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ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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137 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/05(金) 23:55:05.78 ID:nFofLiol0
〜〜先頭集団、後方〜〜
ロシア「さすがにアフリカグループは強いな・・・俺のドーピングパワーをもってしても」
中国「あいつらはあれしかとりえがないんだから、好きにさせてやろう」
中国「俺たちは月一の保健室掃除あたりを狙えれば・・・ッ!?」ピキーン
中国「ちょ、ちょっと止まれ!」
ロシア「あ?」
中国はロシアの足を止めさせ、振り返って様子を探る。
中国「・・・!来る!」
中国「ロシア、俺がいいというまで一歩も動くな。そして目を瞑れ!」ギロリ
ロシア「なんだって??」
中国(まずいのが来る・・・なんでこんなものが)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
日本「それゆけそれゆけコンコルド!そこのけそこのけおんまがとおる!」カカカカカ
北朝鮮「」
ドドドドドドドドドドド・・・・・・
138 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/05(金) 23:56:42.84 ID:nFofLiol0
中国「・・・」
中国「もういい、走ろう。だが、追い抜いてはいけない。絶対」
ロシア「一体何なんだ?顔、血の気引いてるぞ?」
中国・ロシアは再び走り出したが、中国はずっと考え事をしていた。
中国(さっき通り過ぎて行ったものは鬼・・・この世ならざる、死霊・・・!)
中国(有を無に見せることはできても、無を有に見せることはできない)
中国(鬼が何か現象を起こすとき、そこには物体がなければいけない)
中国(見た感じ・・・対象は日本、依り代が北朝鮮といったところか)
中国(俺には手が負えない、死後長い年月を経てあらゆる念を吸収し、力を増幅させた鬼だ)
中国(熱中症で弱ってる北朝鮮には荷が重過ぎて死に至るかもしれないが、俺の知ったことか)
中国(奴は日本に幻覚を見せ、なぜかは知らんがこのゲームで上位を取りたいらしい)
中国(俺は関わりたくない・・・日本と北朝鮮は勝手にくたばってくれ!)
139 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/05(金) 23:58:17.48 ID:nFofLiol0
-------《《日本視点》》--------
渤海「先頭集団に追いついたぞ・・・どうする?このまま全員追い抜くか?」
日本「いいや、やめとくよ」
渤海「どうして?」
日本「悪目立ちは良くない。僕は無難なポジションにいたいんだ」
日本「父上から教わったからね・・・目立ちすぎてはいけないって。出る杭は打たれるんだ」
渤海(「父上」、ねぇ・・・)
渤海「ふぅむ、そうだな。でないと僕のように・・・」
日本「え?」
渤海「あ、いや。なんでもない」ハッ
渤海「君の意見に賛成。掃除のときには僕は手伝えないけど・・・」
渤海「君がまた必要になれば、僕はいつでも君を助けにくるから」ニコ
日本「うん・・・ありがとう」ジワッ
日本(持つべきものは友達だなぁ・・・!神様ありがとう)
日本(僕に心の安らぎを与えてくださってありがとう!)
日本(嫌いな奴らが死に絶えますように!)
140 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/05(金) 23:59:37.39 ID:nFofLiol0
日本・渤海「ゴール!」
2人は上位でゴールし、月一回の備品整理係を勝ち取った。
日本「やった!かなり楽な仕事・・・あっ」
既に渤海の姿はなかった
(代わりに穴という穴からいろんなものを垂れ流した北朝鮮が倒れていた。)
日本「ぼ、渤海君・・・もういなくなってしまうなんて」ジワッ
日本「もう少し一緒に過ごしたかったのに・・・僕の唯一の友達なのに・・・」
日本の涙ぐんだ目に、北朝鮮の姿が映る。
日本「オイ、なんでこのゴミは僕の足元にいるんだ?汚いな」シッシッ
北朝鮮「」プルプル
日本「あれ?なんでこいつの足と僕の足が紐でつながってるんだ?」
日本「罰ゲームかよ、まったく・・・」チッ
日本は足の紐を解き、北朝鮮を軽く蹴り飛ばした。
日本「僕は君なんか大嫌いだ」ペッ
141 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:01:00.32 ID:cvPfZRjN0
台湾「日本、ちょっといい?」
日本「あれ、台湾ちゃんとパンちゃん。何だよ深刻な顔して」
台湾「あたし達ちょっと・・・あんたをいじりすぎたかもなぁって」
韓国「まさかあんなに病むなんて思いもしなかったから・・・」
日本「病む?僕が?パンくんじゃあるまいに!」ハッハッハ
韓国「そんなのはわかりきっていたけど、日本まで・・・」シクシク
台湾「いい!もういいのよ!これからは治療に協力するから!」ウルッ
日本「何だよ二人とも・・・今は親友との共同作業の喜びに浸っていたいのに」
韓国「親友って」(お兄ちゃんのこと!?嘘でしょ)ガーン
日本「今ちょっとセンチになってるんだよ!ほっといてくれ!」
韓国「ああっもう手遅れ・・・手遅れなんだわ!」ウワァ
台湾「あ、諦めちゃだめ!かなり重症なのは確かだけど、希望はまだある」
142 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:02:34.68 ID:cvPfZRjN0
台湾「日本、あんたは退院したいのよね?いつも言ってたもんね?」
日本「当たり前だろ、こんな学校一秒たりとも居たくないよ!」
台湾「ごめん、本当にごめん」ウワーン
日本(なんなんだよ、最初に僕を誘ってくれなかったくせに)チッ
中国「日本、ちょっといいか?」
中国は日本に何やら書かれた短冊を十数枚渡した。
日本「何の真似だ?」
中国「手持ちの護符だ。俺に危害がかからんようにな。持っとけ」
日本「いやこんなの渡されても意味が」
中国「扉に貼りまくれ。それ以上は俺に関係ないことだ」
中国は日本の周りをキョロキョロ見て、何か安心したような顔をして立ち去った。
日本(なんなんだ?なんか皆が妙なことを言うし異様に優しいんだが・・・)
日本(あれか、新手の嫌がらせか!どこまでも陰険な奴らだな!)
日本(もう嫌だこんな生活・・・早く実家に帰りたい)
日本(たまには実家に手紙でも書くかな・・・)
日本(代金とかはどうなんだろう、着払い?まず聞いとかないと)
日本は教務室へと向かった。
143 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:04:24.58 ID:cvPfZRjN0
-----教務室-----
そこは例によって誰もいなかった。
日本(やっぱりいない・・・マクガフィン先生って職務怠慢じゃないのか?)
日本(授業がなくてテストだけある学校って・・・)
日本は部屋を見渡しているうちに、ふと本棚に目が入った。
日本(あ、ファイルがいっぱい)
日本(どうせ誰もいないし・・・見てみよう)
日本(ファイルはほとんどここ2・3年のものだ、仕事はしてるみたいだな)
日本(他はこの学校の年鑑の類か、結構歴史あるんだなこの学校)
そのとき、日本は一冊のファイルに目を留めた。
日本(あれ、これだけやけに古いな)
その本を手に取ってみると、『烏有教務担当・生徒名簿』と書かれていた。
日本(昔の生徒名簿か・・・どれどれ)
日本(「担当教員:烏有」・・・烏有先生?アジア系かな)
日本(やっぱ、先生も世界中から集められてるのかな)
144 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:06:11.35 ID:cvPfZRjN0
日本(この名簿にある生徒は全員退院したのかな?さすがに)
日本(あれ・・・なんか名簿と言うよりは、カルテみたいだな)
日本はページをめくりながら、生徒の名前を確認していく。
日本(「ドイツ国〔自称・第三帝国〕:強迫性パーソナリティ障害、備考:誇大妄想の気あり」)
日本(「オスマン帝国:心的外傷後ストレス障害)
日本(「ソビエト社会主義共和国連邦:境界性パーソナリティ障害及びアルコール中毒」)
日本(昔も今も大して変わらないな・・・キチガイばかりだ)
日本(「アメリカ合衆国:反社会性パーソナリティ障害」・・・あれっ?)
日本(アメリカ君?いや、さすがに年齢的にありえないか。顔も違うし、名前が同じなだけだな)
日本(それにしても、病気まで同じなんてね)プププッ
笑いながら次のページをめくると、日本は息を呑んだ。
激しく動悸し、手が震えて名簿を床に落としてしまった。
名簿を元の場所に戻して、大急ぎでその場を去る。
145 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:07:15.42 ID:cvPfZRjN0
日本(なぜ)
タイ「あら日本ちゃん、どうしたの?顔真っ青よ」
日本は返事もせずに、自室へ戻った。
水を一気飲みして、むせて吐いた。
日本(最初から疑問だったんだ、なぜ僕はここにいる?)
