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キリカ「アーユー ハッピーナウ?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:03:22.28 ID:kL+MSYtPO
なぎさ「このSSはワルプル撃墜後のお話なので、続き物の第3話なのです」
なぎさ「R18で、今回は今までと比べても「アレ」な描写がある他、読者に「マギカシリーズ」の知識を要求する場面があるのです」
さやかff「いや、マギカシリーズの知識の百倍位SFの知識と物理の知識を求められてるけどね……」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1454666602
2 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:11:26.25 ID:19Z0eXcP0
このSSは基本的に女尊男卑であるほか、差別的表現、暴力表現、性的描写、同性愛etcの教育上よろしくない表現を多分に含みます
むしろメインのテーマに『日本での同性愛(多角関係)』があるくらいの勢いです
※今回はまどかの出番がほぼ有りません
※魔女と戦う場面はないこともありませんが、ティロっと片付きます
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:12:41.09 ID:kL+MSYtPO
なぎさ「ティロっと行くのです!」
4 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:14:46.69 ID:19Z0eXcP0
〜病院〜
ほむら「……ん」
見知らぬ天井……ではない
ほむら「……はぁ」
魔女を駆逐した後、魔法少女の内でさやかとほむらは要救助者として病院へ運び込まれた
キリカと織莉子は「めんどくさいから」と言う理由で現場から離脱し
杏子達は「怪我してないから」と医者と教師を言いくるめ、さらに「一人暮らしのほむらが一番危ないから」と早乙女先生をほむらにけしかけ、帰ってしまった
結果、早々に逃げ道を塞がれたほむらがまどかとさやかがいつ目を覚ましても良いように、と病院待機を押し付けられた事になる
ほむら(……入院中はいつも個室だったな)
ほむらのベットに顔を伏せて寝ている早乙女先生に気を使って動き、カーテンをそっと開ける
ほむらのベットは入り口から見て一番右奥、その手前側にさやかが居て、正面に寝ている二人は名前も知らない後輩の女子
足音と気配に気をつけ、そーっとさやかのベッドのカーテンを捲り、小物入れに入ってるソウルジェムを取り出す
ほむら(……濁りが早い)
舞台装置の魔女のグリーフシードで浄化だけして元に戻し、寄り添って眠っているさやかの母親に予備の毛布をかけ、病室を後にした
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:15:04.13 ID:kL+MSYtPO
支援
6 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:18:40.13 ID:19Z0eXcP0
〜病院の屋上〜
杏子「遅えぞ
」
ほむら「置いて帰ったくせに」
杏子「う……」
スマホで連絡を入れて5分も経っていない
笑顔で先に待っていた杏子に軽く嫌味をぶつけて、それから状況の相談をする
ほむら「さやかの怪我は裂傷を縫ったくらいね、私と同じ程度に見えたから、明日の昼で退院でしょうね」
子「はあ?ほむらも裂傷なの?」
ほむら「右腕の骨が折れたときに飛び出ちゃったの、切り傷だって言い張ったけど、医者はどう思ったのやら」
杏子「まあ、マミがリボンで骨を無理矢理繋いだだけだしな」
ほむら「まどかとあゆむは……会うことも叶わなかったわ」
杏子「だろうな……怪我の具合はどうだって?」
ほむら「会えなかったんだから分かんないわよ」
杏子「は?ナースにでも聞けば良いじゃん」
ほむら「……」
杏子「この人見知り……」
語るまでも無く察してくれるのは助かるが、どうにも負けた気分になる
ほむら「ICCの中だもの……どうせ暫く出てこれないし……」
杏子「……」
ほむら「……」
杏子「まあ良いや……こっちも色々調べたんだけど、どうにもきな臭いが事が多くてな」
ほむら「やっぱり今回の魔女は……」
杏子「あぁ、魔法少女が何かの魔法でけしかけてきた、としか思えねぇ」
ほむら「そう……」
やっぱり……とまずは思って、それから犯人を見つけ次第血祭りにすることを決意した
杏子「取り敢えずマミと織莉子とあたしで街に結界を張った、魔女か魔法少女が近付けばすぐに察知出来る」
ほむら「教会の森と似たようなシステムって事?」
