の中に入れてやる」
日本「わかるかなぁ、棺桶の中って言ってもただ箱の中に入れるわけじゃないんだ」
日本「新羅の口の中に入れてやるんだよ」
高句麗「やめろ、また精神病院に入れられるぞ。今度入ったらもう出られん」
いざ敵陣へ乗り込もうとしたそのとき、よく知る声に呼び止められた。
446 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:57:33.75 ID:Zcstu9j50
隋「なぁ、俺"たち"も混ぜてくれないか?」
高句麗「げっ!いけ好かねぇクソガキ」
日本「日没する処の天才、つつがなきや」
隋少年、彼もまた同じ院内学校の出身である。
彼は本来ならまだ高校生であるが、飛び級をして既に大学生である。
彼は赤ん坊を抱いていた。
高句麗「なんだ?お前の子か?性格の悪そうでそっくりな顔しやがって」
隋「違う、これは甥の唐ちゃんだ」
隋「話の整合性の問題で、この唐ちゃんにお前ら二人殴られてもらいたい」
高句麗「話の整合性って何だよ、ふざけてんのか?」
日本「そんな意味不明な理由で、ハイハイも難しそうな赤子を連れてきたのか?!」
隋「首はすわってるぜ、今朝寝返りもうてるようになったし」
唐「ふやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ビエーーン
隋「あああああ!もうオムツが限界だ、爆発する寸前!」
隋「早く部屋に入れて!急いで交換しないと、そこら中にビチグソが飛散るぞ!」ホレホレ
日本「大変だ!新羅と百済の愛の巣へ、ただちにその子を投入せねば!」
高句麗「そのビチグソ小僧を俺に近づけるな!」ガチャンガチャン
青年達は卑劣な間男を問いただすべく、部屋の中に入る。
ガチャッ 高句麗「おーい・・・お楽しみ中悪いけど、オムツがピンチなんだとよ」
百済「きゃーーーーーっ!」サササッ 新羅「わあああ」サササッ
日本「」 高句麗「どうりで声が漏れてると思ったら」
日本青年の恋人と間男は、どうやら玄関で戯れていたらしい。
447 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:58:45.16 ID:Zcstu9j50
隋「どいて!(迫真」
唐「ふぇぇぇん」ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
飽和状態のオムツはとうとう限界に達し、オムツの外に液状のブツが盛大に漏れ出した。
隋「間に合わなかった!でも無問題!」
隋「落ちてたボロ切れで食い止めたから、床への被害は最小限だ!」
新羅「それ俺の上着!ひでぇことしやがる」ガーン
日本「それ、言いたいのは俺のほうだよねぇ・・・」
新羅「ヒッ・・・日本か、目が赤いからびっくりした」
日本「百済さん」ユラリ
百済「ひい!違うの日本!これは・・・」
百済「わたし、新羅くんにレイプされたの!いいように、めちゃくちゃにされたの!」
新羅「えっあっおぅ・・・おおむねそうではあったけど・・・」
日本「わかってるよ百済さん。俺はずっと外で聞いてたんだから」
日本「事の発端はあなたではない・・・俺は事実ヘタクソだよ」
日本「間男を恨んでビッチを恨まず。あなたを恨みはしないよ」
そのとき、日本の中で張りつめていた何かが壊れてしまったようだ。
日本「うおおおおおおお!新羅如きが俺様を嘗めやがってくそがああああっ!!!」
日本「年がら年中奇妙なトーテムポール作るような奴らと関わるべきではなかったんだ!」
日本「死んでやる!お前らの目の前で首を飛ばして、そのまま新羅の玄関に着地してやるぅぅ」
日本はネクタイの裏から剣状の簪(かんざし)を引き剥がし、
それを自身の首元に当てる。
448 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 22:59:37.41 ID:Zcstu9j50
百済「やめてーーっわたしのために争わないで!」ヒロィィン
新羅「ソシモるのはやめろ!どうしてお前はそう考えることが陰湿なんだ!」
日本「黙らんか盗人め!貴様は昔から俺のものを盗みやがってど畜生めが!」
高句麗「お前ら何てことしたんだ!昔(乙巳の変)のように倭は自傷行為に走ってしまう!」
日本と新羅のどつき合いが始まろうとしたとき、
甥のオムツを取り替えながら隋少年は高笑いをした。
隋「ハハハ!頭の弱い愚民共の喧嘩は見ていて面白いな!」ケラケラ
高句麗「ビチグソ処理しながら言われてもなー」
隋「黙るんだ節操のないヤリチン、俺及び唐ちゃんに跪いた方が身のためだぞ」
少年は甥っ子を高い高いしながら高らかに語る。
隋「この唐ちゃんはお前と日本を完膚なきまでに叩きのめすだろう!」エッヘン
唐「きゃっきゃっ」
高句麗「何だとぅ」
日本「ベビたんまでもが俺を叩くだって?どいつもこいつも馬鹿にしやがって!」
※ベビたん・・・『ベビー(赤ん坊)たん』の略だと思われる。
隋「唐ちゃんはすごいんだぞ、並ならぬ怪力で俺なんか何度も泣かされてるからな!」
隋「だが殴られる痛みに耐えてでも、この甥の世話をするのにはメリットもあってだな」
隋「兄貴達も唐ちゃんには手を焼いていて、度々テントから放り出して育児放棄をするんだ!」
449 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:00:34.56 ID:Zcstu9j50
隋「だからこの唐ちゃんと一緒に居れば俺もテントから出してもらえるわけで・・・」ピクッ
隋「耐えられないほどどこかにあるタッパーの中身にもう既に蛆が湧いているんじゃないかと思うくらいの重くて湿った酸味の強い刺激臭の充満してる空間喚起する隙間だなんてその一切において見出せない兄貴に支配され毒されてしまった生きた屍の義理の姉が北斉だからモチのロン兄貴と一緒に俺の両アキレス腱を捕らえて確実に掴んで離さないこと岩の如しな床はスリスリズリズリズイズイとと引きずった跡がまるで河川みたく粉ぶきの俺の服も雑巾のように臭いのに涙が止まらないと別の腐ったような使用済みのティッシュを渡されて一体全体何だと怒って捨てて父上助けてと叫べどもはや亡き今誰も来ないから声を出すことなく痛んだチーズをなすがままに口に運ばれ噛まされ汚水と共に飲まされ腹を下したところというわけで三日前からこの上なく楽しみな約束していたデートの時間がケツカッ陳ちゃん可愛いの好きだァぁからキスしヨネッ!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
高句麗「わかった、もういい!喋るな!考えるな!」
新羅「どんだけ怖いんだよ兄貴のテントとやらは・・・」
隋「とにかくだ、倭。この唐ちゃんと戦ってもらうぞ!」ババーン
日本「フン。そんなベビたん相手など、文字通り赤子の手を捻るようにたやすいことだ」
唐「ばぶー」
日本「言っておくが、全てを失った人間は恐れ知らずだぞ」
日本「そして、俺は大人げない!はっきり言って陰湿の極みだ!」ドーン
隋「こんな大人になりたくない!」 唐「ばぶー!」
百済「頑張って日本///」
高句麗(何だコレ) 新羅「馬鹿ばかしくなってきた、帰るわ」
そのとき、新羅が先ほどの日本の簪を手に取ってポケットにすばやく入れて部屋を出た。
それを高句麗は見逃さず、後を追った。
高句麗「おい、お前また盗んでいったろ!」
新羅「何だようるさいな、お前邪魔だ」
450 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:01:30.34 ID:Zcstu9j50
高句麗「お前他人の彼女寝取った上に泥棒なんて、さすがに酷いじゃないか」
新羅「うるせぇ、これは奴への復讐でもあるんだ!俺は復讐鬼と化したのだ!次はお前だ!」
高句麗「だけど復讐鬼以前に盗人でもあるんだろ」 新羅「そのとおり」
新羅「だいたい俺たちは互いに仲が悪いくせに」
新羅「ここぞと言う時にはお前ら徒党を組んで、俺をハブるんだ!」
〜〜〜〜〜院内学校時代の回想〜〜〜〜〜
日本「新羅くーん?俺はツナマヨのおにぎりを買って来いって言ったよな?」
日本「ところが君はツナマヨサンドを買って来た、理由を簡潔に述べて欲しいな」
新羅「ふ、ふざけんな!お前はツナマヨとしか言わなかった!」
新羅「『焼きそばパンとツナマヨ買ってこいや』って言われたらおにぎりだなんて思わないだろ!」
日本「『おにぎり売り切れてたら巻き寿司の方でもいいぞ』と付け加えただろ出来損ない!」
日本「もういっぺん買いに行け!この俺様に二度手間かけさせやがってウスノロめ」
新羅「嫌だ!だいたい俺がお前にパシリにされる筋合いはないんだ!」
日本「そういうことはお釣りを返してから言え、絶交するぞ」
新羅「ううう・・・人の足元見やがってぇ・・・っ」ギリッ
それを離れた場所で見ている高句麗と百済。
高句麗「ブフォァッwww釣り銭も返さねぇのかよwww」
百済「やめなよw笑ったら可哀相よwww」
〜〜〜〜〜回想.終〜〜〜〜〜
新羅「俺のことを散々馬鹿にしやがって、いい気味だぜ」
451 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:02:34.74 ID:Zcstu9j50
新羅「見てみろよこの簪、これはそこそこ高く売れるぜ」
日本から盗んだ剣状の簪は、一体何の金属なのか全体が白く、
刃先は菖蒲の葉のようで、柄部分は背骨のように節立っていた。
如何なる職人が如何にしてこの簪を作ったのか、甚だ不可思議であった。
新羅「そもそも男にこんなもん必要ないだろ」
高句麗「確かに・・・百済にあげるつもりだったのかな」
新羅は簪を空にかざして、いろいろな角度から光を当てて眺めていた。
諸刃の剣は神妙に異彩を放っていた。
折りしも、異変が起こった。
「ゆぅーるぅーさぁーんーぞぉー・・・」
新羅「何か言ったか?」
高句麗「お前が言ったんだろ?」
ゴロゴロゴロ・・・ピシャーーーーン!
新羅・高句麗「わぁ!」
数秒前まで雲一つない晴天であったのに、突如として雷雨に見まわれた。
カァ!カァ!カァ!シューッシューッ・・・シュルシュルシュル・・・
周囲の木々や屋根の上、電線、至るところにカラスが留まり、
蛇の大群が二人を睨む。
新羅「ヒィィィ!!!!」
高句麗「何だ、何なんだコレェ!!!」
ケラケラと、不気味な笑い声が近くで聞こえる。
新羅「なんか・・・なんか簪から声が聴こえるんだけどぉぉ」ガクガク
高句麗「は!?何言って・・・」
「よくも汚らわしい手で我々を触ってくれたな・・・」
高句麗「うわぁ!」ガビーン 新羅「ほらぁ!ほらあああ」ガクガク
452 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:03:27.40 ID:Zcstu9j50
不気味な声の主は、確かに日本の簪らしかった。
しかも不気味な声は複数あった。
一「不潔だわ!不潔だわ!よりにもよって性器を触った手で!」
二「我らに対する畏れがまるでない・・・よそ者の盗人めがよくも・・・」
三「何たる屈辱だ・・・ヤマトの小倅に仕えることさえ我慢ならないのに・・・」
四「黙らんか貴様ら。そもそもこの剣簪を作ったのは私だ。怒る権利は私のみにある」
五「血が欲しいなァ・・・」
六「脂も欲しいね」
七「骨の砕ける音・・・人間たちの骨・・・最後はヤマトの子の骨・・・」
八「おい、土蜘蛛共いい加減にしろ!悪いのは盗人で、俺の子孫では断じてない!」
九「黙れヤマト」
十「滅びろヤマト」
十一「死してなお死ねヤマト」
三「本来の当主はお前ではなく俺のはずだろうがヤマト!」
四「いいや、私だ!貴様もヤマトも私の土地を譲らせた側だろうが!」
三「ふざけるな!その後ヤマトと組んで、俺に恥をかかせたのは貴様のくせに!」
八(役に立ったらお前らなんざポイだし・・・)フゥ
十二「お前の邪悪で非道な部分を愛してるぞヤマト」
十三「私は高見の見物ですなw」
十四「もっと民草を薙ぎ(凪)倒そうよ。人殺そ?殺してたくさんの血を浴びよ?」
十五「ゆめゆめ民草、なみ(波)起こすな・・・俺は浪起こすほうが好きやけどwww」
十六「ていうか盗人を祟って殺すのが先決だと思うんだが」
謎の声全員「そうだな!!」
新羅「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ガビーン
453 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:04:20.46 ID:Zcstu9j50
新羅は思わずその簪を遠くへぶん投げようとした。
新羅「・・・っあれ!?」
ところが簪は彼の右手にピッタリくっついたまま離れなかったのだ。
新羅「うわあああああ!!取って!取ってくれぇぇぇぇぇぇ」
高句麗「こっちに近づけるなーーーーーっ」
新羅と高句麗は町内を三周ばかり追いかけっこした後、
「とりあえず倭に返そう」という結論に至り、百済の家へ戻った。
ガチャァン!|| 新羅「おい倭!これなんとかしてくれーーーー!」
高句麗「って倭ーーーー?!」
そのとき二人が目にしたものは、
笑顔で日本の左手の指を折って遊んでいる赤ん坊の姿であった!
