僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」

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62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 10:07:23.98 ID:98zyEvQJo
乙です
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 13:29:21.58 ID:eWlbPZbJ0
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 23:55:48.01 ID:fRwTtdHMo
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 21:27:48.17 ID:FaxVxbvOo
66 : ◆5eMN8sHsbY [sage]:2016/06/28(火) 08:59:26.99 ID:cRHFcjp9o
1でございます、大変お久しぶりです
いつも通りレスをしましてSSを投下いたします

>>62>>63>>64
乙ありがとうございます
まとめてのレスで失礼します
今後も宜しくお願いします

>>65
保守ありがとうございます
また保守が必要な時にはお願いします
67 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:00:08.28 ID:cRHFcjp9o
[魔王、本気になりました]


勇者「あれ、魔王の自転車が無いよ?」

魔王「ああ、自転車屋にカスタマイズして貰いにな…」

勇者「え、豪華にするの?」

魔王「とりあえず一番高いパーツ入れるよ」

勇者「まじかー」

魔王「ちょっと本気でやってみようと思ってね」ニヤリ


―ロードレース界の魔王、ここに爆誕―
68 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:00:43.93 ID:cRHFcjp9o
[子供を嘘ついて山に捨てた事件の子供が大物過ぎる件]


僧侶「許せません、神からの罰は必ず下るでしょう」

勇者「でも見つかって良かったね」

僧侶「躾にも限度があります」

勇者「水飲んでしのぎながら、簡単に出てこなかった辺りがね、もう大物の気風を兼ね備えているよ」


―この子凄すぎと実感した次第です―
69 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:01:19.43 ID:cRHFcjp9o
[都会も田舎も比べられません]


勇者「都会は何でもあって面白いよね」

勇者「でも、田舎の長閑さも凄く魅力」

勇者「つまり、どっちも良いって事なんだよね」


僧侶「勇者様、急にどうされました?」

勇者「いや、急に叫びたくなったと言うかね…」
70 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:01:47.43 ID:cRHFcjp9o
[乗り換え駅、それは魔境という名のダンジョン]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「1の人がウロウロしてます」

勇者「新宿駅で迷ったね」

僧侶「東京暮らしで使ってたから迷わないって自信たっぷりでしたよ?」

勇者「残念ながら、土地勘は失われてしまったようだね」


―残念ながら、10年ぶりの新宿駅でガッツリ迷いました―
71 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:02:37.34 ID:cRHFcjp9o
[晴れたらウズウズしちゃいます]


僧侶「晴れましたねー」

僧侶「これはもう…」

僧侶「家事をするしかありません!!」ババーン!


洗濯機<5カイハ、マワサレルナ…

掃除機<キョウハ、ホコリデオナカイッパイカモナ…


僧侶「勇者様、起きましょう!!」

勇者「んえ…、僧侶ちゃん勘弁してよ…」ポケー


―これが、朝5時半の出来事―
72 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:03:29.51 ID:cRHFcjp9o
[お姉さんが熱中症対策を優しく教えてくれるアプリ]


賢者「今日は暑くなるよ、みんな気をつけてね」

賢者「水分はしっかり取って、塩分も程々に取って」

賢者「倒れないようにして欲しい」

賢者「賢者お姉さんと、約束だよ」


側近「熱中症対策アプリを作りました。と側近はこの力作を配信しようか考えます」

賢者「そのためにわざわざ収録したのか…、何回もリテイクしたし…」


―○pp Storeと○layストアにて、現在審査中?―
73 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:04:01.92 ID:cRHFcjp9o
[三文芝居]


僧侶「勇者様、きゅうり買ってきて下さい」

勇者「きうり?」

僧侶「原住民さんですか」

勇者「やきうのお兄ちゃん」

魔王「死にさらせ!腐れ原住民!」ドゴォ!

勇者「」

僧侶「勇者様、おつかい大丈夫ですか?」

勇者「大丈夫だよ」ムクリ

僧侶「…痛く無いですか?」

勇者「ぜんぜん?頑丈じゃなきゃ勇者は務まりませんよっと」ポンポン

魔王「何で俺が汚れ役ばっかかんだよ…」

勇者「僧侶ちゃんにやらせられる?」

魔王「…いや、ダメだな」


―僧侶ちゃんは最後の良心―
74 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:04:33.48 ID:cRHFcjp9o
[わんわん、おつかい]


子犬「きゃん!」ピョンピョン

勇者「きゅうり買ってくるよ」

僧侶「はい、お願いします。わんちゃんも気をつけて下さい」

僧侶「それと、わんちゃんにはこれを付けましょう」


―わんこは風呂敷を首に装備させて貰いました―


僧侶「勇者様、お気をつけて」

勇者「行ってくるよ」

子犬「わふ」トテトテ


世界の本塁打王「私もワンちゃんと呼ばれてますよ」

犯人55「お願いですから、あなたはこんな場末の所に出ないで下さい」

犯人3「鷹さん強すぎませんかね?」
75 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:05:06.31 ID:cRHFcjp9o
[再生数を稼ぐために有効?]


側近「動画のネタ作りについて、先代に少し手伝って貰いましょう」

賢者「分かったよ、何をすればいい?」

側近「クールに振る舞ってみて下さい、少し痛めなやつで」


賢者「じゃあ…、残して行こうか、私たちの足跡」キリッ


側近「おおー、いいですね。今度は可愛くいきましょう」

賢者「賢者、頑張ります!!」ブイッ


側近「んふっ、素晴らしいですよ。最後は元気よくしてみましょう」

賢者「 ワクワクするなぁ…楽しみすぎる!」


側近「さすが先代、素晴らしいネタをありがとうございます。と側近は最大の褒め言葉を贈ります」

賢者「なんて言うか、私は何をしているんだろうね?」

側近「ちなみにですが、この収録は生放送しています。と側近は事後報告します」

賢者「お前ええええ!」


―結果、大成功でした―
76 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:05:43.34 ID:cRHFcjp9o
[プロスポーツ選手も食べてます]


勇者「あれ、その野球グローブはどうしたの?」

魔王「ああ、去年首位打者と最多安打取った選手の練習用だよ」

勇者「その選手のモデル?」

魔王「いや、本物」

勇者「うおー、どうして」

魔王「実はその選手の奥さんが俺の野菜を何かで知ったらしくてさ、それを出したら選手の変食が治ったって」

勇者「あー、それで去年ケガも無くて調子が良かったのか」

魔王「俺のおかげだって言うからさ、これくれたんだよ。直筆のサイン色紙と使ってるバットと公式球も付けて」

勇者「魔王が優勝させてくれたようなもんだなー」

魔王「嬉しいよね、俺の野菜で活躍してくれるって人がいてさ」
77 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:06:10.35 ID:cRHFcjp9o
[好きな四字熟語]


勇者「勧善懲悪」

僧侶「禍福無門」

賢者「才色兼備」

魔王「焼肉定食」

側近「焼魚定食」

王様「乾坤一擲」

メイド「一期一会」


―皆様の好きな四字熟語は何ですか?―
78 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:06:53.98 ID:cRHFcjp9o
[好きな四字熟語、選んだワケとは]


―勇者 勧善懲悪―

勇者「僕はこれじゃないとね、一応勇者だし」


―僧侶 禍福無門―

僧侶「良いことも悪いことも、その人の行い次第です。悪いことは出来ません」


―賢者 才色兼備―

賢者「おこがましいかも知れないけど、私に合ってる言葉だと思ったよ」


―魔王 焼肉定食―

魔王「高級肉のな」


―側近 焼魚定食―

側近「魔王様の側近ですから。と側近は魔王様に合わせている事をアピールします」


―王様 乾坤一擲―

王様「私が求めているものだ、運を天に任せての大勝負がしたいものよ」


―メイド 一期一会―

メイド「おもてなしの基本でしょう、手抜き無用です」
79 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:07:25.69 ID:cRHFcjp9o
[にゃんにゃん、ここだよ!]


