【ガルパンss】まほ「Eシリーズを倒すぞ!」みほ「え?」

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462 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:16:03.60 ID:gAVq0RoI0

第5小隊副隊長「っ!隊長、知波単の生き残りが凄まじい勢いで撤退していきますっ」

第5小隊隊長「なに!?……おい偵察小隊っ、何故攻撃をしないっ」

偵察小隊E10六号車「すみませ〜ん!現在諸事情で戦闘を継続出来ませんっ!」カチャカチャ

偵察小隊E10七号車「履帯重い……っ」グググッ…

第5小隊隊長「く……第5小隊全車っ、敵は北へ向かっている!全速で追うぞっ」

第5小隊一同「「「はっ!」」」ギャラギャラギャラ
463 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:16:48.79 ID:gAVq0RoI0

〜〜〜〜〜



西「……よしっ、残っている車両は全車集まったかっ!」

玉田「はっ!九七式中戦車3両、九五式軽戦車2両の計5両で全てでありますっ!」

西「うむ!……」チラッ

玉田「……」

寺本「……」

名倉「……」

福田「……」

九五式軽戦車2号車「……」

西(ふむ、我々もだいぶ減ってしまったな───)

西「……早速だが皆時間がないっ!玉田が先頭っ、私が最後尾で富士見大橋へ向かうぞっ!」

知波単生き残り一同「「はっ!」」
464 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:17:51.22 ID:gAVq0RoI0

ギャラギャラギャラ


池田「……!っ、西隊長殿っ!」

西「おぉ池田っ!お前の活躍で5両の仲間が救われた、礼を言うっ」

池田「はっ、ありがたきお言葉っ」

西「うむ!我々はこれからスナフキン中隊本隊と合流するっ、お前も私の前を走れっ」

池田「……っ」

西「……どうした池田っ?」

池田「……申し上げますっ、ただ今我が車は発動機停止状態(エンスト)に置かれております故、隊長方と共に参ることは出来ませぬっ」クッ

西「なんだとっ!?もうすぐそこまで敵が迫っていると言うのにっ……早く修理しなければ───」

池田「───隊長殿っ、私のことは案じなくとも大丈夫ですっ」

西「なにっ?」

池田「もう修理は間に合いませんっ、どうか隊長殿は先に行った仲間に合流をっ」

西「しっ……しかし……」

池田「……っ、隊長殿までやられてしまっては元も子もありませぬっ!」

西「それはそうだが……っ」

池田「……隊長殿、我が車は動けずとも、我が心に宿る知波単魂は隊長殿と共にありますっ!どうかやられた同胞の分まで、知波単の行く末っ、高校連合の行く末に向かって、突撃して下さいっ!!」

西「いっ、池田っ……」

池田「……」コクッ

西「……っ」フルフル

西「……お前の活躍、きっと日ノ本中が観て下さったことだろう……っ、済まないっ」


ギャラギャラギャラ───
465 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:19:22.63 ID:gAVq0RoI0

池田「……」

池田車砲手「……池田殿、そろそろ追っ手が見える頃合いですが……」

池田「そうだな───」

池田「───この度の戦、それほどの時間を戦闘に費やすことはなかったが……実に有意義な戦だったな」

池田車砲手「……そうですね、あの試合で西住殿達に学んだことの重要性を、改めて認識出来ました」


ギャラギャラギャラッ


池田「あぁ、『吶喊すれども道誤れば、一度退くこと恥ならず』……良い言葉だな」

池田車砲手「西隊長殿の設定なされた、知波単学園戦車道の新たな教訓ですね」


ギャラギャラギャラッ


池田「そうだ。我々はその言葉をこれまでの知波単魂に組み込んでこそ、新たな道に突撃することが出来るのだ」

池田「……ふぅ、どうやらここまでのようだな」


ギャラギャラ───ピタッ


池田「……高校連合の勝利を祈りますっ、西隊長殿っ」ビシッ


───バァァンッ(シュパッ)───
466 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:20:34.67 ID:gAVq0RoI0

〜〜〜〜〜



富士見大橋東岸付近



ギャラギャラギャラ───



西「…玉田、富士見大橋だっ、1度止まってくれっ」

玉田「はっ」キキィィッ

西「……よし、全車いるな」キョロキョロ

西「……皆よく聞けっ、愛里寿殿の話によれば富士見大橋は敵の手中にあるらしいっ、例の高架からの攻撃だっ」

寺本「なんとっ!?それでは我々は橋を渡ることが出来ないのでは……っ?」

西「その点は心配いらない。我がオイがお前達の盾となり向こう岸までゆくっ」

福田「隊長殿が盾に───しっ、しかし、流石のオイと言えども真横からの攻撃にはかなりの損害を被るかと……」

西「それは私も重々承知している。だがこれしか皆が橋を渡り切る手段がないのも事実だ」

西「私が橋の左端を全速で突き進むから、皆は私に隠れるように速度を合わせて橋を渡ってくれっ、いいなっ!」

知波単生き残り「「「はっ、はいっ」」」

西「もう時間がない……それじゃあ行くぞっ!!」ブゥゥゥン──


──ッギャラギャラギャラッ
467 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:21:41.58 ID:gAVq0RoI0

偵察小隊副隊長「……っ!隊長っ、連絡にあった通り知波単学園の車両がやってきましたっ!」

偵察小隊隊長「よし……偵察小隊2番車から5番車へ、富士見大橋を渡る敵車両の撃破を命じるっ、準備ができ次第攻撃を開始せよっ」

偵察小隊副隊長〜五号車「「了解っ」」


ギャラギャラギャラ、ウィィンッ


偵察小隊E10三号車「……たっ、隊長駄目ですっ!」

偵察小隊隊長「駄目とはなんだっ」

偵察小隊E10三号車「橋を渡っている知波単学園なのですがっ、全車両がオイに綺麗に隠れてしまっていて、全く狙えませんっ!」

偵察小隊隊長「なっ───」

偵察小隊副隊長「いやぁ〜よく思いつきますよねあんな作戦!」

偵察小隊隊長「感心している場合かっ!兎に角あのオイに集中砲火だっ、撃てっ!」バァァンッ
468 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:22:27.85 ID:gAVq0RoI0

バァァンッバババァァンッ!

───ヒュンッ、ヒュンヒュンッ


西「っ、きたかっ」ゴゴゴゴゴッ


───ズガァァンッ!!ズガガァァンッ!!!


西「ぐぅっ!……やはり側面は効くなぁっ!」ギンギン

福田「隊長殿っ、大丈夫でありますかっ!?」

玉田「やはりオイでもかなりの負荷が……っ」

西「案ずるなっ!私は必ずお前達を向こう岸まで送り届けるっ!私を信じろっ!」キィィンッ

玉田「た、隊長殿っ……」

名倉「……っ!隊長殿っ、後ろから追っ手がっ!!」

西「むぅっ、遂に追い付いてきたかっ……」ガキィィンッ


第5小隊隊長「逃がさんぞっ!」ギャラギャラギャラ

第5小隊副隊長「えっ!?あんな車両の守り方知らないですよっ!?」

第5小隊隊長「まぁ確かにあれは凄いが……横に並んでいるおかげで背後からかなり狙いやすいのが弱点だなっ」ギャラギャラギャラ
469 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:23:35.78 ID:gAVq0RoI0

福田「隊長殿っ!追っ手の方が速度が速いでありますっ!このままではっ!」

西「ぐぅっ、もう少しっ、もう少しで着くのにっ……」ギィィンッカァァンッ

玉田「……っ」

玉田(……このままでは、折角隊長殿が成そうとしていることが水の泡に……っ、どうするっ!?)

玉田「……っ!」チラッ

寺本「!」チラッ

玉田「……」

寺本「……」

玉田&寺本「……っ」コクッ
470 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:24:30.36 ID:gAVq0RoI0

〜〜〜〜〜



第5小隊隊長「撃て撃てぇっ!」バァァンッ


ヒュンッヒュンッ

ギィィンッビリビリッ


西「撃てっ!!」ズドォォンッ


第5小隊E50八号車「あっ───」(オイの巨大砲弾が目の前に(ry


───ガシャァァンッ!!(シュパッ)


西「よしっ、1両やったぞっ!」


ズガガァァンッ!!


