【ガルパンss】まほ「Eシリーズを倒すぞ!」みほ「え?」

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582 :amano [sage]:2016/09/16(金) 13:52:28.20 ID:TCPiE1io0

<<581

1つだけ言えるとすれば……千代の台詞に注目です
583 :amano [sage]:2016/09/16(金) 14:00:33.77 ID:TCPiE1io0

<<581

>>581

……
584 :amano [sage]:2016/09/16(金) 14:01:14.12 ID:TCPiE1io0

orz
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 17:56:44.47 ID:aTemX5p0o
乙!
586 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:07:34.52 ID:u4Wl93cI0

ウィィンッ、ガシャンッ


ダージリン「……っ!」

ダージリン「超信地旋回っ」


───ヒュンッ

ギャラギャラッギィィィンッッ


千代「ほぅ、履帯が狙われたことを察するとは……」

ダージリン「淑女の歩みを止めてもいいのは警官といい男だけなのよ」

オレンジペコ「何言ってるんですか……」

愛里寿「よしっ、今なら……」ギャラギャラッ

愛里寿「撃てっ」


ズバァンッ


千代「甘いわっ」ギャリリリッ


ギュピイィィィンッ


愛里寿「くっ、弾かれたか……」

センチュリオン操縦手「……なんの音?」ギャラギャラ

愛里寿「ダージリンさん、距離を詰めるべきかなっ?」

ダージリン「そうねぇ……」ズズッ…

愛里寿(……車内で紅茶飲んでるの本当なんだ……)オトガ…

ダージリン「……私もそうすべきだと思うわ。中遠距離ではE75の装甲を貫けないし、そもそも狙いを定めることが出来ない」

愛里寿「分かった、それじゃあ少しずつ詰めていこう」ズバァァンッ

ダージリン「えぇ、しっかり私の後ろに付くのよ」

愛里寿「うんっ」ギャラギャラ
587 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:10:33.01 ID:u4Wl93cI0

ギャリギャリギャリッ


千代「……流石に隊長格2両と同時戦闘はきついわねっ」バァァンッ

千代車砲手「片方は硬いわ片方は素早いわで大変ですねっ」バァァンッ

千代「本当よもうっ、センチュリオンはまだいいとして、ブラックプリンスなんかどうやって倒せばいいのよっ、試算じゃどこも貫通出来ないのよっ!」ムーッ

千代車操縦手「やはり履帯を壊して行動不能にするしか……」ギィィンッ

千代車砲手「でもそれもさっき防がれたし、先にセンチュリオンを倒すか何かしないと我が車はどんどん不利な状況に置かれ───」

千代「ん〜、それはちょっと違うわねぇ」

千代車砲手「えっ」ズバァァンッ

千代「私達は時間が経てば経つほど有利になっていくのよ。早く方を付けないといけないのは寧ろ───」フフッ

千代車砲手「───高校連合、ですか」ドゴォンッ

千代「そう。我が車は大変だけど、全体的な戦況はどんどん我々に傾いていくわ」

千代「───まっ、私達に戦況が傾くのは時間の問題。その後に仲間を寄越してもらってブラックプリンスとセンチュリオンをなんとか引き剥がして、今度こそサシの勝負を───」


ズガァァンッ!!


千代「……実現させたいわね……」クラクラ

千代車通信手「……取り敢えずそれまでうっかりやられないように頑張りましょう」ピーガー
588 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:12:09.72 ID:u4Wl93cI0

〜〜〜〜〜



愛里寿「っ、何度撃っても絶妙な角度でいなされる……」ギャラギャラ

ダージリン「私共の砲弾など無視されていますわ」

オレンジペコ「威力がないんですねぇ……」ガチャコン

アッサム「少し悲しいです……」バァァンッ

愛里寿「……」

愛里寿(センチュリオンとブラックプリンスでやっと互角とは……そんな化け物が日本にいたなんて……まだまだ日本は広い……)

愛里寿(……それにしても……)

愛里寿「……このまま戦いが長引くと不味い。数はまだしも、敵側1両1両の質が高過ぎる……っ」ズバァァンッ

ダージリン「それは言えるわね。既に後方の戦況は相手方に傾きつつある。それに知波単が撤退してくると言うことは、知波単を攻撃していた敵もこちらに来る可能性があると言うこと」

愛里寿「すぐにでも助けに行きたいけどっ……」ガチャァァンッ

ダージリン「それは叶わないわね……隊長車を倒さない限り」キュィィンッ

愛里寿「不味い、な……このまま助けも来なかったら私達は、『西の第2小隊』『東の第5小隊』『南の偵察小隊』『北の戦闘区域線』に囲まれて───」

ダージリン「ゲームオーバー、ですわ」バァァンッ

愛里寿「くっ、なにがなんでも隊長車を倒さないと……っ」ギャラギャラ


ピピッピピッ


愛里寿(通信っ……)

愛里寿「ごめん通信手、代わりにっ」ギャンッ

センチュリオン通信手「あっ、はっはいっ!」ピピッ
589 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:13:08.73 ID:u4Wl93cI0

センチュリオン通信手「こちら隊長に代わり通信手が応答しますっ」

ルクリリ『あっ分かりましたっ!こちらルクリリ、たった今知波単学園の生存車両が3両到着しましたっ』

センチュリオン通信手「了解っ、敵の追手等は来ていませんか?」

ルクリリ『はいっ、知波単学園を追ってきたと見られる敵車両が複数確認できますっ、今富士見大橋の上で立ち往生しているようで、すぐには危険と言うわけではなさそうですっ』

センチュリオン通信手「分かりましたっ、えぇ〜っと……少々お待ちをっ」

ルクリリ『は、はい!』

センチュリオン通信手「隊長っ、知波単学園がこちらに到着したようで、現時点で追手の危機はないそうですっ」

愛里寿「うん分かった、追手がないならC-eポイントに合流してと知波単に伝えて」ギャラギャラ

センチュリオン通信手「了解っ」

センチュリオン通信手「こちらセンチュリオン通信手、知波単学園の生存車両はC-eポイントでの戦闘に合流せよとのことですっ」

ルクリリ『分かりました、すぐに伝えて───』
590 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:13:59.77 ID:u4Wl93cI0

……ギャリギャリギャリ……ググググッ……


ルクリリ『……えっ?』

センチュリオン通信手「……ん?」ナンノオト?

ルクリリ『……えっえ、そんなっ』アタフタ

ルクリリ『ま……不味いっ!全車撃ち方始めっ!』バァァンッ

センチュリオン通信手「どっ、どうしましたっ?ルクリリさんっ」

ルクリリ『えっあ、ちょっと待って下さい───あっ撤退っ、撤退しますっ!全車砲撃しながら撤退っ』ギャラギャラバァァンッ

センチュリオン通信手「大丈夫ですか!?そちらで何が───」

ルクリリ『てっ、敵が橋を無理矢理通って来てますっ、こちらの攻撃は一切通じずっ、すぐに撤退戦に───あっ、8号車そっちは駄目───っ』キュィィンッバァァンッ

ルクリリ『あっ、あ、高架からも……あぁ囲まれ……すみません1度切りますっ』

センチュリオン通信手「あっ、ちょっ───」


ピッ


センチュリオン通信手「……」

センチュリオン通信手「……」

センチュリオン通信手「…ヤバい」(確信)
591 :amano [saga]:2016/09/19(月) 18:15:05.35 ID:u4Wl93cI0


予定時間より早めの更新

次回更新「9/22 22:00」

592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 07:17:14.35 ID:DHIEAEAbo
乙!
593 :amano [saga]:2016/09/22(木) 22:21:46.13 ID:pQ3beKbN0

センチュリオン通信手「たっ……隊長っ!富士見大橋から敵の侵攻を受けているようですっ!通信の内容からしてかなり分が悪いものかとっ」

愛里寿「(遂に来たか…)分かった、出来るだけゆっくりと後退するよう言って」

センチュリオン通信手「……それが、今相手方から一方的に切られ接続不能で……」

愛里寿「……そうか……」

愛里寿「……それなら後は、彼女達を信じるしかないね」ズドォォンッ

センチュリオン通信手「……はい……っ」


ギャラギャラギャラッ


パーシング11号車「12、16号車は右にっ、17、22号車は左に展開っ!、あのE75を挟み撃ちに───」

パーシング17号車「駄目っもうそこに別のE75がっキャアァァ!!」ズバァァンッ(シュパッ)

パーシング11号車「17号車!?」

パーシング22号車「うわぁっ!?こっ、来ないで来ないで来ないっガッッビビッ…きゃっガシャンッあっ…ガガッ…」(シュパッ)

パーシング11号車「22号車っ!……くっ、さっきまでの優勢が嘘みたいに…っ!」ズバァァンッ

T28車長「皆私の後ろに回ってっ!真正面からE75とやりあうのは危険よっ!」ドォォンッ

パーシング8号車「なんか1両滅茶苦茶強いE75がいるんだけどーっ!」

パーシング9号車「さっきまで右翼にいた奴だっ、そいつには近付かずに───」


第2小隊副隊長「おらおらおらぁ!!」ギャラギャラ


パーシング9号車「きっ…来たぁぁぁっ!!?」ワァァ
594 :amano [saga]:2016/09/22(木) 22:22:58.94 ID:pQ3beKbN0

ヒュンッヒュンッ


アズミ「くっ、さっきまで高架からの攻撃なんてほとんどなかったのにぃ!」ギャリギャリ

パーシング20号車「急に攻勢に出てきましたねっ」バァァンッ

アズミ「まるで獲物が弱るのを待っていたかのよう…っ、いやらしいわね!」ギャンッ


ブブブゥゥンッ!!ギャラギャラギャラッ!!


ローズヒップ「ごめんあそばせぇぇ」ギャラギャラ


ズバァンッ

ギィィンッ


第2小隊E75六号車「さっきから鬱陶しいわよっ!快速戦車っ!」ズバァァンッ

ローズヒップ「ひぃぃっ!?」ヒュンッ──

ローズヒップ「駄目ですわっ、私達の火力だけでは……っ」

クロムウェル1号車「相手は5両で丁度真横に並んでいますっ、出し抜く隙間はありませんっ!」

クロムウェル2号車「1度大学選抜の方々の背後に戻りましょう!ここにいては邪魔にしか──うわぁっ!?」ヒュンッ

ローズヒップ「そっそうですわね……」クッ

ローズヒップ「……全車退きますわよっ!私に続きなさいっ」ギャラギャラ──
595 :amano [saga]:2016/09/22(木) 22:24:33.91 ID:pQ3beKbN0

〜〜〜〜〜



小田原球場観客席、中継モニター前



優花里「あぁっ、富士見大橋が突破されてしまいますぅっ!!そこが突破されたらもう……っ!」クッ

華「……マチルダの砲では貫通不可のE50の猛攻……このあとはもう……」

麻子「一方的な蹂躙ってやつだな、私達がMAUSと初めて遭遇した時のような、な」

優花里「いえ、もっと酷いものです……マチルダから見れば、時速50kmで走り回るMAUSが7両いると考えることが出来ますぅ……」

麻子「そ…そんなのお化けより怖いぞ……」ブルブル

みほ「……」

沙織「……みぽりん……」

みほ「……」コクッ

みほ「中州地区の戦況の大勢が決まった……これで、高校連合はかなりの劣勢に立たされたことになる……」

みほ「スナフキン中隊は強大な戦力に周りを包囲され、いつ戦線が瓦解してもおかしくない……」

みほ「ムーミン中隊も、侵攻ルートが制限されている中その全箇所において侵攻を阻まれ、せっかくの大軍が遊兵に───」

みほ「そしてミー中隊……最初の大打撃から持ち直してなんとかペパロニさん等が偵察行動を始めているものの、戦況を変える程の影響力はない……残っている部隊もE25に押さえ込まれている……これは───」

