ザコ「勇者と旅に出ることになった」

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377 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:32:36.89 ID:n9plUCo+0
拳士「とにかぁく!!勝負開始だぜ!!」

拳士がこっちに近づいてくる、凄い速度だ。やっぱりこいつ、言動のわりに強いな。

拳士【ダイナマイトパンチ!】

拳士の拳が黄色く輝く。

ザコ【防御の型・水流!】

拳士の攻撃を受け流す。うまくいった!

拳士「なぁ!?」

受け流した先には大木がある。拳士の拳は大木に直撃し、直後に爆発を引き起こした。

ザコ「!?」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 21:33:12.25 ID:LB7rXC0D0
ワンピースでこんな奴いたな
379 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:33:47.02 ID:n9plUCo+0
ザコ「はぁ!?爆発!?声もでけぇし攻撃も派手!お前予選に向いてないだろ!」

拳士「俺は隠れるのが嫌いだからな!お前に会うまで54人も倒したぜ!」

ザコ「嘘だろ!?」

拳士「へへっ!まだまだ行くぜ!」

ザコ「くそ!『プラントラップ!』」

拳士「それはもう効かねえ!」

ブチッという音と共にプラントラップを突破される。

拳士「もう一回だ!【ダイナマイトパンチ!】」

ザコ「あぁ!もう!お前嫌い!!」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 21:35:01.17 ID:g3gOK2DhO
向いてないならパワーで解決
ザコ戦法の対局だな
381 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:35:11.89 ID:n9plUCo+0
ザコ(成功確率は低いけど、やってやる!)

ザコ『ウッドキャノン!』

木の砲弾を勢い良く発射する。

拳士「そんなの効かねえよ!!」

拳士が木の砲弾を殴り爆発と共に破壊。そして爆風がこっちへと迫ってくる。

ザコ(ここまでは想定内、こっからだ!)

ザコ【防御の型・激流!!】

【水流】は相手の攻撃を逸らす技
【火炎】は相手の攻撃を逸らし、反撃する技。
そして【激流】は、相手の攻撃を相手に返す技だ!

爆風の衝撃をうまく動かし、拳士へと返す!

ザコ「自分の攻撃の衝撃!自分で受けろ!!」
382 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:38:08.74 ID:n9plUCo+0
拳士「なっ!」

返ってきた爆風によって視界を奪われ、衝撃によってその場を動けなくなる拳士。その隙は逃さない。

ザコ【攻撃の型・脳震!】

顎を攻撃し脳を揺らすことで相手を気絶させる攻撃だ。

拳士「くそ!」

脳震が直撃し気絶しそうになる拳士、しかし・・・

拳士「倒れ・・・・なっい!!!」

ザコ「面倒くさいな!倒れろよ!」

拳士「へへへっ!俺の根性をなめてもらっちゃ困るぜ!」
383 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:41:25.40 ID:n9plUCo+0
拳士「お返しにくらいやがれ!俺の必殺の一撃を!!」

拳士【爆裂け『束縛プラント!』

拳士の周りから出現した蔓が拳士の動きを制限する。

ザコ「これで動けないだろ?」

拳士「くっそがあ!!!」

ザコ「さあ、決めさせて貰うぜ?」

その時だった。突然殺気を感じて後ろを振り向くと、そこには一人の男がいた。
身長は2メートルはあるだろう。黒いロングコートを着ていて、目は青色、俺のことをジッと見ている。

大男「お前、勇者の仲間のザコだな?」

ザコ「お前、誰?」
384 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:44:21.10 ID:n9plUCo+0
ザコ「まあ・・・俺だけど」

大男「そうか、やっと見つけた」

ザコ「?」

拳士「俺をほったらかすなよ!!」

大男「勇者はこっちにはいないのか?」

ザコ「勇者は別ブロックだぜ?残念だったな」

拳士「おい!聞いてんのか!?」

大男「いや、そうでもない」

ザコ「なんでだ?」

拳士「おい!おい!!!」

大男「お前を見つけたからだ」

そう言った大男の肌は、赤く変色していた。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 21:47:19.56 ID:DVqZYvlAO
たった二週間の特訓じゃ勝てないような相手きたー
386 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:47:29.88 ID:n9plUCo+0
ザコ「!?」

もともと大きかった大男の体がみるみる大きくなっていく。と、同時に大男の体が変化していく。

ザコ「魔物の体・・・?」

拳士「どうなってやがんだ・・・?」

6、7メートルほどになったところで巨大化は止まった。赤い肌や巨大な甲殻、ところどころに毛皮が生えたり、頭にはツノが生えたりもしている。

ザコ「魔物化できるなんて・・・」

人が魔物化する。そんなこと、俺は一度も見たことが・・・いや、一度だけ見たことがある。

ザコ(俺が知る限りそんなことをできるのは復讐者しか知らない。ということはまさかこいつも)

ザコ「冒険者狩り・・・?」
387 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:51:07.84 ID:n9plUCo+0
9

<ある廃墟>

「本当にあいつを参加させて良かったんですか?」

一人の男がそう言った。彼の名は研究者、生物について研究している男だ。

「ああ、大丈夫だ」

彼の質問に答えたのは一ヶ月前、勇者やザコと戦った男。復讐者だ。

復讐者「あの大会には、絶対に勇者が参加してる」

研究者「何か確証でもあるんですか?」

復讐者「いや、勇者嫌いのただの勘だ」

研究者「ハハッ、まあ勇者と会うかはわかりませんが、きっとあいつなら沢山殺ってくれますよ」

復讐者「ああ、楽しみだなぁ・・・」

そう言うと彼は笑った。子供のように無邪気な笑顔で。

復讐者「殺って殺って殺りまくれ。俺のキメラ・・・」
388 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:51:37.85 ID:n9plUCo+0
書き溜めの途中送信二度目。
ああああああぁぁぁ!!
389 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:53:19.27 ID:n9plUCo+0
キメラ「ゴアアアァァァァァァ!!」

大男だったその魔物は大きな雄叫びをあげる。途端、何かがパリンッと割れる音がした。

ザコ「!」

上を見上げると割れたピンク色の破片が消滅していくところだった。あの破片はおそらくこの森を覆っていた結界の破片。ということは...

