ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」

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323 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/09/15(木) 21:49:06.78 ID:BdVIRDOX0
>>321
すいません、もう少しかかりそうです
14話のオチは決まったんですが、アフガニスタンあたりを出せないかなぁと考えてるところで・・・
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 17:43:02.90 ID:YFkmBWJn0
>>323気にしないでエタラなければいい
325 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/09/18(日) 18:39:41.41 ID:tZSHSQE00
>>324
何が何でも大日本帝国編を書くまでは頑張ろうと思ってます
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 17:45:28.80 ID:3aVSwQAZ0
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 18:39:10.99 ID:AvqZF5/E0
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 18:49:09.33 ID:PEoNyJOF0
ほす
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 23:53:34.06 ID:0BadB0HT0
保守
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/04(火) 19:00:46.78 ID:RajryCTV0
まだですか?
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 22:08:17.70 ID:9/EhDvLI0
>>330落ち着いて深呼吸して素数を数えて落ち着こう(←一番落ち着いてない)
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 19:42:30.85 ID:ptLf2pbW0
用事が少し片づいたので、そろそろ書きかけの14話を仕上げようと思っています
遅筆ですみません
333 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/05(水) 19:44:24.37 ID:ptLf2pbW0
酉を付けるの忘れてました
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 12:46:26.49 ID:N4aIszB20
禿げしく舞ったる
335 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/07(金) 21:18:38.40 ID:jEdS9pI50
予想より長くなりそうなので、前後編に分けることにしました
前編分の人物紹介を完成させてから、今晩中に14話(前編)を投下したいと思います
本当に遅筆ですみません
336 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:23:55.51 ID:jEdS9pI50
第14話:見えざる敵を防げ:前編
 
キチガイ学園全病棟に警告音が響き渡った。
放送担当はドイツである。

ウーー!ウーー!

ドイツ「「全校生徒の皆さん、ただいまより緊急事態に向けた訓練を行います」」

ドイツ「「緊急事態に備え、生徒は10日間の食糧や5日分の水、現金を準備しましょう!」」

ドイツ「「それでは各自自由にグループを作って、せいぜい対策を練ってください」」

ベルギー「「おい、"せいぜい"ってどういう・・・ぐぁっ」」

ダン!ダン!ダン! ベルギー「ぁぅぅ・・・」 ダン!ダン!

ドイツ「「放送は以上!」」

ピーーーーィィィン・・・ガガガッ

ブツッ
  
  
  
カナダ「おい、ベルギーどうなったんだよ・・・怖いよ!」

イギリス「あいつらやべぇな・・・」ブルブル
337 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:25:02.34 ID:jEdS9pI50

アメリカ「俺は結構好きな行事だぜ」

イギリス「ま、俺らはこれでいいとして何人くらい集めんだ?」

オーストラリア「お、親分!俺たちは同じメンバーでやんしょ?」

イギリス「あん?たりめぇだろ、兄弟も同然でぇ!」ビシッ

オーストラリア「おやぶぅぅぅぅん!一生ついてきやすぜぇぇぇ!##」ウルウル

ニュージーランド「いつものいけ好かねぇ親分よりこっちの親分のほうが好きだァ」

カナダ(騒がしい連中だ)チッ

生徒達は各自グループを形成し、緊急事態に備えて如何に対策すべきかを議論した。

グループ形成の経過は省く。
  
------------------------------
  
【グループ1:ロクデナシ対策会議】

フランス「本日も議長を務めさせてもらうフランスだ」

フランス「だいたいEUのメンバーなわけだが、他の奴らも紹介はいらないな」

フランス「前に書いてある通り、"ロクデナシ"とどう付き合うか考えていこう」

ドイツ「忌々しき問題だよね」

ベルギー「さっきの謝れよ偽善者め・・・」ボロボロ
338 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:26:03.98 ID:jEdS9pI50

フランス「その対象者は具体的に誰かと言うと」

フランスは前のホワイトボードに名前を書いていく。

・イギリス(←ローストビーフ)
・シリア
・イラク
・ロシア

フランス「こんなところだな?他に意見がある人は・・・いないみたいだ」

トルコ「議長、質問が」

フランス「どうぞ」

トルコ「ご存知の通り、俺はEUグループにまだ入れていない」

トルコ「俺はだいぶ前から入りたいと言っているのにまだ駄目だとあんたらは言う」

トルコ「シリアやイラクの世話をしたら入れてくれると言うから俺は頑張ってるわけだが」

トルコ「本当に俺をEUグループに入れてくれる気はあるのか?」

フランス「彼の質問に答える人は?」

全員「・・・」シーン

フランス「・・・・・・おい、誰かいないのか」

トルコ「議長が答えてくれてもいいんだぞ?」
339 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:27:13.32 ID:jEdS9pI50

フランス「あー、えーと、あれだよ」

フランス「まだシリア達が安定しないし、EU加入の儀式って結構時間かかるからサ」

トルコ「儀式って何だ、初めて聞いたんだが」

フランス(俺だって知るかよ、でまかせなんだから)

フランス「秘密の儀式なんだよ、それをやらなきゃ友情は築けないんだ」

フランス「特に儀式では豚肉を使う場面があるから、慎重にルールを改定する必要もあるし」

フランス「お前を入れたい気持ちは山々なんだが、準備ができてないんだ」

トルコ「本当かなぁ。俺を入れたくなくて嘘ついてんじゃないのかな」

スペイン「本当だよ」 ルーマニア「本当に本当」 ハンガリー「ちょーマジ」

バチカン「ムスリムなんか入れてたまるものか」ボソッ

イタリア「パーパ・バチカン!思ってても言っちゃダメです!しーっ」ヒソヒソ

トルコ「最近なんだかお前らが信用できなくなっててさー」

トルコ「もっと真剣にクルアーンを読んで実践しようかと思ったり」

トルコ「ロシアってもしかして言うほど悪い奴じゃないのかもと思ったり」

ドイツ「それは間違いだ!僕らは完全に君の味方で、ロシア君は完全に敵だよ!」

ウクライナ「そうよ、あいつがいい人なわけないでしょう?」
340 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:28:03.96 ID:jEdS9pI50

ドイツ「だいたい、ロシア君と手を組んだらアメリカ君が黙っちゃいないよ」

トルコ「それはそうだな・・・うん」

ドイツ「それに君が熱心なムスリムになったら、ブルストが食べづらくなるじゃないか」

フランス「もう質問はないな、トルコ」

トルコ「うーん・・・なんか釈然としないけどいいや」

フランス「それじゃー次、裏切り者のイギリスをどういじめるかについてだ」

ボツワナ「・・・」

その中で唯一の黒人ボツワナは、シリアたちの不安からこのグループに参加したものの、
全く話題に入れずにいた。

そこで、同様に唯一の黄人参加者の中国に話しかける。

ボツワナ「ねぇ中国君、なんだか僕らに馴染みの無い話ばかりだね」

ボツワナ「僕も何か話そうと思うんだけど、全く思い浮かばないよ」

中国「何を言ってるんだ?お前は何も喋る必要がないぞ、トークン・ブラック」

ボツワナ「とーくん・・・?僕はボツワナだよ」

中国「わかってるよ、俺はさしずめトークン・アジアンと言ったところか」

中国「連中に誘われたからここに来たんだろ?」

ボツワナ「う、うん・・・シリア君たちも怖いし」
341 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:29:01.47 ID:jEdS9pI50

中国「それは黒人を入れることで自分達は平等な人間だと思いたいからだよ」

中国「お前のここでの仕事は、連中に混じって座ることだけだぞ」

ボツワナ「えっそんなあ」

中国「ほら、あそこのスウェーデンを見てみろ。奴もそうさ」

ボツワナ「でも彼は白人だよ」

中国「全身虹色の服を着てるだろ、あれは性的マイノリティとしての参加だ」

中国「本当はみんなゲイなんか仲間に入れたいとは思ってない」

ボツワナ「そ、そうだったのか・・・難しいなぁ」

中国「難しいのは今だけだろうな、いずれこの問題は消滅するからな」

中国「奴らは自分たちを特別にする根拠がなくなるだろう」

中国「ドイツがソーセージとビールを排除する日も近いぜ」

ボツワナ「なんだか、君の話も難しいよ」

中国「ちなみに俺には発言権があるんだ、すまんな」

ボツワナ「?」

中国「俺はこのトークン・アジアンの席を高値で買ったからな」
342 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:29:50.15 ID:jEdS9pI50

中国「奴らは金のためなら靴の裏を舐めることも厭わん連中だ」

中国「既に奴らは俺の言いなりだ」

中国「おい、鼻からミミズを入れるとかどうだ?」

フランス「いいなぁそれ!」

ドイツ「素晴らしいアイディアだと思うよ中国君!」

ボツワナ(ほ、ほんとうだ・・・)

----------------------

【グループ2:大災害・テロ対策会議】

日本「えー、恐れ入ります。本日議長を務めさせていただきます日本です」

日本「中国君がやたらグループ1の席を買ったことを僕に自慢してきました」

日本「決して羨ましくはないのに何か負けたような、不思議な気持ちです」

日本「遺憾の意を示しつつ、彼の持ち物全部に"天安門事件"と書いたらスッキリしました」

日本「それでは爽やかに議論を始めていきましょう」

インドネシア「すっげぇ清々しい気分になったよ」

ベトナム「日本、お前いつからそんな良い仕事をするようになったんだ?」

韓国「なんて酷いことを・・・中国君は一族の刺客に消されるかもしれないわ」

台湾「水道局の人たちが来るのよ」
343 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:30:39.83 ID:jEdS9pI50

日本「それじゃ、まずはスクリーンを見て欲しい」

日本はホワイトボードの前にスクリーンを出して、
パワーポイントを起動させた。

――毎日懸念すべき災厄――

・地震
 ・津波
 ・火災
  ・火災旋風
 ・保険
 ・救援物資
 ・精神的ケア
 ・原発(別項)

・台風
 ・水害
  ・人は用水路が気になる
 ・農作物被害

・テロ
 ・赤軍
 ・カルト宗教団体
  ・新興宗教の判断
  ・イスラム過激派
 ・空港乱射
 ・ハイジャック
 ・大使館占拠
 ・誘拐
  ・人質事件
   ・自己責任か否か
 ・立て篭もり
  ・カップラーメン
 ・地下鉄サリン
  ・図書館(個人情報保護の観点)
 ・誤認逮捕の懸念
344 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:31:38.46 ID:jEdS9pI50

