ありす「鷺沢家の日常」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:18:53.01 ID:R1IQ6zmm0

〜〜〜〜〜〜

そこは、閑静な住宅街です。

近くには小学校があって、少し歩けば高校が。

そして、電車に乗って数分で、大きな大学があります。

住宅街の片隅、白い壁と三角屋根のお家には、

本の虫の長女

キスと映画が好きな次女

少しおませな三女

こんな三姉妹が、仲良く暮らしているのでした。

〜〜〜〜〜〜
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:21:23.43 ID:R1IQ6zmm0
ピンポーン

晴「おーいっ! ありすー遊ぼうぜー!」

バタバタバタッ!ガチャン!

ありす「晴さんっ! 外で名前呼ばないでって言ったじゃないですか!」

晴「家の中ならいいんだな」ニヨ〜ッ

ありす「ばっ、なにバカなことを! とうとうですか。とうとう頭までサッカーボールになったんですか!」

晴「Jリーグのマスコットかよ……」

ありす「私のことは鷺沢って呼んでください。コールミーサギサワ!」

晴「いいじゃん。ありすって名前、可愛いんだしさ」

ありす「鷺沢の方がかっこいいんですっ」フンス

晴「まぁ、なんだっていいけどさ……とにかくありすっ、遊ぼうぜ!」

ありす「だ、だからっ! ……はぁ、もういいです。でもあいにく、今日私は忙しいんですよ」

晴「はぁ? なんでだよ」

ありす「今日は私、姉さんのお手伝いをしなきゃいけないので」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:23:13.43 ID:R1IQ6zmm0

晴「姉さんって……」

「ありすちゃん……お友達……?」

ありす「文香姉さんっ! 課題、終わったんですか!?」

文香「ありすちゃんの友達が来たと思ったから……降りてきたんです」

ありす「でもでも、まだ課題が……」

文香「おもてなしも、しなくてはいけませんし……」

晴「文香姉ちゃんだ。こんちわー!」

文香「晴さんだったんですね……こんにちは」

晴「文香姉ちゃん、上がっていいか?」

文香「どうぞ、少し散らかっていますが……今、クッキーを用意しますね……確か戸棚に……」

ありす「あわわわ。私が用意しますからっ。戸棚ですね!」

晴「じゃあ、お邪魔するぜ、ありすっ」

ありす「鷺沢ですっ!」

文香「今、お茶を……」イソイソ

ありす「文香姉さんはジッとしててくださいっ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 23:26:10.01 ID:5wPaUmYKO
あ、かわいい
期待
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 23:27:31.68 ID:qL5aUHyoo
もうスレタイの時点でかわいい
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:28:31.08 ID:R1IQ6zmm0
――――――


ありす「……」ポチポチ

晴「あっ、このっ、シュートだっ」ポチポチ

ありす「……」ポチポチ

晴「あーっ! 外しちまった……」

ありす「あの」

晴「なんだよ」

ありす「サッカーボール持ってきておいて、サッカーやらないんですね」

晴「やってるじゃん、ウイ◯レ」

ありす「ウ◯イレはサッカーに含むんですか。持ってきたボールが泣いてますよ」

晴「それはそれ、これはこれ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:30:00.86 ID:R1IQ6zmm0

ありす「あっ、シュートです」

晴「んなぁ!?」ゴール!

ありす「ふっ……」

晴「ゲームじゃありすに勝てねぇ……サッカーやろうぜ!」

ありす「鷺沢です。ウイイ◯もサッカーなんじゃなかったんですか」

晴「それはそれ、これはこれ!」

ありす「まぁいいですけど……サッカーはしませんよ。姉さんのお手伝いもあるので」

文香「ふぅ……」ズズッ

晴「文香姉ちゃんあそこでまったりお茶飲んでるけど」

ありす「少し休憩も必要なんですよ」

文香「むにゃ……」ウトウト

晴「文香姉ちゃんあそこでうとうと始めたんだけど」

ありす「こういうときも含めてお手伝いしなきゃいけないんですよっ」オキテクダサイ!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:32:00.05 ID:R1IQ6zmm0
――――――


晴「文香姉ちゃんも◯イイレやるか?」

ありす「晴さん、姉さんはまだ課題が……」

文香「いえ……課題は殆ど終わりましたから……」

晴「やったぜ! どこのチーム使おっかなー」

文香「ゲームは始めて触りますが、よろしくお願いします……!」

ありす「はぁ……仕方ないです。セコンドにつかせてもらいますね」

晴「チーム好きなの選んでなー」

ありす「バルサ使いましょうバルサ」

文香「バルサ……えぇと、FCバルセロナ……」

晴「用意できたか? キックオフだぜ!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:33:23.38 ID:R1IQ6zmm0
〜〜〜〜〜〜

ありす「やりました」フンス

文香「あら……勝てちゃいましたね……」WIN

晴「ずっこいぞ!! 後半ほとんどありすが操作してたじゃねーか!!」LOSE

ありす「妹は姉を手伝うものなんですよ」

文香「不出来な姉で……申し訳ありません……」

ありす「そんな! 文香姉さんは不出来なんかじゃないです! 最高のお姉さんです!」

文香「ありすちゃん……」

ありす「姉さんっ……」

だきっ

晴「なんだこれ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:35:39.55 ID:R1IQ6zmm0
――――――


