【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

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250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/28(月) 22:52:42.10 ID:aP39+wl30
海未「あんじゅは真姫を、穂乃果を救う最後の希望。絶対守ります」

花陽「同感だね。これ以上に恵まれた選択はないもん」

あんじゅ「あなた達…。…まあ、守られるほど私も弱くないけど、気持ちはもらっておくわね」



凛「そんな…海未ちゃん……」

希「凛ちゃん!来るよ!」


251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/28(月) 23:44:06.47 ID:aP39+wl30
__あんじゅのステータス

(体力/技量/敏捷)=(10/8/9)
属性:無
特性:増幅(弱点属性で攻撃した際属性ダメージが倍になるが、属性攻撃の被ダメージ倍加)

__コマンド
・魔法攻撃(相手の弱点属性になる)
・直接攻撃(剣)
・召喚魔法(5/8/9の大蛇を召喚。属性、攻撃タイプはなし)
・防御



__凛のステータス

(体力/技量/敏捷)=(8/6/10)
属性:天(雷と光)
特性:翻弄(両者行動成功枠が二つ減り、行動失敗枠が両者に一つずつ増える)

__行動パターン
9,8,7,6→直接攻撃(短剣)
5,4,3→???
2,1,0→防御



__希のステータス

(体力/技量/敏捷)=(10/8/6)
属性:金(幻と地)
特性:幸運(両者の行動失敗枠が一つずつ減り、両者行動成功枠が二つ増える)

__行動パターン
9,8,7→直接攻撃(長刀)
6,5,4,3→魔法攻撃(幻属性)
2,1,0→防御




あんじゅ「海未ちゃんと花陽ちゃんから頼まれたからには、負ける訳にはいかないわね」

凛「絶対お前を倒して…海未ちゃんとかよちんを取り戻す!」

花陽「凛ちゃんは何もわかってないなぁ。私たちはもう誰の指図も受けてないんだよ」

希「でも、あんなに正義感たっぷりな海未ちゃんが魔女と手を組むなんて…」

海未「私が正義?…だったら良かったのですけれど…。どうやら私は、そうではないので」

あんじゅ「じゃあ、そんな立派な戦士の海未ちゃんにプレゼント」

海未「?これは…ラブカ…!?」

あんじゅ「あなたならもう使えるはずよ。魔力をそんなに敏感に感じ取れるんだもん」

海未「………………」


海未(人の命を弄ぶようで一瞬ためらいましたが…)

海未(…こうなってしまったものはしょうがありません。人の世のために使うのがせめてもの手向けでしょう)


※海未が氷の矢(氷属性、間接攻撃)を修得しました



>>252
・海未の行動(剣・弓・氷の矢・防御)と対象(凛・希)選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定


>>254
・花陽の行動(地魔法・魔魔法・召喚・回復・防御)、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定


>>255
・あんじゅの行動(魔法・剣・召喚・防御)、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 02:07:07.97 ID:b0KwCvt90
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 06:02:15.09 ID:scEspUtH0
剣 希
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 07:04:18.83 ID:YkJ5gd6FO
召喚 希
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 11:58:20.15 ID:VQEjAnq+O
召喚
256 :※ >>252 →ターゲット指定なしなので、海未は行動しません [saga]:2016/04/02(土) 21:57:17.27 ID:cMpHAmUA0
※あんじゅ9>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)


9,8,7,6,5,4→両者行動成功

3,2,1,0→希行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ1ずつ増加


(あんじゅ:召喚)(希:防御)(行動値5)




あんじゅ「さて、二人の手前カッコ悪いところは見せられないわね」

あんじゅ「まずは契約を反故にした希ちゃんから♪」

希「なっ…」


海未(大蛇は希を丸呑みにすると言わんばかりに大きな口を広げて襲いかかります)


希「ぐっ…きっついわぁ…」

あんじゅ「へえ。この子のバカ力を正面から受けるなんてね。関心するわよねー」


海未(希は噛みついてくる大蛇の下顎を踏みつけ、上顎を長刀で押さえてこらえています)

海未(メリメリと軋むが洞窟に響き、すぐに希は力尽きると思いました)


凛「希ちゃん!頑張って!今助けるよ!」

あんじゅ「おっと。一旦引いて」


海未(凛が人間離れした跳躍力で大蛇の頭上を取り、短剣を振りかざします)

海未(状況を判断したあんじゅはすぐに大蛇の身を引かせましたが……。相手のチームワークは良いようですね)





あんじゅ:次ターンから大蛇が5ダメージまでかばいます
257 :残り体力:海未9/花陽9/あんじゅ10/凛8/希10 [saga]:2016/04/02(土) 22:46:39.35 ID:cMpHAmUA0
※花陽7>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)

9→花陽行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

8,7,6,5,4,3→両者行動成功

2,1,0→希行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ増加


(花陽:召喚)(希:長刀)(行動値3)





希「ありがとな、凛ちゃん」

凛「ううん。気にしないで。仲間は絶対に守る、私の流儀だから」

希「なら、うちも報いなきゃなぁ。花陽ちゃんの相手は心苦しいだろうから、任せてとき」

花陽「やっぱり優しいね。希ちゃん」


海未(周囲の魔力が花陽に集中するのがわかりました)

海未(周りが地の魔力ばかりだからでしょうか。いつも以上に大きく感じます)


希「おっきな魔法を使うつもりかもしれんけど……。…やらせんよ?」

海未「!花陽、危ない!」


海未(魔力を扱っている時はほぼ無防備。それは私でもわかります)

海未(その間に狙われたら…!)


花陽「大丈夫だよ、海未ちゃん。この程度平気 だから」

希「へ…?突き刺さらん…?」

花陽「自分を石化させれば大抵の武器はしのげるよ。身体が欠ける分のダメージは防げないけどね」


海未(突き刺した長刀は通らず、切っ先が花陽のお腹から離れません)


花陽「…ふふ。逃がさないよ」


海未(誰が予想したでしょうか。希の頭上から石像のように成形された鉱物のライオンが降ってきました)

海未(希をそのまま組み伏せ、宝石のように光る牙を突き立てます)


希「うあっ…!……?なんか…気持ちいい……?」

花陽「あっ…希ちゃんも地属性だったかぁ…」

凛「!この!希ちゃんを離せ!!」

花陽「凛ちゃん…邪魔しないでほしいな」

凛「絶対やだ!希ちゃんにヒドイことする奴はぶちのめしてやるにゃ!」


海未(凛の反応はやはり早いです。すかさず駆け出し飛び蹴りをライオンにかまします)

海未(ライオンの彫刻のようなたてがみは砕けましたが、まだ動くようです)


花陽「あーあ、渾身の出来だったのに」

海未「…彫刻を楽しんでたのですか?」

花陽「せっかく地の魔力が一杯なんだもん。使わないと。ゴーレムを出すだけなら一瞬で出来るけど、それじゃつまらないよ」

あんじゅ「花陽ちゃん、魔法を楽しんでるわねー♪」



花陽:体力9→8、次ターンからゴーレムが体力1までかばいます

希:体力10→9(判定ダメージ1 技量ダメージ1-属性ダメージ1)
258 :残り体力:海未9/花陽9/あんじゅ10/凛8/希9 [saga]:2016/04/02(土) 22:58:39.76 ID:cMpHAmUA0

海未「花陽、自分を犠牲にする戦いは許しませんよ。…でも、楽しむのもどうかと…」

花陽「海未は真面目だよね。まあ、それがいいんだけどね」

あんじゅ「魔法は戦うだけの力じゃないし。使い方を磨くのも大事よ」

凛「…魔法のせいで奪われた命もあるのに…」

希「だから、うちらで止めなきゃいけないよ。Printempsも、あの魔女も」



>>259
・海未の行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定

>>261
・花陽の行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定

>>262
・あんじゅの行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 23:11:42.06 ID:4cDGSVyaO
剣 希
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 23:53:42.98 ID:G15uXrPE0
ksk
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 00:31:12.53 ID:VN85b8WXO
防御 希
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 00:59:24.39 ID:/lNxxbHQ0
凛 剣
263 :前ターンの技量ダメージに誤りがありました。残り体力:花陽7/希9 [saga]:2016/04/03(日) 22:54:20.28 ID:70Ezb52N0
※あんじゅ9<凛10の行動値テーブル(凛の特性により変動)