子猫「みぃ」チリン

メイド「はあー、もう鈴付けたにゃんこ可愛い…」

子猫「」トテトテ チリンチリン

メイド「これでどこにいても分かるわね」

王様「お、子猫に鈴を付けたか」

メイド「ええ、どこにいても分かるようにと」

王様「城は広いからな、迷ったら大変だ」

メイド「王様だって迷いますからねぇ」プークスクス

王様「あれは迷ったのとは違うだろ!?」


−王様、お城で迷子事件−
80 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:07:54.94 ID:cRHFcjp9o
[見え見えのウソをつくくらいが可愛くてちょうど良い]


王様「あー、飲み過ぎた…」ヨロヨロ

メイド「諸外国のお偉い様と、何でそこまで飲む必要があるんですかねぇ…」

王様「お前なぁ、王様って仕事も大変なの」

メイド「で、何杯飲まれたんです?」

王様「あー…生大だろ?焼酎水割り2杯と…また生大か、ウィスキーダブルと…あとワインも飲んだか、8杯…くらい?」

メイド「品のある飲み方して下さい、本当に」

王様「お酌されてよぉ、飲まないのは失礼だろぉ?」

メイド「お酌されてって…、お偉い様からお酌を?」

王様「そりゃあ、女子d…あ」

メイド「女子?お前今女子つったか!?」

王様「言ってない、マジで言ってない」

メイド「言っただろ、今確かに女子だまでほぼはっきりと」

王様「いや、本当に何も言ってないんだって」

メイド「あー、メイド隊全員に連絡。王様の飲んでた店を特定、飲んでたメンツを割り出して」

王様「お前何疑ってんの?お偉いさんと政治の話をしながら…」

メイド「まさかとは思いますけど、お偉いさんと嘘ついて、女子大生と飲んでたなんてオチは無いですよねぇ?」ギロッ

王様「ねぇよ、だから調べなくたって…」

メイド「調べて本当なら、今回の非礼を身をもってお詫び申し上げますが、女子大生だったら…お分かりですよね?」

王様「…あれ?女子大生もいたかなぁ、そういや…」

メイド「正座、はやく」

王様「はい…」セイザ


−調査の結果、やっぱり女子大生と飲んでいました−
81 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:09:12.79 ID:cRHFcjp9o
[飲み会という名の相談会]


女子大生A(以下、リア充)「王様、今日本当に奢りでいいの?」

王様「もちろんだとも、存分飲みたまえ」

女子大生B(以下、苦学生)「あのっ、それは申し訳ないと言うか…」

王様「気になさるな、これも還元の一つなのだよ。限定的ではあるがね」

リア充「あー、彼氏の約束ドタキャンして良かったわー」

苦学生「彼氏さんがかわいそうだよ…」

リア充「どーせあたし以外にも女いるっしょ、ドタキャンしても何も言わないし」

王様「浮気かね?聞き捨てならんよー」

リア充「王様、マジ聞いてよ」


―リア充ちゃんの愚痴が止まりません―


王様「なるほどね、それは会って話をするんだな。答をはっきりと出すべきだ」

リア充「やっぱりそうだよね、今度よく話し合うよ」

苦学生「リア充ちゃん、飲み過ぎだよ」

リア充「まだそんな飲んでない!あ、今度さ、苦学生の話聞いてよ」

王様「うん?どうかしたのかね?」

リア充「税金が高くてさ、苦学生んちが大変なんだよね」

王様「それは申し訳ない、だが優遇策を作ると悪用される。余程が無い限りは課税対象とさせていただいてる」

リア充「何とかならないの?うちの学校は国立だから学費安いけどさ、苦学生が学費免除にならなくてね。バイトしながら勉強してるんだよ」

苦学生「あの、私は全然気にしてないから…」

王様「いやいや、立派な困り事ではないか。私に出来ることなら何とかしてみせよう、遠慮なく話してみなさい」


―苦学生ちゃん、お話中―


苦学生「でも、私は今のままでも満足です。苦労はいつか報われると信じてますから」

王様「…ふむ、苦労は確かに若い時にすべきだ。だが、いらぬ苦労まで背負う必要はあるまい?」

苦学生「えっ?」

王様「学校の奨学金制度や減免制度には学力や適性で不適格、となれば我々の出番であろう」

リア充「なんかあったっけ?」

王様「今度の土日、どちらかお城に来なさい。学力を証明できる物と学生証も忘れるなよ」

苦学生「…国庫奨学制度…ですか?」

王様「お、よく知ってるな。そこまで公表してないマイナーな制度なんだがね」

苦学生「あれは学力がかなり高くて、本当にお金の無い家庭向けと聞きました。私では学力がないから…」

王様「ここだけの話にしてもらいたいのだが、表向きはそう謳っておる。だが実際は学生の人間性が判定の大部分なのだよ。学力は判定の1割にも満たないのだ、君なら確実に制度を適応させられる。私が太鼓判を押そう」

苦学生「王様、私は勉強に専念できるんですか…?」

王様「うむ、大いに勉強したまえ、お金の事は気にせんで良い。本なら城の蔵書も使って構わん」

苦学生「…ありがとうございまず」ポロポロ

王様「泣くな泣くな、卒業してから泣きなさい」

リア充「良かったねー、あたしも申し込むかなー」

王様「お前はダメ」

リア充「何でさ!?」

王様「その彼氏とちゃんと話をつけてからだ、中途半端は後にも先にも良い結果にはならん」

リア充「うっ、分かったよ…」
82 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:09:51.36 ID:cRHFcjp9o
[やっぱり正座]


王様「って事があったんだよ」

メイド「国庫奨学制度の申請に来たあの二人だったんですね」

王様「だから、もう正座はしなくていいだろ?俺は困った学生を助けたの!」

メイド「正座」

王様「なんで!?」

メイド「苦学生ちゃんを泣かせたんで」

王様「いやっ、おっ、おかしいだろ!!」
83 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:10:44.84 ID:cRHFcjp9o
[王様、お城で迷子事件の真相]


王様「くそっ、近衛兵のやつめ。私が城くらい目を瞑って歩ける事を信じておらんな」

王様「目隠しして自室までたどり着いてやるわ」


―目隠しをして歩き始めました―


王様「自室まで248歩、その間に3回曲がる。これさえ覚えていれば余裕なのだよ、近衛兵、貴様の負けだ」フハハ


―王様は自室の前にたどり着いたと思っています―


王様「ここだ、ここが自室だ。近衛兵、敗れたり!」


―王様は、アイマスクを取りました―


メイド「王様、そんな○付けチェック的なアイマスクされて何を?」

王様「あれ!?私の部屋でお前何やってんの!?」

メイド「ここ厨房ですよ?王様の部屋は反対側でしょう」

王様「…あれ、どこで間違った…?」

メイド「困った事に迷子ですか?」ハァ…

王様「いや、違う!断じて違うんだ!」
84 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:11:34.15 ID:cRHFcjp9o
[見かけたら良いことがあります]


僧侶「あれ、こんな所にメタルスライムさんがいます」

メタルスライム<ヤア

僧侶「珍しいですね、なかなか見られないです」

僧侶「今日は、良いことがありそうです」


―メタルスライムは、魔物のみんなと遊びに行きました―


いっかくうさぎ<カタイネー

キャタピラー<カッチカチダ

フロッガー<サビナイ?

メタルスライム<サビナイヨ

おおありくい<デモ、ポヨポヨアルクンダネ
85 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:12:00.33 ID:cRHFcjp9o
[メイドはストレッチもできます。ただし拷問に限る]


王様「メイドよ、ストレッチを手伝ってくれんか」

メイド「かしこまりました」

王様「私がうつ伏せで寝るから、いつもの脚のストレッチを頼む」

メイド「王様、それでは行きますわ」ゴリゴリ

王様「誰が関節を決めろと…うぎゃー」

メイド「ご存知ですか?関節技やストレッチは拷問にも使われているそうですよ」ギュー

王様「俺悪い…してないだあーっ!!」

メイド「さて、女子大生以外にもまた何か一騒ぎありましたね。今回はお店から通報がありましたが?」グイー

王様「俺の大腿直筋がにゃー!」ジタバタ

メイド「にゃーじゃ分かりませんよー?」


―ストレッチにはなりました―
86 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/06/28(火) 09:17:07.41 ID:cRHFcjp9o
今回はこの辺で失礼します、王様ネタが多めでした
切れ痔つらいよー…
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 12:04:25.46 ID:uaXYTm5Eo
乙です
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/01(金) 12:40:17.33 ID:cCHuWNyuO
乙〜。
見てて心が安らいだ。
89 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 17:55:36.54 ID:IbXcS6Tlo
1でございます、お久しぶりです
いつも通りレスしまして、SSを投下します

>>87
乙ありがとうございます

>>88
乙ありがとうございます
癒されたようで何よりです
90 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 17:56:05.66 ID:IbXcS6Tlo
[生け贄?いや、餌付け?]


