僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」

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301 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:23:27.99 ID:t2o1TABlO
[月食は不吉な予感と思われた時代もあったという話]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」


僧侶「お月様が無くなってきてます」

勇者「月食だね、天体ショーだね」

僧侶「前に、月食は不吉な予兆と言われたお話を聞いたんですよね」

勇者「何か起こるかな?何も起こらないといいんだけどねー」


警部「九条兼実の日記『玉葉』や鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』には、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて起こった月食の記事が多くあります。僧侶さんの言うとおり、当時は月食を「何か良からぬことが起こる予兆」と考えていたようですよ。鎌倉幕府初代将軍の源頼朝は、月食を理由にわざわざ御家人の家に泊まったこともあります。これも月食の光を避けるためだったようで、天文学が発達する前にこの皆既月食を天体ショーとして楽しむ人は、そう居なかったようですねぇ」

僧侶「確かにある物が急に無くなると気味悪いですよね」

警部「これは私の予想ですが、頼朝は月食を理由に御家人の家へ遊びに行ったのではないかと考えています」

勇者「えー、そんなことあるんですか?」

警部「ええ、幕府を切り盛りする将軍ともなればプライベートは無いに等しい…つまり、心おきなく遊ぶ事はほぼ不可能でしょう。月食を理由に縁起が悪いからと言って、御家人の家へ避難することは誰もが納得できる最高の口実です。そして御家人の家でゆっくり羽を伸ばして遊ぶことができる、頼朝の数少ない楽しみの一つだったのではないでしょうか」

僧侶「なるほど、偉い人もたまには遊びたいですよね」

勇者「でも、当時は天文学が発達してない訳だから、月食が起きることは予想出来ないですよね?」

警部「これも私の予想なのですが、頼朝の知り合いで月の動きに明るい方がいたのでしょう。もちろん、今の天文学とは全く別物なのでしょうが、月の動きを理解して月食が起きるタイミングを予測できた方がいたのかも知れませんよ?」

勇者「すごいね−、昔からそんなことが出来る人がいたのかー」

警部「歴史に残らない偉人は数多くいます、実際にその時代に行けるとしたら、今の科学では考えられないことも目にできるかも知れません。正に今の常識がひっくり返るようなことも十分に考えられます」
302 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:25:46.65 ID:t2o1TABlO
[魔族も献血する時代]


勇者「献血行ってきたよ」

僧侶「お疲れさまです、いかがでしたか?」

勇者「かなり慣れたせいか、今回は5分で終わったよ」

僧侶「凄いです、さすが勇者様です」

勇者「そう言えば、献血ルームの人に魔族の知り合いがいないか聞かれたよ」

僧侶「魔族…魔王さんたちですね」

勇者「なんだろうね?」

僧侶「聞いてみましょうか」


ー二人は魔王と賢者ちゃんに聞いてみましたー


賢者「あー、そう言えばこの国も魔族の輸血管理をする話があったよ。いずれ必要になるだろうからね」

魔王「魔族に手術なんかいらんだろ」

賢者「我々みたいな戦闘種族なら呪文で治るからいいんですがね、普通の魔族だと大きいケガしたらオペ必要ですよ」

魔王「それもそうか、誰もがベホマを使える訳じゃないしな」

僧侶「えー、そうなんですか?」

魔王「俺たちみたいに戦闘が出来る種族と出来ない種族とあるからな、基本的には人間と変わらんさ」

勇者「魔族ってもっと血の気が多いんだと思ってたよ」

魔王「ここの国に住む魔族の8割は戦闘種族じゃないな、それでも戦えば人間よりは強いかもしれんがそれは肉体の差だな」

賢者「勇者が思うほど魔族は万能じゃないよ、そこは魔王様の言うとおり人間と変わらない」

勇者「そういうものなんだね」

僧侶「私たちは魔王さんたちを見てるから何でも出来ると思ってしまうんですね」

賢者「それは買いかぶりすぎだよ、私たちでも出来ない事はたくさんあるからね」

勇者「やっぱりお互い協力するのが一番だね」

賢者「全くだ」
303 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:26:53.18 ID:t2o1TABlO
[心霊現象の特集が無くなった本当のワケ…?]