9,8,7,6,5→あんじゅ行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

4,3→両者行動成功

2,1,0→凛行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ増加


(あんじゅ:剣)(凛:?)(行動値9)





凛「攻められっぱなしじゃまずいね」

凛「行くよ!魔女!」


海未(凛は先に鉤のついたワイヤーをあんじゅに向けて投げつけます)

海未(…あんじゅはそれを意に介しませんが、当然のごとく大蛇の頭が間に割って入ります)


凛「へへ、かかかったにゃ」

あんじゅ「?」

凛「とぉりゃぁぁ!」


海未(鱗を貫き大蛇に食い込んだワイヤー。伸縮するそれが縮む力を利用して凛は勢いよく宙を舞います)

海未(その勢いのまま短剣を構え、大蛇の頭に突き刺しました)


凛「へっ、これでどうだ!蛇は頭を押さえればどうってことないんだよ!」

あんじゅ「あら、やられちゃった。やるじゃない、凛ちゃん」


海未(蛇とは思えないおぞましい咆哮が洞窟内に反響します。竜、に近い邪悪な魔物のそれに、私は耳を思わず塞いでしまいました)

海未(そして、大蛇は力なく横たわります)


あんじゅ「私も本気出さないとダメみたいね」

凛「大蛇を突破できたし、いけるよ!希ちゃん!」

希「うん!」



あんじゅ:体力10→10(判定ダメージ5。大蛇消滅)


※凛は行動判定5,4,3でワイヤー攻撃をします。行動成功すると、相手は次ターン行動成功しなくなります(凛が失敗した場合は凛にダメージ)。


264 :残り体力:海未8/花陽7/あんじゅ10/凛8/希10(←前回訂正忘れました) [saga]:2016/04/03(日) 23:14:28.67 ID:70Ezb52N0
※海未8>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)

9,8,7,6,5,4→両者行動成功

3,2,1,0→希行動失敗


(海未:剣)(希:防御)(行動値6)






海未「恨みはありませんが、私の大切な人を救うためです。悪く思わないでください」ガンッ

希「なんでPrintempsのリーダーを助けようとしてるかは知らないけど…世の中の敵に肩入れするのはいただけんなぁ」ギリギリ


海未(剣と長柄でつばぜり合い。お互いに引く様子もなく、膠着状態が続きます)


希「目的さえ果たせればそれでいいの…?」

海未「綺麗事並べて諦めるよりかは」

希「…!そんなの…うちがやった失敗と同じ…!」

海未「言ったはずです。綺麗事なんて糞喰らえです」

希「海未ちゃん…!」


海未(…希は、私を引き込もうとしているのでしょうか)

海未(……いいえ。関係ありません。花陽を一人にするなんてできませんし…私がやりたいことを見つけたのですから)

265 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希10 [saga ]:2016/04/03(日) 23:37:26.36 ID:70Ezb52N0
(花陽:防御)(希:幻魔法)(行動値3)



希「らちが開かんなぁ…」

海未「こうしてつばぜり合いで拮抗する相手もなかなかいないので。何だか嬉しいですね」

希「うちはそういう趣味ないんやけど」


希「なら、ここで魔法や」

海未「!長刀だけ残して…消えた…?いえ、幻と入れ換えただけ、ですね」


希「隙だらけやで、花陽ちゃん」

花陽「幻属性、ね。残念だけど見切ってるよ」

希「えっ…?」


海未(私の視界からいつの間にか消えた希は、何故か花陽の後ろに回り込んでいました)

海未(花陽の延髄に向けてソバット打つ構えをしましたが、花陽は薄ら笑いをしたまま振り向きもしません)


海未「花陽っ!」

花陽「だって、魔属性で押さえつけられる属性だもん」バリバリッ


希「うぁぁあああっ!」


海未(希の足が花陽に触れた瞬間、赤黒い魔の電流がスパークしました。希は足を押さえてのたうち回ります)


花陽「幻惑は私にも…海未ちゃんにも効かないと思うよ?」

海未「眼では追えませんが、力の遷移は感じられますし」

あんじゅ「素晴らしいわね、まったく。ツバサが一目置くワケだ」

凛「希ちゃん!しっかりして!」



希:体力10→8(花陽の特性によるダメージ2)
266 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希8 [saga]:2016/04/04(月) 00:07:01.48 ID:WUXaiE1Z0
海未「花陽、ケガはないですか」

花陽「大丈夫だよ。反撃は得意なの」

凛「…かよちんの悪い癖にゃ…」

希「し、死ぬかと思ったわ…。花陽ちゃん、かなりのバケモノやん…」

あんじゅ「いやいや、あれだけの魔力を流されて立ち上がるのもバケモノだけど」


凛「希ちゃん、バラバラに当たってたら勝てないよ。力をあわせなきゃ」

希「そうやね…。連携といこか」


海未「!身構えて、二人とも!来ます!」





※次ターン、凛と希は連携技を使用します

・ターゲットは行動値の一番低かったメンバーになります

・凛、希の敏捷は二人の平均の8で判定します

・ダメージは凛、希の技量の和14-ターゲットの技量となります。二人が行動失敗した場合も二人にそのダメージが入り、その後ターゲットが二人に行動を起こします




>>267
・海未の行動(剣、弓、氷の矢、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定

>>269
・花陽の行動(地魔法、魔魔法、召喚、回復、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定

>>270
・あんじゅの行動(魔法、剣、召喚、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 00:25:28.83 ID:ROFZUIUHO
防御 希
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 00:35:22.89 ID:ROFZUIUHO
すまん、相手の指定いらないか
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 01:01:05.80 ID:hNqtX/jf0
防御
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 01:18:36.03 ID:IPuLkiRk0
召喚
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 17:27:20.26 ID:3tV61BWXo
ラブライブのファンタジーSSにありがちな魔翌力一辺倒でなく
現用武器のミリタリテイストも入ってるのがいいね
良スレ
272 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希8 [saga]:2016/04/08(金) 00:21:40.50 ID:zEw9hGAQ0
※最も行動値の低い花陽がターゲットになります
(花陽:防御)(行動値0)

・花陽7<凛、希8の行動値テーブル
9,8,7,6→花陽行動失敗
5,4,3,2→両者行動成功
1,0→凛、希行動失敗



凛「行くよ!希ちゃん!私に構わずやって!」

希「うん…!凛ちゃんのこと、信じてるよ…!」


海未(号令と共に凛が姿勢をかがめて猛ダッシュします。弾丸のような速さには、眼で追うのが精一杯です)

海未(黄色の影は私やあんじゅには目もくれず花陽の下まで一直線に這っていきました)


花陽「なんて速さなの…!?」

凛「これも希ちゃんの魔法なんだって。自分の身体にかかるリミッターを錯覚させて身体能力を限界まで引き出すってさ」

凛「かよちんには効果がないかもだけどね!」ドサッ

花陽「あうっ…!」


海未(勢いを殺さず、凛は花陽を抱え込んで洞窟の壁に叩き付けました。そして花陽の首と足を押さえつけ、身動きを封じます)


凛「希ちゃん!頼んだ!」

希「凛ちゃん!ちゃんと避けてよ!」


海未(幻惑の魔法なのか、希は私とあんじゅを何事もなったかのように素通りし、花陽と凛に向けて長刀を構え走ります。…このままいけば、二人とも串刺しになります)

海未(…救援が間に合わない!)


