セーラ「うんコマ劇場Cやで!」爽「マジで」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 20:46:20.22 ID:RceW4n2k0


その37.〜イソップ寓話「北風と太陽と便器」の巻〜


昔々、ある所にそれはそれはドエロな神様が二人おりました。

一人は、風を操る風神「北風」であり、もう一人は光を操る天空の神「太陽」でした。

二人の趣味は共通していて、女子高生の服を脱がすことでしたが、そのやり方については少し考えが違いました。


北風(爽)「ククク・・・ なんといっても、嫌がる女の子の身ぐるみをムリヤリ引っぺがす… あの時の興奮といったらそりゃもう… 我を忘れるほどだぜっ!」ゲスススススゥ・・・

太陽(久)「あら、あなた分かってないわね。 いい? 恥ずかしがりながらも、自発的に服を脱いでいく女の子をゆっくり鑑賞する… それこそがエロスの極みってものよ?」フフン


お互いのフェティシズムについて議論を交わす二人の前に、一人の少女が現れました。


宥「クロちゃんの便秘が全然治らないよぉ… 早くイチジク浣腸買ってこないと…」トコトコ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461498380
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:00:13.17 ID:RceW4n2k0

・爽「獅子原爽のトイレ探訪記!」ユキ「行ってらっしゃい」(千里山〜鹿老渡編)  
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454750353/
 の番外編

・1作目→セーラ「うんコマ漫画やで」爽「いいね!」
     http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440279360/

・2作目→セーラ「うんコマ漫画Aやで」爽「なるほど」
     http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442960250/

・3作目→セーラ「うんコマ漫画Bやで」爽「よっしゃ!」
     http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454244055/

・意見、文句、支援、非難、叩き、荒らし、乗っ取りetc.なんでも歓迎、だけど批判多き場合は途中で閉じます。

・今回は四コマ漫画というよりは、童話や昔話、神話などをパロったトイレ・うんこ話を劇場風にお届けします。 いままで通りちんたらちんたらテキトーに続きます。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:22:02.21 ID:RceW4n2k0

久「あら、あのコかわいいわね。 どう?北風さん? こうして議論してるだけじゃラチがあかないから… どちらが先にあのコの服を脱がすことができるか、勝負しない?」

爽「おう、おもしろいじゃねーか。 その勝負・・・ノッたぜ!」カッ

久「あなたが先攻でいいわよ」

爽「よっしゃ! 一瞬でフルヌードにしてやるぜ… オッラアアアアァァッ!!」ビュッゴオオオォ―――ッ!

宥「!?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:29:40.78 ID:RceW4n2k0

 ヒュゴオオォォ―――――ッッ!!


北風はその口から猛烈な突風を吹き起こし、少女の服を脱がしにかかりました。

しかし・・・


宥「う、は、はわわわわ… すごい風だよぅ… でも、クロちゃんのために、早く浣腸買いにいかないと…!」ググググ・・・


その少女は両手でしっかりと上衣をおさえ、両足を踏みしめて前進し、どんなに風が強く吹いても全くひるむ様子もありません。


爽「ふ、ふぅ、ふうううぅ〜〜〜・・・! ち、ちくしょう! あのコ意外とガードかてぇな… やっべ、息吹き過ぎて酸欠で頭クラクラしてきた…」フラフラ

久「フフ… じゃ、私の番ね」ニタリ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:36:19.22 ID:RceW4n2k0

久「さぁ、いいコだから、私にあなたのキレイな肌を見せてちょうだい・・・!」ピカアァァ―――ッ!


太陽がMAXまでその輝きを増し、灼熱光線が大地をギラギラと照りつけ、みるみるうちに気温が上がっていきます…!

ところが、


宥「・・・あ、なんだか、ちょっとあったかくなってきた… ふぅ、これぐらいならちょうどいいかも♪」テクテクテク


熱帯の如き強烈な太陽光が降り注いでいるといるというのに、なんとその少女はマフラーすら脱がずに、元気に歩き始めてしまいました。


久「え? はれ? どうなってんのこれ・・・ もう真夏の暑さだっていうのに、あのコどうして何も脱がないの?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:41:19.24 ID:RceW4n2k0

爽「結局両方ダメだったな… 今回は引き分けだな」

久「そうね。 あーあ、あのコのストリップ、見たかったんだけどな…」


二人の神様があきらめて、その場を立ち去ろうとした、その時・・・!