僧侶「心霊現象のテレビ番組が最近無いですね」

勇者「なんでだろ?」

僧侶「幽霊さんがデジタルカメラについていけないからですかね?」

勇者「そっかー、デジタル化が進んでるもんね」


ー二人の妄想劇場の始まりはじまりー


幽霊1「最近のカメラってフィルム使わないんやな」

幽霊3「どれどれ、撮ってみようか」カシャッ

幽霊55「うぇっ!?ワイ写ってへんやんけ!」

幽霊1「あれ、なんでなん!?」

幽霊3「えぇ…これあかんやつや…」

幽霊1「そういえばJKに写ル○ですが人気らしい」

幽霊55「マ?JKんとこ行って遊んだろ」


JK「なんか変なの写ってるー、多分プラズマだねー」


幽霊ども「誰もびっくりせんわ、ワイら居場所が無いやんけ…。せや、成仏したろ!」


ー劇場終わりー


勇者「幽霊も大変なんだね」

僧侶「成仏できるなら良いかも知れないですよ?」

勇者「そっか、そうかも」
304 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:27:35.22 ID:t2o1TABlO
[オリンピックのメダリストは大変なんです、繰り返す意味で]


テレビ「それでは、見事に金メダルを取りました先程のレース、ノーカットでご覧いただきましょう!やりました!!」


テレビ「メダル獲得が決まりまして、その色を決める大一番。世界で最速はもちろん、世界で最も美しい隊列で挑む先に、求める色は金色ただ一色のみです。年間300日を超える合宿で…」


魔王「まーたやんのかよ…」

僧侶「何回目ですか?」

勇者「7分ぶり4回目かな」

賢者「名誉なことではあるが、お腹いっぱいな感じは否めないね」

側近「間を繋ぐためなんでしょうけどね。と側近は制作側の苦労を垣間見ます」

僧侶「何度もレースさせられて疲れちゃいますね」

勇者「その分、何回も金メダルを取れるからいいのかな」

魔王「その発想は無かったよ」
305 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:28:36.20 ID:t2o1TABlO
[本日は番組の内容を変更してお送りします]


勇者「えっと、急に何かやってくれと振られたんだよね」

勇者「何やろうかな…」ウーン…

勇者「…モノマネやりまーす」

勇者「独り言を言いながら作業をする魔王」


勇者(モノマネ中)「だーっ、タネ蒔きすぎた…」


勇者「…これ後で怒られる奴だね、うん」


ー本来は出張する村をお送りする予定でしたー

ー昨今の話題でご存知の方も多いと思いますが、渦中のメンバーが入ったネタでしたー

ーそのネタを今やる勇気が無かったので、勇者には犠牲になってもらいましたー

ー勇者、許せ…ー
306 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:29:11.24 ID:t2o1TABlO
[はっくしょん、ぶえっくしょ!]


勇者「えっくしょお!」

僧侶「勇者様、花粉症ですか?」

勇者「ここんとこの暖かさで一気に来たねー」ズビー!

賢者「これでも飲んでなよ、眠くなりやすいからそんときは寝てればいいから」


ー勇者はアレロッ○を処方してもらいましたー


勇者「ありがと」

賢者「効かなかったら…どうするかね?」

僧侶「勇者様のお鼻をもいじゃう訳にはいかないですし…」

賢者「いくら何でも、もいじゃだめだね」

勇者「クリリ○のごどかー!(鼻声)」

僧侶「○リリンさんはお鼻無くても大丈夫なんでしょうか?」

賢者「それ利用してバク○リアンなんて汚ったねえ奴を倒してたね、しかもオナラで」

勇者「どっちもどっちだなぁ…」ズルー


ー急募!花粉症を簡単に治す方法ー
307 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:30:03.56 ID:t2o1TABlO
[TASさんという完壁超人なら一発で出来る事なんだけどね]



