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【ゼノギアス×艦これ】提督「海上都市タムズに放り出された」
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135 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:06:23.42 ID:buhN8nD0o
金剛「決まりネー!それじゃテートク、待ってるからネー」
榛名「訓練がんばってください、提督!」
北上「私はお昼寝でもしようかね」
夕立「夕立もちょっとおねむっぽい」
大鳳「私はドックで艦載機の整備をしてますね」
提督「じゃあ今日はこれで解散ってことで。それじゃ加賀さん、行こうぜ」
加賀「ええ」
***
136 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:20:24.05 ID:buhN8nD0o
〜しばらく後〜
提督「あ゛ーケツ痛え……ギアのシート堅すぎだろ」
提督「サルベージ当日はあの中に何時間もいなきゃならんのか……絶対クッション持って行こう。うん」
提督「と、ここだな」コンコン
提督「おーい、金剛、榛名、俺だ」
金剛「入ってきてくだサーイ!」
提督「おう」ガチャ
提督「……あれ、金剛、榛名、どこだ?」バタン
137 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:28:53.16 ID:buhN8nD0o
金剛「ここデース!」ガバッ
提督「うおっ!」
金剛「ンー、テートクゥー」ギュー
提督「お前、何してんだ」
金剛「……」
提督(……黙ってろ、と)ナデナデ
金剛「……ン」スッ
提督「もういいのか?」
金剛「イエース!これでしばらくは禁断症状に悩まされないネー!」
提督「何の事だ、というか、榛名はどうした」
138 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 01:51:18.01 ID:buhN8nD0o
金剛「ハルナはティータイムの準備ネー。もうすぐ戻ってくる筈デース」
提督「あ、ちゃんとお茶はあるのね」
榛名「お待たせしました、金剛お姉様……あ、提督、いらしてたのですね」
提督「ああ、お邪魔してるよ」
金剛「それじゃハルナ、後は私がやっておくから、次はハルナのターンネー」
提督「ターンって一体何の……あー、そういう」
榛名「あの、金剛お姉さまはもう……」
提督「まあ、さっきここに来た直後に」
榛名「榛名もできればお願いしたいのですが……」
提督「……構わねえよ、ほら」スッ
榛名「では、失礼しますね」ギュ
139 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 02:10:22.12 ID:buhN8nD0o
提督「……」ナデナデ
榛名「提督、あったかいです」
提督「初めてみたいな反応しないでくれよ、恥ずかしくなってくる」
榛名「こっちの世界では初めてですよ」
提督「なんだそりゃ」
榛名「……」
提督「……」
榛名「……」スッ
提督「もういいのか?」
榛名「はい、ありがとうございました、提督」
提督「よし、じゃあお茶にしようか」
榛名「ええ!」
140 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 02:36:05.68 ID:buhN8nD0o
金剛「ン、二人とも、フィニッシュですカー?」
榛名「はい、最後は任せっきりにしてしまって申し訳ありません、お姉様」
金剛「ノープロブレムネー!ほらテートクゥ!そんなとこに立ってないでシッダンネー!」
提督「ああ、それじゃ失礼して」ガタン
榛名「それでは、榛名がお入れしますね」コポコポ
榛名「どうぞ、お姉様、提督」
金剛「センキュー、ハルナ!」
提督「ありがとな。……お、中々いい香りじゃないか」
金剛「イエース!あのバトラーの格好は伊達じゃなかったって事デスネー!」ゴクゴク
提督「はは、あの格好は確かに凄かったな。まさに執事って感じで」ゴクゴク
榛名「あの、提督」
提督「ん?どうした」
141 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:00:52.50 ID:buhN8nD0o
榛名「これからどうするおつもりですか?タムズに滞在してしばらくになりますが、私達の世界に帰る手掛かりは全く見つかっていません。
そろそろ次の手を考えたほうが……」
提督「んー、まあ確かに、サルベージ計画が終わったあたりで別のアクションを起こしてもいいかと思い始めてはいるよ」
金剛「どうするつもりデース?」
提督「一番に思いつくのは、タムズを離れて自分の足で世界を回る事だな」
金剛「ワーオ!とっても楽しそうネー!」
榛名「でも提督」
提督「ああ。そうなると補給が問題になってくる。オイルその他はともかく、弾薬だけは他じゃ中々手に入らないだろうな」
金剛「それじゃ私達はずっとここにいるしかないんですカー?」
提督「まあそう焦るな。その点に関してはちょっと考えがある」
142 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:16:33.87 ID:buhN8nD0o
榛名「それは一体……」
提督「秘密だ。その時が来たら話すよ」
金剛「エー!プリーズテルミー、テートクゥ!」
提督「駄目だ。正直、うまくいくかどうかわからないからな」
榛名「そうですよお姉様、あまり提督を困らせてはいけません」
金剛「ウー……絶対に今度教えてくださいネー?」
提督「ああ、約束だ」
金剛「なら許してあげマース!」
143 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:35:07.79 ID:buhN8nD0o
提督「そりゃよかった。榛名、おかわりくれ」
榛名「あ、はい!」コポコポ
提督「ん、サンキュ。相変わらず榛名は紅茶淹れるのがうまいな」
榛名「ふふ、ありがとうございます。提督がお望みなら毎日淹れて差し上げますよ」
提督「うーん、毎日は流石にな……。たまにはコーヒーも飲みたいし」
金剛「ワット!?今何て言いましたテートクゥ!」
提督「いややっぱコーヒーって気分の日も」
金剛「ノー!いくらテートクでもあんな泥水を飲むことは許せないネー!」
提督「お、落ち着け金剛。別にお前が飲むわけじゃないんだから」
金剛「ノーったらノーデース!テートクゥ!今すぐこれまで飲んだ全ての泥水を吐き出すネー!」ガシィ
提督「だあああ暴れるな!そんなの無理なんだからイタタタタ!噛むな!」ギャーギャー
榛名(……コーヒー、淹れられるようにしておきましょう)
***
144 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/21(日) 03:37:06.01 ID:buhN8nD0o
今日はここまで。遅くなってしまい申し訳ありません。
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 04:34:28.44 ID:3CegOum20
艤装のリミッターを解除すれば、艦娘もハイパーモードになれる可能性
エーテル機関を搭載すれば色々と使えるだろうか?
