艦これSS投稿スレ5隻目

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296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/07(金) 05:03:16.62 ID:qf31HgFKo

???「歴史的に大阪警備府は、呉鎮守府の固有の領土である!」

Bismark「Sieg Heil! Sieg Heil!」

???「柱島の不届き者は今すぐ呉鎮守府の指揮下に置かねばならない!」

Prinz Eugen「Sieg Heil! Sieg Heil!」

???「そして東方生存権を確保するために、舞鶴鎮守府もまた、呉鎮守府のものにしなければならない!」

Graf Zeppelin「Sieg Heil! Sieg Heil!」

???「大規模作戦を遂行するために、佐世保鎮守府の資源は我々が管理する必要がある!」

Z1「Sieg Heil!  Sieg Heil!」

???「よって、今すぐ呉の提督を提督の座から引きずり落とし、

  私こそが新たな呉鎮守府の提督、いや総統となるべきなのである!」

Z3「Sieg Heil! Sieg Heil!」

???「今こそ団結を! そして勝利への階段を上らなければならないのである!」

U-511「Sieg Heil! Sieg Heil!」

297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/07(金) 05:03:46.14 ID:qf31HgFKo

提督「なぁ時雨」

時雨「何? 僕は提督を逆レして絶対に孕むために膣トレの真っ最中なんだけど」

提督「お前怖いこというな、まぁいいや寝室のセキュリティは51cm砲耐弾だし問題ないや。

   何であいつがあんなヒトラー風の演説してるんだ?」

時雨「あぁあれは何かかの国のコメディアンがやってたのを真似したくなったんだって。

   あとマクゲーリングさんから基地航空隊用の爆撃機が準備できたって電話があったよ」

提督「おっ、そいつはいい知らせだな。

   しかしいいのか……」

Warspite「勝利を! 次なる勝利を! 永続の勝利と千年王国を!」

ドイツ艦s「Sieg Heil! Sieg Heil!」

時雨「まぁお腹が空いたら皆止めるんじゃないかなぁ?」

提督「そうなのか……。しかし何でイギリス艦がヒトラーのまねしてるんだよ全く……」

おしまい

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 05:06:07.04 ID:qf31HgFKo
何でスパ子がヒトラーごっこしてるのかと言いますと、
モンティ・パイソンのスケッチ「Mr.Hilter」のせいです。

あのスケッチはパイソンズの中で一番好きですね。
それでは失礼します。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 11:43:27.43 ID:lg7Xye+eO
スパ子よりも時雨が気になって仕方ない
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:15:40.30 ID:iF/0x2Byo
スレ立てするほどでもないのでここで投下します。
いいネタ浮かんだと思ったら完全にラノベ(アニメ)のパクリでした。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:16:39.95 ID:iF/0x2Byo
隼鷹「よう、提督。今度お偉いさんに招かれて、でっかい祝賀会に出るらしいな?」

提督「そうなんだよ。ったく、めんどくせえなあ」

提督「俺、そういうパーティ的な席ニガテなんだよ」



提督「それもあんな偉い奴らが出て来るのなんて、今まで行ったことねーし」

隼鷹「まあ、そう言うなって。出世するにつれ、そういう仕事は増えてくってもんさ」

提督「そんなモンかねえ……出世するつもりなんてないんだがなあ」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:17:17.88 ID:iF/0x2Byo
飛鷹「ところであなた、もうパートナーは決めたの?」

提督「パートナー?」

飛鷹「そのパーティとやらに同伴してくれる人よ」


隼鷹「そういう畏まった場には、近しい異性をパートナーとして連れていくもんだぜ?」

提督「おおう、流石は元・豪華客船。上流層の知識には余念がないな」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:17:54.69 ID:iF/0x2Byo
飛鷹「そうねぇ。大抵は妻か……未婚の男性の場合は、その……フィアンセ、とか」

提督「フィアンセぇ!?」


飛鷹「その反応を見るに、どうやら特定の相手はいないようね」

飛鷹「……いないのならいいのだけれど」


提督「いや良くないだろ!? 現にいないから困っているんだし」

隼鷹「いやー、いないのがいいんだよ。なあ、飛鷹?」


飛鷹「じゅ、隼鷹っ!」

隼鷹「かかっ、そんなに慌てなさんなって」


提督「?」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:19:06.77 ID:iF/0x2Byo
提督「いやしかし、これはまずいな。急いで相手を探さないと」

隼鷹「なら飛鷹を連れて行けばいーんじゃね?」

飛鷹「な!?」


提督「ほぉ……いいのか?」

飛鷹「ちょ、ちょっと。何でわたしが――」


隼鷹「だって飛鷹、好きだって言ってたじゃん」

飛鷹「なっ、なな、なぁぁぁぁ!?」


隼鷹「こういうフォーマルなパーティに出るの」

飛鷹「な、なっ……え? パ、パーティ?」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:20:06.17 ID:iF/0x2Byo
隼鷹「そう、パーティ。作法やなんかはお嬢時代に一通り学んでるだろ?」

提督「そっか。なら、一緒に出てくれるとありがたいな」


飛鷹「そ、そうね。パ、パーティの方なら、そうね」

提督「飛鷹さえ良ければ、だけど」

飛鷹「それは、その……か、かまわないわ」


隼鷹「ふふん、だって“好き”なんだもんな?」

飛鷹「じゅ、隼鷹―――っ!!」



終わり
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/10(月) 21:23:19.71 ID:iF/0x2Byo
どうもでした。飛鷹さんもツンデレ艦だよ、提督への行為はダダ漏れだけどね。
公式ボイスにツンはないとかそんなのは知らん。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 23:21:53.32 ID:p8fmadH5O
乙した
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 23:29:02.29 ID:7MYcGLKYo
おつおつ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/11(火) 23:28:12.28 ID:pMtyk4Lko
1つ落とします
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/11(火) 23:28:39.81 ID:pMtyk4Lko
提督「風邪ひいたしぬぅ」

叢雲「死ぬわけないでしょ!!」

提督「叢雲に怒鳴られたしぬぅ」

叢雲「喧嘩売ってるの?」

提督「げっはげほ、喉痛い」

叢雲「ほら、ホットミルク作ったから飲みなさい」

提督「蜂蜜は?」

叢雲「いれたわよ」

提督「わーい、叢雲大好きー」

叢雲「気持ち悪い」

提督「ひどい」

叢雲「それ飲んだら寝なさい、ちょっとポカリ買ってくるから」

提督「ありがとうさん」

叢雲「ったく」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/11(火) 23:29:14.14 ID:pMtyk4Lko
ーーーーーーーーーーーーーー

叢雲「戻ったわってなにピコピコやってるのよ!!」

提督「あっ」

叢雲「あっ……じゃないわよ!! あれほど早く寝なさいって言ったのに!!」

提督「いやー、せっかくの休みだし積みゲーでも消費しようかなって」

叢雲「風邪で休みになっただけでしょ!!」

提督「す、すみません」

叢雲「はぁ……これじゃあ監視が必要ね」

提督「えっ!! 叢雲が一緒に寝てくれるの!?」

叢雲「しょうがないでしょ」

提督「でも風邪が移るしなー」

叢雲「あんたが治らない方が大変なのよ……認めたくないけど」

提督「わーい、」

叢雲「ったく、本当に早く直しなさいよ」

提督「ほら、さっさと布団にハイレヨ」

叢雲「本当にムカつくわね……」

提督「叢雲暖かいなりー」

叢雲「おいこらっ……変なところ触ったらぶっ飛ばすわよ!」

提督「えー、変なところってここかなー?」

叢雲「あっ……ちょっ……触るな!!」

提督「ぐはっ………いいパンチだったぜ………ガクッ」

叢雲「ガクッって自分で言うの……」

叢雲「はぁ…………ふぁ〜ぁ……私も最近連勤だったから寝ようっと……」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「叢雲起きてる?」

叢雲「…………スー……スー…………」

提督「……お疲れ様」



このあと二人とも風邪で寝込んだのは言うまでもない
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/11(火) 23:29:48.70 ID:pMtyk4Lko
終わり

風邪ひいたから叢雲か電ちゃんに看病して欲しい
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 23:33:54.06 ID:m1mCMUt8o
おつ
初期艦は何だかんだかいがいしく看病してくれそう
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/12(水) 21:11:14.04 ID:b0+nBjAlo
そう言えばここってエロ書いちゃいけないの?
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 22:07:59.17 ID:/1A66jZRO
当たり前じゃん
Rで書けよ
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 00:22:34.72 ID:dU4myjTQo
Rに投稿スレないからなー
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 01:20:22.36 ID:O9TRJtG9O
単発スレ立てればいいじゃん
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 21:27:16.69 ID:FUFoRaD2O
金剛『ッ結婚カッコカリ!!?』 比叡「ッヒエエエエエエエ!!?」

これの続きってないの?
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 23:37:45.65 ID:k8LaMqorO
>>318
自演宣伝作者くっせえぞ
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 23:03:50.92 ID:GjnEev1S0
1レスお借りします
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 23:04:33.21 ID:GjnEev1S0
大井「夕食作りますけど……何が良いですか?」