優花里「───完全に、相手のペースですね……」
596 :amano [saga]:2016/09/22(木) 22:26:43.62 ID:pQ3beKbN0

みほ「更に言えば、まだお母さんが率いる第1小隊は動いてさえない……」

みほ「ここから逆転するのは、大洗だけで大学選抜を倒すくらい難しいことだと思う……」

優花里「うぅ、Eシリーズ……こんなに強いだなんて思ってもみませんでした……まさか4倍近い戦力差の高校連合を、ここまで手玉に取るとは……」

沙織「……あぁ、愛里寿ちゃんがお母さんと戦ってる……車体の傷がどんどん増えてる……あぁ……」フルフル

麻子「ダージリンさんの守りがあってやっとのようだな、どれだけ強いんだ島田流家元は」

華「伊達に家元はやっていない、ということですね……」

みほ「……」グッ

みほ(このままの戦況がじりじり続けば、まず間違いなくスナフキン中隊は全滅……その後西、北からムーミン中隊が半包囲され、圧倒的不利な状況に持ち込まれる……)

みほ「……」

みほ(───お姉ちゃんが、私にとってどれほど恐ろしい勝利報酬を準備してるのかは分からないし、知りたくもないけど……やっぱり妹として、お姉ちゃんには勝って欲しいな)

みほ(私はここから応援することしか出来ないけど……数々の死線を潜り抜けてきたお姉ちゃんなら、きっと───)グッ(両手を膝の上で握る)

優花里「──ん?」チラッ

優花里「……っ!あっあれはっ……!」ガバッ

優花里「み……皆さん見てくださいっ!」

麻子「ん?」ムク

みほ「どうしたの?優花里さん」

優花里「いえっ、あ、あのモニターです!」シュバッ

優花里「いままで進撃を阻止されてから動きを見せていなかったムーミン中隊っ、その内のプラウダ高校が───」

優花里「───急に全車両っ、一気に北上し始めたんですぅっ!!」
597 :amano [saga]:2016/09/22(木) 22:29:50.67 ID:pQ3beKbN0


次回、物語の大きな転換点


※しばらく更新出来ません、どれくらいの期間になるかは分かりません


ではでは

598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 23:23:28.93 ID:SDOsPBppo
乙です
待ってます
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 12:27:32.72 ID:84DeqNv4o
乙!最終章あるらしいし楽しみ
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 21:46:19.79 ID:ZsppTyZKo
乙!
待ってます
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 05:52:55.82 ID:WVSIyP/oo
待ってます
602 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:21:28.41 ID:gOhn1f1z0

〜〜〜〜〜



酒匂川河口付近、ムーミン中隊カチューシャ視点



ヒュンヒュンッ、ギィィンッ


カチューシャ「よしっ、T-34/76全車っ、右のあいつに一斉砲撃を浴びせてやるわよ!!」

カチューシャ「ステンバーイステンバーイ───撃てぇぇっ!」ズドォォンッ


ズドドドドドォォォンッッ!!!


T-34/76一号車「うひゃぁっ!凄い音っ!」グラグラ

T-34/76二号車「30両での一斉砲撃なんて、ちょっと敵に同情しちゃうよ……」アハハ…


ドガガガガァァンッ!!ガラガラガラッ──


ノンナ「……」

ノンナ(着弾の衝撃で周りの建造物にも被害が出ている……あの車両は無事では済まないでしょう)

カチューシャ「ふっふっふっ、プラウダの波状攻撃をまともに喰らったわね!これで流石のE75と言えども───」


サァァァァ───(舞い上がっていた土煙が晴れていく)


カチューシャ「───っ、な……っ!?」

ノンナ「っ……まさか、あれほどとは……」ゴクリ


ウィィンッ、ガチャコンッ


第3小隊E75一号車「戦いは数じゃない……質なのよっ!」
603 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:24:35.32 ID:gOhn1f1z0

ズドォォォンッ!!


T-34/76三十号車「ひっ!?」


ガシャァァンッ!!(シュパッ)


ノンナ「っ!(なんて精度……)」

カチューシャ「ぐぅぅ……今のでも倒せないんじゃどうしようもないんじゃないの!?なんなのあの化け物はっ!!」ムキーッ

ノンナ「車両性能もそうですが、WACの練度も計り知れませんね……」

カチューシャ「このままじゃ橋も渡れずじり貧よっ!!ケイっなんとかしなさいよっ!!」

ケイ『What's!?私に言われても困るわ!貴女は良いとして、私なんて橋の上に取り残されてるのよ!』ギィィンッ

カチューシャ「あんたのT29なら撃破された車両を押し退けてE75とやりあえるでしょっ、アメリカの意地を見せなさいよ!」

ケイ『さっきE75に真正面から砲撃を喰らわせたけど、元気に撃ち返してきたわっ!T29単独じゃ倒せないっ!』ヒュンッ

カチューシャ「っ、高校連合最強車両の一角の砲撃が効かないなんて……」

ノンナ「同志カチューシャ、戦車に詳しい隊員によると、我が方でE75を真正面から撃破出来る可能性のある車両はヤークトティーガーにT28、強化改修済みのtigerU、MAUS、そしてIS-3くらいだそうです」

カチューシャ「少なっ」

ノンナ「そしてそれらの車両も、正確にE75の車体下部やその他弱点を撃ち抜かないと撃破には至らないそうです」

カチューシャ「う、うわぁ……」
604 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:26:33.81 ID:gOhn1f1z0

ピピッ


まほ『聞こえるかカチューシャ』

カチューシャ「ん、マホーシャ、どうかしたの?」

まほ『少し話がある……そちらの戦況は大丈夫か?』

カチューシャ「戦況?」チラッ


T-34/76一号車「徹甲弾は効かないっ、みんな榴弾に切り替えてっ!」ガチャガチャ

T-34/76二十二号車「榴弾?それこそ効かない気が───」

T-34/76一号車「爆発と音であいつらの頭をクラクラさせてやるのよ!」ガチャガチャ

T-34/76二十二号車「あ〜なるほど〜……ってそれただの嫌がらせっ!」ビシッ


カチューシャ「……ん〜まぁお互いに攻め込んだりはしてないから、どっこいどっこいってとこね。相手は私達に橋を渡らせようとさせないだけで、こちらから手出ししなければそれほど攻撃してこないもの」

まほ『なるほど、なら大丈夫だな。……カチューシャ、1つ頼みたいことがある』

カチューシャ「ん?」

まほ『お前に、スナフキン中隊の救援に向かってほしい』

カチューシャ「……えっ、私っ?っていうか何、救援っ!?」

まほ『まぁ落ち着いて聞いてくれ───』
605 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:28:52.10 ID:gOhn1f1z0

〜〜〜〜〜



カチューシャ「───要するに、私達プラウダでスナフキン中隊の窮地を救えって訳ね?」

まほ『あぁ。先程愛里寿から連絡があってな、通信した限り、かなり危険な状況にあるようだ』

カチューシャ「……と言うか、いつのまにピンチになってるのよスナフキン中隊は……」


ズーン…ドドォン,ズズーン──


カチューシャ「……確かに北西の方からやけに砲撃音が聞こえるわね」

まほ『既に敵は飯泉橋を突破、知波単学園はその半数を失い、愛里寿達との合流を図っているらしい』

まほ『更に敵の第2小隊等が愛里寿達を襲撃、劣勢に立たされている』

まほ『……地図は持っているか?』

カチューシャ「地図……」ゴソゴソ

カチューシャ「……」

カチューシャ「……ノンナーッ」

ノンナ「ここに」サッ(地図)

カチューシャ「流石ノンナね!マホーシャいいわよ!」

まほ『うむ。それじゃあこれよりお前達プラウダが侵攻するルートを伝える。よく聞いてくれ』
606 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:31:24.76 ID:gOhn1f1z0

まほ『まずスナフキン中隊は、現在中州に閉じ込められている形になっている。北には戦闘区域線、それ以外には敵と言ったまさに四面楚歌状態だ。早急に現状を打破できなければ、スナフキン中隊の壊滅は避けられない』

まほ『そこでお前達プラウダには2手に分かれてもらい、西と東から敵戦力を攻撃し、中のスナフキン中隊と共に敵を逆包囲してもらいたいと思っている』

カチューシャ「なるほどねぇ、西と東から───ん?東からはいいとして、どうやって西から攻撃するのよ?」

まほ『あぁ、それもこれから話す』

まほ『まぁ東からの侵攻ルートは分かるだろう。富士見大橋を渡ればいい。で、もう1つのルートだが……こちらのルートは出来るだけ快速車両でないと厳しいかもしれない』

カチューシャ「うん?───あぁなるほど、もうこのルートって見当はついたけど……」ウーン

まほ『察しがいいな』

カチューシャ「これくらい当然よ!……でもこのルートって、うっかり敵と鉢合わせしたりしそうなもんなんだけど?」

まほ『確証は取れないが取り敢えずその心配はいらないだろう。これまでに出現した敵の数と残りのおおよその台数を比較したが、そのルート上に敵がいる確率はかなり低いと考える』

カチューシャ「……貴女がそう言うなら、信じるしかないわね」カサカサ(地図を畳む)

カチューシャ「分かったわ、この私が必ずスナフキン中隊を助け出して見せるわ!大船に乗った気持ちで待ってるといいわ!」フフンッ

まほ『頼んだぞ』
607 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:33:47.36 ID:gOhn1f1z0

カチューシャ「……んん?でも、このまま私達が移動したら何か不味いような気が───」

まほ『ん……あぁ、お前達が抜けた後はサンダースの余っている部隊を小田原大橋に差し向けるから心配しなくていい』

カチューシャ「あぁなら大丈夫ね!……と言う訳で聞いてたわね貴女達っ、これから私達はスナフキン中隊の救援に行くわよ!出撃準備を整えなさいっ」

プラウダ一同「「「ナンカキュウダベー、コッカラホンカクテキナタタカイダナー、ワイワイガヤガヤ」」」

カチューシャ「返事っ!!」バンッ

プラウダ一同「「「はっはいぃっ!!」」」ビクゥ

ノンナ「同志カチューシャ、西からの侵攻ルートは───」

カチューシャ「あぁそれはあとで話すわ!」

ノンナ「分かりました」

カチューシャ「あっ、そうそう忘れてたわ……」ピピッ

カチューシャ「橋の上に取り残されてる車両はとにかく生き残ることに全力を注ぎなさいっ、戦況が動くまで、破壊された車両の後ろに隠れ続けること!いいわね!」

橋の上に取り残された4両「「はいっ!」」

カチューシャ「作戦概要は時間がないから走りながら話すわ!私に続きなさいっ」ギャラギャラッ

プラウダ一同「「「はいっっ!!」」」
608 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:35:55.60 ID:gOhn1f1z0

