ザコ「勇者と旅に出ることになった」

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589 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 19:56:04.39 ID:AvzDG0e40
>>584
勇者は男設定です。ただ急に性格が悪くなったり、一人称が変わったりで設定が驚くほどガバガバなので突然女化したりするかもしれません。

>>588
二個買ったのでわかると思ったのですが、勇者もザコも銅の方を買っています。高いんで。
590 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 19:58:02.63 ID:AvzDG0e40
ザコ「お、少し遅れちゃったか?」

宿屋の前に着くと炎勇者と賢者がいた。武闘家と戦士は来ないらしい。

賢者「ああ!結構待っ・・・た・・・」

賢者(同じやつ着けてるー!!!)

ザコ「おい、どうした?」

賢者「どういうことだ!?何故同じやつを!?」

ザコ「ああこれか?俺が買ったら勇者も欲しいって言うから買ったんだ」

賢者「くそがああぁぁぁ!!!」

ザコ「悪いな、お・そ・ろ・い・で」

賢者「ああああああぁぁぁぁ!!」

勇者「?」

炎勇者「そ、そろそろ行くか。大教会」
591 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 20:00:28.07 ID:AvzDG0e40
大教会。この町で一番大きい教会である。西の大陸にある聖の国からやってきた人たちが建てたんだとか。
だから大教会には聖の国の神聖騎士団がいたりする。

ザコ「でっか!!」

大教会なんて言うくらいだから大きいとは思っていたが、天井が遠い・・・

勇者「造りは女神様の神殿と似てる部分があるね」

西の大陸では光の精霊を精霊ではなく神というらしい。正直あれを見た後だと違和感がある。

神聖騎士「・・・」

入り口の前には神聖騎士が何人かいた。青色の鎧を着ていてこれがなかなかかっこいい。ってこっち見てんじゃん!恥ずかしいなぁもう!

中に入ると祈りを捧げているたくさんの人たちがいた。その横を通りこちらへとやって来る人影。

大司教「よくぞ来てくださいました、私は大司教と申します」
592 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 20:01:11.30 ID:AvzDG0e40
大司教「勇者様が二人も来てくださるなんて、光栄です」

大司教はこちらへと頭を下げた。

勇者「そんな、頭を下げる必要なんてありませんよ。僕達も同じ人間なんだから」

大司教「ありがとうございます、それでは勇者様、炎勇者様、どうぞこちらへ」

賢者「待ってください、俺達は?」

大司教「これから行くのはこの大教会の中でもごくわずかしか立ち入れない神聖な場所。すみませんが勇者様達以外はお連れできません」

賢者「え!?」

ザコ「なら仕方ないな、適当に見ていこう」

賢者「・・・俺は帰るよ」

ザコ(えぇ・・・まあけどあんまり宗教的なのに興味ないしな)

ザコ「俺も少し回ってから帰るよ」

炎勇者「そうか。では行ってくる」

勇者と炎勇者は地下への階段を降りて行った。
593 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 20:01:59.78 ID:AvzDG0e40
ザコ「さて、これからどうしようかな」

回るとは言ったものの、別に気になることは特に無い。このまま帰ろうか?

???「あ、またお会いできましたね」

振り返るとそこには見たことのある人がいた。忘れるわけが無い、ついさっき会ったばかりなのだから。

ザコ「あの時のウンディーネ!」

僧侶「僧侶といいます、この教会で働いているんです」

そしてその横にはもう一人、見知らぬ女の子がいた。

僧侶「この子は私の妹です。僧侶妹と言います」

僧侶妹「僧侶妹です!よろしくお願いします!」

ザコ「妹超元気!好きだぜそういうの!」

こちらもなかなかの美人。よく似ているが妹の方は髪が短いのでわかりやすいか。

ザコ「ん?てかなんで俺の名前を?」
594 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 20:03:07.11 ID:AvzDG0e40
僧侶妹「それはザコ様が新聞に載っていたからです!」

僧侶「勇者様の仲間ならここにも来るかと思いまして」

ザコ「なるほど、納得した」

あの小さな記事をどうやら見ていたらしい。おいおい、ついに俺も有名人か?

僧侶「それで、ザコ様はこれからどうなさるのですか?」

ザコ「それを今考えていたところで・・・とりあえず一旦宿屋に戻ろうかと」

僧侶「そうですか、ではまたお会いしましょう」

僧侶さんが手を握ろうとしてきたが途中で動きを止めた。やめろよ、傷つくぞ俺。

ザコ「は、はい!」

そう言って俺は大教会を出た。

「ザコ様、どうかご無事で」

最後にそう聞こえた気がした。
595 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/24(火) 20:04:41.69 ID:AvzDG0e40
短いけど終わり。このスレ全部使って北の大陸冒険するので一つ一つを伸ばさねば。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 20:09:03.51 ID:/CM4QvF40

何気にザコ様がジワるww
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 22:18:20.59 ID:v5KEbrjHo
ザコ様って最早煽りでしょww

598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 23:32:12.81 ID:rF1xNv8ro
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 08:55:51.61 ID:Ac1g0ZpSo
>>589
お揃いのって言ってたな すまん
600 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 19:52:28.41 ID:3dYx23bm0
ザコ「てことで宿屋に戻ってきたけど、やることねぇー!!」

武闘家「!?」

ザコ「あ、ごめん」

武闘家「暇なら外の景色でも見てみたらどうだ?少しくらいなら暇つぶしになると思うぞ?」

ザコ「なるほど」

とりあえず窓の外を見ているが変わらない町並み。お、鳥が近づいてきてるぞ?でっかい鳥だなぁ・・・いや、屋根の上を跳んできてるしあれは人だな、うん人だ。

ザコ(人が屋根を使ってこっちに近づいて来てるんだ。手前の屋根で飛んで俺に向かって跳び蹴りを・・・)

ザコ「ってうわぁ!!」

跳び蹴りをギリギリのところでかわした。窓を突き破り誰かが部屋の中に。

ザコ「は!?は!?」
601 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 19:53:53.53 ID:3dYx23bm0
武闘家「!?」

ザコ「何もんだよこいつ!」

???「あら、避けられちゃった」

ザコ(女!?なら蹴られてもよかっ...)

オカマ「もぅ〜避けないで欲しいわぁ、あら!案外いい男じゃない!」

ザコ(良くねえ!全然良くねえ!)

武闘家「お前、何者だ?」

オカマ「勿論あなたもクールでカッコいいわよぉ、嫉妬はしなくていいんだ・か・ら・」

武闘家「!?」ゾクッ

ザコ(言葉のキャッチボールが成立してないな。なんだこのオカマ)

武闘家「い、一旦逃げるぞ!」ダッ

ザコ(怖いんだな武闘家。わかるよその気持ち、俺もマジで怖い。貞操的な意味で)ダッ
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 19:55:26.89 ID:pt89NsVr0
スレタイでポップ思い出した
603 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 19:55:37.53 ID:3dYx23bm0
オカマ「あらぁ、逃がさないわよぉ!」ダダダダダダダッ

ザコ「何あのオカマ!クソ速え!!」タッタッタッ

ザコ「武闘家!どうする!?っていねえ!逃げ足速すぎるぞあいつ!」タッタッタッ

オカマ「待ちなさぁ〜い!!」ダダダダダダダッ

ザコ「くそ、誰か一人くらい助けてくれてもいいんじゃ・・・」タッタッタッ

ザコ(ほとんどの人が驚いてない、というか気づいてないみたいな・・・なんだよこいつらマジ無慈悲!)タッタッタッ

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・てかなんだよあのオカマ、体力ありすぎだろ」タッタッタッ

オカマ「安心して、殺したりしないわ!ただちょっと可愛がるだけよ!」ダダダダダダダッ

ザコ「それが嫌なんだろうが!」タッタッタッ

ザコ(くそ、埒があかねえ!)タッタッタッ
604 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 19:59:15.47 ID:3dYx23bm0
振り返り狙いを定めて・・・

ザコ『プラントラップ!』

オカマ「うお!!!なんだ!?」

すぐそこまで迫っていたオカマは恐ろしく低い声を出しながら転倒した。

ザコ(逃げるなら今の内!)ダッ

オカマ「ぜってえ逃がさ...逃がさないんだからぁ!!」

ザコ(素が出てるんだよなぁ・・・)タッタッタッ

うまいこと路地裏を利用し逃げ切ることができた。

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・ここまで来れば大丈夫か?」

<ンッ...ソコ...ダメ...

ザコ「ファ!?」
605 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 20:01:04.06 ID:3dYx23bm0
ザコ(今明らかにアダルトゥーな声聞こえたよ!?なんか怖いしここから離れるか)

ザコ(・・・いやけどまあ?俺も男ですし?チラッと見るくらいならセーフっすよね)

ザコ「竜王、お前はここにいろ」

竜王「何故じゃ?」

ザコ「ちょっとアダルトゥーの階段登ってくる」

竜王「?」

俺は路地の奥へと進んでいく。

ザコ(よし、見えた!)

男[ザコ「チ◯コ破裂するっ!」]

女[ザコ「チ◯コ破裂するっ!」]

ザコ(イッチにはアダルトは早かったよ)

ザコ(けどまあ俺は他人の行為を見ながら一人でするほど悲しい人間じゃない。考えてみれば他人の行為を見るなんて最低だからな。よし!そうと決まれば早く戻ろう!)
606 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 20:02:01.09 ID:3dYx23bm0
ザコ「やあやあすまないね竜王」ケンジャー

竜王「!?」

ザコ「少々、二人のアダルトゥー行為が長かったのでね。いやはや、途中から見たはずなのに30分も続けるとは」ケンジャー

竜王(なんじゃ?何かが違う・・・)

ザコ「それでは行こうか、あのオカマが何者なのか、確かめなければならないからね」ケンジャー

竜王「わ、わかったわい」

ザコ「さて、調査開始といきましょうか」ケンジャー

竜王(さっきの数十分の間にザコに一体何が!?)

ザコ「どうしたんだい?竜王」ケンジャー

竜王「お主、今凄く気持ち悪いぞ」
607 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/26(木) 20:04:33.87 ID:3dYx23bm0
このスレにしては珍しいアダルト?なイベント。>>1も30分には驚きっす。
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 20:34:35.87 ID:ENn5AZOeo
竜王知識は豊富そうだけどな
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 22:08:21.46 ID:HQYIXkpVo
竜は孤高なので繁殖ほとんどしないんでしょ(適当)
610 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/27(金) 23:57:46.20 ID:eDfzQuRJ0
ザコ(ちゃんと元に戻ったよ!)

ザコ(さっきのはどっちも見たことのある顔だった。男の方は確か神聖騎士、女の方は大教会で働いてる人だ。聖職者なのにヤっていいのか?)

ザコ(とりあえずはあのオカマについて聞かないとな)

ザコ「すいません、この辺りでオカマを見かけませんでしたか?筋肉質で、すげえ威圧感がある・・・若干引いちゃうような」

老人「オカマ?見かけませんでしたなぁ」

ザコ(あれ?おかしい、この道は逃げるときに通ったはずだ。いや、さっきいた人が別の場所に行ってしまった可能性もあるな、店に聞いたほうが効果あるか)

その後、手当たり次第に聞いて行ったが誰もオカマのことを知らなかった。

ザコ(何でだ?逃げてるときに見た奴も知らない顔をしていた。どうなってる?)
611 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/27(金) 23:59:10.51 ID:eDfzQuRJ0
<勇者side>

勇者(あれ?僕、何してたんだっけ?)

大司教「勇者様?どうかされましたか?」

勇者「あ、いえ。何でもありませんよ」

勇者(ザコ達と別れて、階段を降りて、それからの記憶が・・・)

勇者「あの、炎勇者は?」

大司教「もうお帰りになられましたよ」

勇者「そうですか、それでは僕も失礼します」

大司教「ええ、本日はありがとうございました」

この時の大司教さんの笑顔は、何だか不気味に思えた。
612 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:01:12.93 ID:krkBnJAy0
勇者(とりあえず宿屋に戻ろう)

<ヤメロ!ハナセ!

勇者「ん?」

賢者「あ、勇者様!助けて!助けてください!」

勇者(いや、気のせいか)

賢者「勇者様!?勇者様!?テントに潜り込んだのはすみませんでした!だから助け...」

男1「黙れよお前!」ドゴッ

賢者「あ、痛っ!」

声が聞こえる・・・気がする

勇者(なんだろう、このモヤモヤした気分)

勇者がその場を立ち去ろうとした時、ブレスレットが淡い光を放った。

勇者「!」
613 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:02:50.32 ID:krkBnJAy0
勇者「賢者!」

賢者「あ、勇者様!」

勇者「って終わってる」

男1「」

賢者「ええ、勇者様が俺を見捨てようとした間に」

勇者「そ、それは・・・」

賢者「嘘ですよ。何か事情があったってことはわかってます」

勇者「そっか・・・ほんとごめんね」

勇者「それで、この人は何者なの?」

賢者「それはこれから聞き出すところです」
614 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:04:56.08 ID:krkBnJAy0
賢者「勇者様、ブレスレットを貸していただけませんか?」

勇者「はい、どうぞ。それでブレスレットを使う意味ってあるの?」

賢者「それはですね、毒魔法を応用して情報を聞き出そうとしたんですが、すでに催眠魔法が掛けられているみたいなんです」

勇者「なるほど」

勇者(ってことは僕はさっきまで催眠魔法を掛けられていたってこと?一体いつ、どこで?)

正直思いつくところといえば一つしかない、だけどそれを認めたくない自分がいた。

賢者「とりあえずロープで縛っておきますか」

勇者「うん、そうだね。逃げられないために毒針の準備とそれから・・・」

賢者「!?」
615 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:08:12.19 ID:krkBnJAy0
<宿屋>
とりあえず僕たちは宿屋へと戻ってきた。いつまでも路地裏にいるわけにもいかないから。だけど・・・

勇者「!?」

部屋にはガラスが散乱していた。

賢者「どうやら襲撃に遭ったみたいですね」

賢者「俺が襲われたことを考えると、これは明らかに勇者一行を狙った犯行です」

勇者「そんな、いったい誰が?」

賢者「それを、今から聞き出しましょう。こいつから」

勇者「うん、そうだね」

男1「うっ・・・?ここはどこだ?」

賢者「あ、起きたみたいですね」

男1「てめえさっきの!」

賢者「君は、何故僕を狙ったんだ?」
616 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:15:56.64 ID:krkBnJAy0
男1「そんなの言うわけねえだろ!?」

賢者「じゃあ誰の命令だ?」

男1「それも言わねえ」

賢者「ではなんで従っている?」

男1「だからそれも言わねえって言って...っ!」

賢者「どうやらブレスレットの効果が出たみたいですね。着けておいて良かった」

男1「俺は・・・俺は・・・今まで・・・」

賢者(この調子だと魔法を使う必要はなさそうだな)

勇者「えっと、大丈夫ですか?」

男1「ああ。まだ混乱してるが全部思い出したぜ」

男1「大司教!あいつは絶対許さねえ!」
617 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 00:17:09.23 ID:krkBnJAy0
今日は終わり。引き延ばすはずだったのに終わり始めてる感が・・・
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 00:40:09.84 ID:eWylElMDO
なんと!
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 01:37:05.07 ID:M3+AS40a0
勇者が二ードレスのクルスみたいに女体化しないことを祈る
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 10:20:38.78 ID:FpFTAPr1o
別にすっきり終わってもええんやで
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 20:12:20.41 ID:7wWBr+kqO
炎勇者なんて居なかった。
オカマも居なかった、良いね?
622 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:06:00.12 ID:krkBnJAy0
<ザコside>

ザコ(調査を重ねた結果、ほとんどが誰も知らなかった。知っていたのはほんの少し、そいつらに共通していることは大教会に行かなかったということだ)

ザコ(いやそんな行かねえだろ、と思う人もいるかもしれないが。この町の大教会で祈るはめちゃくちゃ多い。旅の祈願だとか、恋愛の事とか。祈ると願いが叶うと信じられてるらしい)

ザコ(けど俺はなんともないぞ?どうなってんだ?)

戦士「それで、どうすんだ?」

現在、さっきの襲撃に遅れて気づいた戦士と合流。今後の対策を練っている。

ザコ「とりあえず教会に何かあるのは確かだ。今はその「何か」を探りたい」

戦士「なら教会の人間に聞くのが一番じゃねーか?」

ザコ「いや今日来たばっかなのに都合良く教会の人間と知り合ってるわけ・・・あるな」

戦士「あるのかよ」
623 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:07:25.45 ID:krkBnJAy0
ザコ「と言っても敵の懐に乗り込むわけにも行かねえし、この広い町の中から探すしかねえ」

戦士「さすがにきつくねえか?広すぎんだろ」

ザコ「いや、お前が思ってるよりも簡単だぜ。だって姉妹じゃ無い方は向こうから来てくれるからな」ニヤッ

戦士「?」

「見つけたわよー!!!!」

ザコ「来た!取っ捕まえるぞ!」

戦士「は!?」

オカマ「今度は逃がさないんだからぁー!」ダダダダダダダッ

戦士「よくわかんねえがやってやるぜ!」

オカマ「あら!あなたもいい男じゃない!まとめて可愛がってあ・げ・る・」

戦士「あ?悪いが俺は賢者みたいに、そっちの方に興味はねえ!!」
624 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:10:23.15 ID:krkBnJAy0
オカマ「くらいなさい!【オカマキック!】」

ザコ「ただのキックじゃねーか!」

が、その威力は凄まじい。地面が凹むほどの威力だ。これでもまったく気にしていない町の奴らはどうなんだ?こういうことが日常茶飯事なのか?