凛「任せてって。気配で避けられ……え?」

希「はあぁぁぁっ!」

凛「ま、待って!手が…!壁の中に…!」


ザクッ

花陽「…残念♪壁に触れさせたら魔法で溶け込めるんだよね」

凛「…え……う、そ……っ」

花陽「戦略的にはよかったと思うけど、想像力不足だよ、凛ちゃん。そんなわけでこの手はもらってくね」ガリッ

凛「あっ……ぅう……あ」


海未(一瞬のことでしたが…。花陽は壁に溶け込むことで難を逃れ、押さえつけていた凛の手を壁にめり込ませました。こうなれば、希の追撃を避けたくても避けられません)

海未(そして、おそらく石化したであろう凛の手を迷わず叩き折りました)


希「そんな……凛ちゃん…!!」

花陽「…凛ちゃんの命を奪ったのは希ちゃんだよ。…その命で償ってね」ザクッ

希「うあっ……花陽、ちゃん…」


海未(凛を串刺しにした長刀を引っこ抜き、そのままへたりこんだ希の胸へ突き刺します)


花陽「…あの時、私を励ましてくれてありがとう」バリバリッ

希「あああぁぁぁあっっっ!」


海未(笑顔とは裏腹に、長刀に空間を歪ませる程の魔の電流を走らせます。怒りとも憐れみともとれる暴虐を受け、希は力なく倒れました)



凛:体力8→0(連携ダメージ7+特性ダメージ2)
希:体力8→0(連携ダメージ7+特性ダメージ2)
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/10(日) 22:41:33.59 ID:VGDbWGmK0
あんじゅ「花陽ちゃんは恐ろしいわね。こんな人を敵にしてたって考えたら、ゾッとしてきたわ」

花陽「でも、それでもあの時あなた達を仕留めることは出来なかった。そっちの方が恐ろしいです」


花陽「さて、あんじゅさん。凛ちゃんと希ちゃん、どうします?私は凛ちゃんとちゃんと決別したいかなぁと」

あんじゅ「…まあ、希ちゃんは契約を反故にしたし、処断しないと示しがつかないのよね。凛ちゃんは…魔力をいただいた後は任せるわ」

花陽「だってさ、海未ちゃん。海未ちゃんはどうしたい?」

あんじゅ「海未ちゃんがそうしたいなら、延命もできるわよ?やるとは言ってないけど」

海未「……………」


海未(…凛と希は私の敵ではない、のですが…)

海未(花陽とあんじゅにとっては、決別しなければならない存在ということでしょう)

海未(……口を挟むべきなのでしょうか)





>>274 選択

1,……穂乃果と真姫が助かるのならどちらでも構いません

2,花陽、あなたは凛とやり直すべきです

3,契約を履行すれば文句はないのですね?あんじゅ?

4,凛、希。私に忠誠を誓いなさい。引き換えにその命を引き取ります

274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 23:35:15.61 ID:BgYIq6Aio
4
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 02:00:29.04 ID:TsNSQoBd0
海未「凛、希。私に忠誠を誓いなさい。引き換えにその命を引き取ります」

凛「……え…?」

希「海未……ちゃん……?」

海未「答えなさい。このまま死神の迎えを待つか、私の前であがき続けるか」



花陽「……あははは。海未ちゃんは覇の道を征くのかな?」

あんじゅ「王の資質を持ってるのかもね。…海未ちゃんなら、あるいは…」



凛「……海未ちゃんが王さま、か……。…悪くない、かも」

希「凛…ちゃん…」

凛「…かよちんはもう元には戻らないし、魔女は許せるわけがないけど……」

凛「そんな人たちすら分け隔てなく仲間にいれる海未ちゃんは…ホントの意味でこの国を治められるんじゃないかな…」

希「……それは、…凛ちゃんの…思いやない…。…客観的に見た……推測だよ…」

凛「……そんなの、もういいの。こんな私が誰かのために全力になれるなら…。…本懐、だよ」

希「………………」



あんじゅ「……王様の御心は絶対ね。ほら、希ちゃん。そんなところに突っ伏してないでいくわよ」

花陽「凛ちゃん。…私のことをどう思ったっていいけど、海未ちゃんだけは裏切らないでね?」

海未「花陽…あんじゅ…」



海未(二人は、傷ついた凛と希を魔法で治療し始めました。切り取られた手を何事もなかったかのように接合し、身体に空けられた穴を脅威的なスピードで塞いでいきます)


海未(……私が王…?……考えたこともありませんでした)

海未(………………)

海未(……しかし、それも方法の一つです。皆がそれを望むなら、応じてみせましょう)



希「……わかったよ。…海未ちゃんにかけてみる」

凛「海未ちゃん。私と希ちゃん、そして私の部下は…あなたに忠誠を誓います」

海未「…そんな仰々しいものは望んでません。世界を変えてゆく仲間となってくれれば、それでいいんです」

希「それが…海未ちゃん、かぁ…。王様って呼び方は相応しくないのかも」

花陽「…そうだね。海未ちゃんは海未ちゃんだもん」

あんじゅ「……もういがみ合いも無意味ね」

凛「そう、だね。海未ちゃんを見てたらちっぽけなことに思えてくるにゃ」

海未「皆、私を何だと思ってるのですか…」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 21:37:30.38 ID:TsNSQoBd0
あんじゅ「さて、役者は揃ったわね。ツバサと穂乃果さん、それに海未ちゃんのお仲間を蘇生していく旅ね」

海未「はい。真姫はガウラにいますが…穂乃果とツバサは?」

花陽「穂乃果ちゃんは…オトノキの街だよ」

あんじゅ「もろPrintempsの本拠地じゃない。大丈夫なの?」

花陽「大丈夫じゃないね。…特に海未ちゃんはことりちゃんが躍起になって探してるもん」

あんじゅ「それは…面倒ね。…ツバサはハーバラの街で英玲奈が世話してるわよ」

凛「ハーバラで…?A-RISEと敵対する勢力の街じゃ…?」

あんじゅ「ハーバラの地下迷宮はA-RISEメンバーくらいしか攻略できないわよ。用心深いツバサが念入りに作ったんだから」



海未「…穂乃果を蘇生させなければ真姫は助けられませんが…。Printempsの本拠地に乗り込むのは得策とは言えません」

希「うん。優先順位をつけるなら…まず、ツバサさんの復活から、やね」

あんじゅ「…まあ、この5人の戦力なら正面から叩き伏せられそうだけどね」



海未(……どうしましょうか。戦力を割けば効率よく事を進めることも可能です。…もちろん、リスクを伴いますが)





>>278 選択

1,ツバサの蘇生を最優先しましょう

2,オトノキに乗り込みます

3,あんじゅと凛はハーバラへ向かい、私と花陽と希でオトノキを制圧します
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 22:06:40.10 ID:9aiQBEz5o
1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:02:58.53 ID:CELcFTnJO
1
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 17:26:20.16 ID:49E/NuFlo
続きが気になりすぐる
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:09:03.45 ID:mlcasLm90
海未「ツバサの蘇生を最優先しましょう」

花陽「それが一番効率的、だよね…」

あんじゅ「情勢がどう転ぶかわからないんだからね。すぐできることはすぐやらないと」

海未「はい。急ぎましょう」


凛「けど、移動はどうするの?列車を使ったって着くのは夕方くらいだよ?」

あんじゅ「ご心配なく。とっておきのモノがあるのよ」

希「とっておき?」

あんじゅ「空から行くわよ。防空システムの網の穴は英玲奈がデータ採ってるし」

海未「航空機、ですか?取り回しに不自由するのでは?」

あんじゅ「ノーノー。航空機やヘリじゃなくて」


あんじゅ「…召喚魔法、使えるのは大蛇だけじゃないって話よ」

花陽「まさか…ドラゴンとか、ですか?」

あんじゅ「正解よ♪試すのは初めてだけど」


海未(ドラゴン、ですか。…あんじゅも、魔法を楽しんでいるようですね)

海未(まあ、急ぐに越したことはないですから。乗せてもらいましょう)


281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:36:35.55 ID:mlcasLm90
海未(あんじゅの案内で神社の境内の出口まできました。複雑な洞窟や隠し扉の多い建物なので、時間はかかりましたが)

海未(…出口付近からは、朝の日差しが暗所に馴れた眼を強く刺激します)




花陽「………………」

あんじゅ「…どうしたの?花陽ちゃん?」

花陽「…ううん。なんでもないよ。まさか、ありえないから」

海未「何か気になるものが?」


海未(花陽が歩幅を縮めて何か考えています)

海未(魔力に人一倍敏感な花陽が何かを察知したということは、十中八九何かあるのでしょう)

海未(……しかし、私には何も感じ取れません)


花陽「……呪術の気配なんて、ことりちゃんじゃあるまいし」

海未「……ことり?呪術?」

希「あー、一応呪術もこの街じゃ継承されてるよ。使う人はおらんけど。危ないし、技を誰かに盗まれたって言ってたし」




花陽「!!やっぱり!!」

海未「花陽?」

花陽「外に出ちゃダメ!!」



あんじゅ「え?」

凛「なに…?」

希「ん?」

海未「何が…?………………うぐっ!」


海未(先頭を歩いていた私を、突然床板をぶち抜いて現れた土の巨大ミミズが天井をぶち抜いて吹き飛ばしました)

海未(これは…花陽の魔法ですね…。出口に何かトラップが…?)