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 07:38:05.46 ID:uXOdaApUo
乙でした。
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 11:38:42.91 ID:ZDFG+8VSo
艦娘に技を習得させるためつちのこ相手に□△○ボタンを押し続ける日々が始まるお(´;ω;`)
乙
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 12:13:45.18 ID:uXOdaApUo
つちのこ肉を毎日食う加賀さん。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/21(日) 12:48:33.88 ID:DE88Dn9co
乙
150 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/27(土) 23:56:19.89 ID:dyacDEuqo
お待たせしました。今週の投稿を始めます。
151 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:06:55.04 ID:EwZcKBYCo
〜数日後〜
夕立「ぽいー」ゴロン
夕立「ぽいー」ゴロン
夕立「……はふう」
提督「何してんだ、こんなとこで」
夕立「あ、提督さん。見ての通りのお昼寝タイムっぽい」
提督「こんなかったい甲板のど真ん中でか?部屋で寝れば良いだろ」
夕立「あそこは昼間でも暗いからイヤっぽい」ゴロン
提督「小さい窓が一つ付いてるだけだからな。にしてもこんな所で寝ることはないだろ。ガラの悪い奴に攫われちまうぞ」
夕立「そんな奴らは返り討ちにしてあげるっぽい」ゴロン
提督「……ぬう」
夕立「……ふわあ」
提督(なんかに似てると思ったらあれだ、実家の犬にそっくりなんだな。寝そべり方とか)
提督「まあ、そういうことならいいけどよ。ギアの邪魔にだけはならないようにな」
夕立「はーい」
152 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:15:41.89 ID:EwZcKBYCo
提督「んじゃ、俺は作業に戻るわ」
夕立「行っちゃうの?」
提督「休憩がてらの散歩だったからな。そろそろ戻らないといかん」
夕立「……提督さん」
提督「ん?」
夕立「ここ」ポンポン
提督「ここ?」
夕立「一緒にお昼寝しましょ?」
提督「そうしたいのは山々だがなあ」
夕立「むー、提督さん、最近全然遊んでくれないっぽい。鎮守府にいた頃はもっと遊んでくれたのに」
提督「そりゃ仕方ねえだろ。あっちの時よりもずっと忙しいし」
夕立「大規模作戦の時よりも?」
提督「うぐ、それは、まあ、作戦中のほうが忙しかったかな」
夕立「でも提督さんは作戦中に夕立と遊んでくれてたよ?」
提督「……そうだったな」
153 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:28:52.72 ID:EwZcKBYCo
提督(しまったな、司令官としての仕事をすっかり怠ってしまった)
提督(何よりもまずこの子らをしっかりフォローしてやらなきゃならなかったのに、多分大丈夫だろうで済ませちまった。
加賀さんがああなった時点で、だな)
提督(そう考えてみると、こないだの金剛と榛名もそうだったのかもしれない)
提督(それぞれにキチンと話、しないとな)
提督「……わかったよ、俺も毎日作業作業で疲れてたところだ。一緒に寝るか」
夕立「うん!それじゃ早速、夕立の隣に寝るっぽい!」
提督「それじゃお邪魔して、と」ゴロン
提督「あー、海風が気持ち良いな」
提督(背中めっちゃ痛いけど)
夕立「気持ちいいっぽーい」
提督「確かに、暗い部屋で寝るよりはいいかもな」
夕立「でしょ?」
提督(このかったい布団を除けば、だけど)
154 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:40:49.29 ID:EwZcKBYCo
夕立「提督さん」
提督「ん?」
夕立「腕、貸してほしいっぽい」
提督「腕?ほらよ」スッ
夕立「っぽい」ポフッ
提督「……あー、流石にこれは恥ずかしいんだが」
夕立「何が?」
提督「それだよそれ、腕枕」
夕立「誰も見てないからいいっぽい。このままだと頭が痛くなっちゃうし。っぽい」
提督(やっぱり床固いの気にしてんじゃねえか)
提督「……まあ、いいか」
夕立「いいっぽい」フワア
155 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 00:50:52.33 ID:EwZcKBYCo
提督「それにしても、海ってのはあっちでもこっちでも変わらんな」
夕立「そんなことないっぽい。海のにおいが全然違うっぽい」
提督「え、マジ?どう違うんだ」
夕立「うーん、あっちの海はお魚がいっぱいいるにおいがしたけど、こっちの海は機械のにおいが強いかも」
提督「……ふーん、俺には全く分からん」スンスン
夕立「提督さんからは提督さんのにおいがするっぽい」スンスン
提督「そりゃ俺は俺だからな」フフン
夕立「……ついでに他の女のにおいもするっぽい」
提督「……い、いつもの事だろ、はははは」
夕立「むー!」グリグリ
提督「あででで、頭でぐりぐりするんじゃねえ。床固いんだから」
156 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:01:23.81 ID:EwZcKBYCo
提督「そ、それよりもさ、あっちの奴らがどうなってるか心配じゃないか?」
夕立「何のこと?」
提督「いやほら、時雨とか春雨とか、鎮守府の奴らは大丈夫かなーって」
夕立「全然気にしてないよ?」
提督「え?」
提督(あれ?)
夕立「あっちにはいっぱい仲間が残ってるでしょ?敵が攻めてきても絶対に負けないっぽい。むしろ時雨たちが夕立たちを心配してると思うっぽい」
提督「そ、そうだな。早く帰ってみんなを安心させないとな」
夕立「っぽい!」ゴロン
提督(……俺、心配し損じゃねーか!というか大人か!この子は!昼寝ワン公なのに!)
夕立「〜♪」ゴロゴロ
提督「……ま、いいか。今度こそ大丈夫そうだし」
〜その頃 地下ドック〜
ギア整備士「提督の奴、全く帰ってこないでやんす。やっぱり最低でやんす」
***
157 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:13:02.93 ID:EwZcKBYCo
〜数日後 海上〜
提督「よっと」ガッコンガッコン
提督「よし、と。こちら4番機、ロープ固定完了だ」
クレーン担当『よーし、それじゃ引き揚げるぞお!』
1番機『よし、ギア班は下がれ!』
提督「了解、っと。うーん、サルベージ作業をする分には問題なく動かせるようにはなったな」ガコガコ
提督「次は戦闘機動か。また加賀さんに手伝ってもらわないとな」
158 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:20:00.87 ID:EwZcKBYCo
金剛『ヘーイ、テートクゥ!』
提督「っ!!」キィィン
金剛『そっちは順調ですカー!?海上はグッウェザーアンドウィンドレスネー!』
提督「あー、金剛、金剛、俺の鼓膜を破る気がないんなら今すぐ声の音量を落としてくれ。あとお前の役目は天候観測じゃねえ、索敵だ」
金剛『オウ、ソーリー。もちろん敵の方もナッシングネー!』
提督「了解、そのまま頼むぜ。今の俺じゃデスサイズの一匹にでも来られたらお陀仏かも分からんし」
金剛『それは大変デース。そうならないようにこの金剛、プリンセスを守る立派なナイトを全うしてみせマース!』
提督「俺が姫かよ。まあなんでもいいや、しっかり頼むぜ」ハハ
提督(金剛は……実際どうなんだろうな。霧島と比叡を心配してそうな気もするし、夕立と同じように心配してない気もする)
提督(結局、話してみないと分からない、か。サルベージ計画が終わったあたりでちょっと話してみるか)
***
159 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:31:09.72 ID:EwZcKBYCo
〜しばらく後 地下ドック〜
ギア整備士「お疲れでやんす、提督」
提督「ああ。今回はやらかしてないから安心してくれ」
ギア整備士「そのようでやんすね。この様子じゃ軽い整備だけで終わりそうでやんす」
提督「それなりに丁寧に扱ったからな。操縦の方も大分上達した気がするぜ」
ギア整備士「油断したらダメでやんすよ。人間、上達したてが一番ミスするものでやんすから」
提督「肝に銘じておくよ」
ギア整備士「それじゃもう上がっていいでやんす」
提督「……サルベージ計画は明日だぜ?今は猫の手でも借りたいんじゃないのか」
ギア整備士「もう準備は粗方終わってるでやんす。提督こそ、明日に備えてもう休んだほうがいいでやんすよ。
明日は普段の何倍も重労働になるでやんすから」
提督「ありがとう。それじゃ後は頼むぜ」スタスタ
提督「うーん、思いがけず暇が出来たが……晩飯まで寝るか」スタスタ
提督「ん?あれは……」
160 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:38:58.21 ID:EwZcKBYCo
加賀「……」カーンカーン
加賀「……」カンッカンッ
加賀「……」ガァンッガァンッ
提督「何やってんだ、加賀さん」
加賀「提督」
提督「……んー、こりゃあ」
加賀「艦載機を、自作できないかと思って。妖精さんと試していたの」
提督「よく出来てるじゃないか。見た目は完全に烈風だな。これ使えるのか?」
加賀「駄目ね」
提督「ま、そんなとこだろうと思ったぜ。妖精さんも乗ってないしな。何が問題なんだ?」
加賀「こちらの世界の材料では内部の精密部品、特にエンジンが作れないそうよ」
161 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:46:47.29 ID:EwZcKBYCo
提督「エンジンか。……ん?そういや艦載機ってどうやって動いてるんだ?艦娘に燃料を補給したことはあっても、艦載機にはしたことねえぞ」
加賀「今までは発艦時に私達の燃料を少しだけ持っていくようになってたわ」
提督「じゃあ今は?スレイブジェネレーターからはどうやってるんだ」
加賀「わかりません。今までと同じようにしたら動けるらしいのだけれど、どうやって動いているかは理解できていないわ」
提督「つーことは、例え材料が揃ったとしても、既存の製造方法では艦載機は補充できないのか?」
加賀「恐らくは……」
提督「うーん、案外面倒なことになったな。ただ同じものを生産するだけじゃ駄目だとは」
加賀「……」シュン
提督「っ!ま、まあまあ、そんな悲しい顔すんなって。要するにスレイブジェネレーターからエネルギーを移せればいいんだろ?