ザコ(いやさすがにそれはないか)

戦士「くっ、こいつ・・・なんて力だ!」グググッ

戦士はオカマの攻撃を手で受け止めるが押されている。

オカマ「あらあらー、男が女より弱くてどうするのよ・」グググッ

ザコ(戦士が押し負けるとかあいつオカマに向いてねえだろ。っとこのままじゃやべえな)

ザコ『ウッドキャノン!』

発射された木の砲弾はオカマに直撃。が、ダメージを受けた様子はあまり無い。

オカマ「おいてめぇコラァ!不意打ちとかざけんなよお前!」

ザコ「ひいぃ!こいつ超怖え!」
625 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:12:01.85 ID:krkBnJAy0
ザコ「く、来んなよぉ!『束縛プラント!!』」

オカマ「効かねえよ!」ブチッ

ザコ「ひいぃ!」

オカマ「てめえ一回痛い目見ねえとわからねえだ...」

戦士「よそ見してんじゃねーよ!オカマ野郎!」ドゴッ

オカマ「痛えなぁ!何すんだボケェ!ぶっ殺すぞ!」

戦士「やれるもんならやってみろやぁ!!」

オカマ「ぐっ・・・何!?」グググッ

戦士「うおおおおぉぉ!」グググッ

ザコ(どうする?狙うなら今しかない!けど俺の力じゃ・・・)
626 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:17:48.01 ID:krkBnJAy0
ザコ「竜王!なんか方法ないか?お手軽パワーアップ機能みたいなの」

竜王「簡単な話、お主が竜化すればいい」

ザコ「ふぁ!?どゆこと!?」

竜王「妾の力を使い竜化することによって人の姿よりも強くなれるというわけじゃ」

ザコ「な、なるほど。それで俺はどのくらい竜化できるの?」

竜王「15%」

ザコ「お、結構多い。か?」

竜王「仮に勇者達が使えば20%は行くぞ」

ザコ「お、おう。微妙だな、%を引き上げたりとかできないのか?」

竜王「やろうと思えばできる。だが竜化は負担は大きい、それに竜化は無理にやりすぎると意識が凶暴化してしまうからのう」

ザコ「なるほど、それは怖いしやめておくよ」
627 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:25:31.57 ID:krkBnJAy0
ザコ「よし行くぞ!【竜化・15%!】」

体から少し角が生え、少し尻尾が生え、少し爪が鋭くなり、体に少しだけ黒い鱗っぽいのが現れた。

ザコ「なんていうか、思ってたのよりショボいな」

竜王「まあ妾も魔力が弱まっておるからのう」

ザコ「けど贅沢は言ってられないよな。これでも充分なくらいのパワーアップだし。さあ行くぜ!戦闘再開だ!」

ザコ「ってやってる間に戦士がイナバウアー状態になってる!!」

戦士「せ・・・背中がもたねぇ・・・」グググッ

オカマ「早く倒れちゃいなさいよ!」グググッ
628 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:38:42.82 ID:krkBnJAy0
ザコ《15%》「戦士の背骨が折れない内に行くぜ!」

ザコ《15%》【攻撃の型・バーストスマッシュ!】

バーストスマッシュは相手を吹き飛ばす技だ。相手との距離をよく取れる。

オカマ「あら?」

攻撃はオカマに直撃。オカマは吹き飛ばされ壁へと激突した。

戦士「ふぅー、助かったぜ。ってなんかトゲトゲしくなったなお前」

ザコ「そうか?生えたり変わったりしたのはわかるけど。・・・鏡見てえ」

オカマが吹き飛んだ方を見る。どうやらまだやる気らしい。俺TUEEEEEには程遠いな。

オカマ「まだ・・・まだ・・・これからよ?」
629 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:48:13.22 ID:krkBnJAy0
ザコ「ふっ、いいぜ?もう一度吹き飛ばして・・・ってあれ?」

戦士「戻った・・・なぁ」

竜王「・・・」...zzz

ザコ「寝てる!?確かにもう暗くなっちまったけど!」

オカマ「もう終わりなのかしら?」

ザコ「ああくそ!やってやるぞ!主に戦士が!」

戦士「はぁ!?俺だって押し負けるんだぜ!?」

ザコ「気合だ気合!」

オカマ「さあ、可愛がってあげるわ・」

戦士「まあここまで来たらやるしかねえわな」

ザコ「俺が微力だけど援護するから。頑張ってくれ」

戦士「他力本願前提なのはどうかと思うぜ?」
630 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:56:28.59 ID:krkBnJAy0
オカマ「くらいなさい!【オカマキッ...】っ!?」

オカマが光魔法で吹き飛ばされた。と、いうことは・・・

勇者「倒される前に間に合ったね」

賢者「殺られてなかったか」

僧侶妹「良かった・・・」

ザコ(一人だけおかしい気がするのは気のせいかな?)

勇者「ザコ!戦士!無事で良かった」

賢者「ザコは殺られれば良かったんだけどな」

ザコ「なんかお前酷くない?」

僧侶妹「ザコ様!」

ザコ「お、おお・・・また会えて嬉しいけど、やっぱり様付けは慣れないな」
631 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/28(土) 23:57:40.28 ID:krkBnJAy0
今日は終わり。完全に空気な炎勇者と武闘家。次は出てくるから・・・多分。
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 02:47:19.96 ID:Xv0StQ+DO
乙乙
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 04:30:24.64 ID:uqzkTV5r0

やっぱりオカマ居た…
夢じゃなかったか…
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 20:15:48.52 ID:gct1IEJR0
うえきの法則みたいだな
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/05(日) 20:11:05.66 ID:/3YGLIowo
まだですか?
636 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:11:46.33 ID:12ajYtyhO
オカマ「あらやだ、勇者一行が集まってきちゃってるじゃない」

ザコ「僧侶妹ちゃんを抜いても四対一、かわいそうになってくるな」

勇者「けど同情なんてしてる暇はないよ」

ザコ「わ、わかってるよ」

オカマ「話は終わったかしら?ふふっ、残念だけどお姉さんはあなた達と戦う気はないの」

賢者「けど俺達にはあるんだ。悪いけど捕まってもらう」

オカマ「怖いわねえ。あら?そういえば、何で妹ちゃんがいるのかしら?」

僧侶妹「え?あっ、私は・・・」

オカマ「なるほどね。あんたの姉、裏切っちゃったのね?」

僧侶妹「!」

ザコ(何このシリアス)
637 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:14:38.21 ID:12ajYtyhO
オカマ「ふふっ、さあ!私を捕まえてごらんなさ...」

勇者『シャイン!!』

ザコ『ウッドキャノン!』

賢者『激流!』

オカマ「あっ、やだ!さすがに同時攻撃は卑怯じゃ・・・やあん!」

同時魔法攻撃を受けたオカマは効いてるのか効いてないのかよくわからない悲鳴をあげる。さすがにこれで効いてないのなら化け物だが・・・

オカマ「てめえら、そんなにお望みなら血祭りに上げてやるよ!!」

ザコ(お怒りの様子。効いてる・・・よな?)

オカマ「妹!てめえの姉に裏切ったことを後悔させてやるよ!できるだけ、酷く!醜く!殺してやる!」

ザコ(このオカマァ!情緒不安定すぎるだろ!!)
638 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:16:34.44 ID:12ajYtyhO
勇者「させない」

オカマ「あ!?」

勇者「誰かを傷つかせるようなこと、絶対にさせない!」

オカマ「そうかそうか、なら口だけじゃないってとこ見せてみろよ!」ダッ

オカマは一直線にこちらへと向かってくる。怒りは最高潮のようだ。

勇者「ザコ!」

ザコ「りょ、りょりょ了解!『プラントラップ×4!』」

オカマ「おわ!てめえ!つまらねえことしやがって!!」

ザコ「ひぃ!!」

奴は足を引っ掛け転倒した。が、すぐに体制を立て直そうとする。

賢者「させないよ。『毒ガス:麻痺!』」

賢者の杖から出現した紫色の煙がオカマを包む。

オカマ「っ!?何だこれ、体が・・・」
639 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:18:57.00 ID:12ajYtyhO
賢者「・・・やったか?」

ザコ「おまっ!馬鹿!!!」

オカマ「やられて・・・ねぇよ!麻痺毒なんかで俺がやられるか!」

勇者「そうだね、けど止めの攻撃の援護にはなった」

立ち上がり勇者を狙おうとするオカマの前に戦士が立ちふさがった。

戦士「終わり・・・だ!!」

戦士の全力の一撃をくらいオカマは地面へと倒れた。起き上がる様子はない。

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・もう立たないよな?」

勇者「さすがに、これで立たれたらだいぶ困っちゃうよ」

賢者「さて、今の内に情報を聞き出すとしましょうか」

賢者『精神侵食』

オカマ「!」ビクンッ

ザコ(今更だけど、毒魔法の汎用性って凄いな)
640 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:21:40.19 ID:12ajYtyhO
勇者「主犯が誰かとどんな事をしているかは僧侶妹さんに聞いてわかった。だから今知りたいのはどうやって町の人達を洗脳したかだ」

オカマ「それは・・・」

話を聞くに大教会の特定の床の下に魔法陣が仕込んであり、その上に乗った人をまとめて洗脳していたらしい。
さらに祈らなかった人には教会の人間が個別に近づいて洗脳魔法をかける。そうすることで今の状況を作り出していたみたいだ。

ザコ(僧侶さんが俺の手を握らなかったのはそういうことか。救ってくれる事を期待して、触れるギリギリで触れなかったんだな。洗脳したと見せかけるために)

別に僧侶さんは俺が嫌いで触れなかったわけじゃなかったんだ!!!!

ザコ(やったぜ!!!!)
641 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:24:29.57 ID:12ajYtyhO
ザコ「で、どうするんだ?」

勇者「そりゃあ一つしかないよ。このまま攻め込む!大教会の魔法陣さえ確認できれば悪事の証拠になるからね」

賢者「俺、町一つ相手にするなんて初めてです」

勇者「ぼ、僕も初めてなんだけどね」

戦士「へっへっへ、ワクワクしてきたぜ」

僧侶妹「皆さん・・・」

勇者「僧侶妹さん、絶対助けるから。君のお姉さんも、町の人達も」

ザコ(勇者ぁ!僧侶妹ちゃんは渡さねえかんな!!!)

勇者「・・・?」

賢者「ならとりあえず炎勇者様と武闘家を呼びに行きましょう」

勇者「うん。そうだね」
642 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:26:34.56 ID:12ajYtyhO
勇者「・・・?待って、何かこっちに来てる」

ザコ「え?まさか敵の援軍か何かか?」

賢者「いや、周りに変化は無...」

戦士「っ!上だ!!」

僧侶妹「!?」

復讐者「勇・・・者ぁ!!」

ザコ「は!?」

早めに気づいたことで、突然の奇襲を
無事に回避できた。

勇者「僧侶妹さん、下がってて!」

僧侶妹「は、はい!」

着地した時に発生した煙が晴れ、奴が姿を現す。

復讐者「ククッ、お前たちが戦ってくれたおかげで、探す手間が省けたぜ」

勇者「復讐者・・・!」
643 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/05(日) 22:28:19.41 ID:12ajYtyhO
テストが終わったんで久しぶりの投稿です!さあ、ここからはククッ・・・タイムの時間。何回言うのだろう。
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/05(日) 23:25:31.93 ID:pbjwicQ+o
テス乙
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/06(月) 07:07:56.55 ID:2DOeTaP/o
テストも投稿も乙

81回……かな?
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/06(月) 22:08:00.63 ID:coWdnMLzo
81^81回…かな?(インフレ感)
647 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:20:23.88 ID:VPI0HEMt0
復讐者「さあ、今度こそ殺らせてもらうぜ、勇者ぁ!!!」

勇者「!」

復讐者の体は、前回のような魔物らしいものではなく、まるで岩のようだ。
その腕で勇者を攻撃しようとする。

戦士【アックスシールド!】

が、その攻撃を勇者と復讐者の間に割り込んだ戦士が防いだ。

復讐者「あ?」

賢者『激流!』

復讐者「ぐおっ!」

賢者の発動した魔法によって遠くへ吹き飛ばされる。確かにあいつは強いけど、今回は数の差でこっちが有利だ。

復讐者「チッ、めんどくせーな」

復讐者がチラリと僧侶妹ちゃんの方を見る。まさか・・・

復讐者『ストーンキャノン!』
648 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:21:41.07 ID:VPI0HEMt0
復讐者の放った岩の砲弾が僧侶妹ちゃんの方へ飛んでいく。突然のことで驚いたけど、この距離なら間に合う!

ザコ【防御の型・水流!】

岩の砲弾の軌道をそらし、無事に攻撃を防いだ。

復讐者「不意打ちも効かねえか」

勇者「お前・・・!」

復讐者「ククッ、いいぜ?好きだけキレてくれても、その方が楽しいからなぁ!」

復讐者の攻撃が勇者に直撃し、吹き飛ばされる。

賢者「っ!お前!『スプラッシュソード!』」

杖から発生した水の刃が復讐者を切り裂く、が・・・

復讐者「ククッ、その程度か?」

賢者「そんなっ!」

復讐者『ストーンキャノン』

賢者が吹き飛ばされた。
649 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:26:30.40 ID:VPI0HEMt0
復讐者「おいおいどうした!?その程度かよ!!」

勇者(駄目だ、硬すぎる。狙えるとしたら顔くらいしかない・・・)

賢者「はぁ・・・はぁ・・・痛っ」

僧侶妹「だ、大丈夫ですか?『リカバリー!』」

賢者「中級回復魔法か、ありがとう」

戦士「下がってろ賢者!俺がやる!」

戦士【闘魂切断!!!】

復讐者(攻撃力だけで言えばこいつが一番か。さすがにきついな)

復讐者『ストーンピラー』

地面から出現した岩の柱が戦士を突き上げる。かなりの勢いで吹き飛ばされた。

戦士「ぐおっ!マジかよ!」

勇者(まともに受けなかった。てことは戦士の攻撃ならダメージを与えられるのか)

賢者(なら戦士の攻撃を援護する!)

ザコ(やばい俺何したらいいんだろ。何もしなかったら後でお前何やってたんだよ的なことになっちゃうわけで(ry
650 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:28:01.74 ID:VPI0HEMt0
勇者(けど自分からダメージを与えるのを諦めたわけじゃない)

勇者『シャイン・レーザー!』

レーザーは球体として発射していた光魔法を光線として発射する魔法だ。
形を変えてしまうことで威力が落ちるがその分利点がある。

復讐者(光は厄介だが、防御に特化すれば!)

勇者(顔を防ぎにきた!読み通り!曲がって!)

復讐者「!?」

その利点とは軌道をある程度変えられるということだ。そのおかげで相手の防御をかわして攻撃できる。

勇者の放った光線が復讐者の顔面に直撃した。

復讐者「ぐっ、あ!?」

ザコ(これは活躍のチャンス!)

ザコ『束縛プラント!!』

復讐者「!」
651 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:33:09.33 ID:VPI0HEMt0
復讐者がつるによって動けなくなったところで戦士が落下してきた。

戦士「落下速度も加えてくらえ!!」

戦士【闘魂切だ...】

復讐者「研究者ぁ!!!」

勇者「!?」

研究者「はいはい、わかってますよ。一体目、あの戦士を狙え」

キメラ1「ガアアァァァァァァ!!」

突如現れた謎の生物が、落下中だった戦士を吹き飛ばした。

戦士「なんだ!?こいつ!」

ザコ「キメラ!?」

研究者「さあ、お前は残りの奴らを
全員殺せ」

キメラ2「ゴアアァァァァ!!!」

勇者「二体目!?」

研究者「さてさて、今回は騎士の援軍は無し、しかも二体。武術大会のようにはいきませんよ?」
652 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/07(火) 22:34:49.71 ID:VPI0HEMt0
今日は終わりです。
このスレの戦闘はだいたい始まったと思ったら終わってる気が・・・
いやぁ、文才が欲しいですね。
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/07(火) 22:36:22.84 ID:PcigDsDJ0
分かりやすいから良いと思うけど
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 13:01:03.73 ID:KQOK9CSAO


長けりゃいいってもんでもないよ
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/11(土) 09:11:27.82 ID:jFHSymxeO
痛々しい
656 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:44:24.77 ID:sI4suYrJ0
>>655
否定できない・・・
657 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:45:38.02 ID:sI4suYrJ0
ザコ(敵の援軍・・・!一人とキメラ二体か)

戦士を吹き飛ばした方は鳥のような大きな羽根が生えている。体の色は白色で、手足は異様に長い。顔はワニのようで牙は鋭い。

対して俺達の前に立っている方の体の色は黒色で、体は鬼のようだ。顔は馬のような形をしていて、右腕が肥大化している。

キメラ1「グアアァァァァ!!」

戦士「気持ち悪い体しやがって、叩き潰してやるよ」

キメラ2「ゴアアァァァァ!!」

ザコ「なんだこの馬男、武術大会で出会った奴はまだかっこよさがあったぞ!」

勇者「個々の戦力的にほぼ逆転されたって言ってもいいよね」

賢者「はい、なかなかに厄介ですね。冒険者狩り、ここまでだとは」

僧侶妹「きゃああ!」

勇者「!?」
658 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:48:09.76 ID:sI4suYrJ0
オカマ「うふふっ、捕まえたわよ!」

賢者「しまった!」

オカマ「勇者達!こうなったらこの女も姉も!両方共たっぷり可愛がってあ・げ・る・」

勇者「そんなことはさせない!」

オカマ「なら、私をつかまえてみなさ〜い!!」ダッ

ザコ「っ!待っ...!」ダッ

研究者『氷壁』

突如現れた氷の壁が行くてを阻む。

ザコ「!?」

研究者「行かせませんよ?こっちは勇者の絶望する顔が拝みたいのでね」

ザコ「お前・・・!」
659 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:50:22.84 ID:sI4suYrJ0
<勇者side>
復讐者「ククッ、俺一人で苦戦してたのに+一体だ。さあどうする?」

勇者(くそ!早く追いかけないと!)

賢者「勇者様!まずはあいつらを倒すことを考えましょう」

勇者「あ、ああ・・・そうだね」

キメラ2「ゴアァ・・・!」

<戦士side>
戦士「さて、こっちはタイマンか。来いや!!白鳥ワニ野郎!!」

キメラ1「グアアアァァァァ!!」

<ザコside>
ザコ「どけよ、お前!!」

研究者「ハハッ、そう言われてどくやつがいると思います?」

ザコ「いや思わないけどさ。とりあえず言っておこうみたいな感じでですね」
660 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:51:43.06 ID:sI4suYrJ0
戦士「さあ、行くぜ!」

キメラ1「ガアアァァ!!」

戦士「これだけ頭がでかけりゃ、狙いやすいな。まずは一発!【兜割り!】」

キメラ1は戦士の攻撃を急上昇することでかわす。

戦士「そんなこともできんのか。ならまずはその翼からだ!」

戦士はキメラ1に向かって跳んだ。そして斧を翼に向かって振り下ろした。しかしキメラ1はそれを簡単にかわす。

キメラ1「ガアアァァ!!!」

そしてキメラ1は戦士を地面へと叩き落とした。

戦士「ぐおっ・・・!」

地面へと激突し、ダメージを負ってしまう。その隙を奴は逃さない、戦士へ向かって急降下する。

戦士「チッ、【アックスシールド!】」
661 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:54:25.81 ID:sI4suYrJ0
キメラ1の攻撃が戦士へ直撃した。斧で防いだことで軽減したはずなのだが、それでもダメージは多い。

戦士「ぐっ!これ・・・は、中々の・・・パワーじゃ・・・ねえか・・・」

キメラ1「ガアアァァァァァァ!!」

キメラ1は戦士へ何度も何度も攻撃する。戦士はその猛攻をただ耐えることしかできないでいた。

戦士(チッ、リーチが長すぎる。中距離じゃ分が悪い・・・)

そう判断した戦士は後ろへと跳んだ。
遠距離なら奴は攻撃できない。体勢を立て直す十分なチャンスができる。

が、その考えは甘かった。キメラの力は色々な魔物が混ざっている分未知数だ。たとえ外見に現れていなくても他の魔物の力が混ざっていたりする。それはキメラ1も例外じゃない。

キメラ1「ガアァァァァ!!」

キメラ1が吐き出した何かが戦士の右腕に触れた。
662 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 20:59:46.28 ID:sI4suYrJ0
途端、右腕に激痛が走った。

戦士「ぐっ、あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ザコ「!?」

キメラ1が吐き出したのは溶解液だ。すでに戦士の肌の表面は溶けてしまっている。

戦士(痛みで右腕が動かねえ・・・)

キメラ1が動けない戦士の元へ近づいていく。

戦士「チッ、俺が右腕を使えないだけで負ける男だと思うなよ!?」

戦士がキメラ1目掛けて跳んだ。

そして時を同じくして、勇者達もまた、キメラ達によって追い込まれていた。
663 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:06:35.41 ID:sI4suYrJ0
復讐者「おいおい、さすがに差が開きすぎてねえか?」

勇者「ハァ・・・ハァ・・・」

復讐者「つまんねえなぁ、そろそろ終わらせるか」

勇者(くそ、このままじゃ負ける・・・!僕は強くなってきたんだ!中央警備の人たちに鍛えてもらったんだ!こんなところで、負けられない!)

