【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 15:57:23.68 ID:mFsj2GzSO
>>364
粛清
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:13:29.24 ID:ZTZPG2560
凛(それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!)

凛(けど、場所がわからない…。用心深いあの署長だし、もうここにはいないのかも…)

凛(……ううん。ここで考えててもダメ。とにかく情報を集めなきゃ)






にこ「さて、絵里のところに戻るかな。もうそろそろアジトの捜索も終わる頃だし」



凛(…ダクトの中からあの兵隊さんを追跡することにしたにゃ)

凛(たぶんあの兵隊さんは署長の側近か客人。いつかは署長のところに戻るはず)



にこ「……この作戦が終わったら、絵里はハーバラに戻るわよね…。あいつともお別れか…」

にこ「……私も、新しい居場所を見つけたと思ったんだけど…」

にこ「………………」



凛(兵隊さんは独り言を呟いて足を止めちゃった)

凛(カンダーランドの人なのかな?治安維持のために署長に協力してただけ…?)



にこ「……ううん。あいつには、にこが絶対必要よね!この国のためにも私も一緒にハーバラに行こう!」

にこ「あいつの隣にしか、私の居場所はないからね…!」



凛(…吹っ切れたみたいなセリフを言って、兵隊さんは走り出した)

凛(ちょ…狭いダクトをハイハイで進むの辛いんだから、そんな急がないでー!)

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:47:22.80 ID:ZTZPG2560
凛(どうにかこうにか兵隊さんを見失わないように追跡して、…気付けばアジトの外)

凛(兵隊さんは警察の装甲車に入ってった。…あそこに希ちゃんと署長が…?)

凛(…どんな話してるんだろう…。警備をいないし盗み聞きしよう)




希「ホントに…?ホントにカンダーランドを…?」

絵里「そうよ。そのためにあなたと別れてハーバラでお金を稼いでたんだから」

にこ「マジで…?…大胆なことするわね…」

絵里「にこも力を貸してくれる?…カンダーランドの独立に」



凛(カンダーランドの…独立…?)



絵里「本来ならA-RISEに手切れ金を払ってカンダーランドを手放してもらう算段だったけど…」

絵里「…私の稼いだお金は、カンダーランドの復興資金とPrintempsの侵略に対する防衛費にするわ」

希「それって……新しく国を旗揚げするってこと…?」

絵里「……そうなるわね」

にこ「絵里がリーダーならみんな納得してくれるわよ。盗賊を追い払った街の英雄なんだから」



絵里「……いいえ。リーダーは私じゃない」

絵里「あなたよ、にこ」

にこ「…え?」

絵里「私は所詮バウンティハンター。ただの稼ぎ手なのよ」

絵里「人の行く末を考えて導く力があるのは…あなたよ」

にこ「……そう、なの…?」

絵里「希もそう思うわよね?」

希「えっ?うち?」

希「うちはわからんけど……カンダーランドが平和でいい国になるなら、うちは歓迎するよ?」

絵里「…カンダーランドの住民からも歓迎されてるみたいだし、…やってみない?にこ」

希「…うちからもお願い。もう…この街が荒らされるのは見たくないよ」



凛(………………)

凛(希ちゃんの願いは、カンダーランドの平和と繁栄)

凛(……そうだよね。…こんなに確実に自分の故郷をよくしてくれる人がいたら、…海未ちゃんについてく意味もなくなるよね…)
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 22:01:46.37 ID:ZTZPG2560
にこ「……ここで断ったら、ただのヘタレよね」

にこ「…いいわ。絵里、国を立ち上げて…Printempsと海未のヤツをぶっ飛ばしてあげましょう!」

絵里「ありがとう、にこ。命をかけて尽くすわ」

希「……海未、ちゃん…」



凛(……希ちゃんも、この新しい国のために何かしたいと思ってる)

凛(今止めなきゃ、もう海未ちゃんのもとには戻ってこれない)

凛(けど、この国は希ちゃんのホントに欲しかったもの…)

凛(……私は、凛は…どうすればいいの…?)





>>370

1,…私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…

2,…私には関係ないよ。海未ちゃんの悲しむ顔は見たくないし、連れて帰る!

3,…これは裏切りだよ。面倒事になる前に三人とも倒さなきゃ

4,………………
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:05:07.08 ID:lE0kwxqQo
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:47:46.47 ID:T7Cu1gojO
1
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 00:42:40.21 ID:iaG9ULuj0
凛(私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…)

凛(……希ちゃんを、引き止められない…)



凛「…捕まった他のメンバーを救出して…さっさと帰ろう…」

凛「……海未ちゃんに、何て言えばいいんだろう…」



「ごめん、って言っておいてな、凛ちゃん」

凛「!!」



凛(気付いたら希ちゃんが装甲車から顔を覗かせてた。…すごく申し訳なさそうな顔で)



希「……海未ちゃんに拾われた命だけど…、…うちはカンダーランドを独立させるためにあれこれしてきた」

希「……許してとは言わない。気に入らなかったら潰しにきてもいい」

希「でも…海未ちゃんが信じてくれるなら…。…カンダーランドはうちらの任せてほしいって、…伝えてくれるかな…凛ちゃん」



凛「……わかったよ。…希ちゃんがいるなら、その二人も大丈夫だと思うし」

凛「……でも、希ちゃんが隣にいない寂しさで…」

凛「凛は…ダメになるかもしれない…」



希「凛ちゃん…」

にこ「?希、誰と話してんの…って、星空凛じゃない!盗賊のリーダーの!」

希「待って!手を出さないで!」

にこ「って言われても…絵里!どうすんの!?」

絵里「………………」



凛(希ちゃんの声で署長と兵隊さんが出てきた)

凛(兵隊さんは焦ってるみたいだけど、署長は突然通信機を取り出して通話し始めた)



絵里「……長官、聞こえますか?」

絵里「絢瀬隊は星空凛の確保に失敗しました。足取りも全くの不明です。…作戦を切り上げます」

絵里「あとそれから……。……ただいまを持って絢瀬絵里は警官を辞職します」



凛(目標を目の前にして確保失敗の報告。そのついでに辞職表明。…やっぱりこの人わからないにゃ)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 01:16:38.81 ID:iaG9ULuj0
絵里「……というわけよ。あなたと盗賊団を追及する理由はなくなったわ」

絵里「……行きなさい。海未に建国を伝えてちょうだい、希の友達さん」

希「絵里ち…。…ありがとな」

絵里「…でも、次会う時は敵かもしれないのは忘れないで」

凛「わかったよ…絵里、ちゃん」



にこ「……もう!あんたがわからないわ、絵里」

絵里「いずれ離脱しなきゃいけなかったのよ。今がそのタイミングだと思っただけ」

にこ「ったく、ヒヤヒヤさせるんだから…。…星空凛!」

凛「なに?兵隊さん」

にこ「海未に伝えなさい。戦いたくなかったら、まず会いに来いって。迎賓してあげるわよ」

凛「うん。伝えるよ」



希「……今までありがとね、凛ちゃん」

凛「こっちこそ。……どんなことがあっても、希ちゃんは凛の友達だよ」

希「当たり前やん。…だから…こんなに…つらいのかな…」

凛「いっしょに……いられないのが…こんなに、悲しいなんて…!」ポロポロ



凛(たったそれだけなのに、涙は止まらない。まう会えなくなるわけでもないのに)



希「泣いちゃ…ダメや…!」ポロポロ

凛「わかってるよ…!」ポロポロ

希「じゃあ…もう振り向いて…いかなきゃ!」

凛「……じゃあね…!希ちゃん…!」






凛(私は駆け出した。後戻りできないくらい遠くまで)

凛(…道の途中で流した涙は、どこまで離れても途絶えることがなかった)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:08:39.56 ID:PaNLP0sN0

__ハーバラ郊外・駅舎



凛(…私はカンダーランドを離れて、海未ちゃんと合流することにした)

凛(カンダーランドの争いの元だったラブカは既に遠くのアジトに運んだし…。絵里ちゃんはいつ気付くかな)

凛(…もうカンダーランドでやれることもなさそうだから、列車でハーバラまで戻ってきた。とはいえもう夜だから、どこかで休もう)



凛「海未ちゃん…どこにいるのかな」



凛(…Printempsの一人、南ことりのカウンセリング?をかって出た海未ちゃん)

凛(凛が海未ちゃんなら、そのままPrintempsに入り込んで内側から侵食してくけど…)

凛(…海未ちゃんもそう考えると思ったからハーバラまで戻ってきたんだけどね)



凛「…そう言えば、かよちんがあんじゅさんと一緒に官邸に潜入したんだっけ」

凛「…様子を見に行くかな」



凛(別に心配とかそういうのじゃなくて、…海未ちゃんの頼まれ事をしっかりやってるかどうかの確認ってだけ)

凛(あと、あわよくば寝床を食べ物をもらえるかなと思って)



凛「官邸、か。そんなに遠くないね」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:28:18.74 ID:PaNLP0sN0
__ハーバラ・官邸


凛「…あれー?廃墟だにゃ…」



凛(A-RISEの本拠の官邸はものの見事に廃屋となってた。ガラスは粉々塀も粉々、壁も粉々)

凛(…外から見たら人の気配なんてしないけど…)

凛(A-RISEほどの人たちだ、絶対地下にシェルターを作ってるにゃ)



凛「ほら、こんな不自然なところにマンホールがあるもん」



凛(伊達に盗賊やってないよ。構造物の作りを察知するのは得意だし)

凛(…マンホールを避けて地下に入り込むと、やっぱり迷路みたいなストラクチャーが広がってた)

凛(そして、異様な気配が凛の背筋に寒気を走らせた)



凛「な…なに…?」

「………………」



凛(…浮いてる)

凛(人型の機械が凛の目の前に浮いてる。顔の部分はバイザーで見えなくなってて、中に人がいるかどうかもわからない)

凛(わかるのは…すごくヤバイやつだってこと…!)