提督「えー……オムライスとか、久しぶりに食べたいなぁ」

大井「わかりました」

提督「当然ケチャップでラブって書くんだぞ」

大井「そんなことしませんからね!?」



大井「………さて」

L

大井「……っ」

LO

大井「……ふぅ…」

LOVE

大井「〜〜〜っっ!」



大井「……できました」

提督「おう。ありがと……ん?」

□○▽日

提督「えっ」

大井「早く食べてください」

提督「なんだ……この…え?」

大井「っ…………」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 23:06:34.10 ID:GjnEev1S0
大井っちはツンヤンデレかわいい
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 03:25:53.10 ID:JhRgNIJIo
乙やで。
9レス借ります。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:26:30.49 ID:JhRgNIJIo

提督「明日は観艦式か……」

提督「そろそろ明日の準備しとかななぁ」

提督「もう艦娘の子らは終わったやろし、ワイの分もやってまうか」

提督「せやったら善は急げ、やな」



鹿島「あら、提督さん、明日の準備ですか?」

提督「おう鹿島、せやねん、もう自分ら終わった思ってたんやけど、まだおったんやね」

鹿島「やっぱり皆が一気に集まりますしね、どうしても作業が遅れるんですよ」

提督「まーしゃないわな。んじゃそこ使わせてもらうわな」

鹿島「はい、提督さんのいつものセットは確か……」

提督「あー大丈夫や、誰もいじってへんかったらそこらへんに……、あったわ」

鹿島「提督さんは結構ズボラに見えますけど、真面目に手入れしてますよね、いいことです」

提督「まー格好だけでも取り繕ってなかったら怒られるしな。

   そこらは提督養成学校で痛い程叩き込まれたで」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:27:03.93 ID:JhRgNIJIo

鹿島「最初の頃は練習巡洋艦の仲間も居なくて、大井さんが教官やってたそうですね」

提督「せやせや、大井は厳しかったでぇ……。っと明日の天気って晴れやっけ?」

鹿島「予報ですと晴れですね、またどうして?」

提督「それはやな……、どの靴履いていくかってのに非常に重要でな」

   雨の日に革ソールの靴履いてみ、下手したら死ぬで」

鹿島「そこは根性で歩くんですよ」

提督「やっぱ艦娘とは死生観が違うなぁ。昔まだリーマンやった頃にやな、

   革底の靴履いてて雨に降られてやな、駅の地下道で思いっきり滑ったことがあってやなぁ……」

鹿島「歩き方が悪いんです、そんなんですとオシャレできませんよ」

提督「オシャレより命やでホンマ、でや、この虎の子の革靴をやな、まずは紐外して、

   んでブラシでついてるホコリを払うんや、縫い目のところとか念入りにな」

鹿島「その辺りは艦娘の艤装とも一緒ですね。砲の負革とか」

提督「まぁ同じ革やからな、んで終わったらクリーナーで汚れやら、

   古いクリームを落とす。これ怠ったら下手したらカビるからな。

   何年も放置してへんかったら大丈夫やろけど」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:27:37.80 ID:JhRgNIJIo

鹿島「クリーナーかけるだけでも綺麗になりますよねぇ」

提督「せやろ、んで終わったらクリームを少し、米粒数粒分を布かペネトレイトブラシに取ってやな、

   まんべんなく塗り込んでいくんや」

鹿島「提督さんは無難に黒い靴に黒いクリームなんですね」

提督「あー養成学校の先輩に何か聞いたなぁ、敢えて別の色のクリーム塗って、

   深みを出すとか何とか……、確か紺やといい感じになるとか聞いたわ」

鹿島「その辺りのテクニックは提督さん達で色々あるみたいですねぇ」

提督「せやねん。提督って仕事柄いうか、伝統やったっけ?

   そういうんで身に着けるものに拘るようになるよなぁ」

鹿島「大日本帝国だった頃は、候補生は寄港先で最高のものを仕立てる、

   帽子ですとボルサリーノだとか、背広だとサヴィル・ロウのお店で仕立てるのが、

   伝統だって言われていましたしね」

提督「まぁ今のご時世、わざわざヨーロッパくんだりには行かれへんから、

   地元のテーラーとかで仕立ててもらってるけどな」

鹿島「地元にお金落とすのも海軍さんの大事なお仕事ですから」

提督「せやな、地元や寄港先でよく食べよく遊ぶように言われたモンやわ、

   よっしゃ、塗ったクリーム乾いたな、んだらホコリ払ったブラシとは

   別のブラシで、クリーム塗った表面を慣らしていくんや。

   こうすることで余分なクリームを取るって魂胆やな」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:28:06.33 ID:JhRgNIJIo

鹿島「やらない人もいますよねそれ」

提督「まぁワイの場合はおまじない程度にやるって感じやな。

   んで払い終わったら、布でツヤを出すんや」

鹿島「見違えましたねぇ」

提督「うん、綺麗なったわ、んじゃ最後にワックスやけど……、

   ここでワイの拘り見せるで」

鹿島「何です?」

提督「これも先輩から聞いたんやけどな、靴ワックスで磨く時にやな、

   少しお酒を混ぜると何か成分がしみやすくていいらしいんや、

   せやからこの置いてたワインを一滴ワックスに混ぜてやな、つま先とかかとの部分に塗るんや」

鹿島「何かおしゃれですねぇ」

提督「何か格好ええやろ、世の中にはこれをシャンパンでやる気取った連中も居るらしいけどな、

   流石にそこまでは、って感じやわ」

鹿島「拘る人は拘るんですねぇ」

提督「まぁ酒なんぞアルコール入ってたら皆一緒やろこの場合は。

   流石に焼酎とかやとアルコール分多すぎるやろから、靴自体色落ちしそうやし

   止めといた方がええやろな」

鹿島「ポーラさんが見たら怒りそうですよねこれ」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:28:37.20 ID:JhRgNIJIo

提督「ええ薬やろ、まぁワックス塗って、後はひたすら、顔が写るまで磨くんや」

鹿島「ピカピカですねぇ」

提督「拘る連中はライターでワックス焦がしたり何か色んなテクニックがあるらしいけどな。

   陸自の特別儀仗隊なんかそういうノウハウ一杯持ってるらしいわ。

   ワイは革まで焦がしそうやから絶対やらんけどな」

鹿島「火使うのはちょっと怖いですよね」

提督「せやろせやろ。本職は怖いわぁ。んじゃ後は紐通して、靴は終わりやな」

鹿島「お疲れ様です」

提督「言うてもワイは着るものだけに気ぃつけたらええだけやからな。

   艤装までやらなアカン自分らよかは楽よ。お疲れさんやねホンマ」

鹿島「艤装は大事な相棒ですからね、しっかり手入れをするのも艦娘の務めです」

提督「鹿島はええ子やなぁ、よし、次はシャツやな。一種軍装やからほとんど見えんけど、

   そこで手抜いたらアカンねん」

鹿島「いい心がけです」

提督「んじゃアイロンやで。ここで大事なんは糊なんか使わんことや。

   糊使った方がパリっとするって言うけどやな、あれはシーツとか浴衣のやり方や。

   シャツには糊は使わん。せいぜい袖と襟くらいや」
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:29:03.16 ID:JhRgNIJIo