キメラ2「ゴアァ?」

復讐者「お、まだやる気か。まだまだ闘りたりねえからな!楽しませてみろよ!」

勇者「うおおおぉぉぉぉぉ!!」

勇者【シャイニングスラッシュ!】
664 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:15:04.41 ID:sI4suYrJ0
復讐者「!」

復讐者は身構えるが、勇者は復讐者を素通りした。

復讐者「!?」

勇者の狙いは最初からキメラ2の方だった。

突然のことにキメラ2は対応できず、左腕を切断された。

キメラ2「ゴアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

勇者はキメラ2の反撃により吹き飛ばされた。

復讐者(やられた!)

復讐者「くそが!『ストーンキャ...』」

賢者「水属性 毒属性・・・!『毒沼!』」

足がハマった影響で狙いがズレ、復讐者の放った魔法は勇者には当たらなかった。

復讐者「チッ!あの野郎・・・!」
665 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:23:46.53 ID:sI4suYrJ0
復讐者「まずはてめえからだ。死ね」

賢者「!」

賢者は復讐者の攻撃をまともに受けてしまい、気絶してしまった。

勇者「賢者・・・!」

復讐者「人の心配してる場合か!?」

勇者の目の前にキメラ2が現れた。

勇者「しまっ...!」

キメラ2「ゴアアアァァァァァァ!!!」

勇者は防御の構えをとったところでキメラ2の攻撃が直撃する。

勇者(くっ、なんてパワーだ!重すぎる!)

キメラ2の攻撃を防ぎきれずかなりのダメージを受けてしまった。
そこに復讐者が追撃しようと近づく。
666 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:27:17.04 ID:sI4suYrJ0
復讐者「死ね!!」

勇者「!」

復讐者の攻撃が勇者の顔面へ直撃した。

勇者「ガハッ・・・!」

復讐者「はぁ・・・はぁ・・・終わった、な」

復讐者「さて、あの戦士の方はもう死にかけか・・・ならザコの方に行かせるか」

ザコ「は!?」

研究者「どうやら勝負あったみたいですね?」

ザコ「マジかよ・・・」

復讐者「ククッ、さあ行ってこい」
667 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:28:41.11 ID:sI4suYrJ0
勇者(体が・・・動かない・・・)

勇者(守るって約束したのに、僕は大教会にたどり着くこともできないなんて・・・)

キメラ2「ゴアアアァァァァァァ!」

勇者(このままじゃザコが・・・!)

勇者「復讐者!やめろ!」

復讐者「あ?やめるわけないだろ?お前は仲間が死ぬところを黙って見てろ!」

キメラ2「ゴアアアァァァァァァ!!」

ザコ「くそ!【完全防御!】」

キメラ2の攻撃を防ごうとする。が、完全防御はキメラ2の攻撃を受け、粉々に砕けた。

ザコ「は・・・?」
668 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:30:51.63 ID:sI4suYrJ0
攻撃を受け吹き飛ばされるも、ダメージは軽減できた。

ザコ(痛え・・・さすがに次は耐えられないぞ!?)

復讐者「チッ、防がれたか。だがそれも無駄な足掻きだ、やれ!」

キメラ2「ゴアアアァァァァァァ!」

キメラ2がザコに攻撃しようとしたその時、二人の間に勇者が割って入った。

ザコ「勇者・・・!」

勇者は回復魔法である程度回復したものの、初級ではそこまでの回復はできない。動くのがやっと、そんな状態で勇者はキメラの前に立ち塞がった。

勇者「まだ・・・まだ何も守れてないんだ!助けられてないんだ!救えてないんだ!だから僕は、負けるわけにはいかないんだ!!!」

キメラ2の攻撃が勇者に当たる直前。突然キメラ2が吹き飛ばされた。

復讐者「!?」

炎勇者「よく言ったな」

武闘家「それでこそ勇者だ」

勇者「炎勇者・・・!武闘家・・・!」
669 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/11(土) 21:32:13.73 ID:sI4suYrJ0
今日はこれで終わり。
ここからシリアスなルートか今までのテンションのルートか二通りあるのですがどうしましょうか・・・
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/11(土) 21:37:25.42 ID:RQgT32EPO
否定的なレスは荒らしだと思ってスルーできるようになっとけ
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/11(土) 22:00:05.89 ID:dluo7Bo5o
今までルートでいいよ
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/11(土) 23:10:09.22 ID:URnx8YfDO
やりたいようにやれば良い
難癖付ける奴は何やっても付けるから構わない方が良い
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 08:20:42.94 ID:JiSdPfhwo

お願いだからこっちに聞かないでくれ
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 22:29:56.02 ID:GHwOKO2po
別に聞くのはよくね?
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 22:33:24.81 ID:9G/yMjcDO
荒らし目的の意見も出るから聞かない方が安全って事なんだろうよ
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 22:49:22.13 ID:vhQHydRmo
聞くよりは作者自身で決めてほしい感がある
読者同士で意見割れて荒れたりとかするかもしれないし
677 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:32:44.07 ID:Qrg94clU0
復讐者「チッ、前と似たような展開になってきたな」

研究者「どうします?」

復讐者「あ?このまま殺るに決まってるだろ」

キメラ2「ゴアアアァァァァァ!!」

炎勇者「あれがキメラか、初めて見たな」

武闘家「俺もだ」

ザコ「お前ら!ほんとギリッギリに来たな!」

炎勇者「それはすまない・・・」

勇者「でも来てくれてありがとう。もう少しでやられてたよ」

武闘家「いや、礼はいいさ。仲間だろ?」

勇者「・・・!うん!」
678 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:33:40.84 ID:Qrg94clU0
武闘家「よし勇者、ここは俺たちが引き受ける。お前は大教会へ向かえ」

勇者「え?けど・・・」

武闘家「今の体力の消耗してしまっているお前じゃ迷惑だ。回復しつつ大教会に向かった方が効率がいいだろ?」

勇者「けど・・・」

勇者はそう言いながらチラリと炎勇者の方を見た。勇者が心配しているのは強さの問題じゃない。

武の国での出来事を勇者は思い出していた。光魔法を使う復讐者の仲間。奴が炎勇者である可能性が無いわけではないからだ。

武闘家「勇者」

勇者「武闘家、何・・・?」

武闘家「お前、炎勇者が向こうの仲間かどうか気にしてるだろ」

勇者「!」
679 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:35:42.83 ID:Qrg94clU0
武闘家「その反応だと当たってるみたいだな」

勇者「だって・・・」

武闘家「考えてみろ、戦闘の影響で結構大きな音が立ってるんだ。もうすぐ町の人たちが集まってくると考えていい、ならそこで炎勇者が裏切るメリットはないだろう?」

勇者(確かに、「勇者」っていう肩書きはかなり便利だ。今ここでその肩書きを手放すなんて考えにくい・・・)

武闘家「それに、今のお前に何ができるんだ?」

勇者「っ!それは・・・」

武闘家「大教会への道のりを回復しながら進んで万全に戦えるレベルなんだ、今ここに残ったところで高が知れてる」

勇者「・・・そうだね。わかった、大教会に向かうよ。任せたよ、武闘家、炎勇者」

炎勇者「任された。が、本人の前でそういうことを言うなよ・・・」

武闘家「フッ、もしもの為に釘を刺しておいたのさ」

ザコ(え?何この俺の空気感)
680 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:37:29.45 ID:Qrg94clU0
勇者「行こう!ザコ!」ダッ

ザコ「え?あ?え?りょ、了解!」ダッ

武闘家「と、いうことだ。お前たちの相手は俺達が引き受ける」

復讐者「あ?行かせると思ってんのかよ!!!」

復讐者が走り出したと同時に研究者が魔法を放ち、キメラ2も同時に走り出す。

キメラ2の攻撃を武闘家が防ぎ、研究者の魔法を炎勇者が防ぐ、そうなると復讐者を止める者は誰もいない。

復讐者(馬鹿が、敵に背を向けることが自殺行為だってわかってないのか!?)

勇者「違うさ」

復讐者「!?」

勇者「僕が君に背を向けてるのは、仲間を信じているからだ」

勇者がそう言った瞬間、復讐者は横から飛んできた何かにぶつかり吹き飛ばされた。
681 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:40:28.61 ID:Qrg94clU0
復讐者「こいつは、キメラ1・・・!まさか・・・」

戦士「そのまさかだ」

復讐者「!」

戦士「俺がそう簡単に負けるとでも思ったか?冒険者狩りぃ・・・」

復讐者「ハハッ、嘘だろ?お前、右腕使えねえはずだろ?」

戦士「ああそうだぜ。つまりそれは失敗作ってことだな、そいつは俺には弱すぎた」ニヤッ

復讐者「おいおいマジかよ。ここまで強いのは計算外だぜ。本命の勇者とザコにも行かれるし・・・こりゃあ撤た...」

武闘家「そう簡単に逃がすと思うか?」

すでに復讐者の目の前には武闘家が迫っていた。

復讐者「だよなぁ・・・」

武闘家の攻撃が復讐者に直撃した。
682 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:41:46.91 ID:Qrg94clU0
復讐者「ククッ、面白いじゃねえか」

立ち上がりながら復讐者はそう言った。

復讐者「仲間思いで、正義感があって、優しくて、本当に尊敬するよ」

炎勇者「そう思うのなら、君だって変われ...」

復讐者「普通なら・・・な」

武闘家「?」

復讐者「俺はそういうの見てると虫唾が走るんだよ。お仲間同士の友情ごっこなんて俺にはどうでもいい、本性をさらけ出せよ。なんか裏でもあるんだろ?」

武闘家「いや、俺は心から勇者達を助けたいと思っている」

復讐者「チッ、なんだそりゃ。イライラしてくるぜ」
683 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:43:15.92 ID:Qrg94clU0
復讐者「おい研究者、切り替えだ」

研究者「はぁ・・・逃げるの面倒なんですけど」

復讐者「あ?うるせぇ早くしろ」

研究者「はいはい、わかりましたよ」

研究者はポケットから注射器を取り出し、中の液体を復讐者に注入した。

武闘家「?」

炎勇者(あのキメラが守ってるから迂闊に近寄れないな・・・)

研究者「さあ、切り替え完了です。死なない程度に殺ってください」

復讐者「ああ」
684 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:45:04.28 ID:Qrg94clU0
復讐者「お前らがその甘ったれた思考で来るならそれでいいや。俺が真正面からねじ伏せてやるよ」

戦士「いいぜ」

武闘家「やれるものならやってみろ」

復讐者「ククッ、全員殺して、勇者に見せつけてやるよ!お前らの死体を・・・な!!」

そう言った復讐者の体は、武の国でのように魔物のような肌へと変化していた。

キメラ2「ゴアアアァァァァァ!」

キメラ2の咆哮が合図となり、戦闘が始まった。

復讐者『灼熱!』
研究者『氷結弾』

戦士『飛斬!』
武闘家『突風起こし!』
炎勇者『シャイン!』
685 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/14(火) 22:47:06.81 ID:Qrg94clU0
今日はこれで終わり。
これからはやりたいようにやらせてもらいます!ただ、何分得意ではないので、たまにザコの武器購入の時みたいにアドバイスしていただくとありがたいです。
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 22:53:52.76 ID:9vt4cZ3p0
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/15(水) 00:56:08.80 ID:s75tXuEDO
乙乙
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/15(水) 12:44:48.82 ID:R2WVFC7Po
この話一番の人格者は間違いなく武闘家ですね
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 01:16:21.69 ID:dfslBTKAo
まあ、冷静に考えて正体隠しているのに
正体があっさりばれる光魔法使ってたらマヌケにもほどがあるわな
690 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:38:07.67 ID:D/ww4LFk0
後ろから轟音が響く。
どうやら戦闘が再開されたらしい。

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・あいつら大丈夫か・・・?」

勇者「あの三人が負けるとは思えないよ」

ザコ「まあ、そりゃそうか。それで?
今この町で何が起こってんだ?断片的にしか把握できてないんだけど」

勇者「そ、そういえば説明してなかったね」

ザコ(おい)

勇者「何が起こっているかというと・・・」

今から数時間前の事だよ。僕達は宿屋で情報を聞き出していたんだ。

男1「大司教!あいつは絶対許さねえ!」

賢者「!?」

勇者「それって・・・?」
691 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:39:40.27 ID:D/ww4LFk0
男1「待て、まだ整理してる途中だ」

男1は少しの間黙り込んだ。そして数分後、顔を上げた。

男1「さっきは悪かったな。俺は神聖騎士Aだ。まあ、今じゃ騎士としての誇りは欠片もないがな」

彼は悲しそうにそう言った。

勇者「あの、さっきの言葉っていったいどういうことなんですか?」

神聖騎士A「そのままの意味だよ。俺があいつを許せない理由は・・・」

彼は言った。今の状況を作り出したのは大司教を含めた教会の幹部達と神聖騎士の一部の者だと。

彼は言った。自分は教会の操り人形にされたと。

彼は言った。神聖騎士達によって妻と娘を犯されたと。
692 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:41:41.69 ID:D/ww4LFk0
勇者「・・・っ!」

賢者「そんなことが・・・起きていたとは・・・!」

こんなことがあって良いわけがない。
人を導く立場の人間が、その立場を利用して自分の欲を満たしているなんて・・・!

神聖騎士A「なあ勇者様、一つ頼みがあるんだが、いいか?」

勇者「うん。いいよ」

神聖騎士A「頼む、この町の偽りの平和を、ぶち壊してくれ!」

彼は泣きながらそう言った。溜まりに溜まった感情が、爆発したようだった。勇者として、助けを求めている人を放ってはおけない。

勇者「わかった。僕たちに任せて!」

神聖騎士A「ありがとう・・・!」
693 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:43:39.80 ID:D/ww4LFk0
その後、ザコ達を探そうと思って宿屋を出たら、僧侶妹さんに会ったんだ。

僧侶妹「やっと・・・見つけられた・・・!」

勇者「え!?」

それで僧侶妹さんから話を聞いたんだ。もっと詳しいメンバーとか、それぞれの目的とかね。
全員がただ人の上に立って優越感を得たいとかの私欲だったよ。

僧侶妹「お願い!お姉ちゃんを・・・町の皆を助けて!」

勇者「わかったよ。君も、君のお姉さんも、この町の人たちも、全員僕たちが守るから」

僧侶妹「ありがとう・・・!ございます・・・!」

そう言った彼女も、先ほどの彼と同じように泣いていた。

勇者(みんな泣いているじゃないか・・・!誰も幸せじゃないじゃないか・・・!許せない。あいつらだけは絶対に!)
694 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:45:59.56 ID:D/ww4LFk0
勇者「ってことがあったんだよ」

ザコ「元凶は教会の幹部達と神聖騎士の一部で、教会の僧侶達や他の神聖騎士を操って好き勝手していたわけか・・・」

勇者「そういうことだよ。人を操って自分に都合のいいようにするなんて許せない!」

ザコ(あの時ヤってたのも操った結果ってわけか・・・正直ちょっと羨ましいし、僧侶妹ちゃんを泣かせたっていうなら!)

ザコ「絶対許さねえ・・・!!!」

勇者「う、うん。戦う気がでてくれて良かった・・・のかな?」

ザコ「勇者!回復できたか!?」

勇者「まあ、回復魔法をかけ続けたからね。もうすぐ充分に回復できるよ」

ザコ「よし、竜王!いつまで寝てんだ起きろ!」ガブッ

竜王「い、痛っ!なんじゃ!?」

ザコ《15%》「よし!行くぞおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

勇者「ちょ、ちょっと速いよ!」

竜王「!!?!?!!!?」
695 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/19(日) 22:48:15.15 ID:D/ww4LFk0
今日は終わりです。六の町編的なのも終わり向かってきています。
そういえばSSwikiなんてあったんですね。全然知りませんでした。
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 22:53:16.50 ID:VgTUkvHMo
>>695 乙!
ザコ15%よりザコ100%の方が弱そうに見えるwwwwww
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 00:55:58.95 ID:/V1fd4pAO

確かに100%ザコとか笑うわ
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 09:13:36.83 ID:TEIvKxVfO

ザコの中のザコ
ザコオブザコ
本気を超えたザコ120%
ザコ第二形態

結局どうしたって弱そうじゃないですかやだー
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 12:32:01.61 ID:jHmgdJ9pO
ザコ様とかザコ君とかなんと言われても煽られてる感じww
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 16:19:02.73 ID:I4RD2r2e0
所詮、ザコなザコなのだ
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 16:19:33.33 ID:I4RD2r2e0
所詮、ザコはザコなのだ
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 19:40:21.02 ID:S55zPoRUo
ザコが夢精するのは約束されてるから
指咥えて見てな
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 00:06:46.05 ID:uVW44UO/0
イカくせぇなぁ
704 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:35:58.53 ID:UvP0tJIX0
ザコ《15%》「よし!到着!」

勇者「うん、やっと・・・!」

ザコ《15%》「このまま乗りこむぞ!って思ったけど・・・」

勇者「やっぱりいるんだね」

大教会の前で仁王立ちする男?が一人。やっぱりあいつはオカマに向いてない。

オカマ「ウフッ?追いかけてきてくれたなんて嬉しいわ!」

ザコ《15%》「いやお前じゃねーよ!」

オカマ「もうっ!照れ隠しなんてしちゃって!」

ザコ《15%》(うぜぇ・・・)

勇者「ザコ、どうする?」

ザコ《15%》「そうだな、とりあえずお前は先に行けよ」

勇者「え!?」
705 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:37:44.07 ID:UvP0tJIX0
ザコ《15%》「いやだってここで足止めくらってる暇はないだろ?」

勇者「けど・・・」

ザコ《15%》「心配すんなって、今は竜王の力もあるから」

ザコ《15%》「それにこういう展開ってだいたいは仲間に任せるだろ?」

勇者「そう・・・なのかな・・・?」

勇者は少しの間悩んだが、仲間を信頼することに決めた。

勇者「じゃあ任せたよ!」

オカマ「あら?行かせると思ってるのかしら?」

オカマは大教会へ向かって走り出した勇者を攻撃しようとする。が・・・

ザコ《15%》【防御の型・水流!】

その攻撃を俺は逸らした。

ザコ《15%》「思ってないから俺が残ったんだろうが!」キメポーズ!!

