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本田未央「プロデューサーとのごはん」 その2
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2 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 21:59:19.28 ID:sqyhweI30
P「お疲れ、未央」
未央「やみのまー! いやー、今日も疲れましたよー!」
P「全然疲れてなさそうなんだが」
未央「いやいや、未央ちゃんはとっても頑張りましたよ? だから、ご褒美が欲しいなー?」
P「まあ、頑張ったのは事実だからな……何がいい?」
未央「んー……お腹が空いてるから、何か食べに行きたいかも。何でもいいから、ね」
P「……なんだか、こういった感じのやりとり、前にもやったような気がするな」
未央「そうだったっけ?」
P「そんな気がする」
未央「んー……そう言われてみればそんな感じもするような、しないような……」
P「まあ、だからなんだって話でもあるんだがな」
未央「プロデューサーから振っといてそれ言っちゃう? いや、そうなんだけどさー」
P「だろ? ……まあ、とにかく、行くか」
未央「そだね。行っちゃお行っちゃおー!」
3 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:07:50.18 ID:sqyhweI30
――店の前
未央「お、ここは……ラーメン屋さん? そう言えば、初めてプロデューサーに連れて行ってもらったところもラーメン屋さんだったね」
P「今日のところはラーメン屋というか、つけ麺屋みたいなところあるけどな。……そう言えば、そうだったな」
未央「うん? ラーメンもつけ麺も一緒じゃないの? というか、つけ麺がラーメンの一種みたいなものじゃないの?」
P「んー……どうなんだろうな。俺もよくわからんが、ここはつけ麺専門店……だったはずだ」
未央「へぇ……でも、つけ麺ってあんまり食べたことないかも。そもそもプロデューサーと一緒じゃないとラーメン屋さんになかなか来ないし?」
P「お、そうなのか。つまりここも来たことがない、と。チェーン店だし、結構色んなところにあるから知っていてもおかしくないとは思うが」
未央「見たことはあるかもしれないけど……覚えてないかなー。意識してなかったら覚えられなくない?」
P「確かにな。何度も通っている道にある店でもまったく知らなかったりするからな」
未央「そういうことそういうこと。……まあ、とりあえず入ろっか」
P「そうだな」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/12(土) 22:14:02.42 ID:GizIIXREo
待ってた
5 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:23:44.11 ID:sqyhweI30
――店内
未央「ほうほう……ここ、割りと社会人御用達のお店だったりするのかな?」
P「あー……そうかもな。ここはそういうところかもしれない」
未央「それって理由とかあるの?」
P「ある……が、まあ、先に何を頼むか決めるか。と言っても、つけ麺か辛つけ麺か、ってくらいだが。あと、量も決められるが……」
未央「量? そんなの決められるんだ」
P「ああ。まあ、つけ麺だからな。麺とスープ……というか、つけ汁と言った方がいいのか? とにかく、それが別々に出されるからな。麺の量も調節しやすいんじゃないのか?」
未央「あー、そういうことかー。それで、量ってどれくらいの区別があるの?」
P「並、中、大……これが全部同じ値段で、特大だけ100円プラスだな」
未央「えっ、同じ値段なの?」
P「ん? そうだが……いや、確かに初めてなら驚くか。理由は……まあ、サービスじゃないか?」
未央「へぇ……太っ腹だね?」
P「なんで疑問形なんだよ」
未央「いやあ、ただより高いものはないと言いますし?」
6 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:34:29.68 ID:sqyhweI30
P「使い方間違ってる……って、まあ、そんなことはどうでもいいか。量はどうするんだ?」
未央「ん? えーっと、そうだね……なになに? 並が200gで中が300gで大が400g……ん? これがぜんぶ同じ値段なの?」
P「そうなるな」
未央「おおー……それはなんだか、すごいね。でも、400g……ぜんぶ同じ値段ってなるといちばん多いのにしたくなるけど、さすがに無理だよね?」
P「なんで俺に聞くんだよ……」
未央「いや、400gが多いってことは感覚的にわかるんだけど、実際どれくらいの量なのかはわかりませんし?」
P「……まあ、そうか。とりあえず大は俺が腹いっぱいになるくらいだからやめといた方がいい。未央なら……並か中じゃないか? 並でちょうど。中で腹いっぱい、って感じだろ」
未央「さすがプロデューサー。私のことを私以上に知ってるね!」
7 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:41:28.79 ID:sqyhweI30
P「それ、今言う台詞か? ……で、どっちにするんだ?」
未央「んー……そうだね。せっかくだから中にしよっかなー。多過ぎたらプロデューサーが食べてくれるでしょ?」
P「まあ、そうだが……お前から言うことか?」
未央「えへへ……確かに今のは流石に図々しかったかも。ごめんね、プロデューサー」
P「べつに謝らなくてもいい。俺と未央の仲だし、遠慮する必要もないしな」
未央「え? プロデューサーと私の、仲、って……その」
P「あっ……い、いや、今のはそういう意味じゃなくてだな……」
未央「そっ、そうだよねー! ごめんごめん、ちょっと、勘違いしちゃったよー!」
8 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:47:31.04 ID:sqyhweI30
P「……その、べつに勘違いってわけでもないが……」
未央「えっ……」
P「……」
未央「……」
P「……あー! もう! なんでこんなところでこんな雰囲気になってるんだ。未央が中、俺が大で決まりでいいな? 注文するぞ?」
未央「う、うん」
P「よし。すみませーん!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/12(土) 22:49:20.77 ID:b2zyEB0Ho
やったぜ待ってた
10 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:53:24.37 ID:sqyhweI30
――
未央「おおー……これがつけ麺。割りと多い?」
P「どうだろうな。まあ、これまで俺と付き合ってきた未央なら食べ切れるだろ」
未央「それ、よろこぶべきかどうなのか迷っちゃうんだけど。でも、こういうのなんだ。このスープ、と言うか、つけ汁? この色は……何味?」
P「魚介系だな。濃厚魚介系のつけ麺、って言うと割りとスタンダードな感じがするな」
未央「そうなんだ。あと……麺、すっごく太いね。これを言ってもいいのかわかんないけど……うどんみたいな感じがするかも」
P「極太麺もここの店の特徴だな。いや、つけ麺は割りとこういう麺が多い印象もあるが……」
未央「そうなの?」
P「俺の知る限りは、な。やっぱりスープと絡ませることが重要だからなのかもな」
11 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 22:56:10.99 ID:sqyhweI30
未央「ほうほう……あと、この麺の太さを考えると、思ったよりも出てくるのが早かったね。ファストフード……ってほどじゃないかもしれないけど、それが社会人御用達の理由?」
P「まあ、そうだろうな。早く出てきて、腹いっぱい食べることができる。牛丼なんかと比べると値段はさすがに違うが……それでも、来るだけの価値はある」
未央「おっ、つまり、おいしいんだね? これは期待がもてますなあ」
P「魚介系は好みがわかれるところではあるが、な」
未央「好みがわかれるところではあるが、たぶん未央も好きな味、って?」
P「そういうことだな」
未央「やっぱり、プロデューサーは私よりも私のことを知ってるね。うんうん、これからも精進してくれたまえ?」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/12(土) 22:56:26.55 ID:LY6mijIA0
おお…待望の新スレ!
13 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:01:51.53 ID:sqyhweI30
P「何様だよ」
未央「うーん……お星様?」
P「お前、星だったのか……」
未央「アイドルだしねー。ほら、私ってよく星に例えられるでしょ? パーフェクトスターですし?」
P「そうだな」
未央「むぅ……冷たくない?」
P「冷たいと言えば、早く食べなきゃ冷めるぞ」
未央「あ、そうだね。じゃあ、いただきまーす」
P「いただきます、と」
14 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:07:00.78 ID:sqyhweI30
未央(さてさて、つけ麺ですかー。スープに麺をつけて食べる……なんか、ざるそばを思い出すかも。というか、たぶん同じことなんだろうなー)
未央(濃厚魚介系のスープ……らしいけれど、どういうものなんだろう。さすがにスープは……うん、飲まないよね。濃そうだし。ざるそばのおつゆを飲まないのと同じで?)