日本「わかんないよぉ」
日本「なんで・・・なんでだよ・・・っ」
日本「なんで僕をこんなとこに送ったんだ!」
日本「なんであそこに・・・父上の名前があるんだよーーーー!!」
『大日本帝国:妄想性パーソナリティ障害』
146 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:08:37.07 ID:cvPfZRjN0
----------
-------
教務室に、人影があった。
それはこの部屋の主のものではなかった。
渤海「ちぇ・・・さすがに僕らの時代の名簿は置いてないか」
渤海「裏切り者の大日本帝国の名簿はあるのに」ギリッ
渤海「先生が参考にするのかな?遺伝も考慮して?」
渤海「無駄だよ!」ギリッ
渤海「・・・彼は、あの娘によく似てるんだもの。あの裏切り者なんかよりずっと」
渤海「今度こそ約束は守ってもらえるのかな、"やまとちゃん"」
渤海「今度こそ・・・一緒に退院しようね?」
部屋中の物が独りでに飛び散り、教務室は足の踏み場もないほどに散乱した。
渤海「あははははあはは、あはははははは、あははははははははは!!!!」
渤海「やまとちゃん、やまとちゃん、やまとちゃんがいないから、にほんくん」
渤海「日本君と退院すれば、僕は日本(やまと)ちゃんに会えるんだ」
渤海「絶対だからね・・・」
人影はいつの間にか消えていた。
147 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:09:41.63 ID:cvPfZRjN0
-------【キチガイ学園都市伝説その1】-------
キチガイ学園で流布する噂として、最も有名なものである。
ある生徒が安らかな気持ちで眠っていた。
それが世も更けたころ、突然起こされた。
目を覚ますと部屋に見知らぬ若い男が立っていて
「おめでとう、静かにこの部屋を出よう」と言うのだ。
男に従って、普段は立ち入ることの出来ない道を歩く。
途中、生徒は尋ねた。
「あなたはもしかして、マクガフィン先生ですか?」
するとその男は「そうだよ」と答える。
それ以上の会話がないまま外に出ると、
そこでは生徒の親が待っていた。
親は生徒を抱きしめ、「退院おめでとう」というのだった。
元生徒はキチガイ学園に戻ることなく、患者達との関係を一切絶った。
以上であるが、
未だマクガフィン先生の受け持つ生徒の内で退院した者がいないことに加え、
上記のものが事実であれば、この話は広まりようがないため、
この噂は完全なるデマとされる。
148 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/06(土) 00:10:18.40 ID:cvPfZRjN0
-------[人物紹介]--------
渤海:日本曰く「イマジナリーフレンド」、中国曰く「鬼(死霊)」という謎の少年。
ただ一つ言えることは、三界における日本の親友だということ。
日本を"やまとちゃん"なる少女と重ね合わせており、共に退院することを願う。
大日本帝国を「裏切り者」と呼び、ひどく憎んでいる様子。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/06(土) 00:32:18.66 ID:O4zdePwS0
優しいアジアsを見て一瞬いいなと思ってしまった
何かに負けた気分だ
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/06(土) 02:13:13.43 ID:Ea107iBX0
とても面白いです
151 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/07(日) 01:08:05.75 ID:fl5ftV2W0
>>149-150
ありがとうございます!
ホラーっぽいのを書きたいなと思って書いた第9話ですが、
一応最終回への布石も兼ねたつもりです
まだまだ最終章を書くつもりはありませんが、
事前に言っておくと、最終章は大日本帝国が主役になります
(日本国などの現在の国は現実世界で健在なので、退院を書けないからです)
第二次世界大戦の血生臭い世界ではなく、違った視点での大日本帝国の「退院」を書こうと思います
マクガフィン先生受け持ちの日本たちについては「俺たちの戦いはこれからだ!」系になります・・・
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/07(日) 21:48:28.84 ID:XnRZNfrz0
ん?日本が退院するってことは日本の崩壊じゃないか!!!こうなったら地球から出るしか・・・
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/07(日) 22:09:18.58 ID:u4iED2cjO
我が国はスクラップアンドビルドでのしあがってきたから次も新しいのが生まれるよ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/07(日) 22:36:18.78 ID:sJsfPPhT0
楽しみです
155 :
◆pIxjj4GI1s
[sage saga]:2016/08/09(火) 01:41:33.27 ID:g/v5wgpL0
>152-153
ありがとうございます!
マクガフィン先生受け持ちの日本が退院したとしても、日本国の滅亡とは限らないようにしてありますw
この日本と学友のアメリカ合衆国はJr.(ジュニア)で、大日本帝国の学友のアメリカ合衆国はSr.(シニア)なので
他にもたぶん二世三世の国がいます(そこらへんは適当です)
156 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:50:57.11 ID:g/v5wgpL0
第10話:イスラエルは全ての裏にいる
アメリカ「あ、親父からだ」
その朝、自室に届けられた箱をしげしげと見つめるアメリカ。
その箱の検閲欄には "Godot MacGuffin" とサインしてあった。
アメリカは包み紙を破り、箱の中身を確認する。
アメリカ「・・・!」
アメリカは驚いて、思わずサインを見直した。
アメリカ「おいおい・・・っこれが?本当にOKなのか?検閲済みでか!」
アメリカ(この学校はどうなってんだ?ピストルや剣でも許可が降りる時点で怪しかったが)
アメリカ(Mr.MacGuffinは・・・生徒の安全は確保しねぇ方針なのか?)
アメリカ(ま、送ってくる親父もそうとう狂ってるけどさ)
アメリカは、同封されていた父親からのメッセージを読んだ。
『愛しているぞ、ジュニア。上手に使いなさい。』
157 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:52:14.13 ID:g/v5wgpL0
アメリカ(完成していたとは・・・親父は俺が暴れるのに全面協力してくれる)
アメリカ(俺を精神病院に送り込んだと思えばこれだ、あの人の考えは理解できない)
少年は父親からの贈り物に微笑み、接吻した。
イスラエル「ファザコンはっけーーんwwwそんなに親父さん好きかい?」
アメリカ「イスラエル」
イスラエルはいつの間にやら、合鍵を使ってアメリカの部屋に侵入していた。
アメリカ「馬鹿言え、俺が好きなのは親父じゃなくて玩具だw」
イスラエル「へー、それでキスしちまうくらい愛しい玩具って何だったのさ?」
アメリカは静かに笑い、答える。
アメリカ「『神の杖』さ。上手く使えってさ」
イスラエル「ほぉー・・・いいねぇ。君の親父さん、イカしてる」
アメリカ「イカれてんのさ」
イスラエル少年、彼は神出鬼没である。
彼は強者に取り入り、あらゆる悪事に手を貸すという。
これは孤児であった彼なりの処世術なのかもしれない。
158 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:53:40.87 ID:g/v5wgpL0
彼の目的はただ一つ、「支配」である。
イスラエル(みんなを、養分にしてるだけだ)
イスラエル(アメリカも所詮はいいとこのお坊ちゃんだ。俺の養分に過ぎない)
イスラエル(俺は、選ばれた人間だから)
イスラエルはイザヤ書を読みながら、アメリカに尋ねる。
イスラエル「今日は、俺に付き合ってくれるんだったな?」
アメリカ「ああ・・・今日の"お人形"はシリアとイランだ」
イスラエル「そうこなくっちゃ」ニコッ
アメリカとイスラエルは、談話室でサウジアラビアを待っていた。
他の生徒達は、2人の異様な空気を読んだためか、そこへ寄り付かなかった。
2人が食べていたポテトチップスの袋が残りわずかになった頃、サウジアラビアはやってきた。
アメリカ「おいおーい、お前遊んできたな?」
サウジアラビア「ハッ!連れて来るためだ。むしろ感謝してほしいくらいだな」
159 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:55:07.04 ID:g/v5wgpL0
サウジアラビア「ほらよ、だいぶ大人しくなったさ」
ドカッ
サウジアラビアは拘束したシリアとイランをアメリカの前へ蹴り倒した。
2人は既に痣だらけで、痛々しい様子である。
イラン「くっ・・・」
シリア「ひぃ・・・っ」
イラン「サイコ野郎が、いい気になんなよ!」
サウジアラビア「ほらな?こんなに遊んだ後でもこの元気だ。元気すぎるんだ」
アメリカ「本当だなw少し心配したが、まだまだ楽しませてくれそうだ」
サウジアラビア「じゃ、あとはせいぜい楽しんでくれー」
サウジアラビアはシリア・イランを置いて去っていった。
アメリカ「さーて、何しよっかな?指でも切り落とそうかな?」
シリア「うわぁーーーーーーーーーーー!!!」
シリアはイランにすがりつく。
シリア「怖いぃぃ!怖いよおおおお!殺されちまう!」ガクガク
イラン「落ち着け!騒ぐほど奴の思う壺だぞ!」
160 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:56:37.22 ID:g/v5wgpL0
イスラエル「さっすがイラン君、こんなときでも冷静だね」クスッ
イラン「イスラエル、てめぇ・・・っこの腰巾着めが!」ギラリ
イスラエル「腰巾着?誰のかな?」
アメリカ(お、ちょっと怒った?)
シリア「ややや、やめなよイラン!こいつら、EUの連中なんかとは違うんだぜ!」
シリア「俺たちなんか簡単に殺されちまうんだっシャイターンの仲間なんだこいつら」
アメリカ「お前も元気が出て来たなぁ。第二人格だせよ」
アメリカは踵に力を入れてシリアの体を踏む。
シリア「痛い!痛いいいい!出ませんんん第二人格はそんなことしても出ませんんん」
アメリカ「じゃあどうしたら出るんだー?ちょっとずつ体を削っていくとか?」
シリア「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
イラン「やめろォ!手ぇ出すんじゃねえ!」
イスラエル「おやおや、友人を弱い奴扱いwwwかわいそーだなー」
イラン「シリア!びびってんじゃねぇぞ、こいつらの目的は俺らの精神を壊すことだ!」
161 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:57:47.49 ID:g/v5wgpL0
イラン「俺らを廃人にして、生きる希望をなくすことなんだ!」
イスラエル「精神病のキチガイのくせに、生きる希望とか抜かしてらwww」
イラン「てめぇもな」
イスラエル「俺はそんな甘い考え持ってない」
イラン「どうだか?とにかく言えることは、てめぇらは卑怯者のくそったれだってことだ」
イスラエル「卑怯?まるでお前らに本来勝ち目があるかのような物言いだな」
イラン「こんな拘束してることには、卑怯者以外の何者でもないんじゃないか?」
イスラエル「そこまで言うなら外してやるよ。後悔すんなよ?」
イスラエルはナイフで縄を切る。
イラン「ありがとよ」
イランは立ち上がり、拳を固めて構えた。
アメリカ(煽るの上手いなーあいつ)
アメリカ(だが、相手が悪いな)
162 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 14:59:19.61 ID:g/v5wgpL0
イラン(喧嘩には自信があるんだ、こんなひょろっこい奴相手なら)
イランがそう思った瞬間、腹に激痛が走り、気がついたら飛ばされていた。
イラン(な・・・?!)