ザコ《15%》(あっ、多分今の俺超かっこいい!!)
706 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:39:43.10 ID:UvP0tJIX0
オカマ「ウフッ?それもそうね」

ザコ《15%》「来いよオカマ野郎!俺と竜王の愛の力を見せてやる」

竜王「やめんか!気持ち悪い!」

ザコ《15%》「ええ!酷い!!」

オカマ「あら、仲良しなのね。お姉さん嫉妬しちゃうわ」マッスルポーズ

ザコ《15%》(お姉さんって・・・何だっけ・・・?)

ザコ《15%》「と、とにかく!行くぜオカマ野郎!!!」

オカマ「ウフッ?さあ、来なさい!!」

ザコ《15%》「・・・」

オカマ「・・・」

ザコ《15%》「・・・」

オカマ「・・・?」
707 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:41:00.41 ID:UvP0tJIX0
ハートの記号が?になってるせいで、オカマがいちいち同意を求めるキャラみたいになってる・・・
708 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:43:18.90 ID:UvP0tJIX0
オカマ「来ないのかしら?」

ザコ《15%》「ま、まずはお前の力を見定めようってだけだよ」

ザコ《15%》(俺の戦い方は、防御主体で隙をついて攻撃する感じなので、相手依存なのだ)

オカマ「そうなのね。なら行くわよ!【オカマキック!】」

ザコ《15%》「その糞みたいな特技名、どうにかしたほうがいいぜ【防御の型・水流!】」

確かにオカマの攻撃は重いが、竜化による補正があれば楽に逸らせる。

オカマ「あら、案外強いのね」

逸らされたことで体制を立て直そうとするオカマに俺は追撃する。

ザコ《15%》【攻撃の型・ブレインシェイク!】

ブレインシェイクは攻撃によって脳を揺らす技だ。
俺の攻撃は見事にオカマに直撃した。
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 22:44:23.88 ID:mrxhCnQno
#9825;
#9829;
↑これの前に&を入れたらハートになるよ
710 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:45:38.82 ID:UvP0tJIX0
俺は勝ちを確信した。

ザコ《15%》「イェーイ!オニス...これは俺の勝ち!」

オカマ「・・・悪いけど、そこまで大きなダメージは受けてないわよ?」

俺の確信は見事に外れた。オカマはピンピンしている。

ザコ《15%》「え、演技に決まってるだろうがい!!!」

オカマ「お返しよ。【オカマパンチ!】」

オカマの攻撃が俺に直撃する。

ザコ《15%》「あっ!これ糞痛え!」

竜王「接近戦じゃ不利じゃ!魔法で攻撃せい!」

ザコ《15%》「了解!」

俺は一度オカマから距離をとろうとするが・・・

オカマ「そう簡単に離れさせると思ってるのかしら?」

気づけば後ろに回り込まれていた。

ザコ《15%》「!」
711 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:47:26.88 ID:UvP0tJIX0
頭を掴まれ、地面へと押し付けられる。

ザコ《15%》「なんて力だよ!こりゃ勝てないな!諦めます!」

オカマ「本当に諦めてくれると私も楽なのだけれど」

ザコ「そう簡単に諦められないのが俺のメンタル!竜化解除で2対1!」

俺から離れた竜王がオカマの後ろへと回り込んだ。

竜王「女男よ、妾が相手なのは誤算じゃったなぁ」

オカマ「あら、薄々思ってたけどかなり上位の存在なのねぇ」

竜王「ほれ、【竜の刻印】」

オカマ「ぐおっ!」

たった一撃でオカマは吹き飛ばされた。

ザコ「oh・・・」

竜王「ザコ、これ以上妾に魔力を使わせるでないぞ?」

ザコ《15%》「多分無理!」
712 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:50:13.47 ID:UvP0tJIX0
ザコ《15%》「てかなんだよ今の技」

竜王「ただの発勁じゃよ。当てたところが凹むから周りが勝手に付けたんじゃ」

ザコ《15%》(言ってるってことは気に入ってんじゃねえか)

オカマ「ふふっ、今のは・・・効いたわよ?」

吹き飛ばされたオカマが戻ってきた。なんというリカバリー能力。

ザコ《15%》(こいつ、今までの戦いのダメージも蓄積されてるはずなんだけどな・・・なんて体力だよ)

ザコ《15%》「こうなったら、そろそろ勝ちにいかせてもらうぜ。『炎火!』」

オカマ「っ!」

ザコ《15%》(おっ!効いてる効いてるぅ!!」

オカマ「そろそろ私も本気で行かせてもらうわ」ムキッ

ザコ《15%》「」

オカマ「さあ、どうするのかしら?」ムキッ

ザコ《20%》「お前がそうくるなら、ちょっと無理をさせてもらう!」

ザコ《20%》(あれ?表記的に弱くなった気がする・・・)
713 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:51:13.79 ID:UvP0tJIX0
今日はここまで。ザコの名前がザコである限り、強さが名前から出ることはないでしょう。
714 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/22(水) 22:52:10.63 ID:UvP0tJIX0
>>709
ありがとうございます
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 23:19:06.22 ID:+DILW+6tO
乙♡
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 23:28:06.30 ID:uXMadDpAO
乙♡

俺の携帯だと&aって表示される…
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 23:44:48.00 ID:JKhVeLM4o
>>713
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 01:03:47.37 ID:HwZRoC1zo
おつなのおおお♡♡♡❤︎❤︎
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 01:11:42.22 ID:VeDPKmlDO

おお!ハートだww
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 10:51:08.72 ID:5PKgmW08o
おつ♡おつ
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/25(土) 18:15:01.67 ID:era/AC0I0
オカマは本気になるとマッチョになるとかトグロ100%かな
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 23:19:17.07 ID:hbYjBLNJo
>>721
強さで言うなら、恋姫無双の貂蝉とか……
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 23:21:33.98 ID:3kfQtJX3o
本気になるとマッチョ……亀仙人……ビスケ……
724 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:21:37.40 ID:+eRv+73k0
ザコ《20%》「っ!痛っ!痛たたたたた!!」

竜王「15%でギリギリじゃぞ?馬鹿なのかお主は」

ザコ《20%》「だって・・・5%ならいけるかと・・・痛っ!」

オカマ「あら?大丈夫なの?」ムキッ

ザコ《20%》「敵の・・・心配・・・してんじゃ・・・ねえ・・・よ!」

オカマ「それもそうね!行くわよ!【オカマパンチ!】」ムキッ

オカマは攻撃しようとこちらへと近づいてくる。正直ガチムチの男が近づいてくるのはマジで怖い。

ザコ《20%》「やっぱりタンマ!【完全防御!】」

俺は完全防御を使うことでオカマの攻撃を防いだ。

ザコ《20%》「キメラ・・・ほどの・・・強さじゃ・・・ないんだな・・・」

オカマ「まあ確かにあれほどの力はないわ。けど、連撃ならどうかしら?」ムキッ

ザコ《20%》「え?」
725 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:23:29.48 ID:+eRv+73k0
そう言った次の瞬間。オカマは凄まじい速度で完全防御を攻撃し始めた。

ザコ《20%》「まじかよ・・・」

オカマ「思ったより硬いわねぇ」ムキッ

ザコ《20%》「おいマジでやめろって!あっ!」

オカマの攻撃により完全防御に亀裂が走った。それは徐々に広がっていく。

ザコ《20%》「おい!やめろ!おい!おいって!」

オカマ「ラストスパートよぉ!!!」ムキムキッ

オカマの攻撃は一層速度を増し、遂に完全防御を破壊した。

ザコ《20%》「!」

オカマ【Homosexual...smash!!】ムキッ

オカマの攻撃が俺に直撃した。

ザコ《20%》(こいつ・・・!)

ザコ《20%》(特技名がダサいこと、気にしてたのか・・・!!!)
726 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:25:47.44 ID:+eRv+73k0
ザコ《20%》「おいオカマ野郎・・・!結局糞だぞ」

ザコ《20%》(homosexual smash。同性愛の粉砕。良いのかオカマ)

オカマ「あら、マシになったと思ったのだけれど」ムキッ

ザコ《20%》(あいつに勝つためには20%じゃなきゃダメだけど、このままじゃ俺の体がもたない。だから)

ザコ《20%》「おいオカマ野郎」

オカマ「何かしら?」ムキッ

ザコ《20%》「次の攻撃でお前を、倒してやる」

オカマ「へぇ〜、面白いじゃない」ムキッ
727 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:28:34.91 ID:+eRv+73k0
オカマ「いいじゃない。その勝負、受けて立つわ」ムキッ

ザコ《20%》「はぁ・・・はぁ・・・あんた性格だけはいいな」

オカマ「それが私の自慢なの」ムキッ

ザコ《20%》「フッ、それじゃあ行くぜ!」

俺とオカマは同時に走り出した。竜王の力があっても、正直勝てるとは思えない。けど・・・

ザコ《20%》(なんか主人公の仲間補正とかで勝てそうな気がするから!全力でぶつかりに行く!!!)

ザコ《20%》(さっそくだけどパクらせてもらうぜ!竜王!)

ザコ《20%》【竜の刻印!!!】

オカマ【Queer...smash!!!】ムキムキッ

俺とオカマの攻撃がぶつかりあった。
728 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:29:59.59 ID:+eRv+73k0
オカマ「・・・!?」

確かに俺とオカマの攻撃はぶつかりあったが。

ザコ《20%》(あくまで俺がぶつけたのは完全防御を纏った弱めの竜の刻印!)

完全防御はヒビが入っているものの、衝撃を防ぎきった。まあオカマの攻撃に押し出されて肩は脱臼してしまったが・・・

ザコ《20%》(本命は二発目だ!!)

半泣き状態で俺はオカマに全力で攻撃する。

オカマ(これは・・・かわせないわねぇ・・・)

ザコ《20%》【竜の刻印!!!!!】

俺の攻撃がオカマへと直撃した。
オカマは吹き飛ばされ、大教会の壁へと激突した。
729 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:31:29.70 ID:+eRv+73k0
ザコ「はぁ・・・はぁ・・・」

満身創痍の状態で俺はオカマが吹き飛ばされた方を見る。これで倒せてなければ負けが確定したと言っていい。

ザコ(補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い補正来い!!!!)

だが俺の願いむなしく、煙が晴れた時に一人の男が立っていた。

オカマ「今のは危なかったわぁ」

ザコ「まじ・・・かよ・・・」

オカマ「あなたにしては良くやったわ。後でお姉さんとたっぷり楽しみましょうね?」

ザコ「悪いけど、それはごめんだ」

このまま負ければ、オカマは勇者のところへ向かうだろう。疲労した勇者じゃオカマには勝てない。

ザコ(だから俺は、あいつの仲間として、こいつを行かせるわけにはいかないんだ)
730 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:34:22.68 ID:+eRv+73k0
<ウオオオオォォォォォ!!!!!

オカマ「あら、勇者ちゃんの声ね。あの感じだと大司教様を倒しちゃったみたいねぇ。勝った後の相手を倒さないといけないのは心が痛むわぁ」

ザコ「大司教を倒された割には怒りとかないんだな」

オカマ「まあ私は半分傭兵みたいな感じだから、そこまで怒ってはないわ」

ザコ「なら諦めてくれたりしないか?」

オカマ「それは無理ね。男なら力で証明してみなさい?」

ザコ「それが無理だったから困ってるんだけどな・・・」

オカマ「うふっ、安心して。あなたは頑張ったから責任を感じる必要はないわ。それじゃあ、もう終わりにしましょう」

オカマ【homosexual...smash!】

俺はオカマの攻撃によって吹き飛ばされた。
731 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:35:56.68 ID:+eRv+73k0
ザコ(くそ・・・勝てなかった・・・)

ザコ(補正なんてなかったんだな。このまま壁にぶつかって終わり。だけど・・・)

ザコ(そんなのは嫌だ!!)

ザコ(考えろ!どうやったら勝てる?どうすれば今の状況から脱出できる?)

ザコ(思い出せ、教えてもらったことを・・・!)

ザコ(っ!そうだ、あの技なら!)

ザコ【防御の型・旋風!!!】

旋風は水流の応用版で、風の流れを逸らす技だ。これを使うことで俺は吹き飛ばされる軌道を変えた。俺は上へと飛んで行く。

ザコ(上手くいった!上手くいった!!)
732 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:37:42.15 ID:+eRv+73k0
ザコ(けどこっからだ!もう一回!)

ザコ【防御の型・旋風!!!】

もう一度軌道を変えて大教会に入ろうとしているオカマに向かって一直線に飛んで行く。

オカマ「!」

ザコ(気づかれた!けど今更止まれるか!!!)

オカマ「うふふっ、やっぱりあなた面白いわよ!!!【queer...smash!】」ムキムキッ

オカマは俺に向かって全力で攻撃しようとしてくる。あれを受けたらさすがに終わりだ。

ザコ(だからさらにもう一回!!!)

ザコ【防御の型・旋風!!!】

オカマ「!」ムキッ

俺はオカマの攻撃を上手く回避した。
オカマに隙ができた。攻撃のチャンスだ!俺の力だけじゃ勝てないから、オカマの攻撃の威力を利用する!
旋風からの応用技・・・

ザコ【攻撃の型・突風!!!】

俺の起死回生の一撃がオカマに直撃した。
733 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:39:38.17 ID:+eRv+73k0
ザコ「はぁ・・・はぁ・・・もう立たないよな?」

オカマ「立てないわよ?喋れはするけど」

ザコ「うお!びっくりさせんなよ!」

オカマ「あらごめんなさい。安心していいわ、あなたの勝ちよ」

ザコ「それはわかってるよ。俺の完全勝利、お前は完敗、つまり俺の方が格上、お前は俺以下」

オカマ「そこまで言われるとイラッとするけど、まあその通りね」

ザコ「さて、勇者の前に新たなる敵とか出てこられても困るし、俺は行くぜ?」

オカマ「あら、動けるの?」

ザコ「いや死にかけだよ、意識朦朧としてるよ、両腕動かねえよ。どっちかというと回復目的だよ」

そう言うと俺は立ち上がり、大教会の中へと入っていった。
734 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:46:42.13 ID:+eRv+73k0
大教会の中は不自然なほど静かだった。魔法陣の上を避けて奥の階段へ向かう。

ザコ「ここか」

俺は階段を降りていった。正直もう死にそう、苦しい、早く回復したい。

ザコ(長えよこの階段。なんなの?俺を殺したいの?)

階段を降りると一本道真っ直ぐにが続いていた。これがまた長い。

ザコ(もうやだこの教会)

真っ直ぐに進んでいくと開けた場所に出た。

ザコ(やっと・・・見つけた・・・)

そこにはいた、満身創痍の勇者が、倒れている大司教や神聖騎士達が、頬を赤らめ勇者を見る僧侶さんと僧侶妹ちゃんが・・・

ザコ「あっ・・・」

俺は今日が勇者のハーレム創設記念日であることを察し、涙しながら意識を失った。
735 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/26(日) 00:47:49.42 ID:+eRv+73k0
今日はこれで終わり。
ハート関連ばっかりだけどレスが多くて嬉しい。
ザコにメインヒロインなんてなかった。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 00:49:54.91 ID:E8brXd09o
乙なの♡
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 01:11:30.13 ID:oHlab5oF0
毒針使ってれば余裕で勝てたんじゃね?
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 07:49:54.08 ID:RUgZL0Jq0
ザコすげえ
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 08:03:26.15 ID:d7LarNAjo
結局勇者に持っていかれる
ザコの春なんてこないんか
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 14:05:45.39 ID:aEOr1jr1o
乙です
ザコがんばれ♡
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 22:46:29.58 ID:/RcgWAVjO
おちゅ
742 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:44:11.52 ID:48740ncq0
病室で目覚めた俺の視界に最初に入ってきたのは僧侶さんだった。

どうやら俺は五日も寝ていたらしい。
その間に体の傷はほとんど回復していた。さすがは教会だらけの町だ。

僧侶「本当にありがとうございました。私達のために迷惑をおかけして」

ザコ「良いって良いって!頼まれたんなら断れないし!(勇者が)」

あの後、大司教達教会の幹部と神聖騎士団の一部の人間達は騎士団によって捕まった。
復讐者とその仲間にも、キメラは倒せたものの逃げられてしまったらしい。

ただ納得がいかないのは、大司教は復讐者にそそのかされた事になることだ。大陸同士の仲を保つためだと言われたが、悪人だからといってそういうことをして良いとは思えない。

勇者もそれには怒っていたようだが、それが変えられることはなかった。
743 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:45:21.86 ID:48740ncq0
次に聞かされたのは新しい仲間についてだった。

ザコ「え!?僧侶妹ちゃんが仲間に!?」

僧侶「そうです。私も誘われたのですが、この町を元の良い町へと戻さなくてはならないので」

ザコ「なるほど・・・」

勇者の奴め、幻の「両手に花」を実現させようとしていたのか・・・なんて奴だ!

ザコ(けど男三人のパーティに女の子が入って大丈夫なのだろうか。勇者パーティの姫、略して勇パーの姫とかになったりしないだろうか・・・)

その後、僧侶さんは俺にもう一度お礼を言うと病室から立ち去った。
俺は彼女の後ろ姿を見て思った。

ザコ(やっぱりハーレム反対!!!!!)
744 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:46:34.40 ID:48740ncq0
そしてそれから数十分後のことだった。勇者が駆け足でやって来た。

勇者「ザコ!!」

ザコ「っ!びっくりしたぞおい。病院なんだから静かにしろよ・・・」

勇者「あっごめん。それで、怪我は大丈夫なの?」

ザコ「ああ。二日後には退院できるってよ。さすが六の町なだけあるよな」

勇者「なら良かった・・・それで、話は聞いた?」

ザコ「おう。大司教達と復讐者達のその後と、僧侶妹ちゃんの話をな」

勇者「そっか。なら後は炎勇者さん達のことは?」

ザコ「あ、それは聞いてなかったな」
745 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:48:27.58 ID:48740ncq0
勇者「まず戦士は右腕が大変な状況だったけどなんとか治療できたみたいだよ。後遺症が残る可能性も奇跡的にないんだって」

ザコ(良かった。けどなんで戦士には仲間補正がかかってるの・・・?)