文香「ふぅ……」

ありす「はふぅ……」

晴「満足したか?」

文香「ありすちゃん分を摂取できました……明日からも頑張れます……」

ありす「ふかふかでした」


――――――
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:36:55.82 ID:R1IQ6zmm0

晴「じゃあ、そろそろ帰るぜ」

ありす「また明日。明日提出の宿題、忘れちゃダメですよ」

晴「うげぇ! イヤなこと思い出させんなよっ」

ありす「ちゃんと自分の力だけでやってくださいよ!」

文香「気をつけて帰ってくださいね? もう直ぐ夜ですから……」

晴「わかってるよっ! じゃあなー!」バイバ-イ

ありす「さよならーっ!」バイバ-イ

晴「文香姉ちゃんも、また遊ぼうなー!」

文香「はい……楽しみにしてますね?」フリフリ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:38:33.26 ID:R1IQ6zmm0

ありす「……もう、見えなくなっちゃった。晴さん、元気良いですよね」

文香「私がありすちゃんくらいの歳のころは……ずっと家で本ばかり読んでましたね……」

ありす「それは今も変わって無いですよね……ふぅ、とにかく、課題の続きやっちゃいましょうか」

文香「いえ……実は、もうありすちゃんにお手伝いしてもらうところ、無いんです……」

ありす「ええっ。もしかして、私が遊んでる間に……?」

文香「そもそも、晴さんが来たときには注をつけるだけだったので……気にしなくても、大丈夫ですよ……?」

ありす「気にします〜! 今度は、もっと頼りになるよう頑張りますからっ!」

文香「それなら……次もお願いしますね?」

ありす「はい! 任せてください!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:41:57.54 ID:R1IQ6zmm0

文香「ふふっ。そろそろ奏さんも帰ってくる頃ですし……お夕飯の準備、しちゃいましょうか?」

ありす「もう夕方ですもんね。ご飯炊くくらいしかできないけれど……」

文香「お料理は、奏さんの担当ですから……私たちは、他のことで頑張れば良いのです……」

奏「ただいま……って、あら? どうしたの二人揃って」

文香「噂をすれば、ですね」

ありす「おかえりなさい、奏姉さん!」

奏「さっき晴ちゃんとすれ違ったけれど、もしかして」

ありす「さっきまでうちで遊んでたんです」

奏「やっぱり。楽しかった?」

ありす「もちろん!」

文香「私も……ゲームをご一緒させてもらいました……」

奏「それは良かったわね。ふふっ! じゃあ、夕飯にしましょうか」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:47:27.74 ID:R1IQ6zmm0
――――――


文香「今日は、天ぷら……なんですね」

奏「春だからかしら。八百屋さん覗いたら、山菜がたくさん売ってたのよね」

ありす「白身魚の天ぷらも美味しいですっ」サクサク

奏「そう? ありがと。まだまだあるわよ」

文香「奏さん、どんどんお料理上手になりますね……」サクサク

奏「基本的に器用なのかもね。あと、意外と料理って楽しくて」

文香「助かります……ごめんなさい、全然力になれなくて……」

奏「まぁ、姉さんは目玉焼きくらい作れるようになってもいいかもねぇ」

ありす「わ、私も練習しますからっ!」

奏「あ、ありすちゃんは……そのうち、練習しましょ?」

ありす「いちごオムライスなんてどうですかね?」

奏「創作料理は、基本が出来てからね?」

ありす「わかってますよぅ。それにしても、本当に美味しい……なんてお魚なんですか?」

奏「鱚よ」

ありす「きす」


――――――
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 23:50:18.29 ID:R1IQ6zmm0


今日はこのあたりで
続きはそのうちなんだよ

誤字修正
>>9 
× 文香「ゲームは始めて触りますが〜」
○ 文香「ゲームは初めて触りますが〜」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 23:52:34.16 ID:5wPaUmYKO

しかし和む
ふみありを考えたアニメスタッフは偉大
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 04:09:09.74 ID:cutbSsPNO
俺得スレだこれ…
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 07:34:46.54 ID:u+imZ6P/o
俺得やぞ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 08:55:05.80 ID:dgCpMpeY0
この二人に奏まで来るとか>>1はやはり天才か・・・
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/03/19(土) 14:21:53.45 ID:ADT1S4MQO
乙乙
かなふみありいいゾ〜^
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 14:37:24.81 ID:ArCbDE5so
年の近い奏には甘えっぱなしだけど
年の離れたありすにはお姉ちゃんしたい文香ということか
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 15:49:08.53 ID:HiNgU3740
かなふみありだけでなくはるありはるふみまで押さえてくれるとは…!
全力で支援します
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/20(日) 05:13:59.21 ID:riq3gtTT0
いいゾ〜^これ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 05:53:34.57 ID:J1zTh53DO
超俺得やんか
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 12:19:09.27 ID:oDaLEv7uO
かなふみ好きの俺歓喜
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 19:57:48.31 ID:IYP1TvdLo
隣の住人になりたい……
28 :さくしゃ [sage]:2016/03/21(月) 21:40:06.16 ID:guXgBXbnO
携帯からのテスト
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:41:22.84 ID:guXgBXbnO
イケるな!
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:42:43.32 ID:guXgBXbnO
次女の学校生活編