勇者「今でも生け贄なんて風習あるのかな?」

僧侶「無いと思いますけど、どうでしょう?」

魔王「人間食えって寄越されてもねぇ」

賢者「美味しい食べ物の方がいいですよね」

側近「前時代的も良いところじゃないですか」


―その頃、ジパングでは―


村長「とびきりの美女を生け贄にご用意しました」

やまたのおろち「えー、ビックマック50個の方がいいなー 」

村長「うぇ!?か…、かしこまりました!お前ら、ビックマック50個だ!」

役人たち「はいっ!」ドタドタ

やまたのおろち「あと、ポテトLとバニラシェイクLとナゲットも50個ずつ頼むわ」


−全ての品が揃って、ご機嫌に食べています−


やまたのおろち「あー、うんめぇ」モゴモゴ

美女「あのー、私は?」

やまたのおろち「ん?帰って幸せにでもなれや」ムグムグ

やまたのおろち「これ美味しいんだけど、後で吹き出物がなぁ…」


―やまたのおろちさんもお気に入りなマクドナルド―
91 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 17:56:41.67 ID:IbXcS6Tlo
[雨あめ降れふれ]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「雨降りませんねー」

勇者「仕方ないよ、こればかりはね」

僧侶「台風さんが来たらどうなるでしょう?」

勇者「今年はでっかいのが来そうだよねぇ…」


フロッガー<ヒッシニ、ナイテルンダケドネェ…
92 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:00:30.12 ID:IbXcS6Tlo
[あっづーい…]


僧侶「あっついです…」ムシムシ

勇者「このいやーな暑さはもうね…」ムシムシ

僧侶「暑いのはどうしようもないです」

勇者「そう考えると寒いのって案外どうにでもなるもんね」

僧侶「食べ物が傷まないようにしないと…」

勇者「最近の暑さは強烈だもんなぁ」


くさったしたい<オレ、アキニハホネニナッテルンダ…


−悲報 くさったしたいさん、夏を乗り切れない−
93 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:00:58.30 ID:IbXcS6Tlo
[熱湯風呂の専門家]


魔王「押すなよ、絶対押すなよ!」

賢者「勿論ですとも、魔王様」ドーン

魔王「ちょま」ドボーン

賢者「これは失礼、体が勝手に反応してしまいましたもので」

魔王「あっつ!あぶ」ジャブジャブ

賢者「魔王様って本当にお約束が好きですねぇ」

魔王「…まあな」ザバッ

賢者「そんなに熱いんです?」

魔王「いや、40℃くらい」

賢者「ま、そうですよね」


−この芸は専門家監修のもと、安全対策を万全にして行っております−


魔王「毎度思うんだが、熱湯風呂の専門家って誰よ?」

賢者「…ダチョ○倶楽部さん?」

魔王「やっぱダ○ョウさんだよな…」
94 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:01:30.33 ID:IbXcS6Tlo
[マンガのお約束と言えば]


−僧侶ちゃんはりんごを落としてしまいました!−


僧侶「はわわ、りんごさん、待ってくださーい」トコトコ

りんご<イチマンイッセンマデ、キッチリマワセ


−りんごは坂を転がっていきます−


僧侶「こんなことあるんですか?」

勇者「ある人はあるんじゃないかなぁ」


−歩いて買い物には行けないド田舎在住の1には関係ないお話−
95 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:01:58.03 ID:IbXcS6Tlo
[わんわん、おねだり]


子犬「わん」フリフリ

僧侶「ごめんなさい、今はお相手出来ないんですよ」ナデナデ

子犬「…」

子犬「!」トテトテ


−子犬は自分の所に帰っていきました−


僧侶「わんちゃんには悪い事をしちゃいましたね…」


−また子犬が戻ってきました−


子犬「きゃん!」カランカラン


−なんと、子犬は自分のご飯のお皿を持ってきました−


僧侶「わんちゃん、お腹すいてたんですね」ナデナデ

僧侶「分かりました、わんちゃんのご飯を作っちゃいます」

子犬「!!」ピョンピョン


−この後、めちゃくちゃ食べた−
96 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:02:25.14 ID:IbXcS6Tlo
[水不足だからこそ美味しい]


魔王「これはとんでもない物が出来たな」

勇者「あれ、すいか?」

魔王「甘いすいかが出来たぞ、水不足だからこその作品だ」

勇者「え、そうなの?」

魔王「まぁ食べて見ろ」

勇者「…ふぉっ、これ甘いね」シャクシャク

魔王「前に貰った小玉すいかの種をとっておいたんだ、ハウスも使わずこれは見事だろう」

勇者「このすいか沢山ある?」

魔王「残念ながら、これからしばらくすいか漬けだぞ」

勇者「こうなったら飽きるまで食べるよ」


僧侶「あれ?勇者様、何をされてるのですか?」

勇者「魔王のすいかの味見、僧侶ちゃんも食べてみて」

僧侶「…ふわぁ、甘いですねー」シャクシャク

勇者「これからしばらくすいか地獄だって」

僧侶「これは随分な地獄ですよー」

魔王「どんどん出来るから、どんどん食べてくれ」


−渇いた喉にすいかは本当に生き返ります−
97 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:02:53.79 ID:IbXcS6Tlo
[簡単に出来ますよ]


勇者「暑いー、シャーベット食べたいなぁ…」

僧侶「作りましょう」

勇者「え、作れるの?」

僧侶「まずは、100%のオレンジジュースを1リットル、砂糖200gを入れてお鍋で温めます」

勇者「ふむふむ」

僧侶「それで、80℃くらいになったらゼラチンを入れて、よくかき混ぜます」サラサラ

勇者「こう?」マゼマゼ

僧侶「火を止めて、本来ならあら熱を取るんですがここでバットに移しまして、賢者おねーさんのヒャダインで少し凍らせます」

賢者「ヒャダルコでもいいかもね」ヒュオォォォ

僧侶「少し凍ったら、また混ぜてて空気を入れるようにします」

勇者「こんな感じか」マゼマゼ

僧侶「後はまた凍らせて、盛り付けたら出来上がりです!」


―オレンジシャーベットが出来ました―


勇者「あ、これおいしい!」

賢者「へー、簡単なのに味が濃厚だね」

僧侶「オレンジジュースを使ってお砂糖も足してますからね、味が濃く感じるんですよ」


―ヒャダインが使えない人は、お鍋で熱を取ってからバットに移して冷凍庫か寒いギャグで冷やしましょう―
98 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:03:26.93 ID:IbXcS6Tlo
[わんわんとにゃんにゃん、おしゃべり]


子犬「わう」

子猫「みゃお」

子犬「わん?」

子猫「にゃあ」

子犬「ふみゅ」

子猫「にゃん」

子犬「あん」

子猫「みゃー?」

子犬「わふ!」

子猫「みゃー!」


僧侶「わんちゃんとにゃんちゃんは、何をおしゃべりしてるんでしょうかね?」

メイド「にゃんこ達から見た色々じゃないかしら」


―わんことにゃんこのおしゃべりは止まりません―
99 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:04:03.59 ID:IbXcS6Tlo
[暑くても自然は冷夏の様相]


勇者「暑いなぁ…、本当に今年は冷夏なんかなぁ…」

魔王「案外本当かも知れん」

勇者「えぇー、そんな事ないよー」

魔王「今年はオクラの発育が悪い、オクラは猛暑でもよく育つんだが、冷夏となると途端に出来が悪くなるんだ」

勇者「自然じゃ冷夏なのかぁ…」

魔王「あくまで植物から見た気候だ、ただ植物はその気候を正直に反映するからな、判断材料としては信憑性はあると思う」

勇者「植物すげえ」


―気のせいか、既に秋のにおいがする風が吹く時があります―
100 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:04:30.36 ID:IbXcS6Tlo
[皆に優しさを]


男の子「アイス下さい!」

女の子「ください!」

アイス屋<2ツデ8ゴールドダオ

男の子「えっ、お金足りない…」

女の子「わたしも…」


勇者「アイス屋さん、僕の分も入れてこれで」つ12ゴールド

アイス屋<アジャジャジャシターww


男の子「本当にいいの?」

勇者「うん、いいよ」

女の子「勇者様、ありがとう!」

勇者「さ、早く食べよう」


―ケーキ屋さん、アイス屋さんも経営していた―
101 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:05:05.90 ID:IbXcS6Tlo
[くさったしたい自信ニキ]


側近「魔王様、くさったしたいさんが夏を乗り切れないそうです。と側近は逐次報告します」

魔王「最近の暑さは規格外だしな、俺の作った魔力じゃ足らんか…」

側近「くさったしたいに自信がある人にお知恵を拝借するとしましょう」

魔王「そんなやついねえだろ…」


―側近ちゃんはお得意のネットで呼びかけました―


1側近の名無しさん 2016/07/29(金) 13:59:20.21 ID:mouskin
くさったしたい自信ニキ、助けろ下さい


2側近の名無しさん 2016/07/29(金) 13:59:24.55 ID:nuknskin
にゃんこならいくらでも

3側近の名無しさん 2016/07/29(金) 13:59:44.21 ID:mousokin
にゃんこは後で聞く、今はくさったしたい

4側近の名無しさん 2016/07/29(金) 13:59:49.27 ID:htunskin
くさったしたいは埋めるか燃やすに限る

5側近の名無しさん 2016/07/29(金) 13:59:58.21 ID:mhuskin
くさったしたいはポイーすら出来ない産廃以下

6側近の名無しさん 2016/07/29(金) 14:00:20.98 ID:mouskin
お前らくさったしたいに冷たすぎw
寒い世の中だと思わんかね?