イラン「かはっ」
イランは吐血した。
イランが顔を上げるまもなく、その左頬に激痛を感じた。
イラン(は、速過ぎ・・・)
イスラエルは容赦なく蹴りを続けた。
彼の脚力は見た目に反して強力で、その跳蹴りはさながら戦闘機の如きであった。
ドカッ
バキッ
シリア「や、やめておくれよ!イランが・・・イランが死んじまう!」
アメリカ「よーく見とけよ?あれ自分の番だと見れないからな」ニヤニヤ
シリア「dhdんcyふがbc、くぉjhhsふぁさk」ガクガクガクガク
163 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:00:33.54 ID:g/v5wgpL0
イスラエル「ほらほらほらァ、最初の威勢はどこ行った?」
イラン「がっはっ・・・」(意識が・・・)
そのとき、談話室の扉が勢いよく開かれた。
???「そこまでだーーーーーーーーーーーーーー!!!」
シリア「あっ・・・」
声の主は、車椅子姿のイラクであった。
イラク「アメリカ、イスラエル・・・貴様らのいいようにさせてたまるか!」
イラク「俺は元最強の男だ!この体の恨み晴らさいでか!」
イラクはそこら中にあるものをイスラエルたちに向かって投げ出した。
アメリカ「花瓶とか投げんなよ」
その隙にイランはシリアの手を引いて、イラクの方へ駆け寄った。
イラン「ありがとよ・・・ぶっ殺したいくらい大嫌いなイラク!」ヨロヨロ
シリア「うああああん、怖かったよー地獄に落ちてくれたらいいのにイラク!」ウワーン
イラク「てめぇら助けてやったのに何だその口ぶりは!死ねよクソ共!!」
164 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:02:05.72 ID:g/v5wgpL0
イラク「ほら撤収!さっさと撤収!イスラエルが追ってくる前に撤収急げ!」
イランとシリアはイラクを置いてダッシュした。
イラク「こらーーっ人でなし!普通は押してくれるもんだろォ」
キュルキュルキュルキュル・・・
イラクは自力で車椅子を動かして逃げた。
アメリカ「追わなくていいのか?」
イスラエル「なんか調子狂ったからもういい・・・じきに効果も出てくるだろうし」
少し離れたところで物が壊れる音がした。
シリア「アッラーアクバル!」ガッシャーーン
イラク「アッラーアクバル!」ドッシャーーン
イラン「うっわやっべぇ、2人同時に第二人格発動した!どうしようこれ」
アメリカ「ほんとだ」
イスラエル「とりあえずは成功だw」
165 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:03:29.08 ID:g/v5wgpL0
イスラエル少年は、全校生徒から恐れられている。
それは単に暴君アメリカ少年と蜜月の仲に見えるせいのみでなく、彼自身の実力に起因する。
彼は知能・腕力ともにキチガイ学園トップクラスの実力者なのだ。
それと同時に、彼は全校生徒から嫌われている。
彼の取り入るアメリカですら、彼を心から信頼しているわけではない。
アメリカ少年は彼を一目置いてはいるが、友人と思ったことは一度もない。
共に利用しているにすぎない、割り切った関係である。
そういう繋がりしか持たない彼は、ときどき冷やかしをする。
イスラエル「毎朝掃除ご苦労だねぇ、ドイツ君?」クスッ
ドイツ「やぁ!掃除は精神を安定させるんだよ」ニコニコ
ドイツはゴミを袋に入れながら楽しそうに語る。
ドイツ「小さい頃から毎日パパと掃除のボランティアをしてきたんだ」
ドイツ「パパは昔いろんな人を傷つけて迷惑をかけてきたんだって」
ドイツ「だから少しでも人のためになることをやらなきゃいけないんだって」
ドイツ「パパ一人ではとても埋め合わせができないから、手伝ってくれないかって言うんだ」
ドイツ「だから僕はいいよって答えたんだ」
166 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:07:07.23 ID:g/v5wgpL0
ドイツ「僕はパパに喜んでもらいたかっただけなんだけど」
ドイツ「僕も結局はこのザマさ。僕も心を病んでしまった」
ドイツ「だから掃除しなきゃね」
イスラエル「自分語りいらねwwwそれって結局自己満足じゃないかw」
ドイツ「そうかもしれない。でも、これ以外にやることが思いつかないんだ」
ドイツ「早く退院したいなぁ」
イスラエル「この学校にいる限り、退院なんて無理だなwww」ケケケ
イスラエル「この学校の仕組みは、どんどん患者を病ませるようになってるからな!」
ドイツ「そ、そんなあ」ガーン
ドイツ「なんとかしてマクガフィン先生に治療法を教えてもらわないと・・・」
イスラエル「あんなやる気のない教師が来るわけないだろwwお前はここで俺らと共倒れw」
イスラエル「ゴドー・マクガフィン先生とやらは一生ここに来ないかもしれねぇぞwww」
ドイツ「そそそ、そんなことないだろ・・・パパァ・・・」シュン
167 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:08:55.45 ID:g/v5wgpL0
イスラエル(フン・・・こういう温室育ちのお坊ちゃんは一番嫌いな人種だ)
イスラエル(病ませてやるさ・・・俺に逆らえないように、じっくりと)
イスラエルはゴミ箱を蹴り飛ばして、その場を去った。
ドイツ「あっ・・・」
イスラエル(次は誰"で"遊ぼうかな)
日本「イスラエル君、ちょっといいかな?」
イスラエル「なんだいジャップ」
日本「あのさ、君は優秀なハッカーだって聞いたんだけど」
日本「僕にハッキングを教えてくれないかな!」キラキラ
イスラエル「・・・はぁ?」
イスラエル「ここ、ネットつかえねぇけど?」
日本「それは知ってる。今はパソコンでリストを作成&保存しているに過ぎないけど」
日本「退院したら必要になると思うから!サイバー攻撃から顧客を守るんだ!」
168 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:10:31.42 ID:g/v5wgpL0
イスラエル「顧客って?」
日本「君を含めたエロリストだ」
イスラエル「テロリストみたいに言うな」
日本「僕には退院してからも君たちの性欲の面倒を見る義務がある」
日本「性欲と言うのは、皆多かれ少なかれ持っていながら誰しもが否定したいもの」
日本「だからこそ、そこを他者に突かれてしまうと一挙に精神が崩壊する恐れがある」
日本「それを目的に、他者を暴こうとする悪人がいる」
日本「だから僕は絶対に、そういう悪人から皆を守らなきゃいけないんだ!」
イスラエル「はーいはいはい、ヒーロー気取りはたくさんだ」
日本「そんなんじゃないんだ。むしろ僕は人を惰性の中に閉じ込めたい悪者なんだ」
イスラエル「はあ?」
169 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:12:08.26 ID:g/v5wgpL0
日本「父がよく言ってたんだ・・・臣民、ジャナクテ、人々の幸せを第一に考えるべきだと」
日本「『各々の個人主義が行き詰まり、その打開に苦しむのが今の世界人類であるからして、』」
日本「『思想の相剋に起因して、生活や文化にあらゆる動揺・混乱に囚われている。』」
日本「『それを国体本義の体得を以て解決しようというのが、私の過去に掲げた使命であった』とね」
日本「僕はそれに感じるところがあったから、人の弱みである性欲を保障しようと思ったんだ」
日本「皆が野心も恐怖も抱かず、だらだらしていれば世界は平和になるよ!」
イスラエル「ッハ!お前も父親も理想論者過ぎるぜ」
イスラエル「厚意もくそもねぇ、人は金を一番ありがたがるし、主君として崇めてるのさ」
イスラエル「金がある限り人は野心を抱くし、そのために人を殺すことさえ厭わんよ」ニヤニヤ
日本「金は欲の一部にすぎないさ。結局は値段のつけられない誠実さに価値を見出すね」
イスラエル「少なくとも俺はそんなもの興味ないね。興味あるのは金と権力だけだ」
日本「じゃあこうしようよ、僕への投資だと思ってハッキング教えてくれるってのは」
日本「見返りは十分に用意するつもりだよ!退院すれば、お金の形で」ニコニコ
イスラエル「・・・いいぜ」
170 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:13:41.18 ID:g/v5wgpL0
イスラエル「温室育ちのお坊ちゃんは妙なことを考えるもんだな、いつか痛い目みるぜ」
日本「・・・そうかも」
しかしこの後、痛い目を見たのはイスラエルのほうであった。
彼は理解していなかったからだ。
温室育ちのお坊ちゃまたちは、まことキチガイ学園の生徒なのだということを。
イスラエル「えええええええええええええええええええええええ!!!!!!」
イスラエル「なんでだ!なんでこうなった!?」
イスラエルは両手足を鉄棒に縛られて、背中から火あぶりにされている。
ドイツ「陰謀論者を捕まえたぞ!///」ハァハァ
日本「吐けぇ!さっさと吐かんかぁ!」ドンッ
ハードコアSMモードのドイツと、憲兵モードの日本が激しくイスラエルを責め立てる。
171 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:15:11.05 ID:g/v5wgpL0
ドイツ「陰謀論者にはこうだッ##」ハァハァ
ビシィッビシィッバシィッ