唐「きゃっきゃっ!##」ポキッポキッボキッ 日本「ぐ、グフッ・・・」
高句麗「ええ?おまっ・・・まさかお前こんな赤ん坊に負けたのか!?」
日本「は?俺がこんなベビたん相手に負けるなんて馬鹿げたことあるわけ」
高句麗「ただいま絶賛左腕折られ中の現実を受け入れろこのタコ!」
唐「へっへっへっ##」ボキィッ!ゴキィッ!
日本「・・・こんな笑顔の可愛い子、殴れるかよ・・・ハハ・・・」
高句麗「嘘つけ!そのガキ化けモンじゃねぇか、殺されるぞお前!」
日本「意地を張っても仕方ないな、そうさ、ボロ負けだ。しかし右半分は完全無傷のままで」
新羅「まだ意地張ってる!ガキも化物だがこいつのメンタルも十分化物じみてるぜ!」
454 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:05:03.89 ID:Zcstu9j50
隋「フッフッフ、驚いたか二人とも」
隋「日本の敗因はズバリ、唐ちゃんを俺と同じような虚弱児だという先入観があったことだ!」
隋「俺も兄貴もかなりの虚弱体質だというのに、唐ちゃんはなぜか健康優良児だったのだッ」
日本「ご指摘の通りでござんす」 唐「きゃっきゃっ」メキャシャァッ!
高句麗(納得できねーっ)
日本「いやな、敵ながら天晴れだよ。この子の将来が楽しみなんだ」
日本「見ろ、唐ちゃんは俺の手を折って遊ぶうちにハイハイを覚えたんだ」
日本「ハイハイを覚えた彼は、的確に俺の金時計を狙ってきた」
隋「我が甥ながらその姿、山中にて獲物を狙う虎のようであったよ」
日本「俺も馬鹿ではない。俺は金時計を守るべく立ち上がった」
日本「するとこのベビたん、すかさず標的を俺の足の親指に変えたのだ」
日本「左足の親指を折られた俺は、痛さの余りのた打ち回った」
日本「わかるか・・・この子は再び俺の金時計を狙ってきたんだ」
隋「生まれて間もないのにそこが男の急所だと理解しているんだよ、末恐ろしい奴」
高句麗「俺が恐ろしいのはお前らの間抜け加減だよ」
日本「俺の金時計大ピンチ、となった瞬間に百済さんが身を挺してかばってくれた」
百済「あ、あたし・・・恥ずかしいくらい無力だけど・・・」
百済「可愛い赤ちゃんを見てたらなんか胸が張ってきて・・・お乳が出るような気がしたの///」
百済「結果、気がしただけでお乳は全然出なかったんだけど」
高句麗(俺の周りってこんなにアホだったのか)
455 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:05:57.45 ID:Zcstu9j50
日本「母性に目覚めた百済さんを見て悟ったんだ『俺のつけ入る隙ないな』って」
百済「それで、日本はもうわたしと結婚する気をなくしてしまったのよ」
日本「俺の置かれた状況を省みて、俺は自分の存在意義の置き場所に困った」
日本「『俺、恋人寝取られて赤ん坊に骨を折られて、一体何してるんだろう』と」
日本「そしてこう考えた・・・『逆に考えるんだ、折られちゃってもいいさ』とね」
高句麗「いやそこもっと踏ん張って考えなさいよ」
日本「なんかこのベビたんの笑顔見てると笑えてきてさ・・・俺の現状とともに」
唐(ニコニコ
百済「わたしはわたしで日本にフラれた喪失感があるし、新羅でもいいかなと思えてきたわけ」
新羅「まじで?やったー!・・・じゃなかった!」ハッ
新羅「倭!なんかお前の簪盗んだら恐ろしいことが起こったんだが!?」
新羅が手に張り付いた簪を日本に見せるや否や、
それまで取れなかった簪がいとも簡単にはずれた。
日本「ああっお前よくも・・・これは俺の家の家宝なんだぞ!」
日本は剣簪をハンカチで拭き、丁重に扱った。
日本「プロポーズするつもりだったから、お守りに持って来たんだよ」
日本「これははるか昔から代々我が家に受け継がれた、三つの秘宝のうちの一つで」
日本「『人生ハードモードじゃね?』と思った時になんかええ感じにしてくれるアイテムらしい」
新羅「え、でも」
日本「だが長時間身に着けると、『傍から見てるぶんにはクソ面白い奇病』に罹って死に至るらしい」
456 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:06:58.42 ID:Zcstu9j50
日本「このお宝は特に血生臭い変遷を辿って今に至るそうだし、呪われてるかもな」
新羅・高句麗「ひええ」
日本「ま、この簪を巡る血で血を洗う争いがあっても、全員俺のご先祖様だから大丈夫!」
高句麗「それは・・・どうだろう」
高句麗はすっかり油断していた。
ここに連れて来られた小さな戦士の目的が、一つではなかったことを忘れていた。
小さな天才児は、皆の見ていないうちに更なる成長を遂げていたのだ。
幼い戦士は気づかれないように、静かに高句麗に近づいていた。
高句麗の股の下に到達したとき、唐は思い切りジャンプして、
唐「ていっ##」シュバッ
ムンズッ
高句麗の金時計を掴んでぶらさがったのだ!
高句麗「「 ギャ 」」
青年の目は天井にひん剥いた。
青年はすぐに赤ん坊を外そうとしたが、赤ん坊は頑として離さなかった。
青年は発したことのない悲痛なうめき声をあげて赤子を殴ったが、
赤子は全くダメージを受けていないらしかった。
457 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:08:05.85 ID:Zcstu9j50
新羅「これは痛い!脳よりも弱い部分を怪力でそんな!」ガクガク
百済「また胸が張ってきた・・・?///」
隋「唐ちゃんすご過ぎて、俺さすがに怖いなぁ」ブルブル
日本「ヤリチンで名を馳せた高句麗の主砲が!お釈迦になっちまったーーーッ」ガクガク
高句麗は倒れて、口から泡を吹いた。
ひどく痙攣していたので、救急車で病院まで運ばれていった。
最初は笑っていた救急隊員達であったが、高句麗の容態を見て事態の深刻さを察し始め、
ついには救急隊員までもが唐ちゃんの犠牲となって担架で運ばれる始末。
病院へ到着してまもなく、高句麗の玉の捜索及び位置を戻す大手術が行われた。
整合性を合わせるという大命を無事成し遂げた唐ちゃんは、満足げだったという。
百済はお乳が出る可能性を捨てきれず、
新羅に長時間胸を揉ませたが、とうとう唐ちゃんにお乳を与えることは出来なかった。
救急隊員たちに飽きた唐ちゃんは新羅と隋を追いかけ始めたので、
二人は逃げ惑っていた(しかも、新羅は胸を揉まされながらである)。
ちなみに、その場にいた日本はかなりの大怪我であったのにも関わらず、
唐ちゃんの活躍による救急隊員たちのパニック騒動と、
興奮によるアドレナリン分泌によって痛みをあまり感じなかったため、
左親指の激痛に耐えながら自力で病院へ向かう羽目になった。
病院の帰り、日本は左腕を吊りながら橋の上で川を眺めていた。
日本「はぁ・・・今日は散々だったな」
日本「失恋したし、腕と指の骨折るし、旧友は生死の境を彷徨ってるし・・・」
日本「こんなに酷い目に遭う奴ってなかなか居ないよな」
458 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:08:56.76 ID:Zcstu9j50
日本「これから先もいいことなんてなさそうだな・・・」
剣簪の謎の主たち「・・・」
日本がその場を去ろうとしたそのとき、若い女性が声をかけた。
扶桑「ねぇあなた、鹿ってお好き?」
日本「はい?」
女性は澄んだ目で日本を見つめる。
彼女は大変美しかったが、どこか浮世離れしていた。
扶桑「鹿はお好き?」
日本「ああ、まぁ、好きなほうですね」
扶桑「ですよね、すごく美味しいもの」
日本「あ、鹿の肉の話だったんですか?」
扶桑「ミルクの話ですわ」
扶桑「ミルクといえば、私の友人はミルクを出すんですよ」
日本「はい?」
扶桑「でも友人は乳房がまるでない断崖絶壁なんです。どこから出ると思います?」
日本「は?さ、さぁ」(なんかヤバい人に絡まれた・・・)
扶桑「白い胸毛の毛穴から滲み出るんですのよ!だから彼女、肌が白いのかもしれませんわね」
日本「そ、そうなんですか」
459 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:10:00.99 ID:Zcstu9j50
扶桑「彼女は綺麗な子なんですけど、人見知りで、なのにすぐ孕みたがる困ったちゃんで」
扶桑「毎年夏に水辺で出産しては、その子供達の面倒を私に押し付けるんですの!」
日本「あ、あの・・・失礼ですけどそのご友人はホモサピエンスですか?」
扶桑「ホモ?名前が女と言うのですから、ホモじゃぁないと思いますわ」
扶桑「でもぉ、男に女と名づけてはいけない理屈はありませんし、男なら話は別ですね」ニコ
日本(うわー、キチガイ学園でもなかなか居ないレベルで電波な人だー!)