ザコ「殺られる時のバリアと転移が無くなったってことだよな?」

それはつまり、今ダメージを受ければ死ぬ可能性があるということ。命の保証はなくなったのだ。

キメラ「ゴアァ・・・アァ・・!」

ザコ(これは面倒くさいことになったな。とりあえず戦うことだけは回避したい)
390 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:56:22.68 ID:n9plUCo+0
人から変化したのだから意識はあるはずだ。交渉を試みる。

ザコ「えっと、オレ、ヘイワシュギ。ミンナ、トモダチ。アラソイ、シナイ。オーケー?」

キメラ「ゴアアァァァ!!」

お怒りのご様子。

ザコ「交渉失敗!!」

奴は今にも襲ってきそうな様子だ。最初から戦うつもりらしい。

拳士「おい!お前!」

蔓の束縛を平然と突破した拳士が話しかけてくる。本気で縛ったのに・・・

ザコ「なんだよ」

拳士「あいつ、何だ?」

ザコ「俺も詳しいことはわからないけど、とにかくこいつが暴れたら大会は中止だと思う」
391 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:58:35.45 ID:n9plUCo+0
拳士「とりあえず、共闘といこうじゃねーか!」

ザコ「は!?戦うのか!?」

拳士「せっかくこんな強敵がいるんだぜ?それに、大会中止は嫌だからな!やるに決まってんだろ!」

ザコ「じゃあ一人でやれよ!俺は関係ないだろ?」

拳士「逃げるのはお前の勝手だが、あいつの狙いはお前っぽいぞ?共闘したほうが身のためだと思うぜ?」

確かに奴はさっきからずっと俺の方しか見ていない。

ザコ「やるしかないか・・・!」

俺は生死を賭けた戦いに向け、覚悟を決めた。

キメラ「ゴアアアアアァァァァァァ!!!!!」

奴が雄叫びを上げる。戦闘開始だ!
392 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/26(火) 21:59:52.99 ID:n9plUCo+0
書き溜め分投下。
シリアスな場面で失態を犯してしまうとは・・・前より恥ずかしい。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 22:01:37.94 ID:n3U1quuVo
おつおつ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 22:13:35.09 ID:DVqZYvlAO
ワイ馬鹿
どこがどう失態なのかさっぱり分からない
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 23:23:20.24 ID:gG+CugY80
拳士のような正々堂々としたバカならザコと上手くやれそう
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 23:35:43.82 ID:VxP+Dus/o
>>392 乙!
数字入れる作者もいるし気にはならないけどな
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 00:50:03.99 ID:UbJZOdlLo
あ、もしかしてこれ拳士って馬鹿なライバルキャラ?のちのち仲間になりそう
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 08:31:30.58 ID:VtD50LlZO
399 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:28:03.73 ID:bMvZJjb40
奴が上へと跳んだ。そして、落下の速度と共に俺を殴ろうとしてくる。

ザコ「竜王!!」

竜王「わかっておる!」

命がかかってるんだ、今まで力の補助にしか使っていなかった竜王の力も使えるだけ使う。

ザコ【防御の型・水流!!】

奴の攻撃を逸らしダメージを回避。そこに拳士が近づいて

拳士【ダイナマイトパンチ!!】

顔面に一撃。爆発の衝撃で奴は転んでしまう。だが、まだ攻撃は終わらない。

ザコ『炎火!!』

炎魔法で攻撃、ダメージを与える。
そして奴が立ち上がろうとしたところで拳士の二発目。またもや倒れてしまう。

キメラ「グアアァァァァ!!」
400 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:29:22.97 ID:bMvZJjb40
拳士「へへっ、なんだ?思ったより手応えねぇなぁ!」

ザコ(頼もしいなこいつ!)

キメラ「グアァァァァ!!」

奴は真正面から突進してくる。
これは非常にやりやすい。

ザコ『プラントラップ×3!』

拳士との戦いの反省を活かしてプラントラップを三つ重ねてみた。
三本重ねのプラントラップは流石に突破できなかったらしい。奴は足が引っかかり体勢を崩す。

拳士「ナイスだぜ!【ダイナマイトパンチ!!】」

拳士の攻撃が直撃。

ザコ(これは・・・いける!勝てる!)
401 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:30:59.44 ID:bMvZJjb40
拳士「もう一発!【ダイナマイトパンチ!!】」

キメラ『ゴアアアァァァァァァ!!!!』

拳士の攻撃が当たりかけた時、奴が突然叫び出した。が、もちろん意味はなく拳士の攻撃が直撃。しかし・・・

拳士「なっ!爆発しねぇ!?」

ザコ「!?」

油断した拳士に奴が攻撃。吹き飛ばされてしまう。

ザコ「拳士!」

立ち上がった奴と目があった。来る!

キメラ「ゴアァ!!」

奴が突撃してくるので俺は呪文で迎撃する。

ザコ「くそ!『ウッドキャノン!!』」
402 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:33:31.71 ID:bMvZJjb40
木の砲弾が奴に向かってまっすぐに進んで行くが・・・

キメラ『ゴアアアァァァァァァ!!!』

奴が叫んだ瞬間、木の砲弾が消滅した。

ザコ(まただ!)

竜王「っ!ザコ!避け・・・」

竜王の声を聞き、避けようと俺が動くよりも早く奴の攻撃が俺に直撃した。

ザコ「ぐあっ!」

体に激痛が走る。骨が折れたり内臓が破裂したりはしてないみたいだ。

ザコ(くそ!どうなってる!?)