勇者「炎勇者さんと武闘家は軽傷、賢者は体の骨がバッキバキだったみたいでしばらくは入院するらしいよ」

ザコ(うわぁ・・・それはやだな)

勇者「それから、これからの予定なんだけど。とりあえずザコが退院した次の日には出ようと思うんだ」

ザコ「え?早くない?俺にスパルタすぎない?」

勇者「僕達としてはもう少しゆっくりしたいんだけど、今港町に向かってクラーケンが近づいてきているみたいなんだ」

ザコ「・・・え?」
746 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:49:14.05 ID:48740ncq0
クラーケン。巨大なタコのような姿をしていて、船を次々に沈めてきたため、人々から恐れられている。

クラーケンが近づいた港では、船を出さない決まりになっているため、勇者はクラーケンが港町の近くに着く前に船を出したいのだ。

ザコ「なるほどな。それなら納得だ」

勇者「ってことだから、それじゃあ僕は行くね」

ザコ「ああ。またな」

そう言って勇者は病室から出て行った。

竜王「ふむ、この時期にクラーケンが近づいてくるとは・・・勇者は中々の悪運の持ち主のようじゃのう」

ザコ「時期とかあんのか?」

竜王「そりゃあもちろんあるぞ。だいたいこの大陸にクラーケンが来るのは冬じゃからな」

ザコ「マジかよ、クラーケンと戦いたくなんてないぞ俺」
747 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:50:21.00 ID:48740ncq0
竜王「お主、全然知識がないくせになぜクラーケンの知識はあるのか?」

ザコ「おいおい知らないのかよ『船乗りタンゴと海の悪魔』を」

竜王「何じゃそれ」

ザコ「始まりの町じゃ有名なんだぞ!俺はこの話を何回も読んでるからクラーケンの怖さはわかってるつもりだ」

竜王「言っておくが、本のクラーケンと実物のクラーケンは比べものにならんからな?」

ザコ「わかってるよ。タンゴ率いる船乗り達を全滅させるほどだからな・・・」

竜王「ちょっと待て、死ぬのかタンゴ」

ザコ「ああ。手も足も出ずにな。初めて読んで以来、海が怖くて小さい頃は海が嫌いだったなぁ・・・」

竜王(最近の人間達の教育はどうなっているんじゃ・・・)
748 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:51:38.67 ID:48740ncq0
ザコ「まあクラーケンがどんなに恐ろしくてもお前がいるし大丈夫だろ」

竜王「お主、妾にばかり頼っていては強くなれんぞ」

ザコ「おいおい、魔王軍との戦いが終わるまでは一緒なんだし大丈夫だろ」

竜王「む、むぅ・・・」

ザコ(あ、困った顔をしてらっしゃる)

ザコ「まあ俺だって強くなれる機会がやってきたんだ。お前にできるだけ頼らないようにやれるだけのことはやるよ」

竜王「それならいいのじゃが・・・」

正直、この時の俺は魔王軍と戦うということを、軽く見ていたと思う。
だから、この時の俺は思ってもいなかった。
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 20:53:09.92 ID:3LggM7nCo
イカやろ
750 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:54:04.98 ID:48740ncq0








竜王との別れの日が、すぐそこまで迫っているということを・・・







751 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:56:20.17 ID:48740ncq0
クラーケン・・・
イカ固定ではないんですよね。タコのものもあるし。
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 20:56:31.89 ID:34/9S9NT0
Ω<ナ、ナンダッテー!?
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 20:57:02.34 ID:3LggM7nCo
そうなんだ
ごめん
754 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/06/27(月) 20:58:09.63 ID:48740ncq0
ってことで今日はここまでです。
すぐそこまで迫っていると書いてあるものの、だいたいその場その場で書いてるのでどうなるかはわかりません・・・
まあ、長めのすぐだと思ってください・・・
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 21:00:16.92 ID:gtkK60gM0
マザー2みたいに覚醒パワーアップイベントないかな
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 21:45:37.03 ID:jD0algjko

一回離れてまた戻ってきそう
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 22:00:06.44 ID:9OpJN4BLo
>>755
(ザコの役目では)ないです
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 22:37:26.81 ID:8kSvq/jAO
戦闘力が追いついてないけどザコ20%に覚醒パワーアップしてるだろ?

戦闘力が追いついてないけど
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 19:22:20.15 ID:9cP+LfS6O
ザコさんは既にもう名乗ろうと思えばフツウを名乗れるんだぞ!
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 19:39:05.79 ID:PFiMelQ2O
たとえフツウ120%でもやっぱり弱そうなんだけど
761 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:06:13.02 ID:HMflCLCq0
俺が退院し、ついに町を出ることになった。

勇者「それじゃあ、僕達は行くよ」

賢者「勇者様!また会えますよね!?ね!?」

ザコ(ホモ必死すぎ)

勇者「ああ。旅をしてればきっと会えるよ」

戦士「今度会う時は必ずお前より強くなるからな!」

武闘家「ああ。望むところだ」

僧侶妹「炎勇者様、本当にありがとうございました」

炎勇者「礼はもう散々聞いたさ。君も旅を楽しんでくれ」

僧侶妹「はい!」

戦士と賢者の傷の治療のため、炎勇者達はこの町に残ることになった。なので炎勇者達とはここでお別れだ。
762 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:07:18.95 ID:HMflCLCq0
炎勇者「では、またな」

戦士「またな!」

賢者「また会いましょうね!!!また!!!また!!!」

ザコ(ホモ必死すぎ)

勇者「うん!またね」

こうして俺達は炎勇者達と別れた。短い間とはいえ、共に戦った仲間だ。寂しくないといえば嘘になる。

ザコ(また会おうぜ。炎勇者、戦士、ホモ賢)

勇者「それじゃあ、僕達はもう行こうか」

ザコ「おう」

この時、俺はあいつの歪んだ感情を理解できていなかった。もし理解できていれば、ああはならなかったのだろうか・・・
763 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:08:05.87 ID:HMflCLCq0
俺たちが六の町を出る時には、たくさんの人達が集まっていた。

仲間である俺たちもそれなりの人気が出てきたようで、武闘家にも黄色い声援が飛んでいる。

<ユウシャサマー!

<ブトウカサマ!コッチムイテー!

<ソウリョイモウトー!ガンバレヨー!

<ユウシャサマ!アリガトウゴザイマシタ!

<ウオーン!ソウリョイモウトチャーン!!

ザコ(あれ・・・?)

声援を聞いていると、俺はある違和感を覚えた。
764 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:09:37.35 ID:HMflCLCq0
ザコ「俺のファンは・・・?」

勇者「き、きっとシャイな人達ばかりなんだよ。うん、そう、きっとそう」

ザコ「良いよ・・・結局俺のファンなんていないんだよ!」

「ザコくーん!!!」

ザコ「俺のファ...いや待てこの声は・・・」

オカマ「もう行ってしまうのね?」

ザコ「なんでてめえがいるんだよ!」

オカマ「私はあくまで大司教達に洗脳された人間の一人。しばらくはこの町から出れないけれど、牢獄に入れられることはなかったわ」

ザコ「えぇ・・・この際捕まれよ」

オカマ「うふっ、私を捕まえられるのは、あ・な・た・だ・け」

ザコ「・・・」ゾクッ

ザコ「お、俺行くからぁ!!」
765 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:10:37.88 ID:HMflCLCq0
勇者「えっと・・・良かったね」

ザコ「良くねえよ!!!」

武闘家「お前のことをわかってくれる奴がいつかは現れるさ」

ザコ「武闘家・・・」

なんだか武闘家のおかげで元気が出てきた気がする。

勇者「好きになってくれる人か・・・僕にもできるかな?」

ザコ「は?」

勇者「え?」

ザコ「お前、鈍感系なのかよ・・・」

勇者「???」
766 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:11:41.58 ID:HMflCLCq0
ザコ「お前のことを好きな奴はいるんじゃないか!?案外身近に」

勇者「うーん、僧侶妹は別に僕のこと好きじゃないよね?」

僧侶妹「は、はい...///」

勇者「ほら、ね?」

ザコ【雑魚の刻印!!!!!!!!】

勇者「ぐあっ」

俺は最近流行りの鈍感系主人公に一撃お見舞いしてやった。

勇者「うぐっ、地味に痛い」

ザコ「天然たらしが!!!」

勇者「ええ!?」
767 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:12:37.58 ID:HMflCLCq0
そうして俺達は六の町を出発した。
何回かの魔物との戦闘を終え、進んでいくとすぐ分かれ道へとたどり着く。

ここから真っ直ぐ行くと九の町、右左に曲がると七の町だ。
クラーケンが近づいているらしいから、少し急がないといけないな。

勇者「よし、じゃあ行こう!」

ザコ「おう!」

武闘家「ああ」

僧侶妹「行きましょう!」

俺達は進み始めた。未来への淡い期待を持ちながら、ただ前へ前へ。
この先起こることなんて、何も知らずに。
768 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/03(日) 00:14:30.19 ID:HMflCLCq0
とりあえず六の町編終了ですね。見返してみるとそれなりに長い。スレの残りも少ないので駆け足気味になるかと・・・
そういえば、旅立ってからどれくらい経ったのか把握してない。やばい・・・今何月だよ・・・
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 01:19:22.57 ID:gIABzPSDO
>>768

足りなくなったら次スレ立てれば良いんだぜ?
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 01:43:21.95 ID:/ZqZgztOo
>>768 乙!
雑魚の刻印付けられたらスゲー屈辱的だな
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 01:57:11.08 ID:qBiZRrJd0
もちろん最後は勇者とザコがくっつくんだよな?
ホモでも良いぞ!!!
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 15:01:06.14 ID:WYJCM0KFo
ナチュラルに賢者を数の外にする畜生勇者
773 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:20:01.91 ID:HYACr4vJ0
六の町を出て二日経過。女の子が仲間に加わってドッキドキっス。

虎型魔獣「ニャー」

ザコ「おお・・・見た目とのギャップ凄えなおい」

武闘家「まあ、油断しないでいこう」

現在の戦い方は、前衛が武闘家、中衛が勇者、後衛が俺と僧侶妹といった感じ。

武闘家が率先して攻撃し、勇者は呪文で攻撃しつつ前衛に出たりする。そして後ろから僧侶妹が回復し、それを俺が護衛する。

俺暇じゃないんですかね、とか思うんだが、案外来るので焦る・・・

そうこうしているうちに武闘家が虎型魔獣を倒した。魔獣なので剥ぎ取らなければならない。

そこで俺様参上!華麗に剥ぎ取っていく。
774 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:20:53.88 ID:HYACr4vJ0
正直これくらいしないと役に立ってる気がしない。マジで。

俺はナイフを取り出し、ギルドで換金できる部分を慎重にとっていく。

ザコ「よし、終わったぞ」

今回は特に収穫なし、残念。

勇者「そろそろ日が暮れるね」

すでに太陽が落ちかけ、暗くなり始めている。少し準備を始めるのが遅れたけど、これくらいなら問題無い。
すぐにテントの準備を終えた。

さすがに男三人のテントに女の子が入ったらいろんな意味でやばいのでテントは二つご用意。

夕食を食べたら特にやることは無い、
風呂?水魔法使えば脱がなくてもあら不思議!溢れ出る清潔感!

ザコ(何だよ、水場行けよ、あっ!見ちゃった!みたいな展開こいよ。マジで)

俺の願いむなしく無事夜は明けた。
そして、七の町に到着だ。
775 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:22:12.92 ID:HYACr4vJ0
ザコ(正直七の町には何もありません。挙げるなら酒場が多いくらい。なので各々装備を直してそれで終わり)

それじゃあ暇なので町をぶらぶらと回ることにする。

僧侶妹「ザコ君!」

ザコ(お?お?)

僧侶妹「私もついていっていいかな?」

ザコ(はい、このSS恒例の口調変化。みんなはもう慣れたかな?いやまあ今回の場合は、僧侶としてではなく仲間として的な感じで理由はあるんですけどね、ええ、はい)

ザコ「いいけど、別に目的なんか無いぞ?」

僧侶妹「うん、それはわかってるんだけど。初めての旅だから、いろいろ見ておきたくて」

ザコ「そっか、ならちゃんと周りに注意しとけよ?ククッとか変な笑い方する奴に捕まったりしたら助けられないし」

ザコ(もうね、最高っすよ。これはメインヒロインっすよ。まあ僧侶妹が好きなのは勇者なんですけどね!!)
776 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:23:32.35 ID:HYACr4vJ0
と、二人で町を歩いていると酒場が目に入った。俺みたいな奴にはまだはやいね。

ザコ(・・・?)

その時俺は、異変に気付いた。得体の知れない恐怖を感じ、俺は僧侶妹と物陰に隠れる。

僧侶妹「ざ、ザコ君!?」

ザコ「静かに」

そう俺が促すと僧侶妹も口を閉じて酒場の様子を伺う。
そして数秒後、あられる人影。ニタニタ笑いながら酒場から出てきたそいつは、男の生首を両手で抱えていた。

ザコ「!」

そのままそいつは闇の中へと消えていった。俺も僧侶妹も、数秒の間呆然としてしまった。

僧侶妹「ザコ君!」

僧侶妹に声をかけられ、我に返った俺は、今しなければいけないことは何かを考えた。
777 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:24:39.76 ID:HYACr4vJ0
ザコ(正直あれ見た後だと可能性は薄いけど・・・)

ザコ「僧侶妹ちゃんは酒場に行って、助けられそうな奴がいるか見てきてくれ。中は酷いことになってると思うけど、やれるなら回復を。俺はあいつが戻ってこないか見張ってるから」

僧侶妹「う、うん」

俺の説明を聞いた僧侶妹はすぐに酒場の中へと入っていった。想像はつく、恐らく酷い惨状になっていることだろう。

だが彼女はすぐに出てこなかった。助けられそうな人に回復魔法をかけているのか・・・ちょっと凄いな。俺ならきっと失禁するから。

感心していると、遠くから足音が聞こえてきた。さっきのやつの音と似ている。早く逃げて、警備隊でも呼ばないと。

俺は僧侶妹にそのことを伝えるため、すぐに酒場へと入った。
まず視界に入ってきたのは、一面赤に染まった床。そしてテーブルの上に乗せられた生首。

ザコ「え・・・あ・・・ぎゃああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

失禁はしなかったが、失態はおかしてしまった。
778 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/10(日) 22:26:10.61 ID:HYACr4vJ0
今日はここまで。見返すと少しは文章力も上がった・・・のでしょうか?
全て終わったら後付けのところを整理して、自己満の完全版でも書きたいですね。
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 23:44:12.31 ID:rXLfhRBto
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/10(日) 23:45:31.38 ID:PLqoPWiZ0
781 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:31:43.91 ID:t5d4Y+xx0
ザコ(やべぇやっちまった!)

ザコ「僧侶妹!は、早く逃げよう!」

僧侶妹「けどまだこの人が・・・」

男「いや、俺はいいから・・・早く逃げるんだ・・・」

男の傷はまだ治りきっていない。ここで俺達が逃げれば確実に助からないだろう。ただ、俺達が残ったところであいつに勝てる保証も無い。

ザコ(勇者なら、勇者ならどうする?見捨てるか?いや、あいつなら・・・)

あいつならきっと、見捨てるようなことはしない。

ザコ「僧侶妹は回復を続けろ!」

僧侶妹「は、はい!それで、ザコ君は?」

ザコ「俺はあいつと戦ってくる。僧侶妹は、回復が終わり次第すぐにここから離れて警備隊を呼んでくれ!」

僧侶妹「はい!」
782 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:34:49.03 ID:t5d4Y+xx0
僧侶妹にそう指示した俺は酒場の外へと出る。奴もちょうど到着したらしい。それにしても、死というものを間近で見たからか、今までより恐怖心が強い。

ザコ(マジで怖え。けど、勇者の仲間として、やらなきゃダメなんだよな)

ザコ《15%》「さあ来いよ!」

俺は恐怖心を押し殺してそう言った。

???「・・・?魔物の匂い」

ザコ《15%》「へ?」

???「アハッ、なるほど。契約者なんだ」

ザコ《15%》「だ、だったらなんだよ」

???「だったら・・・面白いし、僕のコレクションに加えようかな」

ザコ《15%》(コ、コレクション?って嫌な予感が・・・)

???「だからその首、掻っ切っちゃうことにするよ」ニコッ

ザコ《15%》「ほらやっぱり!!!思った通りだ!!」
783 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:38:20.71 ID:t5d4Y+xx0
奴は二本のナイフを取り出した。そのナイフは、血で濡れている。

ザコ《15%》「ひっ・・・」

竜王「臆するな、来るぞ!」

ザコ《15%》「りょ、了か...」

恐怖心に負けないように、気持ちを切り替えようと前を見た時、奴はすでに俺の目の前にいた。

???「良い首。斬りがいがありそう」

ザコ《15%》「!!!」

ザコ《15%》【バーストswavrmp!!!】

バーストスマッシュを発動したのだが、驚きすぎて変な声になってしまった。後あいつ・・・

ザコ《15%》(女だったのかよ!)

ちょっと内心ドキドキしてる自分がいる。
784 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:39:59.21 ID:t5d4Y+xx0
???「あぁ!凄くドキドキするしワクワクする!君は首を斬られた時どんな顔をするのか、凄く気になるよ!」

ザコ《15%》「そんなことに興味を持って欲しくないんだけどな!『炎火!!!』」

???「炎呪文か・・・面白いから嫌いじゃないよ」

そう言った奴は炎を簡単にかわし、真正面からこちらへと向かってきた。

ザコ《15%》「さすがに舐め過ぎてるぞ!【防御の型・火炎!】」

奴の攻撃をそらしてから、一撃を加える。

???「ぐっ・・・!アハッ、その技面白いね!」

ザコ《15%》「そりゃどうも!」
785 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:42:36.99 ID:t5d4Y+xx0
奴は一度俺から離れ、体勢を調える。

???「なら、これならどう?」

そう言ってまた奴はこちらへと向かってきた。正面からの攻撃は効かないとわかったはずなのに・・・

ザコ《15%》「来い!!」

俺にある程度近づいた奴は、俺に向かって思いっきり跳んだ。もちろん、真正面からなら充分逸らすことができる。

ザコ《15%》【防御の型・火え...】

が、そう甘くはなかった。奴の跳ぶ方向が、空中で突然変わったのだ。

ザコ《15%》「!?」

奴は俺の真横を通り、すれ違いざまに俺の横腹を切り裂いた。

ザコ《15%》「痛っ・・・!」

???「んー、ちょっと浅かったかな?」

ザコ《15%》「うっ、はぁ・・・はぁ・・・」

斬られたことがきっかけで、押さえ込んでいた恐怖心が一気に押し寄せてきた。

???「あ・・・良いよその顔!もっと、もっと見せて?」ゾクゾク
786 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/17(日) 21:43:15.87 ID:t5d4Y+xx0
今日はこれで終わり。
展開早くしすぎた問題発生中。
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 21:56:25.10 ID:HMuDEiQWo
>>786 乙!
何故か「ククッ……良い顔だ」と脳内で変換された
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 22:27:40.70 ID:MEFJEzlq0

僧侶妹がマミったかと思った
789 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:28:25.01 ID:pYwOEE7x0
ザコ《15%》「うぅ……」

ザコ《15%》(怖い怖い怖い怖い怖い!!!)