ー勇者はドラクエ5(DS版)をプレイしていますー


勇者「うーん…」

僧侶「勇者様、はぐれメタルさんは仲間になりましたか?」

勇者「駄目だねー、ならないや」

僧侶「1/256はそうそう来ないですね」

勇者「はぐれメタルは何とか倒せるんだけどね、簡単に起き上がってくれたら珍しくも何も無いか」

僧侶「勇者様、頑張りましょう」

勇者「主人公の故郷に行くとお嫁さんが仲間からいなくなっちゃうからね、お嫁さんの分の経験値を稼ぐには今しか無いよ」

僧侶「早めに来ることを祈るしかないですね」

勇者「メタルスライムも何とか仲間に出来たし、はぐれメタルも仲間にしないとね」


ー翌日ー


DS「なんと!はぐれメタルが起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている!」

勇者「来たー!」

僧侶「やりましたー!」

勇者「長かったよー」

僧侶「良かったです、先に進めますねー」

勇者「ただレベルがどえらいことになっちゃった」

僧侶「いくつですか?」

勇者「51」

僧侶「…やり過ぎちゃいましたかね?」

勇者「はぐれメタルを仲間に出来て後悔は無いよ、むしろこの時間で済んで良かったかも」

ーメタルスライムが序盤で仲間になった時、興奮のあまりちょっと漏らしました(実話)ー
308 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:30:42.77 ID:t2o1TABlO
[季節外れの雪は色々と大変です]


ー季節外れの雪が降っていますー


僧侶「わぁ、雪ですよ」

勇者「寒い訳だね」

賢者「もう子犬が雪を見たくて大騒ぎだよ」

子犬「わん!わんわん!」ピョンピョン

賢者「分かったから、静かにしてなさい」ヒョイッ

子犬「」ジーッ

僧侶「わんちゃんは雪が大好きですからねー」

勇者「寒いのに元気だよなぁ」


ー一方、畑ではー


魔王「雪か…、これじゃ積もらんだろ。このまま帰るとしよう」


ー魔王はルーラで家に帰りましたー


魔王「側近、畑は異常なしだ」

側近「そうですか、では魔王様のホームページはいじらなくて良さそうですね」

魔王「こんな畑の育成日記でアクセスされてんのか?」

側近「昨日は2万7千アクセスでしたからね、魔王様が思うほど注目されてない事はありませんよ」

魔王「物好きもいるんだな」

側近「魔王印はブランドですからね。と側近はブログの広告収入も始めます」


ー(側近が)ブログ、始めましたー
309 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:31:17.83 ID:t2o1TABlO
[働き過ぎたら罰金だぞ!?]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「働き過ぎて罰金を取られる国があるらしいですよ」

勇者「えー、働いてる意味無いじゃん」

僧侶「お休みしなくて怒られたんですかね?」

勇者「ちゃんと休まないといけないのは分かるけど、それで罰金はなぁ…」

僧侶「凄いルールです」

勇者「本当だねぇ」


ーフランスご当地の雇用法(日本で言う都道府県条例?)で制定されているそうですー
310 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:33:42.51 ID:t2o1TABlO
[イオナズン専用魔術師、実はめぐ○んのお兄さん説]


勇者「あのー、一つお聞きしてもよろしいですか?」

イオナズン専用魔術師「はい、何でしょう?」

勇者「妹さんっていませんか?痛い厨二病発言と爆裂呪文が大好きなアークウィザードと名乗ってる女の子なんですが」

イオナズン専用魔術師「いませんよ、僕は兄と弟が一人ずついるだけです」

勇者「なるほど、分かりました。変なこと聞いてすみません」

イオナズン専用魔術師「…ちなみになんですが、何か画像かその他資料はありますか?」

勇者「こんな子なんですけどね」


ー勇者はスマホで一部映像を見せましたー


「やめっ…やめろぉぉぉ!」

「いぃったいっ、目がぁぁぁぁ!」

「あたりまえです!このカニを食べる変わりに今日は爆裂魔法を我慢しろと言われれば、大喜びで我慢して食べたあとに爆裂魔法をぶっ放ちます!それくらい高級品なのですよ」


勇者「どうですか?」

イオナズン専用魔術師「いやぁ…、僕も呪文唱えて魔力が空っぽになるので人のことを言えた義理ではありませんが…」

勇者「が?」

イオナズン専用魔術師「痛い子ですねぇ、確かに」

勇者「そうなんですよねぇ」

イオナズン専用魔術師「アニメのキャラに言うのも野暮だと思うのですが、せめて現場で魔力を回復させる手段は確立させといてもらいたいものです」

勇者「うーん、何という正論」

イオナズン専用魔術師「すみません、面白味のない話でしたね」

勇者「いえいえ、こちらこそすみませんでした」


ー厨二病の痛い子、1は大好きですー
311 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:35:55.88 ID:t2o1TABlO
[悪い、1も存在を忘れていたよ]