俺は奴の手に握られてしまう。

キメラ「ゴアァァ・・・!」
403 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:35:54.06 ID:bMvZJjb40
ザコ「やっべ!何これどうしよう!」

奴の手に力が加わる。

ザコ「あああああぁぁぁぁぁ!!!!痛い痛い痛い!!」

どんどん痛みが増してくる。体が苦しくなってきて、そして・・・



拳士【爆裂拳!!!!】

奴の手の力が抜けた。俺は地面へと落下。奴は拳士の攻撃をくらい、遠くへと吹き飛ばされる。

拳士「よっしゃあ!!」

ザコ「サン・・・キュー・・・」

拳士「一緒に戦ってる仲間なんだから気にすんな!」

キメラ「アアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

拳士「あ?」

雄叫び、いや悲鳴か。どうやら今のが効いたらしい。
404 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:38:52.52 ID:bMvZJjb40
ザコ「あいつの雄叫び。どういうことかはわからないけど、魔法を打ち消す効果があるみたいだな」

拳士「面倒くせぇな、おい、さっきみたいにやられてくれよ」

ザコ「やだよ!!あんな痛いの二度とごめんだ!」

拳士「だよなぁ・・・」

キメラ「ゴアァ!アァ!!」

拳士「あいつはまだやる気みてぇだし、厄介だな」

あいつの力は確かに厄介だ。魔法を使おうとしても打ち消されこちらの魔力だけ消費してしまう。一度くらいなら雄叫びは防げそうだが・・・

ザコ「なら仕方ない。一気に終わらせにいこう」

拳士「?」

ザコ『生成・大木!!!』
405 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:40:32.85 ID:bMvZJjb40
小さな苗から徐々に大きくなり巨大な大木へと変化していく。

ザコ「よし、完成!」

拳士「何をするつもりなんだ?」

ザコ「フッ、教えてほしいか?」

拳士「ああ!」

ザコ「なら教えてやらなーい!」

拳士「うぜぇよ、殴るぞ?」

ザコ「真顔で言うなよ、嘘だよ嘘!俺がこの大木を作ったのは光合成をさせるためだ」

拳士「光合成?」
406 :ID加速中 ◆QdSnJBTTyA :2016/04/27(水) 19:41:52.61 ID:EgbL+bHr0
 見っ直そう〜 見直そう

 (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)
 ( ´・●・)つ ( ´・●・)つ ( ´・●・)つ
 ( 二つ    ( 二つ    ( 二つ
  \./ /、    \./ /、    \./ /、
    ∪`J      ∪`J      ∪`J

 >>1の人生を見直そう 糞スレたてずに見直そう (サァ)
 く、そスレだ 糞スレだ

\\ シャバダバダバダバダバダバー    //
  \\ シャバダバダバダバダバダバー //

   (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)
   ( ´・д・.】)  ( ´・д・.】)  ( ´・∀・.】)<あ、もしもし>>1の糞スレの件なんですが
   (     ノ  (     ノ  (     ノ

 ♪電話ピポパポ 糞スレ24
407 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:44:09.46 ID:bMvZJjb40
この世界の魔力というのはあらゆる物に存在している。空気、光、生き物、etc...
それらの魔力は空気なら吸う、生き物なら食べるなど、色々な方法で補給できる。

ザコ「木の場合は光合成をすることで太陽の光の中にある魔力、空気の中の魔力、土の中の水分にある魔力を補給できる!」

ザコ「そしてこの大木は俺が作ったから大木の魔力を好きに使えるってわけだ!」

拳士「それぐらいなら俺にもわかるぜ?けどそれをどうすんだ?」

ザコ「言ったろ?一気に決めるって。拳士、お前に光合成で貯めるだけ貯めた魔力を渡す。俺が何とかして雄叫びを防ぐからその魔力を使ってお前があいつを倒せ」

拳士「おいおい、必殺の一撃であいつを倒せだ?難しいこと言いやがんなお前。けどまあ・・・」

拳士「面白そうじゃん?」

ザコ「本当頼もしいよお前」
408 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/27(水) 19:46:14.93 ID:bMvZJjb40
とりあえず終わり。
拳士はすぐ倒す予定だった。
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 19:47:20.83 ID:wHAPUniAO
乙乙
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 20:05:16.64 ID:lP/x/M6o0
もう全然ザコじゃないな
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 21:21:51.19 ID:g88Y1oPDo
ザコはサポ専かな?ww

412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 22:53:57.97 ID:Iro9l9Fu0
良いコンビになってる…
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 23:29:31.93 ID:ZB+4FvWyO
なんかつまんなくなったな
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 11:37:58.84 ID:JcWYfBqf0
>>413
これはこれで面白い
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 16:20:16.98 ID:WXC8teoNo
普通に好き
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 17:12:29.01 ID:XeFqWmfx0
木を生やしたり、木の弾丸を飛ばすのはうえきの法則だな
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 18:09:36.55 ID:cZNI+WPho
ザコって扱い難しいな
418 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/28(木) 23:52:16.65 ID:b0J9WgvY0
キメラ「ゴアアアァァァァァァ!!!!」

拳士「さあ、行くぜ!!!」

奴は再びこっちへと突進してくる。

拳士「近づかせねぇよ!【飛拳!】」

【飛拳】は攻撃の力を空気に乗せて飛ばす特技だ。飛んでいった攻撃は奴に直撃し、怯む。

拳士「おらぁ!」

拳士の追撃が一発、二発と直撃し奴にダメージを蓄積していく。

キメラ「グアァ!アァ・・・!」

効いてはいるようだが、倒れる様子は全くない。まさに化け物だ。

拳士「へへっ!どうした!?その程度かよ!」

そんな奴に拳士は挑発する。なんて奴だよ・・・
419 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/28(木) 23:54:17.27 ID:b0J9WgvY0
拳士「まだまだ行くぜ!」

顔を狙おうと跳ぶ拳士。

キメラ「ゴアアァァァァ!」

奴は跳んできた拳士を叩き落そうとするが・・・

ザコ【防御の型・水流!】

俺が奴の攻撃を逸らし、拳士の攻撃が直撃。

キメラ「ゴアアアァァァァァァ!」

拳士「くそっ、効いてはいるんだけどなぁ」

ザコ「けど魔力は溜まってきてる。いい調子だぞ」

拳士「そうか!」
420 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/28(木) 23:58:03.94 ID:b0J9WgvY0
拳士「よし!これならどうだ?」

拳士は奴の周りを高速でまわり始める。

キメラ「ゴアァ?」

ザコ(スピードで攻めるのか)

奴は拳士がどこから攻撃してくるかわからず混乱する。

拳士「こっちだぜ!!」

後ろから拳士が攻撃しようとするが、ありえないような動きで後ろを向いた奴に攻撃を受け止められた。

拳士「なっ!そんなのありかよ!」

奴はそのまま攻撃しようとしてくるが、しっかりとガードしダメージを軽減、続いて攻撃を続ける。

拳士「スピードが無理ならパワーだ!
【気合!渾身!右ストレート!!】」

ザコ(特技名長え・・・)

