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【ゼノギアス×艦これ】提督「海上都市タムズに放り出された」
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97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/02/06(土) 21:27:04.25 ID:JyPN2GjWo
お待たせしました。今週の分を投稿します。
>>96
赤城と加賀は姉妹艦だと思っていたのですが、違うのでしょうか?もし違っていたら自分の調査不足です。申し訳ない
98 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:28:27.94 ID:JyPN2GjWo
〜ユグドラシル ギアドック〜
提督「あ゛ー、マジ死ぬかと思った」
榛名「大丈夫ですか、提督?」
提督「いや無理……目玉と胃袋が……飛び出てないのが……不思議なくらいだ……」ゼーハー
北上「まーしょうがないよねー。ギアごと物凄い勢いでぐるぐる回ってたし」
提督「すまないな、ギアから降りられはしたが……ちょっとしばらく動けそうにない」
提督「俺はちょっとここのギアの前で休んでいるからよ、その間にこの辺の様子でも見てきたらどうだ」
金剛「こんな状態のテートクを一人にしておく訳……」
榛名「お姉様、行きましょう」グイッ
金剛「でもハルナ」
北上「そーだね。潜水艦の中なんて滅多に見られないし、ちょっと散歩したいよねー」スタスタ
夕立「提督さん、早く元気になってね」タッタッタッ
大鳳「……提督、お待ちしています」スタスタ
加賀「……」スタスタ
99 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:29:05.44 ID:JyPN2GjWo
提督「……」
榛名「提督」クルッ
榛名「今回の作戦、タムズ、そして榛名たち双方とも無傷、完全勝利です」
榛名「元気、出してくださいね」ペコッ
提督(……隠したつもりだったんだが、どうも全員気づいてたようだ)
提督(まったく情けない、初めての最前線にビビッて腰が抜けちまうなんて)
提督(挙句あの子らに気を使わせちまった。泣きたくなるな)
提督(……あの子達はこんな気分を出撃するたびに味わっていたのか)
提督(頭が上がらない理由が一つ増えたな)ハハハ
提督(……そんな事も言ってられない、か)
提督(この世界にいる限り、何が起こるか分からない。この先また最前線に立たなきゃならない日がくるかもしれない)
提督(一々こんなになってたらしょうもない、慣れないとな。もっと前にすべきだった事のような気もするが)
提督「ギアの操縦も、だな」ハア
100 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:29:51.45 ID:JyPN2GjWo
シタン「あの、少しよろしいでしょうか。」
提督「……ん?」
シタン「初めまして、私はシタン、フェイの友人です」
提督「フェイ?」
シタン「ええ、フェイがそちらの艦長に世話になったと聞いたのですが」
提督「ああ、漂流してた男の方か。そういや名前を聞く暇もなかったな」
シタン「そうでしたか。それで、あなたが先程タムズを防衛していた彼女達の指揮官だとか」
提督「……それがどうかしたのか?」
シタン「単刀直入に聞きます。あなた達は一体どこであんな装備を手に入れたのですか?」
提督「……」
シタン「あれほど高度に高威力、高機動、小型化がなされている物を、しかも少女達が扱っている。
あんなものはソラリスでも見たことはありませんよ」
提督「……ソラリス?」
シタン「それに加えてあなた達の着ている服もどこの地方でも見たことはない。あなた達は何処から来たのですか?」
提督「そんなこと聞いてどうする気だ?」
シタン「なに、ただの好奇心です。先程の戦闘でのあなた達を見ていると気になってしまったので」
101 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:33:00.01 ID:JyPN2GjWo
提督「……」
提督(うーむ、どうしたものか)
提督(明らかに怪しいよな、フェイの知り合いって所から既に……それはないか)
提督(しかし好奇心ってのはないな、裏にどんな目的があるのやら)
提督(……その辺は考えてもしょうがないか。考えるべきはこいつにそれを教えたときのメリットだが……)
提督「わかった。ただしそちらにも聞きたい事がある。情報交換といこうじゃないか」
シタン「よろしい。答えられる限りの事はお教えしますよ」
提督「よし。ならばこちらから聞かせてもらう。早速ソラリスについて聞かせて欲しいんだが……」
―情報交換中―
提督「つまり、この世界を牛耳っているのがシェバトとソラリスの二大国で、あんたはソラリスからやってきた。
そういうことか」
シタン「まあ、そういうことになりますね」
提督(まさかあのときのUFOが一つの国だったとは。今更だが訳の分からん世界だ)
提督「成る程、いやかなり勉強になったよ。特に『障壁』の事を教えてもらえたのは大きな収穫だ。
フェイたちがタムズの近くに突然現れたのもそいつが原因なんだろ?」
シタン「ええ、あれはゲートキーパーの暴走が引き起こした事故です」
提督「という事は、俺達が帰るのに同じ事が使えるかもしれないわけだ」
102 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:34:51.91 ID:JyPN2GjWo
シタン「……それはどうでしょう」
提督「どういう意味だ」
シタン「障壁の空間跳躍はあくまで障壁の境界を利用するものです。障壁を文字通り『壁』と捉えるならば、
その外壁を伝う所にしか飛べないのですよ」
提督「つまり、別世界に飛べるような事はない、と?」
シタン「ええ、あなたのいた世界に障壁が発生しているのなら話は別ですが」
提督「……クソ、いい案だと思ったのに。というか、あんたは本当に信じてるのか?俺のさっきの話」
シタン「まあ、嘘には聞こえませんでしたし。それに、彼女達の兵器の技術力と設計思想の不釣合いさにも説明が付きます。
何せ根底の文化、世界そのものが私達と違うわけですし」
提督「ふーん、よくわからんが、話が早くて助かるよ」
提督(変わった人、なのか?あながち好奇心から聞いたってのも嘘じゃないのかもな)
シタン「それで、これからあなた方はどうするおつもりですか?お話を聞く限り、
一所に留まるのはあまり得策ではないように思えるのですが」
提督「そうだなあ、できればシェバトかソラリスのどっちかに行ってみたい所だけど、方法が分からん。
あんたは何か知らないのか?元ソラリス人なんだろ」
103 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:41:10.49 ID:JyPN2GjWo
シタン「……いえ、知らないわけではないのですが、今の私達では到底不可能なものばかりです」
提督「そうか、それならまだしばらくはタムズ暮らしだな。どこかに行きたくたって今の俺達には後ろ盾がない。、
あそこをちょっと離れただけで補給もままならなくなっちまう」
シタン「そうですか、それでは何かいい方法が見つかったらお教えしますよ」
提督「そりゃありがたい、その時にはこちらも有力な情報を仕入れておくようにしよう」
シタン「ええ、それではそろそろ行きましょうか」
提督「ん?行くって何処へだ」
シタン「実はシグルドにあなた方をブリッジに案内するよう言われてきたのですよ。
艦の応急処置が終わる前に是非あなた方に会いたいそうですよ」
提督「シグルドっつーとさっきの話に出てたこの艦の副長か。ならすぐに行かないとな、随分と話し込んでしまったし」スッ
シタン「あなたのお仲間はどうするのですか?」
提督「その辺を見て回って来いって言っといたからそう遠くには行ってないはずだ。途中で拾っていこう」スタスタ
シタン「わかりました」スタスタ
シタン(異世界人、まさかこれほど異質な存在に出会えるとは。陛下はこのことをご存知だったのだろうか)
***
104 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:43:34.34 ID:JyPN2GjWo
〜ユグドラシル ブリッジ〜
シグルド「随分と遅かったじゃないか、ヒュウガ」
シタン「すみません、彼と少し話し込んでいまして」
シグルド「かまわん、こうなるだろうと思っていたからな。それで、君達が先程の魚雷を迎撃していた部隊だな。
私はこの潜水艦ユグドラシルの副長のシグルドだ。援護に感謝する」
提督「俺はこの子達第一艦隊を預かっている……提督だ。こちらに収容してもらえて助かったよ。
だが、俺達はタムズに飛んできた魚雷を迎撃してただけだ。そちらを援護していたつもりはないが」
北上(あ、ついに名乗るの諦めた)
シグルド「いや、水中の魚雷が減るだけでも大助かりだったよ。あれでバンスの負担が大分軽くなったのでな」
提督「そうなのか、まあ、結果的にそちらの助けになれてよかったよ。おかげで潜水艦に乗るなんていう滅多にない体験もさせてもらってるしな」
シグルド「はは、フェイ君の言ったとおり、君達は悪い奴じゃなさそうだな。タムズに着くまでの短い間だが、ゆっくりしていってくれ」
提督「そうさせてもらうよ。ところで、そのフェイはどこだ?一緒に漂流してた赤い髪の子もだ」
シグルド「……」
105 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:46:01.48 ID:JyPN2GjWo
シタン「……フェイは無事です。まもなくブリッジに上がってくるでしょう。
……共にそちらに流れ着いた彼女、エリィと言いますが、彼女は先程の戦闘で敵のギアに連れ去られてしまったのです」
提督「……おい、それってやばいんじゃないか?すぐにでも助けに行かないと」
シタン「しかし、艦がこの有様ではそうもいきません。それに、どうやら敵ギアの搭乗者とエリィは知り合いだったようです。
最悪の事態は起こっていないと考えていいでしょう」
提督「そうか、無事だといいが……。それにしても、敵の軍人と知り合いとは、あの子も妙な事情があるみたいだな」
シタン「ええ、彼女は元ソラリス軍人ですから」
提督「マジか、そんな風には見えなかったけどなあ。人は見た目に依らないって事か」
シタン「そうでもありませんよ。彼女が着ていたのはソラリス軍の軍服です」
提督「は?冗談だろ!?あんなレースクイーンみたいな格好がか!?」
シタン「え、ええ、間違いありません。しかし、レースクイーンとは?」
提督「い、いや、何でもない」
提督(あれが軍服って……確かに動きやすそうだったけどもうちょい機能面とか……)チラ
第一艦隊「「?」」
提督(ウチも他所のこと言えねえな……)
106 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:47:34.95 ID:JyPN2GjWo
シグルド「そうだ、タムズに向かう前に君に聞いておきたい。タムズというのはどういう所なんだ?
