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少女「………」男「どうしたの?」
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530 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/09/22(木) 14:28:25.91 ID:Af2JrvEi0
西暦2300年 妹実家跡
妹「はっ…?」
妹「ここは……」
ミュール「あらら、こりゃ酷い…」
妹「もう、着いたの…?」
ミュール「うん」
妹「ここが……284年後の私の家…」
ミュール「完全に廃墟と化してるね…」
妹(辺り一体が瓦礫の山に…約300年の間に一体何が…)
???1「あ、あれはもしかして!」
ミュール「ん?」
???2「いや、間違いないわ!生存者よ!」
妹「…え?」
???3「あ、あのー!すいませーん!」
ミュール「おや、厄介なのが近付いてきたね」
妹「厄介とか言わないの!」
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/22(木) 14:33:42.81 ID:5F1WuC7a0
機械が氾濫起こしたかダンガンロンパの江ノ島盾子のような奴が世界を破壊したか……
532 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/10/18(火) 13:30:34.45 ID:Rh+LbeE10
???1「アナタたち、何処のシェルターから来たの?」
妹「え、えぇっ? あ、あの…」
ミュール「………」
???1「あぁ、ごめんなさい…先に名乗るわね」
???1「私、シェルターCから来たサヤと言います、よろしく」
サヤ「で、こちらが姉のアヤ」
???2「アヤです、よろしくお願いします」
サヤ「で、この娘は私の妹のマヤよ」
???3「よろしくお願いします」ペコリ
妹「は、はぁ……よろしくお願いします…」
ミュール「君も名乗りなよ」ボソッ
妹「アンタから名乗りなさいよ…!」ボソッ
ミュール「いやいや、何を言ってるのさ…」ボソッ
妹「アンタこそ何言ってるのよ」ボソッ
ボソボソボソ…ワーワーワー…
三姉妹「………」
533 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/10/18(火) 13:46:25.24 ID:Rh+LbeE10
シェルターC
サヤ「ふぅん……記憶喪失、か」
アヤ「大変ですね……はい、ミュールくん、どうぞ」つ紅茶
ミュール「どうも…」
マヤ「はい、これ妹ちゃんのね」つココア
妹「あ、ありがと…」
アヤ「まずは何処のシェルターから来たか、とか家族は何処にいるか、とか」
アヤ「そういった事を、ちょっとずつ思い出していきましょう」
ミュール「おや、手伝ってくれるのかい?」ズズッ
アヤ「ここは数少ない生存者同士がそれぞれ協力しあって暮らしているんです」
マヤ「one for all, all for one…」
妹「ふふ、ありがとう…」ズズッ
534 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/10/18(火) 14:08:42.86 ID:Rh+LbeE10
シェルターC 妹部屋
妹(まずは、ここから帰る為の目標を決めましょう…)
妹(そもそも何故世界が荒廃してしまってるのか、だけど)
妹(アヤちゃん達の話では、2120年頃からAIが軍事力を持ち始め…)
妹(2120年代の内にAIが一部管理していた各国の核ミサイル、食糧、その他諸々の物資がAIに悪用され…)
妹(2135年、機械と人間の立場が逆転した)
妹(その後、2250年頃までは機械が世界の支配していたが…)
妹(2250年代後半、機械が自らの軍事力として、それから機械同士の争いを無くす為に創り出した機械の為の神により機械は支配者の座を下ろされた…)
妹(つまり人間の創った機械が創った、機械の為の神々が今の世界を支配している、と…)
妹(その神々の間での争いが今の惨状の原因)
535 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/10/18(火) 14:16:35.72 ID:Rh+LbeE10
妹(ここから帰る為に私は何をしようか…)
>>536
1,神々の撃退
2,2ヶ月間生き残る
3,アヤ,サヤ,マヤの願いに応える
4,アヤの願いに応える
5,サヤの願いに応える
6,マヤの願いに応える
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2016/10/18(火) 14:17:22.38 ID:52fZKjDI0
4
537 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/10/18(火) 16:36:03.47 ID:Rh+LbeE10
