本田未央「プロデューサーとのごはん」 その2

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237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 07:28:33.44 ID:zAD2P5PP0
おこちゃまの長期休みの時期の恒例みたいなもの
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 07:46:21.05 ID:JuT+BHaY0
おこちゃま(大学生)
日本の未来は暗いな
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 00:22:41.44 ID:OaC2prUj0
腹が減る
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/23(土) 19:48:02.71 ID:U0QHw2JAO
>>236
向こうって?
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/23(土) 21:59:57.75 ID:fBlTjuxU0
>>240
前スレ
242 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/08(日) 23:41:08.49 ID:qEagJTY+0
P「未央、ちょっと時間あるか?」

未央「ん? なになに? プロデューサー。あ、もしかしてデートのお誘いかな?」

P「デート……まあ、近いな」

未央「……え?」

P「で、どうなんだ?」

未央「えーと……その、はい。大丈夫です」

P「そうか。じゃあ、行くか」

未央「え、行く? 行くって、どこに?」

P「いつもと同じだよ」

未央「いつも? いつもって……あ」

P「ん、そうだ。ちょっと、飯を食べに、な」
243 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/08(日) 23:46:06.36 ID:qEagJTY+0

――

未央「もー……変なこと言わないでよ、プロデューサー。さっきの、かなり性格悪いよ?」

P「先に言ったやつはどっちだ?」

未央「う……ごめんなさい」

P「素直でよろしい」

未央「……プロデューサーは?」

P「は?」

未央「私が謝ったんだからプロデューサーもするべきことがあるんじゃないですかねぇ……」

P「お前……すまなかった。これでいいか?」

未央「うん、いいよ。許してあげる♪」

P「……せっかく今日は俺の調子だと思ったのに」

未央「プロデューサーくんが私に勝つのはまだまだ先ってわけだね」

P「……まあ、俺とお前の関係はこういうのがいちばんちょうどいいのかもしれないけどな」

未央「えー……これ以上進展させないの?」

P「……まださせない」

未央「……『まだ』?」

P「……行くぞ。そこまで時間があるわけじゃないんだからな」

未央「はーい」
244 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/08(日) 23:54:56.36 ID:qEagJTY+0

――

未央「そう言えば、今日はどこに行くの?」

P「ああ、言ってなかったか」

未央「うん、聞いてない」

P「今日行くのは……まあ、ラーメン屋だな」

未央「……プロデューサー、ラーメン、好きだよね」

P「お前は嫌いか?」

未央「ううん、好きだけど。正確にはプロデューサーの影響で好きになった、かも。私、プロデューサーの色に染められちゃった……」

P「その言い方はやめろ」

未央「でも、事実ですし?」

P「だから『言い方』って言ってるだろ……」

未央「えへへ……でも、ラーメン屋さんが好きなのって、結構乙女な理由もあるんだよ? プロデューサーとの思い出の場所だから……みたいな?」

P「ラーメン屋が思い出の場所ってのも変な話だな」

未央「かもね。こういうことはよくあることなのかもしれないけれど」

P「そうか?」

未央「女性経験の乏しいプロデューサーくんが言えることかな?」

P「お前は男性経験豊富なのかよ……」

未央「プロデューサーが初めてだよ?」

P「『初めて』とかそういう言い方するなよ……」

未央「んん? プロデューサーくんは『初めて』でどういうことを想像したのかなー?」

P「……お前、美嘉に毒されてるぞ」

未央「むしろ美嘉ねーはこういうことダメそうだけど?」

P「いや……あー、どうだろうな。あいつならそれくらいは言いそうだが……」
245 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:04:10.38 ID:OK+1k6K00
未央「……なんか、プロデューサー、美嘉ねーのこと『知ってる』って感じだね」

P「そりゃまあ、プロデューサーだからな」

未央「そういう意味じゃなくて」

P「は? どういう意味だよ」

未央「そういう意味」

P「どういう意味だよ……あー、そうだな、いちばん知ってるのはお前だけど、みたいなことか?」

未央「……そうだけど、言い方が悪いよ、プロデューサー」

P「もうちょっとキザに言えって?」

未央「それは気持ち悪い」

P「どうしろって言うんだよ……」

未央「どうしろって言うんだろうね」

P「お前がわからないのかよ」

未央「乙女心はフクザツなのです」

P「……本当にな」
246 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:15:47.12 ID:OK+1k6K00

――店の前

未央「ここが今日のラーメン屋さん……えーと、何が有名なお店?」

P「有名……ってわけじゃないな。うまい店ではあるが、特に有名ってわけでもないと思う」

未央「あれ? そういうお店ってなんだか珍しくない? プロデューサーってチェーン店とか有名なお店とかばっかり行くんだと思ってた」

P「誕生日に連れて行ったところとか違うだろ……」

未央「確かに。あのお店みたいなところ、また連れて行ってほしいなー♪」

P「そんな大事な日以外に連れて行っても変だろ」

未央「大事な日には連れて行ってくれるってこと?」

P「……入るぞ」

未央「あ、逃げた」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 00:17:33.34 ID:P+RznOvvo
待ってた
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 00:18:33.96 ID:Hokj7fpAO
ラーメンといえば、塩ラーメンのお店美味かったぞぃ
>>1に多大なる感謝
249 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:22:09.00 ID:OK+1k6K00

――店の中

未央「ここはプロデューサーの行きつけのお店だったりするの?」

P「んー……まあ、割りと、だな」

未央「割りと、なんだ」

P「月に一回は絶対行くってくらいだな」

未央「割りと行きつけのお店だ……」

P「だから言ってるだろ? で、メニューだが……」

未央「……結構色々あるね。つけ麺とか、まぜそば? とか?」

P「油そばとも言うな。食べたことないか?」

未央「プロデューサーに連れて行ってもらう以外にあんまりラーメン屋さんに行くこともないしね。食べたことはないかも。どういうものか、は知ってるけどね。スープがないんだっけ?」

P「まあ、そんな感じだな。食べたことないなら……と思うが、いきなりまぜそばっていうのも……」

未央「プロデューサーのここのおすすめは違うの?」

P「まぜそばもうまいが、最初はとんこつを食べるのがいいとは思う」

未央「そっか……うーん、どうしよう。まぜそばっていうのもちょっと食べてみたいかも……」

P「そうだな……それじゃあ、お前はとんこつを頼め。俺がまぜそばを頼むから。それでちょっと食べ比べてみたらいいだろ」

未央「いいの? やったー」

P「いつも通りって感じだがな」

未央「それは言わないお約束、だよ?」

P「とりあえず、とんこつとまぜそば、だな。注文するか」

未央「うん。しよっ」

P「よし。すみませーん!」
250 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:29:10.49 ID:OK+1k6K00

――

未央「……と、いうわけできたね。とんこつと、まぜそば」

P「来たな。うん、今日もうまそうだ」

未央「それがまぜそば、なんだ……なんか、『ジャンク!』って感じだね」

P「だな。実際、味もそんな感じだ」

未央「かれんとか好きそう」

P「あー、言われてみれば……あんまり連れて来たくないけどな」

未央「『野菜が入ってるから大丈夫』とか言いそう」

P「ポテトも野菜だから大丈夫とか言い出しそうだなそいつ」

未央「実際言ったらどうする?」

P「呆れる」

未央「怒らないの?」

P「そこまで怒らないって。ただ、凛と奈緒とも協力してちょっと本気で食事を管理するが」

未央「怒るよりヤバい……」

P「そんなことはない。というか、早く食べないとのびるぞ。俺のはまぜそばだからのびるってわけでもないだろうが、そっちはのびるだろ」

未央「あ、確かに。じゃあいただきまーす」

P「……まあ、俺も食べるか。いただきます」
251 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:33:12.91 ID:OK+1k6K00
未央(ということで、そこそこ久しぶりのラーメンかな。久しぶり? どうだろ。久しぶりなような気もするし久しぶりじゃない気もする……)

未央(えーと、とんこつラーメン。普通の……かどうかはわからないけれど、野菜とかが乗ってるラーメン。前に生っすかのラーメン探訪で見たやつとはまた違うけど、ちょっと似てるかも?)