西「ぬわっ!」グラグラ


ガシャァァンッ(シュパッ)


九五式軽戦車二号車「西隊長殿申し訳ありませんっ!やられてしまいましたっ!」

西「っ……」

西(こっ、このままでは本当に全車渡れずに……っ)
471 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:25:20.88 ID:gAVq0RoI0

玉田「───いっせー」 寺本「のーでっ!!」


キキィィィィィッ


西「!?」

福田「えっ?」

名倉「なっ!?」


ギャリギャリギャリッ、グリンッ(180°反転)


西「玉田っ寺本っ!何をっ───」

寺本「隊長殿っ、勝手な行動を行うご無礼をお許し下さいっ!!」

玉田「我々が殿(しんがり)を務めますっ!その間に隊長殿方はスナフキン中隊へと合流なさって下さいっ!」

西「そっ、そんな!お前達も一緒に来れる筈だっ!まだ間に合───」
472 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:26:09.26 ID:gAVq0RoI0

玉田「誰かがこの場で犠牲にならなければ全員がやられてしまいますっ!」

寺本「隊長殿はまだこの戦いに必要なお方でありますっ!こんなところでやられてはいけませぬっ!」

西「玉田っ、寺本っ……!」グッ…

玉田「大丈夫ですっ、隊長殿が生き残って下さる限り知波単魂は不滅ですっ!」ギャラギャラギャラ

寺本「『吶喊すれども道誤れば、一度退くこと恥ならず』っ!我々はこの言葉と共にあり続けますっ!」ギャラギャラギャラ

西「たっ……玉田ぁぁっ!!寺本ぉぉっ!!」


玉田「うわぁぁぁっ!!」

寺本「いけぇぇぇっ!!」


ズババババァァァンッッ!!

(シュパッ、シュパッ)
473 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:26:50.88 ID:gAVq0RoI0

ガシャァァンッ(チハとE50の衝突)


第5小隊隊長「あぁっ、チハが邪魔で通れないっ!」

第5小隊副隊長「上手いこと逃げられちゃいますね!」

第5小隊隊長「なんでお前はそんな嬉しそうなんだっ!」ウガーッ


西「くっ……」

西「……っ!」


ずらぁぁぁ…(西岸に整列したマチルダ8両)


ルクリリ「皆さんこちらですっ!早くグロリアーナの防衛網の中へっ」

西「くっ……うぉぉぉぉぉっ!!!」


ギャラギャラギャラ───
474 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:27:49.41 ID:gAVq0RoI0

〜〜〜〜〜



偵察小隊E10五号車「……知波単学園の3両、聖グロリアーナ女学院のマチルダ隊と合流。撃破はかなり難しくなりました」

偵察小隊隊長「そうか……了解、引き続き富士見大橋の警戒及び第2小隊の援護に回る」

偵察小隊一同「「了解っ」」

偵察小隊隊長「……」

偵察小隊隊長(……ふっ、まさか高校生であのような決断が出来るとはな……大学選抜戦でのプラウダ高校もそうだが、仲間を想う気持ちはああも人を動かすものか───)
475 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:28:36.50 ID:gAVq0RoI0

〜〜〜〜〜



福田「たっ、隊長殿っ!我々は生き残ったのでありますっ!」

西「あぁ───しかし、あまりにも犠牲が多過ぎたっ……」グッ

福田「隊長殿……」

名倉「……」

名倉「……西隊長殿、我々はここまでに散っていった仲間の為にも、これからの戦いを全力で戦い抜かねばなりませんっ」

西「名倉……」

名倉「我々は多くの友の決死の覚悟の上に立っていますっ、ここでくよくよしていては、散っていった仲間に顔向け出来ませんっ」

西「!っ……あぁ、名倉の言う通りだっ……」

西「……我々は多くを失ったが、全てを失った訳ではない。これからその残った僅かなものを生かすも殺すも我々次第と言うことだな……」

西「……勿論答えは決まっているっ!これからの戦いっ、決して恥じることのないように全力で戦い抜くぞっ!!」

福田&名倉「「はいっ!!」」
476 :amano [saga]:2016/08/09(火) 21:29:42.52 ID:gAVq0RoI0


知波単学園撤退戦終了

次回、少し時間が戻って大学選抜&グロリアーナ編。第2小隊との邂逅付近から

更新日時「8/13 23:00〜24:00」

477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 22:18:47.88 ID:4/otbIB1o
乙です
撤退軍最高によかった
478 :amano [saga]:2016/08/13(土) 22:17:51.60 ID:Fur+esAC0

〜〜〜〜〜



知波単学園が第5小隊の奇襲を受けた頃、TSUTAYA蛍田店前交差点付近



西『───そちらもどうか御武運をっ!』

愛里寿「ありがとう、こちらからも健闘を祈る」


ピッ


愛里寿「……さて」チラッ


ギャラギャラギャラ───(E75)


愛里寿「……」

愛里寿(……私は見ただけで、その車両がどれ程の戦力なのかある程度分かる)

愛里寿(高校連合との戦いの時も、継続のBT-42や大洗のW号には気を付けようと思っていたかな……)

愛里寿(……)

愛里寿「……不味い」

センチュリオン砲手「……え?」

愛里寿「いや、なんでもない」ゴボンッ

愛里寿「……フゥ」

愛里寿「確かミー中隊からの報告では、CV33を葬ったのは第2小隊だったな」

センチュリオン砲手「あ、はい、確かそうでした」

愛里寿「今私達の前に現れた車両……砲塔側面に『二』と描かれているな」

センチュリオン砲手「と、言うことは……」
479 :amano [saga]:2016/08/13(土) 22:20:06.63 ID:Fur+esAC0

愛里寿「あぁ、あれが、E75のみで構成されていると報告にあった第2小隊だな……」

センチュリオン砲手「なるほど……つまり、いきなり敵の主力級と一戦交えると言うことですね!」

愛里寿「そう言うことだな」

愛里寿「……」

愛里寿(……いやいやいや、なんなんだあの桁外れの力は。1両1両が我がセンチュリオンに匹敵するとは……)ガクガク

愛里寿「……ダージリンさん」

ダージリン「なにかしら?」

愛里寿「ちょっと緊張してきちゃったんだけど、どうすればいいと思う?」

ダージリン「そうねぇ……紅茶を飲めばいいと思うわよ」

愛里寿「生憎紅茶の準備はしてきてないんだ」

ダージリン「それは残念」

オレンジペコ「ダージリン様、きちんと助言してあげて下さい」
480 :amano [saga]:2016/08/13(土) 22:21:40.32 ID:Fur+esAC0

ダージリン「これは失礼……そうねぇ、やはり気持ちの有り様(ありよう)が大切だと思うわ」

愛里寿「気持ちの……」

ダージリン「最初からネガティブな思考、或いは気の張った状態だと、何事においても失敗してしまうものよ。まずは嘘でもやれば出来ると思っていれば、結果は後から付いてくる筈よ」

愛里寿「……ふっ、確かにそうかもしれない。ありがとう」

ダージリン「礼には及ばないわ。……それで、どう戦うのかしら?」

愛里寿「まずは力量を測る意味合いも込めてパーシングを当てる。聖グロリアーナには我々の援護と、小田原厚木道路にいる部隊への牽制をお願いしたい」ギャラギャラ

ダージリン「分かりましたわ」

愛里寿「……」チラッ


ギャラギャラギャラ───
481 :amano [saga]:2016/08/13(土) 22:22:28.54 ID:Fur+esAC0

愛里寿「よし、まずはメグミとアズミの部隊で敵を包囲する。路地を使って左右から圧力をかけていけ」

メグミ「了解っ」

アズミ「了解!」

愛里寿「ルミの部隊にはチャーフィー3両を組み込む。前線に何かあった場合の後方支援に就け」

ルミ「了解っ!チャーフィー行くわよ!」ギャラギャラ──

愛里寿「我が車両とT28は一時待機だ」

T28車長「了解っ」
482 :amano [saga]:2016/08/13(土) 22:22:55.93 ID:Fur+esAC0


次回、島田流vs島田流

483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 08:13:03.45 ID:wJEvmyKRo
乙!
親子対決きたか
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/15(月) 16:48:11.23 ID:X/bCssb/o
乙です
485 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:06:19.87 ID:qW+j5ZQp0

ギャラギャラギャラ


アズミ「いい?相手は私達より経験も技術も豊富なWACよ、最初から全力でかかりなさいっ」

パーシング一同「「はっ」」

メグミ「……」

メグミ(流石のアズミも、高校連合との戦い序盤のような余裕はなさそうね……なにせ相手は、普段は国防を担っている本物の職業軍人なんだから……)
486 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:07:18.79 ID:qW+j5ZQp0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ───(左右に分かれていくパーシング)