7側近の名無しさん 2016/07/29(金) 14:00:39.07 ID:nuknskin
冷たいも何も、くさったしたいなんてものを作った魔王に責任があるとしか

8側近の名無しさん 2016/07/29(金) 14:00:49.30 ID:mhuskin
7で終わったな


側近「くさったしたいさんは不人気ですね。と側近は現実を突きつけられます」

くさったしたい<クサッテルカラナァ…
102 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/07/29(金) 18:11:31.60 ID:IbXcS6Tlo
今回はこの辺で失礼します
切れ痔の後は手の親指の剥離骨折…何でや…

オリンピックまで後少しですね
皆様の注目する競技は何ですか?
僕はもちろん自転車ロードレースとタイムトライアルです
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/29(金) 18:39:24.56 ID:tb6QPiOgo

あんま話題になってない気もするがまあ楽しみや

せっかくならスイカでアイスつくればよかったのに
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/29(金) 19:24:04.48 ID:9u7+c6Mwo
乙です
105 :ソラ君 [sage]:2016/08/01(月) 02:20:36.13 ID:lHMQy80z0
おつ&おひさー
2スレ目すっかり忘れとったわw
3dsやからsageミスってたらすいません;;
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 20:42:54.28 ID:BwnyuiSWo
新スレ立ってた事にようやく気付いた
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/29(月) 14:14:48.44 ID:zioKd8ONo
108 : ◆5eMN8sHsbY [saga]:2016/09/10(土) 09:40:12.92 ID:jBenMJpVo
1でございます、大変お久しゅうございます
何とか生存はしております
もうね、休みが無いんですよ…
まぁ気付かない所でがっつりサボってますがねw
仕事が一段落つくまでもうしばらくお待ち下さい
レスとSS投下はまたその時に…
今度のネタは物語になっております
期待せずお待ち下さい

それでは、今日はこの辺で失礼します
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/13(火) 21:02:32.70 ID:WI7SyO4Yo
待機
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 21:49:40.67 ID:js+4PNDko
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/16(日) 23:55:48.50 ID:6xzrwpJB0
待ってる
112 : ◆5eMN8sHsbY [sage]:2016/10/17(月) 12:42:07.71 ID:Xe8QBlQ2o
1でございます、大変お久しぶりです
何とか生きておりますが、またまた体から爆弾が爆発するというトンデモな事態になりました
今回は第三腰椎神経根症という神経根が骨に当たって傷つき
左下半身に痛みが出る病気になりました
今現在はほぼ寝たきりの状態で痛みで夜も寝られません
歩くときは基本掴まり立ち状態で20歩が限界です
そして一日おきに病院へ行き、神経根の修復をする注射を打ってます
言い訳ばかりで申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち下さい
痛みが取れれば何とかなる…かなぁー?

それでは、今回はこの辺で失礼します
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 15:10:42.08 ID:kpRvcN+Eo
状況の連絡をありがとうございます。
状態が落ち着くまで休養に専念して下さい。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 19:43:52.40 ID:I6fxwZlEo
頑張って
115 :ソラ君 [sage]:2016/10/17(月) 22:46:26.40 ID:jG6ayyuF0
1さん大丈夫ですか!?
休養一番にしっかり体を治して下さいね!
116 :♯5525 [sage]:2016/11/16(水) 23:50:06.44 ID:agchKLtWo
1でございます、変な時間に目が覚めたので保守と生存報告を…

とりあえず今週から会社へ復帰しましたが
残念ながら寝たきりが長かった事もあり体力の衰えが想像の斜め上を行ってます
階段12段でまさかの息切れと頭痛とかもうね…
会社へ行って帰って来るだけで必死な今日この頃です
申し訳ありませんが再開までは今しばらくお時間下さい

くれぐれも皆様には寝たきりの状態にならないようお気をつけ下さいませ

それでは、本日はこの辺で失礼します
117 : ◆XUMchLPOFg [sage]:2016/11/16(水) 23:53:08.03 ID:agchKLtWo
しまった、トリ失敗しました

今後はこのトリで行きます
ガラホじゃダメなのか…
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:53:38.19 ID:G9LBSdg5o
つ賢者の石
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:53:46.78 ID:yQkRtP6to
乙乙
とりあえずトリップ漏れてるから変えた方が良いよ、うん……
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:55:10.13 ID:yQkRtP6to
うへえ、更新し忘れた。>>119は無しで……
121 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:09:13.09 ID:rGqpR/fio
1でございます、大変お久しぶりです
人並みな生活に段々と戻ってきました
2花月前は家族に靴下とズボンを履かせてもらわないといけない
なんとも惨めな状態でした

まずは半年ほど前から放置してるレスを…

>>103
ありがとうございます
盛り上がったと言えば盛り上がりましたが
金メダルで騒いだ後には何も残りませんでしたね…
スイカはシャーベットにするまえに食べきるので悪しからず

>>104
乙ありがとうございます、何とか復帰しました

>>105>>115
大変お久しぶりです
3DSからの書き込みも良好なようですね
ご心配おかけしました

>>106
ありがとうございます
新スレの今もひっそりと活動していきます

>>107>>110
保守ありがとうございます
そろそろ動き出します

>>109
長い間、待機ありがとうございます

>>111
ありがとうございます
長らくお待たせしました

>>113
ありがとうございます
3週間ほど動けませんでした

>>114
ありがとうございます
五体満足の有り難さが分かりました

>>118
ありがとうございます
おかげさまで回復しました

>>119
ありがとうございます
ちょっと漏れちゃいましたね
122 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:10:50.29 ID:rGqpR/fio
[賢者ちゃんの資格、早速大活躍]


―街の宿屋―


異国の姫(以下、姫)「お父様、しっかりして!」

お父様(以下、異国王)「すまぬ…、病が手遅れなまでに広がっているようだな…」ハアハア

姫「爺や、呪文で何とかならないの!?」

爺「姫様、残念ながら爺の呪文でも限界が来ているようです…」

異国王「姫よ…、爺を責めてやるな。私の為に、彼はよくやってくれている…」ハアハア…

姫「お父様!!もう少し…もう少しなのに…!」ポロポロ

宿屋「旅のお方、お取り込み中に失礼」

爺「これは宿屋のご主人、どうされましたかな」

宿屋「差し出がましいようで恐縮ですが、私の知り合いに名医がおります。これからすぐにでもご紹介できますが…」

姫「本当に!?今すぐお父様を診て頂きたいわ!」

爺「姫様が望みますなら、私も異論はございません」

宿屋「かしこまりました、ではすぐにご連絡致しましょう」


―宿屋は賢者ちゃんを呼びました―


賢者「診て欲しい方って、この方?」

宿屋「はい、旅の途中で病に倒れたとの事です」

賢者「なるほどね」

姫「あなたが名医様?」

賢者「私は名医でも何でもありませんよ、単なる流れの医者です」

姫「お父様を助けて下さい、お金ならいくらでもお支払いします、足りないのならば私自身に代えてでも…」

賢者「お金の心配いりませんよ、見てて下さい」
123 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:11:25.16 ID:rGqpR/fio
[呪いを解除出来て一人前]


