他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
艦これSS投稿スレ5隻目
Check
Tweet
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:18:12.88 ID:87yyqQNKo
『深海提督誕生』
男は海を見下ろす断崖に追い詰められた。
体に爆弾を巻き付けた男は、警官たちを一瞥すると笑みを浮かべる。
警官「もう逃げられないぞ。大人しく投降しろ!」
男「いやだね……撃てばいいだろ? どうした? やれよ? 俺は何十人と殺したテロリストだぞ?」
男はテロリストだった。
祖国への多国籍企業による政治介入を止めるよう、先進国で爆弾テロを実行。
被害は甚大で、数十人の犠牲者を出した。
警官「開き直るな! 何十人と殺したお前に正義はない。このテロリストが!」
男「俺は正義だとは思ってないぜ。ただ、お前らの繁栄は貧乏な国の犠牲で成り立ってることを思い出させただけだ」
警官「なんだと!?」
男「お前らの国の企業は、俺の国の資源を安く買いたたいて、製品にして売りつける。
買値を上げろと言えば、他の国から買うか……政治介入して政府を転覆させるか……」
警官「……」
男「どちらにしても、ろくなもんじゃねえ。俺の国は絶対貧乏を抜け出せないわけだ……」
警官「……」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:19:54.73 ID:87yyqQNKo
男は爆弾の起爆スイッチに手をかけた。
男「それだけじゃねえ! 鉱山の権利争いにまで介入しやがって……」
警官「……」
男「民族独立過激派というチンピラに資金提供して飼いならし、鉱山を占拠させて、安値で資源を買う……」
警官「……」
男「俺はアカでも民族主義者でも原理主義者でもねえ! 俺がテロリストになったのは……その民族独立過激派が……俺の妹の結婚式で……爆弾テロをしたからだ!」
警官「!?」
男「チンピラになびかない村の有力者が出席していた……それだけだ……それだけで、妹夫婦ごと爆弾で吹き飛ばしたんだ……」
警官たちが気圧される。
警官「妹さんには同情する……しかし、テロをしても妹さんは喜ばんぞ!?」
男「妹が喜ぶかどうかは関係ねえ……俺は考えたよ……なぜ妹は死んだのか……結局、俺の祖国が弱いからだ……。
金も知識も人材もない……政府や役人は腐敗し……祖国に命をかけるやつもいない……。だから外国の企業ごときにいいようにされるんだ……」
警官「それと、テロがどう関係するんだ……?」
男「本気になった人間が三人いれば、世界を変えられる……俺はそう思う……。祖国のために命を捨てるやつが一人、ここにいるとアピールした。
世界中から見えるように、デカい花火を打ち上げてな。俺のやり方は間違っているが、どこかの三人が本気になってくれれば、それでいい……」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:21:32.98 ID:87yyqQNKo
別の警官が前に出た。
警官「偉そうなことを言うな! お前は平和と秩序の敵だ!」
男「世界の平和とは……秩序とは……国の階級の……身分の固定だ。富める国はますます富み、貧乏な国はますます貧乏に。
だれだったか……トマ・ピケティだかが言っていたな……。『戦争によって富の再分配が起きる』と……。
富める国は再分配なんて望んじゃいない。だから平和なんだ。そんな平和をありがたがっているのか?」
警官「……」
男「祖国はもともと王政だった。腐敗もあったが、別に国民は困っていなかった。国王は富国強兵を目指して、国民に教育を施し、産業の保護・育成を始めた。
それが金持ち国への挑戦と見えたんだろうな……。なぜか民主化運動が勃発してな……。先進国からの強い圧力もあって、選挙をしたよ。
結局、狂信的な宗教原理政党が政権についてな……科学よりも宗教の教えを優先する素敵な政府だ……。もうすぐ教育も産業も壊滅するだろうよ……」
男は起爆スイッチを高く掲げた。
男「しゃべりすぎた……俺は、このくそったれな平和を……恨んで……恨んで……恨みぬいて死ぬ……お前らを道連れにな……」
その時、警察の狙撃手が男の眉間を打ち抜いた。
男がガクンと崩れ落ち、海に落ちる。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:23:08.68 ID:87yyqQNKo
男の死体は、海を流れて……。
男「ここは……まさか……!?」
目覚めた男は、男の生家にいた。
内戦の爆撃で消え去ったはずの、貧しくも幸せだった小さな家。
女「お兄ちゃん、気がついた?」
男「バカな……妹そっくりだが……お前は誰だ?」
女は男の妹に瓜二つだが、肌は純白で瞳は赤かった。
女「ふふっ……この姿と家はサービスよ」
男「ここはどこだ?」
女「現実と夢の境界……」
男「俺は……どうなったんだ?」
女「現実のあなたはとっくに死体になって、海にプカプカ浮かんでるわ」
男「!?」
女「でもあなたは運がいい……あなたの強い怨念が奇跡を起こして、地獄の扉を開けてわたしを呼びだした」
女がこぼれそうな胸元を押し上げて、顔を近づけささやいた。
女「取引しましょう……わたしは『深海棲艦』。船の悪魔とか怨霊とかと思ってくれればいいわ。あなたの魂と引き換えに、あなたの望むことをしてあげるわ」
男「何が出来るんだ?」
女「船を沈めることができる。どんな船を何隻でも。ゴムボートでもタンカーでも……あなたが望むなら戦艦でもね……」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:25:09.02 ID:87yyqQNKo
男はくくっと笑う。
男「船を沈めることが、俺の望みだというのか?」
女「ええ、そうよ。世界の秩序やルールを決めているのは『海』を支配している国。わたしならその支配を壊せるわ」
男「どういうことだ?」
女「近代以降、世界の覇権を握った国はオランダ、イギリス、アメリカ……もれなく海洋国家よ。『海』を支配して貿易で莫大な国富を築いた……。
今の支配者は……国じゃなくて、アメリカの覇権を政治献金で乗っ取った『多国籍企業』かしら……」
男「……」
女「でね……もし『海』の支配を失ったら……物流が途絶えたら……覇権国家の築いた秩序、ルールは崩壊するでしょうね……」
女は満面の笑みを浮かべる。
女「彼らの言う『平和』さえもね……」
男は息の飲んだ。
男「おまえ……俺の心を読んだのか……」
女「まあね……それで妹さんと家を再現できたわけだし……。それでどうするの? 契約する?」
男「魂を差し出したら、俺はどうなるんだ?」
女「それは教えられないわ」
男「まあいい。今さら魂なんぞ惜しくない。俺が心配なのは、お前の能力だ」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 15:27:02.91 ID:87yyqQNKo
女は笑う。
女「証拠を見せてあげたいけど、契約しないと実体が持てないし能力も使えないし……そうだわ……仮契約しない? 一週間のお試し契約。それで能力を証明するわ」
男「いいだろう。仮契約だ」
男は差し出された契約書にサインした。
女「ありがとう」
女が手を差し出し、握手をする。
女は泊地棲姫と名乗った。
男「礼は後にしろ。期待外れなら本契約せんぞ」
泊地棲姫「ご期待にそえると思うわ」
にこりと笑う泊地棲姫。
泊地棲姫「船を沈めると、一緒に沈んだ人間の数に応じてポイントが貯まるから、それも期待してね」
男「ポイント?」
泊地棲姫「沈んだ人間の魂がポイントになるの。貯まったポイントで新しい『深海棲艦』を地獄から呼んだり、小悪魔を使役して施設を拡充できるのよ!」
男「ふん。すべては能力を見せてもらってからだ……」
数日後、某国の原子力空母が沈没。
深海提督誕生の瞬間であった。
おしまい
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 15:27:56.43 ID:87yyqQNKo
おはりです
ありしゃした
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 20:36:13.01 ID:ABNjZwpX0
乙です
中々に興味深い話で…
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 23:22:19.96 ID:ABNjZwpX0
うちであった怖い話
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 23:24:36.56 ID:ft1PGAN+O
大井「え?新しい仲間?」
提督「おう、ちょうど二人建造が終わる頃で…どうだ?一緒に来るか?」
大井「え、えぇ……ちっ」
提督「えっ、今舌打ち――」
大井「いえ、なんでもないの」
提督「そ、そうか……」
大井「はい」
提督「…………」
大井「…………」
提督「い!いやぁーどんな娘か楽しみだなー!」