未央(えーっと……ざるそばと同じ要領で、麺を持って、漬けて……おおう、これは見るからに濃いね。ドロドロっぽい。麺を漬けるとより鮮明、って感じ? これは確かによく絡みそう……というか、足りるのかな? さすがに足りるかな? どうだろ。なんだか心配になってきたかも……って、食べる前から何を心配してるんだ、私。取らぬ狸の皮算用、って?)
未央(とにかく、麺をスープによく絡めて……いただきます)ズルズル……
15 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:15:37.55 ID:sqyhweI30
未央「んっ……」
未央(おおー、これは濃いですなあ。前に……プロデューサーに初めて連れて行ってもらった『こってり』の店とはまた違うって感じ。これが魚介系……なかなかに癖が強いというか、何と言うか? あ、これが前の塩ラーメンのお店でプロデューサーが言ってた『雑味や生臭さ』みたいなものなのかな? でも、私はそこまで嫌いじゃないかも)
未央(あと、麺もなんだかいい感じかも。極太だからなのかな。この濃厚なスープに負けてないというか……麺も麺で楽しめるみたいな。どっちかが主張し過ぎているわけではなくて……いや、どっちも主張してきてるから、相対的に同じくらいに感じるのかも)
未央(シコシコというか、ゴワゴワというか、なかなかに食べごたえのある感じ。やっぱりうどんが思い浮かぶなー……いや、ちょっと違うんだけど)
未央(こういうの、食べるの初めてだなー。うん、おいしい! 濃厚なスープが極太麺に絡んで、それを一気に啜るのが気持ち良い。いくらでも食べられる……みたいな感じではないけれど、かなり良いね!)
未央(なんて言ったらいいのかなー……なんか、この感じをうまく表せる言葉があるような気がするんだけど……ジャンク? あ、ジャンク。ジャンクな感じ)
未央(なんだか褒め言葉なのかどうかわからない言葉になっちゃったけど、この早さで出てきて、この量が出てきて、この濃い味。ジャンク、って感じがするかも。そりゃおいしいよね! っていう)
未央(つけ麺……良いね! これは色んなお店のつけ麺を食べてみたくなっちゃいますなあ……)
16 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:16:17.67 ID:sqyhweI30
P「どうだ? 未央。つけ麺は」
未央「おいしいよ! すっごく太い麺とすっごく濃厚なスープが良い感じ!」
P「だよなー。この味がこの早さで出てくるチェーン店、それに量を調整できるなんて、そりゃ人気も出るだろ、って話だ」
未央「うん。人気も納得、って感じかも」
P「魚介系、ってことで割りと癖があるというか、臭みはあるんだが、そこまで嫌な臭みってわけでもないんだよな。むしろ魚のいいにおい、って感じか。そりゃ、苦手な人も居るんだろうけどな」
未央「私は好きだったなー。みくにゃんとかは苦手かも?」
P「あー……確かにみくは苦手そうだな。こういう臭みがないんだったら魚介系もいけるんだろうが……」
未央「だねー……って、でも、鰹節とかの出汁は大丈夫っぽいよね? ここのも割りと鰹っぽい感じじゃない?」
P「ん、確かにそうか……いや、そもそも鰹の出汁が大丈夫なのかどうかわからんが……どうなんだろうな。みくにはみくで基準があるんだろうが……」
未央「うーむ……みくにゃんがどこまで大丈夫なのか。これは結構な謎かもしれませんね、ワトスン君?」
17 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:18:31.27 ID:sqyhweI30
P「俺がワトスン役かよ……でも、そうだな。気になるな。……一回、試してみるか」
未央「試してみるか、って……なんだか悪い人の台詞みたいだよ、プロデューサー」
P「アイドルのプロデューサーなんて悪いもんだ。もちろん、本気で嫌ならやらないがな」
未央「まあ、プロデューサーならそうだろうけど……みくにゃんもみくにゃんで、嫌がりながらもやりそうなんだよねー」
P「あいつはそういう奴だからな。無理はさせないつもりだが」
未央「本当にねー。みくにゃん、プロ意識高いからたまに心配になるんだよねー」
P「プロ意識が高いことはいいことなんだが、な。まあ、俺を信じろ。誰にも無理なんてさせないよ。もちろん、未央。お前にもな」
未央「……うん。でも、プロデューサーにも、無理なんてさせないからね」
P「んっ……そうか」
未央「うん、そうだよ」
P「……さて、食べるか。冷めない内に、な」
未央「……うん」
18 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:20:25.97 ID:sqyhweI30
――店の外
未央「はー……お腹いっぱい。余は満足じゃー」
P「誰だよ……まあ、良かったよ。口に合ったみたいで」
未央「正直、プロデューサーが好きなものはだいたい私も好きなんだと思うよ? ほら、好きな人の好きなものは好きになるって言うでしょ?」
P「……それを言うのか」
未央「えへへ、言っちゃうー♪」
P「あんまりそういうことを言わないように、って約束じゃなかったか?」
未央「そうだったっけ? でも、その前から私ってこんな感じじゃなかった?」
P「……まあ、そうだが」
19 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:22:41.27 ID:sqyhweI30
未央「それなら問題ナッシング、ですよ。これからも積極的にいっちゃうからね」
P「……あんまり来られると、俺の方が我慢できなくなりそうなんだが」
未央「そう? ……私は、そうなってもいいんだけどね」
P「っ……お前、そういうの本当にやめろよな」
未央「破壊力高い?」
P「凶悪的だ」
未央「えへへ……ごめんね?」
P「謝るくらいならやるなよ……」
未央「善処しまーす」
P「善処、って……お前なあ」
20 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:24:15.52 ID:sqyhweI30
未央「だって、できる気がしないんだもん。……あ、話は変わるけどさ、そう言えば、プロデューサーに初めて連れて行ってもらった店ってラーメン屋さんだったでしょ?」
P「ん? ……まあ、そうか。そう言えばそうだな。いつのことだったか、って感じだが」
未央「いつ……いつだったっけ。かなり前だったような気がするし、最近だったような気もする。夏よりは前だったような気がするんだけれど……」
P「まあ、それくらいだな。で、それがどうしたんだ?」
未央「あ、そうそう。それでさ、今日もラーメン屋……じゃ、ないけど、そういう感じの店だったわけじゃん?」
P「そうだな。それが?」
未央「……プロデューサーとこういう関係になって初めての店がまたここ、って、なんだか、運命的なものを感じない?」
P「……まだそういう関係じゃないけどな」
未央「『まだ』、なんだ」
P「ああ」
未央「……こういう時は、照れ隠し、しないんだね」
P「して欲しいか?」
未央「ううん。今のままでいいよ。今のままが、好きだから」
P「……そうか」
未央「うん」
21 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:25:00.68 ID:sqyhweI30
未央「もう……それじゃあ、私もポエム返し、してあげるよ」
P「ポエムって……お前」
未央「いいからいいから、聞いて?」
P「……わかった」
未央「……プロデューサー。最初にラーメン屋さんに連れて行ってもらってから、私たちは色んなお店に行ったよね。それから、私たちの関係も変わっていって……実はね、プロデューサー。私、もうプロデューサーがこういうところに……ラーメン屋さんとか、そういう『普通は女の子を連れて行かないような場所』に……それだけじゃなくて、もう、一緒にごはんを食べにいけないんじゃないか、って……そんなことを、思ってたんだ」
P「……うん」
未央「でも……プロデューサーは、今日みたいに、連れて行ってくれたでしょ? それは……その、とっても、嬉しかったんだ。だから……これからもいっぱい、こういうところに連れて行ってね。お願い、できる?」