千代「……ふむ、予想通りの動きね」

第2小隊副隊長「それでは……」

千代「えぇ、先程の取り決め通りに動きなさい」

第2小隊副隊長「了解」ピピッ

第2小隊副隊長「第2小隊三号車以下、散れ」

第2小隊一同「「はっ」」ギャラギャラギャラ──


ルミ「っ!、隊長、敵も左右に分かれていきます!」

愛里寿「我々の動きに対抗してきたか……ん?」

ルミ「……2両、残っていますね」

愛里寿「……」チラッ

愛里寿(あれは……数では勝てない……)

愛里寿「……ルミ」

ルミ「はっ」

愛里寿「ルミはここに残って、傘下の車両を全て左右の部隊に振り分けて」

ルミ「えっ?……は、はいっ」
487 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:08:04.19 ID:qW+j5ZQp0

ピピッ


愛里寿「メグミ、アズミ」

メグミ「はいっ」

アズミ「なんでしょうか?」

愛里寿「敵との交戦指揮は副小隊長に任せ、2人はすぐに私のところまで戻ってきて」

メグミ「?、了解っ」

アズミ「了解」ギャラギャラ

愛里寿「……」

ルミ「……隊長、なぜ私達3人を?」

愛里寿「……」スッ(前方を指差す)

ルミ「……?」

愛里寿「あの車両───」

ルミ「……えっと、右の車両ですか?」

愛里寿「うん───なんだか、怖い……。底が、見えない……」

ギャラギャラギャラ───キッ

メグミ「隊長、只今戻りましたっ」

アズミ「同じくっ」

愛里寿「うん……」
488 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:09:16.46 ID:qW+j5ZQp0

千代「さてはて……」

千代「センチュリオンと……あのシンボルマークは副隊長3人ね。これも予想通り。中々乙な戦いになりそうね」

第2小隊副隊長「え、副隊長3人ってあの、バミューダアタックで有名な……?」

千代「えぇそうよ。私達を歓迎する為にわざわざ集まってくれたみたいよ?」

第2小隊副隊長「熱烈な歓迎になりそうですね……」ウヘェ

千代「歓迎は副隊長、貴女が受けなさいね?」

第2小隊副隊長「はっ……は?あの、島田殿は……」

千代「私は愛里寿達がどれほど成長したのかを客観的に見たいから、ね?」

第2小隊副隊長「いやいやいや『ね?』じゃないですよっ!4vs1なんて無理に決まってるじゃないですかぁ!」ムチャブリッ

千代「愛里寿は高校連合との試合で5vs1で勝ってるのよ?愛里寿に出来て貴女に出来ない筈はないわ」ニコッ

第2小隊副隊長「いや車種も違いますし……ってもう何を言っても無駄でしょうね、負けても恨まないで下さいよ……?」

千代「大丈夫よ、E75は強いから!」

第2小隊副隊長「はぁい……」トホホ
489 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:10:39.58 ID:qW+j5ZQp0

ギャラギャラギャラ


ルミ「左の車両だけが前に出てきましたが……」

愛里寿「……」

愛里寿(右に動きはない……一騎討ちを望んでいるのか?)

愛里寿(……だが仮にそうだとしても、我々はあくまで勝ちにいかなければならない。申し訳ないが、その申し出は受けれないな……)

愛里寿「……こちらに向かってくる車両を、ルミ、メグミ、アズミの3両で速やかに排除せよ。その後右を、私も含めて叩く」

ルミ&メグミ&アズミ「了解っ」ギャラギャラ


第2小隊副隊長「うわぁ、副隊長3両きたぁっ!」アタフタ

千代「バミューダアタックは3方向から囲んで一気に敵を殲滅する攻撃だけれど、逆に考えれば1両でもなんとかすれば隙が出来るわよ!ファイト!」

第2小隊副隊長「ご忠告ありがとうございますぅっ!?」ヒュンッ


ズガァァンッガラガラ(背後のブロック壁)


ルミ「くっ、外したかっ」ギャラギャラ

メグミ「ルミの砲撃を避けるなんて中々やるじゃない、それじゃあ早速……」

アズミ「バミューダアタックをかましてあげましょうかっ」
490 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:11:21.30 ID:qW+j5ZQp0

ギャラギャラギャラ───


第2小隊副隊長「あぁぁどうしようどうしようっ」

副隊長車砲手「取り敢えず履帯を外してはいかがでしょうかっ」

第2小隊副隊長「それよっ!」


ウィィンッズバァァンッ!!

ガキィィンギャラギャラギャラッ


愛里寿「!っ」

アズミ「きゃあっ!履帯がっ!?」

メグミ「アズミっ!」

ルミ「なんて砲術っ……とにかく2人でっ!」

メグミ「え、えぇ!」ギャラギャラ
491 :amano [saga]:2016/08/16(火) 01:12:41.41 ID:qW+j5ZQp0


次回、E75×WACの実力

492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 01:27:10.80 ID:Xt4FVaOfo
乙です
千代さんファイトって
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 17:59:39.27 ID:PpeVibdQo
乙です
494 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:16:31.04 ID:cZvZzCfu0

第2小隊副隊長「くっ、バミューダの一角が崩れてもすぐに2両で来るなんてっ、中々良い対応じゃないのっ!」

副隊長車砲手「左右同時に来ますっ!」ガチャガチャ

第2小隊副隊長「くっ……全速でバックしなさいっ!」

副隊長車操縦手「はっ」ギャラギャラッ

第2小隊副隊長「砲手っ、右車両へ砲撃っ!」

副隊長車砲手「はっ!」

副隊長車砲手「……っ」カチッ


ズドォォンッ!!


メグミ「っ、被弾傾始っ」

メグミ車操縦手「うぅーっ!」キキィィィッ


ヒュンッ、ギィィィィンッ───


副隊長車砲手「弾着浅く、撃破ならずっ!」

第2小隊副隊長「すぐに左が来るわよっ」


ギャラギャラギャラッ


ルミ「もらったぁ!!」ウィィン(砲塔)
495 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:17:36.44 ID:cZvZzCfu0

第2小隊副隊長「右駆動停止っ!!」

副隊長車操縦手「はっ!」ガキンッ


グワァァンッ


ルミ車砲手「うっ!?」ズドォォンッ


───ヒュンッ


ルミ車砲手「外したっ……うわっ!?」

ルミ「ちょっ、突っ込んでくる───」


ガシャァァァンッッ!!


ルミ「うわぁぁっ!」グラグラ

第2小隊副隊長「よしっ、撃てっ」

副隊長車砲手「はっ!」ズドォォンッ


ガシャァァァンッ(シュパッ)


ルミ「うわぁっ、やられちゃった!?」マジデ!?

第2小隊副隊長「これで盾の完成よっ!」

アズミ「あのE75、ルミを盾に……っ」

愛里寿「……」

愛里寿(右もそうだけど、左も強いっ……!)

メグミ「まだまだっ!アズミ、牽制射撃頼むわよっ!」ギャラギャラ

アズミ「え、えぇ!」
496 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:18:24.45 ID:cZvZzCfu0

ギャラギャラギャラッ


第2小隊副隊長「砲手っ、向かってくる車両に照準っ!」

副隊長車砲手「はっ」ウィィン(砲塔)

第2小隊副隊長「……撃てっ!!」

メグミ「不味っ───」

アズミ「させないわよっ!」


ズドォォンッ!!

グワァァンッ


第2小隊副隊長「きゃあっ!」グラグラ

副隊長車砲手「っ!?」グラグラ(カチッ)


ズドォォンッ、ヒュンッ───


副隊長車砲手「外しましたっ!!」

第2小隊副隊長(っ、さっき履帯を外した車両の砲撃で照準がっ───)


メグミ「助かったわアズミっ」ギャラギャラッ

アズミ「これくらいお安いご用よ!」
497 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:19:09.93 ID:cZvZzCfu0

第2小隊副隊長(っ、これは間に合わないかっ……)

第2小隊副隊長「被弾傾始急げっ!!」ギャラギャラ

メグミ「こんどこそっ!!」

第2小隊副隊長「ひぃぃっ!!」


ズバァァァンッ!

ガシャァァァンッッ!!───


アズミ「当たったっ!」

愛里寿「よし……」

メグミ「側面に直撃っ、やったか!?」

千代「……」

千代「……」ニヤ
498 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:23:00.90 ID:cZvZzCfu0

第2小隊副隊長「やられたぁぁっ!」グハッ

第2小隊副隊長「あぁぁぁぁぁ…………ぁあ?」アレ?