ピピッ


ケイ『どうやら戦いの転換点が来たようね、カチューシャ』ズドォォンッ

カチューシャ「ケイ……えぇそうね。私はこの作戦、なんとしてでも成功させなきゃいけないっ」

ケイ『フフーフン♪その意気よカチューシャっ、ポジティブでいるだけで出来ることは格段に増える!自分の力を信じて駆け抜けなさいっ』

カチューシャ「なんかお母さんみたいな言い種ね……でも激励の言葉としては上出来ね、感謝するわっ!」

カチューシャ「この場は貴女とマホーシャに任せるから、貴女達もあいつらが攻めて来たら絶対に勝ちなさいよ!」

ケイ『言われなくても!』

カチューシャ「それじゃあ!ダストレーチッ」
609 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:38:32.21 ID:gOhn1f1z0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ……


ピピッ


カチューシャ「皆聞こえてる?これよりスナフキン中隊救援任務について伝えるわっ、1語1句聞き逃すんじゃないわよ!」

カチューシャ「私達プラウダはこれより2手に分かれるわ!まずノンナ!」

ノンナ「はっ」

カチューシャ「ノンナはかーべーたんとT-34/76の一号車から十号車を率いて富士見大橋に向かいなさいっ」

カチューシャ「富士見大橋に着いたら一旦待機し、私の指示を待つことっ、いいわね!」ギャラギャラッ

ノンナチーム「「了解っ」」

カチューシャ「それ以外は私と共にまず飯泉橋を突破っ、そのままの勢いで狩川橋まで向かうっ!そして途中でクラーラ達も拾うっ!まぁ敵はいないらしいけど敵地であることに変わりないっ、油断は厳禁よっ」ギャラギャラッ

カチューシャチーム「「了解っ!」」

ノンナ「同志カチューシャ、クラーラ達と合流を図るとクラーラ達を襲ってる敵も一緒に合流してくると思うのですが」

カチューシャ「……」ギャラギャラッ

カチューシャ「……貴女達っ、気合いを見せてやりなさいっ!!」

カチューシャチーム「「了解っ!!」」ウォォォッ

ノンナ(完全にクラーラ達が戦闘中であることを忘れていましたね同志カチューシャ)ソンナカチューシャモチョウゼツカワイイデスガ

カチューシャ「で、私の攻撃開始の指示後は自由戦闘を許可するっ、とにかく暴れてスナフキン中隊を助け出し、敵をめったんめったんに粉砕しなさいっ!いいわねっ!!」

プラウダ一同「「「はいっっ!!」」」
610 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:41:16.28 ID:gOhn1f1z0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ……


カチューシャ「───と言う訳だから、クラーラ達は今すぐ北に向かってくれないかしら?」ギャラギャラ

クラーラ『それは嬉しい申し出ですが、同時にそちらに敵も引き付けてしまうことに……』ズドガガガァァン、ヒュンッ,ズドォォンッ

カチューシャ「(さっきから凄い戦闘音ね…)それは大丈夫よっ、貴女達の代わりにT-34/76の大部隊をぶつけるわ、敵も退かざるを得ないはずよ!」

クラーラ『分かりましたわっ───でもそれほど御心配ならさずとも大丈夫ですよ同志カチューシャ。既に飯泉橋の近くまで来ておりますし、敵車両を5両ほど頂戴しています』キュィィンッ

カチューシャ「それは良かったわっ…………5両!?」キョトン

ノンナ「!?」

クラーラ『あ、あとサンダースの車両も1両合流しますがよろしいでしょうか』ガキィィンッ

カチューシャ「えっ、えぇ大丈夫よ!兎に角無事に私達が来るまで持ちこたえなさいっ、後数分だからっ」ギャラギャラッ

クラーラ『了解です同志カチューシャ、それではっ』ズバァァンッ


ピッ
611 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:43:21.04 ID:gOhn1f1z0

カチューシャ(……今確かに私は5両って聞いたわよね?E50を5両?ホントに?あんな化け物みたいなのを?)ウーン──

ノンナ(流石は私が認めた好敵手クラーラ、あのEシリーズと対等以上に渡り合っているようですね……と言うか5両頂戴したとは……クラーラが凄いのかT-44が凄いのか……)

カチューシャ「(……まあ今は考えても仕方ないわね)……」フゥ

カチューシャ「……これはバグラチオン並の激しい戦いになるわね……」(敵第2小隊の戦力を見ながら)

ノンナ「人類史上最大の死傷者を出した戦いですか」

カチューシャ「そうよ。……出来れば、最小限の犠牲で第2小隊を潰しておきたいわね」

ノンナ「私もそれを望みます───まだ敵の最高戦力はその姿すら見せていません、ここで戦力を損耗する訳には……」

カチューシャ「それは言えるわね……」チラッ


ポツッポツッ(雨)


ノンナ「……雨が、降ってきましたね」

カチューシャ「全く、こんな大事な時に降らないで欲しいわよ……そろそろ2手に分かれる道よ」

ノンナ「えぇ。……同志カチューシャ、御武運を」

カチューシャ「ふっ、貴女もね、ノンナ!」

カチューシャ「……全車最高速度で敵領域を突破するっ、行くわよっ!!」ギャラギャラッ

ノンナ「我が部隊は小田原東ICの下を通り富士見大橋へ向かうっ、全車KV-2に合わせ第2巡航速度っ」ギャラギャラッ


ギャラギャラギャラッ
612 :amano [saga]:2016/10/31(月) 20:47:39.62 ID:gOhn1f1z0


今回はここまで


非常にお待たせしてしまい申し訳ありません。遅れた理由ですが、まとまった時間が取れなかったのと、スランプです←

次回更新「11/5 25:00」

それでは

613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:53:05.62 ID:fpLZiTcyo
乙!
久しぶりです
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 07:52:26.33 ID:5hXmdKqi0
乙です
プラウダと雨の組み合わせって何か不吉
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:34:50.86 ID:wSz2Gyh/o
乙!
616 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:08:36.77 ID:4NFb1BHr0

《ノンナチーム視点》
マクドナルド飯泉店付近



ノンナ「KV-2、もっと速度は出ないのですか?」ギャラギャラッ

アリーナ「ごめんなさぁいっ、最大速度ですぅ〜っ!」ウムムムッ

ニーナ「張り切ってこんなに弾積まなきゃよかったべ……」セマイィ

ノンナ「……」

ノンナ(KV-2の絶大な火力は重宝するものの、高機動戦闘になるとやはり運用に難がありますね……流石はギガントだとかドレットノートだとか言われた車両です)

ノンナ「……そろそろ小田原東IC付近に着きます。いつ敵が出て来てもいいように各自注意を───」

ノンナ「───っ」(第6感)

ノンナ「……砲手、前方に2両の敵車両を確認。行進間射撃で撃破」

IS-2砲手「えっ───」チラッ


小田原東IC上に陣取る2両のE10。ノンナ等には気付かず


IS-2砲手「あっあんな所に居る……って行進間射撃なのっ!?」

ノンナ「速度を落としている暇はありません。パパっとやっちゃって下さい」

IS-2砲手「そんなぁ!」ウワァン

ノンナ「通信手、全車に注意喚起と徹甲弾装填を指示」

IS-2通信手「了解っ、ピピッピッこちらIS-2───」ガチャガチャ

IS-2砲手「うぅ……そんな簡単に行進間射撃出来たら誰も苦労しないってぇ……」ヨイショ

IS-2砲手(……車体は揺れてるし雨で視界は悪いし……えぇいどうにでもなれぇっ!!)カチッ
617 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:09:40.79 ID:4NFb1BHr0

ズバァァンッ

───ヒュンッ

ギャリィィンッ(履帯)


偵察小隊E10七号車「うわぁっ!?なになにっ!?」

偵察小隊E10六号車「っ、ちょっ、履帯が外されてるわよ!?さっき直したばかりなのにっ……」チラッ


ギャラギャラギャラッ(こちらに向かってくるプラウダの車両群)


偵察小隊E10六号車「うっ、あの薄緑の車体はプラウダ……っ、七号車っ1度退きましょうっ」ギャラギャラッ

偵察小隊E10七号車「いや履帯外されてるから私っ」

偵察小隊E10六号車「あぁぁそうだったぁぁっ」ドウスルドウスル!?
618 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:11:15.25 ID:4NFb1BHr0

IS-2砲手「ぎゃぁぁ外したぁぁっ」ヤバイヤバイッ

ノンナ「履帯は外したのでぎりぎり許します、すぐに次弾を───」

IS-2砲手「ごっ、ごめんノンナ代わって代わってっ!」

ノンナ「またですか?そんなことだからいつまで経っても実戦経験値が貯まらないんですよ?」

IS-2砲手「私は止まってる時専門なの!行進間射撃は守備範囲外なの!」

ノンナ「はぁ、仕方ないですね、ここで敵を逃がしても面白くないですし……」ヨイショ

IS-2砲手「いやぁやっぱり頼りになるぅ姉御っ!」

ノンナ「その呼び方は止めて下さい……貴女もその極度の緊張癖さえ無ければ、私に匹敵する優秀な砲手なんですけどね」

IS-2砲手(臨時車長)「流石にノンナに匹敵はないとは思うけど、確かに手汗はなんとかならないかなぁ」ハァ…

IS-2砲手(臨時車長)「……あっそうだ!折角だから行進間射撃についてちょっと教えてよ!」

ノンナ「えぇいいですよ。それじゃあ見てて下さい、貴女に"ノンナ流行進間射撃の極意in実戦"をお教えします」

IS-2砲手(臨時車長)「おぉありがとノンナ!」ヨイショ

ノンナ「フフッ、それではいいですか……」
619 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:13:00.75 ID:4NFb1BHr0

ノンナ「まずは風景の流れを読み取ります。照準の中の景色がどこからどこへ流れているのか、景色はどの程度揺れているか、頭に刷り込みます」

ノンナ「次に敵の位置から風景を逆算し、照準の中心に敵が入ってくるように照準を動かします。この際敵が動いていたりしたら難易度は跳ね上がりますが───」



偵察小隊E10六号車「私が敵をよいしょするからパパっとリペアして!(要約:出来るだけ私が敵を引き付けるからその間に履帯を直しちゃって!)」ギャラギャラッ

偵察小隊E10七号車「なになに意味分からないっ」



ノンナ「───今回は動いていないので楽勝ですね」

IS-2砲手(臨時車長)「ら、楽勝……?」

ノンナ「勿論自車の動きも一定でないことがほとんどですが、そこは操縦手とのチームワークですね。何秒後になにをしてくれとか、あの目印付近から何秒直線移動してくれとか……そこは阿吽の呼吸的な感性も必要ですね」

IS-2砲手(臨時車長)「なるほど……」チラッ

IS-2操縦手「ニコッ」ビシィ(グットマーク)

IS-2砲手(臨時車長)「ニコッ」ビシィ

ノンナ「後は乗っている戦車に積まれている弾の弾速まで考慮出来れば言うことなしですね」

ノンナ「それでは───」

ノンナ「───」カチッ


ズバァァンッ

───ヒュンッ

ガッシャァァァンッッ(シュパッ)


偵察小隊E10七号車「ぎゃぁぁぁっ」

偵察小隊E10六号車「えぇ!?」チラッ
620 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:14:52.54 ID:4NFb1BHr0

IS-2砲手(臨時車長)「……今息をするように敵を屠ったような……」スゴスギ…

ノンナ「動いていない目標など朝飯前です。……見てください、隣にいた車両が左へ移動していきます」

ノンナ「この場合は自車も敵も動いている、まあまあ難しい状況であると言えます」

IS-2砲手(臨時車長)「私にとってはさっきので超級難度なんですけど」(真顔)