この世界にならどこかにあるはずだって」
提督(その顔は反則だろ……)
加賀「……そうかしら」
提督「あんな馬鹿でかいロボットが当たり前にある世界なんだ。ちっちゃい飛行機に積むエンジンぐらい絶対あるって。
それよりほら、明日は一大イベントなんだ、今日はもう休もうぜ」
加賀「そうね、そうします。……提督」
提督「ん?」
加賀「期待していますから」スタスタ
提督「……やれやれ」
***
162 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/02/28(日) 01:52:00.54 ID:EwZcKBYCo
今日はここまで。
スクエニの新作オンゲでゼノギアスのコラボがあるようですね。PV見ましたがフェイたちに新しいボイスが生まれただけでも落涙ものでした。
それではまた来週。
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/28(日) 08:13:23.65 ID:22Zgrosg0
マジかそれ
乙
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/28(日) 14:57:01.40 ID:dnwNzIubo
乙。
165 :
◆Idq7VgawO2
[sage]:2016/03/05(土) 22:33:10.54 ID:sVAyg/xco
お待たせしました。今週の投稿を開始します。
166 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:36:06.13 ID:sVAyg/xco
〜次の日〜
提督「くあ……ねみい」スタスタ
提督「色々と考えてたら良く眠れなかった……子供か俺は……ふああ」
提督「いかんいかん、今日に限ってこれはまずいぞ。とりあえずメシでも食ってくるか」「提督」
提督「その後にコーヒーでも一杯飲めば……また金剛に何か言われそうだな」「あ、あら?提督?」
提督「ま、その時はその時だな。今はそんなことより……」
大鳳「もう、提督!」ガシッ
提督「うおっ!?た、大鳳か!いつの間に」
大鳳「ずっと呼んでましたよ、提督。それなのに提督が気づいて下さらないから……」
提督「う、悪かった。ちょっと寝不足でな」
大鳳「大丈夫ですか?今日は提督もギアで作業するんですから、万全の状態で臨まないと怪我してしまいますよ」
167 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:38:34.86 ID:sVAyg/xco
提督「ああ、それで今から気付けにメシでも食おうと思ってたんだ。大鳳もメシか?」
大鳳「いえ、私は今から朝の走りこみに行こうとしていた所です」
提督「お、なんだ、こっちの世界でもやってたのか」
大鳳「はい。と言っても、再開したのはつい最近からなんですけどね。そうだ、提督も一緒に走りませんか?
きっといい目覚ましになりますよ」
提督「うーん、流石に朝っぱらから走るのはなあ。この後に大仕事が待っているわけだし」
大鳳「軽く走るだけなら大丈夫ですよ。それに、軽く運動してからのほうがご飯もおいしいですよ」
提督「……確かに、そりゃ魅力的だな。よし、それなら一緒に走るか」
大鳳「はい!」
168 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:43:49.33 ID:sVAyg/xco
〜甲板〜
大鳳「……」タッタッタ
提督「……」タッタッタ
大鳳「……」タッタッタ
提督「……」タッタッタ
大鳳「……ふふっ」
提督「ん?どうした、大鳳」
大鳳「ふふふ、だって、提督、その服……」
提督「し、しょうがねえだろ。動きやすい服なんてこれしかなかったんだからよ」E.舞闘着
大鳳「ふふ、も、申し訳ありません。提督の服を、笑うような、真似をして、ふふふ」
提督「ったく、確かに似合ってねえからいいけどよ……ん?」
提督「おい大鳳、あれ見てみろ。向こうの海」
大鳳「ふふふふ……はい?あっ……」
ザザザ
大鳳「わああ、凄い数ですね!」
169 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:47:45.62 ID:sVAyg/xco
提督「ああ、話には聞いていたが、こんなにたくさんのサルベージ船が来るとはな。『教会』の奴ら、ここら一帯の全員に声
掛けたんじゃねえか?」
大鳳「これだけ人が集まればどんな大物でも発掘できそうですね」
提督「全くだ。というか、『教会』は一体俺達に何を発掘させようとしてるんだ?これだけの数だ、ただのギア発掘って筈は
なかろうよ」
大鳳「いえ、私にも……」
提督「だよなあ」タッタッタ
***
提督「……ふう、こんなもんかね」スタスタ
大鳳「丁度一周、ですね。お疲れ様です」
提督「ああ、大鳳もな。おかげですっきりしたよ。誘ってくれてありがとう」
大鳳「そそそそんな、私はただ提督の為を想ってした事なので、その、お礼などしていただく必要は……」
提督「まあそう言うなよ。それより、ほら」スッ
大鳳「?」
提督「今日は一日気合入れていこうぜ」
大鳳「……はいっ!」パンッ
提督「よし!それじゃメシの前に着替えないとな。他の連中に見られたらかなわん」スタスタ
大鳳「もしかしてその服、誰にも見られたことないんですか?」
提督「そうだな、ちょっと前に買ったきりでしまってあったし、見たことあるのは大鳳だけだな」
大鳳「(私だけ……)そうですね、早く着替えてきたほうがいいですよ。他の人には見られたくないですからね。絶対に」
提督「???」
***
170 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:50:13.49 ID:sVAyg/xco
ギア整備士「それじゃ提督、こいつを向こうのドックに頼むでやんす」
提督「わかった……よっと」
ギア整備士「落とすんじゃないでやんすよ。大事な道具でやんすからね」
提督「そんなヘマしねえって」スタスタ
提督「向こうのドック向こうのドック、と」スタスタ
ザワザワ
提督「……随分人が増えたな。賑やかなのはいいが、歩きづらくてかなわんなこりゃ」ソロソロ
提督「はいはい、ちょっと通りますよ、ちょっと通りますよっと。……うわっ」ドン
「ギャッ」ドスン
171 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 22:54:44.47 ID:sVAyg/xco
提督「あー悪い、大丈夫か?」
イルカ少年「いてて……大丈夫や。それより兄ちゃん、気い付けえよ」スクッ
提督「ん?お前、ハンス副長か?いつの間にこんなに縮んだんだ」
ランス「何言うてんねん兄ちゃん、わいはランスや。人の名前間違えたらあかんで」
提督「ランス?えーと、いや、重ね重ねすまないな。そっくりな知り合いと間違えたみたいだ」
ランス「まあええわ、許したる。それより兄ちゃん、この船のモンか?」
提督「あ、ああ。そうだが」
ランス「そら良かった。甲板に行きたいんやけど、道はどっちや?」
提督「ああ、それならこの道を行った所に昇降機がある。それで1Fに行けばいい」
ランス「あっちか、助かったわ。全く、この船ときたら無駄に広くてあかんわ」
提督「はは、確かに一見さんは迷うだろうな。甲板へはおつかいか?」
ランス「そうや。母ちゃんに頼まれ……って何言わすねん!兄ちゃんには関係ないやろ!ほなな!」タッタッタ
提督「……まさか、イルカ亜人ってみんなあの顔なのか?」
***
172 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:00:52.92 ID:sVAyg/xco
〜しばらく後 甲板〜
北上『……で、発掘現場まではあとどれくらいだって?』ザザ
提督「あと1時間もないそうだ。そっちの首尾はどうだ?」
北上『予定通り進んでるよー。他の船との連携も思ったよりうまくいってるし、こりゃ案外楽な仕事になるかもね』
提督「あんまり油断するなよ?他の奴らも分かっているとは思うが、今集まってる連中ってのは、普段は海のお宝をタムズと
取り合う、言わばライバルだ。
ヘタに刺激したりしないように。あくまでお行儀よくやってくれ。わかったな?」
榛名『もちろんです』
加賀『ええ』
大鳳『心得ています!』
金剛『オフコースネー!』
夕立『がんばるっぽい!』
提督「……よし、俺もそろそろギアの準備しとくか」スタスタ
……
スウウ
提督「ん?急に日陰に……」クルッ
提督「……なんだありゃあ」
カッ!