メグミ「……え、まさか……」

千代「……」フフッ

千代「副隊長さん、反撃しないとやられちゃうわよ?」

第2小隊副隊長「え…っあ、はいっ!」

メグミ「砲手っ!、再度砲撃をっ───」

第2小隊副隊長「砲手、正面の車両を撃てっ」

副隊長車砲手「はっ」カチッ

メグミ「うぅ嘘っ、待っ───」


ガシャァァァンッッ!!


メグミ「きゃぁぁ!!」(シュパッ)
499 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:26:00.25 ID:cZvZzCfu0

愛里寿「!?」

アズミ「嘘っ……確かに直撃したのにっ……」

愛里寿「……」

愛里寿(今メグミは50°〜60°の角度で側面に砲撃したように見えた。普通ならほとんどの車両を撃破できる角度のはず……)

千代「……さて」

千代「副隊長も驚いてるみたいね、E75の強さに」

第2小隊副隊長「え、えぇ……さきほどはもう駄目かと……」

千代「確かに、普通なら撃破されてもおかしくない攻撃だったわ。それこそマチルダやE50……TigerUですら撃破されていたかもしれない」

千代「……だけど、E75はそれらの車両とは一線を画する力を秘めている。装甲も火力も機動力も、全てがあり得ないほどの高水準でまとまっている。……西住流が戦車道連盟から秘匿義務を背負わされるわけね……」

第2小隊副隊長「秘匿義務……?」

千代「こちらの話よ。……さて、これで高校連合や愛里寿……引いては中継越しの全国に、E75の強さを見せつけることが出来た」パフォーマンストシテハカンペキネ

千代「そろそろ私も、あの子と一戦交える頃合いかしらね……楽しみだわ」
500 :amano [saga]:2016/08/18(木) 00:33:22.81 ID:cZvZzCfu0


今回はここまで


書き進める内にだんだん最初の草案から物語の流れが外れ始めています(例えば草案の段階では、今回更新したシーンでルミとメグミは撃破されない)
これからどうなっていくのか……


ではでは

501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 03:11:33.09 ID:hY3nhJm7o
乙です
大学選抜組ヤバくね
502 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:50:19.06 ID:oZF3dBiT0

〜〜〜〜〜



愛里寿「……」


ギャラギャラギャラ…


T28車長「隊長ぉぉぉっ!」←やっと交差点付近に着いた

愛里寿(……今度からT28を出す試合は精査しないと……)オダワラハヒロスギル
503 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:51:26.95 ID:oZF3dBiT0

ウィィンッ


第2小隊副隊長「よし、これで副隊長3人目だっ、外すなよっ」

副隊長車砲手「決めて見せますっ」ジーッ

アズミ「くっ……!」

第2小隊副隊長「……よし、撃てっ」


ズドォォンッ!!

───ヒュンッ、ガキィィィンッッ───


第2小隊副隊長「……っな!?」

アズミ「っ!」

愛里寿「……アズミ、怪我はない?」

アズミ「隊長……っ!」

第2小隊副隊長「センチュリオンが盾に……それにしても、なんて速さ……!」

千代「♪」

千代「やはり愛里寿の成長振りは凄いわね……」
504 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:52:37.92 ID:oZF3dBiT0

アズミ「隊長申し訳ありませんっ!3対1でありながら、このような姿を晒してしまって……っ」

愛里寿「ううん、気にしなくてもいい───いや、やっぱり少しは気にした方がいいかも……」

アズミ「はいっ、隊長の部下として恥じることのない副隊長を目指しますっ!」グスッ

愛里寿「うん……」

愛里寿(目の前の化け物2両は動く気配なし……それは助かるが……)ピピッ


パーシング8号車『かっ……囲まれてるっ……!?』ギャラギャラ

パーシング15号車『まだこちらの方が数では上だっ!なんとか───きゃぁっ!』スバァァンッ

パーシング10号車『いくら撃っても貫通しない!?』バァンババァァンッ

パーシング22号車『退け!退きながら撃つんだ!』


愛里寿(……ここ以外の地点は全て劣勢……)

愛里寿(あのE75とか言う車両、想像以上の戦力だ。このままではじり貧……)

愛里寿「……少々荒いが、アズミ車をバックで押しながら後退する。砲手は牽制射撃を」

センチュリオン砲手「了解」


ギャラララララッ
505 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:54:10.21 ID:oZF3dBiT0

第2小隊副隊長「え!?バックで押してあの速度ってどれだけの馬力が……」

第2小隊副隊長「……っていけないいけない、砲手っ!攻撃開始っ!」

副隊長車砲手「はっ」ウィィン


───ヒュンッ

ガァァァァンッ!!───


副隊長車砲手「ぐぅっ!?」グラグラ

第2小隊副隊長「あのセンチュリオン、移動しながら砲塔に当てるなんて……」ゴクリッ

副隊長車操縦手「……センチュリオン、視界外っ」

副隊長車砲手「……いかがなさいますか?」

第2小隊副隊長「ここは追うべきか……いや、深追いは禁物ね」

第2小隊副隊長「これより隊長車に合流する、各自車内機器に故障がないか点検しつつ後退せよ」

副隊長車一同「「はっ」」


ギャラギャラギャラ───


千代「……」

千代(愛里寿は一度退くのね……まぁ、妥当な判断ね……)

千代「……副隊長、貴女は戦線左翼に合流し、敵陣の突破を図りなさい」

第2小隊副隊長「あっはい!了解ですっ」
506 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:55:40.83 ID:oZF3dBiT0

千代「……さてと、私は何をしましょうかね」

千代車砲手「……え、攻撃しないのですか?」

千代「私は愛里寿と戦いたいの」

千代車砲手「え……え?」キョトン

千代「貴女知らなかったの?私がこの試合に参加したのは愛里寿と戦う為。他の相手と戦ってやられちゃいましたーじゃやってられないの!」

千代「えぇ……い、いや、でも師範がやられることなんてそうそうないですし、それにさっき愛里寿さんと戦う機会もあったような───」

千代「さっきは駄目なの!やっぱりあれよ!あの……親と子の戦いってサシの勝負じゃないと締まらないって言うか……えぇっとまぁ、そんな感じだから私はもう愛里寿としか戦いたくないの!」プンプン

千代車砲手(なんか今日師範ワガママだなっ)サシノショウブ?
507 :amano [saga]:2016/08/20(土) 00:56:42.12 ID:oZF3dBiT0


今回はここまで

508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/20(土) 09:46:49.53 ID:SEdOuxMGo
乙です
千代さん可愛いな
509 :amano [saga]:2016/08/22(月) 00:52:02.51 ID:4enxYlW60

〜〜〜〜〜



愛里寿「T28、アズミ車の警護を頼む」

T28車長「了解です!」

アズミ「隊長、ありがとうございます……」

愛里寿「うん。他の2人はやられてしまったけど、アズミだけでも生き残ってくれて良かった」

アズミ「隊長ぉ……」グスッ

愛里寿「アズミはすぐに履帯を修理して、やられた2人の分まで活躍して欲しい」

アズミ「は、はいっ……!」

愛里寿「……」ピピッ

愛里寿「23号車。24号車は無事に橋を渡れた?」

パーシング23号車『い、いえ……全速力で渡橋を敢行したのですが、渡り始めてすぐに小田原厚木道路からの砲撃で……』

愛里寿「そう……分かった。23号車は戦線に戻り敵の侵攻を防いで」

パーシング23号車『了解ですっ!』


ピッ


愛里寿「……やはり……」ウーン
510 :amano [saga]:2016/08/22(月) 00:52:47.76 ID:4enxYlW60

ギャラギャラギャラ


ダージリン「愛里寿さん、橋のたもとで白旗をあげているパーシングから察するに───」

愛里寿「うん……やはり富士見大橋は敵の射線が通っていて、渡れないと思った方がいい」

ダージリン「なるほど……先程から小田原厚木道路上に牽制をかけているのだけれど、どうもこちらに対する攻勢が消極的だった理由が分かったわね」

愛里寿「小田原厚木道路の敵の目的は私達の直接の撃破じゃない」

ダージリン「えぇ、私達の行動を阻害し、地上の第2小隊の援護に徹する……」

ダージリン「……はぁ、第2小隊とやらは大した自信ね。たった10両で48両を相手取るなんて……」

愛里寿「E75にはそれほどの実力がある。現に私達は劣勢……隊長格も2人やられた。市街地だから動きも制限され、本来の島田流としての戦術も機能していない」
511 :amano [saga]:2016/08/22(月) 00:56:01.52 ID:4enxYlW60