ノンナ「静止射撃訓練時には私よりいい点数を取るくせによく言います……この時も先程の考え方でだいたい大丈夫です。動きが1つ増えただけです」

IS-2砲手(臨時車長)「その1つ増えた動きが数多の砲手を奈落に突き落として来たんですよぉ!」

ノンナ「それは奈落に見える段差です。ちょっと努力すればなんとかなりますから這い上がって来て下さい」

ノンナ「それではいきますよ。この距離だとだいたいこの位置に照準を置いておけば大丈夫ですから覚えて下さい」

IS-2砲手(臨時車長)「やはり戦車道も勉強あるのみなのか……」クッ

ノンナ「人生は常に勉学です。……ではそろそろ逃げられてしまいそうなので……」カチッ


ズバァァンッ

───ヒュンッ


偵察小隊E10六号車「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」(サリー並感)


ズガァァンガッシャァァンッ……プシュー(シュパッ)


ノンナ「いかがでしたか。行進間射撃くらい出来ないと後輩に笑われますよ」ヨイショット(車長席へ)

IS-2砲手「先輩にすら出来る人がいないんですけど……」

ニーナ「天下のノンナさんに狙われた日にゃ地球の裏側まで狙撃されんべ」ナムナム

アリーナ「舗装された道路とはいえ、ポンポン当てられるものじゃないよね……」

ノンナ「他にも敵がいる可能性があります、各自常に警戒を怠らないように」

ノンナチーム一同「「了解っ」」
621 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:16:10.69 ID:4NFb1BHr0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ───


ノンナ「……」


至るところにある撃破された知波単の車両。ときたまEシリーズの残骸も。


ノンナ(……どれほど激しい戦いだったのでしょうか。どの車両も酷い破損状況……)

ノンナ(……さて、この小田原東IC下を通ればもう少しで───)

ノンナ「───っ」

池田「……」

池田「……」ビシッ(敬礼)

ノンナ「……」

ノンナ「……」──スッ

ノンナ「……」ビシッ

ノンナ(───貴女の名前は確か……池田さんでしたか)

ノンナ(貴女の車両の傷を見れば、貴女がこの場でどれほど激しい戦いに身を投じていたのかが容易に想像できます)

ノンナ(……後は私達に任せて下さい。貴女達の無念、勝利の2文字をもって晴らします)
622 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:17:09.55 ID:4NFb1BHr0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラ───


池田「……行ったか……」

池田車砲手「……良かったのでしょうか?撃破されている我々が敬礼なんてして」

池田「相手の情報を教えた訳でもあるまいし、恐らく大丈夫だろう」

池田車砲手「恐らく……ですか」フフッ

池田「───今回は他の学校の者と共に戦うことは叶わなかったからな。少しくらい、共に戦った気になってもばちは当たらんさ……」
623 :amano [saga]:2016/11/06(日) 00:18:28.08 ID:4NFb1BHr0


以上、ノンナさんの行進間射撃講座でした(爆)


次回更新「11/12 25:00」(早まる可能性あり)

624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 03:29:15.74 ID:GlzzesQKo
乙!
625 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:23:57.51 ID:m/DR8v6F0

〜〜〜〜〜



《カチューシャチーム視点》
飯泉橋を渡り終えた直後



ギャラギャラギャラッ


カチューシャ「ここからは敵の支配領域よっ、いつ撃たれても対処できるよう各自で注意しときなさいっ!」ギャラギャラッ

カチューシャチーム一同「「「了解っ!!」」」


ピピッ


カチューシャ「クラーラっ、合流予定ポイントにちゃんといるっ?」

クラーラ『はい、味方を3両失いましたが、大丈夫です』ギィィンッ

カチューシャ「あんたよく生き残ってるわね……」

カチューシャ「───っ、見つけたっ、クラーラ!貴女を見つけたわっ!」

クラーラ『はいっ……同志カチューシャ、背後のE50をお願いしてもよろしいですか?』ギャラギャラッ

カチューシャ「あったり前じゃない!早く私達の方へっ」

カチューシャ「……ん?……あぁ、あの車両が1両だけ残ったサンダースの───」
626 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:25:17.92 ID:m/DR8v6F0

アリサ「ギャァァァ助けてぇぇぇケイたいちょぉぉぉ!!!」イヤァー

カチューシャ「えぇぇっ!?よりによってアリサぁ!?」

アリサ「ぎゃぁぁ……ってうわ!?何この数のT-34!?」トウブセンセン!?

カチューシャ「ちょっとあんたっ、何サンダース偵察隊の中であんただけ助かってんのよ!」

アリサ「んぇ!?……うわっ誰かと思えばシベリアの小皇帝!?」

カチューシャ「何よそのあだ名っ」

アリサ「ふふんっ、私はサンダースでフラッグ車を任されてるんですよ?その意味が分かりますか?」

カチューシャ「……なるほどね、逃げ足だけは速いわけね」ナットクナットク

アリサ「だけって言うなだけって!……まぁ兎に角助かったわ!それは感謝するわっ」

カチューシャ「感謝するならクラーラにしなさいっ……それじゃあ下がってて!敵が来るっ」ギャラギャラッ
627 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:26:09.95 ID:m/DR8v6F0

ギャラギャラギャラッ


第3小隊E50三号車「なんなのあのT-44っ、強すぎでしょ……っ」ギャラギャラッ

第4小隊E50四号車「遊撃部隊である私達が逆に翻弄されるなんて……」

第4小隊E50一号車「資料ではクラーラって子が車長らしいけど……コードネーム?」

第3小隊E50二号車「他にもカチューシャとかノンナとか……もしかしてロシア人───」

第3小隊E50一号車「その二人は日本人よっ……ってかなんの話してるのよっ!5両もやられてることを自覚しなさい!」

第3小隊E50一号車「あのT-44……ひいてはクラーラって子は脅威っ、ここで倒しておかないと後々面倒なこと…………に……?」


ギャラギャラギャラッ


カチューシャ「私達の邪魔をする敵は私が直々に蹴散らしてやるわっ、かかってきなさいっ!!」ギャラギャラッ



第3小隊E50一号車「っ!!あれはっ───IS-3……!!?」ゴクリッ

第3小隊E50二号車「後ろにもとんでもない数のT-34がいますっ!!」30リョウクライイル!?

第4小隊E50一号車「いやいやいやT-44達3両に翻弄されたのにIS-3なんて無理よっ!撤退を進言するわっ」ギャラギャラッ

第3小隊E50一号車「そ、そうね……よしっ全車転進!隊長達の所まで戻るわっ」

遊撃部隊一同「「了解っ」」ギャラギャラ…
628 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:27:31.02 ID:m/DR8v6F0

クラーラ『……退いていきますね』

カチューシャ「ふん、このカチューシャに恐れをなすとはまだまだね!」フフン

クラーラ『(ここで攻撃して来たらそれはそれで命知らずですが……)ところで、サンダースの車両は如何なさいますか?』

カチューシャ「んー?それは一緒に来てもらうしかないわねぇ」

アリサ「……ん?」

クラーラ『そうですか。戦闘には参加させるのですか?』

カチューシャ「まぁ、成り行き的にそうなるわよね」

アリサ「……え、え?これから酒匂川に退くんじゃないんですか?」チラッ

カチューシャ「なーに言ってるのよ、私達プラウダは今敵の主力部隊の包囲・殲滅に向かってるのよ」ギャラギャラッ

アリサ「えぇ!?そんなの聞いてないですよ!?私達を助けに来てくれたんじゃないんですかぁ!?」

カチューシャ「はぁ?私達は元々敵を攻撃しに行く途中で、クラーラ達を拾ったら貴女も付いてきたってだけよ」

アリサ「うそぉ!」(驚愕)

クラーラ『せっかく助けてあげたのです。少しは私達の役に立って貰いますよ』フフッ

アリサ「うぅ、分かりましたよ……それで、敵はどこの部隊なんです?」

カチューシャ「主に第2小隊よ」

アリサ「第2小隊……なんか化け物みたいな強さらしいけど───」チラッ


ギャラギャラギャラッ(大量のT-34/76)


アリサ「───これだけいれば、最悪物量で押し潰すことも可能ね……」
629 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:28:32.36 ID:m/DR8v6F0

カチューシャ「ふん、これだからサンダースは……プラウダはそんな物量主義的な戦い方はしないわよ?」ヤレヤレ

アリサ「いやいや貴女のところもしてるでしょ」ビシッ

カチューシャ「どうかしらねぇ……さて、そろそろ狩川橋が見えてきたわ」

アリサ「はぁぁ、死にたくない……隊長のところへ帰りたい……」ズーン…

カチューシャ「あんたは逃げ回ってればいいのよ!……クラーラ!」

クラーラ『はい』

カチューシャ「ノンナへ通信っ、『準備ができ次第戦闘を開始しなさい』って伝えて!」

クラーラ『了解です同志カチューシャ』カチッカチッ…

カチューシャ「……」


ズーンズズーン──

カチューシャ「いよいよ例のE75と戦えるのね……なんだかゾクゾクしてきちゃったわね……」フフフ…

クラーラ『……同志カチューシャ、ノンナも動くそうです』カチッ

カチューシャ「分かったわ……あ、あと不用意な突出は避け、出来るだけまとまって行動するように伝えてくれない?」

クラーラ『はい』カチッ

カチューシャ「……」フゥ

カチューシャ(相手は1両1両がTigerU並の戦力……舐めてかかったらまず勝てない)

カチューシャ(ここは集団で行動して、私やクラーラを中心に敵を少しずつ削るのが得策か───)

カチューシャ「……全員聞きなさいっ、これより狩川橋を渡る!敵を見つけたらすぐに私かクラーラに連絡を取り、敵1両に対し少なくとも5両以上で連携しながら攻撃しなさいっ」

カチューシャ「あと、車体に『一』と描かれたE75を見つけたら絶対に攻撃せず、私の到着を待ちなさいっ、いいわね!」

カチューシャチーム一同「「「はいっ!!」」」ギャラギャラ…

カチューシャ「……」


ザァァァ───


カチューシャ「……ほんと、雨止んでくれないかしら」
630 :amano [saga]:2016/11/13(日) 00:29:22.90 ID:m/DR8v6F0


今回はここまで

次回、「4人の隊長」

631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 06:16:13.42 ID:YvPzkZ2ao
乙です
やっぱりなんだかんだ頼りになるカチューシャ
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 22:33:58.12 ID:+w+X0t4Wo
乙!
633 : ◆2qGdQmxW8U [sage]:2016/11/17(木) 12:45:45.86 ID:8W2y7nuW0

トリップテスト
634 : ◆2qGdQmxW8U [sage]:2016/11/17(木) 13:00:17.69 ID:8W2y7nuW0

端末の改善でトリップが出来るようになったので、以前とは違うトリップですがこれで続きを書いていきます

それと薄々お気付きだとは思いますが、最早小田原が小田原ではありません。小田原厚木道路から街は見渡せませんし(本物は2階建て家屋程度の高さ)、大人数が撃ち合えるほどの空き地もそんなにありません。
前作の「富士演習場のようなところ」のように「小田原に酷似した小田原のような街」と認識して頂ければと思います。ちなみに地名と都市構造はほとんど同じです
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 14:22:27.21 ID:QhTGwQgao
りょーかい
続き楽しみに待ってます
636 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:28:57.59 ID:KUOkxCcp0

〜〜〜〜〜



ドーン…ドドドーン…ガシャァァンッ…

シュパッ(ギャー)