道の脇から、妖しげな声が少女に向かってかけられたのです。


?「もし、そこのお若い方・・・ ちょっと待ってくれんかのう?」

宥「え?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 21:50:50.63 ID:RceW4n2k0

少女に向かって声をかけたのは、最新式ウォシュレットを備えた洋式便器でした。


便器(いちご)「どうやら先を急いでいるようじゃが… 急がば回れとはよう言うたもんじゃ。 ここらで一発、スカッとうんこしていったらどうかのう?」

宥「……」


天使のような笑顔で少女に微笑みかける洋式便器(いちご)・・・

確かに、少女は、自らの下腹部に不穏な圧力をかけて迫り来るモノを感じていました。


宥(薬屋さんまではまだ遠い… 確かに、ここでうんこをしておいた方が、いいかも…)

いちご「どうじゃ? ちゃちゃのんの便座はポカポカあったかくて気持ちよいんじゃぞ〜?」ニコニコ

宥「あ、そうなんですか? それじゃ、お世話になりますね♪」ヌギッ!


久「!? ちょっと! あのコ、いきなりパンツを脱いだわよ…?」

爽「な、何をォ…? 一体何が起きてるんだ?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 22:14:19.01 ID:RceW4n2k0

宥「ふぅ―― っむぅ・・・」ブリブリブリィ・・・


爽「お、おいおいマジでどうなってんだよ…? 私たちがいくらやっても何も脱がなかったあのコが、尻を丸出しにして自分からアイツに密着させてる…!」

久「く…! なんて羨ましい…! こ、これは、一体、どんなトリック…?」


さらに・・・


いちご「さぁ、仕上げじゃぞぉ〜〜…♪ww」プシャアアアアアァァ・・・・!

宥「あ、あ、はあぁん! キモチイイヨォ・・・///」


久「うぇ? ちょ、アイツ、あのコのお尻の穴を洗い出したわ…?!」

爽「ま、マジか…? クソォ! なんて極悪非道なプレイを…!」ギリッ


 ジャッバアァァ〜〜〜・・・・・


宥「ありがとうございます便器さん! おかげでとってもスッキリしました♪」ペコリン

いちご「気をつけてなぁ〜」テカテカ


少女がその場を去ると、すぐさま北風と太陽は便器のもとへと走りよりました。


爽「お、おいおいお前! さっきのはどういうワケだよっ! なんであんなに簡単にあのコはパンツを脱いだんだよっ?」

久「しかも、自分からお尻を突きつけてくるなんて・・・ 一体、どんな魔法を使ったのよ?」

いちご「フフフ… ええか? 人間は誰しも、“うんこ”というものをするんじゃ… そこにつけこめば、パンツを脱がすくらい造作もないことなんじゃぞぉ…」クックック・・・

爽「うんこ…? そ、そうか、その手があったか…!」

いちご「デュフフフフ… ちゃちゃのんにかかれば、どんな麗しいガードのカタいお嬢さんも、イチコロじゃ…! ちゃちゃのんは今まで、何千人ものすばらなお尻を堪能してきたんじゃぞ…!」グフォフォフォフォォ・・・

久「くっ! いいわね… は〜あ〜… 私、なんで太陽なんかに生まれてきたのかしら… 私も便器に生まれてくれば良かったわ…」

爽「チキショウ…! 私も… 次生まれ変わるときは、絶対便器になってやるっっ!!」


二人の神は自らの運命を呪い… 便器に弟子入りして脱がしのテクを磨こうとしましたが、結局無駄な努力となり、いかに便器が他を超越したレジェンドであるかを思い知りましたとさ。



(カン)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 22:32:37.15 ID:RceW4n2k0

その38.〜「もらせメロス」(前編)の巻〜



 ザワザワ・・・  ガヤガヤガヤ・・・  ザワザワザワァ・・・・


校内にあるイチョウ並木が黄色く色づき始めた10月のある日のこと、有珠山高校では、全校をあげての文化祭が催されていた。

そして、多くの観客が集まっている講堂の壇上に、麻雀部部長、桧森誓子が立った…


誓子『皆様、大変長らくお待たせいたしました。 これより、各文化部による演劇大会を始めさせて頂きます。』

誓子『トップバッターを務めますのは、この夏、インターハイでベスト8にもなった、麻雀部メンバーによる劇です。 実は、インハイで知り合った全国の高校生たちにも、助っ人に来て頂いてます』