「……かよちゃん、何で邪魔するの…?」

花陽「…ことり、ちゃん。どうして…追ってきたの?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:50:22.81 ID:yUYWEVMo0
ことり「…もちろん、海未ちゃんを守るためだよ。かよちゃんは何でこんなところまで来てるの?海未ちゃんを見張っててって言ったよね?」

花陽「……海未ちゃんが行くから。海未ちゃんについていきたいから」

ことり「……もういいよ。誰も私の味方をしてくれないってわかってるから」

ことり「だから、力ずくで力を貸してもらうしかないの」

ことり「…ね?凛ちゃん、希ちゃん、あんじゅさん」


あんじゅ「出たわね…傀儡師のことりちゃん…」

凛「あ、あれ…?身体が…勝手に…?」

希「な、なに…これ…?蜘蛛の巣…?」

ことり「しばらく言いなりになってね、三人とも」

花陽「…っ!ことりちゃん…そのやり方はないよ!」





海未「花陽…吹っ飛ばすなら先に言ってください…。受け身を失敗したら痛いじゃ済まないです」

ことり「海未ちゃん…ひさしぶり、だね」

海未「!ことり…本当にことり、ですか…?」

海未「そして…なぜ皆、花陽に武器を向けているのですか?」

花陽「マリオネット。ことりちゃんの十八番だよ。海未ちゃんが引っ掛かりそうだったから、とっさに吹っ飛ばしちゃった」


ことり「海未ちゃん。…やっぱり…私は海未ちゃんがいないとダメだよ…。海未ちゃんがいないと…こうして平気で人を傷つけちゃうし…。私自身も心が凍えてつらいの…」

海未「………………。…知っています」

海未「…ことりは、穂乃果や私のためなら、モラルなど簡単に飛び越えてしまうことも。…あなたに、あなた自身の意思決定がないことも」

ことり「………………」

海未「私もそうでした。花陽と会うまでは」

海未「しかし、今は…。花陽と共に成し遂げた い夢があります」

海未「…邪魔しないでいただけますか」

ことり「…たった2日で、海未ちゃんはかよちゃんを選ぶんだ…」

海未「ええ。私が決めたことです」

ことり「……どうやったら…海未ちゃんは私と……」


ことり「……海未ちゃん。私じゃ…ことりじゃダメなの…?私だって…海未ちゃんと穂乃果ちゃんが夢見てた世界を目指してるんだよ…?」

ことり「…答えてくれないなら、私…みんなを一人ずつ消してくしかなくなっちゃうよ…?」

海未「……!」


海未(…ことりは、想像以上に不味い状態でした。…私がことりに従わなければ、仲間を一人ずつ抹殺すると)

海未(…ことりはそれくらい平気でやるでしょう。脅しとは思えません)


凛「…海未ちゃん、逃げなよ。…海未ちゃんには、このどうしようもない世界を変える力があるんだよ」

希「うちもそう思う。…たかがうちらの命で、海未ちゃんの魂を売っちゃダメや」

あんじゅ「…二人みたく聖人めいたことは言えないけど、…海未ちゃん、あなたの選択を信じるわ」

花陽「海未ちゃん…私は海未ちゃんの意志に従うよ」




>>184 選択
1,…せめて親友として、あなたを介錯しましょう…
2,彼女らを解放してください…私はことりの下へ帰ります
3,……それがあなた達の本懐というのなら…私は絶対に世界を変えます
4,………………。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:51:46.82 ID:yUYWEVMo0
※安価ミスりました

>>285
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 03:09:16.73 ID:jNnB4apco
最近選択肢多いな
kskst
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 06:43:12.36 ID:FcRMQmfLO
4
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:10:12.36 ID:o2wsRfc10
海未「………………」

ことり「…海未ちゃん?何か言ってよ。…私、本気だよ?」

海未「……ことりを救うには、どうしたらいいのでしょうか」

ことり「え?」



海未「…ここであなたを斬り伏せたり、心の穴をその場しのぎで塞いでも…ことりは救われません」

海未「…親友として、あなたの心に寄り添いたいのです。それが、私のできる…私のやりたいことですから」

ことり「………………」



海未(ことりの曇った瞳は私を直視しようとしません。何かから逃げるように視線を動かし続けます)

海未(…もう、あの時のように私は逃げたりしません。敵をも救う理想をもって、世に王道を打ち立てます)

海未(その覚悟を示すように、もう見捨てないと伝えるように、ことりを強く抱き締めました)



海未「ことり。…私じゃ駄目でしょうか。世界を変革するのが私じゃ駄目でしょうか」

海未「……穂乃果でなければ駄目でしょうか…」



ことり「……私の知ってる海未ちゃんは、もういないんだね…」

ことり「私と同じで、穂乃果ちゃんと同じ道を進む海未ちゃんは…もうとっくにいないんだね」

ことり「……でも…。…海未ちゃんが見せてくれる道も悪くない、かも」



海未「……私と一緒に行きましょう、ことり。あなたの失ったものを、それ以上の価値のものにしてプレゼントしたいんです」

ことり「うん…!」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:38:54.74 ID:o2wsRfc10
海未「……花陽」

花陽「何かな?海未ちゃん」

海未「…一つ、頼まれてくれますか?」

花陽「うん、いいよ。どんなこと?」


海未(…あまり聞かれたくない内容なので、手招きして小声で伝えます)


海未「……今、穂乃果とことりを会わせるのは良くないと思うのです」ヒソヒソ

花陽「まあ、ね。またおかしな精神状態になっちゃうよね」ヒソヒソ

海未「…なので、穂乃果と真姫とツバサの蘇生を任せてもいいでしょうか」ヒソヒソ

花陽「…つまり、ことりちゃんに海未ちゃんが同伴して私たちとは別行動ってこと?」コソコソ

海未「ええ…。…ことりをつなぎ止められるのは、恐らく私しかいないと思いますし」ヒソヒソ

花陽「………………」



海未「……駄目、ですか?」ヒソヒソ

花陽「…海未ちゃん、ずいぶんことりちゃんに甘いんだね」ヒソヒソ

海未「…ことりがああなったのも私の責任ですし…親友、ですから」ヒソヒソ

花陽「………………。…わかったよ。…私は海未ちゃんの一番になれないのは残念だけど…、相棒ではあるつもりだから」ヒソヒソ



海未(花陽は何だか悲しそうな笑顔でうなずいていました)

海未(その時の気持ちは、私の心を深く貫き、痛みを刻みます)



海未「ことり、行きましょう。私がついてます」

ことり「うん…!」



凛「えっ…?海未、ちゃん…?」

あんじゅ「……それが海未ちゃんのやり方、か」

希「ホントにええの?花陽ちゃん」

あんじゅ「海未ちゃん、とられちゃうよ?」



花陽「いいの。やることは変わらないし…海未ちゃんの一番最初の仲間ってことは変わらないから」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:19:07.35 ID:2aqdzSLy0
※海未がパーティから外れました。この後は花陽の選択肢を軸にストーリーを進行します



花陽「あんじゅさん、行こう。止まってる暇はないよ」

あんじゅ「そうね。私には直接関係ないことだし。花陽ちゃんが海未ちゃんと同じ考えなら、協力してあげたいし」

凛「……私がついていきたいのは海未ちゃん、なのに…」

希「確かになぁ。うちらが忠誠を誓ったんは海未ちゃん。花陽ちゃんについてく義理はないなぁ」



花陽「かまわないよ。海未ちゃんに反逆しないなら、私に同伴しなくてもいい」

花陽「…海未ちゃんに仇為すことをしたなら、必ず始末するけど」

凛「…なら、私はこれで。…凛なりに、海未ちゃんの役に立つことはできるはずだから」

希「…そやね。てな訳で花陽ちゃん、お別れや」

花陽「そっか。じゃあね」


289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:31:42.12 ID:2aqdzSLy0
あんじゅ「…でも、凛ちゃんいないとツバサも穂乃果さんも蘇生できないわよ?…いえ、ツバサは私の魔力でなんとかなるけど」