これもフェイ君の話だが、『艦長が力になってくれる』ような所らしいが」
提督「ああ、あの艦長なら間違いなく助けてくれるだろう。あそこなら資材も豊富だし、武器弾薬にも困らないはずだ」
プシュー
バルト「ただいま、シグ……うお!誰だお前ら!俺のブリッジで何してやがる!」
フェイ「……あんたは」
シグルド「大丈夫です、若。彼らは先の戦闘で魚雷迎撃に助力してくれた者達です」
提督「お邪魔している。タムズまでの間だが、世話になるよ」
バルト「なんだ、お前達がそうだったのか。悪いな、早とちりしちまってよ。さっきは助かったぜ」
シグルド「提督、紹介しよう。こちらの方が我らの主である……」
バルト「バルトだ。よろしくな」
提督「よろしく。あんたのことはそこのシタンから少し聞いたよ。それと……フェイ」
フェイ「……ん?」
提督「あんたのこともな。さっきは名前を聞く暇もなかったからな、改めて自己紹介させてくれ。
俺は提督、それと以下第一艦隊の6人だ」
金剛「ハーイ!」
榛名「よろしくお願いします」
北上「よろしくー」
大鳳「初めまして!」
夕立「っぽい」
加賀「よろしくお願いします」
フェイ「……ああ、よろしく」
提督「エリィの事も聞いたよ。俺から言えることはあまりないが、とりあえず今はこの艦の修理を考えようぜ。
助けに行くときは俺達も力になるからよ」
フェイ「そうだな。わかっているよ」
通信担当「修理班、及びおやっさんから入電、艦の応急処置が完了したそうです」
シグルド「よし、微速前進、海上都市タムズと接触する」
ジェリコ「アイアイサー!」
提督(……フェイ、か)
***
107 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/06(土) 21:54:54.26 ID:JyPN2GjWo
ちょっと短いですが、キリがいいのでここまでとします。では、また来週。
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/06(土) 22:18:01.86 ID:bKB6pAfiO
>>97
二人とも一番艦だよ
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/07(日) 01:00:03.02 ID:LaraeFdSo
ゼノとは懐かしい
紅蓮の騎士は今でも先頭BGMで俺的五指に入るくらいすき
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/07(日) 05:03:41.51 ID:QwT8K+QKo
>>108
これ
おーぷんのスレとかでも結構知らない人多いんだよなぁ
111 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:14:11.41 ID:W6GiFjDjo
お待たせしました。今週の投稿を始めます。
赤城と加賀さんの関係はこのままで行きます。全国の赤城、加賀提督の皆さん、申し訳ありません。
112 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:22:47.78 ID:W6GiFjDjo
〜数十分後〜
シグルド「よし、タムズに到着したぞ」
提督「早いな」
バルト「俺のユグドラにかかりゃ朝飯前だぜ!」
シグルド「若、はしゃぐのはそれ位にして、この船の艦長に挨拶をお願いします」
バルト「そうだな、シグ。それじゃ行こうぜフェイ」
フェイ「ああ」
シグルド「君達はどうする?」
提督「そうだな、まずはギアを持って帰らねえと」
シグルド「それなら心配ない。先程タムズに連絡を取った。今頃はあちらのギアドックに搬入されているはずだ」
提督「そうか、それなら俺達もギアドックに向かうよ」
シグルド「了解した。それではここでお別れだな」
提督「ああ、本当に世話になったな。感謝している」
シグルド「援護の礼だ。気にしないでくれ」
提督「そうだな、それじゃ縁があったらまたどこかで会おう。行くぞお前ら」スタスタ
榛名「はい、提督。シグルドさん、お世話になりました」
金剛「バーイ!」フリフリ
北上「この艦、結構面白かったよ」
夕立「またね!」フリフリ
大鳳「失礼します」
加賀「それでは」
シグルド「……やれやれ、騒がしい連中だったな」
***
113 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:27:43.60 ID:W6GiFjDjo
〜ギアドック〜
整備士「お、帰ってきたでやんすね」
提督「ああ、ギアの回収はしてくれたか?」
整備士「とっくに終わって今から整備でやんす。全く、よくもまあ酷使してくれたでやんすね、
駆動部のあちこちが浸水してるでやんすよ」
提督「う、すまん。いつのまにか敵ギアの戦闘に巻き込まれていたみたいでな」
整備士「ま、タムズを守るためだったんだからいいでやんすけどね。
そんなことじゃいつかあんたが死んじまうでやんすよ。次からは気をつけるでやんす」
提督「そうだな。できれば次がないことを祈りたいが」
整備士「わかったらほら、提督も整備手伝うでやんすよ」
提督「え?いや、ギア整備なんてやったことないぞ俺」
整備士「そんなこと言ってられないでやんす。ただでさえ『教会』のサルベージ計画の準備で人手が足りてないでやんすからね。
それに、今後ギアと付き合っていくからには整備ぐらい自分でできるようになった方がいいでやんすよ」
提督「うーん、確かにな。んじゃお前ら、そういうことだから各自で整備と補給しといてくれ。それが終わったら今日は解散だ」
加賀「……そう」スタスタ
北上「んー、それじゃ提督、お疲れー」スタスタ
金剛「オッケーデース!それじゃテートクゥ、補給が終わったら私とデートしまショー!」
榛名「!て、提督!榛名もデートしたいです!」
金剛「ワット!?いくら可愛い妹でもこれだけは譲れないネー!」
榛名「榛名も負けられません!」
大鳳「あ、あの、提督、できれば私も……」
夕立「えー、夕立も提督さんと遊びたいっぽい」
114 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:32:05.13 ID:W6GiFjDjo
提督「あーわかったわかった。それじゃ一番早く補給が終わった奴と後で一緒に広場に行くことにしよう」
榛名「!!本当ですか!?」
提督「マジだマジ。わかったらさっさと補給して来い」
夕立「わーい、行ってきます!」ピョーン
大鳳「私も負けないわ!……あら、加賀さんと北上さんの姿が見えないようだけど」
提督「あいつらならお前らが騒いでる間に補給しに行ったぞ」
金剛「シィット!こうしちゃいられないネ!テートク!また後でネー!」ダダダダ
榛名「榛名も失礼します、提督!」タッタッタッ
大鳳「この大鳳、遅れを取りはしません!」タタタタ
提督「はあ、やっと行ったか。それじゃこっちも頑張りますかね」
整備士「……提督、あんた最低でやんす」
***
〜しばらく後〜
提督「ぐぐぐ、これは、思っていた、よりも、力仕事、だな」グググ
整備士「おーい、提督」
提督「……ふう、後一本……ん?何だ?」
整備士「そこ終わったらもう上がっていいでやんすよ」
提督「え?まだシーリング作業とか残ってるんだろ。最後まで手伝うぜ」
整備士「その辺はデリケートだから素人には無理でやんすよ。いいからとっとと終わらせてデートでも何でもしてくるでやんす」
提督「ふーん、そういうものか。ならそうさせてもらうよ」
整備士「後は勝手にやっとくでやんすから、終わったら工具とかもそのままでいいでやんす」スタスタ
提督「……よし、あともう一息がんばるか」
115 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:39:45.76 ID:W6GiFjDjo
『こちらブリッジ。地下ドックに通達』
提督「ん?なんだ?」
『そっちにギアが一機行く、収容してくれ。例の漂流してたお嬢さんのギアだ』
提督「お嬢ちゃん……エリィか!自力で脱出したのか?」
作業員「おおい、聞いたなお前ぇら!ギア一機分スペース空けとけよ!すぐ来るぞ!」
ヴィエルジェ「コンチャッス」ギューン
提督「おっと、もう来たのか。確かにありゃ間違いなくエリィのギアだな」
エリィ「……」バシュウ
提督「おーい、エリィ」
エリィ「……」スタスタ
提督「よお、敵に連れ去られたって聞いてたけど、無事だったんだな」