杏子「まあ今回はサイズがサイズだからなぁ、あっち程のステルス性はねぇよ」
ほむら「逆に良いじゃない、余計な喧嘩が減るでしょう?」
杏子「……無害な魔法少女を駆逐する頻度も増えるだろうけどな」
ほむら「汚れ仕事は構わないわ」
杏子「そういう問題か?」
ほむら「そうね、何か効率の良い戦法を考えるわ」
杏子「……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:19:44.26 ID:kL+MSYtPO
支援
8 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:22:13.38 ID:19Z0eXcP0
〜病室〜
和子「あ、ほむらちゃん」
ほむら「……ごめんなさい、まどかの事が……気になって」
早乙女先生は聞くことも、叱ることも無く、ただほむらを抱き締めた
ほむら「…………ごめんなさい」
和子「ううん、良いの……怖くない?」
ほむら「……はい」
和子「そう……強いわ」
ほむら「……」
背中を抑える掌が熱い
ほむらの胸の所がじわじわとこそばゆい
大人とこうまで密着したのはいつ以来だろう
大人の人の匂いはまどかや友達とはまた違う、それでもほむらを安心させるものだ
和子「あ、ご両親には連絡した?」
ほむら「……いいえ」
和子「……電話して、声を聞かせてあげないと……ね?」
ほむら「……」
正直に言えば、両親とは何も話したくない
先生が連絡してくれればそれで良いではないか、とそう言いたい
ほむら「……はい」
早乙女先生の純真を踏みにじれないほど、ほむらの冷酷さは薄れている……平和ボケとでも言うべきものだと、ほむらは思っているが
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:22:30.56 ID:kL+MSYtPO
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:23:15.96 ID:kL+MSYtPO
支援
11 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:25:01.26 ID:19Z0eXcP0
さやか「うぅむ……ん?」
知らない部屋、知らないベッド
訳も分からない状況に、やたらと痛い頭……とカーテンの向こうから聞こえてくる声
さやか「ぅあっ……いってー……えー……なんだっけ?」
随分派手にやられたようだ
……と言うか母親が傍らで眠っているこの状況に理解が及ばない
さやか「どういう事なの……」
まずは自分の最後の記憶を辿る
――落ちてくる光と影、爆発の音と突風、煌めく刃と……
さやか「――あ」
何かを掴んだ……その事を確信する瞬間を狙った一撃が下る
ほむら「だからそれまでには帰るって言ってるでしょ!!」
さやか「!!?」
ほむらの怒鳴り声でさやかの思考は中断され、得た筈の確信を噛み締めることもなく事態を動かすことにする
和子「ほ、ほ、ほむらちゃ……」
ほむら「嘘ッ!話を聞く気なんかない!!」
さやか「何ッ!?どうしたのほむら!」
ほむら「っ!?…………切る」
カーテンを開けて颯爽登場するも、ほむらが不機嫌そうにスマホを操作した後、目を合わせてくれない
和子「あ、さやかちゃん……」
さやか「……」
ほむら「……」
和子「……はぁ」
沙織「zzz」
さやか「今ので起きろよマイマザー……」
痛くなってきた空気を誤魔化す精一杯の言葉だ
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:25:23.21 ID:kL+MSYtPO
支援
13 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:27:53.05 ID:19Z0eXcP0
〜工場地帯〜
せつな(全く……ちょっとビニコンでトイレに行った隙に囲まれるなんて)
見滝原と言う町が、新たに特別経済区として制定、発展する前も間も、この街を支える産業は「硝子」だ
大量の硝子を生産、加工するには特大の火力と、それに見合うサイズの入れ物とエネルギーが必要になる
せつな「あろはッ!工場で火器はダメだよー!」
それらを取り揃えるこのプラントは、騒音や安全性、交通の便やら何やらの関係で夕方以降は人気が無い……はずだ
せつな「もー、スポットをそんなに充てたって何にも無いよー……」
空にはライトを焚いたヘリコプター、工場の外には何台ものトラックに装甲車と銃を持った軍人
彼等が追うのは、忍者の如く飛び回るたった一人の魔法少女
隊員「クソッ!なんと言うフリーランニングだ!」
隊員「身軽にも程がある!」
せつな(いや、数多すぎ……)
せつなは変身こそしていないが、銃に弾丸に通信機、装備の多い軍人が追うには魔法少女は身軽すぎる
せつな(全く!しつこいんですけどあの人ら!)