花陽「……海未ちゃんなら、嫌がる味方に強制はさせないよ」

花陽「…あんじゅさん、厳しい仕事になるかもしれないですけど、協力してもらえますか?」

あんじゅ「……私に魔力を使い果たせと。なかなかエグいこと言うわね」

花陽「……必要ならラブカ精製のために人間を狩ります」

あんじゅ「オーケーオーケー。それなら採算とれるわ」



あんじゅ「……なんで凛ちゃんを逃がしたかは言及しないけど…」

花陽「………………。…後ろから、刺されたくなかったからです」

あんじゅ「そっか。…花陽ちゃんの業の深い所行を見たら、絶対殺してでも止めるものね」

花陽「……その時は、私も凛ちゃんを…」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:56:05.14 ID:2aqdzSLy0
花陽(あんじゅさんの召喚した飛竜に乗って、日が昇りきる前にハーバラの街へ到着しました)

花陽(そして、荒廃した旧官邸前まで足を運びます)



あんじゅ「あーら、ここまでヒドイとはね。塀が意味ないじゃん」

花陽「……ここは、穂乃果ちゃんが海未ちゃんを道ずれにした場所ですから」

あんじゅ「あー。あの強烈なフラッシュは穂乃果ちゃんの」

花陽「そうです…」


花陽(……海未ちゃんのこと、まさかこんなに思い悩む日が来るなんて。運命はわからないよ)


花陽「…どうやら、レジスタンス組織の反抗作戦の対応で都心部は手薄みたいですね」

あんじゅ「そうよね。Xデーは今日だものね。なら地下迷宮の探索も思うように進んでないのかな」

花陽「一気に突破しちゃおう!」



花陽(あんじゅさんは下水道のマンホールに似せた地下迷宮の入口を開けて、潜入します)

花陽(……地下迷宮はぼんやりと明るいんだけど…壁には血痕が走って、道の脇には肉塊が転がってました)

花陽(…侵入者を排除する何かがあるのかな?)



あんじゅ「あ…ヤバいかも」

花陽「?どうしたんですか?」

あんじゅ「極秘製造の生体兵器が脱走して地下迷宮を占領してるみたい」

花陽「え?」

あんじゅ「英玲奈のヤツ、私はあれだけ危ないって言ったのに…」

花陽「…そんなにヤバいの?」

あんじゅ「私とツバサと英玲奈の遺伝子からベースを作って、投薬や機械化で強化。これだけでも十分ヤバいと思わない?」

花陽「あー、はい…」



花陽(…前途多難な迷宮探索になりそうです)





291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 20:49:56.95 ID:LwKStez+0
あんじゅ「生体兵器の位置を特定するのは不可能だわ。もしかしたらもう外に出てるのかも」

花陽「…そうだとしたら、どうなるの?」

あんじゅ「目にしたあらゆる生物を排除しようとするわね。本能は機械で制御する予定だったし、誰に似たんだかすごく攻撃的だったし」

花陽「…はい。なるべく出会わないことを祈りましょう」


あんじゅ「さて、シェルター区画までのルートは二つあるけど。どっちで行くかな」

花陽「どんなルート?」

あんじゅ「今いるセキュリティ区画から直行するか、英玲奈の使ってた研究区画を横切るか。研究区画までは近道があるけど、…生体兵器が脱走したのも研究区画よ」

花陽「………………」


花陽(もし、生体兵器に帰巣本能があれば研究区画を住みかにしてるはず。危険は免れないかな)

花陽(セキュリティ区画なら、あんじゅさんの指示に従ってる限りは安全だね)

花陽(…まあ、生体兵器がセキュリティ区画を徘徊してる可能性もあるけど)

花陽(どうしようかな)








>>293 選択、コンマ一の位行動値判定

1,研究区画を突っ切りましょう(行動値6でも遭遇)

2,セキュリティ区画を進みましょう(行動値7でも遭遇しない)

3,私の魔法で道を作ります(次回、行動値テーブルが変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何事となかった

2,1,0→生体兵器の手がかりを発見
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:08:27.85 ID:Jia+hTLIo
更新待ってた
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:39:09.65 ID:zplqBmQl0
2
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 22:06:03.46 ID:LwKStez+0
花陽「セキュリティ区画を行こうよ。もし研究区画を住みかにしてたらマズイよ」

あんじゅ「まあ、その通りね。そうしよう」



あんじゅ「一応、セキュリティシステムは生きてるとは思うから。引っかかるとガードマシンが襲ってくるわよ」

花陽「あんじゅさんはトラップの配置は知ってるんですよね?」

あんじゅ「知ってるけど、生体兵器が暴れ回ったせいでそのとおりにはならないかも」

花陽「……いざとなったら破壊、だね」

あんじゅ「そういうこと」






あんじゅ「この辺は生体兵器が来た様子はないわね」

花陽「あの、生体兵器ってどんな感じのやつなんですか?」

あんじゅ「……ゾンビがパワードスーツ着てる、そんな感じね」

花陽「うわぁ…」

あんじゅ「クローン技術はあまり進んでないし。機械で無理くり動かしてるのよ」

あんじゅ「英玲奈はあなた達への最終兵器になるとか言ってたけど、体制崩壊で見事に暴走オチだし。あー、英玲奈のやつ、後でヤキね」

花陽「……英玲奈さん、大丈夫なのかな?シェルター区画に侵入してたら…」

あんじゅ「…大丈夫よ。アイツはそこまでマヌケじゃない」




あんじゅ「この先の階段から、セキュリティがあるわね。遠回りして作業用のはしごから降りれば安全だけど、正しい手順で進めばセキュリティ解除できて近道よ」

花陽「…どうしよう?」








>>296 選択、コンマ一の位行動値判定

1,階段、行きます(行動値9,5,4,0でセキュリティ作動)

2,はしごで降ります

3,魔法で通路を作ります(次回行動値変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:23:10.47 ID:9lpl7CiVO
1
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:55:24.36 ID:VSNRNgQeO
1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:13:53.79 ID:ocDjFZKl0
花陽「階段から行きます。セキュリティの案内、お願いしますね」

あんじゅ「わかったわ」



あんじゅ「説明すればすごく簡単だけど、床のパネルを一筆書きで進めば解除されるの。できるわよね?」

花陽「なるほど。それは知らないと突破できないね」

花陽「けど、二人いる時は?いちいち一人が待ってないといけない?」

あんじゅ「まあ、そうなるわね。道筋を知ってる私から先にいくわ」



花陽(……まるでゲームの謎解きです。効果的ではあるんだけど)

花陽(ツバサさんはそういう遊び心のある人なのかな?)

花陽(…とか思ってたら、セキュリティ一時解除のアナウンスが流れました。あんじゅさんは薄暗い下層へ行ったみたいです)



花陽「…まあ、あんじゅさんの行った道順なら間違いないよね」ツカツカ

花陽「………………。はい。解除です」

あんじゅ「毎回面倒なのよね。ツバサの趣味のせいで」

花陽「やっぱり趣味なんですか」

あんじゅ「ゲーム好きなのよ。見た目に違わず子供っぽいのよねー」

花陽「意外な一面です。もっと厳格な人なのかと」

あんじゅ「自分のルールにはね。それ以外はテキトーよ?」

花陽「…ツバサさんの人物像が大分変わりました」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:33:37.41 ID:ocDjFZKl0
あんじゅ「下層まで来たらあと少し。警戒しながら進もう?」

花陽「はい」



あんじゅ「下層は本格的な迷路よ。それでいて常にセキュリティが作動してる」

花陽「…大丈夫なんですか、それ」

あんじゅ「生物を感知するセンサーが至るところにあって、30分間連続反応すると構内に強力なマイクロウェーブを流すトラップ。危険よね」

花陽「巨大な電子レンジ、ですね。…確かに確実に死滅させられるね」

花陽「つまり、30分以内にこの下層を出ないといけないってことですよね」

あんじゅ「正解♪道を知らないと間違いなく人間爆弾になるわよ」

花陽「早く行きましょう」

あんじゅ「焦らなくても大丈夫よ。正解のルートはあるから」







>>300
・コンマ一の位行動値判定



イベントのテーブル↓

9,8,7→生体兵器と遭遇
6,5→シェルター区画に到着
4,3→???
2,1,0→生体兵器の手がかり発見

299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/04(水) 23:55:37.54 ID:rQDgvniJO
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 00:34:16.61 ID:rba5nbNVO
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:11:36.74 ID:pgGHNcj30
花陽「でも、本当に生体兵器なんていたんですか?セキュリティを作動させててもおかしくないと思うんですけど」