・火山噴火
 ・予知は可能か
 ・火砕流
 ・危険性の認識
 ・北朝鮮の死亡

・原発事故
 ・プロフェッショナル人材の育成
 ・マニュアル
 ・老朽化
 ・地震
 ・代替案

・核兵器
 ・核クラブメンバーの意見
 ・北朝鮮
 ・核武装論
 ・核拡散
 ・コールタールの可能性
 ・核兵器のない世界の実現
  ・非核三原則
 ・核兵器に代わる超兵器
  ・神の杖(アメリカ君所持)
  ・HAARP?(アメリカ君所持)

・問題児
 ・支那畜
 ・露助
 ・シリア
 ・北朝鮮
 ・アメ公

日本「こんな感じで参考資料を用意したよ。お手元のレジュメもご覧ください」

シンガポール「ちょっと待った、これ全部議論するわけ?」
345 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:32:31.87 ID:jEdS9pI50

フィリピン「毎日これだけの心配してたら身が持たないよ」

日本「・・・君たち、死ぬぞ?」ギロリ

フィリピン「ひい!」

日本「これ全部が一人の人生で経験することだってありうるのだよ」

日本「我々は既に、何が何でもカボチャを作れらねばならない時代に突入している」

韓国「はい!意見があるわよ議長!」

日本「何だいパンちゃん」

韓国「地震の項目に『流言発生に伴う虐殺事件』が抜けてるわよ!」

日本「おっと、忘れていたよ。ありがとうパンちゃん」ニッコリ

韓国「日本があたしに感謝してる!嬉しい!あたしの勝ち!##」

日本「それと、その下に『プロパガンダ利用の防止』も足しておくね」

韓国「何を・・・何を言ってるの」

そのとき、北朝鮮はパニックを起こした。
火山噴火と核兵器の文字に反応したらしい。

北朝鮮「うおおおおお白頭山が!白頭山が噴火するのかぁぁぁぁぁ!」

韓国「キャーーッお兄ちゃんがパニック起こしたぁぁん」
346 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:33:18.06 ID:jEdS9pI50

日本「パンくん落ち着いて、噴火してるのは君の頭のほうだ!」

北朝鮮「ノドン!テポドン!ムスダン!余の怒りだ!ウワァァァン」

北朝鮮は暴れて、妹を突き飛ばして日本を殴った。

ポコンポコンポコン ※殴っている音

韓国「ああ、アメリカ君がいれば・・・サードがあれば・・・」ガクガク

ポコンポコンポコン ※殴っている音

日本「たいして痛くはないが癪だ・・・ヘイトスピーチが言えたなら」

韓国「ヘイトスピーチ反対!」キッ

日本「だろうね」

そのとき、それまで無言だったインドが立った。

インド「うるさい黙れ」
347 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:34:10.26 ID:jEdS9pI50

インド「ブッダがお前に対して微笑んでいるぞ」

インドはポケットから何やらスイッチを取り出し、ONを押した。

ヒュッ・・・!

北朝鮮「えっ         」
   
   
   
   
   
   
   
  
日本少年は乱れたシャツを整えて、パソコン操作を続けた。
一同は静かに資料を見た後、白熱した議論を展開した。
 
北朝鮮少年の座席には、熊のぬいぐるみが置かれていた。

-------------------------

【グループ3:新世界秩序計画会議】

アメリカ「あー、議長は俺がやるからな」

カナダ「イェーイ」

一同はアメリカに拍手を贈る。

パチパチパチ
348 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:35:11.38 ID:jEdS9pI50

アメリカ「今日の議題はこれだ」

・ロシアのクソ野郎
・中国のサバノビッチ
・EUグループのクソ共
・暴走偽善者ドイツ
・ナード日本のイチャモン
・邪悪なムスリム共

アメリカ「こいつらが俺たちの邪魔をするわけだ、異論はないな」

イスラエル「ああ、そいつらは特に悪いゴイムさ」

イスラエル「だが、ここにいる君たちは善いゴイムだよ」

アメリカ「わかってるぜ」

イギリス「善良なるアングロサクソンでぃ」

アイルランド「へへへ」

イスラエルはアイルランドを見て、アメリカに小声で尋ねた。

イスラエル「おい、なんでここに貧乏人がいるんだ?」

アメリカ「つれないこと言うなよ、あいつも俺の友達だぜ?」

アイルランドたちは、アメリカの用意した禍々しいほどに鮮かな色の菓子を食べる。

アイルランド「このグループだとお菓子いっぱい食えるんだろ?」モシャモシャ

イギリス「そうだぞ」クッチャクッチャ

オーストラリア「ぜーんぶアメリカのおごりだ」ムシャムシャ

カナダ(馬鹿ばっか)
349 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:35:50.88 ID:jEdS9pI50

アメリカ「あー、じゃあまずロシアから」

アメリカ「こいつは最大の要注意人物なわけだ、そして強い」

イスラエル「だが貧乏だ」

アメリカ「しかしやっかいなことに、俺たちの企みをいち早く嗅ぎつけるのが奴だ」

イスラエル(俺の計画には誰も気づいていないと思うがな)

ニュージーランド「あいつの言うことを信じる奴なんていんのかよ」

カナダ「皆の前で『アメリカの秩序には従わない!』とか言ってたけど妄言扱いさ」

イギリス「ドイツは実はロシアの大親友だって噂があるぞ」

カナダ「ドイツの恋人のポーランドのほうがやっかいじゃないか?」

イギリス「それでも力があるのはドイツだって」

イギリス「EUグループは実質ドイツの私物だぜ」

アイルランド「うんうん」

オーストラリア「でもドイツぁブルーチームだぜ」

オーストラリア「やっぱロシア込みで危ねぇのはレッドチームの中国だ」

アメリカ「お前、中国と仲良くなかったっけ?」

オーストラリア「ちげーし!くそジャップの嘘なんか信じるなよ!」

イスラエル「中国は成金だからな、気に食わん」
350 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:36:43.93 ID:jEdS9pI50

アメリカ「ところで俺は、ジャップはアジアの裏ボスだと睨んでるんだが」

オーストラリア「ジャップが?まっさかぁ!」

オーストラリア「それだけはありえねぇってwwおめぇが一番わーってるはずだぁ」

カナダ「日本は君に忠実な犬だよ」

アメリカ「ああ、俺もそうだと考えてきたんだが・・・奴は妙なことをするから」

アメリカ「早朝にTakamimusubiとかいう奇妙な悪魔に祈ってやがるし」

アメリカ「デカいカラスに話しかけているのを見たこともある」

アメリカ「中国は奴の何かに警戒している節がある」

アメリカ「奴は宇宙人のスパイかもしれない」

イスラエル「そういえば、俺に『君と僕は遠い親戚かもしれない』とか言ってくるな」

イスラエル「俺の金でも欲しいのかと勘ぐっちまうよ」

カナダ「それってただの変な奴じゃないの?ここは精神病院なんだし」

イギリス「やたら"治療"を連呼するあたり怪しいかもな」

オーストラリア「えー?そっすかぁ?」

アメリカ「放っておいたら、何をしでかすかわからないヤツだ・・・」

アメリカ(常に監視が必要だ)
351 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:37:30.60 ID:jEdS9pI50

イスラエル「それよりも、一番警戒すべきは中東グループのムスリムじゃないかな?」

アメリカ「ああ、そろそろサウジアラビアをぶっ殺す頃合かなとは思ってるんだ」

オーストラリア「ひゅーっわくわくする」

イスラエル「あいつらは卑劣だ、俺の帽子をトイレに投げ捨てたりするし・・・」

カナダ「帽子って皿みたいなほう?黒いツバ付のほう?」

イスラエル「どっちもだ・・・」シクシク

イスラエルが陰湿なイジメの数々を思い出して泣いていると、
少女バルバドスが飲み物を持ってきた。

バルバドス「まぁ!どうしたのイスラエル君!」

イスラエル「いや、なんでも・・・なんでもない」

バルバドス「いいえ、きっと例のイジメっ子共を思い出していたんでしょう?」

イスラエル「違うんだ、そんなくだらないことで泣くわけない・・・」グスグス

バルバドス(キューーーン!///)

バルバドス「温かいお茶飲んで、落ち着いてね」ニッコリ

バルバドスはメンバー全員に飲み物を配る。
352 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:38:22.05 ID:jEdS9pI50

バルバドス「はい、コーヒー」

アメリカ「あんがと」

バルバドス「はい、ホットチョコレート」

カナダ「ありがとう、バルバドスさん」

バルバドス「はい、ミロよ」

オーストラリア(黒人女の入れたやつかよ・・・)

バルバドス「はい、お紅茶ですよ親分」

イギリス「え・・・あ、ああ」(紅茶か・・・)

アイルランド「紅茶だーーっ俺超好きーー#」

全員に飲み物が行き渡った。
しばらくすると、何やら様子のおかしいメンバーが現れた。

イスラエル「んん・・・?何だ・・・なんか、頭がボーッとする」

イスラエル「それになんか変な気分だ・・・///」ボー

バルバドスはイスラエルの首元に手を当てる。

バルバドス「まぁっ大変!本当に熱っぽいわ!」

バルバドス「わたしが!わたしが彼を保健室に連れて行くわね!」

アメリカ「頼むぜ」
353 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:39:11.30 ID:jEdS9pI50

部屋を出て行く際に、バルバドスはアメリカにウインクをした。

アメリカ(一体どんな媚薬を盛ったのか気になるが、それはさて置き・・・)

そのとき、イギリスが頭を押さえて苦しみ始めた。

イギリス「ぐあぁぁっ・・・やめろ、ヤメロォォ」ジタバタ

アイルランド「い、イギリスぅ!どうしちまったんだよ、頭痛いのか?!」アワアワ

イギリス「これは、これは俺の体だぞ・・・嫌だ・・・嫌だぁ」ジタバタ

イギリスはしばらくの痙攣の後、静かになった。

アイルランド「おい・・・イギリスが!やばいよ、医務室に連れて行かないと」

イギリス「その必要はありません」

床に倒れていたイギリスは立ち上がり、何事もなかったかのように席に着いた。

アイルランド「あ!いつものくそったれイギリスに戻っちゃった!」

イギリス「どうも、お間抜けアイルランド君」

アイルランド「ほら見ろ、くそったれだ!」

イギリス「さて、準備は整ったようですね」

アメリカ「ああ、そろそろ薬が回る頃だ」

そこでようやく、アイルランドは周囲の異様さに気がついた。
354 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/07(金) 22:40:23.90 ID:jEdS9pI50