タラップを飛び移り、見えた階段の手すりを蹴って雨樋を掴んで身を翻し、天井に乗る
すぐさま反対側に見えた四角い建物の上を駆け抜けようとした時、目前で銃声がして、足元に火花が走る
せつな「ちょ!?発砲してきたぁッ!?」
すぐに伏せて、這いずりながら屋根の縁へより、下の様子を伺う
せつな(うげぇ……)
隊員達がズラッと銃を構えて、こちらを狙っているのだ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:28:02.56 ID:kL+MSYtPO
支援
15 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:30:09.00 ID:19Z0eXcP0
隊員「動くな!両手を広げて前につけ!」
せつな「お兄さん凄い!」
後ろから二人来ていたのは知っている
ただ、ここまで早く来るとは思っていなかったので、これは純粋な称賛だ
隊員「ふざけているな!此方は発砲の許可が出ているんだぞ!」
せつな「……撃てば?」
ゆっくりと立ち上がり、無表情で淡々と答える
隊員「……この!」
二度目の銃声、しかし弾丸は足元を叩いて火花を散らすのみだ
ヘリコプターが追い付いて、せつなをライトで照らし出した
せつな「……」
隊員「おい!聞こえないのか!両手を広げて床につくんだ!」
隊員の心は揺らいでいる
目の前にいる彼女が、本当にテロリストの関係者なのか……と
隊員(こんな、年端も行かない少女が……)
隊員(だが、彼女はなんらかの異常者だ!)
せつな「さて」
少女の両手が一瞬光って、白銀に輝く銃のようの物が現れた
隊員「貴様!」
せつな「ちょっと待ちなよ〜、君童貞じゃないでしょ?」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:30:23.66 ID:kL+MSYtPO
支援
17 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:32:22.66 ID:19Z0eXcP0
隊員「ふざけるなっ!」
三度目の銃声、今度はせつなの左足に当てるつもりであった
だが、集中力を切らしているわけでもない魔法少女に弾丸を当てるのは至難の技だ
狙われた足を軽くあげるだけでせつなはその弾丸を避け、両手のパーツを繋ぎ合わせて変型させた
せつな「さあ!リッスン!マーイソング!」
フィストカバーとアームガードが付いた籠手の様な銃っぽいものを繋ぎ合わせると、それらは物理法則をしれっと無視して変型し、白銀のギターへと成り変わる
隊員「やめろ!やめないと撃つぞ!」
せつな「……撃てば?」
隊員「……!?」
せつながギターをかき鳴らすと、どこからともなく三味線と琴、笛の音色が聞こえてきた
隊員「何?なんだ!?何をした!なんだこれは!!」
隊員(ギターは飾りなのか……しかしこの音楽、どこかで?)
せつな「〜♪」
隊員「止めろ!止めろと言ったのが聞こえないのか!」
『神代、構うな……撃て』
隊員「神帰隊長!」
『構うなと言った』
隊長「……っ!」
せつな「せつ!せつ!」
隊員「思い出したぞ!ワルモの黒魔法か!」
せつな「せつなでポンッ!」
クルリと回ってからポーズを決めて呪文を唱える
光の粒子が辺りに撒かれて、音楽を聴いた者全てが昏睡してしまった
せつな「あろは!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:35:38.25 ID:kL+MSYtPO
支援
19 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:35:43.84 ID:19Z0eXcP0
それはヘリコプターに乗って居た人間も例外ではなく、コントロールを失った機体は風に煽られて流され、プロペラから派手に道路へ叩き付けられた
せつな「ありゃまー」
プロペラからぶつかったことで機体の反転こそ免れたが、慣性で滑りに滑って反対側の工場の壁に激突し、テールがへし折れ、コクピットはひしゃげた
せつな「死んじゃったかにー」
まあいっか、とだけ思ったせつなは外側で待機している車の中でも一番装備がゴツそうなのに目をつけて中に入り込んだ
せつな「人の荷物を勝手に見るなんて……」
押収された自分の荷物を回収し、ついでに一番偉そうな初老で眼鏡をかけた軍人を片手でヒョイっと担ぎ、何処かへ去っていった
〜〜
せつな「あろはー」
「ぐ……貴様……」
指揮官と思わしき人物を連れたせつなは一先ず最寄りの工場の一室に彼を連れ込んで椅子に縛り付け、目を覚ますのをじーっと待っていた