あんじゅ「知能は朽ち果ててるかもしれないけど、私たちの記憶は残ってるはず。危険だと頭に入ってる場所には近づかないわよ」

花陽「…そう、ですか」



あんじゅ「…ん?何か落ちてる」

花陽「なんですか、それ」

あんじゅ「…生体兵器のパーツの欠片ね。剥がれ落ちたんだと思う」

花陽「…明らかに弾をはじいた形跡があるんですけど…」

あんじゅ「誰かが生体兵器と交戦した、のかしら。まあ、該当するのは一人しかいないけど」

花陽「英玲奈さん、ですか?」

あんじゅ「そういうこと」



あんじゅ「これは回収しておきましょう。魔力がまだ残ってるから、撒き餌に使えそうだし」

花陽「同じ魔力をたどって追跡もできますし」

あんじゅ「まあ、追うことはないと思うけどね」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:52:00.76 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「さて、ようやくシェルター区画よ」

花陽「すっごい分厚い扉…」

あんじゅ「この奥は私たちA-RISE以外の侵入を許してないからね。物理的にも、仕組み的にも」



あんじゅ「……ロック解除、と」

花陽「端末もないのに…どんなカラクリなんですか?」

あんじゅ「網膜認証に見せかけた魔力探知機よ。ツバサはそのことを知らないけど」

花陽「ツバサさんはどれだけ魔法を毛嫌いしてるんだろう…」

あんじゅ「誰もが振るえる力でないといけないって、常々言ってたしね。だから必要な修練の少ない銃火器の普及を進めたの」





「やっと戻ってきたのか。待ちくたびれたぞ」

あんじゅ「ごめんごめん。魔力の補填になかなか手間取っちゃって」

「まあ、こいつを呼び戻せるならいい」

「…例え、そこに敵がいたとしても」

花陽「いやだなぁ、英玲奈さん。私はもうあなた達と争うつもりはないですよ」

英玲奈「それならいいが。無策に戦っても本当の勝利は得られないからな」



あんじゅ「英玲奈、研究区画の生体兵器が脱走してるっぽいんだけど、何かわかった?」

英玲奈「多少痛め付けてやったが…まだこの地下迷宮にいることくらいしかわからない。…まあ、研究区画まで足を伸ばせば制御システムの更新が可能だ」

あんじゅ「他人事みたいに…。あんたが作ったんでしょ?」

英玲奈「今優先すべきはそれじゃない。ツバサの蘇生だ」

あんじゅ「……もし迷宮の外に出たら大惨事よ?」

英玲奈「………………。それは時間の問題、だな」

あんじゅ「やっぱり放置する気なんじゃん!」





花陽(…もし生体兵器が街に解き放たれれば、壊滅は免れないかな…)

花陽(…海未ちゃんなら、それを許す気はないと思うけど……。…Printemps側の拠点がなくなれば、海未ちゃんは動きやすくなる)

花陽(………………)





>>304 選択

1,英玲奈さん、あんじゅさんが蘇生してる間に何とかしましょう

2,英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います

3,私一人で仕留めてきますよ。Printempsの戦士てして

303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:26:59.18 ID:BZ57qrCvO
ksk
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:42:40.37 ID:Sva3mQRNo
2
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 18:50:21.34 ID:1KJeED1zo
http://imgur.com/ztjrMEE.png
http://imgur.com/MQFWu1I.png
http://imgur.com/kZI1L1v.png
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 20:47:43.94 ID:pgGHNcj30
花陽「英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います」

あんじゅ「いいの?Printemps側の人たちに犠牲が出るし、後始末も面倒よ?」

英玲奈「なに。私とお前、それにツバサが入ればどうにかなる。それに…小泉花陽はもうPrintempsを見限っているようだ」

花陽「正直、その通りかな。ことりちゃんじゃ支配なんてできないし、…穂乃果ちゃんをあっちに戻すのも少し考え物だと思うし」

あんじゅ「…つまり、新しい支配者には海未ちゃんが相応しいってこと?」

花陽「……………」



英玲奈「園田海未、か。…私は彼女を知らないが、ツバサより王に相応しい人物なのか?」

花陽「王、にはなりたがらないかも。支配でなくて、この国に生きる一人ひとりの意志を尊重する。そんな世界を作りたいんだと思う」

英玲奈「…それは、平和と矛盾するぞ?」

花陽「はい。抵抗権を否定した平和なら必要ないですから」

英玲奈「………………。…力を持った夢想家ほど、厄介なものはない」



あんじゅ「私は割と賛成よ?このまま支配を続けて緩やかに衰退するよりは面白そうじゃない」

英玲奈「………………。…それも一つの考え、か。私も身の振り方を考えなければならないのかもな」

花陽「はい。英玲奈さんほどの人なら、世界を変えてしまうから。賢明な判断をお願いします」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 21:22:50.40 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「じゃあ、ツバサのおたんこなすを叩き起こしてくるわね。多分1日くらいかかるから、二人で散歩でもしてくれば?」

英玲奈「そうだな。外界と隔絶してた期間が長いし、情報がほしい」

花陽「そうします。行きましょう英玲奈さん」

英玲奈「ああ。園田海未の従者、小泉花陽。君をエスコートしよう」

花陽「お願いします」



花陽「特に行きたくない理由がなければ、研究区画で生体兵器を調べておきませんか?」

英玲奈「それもあり、か。始末する時に有利に働く」



英玲奈「シェルター区画から直接つながる道がある。長い水路だが。…そこからいくぞ」

花陽「通れないように水没させてるんじゃないんですか?どうやって通るんです?」

英玲奈「…1分息を止められれば、抜けられる」

花陽「お、泳ぐんですか…?」

英玲奈「君は重たい武装をしてないだろう?問題ないさ」

花陽「そういう問題じゃ…」



英玲奈「ここだ。…行くぞ」バッ

花陽「うぇぇえ!?服脱ぐの!?」

英玲奈「無駄な労力を割きたくない。ほら、花陽も」

花陽「も、もうっ!」バッ



花陽(泳ぐの得意じゃないんだけど…)

花陽(それに…下着とガンホルスターだけの英玲奈さん…。…何だか変に意識しちゃうよ…)


花陽(…普段はこの水路、強烈な電気を流してて生物の始末とかに使うみたいです。電気を止めたら脱出路として使える辺り、設計者の抜け目の無さを感じます)

308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:33:56.67 ID:pgGHNcj30
※あんじゅがパーティから外れました

※英玲奈がパーティに加わりました




__英玲奈のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/2/2)

・特性:全力(残り体力を技量、敏捷に加算する)

・属性:宙(光と氷)


__英玲奈のコマンド

・間接攻撃(拳銃)

・魔法攻撃(光・氷複合属性)

・魔導兵器(間接・魔法複合タイプ。自分の行動失敗枠+1)