アイルランド「な、何だよお前ら・・・何を企んでるんだよぉ・・・」ガクガク

イギリス「ケルトの血が必要でしてね、私の代わりに君が選ばれたのです」ニッコリ

アメリカ「俺、ドイツよりも腕はいいんだぜ」

アメリカはメスを手にして不気味に笑う。

アイルランドはすぐに部屋を出ようとしたが、カナダたちによって出口は封鎖されていた。

そもそも、猛烈な眠気に襲われたために、彼は歩く事もままならなくなっていた。

アメリカ「ウィッカーマンの用意はできた」

世界政府を志す闇の勢力も、一枚岩ではないのだ・・・
と、Godot MacGuffin先生の調書に書かれていたとかなんとか。
 
 
-------[人物紹介]--------

インド:反社会性パーソナリティ障害と診断されたため、この学校に送られてきた。
     キチガイ学園に来る以前は、レイプ&殺人のセットは当たり前だったと言う。
     本人のカーストは並のようだが、格下だと見なした相手にはとことん強く出る。
     (キチガイしかいないためか)当校では大人しいほうだが、短気な面もある。

カナダ:自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
     非常に温厚な性格で、周囲の生徒からはなぜ彼がここにいるのか疑問を持たれている。
     どこからどう見ても模範生だが、誰もいない場所では恐ろしい一面を出すようだ。
     メープルシロップとプーティンが大好きとのこと。

アイルランド:マリファナ中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
        イギリスのことが大嫌いで、イギリスが酷い目に遭えば彼は心躍るという関係。
        熱心なカトリック教徒であり、素行も(当校の中では)模範的である。

バルバドス:キチガイ学園の生徒だと思われているが、実は彼女は清掃等の非正規職員である。
       同僚のセーシェルやルクセンブルクたちと共に、キチガイ学園に配属されてきた。
       入院してきたイスラエルに一目惚れしたらしく、彼に猛アタックを試みる。
       オーストラリアたち同様に、イギリスを親分と呼んでいる。黒人の女の子。
  
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 13:31:57.06 ID:7wLV344i0
乙 北朝鮮が人形にwwwwwwwwwwwwww
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 12:09:38.83 ID:95nD/s1W0
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 21:56:28.77 ID:JSDl3yyc0
ほしゅ
358 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/19(水) 15:26:12.40 ID:0t0gSzl30
すみません、あと3日は更新無理っぽいです・・・
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 02:34:36.27 ID:nHZl87jN0
つまり3日経っても更新されない場合は>>1飲みに危険が及んだってことか
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 10:14:58.52 ID:Ki1/jWrK0
>>1の身に何が・・・!
361 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/25(火) 19:52:35.23 ID:qpr5W0r70
>>360
すいません、生きてます・・・
明日にはなんとか更新したい・・・
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:03:29.52 ID:+1MT3iK20
舞い踊るための準備体操してくる
363 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/26(水) 19:59:55.26 ID:4/g0g0Js0
待ってくださる方すいません
用事が入ってしまったので今日も無理そうです
明日には更新するつもりです
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 12:41:38.07 ID:Sg1AgEyX0
準備体操するための道具買ってくる
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 01:50:43.02 ID:KtVfZ+bg0
(´・ω・`)
366 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/29(土) 01:56:30.71 ID:NRtABYaS0
本当にすみません
後は人物紹介だけなので、今日中には出せます!
待たせすぎてすみません!
367 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/10/29(土) 11:53:33.54 ID:NRtABYaS0
お待たせしました!前回の更新から3週間も経ってしまいました
前回トルコの人物紹介を忘れていたので今回に回しました
あと、人物紹介の空白スペースが面倒な上にスマホで非常に見づらいので、
今更ながら仕様を変えることにしました
368 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 11:55:36.09 ID:NRtABYaS0
第15話:見えざる敵を防げ:後編
  
【グループ4:イスラエル対策会議】

ヨルダン「えーっと、今日の議長を務めるヨルダンですよろしくー」

パチパチパチ・・・

ヨルダン「えー、今日の会議内容はそのまま、イスラエルのいじめ方を考えることだよ」

サウジアラビア「最近マンネリ化してるもんな」

イラン「あいつの帽子、もう隠せる場所がなくなってきてるしな」

シリア「ていうか、あいつにちゃんと効いてるのかな?俺たち優しすぎるんじゃない」

カタール「過去のEUグループのイジメを超えられない感はある」

バーレーン「いや〜あれ常人には思いつかないえげつなさだったし」

クウェート「ジュース注射はないわー・・・なんか打ち上げ花火とかも使ってたし・・・」

イラク「あんだけイジメられたのに形成逆転するとかパネェなあいつ」

ヨルダン「パレスチナ、なんか意見あるかな?」

パレスチナ「・・・」
369 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 11:56:28.69 ID:NRtABYaS0

満身創痍のパレスチナは、パソコンで文字を打つ。

カチカチカチ・・・

「あいつに半端なイジメは効かない。腹いせに俺が殴られる回数が増えるだけ」

その文面を見て、一同(サウジアラビア以外)は思わず涙ぐんだ。

ヨルダン「そ、そうだよね・・・」ホロリ

モロッコ「あいつ、強すぎるんだよ」ホロリ

エジプト「早く喉、治ればいいな・・・」ホロリ

イラン「畜生!パレスチナのためにもあいつをぶっ殺さないと!」

アラブ首長国連邦「サウジアラビア、何か良い考えを持ってそうだね」

サウジアラビア「はっw顔に出てたか?」

サウジアラビア「いや〜〜ユダヤは潰さなきゃなって考えてただけだ」

サウジアラビアは表情に気持ちを出してしまったことを反省して、
いつもの反笑いを保ちながら考える。

サウジアラビア(アメリカの助けがなくなれば、イスラエルはすぐ殺れるさ)

サウジアラビア(最近のアメリカは目に見えて俺を煙たがっている)

サウジアラビア(俺を潰す計画を、クソな友人達と語らっていることだろう)
370 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 11:57:19.68 ID:NRtABYaS0

サウジアラビア(今まで俺を利用することも多々あっただろうに、忘恩の野郎め)

サウジアラビア(おそらく―――イラク・リンチの件で俺を責めて金を毟る腹だ)

サウジアラビア(俺は奴に結構な額を貸してる・・・その前にそれを回収するしかない)

サウジアラビア(それをすれば奴だけにとどまらず、全校生徒が痛い目を見るだろうが)

サウジアラビア(知ったことか!皆ジャハンナムへの道連れにしてやる!)

サウジアラビア(だが、まだ言わない―――時を待て)

サウジアラビアは急に真剣な顔になり、勢いよく席を立った。

ヨルダン「サウジ?」

サウジアラビア「・・・」

サウジアラビア「イスラエルの帽子をさ・・・」

ゴクリ

全員が息を呑んで耳をサウジアラビアに傾ける。

サウジアラビア「・・・アフガニスタンの帽子とすり替えようじゃないか」

全員「!!!」
371 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 11:58:13.98 ID:NRtABYaS0

クウェート「そ、それは・・・そんなことをしたらイスラエルは死んでしまう!!」

カタール「恐ろしすぎる・・・」

シリア「うっわー・・・」

イラン「マジで?確かにイスラエルはどうあがいても殺されるだろうケド」

ヨルダン「待ってよ、帽子をすり替えるのがまず命がけなんだけど?!」

EUグループの過去のイジメを凌駕するサウジアラビアの提案。
簡単でしょぼいように思えるこの方法のどこが恐ろしいのか?

まず前提として、アフガニスタンがかなりヤバい奴であること、
そして、彼が帽子(Pakol、パコール)を愛用して常にかぶっていること、
とにかく、アメリカやロシアも手を出せない梟悪な人物だということがある。

彼の目を掻い潜って、イスラエルの帽子とのすり替えに成功したとしよう。
イスラエルは当然、自分の帽子が別人のものと替わっていることに気がつく。
アフガニスタンの方も同様である。

イスラエルがアフガニスタンの帽子だと気がつかずに怒って捨ててしまった場合、
彼は殺されるだろう。

帽子の持ち主に気がついて、イスラエルがアメリカに助けを求めても、
アメリカは助けてくれないだろう。ロシアも同様である。誰も助けない。

イスラエルがアフガニスタンに帽子を返しに行っても、
怒ったアフガニスタンに恐ろしい責め苦を施されて殺されるだろう。

アフガニスタンの方はイスラエルの帽子だとすぐにわかるだろうから、
自らイスラエルを殺しに出向くのだ。

つまり、イスラエルの助かる道を考えるほうが難しい。
372 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 11:59:05.40 ID:NRtABYaS0

サウジアラビア「・・・で、そのすり替え悪戦を実行するのは」

サウジアラビア「エジプトだ」ニコッ

エジプト「そんなあ!」ガーン

ヨルダン(よかった、俺じゃなくて)

エジプト「でもでもでも・・・ベリーダンスのDVD送ってもらう予定だし!」

エジプト「それ見るまで死ぬわけにはいかんよ!」

サウジアラビア「安心しろ、音楽も踊りもハラムだから見る必要がない」

サウジアラビア「むしろ見たら目が腐る上にジャハンナムに行くことになるぞ」ニヤッ

エジプト「ハラムじゃない!」

サウジアラビア「 ハ ラ ム だ 」ギロリ

サウジアラビアはシャムシールをちらつかせる。

エジプト「あうう・・・」

果たして死ぬのはエジプトかイスラエルか?
エジプトは無事ベリーダンスのDVDを視聴できるのか?
それはまた別のお話・・・

-------------------------

グループ5は主に中南米グループ、グループ6には阿弗利加病棟の生徒が集まったが、
ゲーム三昧だったり喧嘩三昧だったりでまともに会議を行っていないので、
ここでは詳細を省くことにする。
373 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:00:14.11 ID:NRtABYaS0

-------------------------

【グループ7:スタンっ子倶楽部超会議】

スタンっ子倶楽部、名前に「スタン」の音を持つ生徒達が結成したサークルである。
主な活動内容はゲームやテスト勉強である。

ウズベキスタン「えっとー、今日の司会は俺だよ!」

ウズベキスタン「今日はー、カザフスタンの両親が離婚を回避したことのお祝い!」

ワーッパチパチパチ

カザフスタンがホワイトボードの前に立つ。

カザフスタン「心配させたね、どうやら両親の冷え切った関係は改善されたみたいだ」

カザフスタン「名前がカザフエリになるかと思ったけど、変わらないよ!」

ワーッパチパチパチ

トルクメニスタン「よかったね!メロンの日じゃないけど、メロン持って来たよ!」

タジキスタン「これからもスタンっ子倶楽部のメンバーだ!」

普段はなかなか参加できないメンバーも、祝いの言葉を贈った。

タタールスタン「おめでとう!やっぱりスタンじゃないとな」

バシコルトスタン「おめでとーっ」

ダゲスタン「おめでとう」

上の3人はキチガイ学園の生徒ではなく、
ロシアの従者として交代制で送りつけられている。
374 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:03:15.09 ID:NRtABYaS0