未央(さてさて、味はどんなのなんだろ。とんこつと言えば『こってり』ってイメージがなんだか付いちゃってるけど……とりあえず、スープを)ズズ……

未央「……ん」

未央(あ、こんなのなんだ……うん、おいしい。『こってり』って感じじゃないんだけど……プロデューサーが『行きつけ』って意味がわかるかも。何と言うか、優しい味。飲むとほっとするというか……うーん、ラーメンのスープで、しかもとんこつでこういうことを思う日が来るとは思わなかったかも)

未央(でも、おいしいなぁ……ラーメンって、本当に色んな種類があるよね。私がまだ見たことがないラーメンもまだまだいっぱいあるんだろうし……って、これはラーメンだけの話じゃないかな。プロデューサーが割りとラーメン屋さんに連れて行ってくれるからそう思うだけ、かも)

未央(さて、スープだけじゃなくて、麺や具も食べてみようかな。麺は……結構太いかも。つけ麺屋さん……と、そこまで変わらないかも? この太い麺がこのお店の売りだったりするのかな。具はもやしとかそういうの。あと、チャーシュー……なのかな。あんまり見たことがないタイプかも。おいしそうだけど)

未央(まあ、とりあえず麺から……)ズルズル

未央「……んっ」

未央(あ、これはおいしい。スープだとなんだ『ほっこり』感が強かったけど、麺を食べると『おいしい』っていうのが先にきた。なんでだろ、これ。わからないけど……割りと麺はガシガシしてる? コシがある……のかな。どうだろ。何と言うか、『啜ってる』って言うよりも『食べてる』って感じがする。うん、そう、『食べてる』。そういう麺)

未央(あ、プロデューサーが『行きつけ』っていうのはこういう理由もあるのかな。プロデューサーって割りと食べる方だし、こういうがっつり『食べてる』って感じがするのが好きなのかも)

未央(……なんだか、これがプロデューサーが好きな味、って考えると、ちょっと色々考えちゃうな。プロデューサーが関係してるのかな。プロデューサーがいなくても好きだったのかな。……プロデューサーがおいしいって言ってるものがおいしいって思えるのは、たぶん、幸せなことなんだろうな)

未央(――って、なんでちょっとしんみりしてるの私。ラーメン、ラーメンだよ。ラーメン食べててしんみりする……もしこれがドラマとかだったらお客さんから突っ込みが入っちゃうシーンだよ。とにかく、食べよう)ズルズル……
252 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:34:34.20 ID:OK+1k6K00
P「どうだ? 未央」

未央「おいしいよ? さすがはプロデューサーの行きつけのお店と言いますか?」

P「そうか……良かったよ、本当。もしこの店がそんなに合わなかったりしたら割りとへこんだ」

未央「へこむんだ」

P「へこむ。俺は割りとメンタル弱いからな……」

未央「そうだね……」

P「……今のを否定してくれないとそれでまたなんかへこむ」

未央「プロデューサー、面倒くさいんだけど……」

P「面倒くさいとか言われるとへこむ……」

未央「めんどくさい……」

P「まあ、それは置いといて、だ。未央、ちょっと、食べてみるか?」

未央「あ、それじゃあ食べようかな。いい?」

P「ああ。その代わり、俺もちょっとくれよな」

未央「うん。私のものを召し上がれ?」

P「……それはちょっと違わないか?」

未央「……違うかも」

P「……食べるか」

未央「……うん」

未央(……なんかちょっと調子悪いけど、それは置いといて、まぜそば。まぜそばですよ、まぜそば)

未央(もうプロデューサーが混ぜた後だから、さっきとかなりヴィジュアルが違う……何と言うか、さっきよりもさらに『ジャンク』って感じ)

未央(とにかく、ちょっと食べてみよう。いただきます、っと)ズルズル……

未央「……んっ!」

未央(おいしい! うん、これ、おいしい。濃いからかな、ガツンとくる。食べた瞬間に『おいしい!』って感じる。『ジャンク』って感じ)

未央(これはなかなかに危ない食べ物かも……この、おいしいんだけれど濃くてジャンクな感じ。実際どうなのかはわからないけど、なんか不健康そうな感じ。……それなのに、中毒性がある感じ)

未央(とんこつラーメンはあんなに優しい感じなのに、こっちはこんなにもジャンクな感じ……表の顔と裏の顔があるんだね、この店は)

未央(あの優しい感じだけじゃなくてこういう味も楽しめるって考えると、うん、ここは結構『行きつけ』にしやすいお店かも。どっちも楽しめるから、飽きがこなさそう。しかも、これ以外にもメニューはあって……うん、ここ、良いお店かも!)

未央(……もう一口、食べよ)ズルズル
253 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:36:09.87 ID:OK+1k6K00

――店の外

未央「んー、おいしかったー! 余は満足じゃー!」

P「何のキャラだよ……」

未央「未央ちゃん……かなっ」

P「……このやり取り何回かやった記憶があるんだが」

未央「確かに。でも、このお店みたいに飽きがこないんですよ」

P「うまいこと言ったつもりか。そもそもこのやり取りは本当に飽きがこないか?」

未央「……飽きるね!」

P「すぐ認めるのか……」

未央「実際飽きるからね。仕方ない」

P「そうか……でも、本当に良かったよ。お前がここを気に入ってくれて」

未央「いつもプロデューサーが連れて行ってくれるお店は気に入っているような気もするけどね」

P「そうだな。でも、ここはやっぱり割りと来ている店だからな。お前に好きって言ってもらえると、なんだか、嬉しいんだよ」

未央「そう? ……まあ、でも、そうなのかな。私も、プロデューサーが好きなお店が好きで、嬉しかったし」

P「そうか」

未央「実はそうなんです。これも乙女心、だね」
254 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:37:41.81 ID:OK+1k6K00
P「乙女心、か……なあ、未央」

未央「ん? なになに? プロデューサー」

P「……これからも、よろしくな」

未央「……いきなりどうしたの?」

P「いや、ちょっと、な……俺も、お前の乙女心をたまには満たしてやりたい、って思ってな」

未央「……そっか」

P「そうだ」

未央「……プロデューサー、乙女心をわかってないと思ってたけど、ちょっとはわかってるんだね」

P「それはつまり、満たされたってことか?」

未央「……撤回。やっぱり、わかってない」

P「は? おい、なんでだよ。今、いかにも良い感じだっただろ?」

未央「言葉にしなくちゃ伝わらないけど、言葉にしないからこそ、っていうのもあるの」

P「……やっぱり、乙女心ってやつは難しいな」

未央「まあ、私だって面倒くさいって思うけどね」

P「自分でも思うのかよ……」

未央「うん。ごめんね、プロデューサー」

P「いや、謝ることでもないが……あー、もう、とにかく、だ。……これからもよろしくな、未央」

未央「うん。……末永く、ね」

P「……それはちょっと違わないか?」

未央「これは違わないよ。……違わないで、いてほしいから」

P「……そうか」

未央「そうだよ」

P「……それじゃあ、末永く」

未央「……うん。末永く」



255 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:47:06.33 ID:OK+1k6K00
これにて今回は終了ですお久しぶりです。

選挙期間はもっと投稿するつもりだったんですが結局この一回だけ、みたいになってしまいました。
これに時間がかかった……かと言うとこれは23時あたりから書き始めたやつなのでまったくそんなことはないです。
忙しかったかと言うとそういうわけでもないです。
今書いてるもう一つのアナスタシアのやつ……はちょっと影響しているかもしれません。
まだまだ書きたいものはいっぱいあるので時間がある時はもっと書きたいです。

久しぶりのお店はラーメン屋さん。おいしいところですがそこまで有名っていうわけでもないお店。こういうお店、割りとどこにでもあるんじゃないかな、と思います。どこにでもあるようでどこにでもなくて、でも、誰もが一つは持っている……こともあるかもしれないようなそんなお店。
久しぶりで、しかも選挙期間の終わりということでどうしようか……と考えたんですが、特別なようで特別ではない、でも特別な意味のあるようなそんな感じにしてみたつもりです。いつものような感じで、でもいつもとはちょっと違う……って、できてなかったら仕方ないですが。

「またラーメン屋か」と思われたなら申し訳ないです。
正直ラーメン屋のストックだけなら両手両足の指で数え切れないどころかラーメン屋だけで一スレ消化できるくらいの量あるんですが、それ以外の店もかーなーりありますしそれ以外のお店で書きたいのもいっぱい残っているのでそこまでラーメン屋ばっかりになるってことはないと思います。
今回はまあ先述の「この時期の意味」ってことを考えるとここかなーっていうので特別扱いして下さい。
と言って、またすぐラーメン屋を書いたりしちゃうかもしれませんが。

ここまで読んで下さってありがとうございました。
256 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:51:19.93 ID:OK+1k6K00
あとSSとは関係ないんですが、総選挙ですね。今回の総選挙に関しては色々と話せることはあるんですが、私の言いたいことは一つです。
本田未央をよろしくお願いします。
あなたの一票を彼女の輝きのために下さい。
お願いします。

改めてありがとうございました。
257 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:54:46.74 ID:OK+1k6K00
あ、次は卯月誕生日編(大遅刻)か年越し編(超遅刻)かそれとはまったく関係ないいつも通りのやつかのどれかになると思います。