提督「っ!!」ブワァ
***
173 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:03:22.06 ID:sVAyg/xco
「提督」「提督」「提督」「司令官」「提督」「提督さん」「司令官」「提督」「てーとく」「司令官」「クソ提督」「提督」「提督」「提督」「提督」……
『……く、……いとく、提督、提督!!』ザザ
提督「う、ぐ……」
榛名『提督!大丈夫ですか!提督!応答してください!提督!』
提督「……榛名、か」
榛名『提督!無事だったんですね。よかった……』
提督「人生初の走馬灯を体験する羽目にはなったが、どうにか生きてるよ。それより状況はどうだ」ムクリ
榛名『わかりません。空に浮かんでいるあれがいきなり光ったと思ったら、周りの船が何隻かなくなってて……。
今、海上の皆さんで救助に当たっている所です』
提督「そうか、わかった。引き続き救助を続けてくれ。現状、空を飛んでるあのクソ野郎はどうしようもない。
光線が直撃しない事を祈るしかないな」
提督(今の攻撃、いつか鎮守府に助っ人で来ていた霧の艦隊の攻撃に似ていたが……まあ、どちらによ対処のし様はない、か。
しかし、なんでまた急に攻撃なんてしてきた?サルベージ計画と関係あるのか?それとも……)
174 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:04:28.89 ID:sVAyg/xco
「うぇ、死霊だあ!!」
提督「!!」バッ
死霊「オオオ」ズズズ
提督「総員、対空警戒!あの野郎が死霊出してきやがった!」
金剛『ワット!?』
提督「金剛、榛名は救助活動をやめて射程内の死霊を残らず撃ち落せ!」
榛名『りょ、了解!』
金剛『榛名、私に続くネ!』
175 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:05:13.73 ID:sVAyg/xco
提督「加賀と大鳳は艦載機を全部出したら救助活動だ!ボートか何か引っ張って片っ端からタムズに連れて来い!」
大鳳『そ、そんな急にボートを見つけろだなんて』
提督「作業用のロープでもなんでもいい!とにかくなんとしても引っ張って来い!」
加賀『やります』
大鳳『は、はい!』
提督「夕立と北上はそれぞれ救助活動の護衛と支援だ!北上も好きなだけ撃て!弾切れしたって構わん!」
夕立『了解!』
北上『わかった!』
提督(クソったれめ。一体どうなってんだ?)
***
176 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/05(土) 23:08:27.27 ID:sVAyg/xco
物凄く短いですが、今日はここまでです。
4月までは忙しいのでこんな感じになると思います。申し訳ありません。
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/05(土) 23:12:18.31 ID:LzAbheD+0
おっけー
楽しそうな走馬灯だな提督さん……
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/05(土) 23:42:41.60 ID:9G0qTwYMo
乙。
ペース配分大事。
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/06(日) 01:25:41.57 ID:KgclYMLoo
乙です
180 :
◆Idq7VgawO2
:2016/03/12(土) 20:58:20.38 ID:rQAqhe8Po
本日予定していた投稿ですが、急用の為遅れます。もしかしたら明日になるかもしれません。待っている皆様には申し訳ありません。
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 21:56:09.74 ID:eiKfY8BU0
待ってる
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 23:19:05.85 ID:9k5UdTTno
了解。
183 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:37:03.62 ID:NoJtsa2Do
大変お待たせしました。今週の分を投稿しておきます。
184 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:38:59.10 ID:NoJtsa2Do
提督(inギア)「ぬぬ……」ガチャガチャ
大型ウェルス「ヴォオオ」ググ
提督「っせい!」ブン
大型ウェルス「ヴォアア」ポーン
提督「金剛!榛名!」
金剛「ファイヤー!」ドォン
榛名「はい!」ドォン
大型ウェルス「オオオオオ……」シュウウ
提督「……これで全部か?」
金剛『ウーン……イエース!周囲に敵影ナッシンネー』
提督「……だあー!やっと終わったか。みんなお疲れさん」
榛名『提督こそお疲れ様でした。タムズの被害はどうでしたか?』
提督「船の損傷は軽いな。まあ、航行に支障はないだろ。人的被害のほうはまだなんとも言えんが、確認している限りでは怪
我人が数十人、死者も……まあ、少しは見た」
榛名『そんな……』
185 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:40:43.52 ID:NoJtsa2Do
大鳳『あの、私たちが救助した方々は……?』
提督「ああ、そっちは心配ない。全員キッチリ収容したし、死人もなしだ」
加賀『そう……』
提督「おっと、これ以上の詳しい話は後だ。とりあえずみんな戻って来い」
加賀『わかりました』
提督「……ふう」
提督「しっかし、一体なんだったんだ?連中、多分ソラリスの奴らなんだろうが、俺達を攻撃して一体何のメリットがあるっ
てんだ」
提督「初っ端砲撃してきた丸い奴はいつの間にかいなくなってるし、第一、俺達を本気で潰すつもりならずっと砲撃だけやっ
てりゃよかったはずだ」
提督「……結局、考えてもしょうがない、か」
***
186 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:41:09.66 ID:NoJtsa2Do
提督「……」バシュ
ギア整備士「お疲れ様でやんす」
提督「ああ、そっちも無事だったか」
ギア整備士「当然でやんす。ま、ウチのが何人か怪我したでやんすけどね。それよりも、早いとこあのお嬢ちゃん達の所に行
った方がいいでやんすよ」
提督「ああ、そのつもりだが。なにかあったのか?」
ギア整備士「なんだか向こうで揉めてたでやんす」
提督「……マジか」
ギア整備士「マジでやんす。こいつの整備はやっとくから早いとこ行くでやんすよ」
提督「すまん、頼む」
ギア整備士「……どうにも苦労の絶えない男でやんすね」
***
187 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:41:36.43 ID:NoJtsa2Do
提督「おーい、お前ら!」
金剛「あ、テートク!丁度いい所ニ!」
提督「おう金剛、どうかしたか?」
金剛「アレ、何とかして欲しいネー!」
提督「……アレか」
夕立「もう!誤解はやめて欲しいっぽい!」
ランス「嘘付け!お前母ちゃんいじめる気だったやろ!」
夕立「違うっぽい!ちょっと励ましてあげようとしただけっぽい!」
ランス「そんなのに騙されんで!」
アンナ「……」
188 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:42:06.07 ID:NoJtsa2Do
提督「あの子は……」
加賀「先ほど救助した家族です。大破した船に乗っていたのを発見しました。ただ、その時には父親はもう……」
提督「……成る程」
夕立「いい加減にするっぽい!」
ランス「なんやと!」
提督「そこまでだ、二人とも」
夕立「あ、提督さん!」
ランス「あん?兄ちゃんは……」
提督「よお、また会ったな」
夕立「提督さん、聞いて欲しいっぽい!この子ったら」
提督「まあ待て、大体の事情は聞いてる。君、ランスだったか。ここにいる誰も母ちゃんをいじめたりはしないぞ」
ランス「嘘や!さっきあの姉ちゃんがいじめとった!」
加賀「……」