鹿島「って塩婆が言ってたんですよね」

提督「何や読んだことあるんかい。まぁ、あんまりバリバリしてるんもワイ嫌いやしな。

   シーツも糊無しがええ位や」

鹿島「でも鳳翔さんはシーツに糊使いますよねぇ」

提督「鳳翔さんホンマ上手いからなぁ、糊効いてるのに、ふわっと柔らかいとかびっくりやで。

   大昔に大洗行った時以来やぞあんなん」

鹿島「自分でやると大体パリパリになっちゃいますからね」

提督「あれホンマどうやってんやろなぁ、まぁアイロンは拘るんはそんなところだけやなぁ」

鹿島「手際いいですね」

提督「まぁ前まで防衛大学なんかはアイロンがけ専門学校って揶揄される位に、

   こういう教育は厳しかったらしいし、そのノリでワイらも叩き込まれたんやろ」

鹿島「士官たるもの一人前に何でもできないといけませんしね」

330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:29:29.37 ID:JhRgNIJIo

提督「大日本帝国の将校やったら従兵付くんやっけ? でも今の提督には付かんからな。

   ワイがやらなアカンねん。鳳翔さんに頼んだ方が上手くできるやろけど、

   まぁ自分のことってのもあるし、あんまり頼ったら堕落しそうでなぁ」

鹿島「丸投げしちゃいたくなるって気持ちは分かりますねぇ。

   でも鳳翔さんも大変ですから、一緒にやらせてもらってますけど」

提督「ええ心がけやで、鳳翔さん一人に全部は絶対アカン。

   皆で協力してやっていかなあっという間に機能不全やからな。

   よっしゃ次はスラックスいこか。プレッサー使ったら一発やけど、

   ここは敢えてアイロンや」

鹿島「手間かけますねぇ」

提督「まぁアイロンの方が綺麗に折り目つくらしいで。ワイは違い分からんけど。

   シワを伸ばす時は裏返して、当て布をしながらアイロンの重さだけで、

   サーっとやるんがええんや。んで表返して、折り目をしっかりつける」

鹿島「大変ですねぇ、まぁプリーツのスカートよりは楽に見えますけど」

提督「あれいちいち折り目ごとにやらなアカンやろしなぁ。んで終わったらハンガーかけて保管や。

   上はまぁ、シャツと一緒のノリでええな。階級章とかは外さなアカンけど」

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:30:37.60 ID:JhRgNIJIo

鹿島「エポレットとかはどう洗います? 私達も結構悩んでまして……」

提督「あれなぁ、ワイはブラシで適当に汚れ払う位やなぁ、洗うとか無理やろあれ」

鹿島「ですよねぇ」

提督「まぁ普段やったら制服もアイロンせんでも、ハンガーアイロン言うんやっけ、

   あれで蒸気当てたらいけるわ。時間無いときは霧吹きで湿らせてから干すな。

   それで匂いとかは取れるわ。ファブリーズは繊維が詰まる言うて嫌われてたなぁ。

   ホンマかどうか知らんけど」

鹿島「まぁ今回は観艦式用に気合い入れてますからね」

提督「せやせや。毎日こんなんやってたら仕事する暇あらへんで。

   よっしゃ次は帽子やな。革の部分に透明無色の保革クリームを適量塗り込んで、

   乾拭きするんや。ベルトも同じやな。間違っても靴用のクリームはアカンで。

   手とか服に靴クリームの色ついて大変なことなるからな。

   んじゃ後は帽子はブラシで汚れ取っておしまいや」

鹿島「お疲れ様でした」

提督「あんがとさん。てか鹿島終わってたんやったら先帰ってもよかったんやで」

鹿島「折角提督さんもいますし、おしゃべりしたかったんです」

提督「さよか。んじゃこの後ちょっとカウンターバーで引っ掛けよか」

鹿島「お供します、ふふっ」

332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/12(土) 03:31:04.81 ID:JhRgNIJIo

香取「ここまでは順調なんですよねぇ」

川内「でもあと一押しが足りないんだよねぇ」

大井「あぁもぅ! 提督も鹿島ちゃんを押し倒したらいいのに!

   納屋でズブりよ納屋で!」

北上「鎮守府に納屋ってあったっけ……?」

神通「四人ともお暇そうですね、当直手伝って下さいますか……?」

四人「「「「アイエエエエエ!?」」」」

おしまい
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 03:31:32.51 ID:JhRgNIJIo
ちなみに雨の日に革底の靴履いて思いっきり滑ったのは実話です。
あの時は怖かったww

では失礼します。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 11:27:07.11 ID:X7CpmUUy0
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 20:55:54.88 ID:63FLITHtO
ほしゅ
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 12:35:40.02 ID:Qfwtjoko0
ほしゅ
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 20:15:14.92 ID:gQF4+JkOo
数レス借ります。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/30(金) 20:17:03.23 ID:gQF4+JkOo

大淀「提督は……女性経験が有るのですか?」

提督「無い」キッパリ


ここは鎮守府のゲストルーム。堂々と童貞宣言する提督。


提督「兵道に色恋は不要。無駄でしかない。そういう話なら帰らせてもらう」

大淀(これは童貞をこじらせてますね……間違いない……)


一週間前……。

クリスマスで盛り上がる鎮守府。しかし提督は普段通り執務をしていた。

そこに艦娘たちがやって来て……。


卯月「しれいかぁ〜ん、メリクリだぴょん! プレゼント、欲しいぴょん♪」

提督「……そのような話、時間の無駄だ。早く執務室から出なさい」

卯月「わかったぴょん……しれいかんなんて、ぷっぷくぷーだぴょん……」シュン


次は……。


榛名「提督……もし良かったら、この榛名とクリスマスパーティ……一緒に行っていただけませんか?」

提督「……パーティに意味を見出せない。話は終わりだ」

榛名「……失礼いたしました……」シュン


そして……。


羽黒「あっ、あの! 司令官さんっ! こっ、このプレゼント、よ、よかったら、受け取ってくださいっ!」

提督「……部下と個人的な物品のやり取りはしない。帰りたまえ」

羽黒「……そ、そうですか……」シュン


最後に……。


如月「司令官、もうクリスマスですって! 本当に如月も驚いちゃう。今夜は二人で、お祝いしましょ♪」

提督「……年末年始も関係ないし、部下と個人的な交流はしない。出て行きたまえ」

如月「……えっ……ふぅーん……如月は、いつでも大丈夫なのですけれど……」シュン

339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/30(金) 20:19:54.07 ID:gQF4+JkOo

翌日の海軍軍令部。


大淀「……という感じなんです」

元帥「うーん、いかん、いかんぞ! 部下と馴れ合うのは論外だが、これでは信頼関係が生まれない。

それは、もっといかん! 今は上手く回っても、状況が厳しくなれば、組織が一気に崩壊しかねん」

大淀「提督は軍人気質で、とても真面目なのは分かるのですが……」

元帥「四角四面というか、融通が利かないというか……。人の上に立つには、もう少し丸くなってもらわんと……」

大淀「もともとガードの硬い方ですが、艦娘には特に壁を作っているように思えます」

元帥「女性になれてないから、扱いがわからんのかもな。こういう時は、一回、『経験』してしまうに限る」

大淀「……」

元帥「大淀君、頼まれてくれないか?」

大淀「はい。お任せください」ニコッ


その後……。

ここは鎮守府のゲストルーム。意味深なダブルベッドがある。


提督「こんな所に呼び出して、折り入って話とはなんだ?」

大淀「提督、部下とのけじめをつけるのは良いと存じますが、それも限度があります。

もう少し打ち解けてもよろしいのではないでしょうか?」

提督「そんな他愛もない話をするために呼び出したのか」


無表情のままの提督。


提督「軍は計算で動く。そこに感情の入る余地はない。部下との交流など意味が無いばかりか、

規律が緩むキッカケにしかならん。それにだ」

大淀「……」

提督「艦娘との情に溺れて破滅する提督を何人も見てきた。私は決してお前たちに心を許すつもりはない」

大淀「お言葉ですが、提督は余裕が無いように思えます。そのような姿は、部下の不安しか生みませんよ。

まるで世間知らずの箱入り娘のようですから。この人に命を預けていいのか心配になります」

提督「……なんだと?」

大淀「提督は男性の部下より、艦娘に特に冷たいように思われます」

大淀「提督は……女性経験が有るのですか?」

提督「無い」キッパリ


堂々と童貞宣言する提督。


提督「兵道に色恋は不要。無駄でしかない。そういう話なら帰らせてもらう」

大淀(これは童貞をこじらせてますね……間違いない……)

大淀「待ってください!」

提督「待たん」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/30(金) 20:22:51.35 ID:gQF4+JkOo

大淀が提督の手を取る。


大淀「小娘に子供みたいと言われて、逃げるのですか! そんなに艦娘が怖いのですか!

一回、経験してみればいいじゃないですか!」

提督「!」

大淀「なんでこの部屋に呼んだのか……提督なら分かっているはずです……」

提督「くっ……どうすればいいんだ……」

大淀「……裸になってベッドに寝てください……」


渋々服を脱ぐ提督。


提督「……これでいいのか……」

大淀「……恥ずかしいから目をつぶっていて下さい……///」

提督「……こうか……」

大淀「……ええ……///」


目をつぶると、突然、パシャ、というシャッター音。


提督「なんだ! おおよ……ど……」


なぜか目の前にスマホを持った元帥。


元帥「提督ちゃーーん。盛り上がってるとこ悪いのう」ニタニタ

提督「元帥閣下……なぜここに……?」

元帥「真面目すぎる君を、ちょっと柔らかくしようと思っての」

提督「柔らかく……?」

元帥「一回、『経験』してみんか? ワシとな!」ニマァ

提督「大淀は……?」

元帥「彼女にそんなこと、させるわけないじゃろ! ワシも海軍の端くれ、艦娘を愛しておるからな」

提督「」

元帥「もし断ったら、この裸でアホ面の写真を君のご実家に送るかもしれん。軍人の名門のな」

提督「」
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/30(金) 20:23:49.66 ID:gQF4+JkOo


提督が逃げようとすると、ドアが開いた。


ビリー提督「コンバンワー! 兄上です!」

提督「たっ助けてくれ!」

元帥「ホッホwwww 彼はワシが呼んだ仲間じゃよ」

ビリー提督「いやぁ、スイマセーン」ガシッ


ビリー提督がヘッドロックで提督の動きを止める。

それを見た元帥が、服を脱ぎ始めた。筋肉質でガッチリ熊体型。体毛が濃く、うっすら脂肪が乗ったジューシーな体。

レザーのブーメランパンツが黒く光る。


提督「ひっ……」

元帥「なに、心配いらん。天井の染みでも数えていれば、すぐじゃて」

ビリー提督「イザァ……♂」

元帥「ようこそ……『男の世界』へ……」

提督「あっ……あっ……ああああああああ!!!♥」

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/30(金) 20:26:12.22 ID:gQF4+JkOo

