【咲 -Saki- SS】 大学編 - いちご味 - ちゃちゃのん「おかえりなさい」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:33:09.66 ID:fkBr7C050



【こんな作品です】


・このお話はOSaKadAteQさんの『胡桃・洋榎の大学SS』を原作としてお借りした、『咲-Saki-』の大学SS作品です。

(許可は頂きましたが 筆者はOSaKadAteQさんではないので、元作品外の部分はあくまで筆者が脳内補完した想像の展開です)


・咲 本編ではモブキャラ的な扱いだった、ちゃちゃのんこと 佐々野いちごを主人公とした作品です。

・パロディやオマージュが多数含まれますので、そういったものが苦手な方はご遠慮下さい。

・過去のちゃちゃのん関連SSネタなども、多数使わせて頂いてます(愛ゆえに)

・愛ゆえに、それがこの作品の全てです。



・詳細はこの後 書きますので、そちらもお読み下さい。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450099989
2 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:35:52.08 ID:fkBr7C050





住み慣れた土地を離れて一年――



最近 何故だか、昔のことをよぅ思い出す―――





小学にゃぁ 倉橋本島まで35号を通る、日に数本のバスに揺られて通っちょった。


近所にゃぁ、年の近い子も あまりおらんかったけぇ。


娯楽といやぁ 大好きな婆っちゃや、近所の爺っちゃたちとした 囲碁や将棋、そして麻雀。


いちごちゃんは麻雀が上手いの〜と褒められて、将来はそのままプロの雀士になれるもんじゃと思っちょった。






チャンネルの少ない ローカルテレビに映った、アイドルさんがとっても眩しくて。


そりゃぁもぅ別の世界、おとぎの国のお姫さまみたいに思われて。


涙が出るほど憧れた。







才能とか、限界とか。


そんなこと考えたこともなく。



あの頃、世界は全ての人に優しくて。




どこまでも 平等なもんじゃった――――







ちゃちゃのんにゃぁ、やっぱり無理だったんじゃろか。



ついついしてしまう自問自答。




考えてみたトコロで、確かな答えなど 出るはずもないんじゃが――――



…………
………
……

3 :トンボロ(陸繋島)…砂州によって大陸や大きな島と陸続きになった島のこと [sage saga]:2015/12/14(月) 22:49:44.98 ID:fkBr7C050





ここは…


山と海とトンボロの島。


おそらく明治の頃から 何百年と変わっちょらんじゃろう、潮の薫る古い碁盤の目の町並み。



遮蔽物一つない、見渡す限りの蒼い空と碧い海。


あの小高い丘に見えるんは、子どもん頃 よぅ通ったお宮さんじゃろか。




全てが懐かしいと思えるこの風景。


ここはちゃちゃのんの故郷、鹿老渡かの……?




雪じゃ……


こんな季節に珍しいのぅ…?


でも、潮っけ多いここでは きっと積もらんじゃろね。



積もることさえ許されん 淡い雪たちが、何故だか 今はとても悲しく思われて……







―――


あそこにおるんは…



誰じゃったかの……?




ちゃちゃのん、たぶんあの人のこと…



知っちょった はずなんじゃが―――――






鹿老渡
4 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:51:32.14 ID:fkBr7C050




ガタンッ!!

「はひっ!?」


きょろきょろ


「――――///」



ちゃちゃのん(ちゃちゃのん、いつの間にか 教室で寝こけちょったみたいじゃ…///)

ちゃちゃのん(良かった、誰にも 気付かれちょらんようじゃ――///)



あくまで平静を装いつつ、教室の窓から見える 桜並樹に視線を移す。


ちゃちゃのん(――春じゃの……)


ちゃちゃのん(二度目となる大阪の桜。 とっても綺麗で、まるで あの淡雪みたいじゃ―――)ホロリ…




5 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:53:16.35 ID:fkBr7C050



◇ ◇ ◇ちゃちゃのんからのお願いじゃ◇ ◇ ◇



         ,. . .-―: : : : : :―-. . _
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
     /: :': : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : :`: .
.    ,. : :/: : : : : : : : : :': : : : : : 、: : 丶: : : :.`ヽ
.   / : : ': : : : :./: : : /: : : : : : : : ヾ: : ヽ: : : : : :ヽ
.   ': : : :i: : : : :/: : : / !: : : : : ト、: : !、: : :ヽ: : : : : :.}
  {: : : :!:l: : : :!_!: : :゙‐{: : : : :!:!‐!: : }_l: : : lヽ: : : :,.'
.   ヽ:、:.:{: : :.! ヾ:{  ヽ、: : };' ノ:ノ  l: : : :リ: : :/
    ゙、i ゝ、: :{ ,ィ兀下     '"兀心、l !/: -‐'ソ
      l: l: : : :! 比少       込刈. !: : : :.l: :l
.    ; :l : : l:.i   ,,,   ,.    ,,,  .!: : : : !: :l
     , :.! : : l: ト、              ,.':{: : : :l:!: :、
.    /,' : : : :.!:l: :> 、  ` ´  ,. <〃l.: : :l: :、: :、
    '〃: !: : :!:{: :l: : :l:.i.      !: :l: :{!: :.!: :.!: :.ヽ :゙、
.   {;'゙!: :、: : :!:ゝヽ/\    /\:.:゙、: }: ;': : : :): ;!
    ゙、、ヾ;ヽ:.;..'"ソ!   >ー<   !`ヽ'{:/:_: : ;'. '"