189 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:42:44.70 ID:NoJtsa2Do
提督「加賀が?何をしたってんだ?」
ランス「母ちゃんが父ちゃん抱えとったのを無理矢理引っぺがして、おまけにそのまま母ちゃん連れて行ったんや!」
夕立「それは加賀さんだって……」
提督「ストップ、夕立。ランス君、話はわかった。続きはお母さんを休ませてからにしよう」
ランス「……母ちゃんを?」
提督「ああ。君のお母さん、さっきから酷い顔色だぞ」
ランス「……!!母ちゃん、大丈夫か!?」
提督「ほら、とりあえず医務室まで行こう。お母さんも、それでよろしいですね?」
アンナ「……え、ええ」
提督「それじゃ行こうか。お前らは補給しててくれ。話が終わったら戻るよ」
ゾロゾロ
190 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:43:12.26 ID:NoJtsa2Do
金剛「行っちゃいましタ……」
夕立「大丈夫?加賀さん」
加賀「ええ、大丈夫よ」
北上「まあ、あんなことがあったんじゃね。子供には辛かったでしょうよ。あんまり気にしないほうがいいよー」
夕立「それでもあの言い方はないっぽい!加賀さんだって精一杯がんばったのに!またあんな事言ってきたら……」
大鳳「駄目ですよ。折角提督が引き受けてくださったのに」
金剛「そうデース!そんなことしたら提督の立つ瀬がありまセーン!」
夕立「う、わかったっぽい……」
榛名「そうですよ。さあ、皆さん、提督の言いつけどおりに今のうちに補給をしてしまいましょう!」
加賀「そうね。敵の様子が分からない以上、まだ油断はできないわ。急ぎましょう」
金剛「イエース!すぐ終わらせて色んなところをヘルプしないとデース!」
大鳳「まずは残存機数を数えないと……」
北上「あ、私も残弾確認しないとかー。結構使っちゃったからなー……」
***
191 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:43:51.40 ID:NoJtsa2Do
提督「それじゃ、後頼みます」
医者「いいからとっとと行け。ただでさえ狭い部屋なんじゃから」
提督「はい、それでは」ガチャ
提督「……はあ、一通り喋り通したら収まってくれた」
提督「さてと、どうせ上まで来たんだ。あいつらのところに戻る前に艦長に報告しておくか」ガチャ
提督「ん?」
シタン「やはり……」
艦長「それと、見るからに怪しいばかでけぇギアを見たって奴もいるらしいぜ。何でも……」
シグルド「やあ、提督。無事だったようだな」
提督「シグルド副長。いつの間に……」
シグルド「タムズからの救難信号をキャッチしたのでな。可能な限り急いできたのだが、どうやら間に合わなかったようだ。すまないな」
提督「よしてくれ。そちらには何も非はないだろう」
シグルド「いや、それがそうとも言えないのだ」
提督「どういうことだ?」
シグルド「実は……」
〜黒くて白いの説明中〜
192 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:44:17.72 ID:NoJtsa2Do
提督「……成る程な。『教会』がソラリスの手先だったとは。俺達はソラリスと『教会』の内輪揉めに巻き込まれたって訳だ」
シグルド「ああ。そういうわけで、この一件には我々の責任もある。改めて謝罪させてくれ」
提督「いや、そういう事ならあんたらが関わってなくても俺達は攻撃されてたはずだ。気にしないでいい」
シグルド「……そうか」
提督「それよりもフェイの容態はどうだ?」
シグルド「ああ、治療は済んでいるし、今はユグドラシルに収容している。じきに目覚めるだろう」
提督「それはよかった。で、これからあんたらはどうするんだ?」
シグルド「それは」
193 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:44:57.01 ID:NoJtsa2Do
シタン「シグルド、アルカンシェルの行き先が分かりました。ここから北に向かった島だそうです。……おや、貴方は」
提督「どうも、シタンの先生。話は聞いたぜ。そちらも大変だったそうだな」
シタン「いえ、ここの騒動ほどではありませんよ。無事で何よりでした」
提督「お互いにな。それで、今から奴らを追うのか?」
シタン「ええ。敵の目的地も分かったことですし」
提督「そうか。今回はちょっと手伝いには行けそうにないが、奴らに会ったら俺達の分まできっちりかましてきてくれ。
こうもやられ放題ってのはムカつくからな」
シタン「わかりました。それでは」
提督「頼んだぜ」
提督「……さて、艦長。救助した他の船の連中について報告しに来たんだが……」
***
194 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/13(日) 17:46:05.51 ID:NoJtsa2Do
今週はここまでです。来週はしっかり土曜日に投稿できると思います。それでは。
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/13(日) 18:31:10.27 ID:yxZpgd14o
乙でした。
196 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 22:59:28.73 ID:TZZlDf4Io
お待たせしました。今週の投稿を開始します。
197 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:04:32.41 ID:TZZlDf4Io
〜数日後 ビアホール〜
提督(あれから数日、タムズの復旧は順調に進んでいる)
提督(まだあちこちに傷跡が残ってはいるが、生活や仕事にはほとんど影響がない程度だ。ま、見た目より頑丈だったってことだろうな)
提督(タムズの住人にしてもそうだ。各々の分野でタムズの復興をしつつ、徐々に自らの仕事に戻りつつある。
最初は救助した連中と揉め事を起こさないか心配だったが、その点も問題ないようだ)
提督「というか……」
避難民A「……で、そこでこのお嬢ちゃんが大砲を奴らに一発ぶっ放した!それで死霊どもを追っ払っちまったのさ。
いや、あん時はお嬢ちゃんが女神に見えたね」
タムズ船員「ほー、俺達が船内を固めている間にそんなことがねえ。お嬢ちゃんも中々やるじゃねえか」
金剛「フフーン、もっと褒めるがいいネー」グビグビ
料理作ってる人「どうだ嬢ちゃん、今日のツチノコスープの味は?」
避難民B「俺がレシピを教えた自信作だぜ。助けてくれた嬢ちゃんがメシ食うのが大好きだって聞いたもんだからよ」
加賀「そうね、いい味ね」ズズ
料理作ってる人「そうかいそうかい!そんならたんと食ってくれや!お嬢ちゃんの為にいつもの倍は作ったからな!」
加賀「そう、それなら鍋ごと持ってきてもらえるかしら」
大鳳「あ、私もお願いします」
料理作ってる人「」
避難民B「」
198 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:05:41.11 ID:TZZlDf4Io
避難民C「なあ嬢ちゃん、嬢ちゃん達はどうやって海の上を滑ってんだ?」
夕立「うーん、夕立にもわからないっぽい」グビ
避難民C「そんな適当な……俺に弄らせてくれりゃ原理の一つや二つ、簡単に解明してやるぜ?」
夕立「そういうことは提督さんに頼むっぽい」
避難民C「その提督に断られたから嬢ちゃんに言ってるんじゃねえか、なあ?ちょっと見せてもらうだけでいいからよ」
夕立「駄目ったら駄目っぽーい」グビグビ
ヤンヤヤンヤ
提督「いくらなんでも馴染みすぎだろ」
北上「まあいいんじゃない?ずっとお通夜ムードよりもマシっしょ」チュー
榛名「そうですよ提督。皆さん元気なのが一番です」ゴクゴク
提督「まあ確かにそうなんだが」
榛名「そうですよお。ですから提督ももっと楽しみましょう」ゴクゴク
提督「そういう榛名は楽しみすぎ、というか飲みすぎだ」
榛名「そんなことないですよお。そう見えるのは提督が飲んでないからです。さ、提督、遠慮なさらずにもっと飲んでください」グググ
提督「(あ、マズイ)まままあ待て榛名、俺もほらしっかり飲んでるから……ん?」グググ