エリィ「……ええ」
提督「そりゃよかった。そんなら早いとこフェイの所にいってやんな。メチャクチャ心配してたぞ」
エリィ「そのつもりよ。彼はどこにいるの?」
提督「あー、どこだろうな」
酔っ払い「おー?嬢ちゃんの彼氏ならさっき見かけたぞぉ?ブリッジの方に向かってたなぁ」
エリィ「そう」スタスタ
提督「あっ……行っちまった」
提督「どうも最初の時と印象が違うような……ま、疲れてたんだろうけど」
提督「っと、こうしちゃいられん、ちゃっちゃと済ませてあいつらの様子見に行かないと」
***
116 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:52:57.09 ID:W6GiFjDjo
〜少し後〜
提督「よし、これで、終わり、と!」グググ
提督「ふー、こりゃギアの操縦より大変だな。今度からはもうちょい大切に乗ってやるか」ピョン
提督「さーて、あいつらは終わらせてるかな、と」スタスタ
〜地下ドック 別区画〜
提督「おーう、補給終わったかー?」
金剛「テートクゥ!私に会いに来てくれたんですカー!?」バッ
提督「お前ら全員にな。ほれ、よそ見してると他の奴に先越されちまうぞ」
榛名「榛名、お姉様に遠慮はしません!」キュッキュッ
夕立「夕立、もうすぐ終わるっぽい!」サササ
提督「その調子で頑張れ。そうだ、妖精さんの調子はどうだ」
夕立「元気っぽい。今は砲身の歪みを直してくれてるっぽい」
提督「そりゃ良かった。こっち来たばっかりの頃は元気がなかったからなあ」
榛名「補給物資の質の違いになかなか慣れなかったそうですよ。今はもう平気だと言ってます」
提督「そうかそうか。艦載機の方はどうだ?残存は何機ある?」
加賀「流星改が31機、烈風改が38機、彩雲が10機よ」
大鳳「大鳳の残存機は流星改が27機、烈風が40機、彩雲が5機です。未帰還機、出てしまいました」シュン
提督「まあまあ、艦載機が補給できればまた妖精さんも戻ってくるだろ。それまでの辛抱だ」
大鳳「……そうですね、落ち込んでもいられませんね」
提督「そういうこと。今はこれ以上の被害が出ないようにしようや」ナデナデ
金剛「グヌヌ……シィーーーット!!」ゴシゴシゴシゴシ
北上(嫉妬でshit……これは中々)キュキュキュ
117 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 22:58:36.35 ID:W6GiFjDjo
『こちらブリッジ、地下ドックのユグドラシルが急速離脱する。非搭乗員は速やかに退去するように』
提督「今度はユグドラシルが急速離脱だあ?随分と忙しいな」カチャ
提督「こちら地下ドック、ユグドラシルに何があった?」
ハンス『提督かい?どうやらさっきの敵がまた現れたようなんだ』
提督「マジかよ!?身動きが速い連中だな」
提督(……)
榛名「提督?」
提督「先刻交戦した敵の第二波が来たらしい」
榛名「!!それじゃあ……」
提督「落ち着け、何よりも補給が最優先だ。俺は今からユグドラシルに乗りこんで状況を確認してくる。
お前らは補給が済み次第ユグドラシルを追って来い」
榛名「りょ、了解!」
提督「急げよ!」ダッ
提督(間に合うか!?)
***
〜ユグドラシル ブリッジ〜
シグルド「タムズとの接触は?」
通信手「固定アーム、リフト共に解除、出られます」
シグルド「よし、微速前進、機関長の指示には細心の注意を払え」
通信手「アイアイサー!」
プシュー
提督「間に合ったあ!」
118 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 23:22:06.74 ID:W6GiFjDjo
シグルド「君は……何故ここにいる?」
提督「敵襲だってんだろ?俺達も手貸すぜ」
シグルド「しかし」
提督「ここであいつらを何とかしなきゃ、今度はタムズもどうなるかわからんからな。
それに、あんたらにはタムズまで乗せてもらった礼もある」
シグルド「……そういうことなら、是非とも頼む」
提督「それで、状況は?」
シグルド「上空から大型ギアが一機接近中だ。あと5分もしないうちに接敵するだろう。
こちらはギアでの迎撃は可能だが、肝心のユグドラシルが戦闘速度を出せない状況にある」
提督「何があった?」
シグルド「メインエンジンのトラブルだ。修理は間に合いそうもない」
提督「まずいな、それじゃこいつはただの棺桶じゃねえか」
シグルド「そうだ。後は若とフェイ君、エリィ君にかかっている」
提督「シタンの先生はどうした」
シグルド「……銃座に回ってもらった」
提督「そうか、状況はわかった。俺は甲板であの子らの指揮をする。潜行するときは通信してくれ」
シグルド「了解した」
提督「それと、ギアと通信できるようにしたいんだが」
シグルド「ああ、この周波数でかかる」
提督「ありがとう。……フェイ、エリィ、それとバルトの若様。俺達が援護するぜ」
フェイ『!……またあんたか。何故俺達を助ける』
提督「文字通りの乗りかかった船だからな、目の前で知り合いがやられるのを黙ってみてるわけにもいかんだろ」
バルト『おいおい、理由なんてどうでもいいだろ。すまねえ、助かるぜ』
提督「ああ。敵は今のところ一機らしいが、万が一増援が来たら俺達が足止めする。まずは目の前のを全力でやってくれ」ピッ
119 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 23:38:52.75 ID:W6GiFjDjo
北上『提督ー、準備できたよ。今そっちに向かってるところ』ザザッ
提督「おう北上、こっちは接敵まで3分もない、急げよ。他の奴はどうだ?」
大鳳『大鳳、準備できました。今から出ます!』
加賀『私も出ます』
夕立『夕立もいけるっぽい!』
金剛『ノー!私はもう少しかかるネー!シット!』
榛名『……お待たせしました。榛名、出撃します!』
提督「よし。今度の敵は空から来るぞ、対空戦の用意をしとけ!空母組はまだ艦載機を出すなよ!」
***
〜洋上〜
榛名「提督、榛名です。ただ今潜水艦前に到着。金剛お姉様以外の全員揃っています!」
金剛『私も今向かっている所デース!』
提督『わかった。まずは総員、ユグドラシル正面を囲むように半円に布陣しろ。左右両端にそれぞれ加賀、大鳳。
加賀の前に夕立、大鳳の前に北上、正面に榛名だ」
榛名「了解!」ザザザ
提督『話によると敵ギアの動きはかなり速いらしい。それぞれ距離をとれ。できるだけ広範囲をカバーしたい』
加賀「提督、攻撃機を出してもいいかしら」
提督『まだ駄目だ。奴の実際の速さがどんなものか分からん。艦載機より速かったらただの的だ』
加賀「……そう」
北上「提督、私はどうするのさ」
提督『残弾は確か80%程度あったな。初撃は参加しなくていい。これも敵の機動力が分かり次第で考える』
北上「了解。ちぇ、私もいい加減撃ちたいんだけどなー」
120 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/13(土) 23:52:24.37 ID:W6GiFjDjo
提督『よし、もうすぐ来るぞ。俺は甲板で見てるからな』
榛名「そんな!提督、危険です!ブリッジにいて下さい!」
提督『あそこじゃ良く見えねえんだよ!ほら、来るぞ!もう肉眼で確認できる!』
榛名「!!あれが……」
ドミニア「貴様さえいなければ……。この、裏切り者がぁ!」
提督『対空射撃準備!撃て!』
榛名「撃ちます!」ドォン!
夕立「っぽい!」ドン!
ドミニア「ふん、こしゃくな!」ヒュン
提督(思っていたより速い!)
提督『北上、射撃許可!3人で弾幕を張れ!』
北上「やっと私の出番ですかね!」ドンドンドン!
榛名「止めます!」ドォン!ドォン!
夕立「当たれー!」ドドド
ドミニア「この弾幕の濃さ……あれは一体なんだ?」ヒュンヒュン
ドミニア(海に浮かぶ……ヒトか?あのサイズでこの威力の砲撃、何らかのエーテル能力なのか)
ドミニア(だがあれらからは何のエーテルも感じない。一体……)
ドミニア「ええい、私の目的はただ一つ!」ギュン
121 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/14(日) 00:04:51.99 ID:VJawYtGFo
提督『左舷に回った!夕立!』
夕立「駄目っぽい!速すぎるっぽいー!」ドンドン
提督(取り付かれるか!)
ドミニア「はああああ!」ガキン
フェイ「おおお!」ガキン
提督(格闘戦に入った!)