その後……。

鎮守府に視察にきた元帥。


元帥「大淀君……柔らかくなったのはいいんじゃが……」


ちょうど、提督が射撃訓練中の艦娘に差し入れをしている。


提督「みんな〜〜お疲れ様〜〜! クッキーのさしいれよ〜〜!」クネクネ


わらわら駆逐艦たちが集まって、クッキーをほお張った。


提督「いっぱい焼いたから、そんなにガッツかないの! アプリコットジャムもあるんだからね!」クネクネ

元帥「……ちょっと柔らかくなり過ぎじゃないかね?」

大淀「もともと固かったので、その反動が大きかったみたいですね。でも大丈夫だと思いますよ」ニッコリ


射撃場の双眼鏡をのぞく提督。


提督「摩耶ちゃん、ちょっと調子悪いのかしら? 的に全然当たってないじゃない」

摩耶「うっせ! オカマ野郎は黙ってな!」

提督「ダメよ、摩耶ちゃん。オカマを舐めちゃダメ。ワタシ、軍人の家系だから、

小さいころから鉄砲(意味深)をイジってたのよ? 腰と尻が大事なのよ! 的に当てたかったら……」

摩耶「当てたかったら……」

提督「腰をこう!」クネッ

摩耶「こう?」クネッ

提督「尻をこう!」プリッ

摩耶「こう?」プリッ

提督「射てッ!」

摩耶「!」ドーーン


双眼鏡を覗き込む提督。


提督「当たったわよ♥」

摩耶「へっ……提督……やるじゃねえか」


この提督が後に「オネェ提督」と呼ばれ、目覚しい戦果をあげたことは言うまでもない。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 20:26:58.62 ID:gQF4+JkOo
おはりです。
ボツネタの良い供養になりました。
ありしゃした。
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 20:53:40.61 ID:bBF4iE3Uo
おつおつ
元帥…w
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/05(木) 22:55:16.71 ID:PLHL9nUY0
久々に投稿 数レス
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/05(木) 22:56:47.77 ID:PLHL9nUY0
【まっけんちーず】


〜マルハチサンマル〜

提督「おはようございます、五月雨さん…、今日も一日、執務頑張りましょう…、はぁ…」

五月雨「提督?!どうしたんですか、そんな元気なさ、あの、提督、この書類の山は?」

提督「年始休み明けということで…やることが、文字通り、見ての通り、山積みです」

五月雨「あっ…、えっと、これは、いつまでに」

提督「今日中です」

五月雨「えっ?」

提督「今日中です」

五月雨「聞き間違え「 今 日 中 で す 」…うわぁ」

提督「適宜休憩をとっていただいて結構ですが、正直、今日は覚悟してください」

五月雨「うっ、は、はい!!」




〜ヒトフタマルマル〜

五月雨「提督、お昼は?」

提督「とっていただいて結構ですよ」

五月雨「ではなくて!提督の…」

提督「…一食くらい抜いても、死にません」

五月雨「あっ、それなら、うん、お付き合いします」

提督「本当に、自由に休憩に行っていただいても「大丈夫です!はい!」…ありがとうございます」

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 22:58:25.57 ID:PLHL9nUY0

〜ヒトナナマルマル〜

五月雨(この報告書、ああもう!江風ってば適当に報告しずぎ!!!)

   (「夜戦でイ級後期型を撃沈できてよかったです」とか、日記じゃないんだから!)

提督「どうです。そっちのほうは?」

五月雨「…妹の戦果報告書がひどいなあって思います」

提督「いえ、そうではなくて。進捗ですね」

五月雨「あっ、は、はい!もうすぐ内容のチェックは終わるので、最終確認お願いします!」

提督「…なんとか、今日中には終わりそう、ですね」

五月雨「本当に、『今日中』ですね」

提督「付き合わせてしまい申し訳ありません」

五月雨「いいんです!私、秘書艦ですし、それに…」
  
   「艦隊設立初期から、ずっとこうやってやってきたじゃないですか!ね?」

提督「…本当に、私は良い娘に出会えましたね」

五月雨「ふぇ?!…え、えへへへ。うん!あと一息です!提督、頑張りましょう!」

提督「はい」



〜フタサンサンマル〜

五月雨「や、やっと、お、おわ、終わったぁぁああああ…」

提督「はい、これで、ふぅ…大方、片付きましたね」

五月雨「うう、疲れました。お風呂に入って、ゆっくり寝たいです…ね」

提督「戸締りがありますし、ちょっとデスク周りの片付けもしたいので、先にあがって下さい」

五月雨「は、はい。提督、お疲れ様でした。お先に失礼しますね」

提督「はい、本当にお疲れ様でした。……ふぅ」

  (これ以上、付き合わせてはいけませんね。あと少し、自分で片づけましょう)
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 23:00:01.39 ID:PLHL9nUY0
〜中央庁舎・廊下〜

????(あれ、こっちだったかしら?それとも、こっち?)

????(Oh my god . Where’s my room?)

五月雨(今日は本当に疲れました。結局、お夕飯も食べてないし…)

   (お腹すいたなあ…)

????(あ、あの娘!!確か、秘書艦だった娘よね?)

????「Hey!!そこの、貴女!!」

五月雨「えっ?あれ?どうしてサラさんがここに?」

サラトガ「Sorry.アイオワとBath roomに行ったは良いのだけど、帰り道がわからなくて…」

五月雨「そのアイオワさんは?」

サラトガ「先にあがって、部屋に戻ってるって言ってたわ」

    「きっと、サラが道がわからないの、うっかり忘れてしまったんだと思います」

五月雨「そうだったんですね。わかりました!海外艦の寮はこっち…」

   クキュルルルルル…

サラトガ「What’s?この音は?」

五月雨「あぅ…」

サラトガ「サミィ?」

五月雨「あ、やっぱりサミィなんですね。じゃなくて、ほんといったい何の音 クキュルルルル… っ!!」

サラトガ「Ah…、その、サミィ、Hungryなの?」

五月雨「…今日一日執務で忙しくて、朝ごはんしか食べてないんです」

サラトガ「それは大変!!」
  
    (こんなに細い娘が食べていないなんて!きっと倒れてしまうわ!!)

    「ねえサミィ、食堂はどっち?」

五月雨「この廊下をまっすぐ行って…」

サラトガ「今すぐ行きましょう!Hurry!!」

五月雨「え?サラさん!あ、ちょっ」
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 23:02:28.10 ID:PLHL9nUY0

〜食堂〜

五月雨「あの、サラさん、いったい何を?」

サラトガ「サミィは座ってて?サラが今料理をつくりますから」

五月雨「え、そんな!いいですよ!少しくらい食べなくても大丈夫 クキュルルルル… あぅ…」 

サラトガ「フフッ、でも体は食べたいって。簡単なものだから、ちょっとだけ待ってて下さいね」

五月雨「あ、はい」





サラトガ「できました。Macaroni and cheese です

五月雨「まっけんちーず?…あ、マカロニとチーズ」

サラトガ「That's light. 簡単にできて、お腹もいっぱいになるの。よかったらどうぞ」

五月雨「本当にいいんですか?」

サラトガ「ええ、もちろん」

五月雨「い、いただきます!!」

モキュモキュ…モキュモキュ…

五月雨(味は、うん、やっぱりチーズですね!ちょっと大味ですけど…、おいしい!)

   (量もあって、これはお腹もいっぱいになりますね。うん)

サラトガ(口いっぱいにほおばってる。とってもお腹がすいてたのね)

    (まるでハムスターみたい。フフッ、So cute.)






サラトガ「どうでしたか?本当は、ターキーサラダサンドウィッチでも作れればよかったんですが」

五月雨「いえ!これもおいしいですよ!ありがとうございます!」
   
サラトガ「そう?よかったわ」

五月雨「はい、まさかこの時間に暖かい料理が…食べられ…ふぁあ…」

サラトガ「サミィ?」

五月雨「うう…ん、疲れて…お腹いっぱいで、ちょっと眠く…」

サラトガ「今日は忙しかったって言ってましたものね」

五月雨「…はい。だから…んん」

サラトガ(眠たげな目、必死にこするしぐさ、ちいさくて、かわいらしくって)キュン

五月雨(ここで寝ちゃダメ!でも、とっても、ねむくって…   わぷ!!!さ、サラトガさん?」

サラトガ「眠かったら、寝てもいいんですよ?」ギュッー

五月雨「え、で、でも」

サラトガ「サミィは今日一日、がんばりました。だから、ゆっくり、お休みしても大丈夫」ナデナデ

五月雨(サラトガさんの腕の中、あったかい。それに柔らかくって、いい匂いもして、なんだか毛布みたい………ん…)

サラトガ「……Good night サミィ」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 23:03:36.56 ID:PLHL9nUY0


「Hey Sara!Where are you!」

サラトガ「Iowa? I’m Here!」

アイオワ「You! Why are you……Hmm? どうしてこの娘と一緒に?」

サラトガ「誰かさんが私を置いていくから道に迷って、たまたまね」

アイオワ「Oh… Ah...Sorry」

サラトガ「Never mind」クスクス

アイオワ「それにこれって、Cheese? なに?料理でもしたの?」

サラトガ「サミィ、今日ほとんど食事してないらしくって、だから、Macaroni and cheese をね」

アイオワ「それで、お腹いっぱいで寝ちゃったと」

サラトガ「ええ。とってもかわいいわ」ナデナデ

アイオワ「Hmm…」

サラトガ「?」

アイオワ「でも、この娘どうするの?」

サラトガ「え?アイオワは、この娘の部屋は…?」

アイオワ「Destroyer’s dormitoryの場所はわかるけど…、Room numberまでは知らないわ」

サラトガ「Oh my god. どうしましょう?」

アイオワ「とりあえず、My roomに連れていきましょう?この娘小さいし、私たちのベットでも大丈夫よ」

サラトガ「そうね、そうしましょうか」

351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 23:07:14.13 ID:PLHL9nUY0