カザフスタン「ありがとう、でも君たちロシア君についてなくていいの?」

タタールスタン「いーのいーの!あいつと居ると気分だだ下がりだし」

ダゲスタン「金で雇われてるだけの関係で、別に友達じゃないし」ボソッ

バシコルトスタン「坊ちゃんが文句言っても、旦那様は妄言だと思って無視するよきっと」

タタールスタン「今日たまたま当番でよかった!」

ウズベキスタン「しぇ〜〜あのロシア君をそんな風に言えるなんてすごいや!」

祝いの様子を少し冷めた目で見る少女が居た。

パキスタン「はぁ、バッカみたい。なんてくだらないことで悩んでるの?」

そこへ、"帝国の墓場"と恐れられる少年・アフガニスタンが彼女に声をかける。

アフガニスタン「お前にはどんな深刻な悩みがあるんだ?ハニー」

パキスタン「誰がハニーよ、死ね!」

アフガニスタン「俺だって嫌だよ、冗談じゃねぇぜ!」

パキスタン「アンタが自分で言ったんじゃないのさ!」

アフガニスタン「だってお前、俺の奥さんかってくらい凶悪女じゃん」

パキスタン「凶悪女って何よ、アンタに言われたかないわ」

パキスタン「あたしだって年頃なんだから、悩みの一つや二つはあるのよ」
375 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:04:04.57 ID:NRtABYaS0

パキスタン「年頃だし、退院したらきっと親に決められた相手と結婚させられる・・・」

アフガニスタン「まさかお前、嫌なのか?」

パキスタン「当たり前でしょ!自分で選んだ人と結婚したいわよ、そりゃ!」

アフガニスタン「じゃあお前、自分の子にも自由に結婚させるのかよ?」

パキスタン「バーカ!そんなことしたらガソリンかけて焼き殺してやるわよ!」

アフガニスタン「だと思った!やっぱりお前はいい女だ」

パキスタン「でしょ?アンタに褒められてもちーっとも嬉しくないけどね!」

アフガニスタン「んだよぉ、アメリカか中国だったら嬉しいのかよ」

パキスタン「バーカね、アンタが嫌いでアメリカと仲良くしてるだけだし」

パキスタン「インドが嫌いで中国と仲良くしてるだけだし!嬉しくもないわ」

アフガニスタン「そういや、さっきインドの奴が例のスイッチを押したってさ」

パキスタン「・・・嘘」

パキスタンは取り乱してアフガニスタンの胸倉を掴む。
アフガニスタンはニヤニヤと笑う。

パキスタン「あいつが?あたしより先にあれ使ったの?」

アフガニスタン「ああ、おかげで北朝鮮が消滅したらしいぜ」
376 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:04:56.66 ID:NRtABYaS0

パキスタン「くそったれ!あたしが先に使うつもりだったのに!」

パキスタンは悔しがって、壁を思い切り殴る。

パキスタン「くそがくそがくそがくそが!ぶっ殺してやるインドめ!」ドンドンドン

アフガニスタン「おいおい、どうせなら俺の殺人トレーニング手伝ってくれよ」

パキスタン「わかってるわよ!・・・あっななな、何言ってるのよ」

パキスタン「アンタと仲良く見えるじゃないの!ちょっとだけだからね」

アフガニスタン「何だお前、俺をまた危険なトレーニングに誘うつもりだな!」

パキスタン「何よ、邪悪なトレーニングに誘ってるのはアンタの方でしょ!」

アフガニスタン「そうはさせるか!」 パキスタン「こっちのセリフよ!」

仲がよかったり突然大喧嘩を始めたりする不思議な関係であった。

アフガニスタン「まぁいい、喧嘩はなしにしてやんちゃタイムにしよう」

アフガニスタンはポケットからやんちゃな物をチラつかせる。

アフガニスタン「メキシコとコロンビアにも後であげよっと」

アフガニスタン「フィリピンにもあげようかな?」

パキスタン「ちょっと、さすがに今はまずいわ。皆がいるもの」

アフガニスタン「えー・・・・・・仕方ないか」ハァ
377 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:06:16.87 ID:NRtABYaS0

彼はしぶしぶやんちゃな物をポケットに戻した。

アフガニスタン(しょうがないから脳内麻薬で我慢しとこう・・・)

彼は目を瞑って、妄想にふけった。危険な妄想である。

彼は金槌を持っていて、アメリカの頭部を思い切り砕いた。
アメリカはよろけたが、彼は素早くアメリカの胸を殴る。
アメリカは即死だが、なおも金槌で殴り続ける。
次にロシアを見つけて―――

・・・これ以上は説明できないような残虐なことを妄想ではやってのけた。
実際理性がなければ、彼は現実でも行動に移すだろう。

彼は気分が著しく高揚して、不気味に笑い出す。

アフガニスタン「ククク…アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \/ \/ \」

そこへ割ってパキスタンが声をかけた。

パキスタン「ちょっと、帽子かしなさいよ」

アフガニスタン「あ!?この帽子は何人たりとも渡さねぇぞ!」

パキスタン「何よ、ほつれてるから直してあげようと思ったのに」

アフガニスタン「ん?・・・ああ、ほんとだ」

パキスタン「ほら、かしなさいよ。アメリカには絶対内緒ね!」

アフガニスタン「しかたねぇなぁ」

パキスタン「しかたないわねぇ」
378 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:11:15.07 ID:NRtABYaS0

ドタドタドタドタ・・・

ガラッ

ベラルーシ「ねぇ!ロシア君知らない!?」

ウズベキスタン「えー?誰か知ってるー?」

タタールスタン「知るわけねーよ!あんな暗くて怖い奴」

ベラルーシ「何で従者が知らないんだよ!もう、何で僕を誘ってくれないの!」

ベラルーシ「ロシアくぅぅぅん!!親友の僕がここに!ここにいるよ!」

ベラルーシはロシアを求めて学校中を探したが、一向に見つからなかったという。

-------------------------

【グループ8:反新世界秩序計画会議会議】

教務室近くの職員専用トイレで、ロシアは便座に座っていた。

ロシア「えー、本日議長を務めるロシアだ。よろしく」

パチパチパチ・・・ ロシア「いいぞー!」 ロシア「ガンバレー!」

ロシアは一人で何役も務めた。

ロシア「この会議は、グループ3の新世界秩序計画会議に反対するものだ」
379 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:12:08.49 ID:NRtABYaS0

ロシア「何か意見のある者は?」

ロシア「はい、議長!」

ロシア「ロシア君、どうぞ」

ロシア「私は潜入捜査によって、奴らの計画書を入手しました!」

ロシア「さすが諜報担当、仕事が速いな」

ロシア「内容を簡単に述べますと、奴らはケルト魔術を使う模様」

ロシア「やはり・・・奴らはイイスス・ハリストスの敵だ」

ロシア「おお、神よ!邪悪なアメリカやEUを正してやってください!」

ロシア「議長、アメリカの手下・日本の奴が金の力で我々を誘惑しますが」

ロシア「ああ、かなり深刻だよな」

ロシア「父さんがお小遣いをくれれば問題は解決するんだがなぁ」

ロシア「我々の父はビタ一文くれませんからね」

ロシア「おかげですっかり貧乏人扱い」

ロシア「だが、日本の誘惑に負けない!秘蔵エロDVD4枚も返さない!」

ロシア「議長、従者のチェチェンが我々を殺そうと企んでいる問題について」

ロシア「うう・・・あいつ、こっちに送られる度に嫌がらせをするんだ」
380 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:12:59.22 ID:NRtABYaS0

ロシア「父さんに何度手紙で訴えても、まともに取り合ってくれない!」

ロシア「ついには弟のイングーシの方も毒されてきたと言うのに」

ロシア「もしかして我々、父に愛されてないのでは」

ロシア「・・・・・・」

ロシア「・・・そそ、そんな、そんなわけ」

ロシア「待って!待ってください議長!」

ロシア「なんだよぉ」

ロシア「偉大なるお父様は、我々を愛してくださっていたのです」

ロシア「これが証拠です!」

ロシアは小包を開けて中身を確認する。

ロシア「これは・・・RS-28!」

ロシア「邪悪なアメリカ達はこれをサタン2と呼んで恐れることでしょうね」

ロシア「フランスなんかは一撃で木っ端微塵に出来る威力です」

ロシア「父さん・・・」

議長は涙を流したので、右手はハンカチで拭いてあげた。

ロシア「わかったよ、父さん」

ロシア「俺はこれを使って邪悪なアメリカ達を駆逐するよ!」

こうして、会議は終了した。
381 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:13:56.42 ID:NRtABYaS0
  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

北朝鮮「うーん・・・ハッ!」

北朝鮮少年が目を覚ました。
なぜか彼はパンツ一丁で外に居た。
彼は思わず乳首を手で隠して、あたりを見回す。

北朝鮮「ボク・・・じゃない、余はなぜパンイチなんだ!?」

北朝鮮「ややっ、それにしても・・・ここは、学校の外にじゃないか!」

彼はキチガイ学園の防壁の外に出てしまったようだ。
これは、ブッダの微笑みのご利益なのかもしれない。

北朝鮮「改めて思うけど、監獄みたいな学校だよなぁ」シミジミ

北朝鮮「やった!あの恐ろしい世界から脱出できたぞ!」

北朝鮮「どうやら、余はついに縮地の術を体得したようだな」シシシ

※縮地法とは、道教における瞬間移動のような方術である。
この術は、北朝鮮の歴代将軍が使えることで国民には知られている。
『将軍様、縮地法を使う』という歌を参考すべし。

北朝鮮「余はついに、白頭神秘の術を体得したぞ!やっほーい!」

喜ぶのも束の間、彼は武装した特殊部隊に囲まれていた。

隊員「手を挙げろ!妙な動きをしたら即撃つ!」

北朝鮮「ヒエェェェ」
382 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:14:46.29 ID:NRtABYaS0

北朝鮮は確保され、鎮静剤を打たれた。
彼はそのまま、校内の医務室へと連れて行かれるらしかった。

北朝鮮「嫌だ嫌だ!あんなとこに戻りたくないよ!出してよぉ」

呆れ顔の中年男性が、少年の方へ歩いてきた。
彼は部隊長であり、名は南極と言うらしい。

南極「全く・・・『若い男がパンツイチで倒れている』と通報を受けたから来てみれば」

南極「思った通り、このキチガイ病院の患者だったわ!」

南極「警備員も雇わずとは、今度の院長は特に管理が杜撰だな、ああ腹が立つ!」

南極「おい、院長のマクガフィンを呼べ!どうせ女と遊んどるわ!」

隊員「ハッ!」

南極「それから中華民国氏に連絡だ。結界が壊れているらしい」

南極「前の院長のほうがマシだったわ・・・」ブツブツ

383 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/10/29(土) 12:15:36.65 ID:NRtABYaS0
  