・防御




花陽「」ハァハァ

英玲奈「魔術師様は運動不足か?」

花陽「泳ぐの…得意じゃないです……」

英玲奈「まあよくついてこられた。少し休んでからいこう」

花陽「は、はい…」



英玲奈「…しかし、どんないきさつなんだ?Printempsを離れて…園田海未に付き従うのは」

花陽「……あなた達を打ち倒す前、海未ちゃんと穂乃果ちゃんは決闘したんです。Printempsのやり方に違和感を覚えた海未ちゃんが穂乃果ちゃんを…倒しました」

英玲奈「…なるほど。あの時リーダーがいなかったのはそういう理由か」

花陽「でも、海未ちゃんも瀕死の重症で…ことりちゃんが命をつないでたんですが…」

花陽「海未ちゃんはことりちゃんの下から離れて、Printempsを倒すべく旅に出たんです」

英玲奈「…Printempsな対する明確な反逆者、か。…革命家への道はそこから始まったのだな」

花陽「はい。私は海未ちゃんの監視をことりちゃんにお願いされました。あわよくば無力化して連れ帰るようにって」

花陽「けど、私は海未ちゃんに負けました。逆に捕らえられてしまいました」

英玲奈「……強いのだな。園田海未は」

花陽「強いです。身も心も。…それで、利害が一致した私と海未ちゃんは行動を共にするようになったんです」

英玲奈「利害?」

花陽「仮死状態の助けたい人がいる。助けるにはとある人間の魔力が必要。それだけだったんですけど…」

英玲奈「…園田海未に惹かれていったのだな」

花陽「はい。…悪逆を演じてきた私にすら手を差し伸べる人間は、海未ちゃん以外にいなかった」

花陽「……海未ちゃんの見据える先には私のほしい世界があるし、海未ちゃんのためならどんなことでもできる。…海未ちゃんとその思想を、愛してるから」

英玲奈「……そうか」



英玲奈「お前を救ったのは園田海未とその愛、なのだな」

英玲奈「…花陽のような人間が増えれば、世界も…」

花陽「?」

英玲奈「いや、なんでもない。私には関係のないことだ」

英玲奈「行くぞ」

花陽「は、はい」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:55:18.79 ID:pgGHNcj30
花陽(濡れた身体でしばらく通路を歩くと、広いフロアに出ました)



英玲奈「ホールは無事か。ヤツの気配もない」

花陽「あ、あの…英玲奈さん」

英玲奈「どうした?」

花陽「服、ないでしょうか…?」

英玲奈「そんなに気になるか。…ロッカールームには何かあるだろう」

花陽「はい…。少し借ります…」

花陽「英玲奈さんも服着てください…」

英玲奈「…そうだな」



花陽(英玲奈さん、いくら人が私しかいないからって無防備すぎです。目のやり場に困ります)

花陽(でも、迂闊に動くのはマズイかも…。どこかに潜んでるのかもしれないし、手がかりは服といっしょに置いてきたし…)

花陽(生体兵器に遭わないことを祈るばかりです)





>>311 コンマ 一の位行動値判定

9,8,7→生体兵器に遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:57:31.28 ID:QruSbLGhO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 03:02:07.37 ID:C290FrOa0
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 15:24:20.93 ID:47SIkvBDo
今更だけどこんなスレタイなのに花陽が主人公してるこの状況って不思議な感じ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/14(土) 22:33:28.06 ID:YIXLCzI40
英玲奈「…袋小路か、ロッカールームは。ここで出くわしたら厄介だな」ガチャ

花陽「嫌なこと言わないでくださいよ。本当にいたら…」

英玲奈「!!入るな!」

花陽「うぇぇっ!?」



花陽(ドアを開けた英玲奈さんは、突然私を後ろに突き飛ばしました。そしてドアを閉め直します)



英玲奈「こんなところにいるとは…。マズイな」

花陽「…いたんですか?」

英玲奈「ああ。多分こっちに気づいた」

花陽「………………」



花陽(…見つかったなら、当然私たちに襲いかかってくるはず。選択肢は倒すか逃げるか…)

花陽(戦うとしたら、ホールまでおびき寄せないと)







>>315 選択

1,ホールまでおびき寄せて戦いましょう

2,構外まで逃げましょう

3,制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 22:44:08.28 ID:0BpnUYirO
ksk
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 23:41:50.89 ID:gdlmBfDco
3
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/19(木) 23:44:02.25 ID:oR7qNiDn0
花陽「制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます」

英玲奈「正気か?ぶっちゃけ私より強いぞ?」

花陽「英玲奈さんがすぐに制御下に置くはずですから。時間稼ぎくらいならできますよ」

英玲奈「…そうか。ならば、その期待に応えなければならないな」



花陽(英玲奈さんは私の目をしっかり見たあと、ホールの方へ走っていきました。無表情なのはいつも通りだけど、なぜだか楽しそうに)

花陽(…さて、私はどうしようかな)



花陽「時間稼ぎなら打って出るより、徐々に後退していく方がいいかな」



花陽(…そんなことを考えてると、ロッカールームの扉が焼き切られて開いた)
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/20(金) 00:07:50.77 ID:jOUPWaTD0
__魔導生命体のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/9/9)

・属性:無



__魔導生命体の行動パターン

9,8→防御

7,6→魔法攻撃(相手の弱点属性をつく)

5,4→魔導兵器(間接・魔法複合タイプ)

3,2→突撃(近接攻撃、攻撃判定を同じ行動値で2回行う)

1,0→クールダウン(体力+3、次ターン必ず行動失敗する)







花陽(ドアの向こうから現れたのは…)

花陽(反重力?で浮いてる人型の機械。配線の絡んだ全身には血糊がこびりついてる)

花陽(……一目見ただけで、危険な存在だと本能が告げてる)

花陽(……けど、やるしかない、かな)






>>318

・花陽(9/7/7)の行動(地魔法、魔魔法、召喚魔法、回復魔法、防御)選択

・コンマ一の位行動値判定

・コンマ十の位相手の行動判定

・行動値が奇数の場合、英玲奈の作業が一つ進行します。三つ進行すると魔導生命体を管理下に置くことができます
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 00:26:39.77 ID:8Y9RSDmiO
防御
319 :残り体力:花陽9/魔導生命体10、英玲奈の作業量1 [saga]:2016/05/20(金) 00:59:09.89 ID:jOUPWaTD0
※花陽7<魔導生命体9の行動値テーブル

9,8,7,6,5→花陽行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

4,3,2,1→両者行動成功

0→魔導生命体行動失敗、与ダメージ1



(花陽:防御)(魔導生命体:魔法攻撃)(行動値:7)




花陽(…詳しい戦闘スタイルとか聞かなかったから、動きが読めないなぁ…)

花陽(…まず、ホールまでおびき寄せよう)



花陽「こっちだよ!」

「……………」



花陽(…反応はなかったけど、私が逃げ出した方にちゃんとついてきてる)

花陽(陽動は成功かな…)







花陽(……………あ、れ…?)



花陽「……なんだか…眠く………………」

花陽「ま……さか……」



花陽(胞子が……漂ってる……)

花陽(すでに、魔法を…?)



花陽「………………」スゥスゥ

「……………」









花陽「………………あぅ…っ」



花陽(…身体に走る痛みで目が覚めた)

花陽(多分、毒針を背中から刺されたみたい…。倦怠感と激痛が一気に襲ってくる)

花陽(…森属性の魔法…。私はすごく苦手だよ…)



花陽「に……にげなきゃ……」





花陽:体力9→3(判定ダメージ3+技量ダメージ2+属性ダメージ1)
320 :残り体力:花陽3/魔導生命体10、英玲奈の作業量1 [saga]:2016/05/20(金) 01:08:55.80 ID:jOUPWaTD0
花陽「」ハァハァ



花陽(何とかホールまでたどり着いたけど…)

花陽(かなりの痛手を負っちゃったから、どうにもならないかも…)

花陽(……英玲奈さんに助けを求めることも考えないと…)





>>322

・花陽の行動選択

・コンマ一の位行動値判定、奇数ならば作業量+1

・コンマ十の位相手の行動判定

※花陽の行動に“救援要請”が追加されます。使用すると英玲奈が戦闘に参加しますが、魔導生命体の制御は不可能となります
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 02:15:59.85 ID:gD92mD/ro
kskst
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 17:20:06.73 ID:PPA67QXWO
防御
323 :残り体力: 花陽3/魔導生命体10、英玲奈の作業量2 [saga]:2016/05/22(日) 21:13:40.96 ID:gWHl/7T60
(花陽:防御)(魔導生命体:魔法攻撃)(行動値3)





花陽(…ううん。まだいけるよ)

花陽(…海未ちゃんなら味方を信じて耐え忍ぶはずだもん)

花陽(…私も実践しなきゃ)



花陽「私は逃げないよ!どこからでもかかってきて!」



花陽(魔のエネルギーを身体に流して身体能力を高める)

花陽(でも本当の狙いは、相手に光の魔法を使わせること。魔属性の弱点ではあるけど…)

花陽(穂乃果ちゃんがよく使ってた魔法だから、対策もよく知ってるよ!)