ダージリン「なるほど……それなら私共ももぐら叩きをしてる場合ではないわね。すぐに手の空いている者をそちらの援護に回すわ」

愛里寿「うん、お願いしたい」

ダージリン「そうねぇ……」

ダージリン「えぇっと……ローズヒップ」

ローズヒップ「はいっ!」ブゥゥンッ

ダージリン「貴女はこれから少しの間愛里寿中隊長の傘下に入りなさい。部下を率いて出撃の準備を」

ローズヒップ「わっかりましたわぁぁっ!!」ブゥゥンッブンブンッ

愛里寿「ローズヒップ───たしか薔薇色の髪の……」

ダージリン「えぇ。敵の撹乱は彼女に任せれば問題ないと思うわ」

愛里寿「ありがとう。……それじゃあ引き続き小田原厚木道路は貴女達に任せる」

ダージリン「えぇ。私達の名誉にかけて、こちらはしっかり抑え込んでおくわ」
512 :amano [saga]:2016/08/22(月) 00:57:18.31 ID:4enxYlW60

ローズヒップ「早くしなさいませぇっ!置いていきますわよぉっ!」ギャラギャラギャラッ

クロムウェル1号車「ローズヒップ様まだ突っ込んでは駄目ですよぉっ!」マッテェ

愛里寿(前々から思ってたけど、とんでもなく元気だなぁ……)

パーシング14号車『隊長っ、戦線右翼がもう持ちそうにありませんっ!』ギィィンッ

愛里寿「分かった、私が援護に向かう」

パーシング14号車『お願いしまっ、きゃぁぁっ!』ズバァァンッ(シュパッ)

愛里寿「くっ……」

愛里寿(まさかパーシングとE75にこれほどの性能差があるなんて、試合前には想像もしてなかったな……)

愛里寿「T28とアズミは戦線左翼の援護へ、敵の隊長車が現れたらすぐに私に知らせて」ギャラギャラギャラ

T28車長「了解ですっ」

アズミ「了解!」

愛里寿「えぇっと、ローズヒップさん達は……全部で9両ね」チラッ

ローズヒップ「えぇそうでございますわ!」

愛里寿「……よし、ローズヒップさん達は私についてきて。して欲しいことがある」
513 :amano [saga]:2016/08/22(月) 00:57:52.13 ID:4enxYlW60


早くド派手な戦闘シーンを描きたい→きちんも間々のシーンも入れないと戦況の流れに矛盾が生じてしまう→頑張って間々のシーンを描く→説明的台詞ばかりで読みづらい(吐血)

皆様本当にすみません

ではでは

514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 10:08:59.48 ID:ngubuY+go
乙です
毎回楽しみだよ
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 21:56:28.56 ID:pSkZlgdTo
乙!
516 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:43:47.53 ID:DmMxwYVW0

ローズヒップ「して欲しいこと……でございますか?」キョトン

愛里寿「うん。少し危険かもしれないけど……」

ローズヒップ「私、並大抵のことなら出来ましてよ!クルセイダーで空を飛んだこともありますし!」

愛里寿「あぁ……確か戦後報告会でそんなことを聞いたような……」ミンナオドロイテタッケ

ローズヒップ「そう言うことですから、なんなりと私にご命令下さいませ!流星の瞬きを敵方に見せつけてやりますわっ!」ブルルゥンッ

愛里寿「うん、それじゃあ話すよ───」
517 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:44:32.63 ID:DmMxwYVW0

〜〜〜〜〜

(高校連合側から見て)戦線左翼



ギャラギャラギャラッ

ズバァァァンッ、ガキィィィンッッ


パーシング4号車「ぐっ、なんて威力っ……」ビリビリ

パーシング8号車「敵はたったの4両だってのに、パーシング10両でなんで勝てないのよっ!」リフジンヨッ

チャーフィー1号車「私達もいますよーっ」

チャーフィー3号車「めっちゃ非力だけどね!」ドヤァ

パーシング6号車「E75強過ぎてワロタwwwwwwTier8でTier9相手するとかwwwwww」

パーシング7号車「ちょっとオタクっ、回線全開でなに垂れ流してくれてんのよ!」ティアッテナニヨ

パーシング6号車「あぁすみません!興奮するとつい!」


ギャラギャラギャラッ


T28車長「ステンバーイステンバーイ……」

T28車長「……撃てっ」


ズバァァァンッ

ガッシャァァァンッ!!


第2小隊E75七号車「ぬわぁっ!」(シュパッ)

T28車長「やった!1両倒した!!」

アズミ「良くやったわ!この調子で押しきるわよ!」ギャラギャラギャラッ
518 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:49:24.01 ID:DmMxwYVW0

第2小隊E75八号車「七号車がやられたぞっ」

第2小隊E75九号車「T28の主砲を真横から食らったらそりゃあ……」

第2小隊E75十号車「どうするの!?流石に3両であの数を相手するのは……っ」

第2小隊E75八号車「いや、私達はまだいけるっ!T28にさえ気を付けてればこっちのもん───」


───グワァァァンッッ(T28の砲弾)


第2小隊E75八号車「あわわわわっ!?」グラグラ

第2小隊E75九号車「言わんこっちゃない……」

第2小隊E75十号車「とにかくパーシングの攻撃は私達には効かないから、T28がいる所を迂回するように攻撃をしかけましょっ!」

第2小隊E75九号車「了解っ……いいなぁ左翼には副隊長がいて……」

第2小隊E75八号車「T28もいないしねぇ……」クラクラ

第2小隊E75九号車「師範……助けに来てくれないかなぁ……」

第2小隊E75十号車「もう愚痴ばっか言ってないでシャキッとしなさいっ!」
519 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:50:11.04 ID:DmMxwYVW0

〜〜〜〜〜

(高校連合側から見て)戦線右翼



パーシング11号車「13号車っ、左っ!!」

パーシング13号車「えっ───」


───ヒュンッ

ガシャァァァンッッ


パーシング13号車「にゃぁあぁっ!!」(シュパッ)

パーシング11号車「ぐっ、また1両っ───あいつだけに何両倒されてっ……」クッ


ギャラギャラギャラッ


第2小隊副隊長「よしっ、3両目撃破っ」ウィィン

第2小隊E75三号車「凄いですねっ、3両も副隊長だけで倒すなんて!」ズバァァンッ

第2小隊副隊長「ふっ、私の理不尽な指示を忠実にこなす部下がいてこそよっ!」ギャラギャラギャラッ

副隊長車砲手「恥ずかしいからそんなこと言わないで下さいよ!///」

第2小隊副隊長「恥ずかしがってる暇はないわよ!あの車両が来る前に出来るだけ打撃を与えないと───」
520 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:51:15.00 ID:DmMxwYVW0

───ヒュンッ

ッズバンッ!


第2小隊E75三号車「うっ!?……今の衝撃は───」


……シュパッ!


第2小隊E75三号車「え……」

第2小隊E75三号車「えぇぇぇ私やられちゃったっ!?」

第2小隊副隊長「……」チラッ

第2小隊副隊長「……」ダラダラ

第2小隊副隊長(……まさか転輪と転輪の隙間を狙って、しかもトランスミッション系に直接ダメージを与えてくるなんて、誰が思うだろう……)ダラダラ

副隊長車砲手「……来ちゃいましたね、センチュリオン」

第2小隊副隊長「……はぁぁ、流石の私でも勝てないかなぁ」ウーン

副隊長車操縦手「そんなに強いんですか?島田流の子は」

第2小隊副隊長「えぇ。まさに『この親にしてこの子あり』の体現者のような……ね」

副隊長車通信手「ひぇぇ」ブルブル

副隊長車装填手「そりゃ強い」ナットク
521 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:52:04.39 ID:DmMxwYVW0

ウィィンッ、ガチャコンッ


愛里寿「……敵車両撃破、これより反撃に移るぞ」ギャラギャラギャラッ

パーシング16号車「あぁ、隊長が来てくれた!これで勝てる……っ!」

パーシング11号車「皆、ここまでやられてきたお返しをたっぷりしようじゃないの!」


ワァァァァッ───


愛里寿「……ローズヒップさん、さっき言ったこと出来そう?」

ローズヒップ「私共は大丈夫だとは思いますけれど……愛里寿さんの方がかなり危険な気が致しますわ」

愛里寿「私は大丈夫。いつもこれくらいの無茶はしてるから」

ローズヒップ「貴女がそう言うなら……それでは、もういきますの?」

愛里寿「うん、早くしないと第2小隊の隊長車が来ちゃうから」

愛里寿「それじゃあ……これより『あっちこっち作戦』を開始するっ」ギャラギャラギャラッ
522 :amano [saga]:2016/08/26(金) 11:52:46.68 ID:DmMxwYVW0


今回はここまで

ようやく反撃の兆し……?