-------[人物紹介]--------

 トルコ
 :全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。ギリシャとは犬猿の仲。
  中東グループの一員だがEUグループのお近づきになりたがっている。
  一方でなかなかメンバーに加えてくれないEUメンバーに不信感を抱きつつある。
  また、シリアの第二人格を支援した疑いがあったり、ロシアと仲良い疑惑がある。

 パレスチナ
 :イジメが原因の心的外傷後ストレス障害と診断されて、この学校に送られてきた。
  しかし、当校に入院してすぐにイスラエルのイジメターゲットにされる。
  イスラエルによるイジメの数々によって常に満身創痍で、声も出せないらしい。
  中東グループは彼に同情的な模様。

 タタールスタン
 :ロシアの家の従者の一人。ロシアが入院してからは当番制で当校に送られている。
  校内サークル・スタンっ子倶楽部のメンバーでもある。
  従者内では珍しくないが、ロシアとの仲はややよろしくない。
  「やればできる!」が口癖で、明るく真面目な人物。

 アフガニスタン
 :反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
  悪の限りを尽くすので、生徒達からは「帝国の墓場」という異名を送られる。
  メキシコ同様 麻薬の売人で、彼やコロンビアは悪友だという。
  パキスタンを敵認定しているが、やたら彼女に絡んでいる姿が見られる。

 パキスタン
 :自己愛性パーソナリティ障害と診断されたムスリムガール。
  アフガニスタンを敵認定しているが、やたら彼の悪事を手伝っている。
  従兄弟にインドとバングラディシュがいる。
  インドに対しては非常に憎悪していて、その縁で中国と仲がよくなったらしい。

 ベラルーシ
 :自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた少年。
   ロシアの従弟で、ロシアの父(ソ連)を非常に・非常に尊敬している。
   独占欲が激しく、ロシアの大親友を自称しているが彼にはしばしばスルーされる。
   美人の姉妹が多数いるために、色仕掛けにはビクともしない鋼の精神の持ち主。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/29(土) 12:46:35.32 ID:yvQE88220
悲し
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 13:03:17.70 ID:ZOhsgy/d0
乙です 今回も面白かった!!
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 18:25:19.32 ID:Fj4ckxUY0
ロシアさんの基地外度がぱないなww
387 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/11/02(水) 20:03:56.14 ID:L+2tDZyt0
今、二度目の番外編を書いてます
主人公はアメリカ(現在アメリカの祖母)で、ヒロイン(?)は日本(現在日本の祖母)です
アメリカの設定はだいたいイギリスからの独立後〜南北戦争手前あたりの擬人化です
日本は第13話の>>303に出てきたキャラで、江戸幕府時代の擬人化です
そのほかにも何人か祖父キャラが出てきます
元ネタは黒船来航その他もろもろ
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 10:13:41.28 ID:K01ldXml0
>>387 いつもありがとう
389 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:43:51.71 ID:D/Bj172j0

番外編:ドカン!と一発ホームラン

「コロンビア!コロンビア!」と友人達に呼ばれて、放課後に大騒ぎしたあの頃はもう遠い昔。
幼馴染達はみんな結婚してしまって、大学に行ったのはあたしだけ。
高校のラテン語教師になろうと思って3年間勉強したけれど、
その初めの半年ほどで「教師になるのは非常に難しいのだ」と悟ってしまった。
あたしは要領の悪い人間だから、熱意だけではとても教職に就けない。
あたしと同じ種類の人たちが、非常勤講師で苦労する現実を目の当たりにしながら、
そのままズルズルと大学に通い続けた。
もう4年生になったから、現実と戦わなくてはならない。

父に突然呼び出されたものだから、
てっきり教師を諦めてお見合いするように言われるのだと思ったら、違っていた。
父の話を聞いて、あたしはとびきり喜んでOKの返事をした。

後日あたしは胸ときめかせて、電話を待っていた。

チリリィンーチリリィィン

ガチャン!

アメリカ「ひゃい!アメリカです!##」

噛んでしまった。

電話主「地球立メンタルヘルスケアスクールです。Mademoiselle アメリカでよろしいわね?」

アメリカ「はい!はい!あた・・・私です!」

電話主「教育実習の件だけど、いつからこちらに来てくださるのかしら?」

アメリカ「いつでも・・なんなら明日からでも大丈夫です!」

電話主「あらあら、やる気は十分ね」

アメリカ「エヘヘ」
390 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:45:07.89 ID:D/Bj172j0

地球立メンタルヘルスケアスクールは、あたしの父が少年時代を過ごした施設。
(と言っても、父の時は前身の大地立青少年精神医療センターだったのだけどね。)
精神病院と聞くと不穏な感じがするけど、ここはすごいのよ!

何でもここの卒業生(退院患者というべきかしら?)は、軒並み大物ぞろいなの。
いろんな業界のトップを牛耳っていて、この病院出身者の派閥があるらしい。
あたしは父の紹介で、教育界の実力者から教職の本採用を融通してもらえることになった。
その条件が、地球立メンタルヘルスケアスクールで教育実習をすることというわけ。
コネクションって最高で最強!

電話主「でも大丈夫かしら・・・特に問題のある生徒がいるのよ」

全員問題のある生徒なんじゃないの?とあたしは思ったけど、黙っておいた。

電話主「日本さんっていう女の子、というより女性ね。あなたよりやや年上くらいの」

電話主「実のところ教育実習というのは建前で、その女性の心を開いて欲しいの」

アメリカ「はぁ・・・日本さんというのはどんな方なんですか?」

電話主「入院して以来ずっと部屋に引篭もってるのよ」

電話主「あなた、当院の方針はご存知?」

アメリカ「えと・・・あの・・・その・・・」

電話主「いいの、答えられないと思って訊いたのよ。秘密だもの」

電話主「当院の方針はね、悪く言えば患者を野放しにすることなの」

電話主「担任教師はいるけれど、極力生徒に干渉しないようにしているわ」

電話主「だからあなたも、担任教師には会えないでしょうね」

アメリカ「それって大丈夫なんですか?」

電話主「そう思うでしょう?それが、確かな成果をあげているのよ」

アメリカ「そうですよね、現に私の父も完治してるようですし・・・」

電話主「でもね、この方針が逆効果の患者も当然いるのよ」

電話主「彼女は未だに治療の成果が見られないから―――方法を変えようと思ってね」
391 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:46:13.19 ID:D/Bj172j0

電話主「彼女が退院できないと、他の生徒もいつまでたっても退院できないから」

アメリカ「え?そういうものなんですか?」

電話主「ええ、そういうものよ。互いに影響し合う、それが当院の治療の心髄なの」

電話主「だから、彼女の引篭もりをやめさせることが出来れば、あなたの仕事は達成よ」

アメリカ「わ、わかりました」

あたしはぼんやりと、資料に目を通していた。
何気なく、担当教諭の名前が目に付いた。

アメリカ「もしかして・・・担当教諭のMrs.ル・ダウ(Le Dahu)はあなたですか?」

電話主「え?ふふふ!それじゃ明日から、教育実習頑張ってね」

電話の相手はあたしの質問に答えてくれなかった。
あたしはちょっとモヤモヤしたけれど、本採用のためならこのくらいどうってことないわ。

翌日、あたしはメンタルヘルススクールへと向かった。
そこは何だか刑務所のようで、ここにきてあたしは少し怖くなった。

ガシャァァァァン!!!

あたしが門をくぐるや否や、門は大きな音を立ててひとりでに閉まった。

アメリカ(引き受けちゃったけど大丈夫かなぁ。精神病患者しかいないのに)

案内人はいないし、あたしは院内地図を頼りに校舎へ向かった。

???「おや、お嬢さんは編入生ですか?」

スラッと背の高い青年に突然声をかけられたものだから、あたしはびっくりして転びかけた。

アメリカ「おっとっとっとっと!」

ロシア「大丈夫ですか?驚かせてしまった」
392 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:47:36.26 ID:D/Bj172j0

アメリカ「ごめんなさいね、あたしは教育実習生なの」

ロシア「じゃあ大学生?とすると、僕より年下じゃないか」

アメリカ「あなたはここの生徒?」

ロシア「一応はそうだけど、僕に疾患なんてないよ。僕はロシアだ、よろしく」

名簿で彼の名前を探す。

アメリカ「・・・えっと?あなた重度の浪費癖を治すためにここにいるらしいわね」

ロシア「理不尽だろう?欲しいものを買って何が悪いのだろうね」

なるほど、随分高価そうな服を着てると思った。
なんて思いながら、あたしは彼の身なりをしげしげと見つめた。

ロシア「よし、じゃああなたを皆に紹介しよう」

あたしは彼について行って、談話室や校庭で遭遇した生徒たちに挨拶する。
精神病院という割には皆落ち着いていて、あたしを快く歓迎してくれた。

アメリカ(あたし前後の年齢の生徒ばかりね・・・)

通常はだいたい中高生くらいの年齢で固まるらしい。
ル・ダウ学級も初めはそのくらいの年齢層だったみたいだけど、
そのままほとんど誰も退院出来ないまま年月が過ぎたようね。

ロシア「この学校を卒業すれば、中学と高校の卒業資格がもらえるのだけどね」

ロシア「僕はとっくに高校生の歳じゃないね、ハハハ」

アメリカ「大学に進みたい?」

ロシア「音大にね。これでも作曲家志望さ」
393 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:48:40.73 ID:D/Bj172j0

生徒は互いに影響し合う・・・か。
電話の人の話が本当なら、
あたしが日本さんの引き篭もりをやめさせれば、
結果として彼らの卒業も早くなるのよね。
あたしよりも年上なのにまだまだキャンパスライフ先延ばしだなんて、
そんなの可哀想すぎるよねぇ!