奴は奇妙な動きで回避する。その結果、拳士の攻撃は掠っただけ。そのまま奴に叩き落とされる。
421 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/28(木) 23:59:47.39 ID:b0J9WgvY0
拳士「ぐはっ!巨体に似合わねえ変な動き方しやがるじゃねーか」

拳士「ならこれならどうだ?」

拳士【飛拳乱打!!!】

飛拳を使った攻撃の弾幕。前方を埋め尽くすように攻撃することで奴にかわす余地を与えない。

キメラ「ゴアァ!アァ!!!」

一撃一撃が奴に当たりダメージを蓄積させていく。が、奴の腕の甲殻が大きくなったかと思えば、盾の役割を果たし攻撃を防ぐ。

拳士「へへっ、なんでもありだなこいつ!」

ダメージを与えられないとわかると攻撃を止める。飛拳は通じにくいことがわかった。拳士と奴は互いに睨み合う。

拳士「まだまだこっからだ!」

キメラ「ゴアアァァァァ!!!」
422 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:01:22.97 ID:M/jA2s9Z0
再び攻防が開始。拳士が攻撃しつつ、危なくなったら俺が受け流す。そんな状況が五分、十分と続いていくと俺も拳士も集中力が無くなっていく。

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・」

元々俺は前衛として戦う機会は少なかった。修行も二週間しかしていない。長く持つはずがなかった。

ザコ【防御の型・水・・・】

ついに逸らしきれず奴の攻撃が直撃する。

ザコ「しまっ・・・!」

拳士「ぐあああぁぁ!!」

キメラ「ゴアアアァァァァァ
ァ!!!」

奴の攻撃が拳士に直撃。吹き飛ばされる。そして俺も攻撃を受け木に叩きつけられる。

ザコ「ハァ・・・ハァ・・・」

ザコ(今まで成功してたから慢心してた。二週間の練習でこれまで成功してたのが奇跡だったんだ)
423 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:03:51.85 ID:M/jA2s9Z0
奴は拳士の方へ近づいていく。拳士はダメージが大きいようで動けないでいる。

ザコ「はぁ・・・はぁ・・・」

キメラ「グゥ・・・ゴアアァァァァ!!!」

拳士「!」

奴は拳士のところへ行くと拳士を攻撃し始めた。何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。

拳士の体が血だらけになって、ピクリとも動かなくなった。まさか、死んだのか?遠いので確かめようがない。

奴が振り向いてこっちの方を見る。
嫌だ・・・死にたくない・・・

ザコ(くそっ、作戦も失敗した。今の俺じゃ多分逃げられない。負けた、負けたんだ)

ザコ(けど、どうせ死ぬなら頑張って一矢報いたいな)

まだ完全に集まりきってはいないものの、膨大な魔力を秘めた大木の方を見る。

ザコ「俺のせいで拳士が死んだかもしれないんだ。せめて相討ちじゃないとな」

俺は大木の中の魔力を自分の体に移し始めた。
424 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:05:42.12 ID:M/jA2s9Z0
キメラ「アァ?」

奴が大木の方を見る。拳士が倒され、俺が弱っていることで余裕ができたから気づいてしまったんだ。

ザコ(おい、待てよ・・・)

キメラ「ゴアァ・・・!」

奴が大きく息を吸い込む。

ザコ「待て、やめろ。それ潰されたらもう・・・」

キメラ「ゴアァァァ!!」ボワアアアァァ!!!

奴が口から火を吹いた。その火は真っ直ぐに進み大木を燃やした。

ザコ「あ・・・あぁ・・・」

大木が燃え尽きていき、同時に中の魔力も消えていく。もう勝つ手段は無い、俺は殺されるんだ。

キメラ「ゴアアアァァァァァァ!!!!」

奴が近づいてくる。俺は瞼を閉じて全てを諦めた。
425 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:08:13.23 ID:M/jA2s9Z0
目を閉じるとなんだか周りが静かになったように感じられた。なんだか心地いい、なんだか恐怖を感じない。
今ならビビらずに死ねるな。
ああ、けど死ぬ前に竜王に謝っておかないとな・・・

ザコ「ごめん、竜王。俺やっぱり駄目だったよ」

竜王「ザコ」

ザコ「お前の力も手に入れて、使える呪文も増えて、師匠のところで修行して、この大会で色んな奴と互角に戦えて、確かに強くなったって思った」

竜王「ザコ・・・!」

ザコ「けど俺はやっぱり弱かった。これだけ頑張ってやっと普通になれただけで、俺は強くはなかったんだ」

竜王「ザコ!!」

ザコ「な、なんだよ!」

竜王「もう終わっとる」

ザコ「え?」

俺はゆっくりと瞼を開く。最初に入ってきた光景は、真っ二つに切断された奴と、その前に立つ女騎士さんだった。

ザコ(°Д° )
426 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:10:52.67 ID:M/jA2s9Z0
ザコ(え?何これ、俺たちがすげぇ苦戦した敵だよ?なんでこんなあっさり死んでんの?え?)

女騎士「ふぅー、あんまり手応えなかったね」

ザコ(マジで?)

女騎士「ザコ君、よく頑張ったね。もう大丈夫だ」

ザコ「本当に?」

女騎士「ああ」

ザコ「良かったぁ・・・!」

あまりの安堵に涙が溢れてきた。良かった生きてる!

ザコ「って拳士は!?」

女騎士「私の仲間が転移結晶で国まで送ったよ。だけど助かるかはわからない」

ザコ「そうですか・・・」

それでも生きてる可能性があるだけ良かった。
427 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:18:37.66 ID:M/jA2s9Z0
ザコ「ていうか、この調子だと大会は・・・」

