ザコ「勇者と旅に出ることになった」

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856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 18:58:48.04 ID:ISSaJ4dxo
おー生きてたか
がんばがんば
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 14:16:51.86 ID:Kb19RFDyo
>>855
すでに>>1が魅了されている気がしないでもない
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:32:48.18 ID:TsLLsPSgo
こたつにワタモン仕込んどいた
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 12:03:14.12 ID:DLuDyuu1o
ただでさえ「人類を堕落させる悪魔の発明品」と言われてるのに、なんてことをしてくれるんだ!
860 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:06:14.43 ID:qoUBaYMm0
ザコ「あぁ……触り心地良さそうな見た目してるなぁ。防護服さえ無けりゃ触れるのに……」

防護服とは言ったが、別に魔法に対する耐性があるとか、そんな特殊な物ってわけじゃない。ただ直接触らないための簡素な物だ。

勇者「着てなくても触っちゃダメでしょ」

ザコ「いやまあ、そうだけど」

ワタモンは先程からずっと俺に擦り寄っている。こんなに可愛いのに直接触れないなんて……

ワタモン「モフゥ……」

ザコ(そんな悲しそうな顔はやめてくれ!)

心の中でそう叫ぶが、意味は無い。どれだけ可愛くても、この魔物が敵なのは事実で、この魔物は人を殺したことだってあるのだ。倒すしか無い。

ザコ「仕方ないか……よし!やるぞ!」

俺がそう決心したのと同じ時。いくら触れても効果が無いと判断したワタモンは、『口』を大きく開き、鋭い『牙』で俺へと噛み付いた。
861 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:08:42.45 ID:qoUBaYMm0
あくまで触れないための防護服は、その牙にはなんの意味もなさなかった。右腕にその牙が突き刺さり、激痛が走った。

ザコ「いって!!!痛え!!!」

その痛みから逃れようと、右腕を振り回すが、ワタモンは噛み付いたままだ。

勇者「ザコ!腕を動かさないで!」

ザコ「りょ、了解!」

剣を鞘から抜き、俺の腕の少し上を一閃。右腕に噛み付いていた魔物を真っ二つにした。

ワタモン「モフ...」

最後に悲しそうな声を出し、ワタモンは消滅した。が、今は痛みのせいで感情移入はしていられない。

僧侶妹『ヒール!』

回復魔法により、右腕の傷が塞がっていき、流れた血も止まっていく。
付いていた血を拭き取れば、すっかり傷は治っていた。この世に回復魔法があって良かったと、心から思った。

ザコ(やっぱり油断は禁物……)

右腕を見ると噛まれた部分の防護服が破かれている。場合によっては毛が触れていただろう。今回は運が良かっただけだ。俺は二度と油断しないと誓った。
862 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:11:06.23 ID:qoUBaYMm0
武闘家「まさかあんな風に攻撃してくるとはな」

勇者「あれは予想外だったね」

ザコ「凄く痛かった……」

さっきの痛みを思い出すとちょっと泣きそうになる。キメラにぶん殴られたりするのとは別の痛さだ、耐えられない系の痛さだ、そして俺が嫌いなタイプだ。

武闘家「回復魔法で治せるレベルだから大丈夫か……だが、防護服を破かれるのは面倒だな」

俺の右腕を見ながら武闘家はそう言った。ワタモンが噛み付くのは最終手段のようだった。触れることができるなら、そっちを優先してくるだろう。

ザコ「けど、そんなに数も多くなさそうだな。わざわざ一体で出てくるくらいだし」

勇者「まだそう判断するのは早いよ……って、僧侶妹?どうかしたの?」

僧侶妹「あの……勇者様……あれ……」

勇者「え?」

僧侶妹が指を指す方向を見た。
863 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:12:45.41 ID:qoUBaYMm0
一瞬、あんなに白い木なんてあったっけ?と思った。あれだけ他と色が違うなら、気づいているはずだからだ。
けど、目を凝らして見ると、あれがただの木ではないことがわかった。

ザコ「あ、あれって……」

ワタモンA「モフゥ!」

ワタモンB「モフゥ!」

ワタモンC「モフゥ!」

ワタモンD「モフゥ!」

ワタモンE〜Z「「「「「モフゥ!!!!!」」」」」

白い木があるのではない、木を覆い尽くすほどのワタモンがいたのだ。

ザコ「ぎ……ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

あまりの恐ろしさに、俺は大声で叫んでしまった。そして、その声に反応したかのように、大量のワタモンが一斉にこちらへと進み出した。
864 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:14:36.43 ID:qoUBaYMm0
勇者「敵の数は多いけど、離れたら危険だ!ここは固まって……」

