艦これSS投稿スレ5隻目

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427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/20(月) 04:56:55.96 ID:SegDavdcO
俺の軍での仕事は、しがない資材担当だ。

「不安しかねえな…。」

俺の部署に限らず、軍属をやってる以上どうしても付いて回るのが異動だ。おまけに俺がこの仕事に就いて、初めての事。
ようやく慣れたと思った街や鎮守府から離れるのは寂しいが、これもまた仕事だろう。

色々あったなぁ…ああ、そう言えばあの件は軍に入る前か。
この街じゃ遂に新しい恋は見付からなかったが、次の街に期待するとしよう。

そう思っていた時代が、俺にもありました。

あんな事考えてたのが1週間前だ…それで、今日から転属先の鎮守府。
新しい恋は、もちろん来たばっかのこの街では見付からず。そりゃ初日だ、当たり前だ。
だけど代わりに見付けたものがありました…なんてロマンティックに言っちゃみているが、実際は夜帰った時に、出したのに回収されてなかった生ゴミを見付けたような気持ちだ。

ああ、何でこう運が無いんだ俺は…ふざけんなよな〜、笑い事じゃねえ。
転属先の鎮守府に、知った顔がいる訳だよ。よりによって、何でお前なんだって奴だ。

視界の先にいらっしゃる陰気なオーラを放つ女が、まさにそいつな訳で。
はぁ〜〜〜……と、溜息と胃痛が止まらなくなるんだよ。帰りてえ…。

拝啓、お母さん。
この時俺は、心底辞表を叩きつけたくなりました。
こっちを見つめるな。何でって顔をするな。そんな顔をしたいのは俺の方だ。

目の前の存在が艦娘になる前から、俺はそいつをよく知っている。

戦艦・山城。
それで、遡ると学生時代の元カノ。

まさかこいつの今の立場がそれで、こんな所で再会するなんて…今だけは、忌々しい口癖をパクらせてもらうとしよう。

「ああ、不幸だ…。」

これは、こんな形で元カノと再会してしまった俺の、悲喜交々な日常の話である。
悲の比率、多分8割ぐらいの。

始まり始ま…って欲しくないなぁ…。

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