女騎士「中止だよ、他のところでも似たようなのが現れたからね」

ザコ「他のところにも!?」

女騎士「ああ、と言っても魔物化したのはこいつだけだけどね、他は乱入して来た奴らが手当たり次第に襲い始めたんだよ」

ザコ「えっと、勇者達は?」

女騎士「安心してくれ、無事だ」

みんなの生死を確認してやっと力が抜ける。抜きすぎたせいで涙を流し、鼻水を垂らし、失禁しているが気にしない気にしない。

ザコ「良かった・・・頑張って良かったよ俺」ナミダハナミズシッキン

かくして武の国での武術大会は幕を閉じた。中止という残念な結果に終わったが、それでもこの大会は俺にとって大きな経験になった。
428 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 00:19:55.75 ID:M/jA2s9Z0
武術大会編一応終了!
え?あっけない?これでも頑張った方!
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 00:20:21.13 ID:dOQdpVa0o
おもらしおつ
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 00:31:54.52 ID:uwYGFwWDO
モヤモヤ感は有るけど乙
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 01:29:44.19 ID:zHE3g5MAO
修行開始して二週間の人間が変に勝ち進んだり優勝したりすると違和感あるので、こういう展開になって良かった
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 03:20:16.63 ID:C4QV9Zsko
ザコは乱入者と戦った英雄かそれとも乱入者にボコられた被害者か
それによって爺さんの道場の名声が変わるな
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 06:22:46.42 ID:SbH33UBQo
女騎士はザコの過去のザコさを知ってる訳だし、それを踏まえて魔物化した乱入者を足止め出来たんだから爺さんの評判は上がるだろうなぁ
434 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:04:05.65 ID:M/jA2s9Z0
勇者「そっちも大変だったんだね」

ザコ「ああ。死ぬかと思ったぜ」

武術大会が終わって三日が経過した。
俺は今久しぶりに勇者と武闘家と宿屋で会った。

ザコ「けどそっちはそっちでやばかったんだろ?」

勇者「うん、けど魔物化しなかった分楽だったかな」

武闘家「そこまでの手応えは感じられなかったな、俺もそっちに行きたかったぞ」

ザコ「変われるなら変わって欲しかったよ!」

勇者も武闘家も、かなり強くなったことがわかる。修行を受けたからかはわからないけど、相手の力というのがなんとなくわかるようになった。
435 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:06:07.83 ID:M/jA2s9Z0
武闘家「勇者、お前は見違えるほど強くなったな」

勇者「そ、そうかな?へへっ、嬉しいな」

ザコ(同じへへっなのに拳士のと全然違う・・・)

ちなみに拳士はなんとか一命を取り留めた。骨はバッキバキに折れてたらしいがな。

ザコ「それで?いつここを出るんだ?」

勇者「うん、僕たちもだいぶ強くなったしそろそろ出発する時期だと思う」

武闘家「俺は後三日居られれば充分だ」

勇者「僕はもう全然大丈夫だよ」

ザコ「俺は四日欲しいな、用事があるんだ」

その用事とは、武術大会が終わったその日に遡る。
436 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:09:06.16 ID:M/jA2s9Z0
老人「ありがとう!ありがとう!」

ザコ「師匠!?土下座やめてください!」

老人「お主のおかげで入門者が増えたんじゃよ!これも無加護ながらも必死に戦った勇気ある男だと女騎士様が言ってくださったおかげじゃ!」

そう、女騎士さんが言ってくれたおかげで俺は一躍有名人。新聞にもちょこっと取り上げられたりもした。

ザコ(じゃあ女騎士さんに言ったらいいんじゃ・・・というツッコミは、もうちょっと感謝されることの優越感に浸りたいのでやめておく)

ザコ「てことは道場は残るんですか?」

老人「ああそうじゃ!」

ザコ「良かった良かった」
437 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:12:05.36 ID:M/jA2s9Z0
老人「それでザコ、ここに残らんか?
お主は充分に才能がある。ここでもっと鍛えればもっと伸びるぞ?」

老人孫「え?お兄ちゃん、どっか行っちゃうの?」

ザコ「ああ、俺は勇者の仲間だからね。勇者が旅立つというなら俺もついていくよ」

老人孫「竜王ちゃんも?」

竜王「妾は憎き魔王軍へ復讐せねばならんからな!それとちゃんをつけるでない!様をつけろと言っておるじゃろう!」

竜王と老人孫ちゃんは見た目の大きさは一緒くらいなので仲良くなっていく。どっちも10歳くらいだからなぁ・・・可愛いよぉロリ!

弟子騎士「おい、俺の子供をなんて目で見てるんだ?」

老人「殺すぞ」

ザコ「わっ!びっくりした、親戚の子を見る目ですよ、それ以上でもそれ以下でもありません」

ザコ(てか師匠超怖え・・・)
438 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:13:58.40 ID:M/jA2s9Z0
老人「それで弟子騎士よ、何の用じゃ?」

弟子騎士「ああ、お前も急ぐのだろ?結局二週間しか鍛えられなかったからな、一つ技を教えてやろうと思ってな」

ザコ「技?」

弟子騎士「ああ、そうだ。今日は時間がないから、一週間後ここに来い。その時に教えてやる」

弟子騎士「俺の必殺技をな」

ザコ(必殺技!いい響きじゃねーか!)

老人「お前がそこまでするのは初めてではないか?」

弟子騎士「ここまで本気で鍛えたのが初めてなだけだ。それ以外の理由はない」

ザコ「・・・」ニヤニヤ

弟子騎士「ニヤニヤ笑うな気持ち悪い!教えないぞ!?」

ザコ「すいませんでした!」ドゲザッ!
439 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:16:27.53 ID:M/jA2s9Z0
ザコ「それじゃあ一週間後、また来ます!」

俺は道場から立ち去る。必殺技、楽しみだな・・・

弟子騎士「おいジジイ。なんであんな嘘を言った?」

弟子騎士は、ザコが道場から立ち去るとそう言った。

老人「ふぉっふぉっふぉっ、実際早く覚えていたではないか」

老人孫「?」

弟子騎士「ああ、確かにあいつは技をすぐ使えるようになった」

弟子騎士「けどあれは少し違う。きっとあいつは、かつて似たような戦い方をしていて、なんらかの原因で忘れたんだ。それを俺たちの修行によって思い出した。俺にはそんな風に見えたぞ」

老人「ふぉっふぉっふぉっ、それは別にわしらが気にすることでは無いじゃろう?わしらの道場に残らないなら、あやつの事情はわしらにとっては関係無いのじゃからのう」

弟子騎士「はぁ・・・お前のそういうところが嫌いだ」
440 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:17:55.84 ID:M/jA2s9Z0
そして時は現在に戻る。