せつな「ざーんねんでしたぁ、みんなはおねむで貴方は私の独断で拉致されたのでぇす」
「……」
おどけて見せるせつなだが、肝心の彼は一切笑わない
せつな「さあさあ、まずはお名前だよ、ワッチャネイム?」
神帰「……神帰 武司だ 」
せつな「おっけー!ゆーこーるたけちゃんね」
神帰「……ふざけているのか」
せつな「ううん、真剣に楽しんでるよ?」
せつなとしては確かに真剣だ、一応自分の命がかかっているのだから
神帰「……で、何が目的だ」
せつな「ん〜、じゃあ、なんで私を捕まえるのにあんな軍隊が必要なのか知りたいな」
神帰「貴様にはテロリストの関係者である疑いがかかっている、相応の装備、準備を行うのは当然だ」
淡々と回答する神帰と、くるくる回って考えるせつな
せつな「足りなかったみたいだけどね」
神帰「そのようだな」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:36:33.84 ID:kL+MSYtPO
支援
21 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:39:32.68 ID:19Z0eXcP0
せつな「そんな表面上の話はどうでも良いんだよね」
せつなの指輪が僅かに光る
せつな「本音の下の心の音を聞かせてよてよ……ねえねえ?」
両手を合わせて頬の横へ
ぶりっ子ポーズだが、目が一切の笑みを含んでいない
神帰「貴様が魔法少女だからだ――なに……?」
せつな「驚いてるの?」
神帰「……貴様……!」
思わず回答した……と言った様子ではない
せつな「魔法少女相手に人間が本音を隠すのは簡単じゃないよ……でしょでしょ?」
神帰「っ……!」
一瞬頭の中をグルッとかき混ぜれた様な感覚が走る
せつな「この街には魔法少女が他に居るって事だよね?何人居るの、かなかな?」
神帰(バインドスペルの類いか……!文節を繰り返す事で、その質問に強制で回答させる……!)
神帰「確認、出来るのは……目の前に……一人!」
自身の口から出る言葉に最大限の注意を払い、一文節ずつ確実に『回答』する
せつな「お、もう気付いて対策してきた」
せつなの指輪が更に怪しく輝く
神帰「……!!」
のぼせたのかと錯覚させる程頭の中が熱を持つ
ぐわんぐわんと視界が揺れ、首が座らなくなった様にグラグラ揺れる
せつな「まあ私の魔法って、脳味噌のホルモンを物理的に調節する方も得意だから」
神帰「く……そ!!」
何をされたのか、何となく察した
頭の中を本当に引っ掻き回されたのだ
せつな「うってがえしは聞かないよ〜だ!」
神帰「ぐ……っ……!最、低でも……四人……!」
薄れる意識の中でせつなの質問だけがガンガンと木霊し、無意識に浮かべた言葉が口をついてしまう
せつな「ふむ、あんたの目的はなーに?」
神帰「人、間の……進化……と……!」
せつな「と?」
神帰「っ……平和で効率的な社会……!」
せつな「わお素敵!……で、魔法少女はどう関係するのかな?」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:41:45.92 ID:kL+MSYtPO
支援
23 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:42:15.76 ID:19Z0eXcP0
神帰「魔法……少女は……オーバーテクノロジーの塊……情報をエネルギーに変換し、うっ……『剥き出しの特異点』を……持つ、知識と、技術を……!」
せつな「あー、キュウべぇが欲しいのね……で、宇宙人の科学の塊である魔法少女が欲しいと」
あまりにすっとんきょうな目的だったので、嫌がらせのつもりで脳内のホルモン、特にエンドルフィンを増量する
せつな「ん?……どこで魔法少女と魔女を知ったの?」
神帰「過去、の……魔法少女……たる……と……マギカ」
せつな「たるとって誰よ、たるとって」
神帰「たる……と……!」
せつな「ち!対策の早いことで」
彼の中ではそれで『解答』なのだ、せつながどう思うかは問題ではない
神帰「……ふっ……!」
せつな「ではでは!そのような情報を誰と共有しているのですか?」
神帰「っ!!……う!……あ……!!」
せつな「んー、じゃあ!」
回答を拒んでいる……もはや彼の意地の範疇で、質問の重要性はせつなにとっては極めて低いものだ
せつな「お肌の触れ合いで聞いちゃお!ちゃお!」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:42:24.05 ID:kL+MSYtPO