アメリカ(うーん、これは想像以上に責任重大かも)

アメリカ「ロシアさん、日本さんのお部屋に案内してくれるかしら」

ロシア「日本嬢に?でも彼女は誰にも会いたがらなくて・・・」

アメリカ「いーのいーの!いいから連れてって」

----------------------

ロシア「ここだよ」

アメリカ「Oh・・・」

すっごい部屋。というか扉。
頑丈な鉄格子に守られて、扉そのものには重々しい鎖がびっしり。

アメリカ「どうやってコミュニケイトしろってのよ!」

ロシア「僕も何度か試みたけど駄目だったんだ」

ロシア「一日中ここで、情熱的にピアノの弾き語りをしたけど駄目だったよ!」

彼はバリトン・ボイスで「乙女はなぜ拒むのか」と即興オペラを歌いだした。
長くなりそうだったから、あたしはやんわりとそれをやめさせた。

アメリカ「彼女、本当に誰とも話さないの?どうやって生きてるのよ」

ロシア「一応いることにはいるけど・・・」

ロシアさんはその話し相手を連れてきてくれた。

清「白豚は再びアヘンで私をボロボロにするか」

アメリカ「一体あなたの身に何があったの!?」
394 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:50:19.60 ID:D/Bj172j0

清「あれ?すみません、一度崩壊した自我はそう簡単に元に戻らないんですよ」

清「一度砕け散った器が二度と元には戻らないが如く・・・うごごごごごご」ガクガクガク

アメリカ「もういい、お休み!」

彼は日本さんの幼馴染らしいのだけど、彼さえも部屋には入れてもらえないのだという。

アメリカ「あなただけなの?」

清「引篭もり仲間の朝鮮とは文通してますね」

清「従者の琉球はさすがに部屋に入れてもらえてますが、彼は生徒じゃありません」

清「あーあと、もう一人(オランダ)居たんですが、あいつはもう退院しました」

清さんはあたしにカードを渡してきた。
カードには「オランダ東インド会社代表取締役・ネーデルラント連邦共和国」と書かれていた。

清「あいつの手作りの名刺です。架空の社名が痛々しいのは勘弁してやってください」

清「あいつは『金髪の美人に渡したい』とずっと言ってましたから、あなたにあげます」

アメリカ「そ、そう・・・で、どうやって彼女と話してるの?」

清「まず、門の脇にあるインターホンを押します」ピンポーン

清「すると、扉のポストから糸電話がでてきます」スルスル

アメリカ(何でインターホンで喋らないのかな・・・)

清「そして、扉の足元にある犬猫用のドアに手を突っ込んで物を渡すんです」

アメリカ「徹底してるわねぇ」
395 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:51:54.87 ID:D/Bj172j0

清「先生、彼女に話しかけてみてください」

アメリカ「えっ大丈夫なの?」

清「オランダの知り合いだということにしては?名刺もありますし」

アメリカ「わ、わかったわ」

あたしは糸電話を手にとって喋ろうとしたんだけど、そのとき

||日本「ちょっと清!いつまで待たせるのよ!」

って怒鳴られてしまった。

アメリカ「あ、あたしオランダ君の紹介で来たアメリカっていうの」

||日本「は?!え?!」

アメリカ「あたしとお友達になりましょうよ」

||日本「そ、そんな急に・・・ちょ、ちょっと待ちなさい!」

||日本「あ、あなたがオランダの紹介で来たって証拠はあるの?!」

アメリカ「彼からもらった名刺があるわ」

||日本「じゃあそれをポストに入れてちょうだい」

そう言われたから、あたしは腕を伸ばして名刺をポストに入れた。
そしたら足元の方からシャッター音がした。

パシャッ

足元を見ると、カメラを持った手が伸びていた。
その手はすぐに引っ込んだわ。

扉の奥から

||日本「んほぉぉぉ!!!」

という変な声がした。
396 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:52:54.70 ID:D/Bj172j0

||日本「ちょっ・・・金髪巨乳ガールだなんて卑怯よ!」

アメリカ「ふぇ!?変なとこ見ないでよ!」

||日本「それに・・・それに・・・・・・!!!」

||日本「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!」

アメリカ「何何何!どうしたの!?」

もはや糸電話のいらない距離にいたから、直接扉に向かって話しかけた。

||日本「うるさいわね!突然どこからともなくクロコダイルが出てきただけよ!」

アメリカ「クロコダイル?なんでこんなところに」

||日本「あなたにわたしの呪いなんか理解出来ないわ!」

||日本「わたしが破廉恥なことを考えたりされたりしたら、ありえない超常現象が起こるの!」

アメリカ「え?・・・じゃああなた今、破廉恥なことを考えたの?」

||日本「あっ///」

||日本「し、仕方ないでしょ!あなたを下から撮ったんですもの!」

アメリカ「いやいや普通はそんなことで破廉恥な発想にはならないでしょ!」

||日本「お、お黙り!あなたは歩くハレンチなんだわ」

||日本「どうせ、わたしのおパンツを盗んで黒板にはり出すつもりなんでしょ!」

アメリカ「誰がそんなことするか!」

||日本「帰って!あなたなんか大嫌いだわ!」

糸電話がスルスルと回収されていく。
397 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:54:14.17 ID:D/Bj172j0

アメリカ(何・・・何なのこの人!)

清「彼女は先祖代々の呪いで、エロいことに関わると超常現象が起こるんですよ」

ロシア「そのせいで彼女は引き篭もりになったみたいだね」

アメリカ「何それぇ・・・そんなのあるのー?」

アメリカ「ていうか彼女、何であたしでエロい発想するのよ!」

清「さぁ?レズなんじゃないですか?」

アメリカ「ひええ!」ゾゾーッ

アメリカ(あれ・・・待てよ?)

このとき、あたしの頭に名案が浮かんだ。

アメリカ(これは使える?でもあたしがめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど)

アメリカ(いや・・・これも全て本採用のため!我慢我慢・・・)

アメリカ(でもやっぱり恥ずかしいよ〜〜〜〜っ)

翌日、あたしは作戦を決行した。

あたしはインターホンを鳴らして、糸電話で彼女を呼んだ。

||日本「またあなた?もう来ないでくださる?!」

アメリカ「いいから扉の前まで来て」

||日本「嫌よ!」

アメリカ「あら、いいのかしら?あたし今・・・・・・」
398 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:55:11.74 ID:D/Bj172j0

アメリカ「チアリーダーの格好して待機してるのよ」

超ーー恥ずかしい。

後ろからの男性陣の視線が痛い。女生徒の視線も突き刺さる。
あたしだってやりたくてやってるんじゃないのよ!

||日本「・・・ッ」

||日本「〜〜〜〜ッ〜〜〜〜〜〜〜〜」ブンブンブン

||日本「・・・・・・」コクリ

パカッ

ペット用のドアから、カメラを持った手が出て来た。

アメリカ(お出ましね!)

パシャーパシャーパシャー!

カメラのシャッター音が鳴り響く。

アメリカ(パンツが写る角度で撮るなんて、彼女やっぱりド変態だわ!)

アメリカ(性犯罪者予備軍!##)イヤーン

||日本「グフフフフ・・・ええのぅ、ほとばしるこの若さがええのぅ!///」

||日本「わああ!なぜよ!なぜミツバチの大群が発生するのよぉ!?」

||日本「いやーーーーーーっ来ないで!あっちいけあっちいけ!」

アメリカ(あの部屋の中どうなってるのよ)
399 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:56:12.63 ID:D/Bj172j0

あたしの作戦はこう。

恥を忍んであたしはいやらしい格好をして、彼女にスケベな発想をさせる。
そうすれば彼女は超常現象によって酷い目に遭う。
その間にあたしは新たに別のいやらしい格好をする。
彼女は懲りずにまたそれをカメラに収めて、スケベな発想をするわ。
そしてまた彼女は超常現象によってこっぴどい目に遭うのよ!

これを彼女が「ノー!」と言うまで繰り返すの。

あたしの自尊心と彼女、どちらが先にくたばるか?のデスマッチよ。

-------

アメリカ「ナース!」

||日本「白衣の天使キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!!!」

||日本「やだやだやだ!地面が底なし沼になっちゃった!どんどん沈むぅぅぅぅ」

ドロドロドロ

-------

アメリカ「アメリカンポリス!」

||日本「わたしを逮捕してくださァァァい##」」

||日本「ウワアアア!血管内に尺取虫がいる!」

ピクン・・・ピクン・・・

||日本「殺さなきゃ、注射器で殺さなきゃ心臓に到達するわ!」

-------

400 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:57:33.85 ID:D/Bj172j0
-------

アメリカ「レースクイーン!」

||日本「あなたに見とれてコース外れちゃう##」

コッチヲミロォ!!キュルキュルキュル・・・

||日本「なんてこったぁ!こんなところにシアーハートアタックが!!」

-------

アメリカ「マリリン・モンロー!」

||日本「ププッピドゥ!」ハナヂブーッ

||日本「ドスケベボディに興奮するあまり鼻血出ちゃったわ」ブーッ

||日本「あれ?」ブーッ

||日本「やだ・・・やだぁ、鼻血止まんない!ドマ゙ン゙ナ゙イ゙ヨ゙ォ!」

ブーーーッボタボタボタボタ・・・

-------

アメリカ「美少女戦士セーラームーン!」

||日本「お仕置きだなんて、ご褒美じゃないの///」ジュルリ

||日本「いやあああ!ハブの大群が体にまとわりついて、性感帯を的確に締め付けてくる!」

||日本「らめぇぇぇ公武合体しちゃうぅぅあひぃ!琉球助けてぇぇぇ」

||琉球「何やってんですかアンタは・・・」

アメリカ(従者居たんかい!)

-------
401 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/03(木) 23:59:14.78 ID:D/Bj172j0
-------

アメリカ「バニーガール!」

||日本「いいぜぇ、おい・・・いいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「いいです」

||日本「霧吹きかけていいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「はい」

||日本「いいよなぁ?なぁ?」

||琉球「はい」

||日本「本当にいいぜぇ・・・風送っていいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「いいですね」

ズゴゴゴゴ

||日本「ええええ!何で密室で突如竜巻が発生するのよ!!」

----
-----------

アメリカ「はぁ、はぁ・・・とうとう最後の一着になったわ」

||日本「ま、まだあるの?いいわ・・・最後だもの、舐めまわすように見てやるわ」

アメリカ「あなたも体力が限界のようね」

||日本「何度も死にかけたわ、でもあなたなんかに負けるもんですか」
402 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:00:14.29 ID:fJvYxCYS0

アメリカ「こっちだって負けるわけにはいかないわ」(本採用のためにも!)