大井「……私としてはそれほど楽しみではないです」
提督「えっ……じ!じゃあ早速開けるぞー!」
大井「……また邪魔な娘が――」
球磨「……クマー」
提督「おお!」
大井「」
提督「大井!お前の姉じゃねぇか!」
大井「」
球磨「よろしくだクマー」
大井「!……よ!よろしくお願い――」
球磨「邪魔な娘かもしれないけど」
大井「」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/24(日) 23:25:44.92 ID:ft1PGAN+O
提督「え?邪魔?なんのことだ?」
大井「さ、さぁー!?なんでしょう?ねぇ?」
球磨「おい」
大井「」
球磨「中は外からの声が聞こえるクマ。よく覚えておくといいクマ」
大井「」
提督「えっ?……えっ?」
大井「」
球磨「じゃあ!もう一人もさっさと出してあげるクマ」
提督「そ、そうだな…?大井?」
大井「……はっ!」
提督「大丈夫か?」
大井「え、えぇ!早速開けましょう!では――」
北上「…………ア、アタシは…軽巡、北上」
大井「」
提督「おお!連続で姉妹じゃん!」
北上「…………ま、まぁよろしくー……」
大井「」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 23:26:30.19 ID:ft1PGAN+O
皆さんもご注意を
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/25(月) 00:26:05.30 ID:IJibXOriO
乙です
大井さんには悪いけど、笑っちまった
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/29(金) 10:21:39.99 ID:39qn5wE+O
今更ながら三周年記念
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/29(金) 10:22:07.25 ID:39qn5wE+O
大将「失礼する。私は――」
提督「何が三周年だ!」
大井「…………」
大将「…………」
提督「とどのつまり、戦争が三年目に突入したということだろ!?」
大井「……その通りです」
大将「…………」
提督「そんなことを祝う軍人がいるか!」
大井「………いえ」
大将「…………」
提督「その曲がった考え、俺が叩き直して――」
大将「やめなさい」
提督「大将殿!?こ、これは見苦しいところを!失礼しました」
大将「うつつを抜かす輩がいないか抜き打ちで訪ね回っているのだが……どうやら杞憂だったらしいな」
提督「はっ!わが鎮守府はそのような甘ったれた輩は、私が叩き直す覚悟です!」
大将「見ていたからわかる」
提督「すみません……頭に血が昇ると、周りが見えなくなる質でして……」
大将「よいよい。むしろ安心した……さて、私はそろそろ帰るとするかな」
提督「そうですか!ご苦労様――」
夕立「提督ー!言われてた食堂の飾り付け、終わったっぽい!」
大将「……」
提督「」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/29(金) 10:23:20.27 ID:39qn5wE+O
大井っちよ、永遠に
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/29(金) 19:28:54.87 ID:S3vxZseeo
乙
ワロタ
夕立さん……
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/04(水) 00:04:32.54 ID:AK70Nt8c0
乙
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/07(土) 17:47:50.25 ID:FMGuP+bO0
2〜3レスほど。事前にピザの画像検索でもするとよりわかるかと
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/07(土) 17:48:49.77 ID:FMGuP+bO0
【食堂にて】
コネコネ…,コネコネ…
ローマ「ふぅ…。これでいいかしら」
五月雨「あれ,ローマ,さん?」
ローマ「え?ああ、五月雨」
五月雨「何を作っているんですか?」
ローマ「ああ、これのこと?少しお腹がすいたからピッツァでもと思って」
五月雨「ピザですか?…でも、もうおやつの時間ですけど」
ローマ「私、今日非番だし、起きたのちょっと前だったの」
五月雨「そういえば昼食のときいませんでしたよね」
ローマ「ええ、だから軽く何か食べようかなって」
五月雨「軽く?…えっと、そうだったんですね」
ローマ「?…ところで、貴女はなぜここに?」
五月雨「え?あー、えっと…」
クキュルルルルル…
ローマ「…ああ、貴女も?」
五月雨「…なにか、おやつでもないかなって」
ローマ「それ知ってるわ。ギンバエってやつでしょう?」
五月雨「うぅ…、ちょ、ちょっとくらいならいいかなって」
ローマ「へぇ、ふーん」
五月雨「で、でもローマさんだって!」
ローマ「私はちゃんと許可をとってるもの」
五月雨「あぅ…」
ローマ「なんてね、別に説教する気なんかないわ。ちょっとからかっただけ」
「貴女,反応がおもしろいんだもの」
五月雨「ええ?!ひ、ひどいです…」
ローマ「ふふ、ごめんなさい。お詫びに、ピッツァでもどう?」
五月雨「え?いいんですか!あ、で、でもあんなに量が多いものはいいかなって」
ローマ「んー、まあ、ちょっとテーブルで待っててくれないかしら」
五月雨「えっと…わかりました?」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/07(土) 17:52:15.97 ID:FMGuP+bO0
ローマ「お待たせ」
五月雨「えっ?これがピザなんですか?なんだか白くて、具もないですけど」
ローマ「?…ああ、こっちではトマトソースが主流みたいだから、そう思うかもしれないわね」
「これは『クワトロフォルマッジ』という名前のピッツァなの」
五月雨「くあとろふぉ、るまっじ?」
ローマ「クアトロ・フォルマッジ。意味は、4種類のチーズ」
五月雨「へぇ〜…、あの、ローマさん、これは?」
ローマ「これは蜂蜜よ」
五月雨「えっ、蜂蜜をかけるんですか?!」
ローマ「ブルーチーズに少し癖があるから、かけたほうがきっとおいしいと思うわ」
五月雨「あ、はい、それじゃあ頂きますね。んっ…、甘じょっぱい。おいしいです!」
ローマ「そう?ありがと。はむっ…まあ、久しぶりに作ったにしては上出来ね」
五月雨「なんだかお菓子みたいですね」モキュモキュ
ローマ「もともとピッツァは軽食だし、これは甘い味付けだからちょうどいいとおもって」
五月雨「はい!私、もっとピザってこう大きくて、パイみたいなものだと思ってました」
ローマ「えっ?…どういうこと?ちょっとその話、詳しく聞かせてくれない」
五月雨「えっ?あ、あの…この前アイオワさんが作ったピザはもっとこう…ドォーンって感じで…」
アイオワ『Hey!これがUSAのRepresentative food!Pizzaよ!!』
「っていいながら何だか大きなパイを皆さんにふるまっていたので…」
ローマ「…へえ、ふーん、そう、そうなのね……リプレゼンタティブ…代表ですって?」
五月雨「あ、あの…」
ローマ「ちょっと、用事ができたみたい。それ全部食べていいわ」
五月雨「えっ?」
ローマ「許せない…目にものを見せてやるわ…」
五月雨「あ、えっ、ローマさん?ローマさん?!」
十数分後、演習海域にて戦闘行為を確認。
消費された燃料・弾薬の補給、及び修理に要した鋼材は、莫大な量であったという。
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/07(土) 17:54:26.65 ID:FMGuP+bO0
終わり。アイオワが遠い
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/08(日) 00:25:59.56 ID:ryvznjBbo
乙
いいめしテロでした……
夜中だけど、ピザくいたくなった
しかし、ローマもさみちゃんも、かわいいね
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/08(日) 01:46:05.14 ID:6srhvbmyO
ピザに蜂蜜って旨いのだろうか
食ったことないわ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/05/08(日) 12:09:42.67 ID:4mONOMYr0
クワトロ・フォルマッジオは美味いよ
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/08(日) 13:35:06.91 ID:ryvznjBbo
下ネタがあるこのスレ、エロ用の掲示板に移転すんのかな?