そう言って振り返るが、後ろには武闘家と僧侶妹しかいない。

勇者「あれ!?ザコ!?」

武闘家「今はザコは気にするな!そ前を見ろ!」

武闘家にそう言われ前を見る。ザコに気を取られて接近を許してしまった。これはまずい。触れられるのは問題無いが、この数に噛まれるのは危険だ。

勇者「武闘家!」

武闘家「わかってるさ……」

武闘家【突風起こし!】

相手は綿だ、だからそれだけ軽い。風さえ起こせば簡単に飛んでいく。

ワタモン「モフゥ……!」

本当なら森の外まで飛ぶことを期待したが、木をうまく使い風を凌ぎきられた。だが、時間は稼げた。

勇者「一旦引こう!ザコを探さないと!」
865 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:16:50.73 ID:qoUBaYMm0
あまりの恐ろしさに走って逃げてしまった。そのせいで完全にはぐれてしまった。腕のところが破れているので、そこを狙われるから噛まれることはない。それはわかっていても、それでも怖いものは怖い。

ザコ「あー、ほんと刺されたり噛まれたり斬られたりはやだなぁ」

竜王「……別のことを考えて逃げるでない」

ザコ「竜王、起きてたのか」

竜王「ついさっきじゃがな」

竜王を見て思い出した。炎魔法で一気に燃やしてやれば良いんじゃないだろうか。いかにも燃えそうな見た目してるし。

竜王「炎魔法は使えないぞ。ここは森じゃ、使えば大惨事になるのはわかるじゃろう?武術大会の時のように、武の国がなんとかしてくれるわけではないしのう」

ザコ「さりげなく心を読むのやめてくれよ……」

竜王「読んだのではない。お主の考えそうなことを言っただけじゃ」

それはそれだけ理解して貰っていると喜ぶべきなのか、簡単に考えることを予測される馬鹿さを嘆くべきなのか……
866 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:19:58.23 ID:qoUBaYMm0
ザコ「まあ、はぐれたなら仕方ねえか。合流目指しつつ、親玉を探そう」

ワタモンについての説明は事前に受けてある。本来ワタモンは、一匹の巨大なワタモンだ。それが小さなワタモンを作ることで、群れを作っている。小さなワタモンを倒したところでイタチごっこだが、逆に生み出している方を倒せばそれで終わりだ。

ザコ「って言っても、そう簡単に見つかるとは思えないよなぁ」

わざわざ自分が出向かなくても、小さいワタモンに戦わせていればいつかは勝てる。こんなに簡単な仕事は無いだろう。

竜王「だが、見つけるためのコツはあるぞ」

ザコ「え!?」

竜王「自分が倒されれば終わり、なら、自分の周りのガードは固いはずじゃ」

なんとも単純なことを言われた。けど、その単純なことが俺には思い浮かばなかった。悔しい、言われた相手がロリだから尚更悔しい。

ザコ「ならワタモンの多いところを攻めれば良いってことか」

どうやら、なんの危険もなく倒すってことはできないらしい。
867 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:21:14.84 ID:qoUBaYMm0
もうちょっと待ってと言っときながら、お久しぶりと言える期間空いてしまった……ポケモンの魔力は凄い。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:26:00.96 ID:7OeHXmxqo
ワタモンゲットだぜ!
869 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:08:02.36 ID:qoUBaYMm0
ワタモンA「モフゥ!」

ワタモンB「モフゥ……」

ザコ「いた……!」

群れを見つけるのは案外簡単だった。
はぐれた時に一度群れを見つけていたからだ。あとはその近くを探せば良いだけだった。

ザコ「この群れの向こうに本体がいるかもしれないってわけか」

竜王「ふむ……これはやはり合流を目指す方が先じゃな。お主の力では突破できんじゃろう」

酷いけど言ってることは合ってる。
たとえ竜化しても、あの数には無力だ。

ザコ「そうだな。あいつらにバレないように……慎重に……」

ワタモン「モフゥ!」スリスリ

竜王「あっ」

ザコ「えっ」
870 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:09:03.54 ID:qoUBaYMm0
勇者「ザコ……どこまで行ったんだろ……」