―賢者ちゃんは異国王の身体に触れて、何かを感じとりました―


賢者「…、病気…じゃないな。呪いと言った方が良いかも」

姫「えっ、呪い?」

賢者「私の魔力をお父様に流し込んだところ、魔力が反発する作用がありました。これは誰かの魔力による拒絶反応、言わば呪いと判断できます」

爺「呪い…、そういえば我が国と同盟を破棄され恨んでいる国がありましたな。結構魔力の強い術師がおりました」

賢者「事情は少なからず単純じゃなさそうですね、ただこの呪いを破るのは容易いこと。再度呪いがかからないように防護することも可能でしょう」

爺「あなたは何者です?」

賢者「しがない魔族ですよ、人間の医師免許もあります。なにぶん取ったばかりですが」

姫「魔族?魔族は人間の敵でしょう?」

賢者「少なくともこの国とその周辺は、人間も魔族も魔物も仲良く暮らしてますよ」

爺「魔族の力か、私では手も足も出せない訳だ…」

賢者「早速呪いを破ってしましょう」


―賢者ちゃんは異国王に呪文を唱えました―

―なんと、異国王の顔色がみるみるうちに良くなっていきました―


異国王「…、身体が軽い…?病気では治ったのか?」ムクリ

姫「誰かの呪いだそうで、多分あの国の術師だわ!」プンプン

異国王「そこの女性、感謝申し上げる」

賢者「いえ、礼には及びません。すぐに防護の呪文もかけましょう」スッ


―異国王を優しい光が包み込む―

―異国王は呪いを受けなくなった―


爺「いやはや、魔族の力、とくと見せつけられましたな」

賢者「あなたの呪文で症状を極力抑えていたのでしょう?並大抵の魔力では出来ないことですよ」

姫「それで、お父様はもう大丈夫なのですか?」

賢者「呪い以外は問題は無いですよ、ただ衰弱が見られますから、あと二週間ほどはここに留まられた方がよろしいかと」

異国王「何から何まで、大変世話になる。名前は何と申す?」

賢者「賢者と申します」

異国王「賢者先生か、宜しく頼む」
124 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:12:04.51 ID:rGqpR/fio
[ゆっくりしていってね!]


王様「異国王よ、散々な目に遭われたな」

異国王「賢者先生をはじめ、この国の皆に大変世話になる。わざわざ王に出向いてもらって申し訳ないな」

王様「気になさるな、身のまわりの世話はメイドを遠慮なく使ってくれ」

メイド「異国王様、メイドでございます。短い間ですが、お世話させていたたきますわ」ペコッ

異国王「宜しく頼む、見るからに腕の立つメイドさんだな。雰囲気だけで分かってしまうよ」

メイド「あら、お世辞がお上手ですわ」

異国王「世辞を言ってどうする、私は本当の事しか言わんよ」

姫「ねぇお父様、走ってきていい?」

異国王「お前なあ、こんな時まで走る事を考えるな」

王様「姫君、宜しければ私が案内しよう」

姫「えっ、王様直々に稽古つけて下さるの?」

王様「一応は世界王者の私で宜しければな」

姫「やったあ!お父様、いいでしょ?王様直々のお誘いを断る義理は無いわよね!?」ワクワク

異国王「全く、お前というやつは…。王よ、このあばずれを宜しく頼む」

王様「しかと任された、私も体を動かしたかったのだよ」ウズウズ

姫「王様、早く早く!」ソワソワ

王様「うむ、早速行こうかの」


異国王「メイドさんよ」

メイド「はい」

異国王「大変であるな…」ハア…

メイド「お分かりいただけましたようで…」ハァ…

異国王「走ると良いながら、どさくさで稽古までやるつもりだ…」

メイド「王様のお仕事がまーた溜まってしまうのか…」
125 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:12:33.41 ID:rGqpR/fio
[似た者同士の二人]


王様「姫君、なかなか鍛えておるな」

姫「王様も凄いわ、今のキロ5分程度じゃジョギングでしょう?」

王様「そうだな、体をじっくり温めるには良いくらいかな」

姫「走ったらお手合わせお願いしていいかしら?」

王様「もちろんだとも、このまま走るだけで満足する訳無かろう。姫君もそうだろう?」

姫「えへへ、バレちゃった?」

王様「そりゃあそうだ、見るからに体が疼いておる」

姫「世界王者の稽古なんて、絶対みんなに自慢できるわね」

王様「やるからには本気が私の流儀、着いてくるのだぞ?」

姫「もちろん!」 ニコニコ
126 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:13:09.35 ID:rGqpR/fio
[メイドちゃんが話す内容じゃないんだよなぁ]


異国王「メイドさん」

メイド「どうされましたか?」

異国王「本来なら王に話すべき内容なのだが…」

メイド「この私で宜しければ、王様がああですから」

異国王「そうだな、王がああだからな…」

メイド「して、お話とは?」

異国王「実はな、この国とわが国で同盟を結びだいのだ」

メイド「…どうしてまた?異国王様の国は資金や資源が豊富です、他の国から同盟や協力の打診は後を絶たないと思いますが?」

異国王「確かにな、だがその同盟も表向きだけのものが多い。わが国の資金と資源目当ての張りぼてとも言うべき同盟がな、何かにつけて金、金だ」

メイド「それはまた…、資金豊富な国の宿命と言いますか」

異国王「だが、この国は違う。少しの時間であるが王の色眼鏡で物を見ない大らかさ、メイドさんの気配りの細やかさ、そして何より金よりも人を大切にする民族性。これが本当に私の身にしみたのだよ」

メイド「身内を誉めるようで恐縮ですが、その教えを説いて下さったのは間違いなく王様です。表はああですが、中身はしっかりと地に足着けて政治に取り組んでおりますわ」

異国王「なるほどな、この国が人気な訳がよく分かった。まずます同盟を組んで、協力しながら歩きたいと思うよ」

メイド「本件は王様に漏れなくお伝えします、失礼な話、二つ返事で了承するものと思いますが」

異国王「あんた、本当にメイドさんなのかね?」

メイド「何故か知りませんが、政治までやらされてしまって…」フゥ…

異国王「…ああだからな」

メイド「ええ、ああだからですね…」

異国王「しかし、姫があそこまで王を慕っておるのだ、間違いなく王は悪人ではないだろう」

メイド「姫様は予知か何かのお力が?」

異国王「野生のカンと言うべきか、姫は今までも何かと同盟を結ぶ協議を行った国の王族を全て嫌っておった。姫の言うことも分かるが、私は立場上そんな態度は取れん。それを知ってか知らずか、全ての連中が金を貪る腹案を叩きつけてきた」

メイド「野生のカン…、王様と本当にそっくりですねぇ」

異国王「それがどうだ、ここの王には何の疑いもせず懐いておる。従者ですらここまで気を許した者は爺のみな姫がだ」

メイド「良くも悪くも、王様は真っ直ぐで曲がった事が嫌いですから。姫様もそれをすぐに見抜かれたのでしょうね」

異国王「これから長い付き合いになるが、姫を可愛がってやってくれんか?」

メイド「承知いたしました、このメイドめにお任せを」ペコッ
127 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:13:37.45 ID:rGqpR/fio
[拳で語り合うんですよ]


王様「ほれほれ、手が止まっておるぞ」

姫「はっ!きぇー!」ガガッ!

王様「打撃に重さが無ければ、手数だ、手数!」

姫「ふっ!はぁ!」バキッ!ドゴッ!

王様「足技も絡めろ!手だけでは単調過ぎて手数が増えんぞ!」

姫「うっ!あー!」ドドドッ!

王様「そう、それだ!もう一押しして一気にたたみかけろ!」

姫「いっ!はぁ…はぁ…」

王様「その若さでよくここまでたどり着いたものだ、日頃の稽古を高いレベルでこなしている良い証拠だ」

姫「…王様…に…、片…手しか…、使わ…せら…れない…」ハァ、ハァ

王様「当たり前だ、これを片手で凌げずして世界王者など夢もまた夢。私に両手を使わせて初めて二流だ」

姫「私は…、二流ですらないのね…」ハッ、ハッ

王様「バカにしている訳ではない、誰も二流未満から始まるのだからな。そして一流はその二流がいるから初めて一流でいられるのだ、二流だとバカにする奴は一流とは言えんし私が認めん。姫はその一流になる資質は十分にある」

姫「…うん、頑張る」

王様「若い事はいいな、息の整い方が段違いに早い。よし!もう一本いくぞ!」

姫「はい!やぁー!」ドッ!