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/14(土) 23:20:52.56 ID:usCQdauMo
数レスかります
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/14(土) 23:26:45.98 ID:usCQdauMo
【出会っちまった……】
五十鈴「」
初音ミク「」
那珂ちゃんルートで鎮守府に初音ミクが慰問に来たのだが……。
初音ミク「ど……どいうことなの……? ただでさえオワコンと言われて落ち込んでるのに……?
艦これに押されまくって、ニコニコ御三家から脱落しかかってるところに、自分そっくりで、
お胸がデカい艦娘って、どういうことなの? どういうことなの……?」
時雨「扶桑……? いや、山城……? いや、人違いかな……ごめんね……」
加賀「赤城さん……? ごめんなさい……人違いね……」
そこに……。
龍驤「……わかるで、その気持ち……」
初音ミク「あなたは……?」
龍驤「通りすがりの軽空母や。あんさんの気持ち、ようわかるで!」ガシッ
初音ミク「ありがとう!」ガシッ
また一人……。
結月ゆかり「わたしも混ぜて下さい……」
初音ミク「ええ!」ガシッ
龍驤「歓迎するで!」ガシッ
結月ゆかり「ありがとうございます」ガシッ
またまた……。
十六夜咲夜「……」ガシッ
初音ミク「……」ガシッ
龍驤「……」ガシッ
結月ゆかり「……」ガシッ
またまたまた……。
如月千早「……」ガシッ
初音ミク「……」ガシッ
龍驤「……」ガシッ
結月ゆかり「……」ガシッ
十六夜咲夜「……」ガシッ
ここにジャンルを超えた貧乳同盟が締結されたのである。
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/14(土) 23:27:45.86 ID:usCQdauMo
一方……。
巡音ルカ「……」ガシッ
長門「……」ガシッ
城ヶ崎美嘉「……」ガシッ
同時に、ロリコン……いや……幼女が好き過ぎる御三家同盟も同時に締結されたのであった。
おしまい
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/14(土) 23:27:57.53 ID:jwY12kuyO
ゴメン全く面白くないわ
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/14(土) 23:28:14.08 ID:usCQdauMo
おはりです
ありしゃした
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 04:19:07.58 ID:IcUIEqDjo
数レス借ります
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/31(火) 04:21:55.43 ID:IcUIEqDjo
【アル中探偵 隼鷹 ―償いの報酬―】
隼鷹「那智……あんた……殺したいヤツっている?」
那智「いや、いない。どうした?」
隼鷹「あたしもさぁ、さっきまではいなかったよ。でも今はいる。誰かがウイスキーをぶちまけた……。断酒しているあたしの部屋にね!」
あたしは隼鷹。横須賀で探偵をやってる。
戦後、軍を放り出されたあたしは、艦娘の経歴を買われて婦警になった。
そこでドジを踏んじまってね……。
強盗との銃撃戦で、無関係の女の子を撃っちまった。
その子は命をとりとめたけど、視力が戻らない。
ショックを受けたあたしは酒に溺れて、入院、退職のお決まりコース。
それから色々あって……探偵になった。
那智「よく電話してくれた。今、部屋か?」
隼鷹「いや……部屋を出た……」
那智「そうか……酒の誘惑に打ち勝ったんだな……」
隼鷹「まぁ……そうだねぇ……でも……そう……あたしは飲まなかった……」
那智「すぐそちらに行く。一人にしておきたくない。頑張れ!」
隼鷹「あぁ……うん……」
現在、あたしはとある事件の調査をしている。このウイスキーは犯人からの嫌がらせだろう。
実際、断酒中のあたしに、これはこたえた。もし誘惑に負けて酒を飲んでいたら、人格が崩壊したかもしれないねぇ……。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/31(火) 04:24:59.97 ID:IcUIEqDjo
で、その調査ってのは……。
隼鷹「あたしは、今日一日……断酒出来ました……だいたい一年、酒を飲んでません……」
ある日、あたしは横須賀の断酒会に参加していた。
断酒会ってのは、酒を止めたい人間が集まって、酒害の経験を話し合う会。
那智は断酒会の助言者、断酒を助けてくれる人。
酒の誘惑に負けそうになった時、少しでも酒が飲みたくなった時、那智はいつでも相談に乗ってくれる。
仕事中でも、休み中でも……。
??「あんた……元艦娘か……」
隼鷹「あなたは?」
元提督「俺は元提督。艦娘と話がしたかったんだ。会の後、コーヒーでもどうだい? ああ、警戒しないでくれ。口説いたりはしない」
カフェで元提督は話し始めた。
元提督「俺は……いわゆるブラック鎮守府の提督だった……轟沈させた艦娘も一人や二人じゃない……過労で自殺したのもな……」
隼鷹「……」
元提督「戦後……毎晩その娘たちが夢に出てな……そのままアル中ってわけだ……」
隼鷹「……」
元提督「……すまなかった……」
隼鷹「……あたしに言ってもしょうがないよ……」
元提督「……そうだな……」
隼鷹「……」
元提督「……『断酒のための十二ステップ』ってあるだろ……。第八ステップ……我々が傷つけた全ての人々の表を作り、その全ての人たちに埋め合わせをする気持ちになる……。
第九ステップ……その人たち、または他の人々を傷つけない限り、機会あるたびに直接埋め合わせをする……」
元提督は手帳を取り出す。
元提督「第八ステップで俺が傷つけた艦娘のリストを作った。これから第九ステップ。彼女たちに謝罪や埋め合わせをしようと思ってる」
隼鷹「……そうかい……」
元提督「艦娘たちは、どう思うかな?」
隼鷹「……正直、わかんないねぇ……」
元提督「そうか……」
隼鷹「……」
元提督「今日はありがとう……誰かに聞いて欲しかったんだ……」
隼鷹「うまくいくことを願ってるよ……」
過去の償い……あたしの心に鋭い痛みが走った。
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/31(火) 04:28:26.40 ID:IcUIEqDjo
その後……。
隼鷹「元提督が殺された?!」
ゲイ提督「そうなんだ……」
ゲイ提督は元提督の助言者。元提督にリストを作らせたのは彼だ。
ゲイ提督「彼はリストの艦娘を訪ねていた。そして艦娘は彼を激しく恨んでいる。となるとリストの艦娘が犯人である可能性が高い。
恨んでる提督が目の前に来て、カッとなって思わず……ってね。それでこのリストのコピーを警察に渡したんだけど……」
隼鷹「けど?」
ゲイ提督「警察は強盗殺人と考えているようで、まともに取り合わないんだ。落ちぶれたアル中の元提督が死んだところで、誰が悲しむって感じ」
ブラック鎮守府の闇は深い。過去をほじくり返されると海軍のお偉方も都合が悪い。警察としても面倒だ。
だから犯人不明のまま、さっさとケリを付けたいのだろう。
ゲイ提督「僕が彼にリストを作らせた。ということは僕が彼を殺したようなもの。責任を感じている。隼鷹さん、このリストの艦娘を調査してほしい……」