日本(これ以上ひどい目に遭わされてたまるか!ここは何とかして逃げないと)
日本は彼女を無視して帰ろうとしたが、
うっかり左足の親指に力を入れてしまった。
日本「いってええええええええええ!!!」
扶桑「まぁ!大丈夫ですか?!」
日本「もう、放っといてくださいよ!何なんですかあなた!」
扶桑「すみません、あなたが哀しそうな顔をしてなすったからつい・・・」
日本「え・・・」
扶桑「私もそうなんです」
日本「・・・ええ、今日は色々あって疲れました。このザマですよw」
日本は吊った左腕を見せて少し笑う。
日本「俺よりも友人のほうが悲惨ですけどね。あなたはどうしたんですか?」
扶桑「私は・・・」グスッ
460 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:10:49.60 ID:Zcstu9j50
扶桑「実は、すごくお世話になった人が死んでしまうかもしれないんです」
扶桑「先ほど別の知り合いから聞いたところ、彼は重要な玉をなくしてしまったらしいの」
扶桑「死ぬほど重要な玉といえば、ゲツヨウインテイ山の熱泉に沈む太陽玉に相違ありません!」
扶桑「太陽玉は貴重な果実ですから、それを失くせば闇の組織に消されるのは必至・・・」
扶桑「だから私、これからそれを採りに行くつもりなんです」
日本「一人で大丈夫なんですか?ゲツヨウインテイ山って東極山の近くですよね?」
扶桑「それが問題で、常に天候の荒れたゲツヨウインテイ山に行くのも大変ですけどその上・・・」
扶桑「黒歯という恐ろしい怪人が居て、太陽玉を狩に行った人は皆熱湯で殺されるんです!」バァーン
日本「なんだってーーー!」ガガーン
扶桑「でも私頑張ります。恩がありますから」
日本「待って」
日本「じゃあ俺も手伝います」
青年は彼女の太陽玉云々の話をまるきり信じてはいなかった。
しかし・・・
日本「実はさっき詳しく言いませんでしたが、俺の友人もある意味重要な玉を失って」
日本「それで今死にかけてて、彼は手術を受けて戦っているところなんです」
日本「しかしそもそもあの場に彼を呼んだのは俺だし、俺が弱かったせいでもある」
日本「俺がしてやれることはないし、彼はもはや死んでしまうでしょう」ジワッ
日本「だからせめて・・・あなたのご友人だけは助けたい!」
扶桑「そうだったんですか・・・」ホロリ
461 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:11:53.39 ID:Zcstu9j50
扶桑「そうだわ、あなたのご友人にも太陽玉を届けてさしあげましょう!」
扶桑「ゲツヨウインテイ山の熱泉に太陽玉は9個も沈んでいるそうです」
扶桑「伝説の果実を食べれば、怪我なんて治っちゃいますよきっと!」
日本「そうかもしれませんね・・・よし、頑張るぞ!」
こうして日本青年は、腕を吊って(足の指も折って)いるのにも関わらず山へ向かった。
東極山よりもさらに過酷な山、ゲツヨウインテイ山。
予想通り気候は悪かったが、剣簪の霊妙か、獣に襲われることは一切なかった。
悪路を登りきると信じがたいことに、扶桑の話は真実であった。
ゲツヨウインテイ山の熱湯谷には太陽玉と頭蓋骨らしきものがいくつも沈んでおり、
怪人・黒歯なる不気味な男が住み着いていた。
法の及ばない無法地帯であった。
卑劣な黒歯は扶桑を人質にとり、日本に勝負を挑んだ。
日本は正々堂々、目潰し攻撃を以て黒歯の視界を一時的に奪った。
怪人が右往左往している隙を見て、円匙であるだけ太陽玉を掬い上げ、
扶桑を救出して下山した。
下山してお互いの友人に太陽玉を届けようという話になったとき、
それぞれの言う友人というのが、共に高句麗であったことにようやく気づいたという。
扶桑は玉違いをしていたのだった。
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日本と扶桑はこの一連をきっかけに、健全なお付き合いの後に結婚した。
結婚式当日の妻側の友人席は、人外の生命体で溢れかえっていたという。
この夫婦の間に生まれたのが、一人娘の日本(やまとちゃん)である。
462 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:12:36.72 ID:Zcstu9j50
母性本能に目覚めた百済は、新羅が「もう勘弁してください」と泣くのにも構わず、
毎晩毎晩夫を求めて仕込む作業をやめなかった。
その甲斐あって誕生したのが息子の新羅である。
唐は金時計を狙う遊びに飽きてしまったらしく、隋は心の底から安堵した。
高句麗の玉は無事発見され、奇跡的に彼の金時計は完治した。
扶桑たちの持って来た太陽玉のおかげではなく、医学の勝利と彼の運であった。
彼は生涯結婚することはなかったが、精力絶倫ぶりは相変わらずで、
不倫も含めて子どもが何人もいたらしかった。
後に別れた女が職場に怒鳴り込みに来たので、しょことなしに認知した子が渤海だという。
-------[人物紹介]--------
日本
:やまとちゃん(>>登場)の父親。
自称(隋に対して)日出処の天才。
なぞかけが得意で、娘のやまとちゃんにも受け継がれている。
周囲から陰湿と評されるが、それなりに男気はある模様。
呪いの発動しない幸運世代の一人だが、百済を寝取られるなど不遇。
扶桑
:やまとちゃん(>>登場)の母親。
謎の多い電波ガールで、怪人や動物との交友関係が多い。
普通の人類の知り合いは、高句麗(幼馴染)・ケイ賓氏(先生)・梁氏(知人)のみだった。
463 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/05(月) 23:13:59.91 ID:Zcstu9j50
高句麗
:渤海の父親、認知はしている。子供の数は本人も未確認。
キチガイ学園在籍時から、隋や新羅に振り回されていた。
扶桑とは幼馴染で、日本とはかなり遠いが親戚に当たるらしい。
かといって日本と特別仲良いわけでもない。
赤ん坊の唐に大きなのっぽの金時計を壊されかけ、生死の境を彷徨う。
百済
:魔性の女。日本と付き合っていたが最終的に新羅と結ばれる。
新羅(>>登場)の母親。
勉強好きで、キチガイ学園在籍時も成績優秀だった。
性欲が凄まじいので房事も凄まじい。
新羅
:新羅(>>登場)の父親。
窃盗症と診断されてキチガイ学園に送られたが、
治療の甲斐あって日本の所有物だけを盗むよう抑えることが可能になった。
日本から百済を寝取り、三種の神器の一つである草薙剣簪を盗んだ。
寝とったものの、妻の百済に房事のことで度々泣かされている模様。
隋
:北周の弟で、唐の叔父。マルチな才能を持つ天才少年。
兄との家督争いに敗れてキチガイ学園に送られたが、
兄のテントに引きずり込まれる恐怖(というか虐待)のせいで、
アダルトチルドレンの傾向が時々見られる。
女好きを豪語しているが、浮気性の陳(梁氏の姪)を振り向かせるための強がりである。
464 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/12/05(月) 23:16:12.10 ID:Zcstu9j50
ちょっとミスしました
やまとちゃん(>>登場)→やまとちゃん(
>>236
登場)
新羅(>>登場)→新羅(
>>236
登場)
が正しいです
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/06(火) 13:47:23.81 ID:XXlReW+a0
呪い怖すぎワロタ…
466 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/12/08(木) 16:02:19.29 ID:H1wZr9Cs0
扶桑さんの元ネタは梁書と袮軍墓誌です
(梁書の扶桑国は倭と高句麗両方に似た国だと思われます。袮軍墓誌では完全に日本です。)
草薙剣ネタを出してしまったので、前々から書こうか迷ってた元寇ネタ回も書こうと思います
(なかなか大日本帝国編に行けない・・・)
次の元寇ネタは、
>>1
の約束を破って、スウェーデン以外にホモが2名増えることになります
汚い場面があります。ごめんなさい・・・
主人公は
>>302
に出てきた鎌倉日本です
ややこしいので歴代日本(厳密には違う時代でも便宜上名前をつけてます)の順番を書きますと、
(時代前後不明)草薙剣簪の主達、邪馬台国、拘奴国など
→(世代不明)
→古墳・飛鳥日本(番外編:NTRと整合性 に登場。やまとちゃんの父。)
→奈良・平安日本(番外編:トウモロコシの語源ryに登場、通称やまとちゃん。渤海と友達。)
→平安日本(非キチガイ学園出身。やまとちゃんの息子で、鎌倉日本の父。次回にちょろっと登場)
→鎌倉日本(
>>302
登場、次回番外編に登場)
→南朝日本&北朝・室町日本(南朝が姉で室町が弟、登場予定なし。非キチガイ学園出身。)
→安土桃山日本(
>>302
と◆バナナ型神話などに登場。室町日本の息子にして江戸日本の父。)
→江戸日本(
>>303
と番外編:ドカン!と一発ホームラン などに登場。大日本帝国の母。)
→大日本帝国(日本国の父。渤海と何らかの因縁がある。)
→日本国(本編主人公)
こんな感じになっております。
なお、スレタイではさもドイツが主人公であるかのように装っていますが、
当初は『ジャパンの奇妙な冒険〜キチガイ共との闘い〜』というスレタイを考えていたこともあり、
一応主人公は日本です(すごい今更)
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/08(木) 22:17:00.64 ID:LZK8ccGf0
戦国日本は、無しか…てかスレタイwwwwwwwwwwwwwwww
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/15(木) 11:29:35.09 ID:2YUnH5Ke0
保守
469 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/12/20(火) 10:31:04.61 ID:FQR7ktZlO
今晩あたり、元寇ネタを投下できそうです
マジで一人もまともなキャラを見出せません
しかも結構展開が複雑で、ちゃんと書けてるか不安です
このSSでは草薙剣簪は草薙剣と節刀を同じものとして扱っています
特に今回の主人公は鎌倉幕府の擬人化ではなく、
平家+鎌倉幕府+公家+九州武士団の擬人化なので
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/20(火) 13:32:29.89 ID:pAsqQDJM0
待ってました
471 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/12/20(火) 22:31:25.53 ID:vgwpYOPq0
しまった、スマホの書きためをメモ帳に移すまで気づかなかったのですが、
今まででトップクラスの大長編になってしまいました
かといってどこを削ってよいものやらわからないので、そのまま投下します
>>466
で南朝日本&北朝(室町)日本の話は予定しないと書きましたが、
設定だけは考えてあった、というか大日本帝国編で南朝がらみの会話が出てくるかもしれないので
おまけでこの2人のあらましだけ説明することにしました
472 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:15:37.86 ID:vgwpYOPq0
ホラー番外編:恐怖!ウホッとあそこがむくりこくり!の巻
〜〜かまくらのしゅごしん☆さがみからのおねがい〜〜
相模「良い子の諸君。今回の話は特に汚いから、画面を暗くして人から離れて見てくれ!」
相模「・・・はぁ」
相模「お薬変えてもらわないと・・・」
------------
--------
---
ある時、6歳の少年が海で溺れるという事故があった。
彼は突然、着衣のまま海の中へ飛び込んだというのだ。
「なんであないなことした?」と父親に尋ねられると、
彼は「波の下に都があるという声が聴こえたんです。
そして海の方を見てみますと、本当に竜宮城があるじゃありませんか。」と答えた。
彼は挙動不審で、目の焦点も合っていなかった。
彼には幻聴と幻覚の症状があると見られた。
彼の父親はうな垂れ、「この子を例の病院に入れなあかへん」と言った。
父親は近くにいた祖母に問う。