523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 13:11:57.99 ID:oov2Cjieo
乙です
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/27(土) 10:25:36.92 ID:cjwmVJsZo
乙!
反撃楽しみだけど千代さんこわい
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/30(火) 09:58:16.01 ID:Cj3vnbnQo
526 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:42:33.24 ID:9adZNSS20

愛里寿「ローズヒップさん達はさっき言った通りにっ、パーシングは援護をっ」

ローズヒップ「えぇ!それじゃあ行きますわよぉっ!」ブルルゥンッ

クロムウェル1号車「クルセイダーも遅れを取るなっ!」

クルセイダー一同「「はいっ!!」」ブルルゥンブルゥンッ

愛里寿「敵副隊長車と四号車の間に飛び込むっ、戦車前進っ」

センチュリオン操縦手「りょーかいですっ!」ガチャ


ブゥゥンギャラギャラギャラッ


副隊長車砲手「車長っ、センチュリオンがっ!!」

副隊長車操縦手「我々の背後に回り込む気ではっ?」

第2小隊副隊長「不味いっ、センチュリオンに背後に回られたら終わりだぞっ!全力で迎撃するっ!」

第2小隊副隊長「センチュリオンは進路から考えるにあの道を横切るっ、近くにいる我が車と四号車で挟むぞっ!」

第2小隊E75四号車「はっ、はいっ!」ギャラギャラギャラッ
527 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:43:32.49 ID:9adZNSS20

センチュリオン操縦手「敵車両2両、想定行動を開始」

センチュリオン砲手「凄い、敵が隊長の予測した通りの動きをしてる……」

愛里寿「いや、相手は先程から背後に回られないように立ち振る舞っているように見えたから、私がその素振りを見せれば阻止してくると踏んだだけ。たいした予測じゃない」ギャラギャラッ

センチュリオン砲手「いやいや流石隊長っ、見事な洞察力ですよっ!!」

愛里寿「ん……そうかな……//」

愛里寿「コホンッ……で、問題は敵の射撃タイミングを上手く誘導しないといけないことだけど……」

センチュリオン操縦手「それは私にお任せ下さい、完璧にタイミングを合わせ尚且つ撃破されないようにしますっ」ギャラギャラッ

愛里寿「うん、お願い」

センチュリオン操縦手「……あ、隊長、右左どちらの車両が何秒早く射撃したかだけ教えて貰えませんか?」

愛里寿「分かった」

センチュリオン操縦手「よし───」ギャラギャラッ──
528 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:44:20.88 ID:9adZNSS20

第2小隊副隊長「そろそろあの道を通過するっ、射撃タイミングを合わせろ!」ウィィン

第2小隊E75四号車「はっ」

第2小隊副隊長「よーし───」


ギャラギャラギャラッ


センチュリオン操縦手「───」


ギャラギャラギャラッ


第2小隊副隊長「───」


ギャラギャラギャラッ


センチュリオン操縦手「───っ」


ギャラギャラ───グワァンッ


第2小隊副隊長「撃てぇっ!」


ズバズバァァァンッ
529 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:45:10.39 ID:9adZNSS20

愛里寿「右コンマ3」

センチュリオン操縦手「(うへぇ、ほぼ同時かぁ!)なら……っ」グリンッ

センチュリオン操縦手「回れぇぇぇっ!!」ギャリギヤリギャリッ


───ヒュンヒュンッ

ガキィィィンッッヒュンッ───


愛里寿「う……っ」グラグラ

センチュリオン操縦手「よしっ……1発被弾しましたが継戦に問題ありません!」

愛里寿「うん、ナイスだ」グッ


第2小隊副隊長「なっ……なにあの回転はっ……!3回転したわよ!?」

副隊長車操縦手「正確には3.1回転ですね」

第2小隊副隊長「細かいわねぇあんたはっ」
530 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:46:59.67 ID:9adZNSS20

愛里寿「よし、ローズヒップさんっ」

ローズヒップ「お任せあれぇっ!!」ブゥゥンッ


───ブゥゥンッッ


副隊長車砲手「……ん?」チラッ


ブゥゥンッッブルブルブブブゥゥゥンッッ!!(暴走族並の走り)


クロムウェル1号車「やられたくなかったらもっと速度を出しなさいっ!」ギャラギャラッ

クルセイダー3号車「はいっ!」ブゥゥンッ


副隊長車砲手「!!っ、副隊長っ、聖グロの車両が次々に背後を……っ!」

第2小隊副隊長「!?、あっしまった……っ!!センチュリオンは囮だったのかっ!!」

第2小隊副隊長「砲手っ、砲撃準備───」

副隊長車装填手「駄目ですっ、彼女達の速度が装填時間を上回っていますっ!」ガチャガチャ

第2小隊副隊長「……っ」

第2小隊副隊長「……ふぅ、なるほど……」

第2小隊副隊長(隊長車であるセンチュリオンがわざわざ我々を引き付けるような行動を取った理由は、聖グロの車両が我々の隙を突いて背後に回り込む為……)

第2小隊副隊長(よくよく考えると絵に描いたような囮作戦だけど───)

第2小隊副隊長「……はぁぁ、やっぱりシンプルイズベストって訳ねぇ」

副隊長車砲手「どうします車長っ、背後に回り込まれてしまいましたが……っ」

副隊長車操縦手「流石に挟撃は不味いですよっ!!」

第2小隊副隊長「落ち着いてっ!まずは残った車両を集めて防陣を作って───」
531 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:49:14.48 ID:9adZNSS20

ギャラギャラギャラッ


四号車<ぎゃああ後ろに聖グロがぁぁ

副隊長<……って、なんかセンチュリオンもいつの間にかいないしっ

五号車<クルセイダーってあんなに速いのっ!?

六号車<くぅ、近寄られると照準出来ない……


センチュリオン砲手「隊長、あちこちから同時に聖グロの快速戦車が突っ込んだおかげで敵は大混乱に陥っています!作戦は成功です!」

センチュリオン操縦手「コメット達の速度の甲斐もあってか、被撃破車両もありません!」

愛里寿「よしいいぞ、後は聖グロと我々で挟み込んでボコボコにする。全車E75の正面以外を狙って」

右翼パーシング一同「「「はいっ!!」」」
532 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:50:45.52 ID:9adZNSS20

ギャラギャラギャラッ


ローズヒップ「皆さん無事ですのっ?」

クロムウェル1号車「E75に睨まれましたがなんとか……」ヘトヘト

クロムウェル2号車「私なんてE75と少し衝突しました……」ヒヤアセ

ローズヒップ「んもう、まだ撃ち合ってもいない時からそんなに疲れてたら持ちませんわよ!ほらほら行きますわよぉ!」ブゥゥンッ

クロムウェル1号車「あぁローズヒップさん待ってぇ!!」ギャラギャラ

クロムウェル2号車「あの底無しの元気はどこから……」ギャラギャラ

クロムウェル1号車「ダージリン様が『制御不能』と仰っていた理由が分かったような……」
533 :amano [saga]:2016/09/01(木) 00:51:31.80 ID:9adZNSS20


次回更新は未定。恐らくかなり遅くなります


ではでは

534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 01:13:15.78 ID:WuC4Lf5Ro
乙です
更新楽しみに待ってます
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/03(土) 08:28:01.45 ID:jRcv1ID/o
乙!
更新待ってます
536 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:28:41.97 ID:oU6O/bdn0

ヒュンヒュンッ、ヒュンッ


第2小隊E75四号車「ひゃあっ、至るところから砲弾がっ」ヨケテーッ

第2小隊E75五号車「これって四面楚歌じゃないですか!?」

第2小隊E75六号車「違うわよっ、八方塞がりよ!」

第2小隊E75四号車「どっちも一緒よっ!!」

第2小隊副隊長「慌てないで!全車私のいるところまで集結しなさいっ!」

第2小隊E75四〜六号車「「はっ!」」ギャラギャラッ

第2小隊副隊長(センチュリオンがいる状況で散り散りは不味いっ、先ずは合流を目指さないと───)