199 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:06:47.40 ID:TZZlDf4Io
ハンス「……」コソコソ
提督(ハンス副長、か?コソコソ隠れて何してんだ)
提督「わり、ちょっと席はずすわ」ガタッ
榛名「ほら提督、どんどん飲んでくださいね」ガシッ
北上「えっちょっとガボボボボボ」
ハンス「……」コソコソ
提督「こんなところで何してんだ、副長?」
ハンス「うわあ!何だ、提督かい。驚かさないでくれ」
提督「いや悪い、そんなつもりはなかったんだが。それはともかく、珍しいじゃないか副長。ここが賑わっている時はいつもブリッジにいるだろ」
ハンス「あ、ああ。そうかもね」
提督「ん?そのメシどっかに運ぶつもりだったのか」
ハンス「……アンナさんにね」
提督「アンナ?……ああ、あのイルカの。まだ医務室にいるのか?」
ハンス「そうだね。救助されて以来ずっとあそこにいるよ。体調がまだ優れないようだから」
提督「そうか。……ああ、引き止めて悪かったな」
ハンス「いや、構わないよ……それと」
提督「ん?」
ハンス「このことは艦長には内密にお願いしたいのだけれど」
提督「別に構わないが……」
ハンス「ありがとう。それじゃ」
提督「……なんなんだ?秘密にする事でもなかろうに」
***
200 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:08:35.34 ID:TZZlDf4Io
〜翌日〜
修理員「それじゃ必要な資材はリストに書いといたから、搬入口の連中に渡しといてくれ」
提督「わかりました」スタスタ
提督「ふーん、ギア用の装甲板ねえ。道理で頑丈な訳だ」ペラ
艦長「おう、テートクじゃねえか。丁度いい所にいたな」
提督「こんにちは、艦長。俺に何か用か?」
艦長「おうよ。お前ぇさんに客だぜ」
提督「客?」
「自分であります」
提督「……誰だ?知らない顔だな」
「はい。自分はユグドラシル所属の伝令であります。提督殿へ、シグルド副長よりの伝言をお伝えに上がりました」
提督「内容は?」
「はい。『例の約束を果たす時が来た』そうです」
***
201 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:10:18.99 ID:TZZlDf4Io
〜翌日〜
金剛「ふああ……皆さん、グッモーニンネー」
榛名「おはようございます。金剛お姉様」
加賀「遅いわね。集合時間を十分も過ぎています」
金剛「申し訳ないデース。少し寝坊してしまいましタ……」
北上「その集合をかけた提督が来てないんだからセーフでしょ。全く、人を集めといてどこいっちゃったのさ」
提督「諸君、おはよう。遅れて済まない」
北上「げっ、この喋り方は……」
金剛「ウー、テートクの顔がおっかないデース」
提督「さて、あまり時間もないことだし、順を追って説明していこうと思う。まずはこの世界について、私が新たに知った事から……」
〜提督真面目に説明中〜
202 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:12:03.42 ID:TZZlDf4Io
提督「……以上がこの世界の国家間のパワーバランスだ」
加賀「これは……あまりに現実的でない話ね」
榛名「国が空を飛んでいる、ですか」
北上「おまけにどこにあるかも分からない国が一番強いなんてねえ」
夕立「うーん、よくわからないっぽい」
提督「理解はせずとも、知識として覚えていてもらえればいい」
提督「さて、ここからが本題だ。我々は本日を以ってタムズを去り、シェバトへと向かう」
榛名「ええ!?」
加賀「!?」
北上「ちょ、ちょっと待ってよ提督!」
大鳳「そうです提督!そんな急にタムズを出て行くって……せめてタムズの修理が完全に終わるまではここに滞在してもいいのではないですか」
北上「そもそも何でそんなこと急に言い出したのさ。これからすぐに出て行ってあてもなくシェバトを探すなんて」
提督「アテならある。その為に今日中に出て行かなければならん」
夕立「提督さん、何か知ってるっぽい?」
203 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:15:38.87 ID:TZZlDf4Io
提督「ああ。先日のユグドラシルとの一件、あの後にシグルド副長にある頼み事をしておいた」
榛名「頼み事、ですか」
提督「そうだ。『もしシェバトかソラリスのどちらかと接触する事があれば、俺達も連れて行ってくれ』とな」
加賀「それが叶った、と?」
提督「そういう事だ。ユグドラシルがシェバトとの接触に成功したと連絡があった。シェバトがユグドラシルを迎えに降りて来ているそうだ。
我々はこれに同乗する事になる」
榛名「そうだったんですか……」
夕立「提督さん、ここにはもう戻ってこないの?」
提督「恐らくはな、何らかの用事がない限りはここに来る事はもうないだろう」
大鳳「そんな……」
提督「他に質問は?」
一同「……」
提督「……」ハア
提督「あー、俺達の本来すべきことは『帰る事』だ。その為に今すぐ動かなきゃならない。なら動くしかないだろ」
榛名「はい、わかっています」
提督「なら暗い顔はなしだ。全員今から荷物をまとめて再び集合。艦長には話を通してあるから挨拶だけしたらすぐにユグドラに乗るぞ。いいか?」
一同「……はい」
***
204 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/19(土) 23:20:46.36 ID:TZZlDf4Io
今週はここまでです。それでは。
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/20(日) 00:10:36.68 ID:cd/J+SvRO
乙! セノギアスリメイクしないかな
フィギュアヘッズとのコラボは気になるんだが、ゲームとしての興味が全く湧かないんだよなぁアレ
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 07:59:29.68 ID:bHKdkGuJO
リメイクは無理だろうなぁ
スクエニめ
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 01:23:13.16 ID:as03zwqYo
あと乙でした。
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 13:59:35.11 ID:CzPo1NRuo
追いついた、乙です
209 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:30:12.91 ID:MaC6v420o
お待たせしました。今週の投稿を始めます。
フィギュアヘッズは自分もリタイアしました……
210 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:36:29.93 ID:MaC6v420o
〜しばらく後 ブリッジ〜
艦長「おっ、来たな」
提督「突然の事ですまない。昨日話した通り、俺達はタムズを離れる事にした」
艦長「なあに、お前ぇさんのやることはいつも突然だからな。今更驚いたりはしねえよ」
一同「……」
艦長「なんだお前ぇら、そんな辛気臭ぇツラして。折角の門出だっつーのによ、出だしからそんなでどうする気だぁ?」
大鳳「……いえ、やはり今の状態のタムズを離れるのは……その……」
艦長「がっはっはっは、そんなこと気にしてたのか」
北上「いやそんな事って。未だにこの船直ってないし、怪我人もいるし、心配しないほうがおかしいでしょ」
艦長「おうおう、それならお嬢ちゃんだけでもここに残るか?俺ぁ別に構わねえけどよ」
大鳳「そ、それは……」
艦長「がっはっはっは、まあ、こっちの事は心配すんな!お嬢ちゃん達がいなくっても何とでもしてやらぁ」
榛名「そうは言っても……」
211 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:37:35.12 ID:MaC6v420o
艦長「お嬢ちゃん達だってやることがあるんだろ?」
北上「う、それは、まあ」
艦長「そんなら他の事を気にしてちゃいけねえな。なあ、元気な方の姉ちゃん」
金剛「ワ、ワット?」
艦長「お前さんはいつも騒がしかったなあ、その元気で今後も頑張っていけや」