>>376

1,と、とにかく逃げるにゃ!

2,戦うしか…ないよね!

3,とりあえず…話しかけてみよう

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/11(月) 23:59:53.56 ID:HG6KdvQG0
ksk
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 03:37:33.18 ID:KJ1lEqomo
3
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:31:47.02 ID:kZ9WOStm0
凛(…とりあえず、話しかけてみよう)



凛「あ、あの」

凛「ここの管理者さんですか…?」



凛(目のない視線でこっちをにらみつけてたけど、突然身体の向きを変えて移動し始めた)

凛(ハンドサインでこっちに来いってやりながら)

凛(危害を加えるつもりはないのかな?…でも罠かもしれないし)

凛(…ただ意志表示ができないだけかもしれないし、話せる人に会わせてくれるかもしれないし。追いかけよう)




『今日はやけにお客さんが多いな。まあ話くらいは聞いてやるか』

凛「誰?どこにいるの?」



凛(館内放送でうんざりしたような声が流れた。…浮いてるアレが凛の存在を知らせたのかな?)



『動くなよ、星空凛。セキュリティが作動したら命の保証はできない』

凛「え?」

『迎えに行くからそいつの側で待っていろ』

凛「わかった」



凛(…たぶんA-RISEの人だけど、話は聞いてくれるみたいだ)

凛(…大人しく待ってよう)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:52:46.42 ID:kZ9WOStm0
凛(しばらくすると静かな足音が聞こえてきた。音の響く通路でもこんなに静かだし、スニーキングに慣れてる人なのかな)



「おっと、まだ動くな。盗賊団の首領星空凛。目的は知らんが大人しく居住区まできてもらうぞ」

凛「…統堂英玲奈、さんだね」



凛(拳銃をこっちに向けて背後に回ってきた。…今は指示に従おう)



英玲奈「お前が抵抗しないなら、私たちも危害を加えるつもりはない。こんな情勢だ、無駄な殺生は避けるべきだろう?」

凛「そうだね。早く居住区に案内してほしいにゃ」

英玲奈「…ついてこい」



凛(私の目の前を横切り来た道を戻る英玲奈さん。その後ろには浮いてるアレが続く)

凛(…どうやら、アレはA-RISEが開発した兵器みたいだね。彼女を守るようにプログラムされてるんだ)
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:16:28.67 ID:z3ZIt5ya0
__居住区


英玲奈「戻ったぞ」

「あら、早かったわね。侵入者さんは御しやすかった?」

英玲奈「物わかりのいい奴だ」

凛「…争ってる場合じゃないからね、あんじゅさん」

あんじゅ「あ、凛ちゃんだったか」



凛(仮眠室のベッドに横になってたあんじゅさん。気だるそうに身体を起こして私の方に向き直る)



あんじゅ「カンダーランドに残るんじゃなかったっけ?……もしかしてなんか大きな動きがあった?」

凛「うん。私を追跡してきた警官の絢瀬絵里がカンダーランドの独立を宣言したんだ」



英玲奈「ほう…あの絢瀬が」

凛「英玲奈さん、絵里ちゃんのこと知ってるの?」

英玲奈「絢瀬を賞金稼ぎから足を洗わせて警官にしたのは私だ」

凛「そうだったんだ。…でも絵里ちゃんの給与は全部カンダーランドの独立のための資金になる予定だったんだよ?」

あんじゅ「署長で収まる器じゃなかったかー。…まさに群雄割拠ね」



英玲奈「恐らく園田海未もPrintempsを内から掌握しA-RISEの残存勢力や絢瀬の独立国家と事を構えるだろう。内戦どころの騒ぎじゃなくなってきたな」

あんじゅ「こうしてまた衰退してくのね…。…まあ私はその先にあるものを見たいんだけど」

凛「…私は海未ちゃんを信じるよ」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:32:34.11 ID:z3ZIt5ya0
英玲奈「お前も花陽と同じようなことを言うのだな」

凛「…え?かよちんと?」

あんじゅ「海未ちゃんが作る世界を見たい、一緒に作りたいって」

凛「……そう言えばかよちんは…?あんじゅさんに着いていったよね…?」

英玲奈「………………」



あんじゅ「…花陽ちゃんはそこにいるわよ」

凛「え?」




凛(あんじゅさんのベッドの向かい側に、生命維持装置が繋がれた人が寝かされてる)




あんじゅ「そこの生体兵器のコントロールを取り戻すために、暴走したそいつに挑んで…」

あんじゅ「……仮死状態。ツバサと同じになっちゃったわ」

英玲奈「………………。…すまない」

凛「………………」



凛(その人の近くまできて顔を覗く。…よく知る人の、一番好きな表情が見えた)

凛(安らかな寝顔。遠い昔、守りたいと思った表情)

凛(…懐かしさや安心感と同時に、なぜかさびしさが押し寄せてきた)




あんじゅ「海未ちゃんも言ってたけど、凛ちゃんの大切な人なんでしょ?…また会いたいなら力を貸してあげるわよ?」

英玲奈「お前は休んでろ、あんじゅ。魔力は全然回復してないんだろう?」

凛「……かよちん」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:01:19.84 ID:z3ZIt5ya0
凛(私が感傷に浸ってるのを悟ってか、二人はこれ以上口を開くことはなかった)

凛(自分でもよく分からない感情が頭の中をグルグルして、その場で立ち尽くすばかり)

凛(でも、重い空気は開いた扉が外へ流してくれた)



「あんじゅ!英玲奈!無事だった!?」



凛(私より小柄で…でも、底知れない器の大きさを感じられるその人は、大きな声で仲間の名前を呼んだ)




英玲奈「うるさいぞツバサ。起きて早々騒ぐな」

あんじゅ「変わりはないみたいね。よかった、蘇生は成功よ」

ツバサ「なんで二人とも落ち着いてるのよ。侵入者よ侵入者!」

凛「あー、はい。侵入者です」

ツバサ「!!」



凛(古めかしいライフルをこっちに向けてる。…あんじゅさんが言ってたとおりあんまり融通のきかない人なのかも)



あんじゅ「武器を置きなさいってツバサ。凛ちゃんは敵じゃないわよ」

ツバサ「それは私が決める。盗賊団の首領星空凛。なんのつもりかしらないけど、私が相手よ」

英玲奈「……じゃあ私がお前の相手だツバサ。私の客人に手を出すなら」

ツバサ「…なんのつもりよ英玲奈。あんたのコミュニティに星空凛なんていたの?」

英玲奈「お前がグースカ寝てる間、巷の情勢は大きく変わった。…私たちを取り巻く環境もな」

あんじゅ「…力だけじゃもうどうにもならないくらいに、世の中終わってるわよ」

ツバサ「………………」




凛「……始めまして、星空凛です。あんじゅさんと英玲奈さんにはお世話になってます」

ツバサ「ごめんなさいね、私も動転してたみたい。綺羅ツバサよ、英玲奈のお客さん」




凛(武器を置いて握手を求めるツバサさん。…この人がA-RISEのリーダーか)

凛(…なんだか暑苦しい人にゃ)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:42:06.35 ID:z3ZIt5ya0
凛(あんじゅさんと英玲奈さんと一緒に、ツバサさんにこの国の情勢を簡単に説明した)

凛(魔法のこと、ラブカのこと、Printempsのこと、それを乗っ取ろうとする海未ちゃんのこと、カンダーランドにできた独立国家のこと、荒廃したA-RISEの街のこと)

凛(…ツバサさんはさっきまでの血の気の多い人格はどこへやら、冷静に事を分析して処理するリーダーっぷりを見せてくれた)



ツバサ「そう、だったのね…。私を目覚めさせたのは、あんじゅの魔法…」

あんじゅ「黙ってて悪かったとは思ってるけど、仕方なかったのよ。それより、これからどうするか、よね」

英玲奈「……私は高坂穂乃果を蘇生しに行く。止めるなよ」

ツバサ「…そんなに園田海未さんと対立したくないの?てか、どんな人なの?あんじゅ?」

あんじゅ「あんたにも穂乃果ちゃんにもない、独特の思想を持った人よ。この世界を本当に次のステージに乗っけるかもしれないって人」

英玲奈「星空だってその一人だ。園田海未の思想を信じて…あらゆる人に可能性を見出だす世界を作る。…それだけの力を持った人間なのだろう」




ツバサ「…でも、それじゃ戦いは終わらない」

凛「終わらなくていいと思ってるんじゃないかな?戦いが終わって支配する、されるくらいならお互いにせめぎ合ってる方が健全だってことだよ」

ツバサ「……それは、世界の衰退を意味するわよ?」

凛「そう思うなら海未ちゃんを打ち倒せばいい。…私は、心に希望を持てないなら平和や繁栄なんていらないから」



あんじゅ「…だそうよ?…私には何が正義かなんてわからないし、訪れた世界を楽しませてもらうことにするわね。…しばらく力も戻ってこないし」

ツバサ「あんじゅ…その享楽主義はどうにかならないかしらね…」

英玲奈「お前はどうする、ツバサ?A-RISEの残党をまとめて復権するか?」

ツバサ「…彼らがそれを望むなら。世界の繁栄が人間を救うと信じる人がいるなら」

英玲奈「…そうか」




ツバサ「…あなたはどうする?星空凛さん」

凛「…私は……」






>>384

1,英玲奈さんと一緒に高坂穂乃果さんを蘇生させるよ

2,あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?