奏(ありすちゃんは小学校、姉さんは……今日は三限からか)

奏(遅く起きていいからって、姉さんも夜更かししすぎよね。昨日は積み本崩しに熱中してたし)

奏(サンドイッチは作っておいたから、起きたら見つけるでしょ。遅刻しないといいんだけど)

奏「はぁ……」

女子生徒A「あぁっ、奏さんが物憂げなため息をっ!」

女子生徒B「絵になるわ〜。きっと、私たちには想像できないようなことで悩んでるのよ!」

女子生徒C「世界平和とか?」

キャイキャイ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:43:37.27 ID:guXgBXbnO
奏(今日の夕飯どうしましょ……そういえばパン粉が切れるかも)

奏(パン粉……揚げ物……コロッケ。そうだ、コロッケにしよう)

奏「コロッケ……」

女子生徒A「今コロッケって」

女子生徒B「コロッケで世界征服……?」

女子生徒C「いただ禁貨?」

キャイキャイ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:44:23.85 ID:guXgBXbnO
「奏ーっ」

奏「奈緒じゃない。おはよう」

奈緒「よう、奏! また朝から考えごとか〜?」

奏「うん、まぁ家族のことでね」

奈緒「家族って……あぁ、お姉さんと妹居たっけか」

奏「なんてことはないのよ。もうだいたい解決したし」

奈緒「そっか……悩みがあったらじゃんじゃん相談してくれよ!」

奏「そうね。何かあったら相談させてもらうわ」

奈緒「どーんと任せてくれ!」

奏「コロッケ……」

奏(カニクリームに挑戦しようかしら……)

奈緒「コロッケ?」

奏「うぅん、こっちの話」

奈緒「コロッケ……?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:46:00.84 ID:guXgBXbnO

〜お昼休み〜


ガラガラッ

「あの」

「奈緒……神谷さんいますかー?」

奏「もしかして、一年生かしら? 奈緒ね。今呼んでくるわ」

「……美人な先輩だね」ナオ-

「うん……確かに美人だね」ナンダカナデ-?

「奈緒と仲良いのかな? あたしたちも仲良くなりたくない?」コウハイガヨンデルワヨ

「……まぁ、悪くないかな……」カレントリンジャネ-カ!
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:46:52.67 ID:guXgBXbnO
奈緒「どうしたんだよ二年の教室まで!」

加蓮「んふふ、お昼一緒に食べない?」

凛「奈緒がさびしがってるかと思ってさ」

奈緒「おまえらが来るまで一年、一人で平気だったっつーの!」

加蓮「ホントかな〜?」

奈緒「そもそも、二人ともアタシが先輩だって忘れてねーか!?」

凛「忘れてるわけないよ。中学時代あれだけお世話になった先輩だよ?」

加蓮「そうそう、あれだけ可愛がってもらった先輩のこと、忘れるわけないじゃん♪」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:48:08.93 ID:guXgBXbnO
奈緒「可愛がられたのはアタシの方だよ! 先輩に対する接し方じゃねーんだもん……」

加蓮「『もん……』だって! 奈緒かわいー!」ナデナデ

凛「奈緒の髪触ってると落ち着く……」モシャモシャ

奈緒「やーめーろーよぉー!!」

奏(お邪魔虫かしら?)

奈緒「奏ぇ、助けてぇ……」

奏「ふふっ、はいはい。二人ともそこまでにしてあげて?」

加蓮「ざんねーん。先輩に止められちゃった」

奈緒「アタシも先輩だろっ!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:48:54.84 ID:guXgBXbnO
奏「漫才はそこまでにして、お昼食べるんでしょう? 早くしないと昼休み終わっちゃうわよ」

凛「それもそうだね。二人とも、そろそろ行こっか」

奏「はい、行ってらっしゃい」

凛「……あのっ。奏先輩、でいいのかな」

奏「あら、どうかした?」

凛「一緒に、ごはん食べない?」


――――――

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:49:54.69 ID:guXgBXbnO

――――――


加蓮「わぁ、奏……先輩のお弁当、もしかして手作り?」

奏「そうよ。それほど凝ってるわけじゃないけど」

凛「でも、すごいね、奏……先輩。玉子焼き綺麗に焼けてるし」

奏「もう慣れたから……それはそうと、二人とも、私のことも呼び捨てでいいのよ? なんだか言いづらそうじゃない」

加蓮「良かったぁ。なんだか先輩〜なんて、柄じゃないっていうか」

凛「奈緒で慣れちゃったんだよね」

奈緒「悪かったなー先輩っぽくなくて」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:51:06.72 ID:guXgBXbnO
奏「それだけ慕われてるってことでしょ? 羨ましいわ」