提督『射撃中止!空母組は偵察機射出、周辺の偵察に入れ』
加賀「了解」ブウウン
大鳳「出します!」ブウン
提督「他のは敵から目を離すな!隙ができたら一気に打ち込むぞ!」
フェイ「はあっ!」ガゴンガゴン
バルト「であっ!」ベシン
エリィ「ええいっ!」ゴツンゴツン
ドミニア「ちっ!流石に不利か!」スッ
提督(距離をとった!)
[火の剣]
ドミニア「ならばこれで!」ギュルギュルギュル
提督『今だ、一斉射撃!』
榛名「てぇー!」ドォン!ドォン!
ドミニア「きゃあ!」ドガァン!
[武技崩天]
フェイ「おおおりゃあ!」ドルルル
ドミニア「ぐ、ここまでか……申し訳ありません、閣下!」ドヒュウン
122 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/14(日) 00:16:50.42 ID:VJawYtGFo
フェイ「はあ、はあ」
提督『……逃げたか。加賀、大鳳、周囲の状況は?(ギアがドリルキックした……)』
加賀「上空に敵影なし」
大鳳「同じく、海上にもいないわ」
金剛「ヘーイ、テートクゥ!やっと着いたヨー!」
提督『やっとか。今ちょうど一仕事終わったところだぞ』
金剛「通信聞いてたヨー。皆さん、間に合わなくて申し訳ないネー」
榛名「そんな、謝らないでくださいお姉様」
提督『そういう事。全員無事だったんだからそれで……』
金剛「!!テートク!海中に艦影!」
提督『!!散開!』
ドオオン!
提督『うおおおあ!』グラグラ
エリィ「な、何?」
フェイ「下だ!」バシャアン
バルト「まさか、例の奴か?」バシャアン
エリィ「……」バシャアン
大鳳「提督、大丈夫!?」
123 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/14(日) 00:32:47.61 ID:VJawYtGFo
提督『あ、ああ、なんとか海に放り出されずに済んだよ。シグルド副長、今のはなんだ?』
シグルド『海中にギアが一機。恐らく先の戦闘で現れたのと同一のものだろう。今フェイ君達が応戦している』
提督『海中か。俺達じゃ太刀打ちできないな……。よし、加賀と大鳳は引き続き偵察』
加賀 大鳳「了解(!)」
提督『榛名はそのまま、金剛は後部に回れ』
榛名「はい、提督!」
金剛「了解デース!」
提督『夕立、北上はそれぞれ艦の真横に付け。増援や魚雷がきたらユグドラシルと連携して対処する。海中の変化にも気をつけろよ』
夕立「わかったっぽい!」
北上「はいはーい」
提督『それじゃ、ここからは集中力の勝負だ。変なものを見かけたらすぐ報告しろよ』
***
〜少し後〜
北上「そういえば提督さー」
提督『……ん?何か見つけたか?』
北上「いや、そういうんじゃないけど」
提督『じゃあ何だ』
北上「ほらさ、さっき整備前に皆に約束したらしいじゃん」
提督『あー、あれか。いや今それどころじゃないだろ』
北上「まあまあいいじゃん。あれって私の勝ちだよね?一番乗りでここまで来たわけだし」
提督『まあそうだな。……え、何、お前デートしたいのか」
北上「んー、別にデートじゃなくてもいいんだけどさ、たまにはぱーっと遊びたいなーと思って」
提督『……まあ、約束だからな。無事に戻れたら遊びに行こう』
北上「やりいー♪期待してるからね提督ー」
提督『わかったから目の前の事に集中してくれ』
北上「りょうかーい♪」
124 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/14(日) 00:39:38.53 ID:VJawYtGFo
提督『……はあ』
提督(フェイ達は無事だろうか)
提督(しっかし妙だな。敵襲ったってやってきたのはギア2機のみ、援護射撃すら飛んでこないとは)
ドッパアアン
北上「わああ!」
提督『うお、なんだなんだ、ブリッジ!今のは?』
シグルド『恐らく海中のギア戦の爆発だ。決着が付いたんじゃないか』
提督『……どっちだ?』
バルト『シグ、奴さんのギアは引き上げた!!早く回収してくれ!フェイがやられた!!』
提督(……ウソだろ)
125 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/14(日) 00:44:27.73 ID:VJawYtGFo
今日はここまでになります。それではまた来週。
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/14(日) 08:30:02.51 ID:183V/OE1o
乙。
127 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/20(土) 23:45:19.88 ID:ybAZkh4go
お待たせしました。今週の投稿を始めます。
128 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/20(土) 23:51:55.51 ID:ybAZkh4go
***
〜地下ドック〜
榛名「……提督」
提督「……おう」
大鳳「あの、フェイさんの容態は……?」
提督「命に別状は無い。が、意識が戻らん。原因は不明だとよ」
榛名「大丈夫でしょうか」
提督「まあ、そのうち目を覚ますんじゃないか。少なくともこのままずっとって事はないだろ」
金剛「私達、援護もしてあげられなかったネー……」
129 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/20(土) 23:58:51.34 ID:ybAZkh4go
提督「敵が海中にいたんじゃ仕方ないだろ。あの剣持ってたギアを撃退しただけでも十分だ」
北上「そんな事言ってもさあ」
提督「俺達ができることは精一杯やった、今はそれで満足するしかないさ」
加賀「起こったことは仕方が無い、と?」
提督「そうだ、これまでだってそうしてきただろ。それに今だってそんなこと気にしてられる状況じゃないんだぜ」
北上「そうだね、またあのギアが襲ってくるかもしれないし」
提督「そういうこと。あいつらの動きの早さなら今日中にもう一回きてもおかしくないくらいだ。さっさと補給しちまおうぜ。俺も手伝うから」
皆「はい!」
***
130 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 00:18:33.89 ID:buhN8nD0o
〜次の日 物資搬入口〜
提督(結局、あれからソラリスの襲撃はなかった)カキカキ
シグルド「やあ、提督」
提督「シグルド副長、こんな所にどうした」
シグルド「君を探していたんだ。報告したい事があってね」
提督「俺に?一体なんだ」
シグルド「フェイ君のことだ。先ほど『教会』の人間と話をつけてね、彼らの施設で治療をさせてもらえる事になったんだ」
提督「よかったじゃないか。そこなら治るんだろう?」
131 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 00:25:36.54 ID:buhN8nD0o
シグルド「断言はできないが、彼らの技術は我々の数段先を行っている。恐らく大丈夫だろう」
提督「そうか。で、いつ発つんだ?」
シグルド「もう間もなくだ。フェイ君をこちらに移送出来次第出発する」
提督「という事は、今日のこれは別れの挨拶って訳か」
シグルド「そうなるな。君達には大きな借りができた。いつか必ず返すと約束しよう」
提督(礼ならいらん、といつもなら返すところだが)
提督(この機会を逃す手はない、か)
提督「なら、少し頼まれて欲しいんだが……」
***
132 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 00:35:05.12 ID:buhN8nD0o
提督(……大事な事とはいえ、相手の良心につけ込んだようで心が痛むな)テクテク
夕立「あ、提督さん!おーい!」ブンブン
提督「ん、皆揃ってどうした。周囲の偵察は終わったのか」
加賀「先ほど終わって補給を済ませてきました」
金剛「それで今からフェイのお見舞いに行こうと思ってたんデース」
榛名「提督もご一緒にどうかと思い、今から探そうとしてたんですよ」
北上「ま、やっぱりちょっと気になるからねー」
提督「あー、フェイならもうタムズにはいねえぞ」
大鳳「どういうことでしょう」
提督「『教会』の連中と話をつけたらしくてな、奴らの本部で治療を受けさせてもらえるらしい。
さっき出発するっつってたからな、今頃はユグドラで海の上だろうよ」
133 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 00:45:26.37 ID:buhN8nD0o
夕立「そこならあの人治るっぽい?」
提督「俺も同じ事聞いたが、多分大丈夫だろうってさ」
榛名「よかった……」
提督「ま、フェイのことはユグドラの連中に任せて、俺達はこっちでやることをやっちまおう」
加賀「そうね。それでは提督、今からギアの操縦訓練をしませんか。私も手伝いますから」
提督「お、いいのか?」
加賀「ええ。また前回のようになっても困りますから」
提督「そうだな、それじゃよろしく頼むよ」
134 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 00:53:44.17 ID:buhN8nD0o
金剛「ヘーイ、テートクゥ!その後で私達とティータイムにしまショー!」
提督「ティータイム?紅茶なんてこっちに来てからお目にかかったこともないぞ」
金剛「フフーン、確かにタムズには無かったネー」
提督「どういう意味だ?」
榛名「ユグドラシルに滞在しているときに、メイソンという方が紅茶を分けてくださったんです」
提督「メイソン……ああ、あの執事の。全く気づかなかったな」
榛名「どうでしょう、提督」
提督「いいね、是非とも頂くよ」
135 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:06:23.42 ID:buhN8nD0o
金剛「決まりネー!それじゃテートク、待ってるからネー」
榛名「訓練がんばってください、提督!」
北上「私はお昼寝でもしようかね」
夕立「夕立もちょっとおねむっぽい」
大鳳「私はドックで艦載機の整備をしてますね」
提督「じゃあ今日はこれで解散ってことで。それじゃ加賀さん、行こうぜ」
加賀「ええ」
***
136 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:20:24.05 ID:buhN8nD0o
〜しばらく後〜
提督「あ゛ーケツ痛え……ギアのシート堅すぎだろ」
提督「サルベージ当日はあの中に何時間もいなきゃならんのか……絶対クッション持って行こう。うん」
提督「と、ここだな」コンコン
提督「おーい、金剛、榛名、俺だ」
金剛「入ってきてくだサーイ!」
提督「おう」ガチャ
提督「……あれ、金剛、榛名、どこだ?」バタン
137 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:28:53.16 ID:buhN8nD0o
金剛「ここデース!」ガバッ
提督「うおっ!」
金剛「ンー、テートクゥー」ギュー
提督「お前、何してんだ」
金剛「……」
提督(……黙ってろ、と)ナデナデ
金剛「……ン」スッ
提督「もういいのか?」