ー勇者と僧侶ちゃんは、冒険の書 自動記録読出機の前にいますー


勇者「すっかり忘れてたね…」

僧侶「旅もしないですからね…」

勇者「久しぶりに記録しようか」


機械<どうせ僕は要らない子だよ


僧侶「拗ねちゃってますね…」

勇者「冒険しないと必要ないから仕方ないんだよなぁ…」


機械<カードは磁気読み取りじゃなくて非接触式ICカードになったぞ


勇者「お、そうなんだ」

僧侶「時代ですね」


機械<ちなみにスマホも対応な、リンゴ社のスマホも対応機種なら使えるぞ


勇者「僕のは8Plusだから行けるね」

僧侶「私は6なので無理そうです」

勇者「でもカードの方が後が楽かも」

僧侶「勇者様はスマホをお家に置いてくる事もありますからね」

勇者「そうなんだよなぁ…」


機械<せっかくだから今までの磁気カードから更新していけよ


勇者「これから冒険の書も電子マネーっぽくなるね」

僧侶「これで電子マネーも使えるんですかね?」


機械<現状はQUICPa○と○uicaのみな、あとはまた随時増えてくぞ


勇者「楽しみだね」

僧侶「これ一枚で済むようになるかも知れません」


ー支払いも旅の記録もこれ一枚!ー
312 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:36:31.30 ID:t2o1TABlO
[僧侶ちゃんとお散歩]


僧侶「お散歩行きますよー」

子犬「!!」ピョンピョン

スーさん「ピェー(行く行くー)」

ドラちゃん「ニャオ(付き合うよ)」

メタルスライム<オサンポ、ハジメテ


ー子犬はリードを装備して、他の3匹は何も付けずそのまま出かけましたー


僧侶「暖かくて良いですねー」テクテク

子犬「」チョコチョコ

スーさん「ピッ(天気いいね)」ポヨポヨ

ドラちゃん「ミャ−(ちょうど良いペースだよ)」ノソノソ

メタルスライム<ワンコ、ガンバレー


僧侶「お花が沢山咲いてます、近くにこんな場所があったんですねー」

子犬「??」クンクン

メタルスライム<オハナ、イイニオイ

スーさん「ックショ!(ハックション!)」

ドラちゃん「ナーオ(風邪引くなよ)」
313 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:37:19.87 ID:t2o1TABlO
[養鶏(?)、始めました]


魔王「養鶏やってみたいが、流石に手間がかかってなぁ…」

魔王「どうしたものかな、諦めるのも手か」

僧侶「魔王さん、お悩みですか?」

魔王「ああ、ちょっとね」

僧侶「そういえば、八百屋のおじさんがひよこちゃんの貰い手を探してましたよ」

魔王「ひよこ?おじさんが何てひよこを?」

僧侶「おじさんのお知り合いの方が養鶏を辞められるそうで、ひよこちゃんの貰い手を探していると言ってましたよ」

魔王「なるほど…、でも僧侶ちゃんはなぜ俺が養鶏で悩んでいるか分かったんだ?」

僧侶「普段から魔王さんを見ていれば分かりますよ、養鶏の本も見てましたから」

魔王「僧侶ちゃんにはかなわんな」フッ…


ー魔王はひよこを一羽もらってきましたー


ひよこ「ピヨー」

僧侶「かわいいですねー、ひよこちゃん」

魔王「これじゃペットと変わらんがな」

勇者「いいじゃん、これくらいがちょうどいいよ」

賢者「黄色でムクムクしてるな、見てて癒やされるよ」

側近「ひよこの定点観測の生放送でもしてみましょうか。と側近は新たな動画を考えます」


ーもちろん、魔物や動物たちとすぐに仲良くなりましたー


スーさん「ピェー(かわいい子だねー)」ポヨポヨ

ドラちゃん「ニャウ(やあ、いらっしゃい)」

子犬「わふ」

メタルスライム<ヨロシクー

ひよこ「ピヨッ」
314 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:37:51.47 ID:t2o1TABlO
[ひよこちゃん魔改造計画!?]