王様「乳酸も爆発力に変えてみせろ!そうでないと世界では勝ち抜けんぞ!」


−ダメだこいつら、政治を全くやってない−
128 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:14:09.50 ID:rGqpR/fio
[ペットって癒やされますよね]


−事情を聞いた魔王が子犬を連れてきました−


子犬「わん!」フリフリ

異国王「かわいい奴だなぁ、お前は」ナデナデ

メイド「ペットセラピーとは、賢者様もお考えになられましたね」

異国王「ああ、ギスギスした感情が柔らかくほぐれていくようだ」

メイド「本当ならにゃんこもお連れしたいのですが、あの子はどこ行ったのか…」

異国王「猫は気まぐれと言うしな、仕方無かろう」

メイド「今度お連れしますね」

異国王「あまり無理はさせんでいいからな」

メイド「承知いたしました」

異国王「そう言えば、魔王がいないが」

メイド「畑の世話をしてくるそうですよ、しばらくしたら戻るそうです」

異国王「魔王の畑か、一度見てみたいものだな」

メイド「今度お散歩で行ってみましょう、魔王様にはお話しておきます」
129 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:14:36.61 ID:rGqpR/fio
[楽しいとついついやり過ぎちゃうよね]


王様「メイド、戻ったぞ」

メイド「おかえ…って、姫様!?」

姫「」グッタリ…

王様「姫の強さで楽しくなってしまってな、ついつい稽古をやり過ぎてしまった」

メイド「異国の姫様に何てことを…」

異国王「よいよい、煩いのが黙ってありがたいわ」

王様「異国王、こいつは強くなるぞ。間違いなく私を脅かす存在になる」

異国王「まったく、武道の才能など誰に似たのやら」

爺「間違いなく奥様ですな、国でも有数の武闘家でした。懐かしゅうございます」

異国王「…奴も好きだったな、格闘技の稽古が」

爺「ええ、毎日のように泥だらけになって帰ってきておりました」

王様「…何かすまんな。色々と思い出させてしまったか」

異国王「いやいや、奴はしんみりする事が嫌いだったからな。笑い飛ばす位で丁度良いのだ」

メイド「強くて明るい素敵な奥様ですね」

異国王「うむ、今でも自慢の妻だよ」
130 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:15:05.84 ID:rGqpR/fio
[食事と言えばこの人でしょう]


異国王「病気ではなかったとはいえ、食欲が無くてな…」

メイド「うーん、病後食は私も苦手ですから、お助けカードを使いましょう」


−メイドさんは僧侶ちゃんを呼びました−


僧侶「異国王様、こんにちは!」ニコー

異国王「こんにちは、可愛らしい僧侶さんだね。この人がお助けなのかい?」

メイド「料理の鉄人です」

僧侶「単なるお料理好きなだけですよー」

異国王「その若さで大したものだよ、私は料理がからっきしでね、料理出来る人は心から尊敬するんだ」

メイド「僧侶ちゃん、とびきりのものを」

僧侶「分かりました!」


−僧侶ちゃんは野菜たっぷりの雑炊を作りました−


僧侶「お待たせしました、お野菜たっぷりのお雑炊です」

異国王「いい匂いだ、食欲が出てくるな」

僧侶「お野菜は大根とキャベツとニンジンです、繊維がなるべく残らないようお出汁と共に圧力鍋で炊きました」

異国王「いただきます…むお!?この出汁は一体…」

僧侶「実は、ぐんたいかにさんのお出汁なんです」

異国王「なに!?ぐんたいかにの出汁だと?」

僧侶「ぐんたいかにさんをよく洗って、2時間ほどお出汁をいただきました。それを保存していたので今回使いました」

ぐんたいかに<サスガニ、ノボセルカトオモッタヨ…

異国王「素晴らしいの一言だ、パンチのある味だがあくまで出汁の立場を超えない。絶妙とは正にこの事だ」

僧侶「大根とキャベツは消化を助けますし、ニンジンは栄養がたっぷりです。ご飯はあえて少し硬めにして噛みごたえを出してます」

異国王「止まらん、食べるのをやめられん」アフアフ

僧侶「たくさんありますから、おかわりをどうぞ」

異国王「食欲が無いのがウソのようだ、食欲が湧いて出てくる」

僧侶「お姫様とお爺様のお食事はまた別にご用意しますね」


メイド「やっぱり僧侶ちゃんはすごいなぁ…」
131 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:16:02.89 ID:rGqpR/fio
[王室の依頼なので、公共事業?]


王様「おお、側近ちゃん。呼び出して済まんね」

側近「王様直々にお呼びだしですか。と側近は少し身構えます」

王様「そう警戒せんでよい、実は頼み事をお願いしたいのだ」

側近「頼み事…ですか?」

王様「君の生放送チャンネルを使って、今度行う異国王との対談を放送してほしい」

側近「それは可能ですが、私の機材を使って王室のチャンネルを作成した方が良いのでは?と側近は当たり前の提案をします」

王様「我々はそこまで生放送に関して知識が無い、餅は餅屋に頼みたいのだよ。またその後に継続して生放送を行う事も無いだろうしな、チャンネルを立てるだけ無駄だと思っている。そしてマスコミへの外注など論外だ、かいつまんでの報道など真実でも何でも無い」

側近「はあ…、ただ私のチャンネルはそこまで有名ではありません。どこまで人に周知出来るか…」

王様「そこは我々が大々的に宣伝するつもりだ、君のチャンネルにも人が集まって一石二鳥ではないかね?我々をダシに使ってくれて大いに結構だ」

側近(確かに、最近は登録数が伸び悩んでいた。動画も再生数が頭打ち傾向、ネタもマンネリ化しつつあった。ここで王室が絡めばあるいは…)

王様「どうかね、悪い話ではないと思うが」

側近「…分かりました、同盟国として魔王様との協力という形でお受け致します。と側近は腹をくくります」

王様「それは良かった、内容は概ねそちらに任せる。最終的な構図が出来上がったら教えて欲しい」

側近「はい、直ぐに仕上げて参ります。と側近は大仕事に取りかかります」
132 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:16:47.06 ID:rGqpR/fio
[腹が減ったらうちに来い!]


−姫と爺には回鍋肉と中華スープ、デザートにオレンジシャーベットを出しました−


姫「これおいしい!うちのシェフとは比べものにならないわ!」

爺「この年で炒め物をこれだけ食べたのは久しぶりですな」

僧侶「良かったです、お口に合ったようで」

姫「この回鍋肉って料理、油がしつこく無いのね」

僧侶「油の量は極力減らしてます、アスリートのお姫様とお年を召されたお爺様に合わせてみました」

姫「ご飯おかわり!もう大盛りの更に大盛りね!」

爺「姫、はしたない真似はやめて下され」

僧侶「気にしないで下さい。お姫様、いっぱい食べて下さいね」


メイド「王様にあれだけしごかれたのに、姫様も元気ねぇ…」


−この夕食で、姫は4合の飯を胃に納めた事件−
133 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:17:17.92 ID:rGqpR/fio
[平和ならニートでも仕方ない職業の第一位(当社調べ)]


勇者「異国の王様が来てるんだね」

勇者「僧侶ちゃんは料理で、魔王は畑で賢者ちゃんは医者で」

勇者「側近ちゃんも王様に何か頼まれてたようだし…」


勇者「僕は何もしてないじゃん!」ガタッ


勇者「まぁ、いいか」

勇者「とりあえず、留守番してよ…」スッ…


ドラちゃん「ナーオ(勇者は存在価値だけで食えるのに何いってんだろうね)」


−今日のドラちゃんは少し辛め…−
134 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:17:44.82 ID:rGqpR/fio
[寝る子は育つんだぜ]


姫「」スヤスヤ


メイド「姫様はお休みですか」

爺「いやはや、お恥ずかしい限りですな。腹が膨れたらそのまま寝るとは、だらしない姿を見せてしまったようで…」

僧侶「たくましいお姫様ですね、物事に何も動じなくて堂々としてます」

爺「寝顔はまだまだ子供ですが、その剛胆さはますます奥様に似てきておりますよ」

メイド「頼もしいじゃないですか、姫様のこれからが楽しみでしょう?」

爺「ええ、私の手をいつかは離れると考えると寂しくなりますな」

僧侶「凄いですね、尊敬しちゃいます」

爺「生い先短いじじいの頼みです、どうか姫様をよろしくお願いします」

僧侶「はい、こちらこそ!」

メイド「異国王様も同じ事を申されてましたわ、みんな姫様がかわいいのですね」
135 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:18:11.83 ID:rGqpR/fio
[農業は最高の贅沢だと思う]