ドイツは鞭で激しく責め立てる。
イスラエル「いってぇぇ!ふざけんなよクソゲルマン!」
日本「とっとと吐くんだ!貴様に安息日など存在しないッ」ギロリ
日本「月!月!火!水!木!金!金!」ドカッバキッ
イスラエル「ヒエーーーッこいつらキチガイだーーーーーー!!!」
ドイツ少年と日本少年がこうなってしまった顛末はこうである。
-----小一時間前------
ドイツ(自己満足か・・・なんだかパパを馬鹿にされたような気分だ・・・)シュン
日本(理想論者か・・・そういえば父上もそう言ってたなぁ・・・)シュン
2人は自習室の前で立ち止まった。
ドイツ・日本「お?」
172 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:16:46.56 ID:g/v5wgpL0
日本「君は・・・ブロッケンJr.!」
ドイツ「おいジャップ調子に乗ってるとベルリンの赤い雨食らわすぞコラ」
日本「れ、師匠(レイラァ)!」
日本「君も自習室へ?」
ドイツ「ああ、パパの書いた本の原稿を読んで感想文を書くんだ」
日本「あれっもしかして・・・ドイツ君の御尊父は大学教授で?」
ドイツ「うん」
日本「本当に!僕の父上もなんだ!しかも君と同じことをするつもりだよ!」
日本は原稿のコピーが入った封筒を見せる。
ドイツ「えーっじゃあさじゃあさ、見せ合いっこしようよ!」
日本「感想は多いほうがいいもんね!」
2人は肩を組んで自習室へ入っていく。
173 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:18:09.38 ID:g/v5wgpL0
ドイツ「パパの本だよ。パパは地球立ゲルマニア大学で批判地政学を教えてるんだ」
『反地政学者のための地政学総論』著・ドイツ国
日本「父のはこれ。父は地球立扶桑大学の法学部で政治思想学を教えてる」
『国体の転換への根本的自覚を論ず』著・大日本帝国
ドイツ「学生よりも先に読ませてもらえるんだから、得した気分だよなー」
日本「そうそうwまー学生以外に買ってもらえなかったりするけどw」
ドイツ「君って相当ファザコンだろ」
日本「君だってwパパ好きすぎだろー」
ドイツ「そんなことないさ。僕なんか何でもパパのせいにしちゃうんだぜ!」
ドイツ「小さい頃はよくパパを超極悪人に仕立て上げて、警察に突き出したもんだよ!」
日本「僕もだ!悪いことは基本何でも父上のせいにする!」
ドイツ「何だよーww結構俺たち似てるなー」
日本「ハハハ」
174 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:19:40.49 ID:g/v5wgpL0
この後、彼らは各々の父親の原稿に夢中になっていった。
ここで問題が起こったのである。
彼らはそれぞれ「地政学」「国体学」という概念に反応してしまう異常性質を親から受け継いでいたのだ。
これに関する詳しい説明は、正木敬之氏著の『胎児の夢』及び『脳髄論』に譲る。
2人の少年は心理遺伝の発作を起して人事不省に陥った。
その結果が、ドイツ少年の「ハードコアSMモード」であり、日本少年の「憲兵さんモード」だったのだ。
これは想像するに、彼らの父親の過去の姿の反映であろう。
発作を起こした2人の少年は、なぜかイスラエル少年をターゲットにしてしまった。
---
ドイツ「お前は、ビーレフェルトから来たという人物を知っているんだろう!」ビシッ
ドイツ「そしてお前はビーレフェルトに行ったことがあるな!?」ビシッ
イスラエル「えええ?いやビーレフェルトは知ってるけど・・・」
日本「やはり!こいつは鮫島事件の被疑者である!たっぷり絞ってやるぞ!」ギリギリギリ
イスラエル「うわあああああああああああああああ」
175 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:20:54.45 ID:g/v5wgpL0
イスラエル「背中が熱いッ鞭が痛い!何なんだよこいつらは」
イスラエル「た、助けてくれぇアメリカ!」
アメリカ「あー・・・」
アメリカ(何だコレ)
アメリカ(何でパンツ一丁のドイツと詰襟の日本が、イスラエルを炙ってるんだ?)
アメリカ(この変態ワールドは何だ?俺ってこの場にいなきゃ駄目か?)
アメリカはすっごくどうでもよかった。
イスラエル「おい!無視すんなよ!」
アメリカ(この空間に関わらなきゃ駄目か?)
ドイツ「アメリカ君ッ!」
アメリカ「あ、はい」
ドイツ「こいつは、焼かれてもいい人間なんだ!」ビシッ
アメリカ「!」
176 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:22:19.27 ID:g/v5wgpL0
ドイツ「この豚野郎は、燻製にしてもいいんだ!」バシッ
イスラエル「よくねぇよ、誰が豚野郎だ!」
日本「じきに豚箱にぶち込まれるんだから豚野郎なんだよ〜〜〜」ツンツン
アメリカ「豚野郎・・・燻製・・・」
ここでも、イスラエルは理解不足であった。
実はアメリカ少年、結構信じやすい(騙されやすい)性なのである。
とりわけ白人に断言されると、考えが完全にそっちにいっちゃう子なのである。
早い話、白人のアホなドイツ君の言うことをあっさり信じちゃうアホの子なのである。
アメリカ「薪が足りないんじゃないか?集めてこようか?」
イスラエル「馬鹿しかいない!」ウワァン
イスラエル「何でこいつらはこんなにも馬鹿なんだ!」
イスラエル「我らの神は馬鹿を創りたもうた!」
177 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:23:47.41 ID:g/v5wgpL0
アメリカ「やっぱりよく焼けるんだろうな・・・」
アメリカ「 "Jew(ユダヤ人)" だけに!」
ドイツ「ジュージュー」
イスラエル「うわあああん!こんなキチガイ共のいる病院、早く退院させてくれーー!!」
イスラエル「いつになったら来るんだよ、マクガフィンせんせーーーー!」
待ち人来ず。
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!
ロシア「あ、父さんからだ」
その箱の検閲欄には "Godot MacGuffin" とサインしてあった。
ロシア「何々・・・ツァーリ・ボンバ・・・??」
イスラエル(・・・こいつらの父親って殺し屋か武器商人なのかな?)
イスラエルは、合鍵を使ってロシアの部屋に侵入していた。
178 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/09(火) 15:25:49.18 ID:g/v5wgpL0
-------[人物紹介]--------
イスラエル:自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた孤児。
アメリカやロシアなど、学園の強者は皆彼を頼っている。自称「選ばれた者」。
キチガイ学園一の高IQを誇る天才で、ヒョロい見た目に反して喧嘩も超強い。
パレスチナが大嫌いで、彼を亡き者にする手立てを考え中。金の亡者。
イラン:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきたペルシャっ子(非アラブっ子)。
学園の嫌われ者のシリアと仲の良い数少ない人物である。
サウジアラビアやイスラエル、イラクを嫌っているが、特に大嫌いなのはアメリカらしい。
アメリカを人類の敵とさえ見なしており、いつか彼をぶっ殺してやろうと考えている。
イラク:解離性同一性障害と診断されて、この学校に送られてきたアラブっ子。車椅子を使用している。
元々は中東グループ最強の喧嘩の強さを誇ったが、アメリカ達のせいで足が不自由になった。
クウェートやイラン他、中東グループに属する全員に嫌われている四面楚歌状態。
ダーイッシュと呼ばれる裏人格を有しており、その発動時のみシリアと仲良くなる。
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 15:40:38.50 ID:cUJVD7LjO
乙
前に精神科医が主人公の安価もの書いてない?
違ったらごめん
180 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/09(火) 15:45:35.00 ID:g/v5wgpL0
>>179
ありがとうございます
>前に精神科医が主人公の安価もの書いてない?
私じゃないですね・・・ちょっと探して読んでみようと思います
実はこれ初SSだったりします
安価なんて難しくてとてもとても・・・!
181 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/09(火) 18:35:53.59 ID:g/v5wgpL0
読み返して思ったんですが、今日と言う日に神の杖とかツァーリ・ボンバは不謹慎ネタだったかもしれません
狙ったわけじゃなかったんですが・・・私の弟もおそらく(広島の)被爆三世なこともありますし
改めて広島・長崎にて被爆された方々に、心からお見舞いを申し上げます
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 20:04:28.83 ID:RYzVUHio0
乙
イタリアさんはヘタリアな発作が起きるのかね...