奈緒「ならもっと敬ってくれ!」

凛「奈緒のかわいさは尊敬してるから」

加蓮「そうそう。リスペクトしてるよー?」

奈緒「か、かわわっ、かわいいっていうな!」

奏「そういうところがかわいいのよね」

加蓮「さっすが奏、話がわかる!」

奈緒「奏も煽んなよ……」

奏「ごめんね? でも奈緒がかわいすぎるのがいけないと思うのよ」

奈緒「ぐぐぐぎぎ……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:52:57.61 ID:guXgBXbnO
加蓮「あははっ! 本当、奈緒は面白いなぁ。飽きないや」

凛「奈緒いじりはこのへんにしといてさ……慣れてるって、奏って料理できるんだ」

奏「まぁ、嗜む程度に……」

奈緒「すげーんだぞ奏は。お姉ちゃんと妹さんに毎日ご飯作ってるんだぞ」

奏「なんで奈緒が自慢げなのかしら」

奈緒「ときどきおかずくれるんだけどすっげー美味しいんだ!」

加蓮「餌付けされてるの?」

奈緒「ち、ちげーし! 交換だし!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:57:31.36 ID:guXgBXbnO
凛「奏って、姉妹がいるんだ……」

奏「そうよ。手のかかる姉と、かわいい妹。毎日楽しいわ」

凛「そういうの、いいかも。私は一人っ子だから」

奏「今度遊びに来る?」

凛「いいの?」

奏「きっと、二人も喜ぶから」

凛「……うん。行く。絶対行く」

加蓮「凛、ズルい! アタシも行きたいっ!」

奈緒「えっ、じ、じゃああたしもまた行くっ!」

奏「うふふっ! いいわよ。三人揃っていらっしゃい」

加蓮「やったっ」


――――――
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 21:59:00.37 ID:guXgBXbnO

――――――


奏「っていうことがあったのよ。今度遊びに来るって」

文香「楽しみ……ですね。奏さんのお友達って、楽しい人が多いから……」

ありす「私は振り回されてばっかりですけどね」

奏「あの子たちだって悪気があるわけじゃないのよ?」

ありす「むむむ……今日お友達になった人はどんな人なんですか?」

奏「ありすちゃんとは、相性いいかもね」

ありす「不安ですっ!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:01:52.13 ID:guXgBXbnO
文香「私も、姉らしくおもてなししないと……」

奏「姉さんはそんなに気負わなくていいのに」ジュ-

文香「でも……」

ありす「じゃあ、文香姉さん、今度お茶請けを買いに行きましょう!」

文香「ありすちゃん……!」

奏「あら、デートね」ジュ-

ありす「でっ、ででで、デート!」

文香「ありすちゃんと、デート……」

奏「ふふっ! 妬けちゃうわ。姉さん、ありすちゃんを独り占めできるなんて」アチチ

ありす「そうやって煽らないでくださいよぉ!」

文香「ありすちゃんを、独り占め……!」

奏「さて……揚がったわね」

奏「デートの話は後にして、まずは夕飯にしましょ」

ありす「今日の晩ご飯はなんですか?」

奏「ポテトサラダコロッケにしてみたわ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:06:49.56 ID:guXgBXbnO
この辺りで勘弁してください
続きはそのうち
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/21(月) 22:13:59.81 ID:guXgBXbnO
sagaのつもりで全部sageてたの辛いので上げておこう
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:19:48.81 ID:YRkTBNTZo
ポテトサラダコロッケって実在するのか?
熱々のキュウリとか食べたくないぞw
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:26:16.76 ID:guXgBXbnO
>>45
これが実在するんですよ
自分もマツコの知らない世界でやってて初めて知ったのだけれど
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/21(月) 22:27:38.44 ID:guXgBXbnO
誤字修正
>>34
>>35
の奈緒の「アタシ」→「あたし」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/22(火) 00:41:55.54 ID:5ow9cuHU0
ああ、奈緒かわいい……
ふみありかわいい……
奏さんすばら……乙
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/22(火) 03:43:07.99 ID:rNQNp15T0
なんだこれやべえ最高かよ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 11:55:45.19 ID:alq2PgPBo
良かった
最高だった
ゆっくりで良いんで長く続けてほしい
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/25(金) 21:18:51.94 ID:1ZqZs0MMo
テレビでやってたからか
急にウチの近所のスーパーにそのコロッケ置くようになったのは
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:40:13.63 ID:FVD+UKwbO
テストなんだよ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:41:02.62 ID:FVD+UKwbO
イクゾー
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:41:53.77 ID:FVD+UKwbO
――――――



長女のアルバイト編

〜in大学生協〜


文香「あっ」

文香(新作……出てたんだ。前作も良いものでしたから、今回も良いものです。そうに違いありません)

文香「お財布……お財布……」

財布「すまんな」カラッポ-

文香「ふぁっ」

文香(小銭……小銭なら……)

小銭入れ「入ってないやで」300エン

文香「あわわわ……」

文香(どうしよう……なぜ? この間お母さんからいくらか振り込みがあったはずなのに……)

文香(……あぁ、浮かれて本を買いすぎたんだ……きっとそれだ……)