「せやけど、あそこは人死にも出るような物騒な所やて聞きます。
実際どないどしたんや、母上。」
祖母は孫の頬を撫でながら、
「何も心配せんでええよ。わたいも行った所どすさかい。
お友達がいっぱいできる、楽しい学校え。
大事なお友達とお別れして、哀しい思いしぃひんかだけ、
わたいは心配やけど・・・」
彼の祖母は海の向こうを見つめて、
何かの姿が見えたようにハッとして、そのまま肩を震わせて泣き崩れた。
473 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:16:42.94 ID:vgwpYOPq0
家の者の証言によると、海に飛び込む直前まで少年は剣状の簪で遊んでいたという。
父親はそれを家宝の草薙剣簪だと見なし捜索したが、
見つかることはなかった。
その少年は大地立青少年精神医療センターに送られ、そこの院内学校で学ぶことになった。
彼の名前は日本。
日本「はぁ、いつになったらここを出れるんだよ・・・」
彼は17歳になっていた。
さて、実を言うと日本少年はとんでもない学校の、
特にとんでもない時期に入れられてしまったのだ。
西病棟では神聖ローマ帝国やフランス王国らによる、
イスラム教徒の生徒たちとの喧嘩が日々勃発していた。
(西病棟委員長はビザンツ帝国であるが、
彼はしばしばカツアゲされるなど、権威皆無のサンドバック的存在である。)
キリスト教徒の少年達はその喧嘩を十字軍と称し、
イスラム教徒の少年達は聖戦(ジハード)と称するという、
聞くに耐えない厨二病全開ぶりであった。
そして日本少年の所属する東病棟はというと、
型破りなガキ大将・モンゴル帝国が牛耳っていた。
彼は東病棟・西病棟の女生徒たちをレイプしまくり、
17歳という若さでありながら幾人もの子をなしていた。
そして彼に抗う男子生徒は皆、大怪我をさせられた。
性の乱れと暴力に溢れ、加害被害を問わずに生徒たちは日々恐怖した。
それにも関わらず、当時のアトランティス院長は特別な対処を一切しなかったのだ。
もっとも彼は元々水泳講師として当院に呼ばれたのであって、
契約外の仕事を放置するのは当然ともいえる。
(しかし、本来の水泳講師の仕事すらもやっていないとの批判の声もある。)
キチガイ学園の歴史上最悪の世代とすら噂されるのが、
このアトランティス院長時代である。
(と、かつての烏有先生は取調べの際に熱弁したという。
また、現在のマクガフィン先生はことあるごとに
「うるさい、アトランティス学級よりマシなはずだ」と言い、
詰問する情報管理課職員相手に反論する。)
474 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:17:44.44 ID:vgwpYOPq0
しかしここ最近で転機が起きた。
モンゴル帝国はイクメン宣言をし、子育てに専念するべく、
東病棟委員長の座を末弟の大元ウルス(13歳)に譲渡したのだ。
小さな転機ではあるが、これを以って東病棟の主導権が元に移ったのだ。
このような環境で10年以上も暮らしていながら、
日本少年が無傷でいられたのは奇跡に近しい。
日本少年は、友人の高麗少年と親しく遊んでいた。
日本「蒙古野郎は近くにいないな?」
高麗「ああ、大丈夫みたいだ」
日本「くそっ!なんでアトランティス先生は何もしてくれないんだよ!」
高麗「あの人は生徒のことなんて何も考えてくれないんだ」
高麗「だから僕、大切な宝物は肌身離さず持ち歩いてるんだ」
高麗「そうそう、アルバムで見つけたんだよ、これ」
そう言って高麗は写真をポケットから出した。
防水カバーまで付ける慎重ぶりである。
中には三人の青年が写っていた。
日本「あん?それって・・・お前の爺さんか?」
高麗「違うよ、この見切れてる人は曾祖父さ」
高麗「この右の人は、曽祖父の友人の高句麗という人だよ」
高麗「この三人はよくつるんでいたから、曾祖母が撮ったんだって」
高麗少年の言う曾祖父は新羅であり、曾祖母は百済である。
写っている青年三人は左から順に新羅・日本(曾祖父)・高句麗だと考えられるが、
新羅は見切れて左腕が少々写っている程度である。
475 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:18:38.47 ID:vgwpYOPq0
日本「はあ?そんな古い写真なんで大事に持ってんだ?」
日本「しかも、自分の曾祖父さんの写りがあんまり良くないのに」
高麗「フフフ、良く見なよ。何か感じることない?」
日本「ええ?・・・・・・あっ!真ん中の人が俺にすごく似てる」
高麗「そんな人名前も知らないよ!そうじゃなくてさ」
日本「えー?じゃあ何の変哲も無い普通の写真に見えるが」
期待外れであった。
高麗「この高句麗って人、とても魅力的じゃないか?##」
日本「・・・んんん?」
高麗少年はホラホラと写真を見せるが、日本少年はいまいち理解できない。
日本「そうかあ?見た目、遊んでそうな軽薄男って感じがするぜ」
高麗「ムッ・・・そうかな、僕はそう思わないけどな」
高麗は写真をポケットにしまうと、そっぽ向いてしまった。
日本(何じゃこいつ)
日本少年は不審に思ったが、
院内で唯一の遊び仲間を失くすのが嫌だったので、
それ以上写真について言及しなかった。
そのとき、絹を裂くような悲鳴が聞こえた。
声の主は女生徒・南宋だった。
南宋「いやあああ!助けてぇ!誰かああああっ」
元「うるさい女だ、兄者は女には優しいから安心しろ」
南宋は元の肩に担がれ、いくら暴れても抜け出せない状態であった。
476 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:19:58.01 ID:vgwpYOPq0
大元ウルスは長兄のモンゴル帝国によく似ており、
13歳にはとても見えないほど背が高く、屈強な肉体の持ち主であった。
声を聞きつけて高麗と日本がやってきたが、
元の姿を見てすぐ物陰に隠れてしまった。
高麗「うわぁ、とうとう南宋ちゃんが元に連れ去られちゃった!」
日本「兄貴のとこに連れてく気だ!南宋ちゃんかわいそうに・・・」
日本「せっかくの美少女なのに、野蛮なモンゴルの性奴隷にされてしまうんだ」
日本少年は南宋の未来を想像した。
嫌がる南宋、そんな彼女の衣服を構わず破るモンゴル帝国・・・。
日本(・・・エッロいなぁ///)グヒヒ
そう思った瞬間、日本少年の全身に蕁麻疹ができた。
これは彼の一族歴代に受け継がれる呪縛によるもので、
少しでもハレンチなことが関係すると超常現象が起きるというものだ。
日本「かゆっ!かゆっ!かゆううううううううううう」ガリガリ
少年は苦しんでかきむしった。
そのせいで、彼らの存在が元に気づかれてしまった。
高麗「しまった!こっちに気づいた」
日本「ええっどうしよう!」ガリガリ
元「・・・」 南宋「離しなさいよこのゴリラ!」ジタバタ
元はじっと日本のほうを見つめる。
日本「ヒィッ」
元「・・・・・・ヵゎぃぃ・・・」ボソッ
元「##」プイッ
元はそれから目をこすりだした。
どうやら目にまつげが入り込んだらしい。
元は目の痛みに耐えながら、兄のもとへ少女を運んだ。
日本(なんだ今の・・・)ゾクッ
高麗「なんだかわからないけど、見逃してくれたみたいだね」
日本「ああ、でも南宋ちゃんが連れ去られてしまった」
日本「これで院内の女の子、マルムークさんを除いて全て蒙古野郎の餌食に・・・」
高麗「しかたないよ、誰もあいつらには逆らえないんだから」
日本「でもなぁ、蒙古野郎の横暴をこのまま許していいのか」
477 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:21:24.50 ID:vgwpYOPq0
少年らはそのまま別れ、日本は自室に戻った。
部屋の前には小さな小包が置かれていた。
日本「あ、父上からだ」
少年は父親に申し訳なく思っていた。
彼の父は元々、彼を自身の母校に入学させたがっていた。
彼の父は小中高と、名門私立の出身であった。
「さすがに中学には間に合うだろう」と、中学受験の勉強を息子にさせた。
「さすがに高校には間に合うだろう」と、高校受験の勉強を息子にさせた。
結果はというと、受験すら不可能であった。
彼はいつまでたっても退院させてもらえず、11年間このセンターで過ごした。
彼の父は落胆した。
一応高等部編入試験の勉強は続けているが、それもおそらく無理だろう。
日本(せめて大学には、華々しく入学したいものだけど・・・)
小包の中の封筒を開け、手紙を読む。
『息子よ、我が母校に通うことはできなくても気にする事はない。
私はもはやお前に大学受験の勉強はさせない。
そのセンターで受験勉強をしても、退院させてもらえないのなら意味がないからな。
ちゃんと退院できてから、家で勉強を始めればいい。』
日本「ごめん、マジでごめん」
『ところで、お前に良い知らせがある。
お前が入院するきっかけになったあの事件で、
お前が紛失した草薙剣簪が見つかったのだ。』
日本「え?あー、そういえば・・・あれか。玩具にしてたなぁ」
何せ11年も前の話であるので、日本はあの事件のことを忘れかけていた。
あの頃の少年は、「蔵でカッコいい剣を見つけた」と大はしゃぎで、
そのまま簪を振り回して外を駆け回っていたのだ。
浜辺まで来たところで、知らぬ男の声が聞こえて―――その先は記憶が曖昧になっていた。
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/20(火) 23:21:44.77 ID:pAsqQDJM0
まさかの元ホモ疑惑
479 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:22:23.95 ID:vgwpYOPq0
『草薙剣簪を部屋に飾っていたところ、毎日怪奇現象に見舞われた。
気持ち悪いからお前に預かってもらおうと思う。』
日本「おい!」ガーン
『お前はこの簪と不思議な縁がある。
お前の側にこの簪を置くことで、この簪の供養になるのではないかと思う。
そして、それによってお前も退院できるのではないかと期待する父である。』
日本「えー?そうかな」
日本「てことは、この箱の中に・・・あれが入ってるのか?」
少年は恐る恐る箱を開けた。
中の包み紙を取ろうとしたそのとき―――
ピンポーン
少年は作業をやめて扉へ向かった。
日本「誰だー?」
||高麗「ぼっ僕だよ・・・あっ・・・開けてぇっ///」
日本「どうした?喋り方変じゃね?」
||高麗「んっ・・・気にしないで、とにかく・・・中に入れてくれ!」
ガチャッ
日本はいつものように、扉を開けてしまった。
日本「!!!!????ウ、ウワァァァァァァァッッッ」ガクガク
480 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:23:22.44 ID:vgwpYOPq0
高麗「えへへ・・・ごめんねぇ日本・・・僕っコッチ側だった///」
日本少年の目の前には、東病棟委員長・元と
それに尻の穴を突かれて喜んでいる友人の姿があった。
元「・・・日本##」ポッ
日本(ゾゾゾ
高麗「にっ日本もこっちに来いよ///気持ちいいよォッ」
日本「うわあああ!うわあああああああ!あわあわああああああああああ!」ガクガクガク
日本は腰を抜かしてしまい、恐怖のあまりうまく喋ることもできなかった。
元は高麗と合体したまま、日本の腕を掴んで引っ張ろうとした。
日本「ややややややあばばばばばばばばばばばばば」ガクガクジタバタ
バチィン!
ビリビリビリ
元「ぐおっ」 高麗「し、シビレルゥ!」
元が日本を部屋の外へ引きずり出そうとしたとき、全身に猛烈な電流が走った。
元(とくっついてる高麗)が思わず日本の腕を放して外へ出てしまうと、
扉が独りでに閉まって鍵までかかった。
ガチャン!ガチャッガチャッ
元は何が起こったのか理解できないといったふうに、扉を凝視した。
一方で、日本自身にも何が起こったのか理解できなかった。
日本(な、なんだ今の!?勝手に扉の鍵が閉まったぞ?)
日本(ま、まあいい!とにかく、部屋の奥に逃げないと・・・)
日本は這いずりながら部屋の奥へ向かった。
扉の外からは元の怒声が聞こえた。
||元「この!お前の紹介なら日本は必ず来てくれると言ったじゃないか!」
||元「完全に嫌われた!どうしてくれるんだ貴様!」
||高麗「ごめんなさぁい!ちが、ちがうんですよぉ」
||高麗「あいつは照れ屋なんです!あれもきっと愛情表現の一種ですよぉ」
||元「本当か?じゃあ俺に脈アリだと見なしていいんだな?」
日本(て、適当なこと抜かしやがって高麗め!絶交してやる!)