金剛「もちろんネ!」
艦長「静かな方の姉ちゃん!」
榛名「は、はい!」
艦長「お前さんの見舞い、怪我した連中に大好評だったぞ」
榛名「……そうだったんですか。よかったです、本当に……」
艦長「如雨露の姉ちゃん!」
北上「えー……」
艦長「ガキ共の相手してくれて助かったぜ」
北上「別にしてたつもりはないんだけどなあ」
212 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:38:06.17 ID:MaC6v420o
艦長「ちっこい嬢ちゃん!」
夕立「ぽい?」
艦長「サルベージャーの連中が話してたぞ、『ちっこいくせに護衛じゃ一番頼りになる』ってな」
夕立「当然っぽい!」
艦長「青い姉ちゃん!」
加賀「……何かしら」
艦長「またいつか歌聴かせてくれや」
加賀「ええ」
艦長「緑の姉ちゃん!」
大鳳「……はい!」
艦長「お前ぇさんの索敵のお陰で監視の連中の負担が減ったと大喜びだったぞ」
大鳳「お役に立てて何よりです!」
艦長「そうだ。お嬢ちゃん達はこれまでよく頑張ってくれた。俺達に気を使うこたあねえ、これからはてめえらの為に頑張って来い!」
一同「……はい!」
提督「全部持っていかれた……」
大鳳「?提督、今何かおっしゃいました?」
提督「いや、なんでもない。本当にありがとう、艦長。この恩は一生忘れない。行くぞお前ら」
艦長「がっはっは!そうか一生か!がっはっはっは……」
***
213 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:38:33.85 ID:MaC6v420o
〜ユグドラシル ブリッジ〜
提督「と言う訳で、これからしばらく世話になる。改めて自己紹介しよう、俺は提督だ」
金剛「金剛型の長女、金剛デース!皆さん、よろしくお願いしマース!」
榛名「同じく金剛型、三女の榛名です。よろしくお願いします」
北上「重雷装艦のスーパー……じゃなかった。改めハイパー北上様だよー」
加賀「航空母艦、加賀です」
夕立「白露型駆逐艦の四番艦、夕立です。頑張るっぽい」
大鳳「航空母艦、大鳳型一番艦、大鳳です!必要であれば何なりと申し付けてください!」
バルト「おいおい、今更水臭ぇじゃねえか」
シグルド「若、相手が畏まっているのに失礼でしょう」
214 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:39:44.36 ID:MaC6v420o
バルト「一度はソラリス相手に互いに背中を預けた仲だぜ?こんな挨拶より海の男らしくこうガッと……わかった、わかったよ。
ユグドラシルの艦長、バルトだ。よろしくな!」
シグルド「同じく副長のシグルドだ。ユグドラシル乗員一同、君達を歓迎しよう」
リコ「……リコだ。よろしくな」ヌッ
提督「あ、ああ、よろしく」
北上「うわっ、でっか!」
リコ「……」ギロリ
北上「あ、あはは……」
リコ「ふん……」
ビリー「僕はビリー、『教会』のエトーン……あ、いや、もう『元』ですね。とにかく、よろしくお願いします」
提督「ああ、あんたがフェイを助けてくれたっていう?」
ビリー「……いえ、僕は『教会』に話を通しただけです。礼なら天にいる医務局の兄弟達に言ってあげて下さい」
提督「あー、何があったかは知らないが、とにかくあんたにも礼を言っておくよ。フェイを助けてくれてありがとう」
215 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/26(土) 23:47:05.63 ID:MaC6v420o
榛名「ありがとうございます、ビリーさん。私達、とっても心配していたんです」
ビリー「そう言ってくださると兄弟達も喜びます」
提督「……で、フェイとエリィはどうしたんだ?神出鬼没のシタンの先生はともかく、あの二人は顔を出してくると思ったんだが」
シグルド「ああ、フェイ君とエリィ君、それとシタンは先にシェバトへ上った。彼らがバベルタワーを使ってシェバトと連絡を取ってくれたんだ」
提督「そうだったのか。なら、これからシェバトへはどう行くんだ?」
シグルド「シェバトから座標を指定されている。そこで落ち合う予定だ。恐らく数日もすれば着くだろう」
提督「成る程、長い付き合いになりそうだ。お前ら、あんまり失礼のないようにな」
金剛「もちろんネ!それよりテートクゥ、今から私とデートしませんカー?私、前は見れなかった所を見に行きたいネー」ギュ
榛名「あ、お姉様!また抜け駆けしようとしてますね!榛名、許しません!」ギュ
提督「いやお前ら人の話聞いてた?」
216 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/27(日) 00:00:48.36 ID:Y9K7E2yeo
加賀「おなかがすきました」グゥゥ
大鳳「この中で数日……朝のトレーニングが出来る場所はあるのかしら……」
夕立「へえー、これで外の様子が見られるっぽい?」ジー
ジェリコ「こら、勝手に使うと若様に怒られるぞ」
北上「あれ?なんでこっちに乗ってんの?駆け落ち?」
バンス「な、何の話だい?」
提督「……ごめんなさい。苦労を掛けるかもしれません」
バルト「なあシグ、こいつらこんなにふざけた奴らだったのか?」
シグルド「い、いえ、私もそこまで把握しては……」
バルト「……ま、借りてきた猫みたいにされるよりはマシ、か。おおい、お客ども!俺が滞在中の部屋まで案内してやるぜ!ついてきな!」
***
217 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/03/27(日) 00:02:00.21 ID:Y9K7E2yeo
今日はここまでです。それではまた。
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 00:26:15.30 ID:F0LWfB8SO
乙
219 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 01:38:12.59 ID:QnoRPYnZo
遅れて申し訳ありません。
今から投稿しようと思ったのですが、ちょっと限界なので少し寝てからにさせて下さい。
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 04:04:49.86 ID:1sZaZa9w0
自分のペースでやりゃええよ
221 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:32:36.80 ID:QnoRPYnZo
お待たせしました。今週を始めます。
222 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:35:04.98 ID:QnoRPYnZo
〜次の日〜
提督「zzz」
???「提督ー!朝だぞー!起きろー!」ドンドン
提督「うおあ!何だぁ!?」ガバッ
???「こらー!いつまで寝てるんだ!朝ごはん冷めちゃうぞ!」ドンドン
提督「……朝ごはんだあ?あーはいはい、今開けるからそんなに騒がないでくれ」バシュ
???「あ、やっと起きたね提督!」
提督「え、どちらさん?」
???「あー!まだ着替えてもいないじゃんか!早く着替えちゃいなよ!ボク外で待ってるからさ」グイ
提督「いやだからどちらさ」バシュ
提督「……まあいいか」
***
223 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:37:08.51 ID:QnoRPYnZo
提督「えーと、お待たせ」
???「うん、バッチリ決まったね!それじゃ行こうか」
提督「朝飯だっけか。どこ行くんだ?」
???「すぐ上のガンルームだよ。メイソン卿が作ってくれたんだ」
提督「そりゃ楽しみだ。しかし悪いな、わざわざ朝食まで用意してもらって」
???「やだなあ、お客さんをもてなすのなんて当たり前じゃないか、『客人も満足させられないとあっちゃあ、海の男の名がすたる』って若も言ってたからね。さ、ここだよ」
金剛「フンフーン……あっ!テートクゥ!グモーニン!」ブンブン
提督「おはよう金剛。まずは何でお前がカウンターの内側でグラスを磨いているのか教えてくれ」
金剛「フフーン、何を隠そう、今の私は『ガンルームウェイター・金剛』なのデース!」