このお話は咲SS界隈では やきうスレのイッチさんとしてお馴染み、OSaKadAteQさんの傑作大学SS


胡桃「そーゆーのいーから愛の告白!」洋榎「あ……好きです……」(前編)
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354025977/


胡桃「そーゆーのいーから幸せにする!」洋榎「ああ……絶対……!」(後編)
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354201244/


――を読んで とても感銘を受けたっちゅう、このスレの筆者が


『終盤相当巻いたので書いてないエピソードとか多々ありますが、各自脳内補完していただけたらなと思います』

――っちゅう、イッチさんのすばらなコメントを勝手に拡大解釈して


本編中では殆ど描かれることのなかった、広島のアイドル雀士(照れるのぅ)『佐々野 いちご』こと

ちゃちゃのん視点の物語を筆者なりに脳内補完し、オマージュさせて貰ったスピンアウト的なSS作品なんじゃ。


スピンアウトっちゅうても、サイクロンマグナム的なヤツでも、F-MEGA的なぶっ飛んで隣のコースにショートカットでもないけぇの!!


6 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:55:46.58 ID:fkBr7C050



間違っても本作には聖帝様とか、汚物は消毒だ〜〜の人とかは、出てこんけぇ気ぃつけるんじゃよ。


当然、デッカイ婆っちゃとかも出ないんじゃ (ん〜〜 ちゃちゃのん、それは ちょっと残念じゃ……)




じゃけぇ、大まかな設定や出来事は元となる作品と、ほぼ同じ流れじゃが

あくまで一ファンによる、二次(三次?)創作っちゅうことになるけぇ


実際にOSaKadAteQさんが 設定として考えとったもんとは、大きくズレちょるじゃろうし

別の世界線で起こった、もぅ一つの可能性の物語くらいに考えちょって貰えると、これ幸いじゃ(ぺこりん)




それと元作品の『胡桃・洋榎の大学SS』とはまた別の作者さんの作品じゃが、同じく世界観を共有する


憧「あんたなんて大っ嫌い!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357569256/


――の設定なんかも 考慮に入れさせて貰っちょるんで、まだ読んだことない人にゃぁ こっちもちゃちゃのんのお勧めじゃ。



ちゃちゃのんも、白馬の王子さまとの素敵な恋がしてみたいのぅ。


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/14(月) 22:57:42.24 ID:SYyuzfUYO
ノリが寒い
8 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 22:58:16.54 ID:fkBr7C050



その他…

筆者がこれまでに読んだ ちゃちゃのん関係のSSネタを、一部 お遊び程度にお借りさせて貰っちょるよ♪

先人さんたちが書かれた ちゃちゃのん作品を、ホンのちょっとでもええけぇ カタチにしてみたい。


そうすることで、以前に読んだことある人にゃぁ 懐かしい思ってもらい

知らんかった人にゃぁ これが知るきっかけとなってくれたら、それはとっても嬉しいなって思ったみたいじゃ。



そんなわけでパロディやオマージュ、原作にないオリジナル要素の追加等が駄目な方は ご遠慮頂けるとありがたいかのぅ。

(作中でネタにさせて頂いた ちゃちゃのんSSは、どこかでご紹介させて貰えればと 思っちょるんじゃ♪)



それと読んどる人が場面やキャラを視覚的にイメージしやすく、よりキャラに愛着持って貰えるよう

拾った画像なんかを、ペタペタ貼ることがあるかもしれんそうじゃ。



その辺は怒られたら自粛しますとかゆーとったが、ほんなら最初から しなけりゃええのに。

人の作った映画なんかを やたら自分の手柄みたいに見せたがる、愛からくるファン心理のようなもんじゃろか。



関係者の皆さま方に於かれましては、どうか生暖かい目でもって 一緒んなって楽しんで貰えたら嬉しいんじゃが―――


「どうかいの!」ドキドキ

「ロン」

「!?」アゥッ


9 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 23:01:55.79 ID:fkBr7C050



―――でもって、このスレの著者は東のモンじゃけぇ。

広島弁や大阪弁、九州の方言なんかも ほぼさっぱりじゃ(´Д` )