それでは。
258 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/09(月) 00:55:31.98 ID:OK+1k6K00
(年越しじゃなくてクリスマス編でした……)
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 01:01:43.26 ID:Xr3fStSGo
乙です
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 01:04:13.75 ID:f5mn5MzL0
どこのラーメンだろ
お腹減ってきた
あと甘すぎてコーヒー欲しくなった
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 02:48:13.94 ID:MQz3RXVAo
深夜に読むもんじゃねーな・・・!
行きつけの、ってほどじゃないけど近くに寄ると必ず食べたくなるお約束のラーメン屋は自分もあるなぁ
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 11:54:18.12 ID:Gq5XsPe50
更新きてんじゃん!
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 13:07:24.88 ID:Gytb6+2u0
ちょうど昨日新宿の塩ラーメンのやつ食べてきたけど美味しかったです〜
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 03:37:14.20 ID:jzMzd8KA0
更新お疲れ様です
最近大阪近くに拠点移ったので以前出てたカレー食べてきたけどおいしかったです
相変わらず未央が美味しそうに食べるので今日ラーメン食った後に開いて良かった笑
担当は別なのでわずかですが票を投じましたよ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/20(金) 11:50:38.17 ID:41Qnc6cXO
ラーメンは中華そばって感じのが好きだけどあんまり話題にならないから美味しい店探すのが大変なんだよなー
だからたまに良い店を見つけるとすごく嬉しい
266 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 03:52:04.48 ID:Y+/btJf60

――朝

未央「おはよっ、プロデューサー」

P「ん……おはよう」

未央「おっとぉ? プロデューサーくん、おねむかなー?」

P「『おねむ』って……まあ、眠いが」

未央「この時間にって言ったのはプロデューサーなのに?」

P「なのに、だ……と言うか、お前、よく起きれたな。昨日は女子寮で、だったんだろ? 女子寮ならお前は遅くまで起きていると思ったんだが……」

未央「さすがの未央ちゃんも明日が早いってわかっていればそこまで夜ふかしはしませんよ?」

P「……ちなみに、今日は何時まで起きてた?」

未央「朝日は見てないよ☆」

P「その言い方絶対夜ふかししてるだろ……やっぱり若さか?」

未央「……おじさん?」

P「それやめろ。傷付くから。……まあ、せっかくこんな早くに来てもらったんだ。早速、行くか」

未央「はーい。レッツゴー!」
267 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 03:53:19.94 ID:Y+/btJf60

――電車

未央「でも、こんな早くに行って、お店、開いてるの?」

P「ああ。あそこらへんの店はだいたい朝の五時くらいには開いてた……と思う。今日行く店は初めてだが」

未央「五時……早いね。教えてもらったお店、だっけ?」

P「そうだな。割りと並ぶだろうからこの時間、ってわけだな」

未央「この時間でも並ぶんだ……だから、こんな時間に来い、って言ったんだね」

P「未央には悪いが、な」

未央「ううん。昨日、『食べたい』って言ったのは私ですし?」

P「その言った理由も俺が見ていたページを盗み見したからだけどな」

未央「仕事中にそんなところを開いているプロデューサーが悪いんですよ? あんなおいしそうな写真を見ちゃったら食べたくなるに決まってるじゃん」

P「実際、俺も食べたくなったし……ちょうど、今日は午前中から予定もあったしな」
268 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 03:57:34.10 ID:Y+/btJf60

未央「と言うか、今日は割りとハードスケジュールだけどね……がっつり食べて、スタミナ付けなきゃ」

P「俺もそうしなきゃ、な……そう言えば、未央は初めてか?」

未央「初めてって? 今から行くお店なら初めてだけど」

P「そうじゃなくて……つまり、築地だな」

未央「名前は知ってるけど初めて、かな。どんなところなの?」

P「何と言うか、『市場』って感じだな」

未央「『市場』?」

P「あー……まあ、見た方が早いな」

未央「そっか。じゃあ、楽しみにしとくね」

P「楽しみにするほどかどうかはわからないが」

未央「えー……せっかく未央ちゃんが朝から気分を盛り上げようとしてるのにその言い草はないんじゃないかな?」

P「……すまん」

未央「素直でよろしい。……ねぇ、プロデューサー」

P「なんだ?」

未央「眠い?」

P「……眠い」

未央「そっか。ちょっと寝る? 肩、貸すよ?」

P「……ん」

未央「っ……」

P「……」スゥ

未央「……」

未央(……本当に寝ちゃった。冗談半分だったんだけど、よっぽど眠たかったのかな)

未央「……いつもありがと、プロデューサー」

未央(肩くらいならいつでも貸すから、ゆっくり、ね)

未央(……まあ、朝が弱いだけ、なのかもしれないけど)
269 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:00:32.73 ID:Y+/btJf60

――築地

未央「ほうほう、これが築地ですか。……朝から結構人が居るね、プロデューサー」

P「観光地みたいなもんだからな。遠くからも人は来るし……店も多いしな」

未央「でも、この活気がある感じ……嫌いじゃないよ!」

P「未央はそうだろうな……こういう空気、好きそうだ」

未央「えー、何そのテンション。プロデューサーはそうじゃないの?」

P「嫌いじゃないが、特別好きでもない。さっさと向かおう。気をつけて、な」

未央「はーい」
270 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:03:58.01 ID:Y+/btJf60

――店の前

未央「……並んでるね」

P「並んでるな。まあ、隣の寿司屋の方が並んでるが」

未央「……これ、どれくらい待つの?」

P「隣のは……どれくらいだろうな。ライブが始まって終わるくらいは待つかもな」

未央「そんなに……ちなみにこっちは?」

P「さあ? 一時間かかるかどうかってところじゃないか? この時間ならまだ、な」

未央「……そう言えば、この時間でこんなに並んでるんだよね。その時点でこっちも、かー」

P「まあ、築地だからな。並ぶのは仕方ない。ゆっくり待とう」

未央「うん。ラジオのパーソナリティも務める未央ちゃんからすれば一時間くらいすぐですよ」

P「李衣菜は居ないし普段の二倍だけどな」

未央「それは言わないお約束! 今日のゲストはプロデューサーだから、しっかり付き合ってもらいますからね?」

P「まあ、俺も暇だからな。ただし、俺は喋りのプロってわけじゃないからな。素人相手でどれだけ面白くできるか、見せてもらおうか」

未央「ふっふっふ……リーナとのラジオで鍛えた私のトーク力、見せてあげるよ、プロデューサー!」
271 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:08:18.84 ID:Y+/btJf60

――

未央「――ということで、しぶりんとらんらんが二人で話しているのを眺めていたんだけど、それがまた……」

店員「二名様、どうぞー!」

P「ん、時間切れだ。続きは気になるが、また後で、な」

未央「はーい。でも、もうそんなに時間が経ったんだね。実はかなり早く列が進んでいたり?」

P「いや、そんなことはない。体感時間では俺もかなり短く感じたけどな」

未央「それはつまり、未央ちゃんのトークスキルがすごいということかな?」

P「あー……まあ、そうなんじゃないか」

未央「えー。ちょっと冷たーい。もっと乗ってよー」

P「後でな。とりあえずは席について注文してから、な」

未央「えー……でも、そうだね。入ろっか」
272 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:09:06.65 ID:Y+/btJf60

――店内

未央「ほうほう、こんな感じなんですね」

P「どんな感じだよ……」

未央「んー……こんな感じ?」

P「……まあ、そうだな。とにかく、注文するか。結局、未央はどうするんだ?」

未央「なんだか他のメニューもおいしそうなんだけど、プロデューサーは昨日見ていたアレ、だよね?」

P「ああ。そのつもりだ。もしかしたらもうなくなってるかもしれないからその時はまた別の、だが」

未央「それはそれでおいしそうだから問題なし! ということで、未央ちゃんもそれでお願いします」

P「ん、じゃあ頼むぞ。すみませーん!」
273 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:13:10.47 ID:Y+/btJf60

――

未央「ということで、やってきましたね、チャーシューエッグ定食」

P「やってきたな。残っていてよかったよ」

未央「うーむ……しかし、おいしそうですなぁ。朝からこんなものを食べるなんて……食べきれるかな?」

P「まあ、無理だったら俺が食べる……と言うか、本当に無理はするなよ? 予定もあるんだから」

未央「うん。きつくなってきたらすぐに言うね。まあ、朝じゃなかったらこれくらいは食べきれるし、大丈夫じゃないかなー」

P「まあ、食べきれたらそれがいちばんいいんだがな。ガッツリ食べて力を付けてもらわないと困るからな……っと、早く食べるか。いただきます」

未央「いただきまーす」
274 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:24:32.25 ID:Y+/btJf60
未央(さてさて……っと、でも、朝からこれはやっぱり重そうだよね。大ぶりのチャーシューと目玉焼き、そこにブラックペッパーがこれでもかってくらいにかけられて、横にはちょこんっとマスタード。チャーシューのタレはお皿の上で広がってサラダにまで付いちゃってる。それからお味噌汁とお漬物、そしてごはん。……朝からこれを食べたらそりゃあ元気がつくってなものですよ)

未央(さて、どこからどうやって手を付けるか……迷うけど、とりあえずはこのチャーシューから!)