3,海未ちゃんの行方を探すよ

4,………………
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 23:03:58.13 ID:ipMCX8Rd0
2
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 02:33:50.86 ID:l+6Yaarm0
2
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:36:04.40 ID:YiiwYtQR0
凛「あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?」

あんじゅ「それは構わないけど、私の魔力が回復するまでにはまだまだ時間がかかるわよ?」

凛「ラブカを使っても…?」

あんじゅ「…かなりの量が必要になるけど、できるわ。…でも、あなたはラブカを使うことに否定的だったじゃない」

凛「………………」




凛(…奪いとったラブカを使えば、あんじゅさんを回復させてかよちんを蘇生できる。関係のないたくさんの人の思いを使って)

凛(そしてかよちんは…たくさんの人をラブカを使って傷付けてきた。…こんなの、許されるはずがない)

凛(でも、……もう一度、かよちんに会いたい。人を傷付けることに抵抗のない魔導士じゃなくて、そこに寝てる私の大切な人に)

凛(…これはただの私のわがままだ。私欲のために悪を働く正義の敵の所業だ)

凛(………………)



英玲奈「星空凛、…悪を躊躇うな。その葛藤の間にもお前の助けを求めている人間が力尽きていく。お前の心は後悔に食い潰されていく」

ツバサ「…同意見ね。愛する人のためなら世界中の人間を敵にしてもいいと思わないと。正義なんて、愛の前じゃなんの価値もないのよ」

あんじゅ「あら、二人が人生相談してあげるなんて珍しいわね。自分に関係ないことには全然首突っ込まないのに」

ツバサ「…こんな思い詰めた顔してたらどうにかしてあげたくなるでしょ」

英玲奈「人の心を捨てたつもりはない。目の前の困ってる人間を助けるのは当たり前じゃないのか」

あんじゅ「あははは。これだからあんた達は面白いのよね」



凛「……お願いします、あんじゅさん。かよちんを…ホントの意味で救いたいんです」

あんじゅ「…オーケー。約束するわ」

英玲奈「…もう夜遅い。今日はここに泊まって、明日からにしろ」

ツバサ「大丈夫。星空さんとあんじゅなら。小泉花陽の心を解き放てるって信じてるわ」

凛「……はい!」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:44:48.03 ID:YiiwYtQR0





>>387>>391 で安価を取り、多かったキャラに視点を合わせます


1,海未&ことり

2,凛&あんじゅ

3,英玲奈&ツバサ

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 21:45:04.67 ID:Vgk5+R9/o
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 22:20:49.13 ID:hUBIzM3lo
1
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 01:40:33.60 ID:9B6aPB1oO
3
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 02:01:02.14 ID:NqJjutM70
1
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:21:42.99 ID:tZqUtoi5O
2
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:28:04.46 ID:bGbThljLo
同点は再安価か、それとも両方見れるのか
393 :1と2を順番に書いていきます [saga]:2016/08/02(火) 21:11:48.37 ID:ftlPAB6Q0
__ハーバラ・Printemps陣営地



海未(花陽と別れて、私とことりはハーバラまで戻ってきました)

海未(……ことりも私も様々な勢力から命を付け狙われる身。安息を得るには、敵にならない人間ばかりいる場所でなくては)

海未(私たちには平穏な時間が必要です。ことりが、自らの意志で私と道を共にすることを選んでくれるまで…)



海未「おはようございます、ことり」

ことり「おはよう、海未ちゃん。今日はどうするの?」



海未(Printemps勢力の詰所に到着したのは昨日の夜遅く。ことりの配下は何も言わずに寝床を用意してくれましたが…現在、Printempsと反乱勢力の抗争の状況は掴めていません)

海未(……このままPrintempsを乗っ取るつもりならば、私が前線に立つことで信頼を勝ち取りますが…)

海未(……私がここにいるのは、あくまでことりの静養のため。戦いに身を投じては、ことりが弑虐を止めることはないでしょう)



海未「反乱勢力と決着はついてないみたいですね…。あなたを休ませたいからハーバラまで戻ってきたのに…」

ことり「海未ちゃん、私は戦うよ。海未ちゃんの力になれるならPrintempsだって踏み台にさせてもいい」

海未「……いいえ。ことりが戦う必要はありません。あなたの手を汚させたくないのです…」

ことり「でも、海未ちゃんの力になりたいの…!」



海未「あなたの力を、私は御せません。あなた自身もどう力を振るえばいいかわかっていない」

ことり「!!それは…!」

海未「…だから、見極めさせてください。私がことりに何をしてもらえばいいのかを」

ことり「……わかったよ…海未ちゃん」



海未(誰かのためなら不可能を可能にしてしまうことりです。ことりと、その手勢の采配を誤れば…)

海未(…改めて、私は手に世界の流れを変える鍵を持っているのだと自覚しました)




ことり「…とりあえず戦線の報告だけど、反乱勢力側に裏切り者が出たみたいで部隊は混乱してるみたいだよ」

海未「裏切り者…。こちらに寝返ったのですか?」

ことり「ううん。独立したって言った方がいいかな。…とにかく、今日はたぶんあっちは攻めてこないと思う」

海未「…好都合ですね。戦う必要がなくなるのですから」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/02(火) 21:13:45.62 ID:ftlPAB6Q0


ことり「それと…ちょっとヘンな情報なんだけど」

海未「変?」

ことり「反乱勢力の部隊に同じ顔の人がたくさんいたって報告が、こっちの隊員さんからあがってるの」

海未「同じ、顔…?」



海未(…なぜだか背筋に悪寒が走りました)

海未(クローン…?…いえ、実用できるくらいの技術はないはず…)

海未(………………。…これは調べておく必要がありそうです)



海未「…それについて調べてみましょう、ことり」

ことり「うん」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:11:00.97 ID:R0BfkbO+0
__ハーバラ・緩衝地帯



海未(同じ顔の人間の手がかりを求めて、バリケードの乱立する市街地にやってきました)

海未(ここはPrintemps側とA-RISE側の陣営の丁度間にある場所。拠点にするにはあまりに敵に近いため、どちらも手が出せない緩衝地帯になっています)

海未(ですが、相手の拠点に攻め入るならここで準備しているはず。仮に攻めるつもりがなくても偵察くらいはいるでしょう)

海未(…一般人を装って聴き込みをしますか)



海未「ことり、あなたは偵察部隊と合流してください。私がA-RISE側から聴き込みしますので」

ことり「…気をつけてね。海未ちゃん、一応賞金首だし…襲われるかも…」

海未「…その時は助けてくださいね?」

ことり「任せて、海未ちゃん」




海未(人の気配のないゴーストタウンで車両の駆動音はよく聞こえます。Printemps側の部隊配置はことりから聞いてるので、それに載ってない車両の持ち主は間違いなくあっち側でしょう)

海未(何気ない感じで車両に近づいて運転席を覗きます)



「……あれ?海未ちゃんじゃん!」

海未「!あなたは!」

「久しぶりー!園田さん!」

「全然連絡取れないからまずいことに巻き込まれたのかと思ってたよ!」



海未(…古き学友のヒデコ、フミコ、そしてミカ)

海未(こんなところで顔を合わせるとは思ってもいませんでした)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:41:14.79 ID:R0BfkbO+0

海未「あなた達こそ!どうしてこんな危ない場所に!?」

フミコ「…穂乃果を、探してるんだ。あの日以来ずっと行方知れずで…」

ヒデコ「…あれだけこの国を変えようと必死だったのに…。…クーデターを成功させたのはことりちゃん…」

ミカ「…穂乃果の掲げた理想は、どこに行っちゃったのかな…?」



海未(…彼女たちは穂乃果を裏からサポートしていました。資材調達や情報収集、他にも私の知らないところで活躍しているのでしょう)

海未(…穂乃果の友達だから、の一言で行動してしまう彼女たちは、穂乃果と計り知れない絆で結ばれているということです)

海未(……穂乃果の安否を確認したいのも当然の理屈でしょう)



ミカ「園田さん、穂乃果がどこにいるか知らない?」

海未「……詳しい場所までは知らないですが、恐らくオトノキのどこかにいると思います」

ヒデコ「ホントに!?」

海未「…ことりが言ってましたので、間違いないかと」

ミカ「ことりちゃん、かぁ…」



海未(ことりの名前を出した途端、三人は視線を下げて暗い顔をしました)

海未(…ことりの…Printempsの支配体制に不満があるのでしょうか…?)



