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【咲 -Saki- SS】 大学編 - いちご味 - ちゃちゃのん「おかえりなさい」
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533 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:39:09.64 ID:MUKpKKPS0
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの話が一通り終わったとこで―――」
ちゃちゃのん「婆っちゃは、『今日はお別れを言いに来たんじゃ―――』って……」
ちゃちゃのん「モチロン、ちゃちゃのんは そんなん嫌じゃって 引き止めようとしたんじゃが…」
ちゃちゃのん「『全てのモノにゃぁ、必ず始まりと終わりがあるんじゃよ―――』って、言われてしもうた…」
ちゃちゃのん「それに、『もぅ独りじゃないけぇ、婆っちゃがおらんでも 大丈夫じゃろ』って―――」
ちゃちゃのん「『サヨナラ、ちゃちゃのちゃん』って――――」
洋榎「いちご――――」
534 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:41:08.16 ID:MUKpKKPS0
洋榎「せやけど、こんな道端で 寝とるヤツがおるか…」
洋榎「一応、年頃の女の子やろ。 自分、どんだけ無防備やねん……」アホ…
ちゃちゃのん「えへへ、申しわけないんじゃ…」
ちゃちゃのん「でも、ヒロちゃん。 よぅこん場所まで分かったのぅ?」
洋榎「あぁ、それはな―――」
「ちゃちゃの〜〜〜〜ん!!」
ちゃちゃのん「ほぇっ――!?」
洋榎「お、ようやく来たみたいやな……」ヒヒッ
快活な長女さん「ちゃちゃのん、ホンに久しぶりじゃの〜〜〜!!」ダキッ
ちゃちゃのん「えぇっ、何で!?」
535 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:44:44.40 ID:MUKpKKPS0
陽気な妹ちゃん「あっ、お姉ちゃんばっかり こすいんじゃ!! ボクもボクも〜〜〜!!」ダキッ
しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのんの、あんぽんたん。 ぶち心配したんじゃけぇ…」ウルッ
物静かな女の子「フフッ、私もいますわよ〜〜〜♪」フリフリ
ちゃちゃのん「鹿老渡のみんな… 一体どうして……?」アワワッ
洋榎「自分、ケータイ 部屋に忘れてったやろ」
洋榎「家探ししとる時に着信あってな、見覚えある名前やったから ウチが代わりに出たんや」
ちゃちゃのん「あ……」
快活な長女さん「雑誌の記事読んで、心配だったんで電話したんだけど―――」
快活な長女さん「いや〜〜〜 まさかそんお相手が、あの姫松の愛宕さんだったとは ビックリじゃよね〜〜〜」アハハッ
洋榎「ちゅーわけで、先にちゃちゃの居てはりそうな場所を電話で聞いとったんや」ニシシ
536 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:47:44.79 ID:MUKpKKPS0
ちゃちゃのん「………………」
物静かな女の子「いちごさん、どうかされまして?」
陽気な妹ちゃん「ちゃちゃのん、元気出せ〜〜〜〜〜!!」
しっかりものの妹ちゃん「アンタの無駄元気を、ちゃちゃのんに分けてあげたいのぅ」
ちゃちゃのん「みんな、あの時はゴメンの……」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんが、不甲斐なかったせいで――――」ポロポロ
快活な長女さん「誰もちゃちゃのんのせいなんて思ってないけぇ」
快活な長女さん「自分 責めるんも、もぅそれくらいにしときんさい―――」ナデナデ
しっかりものの妹ちゃん「ちゃちゃのんってば、気にしすぎなのよ…」
537 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:49:33.49 ID:MUKpKKPS0
ちゃちゃのん「じゃって、ちゃちゃのんのせいで―――」
ちゃちゃのん「鹿老渡高校は……」
物静かな女の子「それこそ、ちゃちゃのんは関係ないでしょう…」
洋榎「鹿老渡高校の廃校―――」
洋榎「ちゃちゃは、一度も言わんかったし…」
洋榎「ウチ、今日の今日まで ちっとも知らんかったで……」
しっかりものの妹ちゃん「大体、アレはずいぶん前から決まってたことだもんね…」
陽気な妹ちゃん「うん、ちゃちゃのんは何も悪くないんじゃ!!」
洋榎「せやな、どうせ全部 ウチが悪いんやし……」ズーーーン
快活な長女さん「いやいや、言ってない言ってない!!」ドードー
538 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:52:20.81 ID:MUKpKKPS0
陽気な妹ちゃん「の〜 の〜 これから、みなで探検しようよ!!」
快活な長女さん「おっ、ええのぅ♪ せっかく集まったんじゃ、久しぶりにみなで探検ごっこでもする?」
しっかりものの妹ちゃん「たまにゃぁ、アンタもええことゆーのぅ…」
陽気な妹ちゃん「えへへ〜、もっと褒めてくれてもええんじゃよ〜〜」ニッコニコ
しっかりものの妹ちゃん「このポジティブ、とろふわ脳め…」クッ
物静かな女の子「ちゃちゃのんと愛宕さんも、一緒に行きましょう♪」ニコッ
洋榎「探検ええやん。 ウチそういうの大好きやで〜〜♪」
洋榎「あ、それとウチのことは洋榎で頼むわ♪」ニッ
快活な長女さん「ふふ… 了解、洋榎♪」
ちゃちゃのん「……………」
洋榎「ほれほれ。 ちゃちゃもそないしょぼくれとらんで、今日は童心に返って れっつらごーやで〜〜!!」ギュッ
ちゃちゃのん「あ、ヒロちゃん……///」
物静かな女の子「あらあら、お二人とも本当にラブラブですのね」ホホホッ
洋榎「うっ、これはその… その場のノリっちゅうか なんちゅうか……///」
ちゃちゃのん「……………////」
539 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/27(水) 20:58:12.40 ID:MUKpKKPS0
陽気な妹ちゃん「川口隊長!! そこに巨大なヤシガニが!?」ビシッ
洋榎「なんやて!? そないな生物がいったいどこに――――」ワサワサ
洋榎「―――て、こりゃ ウチ自慢のヤシガニヘッドやで〜〜〜!!」ズビシッ
陽気な妹ちゃん「「わーい!! 変テコ動物いっぱいじゃ〜〜!!」 デデデッ
快活な長女さん「あはは、アイツら何をやっとるんじゃ…」
しっかりものの妹ちゃん「アホが二人に増えたんじゃ…」
メイド服の少女「ほんだら、はんだら、すかどろば―――」
メイド服の少女「命が惜しけりゃ置いてきな、燃やして砕いて飲み込むぞ。 孫子の代まで居直るぞ〜〜〜♪」ウフフッ
しっかりものの妹ちゃん「うふふって…」
物静かな女の子「ていうかなんの歌ですの、今のは?」
メイド服の少女「子守唄ですよ♪」
ちゃちゃのん「ちゅーか、誰じゃ… 何でメイド服…?」
キリリウサ「気に、するな…」キリッ
「私、助手なので…♪」ペカー
540 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/30(土) 21:14:00.01 ID:J+rQ37440
ちゃちゃのん「―――みんな、あん頃と変わっちょらんのぅ…」ヘヘッ
物静かな女の子「いちごさんだって、ちっとも変わってませんわよ」フフッ
ちゃちゃのん「そ、そうじゃろか……?」
物静かな女の子「えぇ、いちごさんは何年経っても変わらぬ、至高の愛らしさですわ〜〜〜♪」ハァハァ スンスン
ちゃちゃのん「アハハ、ゆうちゃんは初対面の頃とは だいぶ印象変わったのぅ…」
快活な長女さん「ねぇ… これからみなで、あっこに行ってみない?」
陽気な妹ちゃん「あはは、サンセー♪」
しっかりものの妹ちゃん「ええと思う…」
物静かな女の子「まぁ、それは素敵ですわね♪」
ちゃちゃのん「ほぇ―――?」
541 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/30(土) 23:05:39.59 ID:J+rQ37440
【旧鹿老渡高校 麻雀部部室】
洋榎「おぉっ、ここが鹿老渡 麻雀部の部室か!!」
ちゃちゃのん「まだ結構 綺麗じゃね……」ドキドキ
快活な長女さん「そうじゃな。 ちぃーと埃 溜まっとるけぇ、払えば全然大丈夫そうじゃ♪」
シャーーーー
しっかりものの妹ちゃん「それにカーテン開ければ、明かりの方も充分じゃの…」
陽気な妹ちゃん「ほんじゃ、早く机を並べちゃおっか〜〜♪」ガタガタ
物静かな女の子「あっ、私も手伝いますわ♪」ヨイショ
ちゃちゃのん「机とか並べて、ここで何をするんじゃ?」
542 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/30(土) 23:07:09.13 ID:J+rQ37440
快活な長女さん「何って… 麻雀部の部室に、こんメンバーですっことゆーたら―――」
快活な長女さん「麻雀しかないじゃろ!!」ドンッ
ちゃちゃのん「雀牌、持ってきちょったんか…」
快活な長女さん「ま、何事も用意周到がアタシのモットーじゃけぇの」フフン
ちゃちゃのん「用意周到は、ちゃちゃのんのモットーじゃよぉ!!」
快活な長女さん「洋榎、アタシたち鹿老渡麻雀部との勝負――――受ける度胸はあるかの?」
洋榎「勝負か―――面白いやん」
洋榎「その勝負、買うたるでぇ〜〜!!」
543 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/01/30(土) 23:12:45.79 ID:J+rQ37440
ジャラ ジャラ ジャラ ジャラ…
洋榎「ロンやで…」パララ
しっかりものの妹ちゃん「うっそ、やられたわ…」
快活な長女さん「元姫松高校 不動のエース・愛宕洋榎、流石じゃのぅ」
洋榎「カカッ… ウチの本気、まだまだこんなもんやないで〜〜〜!!」ダンッ
陽気な妹ちゃん「あっ、それロンじゃ♪」ヤッホーー パララ
洋榎「ていうか、その役って まさか―――!?」
陽気な妹ちゃん「うん、ちゃちゃのんがやられた清老頭って役じゃよ〜♪」ニシシ
洋榎「そ、そんなん――――考慮しとらんで…」ガバッ
ちゃちゃのん「こりゃ〜〜 そりゃぁ誰の真似じゃ!?」
洋榎「誰て… 清老頭くらってポロポロ泣いとった、自分しかおらんやろ?」
ちゃちゃのん「大体 ちゃちゃのんは、そんな大股広げたりなんかしとらんわ……///」プンプン
一同((してたけどね……))
陽気な妹ちゃん「これでちぃーとは、あん時のちゃちゃのんの 意趣返しってヤツが出来たじゃろか?」ヘヘヘッ
洋榎「流石、ウチら姫松に5万点以上もの差をつけた先鋒やな。 自分、ホンマ強いで…」
洋榎「最近、まともな勝負しとらんかったからな。 何やメッチャ楽しくなってきたで!!」ワクワク
544 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/02(火) 18:19:04.78 ID:H2hbcKH+0
ジャラ ジャラ ジャラ ジャラ…
快活な長女さん「の〜 ちゃちゃのん…」
ちゃちゃのん「――――?」
快活な長女さん「アタシさ…」
快活な長女さん「ちゃちゃのんのこと、ずっと好きだったんじゃよ……」
ちゃちゃのん「ほぇっ!?」
快活な長女さん「ちっとも気付いとらんかったじゃろ…」
快活な長女さん「ちゃちゃのん、そーゆーの昔から鈍かったけぇのぅ―――」フフッ
ちゃちゃのん「うぅっ、ごめんのぅ……///」カァァ…
545 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/02(火) 18:29:09.45 ID:H2hbcKH+0
陽気な妹ちゃん「アハハ、実はボクもだったりして〜〜〜♪」
しっかりものの妹ちゃん「その、私も… 本当のお姉ちゃんみたいに、好いとったんじゃよ……////」テレテレッ
洋榎「何やねん。 自分モテモテやないか」
ちゃちゃのん「えへへ……////」テレッ
快活な長女さん「ちゃちゃのんは、ウチらのアイドルじゃけぇのぅ〜〜」ケラケラ
物静かな女の子「そのぅ… 実は、私もだったりして〜〜〜///」ポッ ユビクルクル
快活な長女さん「イヤ… アンタのは、みな気付いとったじゃろ」
物静かな女の子「ななっ!! そんなバカなですわ!?」ショック!?