誓子『みんなで部活の合い間を縫って、一生懸命練習しました。 どうぞ楽しんでいって下さいね♪』

誓子『では、始めます。 あの太宰オシャムの名作・・・ 「もらせメロス」です。 どうぞ!』


 パチパチパチパチパチパチ・・・


大して多くもない拍手の中… その、恐るべき幕は、ゆっくりと開いていった…





10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 23:00:17.70 ID:RceW4n2k0


メロスは激怒した。 必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。


それは、メロスが妹の結婚式のために、花嫁衣装やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる山を越えてウスザーン村から王のお膝元である都サッポロへとやって来た日のことであった。

まず、食料を買い集めたメロスは、都の大路をぶらぶらと歩いた。
メロスには竹馬の友があった。 ユアーンティウスである。
今はこの都サッポロで、服飾デザイナーとして働いていた。
メロスは、オーダーメイドで作ってもらった花嫁衣装を譲り受けに、その友をこれから訪ねに行くところであった。

しかし、その途中で、メロスは鬼太郎のような髪型をした少女が道端でサメザメと泣いているのを見つけ、声をかけた。


爽(メロス)「ヘイ彼女ォ! どったの? ほら笑って笑って! こんなにかわいいホッペちゃんが困ってるぜ?」ナデナデ

女好きのメロスは馴れ馴れしくその少女の頬をなぜてあげたが、彼女は泣き止むことなく、こう言った。

ナルカ「王様が、美少女のうんこを集めているのです」

爽「え、なんで?」

ナルカ「お金になるからだそうです。 実は私も今夜、城へ行って、多くの観衆の前で排便をしなくてはいけないのです」

爽「ナンダトォ…? たくさんのうんこを集めているのか?」

ナルカ「はい、このホッカイドー国の美少女は皆、城に連れてかれました。 そこで毎晩開かれるうんこオークションに出演させられているのです。 この国一番の美少女と噂される琴似栄のヨシダさんも連れていかれました」

爽「なんと、驚いた。 国王はスカトロマニアか?」

ナルカ「いいえ、国王自身はそういった趣味はないそうですが、美少女のうんこを他国へと売りさばいて国の収益としているそうです。 しかし、うんこ要員としてかり出される私たちは、人前でうんこしたり、自分のうんこを徴収されたりするのが嫌でたまりません」


聞いて、メロスは激怒した。


爽「なんてうらやまけしからん王だ! この国中の美少女うんこを集めてウハウハ言ってるとは…!」

爽「しかも、この国の美少女といったら、まずは私に声をかけねーとおかしいだろ! 愚かな王はこの私が成敗してやるぜ…!」

ナルカ「え、いえ、だから王自身がスカトリアンなわけでは・・・」


メロスは人の話を聞かない女であった。
まだ話している少女の言葉を無視し、スタスタと王城に入っていった。

たちまち彼女は兵士たちに捕えられ、懐から短剣が出てきたので、騒ぎが大きくなってしまった。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 23:07:00.24 ID:RceW4n2k0

メロスは王の前に引き出された。


チカ「この短剣で何をするつもりだったのか・・・ 正直に言いなさい」

暴君チカニスは静かに、けれども威厳をもって問いつめた。

爽「決まってるだろーが。 民のうんこを暴君の手から守るんだよ」

と、メロスは悪びれずに答えた。

チカ「あなたがですか?」

王は、メロスを憐れむかのように嘲け笑った。

チカ「仕方がない人ですね。 私だって、このようなことをしたくてしているわけではないんですよ?」

爽「なん…だとぉ…?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 23:22:32.49 ID:RceW4n2k0

チカ「良いですか。 わが国ホッカイドーは、今、存亡の危機に瀕しているのです。 下賤の者よ、あなたはTPPを知っていますか?」

爽「は? てぃーぴーぴー? なだそれ」

チカ「環太平洋経済連携協定・・・ 要は海外の物資が非常に安くニッポンに入ってきてしまうのです」

チカ「私が治めるここホッカイドーの資源といえば、畜産と農業ですが、海外の安い食品がドンドン入ってくるようになったため、わが民の作る物は全く売れなくなってしまったのです」