金剛「イエース!これでしばらくは禁断症状に悩まされないネー!」
提督「何の事だ、というか、榛名はどうした」
138 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:51:18.01 ID:buhN8nD0o
金剛「ハルナはティータイムの準備ネー。もうすぐ戻ってくる筈デース」
提督「あ、ちゃんとお茶はあるのね」
榛名「お待たせしました、金剛お姉様……あ、提督、いらしてたのですね」
提督「ああ、お邪魔してるよ」
金剛「それじゃハルナ、後は私がやっておくから、次はハルナのターンネー」
提督「ターンって一体何の……あー、そういう」
榛名「あの、金剛お姉さまはもう……」
提督「まあ、さっきここに来た直後に」
榛名「榛名もできればお願いしたいのですが……」
提督「……構わねえよ、ほら」スッ
榛名「では、失礼しますね」ギュ
139 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 02:10:22.12 ID:buhN8nD0o
提督「……」ナデナデ
榛名「提督、あったかいです」
提督「初めてみたいな反応しないでくれよ、恥ずかしくなってくる」
榛名「こっちの世界では初めてですよ」
提督「なんだそりゃ」
榛名「……」
提督「……」
榛名「……」スッ
提督「もういいのか?」
榛名「はい、ありがとうございました、提督」
提督「よし、じゃあお茶にしようか」
榛名「ええ!」
140 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 02:36:05.68 ID:buhN8nD0o
金剛「ン、二人とも、フィニッシュですカー?」
榛名「はい、最後は任せっきりにしてしまって申し訳ありません、お姉様」
金剛「ノープロブレムネー!ほらテートクゥ!そんなとこに立ってないでシッダンネー!」
提督「ああ、それじゃ失礼して」ガタン
榛名「それでは、榛名がお入れしますね」コポコポ
榛名「どうぞ、お姉様、提督」
金剛「センキュー、ハルナ!」
提督「ありがとな。……お、中々いい香りじゃないか」
金剛「イエース!あのバトラーの格好は伊達じゃなかったって事デスネー!」ゴクゴク
提督「はは、あの格好は確かに凄かったな。まさに執事って感じで」ゴクゴク
榛名「あの、提督」
提督「ん?どうした」
141 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:00:52.50 ID:buhN8nD0o
榛名「これからどうするおつもりですか?タムズに滞在してしばらくになりますが、私達の世界に帰る手掛かりは全く見つかっていません。
そろそろ次の手を考えたほうが……」
提督「んー、まあ確かに、サルベージ計画が終わったあたりで別のアクションを起こしてもいいかと思い始めてはいるよ」
金剛「どうするつもりデース?」
提督「一番に思いつくのは、タムズを離れて自分の足で世界を回る事だな」
金剛「ワーオ!とっても楽しそうネー!」
榛名「でも提督」
提督「ああ。そうなると補給が問題になってくる。オイルその他はともかく、弾薬だけは他じゃ中々手に入らないだろうな」
金剛「それじゃ私達はずっとここにいるしかないんですカー?」
提督「まあそう焦るな。その点に関してはちょっと考えがある」
142 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:16:33.87 ID:buhN8nD0o
榛名「それは一体……」
提督「秘密だ。その時が来たら話すよ」
金剛「エー!プリーズテルミー、テートクゥ!」
提督「駄目だ。正直、うまくいくかどうかわからないからな」
榛名「そうですよお姉様、あまり提督を困らせてはいけません」
金剛「ウー……絶対に今度教えてくださいネー?」
提督「ああ、約束だ」
金剛「なら許してあげマース!」
143 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:35:07.79 ID:buhN8nD0o
提督「そりゃよかった。榛名、おかわりくれ」
榛名「あ、はい!」コポコポ
提督「ん、サンキュ。相変わらず榛名は紅茶淹れるのがうまいな」
榛名「ふふ、ありがとうございます。提督がお望みなら毎日淹れて差し上げますよ」
提督「うーん、毎日は流石にな……。たまにはコーヒーも飲みたいし」
金剛「ワット!?今何て言いましたテートクゥ!」
提督「いややっぱコーヒーって気分の日も」
金剛「ノー!いくらテートクでもあんな泥水を飲むことは許せないネー!」
提督「お、落ち着け金剛。別にお前が飲むわけじゃないんだから」
金剛「ノーったらノーデース!テートクゥ!今すぐこれまで飲んだ全ての泥水を吐き出すネー!」ガシィ
提督「だあああ暴れるな!そんなの無理なんだからイタタタタ!噛むな!」ギャーギャー
榛名(……コーヒー、淹れられるようにしておきましょう)
***
144 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:37:06.01 ID:buhN8nD0o
今日はここまで。遅くなってしまい申し訳ありません。
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 04:34:28.44 ID:3CegOum20
艤装のリミッターを解除すれば、艦娘もハイパーモードになれる可能性
エーテル機関を搭載すれば色々と使えるだろうか?
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 07:38:05.46 ID:uXOdaApUo
乙でした。
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 11:38:42.91 ID:ZDFG+8VSo
艦娘に技を習得させるためつちのこ相手に□△○ボタンを押し続ける日々が始まるお(´;ω;`)
乙
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 12:13:45.18 ID:uXOdaApUo
つちのこ肉を毎日食う加賀さん。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 12:48:33.88 ID:DE88Dn9co
乙
150 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/27(土) 23:56:19.89 ID:dyacDEuqo
お待たせしました。今週の投稿を始めます。
151 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:06:55.04 ID:EwZcKBYCo
〜数日後〜
夕立「ぽいー」ゴロン
夕立「ぽいー」ゴロン
夕立「……はふう」
提督「何してんだ、こんなとこで」
夕立「あ、提督さん。見ての通りのお昼寝タイムっぽい」
提督「こんなかったい甲板のど真ん中でか?部屋で寝れば良いだろ」
夕立「あそこは昼間でも暗いからイヤっぽい」ゴロン
提督「小さい窓が一つ付いてるだけだからな。にしてもこんな所で寝ることはないだろ。ガラの悪い奴に攫われちまうぞ」
夕立「そんな奴らは返り討ちにしてあげるっぽい」ゴロン
提督「……ぬう」
夕立「……ふわあ」
提督(なんかに似てると思ったらあれだ、実家の犬にそっくりなんだな。寝そべり方とか)
提督「まあ、そういうことならいいけどよ。ギアの邪魔にだけはならないようにな」
夕立「はーい」
152 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:15:41.89 ID:EwZcKBYCo
提督「んじゃ、俺は作業に戻るわ」
夕立「行っちゃうの?」
提督「休憩がてらの散歩だったからな。そろそろ戻らないといかん」
夕立「……提督さん」
提督「ん?」
夕立「ここ」ポンポン
提督「ここ?」
夕立「一緒にお昼寝しましょ?」
提督「そうしたいのは山々だがなあ」
夕立「むー、提督さん、最近全然遊んでくれないっぽい。鎮守府にいた頃はもっと遊んでくれたのに」
提督「そりゃ仕方ねえだろ。あっちの時よりもずっと忙しいし」
夕立「大規模作戦の時よりも?」
提督「うぐ、それは、まあ、作戦中のほうが忙しかったかな」
夕立「でも提督さんは作戦中に夕立と遊んでくれてたよ?」
提督「……そうだったな」
153 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:28:52.72 ID:EwZcKBYCo
提督(しまったな、司令官としての仕事をすっかり怠ってしまった)
提督(何よりもまずこの子らをしっかりフォローしてやらなきゃならなかったのに、多分大丈夫だろうで済ませちまった。
加賀さんがああなった時点で、だな)
提督(そう考えてみると、こないだの金剛と榛名もそうだったのかもしれない)
提督(それぞれにキチンと話、しないとな)
提督「……わかったよ、俺も毎日作業作業で疲れてたところだ。一緒に寝るか」
夕立「うん!それじゃ早速、夕立の隣に寝るっぽい!」
提督「それじゃお邪魔して、と」ゴロン
提督「あー、海風が気持ち良いな」
提督(背中めっちゃ痛いけど)
夕立「気持ちいいっぽーい」
提督「確かに、暗い部屋で寝るよりはいいかもな」
夕立「でしょ?」
提督(このかったい布団を除けば、だけど)
154 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:40:49.29 ID:EwZcKBYCo
夕立「提督さん」
提督「ん?」
夕立「腕、貸してほしいっぽい」
提督「腕?ほらよ」スッ
夕立「っぽい」ポフッ
提督「……あー、流石にこれは恥ずかしいんだが」
夕立「何が?」
提督「それだよそれ、腕枕」
夕立「誰も見てないからいいっぽい。このままだと頭が痛くなっちゃうし。っぽい」
提督(やっぱり床固いの気にしてんじゃねえか)
提督「……まあ、いいか」
夕立「いいっぽい」フワア
155 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:50:52.33 ID:EwZcKBYCo
提督「それにしても、海ってのはあっちでもこっちでも変わらんな」
夕立「そんなことないっぽい。海のにおいが全然違うっぽい」
提督「え、マジ?どう違うんだ」
夕立「うーん、あっちの海はお魚がいっぱいいるにおいがしたけど、こっちの海は機械のにおいが強いかも」
提督「……ふーん、俺には全く分からん」スンスン
夕立「提督さんからは提督さんのにおいがするっぽい」スンスン
提督「そりゃ俺は俺だからな」フフン
夕立「……ついでに他の女のにおいもするっぽい」
提督「……い、いつもの事だろ、はははは」
夕立「むー!」グリグリ
提督「あででで、頭でぐりぐりするんじゃねえ。床固いんだから」
156 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:01:23.81 ID:EwZcKBYCo
提督「そ、それよりもさ、あっちの奴らがどうなってるか心配じゃないか?」
夕立「何のこと?」
提督「いやほら、時雨とか春雨とか、鎮守府の奴らは大丈夫かなーって」
夕立「全然気にしてないよ?」
提督「え?」
提督(あれ?)