シェルターC ミュールの部屋
ミュール「そう、それはあの子も喜ぶだろうね…」
妹「うん……私はアヤちゃんに何か、一つ残してあげたい…」
妹「そして、必ず…お兄ちゃんのもとに帰る」
妹「必ず……」
ミュール「…………」
ミュール「まぁ、頑張りな…ボクも出来る限りは手を貸してあげる」
妹「………」
ミュール「さ、これで現夢は始まったよ…もう変更は効かない」
妹「うん………」
ミュール「…じゃあ、お兄さんのもとに帰れるように、ね…」
538 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/11/08(火) 14:12:30.88 ID:CdS2orpq0
ジリリリリリリリイイイイイ
ワーワーワー
アヤ「また警報ですか…!」
妹「な、何なの一体!?」
サヤ「神襲警報よ!」
マヤ「妹ちゃん、逃げるよっ!」
妹「うっ、うん」
539 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2016/12/10(土) 01:01:44.98 ID:T+obXA8i0
地下要塞都市
妹「はぁ、はぁ……」ゼエゼエ
アヤ「こ、ここまで…来れば…はぁ、はぁ…」ゼエゼエ
サヤ「み、水が飲みたいわ…」ハァハァ
マヤ「わ、私も……」ヨロヨロ
アヤ「そ、そうですね…何か飲み物を買いましょうか…」
540 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/02/02(木) 01:25:06.22 ID:Im/UUqI30
ゴオオーン…
妹「ん、今のは…」ゴクゴク
アヤ「どうしました、妹ちゃん?」ゴクゴク
妹「いや…何でもない」
アヤ「?」
ゴオオーン…
サヤ「んん?」ゴクゴク
マヤ「姉ちゃんもどうしたのさ」ゴクゴク
サヤ「いや…今何か音が聞こえなかった?」
マヤ「え、何も聞こえなかったけど…?」
妹「え、サヤちゃん聞こえたの?」
サヤ「あ、うん…妹ちゃんも聞こえたの?」
ゴオオーン…
妹「まただ…」
サヤ「鐘の音…?」
アヤ「???」
マヤ「???」
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/02(木) 01:41:06.04 ID:kvVMjetm0
打ち切りになりそう
542 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/03/05(日) 01:19:08.46 ID:yCy5pscT0
妹(それからも何度か鐘の音のようなものが聞こえたが……)
妹(やはり私とサヤちゃん以外には聞こえてないようだった)
妹(でも………)
543 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/04/02(日) 23:35:25.80 ID:Xjtzwl7M0
妹(鐘の音は次第に大きくなってきて)
妹(それでもアヤちゃんとマヤちゃんには聞こえていなくて)
妹(私とサヤちゃんにだけ聞こえるどんどんと大きくなる鐘の音)
妹(うるさい、耳が痛い!)
妹(そう思ったとき、懐かしいあの声が)
男の声『おーい、妹!』
妹(聞こえた)
544 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/05/20(土) 23:10:10.56 ID:H0ANg0d/0
妹「お兄……ちゃん…」
男「おう」
妹「あ……」
男「………」
妹「どうして……?」ウルウル
妹「…どうして私の現夢世界にいるの?」グスン
男「私の…?」
妹「だって、ここは私が見ている現夢世界なのに……なんでお兄ちゃんが…」ウルウル
男「助けにきたからだ」
妹「えっ……?」グスッ
男「とにかく、お前はここにいちゃいけない」
男「さぁ、まずは早く帰ろう? な?」
妹「あ……うぇ…えっと…あの…」
男「ふふっ…いきなりだもんな、混乱するのも無理はない」
男「さ、おいで」
妹「で、でもっ……アヤちゃん達が…」
男「…………」
妹「お兄ちゃん…?」
男「あの子達を救いたい……そうだよな?」
妹「な、なんで知って…」
男「救いたいなら元の世界に帰るんだ」
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/28(日) 23:16:06.76 ID:E/fEv9qF0
続きが気になる
546 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/06/28(水) 01:52:55.21 ID:fzfMqGSn0
妹(次に目を開いた時には呆然と白い天井を見上げていた)
妹(……頭に鈍い痛みを感じる)
妹(私は“私の現夢世界”から元の世界に戻ってきたのだろうか)
妹(それとも……)
男「」Zzz…
妹(今、私のこの手に温もりを与えているのはあの不可思議な世界?)