鹿老渡メンバー「「アハハハハ…」」
ちゃちゃのん「みんな……」
洋榎「へへッ……」
546 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/02(火) 18:39:22.62 ID:H2hbcKH+0
快活な長女さん「ま〜 いろいろあるだろうけどさ、アタシらはいつだってアンタの味方だからさ…」
快活な長女さん「そのこと、忘れないでよね――――」
陽気な妹ちゃん「うん、ボクたちずっと友達だよ♪」
しっかりものの妹ちゃん「今度、大阪に遊びに行くけぇの…」
物静かな女の子「メールも送りますわね〜〜」
ちゃちゃのん「みんな、どうもありがとうの……」グスッ
陽気な妹ちゃん「アハハ、ちゃちゃのんがまた泣いた〜〜〜♪」
しっかりものの妹ちゃん「幾つになっても、ちゃちゃのんは泣き虫さんじゃのぅ…」
物静かな女の子「ウフフ、お宝写真ですわ♪」パシャパシャ
ちゃちゃのん「うっ、うるさいんじゃよぉ〜〜!?」
快活な長女さん「洋榎、ちゃちゃのんのこと―――支えてあげてな」
洋榎「おっ、おぅ…」
陽気な妹ちゃん「ヒロエ、また麻雀しようね〜〜〜♪」
洋榎「上等やん。 自分との決着は、プロの舞台で付けたるで!!」カカッ
陽気な妹ちゃん「プロかぁ〜〜 楽しそうじゃね♪ ボクも頑張って目指してみよっかな…」
547 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/02(火) 18:45:29.21 ID:H2hbcKH+0
洋榎「アイツら、ホンマ ええヤツらやったな…」
ちゃちゃのん「そうじゃろ、ちゃちゃのんにゃぁ 勿体無いくらいの友達じゃ…」
ちゃちゃのん「すっかり暗くなってしまったのぅ……」
洋榎「ちゃちゃ……」
ちゃちゃのん「ん―――?」
洋榎「空、見てみ……」
ちゃちゃのん「空…? あぁ、本当じゃ…」
ちゃちゃのん「鹿老渡の夜空、凄いじゃろ―――」
洋榎「あぁ、満天の星空… 話には聞いとったが、これは想像以上やで――――」
ちゃちゃのん「そうじゃろ、ここはちゃちゃのんの自慢じゃけぇ♪」ヘヘッ
548 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/04(木) 21:06:36.62 ID:fisR6t9X0
洋榎「ん… あっちの茂みの方でも、何か光っとんで…?」
ちゃちゃのん「本当じゃ、チカチカしちょるね。 アレって…」テテテッ
洋榎「お〜 これってもしかして閉店だから早よ帰れでお馴染み、ホタルの光っちゅーヤツか?」
洋榎「そういや、ウチ 実際にホタル見るのって初めてやな〜〜」カンドー
ちゃちゃのん「この子は、日本の固有種。 ヒメボタルのメスみたいじゃね…」
洋榎「そこまで分かるんか?」
ちゃちゃのん「うん… ヒメボタルはゲンジやヘイケよりも小ぶりで―――」
ちゃちゃのん「冷光も、こういうチカチカとした短い明滅を繰り返すんじゃ」
洋榎「冷光って…?」
ちゃちゃのん「ホタルとか生き物の出す光は電球とかと違って熱を殆ど出さんけぇ、そう呼ぶんじゃよ」
ちゃちゃのん「それにヒメボタルは清流じゃなく、こういう茂みとか森に住んどるんじゃ…」
洋榎「へぇ〜〜 そうなんやな…」
549 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/04(木) 22:32:57.69 ID:fisR6t9X0
ちゃちゃのん「まるでマッチ売りの少女が最後に灯す、マッチの炎みたいじゃね…」
洋榎「何やねん、その微妙な例えは…」
ちゃちゃのん「…………」
洋榎「そういや、普通 ホタルってもっとたくさんでおらへん? 何で一匹だけなんやろな?」
ちゃちゃのん「ヒメボタルの羽化は、大体5月から6月―――」
ちゃちゃのん「この子は、ちょっと あわてんぼさんだったのかもしれんのぅ…」
洋榎「間違って、他のヤツらよりも早く起きてまったっちゅーことか…」
洋榎「せやけど、確かホタルの寿命って短いんやろ…?」
ちゃちゃのん「うん、成虫になったホタルの寿命は1、2週間―――」
ちゃちゃのん「そして成虫になったヒメボタルのメスの寿命は、2日から3日じゃ――――」
洋榎「えっ、そない短いんか!?」
550 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/04(木) 22:36:53.89 ID:fisR6t9X0
ちゃちゃのん「それにヒメボタルのメスは、仲間を探そうにも空を飛べないんじゃ…」
ちゃちゃのん「じゃけぇ… こうやって、必死に光を出して―――」
ちゃちゃのん「誰かが自分を見つけてくれるのを、ただ待ち続けとるんじゃよ――――」
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「でも… それもこの時期では、きっと駄目じゃろう…」
ちゃちゃのん「たぶん、この子は――――このまま誰とも出会えないまま……」
洋榎「探してみようや―――」
ちゃちゃのん「ヒロちゃん――――?」
551 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/04(木) 22:41:40.66 ID:fisR6t9X0
洋榎「そないなこと、勝手に決めつけんなや―――」
洋榎「コイツと同じあわてんぼが、どっかにおるかもしれんやろ…」
洋榎「諦める前にまず動け――――とりあえずやってみようが、ウチの信条やねん」
洋榎「ウチらでコイツの仲間、探してみようやないか――――?」ニッ
ちゃちゃのん「うん、そうじゃね――――」ニコッ
ガサガサ…
洋榎「おっ―――!?」
ちゃちゃのん「あ――――!?」
552 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/04(木) 22:49:01.67 ID:fisR6t9X0
ちゃちゃのん「他のヒメボタルたちの生息場所―――ホンにあったんじゃ…」
洋榎「何や… 多少 時期はずれ言うても、結構 群れになっとるやないか」ヘヘッ
ちゃちゃのん「うん、今年はこの辺り。 いつもよりも暖かかったんじゃろか…」
洋榎「それんしても、自分 泥だらけやで〜〜」カカッ
ちゃちゃのん「うぅっ、それはヒロちゃんもじゃろぉ〜〜〜!!」
洋榎「ほんじゃ、さっきのあわてんぼは ここに放したるか…」
ちゃちゃのん「うん、そうじゃね♪」
ちゃちゃのん「仲間、見つかってホンに良かったのぅ――――」
553 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/07(日) 23:12:25.63 ID:fjDBkjeA0
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「…………」
洋榎「綺麗やな…」
ちゃちゃのん「うん……」
ちゃちゃのん「よぅこうやって、婆っちゃや鹿老渡のみんなとホタルを見たもんじゃ…」
洋榎「冷たい光っちゅうわりには、こうやって集まっとると暖っかそうやな」
ちゃちゃのん「うん、そうじゃね…」
ちゃちゃのん「この光の群れを見とると、何だか胸のところが熱くなってくるんじゃ…」
ちゃちゃのん「蛍の光は、死者たちの魂―――」
洋榎「――――?」
ちゃちゃのん「昔からそう言われるくらい、蛍の光は人の心を惹きつけ 揺さぶるものだったんじゃ…」
554 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 01:35:54.97 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのん「きっと昔の人はこの儚げな光を、失った大切な人の魂に見立てて―――」
ちゃちゃのん「その人の死後の幸福なんかを、願ったりしたんじゃろうね」
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「成虫になったホタルはな、何も食べず 綺麗な水だけで生きとるんじゃ―――」
ちゃちゃのん「じゃけぇホタルの光は、こんなにも綺麗で儚げなんじゃろか――――」
洋榎「ホンマ、切ない気持ちになる生命の灯火やな…」
ちゃちゃのん「ぷっ… ヒロちゃんもなかなかに詩人さんじゃのぅ♪」
洋榎「ア、アホッ!? こないな時に、茶化すなや…///」ツラレタ…
ちゃちゃのん「へへっ、ゴメンのぅ…」ツイ…
555 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:40:15.69 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん昔から、こういう綺麗なものに強く惹きつけられとったんじゃが―――」
ちゃちゃのん「どうして綺麗なものって、こんなにも人の心を切ない気持ちにするんじゃろうね――――」
洋榎「この美しさも永遠やないって、見とるモンにそう思わせるんやろか?」
ちゃちゃのん「綺麗なものっちゅうんはドコか儚げで、滅びの象徴みたいな側面もあるのかもしれんね」
ちゃちゃのん「蛍の光は、死者たちの魂―――」
ちゃちゃのん「亡くなった人のこといつまでも忘れず、大切に慕い続ける心はとっても尊いと思うんじゃが―――」
ちゃちゃのん「あまり気持ちがそっちに向き過ぎると、自分も死者の側に引っ張られるような感覚になるんじゃ――――」
洋榎「て、それはちょっとヤバイやろ…」
洋榎「感受性 強すぎるのも考えもんやで〜〜」
ちゃちゃのん「あはは… それ小さい頃に、よぅ言われたんじゃ…」
556 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:43:26.88 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのん「でも、ちゃちゃのんな―――」
ちゃちゃのん「強くて、自由で、したたかで、たとえ泥の河の中でも立派に咲き誇れるような―――」