異国王「魔王の畑を見てみたいのだが」

魔王「ああ、メイドから聞いてるよ。別に構わんが大して面白みもないぞ?」

異国王「農業を見たいのだ、私の国は農業を忘れかけているのでな。是非とも参考にさせて欲しい、我々も農業をもう一度復活させたいのだ」

魔王「分かった、行くときはいつでも声をかけてくれ。案内しよう」

異国王「先ほどの食事で魔王が作った野菜を食した、味が濃くて美味しかったよ。あんな野菜は久しぶりだったな」

魔王「誉めてもらえて嬉しいよ、生産者としての喜びも農業の醍醐味だからな」

異国王「我々は大事な何かを忘れている、それが何か分かった気がするよ」

魔王「やはり人間も魔族も土をいじってナンボだねぇ」

異国王「あんた、面白いな」

魔王「畑いじる魔王なんて俺くらいなもんだよ」

異国王「魔王が何人もいては、こっちが困るがな」フフッ

魔王「それもそうか」フハハ
136 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:18:50.67 ID:rGqpR/fio
[体力回復には寝る事が一番]


−子犬は異国王様のベッドで寝ています−


子犬「」スヤスヤ…

異国王「寝てしまったか、昨日まで見ず知らずの私の前で、この子は何事も無いように寝ているな。大したものだ、正に大物だよ」

異国王「今日は寝よう、ここに来て一日一日が楽しくて仕方ない」

異国王「良い静養になるな…」ウトウト

異国王「」スウスウ…
137 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:19:57.26 ID:rGqpR/fio
[勇者の呪い、またもや発動]


勇者「何かさ、座ると左の太ももが張るっていうか、つるように痛いんだよね」

僧侶「勇者様は腰が悪いんですか?」

勇者「いや、そんな事は…」

僧侶「うーん、またお医者様に見て貰うしか無いですね」


−医者と言えば、この人!−


賢者「で、私の出番なんだね」

勇者「座ると太ももがつるように痛いとかあるの?」

賢者「それ、多分腰椎ヘルニアでしょ。ヘルニアが元で坐骨神経痛も出てる感じ。見た感じ軽いけど筋肉も硬くなってて痛みが出てるかも」

勇者「えー、そんな筋肉が硬くなることしてないよ?」

賢者「動かなすぎ」

勇者「うぇっ」グサー

賢者「まぁ、勇者が暇なのは平和な証拠だし構わないんだけど、ぐうたらしすぎ」

勇者「返す言葉もありません…」トホホ…

賢者「また病院で見て貰おう、私だけの判断じゃ何とも言い切れない。腰椎は専門外だし」


−診断の結果、初期の腰椎ヘルニアでした−


賢者「ほら、私の読み通りでしょ」

勇者「賢者ちゃん、すげーんだけど」

賢者「名医様と呼んでくれていいんだぞ?」

勇者「名医様」

賢者「いざ言われるとくすぐったいな、やめとこう」
138 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:23:13.12 ID:rGqpR/fio
[たまには一献]


魔王「賢者、一杯付き合ってくれ」

賢者「構いませんがお酒も久しぶりですね、何かありましたか?」

魔王「ジパングへ武器のメンテナンスに行った時にな、鍛冶の主人から貰ったんだ」

賢者「へぇ、中身は何ですか?」

魔王「ジパングの酒、日本酒と言うそうだ。国士無双という銘柄だと聞いた」

賢者「名前からして強そうなお酒ですねぇ」

魔王「冷やすかぬるく温めるのが良いそうだ、ぬるく温める事をぬる燗というそうでな。主人はだら燗とも呼んでいた」

賢者「お酒を温めるんですね、ホットワインとかホットウイスキーみたいなイメージでしょうかね」

魔王「徳利という酒を入れる器とお猪口という飲む器をジパングで買ってきた、これで実際に飲んでみよう」

賢者「温めるのはどうすれば?」

魔王「徳利を電子レンジに入れて少し温めれば良いそうだ」

賢者「なるほど、そういえば電子レンジにお酒とか書いてあるボタンがありましたね」
139 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:23:43.15 ID:rGqpR/fio
[酒好きにはたまりません]


魔王「早速飲んでみよう、まずは冷えた状態だ」

賢者「この徳利に入れたお酒をお猪口に注ぐんですね」チョロチョロ

魔王「お猪口も小さいからな、すぐいっぱいになってしまう」チョロチョロ

賢者「それでは魔王様、乾杯」

魔王「ん、乾杯」

賢者「」グイッ

魔王「」グイッ

賢者「ん、少し甘くても良いかも…うはっ、何か後から辛いですね。喉がピリピリします」

魔王「むお、甘さの後に辛みが来たな。少し辛いとは言われていたが時間差か…」

賢者「これ酒飲みにはたまらないでしょう、刺激がクセになりそう」

魔王「後からくる風味がいいな、強すぎず弱すぎずいい感じだ。香りで旨味を感じるぞ」

賢者「あー、慣れるとこれ嫌いじゃ無いですねー」グイッ

魔王「うん、なかなか進む」グイッ


賢者「徳利が終わっちゃいましたね」

魔王「次はぬる燗というやつにしてみようか」

賢者「早速やりましょう」


電子レンジ<ウム、イイグアイダゾ


賢者「どれどれ…」グイッ

魔王「ぬるいとどうなるやら…」グイッ

賢者「わっ、甘さに酸味が出ましたね。美味しい、どんどん入っちゃう」

魔王「んー、これは旨いな。一気に酒の性格が変わったぞ」

賢者「恐ろしいお酒ですね、気付いたら結構飲んでますよ」

魔王「まだあるからな、また少ししたら飲もう」

賢者「久々に明日は二日酔いにならないか心配…」


―いつの間にか2合ずつ平らげた二人でした―
140 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:24:11.62 ID:rGqpR/fio
[ヘビーユーザーじゃないからこれで十分なんです]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「勇者様宛てにお荷物が届いてます」

勇者「お、頼んだタブレットが来たかな」

僧侶「何を買われたのですか?」

勇者「iPad Airだよ、2じゃない古い方ね。公式サイトで再整備品が安く出てたからね」

僧侶「あれ、一番新しいのは何でしたっけ?」

勇者「iPad proかな、でも高いしそこまで高い性能生かす使い方しないからね」

僧侶「この家でバリバリ使いこなすのは側近のおねーさん位ですね」

勇者「わざわざ古いのを買うなんて、側近ちゃんに呆れられそうだけどね」

僧侶「良いと思いますよ、相応の使い方に合った物で」

勇者「うん、僕もそう思う」


―とりあえず買ってみました―
141 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:25:04.48 ID:rGqpR/fio
[パソコンを持っていない人、増えてます]


勇者「側近ちゃん側近ちゃん」

側近「何でしょう?と側近は勇者殿の持っているiPad Airを見つけます」

勇者「側近ちゃんはiPadをどんな風に使ってるの?」

側近「そこまで特殊な使い方はしていませんよ」

勇者「それでも僕みたいに動画見るとか、ネットするとか位じゃないだろうしさ、参考までに聞きたくてね」

側近「なるほど、それではiPad Proを買うときのお話をしましょうか」

勇者「買うとき?買った後の話じゃないんだね」

側近「iPad Proの発売日に並んだ時、私は暇つぶしで生放送をしていたのです」

勇者「へー、外でも実況するんだ」

側近「Air2を使いながら放送していましたが、最後の方はオフ会の放送みたいなものでしたね。皆して騒いで店員さんに怒られそうになりました」

勇者「凄いね、その生配信に関する根性が」

側近「仕方ありません、私も生主として生きる道を選んでいますから。新製品のレビュー動画はなかなか再生数が伸びます」

勇者「高い買い物もあるだろうし、側近ちゃんも色々使うもんね」

側近「でもその位でしょう、勇者殿と違うiPadの使い方は」

勇者「そうなの?もっと色々使ってると思ってたよ」

側近「iPadでは足らない事はiMacを使います、タブレットとパソコンの差は大きいですよ」

勇者「そう言えばパソコン持ってないや」

側近「余程がない限り必要はないですからね、最近は大概の事がタブレットやスマホで足りますよ」

勇者「そっかー、そういうものなのか」

側近「パソコンの必要が無くなる時が来るかも知れません。と側近は一時代の変化を実感します」
142 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:25:41.75 ID:rGqpR/fio
[わんわん、さむさむ]


―朝4時―


子犬「」スヤスヤ…

子犬「」ブルブルッ…

子犬「!」ムクリ


―子犬は魔王の部屋に行きました―


魔王「」グウグウ…

子犬「」モゾモゾ

魔王「んん…?」

魔王「何だ、お前寒いのか」

子犬「わう」

魔王「ほら、布団の中入れ」

子犬「」ムフー

魔王「もう少しそこで寝てろ、俺も寝る」


魔王「」グウグウ…

子犬「」スヤスヤ…


―この日から、わんこは魔王のお布団で寝る事になりました―
143 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:26:15.86 ID:rGqpR/fio
[ワンワン動画]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「わんちゃん専用の動画サイトがあるそうです」