魔王「そういやひよこって寒さに弱いんだったな」

勇者「ひよこ電球だっけ?ひよこが暖をとれるようにするやつ」

魔王「ま、俺が寒さに強くしちゃえばいい話なんだけどな」

勇者「まーたそうやって…」


ー魔王はひよこに魔力を与えましたー

ーなんと、ひよこは暑さと寒さに強くなりましたー


ひよこ「ピヨッ?」


魔王「これで散歩も思いのままだ」

勇者「ひよこって散歩したっけ?」

魔王「しないか?」

勇者「しないでしょ」
315 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:38:26.28 ID:t2o1TABlO
[夜の道は、病的な美味しさと少しのロマンチックに溢れている]


ー深夜1時ー


賢者「お腹空いたなぁ」グゥ-…

賢者「仕方ない、コンビニでも行ってくるか」


ー賢者ちゃんは財布を持って出かけましたー


賢者「もう夜中でも寒くないね、少し前まで寒かったのにな」

賢者「流石に人ひとり歩いていない、何か変な感じだなぁ。異世界にでも迷い込んだようだよ」

??「そこの女性、少しお話を伺っても宜しいですか?」

賢者「はい?ああなんだ、兵士18じゃないか」

兵士18「あっ、賢者先生でしたか。これは失礼しました」

賢者「職質?夜間警戒も大変だね」

兵士18「はい、夜中に出歩く方を見かけてお話をと思ったのですが、賢者先生でしたら職質をかける必要も無いでしょう」

賢者「信頼してくれてるんだな、ありがたいことだ」

兵士18「はい、先生は信頼に足るお方ですから。差し支えなければこんな時間にどちらへ?」

賢者「コンビニだよ、勉強してたらお腹が空いてしまってね」

兵士18「お疲れ様です、遅くまで勉強とは大変ですな」

賢者「我ながらはしたないね、そう思うだろう?」

兵士18「いえ、食べる姿は大変魅力的であります」

賢者「お世辞言っても何も出ないよ」

兵士18「自分は世辞を言うほど器用ではありません」

賢者「ははっ、そういうことにしといてあげるよ。コンビニもすぐそこだし着いてきてよ、せっかくだから何か奢るからさ」

兵士18「ありがとうございます、ですが自分は任務中でして…」

賢者「職質相手からのムチャなフリに無理矢理付き合わされたってことに出来ない?」

兵士18「…、分かりました。女性の夜間外出の護衛と言うことで…」

賢者「言っておくが、君よりは強いつもりだけど?」

兵士18「…精進します」

賢者「冗談だ、護衛頼むよ」

子兵士18「お任せを」


ー兵士18はコーヒーとパンをご馳走になりましたー


兵士18「ありがとうございます、この御恩は生涯忘れません」

賢者「大げさだなぁ、この位ならまたいつでもするよ。夜間警戒、頑張ってね」

兵士18「はっ、失礼します!」


ー兵士18は夜間警戒に戻りましたー


賢者「近衛兵殿には後で謝っておこう、大事になるようなら私でできる限り彼の肩を持たないとな」

賢者「ひとまず帰って食べよう」


ー賢者ちゃんは帰宅後、おにぎり4つと大盛りのカップ麺を平らげましたー


賢者「夜食ってなんでこんなに美味しいんだろ、永遠のテーマだね」
316 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:38:58.45 ID:t2o1TABlO
[こまけぇこたぁいいんだよ!]


ー翌日、賢者ちゃんは近衛兵お話に行きましたー


賢者「昨晩は夜間警戒中に兵士18を私用で引き止めてしまった、任務中と分かりながら私の軽率な行動で迷惑をかけてしまい申し訳ない」

近衛兵「構いませんよ、報告は受けていますがこの位は私も問題無いと判断しています。むしろ彼は真面目すぎるきらいがありましてね、息の抜き方を覚えてもらいたいくらいでして」ハハッ

賢者「理解いただけて助かるよ、王様にも謝ってくる」

近衛兵「行く必要無いと思いますよ?」

賢者「ま、形だけでもね」

近衛兵「先生がそう仰るならば、王様へご挨拶お願いします」

賢者「一応謝罪だよ、挨拶じゃない」

近衛兵「私からも報告は入れときます」


ー賢者ちゃんは王様の所へお話に行きましたー


賢者「まぁこういうことなんです、申し訳ありません」

王様「んふっ、賢者ちゃんが兵士18とねぇ。お固いあいつには丁度いい息抜きだと思うけどね」

賢者「近衛兵殿もそう言っておられましてお咎めは無かったのですが、任務中の私的接触で任務遂行の障害となったのは間違いありません。なので王様にも謝罪をと思いまして」

王様「謝罪するほどでもないし固く考えなくても構わんよ、私は兵士たちに親兄弟はおろか恋人や友人に何かあったら、任務中でも対応するように言ってある。案外みんな抜け出してるんだよ」