未央(でも、この大きさはどうやって食べようか……切れるかな? ってことで、試しにお箸で……)ヒョイッ

未央(お! 崩れた! やわらかい! このチャーシュー、すごいやわらかい。触れただけですっと切れる……みたいな感じじゃないけど、お箸でもなんとか切り分けられそう。というか、一口サイズに崩せそう?)

未央(まあ、今のでちょうど一口サイズくらいには崩せたから、食べてみよう。いざ!)パクッ

未央「……おお」

未央(おいしい。何と言うか、思ったよりも『濃い』って感じはしない。いや、濃いんだけど……見た目だけだと、もっと『こってり』していて、それだけじゃ食べられない〜、ってくらいだと思ってたんだけど、これだけでも食べられるくらい。あっさり……とも違うんだけど、なんだろう。『朝』向けにこういう味だったりするのかな。でも、これが良い。おいしい)

未央(とろとろのチャーシューの……『タレ』の味というか、お肉の味というか? でも、それはタレがあるからで……うーん、どう説明すればいいんだろ。とにかく、おいしい)
275 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:26:20.75 ID:Y+/btJf60
未央(こんなの、絶対ごはんと一緒に食べたらおいしいよね。じゃあ次は、チャーシューとごはんを、一気に……あ、チャーシュー、結構とりすぎちゃったかも。でもいいか。このまま……)パクッ

未央「……ん」

未央(だよね! うん、思った通り、合う! 思ったより『濃い』って感じはしなくても、それは見た目にしてはってだけで濃いことには濃いんだよね。それがごはんに合うったら合う。ほろほろのチャーシューに白ごはん。こんなの、合わないわけがないですよ)

未央(次は……うん、この目玉焼きと、だよね。明らかに半熟で、とろとろそうな目玉焼き。これとさっきのチャーシューを一緒に食べたら……そんなの、もう、おいしくないわけがないよね!)

未央(チャーシューをごはんの上に乗せて、それから半熟の目玉焼きをさらにその上に。そして、黄身を割って……うわ! 良い感じにとろとろ……チャーシューの上だけじゃなくて、ごはんの上にまでいっちゃった)

未央(ビジュアル的にはちょっとお行儀が悪い? でも、そんなこと言われても、こんなおいしそうなものを目の前にすると吹き飛んじゃう。タレでほろほろになるまで煮こまれただろうおっきなチャーシューに、とろとろの半熟玉子が合わさって……もう、食べよう!)パクッ

未央「……〜!」

未央(おいっしい! うん、これはおいしい。すごくおいしい。さっきまでももちろんおいしかったけど、もう、これはもう……!)

未央(とろとろの半熟玉子とほろほろのチャーシューと白ごはん。そのぜんぶが一緒になって、もう、本当においしい。幸せ。もう幸せ。すごく幸せ。ハッピー。ガツンってきて、全身にパワー的なものがみなぎってくる感じ)

未央(……まだまだ食べたい。チャーシューと目玉焼きを一緒にして、絡めて絡めて、ごはんと一緒に一気にかきこんで……ああ、もう! おいしい!)

未央(朝から重いかもしれないけど、それでも、一気にスタミナ充填! って感じ! これから元気出して頑張るぞー! ってなる、みたいな?)

未央(……とにかく、食べよう。食べて、食べて、元気を出そー!)
276 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:30:00.43 ID:Y+/btJf60

――店の外

P「食べきれたな、未央」

未央「うん。いやー、朝からこんなにいっぱい、っていうのはなかなかないけど、こういうのもアリだね。朝から元気を出すためにはいちばん、って感じ」

P「スタミナ食って言うだけあったな。俺もなんか元気が出てきたような気がする」

未央「あ、そう言えばプロデューサーも初めてだったんだっけ。どうでした? お味は」

P「たぶん未央と同じ感想だと思うが……うん、うまかったよ。あのマスタードがまた良いアクセントだったな。付けなくてもうまかったからちょっと迷ったんだが、付けてよかった。チャーシューは脂身が多めでかなりこってりしていたが、あのこってりさもまた良かった。玉子と白ごはんと一緒に食べたらもう最高、って感じだな」

未央「チャーシューだけでもおいしいんだけど、ぜんぶが合わさってこそ、って感じだったよね。見た目にはちょっときたない感じにはなるけど、一度あの味を知っちゃうと……ね」

P「その言い方、なんか変な薬みたいだな……」

未央「……ハッ! ま、まさか、あの味を生み出しているのは、そういった薬があるからでは……?」

P「なんだよそのノリ……というか、そういうネタ、テレビとかでは絶対にするなよ? そういうのはシャレにならないからな」

未央「いやー、さすがの未央ちゃんもそれくらいはわきまえてますよ? それとも、プロデューサーくんは未央ちゃんが信じられないのかな?」

P「信じてるよ。というか、突っ込まなかったら突っ込まなかったで不満そうにするくせにそんなこと言うなよ」

未央「えへへ。でも、そんな私に付き合ってくれているから、プロデューサーはプロデューサーなんだよ」

P「それ、褒められているのかどうかわからないんだが」

未央「褒めてる褒めてる♪ 未央ちゃんのベストパートナーっていうことですから」

P「それがベストパートナーの条件って……本当、お前と付き合うのは疲れるよ」

未央「疲れるだけ?」

P「もちろん違う。……お前と付き合うのは、楽しいよ」

未央「……えへへ、なんか、面と向かってそう言われると恥ずかしいかも」

P「自分で言わせといて恥ずかしがるなよ。俺もちょっと恥ずかしくなってくるだろ」

未央「実はそれが狙いだったりして」

P「……お前、本当に面倒くさいな」

未央「俺以外には任せられない?」

P「……まあ、そうだな。俺以外には任せられないよ」

未央「うんうん、そうだよ。私のプロデューサーはプロデューサーだけなんだから……これからも苦労させるけど、それ以上に楽しませてあげるから、ちゃんと私と付き合ってね、プロデューサー♪」

P「言われなくてもそうするし、お前を苦労させて楽しませるのは俺の仕事でもある。覚悟しろよ?」

未央「それは今更じゃないですか? プロデューサー。……さて、それじゃあ、今日も頑張っていきましょうか」

P「……そうだな。今日も一日、頑張ろう。今日も、明日も……これから、ずっと」
277 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:30:38.46 ID:Y+/btJf60
未央「……なんだかポエミーだね、プロデューサー。あと、ずっと頑張ってたら疲れちゃうよ?」

P「……ほっとけ」



278 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:39:53.28 ID:Y+/btJf60
これにて今回は終了です。

選挙の結果発表とか色々ありましたね。4thライブのあれやこれやとかもありましたね。あと色々。
この店に行ったのは2月なんですが……築地の移転とかそういう話は結局どうなってるんですかね。次はフライの定食とかを食べに行きたいなーと思ったりします。フライもおいしそうなんですよね。でも築地だけでも他に行きたい店があったり……うーん、時間が足りない。

今回は割りとあっさりした感じだったような気がします。というか、卯月誕生日編になると思いますって言ってたのに違いますね。いや、卯月誕生日編も書くとは思うんですけど。今更かよって感じもありますが。
次は何のお店にしようかなー、とか。最近チェーン店とかを書いてないので久しぶりに書いてみたいかもしれません。でも、どこにしょうか……いっぱいあるんですが、いっぱいありすぎて迷うという。メニューが多いところはメニューが多いだけあって、というのもあったり……うーん、悩む。
つまり、次も未定です。

ここまで読んで下さってありがとうございました。
279 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/05/27(金) 04:47:16.68 ID:Y+/btJf60
あとSSとは関係ないんですがデレステSSR未央をようやくお迎えできてもう最高に嬉しいです未央かわいい。
担当アイドルのSSRがいるデレステってこんなに楽しいんですね。「みんなこんなゲームやってたのかよ」って感じです。
未央SSRに合わせて遊園地デート的な……のも書きたいなーと思いながらでもそれはちょっとどうなのかとかそんな感じのことを考えていたりいなかったり。遊園地ならでばの食事もありますけど、そんなに行った経験があるかと言うとあんまりないので。そもそも「デート」をさせるわけにはちょっといかないのでは? みたいなこともあったり。もうデートしているようなもんって言われたらそれまでなんですけど、そこはその……まあ、自分なりに面倒くさいあれやこれやがあったりするんです。するんです!
まあ、どうなるかはその時次第ということで?