P「……言われるまでもない。頼まれなくても連れて行くさ」
22 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:26:12.36 ID:sqyhweI30
未央「……えへへ。なんだか、変な雰囲気になっちゃったね」
P「……そうかもな」
未央「……それじゃ、帰ろっか」
P「……そうだな」
未央「……ねえ、プロデューサー」
P「なんだ?」
未央「これからも、よろしくね」
P「……こちらこそ、よろしくな」
終
23 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:30:49.80 ID:sqyhweI30
これにて今回は終了です。
この店は良い店だと思うんですよね。つけ麺界のファストフード店? いや、ファストフードってほどじゃないんですけど……前スレのうどん回の某うどん屋さんみたいな感じがします。つけ麺界のあのうどん屋さんみたいな? どっちも『製麺』って名前に入ってますし。
今回は前スレというか初回を意識した感じですね。でも初回と全然違うのはやっぱり色々と変わったということなのかもしれません。
このSSはこのように未央とごはんを食べたい妄想SSとなります。
不定期で続ける予定ですが、ひとまずは、ここまで読んで下さってありがとうございました。
24 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/12(土) 23:35:10.44 ID:sqyhweI30
あとSSとは関係ありませんが……って、前スレではなんだか恒例みたいになってたからこれも入れてましたが、これは本当に必要なのか? みたいなところありますね。完全に私事ですし。でもたまにSSと関係あることも話すから……うーん、どうなんでしょう。
とりあえず、昨日というか今日? の孤独のグルメがちょっと意味わからないくらいおいしそうで、おいしい洋食屋さんに行きたくなりました。(SSとは関係ない話)。でも今日これを書いてこの店に行きたくなりました。(SSと関係あるかもしれない話)。
改めてありがとうございました。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/12(土) 23:56:33.99 ID:6+pNzU9qO
乙です
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/12(土) 23:58:57.83 ID:qneZqWHUo
おう乙
割と早めのリバイバルで嬉しい限り
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 01:37:56.03 ID:V3gumaT80
乙。待ってました。
前スレより甘々で良いね、楽しみにしてます。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 01:38:56.85 ID:TaKew9+a0
ひとまず乙です。
こんなに早く続きが読めるとは思ってなかった。
ここの未央ほんと好き
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 01:46:02.25 ID:7YGj5mTuo
>>26
だけど落ち着いて考えてみたらリバイバルって表現違う気がしてきた
大人しくこんなに早く続きが読めて嬉しい、ってレスにすればよかった
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 09:02:19.95 ID:ahjguIU20
また読めるのは嬉しいわとりあえず乙
うちの系列店のような気がしてならない
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 11:58:27.60 ID:e60Se/+60
魚介系は苦手な人も多いよね
中和する為の?柑橘類加えてる店もあるけどアレ逆効果じゃないかなぁ
32 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/13(日) 13:09:56.03 ID:McEInKtJ0
あっすみませんちょっと抜けてました
33 :
◆Tw7kfjMAJk
[sage saga]:2015/12/13(日) 13:11:34.88 ID:McEInKtJ0
>>20
と
>>21
の間
P「……ラーメンからつけ麺に変わったように、俺たちの関係も変わったな」
未央「……んん?」
P「えっ、なんだその反応」
未央「いや……ちょっと、上手く言ったつもりだったのかもしれないけど、下手過ぎて」
P「……そこまでか?」
未央「うん。ちょっと引いたもん」
P「マジか……」
未央「うん。プロデューサーをやれてるのが心配なくらいセンスなかった」
P「そこまでか!? そこまで言われるほど悪かったか!?」
未央「いやあ……えへへ」
P「笑ってごまかすなよ……さすがに凹むんだが……」
未央「あ、プロデューサーの凹み芸だ」
P「芸って言うなよ……」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 13:27:20.66 ID:VeAGoz9w0
>>31
魚介系は当たり外れの差が激しいと思う
初めて行った魚介系のスープのラーメン屋が大外れでさ
魚特有の生臭さしかしなくて食えたもんじゃなかったわ
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 14:13:41.94 ID:Fqis08wHo
おつ
いいなぁ…俺も未央ちゃんと一緒にご飯食べたい
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 15:06:41.95 ID:NjpD5R4Bo
>>35
???「課金し続ける事によってゲームの開発費が増え、いずれはそんな機能が実装されるかもしれませんよ、プロデューサーさん!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 16:14:52.77 ID:BDyYU0Yv0
乙
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 16:40:30.40 ID:DaiWsBhpO
つけ麺チェーン店か、都内だとすると三田製麺所?
>>31
柚皮入れたりする店あるけど正直あれいらないよなあ
香りが強すぎるから味が変わってしまうし
>>36
そういうのはもう次の世紀にならないと無理じゃないですねえ…
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/12/14(月) 08:06:04.77 ID:Xr/cqo9b0
乙。前スレ好きだったから続編嬉しい。
相変わらずかわいいちゃんみお書きますなあ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/14(月) 09:58:48.43 ID:heb8KayxO
乙です!
これ読んで行きたくなったから
最近前スレ
>>497
のラーメン屋行ってきたぜ!
美味しかった!
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/14(月) 22:39:48.32 ID:TQwCkQ5H0
続編来てるしちゃんみお可愛いし嬉しいぞ!これからも頑張って俺たちの腹を空かせてくれ
>>1
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/16(水) 11:37:45.28 ID:77SEw/uso
つけ麺はつけ汁をたっぷり絡ませたい時は熱盛りで頼みたいな
麺は冷やした方がシコシコ感が強くなるんだけどつけ汁が冷めやすいから麺を少しだずつ取って軽くつけ汁に付けて食う
そうすると麺の味も楽しめるし冷めにくくなるんだよ
あとは具は最後まで残してスープ割にしてから食う
Pがスープで割らなかったのは意外だったかも
あー、美味いつけ麺食いたくなってきたわ!