481 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:24:27.49 ID:vgwpYOPq0
日本は草薙剣簪の箱を手にとって、奥の押入れに避難しようとした。
すると、包み紙の中からモクモクと霧が上がった。
日本「!?」
モクモクモク・・・
部屋の中には瞬く間に雲海が出現する。
雲の中には古風な青年が立っていた。
出雲「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を」
日本「な、なんだあああ」
出雲「私は出雲。この簪を作った主である。そして、お前の先祖の一人でもある」
日本「じゃあ幽霊?」
出雲「まぁそうなるな」
日本「わあああああああああああ!!!!!」
出雲「落ち着け、我々はお前を救いにきたのだ」
出雲は雲の奥を明らかにした。
奥のほうでは人影がさらに3人、
両手足を縛られた青年が一人と、そばに青年と若い娘がいた。
筑紫「放せええええええええええ!放せクソ共ォォォォォ」ジタバタ
大和「クックックックッ」 尾張「うふふふふふふっ」
出雲「あやつらもお前の先祖達だ」
出雲「お前はかつてこの簪で遊んでいた時に謎の声を聞いたな?」
日本「は、はぁ」
出雲「あの声は私だ。畏れを知らぬ小倅を殺してやろうと思ってな」
日本「えーーー」ガビーン
出雲「だから私には逆らわんほうが良いぞ」ニッコリ
482 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:25:27.52 ID:vgwpYOPq0
出雲「しかしいくら私とて、子孫がホモの餌食になるのは可哀相でな」
出雲「そこでお前に提案があるのだ。飲むか飲まないかはお前しだいだが・・・」
大和「よぉ、俺の子孫!散々な目にあったなw」
大和「お前さ、エロいこと考えると不思議なことが起こるだろ?」
日本「え?ああ!そういえばさっきも蕁麻疹がでました」
大和「それに、さっきホモ2人に襲われたときも静電気が流れたりしただろ?」
出雲「それは拘奴の代より始まる呪いでな、お前たちの子孫繁栄を阻む呪いなのだ」
大和「お前がスケベしようとしても発動するし、スケベされそうになっても発動するんだ」
日本「そ、そうだったのか!なんてひどい呪いだ」
大和「だが、経験でわかると思うがたいした呪いじゃないんだ」
大和「震度3くらいの地震が起きたり、電車のダイヤが乱れたり、ちょっと運悪くなるだけ」
大和「つまり、お前がレイプされたとしてもその程度だということだ」
日本「そんな」
大和「そこで相談なんだが、この呪いを強化する方法があるんだ」
出雲「我らの力と連動させることで、呪いを致死レベルに上げることができる」
大和「まあ・・・そうしたら自分も危なくなるんだけどな。どうする?」
日本「あー・・・えっと・・・」
日本「呪いはそのままにして、別にあなた方の力を借りるってわけには」
出雲「貴様、代償なしで私を使役するつもりか?いい度胸だ」ギロリ
日本「ひぃ、ごめんなさい!」
大和「すまんな、俺にお前を守る権限はないんだ・・・」シュン
483 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:26:16.09 ID:vgwpYOPq0
出雲「自分の呪い被害を代償に、これが私の許容し得る最低条件だ!」
ドォォン!ドォォン!
日本「何だ!?」
出雲「先ほどのゲイ2人だろう。扉を突き破ろうとしているな」
||高麗「にほーん!出ておいでよ、怖くないからさ」
||高麗「さっきは驚かせちゃってごめんねーーっビックリしたよね」
||高麗「大丈夫!元様は友達から始めたいっておっしゃってるから!」
||元「日本・・・怖くないから出ておいで」
||元「がっつくのはやめるよ。君のペースに合わせよう」
暴君の元にしては、だいぶ譲歩しているらしかった。
そもそもが高麗の招いた誤解なのだが。
日本「どうしよう!」
出雲「さぁどうする?自力で立ち向かうという道もあるが」
出雲「相手の剣を木の棒にすり替えて斬りかかるくらいの卑怯な手でも使ったらどうだ?」
大和「あれ?まだ根に持ってる?やだねー」ケラケラ
大和「今よりキツくなるのは確かだが、調節は出来るんだぜ?」
大和「『主人公補正効いてんな』から『もはやこいつがラスボスだろ』レベルまで」
大和「そうなると『彼女が膣痙攣起こして救急搬送』から『煩悩を滅せよ』になるけど」
大和「お前がどのへんまで我慢できるかによるよ」
出雲「ええい面倒臭い、いっそなすがままに掘られるか」イライラ
日本「それだけは嫌です!」
484 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:27:09.89 ID:vgwpYOPq0
少年は考えた。
日本(どうしよう、年下だけど元に敵う気がしない)
日本(しかも高麗だってそんなに喧嘩弱いわけでもないんだ)
日本(二人に囲まれたらまるで勝ち目が・・・)
日本「・・・わかりました」
日本「お願いします。俺を助けてください」
出雲「よし」
大和「おーい!尾張ちゃん!スタンバイできてる?」
尾張「はい!水圧カッターの準備できましたぁ!」
筑紫「やめてくれえええええええええええええええええ」ジタバタ
日本「ちょっと待った!」
日本「あ、あの人をどうするつもりですか!?まさか」
大和「ああ、バラバラにして8つに分けるぞ」
日本「そんなの酷すぎませんか!」
出雲「お前の呪いと我らの力を連動させるために必要なことだ」
出雲「筑紫を贄にすることで、私と大和がノリノリになる」
日本「ノリノリになるだけすか!」
大和「尾張ちゃんのお肌もツヤツヤになるぞw」
筑紫「貴様ら絶対許さんぞ!許さんから!」ジタバタ
出雲「よいか小僧、世の中は残酷な仕組みになっているのだ」
出雲「一人が楽をすればどこかに必ずしわ寄せが来る・・・世の常よ」
出雲「お前とこの筑紫を連動させる」
出雲「そうして筑紫の神力がお前に、お前のダメージが筑紫に行くのだ」ニヤリ
485 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:28:04.22 ID:vgwpYOPq0
大和が筑紫を足蹴にする。
大和「へーい筑紫ィ、今どんな気持ちだ?ハッハッア!」
大和「悪いねぇ、俺には十種神宝の保護があるから出雲も手を出さないんだ」
筑紫「くそったれ大和!」
大和「子孫よ、こいつなら大丈夫だ。案ずることはない」
大和「なんせ一度死んでるからな!霊体だからすぐに復活できる」
出雲「だからお前は自分の心配だけしていればいい」
日本「そうですか?じゃあ、それで」
筑紫「!」
筑紫「ちょまっ・・・ままま」
尾張「いっちゃいま〜〜〜〜すww」チュィィーーーーン
キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ
筑紫「うああああーーーーーーーー!!!!!!!」
日本「うわっ」
筑紫の断末魔の叫びが部屋中に轟き、
その惨状に日本は思わず目を背けた。
筑紫「あああああああああああああああああああああああああ!!!」
486 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:29:00.09 ID:vgwpYOPq0
筑紫「痛いいいいいいいいいい!!!!死ヌァァァァァァァァ!!!」
キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュキュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ウフフフフフフフフフ、モット、サケビナサイ!
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ・・・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
日本「うわぁ、見てられない・・・ほ、本当に復活するんですよねあの人!」
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁオホホホホホホホホホホぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・アラ、キリソコナッタワモウイチド!・・・ぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
大和「うん」 出雲「復活はするぞ」
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁウフフフ!ルーンルン♪ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・イイカンジニナッテキタワァ///・・・ぅぅぅぅ・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・
尾張「終わりましたー☆」ツヤツヤ
筑紫「」デロリアン
日本「うわぁグロ・・・ッ元に戻るんですよね」
大和「うん」 出雲「痛みの記憶はそのままだが」
日本「酷いじゃないですか!」
大和「そうだな、少し可哀想なことを出雲がしたかもしれない」
大和「筑紫を慰めるためにも、彼をそう・・・八幡神とでも呼んで崇めてやれ」
出雲「言いにくかったら8マン(エイトマン)と呼ぶがいい」
日本「エイトマン?!」
大和「これを以って、この簪を節刀(せちとう)として君に与えよう!」キリッ
出雲「さぁ、そろそろゲイたちが扉を突き破る頃だ」
大和「頑張れよエイトマン、応援してるぜ」
日本「俺がエイトマンになってんじゃねーか!」
487 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:31:03.85 ID:vgwpYOPq0
みるみるうちに雲海は消え、
部屋には少年と簪だけが残された。
日本「今のは現実だったのか?」
ガシャアアン!!
日本「わっ!」
ついに部屋の扉は破られてしまった。
高麗「日本、何で出てきてくれなかったんだよ・・・」
高麗「元様は君に合わせてくれるって言ってくださったのに、我儘だなぁ」
高麗「元様はすっかりお怒りだよ?」
元「・・・」ブチギレ
日本(やべぇ、俺殺されるかも)ゴクリ
そのとき、日本少年の頭の中で声が聞こえた。
>>筑紫「おい、俺だ。お前の先祖の筑紫だ」
日本(え?もしや、さっきバラバラにされてた人?)
>>筑紫「ああ。出雲と大和は鬼畜だからな」
>>筑紫「まぁあれはあれで仕方のないことではあったがな」
>>筑紫「俺の身体を聖数の8に分割することで」
>>筑紫「我ら統合の印たる大八洲の象徴となり、お前との連動が可能となる」
日本(なるほど、わからん)
>>筑紫「とにかくだな、俺はお前のやりたいように融通してやる」
>>筑紫「ただし、やりすぎたらお前の首を絞めるだけだということを忘れるなよ」
488 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:32:06.03 ID:vgwpYOPq0
>>筑紫「じゃあ、簪を手に取って一振りしてみろ」
日本は言われた通りにした、すると草薙剣簪は本物の剣のように大きくなった。
日本「かっけぇ・・・!」キラキラ
男はいくつになっても、棒切れを持つと振り回したくなるものである。
>>筑紫「むしろこっちが真の姿だ。どんどん敵を薙ぎ倒すがいいw」
日本「言われなくてもそのつもりだ・・・」ニヤリ
>>筑紫(おろろ?)
「で、できるかなぁ?」とか「無理っす!」とかの返答を筑紫は想定していたのだが、
少年の反応はそれとは違っていた。
日本少年は邪悪にすら思える不敵な笑みを浮かべて、
元と高麗の方へ駆け出した。
筑紫の神力を帯びた少年の脚は、風の如く疾い。
高麗「わっ!?」
日本少年は友人の肩に手を置いて飛び越え、元の目の前に現れた。
元「!」
日本「や、元!迎えに来てくれたんだな?俺をどこに連れてってくれるんだw」
日本は元の右手を掴み、自分の左頬に当てる。
元「お、おう///」
489 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:32:44.14 ID:vgwpYOPq0
元が日本を抱き締めようとしたとき、
日本(ニヤッ
メキメキメキ・・・ピシッ・・・ピシッ
パキ・・ベキベキベキ・・・
バッキャアアアアアン!!!
高麗「うわあ!」
消火栓が破裂して、壁が砕け散った。
ビチャビチャビチャ・・・
元「なぜ」
日本「ふーん、この程度か」
日本「つまらん。もっと盛大に暴れたいのに」チッ
高麗「に、日本が・・・見たことないくらい冷たい目をしてる」
日本「おいお前、兄貴のとこ行ってこいよ。後で俺も行くからさ」
日本「どうせテントの中でクソみたいなガキ共と一緒だろ?殺しがいがある」
元「そんなこと、させるものか!」
日本「お前の話には興味ない。ほら、さっさと行けよ。遅いんだ・・・」
日本「よっ!」ヒュッ
ブワァッ
ズバッ
元「ぐっ・・・」
日本が剣を一度振ると、猛烈な風が起こって元は吹っ飛ばされた。
ただの風ではなかったらしく、元の腹部に生々しい傷がついた。
490 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:33:53.92 ID:vgwpYOPq0
高麗「元様、ここは逃げましょう!あいつは正気じゃない!」
元「し、しかたがない・・・兄者たちに知らせないと」
元は高麗とその場を離れつつ、後ろを振り返って日本を見つめた。
元(俺は・・・君と愛し合いたかっただけなのに、どうしてこうなったんだろう?)