改めてありがとうございました。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 04:49:19.98 ID:OprU6V350
更新乙でした
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 06:52:17.57 ID:K++K8/aOo
乙です
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 13:18:19.18 ID:jBMS+rJoo

しかし腹が減る
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 17:56:13.06 ID:qEh1VsPHO
朝早いで築地かなと思ったら築地だった
とはいえ築地とか卸売市場だとバラエティーでもグルメプ関連は、
大概海鮮系で来るのが多いから肉と卵は意外だった 乙
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 21:25:44.35 ID:+3uvU/pnO

前に八千代勧めたの自分だけど、他には鳥藤なんかもオススメ
数量限定の鶏吸いや親子丼が美味しい
個人的には鳥めしやシャモ親子丼より、普通の親子丼のほうが美味しかった
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 01:08:00.75 ID:zmCiTn3m0
これから読む支援
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/29(日) 19:19:37.61 ID:onkSvtRRO

そういや魚介系好きなのに築地は行ったことないな
こんど行ってみるか

チェーンだと居酒屋だけど虎連坊が最近のお気に入りだな
日本酒を種類置いてるのも良いけどそれ以上に料理が美味しい
新宿店なら雰囲気も落ち着いてて良いし(ランチ以外の値段は高めだけど)
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 07:27:30.67 ID:J/emdaT90
そして乙
未央SSRおめでとう!やっぱ担当持ってるとモチベが段違いだよな
288 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:00:03.81 ID:yO1IwmdC0

――事務所

未央「おはようございまーす!」

ちひろ「あら、未央ちゃん。おはようござ……その荷物は?」

未央「え? んー……ちょっとね。あ、ちひろさん。この後、キッチンを使いたいんだけど……」

ちひろ「キッチン、ですか? はい、大丈夫ですが」

未央「やたっ。ありがと、ちひろさんっ♪」

ちひろ「どういたしまして……?」

未央「それじゃあ、私、キッチンに行ってくるね! あ、プロデューサーが帰ってきても、このことは内緒にしておいてね! 約束だよ!」

バタン

ちひろ「……なんだったのかしら?」

289 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:03:33.81 ID:yO1IwmdC0

――キッチン

未央「……さて、それじゃあ、作るとしますか!」

未央(まずはお米を……っと、せっかくだからバターライスにしようかなーっと)

未央(コンソメは……あったあった。これとバターを入れて……あと、ローリエも入れちゃおう)

未央(これであとはスイッチを押しておけば、あら不思議。作業が終わる頃にはバターライスが完成しちゃう。文明の利器サマサマだね)

未央(それじゃあ、調理といきましょう。最初は、まあ、玉ねぎかな。玉ねぎの微塵切りー)

未央(つんときちゃいそうだけど、我慢して、一気に……)トトトト

未央(よし、微塵切り終了! 次は……鶏肉を切っておこうかな。大きさは……割りと大きめでいいかな。ってことで、テキトーに、っと)グッグッ

未央(それじゃあ、今度は玉ねぎを炒めちゃおー! きつね色になるまでふんふんふーん……っと)

未央(それできつね色になったらスパイスを……ターメリックにクミンちゃんにガラムマサラさんに、あとはチリパウダーとかそういうのを入れてー)

未央(よし、これで一段落。次は鶏肉を投入――する前に、ちょっと準備を)

未央(鷹の爪やらブラックペッパーやらをべつで炒めて、ぽんぽんって弾ける音がしたらそこにさっきの玉ねぎと鶏肉を投入―。これをさっと炒めて)

未央(トマトピューレ! ヨーグルト! 赤ワインにマンゴーチャツネ! お水を投入ー!)

未央(それを煮込んで、お醤油お砂糖、チーズにチョコをひとかけら。ちょこっと塩としょうがを入れて)

未央(ぐつぐつ煮込んで……塩で味を調えて、さらに強火でぐつぐつ煮込む!)

未央(――ということで、未央ちゃん特製チキンカレーのできあがりー!)
290 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:09:53.48 ID:yO1IwmdC0

――

ガチャ

P「ただいま帰り――」

未央「おかえり! プロデューサー!」

P「うおっ……未央、いきなりどうした?」

未央「プロデューサーを待ってたの! あ、プロデューサー、まだごはんは食べてないよね?」

P「ん、まあ、食べてはいないが……」

未央「それじゃあ、ちょっと来て。ごはんにしよ?」

P「は? いや、俺は仕事が……」

ちひろ「いいですよ、プロデューサーさん。行ってきて下さい」

P「いや、でも……」

ちひろ「問題ありません。それに、今日は事務所で、ですから」

P「事務所で……? ということは、ちひろさんが何か作ったんですか?」

ちひろ「……違います。いいから、未央ちゃんと一緒に行ってきて下さい。私はあとでもらうので」

P「ちひろさんも一緒に食べればいいじゃないですか」

ちひろ「……未央ちゃん、苦労しますね」

未央「まあ、こういうところも含めてプロデューサーですし?」

ちひろ「……まあ、それもそうですね」

P「……あの、俺、悪口言われてます?」

ちひろ「言ってません。……とにかく、プロデューサーさんは未央ちゃんと一緒にごはんを食べてきて下さい」

P「……よくわかりませんが、わかりました」

291 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:14:05.61 ID:yO1IwmdC0

――

P「それで、ちひろさんじゃないってことは未央が作ったのか?」

未央「お、そこは気付くんだ」

P「さすがにな。というか、これで未央じゃないって方がおかしいだろ」

未央「私がプロデューサーを待っている時点で気付かないのもどうなんでしょうね?」

P「……だって、未央が作るとか、あんまりないだろ」

未央「まあ、ほとんどないね。前のおにぎりくらい?」

P「あー……そうだったな。あれはうまかった」

未央「お、また作って欲しい?」

P「……まあ、そうだな」

未央「どうしよっかなー?」

P「……それ、俺はどういう反応をすればいいんだ?」

未央「んー……『作って下さいお願いします』と言ってみる、とか?」

P「そこまでしなくちゃダメなのかよ」

未央「それだけでアイドルがつくったおにぎりが食べられるって考えるとお得じゃない?」

P「それは……まあ、そうなんだが」

未央「それなら、ほらほら、言ってみなよー」

P「……べつに言ってもいいんだが、そう言われると言いたくなくなる」

未央「えー……まあ、いいけどね。心配しなくても、また作ってあげるよ、プロデューサー」

P「……なんでお前が譲歩したような感じになってるんだ」

未央「はて、なんででしょう?」

P「なんでだろうな……」

292 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:17:20.88 ID:yO1IwmdC0

――

P「ん、このにおい……カレーか?」

未央「そうそう。カレーだよ。チキンカレー。未央ちゃんの得意料理。それじゃ、よそうからプロデューサーは座ってて」

P「ん……いや、俺も手伝えることがあれば手伝うよ。飲み物とか、食器とか、出しとく」

未央「あー……うん。それじゃ、お願いしようかな。ありがと、プロデューサー」

P「どういたしまして……って、礼を言われるほどのことじゃあないけどな」

未央「そうかな? でも、言った方も言われた方も気持ちいいからいいでしょ?」

P「……まあ、そうか」
293 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:21:29.32 ID:yO1IwmdC0

――

未央「さて、それじゃあ、食べましょうか!」

P「……思ったよりも本格的なんだが」

未央「未央ちゃん、頑張っちゃいました☆」

P「頑張っちゃいました……って、これ、本当に手間かかってるだろ。何と言うか、見た感じ」

未央「見ただけではそんなのわかる? というか、そこまで手間をかけているわけじゃないと思う。まあ、気合は入れて作ったつもりだけど」

P「それどこが違うのかよくわからないんだが……」

未央「まあまあ、とにかく、食べてみて」

P「……まあ、それじゃあ、もらうか。いただきます」

未央「召し上がれ♪」

294 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:24:39.01 ID:yO1IwmdC0
P「……」パクッ

P「……」モグモグ

未央(……なんか、緊張する)

P「……」ゴクンッ

P「……未央」

未央「は、はい」

P「……うまい!」

未央「本当!?」
295 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:27:27.95 ID:yO1IwmdC0
P「嘘吐いてどうするんだよ。本当にうまいよ。いや、マジで。店に出せるレベルじゃないかこれ」

未央「……そっか。うん、まあ、未央ちゃんの自信作ですからね」

P「いや、うん、本当に自信をもっていいと思う。うまい。いや、うん、うまい。……すごくうまい」

未央「プロデューサー、『うまい』しか言ってないよ?」

P「うまいからな。……未央、食べていいか?」

未央「え? あ、うん。どんどん食べて」

P「よし! ……」ガツガツ
296 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:32:46.18 ID:yO1IwmdC0
未央(おおぅ……プロデューサー、がっついてる)

未央(確かにおいしいと思うけど……そこまでかなあ)

未央「……えへへ」

未央(……あ、私、すごいにやけてる。自分でわかる。でも、とめられない。嬉しい)