ルクリリ「あぁ、遂にマチルダが私だけに……」


ドゴォォンッッ


西「うぅっ」グラグラ

福田「隊長殿っ!!」

西「くっ、流石のオイも、こうも撃たれると……っ」ビリビリ

名倉「隊長殿っ、やはり私も共に戦わせて下さいっ!」

福田「いくらオイと言えども、こうも攻撃を受け続ければ撃破されてしまうでありますっ!」

西「いや、駄目だ……っ、お前達の装甲では彼の者達の砲撃には耐えられない!」ズドォォンッ

西「あれだけ硬いマチルダさえ一撃で葬られる威力だっ、お前達が出ていってもふ菓子の如く散らされてしまうっ」

名倉「くっ……」

ルクリリ「……ここに残っているのは私達4両だけ、退路は徐々に塞がれ、もうすぐ袋小路に……」

福田「絶体絶命であります……一体どうすれば……であります……」

西「……そう心配するな、お前達が存分に戦える時が来るまで、私が必ず守り通してやるっ」ズドォォンッ

名倉「隊長殿……」ウゥ…

西「必ずその時は来る!それまでの辛抱だ……っ」キュィィンッ


ズドォォンッドゴォォンッ


第5小隊副隊長「やっぱり硬いですねぇオイは!もう何発撃ちましたかねぇっ」ズドォォンッ

第5小隊隊長「ざっと20発は超してるな。MAUSも真っ青だな」

第5小隊副隊長「ですねぇ……そう言えば、そろそろ本気で倒さないと、敵の増援が来そうですよね」

第5小隊隊長「そうだなぁ、しかしオイは袋小路に逃げ込んでしまっていて挟み撃ちも出来ない。正面からなんとか倒さないと……」ズドォォンッ

第5小隊副隊長「オイもガタが来てるようなので、後ろの3両も早く倒して次の作戦に───」
637 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:31:34.71 ID:KUOkxCcp0

───ヒュンッ

ズバァァンッ!!


第5小隊副隊長「えっ」(シュパッ)

第5小隊隊長「あっ副隊長!?」

第5小隊隊長「……くっ」バッ


ギャラギャラギャラッ


ノンナ「やはり背面は脆弱ですね。KV-2以外の全車は扇陣形を取り、敵に背後を取られないよう横一列に並んで進攻。KV-2は私が履帯を切った車両に特大砲弾をお見舞いしなさい」ギャラギャラッ

ニーナ「了解ぃっ!」ヨイショォ

アリーナ「やっと出番だね!」

T-34/76一号車「敵は強大だけど私達にはノンナ先輩が付いてるっ、恐れることはないっ!!」

T-34/76達「「「урааааааааа!!!」」」ギャラギャラッ


第5小隊隊長「あれは……プラウダ高校っ!?何故こんなところにいる!?偵察小隊は何をしてるっ」

第5小隊E50三号車「隊長っ、試合経過詳細によると偵察小隊6、7号車は既に撃破されている模様っ!」

第5小隊隊長「なっ……我々への連絡をする暇なく撃破されたと言うことか……っ」

第5小隊E50三号車「恐らくは───相手にはあのブリザードのノンナがいますっ、ここは危険ですっ!一旦陣形を立て直し───」


ギャリィィンッ───


第5小隊E50三号車「……えっ」


ノンナ「───撃て」

ニーナ「よいしょぉっ」ガチャン


ッズドォォォォンッッッ


第5小隊E50三号車「ひっ───」


ッッドガァァァンッッッガラガラガラガッシャァァンッッ


第5小隊E50三号車「……キュー……」(シュパッ)

第5小隊隊長「……」(戦慄)

第5小隊隊長「……な、なんだ……あの馬鹿げた破壊力は……あんなものの前では、装甲など無力ではないのか……っ」ゾクゾク
638 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:33:00.69 ID:KUOkxCcp0

ノンナ「命中です。よく当てましたね」

ニーナ「そりゃぁ選抜戦後に必死に練習さしましたもん!」フフン

アリーナ「『正面安置』なんて揶揄されたKV-2はもうどこにもいないんですよ!」エッヘン

ノンナ「素晴らしい努力です。……貴女も見習った方がいいんじゃないですか?」ニヤッ

IS-2砲手「私は静止射撃専門なんですぅ!」ブー

ノンナ「あーはいはいそうでしたね」(棒)

IS-2砲手「……最早返す言葉も浮かんでこないぃぃ」プルプル

ノンナ「T-34/76一号車を先頭に南西に戦線を展開、西部のパーシング達と合流を図ります」

T-34/76一号車「了解ですっ」ギャラギャラッ


ピピッ


ノンナ「西さん聞こえますか」

西「あぁノンナ殿!援軍に来てくれたのですかっ!」

ノンナ「はい、我々が来たからにはもう大丈夫です。これより敵第2小隊及び付随戦力の包囲・殲滅を始めるので、余力が出来たら戦線に復帰して下さい。オイは貴重な戦力です」

西「勿論ですっ!この程度の損傷など取るに足りませぬ!」

ノンナ「そう言って頂けると助かります。それではまた」ギャラギャラッズドォォンッ
639 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:34:20.22 ID:KUOkxCcp0

西「……」

西「……ふぅぅ……」汗ぬぎぬぎ

福田「隊長殿ぉっ!」

西「おぉ福田、よくぞここまで持ちこたえたな、あっぱれだぞ!」

福田「そんなであります!ここまで我々が敵の攻勢を凌げたのは全て隊長殿のお陰でありますっ!」

名倉「福田の言う通りです!西隊長殿は私達の命の恩人ですっ!」

福田「助けて頂いたこの命っ、隊長殿に捧げる所存でありますっ!」クワッ

西「まてまてっ、少し大げさ過ぎるぞっ?」

ルクリリ(西隊長の言う通りだよ……)イノチ…

ルクリリ「……えっと、私も西隊長のお陰で助かりました、本当にありがとうございます!」パァァ

西「う、うむ、くるしゅうないぞっ」テレッ

西「……そ、それでは我々はノンナ殿に続き敵の殲滅へと移るっ、行動開始っ!」ゴゴゴゴゴッ

福田&名倉&ルクリリ「「「了解(であります)/(っ)/(です!)」」」

西「お前達も車内に故障してるところがないか点検しておいてくれっ」

オイ車搭乗員「「「はいっ」」」
640 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:35:59.80 ID:KUOkxCcp0

ギャラギャラギャラッ、チュドォンッ


T-34/76九号車「っ、十号車っ、そっちに行ったぞ!」

T-34/76十号車「もう間に合わなっ……きゃぁぁっ!」ガシャァァンッ(シュパッ)

T-34/76九号車「くっ……おのれよくも十号車をぉっ!」ズバァァンッ


第5小隊E50四号車「おっとっ」キィィンッ

第5小隊E50四号車「ふふふっ、T-34ごときの砲ではこのE50は倒せな───」

西「撃てぇっ!」


ズガァァァンッッ

ガシャァァァァンッッ!!(横転)


第5小隊E50四号車「ピギャ」(シュパッ)

ノンナ「ナイスです」ギャラギャラッ

西「お待たせして申し訳ないっ、只今オイ以下4両馳せ参じました!」ビシッ

西「早速ですが、現在の戦況は如何様ですか?」

ノンナ「そうですね……敵の第5小隊───E50達はほぼ潰走、偵察小隊もなりを潜め、我々とパーシングで第2小隊を包囲する準備を進めているところです」

西「なるほど、もうほとんど追撃戦の様相を呈していますな……そう言えばカチューシャ殿はいらっしゃらないのですか?」

ノンナ「同志カチューシャは勇猛果敢に敵陣へと乗り込み、西側から第2小隊の包囲を行っています」

西「そうなのですねっ!まだカチューシャ殿が乗っておられる『あいえす三』と言う車両を見ることが叶っていないので、是非とも見てみたいと───」
641 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:37:10.91 ID:KUOkxCcp0

ピピッピピッ


西「ん、ちょっと失礼……」ピッ

西「こちら西!」

愛里寿『こちら愛里寿……聞こえる西さんっ?』ズドォォンッ

西「あぁこれは愛里寿殿!如何なされましたか?」

愛里寿『今プラウダが救援に来てくれたと連絡が来たから、西さんに頼み事をしようと思って』ギィィンッ

愛里寿『西さん、残存敵戦力はプラウダにまかせて、私と合流して欲しいのっ』ドゴォォンッ

西「えっ、それはまた何故───」

愛里寿『今私のセンチュリオンとブラックプリンスの2両で第2小隊隊長車と戦ってるんだけどっ……くっ』ギャリギャリギャリ

愛里寿『……とてもじゃないけどあれに勝つのは厳しいっ、報告通り人外の強さなのっ』

西「えぇ!?愛里寿殿とダージリン殿の2人がかりでですか!?」

愛里寿『うん、そう言う訳だから私達に合流して欲しいっ、西さんの───オイの力が必要……ミギッ』ギャラギャラズドォォンッ

西「こっ心得ました!早急にそちらへ向かいます!」

愛里寿『うん、それじゃっ』


ピッ
642 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:39:09.21 ID:KUOkxCcp0

西「ノンナ殿っ、愛里寿殿から召集がありました故、ここの指揮を任せてもよいですかっ?」

ノンナ「えぇ大丈夫です、大学選抜の方との合流ももうすぐですから」ドゴォォンッ

西「感謝します!」

西「福田っ、名倉っ……えぇっと……」

ルクリリ「……ルクリリ」(小声)

西「あぁっ、すまないルクリリ!」

西「お前達3両はこれよりノンナ殿の指揮下に入れ!私は急な任務に行かねばならなくなったっ」

ルクリリ「突然ですね……」

福田「我々もついていくことは出来ないのでありますか?」

西「あぁ、今回は済まないが……」

福田「そうでありますか……」

名倉「……隊長殿、また、会えますよね……」

西「……」

西「……あぁ。案ずるな、必ずまた会えるさ」

名倉「隊長殿……」グスン

西「……それではもう行くっ、達者でなっ!」ギャラギャラ

福田「ご健闘をお祈りするでありますぅっ!!」

名倉「福田と同じくっ!」

ルクリリ「ありがとうございました!」


ギャラギャラギャラ───


福田「……行ってしまわれたであります」

名倉「隊長殿に助けて頂いたこの命、下手に失うわけにはいかんな」

ルクリリ「と、とりあえずノンナさんに指示を仰ぎましょう!私達だけでE50やE75に挑んでも返り討ちに遭うだけですからっ」

名倉「うむ、賛成だ」

福田「そうでありますな……しかし……」
643 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:40:26.33 ID:KUOkxCcp0

ズドォォンッ、ガシャァァンッ


ノンナ「……残りは貴女だけですよ、隊長さん」ウィィンッ

第5小隊隊長「君は───ブリザードのノンナか。どうりで強い訳だ。……履帯は外され砲身は曲げられ……降参だな」フゥ


福田「……その戦いも終わりかけているであります」

名倉「……我々の見せ場はないのだろうか」

ルクリリ「あはは……」(汗)