夕立「あっちにはいっぱい仲間が残ってるでしょ?敵が攻めてきても絶対に負けないっぽい。むしろ時雨たちが夕立たちを心配してると思うっぽい」
提督「そ、そうだな。早く帰ってみんなを安心させないとな」
夕立「っぽい!」ゴロン
提督(……俺、心配し損じゃねーか!というか大人か!この子は!昼寝ワン公なのに!)
夕立「〜♪」ゴロゴロ
提督「……ま、いいか。今度こそ大丈夫そうだし」
〜その頃 地下ドック〜
ギア整備士「提督の奴、全く帰ってこないでやんす。やっぱり最低でやんす」
***
157 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:13:02.93 ID:EwZcKBYCo
〜数日後 海上〜
提督「よっと」ガッコンガッコン
提督「よし、と。こちら4番機、ロープ固定完了だ」
クレーン担当『よーし、それじゃ引き揚げるぞお!』
1番機『よし、ギア班は下がれ!』
提督「了解、っと。うーん、サルベージ作業をする分には問題なく動かせるようにはなったな」ガコガコ
提督「次は戦闘機動か。また加賀さんに手伝ってもらわないとな」
158 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:20:00.87 ID:EwZcKBYCo
金剛『ヘーイ、テートクゥ!』
提督「っ!!」キィィン
金剛『そっちは順調ですカー!?海上はグッウェザーアンドウィンドレスネー!』
提督「あー、金剛、金剛、俺の鼓膜を破る気がないんなら今すぐ声の音量を落としてくれ。あとお前の役目は天候観測じゃねえ、索敵だ」
金剛『オウ、ソーリー。もちろん敵の方もナッシングネー!』
提督「了解、そのまま頼むぜ。今の俺じゃデスサイズの一匹にでも来られたらお陀仏かも分からんし」
金剛『それは大変デース。そうならないようにこの金剛、プリンセスを守る立派なナイトを全うしてみせマース!』
提督「俺が姫かよ。まあなんでもいいや、しっかり頼むぜ」ハハ
提督(金剛は……実際どうなんだろうな。霧島と比叡を心配してそうな気もするし、夕立と同じように心配してない気もする)
提督(結局、話してみないと分からない、か。サルベージ計画が終わったあたりでちょっと話してみるか)
***
159 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:31:09.72 ID:EwZcKBYCo
〜しばらく後 地下ドック〜
ギア整備士「お疲れでやんす、提督」
提督「ああ。今回はやらかしてないから安心してくれ」
ギア整備士「そのようでやんすね。この様子じゃ軽い整備だけで終わりそうでやんす」
提督「それなりに丁寧に扱ったからな。操縦の方も大分上達した気がするぜ」
ギア整備士「油断したらダメでやんすよ。人間、上達したてが一番ミスするものでやんすから」
提督「肝に銘じておくよ」
ギア整備士「それじゃもう上がっていいでやんす」
提督「……サルベージ計画は明日だぜ?今は猫の手でも借りたいんじゃないのか」
ギア整備士「もう準備は粗方終わってるでやんす。提督こそ、明日に備えてもう休んだほうがいいでやんすよ。
明日は普段の何倍も重労働になるでやんすから」
提督「ありがとう。それじゃ後は頼むぜ」スタスタ
提督「うーん、思いがけず暇が出来たが……晩飯まで寝るか」スタスタ
提督「ん?あれは……」
160 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:38:58.21 ID:EwZcKBYCo
加賀「……」カーンカーン
加賀「……」カンッカンッ
加賀「……」ガァンッガァンッ
提督「何やってんだ、加賀さん」
加賀「提督」
提督「……んー、こりゃあ」
加賀「艦載機を、自作できないかと思って。妖精さんと試していたの」
提督「よく出来てるじゃないか。見た目は完全に烈風だな。これ使えるのか?」
加賀「駄目ね」
提督「ま、そんなとこだろうと思ったぜ。妖精さんも乗ってないしな。何が問題なんだ?」
加賀「こちらの世界の材料では内部の精密部品、特にエンジンが作れないそうよ」
161 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:46:47.29 ID:EwZcKBYCo
提督「エンジンか。……ん?そういや艦載機ってどうやって動いてるんだ?艦娘に燃料を補給したことはあっても、艦載機にはしたことねえぞ」
加賀「今までは発艦時に私達の燃料を少しだけ持っていくようになってたわ」
提督「じゃあ今は?スレイブジェネレーターからはどうやってるんだ」
加賀「わかりません。今までと同じようにしたら動けるらしいのだけれど、どうやって動いているかは理解できていないわ」
提督「つーことは、例え材料が揃ったとしても、既存の製造方法では艦載機は補充できないのか?」
加賀「恐らくは……」
提督「うーん、案外面倒なことになったな。ただ同じものを生産するだけじゃ駄目だとは」
加賀「……」シュン
提督「っ!ま、まあまあ、そんな悲しい顔すんなって。要するにスレイブジェネレーターからエネルギーを移せればいいんだろ?
この世界にならどこかにあるはずだって」
提督(その顔は反則だろ……)
加賀「……そうかしら」
提督「あんな馬鹿でかいロボットが当たり前にある世界なんだ。ちっちゃい飛行機に積むエンジンぐらい絶対あるって。
それよりほら、明日は一大イベントなんだ、今日はもう休もうぜ」
加賀「そうね、そうします。……提督」
提督「ん?」
加賀「期待していますから」スタスタ
提督「……やれやれ」
***
162 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:52:00.54 ID:EwZcKBYCo
今日はここまで。
スクエニの新作オンゲでゼノギアスのコラボがあるようですね。PV見ましたがフェイたちに新しいボイスが生まれただけでも落涙ものでした。
それではまた来週。
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/28(日) 08:13:23.65 ID:22Zgrosg0
マジかそれ
乙
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/28(日) 14:57:01.40 ID:dnwNzIubo
乙。
165 :
◆Idq7VgawO2
[sage]:2016/03/05(土) 22:33:10.54 ID:sVAyg/xco
お待たせしました。今週の投稿を開始します。
166 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:36:06.13 ID:sVAyg/xco
〜次の日〜
提督「くあ……ねみい」スタスタ
提督「色々と考えてたら良く眠れなかった……子供か俺は……ふああ」
提督「いかんいかん、今日に限ってこれはまずいぞ。とりあえずメシでも食ってくるか」「提督」
提督「その後にコーヒーでも一杯飲めば……また金剛に何か言われそうだな」「あ、あら?提督?」
提督「ま、その時はその時だな。今はそんなことより……」
大鳳「もう、提督!」ガシッ
提督「うおっ!?た、大鳳か!いつの間に」
大鳳「ずっと呼んでましたよ、提督。それなのに提督が気づいて下さらないから……」
提督「う、悪かった。ちょっと寝不足でな」
大鳳「大丈夫ですか?今日は提督もギアで作業するんですから、万全の状態で臨まないと怪我してしまいますよ」
167 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:38:34.86 ID:sVAyg/xco
提督「ああ、それで今から気付けにメシでも食おうと思ってたんだ。大鳳もメシか?」
大鳳「いえ、私は今から朝の走りこみに行こうとしていた所です」
提督「お、なんだ、こっちの世界でもやってたのか」
大鳳「はい。と言っても、再開したのはつい最近からなんですけどね。そうだ、提督も一緒に走りませんか?