???「アハッ、安心して?すぐに終わらせてあげるから!!!」ダッ

ザコ《15%》(動かなきゃ、動かなきゃ死ぬ。けど……)

???「首、頂き」

奴の持つナイフが、俺の首へと近づいてくる。俺は、奴に首を切り落とされた。と、思ったのだが。

ザコ(生きてる……?)

俺の目の前では、黒髪の少女が奴の攻撃を防いでいる。

ザコ「竜王……」
790 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:31:22.60 ID:pYwOEE7x0
竜王「ザコ!怯えるのは勝手じゃが、それで死ぬのは許さんぞ!!」

???「何……こいつ……!」グググッ

奴は竜王の力に押されている。なんとか姿勢を維持するのに必死な状態だ。竜王はそこから一歩下がり、奴の重心が前に偏ったところで……

竜王【竜の刻印】

一撃を叩き込んだ。

???「っ!かはっ……!」

奴は悶え、後ずさりする。

ザコ「ごめん、それからありがとう。竜王」

竜王「ふんっ!お主にはまだまだ戦ってもらわんと困るからのう」

ザコ「なんだかちょっと酷いな……」

けど、気づけば俺の中の恐怖心は消えてしまっていた。

ザコ(よし、落ち着いてる。もうビビらねえ)

ザコ《15%》「さあ、再開しようぜ!」
791 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:32:55.50 ID:pYwOEE7x0
???「怯えたと思ったらすぐ元気出して、せっかくいい顔してたのに。イライラする」

ザコ《15%》「へへっ!ムカつきたきゃムカついとけよ!この首刈り女!!!」

???「何そのあだ名……まあいいや。どれだけ希望を持ったって、全部潰せばまた見られるよね」

ザコ《15%》(怖いこと言うけど、集中だ集中!)

ザコ《15%》(まずはあの、空中移動の謎を解かないとな)

ザコ《15%》「さあ来いや!!」

???「なら遠慮なく!」ダッ

奴は、真正面から俺の方に向かってきた。が、油断はできない。

???【~~~~~】

奴が何かを言った瞬間。突然進む方向が変わった。

ザコ《15%》「!」

だが、動きが変わるのは予想済み。

ザコ《15%》「そこだ!【防御の型・水流!!】」

首を狙いに来た奴の攻撃を、ギリギリのところで逸らした。予測済みでギリギリ。実力の差を痛感する。
792 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:34:54.94 ID:pYwOEE7x0
???「!」

ザコ《15%》【攻撃の型・ボーンクラッシュ!】

ボーンクラッシュは、相手の骨を一撃で粉砕する特技だ。相手の行動を制限することができる。
その一撃を、足めがけて振り下ろした。のだが……

???「まだまだ甘いね」

また、空中で突如別方向に移動し、俺の攻撃をかわした。

ザコ《15%》「!」

そのまま腹部に蹴りを入れられ、痛みで膝を着く。この時点で、俺は既に理解していた。

???「アハッ、首がガラ空き……」

ザコ《15%》「空けてんだよ!【プラントラップU!!】」

???「!?」

空中移動のからくりを。
793 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:39:38.93 ID:pYwOEE7x0
???「なっ……!」

壁と壁の間に張ったツルが腕に引っかかり、奴は俺に攻撃できないでいた。

ザコ《15%》「へへっ、俺は目だけは良いんだ。だからお前の空中移動のタネも、全てわかった!」

奴が空中で移動する方向を変えられた理由。それは……

ザコ《15%》「糸だ。お前は糸を使うことで移動する方向を変えたんだ」

???「…………!」

ザコ《15%》「暗さと細さでわかりにくいけど。壁と壁の間に糸を張ってそれを足場にしたんだ」

ザコ《15%》「正直、あんな細いのを足場にできるのは凄いよ」

???「……アハッ、アハハハハッ!まさか初見でからくりがわかるなんて。凄いよ」

???「……あっ、褒めても刈るのをやめたりしないからね?」

ザコ《15%》「やっぱりか……」
794 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:41:00.99 ID:pYwOEE7x0
ザコ《15%》「で、俺もツルを使ってお前の技を再現させてもらったぜ」

ザコ《15%》「まあ、足場として使うなんてキチガイじみた技は使えないけど、トラップとしては十分に使えるよ」

???「へぇ……アハッ!面白いや、ほんと」

ザコ《15%》「フッ、俺が相手なのが悪かったな。これに懲りたらもう殺しなんてやめろ」ドヤァ!!

俺がそう言うと、少し間を置いて奴は言った。

???「それは無理だよ!僕は今凄くワクワクしてるんだ。だから、もっともっと楽しませ...」

<アノムコウデス!

<アッチカ!イソゲ!

???「!」

ザコ《15%》「へへっ、どうやら時間切れみたいだな」
795 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:42:33.86 ID:pYwOEE7x0
ザコ《15%》「さすがに警備隊に囲まれたらお前も勝てないだろ?」

???「確かにそうだけど……不完全燃焼のままじゃ終われない」

ザコ《15%》「え?」

???「君の首、刈りたいの。刈りとらずにはいられないの!!」ダッ

ザコ《15%》「っ!しまっ……」

完全に油断していた。
かわすことも、完全防御を発動することも間に合わなくて……どんどん首にナイフが近づいてきて……俺は死を覚悟した。

僧侶妹「だ、駄目!」ヴンッ!

???「!?」

のだが……
気付けば、奴は僧侶妹によって吹き飛ばされてしまっていた。

ザコ「へ?」
796 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:46:47.52 ID:pYwOEE7x0
僧侶妹は、自分の体の二倍はありそうな巨大なハンマーで奴を吹き飛ばしたのだ。

ザコ(°Д° )

僧侶妹「あ、あの、これは違うの!ハンマーの力で、見た目ほど重くなくて……」

僧侶妹「それに、精霊の加護の力だし、竜化したザコ君ほどの力も出ないから!」

ザコ(そういう問題なのだろうか)

と、僧侶妹の見た目からは想像もできない力に驚愕しつつも、奴が吹き飛ばされた方を見る。

???「アハッ、無駄に目の良い契約者に、無駄に力の強い僧侶……面白い、面白いよ!!!その首、すごく欲しい!!」

結構なダメージをくらったはずなのに、倒れる様子はなかった。

???「けど、今回は重傷だから断念するしか無いか……」

???「次は刈るからね、その首。仲間のと一緒に」

ザコ「あ、待て!」

そう言って奴はその場から逃げ去った。
一見すれば俺たちの勝ち。しかし、逃げられたことと、標的だと認識されたことに、俺は一抹の不安を感じていた。
797 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/07/20(水) 22:48:04.23 ID:pYwOEE7x0
今日はこれで終わり。
凄くザコが雑魚じゃないけど、あくまで竜化したザコだからセーフだよね。
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 22:57:50.49 ID:kxIx0X2c0
地力を上げるしかないな、後いい装備も欲しいだろ
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 23:22:52.52 ID:5IhEwZqWo
目がいい設定が活かされてるな
ザコ《100%》大したことなさそう
ザコ《100%竜化》ちょっと強そう
勇者《100%》強そう、かっこいい
勇者《100%竜化》絶対強い、かっこいい
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/07/20(水) 23:54:19.88 ID:YoPzTJ+H0
ザコじゃNeeeeeee
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 00:17:06.78 ID:DsUrGmKQo
t
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 00:36:21.19 ID:BB38ha0DO

世の中には強ザコと云う恐ろしい敵が出てくるゲーム等が有ってry
それとは逆に弱ボスなんて云うちょろいモノも居たりしてry
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 20:24:06.22 ID:3rgiVjOAo
フツウ《100%》よわそう
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 20:44:07.55 ID:m0gEhx0k0
メタルザコ
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 06:14:14.61 ID:njNJLJ6y0
アルティメットザコ
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 07:28:43.27 ID:pUC3llmk0
真ザコ
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 08:18:50.33 ID:pE5kM4KDO
エクストリームザコ
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 14:25:13.87 ID:abydmeaLO
雑魚を強調するんじゃなくて否定しなくちゃ
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 18:14:23.89 ID:AoyjuRdWo
アルティメット ザコ バースト
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 20:00:02.20 ID:qpXew76Yo
インフィニットザコエクストリームフルバースト
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 18:56:12.99 ID:Eevlt+4J0
ただのザコ
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/01(月) 03:28:28.89 ID:PCB/h8mq0
追いついた
待ってる
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 03:29:15.79 ID:PCB/h8mq0
下げ忘れたすまん
814 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/08/12(金) 00:26:15.02 ID:ExB/OAjp0
あと10日と少しで一ヶ月だったか……ザコはどう足掻いても雑魚なレスばかりだけど多くて嬉しいです。
まだしばらく書けない……生存報告ってのしとけば確かまだ一ヶ月は大丈夫なんだよね。生存報告!
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 00:27:18.45 ID:JUCEtbZ/o
おつおつがんばれ
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 15:28:51.12 ID:Zwx7Hx8So
(他の人が保守してレスに一ヶ月以上間を空けなければ作者のレスから二ヶ月はもつけど焦らせるために秘密にしておこう)
まあ管理人やめたからもっと早く落とされる可能性もでてきたっぽいが
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 21:43:33.30 ID:9LWhV07Z0
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 12:58:46.39 ID:4MFIHpH6O
がんばれー
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/02(金) 01:12:19.71 ID:5DFUXI5p0
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 22:16:23.29 ID:wc6rh1BDO
せめて生存報告くらいしてくれ
821 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:09:47.55 ID:pZJW/MIb0
トリップの微妙な違いを忘れてしまっている……
合ってるかな?
822 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:12:59.15 ID:pZJW/MIb0
その後、簡単な事情聴取を受け、騒動は終わった。

ザコ「首狩りか……」

どうやら奴は、かなり有名な犯罪者の一人らしい。実力のある奴を襲っては首を切断し持ち去っていくんだそうだ。

ザコ「それにしても」チラッ

僧侶妹「!」

ザコ「まさか僧侶妹があんなに強かったとはなぁ」

僧侶妹「あ、あれは見た目よりも軽いから...///」

ザコ「そんなに恥ずかしがらなくても……」

僧侶妹は顔を赤くさせている。あのハンマーが見た目よりも軽いのは自分で持ってみたし、説明もされたからわかっているのだが……

僧侶妹「……」

騒動が終わってからずっとこの調子。だけどこのままなのはごめんだ。
823 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:14:25.19 ID:pZJW/MIb0
ちなみに、あのハンマーは魔鎚ビモールと言うらしい。THE・安易なネーミング。

鋼属性の加護を受けているので、大きさを自由に変えられる。最小で小指くらいの大きさ。最大は家一つ分。

重さは確かに変化するものの、首狩りを吹き飛ばしたあのサイズは僧侶妹でも持てる重さだ。
と言っても、女の子がハンマーを持てる時点でおかしいのだが……

ザコ「加護のおかげで力が上がってるのも、魔鎚が軽いのもわかってるから、恥ずかしがる必要はないぞ?」

僧侶妹「ほ、本当?」

ザコ「本当本当。マジで本当」

これで気まずくなることは無い、と思う。けど、俺には一つ不安がある。
僧侶妹にこれだけ力があるなら俺いらなくね?という不安が……
824 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:15:48.06 ID:pZJW/MIb0
勇者「ザコ!僧侶妹!」

僧侶妹「ゆ、勇者様!」

騒動を聞きつけた勇者達がやってきた。

武闘家「首狩りに襲われたと聞いたが、大丈夫だったのか?」

ザコ「ああ、まあなんとか」

勇者「良かった。本当に心配したんだよ?」

ザコ「そこまで心配するほどなのか?」

ザコ(確かに首狩りは強かったが、俺でもそれなりに良い勝負ができたくらいだ。勇者がそこまで心配するほどとは思えない)

勇者「そりゃあ心配するよ。だって首狩りは、魔眼持ちだから」

ザコ「……魔眼?」
825 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:17:37.04 ID:pZJW/MIb0
俺たちは宿屋に戻り、俺は勇者から魔眼なるものの説明を受けることになった。

〈勇者先生が教える、魔眼講座!〉

ザコ(くそ、ちょっと慣れてる自分がいる……)

勇者先生「魔眼っていうのは魔力を注ぎ込むことで効果を発揮する特殊な目のことなんだ」

ザコ「何それかっこいい!!!」

勇者先生「す、凄い食いつくね……魔眼はごく一部の人間しか持っていないんだけど、魔眼の手に入れ方は先天性と後天性の二種類が確認されてる」

ザコ(じゃあ俺にもチャンスがあるわけか)

勇者先生「生まれた時から持ってるか、何らかの原因で手に入れるかだね」

勇者先生「後天性の人は、全員強い感情に包まれた結果魔眼を手に入れたらしいよ」

ザコ「強い感情……か」
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/08(木) 22:17:43.13 ID:7OOlyIK60
久々だな
827 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:18:53.19 ID:pZJW/MIb0
勇者先生「次に魔眼の種類だけど。大きく分けると三種類あるんだ」

ザコ「たった三つ?魔眼って言うくらいだから属性分あるわけじゃ無いのか」

勇者先生「魔力を注ぎ込むことで発動するから魔眼って呼ばれてるだけだからね」

ザコ(なるほど)

勇者先生「それで種類だけど、魔力を見ることができる青の魔眼、力を見ることができる赤の魔眼」

勇者先生「見えざるものが見えるようになる緑の魔眼、この三つだよ」

ザコ「それだけ聞くと緑がよくわからないな」

勇者先生「緑はえーっと……そうだ。例えば透視だったり、千里眼とか!」

ザコ(透視!?千里眼!?)ガタッ

勇者先生「ど、どうかした?」

ザコ「いや、なんでもない」
828 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:20:07.00 ID:pZJW/MIb0
ザコ「そういえば、勇者は魔眼持ってたりすんの?」

勇者先生「いや、僕は持ってないよ」

ザコ「またまた〜!そんなこと言って実は持ってるみたいな感じなんでしょう?」

勇者先生「だから持ってないよ!」

ザコ「おおぅ、そうか」

勇者先生「話を戻すよ。最初に大きく分けてって言ったけど、それは稀に複合型がいるからなんだ」

ザコ「ほほう、複合型……」

勇者先生「つまり、赤と青の力を併せ持ってたりするんだよ」

ザコ「うわ何そのチート。嫌い!嫌いだわそれ!」
829 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:22:08.75 ID:pZJW/MIb0
勇者先生「赤と青を合わせた紫の魔眼、青と緑を合わせた空色の魔眼、そして緑と赤を合わせた黄色の魔眼。この三つだね」

ザコ「あれ、三つ合わせたのは無いのか?」

勇者先生「それは無いよ。確認されてるのは2つの複合型のみ」

ザコ「へぇ、なるほど。そういや首狩りの魔眼は何色なんだ?」

勇者先生「首狩りは紫だよ。ザコとの戦いのときに使わなかったのは、恐らくすでに大量の魔力を消費していたからだと思う」

勇者先生「複合型はそれだけ魔力の消費が激しいらしいからね」

ザコ(そう考えると、俺って運が良いんだなぁ……)

今日もまた、俺の世間知らずさを痛感することになった。急いでいるので明日にはこの町を出る。はたして間に合うのだろうか……
830 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/09/08(木) 22:23:53.11 ID:pZJW/MIb0
こんなに間が空いたのは初めてじゃないだろうか。
間が空いたからって、量が多いわけではないのです……
はい言い訳です。本当にすみません。
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/09(金) 08:02:57.22 ID:nA0/E7h5o
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/09(金) 08:59:57.59 ID:OVkX4Aeeo
1乙
まってた
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/09(金) 13:14:13.37 ID:oDffsIbho
ええんやで
おつ
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 21:49:30.87 ID:w+B8JZlro
待ってるぞ
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 02:04:13.97 ID:Ab0Wm5TA0
ほしゅ
836 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/10/10(月) 23:01:38.86 ID:Q/w1ANu60
ザコ「はぁ……ワタモン……」

村長「そうでございます。この村の近くの森に繁殖しておりまして」

俺達は弐の村へやってきて早々、森の魔物を討伐してくれと言われた。

どんな恐ろしい魔物なのかと身構えたが、名前から見て強そうには聞こえない。

勇者「ワタモンは綿毛みたいな形をした魔物だよ。触れるとあまりの触り心地の良さにずっと触りたくなっちゃうんだ」

ザコ「それはちょっと触ってみたいな」

勇者「けど、触ることに集中して他のことをやらなくなっていって、誰かの助けがなきゃ死んじゃうとか」

ザコ「や、やっぱりいいや」
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 23:02:08.61 ID:jM9ZJiuv0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
838 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/10/10(月) 23:02:41.31 ID:Q/w1ANu60
勇者「よし!僕たちに任せてください!」

村長「ありがとうございます……!」

僧侶妹「ワタモンは一度触ると触ったワタモンを倒さないと治らないから気をつけないと……」

武闘家「常に周りを気にしないといけないのは精神的に来るものがあるだろう。勇者、覚悟しておいたほうが良い」

勇者「わかってるよ。さあ、行こう!」

そうして俺達は森へと入っていく。
でもまあ、大丈夫だろ。
839 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/10/10(月) 23:04:01.51 ID:Q/w1ANu60
しばらく奥へ進むと、魔物の気配を感じるようになった。

武闘家「近くにいるな」

勇者「実際見るのは初めてだからなんだかわくわくするね」

ザコ「お前さっきわかってるって言ってたじゃねえか!」

勇者「そりゃあそうだけど……可愛いって聞くし、どんなのかなって思っちゃうじゃん」

ザコ「気持ちはわかる」

その時、近くの茂みがガサゴソと動き出した。

ザコ「!」

勇者「皆下がって!」

勇者の指示に従い、茂みから離れた。
840 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/10/10(月) 23:05:23.32 ID:Q/w1ANu60
勇者(いつでも来い!)