あれから一時間、探しているが見つからない。できるだけ群れから離れるように行動してるため、今のところ危険はない。

武闘家「時間に余裕があるが、日が暮れる前に見つけなければな」

僧侶妹「ザコ君、右腕のところが破かれてるから、一番危険なのに……」

勇者(早く見つけないと……)

もしかして群れに近い方にいるのでは?一度森の外に出てるのでは?そんな考えが浮かぶが、その答えを知っている者はいない。

僧侶妹「一度戻ってみますか?」

一応印を付けながら歩いてきたため、戻ることはできる。だが、戻れば群れが近い。確証が無いのに危険なところへ行くのは、良い判断とは言えない。

勇者(けど、仮にザコが群れに近い方にいるなら。このままじゃ絶対会えないな……)

決断する必要がある。このまま進むか、一度戻るか。
871 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:10:38.36 ID:qoUBaYMm0
結局戻るほうを選んだ。万が一のことがあっても、武闘家の力があれば大丈夫だと判断したからだ。そして……

勇者「いた!!!」

ザコ「もふもふ!」

結果として、戻ってきたのは正解だった。群れから少し離れたところでザコを発見することができた。だが、様子がおかしい。

ザコ「もふもふ!」

防護服を脱ぎ捨て、複数のワタモンに囲まれている。 どうやら触られてしまったらしい。だがザコは催眠魔法を解除する腕輪を付けている。お揃いのやつだ。しばらくワタモンに触れさせなければ、催眠が解かれるはずだ。

武闘家「とりあえず、ここにいるワタモンを全部倒してしまおう」

おそらく、ザコに触れたワタモンは、ここにいるのが全てではないだろう。これは長期戦になりそうだ。
872 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:12:26.09 ID:qoUBaYMm0
今日はここまで。
このSSは……!早さが命……!書くのが下手なのを早さで補う……!
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 21:18:59.49 ID:oPbFm6qIo
面白いと思って読んでんだからそんなこと言うなよ
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 01:09:33.33 ID:LCCh/aDgo
おつもふ!
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 03:12:21.29 ID:C0HgKxpho
おう!面白いけど早く書いてくれるに越したことはないぜ

おつおつ
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 21:10:34.21 ID:QvZ+xwRko
おつおつ
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 09:46:20.57 ID:xFyIzD2to
ワタモンに触れさせて「おっとテレポーター」させたい
878 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:34:21.71 ID:C5Vnf/A70
正直、長期戦は避けたかった。今は油断さえしなければ大丈夫だが、戦いが長引くほど疲労していき、隙が生まれる。それに、何日も留まるわけにもいかない。僕達には時間がない。

勇者(今までみたいに一匹一匹を狙ってちゃ、いつまでたってもザコにかかった洗脳は解けない……だったら危険を承知で群れを狙うしかない)

ザコ「もふぅ……」

勇者(確かに危険を冒さなくても、時間が経てば治ることには治る。けど、それだけ時間がかかる。一度なら良いかもしれないけど、この先また触れないと決まったわけじゃない)

勇者(もう一つは、できるだけ避けたい。そして勇者として、一度引き受けた依頼をやめることなんてできない。時間も無い。だったら決まってる)

武闘家「勇者、やる気だな?」

勇者「うん」

ザコ「もふ……もふ……?」
879 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:36:15.10 ID:C5Vnf/A70
ワタモン達をもふもふしてたら、気づけば勇者達がいた。もふもふ。なんか話してるみたいだけど、正直今の俺にはワタモン以外どうでも良い。もふもふ。

竜王「もふ……もふなのじゃ……」

そういえば竜王もワタモンをもふもふしている。もふもふ。契約により繋がっているからだろうか。もふもふ。

勇者達が動き出した。もふもふ。風によって誘導し、水の壁で動きを阻み、最後に巨大化させたハンマーで……

ザコ「もふ……もふ……!」

ワタモン達は、迫り来る死に抵抗することもできず、泣いているだけだ。もふもふ。いや、実際には泣いてるわけじゃないが、俺にはわかる、ワタモンは泣いている。もふもふ。許せないもふ……ワタモンに害を与える者は、たとえ仲間であっても許せない!もふもふ!!!

竜王「もふもふじゃ!」

ザコ「もふっ!」コクッ

俺は勇者達の方へ向かい走り出した。もふもふ。竜化し、全力でワタモンを守る!!!もふもふ!!!