妹(いや、違う……)
妹(何故違うのかは解らないけど直感的にここはあの世界とは違うという事は解る)
妹(つまりあの世界から脱出できた…という事?)
妹(そうだとして……)
妹(ミュール曰く、私はアヤちゃんの願いに答えなければあの世界から出る事はできない)
妹(彼の言葉が偽りだったのか。それとも私があの場から消える事がアヤちゃんの望みだったのか)
妹(何もかもが解らない……)
妹(ただ解らないという事しか解らない)
男「」Zzz…
妹(お兄ちゃんが起きるまで私ももう一眠りしようか…)
547 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/06/28(水) 13:35:08.08 ID:fzfMqGSn0
アリス「あら、もうこんなに……」ペラッ
アリス「ただ、現夢の旅の記録を残していただけなのに…」
アリス「気付けば、数百巻に渡る壮大な物語になっていたわ」
執事「お嬢様、お客様が参られておりますが」
アリス「追い返して頂戴」
執事「かしこまりました」
アリス「……ふむ」
アリス「そういえば……ねぇ、執事?」
執事「は……如何なさいましたか?」
アリス「あのさ……これ」
執事「はぁ……これはお嬢様の日記にございますね」
アリス「そう、日記よ…2000年分のね」
執事「えぇ、存じております…それがどうかなさいましたか?」
アリス「……執事、これ読んでみない?」
執事「申し訳ございませんが、多忙な身でございます故……」
アリス「そう……残念」
執事「申し訳ございません」
アリス「いえ、謝らないで頂戴……私が暇そうな方を探して読んで貰うわ」
執事「…私が探しましょうか?」
アリス「えぇ、助かるわ」
アリス「………ふふ、どんな反応を示すのかしら」
548 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/08/19(土) 23:38:21.99 ID:GTjiWVbB0
4時間後
妹「……ふわあああ」
妹「……ん、よく寝たわ」
男「」Zzz…
妹「………」
男「」Zzz…
妹「……お兄ちゃん」スッ
男「」Zzz…
妹「………ふふ、可愛い寝顔」ナデナデ
男「」Zzz……
妹「…………」ナデナデ
男「」Zzz…
妹「……」ナデナデ
男「」Zzz……
妹「………起きないな」ナデナデ
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/19(土) 23:39:27.72 ID:yE0BuuBP0
まだ残ってたのか(驚愕)
550 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/10/11(水) 03:12:43.64 ID:GewIbMI60
コンコン
妹「どうぞ」
看護師「ありゃー、目を覚ましてしまいましたか〜」
妹「目覚めてなかった方が良かったですか?」
看護師「あ、気を悪くしちゃったかな? ゴメンねー?」
妹「………」
看護師「隣の男の子は……」
男「」Zzz…
看護師「…まだ寝てるね」
妹「ええ」
看護師「………よいしょっと」スッ
妹「…! 兄のシャツを捲って何を…」
看護師「イヤらしい事でもしようかな、と」
妹「………辞めて貰えます?」ギロッ
看護師「ジョークよジョーク。体を拭いてあげるだけだよ」フキフキ
妹「………」
看護師「………」フキフキ
551 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2017/12/06(水) 03:06:04.11 ID:ID43fo6j0
看護師「……!」フキフk prrrr…
妹「…」
看護師「失礼、ちょっと出るね」prrrr…
妹「どうぞ」
病室(仮)前廊下
看護師「………はい」
看護師「……はい」
看護師「えぇ…まだ」
看護師「……はい」
看護師「………………えっ?」
552 :
◆b0WfvkcEH/8G
:2018/03/09(金) 16:35:10.49 ID:3HjS1FSF0
アリス邸
アリス「日記を読める者が見つかったですって?」
執事「はい、私の姪でよろしければ…ですが」
アリス「私は構わないけれど……でも、大丈夫なのかしら」
執事「あの娘も私の血をひいております」
アリス「そうね…ならお願いしていいかしら」
執事「畏まりました」
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