ちゃちゃのん「そんな力強くて、しぶとい花もええもんじゃなって――――ヒロちゃん見てて、そう思ったんじゃ」
洋榎「腐臭漂う泥の河って、そら大阪もんならカーネルオジさんかて道頓堀ダイブしてまうけど―――」
洋榎「とりあえず自分、今のは絶対 褒めてへんやろ?」
ちゃちゃのん「へへッ… それはどうじゃろね」フシュウハ イットランジャロ…
ちゃちゃのん「でもちゃちゃのんは、そんなヒロちゃんじゃけぇ――――」
557 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:49:27.26 ID:L/4pCBH50
洋榎「ちゃちゃ……」
ちゃちゃのん「ん………」
洋榎「その… 観覧車でのこと―――」
洋榎「あの時は、ホンマ すまんかった――――」
―――恋人の魔法は… もぅ解けてしもぅたみたいじゃね…
―――続きは… ヒロちゃんが一番大切な時のために、とっておいての……
洋榎「ウチは、ホンマ アホたれや――――」ギリッ
ちゃちゃのん「―――もぅ、ええんじゃ…」
ちゃちゃのん「それにちゃちゃのん――――そんなに、イヤじゃなかったよ……////」モジモジ
洋榎「ちゃちゃ――――////」
558 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:53:26.64 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの方こそ、ゴメンの…」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんにも、胡桃ちゃんにも、塞ちゃんにも…」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、随分と酷いことをしたんじゃ――――」
洋榎「そんなん、ウチは別に気にしてへん――――」
洋榎「いいんちょかて、『アンタなんかに心配されるほど、私はヤワじゃないわよ!!』言うとったで…」
ちゃちゃのん「アハハ、胡桃ちゃんはやっぱり素直じゃないのぅ…」
洋榎「まったくやで、いいんちょは もぅちょい可愛げあった方がええと思うわ」ヘヘッ
ちゃちゃのん「………」
洋榎「………」
ちゃちゃのん「――――ヒロちゃん……」
洋榎「………ん?」
559 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:56:32.97 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのんと―――――別れてもらえんじゃろか。
560 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 02:59:47.97 ID:L/4pCBH50
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「…………」
洋榎「――――自分が、そうしたい言うんやったら」
洋榎「ええで―――――」
561 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/08(月) 03:02:21.44 ID:L/4pCBH50
ちゃちゃのん「えへへ… これでまた、お友達に逆戻りじゃね…」
洋榎「せやな… それも案外、悪くないかもしれん…」カカッ
ちゃちゃのん「の〜 ヒロちゃん―――」
ちゃちゃのん「明日はこのまま二人で、広島観光でもどうじゃろ?」
ちゃちゃのん「呉とか、たけはらとか――――ちゃちゃのんの育った町なんかを、いろいろ紹介したいんじゃ♪」
洋榎「おっ、そいつは楽しみやな♪」
流石に何年も人のおらんかった、婆っちゃの実家に泊まるわけにもいかんけぇ。
その日の夜は、ヒロちゃんと二人で鹿老渡にある宮林の旅館に泊まることにしたんじゃ。
562 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/12(金) 21:55:09.78 ID:wkruOXaw0
その日の夜―――
ちゃちゃのんは婆っちゃのこと、家族のこと、鹿老渡の友人たちのこと
とにかく、たくさんのことを――――ヒロちゃんに話して聞いてもらったんじゃ。
そしてヒロちゃんも、そんなちゃちゃのんに自分の色んなことを話して聞かせてくれた。
良いとこ、悪いとこ、お互いにまだまだ知らないとこ、たくさんあるって改めて気づかされたんじゃ。
563 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/14(日) 12:02:09.43 ID:J7jFRzcy0
たぶんちゃちゃのんは―――
これまでこの人のこと、本気で見ようとしとらんかった。
それはきっと、ちゃちゃのんが弱かったからなんじゃろぅ。
ちゃちゃのんは、大事なものを選ぶ痛みから逃げとったんじゃ。
でもそれじゃいけないって、みんなが教えてくれたけぇ。
今度こそ、ちゃちゃのんは――――
目の前の現実と向き合って、ほんとの気持ちを見つけようって思うんじゃ。
そうせんことにゃぁ、ちゃちゃのんは前に進めないって――――ようやっと分かったけぇ。
564 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/16(火) 20:02:31.00 ID:EzFSoAzO0
お父さ〜〜ん…
お母さ〜〜〜ん…
うぅっ…
二人とも、いったい どこにおるんじゃろぅ……
それは私の中にあった、とても古い記憶の断片―――
見慣れぬ夜の街並みを、優しく照らし出す幻想的な光の小路。
光の正体は竹筒に入れたろうそくが発つ、ほのかに揺らぐ数千本もの竹灯り。
安芸の小京都と呼ばれる父の故郷で、江戸の頃から続く古い街並みを明るく彩る光のお祭り。
その日の私は夕方から父の馴染みのお店で美味しいものを食べ、日が落ちた後には美しい光のアートに心を躍らせていた。
565 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/16(火) 20:07:58.43 ID:EzFSoAzO0
うわぁ〜〜〜
すごいんじゃ〜〜
とってもきれいじゃね〜〜〜♪
こらこら、いちご…
そがーにはしゃぐと、まくれてまうぞ〜〜
ま〜 ちぃーとくらい、えーがの。
こがー嬉しげないちごは、珍しいけぇのぅ。
えへへ…
お父さん、お母さん、大好きじゃよ…♪
大切な人たちと過ごした―――
とてもささやかだったけれど、かけがえのない、暖かな夢のような時間。
今にして思えば―――
これが私の憧れ続けた、きらきらと輝く光の原風景だったんじゃろうか――――?
566 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/18(木) 19:36:39.45 ID:L8tVPTIB0
洋榎「ぷっはぁ〜〜 朝飯も美味かったし、何や港の香りが落ち着くで〜〜!!」
ちゃちゃのん「じゃろ♪ ここは鹿老渡でも有名な旅館で、江戸の頃にゃぁ材木なんかを扱っとったそうじゃ」
洋榎「確かに白壁の土蔵とか、何や由緒ありげな感じやもんな〜〜」
洋榎「おっ、何やろ… 海の向こうの方、何や島影みたいの見えんで?」
ちゃちゃのん「瀬戸内を挟んで、あっちにうっすら見えちょるんは、たぶん四国の愛媛じゃな…」
ちゃちゃのん「ここの入江は静かじゃけぇ」
ちゃちゃのん「その昔は潮待ちの港として、日向の国の藩主さんなんかも立ち寄られたりしたっちゅう話じゃよ」
洋榎「へぇ〜〜 今は人影も少ないみたいやけど、昔は結構賑わっとったんやなぁ…」
ちゃちゃのん「うん… 婆っちゃが若い頃なんかは、小学校もまだあったそうじゃし」
ちゃちゃのん「今より、もっともっと人も多かったそうじゃ…」
567 :
駄文@鹿老渡について
[sage saga]:2016/02/18(木) 19:42:28.87 ID:L8tVPTIB0
ここでちゃちゃのんを育んだ鹿老渡という土地の説明をば少し(興味のない方はすっ飛ばして下さい)
鹿老渡は倉橋島(広島県呉市倉橋町)と、その南にある鹿島を繋ぐトンボロの島(陸繋島)で
山と山の間に挟まれた場所に集落のある、瀬戸内海に位置するとても景色の良い静かな港町のようです。
余談にはなりますが、ちゃちゃのんの声をされていた松来未祐さんも同じ呉市の出身ですね。
尚、鹿老渡は県道35号線 音戸倉橋線の終着点で、その先にある鹿島大橋を渡ると鹿島です。
なのでこの作中のちゃちゃのんは県道35号線を走るバスで、倉橋島にある小学校に通っていたという設定になってます。
因みに鹿老渡にあった小学校は平成9年に廃校となっており、現在は災害避難場所として残っているようですね。
そもそもこの鹿老渡という港町は、江戸時代に瀬戸内海を行き交う船舶との商売や潮待ちによる宿泊などを目的に作られたそうで
享保15年(1730年) 倉橋町の有力者達によって企画・整備され、現在もその碁盤の目のような街並みは維持されています。
穏やかな砂州、静かな入江は古くから風待ち、潮待ちの港として参勤交代の大名等にも利用されたそうですが、
現在は人影も少なく、何だか時間が止まってしまったような、とても景色の良い静かで穏やかな港町のようですね。
ちゃちゃのんのんびよりな、小学生時代のちゃちゃのんの生活…
そんなほっこり癒される内容な作品、誰か書いてくれませんかね〜〜
尚、以下のサイト様を参考にさせて頂きました。
興味のある方はそちらも合わせて読まれてみては如何でしょうか。
・何の変哲もない咲の地名紹介様「広島県代表・鹿老渡高校」
・のんびり屋の瀬戸内めぐり様「鹿老渡(倉橋島)」
・えいちゃん笠岡を走りまくる様「鹿老渡@」
・そぞろ歩き様「鹿老渡〜倉橋島」
・ひろしま文化大百科様「鹿老渡と本浦」・宮林家住宅
※鹿老渡の位置
568 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/20(土) 15:59:38.30 ID:WOfYDrRg0