ザコ≪20%≫「もっふううううぅぅぅぅぅ!!!!!」

勇者「!?」
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/16(月) 22:37:18.30 ID:5FQ+UNn60
馬鹿だこいつ
881 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:40:21.61 ID:C5Vnf/A70
僕の建てた作戦はほぼ上手くいった。武闘家が風を起こすことで、ワタモン達を一箇所に集め、僕の水魔法で壁を作ることで、逃げられなくし、巨大化させた魔鎚で一気に倒す。

どこかで失敗することもなく、僕が壁を作り、魔鎚で倒す直前までは上手くいっていたのだ。だが、最後の最後で失敗してしまった。まさかザコが襲ってくるなんて、思いもしなかった。

ザコ≪20%≫「もっふううううぅぅぅぅぅ!!!!!」

勇者「!?」

ザコ≪20%≫【もふもっふ・もふもふぅ!】

ザコが使ったのは、攻撃の型・バーストスマッシュ。確か攻撃の力を一気に相手に押し付けることで、相手を吹き飛ばす技だったはずだ。受けるのは危険だと判断し、しゃがむことでかわす。それと同時に水の壁が無くなり、ワタモン達は四方八方に逃げ出した。

勇者「僧侶妹は周りを警戒!武闘家、行くぞ!」

武闘家「ああ!」

竜王まで催眠にかかっているのは、予想外だった。竜化さえしていなければ、簡単に無力化できたんだけど。それにワタモンもいる。

勇者(流石にこれは……簡単には勝てそうにないや)
882 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:42:24.94 ID:C5Vnf/A70
今日は終わり。これどうやって終わらそう……
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/16(月) 22:45:43.66 ID:5FQ+UNn60
覚醒させればいいんや
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 08:53:06.72 ID:h1w0f8eDO
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 20:12:01.30 ID:UTLovStPo
乙乙
気の赴くままに
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/18(水) 06:43:02.83 ID:e26kiTE10
>>880
いいえ、ザコです(泣)
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 23:34:54.51 ID:Yuwur9IPo
諦めてスレタイ変えよう

ザコ「ワタモンと旅に出ることになった」
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 13:26:23.97 ID:JiZ2RxfA0
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 17:21:03.68 ID:TEnzyEPs0
ワタモンの中に眠る機械仕掛けの神様を揺り起こすんだ
890 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/02/22(水) 20:48:57.75 ID:ahkCKGFZ0
三月から頑張る
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:19:25.54 ID:SwdnH8W9O
俺も3月までもふもふタイムにするわ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 01:46:40.50 ID:uwHdxrtDO
>>890
ホント楽しみにしてるんだから宜しくお願いします
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 03:04:40.73 ID:UI6DdNIYO
明日から本気出す
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 18:44:24.78 ID:MHYK4Pz90
ほしゅ
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 23:42:12.60 ID:z3BtiwWDO
3月ももう20日ですけど…
896 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:20:53.50 ID:K17Z36Jk0
ザコ「勇者ぁ……これで何日目だ?」

勇者「えっと、もう一週間以上は経ったかな」

ザコ「じゃあ、クラーケンはもう来ちゃってるわけか……」

勇者「うん、そうなる……ね」

難しいという言葉で言い表せられるレベルじゃなかった。最初にワタモンに触れてしまったザコを倒して、助けたかと思えば僧侶妹が触れてしまい、僧侶妹を助けたと思えば僕が触れてしまい、僕が助けられたかと思ったらザコがもう一度触れてしまい……というのを何度も繰り返した。

よって睡眠もままならず、水は魔法で出せばなんとかなるものの食事は充分に摂ることができず、ストレスが溜まっていっているのが現状だ。

僧侶妹「そうだー、ザコ君は何モッフした?私は6モッフだけど」

ザコ「ん?」

僧侶妹が突然そんなことを聞き出した。普通ならと、突然どうした?となるところだが、そこはもうどうでも良い。

ザコ「俺は……3モッフだなぁ。最初は竜王が油断してただけだし」

僧侶妹「あー、じゃあ私の負けかぁ」

ザコ「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

僧侶妹「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

勇者「ぶ、武闘家……」

武闘家「ああ、これは早く終わらせないと色々とまずい」
897 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:22:10.13 ID:K17Z36Jk0
僧侶妹「じゃあ勇者様は何モッフしましたか?」