〜翌朝〜

白露「ていとくー!!五月雨ここにいない?!」

提督「白露さん?いえ、昨日は日付が変わる前には、五月雨さんにあがっていただきましたが」

白露「えっ?そうなの?じゃあ、いったいどこに…」

提督「部屋に、いなかったんですか?」

白露「同じ部屋の春雨に聞いたら、そもそも部屋に帰ってきてないって」

提督「五月雨さんに限って、無許可でどこか遊びにいくなんて考えられませんし…」

白露「まさか、…誘拐、とか?」

提督「鎮守府内で考えにくいとは思いますが…、、一応その線も含め、まずは捜索ですね」

白露「わかった!とにかく伝えるね!!」

提督「あ、あまりことは大きく!!……言ってしまいましたか」







〜アメリカ艦自室〜


サラトガ「Hmm…」

アイオワ「Good morning Sara. Here you are」

サラトガ「Coffee ? Thanks.  んーでも、静かで、いい朝……、ちょっと外が騒がしい?」






「サミィがさらわれたんだって!キヨシーが言ってた!」

「そんな!?」

「…それが本当なら、犯人を、すこし、懲らしめてやらないとね」

「ポーラ!五月雨が見つかるまで、今日は飲んじゃダメだからね」

「大丈夫ですザラ姉さま、さすがにそこはわかります。早く見つけてあげないと」

「グラーフたちはもう探してるんですって、私たちも!」







サラトガ「…Oh my god」

アイオワ「…Give me a break」

五月雨「」スピー
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/05(木) 23:09:22.75 ID:PLHL9nUY0
終わり ひまを見つけて、アイオワとかコマとか、ドイツ艦もかけたらいいなあって思いました。(小並感)
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 23:15:29.47 ID:pCjkAuIHO
五月雨ちゃんマジ天使
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 23:40:41.06 ID:w93PK1IBO

可愛いなあ
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 00:09:15.24 ID:Iq4Tr9a6o
おつおつ
ええな
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 06:57:11.53 ID:yjlSRLE8o
数レス頂戴します
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 06:57:45.53 ID:yjlSRLE8o



天龍「……あ」

提督「……」


天龍「おい提督」

提督「……」


天龍「おーい。……寝てんのか、なら起きてくれよ」ペシペシ


提督「……、何」パチ


天龍「時計見ろ時計」


提督「……」

提督「2017年だな」


天龍「おう」


提督「……それで、なんで起こした」


天龍「なんでって明けたからだろが」


提督「何が」


天龍「年がだよ」


提督「……ふむ、それはよかったな。おやすみ」


天龍「おい」


提督「なんなんだ」


天龍「なんなんだじゃねぇよ年が明けちまってんだぞ。なんかもっと他にあるだろ」


提督「寝たり」


天龍「まずは寝ることから離れろ」


提督「喧しいやつだな。眠いわ頭がガンガンするわでどうしようもないんだ、ほっといてくれ」


天龍「変に慣れない酒飲むからだろ。あんたは大人しくクリスマス余りのシャンメリーでも飲んどきゃよかったんだよ」


提督「真っ先に酎ハイ一本で顔真っ赤になるやつにだけは言われたくない」


天龍「うるせぇ酎ハイのアルコール度数舐めてんじゃねーぞ」

358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 06:58:40.12 ID:yjlSRLE8o



天龍「つかもう新年だぜ提督。気付いたらあっという間に零時越えてやがんの、毎年思うけど案外何の感慨もないもんだな」


提督「元日の朝に餅が出て初めて年明けを実感するタイプだからよく分からん」


天龍「じゃあ餅出なかったら年終わらねぇのかよあんたは」


提督「今まで出てきたからなんとか年を越せてきたんだ……そんなかんじだ」


天龍「あー分かった、酔っぱらいのボキャブラリーなんてそんなもんだよな」


提督「もう大分抜けたはずだ」ゴシ


天龍「どうだろな。茶飲むか? 冷めちまってるけど」トポポ


提督「何も無いよりは嬉しい、すまんなありがとう」ズゥ


天龍「そりゃよかったぜ」

359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 06:59:30.36 ID:yjlSRLE8o



天龍「ところでこの惨状見てくれよ提督。居間が嵐の後だ、鬼の宴会行列が素通りでもしちまったのかなこれ」


提督「正月太りとはよく言うが、米菓食い荒らして酒瓶転がせばそりゃ5キロは簡単に太れるだろうな」


天龍「なんで大晦日に食う珍味シリーズってあんなに美味いんだろな」


提督「お前いかくん一袋は食ったんじゃないのかこれ」パサ


天龍「ぎゃははこりゃ後で食いすぎた自分に後悔するパターンだな!」

天龍「……はぁー」ズーン


提督「ばか○けも壊滅してるぞ。カロリー計算気をつけておけ」


天龍「それはあんたも食ってたろ」


提督「挙句の果てに今日から一月か、どうせ朝飯に磯辺焼きとか雑煮とか食いたがっちゃうんだろうなおれたちは」


天龍「摂取カロリーがマッハでやべぇよどうしよう提督」


提督「そうだなランニングでも行ってきたらどうだ。ひと月ぐらいちゃんと頑張れば摂取カロリー分は消費できるだろう」


天龍「なんだって痩せるのは太るより辛いんだろ」


提督「苦労せずに太ったぶんのシワ寄せだからな」


天龍「おうそんなこと言ってたらちょうどテレビでシャイプアップ系アイテムのCMが挟まったぜ。これは買いだよな提督?」


提督「太るだけ太っといて痩せる為に金使うってとんでもなく馬鹿らしくないか」


天龍「いいだろ新年だし。景気の為にもパーッと使おうぜ」


提督「その提案は大晦日にするべきだったな。気分的にそっちのが使えるもんだ」


天龍「どうせ大晦日は大晦日で新年を文句に逃げるつもりだったんだろ?」


提督「よく分かってるな」


天龍「……」

提督「……」



天龍「わんだーこあーっ!」


提督「やかましい」

360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 07:00:18.54 ID:yjlSRLE8o



提督「天龍」


天龍「ん」


提督「お前さんは寝ないのか」


天龍「まだ寝る気はねぇけど」


提督「日の出見れなくても知らんからな」


天龍「うるせぇオレは絶対寝ないからな。オレには年始直後の深夜にやるシネマ観る仕事が残ってんだ」


提督「そんなモン録画だけにしておけ、徹夜してまで観る価値ないシリーズだろうに」


天龍「分かんねぇかな、この深夜のテンションで観るからこそ荒唐無稽なB級モノが世界水準なA級になるんだぜ」


提督「お前は自分を騙してまで映画観たいのか」


天龍「さーて今年はどんなラインナップだろなぁ、去年は割と豊作だったんだよな」ポチポチ


提督「お前もしかして今までずっと起きてたのか」


天龍「おう、オレ以外全員寝たぜ。あんたを含めてな」


提督「お前もしかして朝までずっと起きてるつもりか」


天龍「おうよ、そうすりゃ日の出が間違いなく見れっからな!」

天龍「我ながら世界水準のその先を往く作戦だと自負してるから褒めてくれてもいいんだぜ?」サムズアップ


提督「馬鹿言え。毎年毎年そんなこと言って結局寝ちゃって起きれなくて泣きを見るのは誰だ」


天龍「あぁん? 誰の話だよそりゃ、そんなヤツがいるなら今年はちゃんと起こしてやりゃいいじゃんかよ」スットボケ


提督「その約束も毎年毎年してるのに起こしにいっても全然布団から出ないのは誰だ」


天龍「いや誰だろうなさっぱり検討つかねぇよ、ほんとにここの住人かそれ?」スットボケ


提督「……いいかよく聞け。約束ってのはお互いが果たそうとするから成立するんだ。一方的な努力じゃ成立せんのだ」

提督「おれが起きろと声張り上げてもお前が布団を手から離さなきゃなにも……」ピタ


天龍「どうしたよ?」


提督「……もう文句がなにも出てこん、またあたまいたくなってきた」ゴロン


天龍「そっか」ケラケラ

361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 07:01:10.72 ID:yjlSRLE8o