茂みの潜む何かは、少しずつ、少しずつこちらへと近づいてくる。

ザコ(いったいどんな姿なんだ?)

そしてついに、姿を現わした!!!

勇者「!」

ザコ「!」

武闘家「!」

僧侶妹「!」

ワタモン「モフゥ!」

現れたそいつは、話に聞いていた通り綿のような姿をしていて、ギュッと抱きしめるのに適した丁度良い大きさをしていた。

ザコ「……」

ザコ「めっちゃかわええ!!!」
841 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/10/10(月) 23:07:01.14 ID:Q/w1ANu60
まーた長いわりに短かったりする。
てか保守とかキターとか初めて書かれた。嬉しい。
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 23:25:04.90 ID:3PH99lxpo
キター!
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 00:21:50.85 ID:g6/YzByqo
もしかしてワタモンって武器として使えばかなり厄介なんじゃね?
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 00:45:46.69 ID:tgNi/l590
棒の先にくくりつけて振り回すか
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:00:25.78 ID:cfY4+gbo0
待ってたよ! おつおつ
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 16:17:20.46 ID:vPS9pINio
おつおつ。
ここにワタモンのAA置いておきますね。

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  (丶    (丶 ミ三二 - ー二三 ∠         ;;
  ;:        ミ  三-二ー二三  ';,        ミ
  `:;       ,:'三二- ― ー二三;;,,      ,;;゙   ドヒャァ!ドヒャァ!!
   U"゙'''〜"^'丶)            _( /"゙'''"゙( / 
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 17:05:24.40 ID:C44BZ2OhO
人類種の天敵かな?
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/11(火) 18:33:20.44 ID:qHWv2d4q0
防護服みたいなの着れば無力化できるんじゃね?
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 08:49:38.75 ID:LOw2R1LiO
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 20:34:05.26 ID:ybE2iqzQ0
後の布団である
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 20:34:59.49 ID:ybE2iqzQ0
後の布団である
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 20:22:33.03 ID:JNCQnC/No
待ってるぞー
853 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/11/23(水) 23:36:22.82 ID:y72Wcph70
なんか全然思いつかないや。けど頑張るからもうちょっと待って!
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:53:59.19 ID:LCPMZZhA0
ちょっとだけだぞ
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 00:45:56.29 ID:sFbGaApBo
誰がワタモンに魅了されるかな
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 18:58:48.04 ID:ISSaJ4dxo
おー生きてたか
がんばがんば
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 14:16:51.86 ID:Kb19RFDyo
>>855
すでに>>1が魅了されている気がしないでもない
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:32:48.18 ID:TsLLsPSgo
こたつにワタモン仕込んどいた
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 12:03:14.12 ID:DLuDyuu1o
ただでさえ「人類を堕落させる悪魔の発明品」と言われてるのに、なんてことをしてくれるんだ!
860 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:06:14.43 ID:qoUBaYMm0
ザコ「あぁ……触り心地良さそうな見た目してるなぁ。防護服さえ無けりゃ触れるのに……」

防護服とは言ったが、別に魔法に対する耐性があるとか、そんな特殊な物ってわけじゃない。ただ直接触らないための簡素な物だ。

勇者「着てなくても触っちゃダメでしょ」

ザコ「いやまあ、そうだけど」

ワタモンは先程からずっと俺に擦り寄っている。こんなに可愛いのに直接触れないなんて……

ワタモン「モフゥ……」

ザコ(そんな悲しそうな顔はやめてくれ!)

心の中でそう叫ぶが、意味は無い。どれだけ可愛くても、この魔物が敵なのは事実で、この魔物は人を殺したことだってあるのだ。倒すしか無い。

ザコ「仕方ないか……よし!やるぞ!」

俺がそう決心したのと同じ時。いくら触れても効果が無いと判断したワタモンは、『口』を大きく開き、鋭い『牙』で俺へと噛み付いた。
861 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:08:42.45 ID:qoUBaYMm0
あくまで触れないための防護服は、その牙にはなんの意味もなさなかった。右腕にその牙が突き刺さり、激痛が走った。

ザコ「いって!!!痛え!!!」

その痛みから逃れようと、右腕を振り回すが、ワタモンは噛み付いたままだ。

勇者「ザコ!腕を動かさないで!」

ザコ「りょ、了解!」

剣を鞘から抜き、俺の腕の少し上を一閃。右腕に噛み付いていた魔物を真っ二つにした。

ワタモン「モフ...」

最後に悲しそうな声を出し、ワタモンは消滅した。が、今は痛みのせいで感情移入はしていられない。

僧侶妹『ヒール!』

回復魔法により、右腕の傷が塞がっていき、流れた血も止まっていく。
付いていた血を拭き取れば、すっかり傷は治っていた。この世に回復魔法があって良かったと、心から思った。

ザコ(やっぱり油断は禁物……)

右腕を見ると噛まれた部分の防護服が破かれている。場合によっては毛が触れていただろう。今回は運が良かっただけだ。俺は二度と油断しないと誓った。
862 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:11:06.23 ID:qoUBaYMm0
武闘家「まさかあんな風に攻撃してくるとはな」

勇者「あれは予想外だったね」

ザコ「凄く痛かった……」

さっきの痛みを思い出すとちょっと泣きそうになる。キメラにぶん殴られたりするのとは別の痛さだ、耐えられない系の痛さだ、そして俺が嫌いなタイプだ。

武闘家「回復魔法で治せるレベルだから大丈夫か……だが、防護服を破かれるのは面倒だな」

俺の右腕を見ながら武闘家はそう言った。ワタモンが噛み付くのは最終手段のようだった。触れることができるなら、そっちを優先してくるだろう。

ザコ「けど、そんなに数も多くなさそうだな。わざわざ一体で出てくるくらいだし」

勇者「まだそう判断するのは早いよ……って、僧侶妹?どうかしたの?」

僧侶妹「あの……勇者様……あれ……」

勇者「え?」

僧侶妹が指を指す方向を見た。
863 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:12:45.41 ID:qoUBaYMm0
一瞬、あんなに白い木なんてあったっけ?と思った。あれだけ他と色が違うなら、気づいているはずだからだ。
けど、目を凝らして見ると、あれがただの木ではないことがわかった。

ザコ「あ、あれって……」

ワタモンA「モフゥ!」

ワタモンB「モフゥ!」

ワタモンC「モフゥ!」

ワタモンD「モフゥ!」

ワタモンE〜Z「「「「「モフゥ!!!!!」」」」」

白い木があるのではない、木を覆い尽くすほどのワタモンがいたのだ。

ザコ「ぎ……ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

あまりの恐ろしさに、俺は大声で叫んでしまった。そして、その声に反応したかのように、大量のワタモンが一斉にこちらへと進み出した。
864 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:14:36.43 ID:qoUBaYMm0
勇者「敵の数は多いけど、離れたら危険だ!ここは固まって……」

そう言って振り返るが、後ろには武闘家と僧侶妹しかいない。

勇者「あれ!?ザコ!?」

武闘家「今はザコは気にするな!そ前を見ろ!」

武闘家にそう言われ前を見る。ザコに気を取られて接近を許してしまった。これはまずい。触れられるのは問題無いが、この数に噛まれるのは危険だ。

勇者「武闘家!」

武闘家「わかってるさ……」

武闘家【突風起こし!】

相手は綿だ、だからそれだけ軽い。風さえ起こせば簡単に飛んでいく。

ワタモン「モフゥ……!」

本当なら森の外まで飛ぶことを期待したが、木をうまく使い風を凌ぎきられた。だが、時間は稼げた。

勇者「一旦引こう!ザコを探さないと!」
865 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:16:50.73 ID:qoUBaYMm0
あまりの恐ろしさに走って逃げてしまった。そのせいで完全にはぐれてしまった。腕のところが破れているので、そこを狙われるから噛まれることはない。それはわかっていても、それでも怖いものは怖い。

ザコ「あー、ほんと刺されたり噛まれたり斬られたりはやだなぁ」

竜王「……別のことを考えて逃げるでない」

ザコ「竜王、起きてたのか」

竜王「ついさっきじゃがな」

竜王を見て思い出した。炎魔法で一気に燃やしてやれば良いんじゃないだろうか。いかにも燃えそうな見た目してるし。

竜王「炎魔法は使えないぞ。ここは森じゃ、使えば大惨事になるのはわかるじゃろう?武術大会の時のように、武の国がなんとかしてくれるわけではないしのう」

ザコ「さりげなく心を読むのやめてくれよ……」

竜王「読んだのではない。お主の考えそうなことを言っただけじゃ」

それはそれだけ理解して貰っていると喜ぶべきなのか、簡単に考えることを予測される馬鹿さを嘆くべきなのか……
866 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:19:58.23 ID:qoUBaYMm0
ザコ「まあ、はぐれたなら仕方ねえか。合流目指しつつ、親玉を探そう」

ワタモンについての説明は事前に受けてある。本来ワタモンは、一匹の巨大なワタモンだ。それが小さなワタモンを作ることで、群れを作っている。小さなワタモンを倒したところでイタチごっこだが、逆に生み出している方を倒せばそれで終わりだ。

ザコ「って言っても、そう簡単に見つかるとは思えないよなぁ」

わざわざ自分が出向かなくても、小さいワタモンに戦わせていればいつかは勝てる。こんなに簡単な仕事は無いだろう。

竜王「だが、見つけるためのコツはあるぞ」

ザコ「え!?」

竜王「自分が倒されれば終わり、なら、自分の周りのガードは固いはずじゃ」

なんとも単純なことを言われた。けど、その単純なことが俺には思い浮かばなかった。悔しい、言われた相手がロリだから尚更悔しい。

ザコ「ならワタモンの多いところを攻めれば良いってことか」

どうやら、なんの危険もなく倒すってことはできないらしい。
867 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 00:21:14.84 ID:qoUBaYMm0
もうちょっと待ってと言っときながら、お久しぶりと言える期間空いてしまった……ポケモンの魔力は凄い。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:26:00.96 ID:7OeHXmxqo
ワタモンゲットだぜ!
869 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:08:02.36 ID:qoUBaYMm0
ワタモンA「モフゥ!」

ワタモンB「モフゥ……」

ザコ「いた……!」

群れを見つけるのは案外簡単だった。
はぐれた時に一度群れを見つけていたからだ。あとはその近くを探せば良いだけだった。

ザコ「この群れの向こうに本体がいるかもしれないってわけか」

竜王「ふむ……これはやはり合流を目指す方が先じゃな。お主の力では突破できんじゃろう」

酷いけど言ってることは合ってる。
たとえ竜化しても、あの数には無力だ。

ザコ「そうだな。あいつらにバレないように……慎重に……」

ワタモン「モフゥ!」スリスリ

竜王「あっ」

ザコ「えっ」
870 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:09:03.54 ID:qoUBaYMm0
勇者「ザコ……どこまで行ったんだろ……」

あれから一時間、探しているが見つからない。できるだけ群れから離れるように行動してるため、今のところ危険はない。

武闘家「時間に余裕があるが、日が暮れる前に見つけなければな」

僧侶妹「ザコ君、右腕のところが破かれてるから、一番危険なのに……」

勇者(早く見つけないと……)

もしかして群れに近い方にいるのでは?一度森の外に出てるのでは?そんな考えが浮かぶが、その答えを知っている者はいない。

僧侶妹「一度戻ってみますか?」

一応印を付けながら歩いてきたため、戻ることはできる。だが、戻れば群れが近い。確証が無いのに危険なところへ行くのは、良い判断とは言えない。

勇者(けど、仮にザコが群れに近い方にいるなら。このままじゃ絶対会えないな……)

決断する必要がある。このまま進むか、一度戻るか。
871 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:10:38.36 ID:qoUBaYMm0
結局戻るほうを選んだ。万が一のことがあっても、武闘家の力があれば大丈夫だと判断したからだ。そして……

勇者「いた!!!」

ザコ「もふもふ!」

結果として、戻ってきたのは正解だった。群れから少し離れたところでザコを発見することができた。だが、様子がおかしい。

ザコ「もふもふ!」

防護服を脱ぎ捨て、複数のワタモンに囲まれている。 どうやら触られてしまったらしい。だがザコは催眠魔法を解除する腕輪を付けている。お揃いのやつだ。しばらくワタモンに触れさせなければ、催眠が解かれるはずだ。

武闘家「とりあえず、ここにいるワタモンを全部倒してしまおう」

おそらく、ザコに触れたワタモンは、ここにいるのが全てではないだろう。これは長期戦になりそうだ。
872 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/12/28(水) 21:12:26.09 ID:qoUBaYMm0
今日はここまで。
このSSは……!早さが命……!書くのが下手なのを早さで補う……!
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 21:18:59.49 ID:oPbFm6qIo
面白いと思って読んでんだからそんなこと言うなよ
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 01:09:33.33 ID:LCCh/aDgo
おつもふ!
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 03:12:21.29 ID:C0HgKxpho
おう!面白いけど早く書いてくれるに越したことはないぜ

おつおつ
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 21:10:34.21 ID:QvZ+xwRko
おつおつ
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 09:46:20.57 ID:xFyIzD2to
ワタモンに触れさせて「おっとテレポーター」させたい
878 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:34:21.71 ID:C5Vnf/A70
正直、長期戦は避けたかった。今は油断さえしなければ大丈夫だが、戦いが長引くほど疲労していき、隙が生まれる。それに、何日も留まるわけにもいかない。僕達には時間がない。

勇者(今までみたいに一匹一匹を狙ってちゃ、いつまでたってもザコにかかった洗脳は解けない……だったら危険を承知で群れを狙うしかない)

ザコ「もふぅ……」

勇者(確かに危険を冒さなくても、時間が経てば治ることには治る。けど、それだけ時間がかかる。一度なら良いかもしれないけど、この先また触れないと決まったわけじゃない)

勇者(もう一つは、できるだけ避けたい。そして勇者として、一度引き受けた依頼をやめることなんてできない。時間も無い。だったら決まってる)

武闘家「勇者、やる気だな?」

勇者「うん」

ザコ「もふ……もふ……?」
879 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:36:15.10 ID:C5Vnf/A70
ワタモン達をもふもふしてたら、気づけば勇者達がいた。もふもふ。なんか話してるみたいだけど、正直今の俺にはワタモン以外どうでも良い。もふもふ。

竜王「もふ……もふなのじゃ……」

そういえば竜王もワタモンをもふもふしている。もふもふ。契約により繋がっているからだろうか。もふもふ。

勇者達が動き出した。もふもふ。風によって誘導し、水の壁で動きを阻み、最後に巨大化させたハンマーで……

ザコ「もふ……もふ……!」

ワタモン達は、迫り来る死に抵抗することもできず、泣いているだけだ。もふもふ。いや、実際には泣いてるわけじゃないが、俺にはわかる、ワタモンは泣いている。もふもふ。許せないもふ……ワタモンに害を与える者は、たとえ仲間であっても許せない!もふもふ!!!

竜王「もふもふじゃ!」

ザコ「もふっ!」コクッ

俺は勇者達の方へ向かい走り出した。もふもふ。竜化し、全力でワタモンを守る!!!もふもふ!!!

ザコ≪20%≫「もっふううううぅぅぅぅぅ!!!!!」

勇者「!?」
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/16(月) 22:37:18.30 ID:5FQ+UNn60
馬鹿だこいつ
881 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:40:21.61 ID:C5Vnf/A70
僕の建てた作戦はほぼ上手くいった。武闘家が風を起こすことで、ワタモン達を一箇所に集め、僕の水魔法で壁を作ることで、逃げられなくし、巨大化させた魔鎚で一気に倒す。

どこかで失敗することもなく、僕が壁を作り、魔鎚で倒す直前までは上手くいっていたのだ。だが、最後の最後で失敗してしまった。まさかザコが襲ってくるなんて、思いもしなかった。

ザコ≪20%≫「もっふううううぅぅぅぅぅ!!!!!」

勇者「!?」

ザコ≪20%≫【もふもっふ・もふもふぅ!】

ザコが使ったのは、攻撃の型・バーストスマッシュ。確か攻撃の力を一気に相手に押し付けることで、相手を吹き飛ばす技だったはずだ。受けるのは危険だと判断し、しゃがむことでかわす。それと同時に水の壁が無くなり、ワタモン達は四方八方に逃げ出した。

勇者「僧侶妹は周りを警戒!武闘家、行くぞ!」

武闘家「ああ!」

竜王まで催眠にかかっているのは、予想外だった。竜化さえしていなければ、簡単に無力化できたんだけど。それにワタモンもいる。

勇者(流石にこれは……簡単には勝てそうにないや)
882 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/01/16(月) 22:42:24.94 ID:C5Vnf/A70
今日は終わり。これどうやって終わらそう……
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/16(月) 22:45:43.66 ID:5FQ+UNn60
覚醒させればいいんや
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 08:53:06.72 ID:h1w0f8eDO
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 20:12:01.30 ID:UTLovStPo
乙乙
気の赴くままに
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/18(水) 06:43:02.83 ID:e26kiTE10
>>880
いいえ、ザコです(泣)
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 23:34:54.51 ID:Yuwur9IPo
諦めてスレタイ変えよう

ザコ「ワタモンと旅に出ることになった」
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 13:26:23.97 ID:JiZ2RxfA0
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 17:21:03.68 ID:TEnzyEPs0
ワタモンの中に眠る機械仕掛けの神様を揺り起こすんだ
890 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/02/22(水) 20:48:57.75 ID:ahkCKGFZ0
三月から頑張る
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:19:25.54 ID:SwdnH8W9O
俺も3月までもふもふタイムにするわ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 01:46:40.50 ID:uwHdxrtDO
>>890
ホント楽しみにしてるんだから宜しくお願いします
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 03:04:40.73 ID:UI6DdNIYO
明日から本気出す
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 18:44:24.78 ID:MHYK4Pz90
ほしゅ
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 23:42:12.60 ID:z3BtiwWDO
3月ももう20日ですけど…
896 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:20:53.50 ID:K17Z36Jk0
ザコ「勇者ぁ……これで何日目だ?」

勇者「えっと、もう一週間以上は経ったかな」

ザコ「じゃあ、クラーケンはもう来ちゃってるわけか……」

勇者「うん、そうなる……ね」

難しいという言葉で言い表せられるレベルじゃなかった。最初にワタモンに触れてしまったザコを倒して、助けたかと思えば僧侶妹が触れてしまい、僧侶妹を助けたと思えば僕が触れてしまい、僕が助けられたかと思ったらザコがもう一度触れてしまい……というのを何度も繰り返した。