あたしは依頼を受けた。
リストの艦娘たちを訪ねてみると……。
明石「ええ、来ましたよ提督……資材横領の罪をなすりつけたことを謝罪したいって……殴ってくれてもいいって……。ひっぱたきましたよ、何回も……。
そしたら……胸が一杯になって……涙があふれて……なぜか提督と抱き合って、二人で大泣きしました……」
長門「ああ……来たとも……無謀な作戦に意見した私を更迭したことを謝罪したいとな……消えろと言ったが玄関の前から動かなくてな……。
怒鳴ったらやっと行ったよ。なに? 死んだ? ははっ、そうか……すばらしい……今日はいい日だ……」
ポーラ「ええ〜〜、来ましたとも〜〜。でも〜〜、どうでもいいことでした〜〜。昔、ポーラのお酒を盗んだって〜〜。
忘れてました〜〜、そんなこと〜〜、本当に〜〜。頑張れ〜〜、頑張れ〜〜、提督ぅって、応援しちゃいました〜〜」
大淀「はい、来ました。私から金をだまし取ったことを謝罪したいと。あのお金は……大きな声では言えないようなお金でしたから、正直、どうでも良かったんですが……。
あの頃はお互い騙し騙されという感じで、単にゲームに一回負けたという気持ちでしたから……。気にしてないと言いいました」
リストの艦娘はシロのようだねぇ……。じゃあ、犯人は……?
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/05/31(火) 04:31:53.22 ID:IcUIEqDjo
――探偵隼鷹が横須賀を舞台に活躍する
提督(恋人)「プロポーズの答えを聞かせて欲しい」
――恋の行方は?
鳳翔(女の子の母)「もう……来ないで下さい……」
――過去の償いは?
飛鷹(婦警)「皆、待ってるから。いつ戻ってきてもいいよ」
――姉との関係は?
青葉(情報屋)「きょーしゅくですが、その人の『ソブリケイ』……ニックネームを教えてもらえますか?」
――事件の行方は?
隼鷹「提督……本当のアル中は、ワンカップ酒は買わないんだぜ。紙パック……給食の牛乳のような紙パックの酒を買うんだ……。
なぜかって? 飲めないんだよ……手が震えてさぁ……ストローじゃないと飲めないのさ……。だから百円の紙パック……。
あたしはさ……そこまで一度、落ちたんだよ……」
アル中探偵 隼鷹 ―償いの報酬―
2016年 夏 公開予定無し
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 04:33:46.58 ID:IcUIEqDjo
おはりです。
ありしゃした。
ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズを読んで、衝動的に書いた。
隼鷹さんとマット・スカダーが、俺の頭の中でリンクした……。
※このSSはローレンス・ブロック『償いの報酬』にインスパイアされてます
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 07:55:35.59 ID:sWV2IRlm0
乙
公開しないのか…
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/01(水) 20:51:11.56 ID:qHc6CFg50
SSを書く前、アル中の気持ちになるために紙パック日本酒飲んでみたけど……あれはストレートじゃのめないわ
甘酒かって思うほど甘ったるくて、微妙なアルコールの味……
ロックにしたら、やっとマシになった
甘さが弱まって、うっすら苦みが出て、やっと酒っぽくなった
あれをストレートでチューチュー飲むのは、本当に終わってる
アル中の終着駅がコンビニの紙パック酒ってのが、良くわかった
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/02(木) 19:59:45.15 ID:Q165vVD1O
数レスお借りします
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/02(木) 20:00:39.79 ID:Q165vVD1O
提督「終わったァァァ!!」
大井「お疲れさまでした……」
提督「大井もお疲れ!」
大井「…………テンション高いですね」
提督「そりゃあな!なんたってかの国からの新たな戦力が加わったんだ!テンション上がるだろ!」
大井「……親潮」
提督「………………え?黒潮?」
大井「親し――」
提督「え!?何!?聞こえない!」
大井「…………」
提督「…………ぐっ……」
大井「……冗談ですよ。あまりにうるさかったのでつい言っただけです」
提督「…………ごめんな…」
大井「…………提督は頑張りました。今回は運がなかっただけですよ」
提督「…………」
大井「今作戦、私が見る限り提督に落ち度は全くありませんでした」
提督「……そうかな…」
大井「えぇ。ですから、そう悔やまないでください。誰も提督を責めませんよ」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/02(木) 20:03:01.22 ID:Q165vVD1O
提督「……そっか……よし!夏こそ親潮を助け出すぞ!」
大井「えぇ!頑張りましょう!」
提督「まずは遠征だな!さっそく遠征部隊を呼んでくれ!」
舞風「…………ねぇ提督」
提督「ん?お、来たか!さっそくだが遠征を――」
舞風「萩風は?」
提督「…………え……?」
大井「あっ」
舞風「嵐は?」
提督「あ……ら…し…………?」
舞風「提督、約束してくれたよね?」
提督「……………あ……あぁ…あ……」
大井「提督落ち着いて!深呼吸!深呼吸です!」
舞風「提督の嘘つき!大っ嫌い!」
提督「」
提督「」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/02(木) 20:04:11.32 ID:Q165vVD1O
萩風と嵐と親潮をうちに下さい
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/03(金) 01:40:44.52 ID:1b3kSulRO
乙です
胃が痛くなるSSですな……
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/11(土) 19:52:44.48 ID:8XJht3fZ0
2レスほど。最近暑くなってきたので、こんな涼しい話はいかがでしょうか
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/11(土) 19:55:18.05 ID:8XJht3fZ0
【とある艦娘が電車でお出かけしたようです】
ガタンゴトン…、ガタンゴトン…
(ん…、ぅううん…)
ガタンゴトン…、ガタンゴトン…
(あ、あら?いやだ…寝ちゃってた?…外、真っ暗ねえ…)
(門限も過ぎちゃってるわ…いやん、司令官に怒られ…)
ブゥウウン…ブゥウウン…
(って、はぁ…、さっそく司令官からのお電話ねえ…)
ピッ
「…もしもし?」
「おい…今何時だと思ってる?外出許可はしたが、宿泊は許した覚えは…」
「ごめんなさい、今帰りの電車なの。でも、寝過ごしちゃって…」
「電車?なら、最寄りの駅で降りて場所を教えてくれ。通話なんて他の乗客も迷惑だろう」
「はぁ…ぃ?…あらぁ?」
「どうした?」
「この車両、誰もいないみたい。お話しても大丈夫よ」
「そうか。まあ本来ならマナー違反だが仕方ない。今どこだ、次の駅は何て名前だ」