チカ「そこで私は新たな外貨獲得の手段として、美少女のうんこに目をつけたのです」


爽「詭弁だっ!」

両腕を後ろ手に縛られながらも、立ち上がって叫んだメロスの声は城中に響き渡った。

爽「人にうんこを強制し、その神聖なるうんこの自由を奪うなどというのは、最も醜悪なる人権の蹂躙だ」

爽「このホッカイドーという国は、熱きフロンティア魂によって開拓された自由と民主主義の国だろう? 人の分身と言えるうんこに対するその扱い・・・ これは重大なる排泄侵害じゃねーか!」


チカ「・・・あなたのような無知蒙昧なる者が、政治を語ってはいけません」

いきり立つメロスに対しても、チカニスはやはり静かに、そして冷徹に言い放った。

チカ「あなたのうんこ哲学など、多くの民にとっては取るに足らないどうでもよいことです。 もうあなたと話すことなどありません。 私に対する暗殺未遂罪と王室侮辱罪の罪により、ハリツケの刑に処します」

爽「マ、マジで?」=3
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 23:36:28.88 ID:RceW4n2k0

爽「 た ぁ す けぇ てくぅ れえぇぇぇ――――っ!! チガウッテ! このナイフはただのリンゴ皮むき用のナイフだっつーの!」=3=3


醜く暴れ回るメロス。
しかしいかんせん多勢に無勢、すぐに兵士たちにより取り押さえられ、グルグルのスマキのように縛り上げられてしまった。


カナ「うるさい奴だなっ! もう観念しろし!」

爽「うううぅぅ・・・・!!」=3


床に顔面を押しつけられながらも、メロスは必死にほとんどない頭を回転させ… 一つの悪だくみを思いついた。


爽「お、王様! ご、後生だっ! ハ、ハリツケの前に、どうか一つだけ願いを聞いてくれ!」

チカ「・・・話してみなさい」

爽「じ、実は、私の16になる妹が、明後日、村で結婚式を挙げるんです! 私たち姉妹は、幼い頃に両親を亡くし… 二人でずっと支え合って生きてきたんだ。 唯一の家族である妹に亭主をもたせてあげたいんだよっ! どうか、三日間だけ猶予をくれ!」

チカ「…つまり、3日間だけ解放しろと…? きちんと3日後に戻ってくると言うのですか」

爽「そ、そうです! 3日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰ってくる!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/24(日) 23:43:25.18 ID:RceW4n2k0

チカ「…とても信じられませんね。 助かりたいだけでウソを言っていますと、顔に書いてありますよ」

爽「ウ、ウ、ウソじゃねえぇ・・・!  !! そ、そうだ! そんなに私を信じられないなら、身代わりを立てます!」

チカ「身代わり…?」

爽「はい、この都に、ユアーンティウスといういけすかない服飾デザイナーの女がいるんです。 私の無二の親友だ。 そいつを、人質としてここに置いていきます!」

チカ「…もし3日たっても、あなたが戻ってこなかった場合は…?」

爽「そ、その時は、その私の友人を絞め殺してくれ。 たのむ、そうしてくれ!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 00:07:32.89 ID:xCSUCc4v0