ガチホモ2人はモンゴル帝国の居ましますテントへと急いだ。
>>筑紫「おい日本!やりすぎじゃないのか?」
日本「やかましい、お前は俺に力を貸せばいいだけだ」
日本は不気味な声をあげて、腹がよじれるほど大笑いした。
日本「フフフフフフ・・・いいねぇ、これが全能感ってやつなんだねぇ・・・!」
日本「族滅っ族滅できるんだなァこれから!たーのしーみだーwwwwww」
日本「族滅!族滅!族滅!族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族メツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつっ族滅――――ッ!!!!」アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
>>筑紫(ゾクッ
>>筑紫(おかしい!この子はこんなんじゃなくて、もっと優しい子のはずだ)
>>筑紫(術をミスった?切られる時、痛みのあまり何度か気絶したのがまずかったか?)
>>筑紫(何とかして止めねば、だが力の主導権を完全に奪われてしまっているし)
>>出雲「フフフ、流石我が子孫。上出来だ」
>>大和「俺に負けないくらい悪い子になっちゃって、嬉しくて涙が出るぜ」
>>筑紫「何だと?貴様らまさか、この子にまた変な術でもかけたんじゃ・・・」
>>大和「あん?人聞きの悪いこと言うなよ、ツクシ野郎」
>>筑紫「だってお前ら日頃の行いが悪いし!」
491 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:34:59.05 ID:vgwpYOPq0
>>出雲「貴様の方こそ何を言っている?予想通り、いや、むしろ良い方向に上回ってくれた」
>>筑紫「は?いやいや明らかに異常だろコレ!完全にキチガイと化してるじゃん!」
>>出雲・大和「?」
>>筑紫「この子は普通の子だろ!こんな精神病院に入れられてるのは出雲のせいだし・・・」
>>出雲「おい待て、なぜ私のせいなんだ?キチガイが精神病院に入るのがおかしいか?」
>>大和「まぁ、周囲にバレるきっかけを作ったって感じ?」
>>筑紫「お前が波の下に都がーとか言うから幻聴扱いされたんだろ?忘れたのかよ」
>>出雲「私は確かにそう言ったが、それだけだぞ?」
>>筑紫「・・・へ?」
>>出雲「竜宮城だの鮫の王だのが見えて海に飛び込んだ件について、私は一切関係ない」
>>大和「こいつは元々ぶっ壊れてんだよ?気づいてなかったのかお前」
>>筑紫「・・・え?ええーー・・・」
>>大和「たぶん剣を握ったら壊れてるのが外に出ちゃうんだな。もはや二重人格?」
>>出雲「あの時から目をつけていたのだ、こいつは良い剣の使い手になるとな!」
>>筑紫「そんなァ、じゃあもう止められないのか?」
>>出雲「そういうことになるな」
>>筑紫「くそっ・・・おい山背(やましろ)!こいつらなんとかしてくれよ!」
>>筑紫「山背!山背ーーッどこにいるんだあいつ」
>>大和「いやいや、山背くんはもうここにはいないよ?」
>>大和「彼はこの学校に来るのが嫌だったらしく、屋敷に残ったよ」
>>筑紫「何ィ」
492 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:35:50.45 ID:vgwpYOPq0
>>出雲「今頃は相模と武蔵を胃潰瘍にする遊びに勤しんでいるだろう」
>>筑紫「陰湿!」
====これが山背のイケズだ!!====
・「名前で呼べ?あんさん、雀さんを名前で呼ばはるんか?呼ばへんやろ?アズマエビスはアズマエビスや」とか相模たちに言う。
※雀には敬称を付けるのがポイントである。
・「日本語上手やなぁ」とか相模たちに言う。
・「大和くん?あの人より僕の方が有能やろ」と本人の前で言う。
・「あんさん、僕らの仲間とちゃうやろ」とか播磨たちに言っちゃう。
・裾を引きずって歩く人がいれば、「お掃除ご苦労さんどす」とかすれ違いざまに呟く。
・いつのまにか「山城」と名乗っている。
・「あの人品無いよって」と浪速をボロクソに言う。
==============================
>>筑紫「畜生!クソ大和を止められるクソ山背がいないとは!」
>>筑紫「日本やめるんだ!おっぱいひっつき虫になる野望が叶わなくなるぞ!」
日本「うるさい黙れ」
その頃、元たちはモンゴル帝国のいる庭に到着していた。
庭ではモンゴル一家のゲル群が並んでいる。
元はその中でも一等大きいゲルの中に入る。
元「兄者!大変なことになりました!」
モンゴル「おう、どうした」パンパン
南宋「いやぁぁぁぁ!ううっ・・・」
493 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:36:37.59 ID:vgwpYOPq0
元「教えてください兄者、可愛い子を見たらどうするのが正しいのか」
モンゴル「そんなの決まっている、即押し倒せ!このようにな!」パンパン
南宋「悔しいっ・・・こんな奴に・・・あひぃ!」ビクンッ
元「そうですよね、だから俺もそうしようとしたんですよ」
元「でもうまく行かず、逆にその子を激怒させてしまいました!」
元「もうじきその子が俺たち一家を殺しに来ます!」
モンゴル「・・・何?」
モンゴル(そんな勝気ないい女、マルムークの他にいたかな?)
モンゴル「案ずるな弟者よ、この俺が躾してやる」
高麗「でもっあいつ狂ってますよ!はっきり言ってキチガイです!」
モンゴル「いいなーw強い子を産みそうだ」
高麗「はい?」キョトン
元は他のゲルに行って甥姪を回収し、彼らを西病棟へ運んだ。
イル「どうした東病棟委員長殿、こんなところに甥たちを連れて来て」
元「そんな、委員長殿なんて堅苦しいですよイル兄者」
元「東病棟が危ないので、この子たちを預かってもらいたいのです」
実はモンゴル6兄弟のうち、2人は西病棟に在籍していたのだ。
長男のモンゴル帝国(17歳)、次男のオゴタイ・ハン国(16歳)、
三男のチャガタイ・ハン国(15歳)、六男の大元ウルス(元、13歳)は東病棟に在籍。
四男のジョチ・ウルス(キプチャク・ハン国、14歳)と、
五男のイル・ハン国(14歳)は西病棟に在籍していた。
このうち四男のジョチだけは異母兄弟である。
494 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:37:19.77 ID:vgwpYOPq0
元「俺の惚れた子が一族を皆殺しにすると言って・・・」シュン
イル(東病棟にはそんな強烈な娘がいるのか、怖いな)
元「初めに西病棟に来るとは思いませんが、一応警戒してください」
イル「いや、その前にここもそんなに安全じゃないんだが」
イル「わかってると思うが、十字軍(笑)があるからさ」
元「ああ、あれですか。キリスト教徒は中々の気違い揃いだと聞きます」
イル「いや、俺はビザンツと組んでるんだよ」
イル「ジョチの奴がマルムークと手を組んで俺を殺そうとしているからな」ギリッ
元「ジョチ兄者が?!」
イル「あんな奴は兄でも何でもねぇ」
イル「まぁ流石にジョチも兄者の子たちは襲わねぇと思うがな」
イル・ハン国は元が連れて来た赤子たちに話しかける。
イル「いいか、お前らは兄弟なんだろ?幸せそうだなぁ"今は"」
イル「でもな、兄弟同士の争いは他人のそれより溝が深いんだぜ・・・」
イル「早いうちに理解しとく方が傷が浅く済むんだよ」
元「兄者、赤ちゃんにそんなの言っても理解できませんよ」
イル「いいでちゅか、ジョチおぢちゃまは悪い人なんでちゅよー」
イル「ジョチおぢちゃまみたいになっちゃ絶対にメッ!でちゅからね」
元「言い方の問題ではないと思いますが」
甥姪を五男に預けた元は、大急ぎで東病棟に戻った。
495 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:38:18.72 ID:vgwpYOPq0
東病棟の庭(のゲル内)では、長男次男三男が集まって話していた。
元「ただいま戻りました!」
モンゴル「ご苦労、それでさっきの話だがな」
モンゴル「俺たちの自衛はするが、できる限りお前自身で対処して欲しい」
モンゴル帝国は目で「わかってくれよ」と語った。
元「はい」
次男と三男は末っ子に冷たい眼差しを送る。
オゴタイ「俺たちの力なんか必要ないよな?"委員長"!」ケラケラ
チャガタイ「だいたいさ、好きな子くらい自分で落とさないと〜」ニヤニヤ
元「・・・」
次男と三男、そして西病棟の四男は末の弟を激しく嫌っていた。
長男が東病棟委員長の座を彼に与えたことが気に食わないのだ。
そして、長男もこれ以上末っ子に肩入れするわけにはいかなかった。
モンゴル兄弟間の闇は深い。
その頃、見張りに出されていた高麗が馳せ参じた。
高麗「元様大変です!日本が来ます!」
元「おいでなすったか!」
モンゴル「どれどれ、お前の惚れた娘とやらは」
先ほど一切手伝わないと宣言した次男三男も、
末弟の惚れたという相手を見ようと前に出た。
ドドドドドドドド・・・
元たちは恐ろしいものを見た。
496 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:38:57.31 ID:vgwpYOPq0
まず日本少年の目・・・養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だった、残酷な目だった。
「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なんだね」とでも言いそうな。
そしてその背後、数え切れないほどのコンクリート片が渦巻いていた。
これらは皆、草薙剣簪で薙ぎ払われた建物の破片である。
元が少年の目をじっと見ていると、そのコンクリートが元めがけて飛んできた。
ビュンビュンビュンビュンビュンッ
ガシャーンガシャーンパリーン
元は間一髪で避けたが、高麗にはいくつか直撃した。
高麗「死ぬっ」グフッ
これは元少年が日本少年の冷淡な目に対して「むしろご褒美だ」と深層心理で思ってしまったためである。
13歳の元少年は思春期真っ只中であり、そういった思考を完全に封印することは不可能である。
また、そんな些細な思惑が反映してしまうほど、日本少年の呪いは強化されていたのだ。
一方の日本少年は破廉恥なことを一切考えない、純粋な殺戮マシーンと化していた。
日本少年とデート、隙あらばレイプするつもりだった大元ウルスは、
思いを遂げられない悔しさや殺される恐怖を超えて、哀しくさえあった。
ところでモンゴル帝国他はというと、二通りの意味で驚愕していたのだが・・・。
心底恐ろしく思いつつ、元は日本を長兄に紹介した。
元「あの子です、可愛いでしょう?」
モンゴル「・・・あ、いや・・・」
モンゴル「弟者よ、俺はお前を驚かせてしまうかもしれない」
元「はぁ」
497 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:40:01.00 ID:vgwpYOPq0
モンゴル「弟者、非常に言いづらいのだが」
モンゴル「あいつは男だぞ!」
元「存じておりますよ」
モンゴル「」
モンゴル「・・・そうか、驚いたのは兄者の方だったな」
そう言ってモンゴル帝国は倒れた。
ドサッ
オゴタイ&チャガタイ「兄者ァァァァァァァッ!!!!!」
元「あ、兄者!?いかがなさいましたか?」
オゴタイ「この、不孝者!兄者に何てことを!」
チャガタイ「兄者は父親代りで、これまで一人で俺たちを育ててくださったのに・・・」
チャガタイ「まさか我が一族からゲイが出てしまうとは!」
オゴタイ「兄者がショックあまり気絶なさったじゃないか!」
元「そんな、俺はいつでも兄者の言う通りに・・・」
オゴタイ「黙れ、これ以上お前の近くに兄者を置くわけにはいかない!」
チャガタイ「早く医務室へ運ぼう!」
次男三男は長男を抱えて運ぼうとしたが、
日本「おっと、揃っていてくれないと困るじゃないか」
日本「俺はお前らを族滅するために来たんだよ?そこの弟から聞いてない?」
日本「お前らを殺せばそれだけ経験値が上がるんだよ。特に先代と今の委員長を殺せばさ」
日本「なるべくたくさんの人間に死んで欲しいね。たっぷり巻き添えを食らわせてね」
日本「もちろん裏切り者の高麗は絶対殺すし」
高麗「そんなァ!」ガーン