未央(……なんか、こういうの、良いなぁ)

未央(将来も、こんな風に……って、何を妄想してるんだろう。それはちょっと気が早いぞ、私)

未央(……でも、うん、幸せ、だな)

未央(……本当に、良かった)
297 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:34:32.97 ID:yO1IwmdC0
P「……ん? 未央は食べないのか?」

未央「えっ!? ……あ、うん、食べる、食べるよ」

P「そうか。……なあ、未央。おかわりってもらってもいいか?」

未央「ん!? え、もう食べたの?」

P「……まあ、うまかったからな」

未央「……もう。でも、プロデューサーのことを考えて、いっぱい作ったから大丈夫だよ。あ、でも、ちひろさんの分は残しておいてね?」

P「……保証できないな」

未央「保証できないって、どんだけ食べるつもりなの?」

P「まあ、腹がいっぱいになるまで、かな」

未央「……じゃあ、たくさん召し上がれ、プロデューサー」

P「よしっ! それじゃあ、もらうな!」

未央「……プロデューサー、子どもみたい」

未央(でも、そんなプロデューサーも……って、なんか、私、すごいプロデューサーバカみたい)

未央(……間違っては、ないんだろうけど)
298 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:36:26.75 ID:yO1IwmdC0

――

P「……ふぅ。さすがにぜんぶは無理だったな」

未央「そりゃ無理だよ……でも、それにしても食べ過ぎだと思うけどね。この後の仕事、大丈夫なの?」

P「う……まあ、それは、たぶん、問題ない」

未央「ほんとにー? って、いっぱい食べさせた私が言うのもなんだけどね?」

P「それは本当にな。……というか、本当にうまかったよ、未央。うん、本当に」

未央「えへへ、ありがと♪ まあ、大好きなアイドルが大好きなプロデューサーへ作ったものだからここまでおいしかったのかもしれないけどねー。最高の調味料は愛情! っていう?」

P「……それは、まあ、そうかもな」

未央「んっ……そ、それは否定しないんだ」

P「いや、まあ……純粋にうまかった、って言うのもあるが、未央がつくったものだからこそ、ここまでうまく感じたっていうのは……確かに、あると思うからな」

未央「そ、そっか」

P「ああ」

未央「……プロデューサーって、たまにずるいよね」

P「ずるい……か?」

未央「ずるいよ。うん、ずるい」
299 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:38:25.70 ID:yO1IwmdC0
P「……よくわからんが、そう言えば、どうしていきなりカレーを作ったんだ?」

未央「どうして、って?」

P「いや、お前、今日オフだろ? それなのに、わざわざカレーを作るためだけに……って、その理由がわからなくてな」

未央「それは……ちょうど一年だから、かな」

P「……一年?」

未央「今日は、私にとっては特別な日なの。特別な日から、ちょうど一年。記念日、だから」

P「一年前に何かあった、ってことか? ……何かあったか?」

未央「うーん……秘密。プロデューサーには教えてあげない」

P「……そう言われると気になるんだが」
300 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:45:02.59 ID:yO1IwmdC0
未央「それじゃあ……ヒント。プロデューサーだから、特別な日なんだよ」

P「俺だから……?」

未央「わからない?」

P「……わからない」

未央「そっか。……えへへ」

P「……なんで笑ったんだよ」

未央「ん? ……ナイショ♪」

P「……まあ、俺はうまいチキンカレーを食べられたからいいんだが」

未央「うんうん。プロデューサーはそれでいいのです」

P「……ありがとな、未央」

未央「どういたしまして♪ ……私からも、ありがとね、プロデューサー」

P「……どうしてお前が礼を言うんだよ」

未央「それは……今日が、そういう日だから、かな」

P「なんだよそれ。……でも、まあ、どういたしまして」
301 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:47:55.75 ID:yO1IwmdC0
未央「……プロデューサー」

P「なんだ?」

未央「これからも、一緒に色んなものを食べに行こうね」

P「……まあ、そうだな」

未央「とりあえずの目標は、今日のカレーを超えるもの、かな」

P「それは……一生かかっても難しそうだけどな」

未央「……プロデューサー、さすがにそれは褒め過ぎじゃない?」

P「俺にとってはそうなんだよ」

未央「……そっか」

P「ああ」

未央「……ありがと、プロデューサー」

P「どういたしまして」



302 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:50:21.45 ID:yO1IwmdC0
これにて今回は終了です。

何かからちょうど一年ということで、一周年記念的な? チキンカレーです。
未央のチキンカレー……どんな味なんですかね。愛情なしバージョンなら私も食べられるんですけどね。このプロデューサー羨ましいですね。くそっ……。

ここまで読んで下さってありがとうございました。
303 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/06/22(水) 19:56:01.55 ID:yO1IwmdC0
あとSSとは関係……あるんですけど、次は複数人のやつにしたいなーと思ってます。
自分の中でも候補はあるんですが、誰かこのアイドルとー、とか、こういうお店にー、とかあったら言ってもらえると嬉しいです。
例のごとく、言われたからと言って書くとは限らないんですが。
そもそも複数人のやつを書く前に卯月誕生日編とかクリスマス編とかが書き終わったらそっちを投下する気もしますが。
……でもなんか書き終わる気がしないのでやっぱり次は複数人で、ってやつだと思います。

改めてありがとうございました。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 20:02:20.71 ID:IM8e1Z9To
ちゃんみおのチキンカレー食べたい
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 20:12:54.02 ID:NjiP8a1kO
おつ
相変わらずいいss
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 20:25:57.37 ID:v/GFNV4Fo
乙です
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 20:28:05.26 ID:oBRdyUuN0
更新乙です
今から読んできます
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 22:52:52.25 ID:p1//e0YGo
一周年ってスレ建てて一周年か!
建った時からずっと追ってきたが早いもんだ...
更新本当に楽しみにしています
乙!
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 17:07:08.48 ID:gt+4pC+U0
更新乙!読ませてもらうよ。
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 10:00:59.56 ID:GXbUypty0
なんて腹の減るスレだ・・・
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 20:24:56.58 ID:madsejwpo

たまには年少組とか142’sとか見たい
312 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 21:41:02.61 ID:XEYokMwx0

――事務所

ガチャ

P「ただいま――って、あれ? お前らだけか?」

未央「うん、お前らだけですよー」

梨沙「『お前ら』って言い方は気に入らないけどね」

舞「あはは……」

P「……なんだこの組み合わせ」

梨沙「『なんだ』って言われても、こっちこそ『なによ』って感じなんだけど」

P「梨沙俺に対して厳しすぎないか?」

梨沙「いつもこうでしょ」

P「確かに」
313 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 21:46:27.81 ID:XEYokMwx0
舞「えっと、私と梨沙ちゃんが勉強しているところに、未央さんが『教えてあげる』って」

梨沙「それでアタシたちが今やっている問題を見た未央が『んん……?』って頭を悩ませているところよ」

P「……未央、お前、勉強できる方だったよな? それもかなり。それなのにどうして……」

未央「んっ……そ、その、最近の小学生は難しいことやってるね☆」

P「……」

梨沙「……」

未央「ちょ、プロデューサーもりさりさもそんな目で見ないで……」

舞「だ、大丈夫ですよ、未央さん! 三年も経てば習ったことを忘れても仕方ないですよ!」

未央「うう……まいちーは優しいね……妹にしたい……」

舞「えっ」

P「どういうことだよ……」

梨沙「というか、三年前に習ったことでも義務教育で習ったことを忘れるってダメじゃない?」

未央「ぐっ……せ、正論を言われるとキツい……」

P「ぐっ……」

梨沙「なんでアンタまでダメージ受けてんのよ……」

P「小学生どころか中学高校大学で習ったことほとんど覚えてねぇ……」

梨沙「……学費がもったいないわね」

P「それ言われると本気でつらいからやめてくれ……」
314 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 21:49:38.69 ID:XEYokMwx0
舞「学校で習ったことを忘れているとしても、プロデューサーはプロデューサーだから大丈夫です!」

梨沙「舞、それたぶんフォローになってないわよ……」

P「そうか? 舞がそう言うなら大丈夫だな!」

梨沙「なんでなってるのよ」

舞「はいっ! 大丈夫です!」

P「大丈夫か!」

舞「大丈夫です!」

梨沙「これ、いつまで続けるの?」

未央「たぶんツッコミが入るまでだね」

梨沙「面倒なオトナね」

未央「まあ、そういうところも含めて『プロデューサー』ですし?」

梨沙「それは……褒め言葉かどうなのか、微妙なところね」

未央「お、『微妙』なんだ。『違う』んじゃなくて」

梨沙「……うるさい」

未央「お、照れちゃってー。りさりさはかわいいなぁ♪」

梨沙「そんなことを言うアンタはかわいくないわよ、未央」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 21:49:40.49 ID:aTFsmEQgO
おぉ、来た!
316 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 21:55:19.48 ID:XEYokMwx0
P「ん? 梨沙がかわいい話してる?」