支援
25 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:44:08.29 ID:19Z0eXcP0
神帰の衣服に手をかけ、ズボンと下着を下ろし指でペチペチと叩く
神帰「き、貴様……!!」
背中から右手を回して竿を扱き、もう片方の手は襟元かれ脇の方へ回って撫で回す
せつな「私の気が済むまでに干からびなければ良いね〜」
意識の朦朧とする中、本来は快楽を感じる脳波が出てから分泌されるはずの物が先に頭の中を満たしている
そんな状態でちゃんとした快楽を与えられ、せつなの卓越した動きと相まって1分ともたずに陥落した
せつなは首筋に舌を這わせて、左手で視界を閉じる
力の抜けたモノを潰すように握りしめて刺激し、放尿までさせる
数分で充分な出力を得たモノが再び果てるまでに時間は要さない
せつな「ふふ、たけちゃん意外とお盛んだね〜」
脳内に無理矢理快楽物質を発生させ、性器を弄るこれは、薬物を使って無理矢理昂らせる立派な性拷問として成立していた
神帰「はっ……は……づ…………き」
息も絶え絶えに言葉を紡ぎ、虚ろな意識に浮かぶ文字を並べる
せつな「母好き?……まさかマ・THE・CON!?」
神帰「ま……ま……っ!!」
せつな「ごめん、エイジプレイはちょっと」
……並べているのだ、彼は、真剣に
神帰「――うおおおっ!!」
せつな「うお、椅子ごと倒れこんで床にヘッドバーッド!」
身体を前後に大きく揺すってせつなを振り切り、前方に椅子ごと飛んだ
神帰「ぐっ……おおおおっ!!」
背筋で無理矢理起き上がり、全力で額を床に打ち付けようとするので、せつなも思わず髪の毛をひっつかんで止めてしまった
せつな「分かった分かった!そこまで言いたくないなら聞かないって!そんなダイナミック自殺しなくて良いって!」
気迫に圧された、とかではなく『死なせると流石に面倒』と言うのがせつなの理由だった
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:44:50.40 ID:kL+MSYtPO
支援
27 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:46:08.95 ID:19Z0eXcP0
〜見滝原市街、高層ビル屋上〜
せつな「お、キュウべぇあろは!」
QB「何をしているんだい、こんなところで」
せつな「何日くらいこの町で遊ぼうか考えてたの」
QB「君は自分と同年代の人間がどういう生活基準で生活しているのか、考えたことがあるかい?」
せつな「私は人間じゃないから関係ないし、明日のパンツと少しのお金があれば生きていけるよ?」
QB「ならば目立つ行為は出来るだけ避けてほしいのだが……」
せつな「あ、ねえ『たると』って魔法少女、知ってる?」
QB「イギリスやフランスの方では比較的よくあるあだ名だからねぇ、特定は難しいかな」
せつな「うーん、渡辺さんが『なべちゃん』って言われるようなノリか〜」
QB「バーナード・ワイズマンがバーニィって呼ばれるようなものだ」
せつな「そっち系か、そりゃ特定は難しいね」
QB「ところで、どうしてそんなことが気になったんだい?」
せつな「噂をきいたのよん」
QB「ふーん、この町に来る魔法少女は君と明日来る『チル』しかいないはずだけど」
せつな「え、私以外にもゲストがいるの」
QB「これほど人口の多い町だからね、安定して魔女が供給されるんだ。それを狙う子は多い……まあ、チルの場合は個人的な事情のほうが大きいけどね」
せつな「よし決めた!明日はこの町の魔法少女にたかろう!」
QB「この町の魔法少女は警戒心が高いから無理だと思うけどね」
せつな「聞いてくれないならお仕置きしちゃうもん!私女の子大好き!!」
QB「今日はどうするんだい?」
せつな「頭の悪そうな野郎とヤッて、ご飯と寝床とお金を用意させる!」
QB「僕に感情はないけど、君はいろいろと最低だよ」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/05(金) 19:46:44.57 ID:kL+MSYtPO
なぎさ「今日はここまで、なのです」
29 :
◆l0O.gyaewI
[saga]:2016/02/05(金) 19:47:44.51 ID:19Z0eXcP0
さやかff「忘れてたけど、これが前回」
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