なんかこの言い回しは変じゃぞとかあっても、あまり怒らずに

皆さまの中で、各自 脳内変換しておいて貰えると ありがたいかのぅ。 ホロリ…




さらに この筆者は今回がSS初投稿のニワカじゃ。

正直 作法とかも よー分からんので、ドキドキのビクビクじゃ。


何かおかしな点とか不備なんぞあったら、王者の皆さまから暖かく教えて貰えると とっても嬉しいんじゃ♪







【※こういうのは ヤメての〜〜】


・一応 R指定は無い作品なんで、露骨にえっちぃ画像やグロ系の画像を貼るのは遠慮して欲しいのぅ。


・色んな考えの人がおるとは思うんじゃが、各キャラクターや声優さんへの愛着を否定するのは遠慮して欲しいかのぅ。

これはそういう人向けの作品じゃけぇ、そう思う人には たぶん合わないと思うんじゃ。

(筆者は充分キモいけぇ、改めてキモー筋くん言われると やっぱり凹むみたいじゃ…)


・ミスミ爺さんから種もみをヒャッハーしたり、爺さんを養分に種もみを育てるような世紀末的行為はどうかと思うんじゃ。



・とにかくみんなで楽しみたいけぇ、他の人を傷付けるような中傷コメントは控えてもらえると とっても嬉しいんじゃ。



10 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 23:03:08.78 ID:fkBr7C050




筆者から



筆者はちゃちゃのんの声優さんでもあった、故・松来未祐さんの昔からのファンです。



実際 今回のこの作品は松来未祐さんが、病気療養のために休業なされたのが書き始めたきっかけでした。



なのにあのような結果となってしまい、帰らぬ人となってしまったこと 本当に残念で仕方がありません。




松来未祐さん、これまで本当にありがとうございました。




松来未祐さんは、筆者が今後とも一番大好きな声優さんだと思います。





11 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [sage saga]:2015/12/14(月) 23:05:05.33 ID:fkBr7C050









【咲-Saki- SS】 大学編 -いちご味-



ちゃちゃのん「おかえりなさい」









第一章 GOOD DAY













佐々野 いちご(ちゃちゃのん)
12 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:08:00.42 ID:fkBr7C050




【大学の教室】



ちゃちゃのん「…………」ボンヤリ

チャラ男「ねぇねぇ、ちゃちゃのん。 この後 うちのサークル、新入部員連れて飲み行くんだけど 一緒に行かない?」ズイッ

ちゃちゃのん「――え!? あっ… ちゃ、ちゃちゃのんのことけ…?」ドキッ

チャラ男「そりゃ〜、ちゃちゃのんって言ったら 他にいないでしょ〜〜」ハハッ



ちゃちゃのん「ぁ… すまんのぅ。 ちゃちゃのん行っても、荒れるだけじゃし。 みんなで楽しんできての…」エヘヘ

チャラ男「え〜〜〜 ちゃちゃのんまた来ないの〜〜 ノリ悪いんじゃね〜〜!?」


ちゃちゃのん「えと、ごめんの… ちゃちゃのん、これからちょっと行くとこもあるけぇ…」





ガタイのイイ男「おぅ、自分 早よせ〜や!! どうせ誘っても佐々野は来ぃ〜〜へんて!!」ガララ

チャラ男「そんなの、分かんね〜だろ。 三顧の礼って言葉 知ってる?」

ガタイのイイ男「知っとるけど、それ別に 関係ないやろ。 勧誘サボってナンパとかしとらんで、自分もはよ勧誘ロード来ぃや!!」

チャラ男「へいへい、分かりましたよ。 あ〜 メンドクセー」ポリポリ




ちゃちゃのん「はぁ…」ホッ

チャラ男「あっ、ちゃちゃの〜ん!! 今週の日曜デートしよ〜〜ね♪」ズイッ

ちゃちゃのん「ふぇっ!?」ビクッ


ガタイのイイ男「だから、さっさとしろや!!」ドカッ

チャラ男「グッハ!? てめっ… ケツを…」ヨロロ…



ササノンヤツハ ヤメトキ… キョネン イロイロ ウワサ アッタヤロ…

デモ チョーカワイインダシ… ベツニ ヨクネ…

ケツ イテ…





ちゃちゃのん「――――――ふぅ、ちゃちゃのんも行こ…」スック


ちゃちゃのん(声の大きぃ人、ガーってくる人は… ちょっと苦手かのぅ…)



ちゃちゃのん「勧誘ロード… 麻雀部のぅ……」


ちゃちゃのん(一年近いブランクじゃし。 ちゃちゃのんの実力じゃ、きっと全然通用せんじゃろな―――)


ちゃちゃのん(本校舎にある麻雀部、とりあえず見に行ってみようかの……)


13 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:09:33.12 ID:fkBr7C050



プワァーーーーン

ガコガコ…


ガヤガヤ


バスガツイタデーーー!!