舞「梨沙ちゃんはかわいいです!」

梨沙「アンタたちいつの間に……と言うか、Pはいつまでそんなところで突っ立ってるのよ」

P「ん、それもそうだな。と言うか、せっかく買ってきたんだからこれも早く……」

未央「あ、そうそう、それ気になってたんだよね。プロデューサー、その袋、何?」

P「コンビニの袋だな」

梨沙「そんなこと見ればわかるわよ」

舞「中身はなんなのか、って聞きたかったんだと思います」

未央「まいちーやさしい」

梨沙「舞。Pはそういう質問だってわかっていたくせにあんな返しをしたのよ。ホント、性格悪いわよね」

P「俺、そこまで言われることしたか……?」

梨沙「言われたくなかったんならそもそもしないでくれる?」

未央「おお、正論」

P「確かにな……ごめんな、舞」

舞「わ、私ですか……?」

梨沙「まあ、謝るなら舞よね」

未央「まいちーだよね」

P「舞だよな」

舞「えぇ……」
317 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 21:59:10.02 ID:XEYokMwx0
未央「と言うか、また脱線しちゃってたけど、プロデューサー、その袋の中身は結局なんなの?」

P「ん? ああ、これか? これの中身は……これだ」

梨沙「……たこ焼き?」

舞「冷凍の、たこ焼き?」

未央「冷凍かぁ……」

P「……べつにお前らに食わそうと思って買ってきたわけじゃないからな」

未央「えー」

P「お前いちばん残念そうな反応してたくせになんだよ」

未央「いやー、だってこの流れなら……ね?」

P「いや、まあ、わからんでもないが……これは俺とちひろさんが小腹が空いた時のために買ってきただけだ。今食べる用じゃない」

舞「……でも、なんだかたこ焼きが食べたくなってきたな」

未央「お?」

梨沙「……ねぇ、P? 舞がこう言っているけれど……アンタはどうするの?」

舞「え? え?」

P「……これは冷凍庫行きだが、そうだな、それじゃあ、行くか」

未央「お!」

梨沙「決まりね。それじゃあ、準備をするからPは待ってなさい。……舞? 何してるの? 早く行くわよ」

舞「え? え? ……ど、どういうこと、なの?」
318 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:01:53.70 ID:XEYokMwx0

――外

未央「しかし、プロデューサーもまいちーには弱いんだね?」

P「まあ、舞だからな」

梨沙「アンタは割りとアイドル全員に弱いでしょ」

P「……」

舞「否定しないんですね……」

未央「実際、プロデューサーは私たちのこと大好きだよねー」

梨沙「気持ち悪いくらいにね」

P「気持ち悪いって言われると傷付くんだが……でも、べつに悪いことじゃないだろ?」

梨沙「さあね。手を出したらダメだとは思うけど」チラッ

未央「……ど、どうして私のことを見るのかなー?」

梨沙「べつに?」

舞「……? プロデューサー、どういうことですか?」

P「あー……まあ、俺はお前らのことが大好きだってことかな」

舞「それならわかります! 私もプロデューサーのことは大好きですよっ!」

P「天使かよ」

舞「て、天使って……」

319 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:04:12.35 ID:XEYokMwx0
梨沙「P。舞はこの中で最年少なんだからあんまりからかうのはやめなさい」

P「からかってるつもりはないんだが……と言うか、梨沙が言えるか?」

梨沙「精神年齢ではいちばん上なんじゃないかしら?」

未央「おお、言うねぇ、りさりさ」

梨沙「だって、事実じゃない?」

P「……梨沙の精神年齢が高い、ねぇ」

梨沙「……なによ。文句あるの?」

P「いや?」

梨沙「……なんか、むかつく」

P「むかつかれたか」ハハハ

梨沙「……」ケリッ

P「痛っ。ちょ、蹴ることないだろ?」

梨沙「……アタシだって、こういうところが、ってことはわかってるわよ」

P「……そうか」

梨沙「そうよ」

P「……うん。なら、そうだな。梨沙の精神年齢は、俺の思ったよりは高いのかもな」

梨沙「そのにやけ顔はむかつくし気持ち悪いけど……ま、褒め言葉として受け取ってあげる」

P「……」

梨沙「……なによ。どうして何も――」
320 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:05:40.43 ID:XEYokMwx0
P「舞……今、俺、梨沙に気持ち悪いって言われた……」

梨沙「はぁ!?」

未央「そこでそういう反応になるんだね、プロデューサー……」

舞「あ、あの……プロデューサー? 梨沙ちゃんが今言ったのは、そういう意味じゃないって思うんですけど……」

P「でも、顔が気持ち悪いって……」

未央「うわぁ……」

梨沙「……P。10歳の女の子に泣きついているアンタは、正直、本ッ当に気持ち悪いわよ」
321 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:12:09.71 ID:XEYokMwx0

――

未央「それで、今から行くのはたこ焼き屋さん……で、いいんだよね?」

P「ああ」

梨沙「アンタ、立ち直るの早いわよね」

P「それ言われると思い出してまた落ち込みそうになるからやめてくれ」

梨沙「アンタ、落ち込むのも早いわよね……」

P「熱しやすく冷めやすいのが性分だからな。まあ、お前らへの思いだけは冷めないけどな!」ドヤァ

梨沙「キモッ」

P「……ごめんな、気持ち悪くて……」

梨沙「……アンタ、『気持ち悪い』って言葉に何かトラウマでもあるの……?」

未央「りさりさ、それは聞いちゃいけないよ」

P「ああ、触れないでくれ。これは俺の……そう、言ってみれば『心のささくれ』かな……」

梨沙「飛鳥の下手な真似みたいで気持ち悪い」

P「へこむ」
322 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:15:36.79 ID:XEYokMwx0
舞「あはは……それで、プロデューサー。今日行くたこ焼き屋さんって、どういうところなんですか?」

P「んー……みくに教えてもらった店だな」

舞「みくさんが……?」

梨沙「みく、タコは大丈夫なのね……」

未央「みくにゃんの大丈夫な基準はよくわからないからねー。でも、みくにゃんが、っていうならなんだか期待できるかも」

P「なんでも大阪組で『東京のおいしいたこ焼き屋を探そうツアー』をやったらしくてな。それで『ここはおいしい』ってなった店らしい。あと、その時にドーナツ屋も教えてもらった。なんでも、その時に一人だけドーナツ屋に行こうと提案したアイドルが居たらしくてな」

未央「誰なのか一瞬でわかった」

梨沙「アタシも」

舞「私もわかりました」

P「『たこ焼きだけじゃなくて甘いものもあった方がいいかなーと思って』とかいう理由みたいだから許してやってくれ」

梨沙「たこ焼き関係なくてもドーナツ屋に連れて行きそうなんだけど」

P「それは否定できないが」

舞「否定できないんですか……」

P「いや、だって……なぁ?」

未央「『なぁ?』って……いや、まあ、わかるけど」

P「まあ、今日はそのドーナツ屋には行かないが」

未央「話に出したのに?」

P「ここからなら確実に一時間以上時間かかるんだが」

梨沙「ならいいわ……」

舞「というか、そんなところに連れて行ったんですね……」

P「まあ、一日じゃ済まなかったらしいからな」

未央「えぇ……」

梨沙「どんだけたこ焼きに対して熱を持ってるのよ……」

P「正直みんな途中から『もういいんじゃないか』と思っていたらしいが一日かけたらもう引くに引けなくなったらしい」

舞「でも、その結果見付かったならいいじゃないですか!」

P「舞は良い子だな……」
323 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:16:22.85 ID:XEYokMwx0
未央「そう言えば、まいちーも関西出身……兵庫県出身だったっけ? それなら実は結構たこ焼きにこだわりがあったりして?」

舞「こだわり……ってほどはないですね。たぶん」

梨沙「『たぶん』っていうのがこわいわね」

未央「どうする? プロデューサー。まいちーが一口食べた瞬間『こんなのたこ焼きじゃない!』って怒り出したら」

P「泣く」

梨沙「泣くのね……」

舞「そ、そもそもそんなことしません!」

未央「お、まいちーが怒った」

P「怒る舞もかわいい……」

梨沙「そんなアンタは気持ち悪い……」

舞「……気持ち悪いです」

P「舞に言われると本気でキツい」

未央「プロデューサーが悪いから仕方ないよ☆」

梨沙「そうね。Pが悪いから仕方ないわ」

P「いや今の未央と梨沙が悪くないか?」

舞「……確かにそうですね」

未央「ンフッ……まいちー、わかってなかったんだ。つまり、プロデューサーは流れ弾に当たっちゃった、ってことだね」

梨沙「まあ、Pだからべつにいいんじゃない?」

P「やっぱり俺の扱い悪くない?」
324 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:21:02.88 ID:XEYokMwx0