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんが小さかった頃から、ここはちっとも変わっとらんけぇの…」
ちゃちゃのん「ここは、まるで時間の流れが止まっとるようじゃ……」
ちゃちゃのん「鹿老渡高校の廃校も、きっと時代の必然じゃったと―――」
ちゃちゃのん「今なら、そう思えるかのぅ…」
洋榎「ちゃちゃ……」
ちゃちゃのん「うぅん、それもちょっと違うかのぅ」
ちゃちゃのん「どうにもならんっちゅうことは、あん頃から みんな分かっとったんじゃ…」
ちゃちゃのん「じゃけぇ、テレビや雑誌の向こうのみんなの記憶にも―――」
ちゃちゃのん「鹿老渡高校っちゅうモンがあったこと、覚えておいて欲しい思って頑張っとったのかもしれん――――」
洋榎「…………」
569 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/20(土) 16:03:15.02 ID:WOfYDrRg0
ちゃちゃのん「―――あ」
ちゃちゃのん「だからっちゅうて、そこでヒロちゃんが申し訳なく思う必要はないけぇの!?」アセッ
ちゃちゃのん「勝負っちゅうんは そういうモンじゃって、ちゃんと分かっとるけぇ♪」ヘヘヘ
ちゃちゃのん「そんなことより、今日は広島観光たっぷり楽しもうの♪」
洋榎「なぁ、昨日は ああ言うたが―――」
洋榎「この前の記事のこともあるやん。 ホンマにウチと観光なんかしても、ええんか…?」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、ヒロちゃんとがええんじゃが…」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんは、やっぱりちゃちゃのんとじゃ―――迷惑だったりするんじゃろか?」
洋榎「―――いや、ウチはええんやけど……///」ドキッ
ちゃちゃのん「えへへ、ほんなら決まりじゃの〜〜♪」レッツ、ゴージャ♪
570 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/20(土) 16:38:31.92 ID:WOfYDrRg0
洋榎「な〜〜〜」
ちゃちゃのん「ん…? 何じゃ、ヒロちゃん…?」
洋榎「どうでもええねんけど、自分のその変装 めっちゃダサイで〜〜」
ちゃちゃのん「えぇっ!? そ、そうじゃろか!?」アセッ
洋榎「何やねん、そのハート型のグラサンに尻みたいなピーチ帽といちご模様のケープは?」
ちゃちゃのん「お、おかしいのぅ… ちゃちゃのん、あんまり変装とかせんのじゃが」
ちゃちゃのん「これが今年の流行りじゃって、お洒落上手なチハちゃんに教えてもらったんじゃが…///」シリテ…
洋榎「業界の流行とか知らんが、どうせ自分 またからかわれたんやろ?」
ちゃちゃのん「うぅっ… そんなことないって否定しきれんのが、悲しいトコなんじゃ…」チハチャン…
洋榎「その様子だけで、現場での自分の立ち位置がよぅ分かんで〜〜」カカッ
ちゃちゃのん「うっ、うるさいんじゃよぅ!?」
洋榎「―――で、結局スタンダードな帽子と色メガネだけにしたんやな?」
ちゃちゃのん「へっ、変じゃろか…?」
洋榎「いや、なかなか似合ってんで〜〜♪」ニカッ
571 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/21(日) 02:20:53.87 ID:dm4CI8OM0
【たけはら】
ジュー ジュー
洋榎「おぉっ、これがたけはら名物、ほぼろ焼き言うヤツやな!?」ハフハフ ウマウマ
ちゃちゃのん「そうじゃよぉ、ちもさんのお好み焼きは 絶品なんじゃ♪」エッヘン
ちも「いちごちゃん、どうもありがとぅの♪」ニコニコ
洋榎「そういや、店主さんとちゃちゃは、どういう知り合いなんや?」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの前のお父さんが、たけはらの生まれでのぅ」
ちゃちゃのん「お父さんが先代ほぼろさんのファンで、小さいちゃちゃのんも よぅここに連れてきて貰ったんじゃよ〜」
ちも「いちごちゃん、あの頃は毎年 お父さんたちと憧憬の路を見に来とったよね〜 懐かしいわぁ〜〜♪」
ちゃちゃのん「ホンに、懐かしいのぅ…」
572 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/21(日) 02:26:04.07 ID:dm4CI8OM0
ちゃちゃのん「あ、ちもさん。 写真お願いしてもええじゃろか?」
ちも「うん、モチロンええよ〜〜♪ ホンなら、洋榎ちゃんも一緒に並んで〜〜」
ちゃちゃのん「せっかくじゃけぇ、ヒロちゃんも一緒にの♪」
洋榎「おぅ、ええで!!」
「おこのみや〜〜〜〜き♪」パシャ
ちゃちゃのん「ちもさん、どうもありがとなんじゃ♪」
洋榎「おおきにやで〜〜♪」
ちも「ふふ… 二人とも、とってもええ笑顔しとるよぅ♪」
573 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/21(日) 09:58:52.03 ID:dm4CI8OM0
【広島駅】
ガタンゴトン ガタンゴトン
洋榎「おっ、広島名物の路面電車やな!!」
ちゃちゃのん「うん♪ ちんちん電車、もぅすぐ来るのぅ」
洋榎「ん、今 何か言うたか?」
ちゃちゃのん「じゃけぇ、ちんちん電車がもぅすぐ着くって―――」
洋榎「スマン、もっかいおっきな声で頼むで〜〜」ヒヒッ
ちゃちゃのん「もぅ、路面電車でええわ。 ヒロちゃんは、やっぱり意地悪なんじゃ…///」ブー
ブーー ピポン ピポン
洋榎「へぇ〜 路面電車なのに、5台繋ぎなんやな」
ちゃちゃのん「そうじゃよ。 こりゃぁ国産100%のグリーンムーバー系・5車体連接の超低床電車ゆーヤツじゃ♪」
574 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/21(日) 11:23:21.17 ID:dm4CI8OM0
ピンポーーン ガタガタン
みゆき《ご乗車、ありがとうございます。 本車輌はこれより発車 致しま〜〜す♪》
ちゃちゃのん「あっ、みゆきお姉ちゃ〜〜ん♪」フリフリ
みゆき「ほぇ……?」
みゆき《ありゃ〜 いちごちゃんけぇ、ひーさ会わんかったねぇ!?》キーーン
ちゃちゃのん「お姉ちゃん、マイクマイク」ヒソヒソ
みゆき「うひゃぁ〜〜 し、失礼しました〜〜」アセアセッ
アハハ クスクス
洋榎「この人は?」
ちゃちゃのん「広島電鉄で働いちょる『鷹野 みゆき』お姉ちゃんじゃ」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんが中学時代、呉に住んどった時のご近所さんで色々とお世話になったんじゃよぉ♪」エヘヘ
みゆき「いちごちゃんとは何かと気が合ってのぅ、妹みたいに可愛がっとったんじゃよぉ〜〜♪」エヘヘ
洋榎(あ〜〜 何や このお姉さんからも、ちゃちゃと同じ匂いするわ……)
みゆき「広島んことなら色々と教えちゃるけぇ。 おいでやんせ、広島へ♪」
575 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/24(水) 23:52:22.38 ID:wcfarA/X0
【宮島口 フェリー乗り場〜〜宮島桟橋】
ザザザーーーン
洋榎「うひょ〜〜 フェリーの風がメッチャ気持ちええでぇ!!」
ちゃちゃのん「原爆ドームにも行ったし、お次はいよいよ宮島じゃね」
洋榎「たけはら行ったり、呉行ったりで、今日はホンマ強行軍やったな〜〜」
洋榎「あ… そういや、ちゃちゃの憧れのアイドルさんって 確か呉の出身やったな」
ちゃちゃのん「う、うん……」
洋榎「その人って、どういう人なんや?」
ちゃちゃのん「……………」
洋榎「ん…?」
ちゃちゃのん「いつも一生懸命で、誰にでも優しくて、とってもファン想いな…」
ちゃちゃのん「周りにおる人や、ファンの子たちの心まで優しい気持ちにしてくれる―――」
ちゃちゃのん「そんなぽかぽかとした、自然と人の集まるひだまりみたいに暖っかい人じゃったよ……」
洋榎「―――じゃった?」
576 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/25(木) 00:28:21.68 ID:c2O1Jj3I0
ちゃちゃのん「ちょっと前にな、病気で亡くなったんじゃよ…」
ちゃちゃのん「まだ、38になったばかりじゃった―――」
洋榎「そか、スマン……」
ちゃちゃのん「ええんじゃ。 人の死ゆーんは、誰にも避けられんもんじゃけぇ…」
ちゃちゃのん「本当はもっともっとたくさん生きて、いっぱい幸せになって欲しかったし…」
ちゃちゃのん「これから先も、ずっとずっとちゃちゃのんの目標でいて欲しかったんじゃが―――」
ちゃちゃのん「こればっかりは、どうしようもないことなんじゃ……」
洋榎「…………」
577 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/25(木) 00:34:24.35 ID:c2O1Jj3I0
ちゃちゃのん「じゃけぇ… ちゃちゃのんだって、いつまでも泣いてちゃ駄目なんじゃ!!」
ちゃちゃのん「早く気持ちの整理つけなくちゃ、いけないんじゃ…」
ちゃちゃのん「あの人だって、きっとそんなん喜ばんはずじゃけぇ……」
洋榎「ちゃちゃ………?」
ちゃちゃのん「それにの―――」
ちゃちゃのん「誰だって、人はいつか必ずいなくなるもんじゃ」
ちゃちゃのん「そしてそれは、必ずしも年をとってからとは限らん」
ちゃちゃのん「そんな当たり前のこと、みんな分かっとるはずなんじゃが…」
ちゃちゃのん「分かっとっても、普段そういうこと あまり考えんようにしとるんじゃ」
ちゃちゃのん「それを考えること、認めるゆーことは――――とっても痛いことじゃけぇ……」
578 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/25(木) 00:36:58.73 ID:c2O1Jj3I0