フミコ「…どうして穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんで活動してたのに、最終的に成功したのはことりちゃんなのかな…」

ミカ「穂乃果がやるから、私たち応援してきたのにな…」

ヒデコ「…何か、裏であったんじゃないのかな…」

海未「………………」




海未(…私と穂乃果とことりの間で何か仲違いが起きた、と推察しているわけですね…)

海未(…そして、穂乃果は追い落とされことりが頂点に立っている。それがあまりお気に召していないというのでしょうか)

海未(……真実を話すべきなのでしょうか?)







>>398 選択

1,ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です

2,うまく話をまとめられれば、彼女たちを仲間に迎え入れられます

3,私が語るべきことではないです
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 10:35:44.84 ID:Es6KM4Hf0
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 14:43:38.41 ID:pQ9Z2ZT7O
1
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/15(月) 22:05:37.11 ID:cGm+1epB0
海未(ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です)



海未「…穂乃果は、私の命を奪おうとしてきました。…私が敵になるとわかってしまったからでしょう」

フミコ「え…海未ちゃんを…?」

海未「はい。…穂乃果は一刻も早く支配体制を崩壊させたかったのでしょう。…やってることは体制側の人間と変わりませんが」



海未「…私もそのまま終わるわけにはいかなかったので、……穂乃果を殺めました」

ミカ「……そんな…」

海未「…しかし、お互いに力を使い果たして…穂乃果は今でも意識が戻っていません」

海未「…あの日のクーデターは、ことりと…花陽がA-RISEを打ち倒し実権を掌握しました」

ヒデコ「そう、だったんだ…」



海未「…知っての通り、ことりには体制を仕切る統率力はありません。…この混乱の原因は、私と穂乃果にあるのです」

フミコ「…海未ちゃんは、どうしたいの?責任を負うの?」

海未「……私を信じる仲間のためにも、…革命を続けます。求めた結果が得られるまで」

ヒデコ「そっか…」



ミカ「…ありがとう、園田さん。何があったか知れて安心したよ」

ヒデコ「尚更穂乃果のこと、ほっとけなくなったね。…今の海未ちゃんを見て、穂乃果は何を思うかな」

フミコ「穂乃果に聞いてみなくちゃね!」

海未「…私の前に立ちはだかるなら、何度でも戦います。私の中に芽生えた穂乃果の理想を共有したいなら、喜んで手を取ります」

ミカ「穂乃果に伝えておくよ。園田さんが思い出と一緒に待ってるって」

フミコ「悔しいけど、穂乃果の一番の理解者は海未ちゃんだね」

ヒデコ「…だから、二人が争ってほしくないよ。…私の勝手な感想だけど」

海未「…その気持ちに応えられるよう、努力します」

400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 16:24:22.63 ID:XVE9G4WSO
>>400ゲット
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:33:26.29 ID:ESCruHpU0
海未「…ところで、皆さんは同じ顔の人間があちこちにいるという噂は知ってますか?」

ミカ「…そっち側でも噂になってるんだ」

ヒデコ「まあ、敵側からしてみれば不気味だしね」

海未「…?含みのある言い方をしますね」

フミコ「……実はね…」



フミコ「あの技術を確立して反抗勢力に提供したのは私たち…なんだ」

海未「……え?」

ヒデコ「……事の始まりは穂乃果の提案だった。『私たちの勢力って、人手が全然足りてないよね。…ラブカを使ってロボットみたいなのを作れないかな?』って」

ミカ「ラブカは人の想いの結晶。意志の力があればものを動かすことができるんだ」

フミコ「でも、ロボットを動かす駆動機関なんて専門外だし、人手として使える素材がなかったし」



海未「……では、同じ顔のあれは…?」

ミカ「……A-RISEの統堂英玲奈さんは、クローンの研究をしてた。とはいえ、成果は芳しくなかったみたいだけどね。パワードスーツを組み込むことでようやく操作できたとか」

ヒデコ「A-RISEがいなくなった後、その研究機関を偶然見つけて、…丁度いい器だと思ってラブカを持たせたら、…人格が発現したのよ」

海未「…それは……」

ミカ「確かに倫理観に反することだと思うよ。けど、発現した人格はラブカにされた人の意志そのものだった。…ただ使い捨てられるよりいいんじゃないのかな…?」



海未(…借り物の肉体に、切り離された魂。…異形と呼ぶ他ありません)

海未(…個人的には嫌悪感がありますが…今重要なのはそれではありません)

海未(統堂英玲奈が作ったクローンということは、兵力として使えるクローンということ。身体能力は驚異的なもののはずです。そしてラブカを核として動くということは、魔法を操ることができるということ)

海未(…Printemps側はかなり不利な戦いを強いられます)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:35:13.11 ID:ESCruHpU0

海未「……なぜ、A-RISE側に技術提供を?穂乃果の敵のはずですよ?」

フミコ「…ことりちゃんを完全に信頼するのは…できないから、かな…」

ミカ「…このままことりちゃんの勢力に支配されたら、何も変わらないよ」

ヒデコ「……穂乃果がやることに意味があるんだからね」

海未「………………」



海未(…ことりへの抑止力として、バラまいたのですか。…まあ、穂乃果ならその災いの芽をものともせず進みそうですが)

海未(しかし、私にとってはかなり厄介な存在ということがわかりました)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/05(月) 23:08:32.17 ID:mrk7w/PF0
海未「……色々教えていただいて、ありがとうございました。…私はこれで」

ヒデコ「海未ちゃん。…海未ちゃんはこれからどうするの?…やっぱり、ことりちゃんのところに戻るの…?」

海未「…はい。穂乃果がいない今、ことりの側にいられるのは私しかいません。…一人にさせたら、取り返しのつかないことになります」

ミカ「……やっぱり三人揃ってないとダメだよ。今の園田さん、無茶してる」

海未「……はい。私は無茶することでしか事を成せない不器用者ですから」

フミコ「海未ちゃんばっかり苦難を背負う必要はないよ!……私たちと一緒に、穂乃果を助ける方法を探そうよ…!」

海未「………………」



海未(…穂乃果が……私の信じた穂乃果が戻って来たなら、ことりも道を踏み外すことはないでしょう)

海未(それは甘美で理想的な状況です。今の私が欲する未来です)

海未(……そうなれば、今まで積み上げてきた私だけの信念は溶けてなくなります。花陽と、凛と、希と。真姫や絵里やにこ、それからあんじゅがくれた“園田海未”は消え去ります)

海未(……私は“穂乃果の戦友”に戻ることになります)

海未(……私の心は…どちらを求めているのですか…?)





>>405

1,……あの頃に戻りたい。穂乃果と、ことりと、笑い合える時間に

2,…私を待っている人は、穂乃果とことりだけじゃありません

3,私は越えなければなりません。高坂穂乃果を
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 10:21:50.11 ID:JacudnP2O
2
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:19:14.93 ID:H4inI61A0
2
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:08:16.20 ID:246i3woG0
海未「…私を待っている人は、穂乃果とことりだけではありません」

海未「私が作る世界を見たい、という仲間がたくさんいるのです」



ミカ「…そっか。もう、穂乃果の従者はやめたんだね」

ヒデコ「…海未ちゃんがリーダーの組織か。…案外穂乃果以上にうまくいくのかもね」

フミコ「…頑張ってね、って言いたいところだけど…穂乃果と敵対するなら応援できないかな…」

海未「ええ、わかってます。敵は叩き伏せて、仲間は導きますから」


海未「…穂乃果も、私の仲間にしてみせます」





海未(…それしか、穂乃果を殺めずにすむ方法がないですから)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:44:29.35 ID:246i3woG0
海未(ヒデコとフミコ、ミカはオトノキへ向かうと言って、車を出しました)

海未(花陽たちが穂乃果の蘇生に向かっているとは伝えてあるので、もし鉢合わせても…血腥い争いは避けてくれるでしょう)



海未(…情報は手に入れましたが、クローンにどう対処すればいいかは別の問題です。もう少し詳しく調査する必要がありそうです)

海未(……ことりと合流し、A-RISEの研究機関を調べてみますか)






海未「ことり、今戻りました」

ことり「海未ちゃん、おかえり」

海未「…どうしたんですか?そんな困った顔して」

ことり「なんかね…A-RISEのメンバーの目撃情報があってね」

海未「A-RISE?あんじゅならあの時いたじゃないですか」

ことり「そっちは問題ないと思う。今凛ちゃんと一緒に行動してるみたいだし」



ことり「…問題は綺羅ツバサと、統堂英玲奈。姿をくらましてたけど、さっきオトノキの方に向かったって…」

海未「……!」



海未(…とうとう動き始めましたね。…ツバサの蘇生は上手くいったということでしょうか)

海未(…しかし、なぜオトノキへ…?まさか…穂乃果を……!?)