暴君だが寛大な王でもあるチカニスは、メロスの願いを聞き入れ、王城にユアーンティウスが連れてこられた。


ユアン「おうメロス、なんか知んねーけど城で待ってるっつーから、妹さんの衣装持ってきてやったぞ… って、なんでお前スマキにされてんの?」

爽「ふ、ふ・・・ 久しぶりだなユアン… 助かったぜ!」ニタァッ

ユアン「!?」


メロスが醜い笑みを浮かべると同時に、周りの兵士たちが一斉にユアーンティウスに飛び掛かり、アッという間に取り押さえてしまった。


ユアン「な、な、何すんだテメーら! お、おいメロス! これはどういうワケだよ!」=3

爽「むふふふ…ww いや、実はカクカクシカジカってワケでさw」

ユアン「は、はあぁ・・・?? 身代わり? ざっけんじゃねーよ! そんなの、お前一人で勝手に死ねばいーじゃねーか! 人を巻き込むんじゃねーよクソがっ!!」ジタバタ

カナ「暴れるなっ! 大人しくしろしっ!」


ユアーンティウスの必死の抵抗もむなしく、あわれ彼女は無実でありながら縄を打たれ、牢屋へと連行されていった。

そして、代わりにメロスの縄が解かれた。
彼女は、ユアーンティウスが持ってきた衣装を手に取ると、ニタニタ笑いながら王の前に立った。

爽「んじゃ、そーゆーワケで。 3日後の日没までには戻ってくるからさ」ニヤニヤ

チカ「…メロス、遅れたらあの身代わりの女を本当に殺しますからね。 まあ、ちょっと遅れてくるといいですよ。 そうすれば、あなたの罪は永遠に許してあげましょう」

意地の悪い冷徹な笑みを浮かべて皮肉を言うチカニス・・・

爽「なに? 何をおっしゃる! 私を侮辱するのか?(当たりめーだ!勿論そのつもりだぜっ!ww)」

チカ「ふふふ、命が大事だったら遅れてきなさい。 あなたの心は、分かっていますよ」

爽「バーロー、バカにすんな! 私は戻ってくるぞ! 3日後にまた会えるのを楽しみにしてろよなっ!(こいつマジちょれえw もうアンタとは一生会わねーよ、ブハハハハハハハハwww)」


メロスは心の中で秘かにほクソ笑みながら、城を出ると矢のようにウスザーン村へと駆けていった。

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 00:17:19.83 ID:xCSUCc4v0


翌日、村に帰り着いたメロスは、早速妹に衣装を試し着させて喜んでいた。


爽「うおほほほほほほほほ/// うーむさすがはユアン、いい仕事するぜ! ドレスなのにフリフリでスリットまで入ってて… 最高にすばらだっ!」グヒヒヒヒ・・・

ユキ「そうですか? メロスお姉さま、一晩中歩いて戻ってきたのでしょう。 少し休まれてはどうですか?」

爽「いやー、ユキのこんな姿見たらもう眠気もフッとぶよっ!ww ナチュラルハイってやつ?」

ユキ「今度またユアーンティウスさまにお会いしたら、私からのお礼も伝えておいて下さいね」

爽「…ん? いやー… アイツにはもう会えねーかもな…」

ユキ「は? え、それはどういう…」

爽「え? あ、いや、なんでもないよ! うんうん、ちゃんとユキが喜んでたって伝えとくからさ!」

ユキ「……?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 00:43:43.08 ID:xCSUCc4v0

そしてメロスが村に戻ってきた次の日、ウスザーン村ではユキと、新郎であるチャチャノーンの結婚式が盛大に行われていた。


 オメデトーッ!  オシアワセニ――!  ユキチャンカワイイヨオォ――!


イチゴ「ぐっふふふふふぅ・・・w 今日のユキちゃんは一段とかわええのぅ…! んんんこのスリットがタマらん…!」スリッ

ユキ「そ、そうですか? 恥ずかしいです、イチゴさん…///」

イチゴ「な、なあ、ユキちゃん、今夜はええじゃろ? 婦婦になったんじゃから、アッチの方も、今夜は最後まで…」グフォフォフォフォフォ・・・

ユキ「は、はい・・・///」


爽「……」


新郎から初夜の営みを求められて頬を赤らめるユキ…
そんな姿を見て、姉であるメロスの心は、喜び以外に嫉妬の炎にも焼かれているのかと、思いきや…

爽(ひひひ… これで超絶かわいい妹が二人になったぜ…! ぐひひ…! さてさて、どうやってあのチャチャノーンちゃんを言いくるめて、夜の営みに乱入するか…)デュフフフフ・・・

嫉妬や妹たちの幸せよりも、二人との夢の3Pを想像してダラしなくニヤけているだけであった。
勿論、自分の身代わりになって幽閉されているユアーンティウスのことなど、欠片も頭にはない・・・


セーラ(メロスの奴、妹の結婚式やっちゅーのに、また気持ち悪い笑み浮かべよって… 何考えとるんや?)

キラメ(あの妖しげな笑い… うーむ、すばらくないですね…)

アコ(何あのキモい顔…? メロスったら、新婦の姉のくせに、だらしないったらありゃしない…)

スミレ(まったく、ここの姉妹は、妹はしっかりしてるのに、姉の方は頼りないことこの上ないな…)


結婚を祝いに来た村人たちも、メロスのそんな様子をタメ息まじりに眺めていた。

そう、この時はまだ、誰も、メロスが明日、友のために自分の人生をかけた凄絶な大爆走をすることになるなどとは、夢にも思っていなかったのである・・・



(続く)