きっといい目覚ましになりますよ」
提督「うーん、流石に朝っぱらから走るのはなあ。この後に大仕事が待っているわけだし」
大鳳「軽く走るだけなら大丈夫ですよ。それに、軽く運動してからのほうがご飯もおいしいですよ」
提督「……確かに、そりゃ魅力的だな。よし、それなら一緒に走るか」
大鳳「はい!」
168 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:43:49.33 ID:sVAyg/xco
〜甲板〜
大鳳「……」タッタッタ
提督「……」タッタッタ
大鳳「……」タッタッタ
提督「……」タッタッタ
大鳳「……ふふっ」
提督「ん?どうした、大鳳」
大鳳「ふふふ、だって、提督、その服……」
提督「し、しょうがねえだろ。動きやすい服なんてこれしかなかったんだからよ」E.舞闘着
大鳳「ふふ、も、申し訳ありません。提督の服を、笑うような、真似をして、ふふふ」
提督「ったく、確かに似合ってねえからいいけどよ……ん?」
提督「おい大鳳、あれ見てみろ。向こうの海」
大鳳「ふふふふ……はい?あっ……」
ザザザ
大鳳「わああ、凄い数ですね!」
169 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:47:45.62 ID:sVAyg/xco
提督「ああ、話には聞いていたが、こんなにたくさんのサルベージ船が来るとはな。『教会』の奴ら、ここら一帯の全員に声
掛けたんじゃねえか?」
大鳳「これだけ人が集まればどんな大物でも発掘できそうですね」
提督「全くだ。というか、『教会』は一体俺達に何を発掘させようとしてるんだ?これだけの数だ、ただのギア発掘って筈は
なかろうよ」
大鳳「いえ、私にも……」
提督「だよなあ」タッタッタ
***
提督「……ふう、こんなもんかね」スタスタ
大鳳「丁度一周、ですね。お疲れ様です」
提督「ああ、大鳳もな。おかげですっきりしたよ。誘ってくれてありがとう」
大鳳「そそそそんな、私はただ提督の為を想ってした事なので、その、お礼などしていただく必要は……」
提督「まあそう言うなよ。それより、ほら」スッ
大鳳「?」
提督「今日は一日気合入れていこうぜ」
大鳳「……はいっ!」パンッ
提督「よし!それじゃメシの前に着替えないとな。他の連中に見られたらかなわん」スタスタ
大鳳「もしかしてその服、誰にも見られたことないんですか?」
提督「そうだな、ちょっと前に買ったきりでしまってあったし、見たことあるのは大鳳だけだな」
大鳳「(私だけ……)そうですね、早く着替えてきたほうがいいですよ。他の人には見られたくないですからね。絶対に」
提督「???」
***
170 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:50:13.49 ID:sVAyg/xco
ギア整備士「それじゃ提督、こいつを向こうのドックに頼むでやんす」
提督「わかった……よっと」
ギア整備士「落とすんじゃないでやんすよ。大事な道具でやんすからね」
提督「そんなヘマしねえって」スタスタ
提督「向こうのドック向こうのドック、と」スタスタ
ザワザワ
提督「……随分人が増えたな。賑やかなのはいいが、歩きづらくてかなわんなこりゃ」ソロソロ
提督「はいはい、ちょっと通りますよ、ちょっと通りますよっと。……うわっ」ドン
「ギャッ」ドスン
171 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:54:44.47 ID:sVAyg/xco
提督「あー悪い、大丈夫か?」
イルカ少年「いてて……大丈夫や。それより兄ちゃん、気い付けえよ」スクッ
提督「ん?お前、ハンス副長か?いつの間にこんなに縮んだんだ」
ランス「何言うてんねん兄ちゃん、わいはランスや。人の名前間違えたらあかんで」
提督「ランス?えーと、いや、重ね重ねすまないな。そっくりな知り合いと間違えたみたいだ」
ランス「まあええわ、許したる。それより兄ちゃん、この船のモンか?」
提督「あ、ああ。そうだが」
ランス「そら良かった。甲板に行きたいんやけど、道はどっちや?」
提督「ああ、それならこの道を行った所に昇降機がある。それで1Fに行けばいい」
ランス「あっちか、助かったわ。全く、この船ときたら無駄に広くてあかんわ」
提督「はは、確かに一見さんは迷うだろうな。甲板へはおつかいか?」
ランス「そうや。母ちゃんに頼まれ……って何言わすねん!兄ちゃんには関係ないやろ!ほなな!」タッタッタ
提督「……まさか、イルカ亜人ってみんなあの顔なのか?」
***
172 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:00:52.92 ID:sVAyg/xco
〜しばらく後 甲板〜
北上『……で、発掘現場まではあとどれくらいだって?』ザザ
提督「あと1時間もないそうだ。そっちの首尾はどうだ?」
北上『予定通り進んでるよー。他の船との連携も思ったよりうまくいってるし、こりゃ案外楽な仕事になるかもね』
提督「あんまり油断するなよ?他の奴らも分かっているとは思うが、今集まってる連中ってのは、普段は海のお宝をタムズと
取り合う、言わばライバルだ。
ヘタに刺激したりしないように。あくまでお行儀よくやってくれ。わかったな?」
榛名『もちろんです』
加賀『ええ』
大鳳『心得ています!』
金剛『オフコースネー!』
夕立『がんばるっぽい!』
提督「……よし、俺もそろそろギアの準備しとくか」スタスタ
……
スウウ
提督「ん?急に日陰に……」クルッ
提督「……なんだありゃあ」
カッ!
提督「っ!!」ブワァ
***
173 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:03:22.06 ID:sVAyg/xco
「提督」「提督」「提督」「司令官」「提督」「提督さん」「司令官」「提督」「てーとく」「司令官」「クソ提督」「提督」「提督」「提督」「提督」……
『……く、……いとく、提督、提督!!』ザザ
提督「う、ぐ……」
榛名『提督!大丈夫ですか!提督!応答してください!提督!』
提督「……榛名、か」
榛名『提督!無事だったんですね。よかった……』
提督「人生初の走馬灯を体験する羽目にはなったが、どうにか生きてるよ。それより状況はどうだ」ムクリ
榛名『わかりません。空に浮かんでいるあれがいきなり光ったと思ったら、周りの船が何隻かなくなってて……。
今、海上の皆さんで救助に当たっている所です』
提督「そうか、わかった。引き続き救助を続けてくれ。現状、空を飛んでるあのクソ野郎はどうしようもない。
光線が直撃しない事を祈るしかないな」
提督(今の攻撃、いつか鎮守府に助っ人で来ていた霧の艦隊の攻撃に似ていたが……まあ、どちらによ対処のし様はない、か。
しかし、なんでまた急に攻撃なんてしてきた?サルベージ計画と関係あるのか?それとも……)
174 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:04:28.89 ID:sVAyg/xco
「うぇ、死霊だあ!!」
提督「!!」バッ
死霊「オオオ」ズズズ
提督「総員、対空警戒!あの野郎が死霊出してきやがった!」
金剛『ワット!?』
提督「金剛、榛名は救助活動をやめて射程内の死霊を残らず撃ち落せ!」
榛名『りょ、了解!』
金剛『榛名、私に続くネ!』
175 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:05:13.73 ID:sVAyg/xco
提督「加賀と大鳳は艦載機を全部出したら救助活動だ!ボートか何か引っ張って片っ端からタムズに連れて来い!」
大鳳『そ、そんな急にボートを見つけろだなんて』
提督「作業用のロープでもなんでもいい!とにかくなんとしても引っ張って来い!」
加賀『やります』
大鳳『は、はい!』
提督「夕立と北上はそれぞれ救助活動の護衛と支援だ!北上も好きなだけ撃て!弾切れしたって構わん!」
夕立『了解!』
北上『わかった!』
提督(クソったれめ。一体どうなってんだ?)