ノンナ「貴女をここに追い詰めるまでに、5両の損失を出しました。……貴女程の強者をここで倒し切れずに逃がしていたらと思うとゾッとします」

第5小隊隊長「はは、そりゃどうも」

ノンナ「撃破された車両は戦況漏洩防止の為に外部との連絡が禁止されます……最期に、何か言い残すことはありますか?」

第5小隊隊長「おいおい、その台詞は敵国に取っ捕まったスパイに言うべきじゃないか?」ハッハッハッ

ノンナ「我が同志カチューシャは、余裕があるときはいつもこの台詞を相手に投げかけますので」

第5小隊隊長「うへぇ、恐ろしい上官だな……でも、折角だから言わせて貰おうかな」

第5小隊隊長「……そうだね……」ウーン

第5小隊隊長「……フフン」ニヤッ
644 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:41:49.88 ID:KUOkxCcp0

第5小隊隊長「……"私より実力が上の車両が8両いる"……って言ったら、驚く?」

ノンナ「……」ゾクッ

第5小隊隊長「でも"6位"はもうすぐ倒されそうっぽいけど……"2位"は1対1じゃまず勝てないから、4対1くらいをおすすめするよ」

第5小隊隊長「ふふ、以上よ。……頑張りなさい、若き戦車兵」

ノンナ「……ありがとうございます……撃て」


ズバァァンッ

ガシャァン(シュパッ)


ノンナ「……」

ノンナ(……これほど聞かなければよかったと後悔したのはいつ以来でしょうか)ハァ…

ノンナ(……先程の話によれば、2位と6位は中州の中にいると言うことでしょうか───)

ノンナ(───兎に角相手が誰であろうと、中州に残る敵戦力を撃破し切れば我々の優勢は確実。そのままの勢いで残りも撃破すればよいのです……)
645 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:43:40.57 ID:KUOkxCcp0

〜〜〜〜〜



カチューシャ「撃てぇ!」


ズドォォンッ


第2小隊E75十号車「うわぁぁなんかわらわら来たぁ!」(シュパッ)

アリサ「あのE75を、一撃で……」ゴクリッ

カチューシャ「ふん、IS-3に側面なんて見せるからよ……全車っ、側面に『二』と書かれた車両から離れなさい!私とクラーラで仕留めるわ!」ギャラギャラッ

クラーラ『どのように仕掛けますか?』ギャラギャラッ

カチューシャ「クラーラは路地を利用してヒット&アウェイ!奴に補足されないように気を付けなさい!私は───」

カチューシャ「真正面から突っ込むっ!!」ニィィ
646 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:45:00.67 ID:KUOkxCcp0

ギャラギャラギャラッ


第2小隊副隊長「大学選抜にも手の抜けない人達が残ってるのにっ、プラウダまで来たら詰んじゃうからぁ!」ヌワァァッ

第2小隊E75五号車「大丈夫ですよ隊長!個々の戦力としてはいまだE75が圧倒的です!」

第2小隊副隊長「もうその優位も崩れつつあるのよ!厄介なT28やコメットやセンチュリオンやブラックプリンスに加えて増援のT-44、KV-2、IS-2、挙げ句IS-3まで!敵の主力車両が集まってきてるのよ!」クワッ

第2小隊E75五号車「しっしかし、センチュリオンとブラックプリンスは師範が押さえていますし、残りを倒すのは───」

第2小隊副隊長「っ、五号車左っ!!」

第2小隊E75五号車「えっ」グワンッ


スッ(路地に消えるT-44の影)


第2小隊E75五号車「今のはT-44───ハッ」バッ

カチューシャ「側背面ががら空きよ、試作車両さん?」ニコッ


ズドォォンッッ(シュパッ)


クラーラ『お見事です』ギャラギャラッ

カチューシャ「ふ、IS-3の122mmにかかればE75の側背面なんて紙切れ同然よ!」ギャラギャラッ
647 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:46:48.97 ID:KUOkxCcp0

第2小隊副隊長「ほら言わんこっちゃない!超強いのが来ちゃったよもうっ!」ウィィンッ


カチューシャ「……」

カチューシャ(あの車両、今倒した車両に隠れて見えなかったはずのT-44に反応していた……)

カチューシャ「……クラーラっ、恐らく奴には今みたいなひっかけは通用しない!私が弾を引き受けるからクラーラは側背面を狙って周りをうろちょろして!」

クラーラ『分かりましたわ同志カチューシャ』ギャラギャラッ

カチューシャ(ふむぅ、十字路の真ん中に居座るなんて、よっぽどの手練れか或いはアホか……まぁ前者だろうけど)

カチューシャ(一体どれほどの実力なのか……私を落胆させるんじゃないわよ!)

カチューシャ「行くわよぉっ!」ギャラギャラッ


第2小隊副隊長「うわっ、IS-3がこっち見てるっ、こっこう言う時は落ち着いて───」ハァァ…

第2小隊副隊長(T-44は予測だと右の路地を10秒後に通過するからIS-3の砲撃を右旋回でいなしてそのまま右向いて路地に入りながらT-44を倒して旋回してIS-3の履帯を壊して1発いなして側面に回って───)ウムムムム…

第2小隊副隊長(───よしっ、これでいける!)…タブン…

第2小隊副隊長「砲手はカウント9で右路地奥を砲撃っ」

副隊長車砲手「了解っ(9…8…)」

第2小隊副隊長「たぶんIS-3が撃ってくるから操縦手は撃ってきたら右旋回で弾いてそのまま路地へ!」(超早口)

副隊長車操縦手「はいっ!」

副隊長車砲手「…6…」
648 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:48:15.31 ID:KUOkxCcp0

カチューシャ「よしっ、まずは1発挨拶がわりに撃てぇっ!」


ズドォォンッッ!!


第2小隊副隊長(やはり撃ってきたっ)

第2小隊副隊長「右旋回っ!!」

副隊長車操縦手「うりぃぃっ」


ギャリギャリギャリッ、ギィィィンッッ(ビリビリ)


第2小隊副隊長(うわパーシングの砲撃なんて比較にならないくらいキツいっ)ギィィン…

第2小隊副隊長「っよし路地へ入れっ!」


ギャラギャラギャラッ


副隊長車砲手「…2…」


カチューシャ(ふん、122mm砲弾を当たり前のようにいなしたわね……)ヤリテダワ

カチューシャ(……ん、砲の動きがなんか……)

カチューシャ「…っ、クラーラっ」

クラーラ『はい』ギャラギャラッ


副隊長車砲手「…1…」


カチューシャ「ブレーキっ!!」

クラーラ『っ!、んっ』ギギィィィッッ


副隊長車砲手「0っ」カチッ
649 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:50:15.07 ID:KUOkxCcp0

ズドォォンッッ

───ヒュンッ

───ジュッ、ガシャァンッ


クラーラ(!っ、砲弾がフロントをかすめた……っ)

カチューシャ「クラーラ前進再開っ」

クラーラ『は、はい(今のはカチューシャ様の予知能力かなにかでしょうか……)』ギャラギャラッ

カチューシャ(ふぅ、なんか嫌な既視感がすると思ったら、決勝のM3リーがやられそうになった場面が印象に残ってたのね……)アブナイアブナイ…

カチューシャ(……しかし見越し射撃とはね、やっぱり───)

カチューシャ「───超強いわねあの車両っ!!」ギャラギャラッ


第2小隊副隊長「なにぃ!?外れたっ!?」

副隊長車砲手「申し訳ありません!まるで我々が砲撃することが分かっていたかのように止まってしまって……」

第2小隊副隊長「くっ、私の十八番『決め撃ち』を避わされたのは何年ぶり───ってそんなこと言ってる場合じゃなかった!操縦手旋回っ!IS-3が───」


グワァァンッ(姿を現すIS-3)


第2小隊副隊長「ひぃぃっ!!」

カチューシャ(側面がら空きっ、貰ったっ)

第2小隊副隊長(旋回は間に合わない間に合わない間に合わないだとしたらだとしたら何が間に合うの後退前進停止急発進超信地旋回相討ちetcetcetc.───)(この間僅か0.03秒)

第2小隊副隊長「……急発進っ!!!」

副隊長車操縦手「!!」

副隊長車操縦手(いや目の前ブロック壁なんだけどっでももう返事してる時間すらないし他に方法なさそうだし車長がそう言ってるんだしやるしかない?やるしかない!)(この間ry)
650 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:52:14.30 ID:KUOkxCcp0

カチューシャ「撃てぇっ!!」ズドォォンッ

同時

副隊長車操縦手「うぉぉぉっ!!」ギャラギャラガキャリギャリギャリバリバリ


───ヒュンッ、バキャンッッ!!!


第2小隊副隊長「痛っ」ゴツンッ

副隊長車操縦手「ぎゃああ視界がああっ」

第2小隊副隊長「よ……よしっ生きたぞっ!操縦手っ、IS-3へ向き直れ!」ギャラギャラッ


カチューシャ「っ、排気管を吹き飛ばしただけかっ!」

IS-3砲手「敵砲塔こちらに向きますっ!」ヒィィッ

カチューシャ「っ、不味ったわね……1度砲撃を弾くっ、操縦手以外は衝撃に備えて!」

IS-3通信手「よいしょっ」ガバッ(頭部にクッション)


第2小隊副隊長「狙いは敵車両正面!この超至近距離(30m)からE75の鉄槌を食らわせてあげなさいっ、撃てぇっ!」

副隊長車砲手「くっ」カチッ


ズドォォンッッ!!

───ヒュンッ

グワァァァァンッッッ


カチューシャ「くぅぅっ、効くわねぇっ」ビリビリッ

IS-3操縦手「うぅ、砲弾は車体正面の楔型装甲で跳弾した模様…っ」クラクラ

カチューシャ「よくやったわ!」
651 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:53:40.19 ID:KUOkxCcp0

第2小隊副隊長「え……っ」

副隊長車砲手「砲撃、効かずっ!!」

第2小隊副隊長「えぇぇ嘘ぉ!?」

副隊長車砲手「楔型装甲部分に直撃しましたが、砲弾が装甲にそって流された模様っ」

第2小隊副隊長「それはつまるところ弾かれたってこと!?」


カチューシャ「……」チラッ(路地奥を見やる)

カチューシャ「……よしっ、操縦手!あいつに突っ込みなさいっ!」

IS-3操縦手「はっはいっ!」ギャラギャラッ


副隊長車操縦手「IS-3っ、突っ込んできますっ!!」

第2小隊副隊長「えぇ!?何考えて───」


ギャラギャラギャラッ


カチューシャ「いけぇぇぇっ!!」


ガシャァァンッ

ギャリッギャリギャリギャリリリリッ……


カチューシャ「よしっ、このまま押しなさいっ」ギャリギャリッ

カチューシャ「ピピッ……クラーラいまどこっ?」

クラーラ『現在N地点T字路入り口ですわ』

カチューシャ(よしっ、ぴったりね……)

カチューシャ「そろそろそこから射線が通るからっ、照準を合わせときなさいっ」

クラーラ『分かりましたわ』ウィィンッ
652 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:55:16.32 ID:KUOkxCcp0

グググッググッ……


副隊長車操縦手「駄目ですっ、押し返せませんっ!」グググッ…

副隊長車砲手「砲も俯角が足りず射撃不能っ!」

第2小隊副隊長「くっ……」

第2小隊副隊長(……なんだ、何故IS-3は我が車を押す?砲撃を避ける為なら押さずとも接するだけでいいはず……なにか理由が───)

第2小隊副隊長「……っ」バッ


もうすぐT字路交差地点


第2小隊副隊長(T字路……)

第2小隊副隊長(……っ、もしかしてっ、そこから側面を狙う為───)


ググッ……ググググッ


カチューシャ「よし、出たっ!」


キランッ(路地の奥で光るT-44の砲身)


第2小隊副隊長(やっぱり居た……っ)


クラーラ『撃ちますっ』カチッ


ズバァァンッッ

───ヒュンッ

ズドンッッ!!