乙
43 :
◆Tw7kfjMAJk
[sage saga]:2015/12/20(日) 18:28:36.16 ID:7DFBPWe10
>>42
前回なんか物足りないなーと思っていた原因がわかりました。すっかり忘れてましたね。実際、そういう描写を入れていたら
P「そう言えば未央、スープ割り、するか?」
未央「スープ割り?」
P「ん、知らないか」
未央「うん。スープ割りってどういうの? 『割り』ってことは……『水割り』とか『ソーダ割り』とか、そういうのと同じ?」
P「それは違うと思うが……いや、同じと言えば同じか? まあ、説明すると――」
みたいな感じになっていたと思います。「ひやもり」「あつもり」に関しては認識していたんですが面倒だったので描写しませんでした。あれはどっちの方がいいのか未だに迷いますね。割りとお店側に任せているような気がします。あとは気分? Pはどっちかこだわりがあるような気もしますが未央はまだどっちかわからない段階だと思います。でも、どっちかが「ひやもり」でどっちかが「あつもり」にしても差別化できましたね。そう考えるとちゃんと書いた方が個人的な満足度が高かった気がします。次つけ麺のお店を書く時はそうすると……いや、覚えていれば、の話ですけど。
44 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 18:29:38.25 ID:7DFBPWe10
――事務所
未央「……」ポチポチ
P「……」カタカタ
未央「……」ポチポチ
P「……」カタカタ
未央「……ふわ」
P「ん、未央。眠いのか?」
未央「あ、ちょっと目が疲れただけだから。大丈夫だよ、ありがとね」
45 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 18:36:39.75 ID:7DFBPWe10
P「目が疲れるまで携帯を触るのはどうなんだ」
未央「目がしょぼしょぼになって肩も凝っちゃうくらいにパソコンを触ってるプロデューサーくんの言えることかな?」
P「まあ、俺は仕事だからな……」
未央「……むぅ」
P「なんだその顔。……心配するな。俺も適度に休みながらやってるからな。そうしないとちひろさんにも怒られる」
未央「そう? ……でも、うん、そっか。ちひろさんだもんね」
P「信頼できるだろ?」
未央「……ちょっと、妬けちゃうけどね」
P「……」
46 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 18:44:10.79 ID:7DFBPWe10
未央「……今の、反応ないの?」
P「……どう反応しろって言うんだよ」
未央「んー……わかんない」エヘヘ
P「わからないのか」
未央「でも、反応してほしかったの。これが乙女心というやつなのです」
P「面倒くさいな……」
未央「あー。乙女心を面倒くさいなんて言っちゃいけないんだー」
P「実際、面倒くさいからな……」
未央「そこまで言う? ちょっと凹むんだけど……」
47 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 18:52:54.47 ID:7DFBPWe10
P「あー……いや、まあ、面倒くさいんだが……面倒くさいところが、かわいくもありはするな」
未央「えっ……えへへ。もっと言ってー☆」
P「……こうなるから言いたくなかったんだよ」
未央「えー? こんな私もかわいいんじゃないの?」
P「……かわいいから問題なんだよ。仕事が手に付かなくなる」
未央「そう? あ、それじゃあちょっと休憩にしない? ずっと頑張ってたら疲れるでしょ?」
P「休憩って……でも、そうか。ちょうどいい時間だな。それじゃあ……うん、まあ、未央なら」
未央「ん? 私がどうかした?」
P「未央の言う通り休憩にしようと思ってな」
未央「本当? それじゃあ、肩でも揉んであげよっか?」
P「それは心惹かれる提案だが……それより、昼、食べに行かないか? もうそんな時間だろ」
未央「んー……そだね。じゃあ、行こっか」
P「ああ」
48 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:01:29.47 ID:7DFBPWe10
――電車
未央「今日はどこに行くの? どういうお店?」
P「俺も行ったことがないところだな」
未央「おっ、そうなんだ。前の……新宿のラーメン屋さんみたいな?」
P「ああ。別のプロダクションのプロデューサー……前の人とはまた違う人、だな」
未央「おおぅ、そこまで同じなんだ……」
P「未央が好きってことも同じだがな」
未央「そこまで!? というか、それ、結構複雑なんだけど……」
P「ファンが多いってことでもあるんだから嬉しいんじゃないのか?」
未央「いや、嬉しいんだけど……うん、嬉しい、でいいのかな?」
P「いいと思うぞ?」
未央「……そうだね。うん、そうだよね」
49 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:07:46.73 ID:7DFBPWe10
P「ああ。で、その店だが……確か、ハンバーグの店、って言ってたな」
未央「おお、ハンバーグ。ということはプロデューサー的にもかなり期待してる感じ? ハンバーグ、好きって言ってたよね」
P「そうだな。かなり期待してる。なんでも、ソースが最高にうまいらしくてな……」
未央「ほうほう、ソースが……どういうソースなの? デミグラスソース的なやつ?」
P「いや。確か……ガーリックバターソース? だったはずだ」
未央「ガーリックバターソース……? どんなのなんだろ。でも、おいしそうだね」
P「味は想像できそうで微妙にできない感じだよな。いや、想像通りなのかどうかはわからない、って感じか。ご飯が進む味、らしいが」
未央「ご飯が進むんだ。日本人に生まれてよかった、ってやつ?」
P「いや、それはわからんが……まあ、食べてみないとわからない、ってな」
未央「だね」
50 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:15:25.41 ID:7DFBPWe10
――店の前
未央「ほうほう……なんだか良い感じのお店だね!」
P「ああ。なんだか洒落てる。平仮名の店名が味を出してる、って感じだ。完全洋風、ってわけじゃなくて、なんだか日本的な要素もある……とでも言えばいいのか」
未央「確かにそんな感じだね。でも、なんだか外を見るだけでいいお店! って雰囲気でいいね!」
P「外見だけで判断してはいけないってのが飲食店の基本って感じではあるが、なんだか『いい店』って雰囲気がするよな。……とりあえず、入るか」
未央「おー♪」
51 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:22:57.61 ID:7DFBPWe10
――店内
未央「まさか地下があるとは……でも、この雰囲気、なんか良い感じかも」
P「地下は最近できたらしいな。なんでも、地下ができる前は行列も行列、って感じだったらしい」
未央「んー……確かに上だけだとちょっとキツいかもね。現時点で割りといっぱいですし?」
P「だな。あるいは俺らが並ばずに入れたのは幸運だった、って可能性もあるが」
未央「それはあるかも。実際、普段がどんなのかはわからないけど、ね」
P「まあ、まだこれが初めてだからな。普段がわからないのは当然だ……っと、それで、何にする?」
未央「ハンバーグじゃないの? ……って、メニュー、結構あるんだね」
52 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:35:19.85 ID:7DFBPWe10
P「俺はまあハンバーグにするつもりだが……確か、いちばん人気なのがこのチーズハンバーグってやつだったはずだ」
未央「あ、普通のハンバーグじゃないんだ。……うん、でも、私もそれにしよっかな」
P「グラム数は?」
未央「いちばん小さいのが200g……か。それじゃあそれで。プロデューサーは?」
P「まあ、300gだな」
未央「やっぱり。それじゃ、注文しよっか」
P「ああ。すみませーん」
53 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:48:43.04 ID:7DFBPWe10
――
未央「ライス大盛り無料だったんだね。あと、おかわりも無料って言ってたね」
P「だな。俺は大盛りにしたが……未央はしないでよかったのか?」
未央「しないよー。というか、プロデューサーこそ大盛りにしてよかったの? まずは普通のにして、それからおかわりすればよかったんじゃないの?」
P「ん、まあ、それはそうなんだが……いちいち注文するのってなんか申し訳なくないか?」
未央「あー……そっか。うん、まあ、そうかも。何度も店員さんを呼ぶのって、確かにちょっと申し訳ない感じあるよね」
P「お、未央もそう思ってるのか。未央らしいというか、未央らしくないというか……」
未央「えー。それ、どういう意味? 私もぐいぐい押しているだけの人間ではありませんよ?」
54 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 19:58:12.16 ID:7DFBPWe10
P「わかってるわかってる。ただ、未央ならどっちでも想像できただけだよ。店員さんを慮りそうではあるが、同時に店員さんを呼んだりすることに抵抗感がなさそうでもある、ってな」
未央「んん……? なんだかわかるような、わからないような……」
P「そうだな……つまり、未央を褒めてる」
未央「おっ、それならわかるよ。もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
P「褒める理由がないだろ?」
未央「理由がないと人を褒めないというのはどうなのかな? 理由がなくても褒められたら嬉しいんだから、褒めてほしいなー」
P「理由がなくて人を褒めまくってるだけの奴って胡散臭いような気がするが――っと、そうこう言っている内に、来たぞ」
55 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:09:30.10 ID:7DFBPWe10
未央「えっ? あ、ほんとだ……サラダだね」
P「早かったな。これは……大根のサラダ、か」
未央「これ、今食べてもいいのかな?」
P「まあ、そうなんじゃないか?」
未央「それじゃ、とりあえず、いただきます?」
P「ん、そうだな。いただきます」
未央(ということでサラダ……だけど、さすがにこれがめちゃくちゃおいしいってことは……いや、でも、わからないなぁ……)
未央(とりあえず、食べてみなくちゃわからない、よね。ということで、いただきまーす)パクッ
未央「……うん」
未央(普通のサラダだね。いや、シャキシャキでおいしいんだけど……なんとなく、ここはそんなものじゃないって気がする。プロデューサーにいっぱいおいしいお店に連れて行ってもらって培われた『カン』みたいなものがそう言っているような気がする!)