「ええっと…?…路線図が見当たらないわ」
「そういう車両もあるか、別の車両は?」
「ちょっと待ってね」
ガタンゴトン…、ガタン…、ゴ、トン……
「あ、駅に停まるみたい。降りて場所を確認するわね」
「了解。近場なら車で迎えに行く」
「あら、ドライブデートのお誘いかしら?」
「おい…」
「いやん、怒らないで。わかってるわ」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/11(土) 19:56:09.26 ID:8XJht3fZ0
ぷしゅぅぅぅぅぅぅ…
「降りたわ、司令官」
「おい、外で司令官は…」
「ふふ、駅に誰もいないから大丈夫よ」
「ならいいが、外では艦娘とばれるような言動は慎めと普段からあれほど…」
「もぅ、お説教なら帰ったらちゃぁんと聞きますから、ね?」
「はぁ…それで?そこはどこだ?なんて名前の駅なんだ?」
「ええっと…あら!ふふふふふ…」
「?…なに笑ってる?」
「だって、ふふ、こんな偶然なんてあるのねえ…」
「だって、この駅、私の名前なんだもの」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/11(土) 19:56:50.51 ID:8XJht3fZ0
終わり
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/11(土) 20:40:04.68 ID:XLp29Jxgo
乙、千葉県か
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/12(日) 00:12:51.55 ID:vhtPbn34O
乙
きさらぎ駅か。懐かしいな
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/12(日) 07:14:17.45 ID:LCejtXrOO
如月かな
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/12(日) 09:28:54.77 ID:ELbmc/BP0
3〜4レス。飯ネタ
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/12(日) 09:30:53.23 ID:ELbmc/BP0
【夜の食堂兼ラウンジにて】
リットリオ「ねえローマ,今夜はどうしましょうか?」
ローマ「そうね。…ビスマルクなんかどう?」
プリンツ(!!…イタリア艦がビスマルク姉さまの話をしてる。なんだろう)
リットリオ「いいわね、ビスマルク。…おいしそうだわ」
ローマ「ええ、たまにはいいと思うの」
プリンツ(ビスマルク姉さまが、おいしそう?!それって…)
リットリオ『大人しくして!!』
ビスマルク『何あなた達!!なにするの!!離しなさい!!』
ローマ『いい下着つけてるじゃない。もっとよく見せなさいよ』
ビスマルク『あなた達の言う通りになんかなるわけないでしょう?!』
リットリオ『二人に勝てるわけないわ!!』
ビスマルク『馬鹿言わないで!!私は絶対勝つわよ!!んあーっ!!』
プリンツ(…なんてこと。そんなのダメ!!ビスマルク姉さまは、わ、私が守るんだから!!)
リットリオ「それじゃあさっそく準備に…」
プリンツ「そ、そんなこと絶対させない!!するなら、この私を倒してからにして!!」
ローマ「えっ…、はぁ?ちょっと、なんなの?なんのつもり?」
リットリオ「えっと、オイゲン…さん?」
プリンツ「夜にビスマルク姉さまを頂いてボーノ・ボーノなんか絶対許さないんだから!!」
ローマ「なによボーノ・ボーノって…いや、わかるけど…」
リットリオ「ビスマルク姉さま?…ああ、そういうことですか。ねえ、オイゲンさん」
プリンツ「な、なに?」
リットリオ「一緒に食べませんか?ビスマルク」
プリンツ「ふぇっ?!」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/12(日) 09:32:28.68 ID:ELbmc/BP0
プリンツ「こ、これがビスマルク姉さま!!」
ローマ「いや、姉さまは余分よ。にしても、まさかこんな勘違いするなんてね」
プリンツ「うぅ、ごめんなさい…」
リットリオ「まあまあ…、それも仕方ないです。もともとは同じ人からとった名前だし」
プリンツ「でも、何でこのピザはビスマルク姉さまなの?」
ローマ「だから姉さまは…、まあいいわ。ピッツァの上に目玉焼きがのってるでしょう?」
プリンツ「うん。…えっ?これがビスマルク姉さまの由来?」
リットリオ「かの宰相は、半熟の目玉焼きを乗せたステーキが大好物だったそうです」
ローマ「だから、半熟の目玉焼きを乗せたピッツァをビスマルクねえ…んん、ビスマルクというの」
プリンツ「へえー」
ローマ「というか、食べないの?冷めちゃうけど?」
プリンツ「うん、おいしそうなんだけど、きっと、おいしいんだろうけど…」
リットリオ「どうかしました?」
プリンツ「ビスマルク姉さまだって思うと、なんだか食べるのがもったいないような」
ローマ「…あー、そう、そうなのね。まあ、いいけれど」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/12(日) 09:35:51.54 ID:ELbmc/BP0
ポーラ「あ〜、いい匂いがしますね〜。これは、ピッツァかなぁ」フラフラ…
プリンツ「あ、あなたは…」
ポーラ「あれ〜何だか珍しーい組み合わせですね〜。おお、やっぱりピッツァ!いただきまぁす」
ローマ「あっ」
リットリオ「あら?」
プリンツ「あああああっ?!」
ポーラ「んー、ボーノ!!…んあ?」
プリンツ「あ、ああっ、ビスマルク姉さまが、ぐすっ、わた、私の…ふぇっ…」
ポーラ「あ、あれ〜?」
プリンツ「ああああああん!!ポーラがビスマルク姉さまをボーノ・ボーノぉぉぉぉぉ!!!」
ザラ「ちょっとポーラ!!あなたまだ執務ちゅ…なにやってるのポーラ!!!」
ポーラ「あ、ザラ姉さま…」
プリンツ「ポーラが、ポー、ぐすっ、ああああああん!!」
ザラ「ポーラ、あなたなにしたの!?なんでオイゲンが泣いてるの!!」
ポーラ「えっ?えーっとき、記憶にない…」
ザラ「 ま た お 酒 飲 ん だ の ね ? ! 」
ポーラ「き、記憶にないってそういう意味じゃ…あ、まってザラ姉さま、ちょっ」
ローマ「姉さん…これ」
リットリオ「ローマ、"Il tempo tutto cancella." よ」
ローマ「ああ、そう…」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/12(日) 09:37:22.38 ID:ELbmc/BP0
終わり。イタリアは飯ネタで書きやすいから好き
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/12(日) 23:54:04.98 ID:CbvkrBk2O
乙
それにしてもこの時間に飯ネタ投下とは……
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/12(日) 23:58:04.50 ID:CbvkrBk2O
失礼。私がこの時間に見たのが悪かった
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/13(月) 19:21:26.31 ID:IC2nYHkDO
書いてもいい?