第2小隊副隊長「ふぐっ……」グラグラ

第2小隊副隊長「……た、隊長……お先に失礼します……ガクッ」(シュパッ)
653 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:57:03.25 ID:KUOkxCcp0

ギャラギャラギャラッ


カチューシャ「よしっ!隊長クラスを1両やったわ!」

クラーラ『やりましたね』ギャラギャラ…

カチューシャ「えぇ!T-44でも側面ならE75を撃破出来ることが分かったし、楔型装甲の性能チェックも出来たし……」

クラーラ『試合前に性能チェックしなかったのですか?』

カチューシャ「走行テストとか砲撃テストとか必須なのはしたけど、時間がなくて装甲テストはしてなかったのよね〜……それにしても、まさかE75の砲撃も耐えれるとはね……」フフフ…

クラーラ『慢心はいけませんよ、同志カチューシャ』

カチューシャ「わ、分かってるわよ!」アセアセ

カチューシャ「そ、それじゃあクラーラはT-34達の援護に向かって頂戴!向こうでE75一両とT-34十両が戦ってた筈よ」

クラーラ『分かりましたわ。カチューシャ様はいかがなされますか?』

カチューシャ「私は他のE75を探しに行くわ。見つけたら場合によっては貴女を呼ぶかもしれないから、その時はよろしくね!」

クラーラ『カチューシャ様の為ならどこへでも赴きますわ。それこそノンナより早く……フフ、それでは』ギャラギャラ…

カチューシャ「えぇ。……さて、まずは───」


ピピッ


カチューシャ「んん?」ピッ

カチューシャ「こちらカチューシャ!」
654 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:58:26.74 ID:KUOkxCcp0

愛里寿『こちら愛里寿っ……カチューシャさん今大丈夫っ?』ズドォォンッドゴォォンッ

カチューシャ「あぁ愛里寿ね……な、なんだか聞こえてくる音が穏やかじゃないわね……一応大丈夫だけど、どうかしたの?」

愛里寿『うん、まずは私達の救援に駆けつけてくれたこと、感謝するっ。危ないところだったから本当に助かったっ』ギャラギャラッ

愛里寿『……で、救援に来てもらってすぐで申し訳ないけど、カチューシャさんに、私と合流して欲しいっ』ガシャァァンッ(シュパッ)

カチューシャ「合流……あんた今、何と戦ってるの?」

愛里寿『第2小隊の隊長車だ』ズバァァンッ

カチューシャ(わぉ、私のお目当ての車両じゃないの!)

カチューシャ「」ヒュンッ,ビュッ(手信号:意味「全速前進」)


ギャラギャラギャラッ


カチューシャ「なるほどね。貴女以外に戦ってるのは?」

愛里寿『ダージリンさんのブラックプリンス───それ以外は参戦した瞬間やられるから遠巻きに包囲させるに留めている』

カチューシャ「どんだけ強いのよ隊長車……」(ドン引き)

愛里寿『もうすぐ西さんのオイも到着するっ、センチュリオンとブラックプリンス、オイ、IS-3の最大戦力で一気に叩くつもりっ』

カチューシャ「分かったわ、私もすぐに向かうわ。私が着くまでやられるんじゃないわよ!」

愛里寿『たぶん大丈夫……それじゃまたっ』ピッ
655 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 15:59:53.60 ID:KUOkxCcp0

カチューシャ(センチュリオンとブラックプリンスで倒せないって、想像以上の怪物ね……)ウキウキ


ピピッ


カチューシャ「クラーラ!貴女にT-34達の指揮を任せてもいい?」

クラーラ『問題ありませんわ』

カチューシャ「助かるわ!少しこの場を離れるから、何かあったら東の大学選抜チームと合流しなさい!」

クラーラ『分かりましたわ。……敵の指揮官を倒しにいかれるのですね?』

カチューシャ「え?どうして分かったの?」

クラーラ『それは、カチューシャ様の声がとても楽しげだからです』

カチューシャ「!」

カチューシャ「……ふふ、隠し切れないものね、この高揚感は……」

カチューシャ「それじゃあクラーラ、後は頼んだわよ!」ギャリギャリッ

クラーラ『はい。カチューシャ様もお気をつけて』


ピッ


カチューシャ(……待ってなさい第2小隊隊長車っ、IS-3の威光の前にひれ伏させてやるわ!)
656 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:01:12.84 ID:KUOkxCcp0

〜〜〜〜〜



───ヒュンッ

ガシャァァンッ(シュパッ)


愛里寿(またパーシングが……まるで"ついで"だと言わんばかりにあっさりと……)ゾクッ

愛里寿「私とブラックプリンス以外は離れててと命令した筈っ!それ以上近付かないでっ!」ギャリギャリッ

アズミ「隊長の命令よ!早く路地へ!」

パーシング達「しかし、援護射撃だけでも───」

アズミ「あの高速戦闘の中に砲弾なんて撃ち込んだら、下手したら隊長達に当たってしまうっ、それは駄目よっ」

パーシング達「そ、それでは私達はどうすれば───」

アズミ「私達は隊長に言われたように、小田原厚木道路への牽制を続ける。それが、今私達に出来る隊長の支援……」


T28車長「くっ、私もブラックプリンス並に硬いのに……っ!」

M24チャーフィー一号車「あんたは遅すぎるのよ!それなら私が行ったほうが……」

T28車長「あんたは逆に速いだけでしょ!かすっただけでやられるわよ!」

M24チャーフィー二号車「じゃあ3両で一気に行ったらいいんじゃない?」

M24チャーフィー三号車「おぉぅ名案じゃないのっ?」

M24チャーフィー一号車「バミューダアタックパクったらいけそうっ」

アズミ「いけないからっ!!」
657 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:02:24.20 ID:KUOkxCcp0

ローズヒップ「むぅぅっ、もっとあの車両と走り回りたいですわっ!」

クロムウェル1号車「駄目ですよ!さっき突撃してクルセイダーが2両犠牲になったじゃないですか!」

ローズヒップ「それなら私とクロムウェルだけで行けばよろしくてよ!」

クロムウェル1号車「無茶言わないで……」ヒェェ

クロムウェル2号車「ローズヒップさんっ、あっちにまだE75が残ってますよ!そちらに行きましょう!」

ローズヒップ「本当ですのっ?それではそちらにすぐに向かいましょう!行きますわよぉっ!」ギャラギャラッ

クロムウェル1号車(nice2号車っ)

クロムウェル2号車(流石にあの次元が違う戦闘に突撃させる訳にはいきませんから……)

ローズヒップ「ほら、早くしないと置いて行きますわよぉ!!」ギャラギャラ…

クロムウェル1号車「あぁ待ってっ、本当に速いっ」

クロムウェル2号車「クルセイダー達も頑張って付いてきて!」

クルセイダー達「「はいっ」」


ギャラギャラギャラッ───


カチューシャ「……今のは聖グロの……」ズイブンハヤイワネ

カチューシャ「……ん、この砲声は……近いわね」キャラキャラ…
658 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:04:34.64 ID:KUOkxCcp0

ゴゴゴゴゴッ


西「ここら辺か……?」キョロキョロ


ズドォォンッ、キィィンッ───


西(段々と近付いてはいるのだが、雨音でいまいち正確な方向が定まらない……)

西「……あぁそっちの道は奥が通れないから、そこは直進だ」

オイ車操縦手「了解っ……車体が大きくて通れる通路が少ないせいで、全然目的の場所に辿り着かないですね……」ゴゴゴゴッ

西「うむ、それは言えるな。早く合流しなければ愛里寿殿が危ないと言うのに───」


───ヒュンッ

ズドォォンッッガラガラッッ


西「うわっ!?なっなんだっ!?」ヒッ

オイ車砲手「ほ、砲弾がどこからか飛んできましたっ!!」

オイ車操縦手「凄い威力です……っ(家が半壊してる……)」

西「……っ、そう言えば、ここらで戦闘をしているのは愛里寿殿達だけであろう?」

オイ車砲手「はい、ノンナ殿からの報告では敵の殲滅は終了しているようですし、恐らくその通りかと……」

西「なら、今砲弾が飛んできた方向に進めばいいんじゃないかっ?」(智将)

オイ車通信手「おぉっ、それは名案ですな!」

オイ車操縦手「さすがは西隊長殿ですっ!」

西「よし!そうと決まれば即行動だ!先程の道を左に向かうぞ!」

オイ車操縦手「了解です!」ゴゴゴゴッ
659 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:06:24.10 ID:KUOkxCcp0

〜〜〜〜〜



ガゴォォンッッ


ダージリン「……なんだか、先程からブラックプリンスばかり狙われているような……」

オレンジペコ「愛里寿さんが私達を盾にしていますから、必然では?」ギィィンッ

ダージリン「んー、何か違う理由がある気もするけれど……履帯ばかり狙ってきますし……」

オレンジペコ「ブラックプリンスが邪魔だけど硬い、だったら履帯でも切って止めればいいか……と言った感じでしょうか?」ドゴォォンッ

ダージリン「んー……そうなのかしら……」

ダージリン「……まぁ今考えてもしょうがないわね。……愛里寿さん、有効射は与えられそう?」

愛里寿「いや、まだ模索してる……っ、というか探してる隙が───」


ガキィィィンッ


ダージリン「っ!」

オレンジペコ「きゃあ!」

アッサム「操縦手っ、どうしたのですっ」

BP操縦手「おっ、恐らく履帯を外されたものと思われますっ、左駆動系が空回りしてしまっていますっ!」

オレンジペコ「ついに外されちゃいました……っ」

ダージリン「しまったわね……愛里寿さんっ」

愛里寿「うんっ、分かってるっ」ギャラギャラッ

愛里寿(くっ、さっきから私以外の車両を執拗に狙って……1vs1でも望んでいるの?)

愛里寿(とにかくブラックプリンスの動きが止められたのは痛いっ、まずは今のブラックプリンスをはさんだ状態を維持して、西さんとカチューシャさんを待つのが賢明……)
660 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:08:00.03 ID:KUOkxCcp0

ギャラギャラギャラッ


千代「……さて、動く盾は居なくなった。そろそろ本気になってもいい頃合いかもしれないわね」

千代車砲手(あれだけ暴れてまだ本気じゃなかったの?)ヒェェ

千代車操縦手「まだブラックプリンスは撃破出来ていませんが、現在ほとんど師範の望んだ1vs1の構図になっています……ご指示をっ」

千代「そうねぇ……それじゃあ愛里寿の成長を確かめる意味合いも込めて、あの技をしてみましょう!出来るかしら?操縦手」

千代車操縦手「地面がぬかるんでいるので少々難しいですが、やってみますっ」


ギャラギャラギャラッ


センチュリオン操縦手「敵フェイントっ、左に切りますっ」ギャラギャラッ

愛里寿(西さん達が来るまで射線を通させる訳にはいかないっ、ブラックプリンスの巨駆を利用して、なんとしてでも凌がないと───)


千代「───今よっ」

千代車操縦手「はいっ」グワンッ


グワァァンッ


愛里寿「!?」


ガキンッギャリギャリックルッズズズズッ


愛里寿(っっ!!フェイントにフェイントを重ねてきたっ!)