海未「ことり、花陽は一緒にいましたか!?」

ことり「ううん。二人だけみたい。凛ちゃんのとこにもいないよ。…さっき連絡してみても応答しなかったし」

ことり「…A-RISEに報復されちゃったのかな…」

海未「っ…!」



海未(……花陽がついてないということは…蘇生させた後、…始末したということでしょう…)

海未(そして、次の標的は…穂乃果)

海未(…止めなければ、穂乃果も…)



海未(…手遅れになる前に、動かなければ…!)





>>409

1,A-RISEの二人を追いかけます!穂乃果が危ない!

2,凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!

3,まだ花陽を助けられるかもしれません…!A-RISEの施設を強行調査します!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 20:49:59.95 ID:qFHtiBZd0
ンミチャン!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 00:49:51.88 ID:58H00lotO
2…かな?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/17(土) 02:14:27.64 ID:C/CBru3x0
2
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 22:45:47.54 ID:NJOIpwbU0
海未「凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!」

ことり「そうかもしれないけど…。凛ちゃんは今通信車両に乗ってないよ?どうやって連絡とろうかな…」

海未「盗賊団から離れて行動してましたか…面倒なことになりましたね…」



海未(磁気嵐のせいで、携行できる通信機器はせいぜい視認できる範囲くらいでしか機能しません。キャンセラーのついた電子戦用の機器でようやく長距離の通信が可能になります)

海未(凛とあんじゅとコンタクトをとるには…直接行くしかないようですね)



海未「…直接会いに行きましょう。A-RISEの通信機器を使わせてもらった方が、後を追うより確実です」

ことり「わかったよ、海未ちゃん」



ことり「凛ちゃんとあんじゅさんは…官邸跡地にいるって報告があったよ」

海未「距離はそこまで離れていません。すぐ向かいます」



海未(凛がなぜあんじゅとともにいるのか、一緒に行動していた希はどうしたのか、色々聞きたいことはあります)

海未(…ですが、穂乃果が亡き者になるかもしれないという焦りが足を早めました)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:46:04.84 ID:NJOIpwbU0
※視点が凛に切り替わります



__ハーバラ・旧官邸地下シェルター区画




凛(あんじゅさんの状態はあまり良くないみたいだった。魔力もそうだけど、体力的にもかなり疲弊してるらしい)

凛(自分自身が持つ魔力がそもそも少ないのに、ラブカで無理矢理増幅して魔法を扱ってるんだからね…。身体に負荷がかかるのは仕方ないよね…)

凛(……そんな状態でまたラブカで魔力を無理矢理注ぎ込んだら…。…あんじゅさんが、壊れちゃう)

凛(…やっぱり元気になってもらうのが一番だと思うから、ここでかよちんとあんじゅさんのお世話をすることにした)



あんじゅ「悪いわね…こんな不甲斐ない始末で」

凛「気にしないでいいよ、あんじゅさん。もう私たち、仲間でしょ?」

あんじゅ「…そうよね。仲間よね」

凛「そうそう。あんじゅさんにはやってもらわなきゃいけないことがあるから、その他の身の回りのお世話は凛に任せるにゃ」

あんじゅ「ふふ、こき使う気なのね」



あんじゅ「まあ、セキュリティはあの生体兵器がやってくれるし。凛ちゃんにやってほしいのは足りなくなった物資の調達かしらね」

凛「…うん。盗賊団のメンバーに言えば持ってきてもらえると思う」

あんじゅ「便利な配送サービスなことで。盗賊やめて運送業やればいいんじゃない?せっかく資本は揃ってるんだし」

凛「平和になったら考えてみるよ」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:47:03.67 ID:NJOIpwbU0
あんじゅ「……暇そうにしてるわね、凛ちゃん」

凛「だって、炊事お掃除洗濯、なんでもあの生体あさんがやっちゃうんだもん」

あんじゅ「英玲奈の遺伝子ね。ツバサも私も家事はからっきしだもん」

凛「実は凛もにゃ…」

あんじゅ「…じゃ、そんな凛ちゃんにお仕事をあげるわね」

凛「?」

あんじゅ「地上にある屋敷から、ここのコンピュータのアクセスプログラムを持ってきてほしいのよ」

凛「アクセスプログラム?」

あんじゅ「うん。アクセス権限が英玲奈にしか与えられてないから、動かせないのよね。通信を取りたくても取れないから、不便でしょ」

凛「…そうだね」

あんじゅ「たぶん英玲奈の部屋のどこかにあるはずだけど」

凛「……たぶん、同業者がいるにゃ。火事場泥棒ってやつが」

あんじゅ「下着泥棒とかだったら最悪ね。できれば私の部屋のものも持ってきてほしいけど」



凛(……でも、私がここを離れていいのかな?)

凛(例えば、生体兵器がコントロールを失ってあんじゅさんやかよちんを襲うことだってあり得るし…)

凛(刺客がセキュリティを掻い潜ってくるかもだし…)



>>415

1,すぐ戻ればいいよね!行ってきます!

2,不測に備えて待ってるにゃ。通信はこの街のメンバーのを借りるよ

3,ツバサさんと英玲奈さんが帰ってきてからでもいいんじゃない?
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:33:20.06 ID:H09VlVRJO
来てたか。安価下
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:44:49.94 ID:hBgBmMjEO
2が安定っぽいけど……

1で
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:46:44.70 ID:3mRK73soo
たまには冒険しよう
1で
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/04(火) 22:20:40.58 ID:zLppQy+a0
凛「すぐ戻ればいいよね!行ってきます!」

あんじゅ「お願いね、凛ちゃん。端末に施設のマップデータを送ったから、それで場所を確認してね」

凛「うん!」



凛(…すぐ戻るとは言ってみたものの、やっぱりここはA-RISEの秘密が隠された施設。探索したくなるよね。だって、私は盗賊だよ?)

凛(他の同業者に漁られる前にその秘密を回収するのもいいよね)



凛「さて…どこへ行こうかな」






>>419

1,研究区画かぁ。あの生体兵器の秘密がここに…?

2,官邸にも倉庫があるんだ。何か面白いものがあるかも

3,ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね

4,へへ、凛があんじゅさんの部屋を漁ってやるにゃ…

5,ううん、やっぱりプログラムをすぐ取りにいこう


・コンマ一の位偶数で野党と遭遇
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 22:29:22.17 ID:CdMwfI3bo
3
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 04:58:12.38 ID:h9QX5/y7O
3
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/08(土) 22:40:07.45 ID:Q2OQK/570
凛(ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね)

凛(冒険して面白いのはそういう場所にゃ。行ってみよう)






__官邸・ツバサの部屋




凛「ここだね。ツバサさんの部屋」

凛「…ダイヤル式の錠なんて、今時なかなか…。…ツバサさんらしい、懐古趣味だにゃ」

凛「まあ、私の得意分野でもあるんだけどね」



凛(いくらツバサさんとはいえ、こういう専門分野の知識はないよね)

凛(私はこのタイプの錠は何度も開けてるし、手順に従ってやれば必ず開くにゃ)

凛(多少時間はかかるかもだけど、今私の邪魔をするのは同業者くらいだし)

凛(…とか言ってる間に解錠できちゃったよ。…1のゾロ目とか、裏の裏をかいたつもりなのかな…?)



凛「よし、わくわくしてきた!ツバサさんの秘密、絶対つかんでやるにゃ!」

「ごくろうさん。どこのシマの人間か知らないが、礼を言っておくぞ」

凛「!!」



凛(どうやら物陰から私が解錠するのを待ってたらしい。こずるいヤツにゃ)

凛(ここらへんをシマにしてる反社会組織の連中みたいだけど…)

凛(……どうしようかな?)