ちゃちゃのん(鹿老渡を卒業して、それなりに有名で偏差値も高い 大阪の大学に進学して一年――)トテトテ


ちゃちゃのん(あの高3のインターハイで、すっかり自信をなくし――)トテトテ


ちゃちゃのん(結局 去年は、強いっちゅう ここの麻雀部にも入らんかった――)トテトテ



ちゃちゃのん(そもそも麻雀部のある この本校舎は、ちゃちゃのんの新設校舎からは遠いし――)トテトテ


ちゃちゃのん(あん頃は、仕事の方を優先させよー 思っちょったしのぅ―――)トテトテ




オーーーーーイ!

ちゃちゃのん(それなのに、ちゃちゃのん。 なして今更、こないなとこ来ちょるんじゃろ。 はぁ、未練じゃのぅ……)トテトテ


オーーーイ!!

ちゃちゃのん(ん…?)


14 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:13:24.48 ID:fkBr7C050




「つかまえたっ!」グワシッ

ちゃちゃのん「うっひゃぁっ!?」ビビクーーッ


「へへ…… その顔、間違いないな…」

ちゃちゃのん「あ、あぁ… あんたは……!?」



洋榎「久しぶりやな!!」

洋榎「えーっと… ちゃちゃ… なんだっけ……?」

洋榎「佐々木? 笹岡…?」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは 佐々野じゃ!!」プンスカ

洋榎「おぅ、そうそう… それそれ♪」カカッ




洋榎「ウチのこと覚えとるか?」

ちゃちゃのん「そりゃあ、まぁ……」ボソッ


ちゃちゃのん(姫松高校の愛宕 洋榎(あたご ひろえ) 高校3年のインターハイで――)


ちゃちゃのん(ちゃちゃのんは彼女に役満を振り込み、結果として鹿老渡は団体戦を一回戦で敗退――)


ちゃちゃのん(その後の個人戦でも、ちゃちゃのんはまた彼女にヤられてしもうたんじゃ)



ちゃちゃのん(そんなん、忘れられるわけないけぇ……)アウゥ…




愛宕 洋榎
15 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:16:18.51 ID:fkBr7C050



ちゃちゃのん(もしかして、同じ大学だったんじゃろか?)


ちゃちゃのん(確かに、彼女は 地の人じゃし。 そんなことも、あるのかもしれんが―――)




洋榎「ま〜 とにかくこっち来いや!!」グイッ

ちゃちゃのん「え、ちょ、ちょ〜〜っ!?」ワワッ


洋榎「お〜〜い、見つかったで〜〜!!」

ちゃちゃのん「え、何がじゃ!?」




「うわ、ホントに誰か連れてきた!?」

洋榎「ほら、自己紹介――」




ちゃちゃのん「えと、佐々野です……」


胡桃「鹿倉 胡桃(かくら くるみ)だよ」


セーラ「セーラやで〜〜♪」


塞「臼沢 塞(うすざわ さえ)です。普段は理系キャンパスに通ってます」




ちゃちゃのん「ど、どうも……(な… なんじゃ、この状況…?)」ドキドキ


ちゃちゃのん(ありゃ、この人たちも どこかで見たことあるような……)


洋榎「よっしゃ、これで決まりやな! 5人集まった!!」

ちゃちゃのん「だから 何がじゃ!?」





鹿倉 胡桃
16 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:18:27.16 ID:fkBr7C050




愛宕さんたちに 聞いた話をまとめると(説明してくれたんは、主に鹿倉さんと 臼沢さんじゃけど…)



体育会系なノリの大学麻雀部に 馴染めんかった愛宕さんが


鹿倉さんやセーラさん、臼沢さんたちと一緒に 非公式サークルを作ろ いうことになって


その5人目のメンバーを探しちょった時に、偶然 知った顔のちゃちゃのんが通りかかったんで捕獲したと…


まぁ、そういうことみたいじゃな。



因みに何をするサークルなのか聞いたが、本人たちにも よぅ分かっちょらんらしい(ホンに大丈夫なんじゃろか…)




何じゃか、流されちょるような気もするんじゃが


正直、麻雀部に入る覚悟もなかった ちゃちゃのんは…


愛宕さんたちに誘われたことに、ちょっと ホッとしちょった。




それに、このメンバーと話しちょると


高校時代に戻ったようで、不思議と気持ちが楽になったけぇ―――





江口 セーラ
17 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:20:21.27 ID:fkBr7C050