勇者「わんこの動画かー、どんなのだろう?」

僧侶「早速見てみましょう」

勇者「うん、そうしてみよう」


―動画サイトで映像を見ています―


僧侶「色々なわんちゃんがいますねー」

勇者「子犬も可愛いけど、大人の犬も可愛いね」

僧侶「やっぱり可愛いですね、わんちゃん」

勇者「うん、可愛い」
144 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/15(木) 21:30:58.61 ID:rGqpR/fio
今回はこの辺で失礼します

前半は珍しく物語、後半はいつもの日常を書きました
物語と日常の時系列は全く関連が無いものとお考え下さい
あと投下して気づきましたが、ニートな職業って何や…
アホ丸出しな小生を笑ってやって下さい

今年もまた年末から年始にかけて何かネタ投下が出来ればいいなーと思ってます
今まで通りチラシの裏レベルなのはご愛嬌という事で…
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 21:37:19.58 ID:xO2LjH4eo

出汁を取られてものぼせる程度で済むぐんたいかにとは……
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 01:01:02.57 ID:WN04Z4Ogo
乙です
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 08:33:29.18 ID:iBKzW7zvo
乙!
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 09:10:11.72 ID:23dNUZmUO
メイド(服を着た最高政務長官兼メイド)
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 17:13:13.28 ID:DYkiED6Co
1でございます、予告通り年末年始チラシの裏以下のネタをまず一つ…


[ゆく年、くる年]


僧侶「ねぇねぇ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「もう少しで一年が終わりますねー」

勇者「早いよねー、今年は何か病気してばっかりだったよ」

僧侶「良かったです、勇者様が五体満足で年越し出来そうで」

勇者「全くだね、本当に良かった」

僧侶「来年はどんな年でしょうか」

勇者「良い年になる…といいね」


―下半期は病気ばかりの1でした―

―皆様はどんな一年でしたか?―
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 18:30:00.99 ID:QKh7J9Ono
乙です
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 20:43:41.34 ID:/HVAN0eBo
[ゆく年、くる年 魔族篇]


賢者「今年も色々ありましたね」

魔王「本当にな、色々あったな」

側近「ありましたね。と側近は一年を改めて振り返ります」

魔王「ありすぎて訳分からんな、毎年の事だが」

賢者「仕方ないです、一年は早いものです。人間と関わってから特に実感しますよ」

側近「魔族の寿命は長いですからね、何もせずだらだらと生きる人も珍しくありません」

魔王「勇者と僧侶ちゃんがいなくなる時も、俺達は今と何ら姿形が変わらんだろうな…」

賢者「いつか来るんですよね、そういう時が…」

側近「今は感謝しましょう、人間である二人と暮らせてる事を…」

魔王「そうだな、新年は明るく迎えよう」

賢者「魔王様、日本酒の準備は整ってますよ」

側近「オレンジジュースの準備もです。と側近は待ち構えます」

魔王「うむ、乾杯」

賢者「乾杯」

側近「かんぱい」


勇者「あれ、みんな賢者ちゃんの部屋で何やってるの?」ヒョコッ

僧侶「一緒に食べませんか?」ヒョコッ

賢者「二人とも…」

側近「二人とも優しいですね」

魔王「全く、これでは勇者の悪口が言えんな」

勇者「悪口?そんなの面と向かって言えよー」


―この5人はそろってこその5人―
152 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/31(土) 20:53:31.38 ID:/HVAN0eBo
トリ忘れサガ忘れました


[ゆく年、くる年 王族篇]


王様「今年も色々あった」

メイド「大体私がやりましたけどね」

王様「新しく同盟も結んだしな」

メイド「私が大体やりましたけどね」

王様「姫との出会いも大きかった」

メイド「その間の仕事全部私がやりましたけどね」

王様「うむ、来年も良い年になるだろう」

メイド「大体私がやると思いますがね」

王様「お前なー、そんなに毒つくなよー」

メイド「一人前に仕事をしてから言って下さい!」

王様「…やってるだろ?」

メイド「とりあえず正座、早く!」

王様「えぇ…」


姫「王様、何で正座してるの?」

王様「分からん…」

メイド「あぁ?」

王様「いや、反省してます…」

メイド「姫様、もう少しお時間下さい。王様を締め上げたらお呼び致します」

姫「あ、うん。分かった」
153 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/31(土) 21:04:28.18 ID:/HVAN0eBo
[ゆく年、くる年 犯人たち篇]


犯人55「赤ヘルが…赤ヘルがー…」ウーン…

犯人3「星が…、タヌキがー…」ウーン…

犯人1「何うなされてるんだ、こいつら」

キラークラブ「ブクブク(タヌキ?)」

天の門番「ゴウ(そんなのいた?)」

ダークトロル「ハグ(お兄ちゃんたち病気?)」

犯人1「タヌキ…ねぇ」


―スターマ○はタヌキではありません、多分…きっと…―

―ちなみにつば九○もペンギンではありませんよ―
154 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2016/12/31(土) 21:15:04.67 ID:/HVAN0eBo
[ゆく年、くる年 おじさんたち篇]


おじさん「ふぅー、今年も働いたな」

おばさん「野菜の値段下げられらなかったけどね、みんな買ってくれてありがたかったよ」

おじさん「本当だな、こんな事無かったよ」

おばさん「あのさ、来年はもっと安く出来ると良いねぇ」

おじさん「こればかりは自然に聞くしかないわな」

おばさん「明日はどうする?」

おじさん「…寝てても仕方ないわな、来た人に売るよ」

おばさん「そうだね、そうしよう」


―明日も、八百屋は通常営業―
155 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2017/01/01(日) 00:14:48.47 ID:uUeDZ2aCo
[年越しました]


僧侶「年が明けましたね」

勇者「この時って身が引き締まる思いだね」

僧侶「勇者様、新年明けましておめでとうございます」ペコッ

勇者「明けましておめでとうございます」ペコッ

僧侶「今年も宜しくお願いします」

勇者「こちらこそ、宜しくお願いします」


―新年、明けましておめでとうございます―

―昨年、皆様には大変お世話になりました―

―本年も宜しくお願いします―

―皆様には良い一年になりますようお祈りしております―

―今年はもう少しケガと病気を減れば良いなぁ…と思います―
156 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2017/01/01(日) 00:27:35.34 ID:uUeDZ2aCo
[反省したと思いますん]


王様「えっらい目にあった…」

姫「お仕事しなきゃ駄目だよ、これじゃメイドさんが事実上のトップじゃない」

王様「まぁな、今年はやらんとなぁ」

姫「王様、年も明けたんだし軽く組み手しましょ?」

王様「む、そうだな。年明けの初手合わせか」

姫「王様、今年も宜しくお願いします」

王様「うむ、宜しく頼む」


メイド「こいつ…舌の根も乾かぬうちに…」イライラ

異国王「すまん、うちのあばずれが本当に迷惑をかける…」

メイド「いえ、姫様は良いのです。ただ王様が仕事しない事がいけないのです」

異国王「メイドさん、今年も迷惑かけるが宜しくお願いする」

メイド「はい、こちらこそご迷惑おかけします。宜しくお願い申し上げます」ペコッ


メイド「こんのクソ馬鹿やろうがぁ!貴様が異国王様に挨拶しがれぇ!」


―新年、初カミナリ―
157 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2017/01/01(日) 00:37:10.64 ID:uUeDZ2aCo
[わんわんにゃんにゃん、おしょうがつ]


子犬「わん!」

子猫「みゃお!」


僧侶「わんちゃんたちからも新年のご挨拶ですね」

メイド「賢い子たちねー、ほんとに」
158 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2017/01/01(日) 00:42:50.56 ID:uUeDZ2aCo
今回はこの辺で失礼します

最近は除夜の鐘がうるさいと言って怒鳴り込む人もいるとか…
日本の伝統は守って実行してナンボと私は思います
昨年は皆様の応援で何とか乗り切りました
今年こそ、ケガも病気もせず過ごしたいです

レスは次の投下時にさせていただきます
今年は皆様にとって良い年でありますようお祈りしております
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 02:09:27.83 ID:awpUG/uYo
乙です
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 23:54:14.68 ID:tancWaw3o
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 13:42:34.12 ID:+B4ixqYbo
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