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/13(月) 21:36:07.20 ID:/OWIXHkIO
>>126
いいとも
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/14(火) 02:14:08.69 ID:3cykvk5xO
嫌どす
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/16(木) 00:20:25.69 ID:25zziKovO
書かないのかな…?
なら私がお先に
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/16(木) 00:22:29.56 ID:25zziKovO
提督「なぁ白露」
白露「ん?なぁに?」
提督「『にんげんっていいな』って歌があるんだが…知ってるか?」
白露「……うーん…知らない!それがどうしたの?」
提督「その歌詞の一部に、『おしりを出した娘一等賞』ってのがあるんだ」
白露「え!一番!?」
提督「あぁそうだ。しかもその競技は、かくれんぼだ」
白露「かくれんぼ…?それの一番ってどういうことなの?」
提督「わからない。わからないが…逆に考えるんだ」
白露「逆?」
提督「おしりを出してしまえば一番になれるんだよ!!!」
白露「本当!?そんな裏技があったんだ!」
提督「……どうだ?一番になりたくないか?」
白露「なりたい!」
提督「なら話は早い!!早速おしりを――」
憲兵「やぁ」
提督「」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/16(木) 00:24:28.84 ID:25zziKovO
白露は一番になれるって言っとけば何しても許してくれそう(偏見)
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/16(木) 14:40:27.29 ID:vUJwUq4to
乙です
日ぺ昔話をまっさきに思い出した俺はしぬべき
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/17(金) 03:22:26.79 ID:w/Vjg0TTO
ワロタ
憲兵さんの安定感……
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/17(金) 03:30:20.91 ID:GaKBwylHo
数レス。
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/17(金) 03:31:37.14 ID:GaKBwylHo
【モンキーモデル】
アイオワ「Admiral... Please tell me the truth! さぁ、本当のことを聞かせてちょうだい……私は……私は出来損ないなの……?」
提督「何を言い出すんだ?」
一か月前のこと……
アイオワが鎮守府に着任した。
アイオワ「Hi! MeがIowa級戦艦、Iowaよ」
提督「よろしく頼む」
明るく人懐っこい性格のアイオワは、またたく間に鎮守府になじんだ。
アイオワ「Hey! ヤマト・ホテルのディナー! It's So Greatよ!」
大和「……そう」
アイオワ「あれ? 褒めてるのよ? Yamato? Why?」
大和(悪気が無いから、怒る気も無くなります……)
大和「……んもう…… Thank you so much! ありがとう!」
アイオワ「Yeah! Yamato! I love you!」ハグハグ
大和「ちょ……」カァアア
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/17(金) 03:33:57.91 ID:GaKBwylHo
そんなある日……。
アイオワ「日米合同演習!!! Really? O.K.! もちろん参加するわ。Meのシスターと会えるわね!」
提督「それなんだが……アイオワは鎮守府で待機していてくれ……」
アイオワ「Huh? Admiral... Why? テートク、なぜですか……?」
アイオワは、当然自分が参加するものと思っていた。
提督「まだ君は着任して一か月。演習に参加するには練度が足りない。そのため参加を見送る」
アイオワ「Admiral!」
提督「アイオワ……命令だ……」
アイオワ「Yes, Sir...」
しかし当日、アイオワは鎮守府を抜け出し、演習場を訪れる。
アイオワ(Meは生まれてすぐに日本に来たので、シスターに会ったことがない。だから、どうしても会いたい……)
アイオワはアメリカ海軍の艦娘を見つけ、話しかけた。
アイオワ「Hi! ワタシは日本海軍のアイオワ! シスターに会いに来たの!」
姉妹と会ったアイオワは鎮守府に戻ると、まっすぐ指令室に向かう。
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/17(金) 03:36:41.19 ID:GaKBwylHo
アイオワ「Admiral... Please tell me the truth! さぁ、本当のことを聞かせてちょうだい……私は……私は出来損ないなの……?」
提督「何を言い出すんだ?」
アイオワ「United States Navyのアイオワ級のシスターに会ったわ……」
提督「……そうか」
アイオワ「シスターはハープーン、ファランクス、トマホークを装備していた……でも私は装備できない……。
Why...? 私は出来損ない? 私は最強の戦艦アイオワではないの? さぁ……答えて……。 Admiral...」
アイオワの目から、ぽたりと涙がこぼれた。
提督「まず、日本向けの輸出モデルである貴艦にはハープーン、ファランクス、トマホークは装備できない。
日米軍事機密協定により、装備出来るように改造することも許されていない」
アイオワ「!?」
提督「次に、出来損ないかだが……断じて出来損ないではない! 貴艦の16インチ砲がその証拠だ! まさしく戦艦アイオワだ。
それに……悔し涙を流す気概のある者が、出来損ないであるはずがない!」
アイオワ「……」
提督「そして、最強かどうかだが……それは小官にも分からん。言えることは、装備や艦種で強さが決まる訳ではないということだ。
あえて言うなら、勝ったものが強い、ということだ。もし最強を証明したいなら……」
アイオワ「……」
提督「毎年、米海軍と合同演習をやっている。もちろん米軍のアイオワも参戦するぞ。そこで勝利してみせろ」
アイオワ「Admiral!」
提督「まあ、毎年ボコられてるがな……大和を頼れ。あいつが一番悔しがっている」
アイオワ「Yes, sir! Thank you so much! I love you, Admiral!」
アイオワと大和たちが米軍のアイオワから奇跡の轟沈判定をもぎ取るのは、この数年後のことであった。
おしまい
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/17(金) 03:38:15.33 ID:GaKBwylHo
ありしゃした
なぜアイオワがハープーンを装備していないのか……ということでSSを書いてみました
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/17(金) 23:58:27.99 ID:Z62JsWM/0
乙した
うちのアイオワまだレベル1なの思い出した
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/18(土) 11:00:56.76 ID:1JTeWKP8o
「熊野、お前はいつまで経っても美しいなぁ……」
男は手を伸ばし、女の頬を撫でた。
女は潮風で髪が傷むことをいつも憂いていたが、手に触れる彼女の髪は出会った頃と変わらず瑞々しい。
「いきなり何を仰るの」
女は照れ臭そうに微笑み、頬を撫する男の手に自分のそれを重ねた。
「貴方だって、今も素敵な御方のままですわ」
「こんな老いぼれを掴まえてよく言う。難儀だったろう。だから言ったんだ。俺のことはもう良いと」
「はいはい」
最初は不貞腐れたものだったが、後に耳にタコができるほど聞かされるその類の言葉を、女は軽く流すようになった。
男が真面目に言っていることは知っていた。
「女より先に逝くなんて、男失格よなぁ……」
女は少しの間を置いて
「いいえ、いつも私が先でしたから、最期くらいは許します」
女の言葉に、男は意外そうに目を瞬かせ、くしゃりと笑った。
そうすると顔中の皺が一層深くなる男の顔が、女は好きだった。
「お前、そういう下品な冗談は、嫌いだったろう」
「いつもの仕返しですわ」
もはや男の手には力が入っておらず、女が支えていなければ滑り落ちていただろう。
「そうだなぁ……最期くらいは、許して貰おうか……」