文香「ごめんなさい奏さん……私はお小遣いのやりくりさえ出来ないダメな姉です……」ヨヨヨ…
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:42:53.00 ID:qsy05u7oO
まってた
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:43:39.87 ID:FVD+UKwbO

「ど、どうしたの文香さん!」

文香「み、美波さん……?」

美波「突然泣き出すなんて、何かあったの!?」

文香「美波さぁん……」

美波「きゃっ! ちょ、ちょっと〜っ!」


――――――


〜in食堂〜

文香「すみません美波さん……お金、貸していただいて……」

美波「もうっ。後先考えずお金を使っちゃいけませんって、前にも言ったよね?」

文香「深く反省しました……明日も確か、同じ講義取ってましたよね。その時にお返ししますので……」

美波「次からは本の衝動買いなんかしちゃダメよ!」

文香「お小遣い管理、出来るようになります……」

美波「わかればよろしい。さっ、お昼ごはん食べましょ?」

文香「そう、ですね。お弁当……お弁当……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:45:52.59 ID:FVD+UKwbO

美波「今日も妹さんの手作り?」

文香「そうです……今日のお弁当は……」

美波「わっ、すごい。三色弁当だね!」

文香「今日は豪華です……美波さんは……?」

美波「今日は食堂の定食なの。私も料理、上手にならなきゃなぁ……」

文香「奏さんも、どんどん上手になりました。きっと、美波さんもすぐに上手になります……」

美波「文香さんは出来るんだっけ。料理」

文香「得意料理はカップ麺です……」

美波「あ、あははっ! とにかく、食べちゃおう! お昼ごはん食べて元気出そっ!」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:47:44.02 ID:FVD+UKwbO

…………

文香(今日も美味しい……今度、お料理風景を観察してみましょう……)モグモグ

美波「そういえば、文香さんってアルバイトとかはしないの?」

文香「アルバイト……接客だとかは、向いてないように思えて……」

美波「ひ、否定できない……」

文香「小さな古書店の店員だとか、やってみたいな、とは思うのですが……」

美波「確かに似合いそう! でもね文香さん。アルバイトと言っても、接客ばっかりじゃないんだよ?」

文香「力仕事だとか……?」

美波「そういうのじゃなくて! ……例えば私は今、家庭教師をしてるんだけど」

文香「美波さん、サークルもやってて忙しいでしょうに……すごいバイタリティですね……」

美波「そこは自分自身の努力だから。話を戻すけれど、家庭教師とかなら文香さんも出来るんじゃないかな?」

文香「家庭教師……それなら……でも、私が誰かに教えるなんて……」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:48:53.34 ID:FVD+UKwbO
美波「大丈夫だよ! 私が今教えてる子も、すごく良い子なんだ」

文香「どんな子を教えてるんですか……?」

美波「ロシア人とのハーフなの。かわいいし、すごく懐いてくれて。国語がまだ不得意なんだけど、頑張って覚えててね。私も教えるのが楽しくて……」

文香「……なるほど」

美波「きっと、文香さんにもぴったりの生徒さんがいるわ!」

文香「そう、ですね……わかりました。やってみます……!」

美波「頑張って、文香さん!」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:50:18.39 ID:FVD+UKwbO

――――――

文香「ということがありまして……」

文香「私……アルバイトを始めます」

奏「……正気?」

文香「ありすちゃん……奏さんがいじめます……」

ありす「めっ、ですよ奏姉さん!」

奏「……ごめんなさい。でも、あんまり意外すぎて」

文香「ですよね……でも、やってみたいのです。私の世界を、少しでも広げられるんじゃないかって……」

奏「良いんじゃないかしら? 本の外だって、すごく楽しいわよ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:51:47.10 ID:FVD+UKwbO

ありす「どんなアルバイトをするつもりなんですか?」

文香「家庭教師を……」

ありす「家庭教師なら私に教えてくれればいいのに……」

奏「私にも教えてよ。期末が近いの」

文香「妹では意味がないのです……やっぱり、身内以外じゃないと……」

奏「まぁ、そうよね。そっちの方が良いわ。姉さんと仲良くなれる子だと良いわね」

ありす「でも、私にも教えてくれますよね……?」

文香「ふふ。ありすちゃんにも奏さんにも、必ず教えますから……」

ありす「……アルバイト、応援します!」

文香「頑張ります……当たって砕けろ、です」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 00:54:13.44 ID:FVD+UKwbO

――――――


生徒の家

文香(今日は、初めての授業です……)

文香(ここが、私の教える生徒さんの家……なんですね)

文香(いざ目の前にすると、不安になってきました……私が先生なんて、大丈夫でしょうか……)

文香(ま、まずはインターホンです……緊張してきました……目標をセンターに入れて、スイッチ。目標をセンターに入れて、スイッチ……)ピンポーン

タッタッ

ガチャ

「先生…………?」

文香「せ、先生です……」

「じゃあ……入って…………」

文香「は、はい……」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 00:55:31.05 ID:FVD+UKwbO

…………


文香「私は、鷺沢文香といいます……お名前を聞いても、よろしいでしょうか……」

雪美「佐城……雪美……」

文香「では雪美さん……お勉強の方に……」

雪美「……わかった」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:00:46.49 ID:FVD+UKwbO
文香「……」