498 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:40:38.89 ID:vgwpYOPq0
日本の心に、弱った筑紫が語りかける。
筑紫の超自然的な身体能力は日本に全て渡り、代わりに日本のダメージを引き受けるのだから、弱って当然である。
>>||筑紫「やめるんだ・・・お前の首を絞めることになるって言ってるだろ」
>>||筑紫「おっぱいしゃぶり虫になるという夢は捨てちゃったのか!?」
>>||筑紫「このままだとお前は一生海水浴場のギャルを拝むことが叶わなくなるぞ!」
>>||筑紫「いや、美人を見ただけでも呪いが発動するかもな。そうなったら外歩けないぞ!」
日本「うるさいな、あんたは大人しく俺に力を貸せばいいんだよ」
>>||筑紫「うう・・・」
>>||筑紫(も、もう喋ることもできない・・・苦しい)
日本は完全に力に飲まれていた。
それを見て、出雲は静かに笑った。
------その頃西病棟では------
イル「この蒙古斑が目に入らぬかぁ!」
イル・ハン国は赤ん坊の小さな尻を敵に見せつける。
彼は長兄の子どもたちを周囲に侍らせ、オムツを取り替えていた。
ジョチ「ぐぬぬぬぬ・・・!卑怯だぞ貴様!」
ジョチ・ハン国の隣にいるクール・ビューティは例のマルムーク嬢である。
マルムーク「何やってんの、ガキごと殺ればいいでしょ?」
ジョチ「ダメダメダメ!あれ偉大な兄者の子たちだから!俺の甥たちだから!」
ジョチ「偉大な兄者に恨まれちゃうじゃないか!そんなの耐えられない!」
マルムーク「ブラコンうっざ」
ジョチ「このゲス野郎!よりにもよって、兄者の子を盾にするとは!」
イル「黙らっしゃい!子守中に襲いかかる方がゲス野郎だろが!」
イル「そら、これでもくれてやんよ!」ポイポイポイ
イル・ハン国は使用済みの紙おむつを投げつける。
ジョチ「やめろ!」
--------------------------------
499 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:41:17.21 ID:vgwpYOPq0
日本「なんだ?その目は」
日本「まるで俺が酷いことしたみたいじゃないか」
日本「俺が死んで悲しむ奴はいないけど、お前らが死んで喜ぶ奴は大勢いるぜ」
元「・・・」
日本「フン、小さなガキ共は既にどこかへ移したか」
日本「なぁ、最近裏庭で鳥が大量死したの知ってる?」
日本「たぶん何かの病気なんだと思うけどね、残酷だよねぇ野生って」
日本「というわけでさ、大量の死骸がそのままなんだよーアトランティス先生仕事しないから」
日本「せっかくその死骸を、赤ちゃん達にプレゼントしようと思ったのになー」
日本「ほら、俺だって無抵抗な奴殺すのは気が引けるし?これでも子ども好きなんで」
日本「父親も叔父達も皆殺した後、生かしておくのが可哀相だから病気にしとこうってね」
高麗「なんて奴だ・・・この人でなし」
日本「お前らみたいなのが人としてあるべき姿なら、俺は人を辞めるぞ」
元「・・・っ・・・どうして・・・」
大元ウルスはデカい図体に似合わず(されど彼はまだ13歳であったと気づかされるが)
大粒の涙をボロボロと流した。
元「どうしてわかり合えないんだよ、俺と君はぁ!」
日本「お前がホモのレイプ魔だからだと思うよ」キッパリ
元「うわあああああああん!」
500 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:42:09.42 ID:vgwpYOPq0
高麗「そこまでだ日本!こいつがどうなってもいいのか!」
南宋「ううっ・・・」
高麗は先ほどまでモンゴル帝国に手篭めにされていた南宋の喉元にガラス片を突きつける。
高麗「僕は知ってるんだ、お前が彼女に憧れていたことを!」
高麗「いつも蕁麻疹とか腹痛とか起しながら、彼女をオカズにしてたもんな!」
南宋「うう・・・どいつもこいつも男ってクズだわ!死ね!死に絶えろ!」
日本「その節は大変お世話になりました、宋ちゃん」
南宋「死ね!」
日本「安心してよ、呪縛のお陰で大した妄想はできてない」
日本「俺への精神攻撃を図ったつもりだろうが高麗、お前のホモが露呈した今尋ねよう」
日本「まさか、お前は俺をオカズにしたことなんてないよな?」
高麗「・・・」
高麗「・・・///」
その時、高麗の顔面めがけて腐敗した鵲の死骸が飛び込んだ。
高麗「オエッ!オエエ・・・何で僕ばかりこんな目に」
日本「やっぱコイツ消すわ」
南宋「もう嫌こんなとこ・・・いち早く退院したい」グスン
高麗「僕は信じてるぞ、お前が本当は優しい人間だって!」
高麗「この女の命が惜しければ、大人しく僕や元様に屈服するんだ!」
南宋「憶(おぼ)えてなさいよあんたたちィ・・・後で殺してやるから、ぶっ殺してやるからァ」
日本「大丈夫だよ宋ちゃん、助けれたら助けるからね」
501 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:42:58.39 ID:vgwpYOPq0
日本「君が生きてたら絶対に助ける。生きてたらね」
そう言って日本は剣を一振りした。
猛烈な風が起こり、高麗と南宋は数メートル先に吹き飛ばされた。
その際、高麗は持っていたガラス片で左腕を刺してしまった。
危うく南宋にそれが刺さるところであった。
日本は彼女にかまうことなく風を送ったのだ。
高麗「痛ぁい!」
南宋「くぅ・・・ふふっ・・・あはははははははははははは!」ガクガクガク
彼女の心はとうとう壊れてしまったらしい。
彼女を救う者はいない。
南宋「狂ってるわ・・・みんな、みんな狂ってるんだわ!」
南宋「私以外みーんな狂ってしまったのよ、いいえ、最初から彼らは頭がおかしいのよ!」
南宋「私一人だけがまともなの!だから皆は私に酷いことをするのだわ!」
南宋「私はね、正気を帯びているの!いくら汚されようとも、常に正しく美しくいられるの!」
南宋「お兄様!今わかったわ、私はお兄様のものよ!」
このお兄様とは、彼女の実兄・北宋のことだと思われる。
実は彼女は一線を越えたブラコンであり、
愛情の裏返し、兄に対する深刻な嫌がらせ行為が原因で当センターに入院していたのだ。
その音調はトテも人間の肉声とは思えないほどしゃがれてしまって、ただ、底悲しい、痛々しい響であった。
それが男達による陵辱に対する怒りなのか、
それとも裁判所命令が出ているので兄との再会が叶わないがための嘆きなのかは判断しようがない。
南宋「お家に帰ったら、清く正しいお兄様の妻になります!よろしいでしょ、お兄様!」
南宋「……お兄さま。お兄さま。お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま。……モウ一度……そのお声を……聞かしてエ――ッ…………」
南宋「……お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま……お外で一人暮らしてらっしゃるお兄様……わたしです。わたしです。お兄様の許嫁だった……あなたの未来の妻でした私……わたしです。わたしです。どうぞ……どうぞそのお声をモウ一度聞かして……聞かして頂戴……聞かして……聞かしてエ――ッ……お兄様お兄様お兄様お兄様……おにいさまア――ッ……」
チャガタイ「ひえっ!こいつらキチガイだ!」
オゴタイ「シッ!こっちに火の粉が飛んできたらどうする、早く兄者を連れて避難しよう」
ヤンデレの妹をさらにヤンデレ化させたモンゴル帝国たちの罪は重い。
502 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:43:48.32 ID:vgwpYOPq0
西病棟への避難を試みるオゴタイたちを日本は見逃さない。
日本「逃がしゃしないよ」
モンゴル一族を族滅するべく与えられた節刀をオゴタイ達に向ける。
元「待った!」
元は兄達の前で仁王立ちになる。
元「兄者たちを殺すのは俺を倒してからにしろ!」
オゴタイ「元、お前・・・」
元「東病棟委員長として、異分子を排除する責任がある!」
次男三男も元を憎んでいたし、元も彼らを心底嫌っていた。
しかし、いざ兄たちが殺されそうになると元はそれを嫌がった。
深層心理では彼らを愛していたのかもしれないし、
彼らに自分を認めて欲しかったのかもしれない。
とにかく元は、彼らを守らねばならないという強い意志に突き動かされていた。
オゴタイ「・・・」
オゴタイ(・・・ずるいじゃないか、委員長の地位だけでなく)
オゴタイ(カッコいい見せ場まで取ってしまうとは、だから嫌いなんだ)
そもそもこの兄弟間の対立は、東病棟委員長の地位が主な原因であった。
弟達はみな次の委員長は次兄のオゴタイがなるものだと思っていたし、本人もそうだと信じていた。
それなのに、尊敬する長兄は末弟に地位を譲ってしまった。
三男と四男は次男こそふさわしいと彼を担ぎ、五男は末弟を応援した。
末弟に庇われたことで、オゴタイは少し敗北感を感じた。
オゴタイ「・・・ふざけるな」
503 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:44:37.94 ID:vgwpYOPq0
オゴタイ「こんな時まで委員長気取りか、どこまで俺を馬鹿にすれば気がすむんだ!」
元「しかし」
オゴタイ「俺があいつを殺る。お前なんかよりも委員長にふさわしいんだ」
元「兄者・・・」
チャガタイ「何だよ二人とも!誰か忘れてるんじゃないか?」
チャガタイ「俺という強力な助っ人を忘れてもらっちゃ困るな!」
チャガタイ「だいたいさ、ぶっちゃけ俺が兄弟の中で一番才能豊かだしー」フフン
オゴタイ「フッ、そうか?」
元「そんなこと、俺だって一番の自信がありますよ」
元「困りますよね、兄弟全員とびきり優秀なんですから」ポツリ
モンゴル「・・・そうだ、だから俺も悩んだんだ。だからクジで決めたんだよ」
オゴタイ「!兄者、お目覚めですかっ」
モンゴル「いつまでも気絶してるわけにはいかんだろう?」ニコリ
元「兄者、申し訳ありません。ご期待に沿うことができませんでした」
モンゴル「?何を言っている。俺は驚いただけだぞ」
モンゴル「俺は自身を恥じている。どんな趣味にせよ、可愛い弟には変わりがないのに」
元「あ、兄者ぁ・・・!」ジワリ
モンゴル「さて、モンゴル6兄弟の内4人も同時に相手して、さぞや敵は後悔するだろう」
モンゴル「我らの強さ、思い知らせてやろうではないか!」
元・オゴタイ・チャガタイ「はい!」
504 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:45:17.84 ID:vgwpYOPq0
高麗「ああ、なんと美しい兄弟愛だろう」ホロリ
高麗「僕も戦いますよ!元友人だからって、手加減はなしです!」
モンゴル・元・オゴタイ・チャガタイ「「「「「どうぞどうぞ!!」」」」」
高麗「・・・えっ」
元「友人相手でつらいだろうが、頑張れよ」
モンゴル「骨は回収してやる」
オゴタイ・チャガタイ「頑張れよ、誰だか知らんけど」
高麗「・・・えっちょっ、何でですか?皆さんは?皆さんも戦うんでしょ」
元「お前の後でな。今はとりあえずお前に任せる」
高麗「そそそ、そんなのおかしいですよぉ!日本だって納得しませんよきっと!」
日本「ほら高麗あくしろよ」
高麗「何で!?君って馬鹿なの?元様は君をレイプしようとしたゲイなんだぞ!」
日本「彼らの兄弟愛に感動したよ。ほら、俺って一人っ子じゃん?」
日本「小さい頃、親に『お兄ちゃんがほしい!』って言って困惑させたなぁ」
高麗「そんなの関係ないと思うけどなー!こいつらはクズだと思うけどなー!」
日本「確かにあいつらクズだけど、お前も相当なクズだと思うよ?」
日本「元に俺を紹介したのはお前だし、さっき宋ちゃんを人質にしてたよな?」
高麗「でもでもでも」
505 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:46:07.67 ID:vgwpYOPq0
日本「お前の減らず口にはもう飽きた。いいからこの剣の試し切りさせてくれよ」
日本「俺、まだ人って斬ったことないんだよなぁ」
高麗「でもでもでもでもでもでも」
ヒュッ
高麗「お願いやめて!」
日本「おまえが、コンティニューできないのさ!」
日本「上上下下左右左右BA!」
▼十種神宝が手に入り、MP・HPともにパワーアップした!