───ヒュンッ

ガァァンッッ


第2小隊副隊長「うひぃぃっ!」グラグラ


ギャラギャラ───


愛里寿「私がまざまざと合流なんてさせると思う?」ニコッ

第2小隊副隊長「……あはは、そりゃそうですよね……」(苦笑い)
537 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:29:52.32 ID:oU6O/bdn0

〜〜〜〜〜



ローズヒップ「よぉし先ずはあの車両をいただきますわよぉっ!」ギャラギャラッ

クロムウェル1号車「私達の火力で大丈夫なんですかね?」

ローズヒップ「駄目だったら突っ込めばよろしくてよっ!私がチャーフィーを葬った時のように!」

クロムウェル2号車「いやーあれは真似しようとして出来ることでは───」

ローズヒップ「それぇぇぇっ!」ギャラギャラッ

クロムウェル2号車「って聞いてないっ」

クロムウェル1号車「私達も行くわよっ」オイテカレチャウ

クロムウェル2号車「え、えぇっ」グゥゥンッ


第2小隊E75四号車「……来たわね……っ、迎撃態勢を取りなさいっ」ウィィン


クロムウェル2号車「うっ、やはりあの砲を向けられると寒気が……」

クロムウェル1号車「当たらなければいいのよ当たらなければ!」
538 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:30:50.70 ID:oU6O/bdn0

ローズヒップ「……」チラッ(戦況確認)

ローズヒップ「……ふむふむなるほど……」

ローズヒップ「……よし決めましたわ!クロムウェル1号車はそのまま私に追従っ、クロムウェル2号車とクルセイダー達は北西の敵2両へ向かいなさい!」

クロムウェル2号車「了解ですっ」

クロムウェル1号車「了解っ……あの、センチュリオンの援護はよろしいので?」

クロムウェル2号車「確かに……どうやら1vs1で戦っているようですがっ」ギャラギャラ

ローズヒップ「え?愛里寿さんには私共の援護なんて必要ないでしょ?」

クロムウェル1号車「えっ、どうしてですか?」

ローズヒップ「え?」

クロムウェル2号車「見たところ互角には戦っていますが、私達の援護があれば有利に戦えるのでは───」

ローズヒップ「んん?互角……貴女達ちゃんと見てますの?」ギャラギャラ

クロムウェル1号車「え、何をですか?」

ローズヒップ「何をって、愛里寿さんのことですわ!」モウッ

ローズヒップ「あれはどこからどう見ても、愛里寿さんが100%優勢でしょう?───」
539 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:31:46.52 ID:oU6O/bdn0

〜〜〜〜〜



ヒュンッヒュンヒュンッ

ガキィィィンッッ


第2小隊副隊長「ぐぅっ……っ!!」グラグラ

副隊長車操縦手「右駆動系に損傷っ!!」ガチャガチャ

副隊長車砲手「度重なる砲撃で照準もずれてきていますっ、どこか安全な場所で修正しないと……」アタフタ

第2小隊副隊長(ちょっ───)

第2小隊副隊長(ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待ってっ、こんなに強いなんて聞いてないわよっ!!!)

第2小隊副隊長(まるで動きを掴めないっ、一瞬見失うだけでどこにいるのか把握出来なくなるっ)

第2小隊副隊長(島田流家元の子だから最大限に警戒してたのに……こんな一方的な防戦になるなんて……っ)グラグラ


───ガシャァァンッッ!!


副隊長車砲手「きゃぁぁぁっ!!」
540 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:32:40.68 ID:oU6O/bdn0

第2小隊副隊長「……どうすればこの現状を打破できる……っ、考えろ私っ!」グヌヌ…

第2小隊副隊長「……!っ、あそこなら……」チラッ

第2小隊副隊長「……操縦手っ」

副隊長車操縦手「はっ」

第2小隊副隊長「あの細道に逃げ込むわ!隙を見て退いてっ!」

副隊長車操縦手「細道……えっ、あの道ですかっ!?」ホッソッ

第2小隊副隊長「そうよあの道よ!仲間との連携が分断された今、センチュリオンから出来るだけ早く離れないと───」


───ヒュンッ、ギィィンッ!!


副隊長車通信手「あばばばっ」グラグラ

第2小隊副隊長「───白旗をはためかせる事になるわよ」ウッ

副隊長車操縦手「普通の自動車が通れるか通れないかの細さに見えるんですけど……」ギャラギャラ
541 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:33:35.18 ID:oU6O/bdn0

〜〜〜〜〜



ズババァァンッ


愛里寿「大学選抜最高峰の人材を集めたセンチュリオンと、単騎でここまで渡り合うなんて……」ヒュンッ

センチュリオン操縦手「きっと自衛隊でも名のある方達なんでしょうねっ」ギャラギャラッ

センチュリオン砲手「でも私達は負けないっ、負けられないっ!」バァンッ

愛里寿「うん……隙が出来たら履帯切断を狙うから、そのつもりで」

センチュリオン砲手「了解ですっ」


ピピッ、ピピッ───


愛里寿「ん、通信……西さんからか」ギリリリンッ


ピピッ
542 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:34:27.31 ID:oU6O/bdn0

西『愛里寿殿っ』

愛里寿「西さん……やっぱりそちらの戦況は芳しくなさそう?」キィィンッ?

西『はいっ!お恥ずかしながら……っ、これよりそちらに合流させて頂こうかと思いまして、こうして連絡を差し上げている次第ですっ』ギィィンッ?

愛里寿「分かった……でも私達と合流するには富士見大橋を渡らないといけないはず」?

西『えぇーっとそう……ですね!地図で確認出来る限りでは!」』

愛里寿「その富士見大橋なんだけど、今敵車両が橋を監視しているらしい。渡ろうとしたパーシングが既に1両撃破されてしまっている」バァァンッ?

西『その点は心配ご無用ですっ!我がオイが盾となりそちらへと渡りますのでっ!』?

愛里寿「(オイってそんなに硬いんだ……)了解、ただこちらも敵と交戦中だから、窮地に立たされていることには変わりないことは理解していてくれ」?

西『心得ましたっ!』?

愛里寿「それじゃあ」


ピッ
543 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:35:21.08 ID:oU6O/bdn0

センチュリオン通信手「西さんはなんと?」

愛里寿「えっと、かなり劣勢に立たされているらしくて、こちらに合流するらしい」

センチュリオン通信手「そうですか……やはり一筋縄ではいきませんね、Eシリーズは」

愛里寿「うん、こんなのが戦車道の公式戦にいたら、社会人チームでも相手するのは厳しいんじゃないかな……」ヒュンッ

センチュリオン操縦手「むぅぅ、ちょこまかと動き回りおってぇ〜っ」

センチュリオン操縦手「……っ、あっ、隊長っ!敵があのほっっっそい道に……」

愛里寿「うん、追いかけて」

センチュリオン操縦手「え、あのほっっっそい道に入るんですかっ?もの凄く細いですけどっ」

センチュリオン砲手「どんだけ細いことを強調したいのよ……」

愛里寿「うん。どうせあの車両が通ったあとだから広いと思う」

センチュリオン操縦手「あぁ確かに!それでは!」ギャラギャラ


───ギャラギャラギャラッ、ボカッゴカゴカッ(壊れたレンガ壁を踏み砕く音)
544 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:36:32.35 ID:oU6O/bdn0

センチュリオン砲手「……後退したってことは、あの車両の搭乗員は西住流ではないか……」ウーン

センチュリオン操縦手「いきなり何言ってるのよ」ギャラギャラ

センチュリオン通信手「いやいや西住流だってたまには後退ぐらいするでしょ」

センチュリオン装填手「あぁ、でも相手の流派なんて考えたこともなかったかも……」

センチュリオン砲手「隊長は、今戦った相手は何流だと思いますか?」

愛里寿「えっ?……うーん……」

愛里寿「……見た感じだけだと……なんとなく西住流に見えた……かな」

センチュリオン砲手「え、西住流ですか!?」

愛里寿「いや、本当になんとなく……でも、さっきの戦いの中でこちらに何度も肉薄しようとしてきたから、少なくとも島田流ではないと思う」ギャラギャラ

センチュリオン装填手「島田流はどちらかと言えば、少し距離を取って戦いますもんね」

センチュリオン通信手「それじゃあグテーリアン流とか?」

センチュリオン操縦手「なんで外国の流派なのよ……」ギャラギャラ

センチュリオン操縦手「……とか言ってたらもう細道を抜けますね」ギャラギャラ

愛里寿「よし、敵の待ち伏せも有り得るから慎重に」

センチュリオン操縦手「了解っ」
545 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:37:23.77 ID:oU6O/bdn0