――店の前

梨沙「ここが……」

P「ああ。横山奈緒ちゃんオススメのたこ焼き屋さんだ!」

未央「……ん?」

舞「……みくさんじゃなかったんですか?」

P「みく曰く、『結局ここがおいしかったにゃ』だそうだ。ちなみに大阪にも兵庫にもある」

舞「そう言えば、見たことあるような……」

未央「何日もかけて探した意味……!」

P「いや、他のところもおいしかったらしいんだけどな? いくつか店は教えてもらったんだけどな? でも、あの横山奈緒ちゃんオススメって聞いたら行きたくなるだろ?」

梨沙「……そう言えば、アンタ、765プロのファンだったわね」
325 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:22:49.43 ID:XEYokMwx0
P「お前らのことも大好きだから心配するなって」

梨沙「べつにヤキモチとかじゃないわよ……」

P「お? わざわざそう言うってことは実は……?」

梨沙「いや本当に違うから誤解しないで気持ち悪い……」

P「本気のトーンで言われると傷付く」

梨沙「アンタがうざいから悪いのよ」

未央「確かに」

P「未央まで……舞ぃ」

舞「……今のは正直、仕方なかったかな、って」

P「舞にまで突き放された……がーんだな……」

未央「その台詞パクリじゃない?」

P「お、未央も見たのか。まあ漫画もドラマも貸したからなぁ」

舞「なんの話ですか?」

P「ん? 俺の好きな漫画とドラマの話かな」

梨沙「どうして今そんな話をするのよ……」

P「そう言われたら返す言葉もないな」

未央「確かに。早く買って食べよっか」
326 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:24:25.56 ID:XEYokMwx0
P「ん。まあ、とりあえずたこ焼きでいいよな」

梨沙「たこ焼きを食べにきたわけだしね」

P「何個くらい食べる?」

未央「んー……一個の大きさにもよるかな」

P「そりゃそうか。それじゃあ……まあ、残ったら俺が食べるし多めに買っとくか!」

舞「結局そうなるんですね……」

P「というか店の人に四人ならどれくらいの量だと小腹が膨れるくらいか聞く」

未央「まあ、それがいちばん良さそうだね……」
327 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:26:48.93 ID:XEYokMwx0

――

P「ってことで、買ってきたぞ」

未央「お! やってきましたか、たこ焼きちゃん!」

梨沙「たこ焼き『ちゃん』って」

舞「なんだかかわいいですねっ」

P「かわいいか……?」

未央「かわいいかな……?」

舞「えっ」

梨沙「未央、裏切ったわね……」

P「裏切ったな……」

舞「裏切られました……」

未央「まいちーにそう言われると割りと傷付く」

梨沙「アンタが悪いから仕方ないわよ」

P「仕方ないな」
328 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:28:04.43 ID:XEYokMwx0
舞「あの……たこ焼きも冷めちゃいますし、早く食べませんか?」

P「言われてみればそうだな。絶対今熱々で食べられるもんじゃないと思うがそれを『熱っ熱っ』って口をはふはふさせながら食べるのが醍醐味みたいなところあるからな」

未央「そんなところある……?」

梨沙「なんで自分からそんな苦行を……」

舞「わかります!」

未央「わかるの!?」

P「だよな!」

梨沙「……意外な伏兵ね」

P「それじゃあ、早速食べるか」

未央「食べよー食べよー☆」
329 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:29:15.73 ID:XEYokMwx0
舞「それじゃあ、いただきますっ!」

梨沙「いただきます」

未央「いただきまーす」

P「いただきます、っと」

P「……熱ッ! 熱いッ! 無理だなこれ……なぁ、お前らも――」

未央「……」ハフハフ

梨沙「……」ハフハフ

舞「……」ハフハフ

P「……俺だけ、か」

未央「んっ……プロデューサー、確かに熱かったけど、そこまで……?」

P「いや、だって、熱いし……」

梨沙「それが醍醐味じゃなかったの……?」

P「醍醐味だけど熱いものは熱いからな」

舞「それは……確かに、そうですね」
330 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:30:36.65 ID:XEYokMwx0
未央「……ねぇねぇ、プロデューサー」

P「ん?」


未央「ふーふー、って、してあげよっか?」


P「んっ……!?」

梨沙「なっ」

舞「えっ」
331 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:32:16.19 ID:XEYokMwx0
未央「……あれ? 私、変なこと言った?」

梨沙「……未央。二人きりならよくやってることかもしれないけど、今日はアタシたちも居るのよ?」

未央「でも、プロデューサーが熱いって……」

梨沙「……なら、もう何も言わないからしなさいよ……」

未央「そう? じゃあ、プロデューサー……」フー…フー…

未央「はい、あーん」

舞「ひゃー……」

梨沙「……ハァ」

P「……あーん……」パクッ

P「……」モグモグ

P「……」ゴクン

未央「おいしい?」
332 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:33:32.74 ID:XEYokMwx0
P「……味なんてわかるか!」

未央「えっ」

梨沙「そりゃそうよ」

舞「そうですね」

未央「……なんで?」

P「……未央。お前、俺と二人の時だってこんなことしないだろ。それなのに、なんで今日は……」

未央「……?」

P「……なあ、未央。お前、今自分がやったことを冷静に思い出してみろ」

未央「私がやったことを……ふーふーって自分の息で熱々のたこ焼きを冷まして、それを『あーん』ってプロデューサーの口、に――って」
333 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:35:24.43 ID:XEYokMwx0
未央「……わ、私、なにやってるの……?」

P「……時間差で恥ずかしがるのは卑怯じゃないか?」

未央「え、いや、その……し、しかも、りさりさとまいちーの前で……うぅ」

P「……ま、まあ、たこ焼きの味はわからなかったが……未央の気持ちは嬉しかったよ。だから、その……ありがとな」

未央「……うん」
334 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:38:23.82 ID:XEYokMwx0
梨沙「……何と言うか、『お熱い』わね」

舞「熱々、ですね」

梨沙「……さ、たこ焼きも食べるわよ。そこのバカ二人も食べなさい。いちゃいちゃしながらでもいいけど、せっかくのおいしいたこ焼きをおいしい内に食べないなんて許さないんだから」

舞「でも、本当においしいですよね、このたこ焼き。ソースはちょっと甘めで、生地はふわふわで、とろとろで……熱いんですけど、おいしいです」

梨沙「まあ、そうね。……これが大阪のたこ焼き、なの?」

P「んー……まあ、ものによるな」

梨沙「あ、二人の世界から帰ってきたのね、バカの片割れ」

P「バカの片割れ、って……ひどいな」

梨沙「ひどくないわよ。あんな光景を10歳と12歳に見せる方がひどいと思うけど?」

P「それは……まあ、すまん」

梨沙「アタシよりも舞に言いなさい」

P「あー……舞、すまん。悪かった」

舞「だ、大丈夫です。私も、その……なんだか、大人って感じで、良かったです」
335 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:39:53.81 ID:XEYokMwx0
梨沙「大人というか子どもみたいな感じだったけどね」

P「子どもみたいな感じ、って……」

梨沙「事実でしょ。まあ、アタシたちの前で『オトナ』みたいなことを始めても軽蔑するけどね」

P「さすがにしないよ……したこともないしな」

梨沙「ふーん……」

P「な、なんだよ、その目は……」

梨沙「べつに? ただ、未央も苦労しそうだな、と思っただけよ」

P「……それ、他の人にも言われるんだが」

梨沙「それだけアンタが……ってことでしょ。まあ、そんなアンタだから、なんだろうけど」

P「褒め言葉か?」

梨沙「褒め言葉よ。一応ね」

P「……ありがたく受け取っておくよ、梨沙」

梨沙「ええ。ありがたく受け取っておきなさい」
336 : ◆Tw7kfjMAJk [saga]:2016/07/17(日) 22:41:44.70 ID:XEYokMwx0
未央「……んー! おいしい!」

舞「はいっ。おいしいですっ♪」

P「……なんか、いつの間にかたこ焼きがなくなってそうな予感がするんだが」

梨沙「と言うか、未央も舞もいつの間に……」

P「……梨沙、行かなくていいのか? 早く行かなきゃなくなるぞ」

梨沙「……べつに、そこまで食べたいわけじゃないし」

P「そうか。でも俺は食べたいから行くな。おーい、二人とも! 俺の分も残してくれー!」タッタッタッ…

梨沙「ちょっ!? P、アンタ……! 未央! 舞! そこのバカの分は残さなくてもいいわ! アタシの分を残しておきなさい! ……あー、もーっ!」タッタッタッ…



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