男の目がゆっくりと閉じた。
女の涙が男の手を濡らしたが、その涙の温かさは、もう男には伝わらない。
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/18(土) 11:01:48.83 ID:1JTeWKP8o
1レスだけ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/18(土) 11:24:37.55 ID:7VZQXOFPO
乙です
雰囲気があって良かった
大人っぽい内容に小説形式の文体がマッチしてる
もっと読みたくなるね
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/06/21(火) 18:19:14.58 ID:+AGTE0Ub0
2レスほど
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/21(火) 18:21:26.59 ID:+AGTE0Ub0
【同衾】
私の隣に眠る彼女は、とても安らかに、穏やかに眠っている
なにか夢でも見ているのだろうか。ときおり笑顔になる
…それがまた、愛おしくてたまらない
彼女と出会ったときは、お互い興味本位、なにか見世物を見ているような感じでしかなかった
特に、それ以上の思いはなかったはずだった
しかしいまではこうして、同じ寝具で眠るまでになっている。
生きてると、何があるかわからないものだ
もう何回こうして一緒に寝ているのだろう。数えるのも億劫になるくらいは一緒だ
初めて一緒に寝たとき、私は、彼女を傷つけてしまったにもかかわらず…
もっとも、彼女がそれを望んだのだ。その柔肌を…、傷のない身体を…
…いや、彼女を言い訳に使うのは止めよう。これは、私の性(さが)でもあったのだから
白い寝具に点々とする彼女の鮮血、荒い息、痛みにうるんだ瞳…
それでも彼女は笑ってくれた。「ありがとう」と言ってくれた。
…本当に、申し訳ない
…しかし、そろそろ限界だ
また、痛い思いをさせてしまうかもしれない
でも、彼女も悪いのだ
こんな、ぐっすりと、無防備に…
だから…
私は………
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/21(火) 18:23:38.50 ID:+AGTE0Ub0
「…っ、ぁあっ、いっ…ゃ…!!!!」
…すまない
でも、キミも、これを望んでいるんだろう?
<…総員起こしぃ!!!!!!
「ふあああああああっ、いつつつ。…おはよ、かにさん。いつもありがとね」
「今日も一日、一緒に頑張ろうね!」
…まったく、そろそろ一人で起きれるようになってほしいものだ
私は、ほっぺをつねる目覚まし時計ではないんだが、な
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/21(火) 18:24:39.90 ID:+AGTE0Ub0
別題【朧のほっぺにいつも絆創膏が張ってある理由】
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/21(火) 23:10:38.72 ID:0pXmbfRuO
ほう…これは責任を取らないといけないな
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/25(土) 14:56:12.20 ID:HMbrIfSLo
乙なのだわ
意外な展開で良かった
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/25(土) 23:00:00.08 ID:+z2JZjUN0
【蟷螂の斧】
清霜「本当は……分かってるんだよ……」
清霜「駆逐艦は戦艦にはなれないなんて事……」
清霜「あたしが一番分かってんのよ!」
清霜「あたし一人じゃゲージを削りきれない! 自分が弱いって事は、ちゃんと理解出来てんのよ……」
清霜「あたしがお前に勝てないなんて事は……」
清霜「あたしが一番! 良く! 分かってんのよォ!」
清霜「それでもやるしかないんだ」
清霜「勝てる勝てないじゃない! ここで私は! お前に立ち向かわなくちゃいけないんだ!」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/26(日) 08:59:41.68 ID:dL22NAXPO
まさかの無免ライダーwww
あのシーン、スゲェカッコ良かったなぁ。
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/28(火) 23:48:20.20 ID:MqiEpKjFo
いつの間にか投稿スレ復活してた!!
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/30(木) 12:03:14.40 ID:TU7iqx+n0
1レス借ります
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/06/30(木) 12:05:20.33 ID:TU7iqx+n0
提督「……ふむ」
大井「……珍しく真剣に資料に目を通してますね」
提督「これは最重要案件だからな…」
大井「大規模作戦の要覧でさえさほど見ない提督が……一体なんですか?」
提督「朝潮ちゃんの姿に決まってんだろッ!!」
大井「えっ」
提督「あの私立小学生を彷彿とさせるいい匂いがする靴!そこから伸びる黒のハイソックス!」
大井「…………」
提督「生真面目さを際立てるような制服風のサスペンダー付スカートといい匂いがする白シャツ!」
大井「…………」
提督「そして!何より!あのロングヘアー!!」
大井「…………」
憲兵「失礼す――」
提督「彼女自身の性格を写したような真っ直ぐで癖の無いさらさらな黒髪!」
提督「そこから香る年相応のあの太陽のような優しい匂い!」
大井「………………」
憲兵「」
提督「うぅあぁぁぁぁあぁぁあん!もふもふしたいぃぃぃぃぃぃ!!」
大井「………………」
憲兵「」
提督「あの服!髪!匂い!そして性格!いったいどうなってしまうんだぁぁぁぁぁ!!」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/30(木) 12:06:54.22 ID:TU7iqx+n0
終わりやす
朝潮ちゃんを半泣きになるまで愛でたい
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/01(金) 20:25:49.93 ID:l7GzRlkvO
朝潮ちゃんprpr
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:19:18.12 ID:uckjDrfg0
7〜8レス程度
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:20:25.75 ID:uckjDrfg0
【曖昧な関係】
いつか、いつかこんな日が来るんじゃないかって、薄々思ってた
「Hi!」
昔は昔、今は今。それはそれ、これはこれ。大丈夫、ちゃんと割り切ってる
「MeがIowa級戦艦Name Ship,Iowaよ」
…そう、彼女は敵じゃない。味方で
「Oh!YouもこのFleetのMenberなの?」
味方…で…
「オチカヅキ?にShake hands!!」
い、ゃ…ぁ、いや、来ないで、あ、ああああ…
「アタシにっ、触らないでっっ!!!!」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:21:51.45 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「舞風は、いいえ、あの子だけじゃない。この艦隊の全員が、今でも時折、『あの時』を夢に見ます」
「おぼろげで、自覚もないこともあります、ですが心のどこかで確実に覚えてはいるんです」
「貴女も、そうですよね?」
「だからこそあの子はあなたに…いいえ、これは致し方ない事ですね」
「私は、貴女を責めるつもりも、その資格もありません。お互い、必死だったのですから」
「そういう時代だった。蒸し返しても、何にもなりません……ただ…」
「私も彼女と『同じ最期』でしたから…だから…」
『貴女のことが、とても恐ろしいです……、ごめんなさい』
「……OK.But・・・,Meは、それでも」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:23:05.41 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「第二遠征部隊との連絡が途絶した、だと?大淀、詳細を」
「はい、帰還途中で突然…最終で連絡がついているのがこの海域の…」
(What?)