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんはな――――」
ちゃちゃのん「婆っちゃの死からも、ずっと目をそらし続けてきたんじゃ…」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、冷たくなった婆っちゃが 柩の中に入るとこ、確かに見たはずなんじゃ」
ちゃちゃのん「それなのに、そのことをちゃちゃのん――――全く覚えとらんかったんじゃ……」
ちゃちゃのん「婆っちゃは亡くなったんじゃなく、どこかに行ってしまったんじゃと―――」
ちゃちゃのん「そう思い込むことで、婆っちゃがいつか帰ってきてくれるって思っていたかったんじゃな……」
洋榎「……………」
579 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/25(木) 00:41:02.02 ID:c2O1Jj3I0
ちゃちゃのん「昨日、夢ん中で婆っちゃからお別れ言われて―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、ようやっとそれを受け入れようって思ったんじゃ」
ちゃちゃのん「これからはちゃちゃのんも、ちゃんと前を見ていこうって決めたんじゃ……」
ちゃちゃのん「これもきっと、ヒロちゃんやみんなの おかげだって思っとるよ」
ちゃちゃのん「どうもありがとなんじゃ、ヒロちゃん♪」ニコッ
洋榎「へへ、ちょっとテレくさいで…///」
ちゃちゃのん「あぁ、そうじゃ… ちゃちゃのんの憧れのアイドルさんなんじゃが」
ちゃちゃのん「ちょっぴりドジで、お茶目なベビーフェイスな人でのぅ…」
ちゃちゃのん「周りからはよぅ丸いとか、大食いとか、結婚出来ないとか、痴女とか、からかわれとったんじゃが―――」
ちゃちゃのん「そんでも決して怒らず、いっつも明るい笑顔で『雨にも負けず、風にも負けず』な強い人だったんじゃよ♪」ヘヘヘッ
洋榎「――――それは、どうなんやろな。 アイドルとして……」エット…
580 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 02:24:31.83 ID:6woIij+Z0
【宮島】
洋榎「ここがあの有名な宮島やな。 そういや、ウチ 今まで来たことなかったで!!」
ちゃちゃのん「神さまの島 宮島は『安芸の宮島』とも呼ばれる日本三景の1つで、大鳥居や厳島神社なんかが特に有名じゃ」
ちゃちゃのん「季節や時間帯によっても その情景を変える、とっても美しい島なんじゃよ♪」
ちゃちゃのん「歴史的にゃぁ3本の矢の毛利の元就さんと、陶 晴賢さんの厳島の戦い何かも有名でな―――」
洋榎「お〜〜ぅ、そんなことより、あっちの店でもみじ饅頭 売っとるで!!」
ちゃちゃのん「うん、もみまんは宮島の紅葉谷(もみじだに)に、ちなんだ銘菓じゃけぇ」
ちゃちゃのん「でもどうせ宮島で もみまん食べるんじゃったら、焼きたてのお店がええんじゃよ〜〜」
洋榎「そういうもんなん?」
ちゃちゃのん「うん… 宮島のもみまんゆーたら、やっぱり焼きたてほくほくが一番じゃ♪」
581 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 02:33:05.99 ID:6woIij+Z0
洋榎「つーか… 自分のその『もみまん。』って言い方、何やちょっと卑猥な感じやな〜〜」
ちゃちゃのん「―――ちょっ、もみまんのドコが卑猥なんじゃ!?」////
ちゃちゃのん「もみ子ちゃんと、アルフレッド後藤クンにも失礼じゃろ!!」
洋榎「アルフレッド後藤隊長とか 誰やねん。 カミソリ後藤?」
ちゃちゃのん「アルフレッド後藤クンは、後藤製菓さんが考案した二足歩行のシカくんじゃよ」
洋榎「何で、シカが二足歩行やねん…」
ちゃちゃのん「そりゃぁ、まぁ… 前足を地面についとったら、もみじ饅頭食べられんし…」
洋榎「おぉっ、向こうの店にあるのって、あの幻の『元祖ぷよまん』やないか!?」
ちゃちゃのん「あっ、本当じゃ。 ちゃちゃのんも初めて見たんじゃ…」
洋榎「オバちゃ〜ん、コレ一箱 ボヨヨンロック風にばよえ〜〜んと頼むでぇ!!」
アイヨーー
ちゃちゃのん「ヒロちゃんは、ホンにこういうレアモンが好きじゃのぅ」モー
ちゃちゃのん「あ……」テテテッ
582 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 12:28:12.27 ID:6woIij+Z0
洋榎「で… 自分は何で宮島まで来て、クレープ食っとんねん」
ちゃちゃのん「へへっ… 美味しそうだったんで、ツイのぅ。 ヒロちゃんの分もあるんじゃよ」ハイ♪
洋榎「おぅ、サンキュ♪ ウチこういうのあんま食わへんから、ちょっと緊張すんで」モグッ
ちゃちゃのん「ヒロちゃんはお好み焼きとか、ケバブとか、辛いのよぅ食べちょるもんね」ハムッ
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんはケーキとか 甘いの好きなんじゃが、ダイエットもあるけぇ 普段はなかなかのぅ…」
洋榎「はぁ〜 女の子やな〜〜」
ちゃちゃのん「そうじゃろか…?」
洋榎「ウチはどちらかっちゅうと男っぽい言われるから、自分のそういうトコ ちょっと羨ましいで…」
ちゃちゃのん「―――ちゃちゃのんは、ヒロちゃんのカッコ良いトコなんかに凄く憧れるかのぅ」ハムハムッ
洋榎「…………///」ムググ…
ちゃちゃのん「ヒロちゃん―――?」
洋榎「いや、別に何でもないで…///」
ちゃちゃのん「う、うん……?」
583 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 14:02:45.64 ID:6woIij+Z0
カポ カポ カポ
洋榎「おっ、鹿やで鹿!? 何やコイツら、ちっとも逃げんで こっち寄って来んで〜」
ちゃちゃのん「あはは、ここの子たちゃ〜 平和ボケしとるけぇ。 きっと何かくれる思っちょるんじゃな」
洋榎「平和ボケの代表選手みたいなヤツが、よう言うで」
ちゃちゃのん「んもぅ… ちゃちゃのんのことは、別にええんじゃよぉ…///」
キューー キューーー
ちゃちゃのん「ゴメンのぅ。 今は鹿にエサをあげるんは、駄目なんじゃよぉ…」
洋榎「へぇ〜 今は鹿せんべいとか、やっちゃアカンのか?」
ちゃちゃのん「うん… 人から食べ物を貰うことに慣れすぎた鹿は」
ちゃちゃのん「ゴミを漁るようになって、ビニール食べたりして早死にしてまうんじゃ…」
ガジガジ
584 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 14:14:23.44 ID:6woIij+Z0
ガジガジ
洋榎「ところで自分、さっきから かじられとんでぇ」
ちゃちゃのん「ちょ〜〜 ちゃちゃのんの洋服なんか、カジっちゃアカンよぉ!?」アセアセッ
洋榎「カカッ 相変わらず、自分は動物にも舐められるタイプやな〜」
ちゃちゃのん「もぅ… そんなんええから、助けて欲しいんじゃ〜〜」アウアウッ
グイグイッ
ちゃちゃのん「ちょっ… スカート、そんなに引っぱっちゃダメじゃって!?」アワワッ
ズルズル
ちゃちゃのん「わわっ、ちょっ… ちゃちゃのんを、引きずるのもダメなんじゃ〜!?」ウヒャーー
洋榎「面白いから、暫く見とこかな……」
585 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 14:18:52.41 ID:6woIij+Z0
洋榎「おぉっ、あっちに五重の塔発見!? ドクター・ランドの国際シンジケート集団との死闘やで!!」アチャーー
ちゃちゃのん「別に死亡的遊戯とかは、行われとらんけぇの…」
洋榎「ほんなら、世界最悪の軍隊のムラサキな曹長とかのおる―――」
ちゃちゃのん「マッスルな塔も関係ないかのぅ…」
【厳島神社】
洋榎「おっ、あれが例の有名な厳島神社と大鳥居やな!?」
洋榎「おぉっ、デッカイ鳥居が海の中に浮かんどるで!!」スゴッ
ちゃちゃのん「今は満潮じゃけぇの。 潮が引けば、あそこまで 歩いて行けるんじゃよ」
586 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 14:33:39.60 ID:6woIij+Z0
ちゃちゃのん「社殿の方も、今の時間だと浮いちょるように見えるじゃろ」
ちゃちゃのん「瀬戸の海に浮かぶ、厳島神社の壮麗さは竜宮城にも例えられる程なんじゃ♪」
洋榎「海の上に浮かぶ朱塗りの社殿か。 流石は世界遺産、えらいもんやで」
ちゃちゃのん「厳島神社は本殿の他にも、平舞台に高舞台、海に浮かぶ能舞台や反橋、廻廊なんかで構成されちょるんじゃが」
ちゃちゃのん「今日はもぅ時間も無いんで、あまり多くは見て回れそうにないかのぅ」
洋榎「無限回廊とか聞くと、何やテンション上がらん?」ネクロゴンド?
ちゃちゃのん「ま〜 ちょっとゲームっぽい響きじゃけぇのぅ」
洋榎「あと熾天使のゲートとかも、メッチャテンション上がるで―――」
ちゃちゃのん「ドSの上司に変態メガネさん、ハム☆スターも怖いんじゃ…」フルフル
587 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 15:36:04.83 ID:6woIij+Z0
洋榎「おっ、アレって…?」
ちゃちゃのん「―――どうやら、今は結婚式の最中みたいじゃな」
洋榎「えっ… 厳島神社って、結婚式もやっとんの!?」
ちゃちゃのん「うん… 神社さんの祭事が多い 一月なんかは無理じゃけど、人気の式場の一つじゃよ」
洋榎「世界遺産で結婚式とか、そりゃ人気もあるやろなぁ」
洋榎「カカッ、これがホンマの『瀬戸の花嫁』いうヤツやん♪」
ちゃちゃのん「それ婆っちゃが大好きで、よぅ口ずさんどったんじゃ…」
ちゃちゃのん「瀬戸内海の島から嫁ぐ女性の心象を描いた歌で、昔は結婚式なんかでも よぅ歌ったんじゃとか…」
ザザザーーーン
たそがれる若者「マサさん……////」ポッ
洋榎「自分、誰やねん……」
ちゃちゃのん「――――?」ホエ?