愛里寿「右旋回っ」

センチュリオン操縦手「ぐぅぅぅっ!!」キキィィィッ

愛里寿(……駄目っ、間に合わない……っ!!)

ダージリン「愛里寿さんっ」

アズミ「隊長っ!!」

愛里寿「……っ」

愛里寿(射線が通る……我が車の背面はまる見え……あの車両がその好機を逃がすはずがない……)

愛里寿(それにあのフェイント……あれは島田流に伝わる究極難度の奥義『逆進路信地旋回』……あの技が出来ると言うことは少なくとも島田流……それも私なんかより遥かに格上ね……)

愛里寿(───ここまでか───)
661 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:09:18.66 ID:KUOkxCcp0



──


────


──────


───おい愛里寿!まだ諦めるには早いと思うぜ!


君はまだやられていないんだ!やられる直前かもしれないけど、とにかく"まだ"やられていない!


勇気を振り絞ってどこまでも相手に立ち向かっていく姿を、君はみほの───大洗の、沢山の仲間達の執念の中に見たはずだ!


だから立つんだ愛里寿!何度くじけそうになっても立ち向かうんだ!


君がおいらを応援してくれるように、おいらも君を応援している!そう───


───ボコられぐまの、ボコが!!


──────


────


──

662 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:10:42.27 ID:KUOkxCcp0

チャリチャリ…(車内に飾られたボコのキーホルダー)


愛里寿(───そうだったね、ボコ。私、少し弱気になってたのかもしれないね───)ギュ…

愛里寿(───そう、まだ私はやられていないっ、たかが背面を取られただけだっ)キッ

愛里寿(背面に迫る脅威を振りほどけないなら……)

愛里寿(いっそ私の方からぶつかってしまえばいいだけっ)

愛里寿「───バックっ!!」

センチュリオン操縦手「(ばっ…えっ!?)はいっ!!」ガチャン


ギャラギャラギャラッ


千代「っ!」

千代車操縦手「バック……っ!?(ぶつかるっ)」


ガシャァァンッ!!


千代車砲手「あっ」カチッ


ズドォォンッ、ヒュンッ───


千代車砲手「ふわぁぁしまったっ!!」

千代車操縦手「何やってんのっ!」ギャリギャリッ

千代車装填手「次弾ほいっ」ガチャンッ

千代車通信手「砲手……0コンマウン秒後に撃つことしか頭になかったから突発事態に対処できずにそのまま撃っちゃったっぽい?」ニヒヒッ

千代車砲手「うるさいっ!!」カァァ

千代(愛里寿……また1つイレギュラー対処能力が向上したようでお母さん嬉しいわ……)ホロリ
663 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:11:51.70 ID:KUOkxCcp0

愛里寿(今撃ったっ、予想装填時間は4.8秒っ)

愛里寿「車砲同時右旋回っ、振り向きざまに撃てっ」

センチュリオン操縦手&砲手「はいっ!!」


グリィンッ


センチュリオン砲手「食らえぇっ!」カチッ


ズドォォンッ

ギャァァンッッ


愛里寿「(やっぱり効果なし…)このまま奴の懐へっ」


グィィンッ


千代「左バックッ、砲手の判断で砲撃っ」


ギャラギャラギャラッ


愛里寿(また射線に入───)
664 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:12:50.79 ID:KUOkxCcp0

千代「……っ」

千代「9時11時っ、耐被弾体勢っ!」

千代車操縦手「はっ!」ギャリギャリッ


───ヒュンッヒュンッ

ギィィンキィィィンッッ!!


千代車砲手「衝撃重っ」グラグラ

千代車装填手「何っ?」バッ

愛里寿「あっ───」


ギャラギャラギャラッ
665 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:16:50.02 ID:KUOkxCcp0

カチューシャ「待たせたわねぇ!」ギャリギャリッ

西「愛里寿殿っ!!この西っ只今馳せ参じましたっ!!」ゴゴゴゴッ

愛里寿「……っ」

愛里寿(……来た、これで勝てる……っ)ギュ(ボコのキーホルダー)


千代「……」

千代(……増えちゃった……)チーン


西「おぉっ!!あれが『あいえす三』かっ!凄い形をしているなぁっ」(感心)

愛里寿(西さんのオイのほうがインパクト大だと思うな……)

カチューシャ「ふふ、私もそのオイとやらに興味があるのよね、試合が終わったら乗せなさい!」

西「勿論です!是非お乗り下さい!」

ダージリン(カチューシャさんがオイに乗りたい理由……車高が高いからに間違いないわね)(正解)

カチューシャ「……それにしてもこれはまた、どんだけ滅茶苦茶な戦場なのよ」(周りのパーシングやクルセイダーを見渡しながら)

カチューシャ「そしてこんな惨状の中、こちらに真っ直ぐ砲を向けるあいつが、第2小隊隊長車ってわけね」チラッ

愛里寿「うん……周りの車両は全部あの車両にやられた。私とブラックプリンス以外が近付いてもすぐにやられてしまう」

カチューシャ「ふん……逆に言えば、愛里寿レベルの実力かブラックプリンス並の硬さを持ってないと太刀打ち出来ないってわけね……」
666 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:18:06.44 ID:KUOkxCcp0

ダージリン「大英帝国は何時如何なる時も動じませんの。この程度の攻撃ではびくともしませんわ」

オレンジペコ「ティーカップは早々に片付けましたけどね」ワレナイヨウニ

カチューシャ「履帯外されてるのによくそんな大口叩けるわねぇ」

ダージリン「動く盾なんて気味が悪いでしょ?」

カチューシャ「ま、まぁそれは……って屁理屈言ってんじゃないわよっ!言い訳はあいつを倒してからたっぷり聞いてやるわ!」

ダージリン「酷いお人」フフッ

西「愛里寿殿っ、車体の傷が……」

愛里寿「大丈夫、中にはほとんどダメージは来ていない。西さんこそ、その傷は大丈夫なの?」

西「あぁ心配いりません!オイは頑丈さが取り柄です故、この程度かすり傷ですっ!いつでも吶喊出来ますっ!!」

愛里寿「ふふ、吶喊は然るべき時にね……それじゃあダージリンさん、カチューシャさん、西さん」

愛里寿「……皆の力を、私に貸して欲しいっ」

カチューシャ「言われなくとも!」ニィィッ

ダージリン「フフ…お安いご用よ」

西「この私にお任せ下さいっ!」
667 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:19:14.44 ID:KUOkxCcp0

千代「……」

千代(新しい時代を担う若き少女達……様になってるじゃない)

千代「……時代の流れは早いわね。私が名を馳せたのも早───」

千代「───危ない危ない、年がばれるところだったわ」(冷や汗)

千代車砲手「えぇ……」(困惑)

千代車装填手「私達、聞いても誰にも漏らしませんよ?」

千代「そう言う問題じゃないのよ。人はね、とにかく誰にも知られたくないことの1つや2つあるものなのよ」

千代車操縦手「はぁ」


ギャラギャラギャラッ


千代「……そろそろ来るわよ。ここが私達の死地と思いなさい」

千代車砲手(死地って大袈裟だなぁ……)

千代車砲手(……でも、それがいいっ)ニッ

千代「降りしきる雨の中、泥まみれになるのも悪いものではないわ」フフ

千代「……さぁ、舞うわよっ!」
668 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2016/11/27(日) 16:20:24.00 ID:KUOkxCcp0


まほ「Eシリーズを倒すぞ!」
みほ「え?7ヶ月も経ってまだ倒してないの?」



次回、「越えられないもの」

669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 20:49:21.70 ID:xdj08EX1o
乙です
かーべーたんやるな
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/28(月) 15:26:28.55 ID:f7EN59F1o
敵が強大だとやっぱ熱いな
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/28(月) 20:09:47.60 ID:3zgJDvpRo
乙!
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 11:31:14.29 ID:E8XaZg+Ko
待ってる
673 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2017/01/01(日) 02:27:23.09 ID:9J4e/Sts0


新年明けましておめでとうございます、作者です。

まずは多大なる更新の遅延、申し訳ございません。
既に試合の結末までまとめてあるのですが、師走初旬からの多忙さは作者に筆を取らせない理由として十分過ぎました。
そして新たな年を迎えた今日においても、残念ながらそれは変わっていません。
もうしばらく皆様には更新を待っていただくことになりそうです。重ねてお詫び申しあげます。

2月に入れば時間が取れそうな気配はありますが、もしかすると3月初旬付近まで更新出来ないことも考えられます。
しかし更新を再開できる時期が何時であれ、ガルパンの新シリーズが始まるまでにはこの作品を完結させることは出来るかと思います。

数多あるガルパン二次創作の一つとして、微力ながらも新シリーズ開始までの繋ぎ程度の役割を担えたらと思います。

それでは皆様、良いお年を。



補記:長らく執筆出来ていないので、これまでとこれからで文体が多少異なるものになる可能性を排斥出来ません。予めご了承下さい。

674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 15:52:31.21 ID:xn/s8Gqeo
乙!
明けましておめでとうございます‼
続き楽しみに待ってます
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 21:07:58.04 ID:VRZzdUxuo
待ってる
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 06:11:58.39 ID:0gW/Ihlpo
待ってます
677 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2017/02/14(火) 03:49:09.11 ID:hP5c8NGi0


【報告】

携帯が壊れてデータを全損すると言う笑えない事態が起きたので、これまで執筆した所まで読み直し、現在までの試合の進行状況を確認してすぐに執筆を始めようかと思います。

と言うことで、次回更新は2/18 23:00です。

大変お待たせして申し訳ありませんでした。

678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 08:52:09.54 ID:RaHifO6GO
がんばえー

ていうか、今まで携帯でうちこんでたのか、この文章量を。
そっちに驚いた。
パソコン使っちゃいなYO!
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 14:36:10.28 ID:7gLLAiqPo
携帯でアップするってめちゃ時間かかると思うけどすげえなあ
680 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2017/02/18(土) 22:55:20.49 ID:E1yRsJio0


【注】データの損失と2ヶ月超のブランクにより、今後作風の不安定化&ストーリーの軋みが発生するかもしれません。

681 : ◆2qGdQmxW8U [saga]:2017/02/18(土) 22:56:33.38 ID:E1yRsJio0

〜〜〜〜〜



愛里寿「よし……」

愛里寿(聖グロリアーナのブラックプリンスにプラウダのIS-3、知波単のオイ、そして私のセンチュリオン……各校の最高戦力が集まった今こそ、あの強大な存在を打ち負かす絶好の機会っ)グッ

愛里寿「カチューシャさんっ、西さんっ、まず2人はE75を挟み込むように攻勢をかけてっ」

愛里寿「私は相手の動きを見ながら砲撃を敢行するっ」

カチューシャ「分かったわ!早速行くわよぉ!」ギャラギャラギャラッ

西「心得ました!よしっ、戦車前進っ」ゴゴゴゴゴッ

愛里寿「ダージリンさんは味方の援護を受けながら履帯の修理をっ」

ダージリン「分かりましたわ」スッ(ティーセット)

オレンジペコ「ダージリン様、そのティーセットで如何なされるおつもりです?」

ダージリン「貴女達が履帯を直している間お茶を───」

オレンジペコ「没収です」スッ

ダージリン「あぁん酷い」

愛里寿(大丈夫……なのかな?)

オレンジペコ「あ、いつものことなので気にしなくていいですよ。愛里寿さんは戦闘に集中なさって下さいね」ニコッ

愛里寿「あ……うん、分かった」
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