ザコ「勇者は何モッフだっけなぁ……」

勇者「あーえっと、僕は2モッフだよ」

僧侶妹「おぉー!さすが勇者様です!」

ザコ「一回違いでそこまで反応が変わるのは気になるけど、やっぱ凄えぜ!!!さす勇!」

勇者「あ、ありがとう」

僧侶妹「じゃあ武闘家さんは何モッフしましたか?」

ザコ「あれちょっと僧侶妹。そういやなんで俺だけ敬語じゃないのよ」

武闘家「お、俺は一回だ」

僧侶妹「1モッフですね!凄いです!」

ザコ「ねえ聞いてる?」

武闘家「一回」

僧侶妹「1モッフ」

武闘家「……///」

ザコ「おーい!聞こえてますかー!?」

竜王「その辺りでやめておくんじゃザコ……」

ザコ(´・ω・`)
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 23:22:17.59 ID:L7sNd3Qq0
もう来ないと思ってた
899 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:32:30.00 ID:K17Z36Jk0
ザコ「まあそうだな。そこもどうでも良いか……で?これまで散々歩き回ったけど、まだ親玉は見つからないのか?」

勇者「いや、もうすぐ見つかるよ」

ザコ「なんでわかるんだよ……」

勇者「ほら足元、そして周り」

ザコ「え?」

そういえばこの辺りの木は全て倒れていて、何かが通ったような跡がある。こんなにわかりやすいのに全く気づかなかった。これって俺の精神状態結構やばいんじゃ……

勇者「こういうのは他にもあったけど、これは足跡も小さなワタモンが通った跡も無いし、つい最近のものだね」

勇者「しかもワタモンの親玉はすっごくでかいから、そこまで速い移動はあまりしない。だからこのまま進んでいけばいずれ……」

ザコ「親玉に会えるってわけかぁ」

もうすぐこの長い戦いが終わると思えば嬉しいが、今の状態で勝てるのだろうか……
900 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:34:35.57 ID:K17Z36Jk0
今日は終わり。
三月から頑張ると言ったな、あれは嘘だ。
というのは冗談で全然先が思いつかなかった……
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 00:08:39.64 ID:hbUujCJro
おつ
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 06:45:13.76 ID:gVSdiCoDO

じゃあ4月から頑張れば良いよ!
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 22:44:47.49 ID:6G9QCkcQo
おつおつおかえり
904 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/05/01(月) 23:25:50.74 ID:spS7U92n0
生存!
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:29:33.11 ID:IE6PiW9V0
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 18:55:15.71 ID:M2HNGvveo
モフゥ
907 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:55:19.72 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「ここからはスピード勝負!長期戦で魔力も体力も少ないからね、一気に親玉を仕留めるよ」

ザコ「一気にってなぁ、いけるのか?」

勇者「うん、皆の力を合わせれば……ね」

ザコ「皆の力を合わせる……」

武闘家「なら、いけるな」

僧侶妹「やりましょう!」

武闘家も、僧侶妹も、勇者を信じている。もちろんそれは俺も同じだ。

ザコ「あぁ、やろうぜ!」

勇者「うん!」

さあ、ここからが俺達の反撃だ!
908 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:57:39.53 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「それで作戦なんだけど、うーん、やっぱり……」

ザコ「どうしたんだ?」

勇者「僧侶妹のハンマーを使って叩き潰そうと思ったんだけど」

ザコ「物騒!!!」

勇者「女の子に力仕事を任せるのは……なんというか……」

ザコ(おい!さっき皆の力合わせるって言ったじゃん!気持ちはわかるけど、内心かっこつけたばっかだから恥ずかしいんですけど!!!)

僧侶妹「……」ムスッ

勇者「あれ?僧侶妹、怒ってる?」

僧侶妹「怒ってます」

勇者「ど、どうして?」

僧侶妹「勇者様が私を全然頼ってくれないからです!」

勇者「!」

ザコ「やれやれ、勇者も女の扱いはまだまだだな……」

武闘家「あ、あぁ。そ、そうだな」

ザコ「ちょっとは付き合ってくれよ恥ずかしい!」
909 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:59:11.24 ID:Z/ml7Fn/0
僧侶妹「私は!そんなやわな女じゃありません!力仕事だって出来ます!」

僧侶妹「回復だけが私の仕事じゃありません!もっと戦えます!皆頑張ってるのに、守られるだけじゃいられません!」

勇者「僧侶妹……」

ザコ(俺に惚れないかな僧侶妹)

僧侶妹「最初、隠していた私にも非はあると思います。けど、力があるって教えたからには、もっと私のことを頼ってください……」

勇者「分かった」

勇者「皆の力を合わせるなんて言い出しておいて、僕が一番信じてなかったね、ごめん」

僧侶妹「……」

勇者「改めて、皆の力を合わせよう!」

ザコ「……」

さあ、ここからが俺達の反撃だ!
910 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:00:56.85 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「よし!じゃあ手筈通りに」