588 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/02/28(日) 16:52:13.69 ID:6woIij+Z0
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、どちらかっちゅうと洋式ブライダルへの憧れ強かった方じゃが―――」
ちゃちゃのん「やっぱり広島モンなら、ここでの結婚式っちゅうのも憧れるのぅ…」ウットリ
洋榎「そのためにも、まずはええ相手を見つけんとな〜〜」カカッ
ちゃちゃのん「うん、そうじゃね♪」ヘヘッ
洋榎「――――――////」ドキッ
ちゃちゃのん「ヒロちゃん……?」
洋榎「んなっ… 何でもないわぃ、こんダラずがぁ〜!!」ボコッ
ちゃちゃのん「あいたぁっ!? うぅっ、流石に今のは酷いんじゃ……」ウルウル
洋榎「…………」ドキドキ
洋榎(天使のような笑顔とか、不覚にもそんなこと思ってまったで――――////)ハズッ
589 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/03(木) 19:04:23.33 ID:ppNegn2l0
【夕暮れ時】
ちゃちゃのん「焼きたてのもみまんと、宮島のかきも美味しかったのぅ♪」ハフハフッ
洋榎「そうやな。 あの揚げたてのもみじ饅頭いうのも、なかなか新鮮で良かったで♪」
ちゃちゃのん「お日さんも、だいぶ瀬戸内に落ちてしもうたけぇ―――」
ちゃちゃのん「そのへんの灯籠にも火が灯って、あの海の大鳥居もライトアップされたみたいじゃ」
洋榎「おぉっ、ホンマや。 はぁ〜〜 綺麗なもんやで〜〜〜」
ちゃちゃのん「…………」
洋榎「ん、ちゃちゃ―――?」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんが、随分と小さかった頃の話なんじゃが―――」
ちゃちゃのん「たけはらの憧憬の路に、家族で何度か行ったことがあってのぅ―――」
ちゃちゃのん「ちょっと… そん頃のことを、思い出しとったんじゃ……」
洋榎「家族との思い出か……?」
ちゃちゃのん「うん……」コクッ
590 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/03(木) 21:39:21.31 ID:ppNegn2l0
ちゃちゃのん「あの時のちゃちゃのんは、珍しく随分とはしゃいどってのぅ」
ちゃちゃのん「竹灯りを追って一人走り回っとるうちに、お父さんたちと はぐれてしもぅたんじゃ」
ちゃちゃのん「周りは人だらけゆーのに凄く寂しくて、心細くて―――」
ちゃちゃのん「まるで世界中で、ちゃちゃのんのこと知ってる人なんて」
ちゃちゃのん「もぅ誰一人としておらんよぅに思えてきて…」
ちゃちゃのん「そんなことを思っとたら、とっても怖くなってしもうて―――」
ちゃちゃのん「そんで大泣きしとったトコを、お父さんとお母さんが見つけてくれたんじゃが――――」
591 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/03(木) 23:17:39.83 ID:ppNegn2l0
ちゃちゃのん「二人とも真っ青な顔して、凄く息も切らせとったけぇ」
ちゃちゃのん「今度は何だか、とてもイケないことをしてしまったような気がして―――」
ちゃちゃのん「そんでちゃちゃのん、ベソかきながら二人に凄く謝ったんじゃ…」
ちゃちゃのん「そしたら、とっても困ったって顔したお父さんが―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの頭を、優しく優しく なでなでしてくれたんじゃ」
ちゃちゃのん「お父さんの手はゴツゴツとした大きなものじゃったが、おろおろとちゃちゃのんをあやす姿が あんまりにも可笑しくてのぅ」
ちゃちゃのん「それ見たちゃちゃのんは、今まで泣いとったはずなのにツイツイ笑ってしもうたんじゃ」
ちゃちゃのん「そんで今度はちゃちゃのんがお父さんの頭をなでなでしながら、こうゆーたんじゃ―――」
ちゃちゃのん「いちごはもぅ大丈夫じゃけぇ――――そんなに心配しないでねって……」
592 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/04(金) 00:04:59.23 ID:Hvchj6KF0
ちゃちゃのん「そんなに恐る恐る触らんでも―――」
ちゃちゃのん「いちごはそんな簡単に、どうにかなったりしないんじゃ……」
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「いちごは… もぅ大丈夫……」フルフル…
洋榎「…………」ギュッ
ちゃちゃのん「ひ、ヒロちゃん………?」
洋榎「こんアホんだら……」
洋榎「自分――――それ、全然 大丈夫ゆーとるヤツの顔やないで!!」
ちゃちゃのん「……………」
洋榎「ホンマは、ちっとも平気やないんやろ――――?」
593 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/04(金) 00:10:20.11 ID:Hvchj6KF0
洋榎「フェリーの上で、大好きな婆さんとアイドルさんの話しとった時もそうやったんやな」
洋榎「泣き虫のくせに涙こらえて、必死に強がって――――」
洋榎「大切な人たちと、今度こそしっかりお別れしよう思ったんやろ…」
洋榎「そんなん――――大丈夫なわけないで……」
洋榎「ホンマはとってもツラくて悲しくてしゃーないんやろ」
洋榎「こんなウチだって、きっとおらんよりはマシやろ―――」
洋榎「あんま一人で無理とかして欲しくないねん……」
ちゃちゃのん「……………」ギュゥゥ
594 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/04(金) 00:25:21.13 ID:Hvchj6KF0
洋榎「ちゃちゃ………?」
ちゃちゃのん「ズルいんじゃ……」グスッ
ちゃちゃのん「もぅ泣かんって……」
ちゃちゃのん「笑って、笑顔でさよならするって決めとったのに……」ポロポロ
ちゃちゃのん「そんな優しくされたら――――涙、止められんじゃろぉ……」ボロボロ
洋榎「そいつは、スマンかったなぁ…」
洋榎「ウチな、実はちょっと意地悪やねん……」ナデナデ
595 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/07(月) 23:42:56.20 ID:KGbZaR5S0
ちゃちゃのん「ぐすっ… ひっく……」ズズズーーー
洋榎「だいぶ落ち着いたみたいやな…」
ちゃちゃのん「うぅっ… ヒロちゃん、ごめんのぅ…」ゴシゴシ
洋榎「そんなん、別にえ〜〜て」
洋榎「ホンマにツラい時や悲しい時は、思いっきり泣いた方がええんやで…」ナデナデ
洋榎「自分の大好きな婆さんたちかて、きっとそう言うと思うで〜〜♪」ワシャワシャ
ちゃちゃのん「ちょ、ヒロちゃん!? ちゃちゃのんの髪を、ワシャワシャするんヤメるんじゃ!!」ウヒャアッ
洋榎「おっと… スマンスマン、つい…」
ちゃちゃのん「もぅ、今の流れで何がついなんじゃ…」
596 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/07(月) 23:56:41.49 ID:KGbZaR5S0
ちゃちゃのん「―――何か、前にもこんな感じのことあったのぅ…」クスッ
洋榎「お〜〜 初めて自分の家で、晩ごはんご馳走になった時やな!!」ナツカシイデ
洋榎「自分の泣き虫は、あん頃からちっとも変わってへんゆーこっちゃな」カカッ
ちゃちゃのん「変わっとらんのは、ヒロちゃんの意地悪もじゃろぅ…」ムー
洋榎「ちょっ… この優しさの塊みたいなウチの、ドコが意地悪やねん!!」
ちゃちゃのん「さっき自分でも、そうゆーとったじゃろうが!!」
洋榎「言っとらんわ、ボケぇ!!」
ちゃちゃのん「も〜〜 ゆーとったじゃろ〜〜!!」
テーー ナンヤネン、コノカイワ!!
プッ… クスクス…
コラッ!! ジブン、ナニワラットンネン!!
ワラッテナンカ イナインジャ!!
テ、メッチャワラットルヤナイカ!!
597 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/08(火) 00:03:41.48 ID:V3JZ77SS0
洋榎「んで、その後どうなったんや…?」
ちゃちゃのん「ん……?」
洋榎「自分が迷子になって、親父さんたちに見つけて貰ったって話や」
ちゃちゃのん「あぁ、うん……」
ちゃちゃのん「その日の帰り道は―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんを真ん中にして、お父さんと、お母さん」
ちゃちゃのん「二人と手を繋いで、家族三人で仲良く帰ったんじゃ……」
洋榎「へへっ、ええ思い出やな…」
ちゃちゃのん「うん、とっても大切な家族の思い出じゃ……」
598 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/12(土) 00:05:48.70 ID:yUjluB8r0
ちゃちゃのん「……………」
洋榎「……………」
ちゃちゃのん「人の愛情とか、優しさって――――」
ちゃちゃのん「失ってみるまで、その本当の価値に気付けないもんなんじゃろか…」
洋榎「ま〜 そういうもんかもしれんな…」
洋榎「絹のヤツもな―――」
洋榎「今ではウチよりもしっかりしとる位やけど、昔はめっちゃ泣き虫やったんやで〜〜」
ちゃちゃのん「ほぇ〜〜 そいつは意外じゃのぅ」
洋榎「アイツは昔っから、お姉ちゃんっ子でな〜〜」
洋榎「いっつもウチの後をついて来ては、ウチのすること真似とったわ!!」カカッ
ちゃちゃのん「姉妹かぁ…」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは一人っ子じゃけぇ、そうゆーのって凄く羨ましいんじゃ…」
599 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/12(土) 00:08:27.29 ID:yUjluB8r0
ちゃちゃのん「今のお父さん、お母さんにも…」
ちゃちゃのん「何だか久しぶりに、会いたくなってきたかのぅ…」ハァ
洋榎「おっ… せやったら、この後にでも会いに行けば ええやん―――?」
ちゃちゃのん「えぇっ!? そんなん無理じゃよぉ!!」ブンブン
ちゃちゃのん「だいたい、そんな急に押しかけたら迷惑じゃろ…」
洋榎「な〜〜に、家族相手に遠慮とかしとんねん!!」
洋榎「腹減った〜〜 メシ頼むで〜〜〜 言うて、ひょっこり顔出したらええねん!!」
600 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/12(土) 00:14:53.56 ID:yUjluB8r0
洋榎「ちょっとウザがられるかもしれへんけど…」
洋榎「それはそれで、あっちも悪い気とかせ〜〜へんやろ」
洋榎「家族なんて、案外そんなもんやで―――」
ちゃちゃのん「そっ、そういうもんじゃろか……////」
洋榎「大阪に帰る前にでも、チラッと顔出してやろうや!!」
洋榎「きっと、喜んでくれる思うで……」ヘヘッ
ちゃちゃのん「そ、そんならヒロちゃんも…」
ちゃちゃのん「一緒に付いてきて貰っても、ええじゃろか……?」テレクサインジャ…
洋榎「ん!? ま、ま〜〜 そんくらい、ウチは別にかまへんけど……////」ドキドキ
601 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/12(土) 00:21:38.27 ID:yUjluB8r0
ちゃちゃのん「家族の絆って、やっぱり素敵じゃよね…」
洋榎「ま〜〜 ウチはいつも一緒やから、時々ウザなるけど―――」
おかえりなさい――――
洋榎「そう言って貰える場所があるいうんは、やっぱ ええもんやって思うで……////」
ちゃちゃのん「うん、そうじゃね♪」ニコッ
洋榎「…………」ドキッ
洋榎(屈託のない、まるで子どもみたいな笑顔やと思った)
洋榎(嬉しい時に笑い、悲しい時に泣く、どこまでも真っ直ぐで純粋な…)
洋榎(それがコイツ、佐々野いちご 本来の魅力なんやと、何となくそんなことを思った――――)
602 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 21:40:54.71 ID:JfmLL4uh0
洋榎「血は水よりも濃い言うけど、それにも負けへん繋がりいうのも あるんやろ〜〜か…?」
ちゃちゃのん「う〜〜ん、どうじゃろうね―――」
ちゃちゃのん「でもちゃちゃのんは、きっとあるって信じとるよ」
洋榎「ちゃちゃ―――」
ちゃちゃのん「あ、あのな… ヒロちゃん―――////」ドキドキ
洋榎「な、なんや―――?」
ちゃちゃのん「…………」
603 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 21:44:42.40 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのんは――――
いちごは―――――やっぱり貴方のこと、大好きみたいじゃ。
604 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 21:45:57.54 ID:JfmLL4uh0