旅に出るのは五日後。そう決めた後、俺は勇者達と別れた。そして、国の外壁の近くで俺はそいつを見つけた。

ザコ「せめて挨拶くらいして行けよ」

俺が話しかけたのは、俺の幼馴染にしていじめっ子、エルフだ。

エルフ「なんだ、ばれてたんだ」

エルフ「それで、なんで追いかけてきたの?私は君をいじめた張本人、普通関わらないようにすると思うんだけど。Mなの?」

ザコ「違えよ。一つ聞きたいことがあってな」

エルフ「聞きたいこと?」

ザコ「ああ。俺は今まで無加護だからいじめられてたんだって思ってた、けど違った。無加護でも中央警備になる人だっていたし、道場を開いて家族と幸せに暮らしている人もいた」

ザコ「国の中や今までの町でも、無加護でも普通に暮らしている人もいた。
けど俺はいじめられていた。だから他に理由があるんじゃないのかって、そう思ったんだ」

エルフ「普通に思い出せばいいと思うんだけど・・・」
441 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:24:22.76 ID:M/jA2s9Z0
ザコ「俺もそう思ったさ。けど小さい時の記憶がすごく曖昧で、正直なんでいじめられて、なんて言われてたかは靄がかかったみたいに全然思い出せないんだ」

エルフ「やっぱりまだ思い出せていないんだね」

ザコ「え?」

エルフ「ううん、何でもない。続けて?」

ザコ「あ、ああ。それで実際にいじめてたご本人なら知ってるんじゃないかって思ってな」

エルフ「うん、そっか」

ザコ「それで実際どうなんだ?」

エルフ「確かに君がいじめられてたのは無加護だからじゃないよ」

エルフ「・・・私が君をいじめたのは、君の才能に嫉妬したからだよ」

ザコ(俺の、才・・・能・・・?)

その時の俺は、エルフの言った意味がわからなかった。俺がその言葉の真意を知るのは、まだ先の話だ。
442 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/29(金) 22:26:28.59 ID:M/jA2s9Z0
投下終わり。
ザコの過去についてはいろいろ考えていましたが、改めて文にするとん?ってなって困ってます。後必殺技とかまったく思いついてない、なぜ書いた俺!
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 22:39:32.02 ID:Q+0TmXcx0
バキの消力でいいじゃん
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 14:55:24.32 ID:9m8+ZwaC0
ストナーサンシャインを使わせよう(提案)
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 18:53:34.35 ID:fO+F1GvWO
リボルケイン(ボソッ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 19:33:09.99 ID:Za/zPL6ao
元は暗殺術なんだから、クリティカル系のものかな
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 20:17:20.90 ID:wav6iS0No
回避・カウンター・打撃と既に揃ってるからにゃぁ……。
あと武術的な要素であるのは、投げと極めとカウンターからのコンボくらいじゃない?

>>446
それ、ハートブレイクじゃね?>クリティカル系
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 20:49:18.91 ID:cj6S7wmn0
メガンテとかは?
449 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/30(土) 23:39:12.19 ID:j5wKfYkg0
武の国出発まで後四日

<病院>

ザコ「よお、来たぜ」

拳士「お前!一緒に戦った戦友なのに来るのが遅いぞ!」

ザコ「お前よりも優先度の高い事情があったんでな」

拳士「おまっ・・・!まあいいや、まさかお前が勇者の仲間だったとはな、驚いたぜ!」

ザコ「フッ、まあな」

拳士「なあ!勇者ってどれくらい強えんだ!?」

ザコ「どうだろうな、お前よりおそらく強い・・・かな」

拳士「案外微妙なんだな、けど戦ってみてえな!!」

ザコ「あ、四日後にはここ出るんで」

拳士「は!?」
450 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/30(土) 23:40:45.74 ID:j5wKfYkg0
拳士「せめて俺の体が治るまで待ってくれよ!」

ザコ「やだよ!全治一ヶ月だろ!?待てるか!」

拳士「くっそー!戦えると思ったのによー!!!」

ザコ「ちょっとうるさいぞ」

拳士「ああ悪い。そういやお前聖剣広場には言ったのか?」

ザコ「なんだそれ」

拳士「その名の通り聖剣が刺さってる広場だよ。先代勇者が突き刺したらしいんだが資格が無いと抜けないらしいぜ?」

ザコ「へぇー」

ザコ(勇者は行ったのか?聞いてみるか)
451 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/30(土) 23:46:54.83 ID:j5wKfYkg0
勇者「ああ、それなら炎勇者さんが抜いたらしいよ」

ザコ「え!?あんな野郎が!?」

勇者「あんな野郎って・・・聖剣に認められた人なのに」

ザコ「でも嫌い!まずその聖剣ってのが何かわからないし!」

勇者「え?」

ザコ「いや、正直面倒臭いし覚えなくて良いかなって・・・」

勇者「普通聞くと思う」

ザコ「す、すみません!」

勇者「ふふっ、仕方ないなぁ。勇者先生が教えてあげよう」

ザコ(・・・ん?)
452 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/30(土) 23:48:15.87 ID:j5wKfYkg0
〈勇者先生が教える、聖剣講座!〉

ザコ(何!?なんか始まったよ!?)

勇者先生「この世界にはたくさんの精霊がいて、僕たちに加護を与えてくれる。けど精霊が加護を与えられるのは人だけじゃない」

ザコ(表記まで!?)

勇者先生「人が作った武器なんかにも加護は与えられるんだ。そういうのをまとめて魔導具と言うんだ」

ザコ「な、なるほど」

勇者先生「魔導具の中でも剣の場合は魔剣、弓の場合は魔弓というように武器の種類によって呼び方は変わるんだ」

ザコ「へ、へー」

勇者先生「ちゃんと聞いてる?」

ザコ「戸惑ってる」
453 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/04/30(土) 23:59:03.72 ID:j5wKfYkg0
勇者先生「で、その中でも光の加護を受けた魔剣、それが聖剣なんだ」

ザコ「ん?光の加護?」

勇者先生「人に与えられるのが少ないってだけで武器にならもうちょっと与えられるよ」

ザコ「ふーん」

勇者先生「ちなみに加護無しで魔導具レベルの力を持つのが宝具、呪いの力で魔導具レベルの力を持つのが妖具だよ」

ザコ「なるほど」

勇者先生「で、宝具が加護を受けたのが神具だよ」

ザコ「神具っていう割には結構ありそうだけど」

勇者先生「加護を受けられる武具なんて少ないのにさらに元々魔導具並みの力を持ってるなんてほとんど無いよ」

勇者先生「僕が知ってるので言うと炎勇者さんが引き抜いたのと騎士王が持ってるっていう物くらいかな」

ザコ(騎士王!?敵にそんなの持たせていいんすか精霊さん・・・)
454 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:02:54.63 ID:DffUZiCY0
勇者先生「それで、わかった?」