天龍「なぁ提督さま、重ねて聞いちゃって悪いけど初詣とかの予定は決まってるのかよ?」


提督「……さぁ」


天龍「おいおいしっかりしろよな、そういう行事は大黒柱がちゃっちゃと決めてくれねぇと」


提督「おれはまだ16年を生きてる、来年のことなんて考える気がない考えたくもない」

提督「17年が来た、そうか、ところでそれが何になるんだ、何もめでたくない。年が進んだだけだ、数字が変わっただけだろう」


天龍「なんつーか無気力だなあんた」


提督「無気力にもなるだろう……起きたらまずこの戦場跡を掃除、次にお前たちを叩き起こさなきゃならんのだと考えたら」


天龍「あんたはなんだかんだでいつも忙そうだな。内容自体はおっそろしいぐらい平和だけどよ」


提督「平和なモンか、何せお前たちはまるで起きようとしないからな。起こせ起こせと懇願してくるわりに全然起きないからな」

提督「で起こせなかったら文句言われるのはおれときた。状況証拠なんて見るまでもなくおれの責任になるだろう」

提督「……なんだそれは理不尽にも程があるだろうが。そんな調子の年初めでどう新年を歓迎しろというんだ」


天龍「ぎゃはは! 残念だったな、あんたがどうこう言おうと日は昇っちまうんだよ」

天龍「でもオレたちの晴れ着とか見たくねぇの? 正月とか特有のレアものだぜ?」


提督「……それ追加だ、年明けの条件に」


天龍「あはは子煩悩なこって! おっそうだ、あんただけ新年早々109回目叩いてきたらどうだ?」ケラケラ


提督「……うるさいなとりあえず早く寝ろ、けっきょくその初詣の為の晴れ着の着付にも時間掛けるんだから」

提督「何なら絞め落としてでも寝床に転がってもらうぞ、気絶なら蘇生すればすぐ起きるし」ガシ


天龍「ぎぇえやめてくれオレにはシネマがぁああっ」バタバタ


提督「暴れるんじゃない違うところまで絞まるぞ」キュッ


天龍「うぁこれマジのやつだ分かった分かったよもうっ! 寝るってば! 寝るから放してくれよっ!」ギブギブ

362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 07:02:05.04 ID:yjlSRLE8o



提督「」ゴソゴソ


天龍「……なんだ、今からもう片付けちまうのか」


提督「……起きてこのあり様じゃ寝覚めが悪い。今やれることは今やることにした」ガサガサ


天龍「ふーん。おうそうだ、ミス世界水準ブレイカーのオレさまが手伝ってやってもいいぜ?」


提督「随分調子良さそうだな、……それが起きてるための口実のつもりならどうなるかは勿論承知のうえだろうが」グシャァ


天龍「……ちぇっ、じゃあ大人しく寝てきてやるよ感謝しろよな」ヨッコイセ


提督「ああ行け」ポイッ


天龍「おっす」テク


提督「いや待て」


天龍「……なんだよ行けっつったり待てっつったり」ピタ


提督「ちょっと来い」


天龍「今度は来いかよなんだってんだおい」トテトテ


提督「襟はだけてるから寝るときにはしゃんとしろ、新年早々風邪ひくぞ」パッパッ


天龍「おぅ悪り……いや待て、あんたがさっき絞めようとしたからこうなったんじゃ……」


提督「この分だと日の出までは四時間弱……おれもあともう一時間程度なら寝れそうだな」ブツブツ


天龍「このやろ棚上げしやがったな……まぁいいやもう」


提督「おやすみ天龍」


天龍「あぁ、それじゃな」テクテク

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 07:03:12.12 ID:yjlSRLE8o



天龍「……おっと、そうだ」ピタ

天龍「なー、言い忘れねぇうちに一応言っておくぜ」


提督「?」




天龍「今年もよろしくな、提督っ!」ニコ


提督「……、ああ。こちらこそだ」

364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 07:04:10.92 ID:yjlSRLE8o
ここまで。……何、もう正月も年始休みもとっくに終わってるって? バカなっ(絶望)
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 08:12:21.11 ID:L3qecsymO
艦娘がタバコ吸うスレがあったけどその続編のスレ書いてみたいんだけど

書いてもいいのかな?
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 10:34:10.18 ID:kPXFQWQsO
わざわざ立てるほどの量でなければここて良い
ある程度あるなら普通に続編としてスレ立てした方が良い

はず
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 10:37:58.21 ID:L3qecsymO
数で17〜8銘柄ぐらいあるかな?

スレ立てた事無いんで

時間かかると思うけと何とかまとめて

書き込めたい
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/08(日) 13:39:07.39 ID:ZF/AVc97o
正月天龍ちゃんおつ
確かに太りやすそうだもんな…(夏ビキニグラ見つつ)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 01:49:25.45 ID:oEMm9lzxo
>>367
1〜2銘柄分ここで投稿して、様子をみるのもありだよ

感じをつかんだら、スレを立てて、ここに投稿した分を含めて引っ越すとかね

リトルシガーとかシガリロとかあるとうれしいな
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 12:49:55.56 ID:QcPoV6rGO
数レス借ります

一様タイトルは

提督「喫煙所が欲しい2」
冒頭と一銘柄書き込んでみます
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:02:37.14 ID:QcPoV6rGO
提督「いつも悪いな」

店主「提督が吸ってるヤツ中々売ってる所少ないからな、仕方ない」

店主「コンビニでも売ってる所はあるが、鎮守府からだと自転車でも行きで30分ぐらいか?そう抜け出して買いに行く訳には行くまい」

提督「店主の店で取り扱ってくれてて有難いよ」

店主「にしても、ここは眺めがいいな、提督にタバコを届けるついでに、眺めながら吸う一本は格別だね」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:15:34.22 ID:QcPoV6rGO
霧島「提督〜」

提督「おう霧島」

霧島「ここでしたか‥って店主さん?」

霧島「ここは軍事施設なんで一般の方の立ち入りは制限されているんですけど?」

店主「そう固いこと言わないでよ霧島さん、顔見知りのお得意様ですから」

霧島「鎮守府から一番近いお店ですからね、酒保では中々売ってない商品を取り扱ってくれるのと、24時間あいてるのは感謝してます」

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:37:48.45 ID:QcPoV6rGO
霧島「提督か吸ってるから、私も一服」

提督「霧島はピース・アロマか」

霧島「ええ香りが良いのと、祈りも込めて」

ピース・アロマ 500円 (タールとニコチン忘れた)
香りがいいピースのちょい高級品、霧島が吸ってるのが似合ってそうなんで決めました

店主「霧島さん!火付けるの待った!」

店主「せっかくだからこっちを吸わせてあげる」スッ

店主「ザ・ピースだ」

霧島「金属製のケース?」パカ

霧島「あ、あのこれ‥」

店主「思いっきり剥がしちゃっていいよ〜」

ザ・ピース 1000円 タール10mニコチン1.0m
ピースの高級品、香りがいいのと雑味が無さが売り







374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:57:40.52 ID:QcPoV6rGO
霧島「いつも吸ってるのより雑味が無いですね」

提督「俺も一本頂こう」

店主「どお?こっちに乗り換える気無い?」

霧島「倍の値段なんで‥控えさせて頂きます」

店主「それは残念」

店主「月一ぐらいの贅沢で購入して頂けると有り難いけどね〜」

霧島「あ!提督、大淀が探してましたよ?」

提督「しまった!執務室に戻るか」

店主「では自分も店に帰りますか」

霧島「にしても、店主さんどうやって鎮守府に入ったんですか?門番の艦娘が居るばすなんですけど?」

店主「門番さんに、お土産渡してね、すんなり通してくれたよ〜」

霧島「うちの鎮守府ガバガバだな・・・」
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 14:35:52.68 ID:THNd2tx4O
もう一銘柄

暁「提督ここに居た!」

提督「なんだ?暁」

暁「提督なら教えてくれると思う」

暁「レディーに相応しいタバコ教えなさいよ!」

青葉 「 何か面白い事発見!」

提督「え〜と言ってもな・・」.
タバコはそこそこは詳しいが暁に相応しいと
なると、ここは店主さんに・・チラ

提督「店主さん、なんかいいの無いか?」

店主「俺に振るか!」
とは言うものの暁さんはどう見ても子供にしか
見えないんだよな・・
個人的には吸って欲しく無いんだが、下手なの
勧めると、自分に合うタバコを探して吸いまく
る事になりかねんな

店主「無い訳じゃ無いが‥今手元に無くてな、一週間程時間をくれないか?」

店主「そしたらレディーに相応しいタバコを用意出来る」

暁「約束よ!」

店主「約束しよう、証人は青葉さんだ」

青葉「私ですか?」

店主「この事を鎮守府中に広めていいよ」

青葉「これは面白い事になりました!」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 14:50:36.08 ID:THNd2tx4O
暁「じゃあ約束したからね、」トテトテ

提督「然しあるのか?暁に相応しいタバコ」

店主「あるにはあるがあの子にはまだ吸って欲しくは無いな、提督と青葉さん!後数人に協力してもらって吸わせないようにしよう」

店主「作戦はこうだ‥ゴニョゴニョ」

提督「なるほど」

青葉「青葉も協力させて頂きます」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:06:25.36 ID:THNd2tx4O
約束の一週間後の前日

提督「長門、陸奥!」

長門「このビックセブンに用か?」

陸奥「あら提督」

提督「フタヒトマルマルに店主の店に来てもらえないか?鎮守府内では話せない用がある」

長門「鎮守府内でもか?」

提督「店に行く事は話しても構わないが、内容については箝口令をしく」

提督「後何人か話さないといけないからこれで」

陸奥「長門‥これって‥」

長門「大規模作戦か?」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:26:44.04 ID:THNd2tx4O
フタヒトマルマル店主の店