>>422

1,そうなんだ。じゃあ、私の用事が済むまで待っててね

2,ふーん、まあいいや。私は別のとこ漁らせてもらうね

3,……私のこと、知ってる?
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:41:47.30 ID:7gFQUTRvo
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:53:57.60 ID:ZWdxGqlf0
3
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 05:34:56.97 ID:lY/a1IWlO
凛が自分のこと私って言うのって興奮するな
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:01:08.33 ID:e3IiucHK0
凛「……私のこと、知ってる?」

「は?」

凛「黄色い靴の盗賊団って、聞いたことないかな?」

「…お前がそれだとでも言ってるのか?警察や軍すら壊滅させられなかった、あの星空凛の」

凛「ご本人だって言ったら、どうする?」

「………………」



凛(…相手はウソかホントか判断に困ってるみたいだ。ホントなら、私の仲間との抗争は免れないし)

凛(ま、どちらにしても無力化はさせてもらうけど)



「…いや、こんなところにいる訳が…」

凛「続きは夢の中で考えるといいにゃ」

「…!!なに!?」



凛(重りのついたワイヤーを投げつけて隙だけの相手に絡ませた。その後、もらったラブカを強く握りしめてみると…)



バリバリバリ



「ぎゃぁぁぁあ!!」

凛「すっごい電撃…。これが凛の魔法…」



凛(死にはしないけど、意識を奪うくらいの電流が流れた。…これは便利かも)



凛「…さて、ツバサさんの部屋を物色しよう」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:23:25.33 ID:e3IiucHK0
__ツバサの部屋



凛「これは…なかなかお金になりそうなものばかり…」



凛(アンティークのついた家具とか、手入れの行き届いた蓄音機、ラックにかけられた木材と鉄の銃などなど。あっちの退役した兵士が隠居してる屋敷みたいな雰囲気だ)

凛(……あまり大量の荷物は持って帰れないから、ツバサさんの一番大切そうなものを探そう)



凛「フォトフレーム……あ」

凛「あんじゅさんと…英玲奈さん。…たぶん政権が樹立する前の写真にゃ…」



凛(…A-RISEのメンバーは、最初は海未ちゃんみたいに革命家として活動してたって聞いたことがある)

凛(軍の叩き上げ隊長のツバサさん、敏腕デカの英玲奈さん、出所不明のあんじゅさん。三人がクーデタを起こして国を乗っ取ったんだっけ)

凛(すすと返り血で汚れた笑顔の三人を見ると……)



凛「……ううん。海未ちゃんは違うよ。海未ちゃんは…ツバサさんたちみたいにはならない」



凛(……海未ちゃんの作る国は、…かよちんみたいな人を増やす国じゃない)

426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:41:02.01 ID:e3IiucHK0
凛「…さて、棚の中はっと」

凛「……?何かの報告書?」



凛(執務用の机の中に、いくつか文書が入ってた。…重要機密ってやつじゃないかにゃ?)



凛「……中継電波塔建設計画…こっちは…カンダーランドにおける非科学的技術使用者の抑圧…」

凛「……黄色い靴狩り…こわいこわい。…オトノキの反政府組織の調査報告…海未ちゃんのことかな?」

凛「……生体兵器による治安維持…。…これはマズイやつにゃ」



凛(さらっと目を通したけど、表沙汰にすると国家転覆の危機すら有り得るブラックな活動が多々あった。いや、もう転覆しかけてるんだけど)

凛(……もしツバサさんがまた実権を握った時に使えそうだから、これは拝借するにゃ)

凛(ヘンな連中に秘密をばらされるより、いいでしょ)

427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:55:21.46 ID:e3IiucHK0
凛「さて、一通りは見たかにゃ」

凛「どれをおみあげにしようかなー?」



凛(持って帰れそうなものはあまりなかったにゃ。部屋の家具とか設備ばっかで、手荷物が全然ないんだもん)

凛(あまり荷物を増やしたくないし、一つに絞ろう)






>>429

1,A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね

2,このライフル…たぶんツバサさんが愛用してたヤツにゃ

3,IDカード…地下の施設で使えないかな?

4,……やっぱ下着とか、プライバシーに係わるものは持ち帰るべきだよね?
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 21:58:30.62 ID:W7ltYhhKo
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 22:55:54.69 ID:ovm6MUABO
1
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 23:45:53.79 ID:ct6JtSS6o
いいぞ面白い
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 01:06:11.40 ID:xv7KzCNC0
凛(A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね)

凛(…こんな世の中でも、一番大切なのは人との絆だよね)

凛(だから、これにするにゃ)





凛「うーん。この後はどうしようかな?もう少し探索を続けようかな?」







>>433

1,あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね

2,英玲奈さんの部屋に行ってさっさとプログラムをとってこよう

3,やっぱり倉庫からお宝のにおいがするにゃ

4,研究区画で危ないデータを頂いておくかな

5,…外に出て海未ちゃんを探しても、いいよね?

・コンマ一の位偶数で何者かと遭遇
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 01:12:57.66 ID:6aalfVxro
迷うなこれは
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 02:24:04.75 ID:11FIIy3V0
1
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:27:49.84 ID:Egd2MM640
凛「あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね」

凛「ツバサさん以上に謎の多い人だし、何か重大なことを隠してるかも」

凛「…よし、あんじゅさんの部屋を探ろう」





____あんじゅの部屋


凛(…あんじゅさんの部屋の扉に鍵はかかってなかった。…不用心だにゃ)

凛(これなら苦労なく侵入できる、と思ってノブに手をかけると…)



バチッ

凛「にゃ!!電気!?」

凛(…おかしい。私のグローブは絶縁だし静電気は起こらないはずなのに)

凛(…扉自体に魔法がかかってるのかな?そうなると侵入はできないかな)



凛「…侵入口がなければ作ればいいにゃ。丁度便利そうな魔法が使えるし」

凛「…まさか、部屋の壁にまで魔法はかけてないよね?」


凛(短剣に電気を這わせて扉の横の壁に突き刺すと、ゆっくりと貫通した。電熱で焼き切った感じかな)

凛(…どれだけの電力なんだろうね、私の魔法)




凛「…ふう。一丁あがりにゃ」

凛(私一人が入れるくらいの小さい穴を空けて、くぐり抜けたらロープで通せん棒をしておいた。またヘンな連中に妨害されてもアレだし)

凛「さて、ガサ入れガサ入れ♪」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:54:52.06 ID:Egd2MM640
凛(…予想通りというか、あんじゅさんの部屋はなかなかファンシーな趣味をしてるにゃ。パステルカラーで統一された家具やカーペット、クッションやぬいぐるみもたくさん)

凛(…けど、片付けができない性格なのか生活ゴミや脱ぎ捨てられた服が散乱してる。…見せしめに持ち帰ってあげようかな)



凛「…なんだろう。あのぬいぐるみから視線を感じるんだけど…」

凛「………………」

凛(気になってそのぬいぐるみを手にとってみると、突然色が抜けて雪だるまみたくなった。とっさに手を放して短剣を構える)



凛「な、なに!?」

『…にゃ?』

凛「にゃ…?」


凛(聞こえた声と共に、ぬいぐるみはフェルトをまとって新しい形をとった。オレンジの短髪、無邪気な笑顔、黄色の足元…)

凛(……これって、私…?)



凛「………………」

『ふう、大復活にゃ!…にゃ?』

凛「だ、誰!?何者!?」

『うーんと、あなたの魔力をもらって再起動しました、あんじゅさんの魔動人形だにゃ!』

凛「……あんじゅさんの?」

『うん。あんじゅさんが帰ってこないから電池切れしちゃったけど…これで会いにいけるにゃ!』

凛「……そっか」



凛(…特に害はなさそうだから、持って帰ろう。自分で歩いて動けるみたいだし)


436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:09:20.15 ID:Egd2MM640
凛「…私は星空凛。あんじゅさんに頼まれて必要物資を回収にきたの」

『そうなんだ…。それならお手伝いするにゃ!』

凛「え?」

『あんじゅさんとその仲間のお手伝いをするのが使命なの。そうやって作られたからね』

凛「…もしかして、あんじゅさんのお手製?」

『うん!ラブカと中の針金で動いてるのにゃ!』

凛「なるほどね…。…でも、その見た目は?なんで私に似てるの?」

『ラブカに宿る魔力で姿が変わるように細工されてるにゃ!あんじゅさんの遊び心だにゃ!』

凛「それは…面白いね」



凛(…思えば、変身する前は英玲奈さんに似てたかも)



凛「キミの名前は?名前がないと呼びづらいにゃ」

『うーん。前はえれなって呼ばれてたにゃ!けど、えれなって呼ぶ度に英玲奈さんも振り向いて、あんじゅさんが怒られてたにゃ!』

凛「…まあ、そうなるよね」

『うん、じゃあ今度は“りん”にするにゃ!魔力をもらった人の名前にするのが通例だし!』

凛「……そうだね」



凛(……紛らわしいことになりそうだけど、それはそれで面白そうだし、いっか)
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:42:24.88 ID:Egd2MM640
凛「…さて、大事なものを探さないと」

りん『にゃ!』



凛(ベッドの上に端末があったにゃ。…どんな情報が残ってるかな)



凛「…磁気嵐の根源……仮死からの復活……。…魔法はそのために…?」

凛「……なんだろ、これ?地図の上から…何の紋様だろう…?…魔方陣ってやつ…?」

りん『それは磁気嵐を遮断する魔法にゃ!莫大な魔力が必要だけどね!』

凛「……そんなこと、ベラベラしゃべっていいの?」

りん『にゃ……』

凛「……聞かなかったことにしておくにゃ」



凛「……?古い拳銃が二丁?」

凛(およそこの部屋に似つかわしくないものがベッドの隣の棚に入ってた。自衛用とも思えないし)

りん『それ、英玲奈さんとツバサさんが一丁ずつくれたものにゃ!昔使ってたものだよ』

凛「………………」



凛(これは、思い出のつまった宝物なのかな…)



凛「……これは、契約書?……高坂穂乃果?」

凛(……外国の言葉で書かれた契約書だけど、サインはあんじゅさんと高坂穂乃果の文字。……マズイものを見つけた気がするにゃ)

凛(……これも回収にゃ)




凛「さて…他には……剣の鞘?」

凛(…そういえばあんじゅさんは剣を持って戦ってたっけ)

凛(……?あれ?あの剣って、どこから取り出したの?魔法で取り出したのかな?)