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/08/11(木) 01:24:43.40 ID:FJ+JArBp0
ほ
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/11(木) 16:48:33.50 ID:+9yxAjiU0
保守
185 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/12(金) 11:42:52.81 ID:KvB/WzdY0
そろそろアフリカの国々を出してみようと思います
ただ、テンポが悪くなるので前後編に分けました
11話が前半で、12話が後半です
アフリカの国々が登場するのは後半からです
今晩11話を投下しようと思います
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/12(金) 13:02:16.33 ID:VmDQ7P+X0
認知
187 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:05:47.38 ID:KvB/WzdY0
第11話:中国(チャイナ)タウンはどこにでもできる:前編
中国「フッフッフ・・・」
中国「今日こそ、蒔いた種子の実を収穫するときだ!」
阿弗利加(アフリカ)病棟の生徒達と仲良くする(=服従させる)ため、
自身の良い噂や金を散々ばら撒いてきた中国少年。
この大いなる計画を本格的に実行に移す下地ができたと判断したらしい。
彼は今、その生徒達と直接交流しようとしている。
日本「ななな、なんだってーーーーー?!」
台湾「あ、あの『阿弗利加病棟』に行くって・・・本気なの?」
中国「おいおい、少し離れた他の病棟に行くだけじゃねぇか。大げさなwww」
すると、彼の友人達は肩を震わせて泣き出した。
日本「そんな・・・君はまだ・・・こんなにも若いのに・・・」グスグス
台湾「なんで?なんでそんなこと考えるの?やめてよ!」メソメソ
中国「オイ・・・何だよお前ら」
188 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:07:12.75 ID:KvB/WzdY0
韓国「うわぁん!」
韓国が中国の胸に飛び込み、自身の胸(豊胸済み)を無遠慮に押し付ける。
韓国「嫌よ・・・行っちゃやぁ!あなたが好きなのォ!」
中国「ちょ・・・///な、なんだよお前ら!今生の別れみたいに・・・」
日本「実際そうじゃないか!あんな・・・あんな恐ろしいところに行くなんて」
台湾「あそこの病棟は特別なのよ?特に重篤な生徒が集まってるとこなのよ?!」
日本「平和なここや、欧羅巴病棟とはまるで違うんだ!」
そのとき、北朝鮮が勢いよく談話室に入ってきた。
北朝鮮「おいイルボン!例のものを貸せ!余の勉強の時間だ!」
日本「ああ、『新幹線大爆破』だね。パンくん好きだね〜この映画」
北朝鮮「優秀な工作員になるための勉強だ!余は非常に真面目なのであるッ」エヘン
韓国「お兄ちゃん、おやつのチョコパイよ」
北朝鮮「!!!チョコパイ!チョコパイ!##食べるぅ!よこすんだ!##」
189 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:08:09.72 ID:KvB/WzdY0
日本「さ、向こうへお行き」
韓国「お勉強頑張ってね」
北朝鮮「チョコパイ!高倉健!///」
北朝鮮はチョコパイの箱を抱えてスキップしながら部屋を出て行った。
日本「こんなに平和なのに、なぜわざわざ危険地帯へ!」」
中国「お前ら餌付けしてんじゃねーよ」
日本「あまりの恐怖に、エジプト君やモロッコ君は他の病棟に移ったくらいだ!」
韓国「なんでそんなとこに行こうとするの?ここでいいじゃない!」
中国「おいおい、EUグループの連中なんかしょっちゅう出入りしてんだから大丈夫だって」
日本「わかってない・・・君はまるでわかってないよ!彼らは白人じゃないか!」
日本「僕らは普段君について『未開人』だの『ウイルス』だのと呼んでるけど・・・」
中国「そんなふうに思ってたのかぶち殺すぞ」
日本「それは半分冗談みたいなもので、北京原人な君も所詮は僕らと同じ黄人なんだよ!」
日本「例えばロシア君なら建物の3階から落ちても無傷なところ、僕らは大怪我を負うだろう」
190 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:09:11.37 ID:KvB/WzdY0
日本「筋肉、骨密度・・・体の頑丈さが桁違いだ」
台湾「あたし達の体はとてもか弱くできてるの!」
日本「阿弗利加病棟の黒人が戦艦なら白人は重巡、そして僕ら黄人は駆逐艦といったところか」
中国「そんなに差があるか!?」
日本「戦艦にぶつけられれば、僕ら駆逐艦は轟沈を免れない」
日本「阿弗利加病棟の生徒がコンクリ塊を振り回してきたら、僕らは一発でダウンだ!」
日本は中国少年の手を両手でつつみ、まっすぐ彼の瞳を見つめる。
日本「そして、だ・・・ダウンした君はどうなると思う?」
中国「ど、どうって」
日本「まずはね・・・この指が一本ずつ奪われてゆくのさ」
台湾「『めずらしい!アジア人は長命だと聞く!不死の薬になるに違いない!』」
日本「それから、目玉を奪われる」
台湾「『この目玉はどんなものを見てきたのかな?これをかざせばその景色が見えるはず』」
日本「男根を取られるという屈辱も受けるかもしれない」
韓国「『魔法の薬だーー!夢のお告げにあったんだ!精力絶倫待ったなし!』」
191 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:10:15.13 ID:KvB/WzdY0
日本「それから皮を剥がされる」
韓国「『若くて滑らかな肌だなぁ。これをパックにすればアンチエイジングになるかも!』」
日本「お次には肉や内臓を取られるだろう」
台湾「『外人の若い男の肉を食べれば、その力を手に入れることができる!』」
韓国「『とくに心臓!』」
日本「君の残骸は・・・藻だらけの不潔な池に捨てられる」
台湾・韓国「『見ろ、人がゴミのようだ!』」
日本「そして僕らは、君の遺体なしに喪に服するんだ」
台湾・韓国「おかしい人を亡くしてしまった!」ウワーン
中国「ややや・・・やめろよ!脅かすなよ、こわ・・・怖くなるだろ!」
日本は静かに、どこか憐れみをもった目で彼に語る。
日本「安心したまえ。年若い男が未婚のまま世を去るのは無念極まりなかろう」
中国「いや何の話」
192 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:11:15.92 ID:KvB/WzdY0
日本「冥婚のお式は僕が取り計らってあげる。相手はパンちゃんがなってくれるそうだよ」ニコ
韓国(えっ?)
韓国「う、うん!あたし、中国君のお嫁さんになるよ!///」
中国「やめろって!俺が死ぬ前提で話すのやめろヲ!」
中国「お、お前らと話してたら調子狂うわ!俺は行くからな!絶対死なねぇし!」
中国は日本たちの引止めに応じず、阿弗利加病棟へと向かってしまった。
日本「ああ・・・中国君・・・」
日本「・・・チッ。奴め、脅しが足りなかったかな?」
台湾「ゴキブリのようにしぶといわねー、チキンだから諦めると思ったのに」
193 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:12:39.71 ID:KvB/WzdY0
韓国「だーかーらー、お色気作戦でいこうって言ったのに!台湾が嫌がるから」
台湾「やぁよ、嘘でもあんな男に媚びるなんて」
韓国「えー?あたしは結構アリだけどなー彼」
台湾「信じらんないわー、さすがビッチは言うことが違うのね」
韓国「ところで日本、冥婚の件はアドリブよね?あたし嫌よ、気色悪い」
日本「決まってるじゃないか。生者と死者の婚姻はご法度だもの」ニヤリ
韓国「よかったー」ホッ
台湾(それって・・・)
日本「何にせよ、奴は阿弗利加病棟へ行ってしまった。作戦(イ作戦)失敗だ」
日本「ロ作戦に移行する。『中国はアフリカの生徒達に超嫌われている』と言いふらせよ」
台湾・韓国「ラジャー」
日本「中国君は事実いろんな生徒に嫌われているから、まんざら嘘でもあるまい」
日本「ハハハ、ちょっとばかし早く事実を広めるだけさ」
台湾「目標は実際に中国が阿弗利加病棟の全生徒に罵倒されることね」
韓国「楽勝っしょ!今からフランス君あたりに言ってくるわね!」ウキウキ
194 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:13:36.62 ID:KvB/WzdY0
日本「この行為が中国君本人にバレないように注意してね。彼、傷つくだろ」
台湾「こんなこと、中国はもっと悪口いいまくってるわよ?とくにあんたの」
日本「彼のものと一緒にされては困るよ!目的が真逆なのに」
日本「これは彼の治療のためなんだ。彼は今、アフリカの生徒たちに対して邪な考えを持っている」
日本「"戦略"という認識――これは、EUグループやアメリカ君ロシア君にも共通している」
日本「彼らの目的は『他者を病ませること』につきる。そして中国君もそれに便乗しているときた」
日本「そんなことしたら自身も病んでしまう。退院からますます遠のいてしまう。そうだろう?」
日本「僕らは一緒に退院すべきなんだよ。旅は道連れさ」
日本少年は微笑みを見せてから、自室へ戻った。
韓国「あーんなこと言っちゃってぇ、日本もかーわいいわね##」ウフフ
台湾「?どういう意味よ?」
韓国「え?『中国君とは違う!』ってw日本もお金ばら撒いたり悪評言いふらしたりしてるでしょww」
韓国「みーんなやってるんだから、あいつもやってるに決まってるわん。あたしもやってるし♪」
台湾「えー・・・どうだろ?あいつは何か別の、もっと気味の悪いことやってそう」
韓国「何よぅそれ。あたしよりも日本が有能みたいじゃないの!」
台湾(いやアンタ無能だけど)「何となくよ」
195 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:14:49.65 ID:KvB/WzdY0
日本(『ちょっとずつ』だ。父上からの教訓通り、治療は『ちょっとずつ』進めていくことが肝要だ)
日本(相手に馬鹿にされているように思えても、負けているように思えても耐えねばならない)
日本(焦ったりがっついたりしてはならない。相手に愚鈍だと思われるくらいで丁度良い)
日本(僕はちょっとずつ――皆の治療を手伝えればいいんだ)
日本(亜細亜病棟の皆はもちろん、阿弗利加病棟、欧羅巴病棟、全ての病棟所属の生徒達のさ)
日本(僕一人だけ退院なんて、あってたまるものか。皆道連れにしないと)
少年は、今朝届いた父親からの手紙を開いた。
彼の「なぜ自分をこの学校へ送り込んだのか?」という問いに対する、答えである。
そこにはこう書いてあった。
『在院とは、闘いであり安らぎである。
退院とは、勝利であり不幸である。
死とは、敗北であり屈辱である。
それを学ばせるため、地球立メンタルヘルスケアスクールに君を入れた。
父は勝者であるが恥を雪ぐこと能はず、君に託すことにした。
君の達成は父の誇り、君の幸せは父の慰めである。
恨むのは仕方ない、父は君の武運を祈っている。』
196 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:15:44.01 ID:KvB/WzdY0
日本(『ちょっとずつ』皆を変えるんだ。僕の生きやすいように)
日本(僕は恥なんて、まっぴらごめんだもの)
日本(僕は、新しい調理法で河豚をいただくよ)
中国(チクショー・・・あいつらが脅かしやがるから怖くなってきたじゃねぇか)
中国(いやいや!俺を誰だと思ってんだ?泣く子も黙る中国様だぜ!)