ザコ「うーん、まぎわらしい・・・」

〈勇者先生のまとめ〉
・加護を受けた武具は魔導具
・光の加護を受けた魔導具は聖具
・加護無しで加護並みの力を持つ武具は宝具
・呪いの力で加護並みの力を持つ武具は妖具
・宝具が加護を受けたのが神具
・神具は凄い少ない

ザコ(具がゲシュタルト崩壊してきた)

勇者「まあ覚えれば簡単だよ」

ザコ(あ、戻った)

ザコ「まあ、ゆっくりと覚えます」
455 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:04:00.97 ID:DffUZiCY0
武の国出発まで後三日

老人孫「お兄ちゃん!おじいちゃん、お弁当持ってきたよ!」

老人「ふぉっふぉっふぉっ、そろそろ昼休憩としようかのう」

門下生「「「うっす!」」」

老人に弟子入りしたいという人も少し増えた。相変わらず無加護者限定だから大幅には増えないけど・・・

ザコ「老人孫ちゃんのお弁当はおいしいなぁ・・・」

老人孫「えへへ」

ザコ(超可愛い)

老人「それで雑魚よ、旅に出る日は決まったのか?」

ザコ「ええ、三日後に出発します」
456 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:05:42.08 ID:DffUZiCY0
老人孫「お兄ちゃん行っちゃダメ!」

ザコ「いやぁ、前も言ったけど俺は勇者の仲間だからね」

老人孫「やだ!私お兄ちゃんと結婚するもん!」

ザコ「よし残ろう」

老人「今すぐ出ろ」

ザコ「すいませんでした!」ドゲザッ!

ザコ「てか10歳にしては幼すぎません?将来心配なんですけど」

老人「ふぉっふぉっふぉっ、いじめる輩がいれば殺すから問題ないわい」

ザコ(マジで殺りかねないからなこの人・・・)
457 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:08:05.30 ID:DffUZiCY0
老人「話は変わるがお主、確か魔石を持っていたじゃろう?」

ザコ「ええ、まあ」

俺はポケットから青色の石を取り出す。壱の村で貰ったビー玉サイズの魔石だ。

老人「これを少し貸してはくれんか?」

ザコ「なんでです?」

老人「それはお楽しみじゃ」

ザコ「うーん、まあわかりました。どうぞ」

恐る恐る師匠に魔石を渡す。

老人「ふぉっふぉっふぉっ、そんなに心配しなくても二日後には返すわい」
458 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:11:00.39 ID:DffUZiCY0
武の国出発まで後二日

<ある廃墟>
復讐者「キメラが一人も殺せなかった?」

研究者「ええ、みたいですよ?他の奴らも重傷は負わせられましたが死なせてはいません」

復讐者「チッ、見せろ!」

研究者の持っていた新聞を半ば強引に奪う。

復讐者「はぁ・・・なんだ失敗かよ。ん?」

新聞の端、そこにはザコの写真があった。「無加護ながらも敵と戦った勇気ある男だ」などと書かれている。

復讐者「あの雑魚がキメラと戦って生きてる?」

新聞を見ると、どうやら中央警備の女騎士も認める存在らしい。

復讐者「なるほどなぁ・・・」
459 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:12:38.13 ID:DffUZiCY0
復讐者「ああそうだ、良いこと思いついたぜ」

新聞のザコの写真を指で撫でながら彼は言った。

研究者「良いことってなんですか?」

復讐者「俺はこいつに試練を与え続ける。たくさん追い詰めて、強くさせる。そして誰もが認める存在になったその時に・・・俺がこの手で殺す」

研究者「うわぁ・・・敵育てるなんて相変わらずエグいこと考えますねぇ」

復讐者「ククッ、きっと楽しいだろうなぁ。そしてこいつを倒したら、メインディッシュの勇者をいただく。ああ、考えただけでワクワクしてきた」

研究者「あははははっ、本当あんたって面白いや」




ザコ「うおっ、今ゾクっとした!可愛い女の子が俺の噂を!?」

竜王(おったとしても男じゃろうなぁ・・・それも性格がおかしい奴)
460 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 00:14:15.68 ID:DffUZiCY0
書き溜め分投下!
日常回的な。必殺技のアイデアは出てきたんで大丈夫。皆さんの出してくれた例ほぼ無視です・・・
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 00:14:42.03 ID:YJeTkSzso
おつ
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 00:19:39.77 ID:vljEoBTV0
金的とか目潰しとか猫だましとか
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 02:23:14.78 ID:siPozJZco
別にええんやで
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 13:36:43.94 ID:9WpB8Y6W0
乙乙
465 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:22:57.31 ID:1WN9NgF5O
<中央大陸>

「騎士王様」

赤色の鎧を着た一人の男が騎士王に話しかける。

騎士王「どうした?赤騎士」

赤騎士「竜王が見つかったそうです」

騎士王「何?」

赤騎士「ええ、勇者の仲間の一人と契約し行動しているようです」

騎士王「ふむ、そうか」

赤騎士「黒騎士でも派遣しますか?」

騎士王「いや、いい。俺が行く」

赤騎士「なっ!騎士王様が直々にですか!?」
466 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:24:05.72 ID:1WN9NgF5O
騎士王「・・・?なぜ驚く?」

赤騎士「いえ、騎士王様が直々に出向くなんて珍しいことですから」

騎士王「あいつとは旧知の仲だからな。それに、他の奴なら乱暴に扱うだろう?そういうのは好きじゃない」

赤騎士「なるほど、さすがは騎士王様」

騎士王「それで?その勇者の仲間というのは誰なんだ?」

赤騎士「確かザコという名前でしたね、この新聞に写真が」

騎士王「・・・っ!見せろ!」

赤騎士から強引に新聞を奪い取る。

騎士王(ザコ・・・何故お前が・・・)
467 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:25:16.00 ID:1WN9NgF5O
騎士王「なおさら俺が行くしか無くなった」