陸奥「店主の店って二階がイートインコーナーになってるのよね〜」

長門「うちの呑兵衛どもの二次会の場所にもなってるがな‥」

川内、筑摩「いらっしゃいませ〜」

陸奥「鎮守府が静かだなって思っていたら、ここでアルバイト?」

川内「提督にはちゃんと許可はもらっているよ」

川内「でも今日は上の階は掃除するとかで利用出来ない事になってるけど、長門達が来たら上に通せって提督が、他に大和さんや赤城さんも来てるよ」

長門「うちの主力が集まっているのか‥これは大規模作戦の前触れか?」



379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:57:54.06 ID:IBcVkCtiO
店主「長門さん陸奥さん来てくれてありがとう」

長門「提督と大淀は分かるとして、大和と武蔵、赤城、加賀、金剛に霧島‥主力が集まっているな」

長門「だか何故青葉と憲兵さんも居るんだ?」

店主「それについては自分から話す」

店主「最近暁がレディーに相応しいタバコを店主が用意してくれるって話は聞いてるか?」

憲兵「聞いています、自分としては吸って欲しくは無いですが‥」

武蔵「自分も聞いた、清霜もタバコ吸いたいって言い出した」

店主「清霜さんもか‥ついでだ清霜さんもこの計画に巻き込もう!暁さんにタバコを吸わせない作戦に」

長門「大規模作戦では無かったのか、だか暁にタバコを吸わせないって考えに、このビックセブン協力しよう」

金剛「私も協力スルネー」

霧島「姉様が協力するなら私も」

赤城「暁も清霜もタバコ吸うって感じしないものね〜」

加賀「ここは大人としてタバコを吸う事を辞めさせましょう」


380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 16:33:58.80 ID:7iqDXGhJO
提督「所て何用意したんだ?暁に相応しいタバコを?」

店主「ああ‥[こいつ]を用意した、これなら暁さんが言うレディーに相応しい物だ」

提督「[これは]‥確かに[これ]なら暁が言うレディーに相応しいタバコだ」

霧島「提督このタバコ知っているんですか?」

提督「知ってるも何も[これ]なら文句も言いようが無い極上品だ、値段も結構する」

提督「だが暁には早く無いか?」

店主「吸わせたく無いって話なら、クソ不味いタバコを渡すさ、だか彼女(暁)は淑女に相応しいタバコをって言った、下手なタバコを渡せば、これは自分には相応しく無いって事で自分に合うタバコを探して吸い始めるだろ?」

店主「それが周りにどんどん広がって結果、鎮守府の艦娘全員吸うって話になる可能性だってある」

店主「中にはタバコを吸う姿が想像出来ない子も居るだろ、特に駆逐艦」

大和「確かに‥タバコは吸ってはいますが‥駆逐艦にはあまり吸って欲しくは無いですね‥」

店主「いずれは吸い始めるとは思うが、今はタバコを吸うのは早いと思わせればいいかな?と思ってる」

店主「それで作戦はこうだ!ゴニョゴニョゴニョ」

大淀「この作戦なら上手く行きそうな感じしますね」



381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 16:49:06.57 ID:7iqDXGhJO
店主「この作戦には赤城さん加賀さんの演技力もかかってる頑張って欲しい」

赤城「上手く行くかしら〜」

加賀「少し自信がありません‥」

店主「ふたりにはやる気を持たせる為にこれを用意してあるだから、折角だから食べよう、全員と後下のふたりにもね」

青葉「この計画に加担したとは言え、おこぼれにありつけるとは思いもしませんでした」

赤城「一航戦の誇りにかけてこの作戦成功させてみせます」

加賀「流石に気分が高翌揚します」

川内、筑摩「店主さんありがとう〜」大声
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 17:04:48.78 ID:7iqDXGhJO
そして約束の日

店主「にしても随分集まったな‥」

提督「いや今回はこの日の為に全員休みにしたからな、大淀が頑張ってくれたよ」

大淀「調整が大変でした、にしても全員居るのは驚きました、青葉が面白半分に記事にしてましたからね、興味半分冷やかし半分って所でしょうか?」

383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:03:02.32 ID:+cjLZ3OTO
暁「店主さん!約束の日よ用意は出来たのかしら?」

店主「ああしっかり用意した、淑女(レディー)に相応しいタバコだ」スッ

霧島「このタバコって・・・」

暁「霧島さん知ってるの?」

霧島「知ってるも何も・・確かにレディーに相応しいタバコです」

店主「お!流石艦隊の頭脳と言われてる霧島さん、博識だね〜」

霧島「まさかコイーバを用意するとは・・・」

店主「ああ・・コイーバクラブだ」

コイーバクラブ 20本入り3320円 10本入り1680円
キューバ産葉巻のトップメーカー、プレジデントサイズの葉巻一本2000円クラスがザラ、高いのだと一本4000円もする、コイーバクラブはシガリロ(細く短い葉巻)です

霧島「キューバ産タバコの高級品メーカーです」

暁「た・・高いの?」

霧島「高いですよ、葉巻一本2000円以上がザラですから」

暁「ウワワワ」

店主「その中でも手軽に吸えるジガリロって種類になるけどね、ジガリロって言うのは細く短くした葉巻だ、初めて吸うならこれくらいからのがいいかな?」

暁「あ・あのお値段はどれくらいするの?」

店主「20本入りで3320円だったかな?まぁ普通かな?」

暁「ふ・普通じゃ無いわよ!なんでそんなに高いのよ!」

店主「いや極々普通の値段なんだけどな‥」

アカツキガタオレタ!ナニ!

店主「淑女(レディー)に相応しいと思って用意したんだが・・・気に入らなかった?」

暁「そ・そんな訳無いわ!流石は店主さんと思っていた所よ!お値段聞いて驚いただけ、レディーの為に高級品を用意してくれたんだから!」

384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:26:21.55 ID:+cjLZ3OTO
店主「それじゃ咥えて・・火付けるよ」

マッチを取り出す

暁「何故?マッチを取り出すの?いつもはライターとか使っているじゃ無い?」

店主「タバコの香りがダメになるからね、葉巻に火を付けるならマッチかガスライターがベストだ、オイルライターなんかで火付けるなんてカッコ付けの馬鹿のやる事だ!タバコを何だと思っていやがる!」

店主「オイルライターは火を付ける為の道具
マッチやガスライターはタバコに火を付ける為の道具だ」

店主「タバコ農家や職人さんに感謝を込めてタバコを味わって欲しい」

暁「こ・・高級品だもんね!火を付ける道具もちゃんと選ばないとレディーとして失格よね」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:37:43.65 ID:+cjLZ3OTO
店主「そう言えば清霜さん、武蔵さんから聞いたけど、清霜さんも吸ってみたいって言ってたよね?折角だから一緒に吸おう」

清霜「いいんですか?そんな高級品を」

武蔵「戦艦を目指しているんだろ?折角だ何事も経験だ!戦艦に近づく一歩の為にな!」

清霜「はい!」

店主「それじゃ火付けるぞ」

暁&清霜 ドキドキ

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 19:17:24.03 ID:IBcVkCtiO
マッチ シュ ボォォォ

暁&清霜 スー

暁&清霜 ゲホゲホゲホゲホ

暁「喉かイガイガするー」

清霜「喉が激辛料理を食べたみたいな感じです」

店主「まだタバコを吸うのは早かったか」

提督「身体がまだタバコを吸うのはダメだって拒絶反応だな」暁のをヒョイ

武蔵「戦艦への道は厳しいぞ」
清霜のをヒョイ

憲兵「これに懲りてタバコを吸わない事を勧めます」

店主「まぁそれが分かっただけでも良かったかな?」

提督「暁の吸ったやつは勿体無いから俺が吸う」

武蔵「清霜のやつはこの武蔵が貰うぞ?」

店主「こうなる事は予想してたけどね、それだと嫌な経験しただけになっちまうからな、しっかりお土産用意してあるよ・・・老舗虎屋のどら焼きだ」

店主「いつも店利用してもらっているからね、還元って事で全員分用意した」

ウオオオオオ!