中国(さぁ、クロンボ共に俺の偉大さを見せつけてやれ!)
とてつもなく広い土地に聳え立つ阿弗利加病棟、
生徒は一人も庭に出ていないのに、異様な雰囲気を放っていた。
後半へ続く。
197 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/12(金) 20:16:59.12 ID:KvB/WzdY0
-------【キチガイ学園都市伝説その2】-------
これは都市伝説というより怪談に近いかもしれない。
キチガイ学園で語られるものとして、最も古いと考えられるものである。
地球立メンタルヘルスケアスクールの前身、
大地立青少年精神医療センター付属院内学校の時代の話である。
東病棟に、「恋仲だ」と周囲にからかわれるほど仲の良い少年と少女がいた。
彼らは喧嘩一つしたことのない親友同士で、いつも2人で行動していた。
ところがある日、興奮状態になった別の患者に、少年は刺殺されてしまった。
少女はひどく悲しんだが、病院側の対応は非常に冷淡なものであった。
当時は「よくあること」という認識が強く、少年の死は事故死として片付けられた。
少年の部屋はすぐに整理され、少年の居た痕跡はすっかり消された。
しかし一方で、在籍名簿から少年の名前はそのまま残されたという。
少女や周囲の患者が退院したあとも、その少年の名は消されることがなかった。
形式上、少年は退院できていないことになるという。
この噂からさらに派生したものと思われるが、
「その少年はこの世に未練を残していて、怨霊と化して留まっている」だとか
「その少年の名が記載されている名簿は代々教員に引き継がれている」だとか
「少年の霊魂は何度も教員に退院させるよう懇願するが、その度に断られている」
などという話も語り継がれている。
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/12(金) 20:39:15.91 ID:dys09LyH0
やっと続きが書かれてる!
待ってました
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/12(金) 23:17:13.74 ID:isGm1pKU0
日本人と中国人は大部分の遺伝子は違うらしいが。。。
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/13(土) 07:50:29.94 ID:PYP3wkm30
だから?
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/13(土) 21:43:56.19 ID:U3Vcc+Rz0
保守
202 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/14(日) 11:53:39.34 ID:B+ULohwI0
12話が人物紹介以外完成したので、
今晩(たぶん20時頃)にはとうかできると思います
203 :
◆pIxjj4GI1s
[sage]:2016/08/14(日) 19:56:05.48 ID:c2+Q4lrUO
親戚の家に居るのが長引いたので、
投下はあと1〜2時間遅れそうです
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/14(日) 21:30:35.25 ID:xW1PuY9U0
シュタッ 一よ出てこい君はすでに包囲されている
205 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:10:24.27 ID:B+ULohwI0
第12話:中国(チャイナ)タウンはどこにでもできる:後編
阿弗利加病棟は、キチガイ学園でもトップクラスの広さを持つ棟である。
この棟に所属する生徒たちは重篤な精神病を患っており、
他の病棟所属の生徒達から非常に恐れられている。
他のグループの生徒からは簡単に「アフリカグループ」と呼ばれているが、
実際はもっと細かく分けられているのだ。
各寮について病棟の入り口に近い順から、
北アフリカ・西アフリカ・中部アフリカ・東アフリカ・南部アフリカに分かれる。
この内とくに問題児が多いのは東アフリカグループだと言われており、
その中でも「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる不良集団が恐れられている。
---阿弗利加病棟・入口---
中国「なんか・・・すごく不気味だな」
中国「めちゃゾンビとか出てきそうな感じだ」
中国「だ、だ、大丈夫だ!たとえゾンビがいても、キョンシーと同じ要領でイケる!」
中国はズボンのポケットから護符を取り出し、それらを忽ち火の玉に変えて浮遊させた。
中国((ゾンビなんて文明レベルは獣と同じ!ならば火を恐れるはずだ!))ブルブル
中国少年、彼は非常に優秀な道士であったが、その割りに怖がりであった。
206 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:11:35.48 ID:B+ULohwI0
中国は火の玉を3個浮遊させながら、恐る恐る棟内へ入っていく。
建物内は電気がついていないため、丁度いい感じで火の玉は役に立っていた。
中国(あやや?なんか窓際に誰かいるぞ)
中国は物陰に隠れて、様子を窺う。
暗がりの中、窓際に一人の少女が立っていた。
彼女は何か神妙な面持ちで、外を見ている。
エチオピア「・・・」
中国(お・・・あの娘かなりの美人だぞ!ブラック・ビューティってやつか///)
中国(日本め脅かしやがってwwあいつこれ知ってたな!)クスクス
中国(挨拶してこようっと!そしてあわよくば・・・///)ニヤニヤ
中国が物陰から出てこようとしたその時、少女は叫んだ。
エチオピア「ぶっ殺してやるぜくそったれ野郎がァーーーーーーーー!!!!」
中国(ビクッ
少女がAK-47の銃口を向けた先には、世にも恐ろしき存在がいた。
ゾンビ?「あーあー・・・うーあー・・・」ガガッ
中国「アイヤァァァーーーーーーーーーーーーーぁぁぁぁ!!!!!!!」
207 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:12:37.94 ID:B+ULohwI0
エチオピア&ゾンビ?「え?」
中国「ぞぞぞゾンビ!うあああああああ腰がッ腰が抜け・・・」ウワァァン
ゾンビ?「おいアンタ大丈夫か」
中国「近づくな!俺を誰だと思ってる!無敵の中国様だぞ!」
半泣きの中国は火の玉を大きな炎の龍に変え、ゾンビ(?)に突っ込ませた。
ゴォォォォォォ!
ゾンビ?「うわああああああああ!?!?!?」
ナイジェリア「カーット!カットカット!危ない危なすぎ!」
中国「ふぇっ」パチクリ
寸でのところで龍は軌道を変えて、ゾンビ(?)への直撃を避けた。
ゾンビに扮していたガーナはへたり込んだ。
ガーナ「こ、怖かったようオイラ・・・」
ナイジェリア「今のシーンは惜しかったけど、さすがに危なすぎたよー」
エチオピア「んだよ!やり直しかよ死ねよくそが!」
中国「・・・?シーン?」
ナイジェリア「あんた何モンだよ!なんかすごかったけど、主役とっちゃだめ!」
208 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:13:43.13 ID:B+ULohwI0
中国「なんだ・・・映画撮影だったのか」
ナイジェリア「そだよ。今度の文化祭で出すつもりの映画だ」
ナイジェリア「アメリカには敵わないけど、今度こそインドの奴には勝つんだ!」
ナイジェリア「だから怖いながら『アフリカの角』の超絶美女な彼女に頭を下げて・・・」
エチオピア「おい!いつまでアタイを待たせやがぁんだあ゙ぁん!?」イライラ
ナイジェリア「ひえっすんませんすんません」
中国(なんだ、ちょっとガラの悪いだけで面白い奴らじゃないか)ホッ
中国(しこたま金を持ってきた甲斐あったぜ!ここで奴らに恩を売っとけ)
中国「おい、その映画俺が援助してやっても・・・」ニコニコ
ガッシャァーーン!
アルジェリア「おらぁぁぁ!ナイジェリアてめ゙ぇぶっ殺してやんぞコラァァァ!!」
あらゆる物騒な武器を揃えたアルジェリア・ニジェール・マリの3人が
ナイジェリアに喧嘩を売りに来たのだった。
※彼らは不良ではないとのこと。
209 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:14:46.07 ID:B+ULohwI0
ナイジェリア「上等だゴラァァァァ今日こそバラして埋たらぁぁぁぁぁぁ!!!!」バーン
中国(何ィーーーッ)
ナイジェリアは映画の機材を持ち上げ、それをニジェールにぶつけた。
ガッシャラァァン!
ニジェール「何すんだぁぁ怪我すんだろーーがーーー!」※無傷
中国(直撃してたのに!?)
マリ「シカトすんじゃねーーーよーーーッ」ドォン
※彼らは不良ではないとのこと。
エチオピア「シカトはてめーーらの方だろォが!全員皆殺しだくそが!!!」
※彼女は不良です。
パンパンパンパン!
そこら中に銃声が鳴り響く。
中国「アイヤー!何でだ?さっきまであんなに平和だったのに!」
ガーナ「ブツブツ・・・」
中国「おいお前、逃げなきゃヤバい・・・」
中国はガーナを見て戦慄した。
210 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:16:07.69 ID:B+ULohwI0
ガーナ「オイラもう産めない、カカオ産めないよぉ、カカオ産めないんだ」ポロポロ
ガーナ「もう産めないって言ってるのに!オイラのカカオ返して!カカオカエシテ!」
中国「ひぃぃぃぃ俺は知らん!俺は知らんぞぉぉぉ!」
中国「うごご、早く逃げないと巻き添え喰らって死んじまう!」
中国「こ、ここ、ここに人民元置いときますねー・・・ハイ!さよなら!」
中国はその場から離れたいあまり、棟の内部へと走ってしまった。
中国(しまった!どうせなら入り口から引き返すべきだった!)
中国(今更戻れん・・・一人で来るんじゃなかった。ロシアとか死ななさそうな奴と来るべきだった)
中国(俺が仙人だったなら、あんな奴らちっとも怖くないんだが)
中国(普段から修行さぼってエロいこととか金のことを考えてるツケが来たのかなぁ・・・)メソメソ
中国(よく考えたら、高級官僚の家に生まれた俺はボンボンに部類されるはずだ)
中国(この学校に来る前は一人っ子なのもあって、大事に大事に育てられてきた)
中国(本当に危ない目になんて今まで遭ったことがない!)