アメリカ「最後通告よ、出てきなさい日本さん!さもなきゃ死ぬわよあなた」

||日本「絶対嫌よ!殺せるものなら殺してみな!」

アメリカ「わかった・・・ならばくらいなさい!あたしのThe Ultimate Weapon ・・・」

これは本当に最終兵器だったの。
教師志望にあるまじき格好で、あたしの中で一生黒歴史になるから。

でも、このぐらい真剣にならないと、人の心なんて動かせないと思ったの。
人一人の心も動かせないで、生徒達を導く仕事なんてできないと思ったの。
   
あたしは勢いよくコートを脱いだ。

バサッ
  
  
アメリカ「三角ビキニ・星条旗Ver.!!!」ドンッ

外野「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!///」

背後であたしたちの様子を見守っていた生徒達が歓声をあげた。

みんな大人だから、今までは思ったことを口に出さないでいてくれたのに、
さすがにこれは刺激が強すぎたのね。
あたしは恥ずかしさで耳が熱くなるのを感じた。

アメリカ(お願い、日本さん・・・降参してよ!)
403 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:01:55.03 ID:fJvYxCYS0

||日本「くぅ・・・っ扉は開けない・・・扉は開けないィィィィィィィィ!!」

ガンッガンッガンッ

ガガッ

アメリカ「!」

なんてこと・・・彼女、
ペット用のドアから双眼鏡を突っ込んで見ているわ!
床に伏して、あたしのビキニ姿を見ているわ!

||日本「クククククク・・・見える!見えるぞぉ!」

||日本「鎖骨、胸の谷間、へそ、ウエストライン、太もも!」

||日本「B90/W58/H89、見事な流線型!こんな上玉は初めて見たわ!」

||日本「ぐひひひ・・・///」ジュルッ

||日本「あっ」

||日本「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」

アメリカ「日本さん?日本さん、どうしたの!」

様子がおかしい。
あたしは恐る恐る、ペット用のドアを開けて覗いてみた。

アメリカ「ヒッ」

日本さんのお腹には、大きな穴が開いていた。
彼女は痙攣を起こしながら床に倒れていた。

日本「しんじゃう・・・の?・・・わた・・・し・・・」
404 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:03:21.29 ID:fJvYxCYS0

アメリカ「嫌あ!」

アメリカ「嘘よ嘘よ嘘よ!三角ビキニ着たくらいでこんなことになるなんて!」

アメリカ「あたしはあなたに部屋の外へ出てきて欲しかっただけなのに!」

あたしは彼女の呪いを侮っていたんだ。
超常現象は決して生易しいものではなく、
これまではそれを彼女が死に物狂いで乗り切っていたにすぎなかったんだ。
彼女は命がけであたしのコスプレを見ていたんだ。

琉球「日本!」

日焼けした肌のたくましい青年が彼女の元へ駆け寄り、彼女を抱きかかえた。

日本「りゅうきゅう・・・」

琉球「アンタ、こんなアホで面白い死因でいいのか?」

琉球「エロいこと考えてたら腹に穴が開いて徐々に壊死して死亡、本当にそれでいいのか!」

日本「いやすぎるよぉ・・・」

琉球「お前のそういうところが大嫌いなんだ!」

日本「!そんなぁ・・・」

琉球「自分勝手で人を思いやらない、傲慢なお前なんか大嫌いだ!」

日本「ごめんなさい、ごめんなさい・・・っ」ポロポロ

日本さんは泣いて彼に謝っていた。

日本「・・・あ」

日本「そっか、わかった」
405 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:04:26.51 ID:fJvYxCYS0

日本「わたし、この世界で生きなくちゃいけないんだわ」

琉球「今さら気づいたのか、やまとぅんちゅめ!」

日本「でも怖いよぉ・・・わたしみたいなのが、一人でやっていけるわけないわ」

琉球「やる前から逃げるな!逃げる奴なんか、俺は助けないぞ!」

日本「頑張って駄目だったら、あなた助けてくれるの?」

琉球「仕方ないから助けてやるよ」

日本「ほんと・・・?頑張るわ、わたし・・・」

日本「わたし、本当は全部知ってたのよ」
   
日本「知ってたのに、考えないようにしてたんだ」

日本「でももうやめる!わたしと一緒に来てちょうだい!」

彼女はそう叫ぶと、思い切り勢いをつけて起き上がったの。
お腹の穴は跡形もなく消えていた。

彼女がこちらへ向かってきたから、あたしは急いで扉から離れた。

ガチャン・・・ギギイ・・・

鎖で覆われた扉と鉄格子を開けて、彼女は出て来た。

さっきは余裕がなかったから気がつかなかったのだけど、
彼女は小柄で色白、紅い唇、黒くて艶やかな髪が腰の辺りまで伸びている、
今までの言動の似つかわしくない、可憐な女性だったのだ。

日本「あの、アメリカさん・・・」

アメリカ「何?」
406 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:05:41.76 ID:fJvYxCYS0

日本「ごめんなさいね、わたしあなたにたくさん酷いこと言ったわ」

アメリカ「あたしこそごめんなさい!あんなことになるなんて・・・」

日本「いいえ、むしろあなたにはお礼を言うわ」

日本「あなたのコスプレは全部わたしの大好物だったもの##」ジュルリ

アメリカ(ええーーーっ)

そのとき、突然どこからともなくプレデターが現れたんだけど、

ズパァン!

琉球さんがすかさず三角蹴りで撃退した。
プレデターは上顎と下顎が分離した状態で死んだ。

アメリカ(ええーーーっ)ガビーン

日本「わたしね、引篭もった当初はとんでもない誤解をしてたのよ」

日本「いやらしくヌメヌメした触手や勃起したチ○コの大群が闊歩してると思ってたの」

アメリカ(可憐な見かけでこんなこと言われると違和感しかない)

日本「そして一歩でも外へ出たら性奴隷にされると思ってたわ、エロ同人みたく!」

アメリカ「日本さん、ちょっとは慎もう?」

日本「実際に外にいる間のべつ幕なし超常現象が起こるものだから、完全に信じてた」

日本「でもそれは、あたしがエロいこと考えてたから起こったんだと段々気づいたの」

日本「女の子なのにドスケベだなんて恥ずかしくて、部屋から出られなくなってたわ」

日本「でもあなたのおかげで吹っ切れたわ!皆に知れ渡ってしまったもの!」

アメリカ(なんかごめん)
407 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:07:25.22 ID:fJvYxCYS0

日本「それに・・・もう自分を偽るのはやめたの」

彼女はあたしの後ろで見守っている外野勢に目を向けた。

日本「皆、なかなかの野次馬根性ね。でもちょうどいいわ」

日本「わたしはここに宣言します。わたしは・・・わたしは・・・」
   
   
   
   
   
日本「彼、琉球と結婚します!!」

全員「えええええええええええええ????????」

日本さんは赤面して、両手で顔を覆った。

あたしも含めて、周囲の視線は一斉に琉球さんに向いた。

琉球「・・・」

琉球「・・・」スッ

琉球さんは日本さんを抱き締めた。

琉球「イーユミカメーティ、ドゥットゥディカシャビーサー」*

日本「え?ごめん、今なんて言ったのか全然理解できなかった!」

 [*『良嫁を貰いまして、誠に幸せでござります』の意]

とにかく、まさかの校内夫婦誕生を生徒達は祝福した。
  
  

こうして、あたしの任務は無事成功した。
408 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:08:50.28 ID:fJvYxCYS0

後にあの告白について、フラれることは考えてなかったのか訊いてみると、
日本さんは笑いながら「彼は元々お婿さん候補に来ていたのよ」と答えた。
彼女、完全に琉球さんに惚れているようだったわ。

あたしはてっきり彼女を変態のレズなんだと思っていたけど、
彼女はどうやらレズではなくて、超のつくド変態にすぎなかったみたいね。
なぜかあたしはちょっとだけ寂しくなった。

あたしは一週間ほど生徒達にラテン語を教えて、教育実習を終えた。

あの電話の人の話は本当だったようで、次々と生徒達は退院していったわ。
日本さんの引篭もりが、彼らに静かなストレスを与えていたのかもしれない。
そうそう、ロシアさんからは無事音大に進学したって報告を受けたわ。

約束どおり大学卒業後には正規の教員になれたのだけど、
3年間教鞭を執った後に、あたしも結婚して辞めちゃった。

あたしは夫との間に双子の男の子を授かった。

幸せな家庭を築けると思っていたのに、恐ろしいことが起きてしまったの。

あたしの家庭はめちゃくちゃで、あたしは毎日泣いてばかり。

まさか、"この子"をこの学校に送ることになるなんてね―――――。
  
  
-------[人物紹介]--------

 アメリカ
 :コロンビアという愛称を持つブロンドヘアーの美人。ラテン語教師志望。
  双子の兄弟・アメリカ合衆国&アメリカ連合国の母。スリーサイズはB90/W58/H89。
  引篭もりの江戸日本を、部屋の外に出すことに成功する。
  本当は紅茶が好きだが、父親(13植民地)の手前コーヒー好きということにしている。
409 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/04(金) 00:09:46.35 ID:fJvYxCYS0

 日本
 :江戸幕府日本。可憐な見た目に反して、むっつりドスケベな処女。
  大日本帝国の母。長らく部屋に引篭もっていた。重度の対人恐怖症で入院した。
  孫の日本国(現在)と同様に、エロスに関わろうとすると超常現象が起こる呪いに苦しむ。
  父親である安土桃山日本との仲はあまり良くない模様。

 琉球
 :大日本帝国の父。話す言葉がときどき妻や子に理解されない。
  安土桃山日本によって娘の婿候補として従者に選ばれたようだが、
  元々は日本の屋敷だけでなく清の屋敷にも従者として出入りしていた。
  琉球拳法の達人で、どのくらい強いかというと
  『ブラックホールが出現しかねない超常現象』をねじ伏せつつ、妻を妊娠させるレベル。

 帝政ロシア
 :ソビエト社会主義共和国連邦の父。重度の浪費癖と診断されて入院した。
  たまにウォッカに溺れるが、それ以上にチャイが好きでサモワールは手放せない。
  音楽・詩・小説などさまざまな芸術を好み、絵画や茶器を大量に蒐集している。
  かなりのロマンチストで息子との仲は険悪、一方で孫(現在ロシア)との仲は良好。

 清
 :満洲国の父にして、日本国(現在)の初恋相手である満洲娘(>>85参照)の祖父。
  三跪九叩頭の礼を強要するなど、自己愛性パーソナリティ障害と診断されて入院したのだが、
  キチガイ学園在籍中にイギリスによって、アヘン吸引させられた上プライドを粉々にされた。
  得意な嫌がらせ技は相手を辮髪にすることである。日本や琉球とは入院以前からの知り合い。

 ネーデルラント連邦共和国(オランダ)
 :ネーデルラント(オランダ)の祖父。演技性パーソナリティ障害と診断されて入院した。
  お金が大好きで、クラスメイトから金を巻き上げるためか校内の情報通でもある。
  「オランダ東インド会社」という架空の会社の代表取締役を自称しており、
  同様に(イギリス東インド会社などの)代表取締役を自称するイギリスやフランスとは仲が悪い。
  