ちゃちゃのん「そういえば、臼沢さんは理系なんじゃね」

塞「あぁ、うん、そうだよ」

ちゃちゃのん「じゃあ、仲間じゃね♪」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも理系で、こことは別のキャンパスなんじゃよー♪」


洋榎「え、そーなん!?」

胡桃「じゃあ塞と同じ××キャンパス?」

ちゃちゃのん「――あ、そっちじゃのうて」

ちゃちゃのん「新設された、○○キャンパスの方じゃ……」



洋榎「何や、場所としては結構ええとこやんか」

ちゃちゃのん「でも、駅から結構遠いし… 何より学部が一個しか無いけぇ、サークルなんかも全然のうて――」

胡桃「あ、それでわざわざこっちまで?」

ちゃちゃのん「うん……」

セーラ「そら大変やなー」




臼沢 塞
18 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:21:28.68 ID:fkBr7C050



ちゃちゃのん「――去年1年、あのキャンパスのサークル 色々と回ったりもしたんじゃが…」

ちゃちゃのん「どーものぅ……」ボソッ

洋榎(……?)



胡桃「あ、1回生じゃないんだね」

ちゃちゃのん「うん… ちゃちゃのんは2回生じゃよ」

洋榎「なんやウチらと同期か、てっきり浪人組かと…」

ちゃちゃのん「違うけぇ!!」



塞「じゃあ、サン付けなくてもいいわよ」

胡桃「うん、気軽に呼んで!!」ヨロシクー

ちゃちゃのん「わぁ、ほんとけ?」パァッ


ちゃちゃのん「じゃあちゃちゃのんのことも、気軽に好きに呼んでな〜〜♪」エヘヘ…

胡桃(この子、何か可愛いわね…)


洋榎「おい、アイドル崩れ!!」

ちゃちゃのん「それはあだ名じゃのうて 罵倒じゃ!!」


19 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:23:17.87 ID:fkBr7C050



そんなこんなあって、ちゃちゃのんは いつの間にか


愛宕さんたちのサークルに、顔を出すようになっていったんじゃ。




愛宕さんとセーラさんは、ここにゃぁ 麻雀特待生として入ったそうじゃが


愛宕さんは、麻雀部に馴染めず そのままドロップアウト。



セーラさんは、愛宕さんたちのサークルにも付き合いつつ

麻雀部の活動も、しっかりと頑張っちょるそうじゃ。





正直――


インハイでのことが 全く気にならんゆーたら、やっぱり嘘になる思うんじゃが。


あれはちゃちゃのんが、足らんかっただけのことじゃ。


愛宕さんが悪いわけじゃにゃぁ…



そんなことは、ちゃちゃのんにも よー分かっちょるんじゃ。


じゃけぇ そのことで、ちゃちゃのんは 愛宕さんを恨んだりはしちょらんょ。


20 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:24:31.36 ID:fkBr7C050



洋榎「ほんなら、あだ名は『のんちゃん』でええんちゃう」ケラケラ

ちゃちゃのん「それもぅ、佐々野の原型残っちょらんじゃろ!!」


洋榎「それか『枕』か…」

ちゃちゃのん「してないから!?」








まぁ……


愛宕さん本人の性格にゃぁ、若干の難があるような気もするんじゃが…



それはさておき せっかくのみんなとの出会い、大切にしていけたらええって ちゃちゃのん思うんじゃ♪


21 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:26:09.10 ID:fkBr7C050



【喫茶店】


哩「ほい、いちごミルクティー」コトッ

ちゃちゃのん「わぁ、ありがとぉ♪ はぁ〜 ほんのり香るストロベリーが堪らんの〜〜♪」スンスンッ

洋榎「いちごミルクティーとかなんやねん、普通にミルクティーでええやん!!」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、これが好きなんじゃ♪」



洋榎「ちゅーか、そないなもんメニューにはなかったやろ!!」

哩「去年のかき氷シロップの残りがあったんでな」

洋榎「いちごシロップ混ぜただけなんかい……」

ちゃちゃのん「あつっ… でも美味しいんじゃ…」ズズッ…

洋榎「――本人喜んどるみたいやし、まぁ〜 別にええか…」




ちゃちゃのん「にしても、胡桃ちゃんたち遅いの〜〜」ズズッ…

洋榎「セーラは麻雀部。 いいんちょは漫んとこのカテキョー終えてから、キッドと一緒に来るらしいで…」

ちゃちゃのん「いいんちょって… あぁ、胡桃ちゃんけぇ…」

洋榎「やたら口うるさくてな。 アイツ委員長みたいやねん」


ちゃちゃのん(そりゃお調子いの愛宕さんが、注意されるよーなこと ばっかりしちょるからのような……)