未央(……そう言えば、このサラダ、残しておいた方がいいのかな。どうしよ。うーん、プロデューサーは……あ、食べてる。じゃあ食べちゃおー、っと)
56 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:20:05.14 ID:7DFBPWe10
――
未央「さて、ライスとハンバーグがきましたね、プロデューサー」
P「ん、そうだが……なんだそのノリ」
未央「え? いや、なんだかやりたくなっちゃって」
P「そうか。しかし……結構、ライスの量が多いな」
未央「そりゃ、プロデューサーは大盛りだもん。当然でしょ? いや、私のも割りと多いような気はするけど……」
P「まあ、ご飯に合うって話だし、問題ないだろ」
57 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:26:36.53 ID:7DFBPWe10
未央「かな? でも、これがガーリックバターソースなんだね。なんだか綺麗かも。黄金色? みたいな?」
P「チーズも結構なもんだな。というか、微妙にチーズかソースかわからないんだが……このハンバーグの上に乗ってるのがチーズだよな?」
未央「いや、明らかにそうだと思うけど……この付け合せにマッシュポテトとブロッコリー? これもこのソースに付けて食べるのかなー」
P「それは好みじゃないか? まあ、とりあえず、食べてみるか」
未央「うん、いただきます……って、さっきも言ったか」
P「べつに二回言ってもいいとは思うがな……いただきます」
未央「お、それじゃ、いただきまーす」
P「お前、それだと三回目になってるが……まあいいか」
58 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:38:42.79 ID:7DFBPWe10
未央(さてさて、ハンバーグ……ハンバーグですよ!)
未央(うーん、なんだかおいしそうなにおい……でも、そこまでにおいが強いというわけでもないかも。だから女の人が結構居るのかな。そうそう、ガーリックが入ってるソースで女の人がこんなにいっぱい、っていうのが意外だったんだよね。まあ、平日のランチだから、ってこともあるような気はするけど……それにしても、多いから)
未央(これは私も気にせず食べられる、ということかな? ブレスケアはきちんとするつもりだけど……って、そんなことはあとあと! 今は、これに向き合おー)
未央(まずはどこから手を付けようかなー。でもまあ、ハンバーグから? ということで……ちょっと切って、っと……)スッ
未央(おっ、すっと切れた。なかなかに柔らかいハンバーグなのかな? それで、これをガーリックバターソースに絡ませて……っと、思った以上にシャバシャバだなー。絡ませにくいかも。えっと、でも、なんとか絡ませて、っと)
未央(じゃあ、食べようかな。いただきまーす、っと)パクッ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 20:45:09.02 ID:pb91UjMIo
??「ハンバーグのお店に行くのに未央ちゃんと二人きりなのはズルいにゃ!」
60 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:51:09.87 ID:7DFBPWe10
未央「……!?」
未央(はー……こう来るかーこう来ますかーこう来ちゃいますかー! おいしい! いや、そこまで予想外の味、ってわけじゃないんだけど……いや、うん、ここまでのおいしさは予想外かも)
未央(ハンバーグは柔らかいことは柔らかいんだけど、ジューシーじゃないわけじゃなくて……なんて言えばいいんだろ。割っただけで肉汁が溢れ出す、みたいな感じじゃなくて、口の中に入れて噛むとじわーっと広がる、みたいな感じ? ふっくらジューシー、なんて言ったらいいのかな。もうこのハンバーグだけでおいしい気がする!)
未央(それから、このソース……このソース! このソースがもうすごい! というかヤバい! もうヤバいとしか言えなくなっちゃうくらいの味! ガツンとにんにくが来た後にバターのコクみたいな感じとかチーズのまろやかさというか甘みというかそんなのが来てとにかくおいしい! あー、もう! こんなのおいしいに決まってるよー!)
未央(あと、ライスに合うって言ってたよね。うん、そりゃもうライスに合うでしょうよ! こんなの合わないわけないもん! あ、でもでも、一緒に食べる前に単体で食べておこっかな。ライスははたしてどういうものか!)
61 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 20:55:24.42 ID:7DFBPWe10
未央(うんうん……なんだかぴかぴかでおいしそうな感じ! でも、ライスでそこまで食べ方を考えることはないよね。いただきます)パクッ
未央「……ほうほう」
未央(思ったよりおいしい。え? ご飯もおいしいんだけど。ちょっと硬めなのは『ライス』だから? いや、でも、このちょっと硬めなのがまた良いかも。うん、おいしい。ライスだけでもなんだかおいしい感じ……なんだけど! そんなことよりもハンバーグと一緒にこのライスを食べちゃいたい! ということで! ハンバーグを切って、ソースを出来る限り絡ませて……ライスに乗せて、食べる!)パクッ
未央「……んー!」
未央(うん! おいしい! わかってたけど! うん、うん! これは良いね! おいしい! ご飯が進んでもう最高!)
未央(このガーリックバターソースはなかなかに高カロリーって感じだけど……うん、でも、すごいなー。このソース、なんだかもう『ずるい』って感じ。食レポ的に言うと『旨味の暴力じゃー』みたいな? でも、そんな表現でも誇張表現じゃないような……とにかく、おいしい!)
62 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:00:40.00 ID:7DFBPWe10
未央(……そう言えば、このマッシュポテト、まだ食べてなかったなー……これをソースに、って……なんだか、想像するだけでおいしそうなんだけど! これは検証が必要だね! ということで、ソースをたっぷり付けて、っと……)パクッ
未央「……うん!」
未央(わかってた! わかってましたよおいしいってこと! というか、ポテトだからかハンバーグよりもソースが絡んできてるかも!)
未央(はー……もう、最高……こんなのを知っちゃったら、もう、ダメになっちゃうよ……)
63 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:04:46.85 ID:7DFBPWe10
――
未央「……それで、アイス、だね」
P「ああ。抹茶のアイス……うん、食べるか」
未央「うん」
未央(やっぱり、おいしいものを食べた直後だと、なんだか口数も少なくなっちゃう。というか、言葉なんていらない、って感じ。店の外に出るまでは、ただただこの余韻に浸っていたい、みたいな……って、まだアイスがあるんだけど)
未央(でも、このアイス……うん、なんとなくだけど、こういうお店のアイスはおいしいよね。ということで、っと)パクッ
未央「……ふぅ」
未央(もう、溜息が出ちゃう……抹茶のアイス。抹茶……抹茶のアイスなんだけど、良いな。おいしいな。ちょっとこってりしてた口の中がさっぱりするというか、癒やされたというか……)
未央(……めちゃくちゃおいしい抹茶アイス。もうこれだけでも満足できるくらいの味。でも、今までがあったからこそ、このおいしさが最大限に引き出されている気がする)
未央(なんだか、最高の終わり、って感じかも)
未央「……ごちそうさまでした」
64 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:11:47.99 ID:7DFBPWe10
――店の外
未央「……おいしかったね、プロデューサー」
P「うん、うまかったな」
未央「あのソース、いったいなんなんだろうね。本当、すごかった……」
P「ご飯が進む味だったよな。いや、聞いていた話の通りというか、話以上というか……とにかく、良かったよ」
未央「でも、ライスは思った以上に多かったかも。プロデューサーも多くなかった?」
P「まあ、結構な……それでも、あのソースがあったからな。腹はいっぱいだが……」
65 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:15:08.52 ID:7DFBPWe10
未央「私もお腹いっぱーい。おんぶしてくれる?」
P「今回は俺も辛いからダメだ。というか、お前も大して辛くはなさそうだしな」
未央「えへへ、バレた? まあ、満腹、って感じなだけだしね」
P「それならする必要はないだろ。というか、本来ならするべきではないからな」
未央「それはそうだけど……でも、こういう状況を利用してやりたい、って思っちゃうのは仕方ないじゃん?」
P「それ、言うか?」
未央「だって、本当のことなんだもん。……こういう理由がないと、恥ずかしくて、なかなか言えないし」