***
176 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:08:27.27 ID:sVAyg/xco
物凄く短いですが、今日はここまでです。
4月までは忙しいのでこんな感じになると思います。申し訳ありません。
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/05(土) 23:12:18.31 ID:LzAbheD+0
おっけー
楽しそうな走馬灯だな提督さん……
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/05(土) 23:42:41.60 ID:9G0qTwYMo
乙。
ペース配分大事。
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/06(日) 01:25:41.57 ID:KgclYMLoo
乙です
180 :
◆Idq7VgawO2
:2016/03/12(土) 20:58:20.38 ID:rQAqhe8Po
本日予定していた投稿ですが、急用の為遅れます。もしかしたら明日になるかもしれません。待っている皆様には申し訳ありません。
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 21:56:09.74 ID:eiKfY8BU0
待ってる
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 23:19:05.85 ID:9k5UdTTno
了解。
183 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:37:03.62 ID:NoJtsa2Do
大変お待たせしました。今週の分を投稿しておきます。
184 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:38:59.10 ID:NoJtsa2Do
提督(inギア)「ぬぬ……」ガチャガチャ
大型ウェルス「ヴォオオ」ググ
提督「っせい!」ブン
大型ウェルス「ヴォアア」ポーン
提督「金剛!榛名!」
金剛「ファイヤー!」ドォン
榛名「はい!」ドォン
大型ウェルス「オオオオオ……」シュウウ
提督「……これで全部か?」
金剛『ウーン……イエース!周囲に敵影ナッシンネー』
提督「……だあー!やっと終わったか。みんなお疲れさん」
榛名『提督こそお疲れ様でした。タムズの被害はどうでしたか?』
提督「船の損傷は軽いな。まあ、航行に支障はないだろ。人的被害のほうはまだなんとも言えんが、確認している限りでは怪
我人が数十人、死者も……まあ、少しは見た」
榛名『そんな……』
185 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:40:43.52 ID:NoJtsa2Do
大鳳『あの、私たちが救助した方々は……?』
提督「ああ、そっちは心配ない。全員キッチリ収容したし、死人もなしだ」
加賀『そう……』
提督「おっと、これ以上の詳しい話は後だ。とりあえずみんな戻って来い」
加賀『わかりました』
提督「……ふう」
提督「しっかし、一体なんだったんだ?連中、多分ソラリスの奴らなんだろうが、俺達を攻撃して一体何のメリットがあるっ
てんだ」
提督「初っ端砲撃してきた丸い奴はいつの間にかいなくなってるし、第一、俺達を本気で潰すつもりならずっと砲撃だけやっ
てりゃよかったはずだ」
提督「……結局、考えてもしょうがない、か」
***
186 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:41:09.66 ID:NoJtsa2Do
提督「……」バシュ
ギア整備士「お疲れ様でやんす」
提督「ああ、そっちも無事だったか」
ギア整備士「当然でやんす。ま、ウチのが何人か怪我したでやんすけどね。それよりも、早いとこあのお嬢ちゃん達の所に行
った方がいいでやんすよ」
提督「ああ、そのつもりだが。なにかあったのか?」
ギア整備士「なんだか向こうで揉めてたでやんす」
提督「……マジか」
ギア整備士「マジでやんす。こいつの整備はやっとくから早いとこ行くでやんすよ」
提督「すまん、頼む」
ギア整備士「……どうにも苦労の絶えない男でやんすね」
***
187 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:41:36.43 ID:NoJtsa2Do
提督「おーい、お前ら!」
金剛「あ、テートク!丁度いい所ニ!」
提督「おう金剛、どうかしたか?」
金剛「アレ、何とかして欲しいネー!」
提督「……アレか」
夕立「もう!誤解はやめて欲しいっぽい!」
ランス「嘘付け!お前母ちゃんいじめる気だったやろ!」
夕立「違うっぽい!ちょっと励ましてあげようとしただけっぽい!」
ランス「そんなのに騙されんで!」
アンナ「……」
188 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:42:06.07 ID:NoJtsa2Do
提督「あの子は……」
加賀「先ほど救助した家族です。大破した船に乗っていたのを発見しました。ただ、その時には父親はもう……」
提督「……成る程」
夕立「いい加減にするっぽい!」
ランス「なんやと!」
提督「そこまでだ、二人とも」
夕立「あ、提督さん!」
ランス「あん?兄ちゃんは……」
提督「よお、また会ったな」
夕立「提督さん、聞いて欲しいっぽい!この子ったら」
提督「まあ待て、大体の事情は聞いてる。君、ランスだったか。ここにいる誰も母ちゃんをいじめたりはしないぞ」
ランス「嘘や!さっきあの姉ちゃんがいじめとった!」
加賀「……」
189 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:42:44.70 ID:NoJtsa2Do
提督「加賀が?何をしたってんだ?」
ランス「母ちゃんが父ちゃん抱えとったのを無理矢理引っぺがして、おまけにそのまま母ちゃん連れて行ったんや!」
夕立「それは加賀さんだって……」
提督「ストップ、夕立。ランス君、話はわかった。続きはお母さんを休ませてからにしよう」
ランス「……母ちゃんを?」
提督「ああ。君のお母さん、さっきから酷い顔色だぞ」
ランス「……!!母ちゃん、大丈夫か!?」
提督「ほら、とりあえず医務室まで行こう。お母さんも、それでよろしいですね?」
アンナ「……え、ええ」
提督「それじゃ行こうか。お前らは補給しててくれ。話が終わったら戻るよ」
ゾロゾロ
190 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:43:12.26 ID:NoJtsa2Do
金剛「行っちゃいましタ……」
夕立「大丈夫?加賀さん」
加賀「ええ、大丈夫よ」
北上「まあ、あんなことがあったんじゃね。子供には辛かったでしょうよ。あんまり気にしないほうがいいよー」
夕立「それでもあの言い方はないっぽい!加賀さんだって精一杯がんばったのに!またあんな事言ってきたら……」
大鳳「駄目ですよ。折角提督が引き受けてくださったのに」
金剛「そうデース!そんなことしたら提督の立つ瀬がありまセーン!」
夕立「う、わかったっぽい……」
榛名「そうですよ。さあ、皆さん、提督の言いつけどおりに今のうちに補給をしてしまいましょう!」
加賀「そうね。敵の様子が分からない以上、まだ油断はできないわ。急ぎましょう」
金剛「イエース!すぐ終わらせて色んなところをヘルプしないとデース!」
大鳳「まずは残存機数を数えないと……」
北上「あ、私も残弾確認しないとかー。結構使っちゃったからなー……」
***
191 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:43:51.40 ID:NoJtsa2Do
提督「それじゃ、後頼みます」
医者「いいからとっとと行け。ただでさえ狭い部屋なんじゃから」
提督「はい、それでは」ガチャ
提督「……はあ、一通り喋り通したら収まってくれた」
提督「さてと、どうせ上まで来たんだ。あいつらのところに戻る前に艦長に報告しておくか」ガチャ
提督「ん?」
シタン「やはり……」
艦長「それと、見るからに怪しいばかでけぇギアを見たって奴もいるらしいぜ。何でも……」
シグルド「やあ、提督。無事だったようだな」
提督「シグルド副長。いつの間に……」
シグルド「タムズからの救難信号をキャッチしたのでな。可能な限り急いできたのだが、どうやら間に合わなかったようだ。すまないな」
提督「よしてくれ。そちらには何も非はないだろう」
シグルド「いや、それがそうとも言えないのだ」
提督「どういうことだ?」
シグルド「実は……」
〜黒くて白いの説明中〜
192 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:44:17.72 ID:NoJtsa2Do
提督「……成る程な。『教会』がソラリスの手先だったとは。俺達はソラリスと『教会』の内輪揉めに巻き込まれたって訳だ」
シグルド「ああ。そういうわけで、この一件には我々の責任もある。改めて謝罪させてくれ」
提督「いや、そういう事ならあんたらが関わってなくても俺達は攻撃されてたはずだ。気にしないでいい」
シグルド「……そうか」
提督「それよりもフェイの容態はどうだ?」
シグルド「ああ、治療は済んでいるし、今はユグドラシルに収容している。じきに目覚めるだろう」
提督「それはよかった。で、これからあんたらはどうするんだ?」
シグルド「それは」
193 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:44:57.01 ID:NoJtsa2Do
シタン「シグルド、アルカンシェルの行き先が分かりました。ここから北に向かった島だそうです。……おや、貴方は」
提督「どうも、シタンの先生。話は聞いたぜ。そちらも大変だったそうだな」
シタン「いえ、ここの騒動ほどではありませんよ。無事で何よりでした」
提督「お互いにな。それで、今から奴らを追うのか?」
シタン「ええ。敵の目的地も分かったことですし」
提督「そうか。今回はちょっと手伝いには行けそうにないが、奴らに会ったら俺達の分まできっちりかましてきてくれ。
こうもやられ放題ってのはムカつくからな」
シタン「わかりました。それでは」
提督「頼んだぜ」
提督「……さて、艦長。救助した他の船の連中について報告しに来たんだが……」
***
194 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:46:05.51 ID:NoJtsa2Do
今週はここまでです。来週はしっかり土曜日に投稿できると思います。それでは。
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/13(日) 18:31:10.27 ID:yxZpgd14o
乙でした。
196 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 22:59:28.73 ID:TZZlDf4Io
お待たせしました。今週の投稿を開始します。
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