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/25(月) 08:17:23.25 ID:u/PqPDaH0
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/01(日) 17:54:42.13 ID:RvNmzoEO0
乙ありがトイレ。
中・後編イキます。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/01(日) 18:15:52.50 ID:RvNmzoEO0

その39.〜「もらせメロス」(中編)の巻〜



 イチゴ『ハァ、ハァ、ハアァン…/// メ、メロスさまっ! そこっ! そこじゃぁっ! あぁ、もっとぉ…ん!///』ハアハア

 爽『ぐっふぉふぉふぉふぉぉ…w なんだ、ここか? こっちもええんじゃないか〜…?ww』クチュクチュ

 イチゴ『アハァッ! そ、そんな、いきなりそんなとこまで…/// そんなん考慮しとらんよ…///』 

 ユキ『ちょ、ちょっと、お姉様! イチゴさんばかりそんな… 私の方も、お願いします!』クイッ

 爽『ひひ…w ユキ、大丈夫だよ。 ちゃんと二人とも満足させてあげるからさ!』モニュッ!

 ユキ『あはぁんっ!』=3



爽「・・・・zzzzzzz・・・」グゴーグゴー…


ユキとチャチャノーンの結婚式が終わったその夜…

メロスは、今までの疲れからか倒れこむように眠ってしまい、二人の妹とのめくるめく秘め事を、夢の中で楽しんでいた…


 イチゴ『あっ、あ、あ、 うぅ…あかん! チャチャノンもうイキそうじゃあ…!///』=3

 ユキ『う、あ、お、お姉様…! ユ、ユキはもう… ダ、ダメですぅっ!///』=3

 爽『うおほほほほほほほほほほほほほwwwww』


爽「…zzzzz……」ニタニタニタ


しかし・・・ そんなメロスの枕元に、なにやら怪しげなカタチをした・・・ 何か異様なモノが立ったのである・・・


?『メロス… メロスよ…! 起きるのだ!』

爽「… ん…?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/01(日) 18:32:56.07 ID:RvNmzoEO0

?『これ、メロスよ…! いつまで寝ているのだ、起きろっ!』

爽「…な、なんだ…? 誰だよ? 悪いけどさすがにもう手一杯だから… 4Pとかは無理だぜ?」ムニャムニャ

?『何を寝ぼけておる… 私を忘れたのか?!』カッ

爽「…ん、へっ? んなぁっ?! あ、あなたは・・・!!」ギョッ

?『ふ、ふ、ふ、ふ・・・・』ピカァー・・・!


やっと目を覚ましたメロスの目の前にいたモノ・・・


爽「あ、あなたは・・・  “ウンコカムイ”様!!」

ウンコカムイ『ふふ、エロス、じゃない、メロスよ、久しぶりだな・・・!』ククククク・・・


そう、そこには、光り輝く巨大なMAKIGUSO・・・ アイヌの大地の最高神、ウンコカムイが鎮座していたのである・・・!

メロスはかつて、魔人カイノーとの死闘の際に、ウンコカムイにその窮地を救ってもらったことがあった・・・(※本編大阪編)


爽「ウ、ウンコカムイ様! ご、ごブサタしてまし」


 ボッゴォッ!!

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/01(日) 18:44:38.36 ID:RvNmzoEO0

爽「 ごふぅじぃやぁっ っ?!! 」=3


メロスのあいさつの言葉が終わらぬうちに、ウンコカムイの強烈な剛拳が、メロスの体を部屋の壁までフッ飛ばしていた。


爽「・・・ウ、ウンコカムイ、さま・・? い、一体、な、何を・・・??」ヒリヒリ

ウンコカムイ『タワケが! キサマ、この私に命を助けてもらいながら… 友の命を見捨てるというのかッ!?』

爽「?!」

ウンコカムイ『私はすべて知っておるぞ… お前が自らの罪を友に負わせ、のうのうと生き延びようとしていることを…!』

爽「…うっ、し、しかし! この世界は、だましだまされつの弱肉強食の世界… 生き延びるためには、友人を犠牲にしなきゃいけない時だってありますっ!」


ウンコカムイ『 バ ッ カ モ ォ ――――― ン ッ ッ !!! 』ドカァーン=3


爽「っひぃ…?!」

ウンコカムイ『貴様はそれでもうんこを信奉するクソの子か? かつてお前自身が見出した“うんこの本質”を忘れたのか!!』

爽「う、うんこの、本質・・・!」
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