P「……それ、言ってて恥ずかしくないか?」
未央「……恥ずかしい、けど、でも、ホントのこと、だから」
P「……そうか」
未央「……うん」
66 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:18:18.85 ID:7DFBPWe10
P「……でも、本当においしかったな。他のメニューも気になるが……次に来たらなんだかんだであれを頼んでしまいそうだ」
未央「それは私もそうかも。本当においしかったもんね。……そう言えば、プロデューサー、前のラーメン屋さんみたいにならなかったね」
P「前? ……ああ、新宿の時の、か。あの時に『ゆっくり話したい』って言ったのは未央だろ?」
未央「……覚えててくれたんだ」
P「まあ、な」
未央「……えへへ。私はちょっと忘れてたんだけどね」
P「お前が覚えてなかったのかよ……」
未央「でも、思い出したよ。うん、そんな感じだったよね」
P「で、ゆっくり話した感想は?」
未央「んー……まだまだ話したい、かも」
P「そうか」
未央「そうそう」
P「……それじゃ、事務所までは、話すか」
未央「お仕事に戻るまでは、って?」
67 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:19:13.10 ID:7DFBPWe10
P「それは言うなよ……あ、そう言えば、未央、にんにくだったが大丈夫だったのか?」
未央「んっ……それ、言う? せっかく言ってなかったのに……すぐにブレスケアするから大丈夫だもん」
P「まあ、それならいいが……」
未央「……あ、プロデューサー。ちょっと顔、寄せてくれない?」
P「寄せる、って……なんかこれ、前にも何かなかったか?」
未央「あ、バレた? でも、さすがに今はあんなことできないかな」
P「ん? なんで……って、それ、つまり」
未央「……えへへ。さすがに恥ずかしいからね」
P「恥ずかしいなら言うなよ……」
未央「プロデューサーまで恥ずかしくなるって?」
P「……まあ、そうだが」
未央「それならセーフ! 私の狙い通りだね!」
68 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:24:22.81 ID:7DFBPWe10
P「狙い通りなのかよ……というか、今の関係の方が言いやすいんじゃないか? 俺が言うのもなんだが」
未央「んー……まあ、意識してるかどうかは、重要だからね」
P「お前の方はあの時だと意識してなかったのか」
未央「んん!? ……ね、ねえ、プロデューサー、今、自分が何言ったか、わかってる?」
P「ん? いや、べつに普通の……っ! 忘れろ! 今すぐ忘れろ! くそっ、俺はいったい何を……!」
未央「……プロデューサー、珍しく焦ってる? いや、焦る自体はそこまで珍しくないかな……大声で、って、ちょっと珍しいかも」
P「そりゃ……いや、本当に忘れてくれ。失言だった。……冬だってのに、顔が熱い」
未央「そう? ……それじゃあ」ペタッ
P「なっ……」
未央「ホントだ。熱いね、プロデューサー。顔も、ちょっと赤い?」
P「……お前の顔も、ちょっと、赤いぞ」
未央「……うん。わかってるよ。恥ずかしいもん。でも、それ以上に、幸せだから」
P「……そうか」
未央「うん! ……いつまでもこうしているのは、さすがにダメだよね」
P「まあ、な」
69 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:29:54.56 ID:7DFBPWe10
未央「……そう言えば、ハンバーグのお店だったのに私だけで良かったの? みくにゃんとからんらんとか……」
P「あー……それは、まあ、初めて行く店では、な。自分で行ったことがある店以外に連れて行くっていうのは、あんまり人を連れて行きにくいからな」
未央「私だけは特別、ってこと?」
P「……そうなるな」
未央「……そっか。そうなっちゃうかー」
P「……店の話からだいぶ離れたな」」
未央「そう言えばそうだね。まだまだ話したいことはいっぱいあるし……店の雰囲気とか、思った以上に良かったよね」
P「ああ。上と地下で結構感じも違ったしな。ああいうところだとデートにも適しているのかもな」
未央「そうだね。……いつか、また、来ようね」
P「……ああ」
終
70 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:40:59.68 ID:7DFBPWe10
これにて今回は終了です。
前スレで教えてもらった店ですね。教えてもらった時からどれだけ経っているのか……行ったの九月ですからね。約三ヶ月前ですね。もうあんまり覚えてないみたいなところありますね。記憶総動員みたいなところあります。でも割りと強烈な記憶だったので書けたことには書けました。
「ハンバーグ」の店ということでみくや蘭子を出すのかどうか結構迷っていたんですが、結局こうなりました。その理由はPが言いましたが、たぶんこのPは未央くらいの関係の人じゃないと自分の行ったことのない店にはなかなか行かないだろうなー、と思ったんですよね。まあ状況によるとは思いますが、とりあえず今回はこうなりました。
でもみくや蘭子も書きたいのでまた書くかもしれません。未定ですが。というかまた誰かと、ってなると誰がいいですかね。いや、書けるアイドルと書けないアイドルが居るので言われたところで書くというわけではないですが……書けたとしても書かなかったりするというかその方が多いのでこれ言っても意味ないような気はしますね。でも簡単に「あっ、それいいな……」ってなるので言われると割りと書きそうです。わからないですけど。
ここまで読んで下さってありがとうございました。
71 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2015/12/20(日) 21:49:33.08 ID:7DFBPWe10
あとSSとは関係ありませんが孤独のグルメが終わってしまいましたね……いや本当に関係ないですね。ある意味では関係ありますけど私が好きでたぶん影響受けているってだけなので内容とはまあ関係ないですね。正月の特番楽しみです。
アニマス再放送が終わるのはかなりキツいですね。生きれるかな……まあ来年は来年で色々あると思うので、とりあえずは年末特番に期待しておきます。
改めてありがとうございました。
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 21:50:53.38 ID:pb91UjMIo
おう乙
はんばーぐたべたい
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 21:58:01.16 ID:zcFu5YW6O
乙です
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/21(月) 00:39:24.91 ID:zMQgTI1k0
乙です
>>1
的に1番美味しかったお店ってどこなんやろ
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/21(月) 02:00:36.97 ID:JxHlLpIW0
乙です
相変わらず未央が美味そうに食べおる。深夜に開くんじゃなかったよ笑
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/21(月) 10:25:29.33 ID:JdCMXbB3o
>>74
それ地味に残酷な質問だな…
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/22(火) 21:34:35.57 ID:JFX4YNNPO
>>76
確かにそうだわ
すまん、忘れてください
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/26(土) 23:54:53.68 ID:p08WDb3Ro
乙乙
このスレのおかげで前に増して外食意欲が沸きまくって堪んないわww
でも食に意欲わくと生活全般が豊かになる感じがする
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/27(日) 11:38:19.95 ID:yLMVAwEGO
食べること好きになると人生楽しくなるよ(自分の脇腹から目を反らしながら)
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/27(日) 12:02:53.40 ID:ac8GTVwvo
美味しいから大丈夫
81 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/06(水) 19:00:47.63 ID:q3nyPOlq0
次はどんな店だろう
82 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/07(木) 08:29:03.30 ID:tOJtsMzK0