武闘家「あぁ」

ワタモンA「モフゥ!?」

まずは、親玉の周りを守っているだろう小さなワタモン達。これは武闘家の起こす風で無理矢理道を作って突破する。

ワタモンB「モフゥ!!!」

ワタモンC「モフゥ!!!」

ザコ「あっ、ちょっと抜けてきてる!!!武闘家風を!風を強めて!!!ひゃっ!」

多少抜けてきたところで、少ない数なら倒すのは簡単。楽に突破できた。そして問題は……

僧侶妹「凄い大きさ……」

キングワタモン「モフゥ!!!!!」

ザコ「あれが親玉!?」

普通のワタモンの50倍以上はある、圧倒的な巨大さ。あんなのが襲ってきたらひとたまりも……あっ、ちょっと気持ち良さそう。

勇者「ザコ!頼むよ!」

ザコ「お、おう!やったるで!」
911 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:02:57.53 ID:Z/ml7Fn/0
俺の仕事は親玉を倒すまでの時間を稼ぐこと。だけど、無数にいるワタモンと戦うなんて事は無い。親玉を隔離出来れば充分。

ザコ(集中しろ……!でかいの……とにかくでかいやつ……!)

ザコ【完全防御!!!!】

俺が作り出したのは、完全防御による巨大なドーム。それだけに集中しただけあって、完璧に……

ザコ「やべっ、上に穴空いてるよ……」

勇者「大丈夫!上に登ってくるまでの時間は稼げる!僧侶妹!!!」

僧侶妹「はい!」

僧侶妹が、巨大化させた魔鎚で親玉を叩き潰した。ヤバイ。

キングワタモン「モ……フ……!」

ザコ「半分叩き潰した!あと一発!!!」
912 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:05:02.16 ID:Z/ml7Fn/0
僧侶妹「はぁ……はぁ……」

ザコ(やっぱり今の状態であのデカさはきつかったか……エロい)

ザコ(あっ、アカン!ちょっと力緩めただけでやばいわアカン!完全防御消えちゃう!堪えろ!堪えろ俺!!!)

勇者「後は僕がやる。僧侶妹は休んでて」

僧侶妹「はい……」

さて、ここまで追い込まれた親玉はどう動く?普通に攻撃したところで無駄。このままじゃ確実に殺される。
ん?この閉鎖された環境、使えそうだな。

勇者(なんて、考えてるんじゃない?)

キングワタモン「モッフウウゥゥゥゥ!!!!!!!!」

親玉はその体を一気に分裂させ、大量のワタモンを生み出した。完全防御によるドームを逆に利用して、数で攻めようという魂胆のようだ。

今増やした数で無理でも、大量のワタモンに紛れれば外のワタモンが入ってくるまでの時間が稼げる。けど、それも読んでる。

勇者「これで終わりだ」
913 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:06:38.23 ID:Z/ml7Fn/0
ザコ「なんだあの数……」

俺が驚いているのは、親玉が出現させたワタモンの数……ではなく、空中に浮かぶ光球の数だ。

ザコ(ほんとにあれ、長期戦で弱ってるんだよな?)

俺には、なんだかこの森に入る前よりも強くなっているように思える。
差が広がっていく。

勇者(これだけあれば充分か……?)

勇者『ライトシャワー!』

無数に浮かぶ光球が一斉に降り注ぐ。

ザコ(あれこれ俺も当たる!?)

そう思った時には俺は武闘家に抱えられていた。僧侶妹も一緒だ。光球の位置よりも高く飛び、当たるのを回避した。

キングワタモン「モフ……」

ワタモンの親玉がなんだか可哀想だ。増やしたワタモンもすぐに倒され、その光は少しずつ自分へと迫ってくる。

ザコ(だけどまあ、俺達の勝ちだ)

光球の内の一つが、一匹のワタモンに当たった時。完全防御の外も中も含め無数にいたワタモン達は、一斉に消滅した。
914 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:07:39.59 ID:Z/ml7Fn/0
無理矢理終わらした感が拭えない……
けど、これからも頑張ります!モチベ上げます!
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:20:02.67 ID:3f0/Tkrgo