賢者「えっ、そうなんですか?」

王様「いざって時はそんなことも言ってられんが、今の平和な時に大事なのは私生活だ。仕事を充実させられるなら親兄弟や恋人、友人に仕事の時間を少し割くくらい何ともないよ」

賢者「良いですね、王様が理解あってみんなやりやすそうだ」

王様「ま、その分やる時は徹底的にやるけどな。身動き取れない位いガッチリ追い込むよ」ガハハ

賢者「良かったですよ、お許しいただけて」

王様「こまけぇこたぁいいんだよ、奴にはまた声かけてやってくれや」
317 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:39:59.87 ID:t2o1TABlO
[レーシングカーのオンボード動画って見てて結構面白い]


ー勇者はSUPER GTのオンボード動画を見ていますー


勇者「凄いなぁ、よくあんなスピードで曲がれるよね」

僧侶「勇者様、何見てるんです?」

勇者「レーシングカーの車内動画だよ、プロのドラテク見てるんだけどすごいよねぇ」

僧侶「プロの皆さんの映像があるんですね」

勇者「運転しないから全部は分からないけど、でも凄いのだけは分かるね」

僧侶「その道のプロとして食べてる方々ですから、迫力も違うでしょうね」


ー最近の1は作業用BGMがこれだったりしますー
318 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:40:37.25 ID:t2o1TABlO
[製氷機、いらなくなりました]


僧侶「お茶が熱くて飲めません…」フーッフーッ

賢者「苦肉の策だけど、氷でも入れてみたら?」

僧侶「そうですね、そうします」


ー僧侶ちゃんはヒャドを唱えましたー

ーなんと!小さめのロックアイスが出来ましたー


賢者「あれ、いつの間にヒャドを使えるようになったの?」

僧侶「練習してたら出来ました、メラよりも使えるまで時間かかりましたが…」

賢者「凄いなー、努力の賜物だよー」

僧侶「勇者様はもっと先に行ってしまわれてますからね、私も置いていかれないよう頑張らないと」

賢者「いや、そんなことは無いと思うけどな…」

僧侶「勇者様は何でも出来ますからね、何も出来ない私が足を引っ張る訳にはいきません」

賢者(僧侶ちゃんの悪意のない期待が、勇者のハードルを爆上げしている…。勇者、頑張れよ)


ーその頃、勇者は生放送に出ていましたー


勇者「一応レベル99なんだけどねー、何も得意な事がないからなぁ…」

側近「以前、私達に見せた気配だけで敵の動きが分かる特技を見せてみては?」

勇者「えー、それは誰でも出来ない?」

側近「いやいやいや、普通出来ませんよ」


以下、放送中のコメント

凄すぎw
勇者はもっと自信をもっていい
本物の魔王と人間界の魔王とカンスト勇者がいる我が国はしばらく安泰だな
魔族きっての名医を忘れるとはな、燃やされてしまえ
ラブリーマイエンジェル僧侶たんprpr
燃やされるとかご褒美ですねありがとうございます
お前ら目の前に有能側近様がいるのを忘れていないか?
319 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/07/12(木) 10:52:35.64 ID:t2o1TABlO
本日のネタは以上になります。
暑い日が続きますが、体調を崩されないようご留意下さい。

先のレスでも明記しましたが、このスレはエタらせません。
放置が続くサーバなので今後どうなるか分かりませんが、自動HTML化が働く1000まで続ける方針です。
ここの存続が怪しいようなら別の所に移ることも考えていますので、その際には改めてご報告いたします。
どこかいい場所をご存知であれば、ご教示いただけると助かります。

それでは、この辺で失礼します。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 11:19:38.12 ID:ZgXQr81SO
気になったからこれから遡ってみるかな
321 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/08/13(月) 23:14:13.34 ID:F2Dea4GWo
1でございます、お久しぶりです。皆さまいかがお過ごしでしょうか
レスをしまして、ネタを一つだけ投下します