手製のおせちとかお雑煮とか粥とか食ってくれてもいいな
83 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 14:36:17.98 ID:NDH+VP0v0
――事務所
P「寿司が食いてぇ!」
みく「えっ? Pチャン、いきなりどうしたの? ちょっとこわいにゃ……」
未央「うん! そうだね、プロデューサー! 未央ちゃんもお寿司が食べたい気分ですよ!」
みく「未央チャンまで!? って、これ、なんかイヤな予感がするんだけど……」
P「ということで、みく! 一緒に食べに行かないか!?」
未央「行こう、みくにゃん! お寿司を食べに!」
84 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 14:40:04.32 ID:NDH+VP0v0
みく「えー……みく、お魚ダメって知ってるよね?」
P「いやいや、回転寿司ならいけるだろ? だから、な!?」
みく「確かに回転寿司なら食べられるものも多いけど……なんか、お魚も食べさせられそうな気がするもん……」
P「そんなことはない! なあ未央!」
未央「うんうん! もちろんですとも!」
みく「全然信じられないんだけど……とにかく、みくは行かないからね」
P「……そう、か。俺たちと一緒に食べるの、そんなに嫌、か」
未央「……私たち、みくにゃんに嫌われてるんだね」
みく「……」ムシ
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/23(土) 14:43:52.77 ID:44LRaxCBo
ずっと待ってた
86 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 14:45:34.59 ID:NDH+VP0v0
P「……」ジー……
未央「……」ジー……
みく「……」ムシムシ
ガチャ
奈緒「おはようござ――って、何してんだ? Pさん、未央」
P「奈緒! 聞いてくれよ! みくがさぁ!」
みく「にゃあああああああもう! わかったよ! 行けばいいんでしょ! ただし! Pチャンと未央チャンだけじゃ心配だから奈緒チャンも一緒に、にゃ!」
未央「みくにゃん!」パァッ
P「みく! ありがとう! よし、というわけで、行くぞ、奈緒!」
奈緒「はぁ!? えっ、ちょ、どういうことか全然わからないんだけど!? 誰か説明してくれー!」
87 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 14:50:04.18 ID:NDH+VP0v0
――
みく「でも、どうしていきなりお寿司なの? ドッキリ……にしては、Pチャンがでしゃばりすぎだよね」
P「でしゃばりすぎって……いや、まあそうなんだが。いきなり寿司なんて言った理由は、まあ、食べたかったからだな」
みく「えぇー……思ったより適当な理由でちょっとショックにゃ……。というか、それじゃあ、みくが一緒に行かなくてもよかったんじゃない?」
未央「それはですね、みくにゃん。前に私、プロデューサーと一緒にハンバーグを食べに行ったんだけど、その時にみくにゃんは連れて行かなかったでしょ? ハンバーグと言えばみくにゃんとらんらん、みたいなところあるしね。それで、その埋め合わせ的な?」
みく「埋め合わせならハンバーグにしてほしかったにゃ……というか、それなら蘭子チャンはどうして連れて来てないの?」
P「蘭子はハンバーグが好きだからな。そっちに連れて行くつもりだ」
みく「じゃあみくもそっちに連れて行ってくれない!?」
88 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 14:59:00.50 ID:NDH+VP0v0
奈緒「……なんか、話を聞いている限りだと、あたし、完全に行く必要ないよな」
P「えっ……奈緒、回転寿司、嫌だったか?」
未央「『回る寿司なんかに連れて行かれるなんて屈辱だ』って……かみやん、すごいこと言うね……」
奈緒「そんなこと一言も言ってないだろ!? そういうことじゃなくてだな……」
P「いや、まあ、大した理由はないよ。みくが言ったからってだけじゃなく、ちょうど居たから……というか、あれで奈緒だけを連れて行かない方が不自然だろ?」
奈緒「……それもそうか。あれであたしだけ残されていたらさすがにちょっと……な」
89 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:00:12.43 ID:NDH+VP0v0
みく「そう言えば、奈緒チャン、何か用事なかったの? そこを無理やり、とかだったら申し訳ないにゃ……」
奈緒「んー……別に、大事な用はないよ。ちょっと勉強しようと思ってただけ。みくも結構そういう理由で来たりするだろ? いや、みくに教えたことはあんまりないけど……」
未央「みくにゃんは勉強家ですからなー。いやー、見習わなくてはいけませんねー」
みく「未央チャンが言うと嫌味に聞こえるにゃ……未央チャンのキャラで勉強ができるって、ちょっとずるいよね」
未央「いやいや、ずるくないですよ? 私もそこそこに勉強してますからね?」
奈緒「ろくに勉強してなくてそれだったら本当にやってられないけどな……そう言えば、Pさんは学生時代どうだったんだ? 勉強、してたの?」
P「ん? はっはっは……さて、そろそろ着くな」
みく「話の逸らし方強引過ぎじゃない? というか、Pチャン、みくたちには勉強しろって言うのに……」
P「いや、確かに人のことを言える身分じゃあないが……でも、勉強をして損をすることもないだろ? 学生の本文は〜、なんて言うつもりも言う権利もないが、勉強はやっておいた方がいいとは思うよ。芸能界でもそれを感じることはあるだろうし、な」
90 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:00:54.23 ID:NDH+VP0v0
未央「プロデューサーもそういうの感じたことあるの?」
P「たまには、な……こういう話は俺よりも詳しい人が居るだろうし、これくらいにしとくか。気になったら大人組に――頼りになりそうな大人組に聞け」
奈緒「その言い方、頼りにならない大人が居るみたいだな……」
P「いや、頼りにならないわけじゃないが、勉強とか、そういう方面じゃどうかわからないだろ? ……まあ、とにかく勉強しろってことだよ。そろそろ着く。この話はこれで終わりだ」
未央「はーい。ま、心配しなくてもちゃんと勉強しますよ。ね、みくにゃん、かみやん」
みく「まあね。みくもアイドルを言い訳にしたくないし」
奈緒「アイドルだからって勉強できないのも格好悪いし、な」
P「お前ら……なんか、お前らを見てると自分が情けなくなってくるよ。昔の俺は、どうして勉強しなかったんだろうな……」
未央「そっち!?」
みく「そこで自己嫌悪にいっちゃうんだ……」
奈緒「なんというか……Pさんらしいな」
91 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:06:06.21 ID:NDH+VP0v0
――店内
P「回転寿司……そういや、来るのは結構久しぶりかもしれないな」
未央「そうなの? プロデューサー、お寿司はあんまり好きじゃなかったり?」
P「いや、寿司は好きなんだが……一人で回転寿司ってのもなあ。一人なら他の店に行く時のが多い」
みく「Pチャンは一人回転寿司も一人焼肉も普通にやりそうだけど……」
P「んー……まあ、やらないこともないが、少なくとも回転寿司は一人でするメリットがあんまり感じられなくてな。何人かで来ても好き勝手に食べるだろ?」
奈緒「まあ、確かにそうかもな。回転寿司はみんなで来ても一人ひとりの好きなタイミングで好きなものを、みたいな気がする」
P「だから久々の回転寿司で、何を食べようか今から楽しみだ。あ、何かとってほしいものあれば言えよ。未央、奈緒」
未央「はーい。……そう言えば、みくにゃん、レーン側に座るのめちゃくちゃ早かったけど、それって」
みく「レーン側に座ったらお魚を食べさせられるかもしれないでしょ」
未央「ですよねー」
92 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:09:08.95 ID:NDH+VP0v0
P「だから、食べさせないって……あ、注文するけど、何か先に注文しておきたいものとかあるか?」
奈緒「まずは……そうだな、茶碗蒸しとかじゃないか?」
P「ん、茶碗蒸しか。そう言えば、みくは茶碗蒸しってどうなんだ?」
みく「お魚が入ってなければ大丈夫だけど……」
P「……ここの、入ってたか?」
未央「どうだったっけ? 覚えてないなー」
みく「んー……それじゃあ、いいにゃ。べつのものを食べることにする」
P「そうか? じゃあ……っと、茶碗蒸しは奈緒も未央も頼む、ってことでいいんだよな?」
奈緒「うん」
未央「いいよー」
93 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:11:00.45 ID:NDH+VP0v0