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 12:12:52.75 ID:PGE9NarJ0
シアーハートアタックwwwwwwww
411 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/11/08(火) 09:58:07.00 ID:SPK0nzIY0
そろそろ大日本帝国編を書こうと思っています
といってもまだ書き出してないし、設定も固まってない部分があるので
一回か二回現代編中心の小ネタ集を投下しようと思います
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 08:38:20.74 ID:QywpSjlW0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ちょっと舞ってくるは
413 : ◆pIxjj4GI1s [sage]:2016/11/10(木) 19:21:04.99 ID:dCPpZupT0
小ネタ集とは別に、ちょっとだけ小ネタを投下します
なんだか歴史が動く予感・・・
414 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/10(木) 19:23:22.97 ID:dCPpZupT0

◆トランプ

アメリカ「お、また親父から小包か」(最新の玩具かな)

アメリカ「あん?違う・・・」

アメリカ「Mr.マクガフィンからだと?!」

アメリカ少年は急いで小包の中を確認する。
中にはごくありふれたトランプと、メモが入っていた。
メモには簡単に、
「友人たちと遊びなさい」とだけ書かれていた。

アメリカ「は?」

アメリカ「なんだって、こんなカードなんか送りつけたんだ?先生は」

アメリカ「意図がまるでわからない」

アメリカ「俺はもっと暴力的な遊びのほうが好きなのに」

そのとき少年は、自分が人生においてトランプで遊んだことがあったかどうか
怪しいことに気がついた。

アメリカ「・・・せっかくもらったしな」

アメリカ「イギリスでも誘うか、ルール知らないし」

アメリカ「トランプは複数人で遊ぶもんだったよな」

アメリカ「ドイツとかフランスとか、日本の奴も誘おうか」

アメリカ「たまにはロシアとか中国あたりも誘ってみるかな」

はてさて、ゲームで負けるのは誰だ?
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 13:09:59.33 ID:5R3b54yb0
とりあえず日本がババを取らなければいいけど…まあ核兵器うんぬんは冗談らしいし…どうだろう?
416 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:04:04.22 ID:YTjN2V3f0

第16話:小ネタ集その1

◆それっぽい

日本少年はロシア少年に『択捉』『国後』『歯舞』『色丹』という4つの貴重なDVDを借りパクされている。

日本「ロシア君!秘蔵エロDVDを返してもらえまいかっ?!」

ロシア「返すものか断じて」

ロシア「特にИтурупのディスクだけは絶対に返さない」

日本「択捉は一番希少価値のあるやつだ、返してくれ」

ロシア「だいたいお前はИтурупが俺のものだって認めてるじゃないか」

日本「なんだって?」

ロシア「お前の言う通り言ってみるぞ」

ロシア「エトロフ」 日本「択捉」

ロシア「エトロフ」 日本「エトロフ」

ロシア「Еторов」 日本「Etorov」

ロシア「ほらみろ、完全にロシア語圏の名前だ」

日本「そんな!」
417 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:05:16.18 ID:YTjN2V3f0

ロシア「名前はそのものの性質を表す。ЕторовことИтурупは俺のものだよ」

日本「なっならば!」

日本「君も僕に続いて言いたまえよ!」

日本「サハリン」 ロシア「Сахалин」

日本「サハリン」 ロシア「サハリン」

日本「サハりん!」 ロシア「サハりん!」

日本「日本語圏の女の子みたいだから、サハりんこと樺太を僕に譲れよ」

ロシア「なぬっ」

日本「ほら、サハりんは僕のヨメだ!よこしたまえ!」

ロシア「・・・」

ロシア「やなこったーーーーーーーっ」

日本「この露くでなし!」
  
  
◆チチとの遭遇

台湾「あら?」

台湾「ここって行き止まりだったかしら?」

台湾「・・・そんなはずないわ。この先には大きな鏡があったはずだもの」

少女は道を塞ぐ壁を軽く叩いてみた。

コンコン

台湾「中は空洞。やっぱりこの先には道があるのよ」

少女は壁に耳を当てる。

台湾(・・・!誰かいる!)
418 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:06:28.55 ID:YTjN2V3f0

壁の先では、複数人の声が聞こえた。

業者「ここが、大日本帝国氏寄贈の大鏡です」

???「ヒビが入ってるな・・・日本の奴も並の鏡をよこしたわけではあるまいに」

???「この鏡の破損が、結界を壊した主たる原因だろうな」

???「とりあえずここに代わりの鏡を置いて、後日俺が用意したものを置け」

業者「不思議なことに、監視カメラには割った犯人映ってないんですよ」

???「人間の手で割られたものじゃないからな」

???「おおかた、あの共産小僧が日本のガキを呪いまくったんだろうな」

???「それをこの鏡が身代わりになったんだ、息子をかばってな」

???「・・・最近日本がギックリ腰になったのはこのせいだな」ニヤリ

???「セキュリティには中華人民共和国を特に監視するよう伝えろ」

???「あのヤローはクソだが優秀な道士だ・・・恐ろしい奴」

業者「わかりました」

バキッバッタァァン

???「なんだっ」

台湾はいつの間にか壁に体重をかけていたため、
壁(というより板)が抜けてしまったのだ。

台湾「いたたた・・・あれっ」

台湾「お父さん!?な、なんでここにいるのよ!」

中華民国「ゲェーーーッ台湾!」
419 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:07:27.58 ID:YTjN2V3f0

台湾「どういうこと?!あたしをこんなトコに入院させたのはなんでよ!」

中華民国「た、台湾違うんだ、これにはいろんな事情が・・・」

その時、台湾は同行した体育会系職員たちに拘束されてしまった。

台湾「キャァッちょっと何すんのよ!」

中華民国「おいこら!俺の娘に乱暴すんじゃねぇ!」

台湾「放してよ!ふざけんなくそオヤジ!」

中華民国「コラそこーっ!変なとこ触ると呪い殺すぞ!太ももも駄目だ!」

台湾「お父さんなんか大ッ嫌い!!」

中華民国(ガーン

台湾は鎮静剤を打たれ、そのまま医務室へと連行されていった。

中華民国「おい・・・ちゃんと封鎖してろって言ったよな?」

業者「すみません」

中華民国「娘に『お父さんなんか大ッ嫌い!!』って言われたじゃないか!(泣」

中華民国「くっそー・・・共産小僧のせいだ!毎晩呪ってやる!」

業者「結界を張ると呪いは弾かれるのでは?」

中華民国「畜生!じゃあ代わりに日本(父の方)を呪ってやる!」

中華民国「あいつの鏡が割れたからだ!」

台湾は医務室での催眠治療によって、この時の記憶を失ったという。
420 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:08:58.22 ID:YTjN2V3f0

◆水道局

<中国の部屋>

中国「うああああああ!」

中国「ここにも!ここにも!ここにも!」

中国「て、『天安門事件』って書いてあるぅぅぅ」

中国「誰だ、こんな陰湿なことしたのは!」

中国「早く・・・早く消さないと、水道局が来てしまう」

水道局とは名前を言ってはならない公安組織のことである。
中国少年の親は官僚であり、息子にも容赦なく刺客を送るのだという。

中国(ていうか、既に刺客が来ているかもしれん)

中国少年は恐る恐るベッドの下を覗いた。

チベット・ウイグル「よお」

中国「アイヤァァァァァァァァァァァ!!!」

ベッドの下に潜んでいた少年二人が這い出してきた。
彼らは中国の家で、安すぎる給料でこき使われている小間使いである。
(この点はロシアの従者たちに似ている)

中国「おまままま・・・お前ら刺客だな!?俺を殺しにきたんだな!?」

ウイグル「ちげーよ」

チベット「俺たちはお前と友達になりに来たんだ」

中国「は?」
421 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:10:53.39 ID:YTjN2V3f0

チベット「お前と家族は今まで俺たちに不当な扱いをしてきたろ」

ウイグル「でもお前は『天安門事件』の存在を認める良い子に生まれ変わったんだな」

チベット「良い子になったお前となら仲良くなれそうだと思って」

中国「おい、なんで天安門事件を認めたことになってるんだ」

ウイグル「え?治安部隊の奴らがお前の親に話してたからだけど?」

チベット「満洲郎*が通報したみたいだな」

中国「もう見つかってるーーー!水道局が来るのも時間の問題だ!」

[*註:満洲娘(>>85参照)の弟にあたる人物と思われる。]

チベット「ああ、治安部隊に紛れて飛行機乗って来たんだ!」

ウイグル「人数が多くて、奴ら気がつかなかったみたいだ」

中国「じゃあもうそこまで来てるじゃねぇか!」

チベット「だから助太刀に来たわけよ、一緒に戦おうぜ!」

ウイグル「死ぬ時も一緒だ・・・友達同士」

中国「ふざけんな!お前らだけ死ね!」

中国「俺は天何ちゃらなんて認めねーぞ!これは誰かが嫌がらせでやったんだ」

チベット「何だって?じゃあお前はクズのままなの?!」

ウイグル「騙しやがったな、ぶっ殺してやる!」
422 : ◆pIxjj4GI1s [saga]:2016/11/13(日) 15:12:09.67 ID:YTjN2V3f0

チベットとウイグルはサバイバルナイフを手にして、中国に攻め寄る。

中国「やめろよ・・・こんな狭い部屋じゃ」

ドンドンドン!

荒々しいノックの音が鳴り響く。

刺客「すみませーーん!水道局の者ですがーーー!」

中国「うわあああああああああ!!!!!!」

この後、さすがに可哀想だと思った日本が水道局に弁明した。
これにより中国は無事、チベットとウイグルに半殺しにされるだけで済んだ。
ちなみに、なぜか『天安門事件』と書いた犯人は北朝鮮ということになり、
医務室から解放されたばかりの彼は、今度は水道局に絞られたという。
  
  
◆神経質

ドイツ「フランス!イタリア!どうして君達はそうだらしないんだ!」

食い散らかしたお菓子の袋の数に、ドイツは激怒する。

ドイツ「どうして食べ終わったらゴミを捨てないんだ」

イタリア「そんなに怒るなよ」

フランス「後で片付けようと思ってたんだよ」

ドイツ「だいたい君達はゴミの分別もちゃんとしないし」ブツブツ

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フランス「ドイツって小うるさい奴だよな」

イタリア「あんなにせかせかしてたら寿命縮むよな」

フランス「あいつ絶対禿げるぜ」

イタリア「ははは」
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