中国(日本たちを見ているから感覚が麻痺していたが、こんなとこに来るのは無謀だったんだ)
211 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:17:11.60 ID:B+ULohwI0
一人自問自答する中国少年であったが、危機は既に彼に近づいていた。
コンゴ民主「なんだ?見慣れない奴がいるぞ、殺してやる」
ジャランジャラン・・・
銅やコバルト合金の毒々しい金属装飾品に身を纏った屈強な男、
コンゴ民主共和国が中国少年を見つけてしまった。
コンゴ民主共和国、コンゴ共和国と兄弟であるがそちらよりはるかに狂った男である。
中国「はわわわわわわわ!」
ガキィィィン!
コンゴ民主共和国は大きな鎖を振り回し、中国少年を攻撃する。
鎖の直撃を受けた床や壁には亀裂が入った。
中国「ちょまっ・・・ままま、待ってぇ!話を聞いて!俺は敵じゃないよぉ」
中国少年は辛うじて攻撃を避けながら交渉する。
中国「その金属、買ってやるぞ!俺は金持ちだからな!だから攻撃しないで!」
コンゴ民主「黙れ、金だけ置いて死ね」
コンゴ民主「さもないとコイツのように拷問にかけてジワジワと殺してやるぞ」
コンゴ民主共和国は、片手で人間を持ち上げ、中国の傍にそれを投げつけた。
それは既に何らかの暴行を受けたと思われるベルギーであった。
ベルギー「う、うぐぅ・・・」
212 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:18:03.05 ID:B+ULohwI0
中国「おまっお前は・・・えと・・・阿蘭陀?」
ベルギー「ベルギーだよ!」
ベルギー「くそニガーめが、ご主人様に逆らうたぁどういうことかわかってんだろうな?」
ベルギー「出来損ないの奴隷の腕は切断したって構わんのだぞ!!」ギロリ
中国「白人も怖え!!」
中国「日本たちの話はマジだったというのか!めちゃんこ恐ろしい世界があるじゃないか!」
中国はその場から逃げながら、とうとう泣き出した。
中国(ううう・・・帰りたい、平和な亜細亜病棟に帰りたい)
中国(俺は自分の運のよさに気づいてなかったんだ。あいつらはだいぶ大人しかったんだ)
中国(EUみたいな闇の組織もなく、皆でゲームやったりアイドルの話題で盛り上がったり)
中国(今頃あいつら何やってるかな・・・?)
213 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:19:01.56 ID:B+ULohwI0
-----そのころ亜細亜病棟-----
フィリピン「ひゃっほーーーー!」
インド「中国がいないと平和だなー」
ベトナム「いかに奴がアジアグループの問題児だったかがわかるなw」
台湾「アフリカグループに行かれたのはやっかいだけど、にしても落ち着くわ」
韓国「彼のせいで、いかにストレスに晒されていたかがわかるね♪」
韓国「あれ、日本は?」
日本は多目的室に居て、法衣に身を包んでいた。
日本「いろはにほへと、ちりぬるを、わかよたれそ、つねならむ・・・」
日本(天狗たちに邪魔されないように、この儀式は厳粛に行われなければならない)
日本は調伏壇の中に赤と黒の芥子(けし)を一粒ずつ入れて焼き、そのつど印を結びながら真言を唱える。
これを彼は1080遍続けるというのだ。
214 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:19:58.65 ID:B+ULohwI0
日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ
日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ
日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ
日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ
日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ
韓国「な、何してるの日本・・・?」
日本(チィィッ!)
日本「せっかく珍しく魔物に邪魔されないと思ったら、パンちゃんに邪魔されるとは」
日本「これは訓練だよ。いつ敵に襲われるかわからないからね」
韓国「あーー!てことは、暴力的なこと考えてたのね!あたしにえっちぃことする気ね!」イヤーン
日本(ウゼェなこの女)「違うよ!これは自衛のためだよ」
日本「それに性病怖いからパンちゃんには絶対何もしないよ!」ニコッ
韓国「性病なんかないもん!(たぶん)」ファッビョーン
215 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:21:09.03 ID:B+ULohwI0
韓国「で、なぜ中国君の名前を?」
日本「この訓練は怨敵調伏だからね。仮想敵が必要なんだよ」
日本「あ、もちろん本当に呪ってるわけじゃないよ。練習だよ」
日本はそう言いながら、天の逆手を打っていた。
日本「仮想敵は中国君とパ・・・中国君に設定してあるんだ!」
韓国「ふぅん。実はあたしもサンドバッグを中国君に見立てていつも殴ってるの」
日本「こらこらwぶっちゃけるのはご法度だよ」
日本(うっかりぶっちゃけそうになったよ)
日本(ヤシオリ作戦・・・なんてね)
---------------------
中国「はあ、はあ」
中国「なんとか人民元を置いてド級戦艦共から離れることができたが」
中国「出口がわからない・・・もう俺の心のHPは残ってないぞ」
中国「無尽蔵に出せる人民元は、ここから先も俺を助けてくれるとは限らない」
216 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:22:17.55 ID:B+ULohwI0
中国(なぜだろう、こんなときなのに日本を傍に感じるよ)ホロリ
中国が目を瞑ると、不鮮明ながら日本らしき姿が見える。
彼は何やら必死に中国少年の名を唱えているようだった。
》》日本「オン・・・ウン・・・ハッタ・・・中華人民・・・国」
中国(恐怖の感情に囚われて霊視力が鈍ってるが、俺のために祈ってくれてるのはわかる)
中国(あんなに必死に止めてくれたのに、言うこと聞かなくてごめん)シクシク
中国「早く帰りたいよ、皆でゲームしたいよ」シクシク
うずくまる中国少年、しかし恐怖は彼を襲う。
エリトリア「へっへッへ・・・あレぇ?ダレかいるぞー・・・?」
中国「ひっ」ビクッ
両手に手錠をつけた少年が、血走った目つきで中国のもとへ近づく。
エリトリア「うへヘへ・・・見慣れないヤツだなァ、食べらレちゃうゾォ」グヘヘヘ
中国「来ないで!お金あげるから来ないでください!お願い!」ウエエエン
217 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:23:32.38 ID:B+ULohwI0
エリトリア「はハハ、馬鹿メ!ここで俺ガ見逃したトころでオマエは無事では済まナイ」
エリトリア「ココは法ではナク恐怖が支配するセカイ・・・病院とイウよリ刑務所なんダ」
エリトリア「金ガ絶対的な支配力をモツわけデはナイ、殺傷力がモノをいう場所なのサ」
エリトリア「オマエの持つ価値観デハここを生きられナイ。改めたトコロで殺さレるのダ」
中国「そんなあ」
エリトリア「!」ピキーン
エリトリア「・・・ソラ、お出ましダ。俺は巻き込まれタクないカラ逃げるゼ」
中国「何?何がお出ましになるんだ?ちょっ・・・待って!!」
エリトリアは中国を置いて近くの窓から飛び降りてしまった。
中国「何だよぉ・・・何が来るんだよぉ・・・」ガクガク
ヒタ・・・ヒタ・・・
中国「何か来るぅ・・・確実にこっちに向かってるぅ」
ガチャ!
218 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:24:57.01 ID:B+ULohwI0
奥の扉が開かれ、RPG-7や小銃を装備した少年が現れた。
彼の眼は先ほどのエリトリアにも増して狂気じみていた。
彼は中国を見つけて、邪悪な笑みを浮かべる。
ソマリア「 見 つ け た 」
パァン!
彼は小銃をぶっ放し、逃げようとする中国の足を止めた。
中国「嫌だ・・・嫌だ・・・」ガクガク
中国は隠形術を使おうとしたが、恐怖で心がかき乱されて成功しなかった。
方術には心の平安と絶対的な自信が不可欠なのである。
中国(駄目だ、怖すぎて駄目なんだ!何でこういう時に限って!)