22 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:27:51.89 ID:fkBr7C050



ちゃちゃのん「確か胡桃ちゃんって 浪人中の漫さんトコで、家庭教師のバイトをしちょるんじゃよね」

洋榎「せやねん。 漫のヤツ、ウチらの大学が第一志望やからな―――」

洋榎「いいんちょは勉強してウチの大学に試験合格しとるし、距離的にも都合が良かったんでウチが紹介したんやで〜〜」

ちゃちゃのん「なるほどのぅ……」



ちゃちゃのん「でも、キッドって――?」

哩「キッドとか、普通に誰んことか分からんと…」

洋榎「なんでや、塞んヤツのあの片メガネ 怪盗キッドみたいやろ!!」

ちゃちゃのん「あぁ、塞ちゃんのことじゃったか……」ポンッ



哩「ありゃ、モノクルいうばい」

哩「何でもアレは鼻や目元の窪みに引っ掛けるように装着するんで、彫りの深くない日本人には不向きらしい」

ちゃちゃのん「へぇ〜 そうなんじゃ。 アレって、そういう名前なんじゃね……」フムフム

哩(私も塞のヤツに聞いて知ったんやが……)



ちゃちゃのん「でもアレをして、読書に耽る塞ちゃんは絵になっとったの〜〜///」エヘヘ

哩「ああ、まるで老紳士の肖像画のようにサマになっとったばい」

ちゃちゃのん「酷い!?」


23 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:33:00.82 ID:fkBr7C050



彼女は白水 哩(しろうず まいる)さん。


インターハイでは、新道寺女子ダブルエースの部長さんとして大活躍じゃったが


高校卒業後は西の最高学府で『なんとか細胞の研究』を後輩の子と一緒にしたいゆー理由で、大阪に来たんじゃが。


結果として 関西弁に染まりつつある哩さんは、二年続けて受験に失敗。


今年 一年遅れで受験した後輩の子だけが、その大学に合格してしまったそうじゃ。


じゃけぇ 哩さんは今年で二年目の浪人生活っちゅうことになっとるそうじゃ(来年こそ、何とか合格して欲しいのぅ…)




そんな彼女は、大阪に来て以来 この喫茶店でバイトを続けちょるそうじゃ。


店長さんがとっても気のええ人らしく、色々と融通してくれるゆーこともあって


今じゃぁ ここが愛宕さんたちサークルメンバーの、たまり場になっちょるそうじゃ。





お洒落なお店ゆー感じではないんじゃが


大きな声で騒いでもええ雰囲気じゃし、ご飯もとっても美味しいし


何よりも雀卓が置いてあるっちゅうんが、たまり場の決め手になったとか。



そういうちゃちゃのんも、今ではここがすっかりお気に入りじゃよ♪


24 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:34:30.62 ID:fkBr7C050




哩「――にしても、まさか佐々野がこいつらとつるむとはな。 正直、少し意外やったわ」

ちゃちゃのん「あはは、ちゃちゃのんもびっくりじゃったよ〜」ヘヘッ

ちゃちゃのん「愛宕さん、ホンに突然なんじゃもん…」


洋榎「せやから、その愛宕さんいうの やめとき。 何や、落ち着かんでかなわんわ…」

ちゃちゃのん「えっ… ほんなら、何て―――」



カランカラン…

胡桃「本当よ。そんなのアホの子でも、カニ道楽でも何でも良いから」


ちゃちゃのん「あっ、胡桃ちゃんに塞ちゃん。 待っちょったよぅ♪」フリフリ


洋榎「アホの子でもカニ道楽でもないわ!! 誰がエイリアンにガッチリホールドされた シガニー・ウィーバーやねん!!」

洋榎「ウチは浪速のスーパー美少女 ヒロエちゃんやで〜〜♪」キラリん☆

胡桃「そーゆーのいーから…」



哩「らっしゃい、今日は何にするばい?」

塞「あっ、二人とも軽く食べてきたんで いつものドリンクで――」

哩「了〜解」スタスタ


25 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:37:07.15 ID:fkBr7C050



洋榎「で、カテキョの方はどうなんや? 漫のヤツはええ子にしとるか?」

胡桃「小学生じゃないんだから、しっかり勉強してるわよ」

胡桃「漫ちゃん 覚えも良い方だし、集中力も凄いよ。 ただ――」


洋榎「ただ、何やねん?」

胡桃「あの子、ムラッけありすぎて。 試験の最中に、集中力切れなければ良いんだけど…」フゥー

ちゃちゃのん(もなか食べたくなってきたのぅ……)

洋榎「あ〜 爆発やな。 漫んヤツは前っからそうやったもんな〜〜」



洋榎「恭子のヤツは、よく罰ゲームを設けて ハッパかけとったで」カカッ

胡桃「罰ゲームかぁ… 集中してもらうには、そういうのも一つの手なのかもね」ムムッ

塞「別にご褒美でも良いと思うけど、漫さんにはそっちの方が良いんだっけ?」

洋榎「おぅ、漫のヤツはドMやからな〜」ケラケラ

ちゃちゃのん(ドMって……///)