りん『その剣を鞘から抜いた時に、魔法はこの世に解き放たれたにゃ!』

凛「え?」

りん『ラブカの剣が抜かれれば魔力が世界を覆うし、納めれば魔力は消え去るにゃ!』


凛「……この剣って、持った人にすごい魔力を与えるの?」

りん『うん!』



凛(…つまり、この剣をあんじゅさんが抜いたからA-RISEが台頭したし、戦乱の世が始まったと)

凛(……いざというとき、役立つかも。この鞘)

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:52:17.66 ID:Egd2MM640
凛「さて、どれを持ち帰ろうかな。身重になるのもしゃくだし、どれか一つにしよう」

りん『選ぶにゃ選ぶにゃ!』



>>440

1,やっぱりこの拳銃かな…思い出の品だもんね

2,この端末にもあんじゅさんの役に立つ情報があるかも

3,魔剣の鞘…隠し持っておこう

4,お望みどおり服を持っていこうかにゃ、脱ぎ捨てたやつをね!

5,…ラブカが大量にあったけど、やっぱり回収しておこうかな
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:43:36.35 ID:hZuYOfRnO
5
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:39:43.16 ID:MWsR1fvnO
3
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/04(金) 21:52:30.52 ID:fmtJebtP0
凛「魔剣の鞘…隠し持っておこう」

凛「…あんじゅさんから剣を奪って鞘に納める時が来るかもしれないし…」



凛「…ここはもう用済みだね。…まだ探索を続けようかな?」





>>443

1,さっさと英玲奈さんの部屋からプログラムを入手して帰ろう

2,研究区画で生体兵器の情報を探ろう

3,倉庫に何かある気がするにゃ…

4,…やっぱり海未ちゃんを探しにいこう

5,……希ちゃんを連れてくれば、かよちんを助けられる…のかな…?
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 22:04:55.93 ID:Ou+/vevZ0
3
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 18:33:46.80 ID:LxVsCoGg0
3
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 23:59:22.29 ID:Psv8N6MD0
凛「倉庫に何かある気がするにゃ…」

凛「使えそうな物資が見つけられるかもだし…持ち帰れなくても後で回収すればいいし」

凛「見るだけ見ておこう」

りん「にゃー」





凛「…ん?開いてる…」

凛「…というか、物色中かな」



凛(倉庫の扉は開いていた。一足遅れかな?)

凛(……まだ物音がするけど、仕掛けようか、それとも待ち伏せするか…)





>>446


1,面倒にゃ、叩いて黙らせるよ

2,待ち伏せして確実に無力化しよう

3,脅し半分で説得しよう

4,りん…キミなら注意を引けるよね
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:04:29.02 ID:C3P2so52O
2
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 22:17:30.67 ID:jgQQ9Jek0
2
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 21:53:09.71 ID:QCpjh6ZP0
凛「待ち伏せして確実に無力化しよう」

凛「それまでは扉の裏で待機にゃ」



凛(どこの勢力の人かは知らないけど、私と同じ場所に潜り込んだのが不運ってことで)

凛(ワイヤートラップで拘束させてもらうよ)



「………………」

凛「………………」



凛(扉の向こう側から気配がする。たぶん一人だ)

凛(足音が近い。もう出てくるかにゃ?)



ガタン



凛「にゃ!?」



凛(半開きの扉は閉じられて内から鍵を掛けられた。その数秒後には窓ガラスを割る音が聞こえた)

凛(やられた!あっちも気づいてた!)

凛(でもなんで…?音も消してたはずなのに…)

凛(…もしかして、魔力を感じ取られた…?)



りん「中にいた人、なかなかの魔力を持ってたにゃー」

凛「やっぱり…。…魔法も考え物だね」

りん「りんは魔力を追跡できるけど…どうするにゃ?」

凛「…どうしようかな?」




1,…追うよ!大事なものが盗み出されたかもしれないし!

2,また先を越される前に、英玲奈さんの部屋のプログラムを取得しよう

3,研究区画のデータを他の誰かにとられるのはまずいよね…



448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 21:54:35.19 ID:QCpjh6ZP0
>>450安価選択1,2,3で
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 11:50:20.78 ID:qUWQM8uh0
1
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 10:47:28.84 ID:Qvnjr05F0
1
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/16(水) 22:18:40.46 ID:5FJogA5n0
凛「追うよ!大事なものが盗み出されたかもしれないし!」

りん「にゃ!ヤツは正面ゲートの方に行ったにゃ!」

凛「うん!いくよ!」



凛(来た道を引き返して正面ゲートまで突っ走る。幸い相手の足は速くないみたいで先回りできそう)

凛(罠を仕掛ける時間はないけど待ち伏せはできるね)



凛「さて、どんな命知らずが潜り込んだのかにゃ?」

「あ…凛ちゃんだったか、やっぱり」

凛「!!ことり、ちゃん…!?」



凛(なんでことりちゃんがここに…?A-RISEにとどめを刺しにきた…?)

凛(ってか、海未ちゃんは一緒じゃないの…?…ことりちゃん一人だとキナ臭いにゃ)



ことり「ねぇ凛ちゃん。ここの地下施設の入り口を教えてくれないかな?けっこう迷子になっちゃったんだよね」

凛「…海未ちゃんは?」

ことり「海未ちゃんも入り口を捜索中だよ」



凛(海未ちゃんもいるんだ。…けど、いまいち信憑性がないなぁ)

凛(…騙し討ちの可能性もあるし、無力化してから海未ちゃんを探してもいい、かな…?)



凛「どうしてここに?A-RISEに何か用があるの?」

ことり「そうだね…穂乃果ちゃんが危ないから、ちょっとお手伝いしてもらおうと」

凛「…?」



凛(どういうこと?穂乃果ちゃんが危ない?)

凛(…穂乃果ちゃんの生命維持がもう限界近いから、急げってことなのかな…)

凛(……だとしたら、狙われてるのは…私?)



凛「……どちらにしても、ことりちゃんは信用できないにゃ。あなたのことは全然わからない」

ことり「…こうしてる間にも、穂乃果ちゃんが危ないの。言わないなら力ずくで聞き出すけど、いいかな?」



凛(……あっちも全然私を信用してないね。経歴が盗賊だし)

凛(…懐柔するか、力ずくか。難しいとこだね)




>>453

1,海未ちゃんのところに連れていって更正させないとね!

2,やめようよ、私もことりちゃんも海未ちゃんの仲間だよ?

3,取引しよう。かよちんの蘇生を手伝ってくれるなら、私もことりちゃんのお手伝いするから
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 22:47:05.78 ID:PS/djKGJ0
かそく
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 02:21:43.50 ID:jUGa6Hqw0
3
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 21:30:12.82 ID:tB7XmGE70
凛「取引しよう。かよちんの蘇生を手伝ってくれるなら、ことりちゃんのお手伝いするから」

ことり「?かよちゃんに、何かあったの?」

凛「A-RISEの作った生体兵器の暴走を止める時に…やられちゃったんだ」

ことり「………………」




凛(ことりちゃんは困ったような、悲しむような、よくわからない表情で黙りこんだ)

凛(…ことりちゃんの瞳には海未ちゃんしか映ってないかもしれないけど…かよちんだって同じ志を持った仲間だったはず。…乗ってくれると信じてるよ、ことりちゃん)



ことり「…かよちゃんは…。……うん」

ことり「いつだって、私と穂乃果ちゃんを正しい道に誘導してくれたのはかよちゃん。…海未ちゃんと穂乃果ちゃんの争いを止められるのも…」

ことり 「…わかったよ、凛ちゃん。私に任せて。かよちゃんの蘇生は私がやる」

凛「…ありがとう、ことりちゃん。あなた自身の判断に感謝するよ」



ことり「…その前に、まず穂乃果ちゃんの安全を確保しなきゃ」

凛「?どういうこと、それ。穂乃果ちゃんが危ないって」

ことり「A-RISEの綺羅ツバサと統堂英玲奈がオトノキに向かったって情報があって。…それって、穂乃果ちゃんの息の根を止めに行くってことでしょ?」

凛「………………。なんだ。それは違うよ」

ことり「え?」

凛「二人は逆に穂乃果ちゃんの蘇生に向かったにゃ。かよちんとの約束、でね」

ことり「ほ、ほんとに?」

凛「にゃ。あんじゅさんが地下にいるから、聞いてみるといいよ」

ことり「……なんだぁ。思い違いかぁ」



凛(壮大な思い違いをしてたらしいことりちゃんと…海未ちゃん)

凛(危機感が強いのはいいけど、疑ってばっかりだと自由な国なんてできっこないと思うにゃ)

凛(…その辺も海未ちゃんに言っておかないと)
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 21:45:24.94 ID:tB7XmGE70
凛「さて、海未ちゃんを探して合流したいとこだね」

ことり「私が呼んでくるね。凛ちゃんはまだ用事があるみたいだし。正門前で落ち合うことにしよ?」

凛「うん、そうするね」








凛(…もうそろそろプログラムの回収に向かおう。早くしないとあんじゅさんに怒られそうだし)



凛(…はい。ここが英玲奈さんの部屋)

凛(…マップを見ないとわからないくらい変な場所にあるにゃ。…客室と客室の間って、…謀殺でもする気だったのかな)



凛「鍵は普通の客室と変わらないヤツだ。…偽装、なのかな」

凛「これなら簡単に開けられるにゃ」カチャカチャ



凛(でも、そんなに危機感がない訳がないのが英玲奈さん。開けたと同時に網膜認証が作動したから、反射的に電磁波で強制停止させた)

凛(魔法がなかったらアウトだったよ…)



凛「さて…捜索捜索♪」


456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 22:24:22.27 ID:tB7XmGE70
凛(中はまるで監視室のように、いくつものモニターとコンピュータが配置されてた。真ん中にベッドはあるけど…こんなところで寝れるのかな?)