提督「海外艦為にケーキも用意してあるぞ、それといつも頑張ってくれてる潜水艦達にはどら焼き2個だ」

店主「提督と俺からの細やかなプレゼントって所か?」

提督「食堂に用意してあるから食べて来い、後喫煙者はここに用意してるからな、お茶も準備してある」

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 19:53:28.87 ID:IBcVkCtiO
赤城「聞きましたか?加賀さん?」

加賀「聞きました赤城さん」

赤城「老舗虎屋のどら焼きですよ?」

加賀「間宮の甘味は絶品ですが虎屋のどら焼きはまた違うんでしょうね」

赤城「食堂のやつは全部食べちゃっていいって事ですよね?早い者勝ちって事で」

加賀「ここは譲れません」

赤城「一航戦の誇りにかけて」

加賀「気分が高翌揚します」

大和「何処に行こうとしているんです?」

赤城&加賀「もちろん食堂です!」

武蔵「ヤバい!大和ふたりを取り押さえろ!」

加賀「大和さん離して下さい!」

赤城「武蔵さん!私のお腹がどら焼きを求めているんです!」

大和「私が力負けしてる!」

武蔵「なんて力だ!長門!陸奥!手伝ってくれ」

長門「ビックセブンの力なめるな!」

陸奥「行かせないわよ」

赤城&加賀「ウオォオオオオオ!」

長門「戦艦4人がかりでも止まらないだと?」

陸奥「流石に危ないかも」

金剛「ヘイ霧島!加勢するネ」

霧島「取り押さえてみせます!」

赤城&加賀「離せ〜!」

金剛「食べ物がかかった時の一航戦のパワーを見くびってました」

霧島「タバコを吸わない人は急いで食堂に行って確保して下さい!いつまで抑える事が出来るか分かりません!」

大和「一航戦に全部食べられちゃいますよ!」

ソノフタリトリオサエテオイテ!ハヤクイクデチ!
ゼンブクワレルッポイ!!
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

店主「おお〜〜みんな早い早い」

提督「凄いな鎮守府一早い島風が抜かれているぞ!」

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 20:50:09.56 ID:dXPucsUSO
大淀「プ・・上手く行きましたね」

残った艦娘????

武蔵「ここまで上手く行くとは思わなかった」

憲兵「協力したかいがありました」

赤城「私迫真の演技だったでしょ?」

加賀「上手く騙せました!」

球磨「全て嘘だったクマ?」

店主「いやタバコは本物だ、どら焼きもケーキも本当、、暁&清霜がああなるのは確定していたんだ」

艦娘?????

店主「だって葉巻の吸い方教えて無いもん、初心者がああなるのは寧ろ必然なんだよ」

妙高「にしてもチョット酷く無いか?」

提督「確かに酷いとは思っている、だかあれでタバコを吸いたいって思っている人を思い止まらせるなら、今回の事は大成功だと思う」

龍田「天龍ちゃんの顔が引きっつていたわ」

店主「葉巻は吸うものじゃなく吹かす物だからな、普通のフィルター付きのタバコのみたいな感覚で吸うと、暁&清霜みたいなる」

店主「それでも葉巻はキツイからな軽いタバコ吸ってる人にもお勧め出来ん」

店主「折角の高級品だ吸いたい人だけでコイーバを吸おう」

店主「にしても迫真の演技だったね」

加賀「ええ浪花屋のたい焼きを頂いたんですから」

赤城「加賀と計40匹!セリフを取る訳じゃ無いですか
気分が高翌揚します」

艦娘達 なるほど!買収されていたのか!されてなかったら今頃食堂爆撃されていたな!

結構荒いですがこんな所で
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:05:24.42 ID:C3wuo7TxO
おつつ
コイーバ・クラブとはたまげた
意外で良かった
てっきりココアシガレットとかだと思ってた
あと細かい所だけど、霧島は提督じゃなくて指令って読んでた気がする
みんな結構こだわる所
wikiにセリフがあるからチェックしとくと吉
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:06:46.22 ID:Reih/PrVo
おつおむ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:48:41.51 ID:lJDxNbuMO
文章のリハビリに、数レスお借りします。
とあるアーティストの曲からインスパイアされたものです。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:49:40.29 ID:lJDxNbuMO
戦争が終わって、5年が過ぎていた。

俺は軍を辞め、今はしがないサラリーマンだ。
あの頃は提督や司令なんて呼ばれていたが、今俺をそう呼ぶ者など、もう誰もいない。

自分の元にいた艦娘達とは、着任当初は必要以上に仲良くするつもりは無かった。
結局戦争が終わる頃には、予想以上に仲良くなってはしまったのだが。一つだけ、俺が頑なに守り通した事がある。

それは自分の本名は決して教えず、また、艦娘達の本名も訊かない事だ。

戦場にいた事が、出来るだけその後の心に、影を落とす事がないように。
彼女達の記憶をより強固にしてしまう固有名詞を、持たせないように。
それはせめて、少しでもそう言った形の情が移らないようにする為の対策だった。

互いに察するものがあったのであろう、退役した者の大半は、最後も互いの本名を教え合う事は無かった。
ただ一人だけ、最後までしつこく本名を訊いて来た者がいたが。

あの子は…今頃は、20歳ぐらいか。

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:51:03.99 ID:lJDxNbuMO
当時の事はよく覚えている。
着任当初から、上官の俺をクソ提督呼ばわりだ。最初はこめかみをぐりぐりやる程怒ったし、可愛げのないクソガキだと思ったものだ。

あの子は俺の艦隊が形成される過程の、初期の方のメンバーだった。
後のメンバーが増える時はどうなるものかと思ったが、意外にしっかりとリーダーシップを取ってくれた時は、素直に見直した。

クソ提督呼ばわりは終戦まで変わらなかったが。
作戦の成功や何か良い事があった時、嬉しそうにそう呼ぶ顔は、年相応に随分可愛らしいものだった。
思えば一番秘書艦を任せたのも彼女だったし、喧嘩は多かったが、まさに側近と呼べる存在だったな。

だが、それも今や昔。
今は皆、俺も含めそれぞれの平和を生きている。失ったものは、多かったが。
あの頃の戦争の名残は、俺の場合は顔に付いた大きな傷。
そして何より…一人一人、途中で戦死した艦娘たちの、最期を看取った時の記憶か。

今でもたまに、夢を見る。
あの子達一人一人が、誰も最期に俺へ恨み言をぶつけなかった事を。
俺へ向けた言葉は、「ありがとう」や「ごめんなさい」。中には、笑って逝ってしまった子もいた。

「戦争は、所詮戦争だ。一切の敗北や犠牲無しで勝つ事は出来ない。」と、その度上官は俺に語り。
その度あの子は、「あんたが折れたら誰が仇取るのよ!」と俺のケツを叩いた。

一番泣きたかったのは、きっとあの子だったろうに。
一番俺を責めたかったのも、あの子だったろうに。

そんな日々の最後、退役の時。
何故かあの子は、泣き笑いで俺に手を振ったっけな。
それでも俺は、頑なに名を教えたりはしなかったが。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:53:00.39 ID:lJDxNbuMO
現在の俺はと言うと、3ヶ月ほど前に、人事異動でとある街に引っ越した。
支社でそれなりのポストを任される事となり、慌ただしい日々だ。
昔の事など、その間は忘れたフリを出来る程度には。

しかし土日が来るたび、暇な休日が訪れるたび。
朝からあの頃の事を夢に見ては、カーテンを開けるのが億劫になる。
あの子達を守れなかった俺が、こうして陽の当たる休日を迎える事。それ自体、決して素直に享受出来るものでは無いのだから。
だが…ああ、食う物が、買わないと無い。出掛けないとな。

馴染みのコートとイヤフォンを身に付けて、俺は買い物ついでに、何となく散歩へと出掛けた。
この街にはまだ、会社の人間以外誰も知り合いはいない。
誘う相手もいないが、今の俺にはそれが一番気楽だった。

故郷で再就職をしたせいか、その頃は時々、近所で噂もされた。

顔に傷持つ退役軍人だ、幼少を知る近所の者は、随分好き勝手を言ってくれた。
俺や軍を悪く言われるのはまだ我慢出来たが、あの子たちを悪く言われる事。それに対してだけは、血を吐くような怒りを覚えた。
実際に老女連中に突っ掛かり、両親にまで迷惑を掛けてしまった事もある。

だから異動と昇進の話が出た時は、即決で受けた。
心のどこかで、疲れてしまっていたのだ。周りに心配や悪意を向けられる事に。
一人知らない街で生きれば、きっと一人であの頃に向き合える。
そうして借りたマンションには、今も必要最低限以外の家具は、増えないままだった。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:54:42.48 ID:lJDxNbuMO

慣れ始めた海に近い景色を歩けば、踏切に当たる。
ここを越えれは、デパートやスーパーのあるメインストリートだ。
丁度電車が通過する所らしい、遮断機の音が響いていた。

“飛び込めよ”

不意に聞こえた自分の声に、首を振る。踏み出しそうな脚を必死に堪える。
イヤフォンから流れていたのは、とあるバラード。
いつか観たその曲のMVに映っていた踏切と、目の前の踏切が交錯する。

時々起こる、押し問答。
踏切や屋上、日常に於ける死に近い場所にいる時、不意にあの子たちが呼んでいるような幻覚を覚える。

「こっちへ来い。」「お前だけ生き残るつもりか。」
「もっと生きたかった。」「呪ってやる。」

「あんたがあの子たちの代わりに死ねばよかったのよ、このクソ提督。」

悲しみが、自責の念が、こうした時に激流の様に湧き出しては。
幻として、あの子たちの形を取って俺の前に現れる。
俺の手を、そちら側へ引こうとする。

長い時間の様に感じられていたその世界は、一瞬の事だったらしい。
気付けば電車は通り過ぎ、遮断機が上がり始める所。
そうだ、向こう側には人がいる。汗だくになってしまったな、変な様子は見せないようにしないと。

そうして、顔を上げた時。

「曙…。」

随分女らしくなっていたが、見紛う筈もなかった。
すれ違おうとしていたのは、かつて曙と言う名で、俺と共に戦っていた少女。

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