まってたで〜
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 09:13:46.20 ID:VwlH/kPDO
来てたー!乙
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 18:32:17.05 ID:z/koZyOYo
おかえりおかえり
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 02:04:01.98 ID:4A651jyBo
おつ
ところでザコが戦闘中にまで余計なこと考えててこいつ結構余裕あるぞww
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 17:25:58.61 ID:wa1r4uPTo
ザコは報われてほしいが報われないからこそザコなのか...?
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:53:07.06 ID:GaJ306ZMo
魔王軍は特殊能力付きの使い方を間違えたのだ
921 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:12:08.87 ID:BGTmv99YO
ワタモンとの戦いを終えた俺達は、弐の村でしばらくの療養中。
一週間以上戦い続けて無くなった体力や魔力を、食べ物をいっぱい食べてお日様の光をいっぱい浴びて回復している途中だ。

弐の村の人達は村を救ってくださった救世主だー!なんて言って凄い色々してくれる。なんか申し訳ないなぁとも思うけど、ここで一生暮らしたいとも思う。元ニートの悪い癖だね。

ザコ「それで、ここにはどれくらい居るんだ?」

勇者「まあ完全に回復して、万全な状態になったらすぐ出るし。一週間も無いね」

ザコ「えー!なんでー!もちょっとお世話になろうぜー!」

勇者「なんでそんな子供みたいなの……ほんの少し前までワタモンに森が支配されてて、ただでさえ食料とかが少ないのに、それを優先的に回してもらってるんだ。申し訳無くて長居なんて出来ないし、するべきじゃない」

ザコ「ふぇぇ……正論だよぉ……」

俺は泣いた
922 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:13:08.86 ID:BGTmv99YO
ザコ(そんなこんなで数日経ちました)

かなり体力も回復して、そろそろこの村出ようか?なんて状態です。早い、早すぎる。

武闘家なんかは普通に体鍛えだした。もう準備万端らしい。俺は俺で元が少なすぎるのですぐに回復した。ほとんど竜王頼りだったし……

ザコ「けどもう少し居たいなぁ」

数日過ごして分かったけど、この村のきのこ料理は旨い。これからも毎日三食食べ続けたいくらいに旨い。しかしそんなきのこ料理ともお別れなのだ。俺はとても悲しい。食べるのが好きな竜王もきっと悲しいだろう。いや、長く生き続けたらそんな執着とか無いのだろうか?

そういえば、一緒に旅しているのに、俺は竜王のことをあまり知らない。勇者や武闘家や僧侶妹の昔の話もあんま聞いたことないなぁ。

ザコ「よし、アレをやるか!!!」

竜王「アレ?」

ザコ「パジャマパーティー」イケボォ……

竜王「……」

ザコ「ノーコメントって、悲しいね」
923 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:14:13.14 ID:BGTmv99YO
ザコ「てことで勇者!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

勇者「え!?あっ、うん。良いけど」

ザコ「後で俺の部屋来いよ!!!」ガチャ!!!

勇者(なんかいつもより凄い騒がしいな……)

ザコ「僧侶妹!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

僧侶妹「ごめんね。まだやる事が……」

ザコ「勇者も来るぜ」

僧侶妹「行きます」

ザコ「後で俺の部屋来いよ!!!」ガチャ!!!

ザコ「武闘家!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

武闘家「( ?ω? ) スヤァ…」

ザコ「……」

ザコ「^^」カチャリ...

かくして第一回、勇者達のドキドキパジャマパーティが始まろうとしていた……!
924 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:15:37.00 ID:BGTmv99YO
今日は終わり。記号どれ使えるか調べてから書き込めば良かった。今回はネタネタのネタ。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 22:28:04.38 ID:Mr217qN30
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 23:01:51.47 ID:cPgJ/lADO
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 23:14:30.02 ID:DdjP1+yyo
モッフゥ!
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 00:52:16.03 ID:kT9sBRHKo
おつスヤァ、一人だけ機会を逃した武闘家の明日はどっちだ
929 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:28:05.30 ID:rvSq233m0
勇者「急にどうしたの?」

ザコ「いやぁ、皆の事もっと良く知りたいなぁと」

僧侶妹「私も知りたいです!」

武闘家「……」...zzz

ザコ「話したく無いなら話さなくていい!けど俺は話す!武闘家起きろ!」

武闘家「俺は……寝てな……い」

ザコ(眠そう、なんかごめんよ)

ザコ「よし!話すぞ!俺が産まれたのは勿論北の大陸、の始まりの町だ」

正直昔の事はあんまり覚えてないんだけど。まず俺の父さんは俺が小さい頃に女作って出て行ったらしい。それからは母さんが女手一つで育ててくれた。だから母さんには凄く感謝してる。