赤騎士「このザコという者がどうしたのですか?」

騎士王「こいつは、俺にとって大切な人間だ」

赤騎士「なるほど、それなら我々がついていくのは余計なことですね」

騎士王「すまないな」

赤騎士「いえ、私情ならば仕方ありません」

騎士王「ありがとう」

騎士王「それじゃあ、行くか」

俺の載った小さな小さな記事で、様々な人間が動き出そうとしていた。
468 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:26:16.09 ID:1WN9NgF5O
武の国出発まで後一日

弟子騎士「お、来たようだな」

ザコ「あれ、誰もいないんですね」

今は朝早いが、この時間でも一人や二人くらいなら居てもいいのだが・・・

弟子騎士「他の奴らには悪いが、今日は昼からにさせてもらった」

ザコ「・・・」ワクワク

弟子騎士「フッ、それでは教えるか。必殺技を」

ザコ「う、うっす!!」

弟子騎士「と言っても俺が教えるのはお前が期待してるような必ず殺す技では無い」

ザコ「え?」
469 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:28:13.73 ID:1WN9NgF5O
弟子騎士「これはむしろその逆、俺が圧倒的攻撃力を持つ中央警備の奴らと互角に戦えるように考えた、必ず殺されない技だ」

ザコ「必ず殺されない技?」

弟子騎士「その名も絶対防御、俺の使える一番の防御技だ」

ザコ「絶対防御・・・!」

弟子騎士「ああ、この技はどんな攻撃も防げる」

ザコ「それなら水流でいいんじゃないんですか?」

弟子騎士「あまりに力が強すぎるとそらすことが出来なくなる。そこで防御してダメージを軽減することが大切なんだ」

ザコ「なるほど」

弟子騎士「よし、始めるか」
470 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:29:11.22 ID:1WN9NgF5O
弟子騎士「まあ物は試しだな。今から十分間、好きなだけ攻撃してこい。特技も魔法も好きなだけ使っていい」

ザコ「へっへっへ、俺だって強くなったんですよ?」

弟子騎士「いいから来い、時間がないんだ」

ザコ「よし、【攻撃の型・ハートブレイク!!】」

弟子騎士【絶対防御】

弟子騎士の周りを青色の何かが包みバリアのような形になった。

俺は十分間、持てる力を全て使って弟子騎士を攻撃した。だけどその攻撃は一度もそのバリアを突破することは無かった。

ザコ「これが絶対防御・・・すげぇ」

弟子騎士「どんな感じかはわかっただろ?さあ、練習開始だ」
471 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:30:38.37 ID:1WN9NgF5O
弟子騎士「まあ、妥協点と言ったところか?」

練習を開始してから6時間ほど経過した。12時を少し過ぎてしまったが、なんとか習得することが出来た。

弟子騎士「絶対防御習得・・いや、絶対ではなく完全レベルか?【完全防御】習得おめでとう」

ザコ「あざっす・・・」

老人「ふぉっふぉっふぉっ、終わったようじゃのう」

ザコ「あ・・・師匠!」

老人「ほれザコよ、受け取るんじゃ」

師匠が投げた何かを咄嗟にキャッチする。

ザコ「おっとっと、これは・・・」

老人「お主の魔石をペンダントにしたんじゃよ、ポケットに入れたままだと無くしそうだしのう」

ザコ「ありがとうございます!」
472 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:31:48.19 ID:1WN9NgF5O
老人「ふぉっふぉっふぉっ、それではザコよ。勇者の仲間として活躍し、この道場をもっともっと大きくさせておくれ」

ザコ「もっとマシなこと言えないんですか?」

老人「仕方ないじゃろう!お主に言うことなんてそれくらいしか無いんじゃから!」

ザコ「酷い!」

弟子騎士「もう黙ってろジジイ。ザコ、お前はおそらくもっと強くなれる。自信を持て、少なくともすでにお前は最弱じゃない」

ザコ「あ、ありがとうございます!」

俺は道場を見渡す。約一ヶ月ここにはお世話になった。感謝しか無い。

ザコ「本当にありがとう・・・」

俺は道場に別れを告げた。
473 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:33:28.91 ID:1WN9NgF5O
武の国出発当日

勇者「ザコ、準備はできた?」

ザコ「ああ、大丈夫」

武闘家「では行くか」

ザコ「え!?武闘家に清潔感がある!」

武闘家「な、なんでそんなに驚くんだ?」

ザコ「お前昨日まで生ゴミを汚水に漬けたみたいな匂いしてたから心配だったんだよ!」

武闘家「修行する場所がゴミ溜めみたいなところだったからな」

ザコ「ガチでゴミの匂いだったんだ」
474 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:36:02.73 ID:1WN9NgF5O
勇者「そういうザコは珍しく汗臭かったよね」

ザコ「珍しくってなんだよ!そういうお前は無駄に良い匂いだったじゃん」

勇者「ああ、花の香りのするシャンプーを使ってたからね」

ザコ(女子・・・!?)

勇者「花と言えば庭園は花がいっぱい咲いてて綺麗だったよ」

ザコ(女子・・・!?)

武闘家「おい、そろそろ行くぞ」

勇者「あ、うん!」

ザコ(こいつ本当に男・・・?)
475 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:37:13.12 ID:1WN9NgF5O
ザコ「で、次はどこに行くんだ?」

武闘家「武の国から行くとすれば二つルートがあるな」

武闘家「五の町、六の町までは同じ道順だが、西の大陸に行くなら七の町に、この大陸の冒険を続けるなら九の町に進むんだ」

ザコ「へー、で?どっちなんだ?」

勇者「もう少し強くなりたいなら九の町の方だけど、もう充分強くなったから、七の町方面を進んで港町を目指すよ」

ザコ「なるほど」

竜王「西の大陸か・・・」

ザコ「そこがどうかしたのか?」

竜王「西の大陸には飛龍の里がある。つまり、飛龍達と戦うことになる可能性が高いのじゃ」

ザコ「は!?」

ついに俺達は武の国を出発した。だけどまだ俺達の旅は始まったばかりだ。
476 :ザコ ◆yCN5hS2KDdU/ [saga]:2016/05/01(日) 20:39:06.93 ID:1WN9NgF5O
投下終了。
絶対防御は簡単に説明するとポケモンのまもるみたいな感じです。

才能があるかもしれない。特別な力を授かった。なんかラノベ主人公のテンプレをザコは進んでる気が・・・
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