よって睡眠もままならず、水は魔法で出せばなんとかなるものの食事は充分に摂ることができず、ストレスが溜まっていっているのが現状だ。

僧侶妹「そうだー、ザコ君は何モッフした?私は6モッフだけど」

ザコ「ん?」

僧侶妹が突然そんなことを聞き出した。普通ならと、突然どうした?となるところだが、そこはもうどうでも良い。

ザコ「俺は……3モッフだなぁ。最初は竜王が油断してただけだし」

僧侶妹「あー、じゃあ私の負けかぁ」

ザコ「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

僧侶妹「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

勇者「ぶ、武闘家……」

武闘家「ああ、これは早く終わらせないと色々とまずい」
897 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:22:10.13 ID:K17Z36Jk0
僧侶妹「じゃあ勇者様は何モッフしましたか?」

ザコ「勇者は何モッフだっけなぁ……」

勇者「あーえっと、僕は2モッフだよ」

僧侶妹「おぉー!さすが勇者様です!」

ザコ「一回違いでそこまで反応が変わるのは気になるけど、やっぱ凄えぜ!!!さす勇!」

勇者「あ、ありがとう」

僧侶妹「じゃあ武闘家さんは何モッフしましたか?」

ザコ「あれちょっと僧侶妹。そういやなんで俺だけ敬語じゃないのよ」

武闘家「お、俺は一回だ」

僧侶妹「1モッフですね!凄いです!」

ザコ「ねえ聞いてる?」

武闘家「一回」

僧侶妹「1モッフ」

武闘家「……///」

ザコ「おーい!聞こえてますかー!?」

竜王「その辺りでやめておくんじゃザコ……」

ザコ(´・ω・`)
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 23:22:17.59 ID:L7sNd3Qq0
もう来ないと思ってた
899 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:32:30.00 ID:K17Z36Jk0
ザコ「まあそうだな。そこもどうでも良いか……で?これまで散々歩き回ったけど、まだ親玉は見つからないのか?」

勇者「いや、もうすぐ見つかるよ」

ザコ「なんでわかるんだよ……」

勇者「ほら足元、そして周り」

ザコ「え?」

そういえばこの辺りの木は全て倒れていて、何かが通ったような跡がある。こんなにわかりやすいのに全く気づかなかった。これって俺の精神状態結構やばいんじゃ……

勇者「こういうのは他にもあったけど、これは足跡も小さなワタモンが通った跡も無いし、つい最近のものだね」

勇者「しかもワタモンの親玉はすっごくでかいから、そこまで速い移動はあまりしない。だからこのまま進んでいけばいずれ……」

ザコ「親玉に会えるってわけかぁ」

もうすぐこの長い戦いが終わると思えば嬉しいが、今の状態で勝てるのだろうか……
900 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/03/22(水) 23:34:35.57 ID:K17Z36Jk0
今日は終わり。
三月から頑張ると言ったな、あれは嘘だ。
というのは冗談で全然先が思いつかなかった……
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 00:08:39.64 ID:hbUujCJro
おつ
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 06:45:13.76 ID:gVSdiCoDO

じゃあ4月から頑張れば良いよ!
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 22:44:47.49 ID:6G9QCkcQo
おつおつおかえり
904 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/05/01(月) 23:25:50.74 ID:spS7U92n0
生存!
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:29:33.11 ID:IE6PiW9V0
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 18:55:15.71 ID:M2HNGvveo
モフゥ
907 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:55:19.72 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「ここからはスピード勝負!長期戦で魔力も体力も少ないからね、一気に親玉を仕留めるよ」

ザコ「一気にってなぁ、いけるのか?」

勇者「うん、皆の力を合わせれば……ね」

ザコ「皆の力を合わせる……」

武闘家「なら、いけるな」

僧侶妹「やりましょう!」

武闘家も、僧侶妹も、勇者を信じている。もちろんそれは俺も同じだ。

ザコ「あぁ、やろうぜ!」

勇者「うん!」

さあ、ここからが俺達の反撃だ!
908 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:57:39.53 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「それで作戦なんだけど、うーん、やっぱり……」

ザコ「どうしたんだ?」

勇者「僧侶妹のハンマーを使って叩き潰そうと思ったんだけど」

ザコ「物騒!!!」

勇者「女の子に力仕事を任せるのは……なんというか……」

ザコ(おい!さっき皆の力合わせるって言ったじゃん!気持ちはわかるけど、内心かっこつけたばっかだから恥ずかしいんですけど!!!)

僧侶妹「……」ムスッ

勇者「あれ?僧侶妹、怒ってる?」

僧侶妹「怒ってます」

勇者「ど、どうして?」

僧侶妹「勇者様が私を全然頼ってくれないからです!」

勇者「!」

ザコ「やれやれ、勇者も女の扱いはまだまだだな……」

武闘家「あ、あぁ。そ、そうだな」

ザコ「ちょっとは付き合ってくれよ恥ずかしい!」
909 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 21:59:11.24 ID:Z/ml7Fn/0
僧侶妹「私は!そんなやわな女じゃありません!力仕事だって出来ます!」

僧侶妹「回復だけが私の仕事じゃありません!もっと戦えます!皆頑張ってるのに、守られるだけじゃいられません!」

勇者「僧侶妹……」

ザコ(俺に惚れないかな僧侶妹)

僧侶妹「最初、隠していた私にも非はあると思います。けど、力があるって教えたからには、もっと私のことを頼ってください……」

勇者「分かった」

勇者「皆の力を合わせるなんて言い出しておいて、僕が一番信じてなかったね、ごめん」

僧侶妹「……」

勇者「改めて、皆の力を合わせよう!」

ザコ「……」

さあ、ここからが俺達の反撃だ!
910 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:00:56.85 ID:Z/ml7Fn/0
勇者「よし!じゃあ手筈通りに」

武闘家「あぁ」

ワタモンA「モフゥ!?」

まずは、親玉の周りを守っているだろう小さなワタモン達。これは武闘家の起こす風で無理矢理道を作って突破する。

ワタモンB「モフゥ!!!」

ワタモンC「モフゥ!!!」

ザコ「あっ、ちょっと抜けてきてる!!!武闘家風を!風を強めて!!!ひゃっ!」

多少抜けてきたところで、少ない数なら倒すのは簡単。楽に突破できた。そして問題は……

僧侶妹「凄い大きさ……」

キングワタモン「モフゥ!!!!!」

ザコ「あれが親玉!?」

普通のワタモンの50倍以上はある、圧倒的な巨大さ。あんなのが襲ってきたらひとたまりも……あっ、ちょっと気持ち良さそう。

勇者「ザコ!頼むよ!」

ザコ「お、おう!やったるで!」
911 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:02:57.53 ID:Z/ml7Fn/0
俺の仕事は親玉を倒すまでの時間を稼ぐこと。だけど、無数にいるワタモンと戦うなんて事は無い。親玉を隔離出来れば充分。

ザコ(集中しろ……!でかいの……とにかくでかいやつ……!)

ザコ【完全防御!!!!】

俺が作り出したのは、完全防御による巨大なドーム。それだけに集中しただけあって、完璧に……

ザコ「やべっ、上に穴空いてるよ……」

勇者「大丈夫!上に登ってくるまでの時間は稼げる!僧侶妹!!!」

僧侶妹「はい!」

僧侶妹が、巨大化させた魔鎚で親玉を叩き潰した。ヤバイ。

キングワタモン「モ……フ……!」

ザコ「半分叩き潰した!あと一発!!!」
912 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:05:02.16 ID:Z/ml7Fn/0
僧侶妹「はぁ……はぁ……」

ザコ(やっぱり今の状態であのデカさはきつかったか……エロい)

ザコ(あっ、アカン!ちょっと力緩めただけでやばいわアカン!完全防御消えちゃう!堪えろ!堪えろ俺!!!)

勇者「後は僕がやる。僧侶妹は休んでて」

僧侶妹「はい……」

さて、ここまで追い込まれた親玉はどう動く?普通に攻撃したところで無駄。このままじゃ確実に殺される。
ん?この閉鎖された環境、使えそうだな。

勇者(なんて、考えてるんじゃない?)

キングワタモン「モッフウウゥゥゥゥ!!!!!!!!」

親玉はその体を一気に分裂させ、大量のワタモンを生み出した。完全防御によるドームを逆に利用して、数で攻めようという魂胆のようだ。

今増やした数で無理でも、大量のワタモンに紛れれば外のワタモンが入ってくるまでの時間が稼げる。けど、それも読んでる。

勇者「これで終わりだ」
913 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:06:38.23 ID:Z/ml7Fn/0
ザコ「なんだあの数……」

俺が驚いているのは、親玉が出現させたワタモンの数……ではなく、空中に浮かぶ光球の数だ。

ザコ(ほんとにあれ、長期戦で弱ってるんだよな?)

俺には、なんだかこの森に入る前よりも強くなっているように思える。
差が広がっていく。

勇者(これだけあれば充分か……?)

勇者『ライトシャワー!』

無数に浮かぶ光球が一斉に降り注ぐ。

ザコ(あれこれ俺も当たる!?)

そう思った時には俺は武闘家に抱えられていた。僧侶妹も一緒だ。光球の位置よりも高く飛び、当たるのを回避した。

キングワタモン「モフ……」

ワタモンの親玉がなんだか可哀想だ。増やしたワタモンもすぐに倒され、その光は少しずつ自分へと迫ってくる。

ザコ(だけどまあ、俺達の勝ちだ)

光球の内の一つが、一匹のワタモンに当たった時。完全防御の外も中も含め無数にいたワタモン達は、一斉に消滅した。
914 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/06/18(日) 22:07:39.59 ID:Z/ml7Fn/0
無理矢理終わらした感が拭えない……
けど、これからも頑張ります!モチベ上げます!
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:20:02.67 ID:3f0/Tkrgo

まってたで〜
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 09:13:46.20 ID:VwlH/kPDO
来てたー!乙
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 18:32:17.05 ID:z/koZyOYo
おかえりおかえり
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 02:04:01.98 ID:4A651jyBo
おつ
ところでザコが戦闘中にまで余計なこと考えててこいつ結構余裕あるぞww
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 17:25:58.61 ID:wa1r4uPTo
ザコは報われてほしいが報われないからこそザコなのか...?
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:53:07.06 ID:GaJ306ZMo
魔王軍は特殊能力付きの使い方を間違えたのだ
921 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:12:08.87 ID:BGTmv99YO
ワタモンとの戦いを終えた俺達は、弐の村でしばらくの療養中。
一週間以上戦い続けて無くなった体力や魔力を、食べ物をいっぱい食べてお日様の光をいっぱい浴びて回復している途中だ。

弐の村の人達は村を救ってくださった救世主だー!なんて言って凄い色々してくれる。なんか申し訳ないなぁとも思うけど、ここで一生暮らしたいとも思う。元ニートの悪い癖だね。

ザコ「それで、ここにはどれくらい居るんだ?」

勇者「まあ完全に回復して、万全な状態になったらすぐ出るし。一週間も無いね」

ザコ「えー!なんでー!もちょっとお世話になろうぜー!」

勇者「なんでそんな子供みたいなの……ほんの少し前までワタモンに森が支配されてて、ただでさえ食料とかが少ないのに、それを優先的に回してもらってるんだ。申し訳無くて長居なんて出来ないし、するべきじゃない」

ザコ「ふぇぇ……正論だよぉ……」

俺は泣いた
922 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:13:08.86 ID:BGTmv99YO
ザコ(そんなこんなで数日経ちました)

かなり体力も回復して、そろそろこの村出ようか?なんて状態です。早い、早すぎる。

武闘家なんかは普通に体鍛えだした。もう準備万端らしい。俺は俺で元が少なすぎるのですぐに回復した。ほとんど竜王頼りだったし……

ザコ「けどもう少し居たいなぁ」

数日過ごして分かったけど、この村のきのこ料理は旨い。これからも毎日三食食べ続けたいくらいに旨い。しかしそんなきのこ料理ともお別れなのだ。俺はとても悲しい。食べるのが好きな竜王もきっと悲しいだろう。いや、長く生き続けたらそんな執着とか無いのだろうか?

そういえば、一緒に旅しているのに、俺は竜王のことをあまり知らない。勇者や武闘家や僧侶妹の昔の話もあんま聞いたことないなぁ。

ザコ「よし、アレをやるか!!!」

竜王「アレ?」

ザコ「パジャマパーティー」イケボォ……

竜王「……」

ザコ「ノーコメントって、悲しいね」
923 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:14:13.14 ID:BGTmv99YO
ザコ「てことで勇者!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

勇者「え!?あっ、うん。良いけど」

ザコ「後で俺の部屋来いよ!!!」ガチャ!!!

勇者(なんかいつもより凄い騒がしいな……)

ザコ「僧侶妹!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

僧侶妹「ごめんね。まだやる事が……」

ザコ「勇者も来るぜ」

僧侶妹「行きます」

ザコ「後で俺の部屋来いよ!!!」ガチャ!!!

ザコ「武闘家!!!パジャマパーティやろうぜ!!!」ガチャ!!!

武闘家「( ?ω? ) スヤァ…」

ザコ「……」

ザコ「^^」カチャリ...

かくして第一回、勇者達のドキドキパジャマパーティが始まろうとしていた……!
924 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/07/10(月) 22:15:37.00 ID:BGTmv99YO
今日は終わり。記号どれ使えるか調べてから書き込めば良かった。今回はネタネタのネタ。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 22:28:04.38 ID:Mr217qN30
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 23:01:51.47 ID:cPgJ/lADO
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 23:14:30.02 ID:DdjP1+yyo
モッフゥ!
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 00:52:16.03 ID:kT9sBRHKo
おつスヤァ、一人だけ機会を逃した武闘家の明日はどっちだ
929 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:28:05.30 ID:rvSq233m0
勇者「急にどうしたの?」

ザコ「いやぁ、皆の事もっと良く知りたいなぁと」

僧侶妹「私も知りたいです!」

武闘家「……」...zzz

ザコ「話したく無いなら話さなくていい!けど俺は話す!武闘家起きろ!」

武闘家「俺は……寝てな……い」

ザコ(眠そう、なんかごめんよ)

ザコ「よし!話すぞ!俺が産まれたのは勿論北の大陸、の始まりの町だ」

正直昔の事はあんまり覚えてないんだけど。まず俺の父さんは俺が小さい頃に女作って出て行ったらしい。それからは母さんが女手一つで育ててくれた。だから母さんには凄く感謝してる。

勇者「あれ、けどザコ……ニート……」

ザコ「お願いだからその目やめて俺泣くから」

それで、金が足りねえから俺は普通の学校じゃなく教会で色々なことを教わった。だいたい訳ありだったりは教会とかで教わるんだ。エルフとはそこで会ったんだ。

僧侶妹「エルフ?」

ザコ「いじめっ子でな……それはもう恐ろしい事を色々されたさ」

武闘家(駄目だ寝るな……堪えろ……)
930 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:30:40.45 ID:rvSq233m0
エルフとその他にさんざん虐められて当時は辛かったなぁ。それを引きずって16越えて一年ニートしてたってわけだ。

ザコ「けど母さんにいつまでも迷惑かけられないからな!ちょうど勇者が旅立つ日だっていうからワンチャン狙って酒場行ったんだ」

ザコ(まあ惨めなのが嫌だったってのもあるけど)

勇者「そこで僕と出会ったのか」

ザコ「ああ。そういやあの時は勇者俺口調だったな」

僧侶妹「!」ガタッ

ザコ(最近主張激しいなぁおい!)

勇者「勢いで始めたからね。仕方ない……」

武闘家「勇者!」

勇者「な、何?そこ追及されると結構恥ずかしいんだけど」

武闘家「俺を殴ってくれ」

勇者「突然何!?」

武闘家「眠たくて……仕方ないんだ」

ザコ「だったら俺に任せろ」

ザコ「おりゃあ!!!!」ドンッ!

武闘家「ハッ!」

勇者「!?」

ザコ「寝てやり過ごそうとしたらこうやって叩き起こされたもんだ。虐められた経験はこういう時に役立つ」ドヤァ

僧侶妹「ス、スゴーイ!」
931 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:33:07.00 ID:rvSq233m0
ザコ「さあ俺は話したぞ!やっぱり聞きたいからトラウマでも何でも話しちゃえよコノヤロー!」

竜王「突然始めて何が狙いかと思ったが、やはりそういう事じゃったか」

ザコ「勿論お前も対象だぞ竜王!契約してんだからちょっとくらい話せよ!」

竜王「むぅ……」

勇者「よし!じゃあ次は僕が話そう!」

僧侶妹「!」ガタッ

勇者の過去はあまり想像つかないな。
何か壮絶な過去があったりするのか、それとも平凡なのか。小さい頃から聖人っぷりを発揮してたりとか。

勇者「僕が産まれたのは北の大陸の始まりの町!じゃないんだよね」

ザコ「え、マジ?」

僧侶妹「!」ガタッ

勇者「大マジだよ!僕が産まれたのは東の大陸の魔法の国なんだ」
932 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2017/08/10(木) 23:34:12.87 ID:rvSq233m0
今日はここまで。
まずい、月一が当たり前になってしまっている。
次こそはペースを……
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 04:05:25.60 ID:gbefZepLO
ペースをもっと落とすんですねわかってますよ
お月さま
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 08:47:00.60 ID:P/bkeKNlo
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 03:13:36.70 ID:fTGgEWL1o
おつ
目新しいことは協会ぐらいだったがいい感じの滑り出しだ、あと僧侶と武闘家がかわいい生き物になってるww
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 19:49:03.88 ID:LRyC5G2e0
ほしゅ
937 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/10/14(土) 00:09:19.20 ID:sqjO7XZU0
すみませんもう少し時間を……
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 11:23:04.44 ID:eoA5zB5qo
生きてたんか!
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 13:56:08.51 ID:t9aGZRrTo
待ちましょうとも
940 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [sage]:2017/11/29(水) 22:04:41.87 ID:gy8zwW2d0
まだ。思い付かない。
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 01:04:25.31 ID:weEOoD63o
もうザコを異世界に飛ばそう
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 10:37:58.05 ID:Gc37JYVo0
やりたかった通りが一番だけど場面転換や邪魔が入ったり先延ばしや中断だって思いのままでいいのですよ
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/06(土) 08:45:07.84 ID:1vcKqiY30
ほしゅ
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 15:39:10.55 ID:gtvQB4YmO
保守
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 23:41:21.93 ID:B6zXhk4n0
ほしゅ
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 12:46:00.44 ID:NSVoth1s0
ほしゅ
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 00:55:46.07 ID:IHuDNWy0O
おーいまだ投稿ないのかよ
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/05(水) 10:46:51.44 ID:bFu62u+do
ほしゅ
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