「…そうか、ここか。割と近いな。よし、秋津洲と非番の空母を呼べ。艦載機で捜索をさせる」
「交戦中の場合、そのまま撤退支援だな」
「了解いたしました」
(そのFleetは…あの子が…、っ!!)
「なにがなんでも探し出せ。…くそっ、なぜだ?シーレーンはある程度確保したはずだ」
「新手か?いや、そんな情報は…」
「え?…提督!!大変です!!」
「どうした!!」
「無許可での艤装着用、及び出撃を確認しました…これは、アイオワさん?」
「なに?」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:25:49.88 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
爆撃部隊?!
対空射撃用意!!
陣形を崩さないで!!
ソナーに感あり!…潜水艦2隻!!
このタイミングで!?
完全包囲かよ、くそが!!
(敵機が、減らないっ…、逃げ場なんて、どこにも…)
(せめて、せめて敵艦隊にに少しでも穴が開けば!!)
(どこか、どこかに…!!…あの駆逐艦を!!)
「舞風っ、上ええええ!!」
(…えっ?)
「Open fire!!」
(なんで!?敵艦載機が、一瞬で…それに、この声?)
「Hello Abyss fleet.What`s up?…I`m angry, very very angry…So…F××k off,Fugly‘s.」
『ハロー深海棲艦の皆さん。調子はどう?…私?私はとっても怒ってるわ。ええ、とてもね』
『…だから、消え失せろ。この不細工が』
「アイ、オワ…さん?なんで…どうしてここに?」
「マイカゼ…」
「何でですか?どうしてアタシを助けるんですか?よりにもよって、貴女が!!」
「アタシを沈め(殺し)たくせに!!」
「…Meは、許してほしいなんて思ってないし、悪いとも思ってない。Warだもの」
「っ?!なら、なおさらどうして!!」
「You are my friends.U.S.Nは、仲間を絶対に見捨てない」
「それが、かつてのEnemyだとしても、ね」
「仲間?アタシと、アイオワさんが?」
「Yes‼…Shit,楽しいTalkをしている場合じゃないわ。とにかく、逃げるわよ!!」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:26:31.53 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「さて、どうして呼び出されたかわかっているな。アイオワ」
「…Yes my admiral」
「無許可の艤装着用、出撃、戦闘行為、浪費した資材は甚大と…命令無視にもほどがあるな」
「キミは確かに、籍自体は向こうにあるが、しかし、一応の命令権はこちらにある」
「…重大な軍規違反だ。処罰は免れない。わかっているな」
「…OK」
「だが、キミの活躍で我が艦隊が、いや、君の仲間が救われたのも事実」
「よって、一週間の自室待機だ。自室以外、この鎮守府内を出歩くことすら禁ずる」
「食事等、必要なものは持って越させる。異論は?」
「アリマセン」
「よろしい。では、下がってくれ。君の今回の行動につき、上に報告書をあげなければな」
「………」
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:27:52.58 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(はぁ…ニッポンに来て早々、やっちゃったわ…)
コン、コン、コン
(Who?)
「…アイオワさん?寝てる、のかな?」
「マイカゼ?」
「あ、起きてるんだ。…その、話したいことがあって、えっと…」
「Ah…Meはジシツタイキ?だから、その…」
「扉越しでいいからさ、だめかな?」
「Ok」
「………」
「…マイカゼ?」
「あ、あの、ね?…まずはその、ありがとう、ございました」
「Don`t mention it」
「え?」
「そんな事、言わなくていいわ」
「あ、そう、だよね。あんなにひどいこと言ったくせに、いまさら何って感じ…」
「No マイカゼ。言ったでしょう?You are my friendsって。Meは、当然のことをしただけ」
「…ごめんなさい。アイオワさんはアタシのこと、仲間って、言ってくれてるのにね…」
「What?」
「やっぱりね、やっぱり、アイオワさんと話すの、まだ、怖いんだ」
「…I see.なら、無理しなくても…」
「でも!!でもね、怖いけど、まだ、怖いけど、アタシ、えっと…」
「アタシ!アイオワさんのこと、知りたいんだ。何も知らないのに、怖がってばかりなのは、嫌だから」
「アイオワさん、一週間どこにもいかないんだよね?」
「だから、こうやってね?その、舞風と、お話してくれませんか?」
「…I got it.なら、Meにも教えてくれない?マイカゼは、何が好きなの?どういう子なの?」
「あ!!えっとね、舞風はね……」
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:28:54.89 ID:uckjDrfg0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
まさか、こんな日が来るなんて夢にも思わなかった
「私は陽炎型駆逐艦の18番艦で…」
昔は昔、今は今。それはそれ、これはこれ。そんな、割り切った関係は難しいとは思ってた
「ダンスが好きでね。よく皆と踊ったりするんだよ!」
…でも、MeはEnemyじゃないかもって思ってくれる子ができた
「あと、アタシと仲良しなのはのわっちって言って、あ!のわっちは野分って名前でね…」
まだまだ本当の意味でなるのは難しいと思うけど、Meは…
「ねえ、聞いてる?」
「ええ、ちゃんと聞いてるわ」
あなた達の、マイカゼのFriendになりたいわ
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/02(土) 07:30:07.83 ID:uckjDrfg0
別題【アイ舞な関係】
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/02(土) 11:07:48.05 ID:CD0FcfPqo
乙
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/02(土) 12:46:08.88 ID:uMtf56Zpo
乙なのだわ
いいね!
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/07/03(日) 11:59:43.44 ID:CkXaYJmX0
2〜3レス
396.82 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)