〜〜〜〜〜



ガコガコガコバキバキバキ(レンガ壁を破壊しまくる音)


第2小隊副隊長「あぁぁ家の人ごめんなさい〜っ」

副隊長車操縦手「後で国から補助金が出るから大丈夫ですよ」ギャラギャラ

第2小隊副隊長「この試合非公式だけど……」

副隊長車操縦手「……」

副隊長車操縦手「……大丈夫ですよ」(冷や汗)

第2小隊副隊長「そんなに綺麗な『あ、そうだった』みたいな顔初めて見たわよ!!」

第2小隊副隊長「うぅっ、大丈夫かなぁレンガ壁……」ムムム…

副隊長車砲手「……」

副隊長車砲手(んんん、もっと他に心配するべきことがあるような……外した砲弾の行方とか履帯でバキバキにした道とか……)


※非公式ですが戦車道連盟が動いているので補助金や補修費は問題ありません
546 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:38:19.69 ID:oU6O/bdn0

副隊長車操縦手「よし、道抜けますっ」

第2小隊副隊長「えぇっ」

第2小隊副隊長「……そう言えばどこに出るんだろう」

副隊長車操縦手「……え?それって……」

第2小隊副隊長「咄嗟に細道に入ったから、道がどこに繋がってるのか全く確認してない……あはは……」テヘッ

副隊長車操縦手「あっ、あんたって人は……っ」ギャラギャラ

第2小隊副隊長「どうか味方がいますようにっ!道を出たら敵車両群のど真ん中とか漫画みたいな展開になりませんようにっ!」ナムアミダブ…

副隊長車通信手「車長死亡フラグ立ってますっ!」

第2小隊副隊長「え、フラグ?まだやられてないでしょ?」キョトン

副隊長車通信手「あぁ駄目だ車長アナログに生きてるんだったっ」


ギャラギャラギャラ───ブゥゥンッ


第2小隊副隊長「どうだっ」チラッ

第2小隊副隊長「……」

第2小隊副隊長「……あぁ、神様……」フルフル

副隊長車操縦手「……車長……」

第2小隊副隊長「……あぁ、これはやられたな───」
547 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:39:39.66 ID:oU6O/bdn0





















第2小隊副隊長「───センチュリオンが、な」


カパッ(キューポラ)


千代「ん?あらどうしたの副隊長、忘れ物でもした?」
548 :amano [saga]:2016/09/10(土) 20:40:36.73 ID:oU6O/bdn0


今回はここまで



数値で強さ比較

センチュリオン:850
E75(第2小隊副隊長車):820
E75(千代車):1000



次回更新「9/12 23:00」

549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 21:10:41.32 ID:GZ9N0SRT0
これ殲滅戦なんだよなぁ…
つまり全部撃破しないといけないわけだ
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 07:41:43.88 ID:DtULxhwPo
乙です
551 :amano [saga]:2016/09/12(月) 23:07:09.78 ID:y5R3g2jo0

第2小隊副隊長「いえっ、センチュリオンから一時的に逃れる為に適当な道に入ったらここへ……」

千代「そう……ん?それって───」

千代「───副隊長、センチュリオンは貴女を追ってきてるの?」

第2小隊副隊長「はい恐らくっ、こちらに向かっているものと思われますっ」

千代「本当っ?本当なのねっ?」ガバッ

第2小隊副隊長「えぇ!?ほ、本当だと思われますっ」ヒエッ

千代「……」

千代「……むふふ」

第2小隊副隊長「し、島田殿……?」ムフフ…?

千代「……副隊長」

第2小隊副隊長「はっ」

千代「貴女は今すぐ戦線右翼のサポートに行きなさい」
552 :amano [saga]:2016/09/12(月) 23:08:08.15 ID:y5R3g2jo0

第2小隊副隊長「え……ですが島田殿、私と島田殿とでセンチュリオンを相手した方が───」

千代「いえ大丈夫よ、センチュリオンは私が相手しておくから、貴女はすぐに右翼へ。……これは命令よ」ニコッ

第2小隊副隊長(あっ……これは逆らったら駄目なやつだ)(超速理解)

第2小隊副隊長「はい、そういう事でしたら……では御武運をっ」ギャラギャラ

千代「貴女もね〜」

千代「……」

千代「……ふふ、遂に愛里寿とサシの勝負が……」フフフ

千代車砲手(師範が怖い……)


───ギャラギャラギャラッ


千代「っ、来たわねっ」


ギャラギャラ───グワァァンッ!!(センチュリオン登場)
553 :amano [saga]:2016/09/12(月) 23:08:59.98 ID:y5R3g2jo0

愛里寿「付近を警戒、敵車両は?」

センチュリオン操縦手「……っ!車長あそこに!」

愛里寿「よしっ、このまま距離を詰め……て……?」ン?

センチュリオン砲手「……どうかなされましたか?」

愛里寿「……」

愛里寿「……ん?んん……待って、止まって」

センチュリオン操縦手「え、あ、はいっ」ギギギッ

愛里寿「……不味い」ダラダラ

センチュリオン操縦手「え、何が不味いんですか?」

センチュリオン砲手「先程も我々が圧倒してましたし、このまま戦っても勝てると思いますけど……」

愛里寿「……いや、よく見て」

愛里寿「あの車両───」

愛里寿「───第2小隊の……隊長車だ」ダラダラ
554 :amano [saga]:2016/09/12(月) 23:09:44.49 ID:y5R3g2jo0


次回更新「9/15 23:00」

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/12(月) 23:34:15.26 ID:5LTuZ5Mro
親子対決きたー!
乙です
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 12:27:59.53 ID:y9BJgBMLo
ここで勝たんと後はないわなあ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 22:36:44.63 ID:0dpzf2lro
次どうなるかな
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 01:21:18.12 ID:UeF6KgAg0
この勢い、嫌いじゃないわ!むしろ愛してるわ!
559 :amano [saga]:2016/09/15(木) 22:59:25.51 ID:mXdZv1Hh0


今回の更新はかなりの量なので、時間がある時にお読み下さい

560 :amano [saga]:2016/09/15(木) 23:00:18.63 ID:mXdZv1Hh0

センチュリオン砲手「……え、それって確か……」

センチュリオン操縦手「隊長が先程怯えていた……」

愛里寿「うん……あれと単騎で戦うのは避けないと……」フルフル

センチュリオン操縦手(隊長がここまで怯えるなんて……昔千代師範と戦車道の模擬戦をした時以来では……)



〜〜〜〜〜



千代「……よしっ、センチュリオンっ」グッ(ガッツポーズ)

千代車砲手「師範のテンションが振り切れてるっ」

千代「まさか後方で待機してたらセンチュリオンの方から来てくれるなんてっ、なんの因果なのかしら!」

千代「こんなチャンスはまたと無いわっ、早速攻撃開始よっ!Hurry up!」

千代車操縦手「は、はいっ」ギャラギャラギャラッ


ギャラギャラギャラッ


センチュリオン操縦手「隊長車っ、こちらへ向かってきますっ!!」

愛里寿「くっ、なんとかこの場から離れないと───」
561 :amano [saga]:2016/09/15(木) 23:01:13.56 ID:mXdZv1Hh0

───ヒュンッ

ズガァァンッ!!


愛里寿「くっ!?」ビリビリ

千代「っ!」


ウィィンッ、ガチャンッ


偵察小隊隊長「各自島田殿に当てないよう十分注意しながら援護射撃を敢行せよっ」

偵察小隊副隊長「ここで隊長格の一角を落とせば後の戦況がかなり有利になるぞっ、撃て撃てぇっ!」バァァンッ

偵察小隊E10三〜五号車「「はっ!」」ズババァァンッ


愛里寿「高架からも……っ!?」ヒュンヒュンッ

センチュリオン砲手「いやいや流石に不味いですってぇっ!」ウヒャー

愛里寿「くっ、最早これまでか……っ、だけど私は諦めない……っ」グッ(握り拳)

愛里寿「高架の相手をしている暇はないっ、先ずは射線を切るために建物の陰を縫うように移動っ」

センチュリオン操縦手「了解っ!」ギャラギャラ

愛里寿「出来れば隙を見て撤退するが、いかなる状況になろうと最善を尽くせっ」

センチュリオン搭乗員「「了解っ!!」」
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