雪美「…………」カキカキ

文香「……」

雪美「…………」スラスラ

文香「……」

雪美「…………」サラサラ

文香「……」

ニャーン

文香(あっ……ねこです……)

雪美「ペロ……今……ダメ…………」

ニャーン……

文香(帰っちゃいました……)

雪美「…………」

文香「……」

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:01:39.66 ID:FVD+UKwbO
雪美「…………できた」

文香「はっ、出来たのですね……答え合わせしますね……」

雪美「…………」

文香「……」マル……マル……

雪美「どう……?」

文香「……満点です。すごい、ですね」

雪美「……やった」

文香「はなまるあげちゃいます……」

雪美「うれしい……文香……教え方、上手……」

文香「そ、そうでしょうか……照れちゃいますね……」

雪美「…………」

文香「……」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:04:35.01 ID:FVD+UKwbO

――――――


奏「あら姉さん、今日は初めてのアルバイトだったんだっけ?」

文香「そうです……」

奏「どうだった?」

文香「教え方、褒められちゃいました……私、このアルバイト向いてるのかもしれません……いける気がします……」

奏「そ、そう、なら良かったわね」

ありす「教えてもらうのが楽しみになってきました」

文香「ふふん……任せてください……今の私はぐれーとてぃーちゃーさぎさわです……」

奏「なんだか不安だわ……」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/26(土) 01:05:17.88 ID:FVD+UKwbO
今日はこの辺りで勘弁してください
続きはそのうち
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:05:58.53 ID:I5JO1SA40
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:07:48.50 ID:qsy05u7oO
おつ!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 01:16:42.39 ID:z7qONhLZ0
GTS(ぐれーとてぃーちゃーさぎさわ)
なんだかポケモンみたい
でもかわいい

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:09:42.37 ID:5/+IXurV0
是非俺の妹と交換してもらいたい
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:55:01.40 ID:3YY96eFo0
ぽんこつふみふみかわいい
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 04:48:44.48 ID:z9dMH+G00
あくしろ〜
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 06:44:52.63 ID:zhiql2Qeo
ふみかわいい
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 12:17:29.01 ID:ghII3LCAo
世界広がってるんですかね……?
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/27(日) 10:23:07.15 ID:67IraDtYo
http://i.imgur.com/1aHFeP0.gif
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:07:29.30 ID:dFaBYeUSO
>>76 いいね
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 21:18:07.92 ID:acSQkgbO0
はよ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 04:02:17.96 ID:zosUoOaE0
あくしろ〜
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 03:24:48.28 ID:f7FrK62G0
あくしろ〜
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:58:18.01 ID:l3dZSeWSO
テス
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:59:09.81 ID:l3dZSeWSO
イクゾー
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 20:59:48.50 ID:l3dZSeWSO

――――――


「ヤツら」編

奏「ありすちゃん、留守番は頼むわね」

ありす「任せてください!」

奏「お昼ごはんは冷蔵庫の中にあるから、レンジで温めて?」

ありす「……お昼ごはんくらい、一人でも作れるのに」

奏「ダメよ」

ありす「へっ?」

奏「もしもなにかあったら、悲しむ人がいるの。そろそろ柚ちゃんにあげるのも限界だし……」

ありす「柚ちゃん?」

奏「こっちの話。気にしないで。とにかく、一人で料理はダメよ。約束できる?」

ありす「わ、わかりました……約束します……」

奏「……また今度、練習しましょ? ありすちゃんがもっと上手になったら、私も嬉しいわ」

ありす「……はい! 楽しみにしてます!」

奏「じゃあ、学校行ってくるから。あやしい人が来ても、入れちゃダメだよ」

ありす「わかってますからっ!」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:01:32.91 ID:l3dZSeWSO


――――――


ありす(今日は開校記念日で小学校がお休み)

ありす(高校も大学も普通に授業があるから、私は一人でお留守番)

ありす(家に平日の昼間から一人だなんて、なんだかヘンな感じがします)

ありす「まぁ、ゲームしてればいいか……」

ありす(といっても、一人でやってもなぁ)

ありす「くぁ……」

ありす(ね、眠くなってきちゃった……)

ありす「まだ午前中なのに……今寝ちゃったら……でも、もう……」ウトウト

ありす「……寝ちゃいましょう。寝ちゃおう……」

ありす「ん……すぅ……」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:04:27.14 ID:l3dZSeWSO

――――――

「フンフンフフーン♪」

「おっじゃまっしまーす。……あれ、ありすちゃんが寝てる」

「イタズラしちゃお! ほっぺたつんつんっ」

「やりすぎはあかんよ。起きちゃうから」

「でもやわらかくて気持ちイイよ? やってみなよ〜」

「ん、ならあたしも……つーんつん」

ありす「ん〜……姉さん……?」

「わわっ、起きちゃう」

ありす「なんですかぁもう……」

周子「……起きちゃった」

フレデリカ「おハロー☆」

周子「どーも。お邪魔してるよー」

ありす「……」

ありす「ぎゃー!!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:05:11.83 ID:l3dZSeWSO
ありす「どどど、二人ともどうしてうちにいるんですか!」