凛(…えーと、アクセスプログラムは…マスターキーにくっついてるって話だけど…)



凛「……んー、全然探せないにゃ…。これは人間の住む部屋じゃないよ…」

りん「こまった時はベッドの下にゃ!」

凛「そんな思春期の少年少女の隠し場所なんて…あった」



凛(英玲奈さん、少年少女だったにゃ…)

凛(乱雑にしまわれた工具箱の中に、鍵束を見つけた。メディア媒体らしきものもいくつかあるし)

凛(それから…ツバサさんっぽいぬいぐるみと、あんじゅさんっぽいぬいぐるみが置いてある。…宝物、なのかな)

凛(あと、護身用なのかリボルバー式の拳銃も置いてある。…かなり使用感があるし、相棒だったりするのかな)



凛「…このアクセスプログラムを使えば、ここのコンピュータの情報を閲覧できる…」

凛「……さて、ここだけの話で覗いちゃおう♪」



凛「…リニアレール敷設計画……エネルギー資源としてのラブカ…」

凛「…密告者…監視協力…?…囚人への人体実験…?…すごいものを見ちゃったにゃ…保存保存」

凛「……個人データ…綾瀬絵里…?…絵里ちゃん、かなりにらまれてるにゃ」



凛「…データ用量がすごくて私の端末じゃ保存仕切れないにゃ。絞らないと」

凛「……いや、データだけ一つのコンピュータに圧縮して持ち帰ることもできるかな…」

凛「どれを持って帰ろう?」




>>458

1,二人のぬいぐるみにしよう。大切なものだよね

2,データを一つのコンピュータにまとめて持ち帰ろう

3,リボルバーにしよう。本領発揮できる武器は必要にゃ

4,…アクセスプログラム、複製しようかな。もしもの時役立つかも

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 03:53:37.87 ID:Cf7pthfKO
1
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 04:17:40.32 ID:WDHFgsc80
1
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 22:21:54.79 ID:U+hG0IRJ0
凛「二人のぬいぐるみにしよう。大切なものだよね」

りん「にゃ。英玲奈さんは意外に子供っぽいところがあるにゃー」

凛「…A-RISEって、思ってたより人間味のある人達なのかもね」



凛「さて、ことりちゃんと合流しよう。正門前だね」

凛「…海未ちゃん、希ちゃんのこと言ったらどう思うかな…」

凛「……ううん。海未ちゃんならわかってくれる。信じる力を一番信じてるのは海未ちゃんだもん」





凛「おまたせにゃ、ことりちゃん。海未ちゃんも久しぶり」

海未「凛…!無事でよかった…!」

凛「にゃ?凛は危ない目になんて遭ってないよ?」

海未「A-RISEの施設に単身乗り込むなんてどうかしてますよ!協力者とはいえ、セキュリティが働いたら…!」

凛「ははは。私は盗賊、しかもリーダーだよ?そんなヘマしないって」

海未「…そう、ですよね。不要な心配でしたね」




ことり「まあ二人とも、あんじゅさんのところにいこうよ。…かよちゃんの様子も確認しておかないといけないし」

海未「はい…!花陽が…そんなことに…」

凛「…大丈夫にゃ。あんじゅさんと、ことりちゃんと海未ちゃん、そんで私が力を合わせれば。絶対かよちんを目覚めさせられるよ」

海未「はい…!」
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 23:08:32.88 ID:U+hG0IRJ0


____官邸地下・シェルター区画


あんじゅ「はぁい、おかえり凛ちゃん。それから…ようこそ、海未ちゃん、ことりちゃん」

海未「お邪魔します、あんじゅ」

あんじゅ「まあ、話したいことは一杯あるだろうけど、私は早速あの二人と連絡取らないといけないからね。その後で」



凛「はい、これだよね。アクセスプログラム」

あんじゅ「マスターキーごと持ってきちゃったかー。ふふ、英玲奈の秘密を暴露してあげちゃおうかしらね♪」

凛「はは…」

ことり「?凛ちゃん、何かあったの?」

凛「にゃ…なんでもないよ」

海未「???」



海未(バツの悪そうな凛に微笑みかけてあんじゅは奥の部屋に入っていきました。…なぜでしょうね)




凛「あの、海未ちゃん」

海未「凛、聞きたいことが」



海未(思い切り被ってしまいました。凛も私に聞きたいことが?)



海未「…凛から先にどうぞ」

凛「にゃ…。希ちゃんのこと、なんだけど…」

海未「…私もそれを聞きたかったです。今どこで何をしてるんですか…?」

凛「……話せば長くなるんだけど…絵里ちゃんと、にこちゃんと一緒に、カンダーランドに新しい国を建てたんだ…」

海未「!!?」

ことり「えっ!?ホントなの、それ!?」



海未(あまりにスケールの大きい話に、頭の処理が追い付きません。旧体制側の反逆者が、まさかそんなとんでもないものだなんて…)



凛「…絵里ちゃんが警察署長してたのも、バウンティハンターしてたのも、全部カンダーランドの独立のための資金稼ぎだったんだ」

凛「それにカンダーランド出身のにこちゃんと、希ちゃんが同調して……」

凛「……海未ちゃんと一緒に、この国を改めることはできないって…。だから、ごめんなさいって…」



海未(…ごめんなさい、ですか。希は…私を裏切るような行為に罪悪感を感じているということでしょうか)

海未(希がラブカを売ってお金を稼いでいたのもカンダーランドのため。彼女の願いはそこにあるのは明白です)

海未(そこに…私が口を挟んでいいのでしょうか…?)
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 23:09:15.00 ID:U+hG0IRJ0
凛「…海未ちゃんとは対立したくないって、三人とも言ってた。だから…一回会いにきてって」

海未「…そうですか」

ことり「…ワナかもしれないよ。どのみちハーバラの国とは対立するだろうから、その有力者の海未ちゃんを亡き者にしたいのかもしれないし」



海未(……この場で判断するのは難しい問題ですが…。…私がどうしたいのか、ことりと凛に伝えなければ)

海未(…彼女たちも迷うことになってしまいます)



>>463

1,会って話さないとわかりませんね。罠であれば突破するまでです

2,…希は私を裏切りました。粛正しなければなりません

3,ハーバラが落ち着いてからでいいでしょう。急ぐ案件でもないです

4,…私は関与しません。あちらが平穏無事なら、関わる必要はありません
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 03:16:36.06 ID:uFZOM6Hq0
3
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 04:14:26.38 ID:mTXhRjUQO
1
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 21:27:33.32 ID:sBs7sJqf0
海未「会って話さないとわかりませんね。罠であれば突破するまでです」

凛「海未ちゃん…!」

海未「…とはいえ、事情が変われば絵里や希に刃を向けざるをえません。…彼女らが、自国の権益のみを主張するのであれば」

ことり「…そう、だね。各地の有力者が独立したら収拾がつかなくなっちゃうし…特例として同盟するか、独立を認めないか決めないと」

凛「……大丈夫だよ、あの三人ならわかってくれるよ」



海未「こうなると、あちこちで反乱が起きる前にカンダーランドの国と話を付けなければならないのですが…。…ことり、あなたが一緒だと不要な疑いをかけられてしまいます」

ことり「わかってる。…私は、凛ちゃんと一緒にかよちゃんの蘇生を試みるよ」

海未「ことり…」



海未(…ことりの眼に、私は映っていませんでした。そこにいる凛と、大切な仲間の花陽。ことりの力を必要とする人を真っ直ぐ捉えています)

海未(…そうです。ことりの本質は穂乃果と同じだと思っています。目的に向かってがむしゃらに駆け抜けるという気質)

海未(違うのは、ことりの目的は特定の人であるということ。穂乃果のように誰も彼もと手を伸ばすのではありません)

海未(……やっと、力になりたい人を見つけたのですね。…私はあなたの助けを欲してなかったのですから)



海未「…わかりました。カンダーランドへは私一人で向かいます。凛、ことりをお願いできますか?」

凛「任せて!かよちんの復活のため、ことりちゃんの手足になるよ!」

ことり「お願い、凛ちゃん!」
388.42 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)