この世界で一番に、誰よりも愛しとるって思うんじゃ―――――
605 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 21:48:44.58 ID:JfmLL4uh0
洋榎「―――――いちご」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんの想い、身勝手に断っておいて――――」
ちゃちゃのん「それを今更んなって、何をゆーとるんじゃって話なのは分かっとるんじゃ…」
ちゃちゃのん「――――ちゃちゃのんにゃぁ、本当はこんなこと ゆー資格なんてないのかもしれん……」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは―――」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんを、胡桃ちゃんを、塞ちゃんを傷つけた…」
ちゃちゃのん「じゃけぇ… あのまま流されるように、ヒロちゃんの想いを受け入れることが―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんにゃぁ、どうしても出来んかったんじゃ……」
606 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 21:54:19.29 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのん「ホンに、胡桃ちゃんの言う通りなんじゃ」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、これまでずっと流されるように生きてきたけぇ…」
ちゃちゃのん「大切な人と真正面から向き合うことが、怖かったんじゃ――――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは――――」
ちゃちゃのん「どうしようもないくらいに――――臆病で、弱虫じゃ……」フルフル
洋榎「……………」
607 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:00:07.00 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのん「じゃけぇ、ちゃちゃのんは―――」
ちゃちゃのん「一度 友達の関係に立ち返って、自分のほんとの気持ち見つめ直したい思ったんじゃ……」
洋榎「……………」
ちゃちゃのん「そんで、ようやっと分かった――――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、やっぱりヒロちゃんが大好きじゃ―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、ヒロちゃんのこと失いたくないんじゃ――――」
ちゃちゃのん「たとえ、それで胡桃ちゃんと戦うことになっても…」
ちゃちゃのん「もぅ二度と、ヒロちゃんのこと諦めたりしないって決めたんじゃ――――」
608 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:04:27.77 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのん「今回のことで、ちゃちゃのんがヒロちゃんに嫌われたとしても」
ちゃちゃのん「今度はちゃちゃのんが、ヒロちゃんを振り向かせる番なんじゃ――――」
あの日、あの時ついた、私のウソ―――
魔法使いの魔法で全てを偽り、私は私を騙すと決めた――――
ちゃちゃのん「それでも……」
洋榎「……………?」
ちゃちゃのん「この想いだけは……」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、どうしても ウソにゃぁ出来んかったんじゃ――――」ポロポロ
609 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:08:32.05 ID:JfmLL4uh0
洋榎「ホンマ、世話の焼けるやっちゃで…」
洋榎「泣き虫のクセして、一丁前にカッコつけおって――――」ソッ
ちゃちゃのん「ヒロ、ちゃん―――?」
洋榎「だいたい何を一人で決め付けて、自分の言いたいことだけ言っとんねん」
洋榎「今回のことでな―――」
洋榎「ウチも、いちごのええトコ、悪いトコ――――いっぱい知ること出来たで…」
洋榎「そんでウチも、分かったことがある――――」
ちゃちゃのん「……………」
610 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:14:16.08 ID:JfmLL4uh0
それはウチの気持ちが―――――
あのクリスマスの夜から、少しも変わっとらんいうことや。
611 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:15:49.72 ID:JfmLL4uh0
いや、それもちょっと ちゃうか――――
あの日の夜よりも―――――――もっともっと愛しとるで、いちご。
612 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:18:38.56 ID:JfmLL4uh0
洋榎「ウチは、いちごの全部が愛おしいんや―――」ギュッ
ちゃちゃのん「えへへ、ちゃちゃのんもじゃよ――――」ギュッ
ちゃちゃのん「ヒロちゃん――――震えとるんか……?」
洋榎「……………」
洋榎「ウチな、ホンマはずっと怖かったんや―――」
洋榎「いつか突然、いちごがウチの前から消えてしまうんやないかって―――」
洋榎「いちごのこと強く抱きしめたら、ガラス細工みたいに壊れてしまうんやないかって――――」
洋榎「いちごのこと好きになればなるほど、その念も強なってまってなぁ……」
ちゃちゃのん「ヒロちゃん………」
613 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:23:17.93 ID:JfmLL4uh0
洋榎「まったく、情けない話やろ…」
洋榎「正直 ウチも、自分がこない情けないヤツやとは思わんかったで……」
ちゃちゃのん「――――大丈夫じゃよ…」ギュゥゥーー
洋榎「いちご……?」
ちゃちゃのん「そんなに怖がらんでも、いちごは大丈夫…」
ちゃちゃのん「急におらんくなったりなんてしないけぇ、大丈夫じゃよ…」
ちゃちゃのん「だからな――――もっといちごのこと、ぎゅってして欲しいんじゃ……////」
洋榎「いちご… ホンマ、大好きやで……」ギュゥゥーー
ちゃちゃのん「へへっ、そんなに何度も言われると照れくさいんじゃ……////」
614 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:36:56.05 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのん「ヒロちゃん、柔らかくて 暖かいんじゃ…」
洋榎「そ、そうやろか……?」
ちゃちゃのん「うん―――」
ちゃちゃのん「こうしてると、何だかとっても落ち着くんじゃ……」
洋榎「…………////」ドキドキ
ちゃちゃのん「――――?」
洋榎「そ、その――――キス、してもええ?」ドキドキ
ちゃちゃのん「もぅ、ヒロちゃんはエッチじゃのぅ……」ヘヘッ
洋榎「す、スマン……////」ドキドキ
615 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/15(火) 22:42:33.74 ID:JfmLL4uh0
ちゃちゃのん「うん、え〜〜よ…」
ちゃちゃのん「いちごの全部、もぅヒロちゃんにあげたけぇ……////」
洋榎「いちご……////」
ちゃちゃのん「ヒロちゃん……////」
いちごとの二度目のキス――――
それはとても幸せな、甘い甘い いちごの味やった―――――
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/03/16(水) 23:49:38.09 ID:gkN8SPLTO
京豚の僕が書いたオナニーSS、読んでくれよな!!!
京豚の僕が書いたオナニーSS、読んでくれよな!!!
【咲-Saki-】京太郎「俺が種牡馬に……??」【安価SS】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458065884/
【咲-Saki-】京太郎「俺が種牡馬に……??」【安価SS】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458065884/
617 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/20(日) 01:01:26.29 ID:eg3u71p80
ちゃちゃのん「のぅ〜〜 ヒロちゃん―――」
洋榎「ん―――?」
ちゃちゃのん「色々あったけど…」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、これからもアイドルとして頑張ってみよう思うんじゃ―――」
洋榎「そうか―――」
ちゃちゃのん「そんでな、ちゃちゃのん――――ヒロちゃんとのこと、隠さんつもりじゃよ…」
洋榎「ええんか―――?」
ちゃちゃのん「そんでアイドルとしてダメんなるんじゃったら、それは仕方のないことなんじゃ…」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんにゃぁ、そんこと黙ったままファンの子たちの前で」
ちゃちゃのん「笑顔でいること、やっぱり出来そうもないけぇ……////」
洋榎「カカッ… 確かに単細胞な自分には、そんな器用な生き方は無理やろな〜〜」
ちゃちゃのん「むぅ… ちゃちゃのん、多細胞じゃもん……」
618 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/20(日) 01:10:28.00 ID:eg3u71p80
ちゃちゃのん「でな、そんでも ちゃちゃのんを応援してくれる」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんのこと、励みにしてくれるって人がおる限り」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、精一杯 アイドルとして頑張っていこう思うんじゃ―――」
洋榎「自分、何や随分と強うなったんやないか―――?」
ちゃちゃのん「―――もぅ、ちゃちゃのん 一人じゃないけぇ……////」キュッ
洋榎「うっ……////」テレッ
619 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/20(日) 01:14:23.68 ID:eg3u71p80
ちゃちゃのん「それにな―――」
洋榎「―――?」
ちゃちゃのん「フェリーの上でした、アイドルさんの話―――」
洋榎「…………」
ちゃちゃのん「人はいつか、必ずいなくなるもんじゃが―――」
ちゃちゃのん「そんでも、その人の残した想いや気持ちは、きっと永遠なんじゃ――――」
ちゃちゃのん「あの人の想いは――――今でもちゃちゃのんの中、しっかり息づいとるけぇ……」ギュッ
ちゃちゃのん「だから、ちゃちゃのんは大丈夫――――これからも頑張っていけるって思うんじゃ……」
洋榎「いちご………」
620 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/20(日) 01:18:23.56 ID:eg3u71p80
ちゃちゃのん「だ、だからっちゅうて―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんの目の前から―――」
ちゃちゃのん「突然いなくなったりしたら、絶対 絶対ダメじゃけぇのぅ!!」
洋榎「分〜〜とるわい。 こないな寂しがり屋 置いて―――」
洋榎「誰が一人で、何処かに行くかっちゅ〜〜話やで!!」
ちゃちゃのん「ほ、ホントのホントじゃよ!!」ヒッシ!!
洋榎「あぁ、約束する。 せやから、そない心配そうな顔すんなや…」ポフッ
洋榎「それとも自分、ウチのことそない信じられへん―――?」
ちゃちゃのん「――――////」ブンブン
ちゃちゃのん「ヒロちゃんのことじゃけぇ、もちろん信じちょるんじゃ!!」
洋榎「よしよし、ええ子ええ子やで〜〜」ナデナデ
ちゃちゃのん「へへ… ヒロちゃんのなでなで、何か安心するんじゃ…」
621 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/20(日) 01:27:44.54 ID:eg3u71p80
ちゃちゃのん「それじゃぁ……」
ちゃちゃのん「誓いの―――ゆびきりなんじゃ…」ソッ
洋榎「おぅ!! 二人だけの、誓いのゆびきりや♪」スッ
大人になるとゆーことは、自分の中にある大切な何かを失うこと―――
ちゃちゃのんは、一体 何をなくし――――代わりに、何を得たんじゃろうか――――?