>>320
ありがとうございます
遡っていいただいてあまりの酷さにガッカリされなかったかだけが心配です


[献血来てください!というハガキがしょっちゅう来るんだよ]



僧侶「勇者様、お手紙ですよ」

勇者「あれー、また献血ルームからだ」

僧侶「いつ行ったんでしたっけ」

勇者「まだ寒い時期だったと思ったよ」

僧侶「もう献血出来る時期なんですね」

勇者「また来て下さいのお手紙、結構来るんだよね」


ー1も最近よく来るので近々献血に行ってきますー



それでは、今日はこの辺で失礼します
322 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/10/19(金) 21:39:19.11 ID:bbqF5Wdio
1でございます、復帰しましたね。
別の所でも立てましたが、慣れ親しんだここでまた続けたいと思います。


[お引っ越しからまた戻りました]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「戻って来れて良かったですね」

勇者「そうだね、感謝だね」

僧侶「ここは落ち着きます」

勇者「うん、我が家って感じで良いね」


ー復帰しましたので、テストがてらの書き込みですー
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 23:47:34.66 ID:kLj/waqJO
おかえり
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/22(月) 01:09:17.66 ID:XhXPtJXA0
ただいま
325 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2018/11/24(土) 11:31:49.09 ID:hPo8skL6o
1でございます、保守の書き込みです。
中々リアルが忙しいので区切りがつき次第また投下します。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 06:13:55.80 ID:y/p43+4j0
平成中にもう一度読みたいなぁ…
327 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2019/04/30(火) 22:58:07.24 ID:BVrdzgxio
[さまようよろいはなんのよろい?]


僧侶「さまようよろいさんって、何の鎧なんでしょうか?」

勇者「さまようよろい、じゃないかな?」

僧侶「鎧も鉄の鎧とか銅の鎧とか、色々ありますよね」

勇者「彷徨う鎧だから、何かの鎧に着たら彷徨っちゃう呪いがかかってるんだろうね」

僧侶「勇者様の鎧が彷徨ったら大変ですね」

勇者「それは困るね、僕も替えの装備が無いから大変だ」


ーさまようロトのよろいなんてのが今のドラクエにはいますねー
328 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2019/04/30(火) 23:12:15.59 ID:BVrdzgxio
[明日から新しい元号が施行されます]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「日本で新しい元号が始まるそうですよ」

勇者「令和だっけ、意味はどんな意味なんだろうね」

警部「僕が説明しましょう」

僧侶「警部さん、お久しぶりです」

警部「お久しぶりです、お二方」

勇者「それで、どんな意味なんですか?」


警部「令和の元号は日本最古の歌集、万葉集から引用されました。万葉集は当時の貴族から農民まで、立場を関係なく歌を納めたものです。その中の「梅花の歌」にこうあります。「初春の令月にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す。」。この中にある令と和を取ったのが今回の元号です、「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した。」と説明しています。」


僧侶「はぇー、深い意味なんですねー」

勇者「警部さん、毎回思うんですけど」

警部「はい?」

勇者「全部覚えているんですか?」

警部「これくらいのことは毎日情報を見ていれば覚えてしまいますよ」

勇者「僧侶ちゃん、覚えられる?」

僧侶「無理ですねぇ」

警部「意識して見てみる、それだけでも記憶の残り方は違うと思いますよ?」


ー平成が終わり、令和を迎えますが、ここは相変わらず全く変わりませんー
329 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2019/04/30(火) 23:17:29.60 ID:BVrdzgxio
1でございます、平成最後の言い訳タイムです。
年の始めから神経痛が再発し、また寝たきりになりました。その寝たきりが今回は長引いていました。
お陰様で回復はしましたが、今度再発したら手術の選択も考えなくてはいけません。
今後もこんな感じになるかと思いますが、今は自分の体調をまた良くすることを第一に考えています。

またここで続けられるよう、皆様にはご理解とご協力をお願いします。
330 : ◆XUMchLPOFg [saga]:2019/04/30(火) 23:18:28.65 ID:BVrdzgxio
>>323
ありがとうございます、ただいま戻りました。

>>324
ありがとうございます、一緒にただいまをしましょう。

>>326
ありがとうございます、何とか平成ギリギリに戻りました。
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