P「よし。それじゃあ注文、っと……しかし、時代も変わったよなあ。タッチパネルで注文できる時代になるなんて……」
みく「お寿司を素手で食べる人からすれば不衛生な気もするけどね」
P「あー……確かにな。毎回手を拭くって言っても、そうか。まあ、ここでは箸を使って食べてるが……」
未央「そう言えば、お寿司を素手で食べること……なんて、あんまりないかも。本当はそうするべきなんだっけ?」
奈緒「それは回らないところとかじゃないか? こういうとこではそこまで気にすることじゃないと思うが……」
P「回らない寿司屋でも絶対そうしろってわけじゃあないと思うけどな。周りの迷惑にならないのなら、自分の好きなように食べればいい」
みく「Pチャンがなんかいいこと言ってる……」
P「いいこと言ってるって思うんなら茶化すなよ……」
94 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:12:46.12 ID:NDH+VP0v0
未央「あ、えびアボカド。プロデューサー、とってとってー」
奈緒「あ、あたしもお願い」
P「お前ら……あー、どれがいい、とかは」
未央「べつにないよ」
奈緒「あたしも」
P「わかった。じゃあ、っと。はい」
未央「ありがと♪」
奈緒「ありがと、Pさん」
P「どういたしまして。……しかし、やっぱり女子っていうのはえびアボカドっていうのが好きなのか? みくは……まあ、エビフライが無理ならえびはキツいか」
みく「食べられない、ってわけじゃあないんだけどね。 苦手ってだけ」
未央「やっぱりみくにゃんの基準はわからないなー……結局、何が大丈夫で何がダメなの?」
みく「んー……難しいかも。たこ焼きのタコは大丈夫だけど、お寿司だとダメだし……」
奈緒「ずいぶん面倒くさいな……」
みく「それは言わないでほしいにゃ……。みくも自分で面倒くさいってわかってるもん」
95 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:13:50.97 ID:NDH+VP0v0
未央「というか、それだとお寿司で食べられるもの全然なくない? 連れて来て言うのもなんだけど……ダメ、だった?」
みく「連れて来たのに申し訳無さそうな顔をするのは卑怯じゃない? ……大丈夫だよ。たまになら、ね。あ、Pチャン。たまご、たまご欲しいにゃ」
P「ん、たまご、な……俺も注文しとくか」
未央「あ、それじゃあ私もー。かみやんは?」
奈緒「んー……今はいいかな。他のを注文するよ」
P「ん。それじゃあ、注文しとく。……そういや、えびアボカドってどうなんだ?」
未央「どうって? プロデューサー、実は食べたことなかったり?」
P「ないことはないが……あんまり食べないな」
奈緒「でも、『どう』って聞かれても答えにくいな……あたしは好きだけど」
96 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:15:14.81 ID:NDH+VP0v0
未央「あ、そう言えばかみやんはえびアボカドに醤油派? 甘ダレ派?」
みく「えっ……甘、ダレ?」
P「甘ダレなんてかけるのか……」
未央「マヨネーズ系のには甘ダレが意外と合うんですよ? かみやんはどうなの?」
奈緒「いや、かけたことないけど……」
未央「……つまり、甘ダレをかけるのは私だけ?」
P「みたいだな」
みく「みたいだね」
未央「えぇー、おいしいのにー……かみやんかみやん、一回付けてみてよー」
奈緒「えー……本当においしいのか?」
未央「ほんとほんと! 未央ちゃんを信じてよー!」
奈緒「未央だから信じられないんだが……」
未央「ひどくない!?」
97 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:21:17.69 ID:NDH+VP0v0
みく「まあ、未央チャンだしね……」
未央「みくにゃんまで!? ……うぅ、プロデューサー!」
P「いや、普段の行いが行いだからなぁ……でも、未央も実際にそう食べてるってことなら、おいしいんじゃないか?」
奈緒「ん……まあ、食べるだけ食べてみるけど……えっと、甘ダレを、どれくらいかけるんだ?」
未央「どれくらい? どれくらいって言われても難しいけど……そこそこ? 普通に? まあ、醤油の時と同じ感じで!」
奈緒「そんなに? ……うん、かけた、けど……」
P「うわぁ……」
みく「うわぁ……」
奈緒「その反応やめろよ! あたし、今から食べるんだぞ!?」
未央「いやいや、プロデューサーもこんな反応だけど、食べたら絶対……たぶん、えっと、おそらくおいしいって思うからね!」
P「なんだかどんどん信頼性が欠けていったな……不安になるんだが」
奈緒「今から食べるあたしの方が不安だよ……未央、本当に大丈夫なんだよな?」
未央「大丈夫って何回も言ってるじゃん。食べてみたらわかるって!」
奈緒「……それじゃあ、いただきます」
未央「召し上がれ☆」
98 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:26:16.57 ID:NDH+VP0v0
奈緒「……」パクッ
奈緒「……?」モグモグ
奈緒「……意外といける」
P「マジか!?」
みく「ホントに!?」
未央「ふっふーん、でしょでしょ? 未央ちゃんを信じてよかったでしょ?」
奈緒「うん……いや、本当、なんでだ? マヨネーズ、マヨネーズか? マヨネーズと甘ダレ、それからアボカドがなぜか合ってる……うん、これ、おいしいよ」
未央「でしょ!? いやー、さすがかみやん、違いのわかる女だねっ!」
99 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:29:04.22 ID:NDH+VP0v0
P「……奈緒、お前、嘘吐いてないよな? あと、醤油と甘ダレだったらどっちの方がいい?」
奈緒「嘘なんて吐いてないって。醤油か甘ダレか、は……人によるかもしれないけど、あたしは甘ダレの方が好き、かも」
みく「えぇー……」
P「奈緒……お前、そんな奴だったのか……」
奈緒「なんだよその言い草……Pさんも食べてみろって。本当に、意外といけるから」
未央「そうそう。食わず嫌いはダメですよ? 食べたこともないのにそんなことを言う資格はないのでは?」
P「……それじゃあ、えびアボカド、頼んでおくか」
奈緒「あ、あたしもお願い」
P「まだ食べるのか……?」
奈緒「……べつにいいだろ。本当においしかったんだから」7
未央「あ、注文するなら、プロデューサー、シーサラダもお願い。これもマヨネーズ系だから甘ダレが合ったりするんだよねー。海老アボカドほどじゃないかもだけど」
奈緒「……あたしもお願い」
P「奈緒……」
奈緒「だって、海老アボカドはおいしかったからさ。未央の言うものなら、信じていいかな、って……」
P「……まあ、それなら頼むよ。みくはどうする?」
みく「あ、それならチャーシューネギまみれをお願い」
P「ん、わかった。なら俺も……って、一回の注文は5皿まで、か。なら後でいいな。とりあえずこれで注文、っと」
100 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:30:51.23 ID:NDH+VP0v0
未央「チャーシューネギまみれ……私、食べたことないかも。おいしいの? みくにゃん」
みく「みくはここに来たらだいたいこれを頼む……というか、これがメインかな。それくらいにはおいしいよ」
奈緒「……飽きないか?」
みく「たまごとかも食べるし、みくは大丈夫だよ。でも、確かにちょっとこってりめだし、飽きる人は飽きるかも」
P「俺も好きだが、さすがにあればっかりってなると飽きるかもしれないな。でも、うまいことは確かだ。回転寿司に来たなら回転寿司でしか食べられないものを食べないと、って感じもするしな」
未央「へー……それじゃ、私も回ってきたら食べるか、プロデューサーが注文する時にでも一緒に注文してもらおっかなー」
奈緒「あたしも、そう言われると気になってきたな……その時はお願い」
101 :
◆Tw7kfjMAJk
[saga]:2016/01/23(土) 15:31:51.03 ID:NDH+VP0v0
P「ん、わかった。……とか言ってると、たまごが来たな。注文したのは……」
未央「私と」
みく「みく」
P「で、俺か。……回転寿司に限らず、寿司屋に来たらたまごは絶対食べるんだよなー」
未央「そうなの? でも、私もそうかも。たまごでそこのお寿司屋さんの実力がわかるというものです……いや、知らないけど」
みく「実際、そういうことも言われているらしいけど……みくはそんなお寿司屋さんに行ったことないからわからないにゃ」
P「うーん……まあ、そう言われてはいるが、絶対の信頼性があるってわけでもないな。たまごがおいしかったら嬉しいってことは確かだが」
奈緒「そうなのか。でも、たまごってそこまで変わるか?」
P「かなり変わるな。うまいところは本当にうまい。と言っても、たまご焼きは人によって味の好みがかなり変わるからそれも人によるんだろうがな」
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