それとも、塞ちゃんがゆーたように――――初めから、何も失ってなど おらんかったんじゃろうか――――?
今のちゃちゃのんにゃぁ、その答えは よぅ分からん――――
そんでも、今なら未来の自分たちを信じられるって――――そう、思うんじゃ。
622 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 21:44:24.16 ID:zBd6cmHr0
【後日―――】
洋榎「でへへ〜〜♪」
哩「…………」キュッキュッ
洋榎「でへへ〜〜〜♪」
哩「……自分、最近あんま飲まんのやな?」
洋榎「おぅ、いちごのヤツに『あんま飲み過ぎちゃ駄目じゃよ』って、お願いされてもうたからな〜〜」
哩「は〜〜 さいですか……」キュッキュッ
洋榎「でへへ、いちごからのメールは まだやろか〜〜♪」ルンルン
哩(ウザッ……)ピキピキッ
623 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:09:29.29 ID:zBd6cmHr0
哩「それんしても、例の佐々野の交際宣言には驚かされたばい」
哩「相手については誰とは言っとらんかったが、周囲のヤツはアレで大体分かったやろな」
洋榎「せやな。 正直、初めはウチもヒヤヒヤしとったが…」
洋榎「思っとった以上に、いちごを擁護してくれるファンが多かったんはありがたかったで…」
哩「何でか応援してあげたなる、それがアイツの人徳かもしれんばい」
哩「きっとこれが自分やったら、大炎上間違いなしやろな〜〜」
洋榎「喧嘩上等!! 文句あるヤツぁ、まとめて相手んなったるで〜〜〜」フンッ!!
哩「煽るな、煽るな…」
哩「―――まぁ、異例の同性カップル宣言やったが…」
哩「そういうの応援してくれるファンも、たくさんおるっちゅうことやな…」
哩「世間の目とか法的なこともあるし、色々と大変なのはこっから先なんやろうけど―――」
哩「それは、私たちも同じか……」
624 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:13:30.65 ID:zBd6cmHr0
洋榎「結婚が全てやなし。 大好きって気持ちさえありゃ、何とかなるやろ―――」
洋榎「とりあえず今は自分トコの後輩ちゃんの研究にでも、期待しとくで〜〜♪」
哩「ま、せいぜい期待しておくと良いばい―――♪」
♪〜 いちごのようにかわいくて〜〜
洋榎「おっ、いちごからの呼び出しメールや♪」
哩「―――どうでもええけど、その着メロ何やねん……」
625 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:19:06.36 ID:zBd6cmHr0
憩「いちごちゃーん、お久しぶりやね〜〜♪」フリフリ
ちゃちゃのん「―――あ、憩ちゃ〜〜ん♪」ヤッホー
憩「洋榎さんとの交際宣言の映像、ウチも見ましたよーーぅ」
ちゃちゃのん「へへっ、ちょっと照れくさいのぅ……///」
憩「それにしても、この可愛ええ いちごちゃんを独占されるなんて―――」
憩「ウチ、ホンマにショックやわ〜〜〜〜」ホオズリ ホオズリ
ちゃちゃのん「あはは♪ 憩ちゃん、くすぐったいんじゃよ〜〜〜」
憩「ま〜〜 とりあえずリセさんには、釘は刺しときましたけどー」
憩「洋榎さんはしばらくの間、月のない夜に気をつけた方がええですね〜〜」
ちゃちゃのん「ほぇ…? 何でそこでリセちゃん―――?」
憩「あ〜〜 こっちの話やさかい、お気になさらずーーぅ♪」
ちゃちゃのん「――――?」
憩(いちごちゃんは、相変わらずのニブちんやな〜〜)フフッ
626 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:22:41.98 ID:zBd6cmHr0
ちゃちゃのん「それで憩ちゃん、今日は―――?」
憩「あぁ、そうやったね…」
憩「前に話した『洋榎さん、ボッコシ凹ませたるで計画』なんやけどー」
憩「その助っ人さんが集まったんで―――」
憩「いちごちゃんには、洋榎さんを上手いこと誘い出して欲しい思いましてな〜〜〜♪」ニッコリ
ちゃちゃのん「あはは、そうだったんじゃ……」
627 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:48:54.62 ID:zBd6cmHr0
ちゃちゃのん「ほんで、そのメンバーって…?」
憩「まず一人目は元高校全日本 個人戦王者でもある、白糸台出身の宮永 照さん(現プロ)」
憩「でもって、もぅ一人が元高校全日本 個人戦三位・臨海女子出身の辻垣内 智葉さんやで〜〜」
ちゃちゃのん「ほぇぇ〜〜 よ〜もそんな豪華メンバーが!?」ハワワッ
憩「―――で、当然 三人目は元高校全日本 個人戦二位やった三箇牧出身のウチやでー」
ちゃちゃのん「でも辻垣内さんって、確か今は海外留学中じゃろ…?」
憩「そうやで〜 今やガイト師匠 言えば『東洋の極妻・辻斬りガイト』と恐れられる、世界ランカーですよーーぅ」
ちゃちゃのん「辻斬りって―――」タジッ
憩「で〜 そのガイト師匠が丁度こっちに帰国中やったんで、声かけてみたんやけど―――」
憩「腑抜けた洋榎さんを粛清する言うたら、『面白そうだ――』言うて超乗り気やったで〜〜♪」クスクス
ちゃちゃのん「こわっ―――」カタカタ
628 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:53:40.05 ID:zBd6cmHr0
憩「それと、いちごちゃんと洋榎さんのラブラブ交際話を聞かせてあげたら―――」
憩「大先輩のはやりんとすこやんも、肩震わせて参加したがっとったで〜〜〜」ニコニコ
ちゃちゃのん「いやいや、さっきの二人だけで もぅ充分過ぎるじゃろ〜〜!?」アセアセッ
憩「というわけで、いちごちゃん―――洋榎さんの方は上手いこと、宜しく頼みますね〜〜♪」
ちゃちゃのん「うん、了解じゃよぅ―――♪」
憩「…………」
ちゃちゃのん「………ん?」
629 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 22:59:38.74 ID:zBd6cmHr0
憩「いや、何やちょっと意外やな〜〜 思いまして〜〜」
ちゃちゃのん「ほぇ、そうじゃろか―――?」
憩「これから、いちごちゃんの大事な人ボコボコにするいうのに―――」
憩「いちごちゃん――――ずいぶんと余裕そうなんやもん」
ちゃちゃのん「あ〜〜 うん、そうじゃね―――」
ちゃちゃのん「憩ちゃんが、親友であるヒロちゃんの為に頑張ってくれとるけぇ」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、憩ちゃんのその気持ちがとってもとっても嬉しいんじゃ」
ちゃちゃのん「―――どうも、ありがとうね。 憩ちゃん♪」エヘヘ
憩「はぁ… いちごちゃんには、ホンマかないませんね〜〜」ヤレヤレ
ちゃちゃのん「――――?」
憩「これ以上 いちごちゃんと話とったら、ウチの毒っけ全部抜かれてしまいそうですよ〜〜ぅ」
630 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 23:05:50.04 ID:zBd6cmHr0
ちゃちゃのん「―――それにのぅ」
憩「――――?」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんは、こんなことで潰れるような弱い人じゃないけぇ」
ちゃちゃのん「きっと今回のことをバネに、雀士として更に強ぅなってくれるって信じとるんじゃ―――」
憩「ウチもそれには同意ですよーーぅ」ニコッ
ちゃちゃのん「ふふ……」
憩「いちごちゃん―――?」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんたち鹿老渡が、全国に行けたのも―――」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのんがヒロちゃんと出会えたのも、憩ちゃんのおかげだって思うんじゃ―――」
ちゃちゃのん「―――憩ちゃんは、きっとみんなを素敵な方向に導いてくれる天使さんなんじゃ♪」ヘヘッ
憩「んもぅ… そういう恥ずかしいセリフは禁止ですよーーぅ!!」///
631 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 23:13:19.63 ID:zBd6cmHr0
憩「とにかく洋榎さんは、きっと今より強くなりますよー」
憩「だってあの人には、いちごちゃんが付いてるから――――」
憩「きっとどんな困難やって、二人の愛の力で乗り越えていけるやろ〜〜〜♪」ニッコニコ
ちゃちゃのん「うぅ〜〜〜////」セキメン
憩「あはは、さっきのお返しですよーーぅ♪」ナデナデ
ちゃちゃのん「もぅ、憩ちゃんは意地悪なんじゃ―――////」
憩「―――いちごちゃん」
ちゃちゃのん「――――?」
憩「ん〜ん… やっぱり何でもないですよーーぅ」クスクス
ちゃちゃのん「えぇ〜〜〜〜」
憩「ほな、また今度な〜〜」バイバイ
憩(いちごちゃん―――)
憩(ウチはな… いちごちゃんに――――)
憩(能力者と非能力者を繋ぐ架け橋であって欲しいって――――そうも思っとるんやで……)
632 :
ケイ@終章「いつかのひかり」
[saga]:2016/03/23(水) 23:21:53.06 ID:zBd6cmHr0
それから、数日後―――
ヒロちゃんは完膚無きまでに、憩ちゃん達にボコボコにへこまされることとなった。
暴力的ですらある圧倒的な力の差を前に、ヒロちゃんの技術も経験もまったく通用せんかった。
それはこれまでヒロちゃんが大事に守ってきたプライドと自信、それら全てを破壊するには充分過ぎる大敗じゃった。
それからの数日間は、流石のヒロちゃんも酷い落ち込みようじゃったが―――
その更に数日後には見事に再起を果たし、打倒三強(ついでにプロ入り)を誓って猛烈に自身の麻雀を磨き始めたんじゃ。
やっぱりヒロちゃんは絶対に諦めない、とっても強い人なんじゃ。
ただ、その効果があまりに てきめん過ぎたんじゃろか?
大学の授業もそっちのけでの、麻雀三昧な日々だったけぇ
4回生の途中でヒロちゃんの留年が決まるっちゅうオチがついたんじゃ。
やっぱりヒロちゃんの芸人体質は治りそうもないみたいじゃな……
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