勇者「あれ、けどザコ……ニート……」

ザコ「お願いだからその目やめて俺泣くから」

それで、金が足りねえから俺は普通の学校じゃなく教会で色々なことを教わった。だいたい訳ありだったりは教会とかで教わるんだ。エルフとはそこで会ったんだ。

僧侶妹「エルフ?」

ザコ「いじめっ子でな……それはもう恐ろしい事を色々されたさ」

武闘家(駄目だ寝るな……堪えろ……)
930 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:30:40.45 ID:rvSq233m0
エルフとその他にさんざん虐められて当時は辛かったなぁ。それを引きずって16越えて一年ニートしてたってわけだ。

ザコ「けど母さんにいつまでも迷惑かけられないからな!ちょうど勇者が旅立つ日だっていうからワンチャン狙って酒場行ったんだ」

ザコ(まあ惨めなのが嫌だったってのもあるけど)

勇者「そこで僕と出会ったのか」

ザコ「ああ。そういやあの時は勇者俺口調だったな」

僧侶妹「!」ガタッ

ザコ(最近主張激しいなぁおい!)

勇者「勢いで始めたからね。仕方ない……」

武闘家「勇者!」

勇者「な、何?そこ追及されると結構恥ずかしいんだけど」

武闘家「俺を殴ってくれ」

勇者「突然何!?」

武闘家「眠たくて……仕方ないんだ」

ザコ「だったら俺に任せろ」

ザコ「おりゃあ!!!!」ドンッ!

武闘家「ハッ!」

勇者「!?」

ザコ「寝てやり過ごそうとしたらこうやって叩き起こされたもんだ。虐められた経験はこういう時に役立つ」ドヤァ

僧侶妹「ス、スゴーイ!」
931 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:33:07.00 ID:rvSq233m0
ザコ「さあ俺は話したぞ!やっぱり聞きたいからトラウマでも何でも話しちゃえよコノヤロー!」

竜王「突然始めて何が狙いかと思ったが、やはりそういう事じゃったか」

ザコ「勿論お前も対象だぞ竜王!契約してんだからちょっとくらい話せよ!」

竜王「むぅ……」

勇者「よし!じゃあ次は僕が話そう!」

僧侶妹「!」ガタッ

勇者の過去はあまり想像つかないな。
何か壮絶な過去があったりするのか、それとも平凡なのか。小さい頃から聖人っぷりを発揮してたりとか。

勇者「僕が産まれたのは北の大陸の始まりの町!じゃないんだよね」

ザコ「え、マジ?」

僧侶妹「!」ガタッ

勇者「大マジだよ!僕が産まれたのは東の大陸の魔法の国なんだ」
932 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:34:12.87 ID:rvSq233m0
今日はここまで。
まずい、月一が当たり前になってしまっている。
次こそはペースを……
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 04:05:25.60 ID:gbefZepLO
ペースをもっと落とすんですねわかってますよ
お月さま
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 08:47:00.60 ID:P/bkeKNlo
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 03:13:36.70 ID:fTGgEWL1o
おつ
目新しいことは協会ぐらいだったがいい感じの滑り出しだ、あと僧侶と武闘家がかわいい生き物になってるww
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 19:49:03.88 ID:LRyC5G2e0
ほしゅ
937 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/10/14(土) 00:09:19.20 ID:sqjO7XZU0
すみませんもう少し時間を……
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 11:23:04.44 ID:eoA5zB5qo
生きてたんか!
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 13:56:08.51 ID:t9aGZRrTo
待ちましょうとも
940 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/11/29(水) 22:04:41.87 ID:gy8zwW2d0
まだ。思い付かない。
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 01:04:25.31 ID:weEOoD63o
もうザコを異世界に飛ばそう
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 10:37:58.05 ID:Gc37JYVo0
やりたかった通りが一番だけど場面転換や邪魔が入ったり先延ばしや中断だって思いのままでいいのですよ
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/06(土) 08:45:07.84 ID:1vcKqiY30
ほしゅ
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 15:39:10.55 ID:gtvQB4YmO
保守
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 23:41:21.93 ID:B6zXhk4n0
ほしゅ
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 12:46:00.44 ID:NSVoth1s0
ほしゅ
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 00:55:46.07 ID:IHuDNWy0O
おーいまだ投稿ないのかよ
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/05(水) 10:46:51.44 ID:bFu62u+do
ほしゅ
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