提督「……うーん、寝ぼけてるのは俺か?金剛か?」
金剛「ちょ、酷いネテートクゥ!」
224 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:41:51.66 ID:QnoRPYnZo
提督「いや、ファミレスならまだわかるがな、こんな渋いバーカウンターじゃ全く合わねえだろ」
金剛「そんなことないネー!お淑やかな私にピッタリの場所だヨー!」
提督「お淑やかの意味を分かっているとはとても思えないんだが」
メイソン「おや、お目覚めですかな、提督」
提督「やあ、おはようございます、メイソン卿。こないだのソラリス戦以来ですね」
メイソン「そうですな、いや、ご息災であったようでなにより」
提督「ありがとうございます。ところで、ウチの金剛が何やら妙な事をしているようで、ご迷惑になっていなければ良いのですが」
メイソン「とんでもない、金剛様は妹君と共にこの爺をよく助けてくださっています。感謝こそすれ、迷惑などでは決してありませぬぞ」
榛名「そうですよ、提督。金剛お姉様は朝からずっと頑張っています。余り悪く言っては可哀想ですよ」
提督「榛名、お前もか」
榛名「はい、やはり何もせずにいるのは気が引けますので、ここにいる間はメイソンさんの内職をお手伝いしようとお姉様と一緒に決めたんです」
提督「ふーん、二人で、ねえ」
225 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:42:57.98 ID:QnoRPYnZo
榛名「どうでしょう、提督。許可していただけますか?」
提督「もちろんだ。やるからにはしっかりな」
榛名「はい!榛名、頑張ります!」
金剛「ぶー、テートクゥ、私には何も無いんですカー?」
提督「ああ、疑ったりして悪かったよ、金剛。頑張ってくれ」
金剛「イエース!分かってくれればオッケーネー!」
???「ねえ、話はもう終わった?ボクお腹ペコペコだよ」
榛名「ご、ごめんなさいマルーさん。すぐ用意しますから、お二人ともそこの席で待っていてください」
提督「ん?マルー?お嬢さんの名前か?」
マルー「やだなあ、お嬢さんだなんて……ってあれ?自己紹介してなかったっけ?」
提督「まあ、何回かあったタイミングを悉くスルーされたからな」
マルー「あはは、ゴメンゴメン!ボクはマルグレーテって言います。マルーって呼んでね。若の一番の子分なんだ」
提督「よろしく、マルー。俺は……」
マルー「知ってるよ、提督でしょ。これからよろしく!」
榛名「はい、お待たせしました」カチャ
提督「おっ、サンキュー。こりゃうまそうだな」
メイソン「爺と金剛様の合作でございます。どうぞご堪能ください」
マルー「うん、三人ともありがとう。それじゃ早速」
二人「「いただきまーす」」
***
226 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:45:06.83 ID:QnoRPYnZo
提督「……でまあ、その途中でおかしな無人ギアが襲撃してきてよ、それを金剛と榛名が撃退したんだ。タムズじゃ初めての戦闘だったが、それはまあ見事な物だったよ」
マルー「へえ、話には聞いてたけど、やっぱり提督たちは凄く強いんだね。モンスターだけじゃなくてギアとも戦闘できるなんてさ」カチャカチャ
提督「強いのは俺達じゃなくてあいつらだけどな。まあ正直、あいつらの攻撃力がギアにも通るって分かった時はかなり安心したよ」
マルー「……怖くは、ないのかな」
提督「さあ、どうだろうな。前に俺も同じことを聞いたら『大丈夫だ』としか言われなかったし、俺としてはその言葉を信じるしかないな」
マルー「ふーん、そうなんだ。……いいなあ」
提督「あん?何が?」
マルー「い、いや、何でもない!こっちの話」
提督「ふーん。あ、そういやウチの残りの奴らはどこ行ったんだ?」
マルー「うん、自分が出来そうな事を探すって言ってあちこちに散らばっていったよ。ヘンな格好してるけど、みんないい人たちだね」
提督「格好だけじゃなく中身も色々と難ありだけどな。それじゃ、食い終わったら様子見にいってみるか」
マルー「あ、ボクも付いてくよ。この艦広いから案内役がいたほうがいいでしょ」
提督「そりゃ助かるな。是非お願いするよ」
マルー「任せてよ。ね、その代わりにさ、キミたちの話もっと聞かせて欲しいな」
提督「おう、いいぞ。それじゃさっさと食っちまうか」
マルー「うん、そうだね」
メイソン「どうやら、すっかり打ち解けてしまったようですな」キュッキュッ
金剛「ぐぬぬぬ、私のテートクが……」
榛名「お姉様、流石にそれは見境がなさ過ぎると思います……」
***
227 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/03(日) 16:46:12.43 ID:QnoRPYnZo
今週はここまでです。ではまた来週。
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/04(月) 23:11:22.65 ID:CNmBHg+r0
遅ればせながら乙なのです、
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 04:56:52.78 ID:VgVZ9Jc70
乙
230 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/09(土) 19:08:37.34 ID:8dgm6wi0o
こんばんは。駆け足で今週の投稿を済ませます。
231 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/09(土) 19:09:54.24 ID:8dgm6wi0o
提督「さて、まずはどこから連れてってくれるんだ?」
マルー「うーん、どうしようかな」
提督「決めてなかったのかよ」
マルー「うん、確かに案内するとは言ったけど、他の人たちがどこに行ったかは知らないからね。提督の方が心当たりがあるんじゃないの?」
提督「いや全く」
マルー「え、即答?」
提督「ああ、大分長い付き合いになるが、あいつらの考えてることは未だによくわからん。今この瞬間にひょっこり現れても……」
夕立「あ、提督さんとマルーちゃん」
マルー「うわあ!?」
提督「ほらな」
232 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/09(土) 19:10:37.03 ID:8dgm6wi0o
夕立「二人ともどうかしたっぽい?」
提督「なんでもない。夕立は何してるんだ?そんなでかい箱抱えてよ」
夕立「これ?ギアショップのお手伝いで弾薬を運んでるっぽい」ジャラジャラ
マルー「そ、その中身全部弾薬なの?重くない?」
夕立「ちょっと重いっぽい」
マルー(普通ちょっとどころじゃないと思うんだけどなあ)
提督「夕立、他の連中がどこに行ったかわかるか?金剛と榛名以外の」
夕立「えーと、他の人は知らないけど、大鳳さんならギアハンガーにいるっぽい」
提督「大鳳か。よし、そんならまずはギアハンガーだな」
夕立「提督さんも一緒に来るの?」
提督「ああ、みんなの様子を見て回ろうと思ってたからな」
夕立「やった!それじゃ行きましょ、提督さん!マルーちゃんも!」
提督「はいはい、そんなに急がんでもちゃんと行くよ」
マルー「結局、ボクが道案内しなくてもよさそうだね」
提督「なんか悪いな。ギアハンガーから先は頼りにさせてもらうからよ」
マルー「あ、いや、別に怒ってる訳じゃないから謝らなくていいよ!それよりほら、早く行かないと置いてかれちゃうぞ!」グイッ
提督「おわっ!わかったから引っ張るなって!」ズルズル
***
233 :
◆Idq7VgawO2
[saga]:2016/04/09(土) 19:13:47.24 ID:8dgm6wi0o
今週はここまでです。短いついでですが、来週はお休みになります。元気のGは激務のG状態なので。
代わりにGW中にがっつり書いていく予定です。……気力があれば。
それではおやすみなさい。
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 20:34:20.18 ID:hN0z/R9J0
G元気W沸いてきた
になると良いな
乙
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