シュリン!
▼日本は草薙剣と八握剣の二刀流になった!
高麗「おい、そんなのずるいじゃないか!」
▼高麗はてつはうを投げた!
ボカーンボカーンボカーン
ヒョイッ
▼日本は全部避けた!
▼日本はコンクリート片を遠隔操作!
ズドドドドドドッ
高麗「ぐああっ」
▼高麗にダメージ!
▼高麗は南宋を盾に使った!
南宋「もういやぁぁ!お兄様助けテェ」
▼日本はコンクリート片を遠隔操作!
ズドドドドドドッ
▼南宋に直撃!
506 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:46:46.17 ID:vgwpYOPq0
▼高麗にダメージ!
▼南宋は死んだ!
高麗「くそっ人でなしめ」
▼日本はスペルカードを使用!
▼死返(まかるかえし)符&道返(ちかえし)符を使用!
▼南宋は生き返った!
高麗「す、スペルカード?」
▼高麗は大量のてつはうを投げた!
ボーンボーンボーンボーンボーンボーンボーン
▼日本は両刀でそれらを斬り捨てた!
シャキーンシャキーンシャキーン
▼日本は腐敗した鳥の死骸を大量に投げた!
▼高麗にダメージ!
高麗「このっ、さっきからやることが陰険だぞ」
日本「高麗よ! 何ゆえもがき 生きるのか? 」
日本「滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい」
日本「さあ、わが腕の中で息絶えるがよい!」
高麗「・・・///」ハァハァ
▼高麗は「わが腕の中で息絶えるがよい」というセリフに反応した!
▼呪い発動!どこからともなく洪水が暴風雨とともにやって来た!
高麗「なぜぇ!」
507 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:47:28.62 ID:vgwpYOPq0
▼高麗は溺れ死んだ!
▼日本は死返(まかるかえし)符&道返(ちかえし)符を使用!
▼高麗は生き返った!
高麗「え・・・日本、そんな、君って奴は」
日本「友達じゃないか、もっとお前と一緒に遊びたいんだ」
高麗「ごめん・・・ごめんね!裏切ったりして」
▼日本は両刀で高麗を斬った!
ズバズバズバッ
高麗「なん・・・で」
▼高麗は死んだ!
▼日本は死返符&道返符を使用!
▼高麗は生き返った!
▼日本は両刀で高麗を斬った!
ズバズバズバッ
高麗「ちょ・・・え?え?」
▼高麗は死んだ!
▼日本は死返符&道返符を使用!
▼高麗は生き返った!
高麗「怒ってる?当たり前だよね、でもさ」
▼日本は両刀で高麗を斬った!
高麗「やめて」
ズバズバズバッ
▼高麗は死んだ!
▼日本は死返符&道返符を使用!
▼高麗は生き返った!
高麗「ねぇ、やめよ?僕が悪いのは十分わかってるから」
▼日本は両刀で高麗を斬った!
ズバズバズバッ
▼高麗は死んだ!
▼日本は死返符&道返符を使用!
▼高麗は生き返った!
日本はこれを飽きるまで繰り返した。
508 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:48:11.39 ID:vgwpYOPq0
------------------------
ところで、熾烈な弾幕勝負は東病棟だけでなく、
ここ西病棟でも炸裂していたのだ。
イル「うおおおおおっ」ブンッ
▼イルは赤子を投げた!
甥「ばぶー」ピョーン
▼ジョチは赤子をキャッチした!
ジョチ「赤ちゃんを投げるんじゃねぇよ、このドクズめが!」
マルムーク(何コレ)
------------------------
高麗は日本に土下座して謝った。
高麗「ごめんなさい!もう君をオカズにしないし、売ったりしないから!」
高麗「これ以上殺して生き返らせるのはやめて!」
日本「わかった」
こうして、二度にわたる高麗との勝負は全て日本の勝利に終わった。
元と日本はなんやかんやあって和解し、
一先ず休戦することになった。
元(日本・・・)ハァ
こうして、大元ウルスの初恋は失恋に終わったのだった。
509 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:48:59.59 ID:vgwpYOPq0
役目を終えた草薙剣は、簪の姿に戻った。
南宋「お兄様・・・お兄様・・・」グスグス
日本(宋ちゃん)
数々の陵辱を受けた南宋を不憫に思った日本は、
彼女に上着を貸してあげようと思い近寄った。
ズキィーーーー・・・ン
その時、日本は全身を貫く痛みを覚えた。
日本「うああああああ」
女体を見たこと、それにより呪いが発動したのだ。
ここで注意すべきは、彼は下心の一切ない目で彼女を見たということだ。
彼は筑紫の忠告を聞かずに大暴れしたために、
異性を見ただけで死に至る呪いが発動するようになったのだ。
日本(俺は死ぬんだ)
少年はそう直感したが、激痛のあまり思考することが適わなかった。
日本少年の全身が裂けようとした時、
大和「タンマ!」
大和が少年を抱えて異界へ連れて行った。
少年を襲った痛みは消えた。
日本「はぁ、はぁ、はぁ」ガクガクガク
大和「間に合ったー」フゥ
510 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:49:42.22 ID:vgwpYOPq0
日本「あ、あなたはさっきの」
大和「何で筑紫の言うことを聞かないんだよ!死ぬとこだったぞお前」
日本「あなたが助けてくれたんですか?」
大和「そうだよー、出雲から半殺しにされながらも許可をもらって来たんだからな」
日本「半殺しに・・・」
大和「正確に言えば、半分より死寄りだ」
大和「とりあえず、今からその強烈になりすきた呪いを弱体化させる作業をする」
大和「屋敷と中継が繋がってるんだ、お屋敷の山背さーん?」
ズズッ
水溜りのような空間が眼前に広がっていき、その中に世界が見えた。
日本「あっ、これ、家の蔵の中でしょ!懐かしい」
手前に公家顔の青年が見え、奥には磔にされた青年と、
その隣に鉢巻を締めて竹槍を持った青年が見えた。
山背『へぇ、こちら山背どす』
山背『後ろに居たはるのは飛騨はんで、アズマエビスを磔にしてます』
飛騨(ペコリ
相模『日本くん!会いたかったんだよ!』ジタバタ
山背『おまはんは黙りよし、田舎侍が』ギロリ
相模『ひええ』
山背『聞きましたで?あんさん、出雲はんに半殺しにされたそうやないか』ニヤニヤ
大和「くそっ、もう知られてた」
511 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:50:20.34 ID:vgwpYOPq0
山背『まぁそれはそれとして、日本』
日本「は、はい」
山背『あんさん、とんでもないことしたんやて自分でわかってるか?』
日本「はい・・・」
山背『今さら特別に弱体化させたとこで、日常生活に支障は出るんやで』
山背『事態は相当厳しい。出雲はん、おとろしいお人やなぁ』
山背『ほんでそこに居たはるボンクラや・・・僕やったら反対してます』
大和「う、うるさいな!出雲ってめちゃくちゃ怖いんだぞ!」
山背『日本、あんさんは壊れてる。剣を握ったらそれが表に出るんやな』
大和「ハンドル握ったら人格変わる人っているよな」
日本「はぁ」
山背『そやから、あんさんから剣を奪います。壊れた部分と共に』
山背『というより、あんさんの壊れた部分をこの剣と連結させる感じやな』
山背『ここから怖い話になるで、よう聞きや』
日本(ゴクリ
山背『精神的に狂った部分をどかすてことは、あんさんが不完全な人間になるてことや』
山背『不完全な魂には不完全な呪いを、それが弱体化の理屈や』
山背『呪いは既にこの剣の力と連結されてしもてるから、こっちが母体になる』
山背『そやから不完全なあんさんには"比較的"弱い呪いが発動するようなる』
日本「なるほど、わからん」
山背『怖ないんか?まぁ狂った部分どかすんやから、そこは願ったり叶ったりか』
512 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:50:58.64 ID:vgwpYOPq0
山背『話はまだあるんや。問題はあんさんの子どもに孫や』
山背『あんさん使てみてわかるように、この剣を使てる間はあらゆる呪いが免除される』
山背『この剣を使う人間は呪いが発動しいひんのや』
山背『そやけど呪いとこの剣が連結されてしもてる以上、どこかで代償を払わなあかん』
日本「どうなるんです?」
山背『この剣を絶対使えへん人間が、その代償を払うんや』
山背『おそらく、あんさんの子か孫あたりがあんさんのツケを払うやろなぁ』
日本「そんな」
山背『酷い親やなあんさんは!』ハハハハ
日本「う・・・」
山背『まぁ、そこは大和くんの図太さを見習いなはれな』
大和「そうだぞ!」エヘン
山背『ほんでどないしはるんや?子孫に恨まれるか、今すぐ木っ端微塵になって死ぬか』
日本「・・・」
日本「木っ端微塵?」
山背と大和は頷く。
日本「・・・・・・・・・死にたくないです」
大和「そうこなくっちゃ!」パチン
山背『決まりやな。今からこの東夷を槍で刺してから車で引きずり回して八つ裂きや』
相模『やめてぇ』
日本「ちょっと待った!」
513 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:51:43.29 ID:vgwpYOPq0
日本「その人可哀想じゃないですか!」
山背『・・・人?』ハテナ
相模『えっ、人でしょ!人ですよ僕は!』
相模はポロポロと涙を流した。
相模『日本くんは良い子だねぇ、僕は感動したよ・・・』
山背『そやかてこれが儀式やから』
日本「そんなことして何の意味があるんですか!」
山背『僕と飛騨はんがノリノリになります』
日本「やっぱりノリノリになるだけなの?!」
その時、飛騨が山背に近寄りそっと耳打ちする。
飛騨(ボソボソボソ
山背『え?何です・・・・・・ほうほう』
山背『リウマチ、冷え性、高血圧等の改善効果もあるそうや!』
大和「マジでか!」ワーイ
日本「温泉程度じゃんかよ!」
大和「日本、お前はどうやら俺たちより優しい子みたいだが、よく考えろ」
大和「俺たちは既に死んでる。相模がこれから八つ裂きにされようと、筑紫同様復活するんだ」
514 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/12/20(火) 23:52:25.52 ID:vgwpYOPq0
大和「だがお前が死んだら、弟妹が生まれない限り家は絶えてしまうんだぞ」
大和「俺だったら相模が何回殺されようとも、自分が助かる方を選ぶぜ!」
日本「うーん、それもそうですよねぇ」
日本「わかりました、どうぞお願いします」ペコリ
相模(ガーン
山背『わかった』
山背『ほんなら始めてください!』
飛騨(コクリ
飛騨は竹槍を相模の脇腹に向けて構える。
飛騨『でりゃあ!!』
グサーッ
相模『ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!』
ブツンッ
中継はここで終了した。
こうして、日本少年は一命を取り留めた。
気狂いの部分が排除されたせいか、
彼はその1ヶ月後に退院し、大学受験に間に合ったという。
ただし、いわば自分の一部を失くした彼は精神的に不安定であり、
そのせいで借金をこさえて後々大変なことになるのだった。
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