哩「ふ〜ん… 世の中には、ずいぶん変わった趣向のヤツがおるんやな」コトッ

洋榎「………」

胡桃「………」

塞「………」

ちゃちゃのん「ほぇ―――?」




白水 哩
26 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:38:36.38 ID:fkBr7C050



そのあとゴールデンウィークに、みんなでどっか旅行しようゆー話になり


何個か案は出たんじゃが、みんなそれぞれに予定あるけぇ


あんま遠くにゃ行けんっちゅうことで、今日の雑談はお開きに。


久しぶりにお友達(そう思われちょったら嬉しいんじゃが)との お出かけじゃぁ〜


何だかとっても楽しみで、ついつい笑顔がこぼれてしまうんじゃ♪





カラン コロン…

ちゃちゃのん「ちゃちゃのん こっちじゃけぇ、ほんじゃーね♪」フリフリ

洋榎「お〜〜 のんちゃん、さい・ならやで〜〜」

胡桃(岩尾…)

哩(岩尾か…)

塞(フットボールアワー……)



ちゃちゃのん「…………」モジモジ

洋榎「何や、どないしたん?」

ちゃちゃのん「ひ… ヒロちゃん……」テレッ

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんのこと… あの時、誘ってくれて ありがとの…///」テレッ

ちゃちゃのん「ほんじゃ、またの〜〜///」タタッ…




洋榎「ヒロちゃんて… ウチのことか〜〜」

洋榎「あんのアホンだら、ホンマ恥ずかしいやっちゃな……///」

胡桃「はは、素直な良い子じゃない。 じゃ、私と塞もそろそろいくね」

胡桃「あとその のんちゃんネタ。ちゃちゃちゃん分かってないみたいだし、そろそろ止めときなさいよね」ジャーネ

塞「それじゃ、哩さん ご馳走様でした」スタスタ


27 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:40:23.46 ID:fkBr7C050



哩「おぅ、洋榎――」チョイチョイ

洋榎「ん、何や?」

哩「佐々野って、確かアイドルしとったやろ。 それって、今も活動しとんの?」


洋榎「そういやアイツの口からは、まだなんも聞いとらんけど… どうなんやろ?」

洋榎「去年の今頃は雑誌なんかでも チラホラ見かけとったが、最近活動しとるとかあんま聞かんな」

洋榎「――で、あのアホがどうかしたん?」



哩「あ〜 ま〜〜 何だ… これはお前らには余計な話なのかも知れんのやが…」ポリポリ

哩「後んなって噂を耳にしても面倒や思うから、一応 お前には話しとくばい……」

哩「ま〜〜 これはあくまでただの根も葉もない噂なんやろが、佐々野と同じキャンパスの学生たちが前に話しとったんや――」

洋榎「……………」










哩「去年、佐々野んヤツが『枕』しとったって―――」







28 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:41:09.66 ID:fkBr7C050




ゴールデンウィークに、みんなとお出かけじゃ。


どこ行くんじゃろうなぁ、ちゃちゃのん 今から楽しみじゃ♪ ルンルン






プルルルルルル…


久しぶりの事務所からの電話。


あの件から


随分と経った。



ちゃちゃのん、ようやっと仕事に復帰出来るんじゃろか――――





ヒロちゃんたちのおかげで



ちゃちゃのん、ちょっとだけ前向きになれた気がするけぇ




ちゃちゃのん、もっともっと頑張らなくっちゃいけんよね!!



29 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:44:10.10 ID:fkBr7C050



そして楽しみじゃった ゴールデンウィーク♪



洋榎「あふれる人ごみ!」

洋榎「立ち込める名物の香り!」

洋榎「写真を撮りまくる観光客!」

洋榎「超有名なものの数々!」

洋榎「道・頓・堀ーーーーー!!」ヤッホーーーイ


洋榎「って、何ッで地元やねん!!」ガイドマップ バシーーーーン

塞「おおっ、ノリツッコミ」


胡桃「仕方ないでしょ、遠出は皆厳しかったんだから!!」

洋榎「そこは勢いと情熱と無鉄砲さでGOやろ〜〜!!」

ちゃちゃのん「あはは、無茶言わんの〜」


漫「佐々野先輩、確かアイドルの仕事入ったんですよね」

ちゃちゃのん「まぁ… 深夜のローカルテレビで、水着着るだけのお仕事なんじゃけどね…///」テレッ

胡桃「すごいなぁ……」ジブンノムネ ペタペタ

塞(胡桃……)ドウジョウ


洋榎(…………)