中国「うわああああああああああああああああああああ」
219 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:26:04.33 ID:B+ULohwI0
-----
中国少年の視点に合わせるとあまりに表現が過激になってしまうので、
ここからは阿弗利加病棟・庭にて駆け回るケニア少年に注目しようと思う。
中国少年が一体何をされているかは、遠くで聞こえる彼の断末魔の叫びを参考にするべし。
ケニア「うあははははは!!EUの連中はどこかなーーーー???」ドドドドド
ケニア「荷物を全部奪ってやるぞ!!このナイフを使ってな!!!」ドドドドド
|>中国「やめてーーーー!もうないから!持ち物これ以上ないから!」
ケニア「おっおっあそこに居るのはイタリアじゃ〜〜〜ん!」ドドド
イタリア「エチオピアどこかな〜?久しぶりに素敵な夜を明かそうじゃないか#」
|>中国「痛い痛い痛い!無理だって!無理だよそんなの!人間だもの!」
ケニア「おうおうイタリア!今日も何やらオサレな服着てやがるな!!」
イタリア「ありがと♪これから久しぶりにエチオピアとデートしようと思ってね」
|>中国「やめてくださいやめてください!一人っ子なんです!」
|>中国「孫を・・・孫を見せなきゃならないんです!慈悲を!ジヒギャアアアアア」
220 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:27:09.98 ID:B+ULohwI0
ケニア「へー!それじゃあたんまり金を持ってきたわけだな!」キラン
イタリア「お、おい・・・お前何を」
|>中国「えっえっえっ・・・おえええ・・・っひどいよぉ、ひどいよぉ」
ケニア「持ち物全部よこせやああああああ!!!!」ドドドドドド
イタリア「うわああああああああああああああ」ピューン
|>中国「痛い痛い痛い!ヤメテ、俺は人間だよ!人間なんだよ!」
イタリア「うおおお、コイツ速い上にスタミナ抜群だぁ!逃げ切れない!」
ケニア「アッハッハッハッハ!追いついたーー!狩の時間だぞ!」
|>中国「俺は薬壺じゃないよ、見たらわかるでしょ!?イタァイ!」
ケニア「イギリスの兄貴ィ!イタリアの野郎を捕まえましたぜ!褒めて!」
イギリス「偉い偉い。さすが我がグループの一員ですね」
イタリア「イギリスてめぇ!」ジタバタ
|>中国「そんなの、絶対に人体に害あるじゃん!無理!やめてやめて」
221 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:28:50.47 ID:B+ULohwI0
アメリカ「俺やっぱコーヒー派だわ」
イギリス「紅茶の良さもわかってほしいものです」
イタリア「おぉい!お茶なんか飲みやがって!ドイツに言いつけてやるぅ」ジタバタ
|>中国「うう・・・っ入れられた・・・もう痛い感覚さえない」
スウェーデン「ケニア!俺も服を脱がすの手伝うよ!///」フンフン
ケニア「よござんすよ^^」
イタリア「おい!ソイツだけはやめて!お願い、俺の貞操の危機だから!」
|>中国「やめてください死んでしまいます!キャパ的に!キャパ考えギャーーー」
スウェーデン「すっごいセクシーだね・・・///さすがイタリアだ///」
イタリア「お願い助けて!何でもするから!こいつから俺を離して!ねぇ!」ジタバタ
ケニア「お菓子もーらい」パク
イギリス「ハッハッハ、お口に合いますか?」
|>中国「俺もう人間じゃなくなった気がする・・・植物になりたい」
|>中国「ははは・・・ははは・・・うう・・・ううう!」
222 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:31:15.71 ID:B+ULohwI0
スウェーデン「ごめん、俺は興奮するけど君は恥ずかしいみたいだね。個室でやろうか///」ズルズル
イタリア「ヤメロォォォォォォォォォォ助けて!イギリス助けて!アメリカ助けて!」ジタバタ
アメリカ「何か言ってっけど」
イギリス「言わせておきなさい^^」
|中国「・・・あ・・・」
|>ヒュルルルルルルルルルッ・・・ザッパーーーン!
ケニア少年の視点は以上である。
-------
阿弗利加病棟には通称「リンポポ川」と呼ばれる、大きくて灰緑色で脂ぎった横長い池がある。
その傍を少年2人が通りかかった。
ボツワナ「むぅぅ、この学校は一体どうなってるんだよ。授業が一切ないなんて!」
南アフリカ「いいじゃねぇか、俺は勉強なんざ嫌いだから万々歳だぜwww」
ボツワナ「でもテストはあるし・・・勉強わかんないとこあっても聞く人がいない」
ボツワナ「あれ?リンポポ川に何か浮いてない?」
223 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:32:57.89 ID:B+ULohwI0
南アフリカ「どうせゴミだろ・・・って・・・死体じゃねあれ!?」
ボツワナ「つ、ついに死人が出てしまった!」
2人はその物体に駆け寄り、池から引き上げる。
ボツワナ「まだ息がある!」
南アフリカ「おい、しっかりしろよアンタ!」
ボツワナ「あれ?君はたしか・・・ちゅ、中国君?だったかな?」
南アフリカ「なんかすごいことされたみたいだが・・・全裸だし、痣だらけだし」
中国「・・・・・・」
中国「・・・オレハ・・・薬壺ダヨ・・・?」
ボツワナ「しっかりして!気を確かに持って!」アワワワ
南アフリカ「ぱねぇ・・・誰だ?こんな公開処刑しやがったのは」
中国少年はボツワナと南アフリカに運んでもらい、亜細亜病棟に帰還した。
彼はしばらく放心状態が続き、何でも薬をみたら号泣するという謎の心理状態に陥った。
介抱した日本たちは、優しすぎるほどに微笑んでいたという。
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/14(日) 22:33:10.77 ID:xW1PuY9U0
なぜにゴジラネタ(ヤシオリ作戦)
225 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:33:41.50 ID:B+ULohwI0
-------[人物紹介]--------
エチオピア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた少女。
「アフリカの角」と呼ばれる不良集団の一人。
阿弗利加病棟No.1の美女であるが、性格は大変獰猛。
イタリアやイスラエルのセフレである。
ナイジェリア:強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
映画監督志望で、いつもオリジナル映画を制作している。
ハッピーエンドが大好きで、インドをライバル視している節がある。
彼も阿弗利加病棟の患者だけあって、大変な乱暴者の面もある。
イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。
ガーナ:統合失調症と診断されて、この学校に送られてきた。
カカオをいろんな生徒にカツアゲされ、怯えている。
日本は密かに彼のことを「ミスター・チョコレート」と呼んでいる。
イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。
DRコンゴ:反社会性パーソナリティ障害と診断されたため、この学校に送られてきた。
コンゴ共和国の兄弟であるが、そちらよりも獰猛な危険人物である。
ベルギーを相当憎んでいるらしく、よく彼を半殺しにしている。
銅やコバルト合金の装飾品を好む。名前はコンゴ民主共和国。
226 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/14(日) 22:34:56.07 ID:B+ULohwI0
エリトリア:境界性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
手錠を常に両手にかけ、自傷行為を行っている。
阿弗利加病棟を「刑務所」と呼び、弱肉強食を信条にしている。
不良集団「アフリカの角」の一人。
ソマリア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
「アフリカの角」の主格であり、阿弗利加病棟で最も恐れられている人物。
この学校に来る以前の強姦・殺人の件数は数え切れない。
実はマグロを食べる時だけ日本と仲良くなる。
ケニア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
不良集団「アフリカの角」の一人であるとともに、
イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員でもある。
走るのと狩り(意味深)を特技とする。
ボツワナ:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。
阿弗利加病棟トップクラスの優等生。真面目。
イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。
阿弗利加病棟では貴重な「ちゃんと勉強をしている」生徒である。
南アフリカ:窃盗症と診断されて、この学校に送られてきた。
他の病棟では悪い噂が流布しているが、阿弗利加病棟内では優等生なほう。
レイシズムを憎んでいる。
イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。
227 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/14(日) 23:03:40.54 ID:B+ULohwI0
>>224
日本君の言動の真意と、
ソマリア君が一体「どんな薬」を「どう使用」したのかということと、
それらの関連性も何もかも不明ということにあえてしました
(日本君の訓練が何か関係あるのか、それとも日本君とソマリア君がマグロを食べたことに関係あるのか)
結果的に、中国君がヤシオリ作戦されてしまったということで・・・
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/15(月) 11:38:37.23 ID:7p02CiDn0
阿弗利加病棟怖すぎwwwwwwww
229 :
◆pIxjj4GI1s
[saga sage]:2016/08/16(火) 16:23:59.62 ID:JptMbW/e0
まだ完成してませんが、現在番外編を書いているところです
舞台はキチガイ学園の前身・大地立青少年精神医療センター付属院内学校で、
主人公は唐くんです
時代的にはタラス河畔の戦いあたりの世界地図です
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/16(火) 22:35:42.98 ID:GEd+s6Ob0
保守
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/16(火) 22:52:35.35 ID:lDnhJyZ+0
大日本帝国くん頑張れ(^_^)/~
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/17(水) 07:47:01.08 ID:eWW12QI10
ローマ帝国君とかモンゴル帝国とか夢が広がるな!
233 :
◆pIxjj4GI1s
[sage saga]:2016/08/17(水) 23:23:25.33 ID:4tBEyl9Z0
番外編を書いてる途中ですが、なんだか長くなったのでテンポ的に前後編に分けるか検討中です
あと、先に言っておきたい点が4つあります
・時代的に奈良時代の国々ですが、登場人物たちの文化は現代です
(正確にはたぶん大正か昭和あたりの服装等のイメージです)
・日本(やまと)という名の少女が登場しますが、通常話の日本少年とは別人です
・日本(やまと)ちゃんは「字面での日本少年との区別」&「スレ主の趣味」のために、
京言葉を喋っています
・渤海少年の病みっぷりが加速しました
以上です
234 :
◆pIxjj4GI1s
[sage saga]:2016/08/18(木) 15:42:52.65 ID:+GO0cpBu0
やっぱり番外編だけど前後編に分けることにしました
前編を今晩だいたい20時頃に投下したいと思います
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/18(木) 16:05:10.55 ID:EBNuFf2m0
楽しみです!
236 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2016/08/18(木) 20:09:50.40 ID:+GO0cpBu0
番外編:トウモロコシの語源は(唐唐黍)だけど唐は産地じゃない:前編
地球立メンタルヘルスケアスクール(通称キチガイ学園)の歴史は古く、
その前身は大地立青少年精神医療センターの中に作られた院内学校である。
精神に問題を抱えている青少年の治療を目的に世界中からここに集められたが、
患者達の大半は「悪魔憑き」「魔術師」など異端な存在としてあらぬ疑いをかけられた者で、
治療というよりは追放目的に利用された面も多かった。
家督争い等の事情から周囲の圧力によりここへ送り込まれた者もいる。
当時からその実態は不透明で、追放を目的とする外部の者にとっては都合が良かったらしい。
当時は診断体系が確立されていなかったために、
精神疾患ではなく、発達障害や神経疾患だと判断できる患者もいた。
精神的不安定に加えて性的に鬱屈した青少年たちを徒に集めたことで、
そこから凄惨な事故が起こることは想像に容易で、
サポートが行き届かず、患者が患者を殺害するケースも少なくなかったという。
当時の無法地帯ぶりを、今回は唐少年に焦点をあてて見てみよう。
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