周子「どうしてって、ねー?」

フレデリカ「奏ちゃんに呼ばれて、ありすちゃんと遊びに来たんだよ!」

ありす「今お昼ですよね! 奏姉さん帰ってきてるわけないじゃないですかぁ!」

周子「まぁ少し早かったかもねぇ」

フレデリカ「お腹空いちゃったしねー」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:06:18.28 ID:l3dZSeWSO
周子「ごはん探す?」

フレデリカ「奏ちゃんに確認しよー」

ありす「奏姉さんが許すわけないじゃないですか……」

フレデリカ「……LINE返ってきた! どれどれ〜? ……奏ちゃん、いいって!」

ありす「んなっ」

周子「冷蔵庫漁っちゃうぞ〜」

ありす「ダメ、ダメです〜!」

フレデリカ「扉、オープン!」

周子「どうれどうれ」

フレデリカ「……オムライスだー!」

ありす「……四つもある! どうして!?」

周子「準備いいな〜」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:07:28.00 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「食べちゃえ食べちゃえ♪」

周子「ケチャップでなんて書こうか」

志希「あたしチューリップにしよー♪」

フレデリカ「じゃあアタシも!」

周子「おっ、いちごもあるよ。やったねありすちゃん」

ありす「やったぁ♪」

志希「いちごだ! いいにおいだねぇ」クンカクンカ

ありす「そうですね、大好きで…………あれ?」

ありす「一人増えてるー!!」ガビ-ン

志希「?」

周子「不思議そうな顔してるけど多分志希ちゃんのことやね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:08:31.57 ID:l3dZSeWSO
ありす「というか志希さんも学校ですよね!? なんでいるんですか!?」

志希「こう、ふらふら〜っと歩いてたら、オムライスといちごとありすちゃんのにおいがしたんだよー」

フレデリカ「よくあるよね〜」

ありす「よくあるんですか!?」

周子「ま、食べちゃおーよオムライス。しゅーこちゃんお腹ぺこぺこ!」

フレデリカ「電子レンジでチーン!」チーン!

志希「ケチャップをドバーッ!」ドバーッ!

周子「もぐーっ」

フレデリカ「もぐーっ!」

志希「もぐーっ!!」

しきフレしゅー「「「おいし〜い☆」」」

ありす「ダメです! 私では手が負えません!」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:09:57.38 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「ありすちゃん、あーん☆」

ありす「やらなきゃダメなんですか……」

志希「ありすちゃん、あーんしてー」

ありす「あ、あーん……」

周子「いちごもあるよー。はい、あーん」

ありす「あーん」

フレデリカ「かわいい!」

志希「ハムスターみたい!」

周子「ほっぺたもちもちやね」モチモチ

ありす「ひゃめへくぁさい!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:11:02.03 ID:l3dZSeWSO
周子「それにしても、奏ちゃんこんな美味しいオムライス作れるようになったんやねぇ」

フレデリカ「志希先生、どうですか今回のオムライスは!」

志希「あたしから教えることはもう何もないっ!」

フレデリカ「奏ちゃん、免許皆伝おめでとー♪ 本人いないけど!」

ありす「志希さん、料理出来るんですか?」

志希「にゃははー。料理は科学だからね。分量と工程さえ守ればいいのであーる」

ありす「こ、こんど教えて頂けませんか?」

志希「この世は等価交換が原則だよ〜? ありすちゃんは何をくれるのかにゃー」

ありす「おっ、おこづかいから……」

周子「奏ちゃんなにあげたんだっけ?」

志希「奏ちゃんはねぇ。キスだったかにゃ? すごーくやわらかかったんだ」

ありす「キス……!」ボッ

フレデリカ「ありすちゃん、顔真っ赤!」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:17:07.69 ID:l3dZSeWSO
志希「そんなかわいいありすちゃんには、大負けに負けてくんかくんかで許してあげよー♪」ギュー

ありす「わぷっ、きゅ、急に抱きつかないでくださいっ!」ジタバタ

フレデリカ「アタシもやーるっ♪」ギュー

周子「ありすちゃーん」ギュー

ありす「やーめーてー!」

周子「いい匂いだよね。奏ちゃんと同じシャンプー使ってるの?」

志希「そだねー。シキちゃんトクセーのヤツ!」

フレデリカ「奏ちゃんと一緒に入ってるの? おフロ」

ありす「三人で、ですけど……」

周子「相変わらず仲良いね。うらやましいなー」

志希「じゃあ文香ちゃんのあーんなところやこーんなところも嗅いじゃったりー?」

ありす「しーてーまーせーんー!」

志希「にゃはは! おこった!」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:19:04.34 ID:l3dZSeWSO

…………

志希「ひぃまー! 志希ちゃんは退屈が最もきらいです!」

フレデリカ「たいぐーの改善をよーきゅーする!」

ありす「もうそろそろ姉さんたち帰ってきますから、それまでじっとしてて下さい……」

周子「まーまー、コーヒーでも飲もうよ。淹れといたからさ」

ありす「ほら、周子さんを見習って下さいよ! こんなにも落ち着いて……」

周子「そんな褒めてもなんも出ないよ〜? ……さて、みんなカップは持った?」

フレデリカ「持ったー!」

ありす「どうかしたんですか?」

周子「一杯だけ砂糖と塩間違えたから注意してね!」

ありす「もー! もー!」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:19:49.65 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「ロシアンコーヒーだ! 一番宮本、行きます!」ズビーッ