上重 漫
30 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:45:42.20 ID:fkBr7C050



セーラ「で、ドコ行くんや? GWはOBとの接待麻雀ばっかやし、俺はどっかで気晴らししたいでー!!」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは、お洋服とか見たいかの〜」

哩「私はこのへんの喫茶店を、少し見てみたいな。 あと本屋…」

漫「あっ、私も参考書とか少し見たいかも…」


塞「じゃあ3時間後に集合ってことで!!」

胡桃「オッケー、かいさーん!!」

洋榎「待て待て待て待て待て!!」

胡桃「ん…?」


洋榎「何で解散やねん!! 腐っても皆で旅行みたいなもんやで!?」

洋榎「折角やから、皆で一緒に回ったらええやん!!」




メンバーの大半にとっては地元っちゅうことで、各自別行動でお買い物ゆー流れんなったが


せっかくみんなでの旅行。 一緒に観光したいって、ヒロちゃんが子どもみたいにゴネたもんじゃから


結局、みんな一緒にワイワイ大阪観光するっちゅうことになったんじゃが……



いきなり道頓堀から離れとるんは、なんでじゃろ―――?



31 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:47:25.33 ID:fkBr7C050



ジュー ジュー

ちゃちゃのん「わぁ〜 お好み焼きじゃ〜♪」

塞「ごくり…」

セーラ「これワリカンか? だったら今日は死ぬほど食ったるで〜〜」ジュルリ

洋榎「どや、これが大阪名物 上重焼きやで〜〜!!」クリンッ ジュー ジュー

漫「て、ここウチの店やないですか〜〜〜! 何やねん!!」



ちゃちゃのん「へぇ〜〜 漫ちゃんの実家って、お好み焼き屋さんなんじゃね」

漫「ですわ。 せやから姫松の頃は、よぅ先輩たちにたむろされとりましたわ〜〜」シクシク

胡桃(まぁ、私は知ってたんだけど…)




漫母「あら、胡桃センセー。ウチの子がいつもお世話んなっとります〜〜」ズイッ

胡桃「あっ、どうも。 こちらこそ、いつも美味しいお好み焼き頂いちゃって……」

漫母「それにしても、胡桃センセー いつ見てもクリンクリンで可愛ええな〜〜」

漫母「ホンマ、ビリケンさんみたいやわ〜〜 ウチの子にならへん?」ホオズリ ホオズリ

胡桃「えっ… それはちょっと―――」


漫「もぅ、センセー困っとるやん。 ホンマ恥ずかしいから、おカーチャンはあっち行っててーな!!」シッシッ

漫母「何やねんこの子は。 反抗期やろか、オカン寂しいわ〜〜」


32 :ケイ@ちゃちゃのん誕生日おめでとうSS ◆qTV7IvBey2 [saga]:2015/12/14(月) 23:49:01.36 ID:fkBr7C050



セーラ「おー 上手い上手い!! 焼きはともかく、やっぱ漫んとこはタレがひと味違うねん」ハグハグッ

洋榎「何でや、ヒロエさんの焼き具合がサイコーやねんで!!」ジュー ジュー

胡桃「うん、美味しい…」モグモグ


塞「本場のお好み焼きかぁ。 そういえば、まだ数える程しか食べてなかったなぁ…」ムシャムシャ

哩(確かに、これはなかなか。 今度アイツにも、食べさせてやりたいばい)パクパク



ちゃちゃのん「たまにゃぁ大阪風もええモンじゃのぅ〜」ハフハフッ

胡桃「そっか、ちゃちゃちゃんのトコは広島風だっけ…」

漫「センセー 広島の人に広島風いうと、怒られますよ〜〜」

塞「やっぱり広島の人って 大阪のお好み焼き、口に合わなかったりするの?」

ちゃちゃのん「ほぇっ、そんなことはないんじゃよ〜〜」ブンブン


ちゃちゃのん「確かに過剰に対抗心持っちょる人もおるようじゃけど、ちゃちゃのんはどっちも大好きじゃよ♪」

セーラ「お〜〜 やっぱ いちごは話の分かる赤ヘルやで♪ ホレ、これも食ってええんやで〜〜」ホイッ

ちゃちゃのん「せ〜ちゃん、ど〜もありがとな〜〜♪」パクッ

漫「ちょっ、それ私のじゃないですか〜〜!?」

胡桃「もぅっ、バカみたい…」



セーラ「そんで、いちごんトコのお好み焼きはどんなんや?」

ちゃちゃのん「そうじゃのぅ、ちゃちゃのんは ほぼろ流じゃけど―――」



漫母「胡桃ちゃん、おかわりやで〜〜」ズズイッ

胡桃「あ、どうも…」モグモグ

塞(餌付けされてる…)



931.07 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)