フレデリカ「甘ーい♪」

志希「あたしもあたしもっ」ズビーッ

志希「あまーい。つまんないにゃー……」

周子「ありゃま。じゃあ飲みますかありすちゃん」ズズッ

ありす「うぇぇ……」ズズッ

周子「うん、普通。ありすちゃんは?」

ありす「私も、普通です……本当に間違えたんですか?」

周子「コーヒーはもう二杯淹れたからねぇ。どっちかなのかな? もしかしたら間違えなかったのかも」

ありす「そこははっきりお願いしますよ……」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:21:18.59 ID:l3dZSeWSO
ガチャ

奏「ただいま。やっぱりもう来てたんだ」

美嘉「遊びにきたよー★」

奏「オムライス、人数分作っといてよかったわ」

ありす「姉さん!」

フレデリカ「美嘉ちゃんだ!」

志希「新鮮なJKのにおいだーっ!」ギュー

美嘉「こらっ、抱きつくなっ。志希ちゃん、また学校サボったでしょ!」

志希「むぇー。だってつまんないんだもん!」

ありす「やっぱりサボってたんですね学校……」

奏「あと一年なんだし、ちゃんと来ないとダメじゃない。志希先輩?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:23:01.99 ID:l3dZSeWSO

美嘉「アタシたち今年受験だよ? まぁ志希ちゃんは大丈夫だろうけど、最後の高校生活、楽しまないと損じゃん★」

フレデリカ「そーそー、高校生活はねー。楽しかったよねー?」

周子「いろいろ無茶やったしねぇ。フレちゃんせーんぱい?」

フレデリカ「ねー。しゅーこちゃん後輩?」

志希「ぶーぶー。明日はちゃんと行きまーすよー」

美嘉「よろしい。……あっ、コーヒー淹れておいてくれたの?」

周子「そーそー。もうすぐ帰ってくるっていうから二人分用意しておいたんよ」

奏「気が効くじゃない。頂くわ」

ありす「あれ、もしかしてそれって……」

フレデリカ「しぃー、だよ。ありすちゃん」ボソボソ

ありす「えっ、でも……」

志希「ちょっとした仕返しなの! ありすちゃんも見たくない? いつもクールな奏ちゃんが慌てるシーン」ボソボソ

ありす「ダメですー! 見たくないですー!」

フレデリカ「確率は二分の一だよ! どっちが引くかなー?」ボソボソ

美嘉「あちち」

奏「ふーふー」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:24:30.19 ID:l3dZSeWSO
ありす「と、止めなきゃ……」

周子「もう遅いと思うなぁ」

志希「両者カップを持った! 引くのはどっ」ガチャ

文香「ただいま……帰りました……」

志希「……っち、かにゃー……?」

奏「あら、姉さん帰ってきたのね。すぐ夕飯にするわ」

文香「あら……コーヒーは良いのですか……?」

奏「姉さんにあげる。きっと今日も夜更かしするんでしょ?」

文香「では、ありがたく……」ズビ…

文香「ぶふぅ!!!」ブフゥー!

美嘉「んぎゃーーー!!」ビシャー

ありす「ね、姉さーーーーん!!!!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:25:15.37 ID:l3dZSeWSO
フレデリカ「まさかのダークホース!」

周子「ロシアンコーヒールーレット、勝者は鷺沢文香だーっ!!」

志希「いかがですか、解説の城ヶ崎さん」

美嘉「まずなにが起きたか全然わからないんだけど……気づいたらコーヒーまみれだったんだケド……」ビショビショ

フレデリカ「美嘉ちゃん、コーヒーも滴るいい女だね!」

周子「よっ、色女っ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/09(土) 21:26:10.03 ID:l3dZSeWSO
ゴゴゴ……

志希「にゃはは! ……あれ? なんか変な音しない?」ゴゴゴ…

周子「確かに……なんやろこの音」ゴゴゴ…

フレデリカ「雷でもなりそうなのかなー?」

奏「アナタたち……」ゴゴゴ

志希「ひえっ……」

奏「私たちの家でなにをしてくれてるのかしら?」

周子「お、お許しを……」

奏「夕飯、みんなの分作るつもりだったけれど、三人はいらないようね。食べ物で遊ぶような子だもの」

フレデリカ「おお奏ちゃんよ! 慈悲はないのですか!」

奏「そんなもの丸めてポイよ」

志希「ジーザス!」

奏「美嘉と姉さんはお風呂入って。上がったらとっても大きなハンバーグが待ってるわよ」

奏「三人分ひき肉が余っちゃったからね」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:26:38.65 ID:l3dZSeWSO
この辺で勘弁してください
続きはそのうち
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 21:31:53.71 ID:a2cLgtzV0

このメンツが揃ったら、美嘉ねぇに悲劇が起きるのは必然
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