花陽(…予想通り生体兵器は腕の部分に光を集めて、レーザーを照射してきた)



花陽「…私には地の魔法だってあるの!」



花陽(瞬時に床をめくりあげてレーザーを遮断、床が貫通する前に相手の横に回り込んで魔力を直接浴びせました)

花陽(さすがにダメージが入ったのか、後ろに宙返りして警戒。私の様子を伺ってるのかな…)





魔導生命体:体力10→8(特性ダメージ2)
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 21:17:11.37 ID:KEendgb9O
おお
325 :残り体力:花陽3/魔導生命体8、英玲奈の作業量2 [saga]:2016/05/22(日) 21:20:57.27 ID:gWHl/7T60
花陽(…元々人間ベースだから隙はあるね)

花陽(英玲奈さんがコントロールを得るまで何とかできる、かな…?)



英玲奈『花陽、無事か?』

花陽「英玲奈さん…?」

英玲奈『まだ生きてるようだな。…あと少しで制御システムを再起動できる』

英玲奈『…死ぬなよ』



花陽「はい…!」





>>325

・花陽の行動選択

・コンマ一の位行動値判定、奇数の場合英玲奈の作業量+1

・コンマ十の位相手の行動判定
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 21:22:20.86 ID:gWHl/7T60
再安価
>>327
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 21:40:59.17 ID:46HDDtGPo
防御
328 :残り体力:花陽3/魔導生命体8、英玲奈の作業量3 [saga ]:2016/05/22(日) 23:25:52.88 ID:gWHl/7T60
(花陽:防御)(魔導生命体:クールダウン)(行動値7)






花陽 「…慌てずに様子を見て…」



花陽(………………?)

花陽(生体兵器は浮遊をやめて動かなくなりました)

花陽(…英玲奈さん、やったのかな?)



花陽「……まあ、好都合だけど…」



花陽(…身体にめぐらせてた魔力を解いて息をつきました)

花陽(……それは、毒針の有害成分が私の身体を蝕むことを意味するのですが…。…気づくのが遅かったです)



花陽「うっ……あっ………や……」



花陽(……私の再生魔法は外傷には強いけど、…苦手な魔力が再生を阻害しちゃう…)

花陽(……気後れが最初にきて、その後視界がぼやけてきて、音が遠くなって……)

花陽(……床に倒れたのかもわからない内に、意識が…薄れて……)

花陽(………………)





花陽:体力3→0(判定ダメージ3+技量ダメージ2)

魔導生命体:体力8→10
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 23:33:15.03 ID:gWHl/7T60
英玲奈「…接続を確認。システムオンライン」

英玲奈「……ふう。これで復旧か」



英玲奈「……花陽?」

花陽「………………」

英玲奈「お、おい。しっかりしろ!」

花陽「………………」

英玲奈「毒針…森の魔法か…!」

英玲奈「マズイな…。魔力が身体を巡ってない」

英玲奈「解毒はできそうだが…魔力の補填をしなければ、…ツバサと同じ、か」



英玲奈「死ぬなよ、と言っただろうに…」



330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 23:51:59.68 ID:gWHl/7T60
__シェルター区画


英玲奈「…あんじゅ」

あんじゅ「あら、早かったわね……あ」

英玲奈「…花陽の無茶のお陰でこいつの制御は取り戻せたが…」

あんじゅ「……無茶、しちゃったのね」



あんじゅ「…あなたの命をかける場所は、ここじゃないでしょうが…」

英玲奈「……何とかならないのか?」

あんじゅ「……地の魔力、ね。希ちゃん辺りが持ってたと思ってたけど…。現実難しいわね」

英玲奈「…花陽が力尽きたと園田海未に知られれば、我々は疑いの目で見られる。それは避けたい」

あんじゅ「リアリストねぇ」



あんじゅ「なら、英玲奈がやればいいんじゃない?」

英玲奈「……何をだ?」

あんじゅ「高坂穂乃果の蘇生。幸い英玲奈は光の魔力を持ってるわけだし」

英玲奈「!…バカ言え。一番の敵だぞ」

あんじゅ「でも、納得してもらえると思うわよ?花陽ちゃんの意思を継承したってことで」

英玲奈「………………」

あんじゅ「……私たちが海未ちゃんと敵対しない方法は、それしかないと思う」

英玲奈「………………」

あんじゅ「あとは、私たちの眠れる王様がどういう反応をするか、ね」

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/29(日) 21:56:08.67 ID:BnbAcupe0
※視点が花陽から

1)海未・ことり
2)凛・希
3)あんじゅ・英玲奈

に移ります。



>>332>>335 で安価を取り、多かったキャラに視点を当てます
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:16:36.74 ID:S+RKeppgO
3
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:28:09.15 ID:2k4Z0V0TO
1
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:35:15.37 ID:WUqyZslfo
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 00:32:54.94 ID:oZImyGcC0
2
336 :凛&希に視点を合わせます [saga]:2016/06/04(土) 22:43:32.46 ID:Sh9usqht0
__カンダーランド・駅構内



希「思ったより混乱してなかったね。うちらを見ても襲いかかってこないし」

凛「元々怨みで戦いをする人たちじゃないよ、たぶん。戦う理由がないなら、しないほうがいいじゃん」

希「そうなんだけど…。…すごく注目されてるやん?何でかなー、とか思ったわけ」

凛「有名人の宿命にゃ。ま、嫌ならこの街から出ようよ」





希「…うちは、この街を守るために色々やってきたんやけどなぁ…」

凛「それなら尚更だよ。…忘れてるかもしれないけど、凛たち警察のお尋ね者だよ?何か起きる前に出ないと」

希「だけど…」

凛「ここにいても海未ちゃんの役には立たないにゃ。ハーバラに戻って…できることをしないと」

希「……そう、やね…。カンダーランドには穏やかな風が吹いてるもんなぁ…」




凛「凛たちにできること。…何だろうね?」

希「まあ、ここにいてもなんも思い浮かばないけど…」

希「警察がどこまで追ってきてるかは知る必要がありそうやね」

凛「うーん、そうだね。あのバウンティハンター、しつこそうだし」

希「絵里ちのこと?…まあ、うちもこうして脱走しちゃったし、間違いなく追ってきてるはずや」



凛「まあ、それはそれとして。その絵里ちって人もラブカを欲しがってたにゃ」

希「あー…」

凛「もし、この街に訪れてたら。間違いなく警察権で押収するよね」

希「うん、間違いないよ。この混乱で好き放題職権濫用してるもんなぁ」

凛「……それは面白くないにゃ。世の中的にも、海未ちゃん的にも」

希「?」

凛「警察…つまり反Printemps派にまで魔法が行き渡ったたら、混乱は余計治まりづらくなるにゃ。それは阻止したいよね」

希「凛ちゃん、まさか」

凛「うん。警察の連中を調べて、ラブカを奪い返す」



凛「まさに盗賊団の仕事にゃ!」

希「うーん、大胆すぎやない?」

凛「希ちゃんは他にいいこと思い付いたの?」

希「例えば…Printempsの最前線にスパイする、とか?直接海未ちゃんの役に立つと思うんやけど」

凛「おお、何かそれもありかも」





>>338 選択

1,警察の様子を探って、ラブカを回収しよう

2,Printempsに入り込んで、密偵しよう

3,やっぱり、ハーバラとか荒廃した街の復興に協力しよう
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 22:51:15.68 ID:SjEODcCmO
1
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 22:57:35.71 ID:ttoJ39P7o
1
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/07(火) 23:11:16.26 ID:1faYXOqc0
凛「やっぱり警察の様子を探って、ラブカを回収しよう」

希「…凛ちゃんの決定に任せるよ。うちらの筆頭 は凛ちゃんやし」





凛「メンバーのほとんどはもうハーバラ郊外のアジトに向かってるけど、カンダーランドに常駐してるグループもいるにゃ。合流して街の様子を聞き出そう」

希「どこにおるん?」

凛「たぶん地下鉄のはぐれ路線。そこを拠点にしてるはず」

希「?」

凛「開発途中で計画が凍結しちゃった路線があるの。そこは誰にも見向きもされない場所なんだ」

希「そこを間借りしてるわけね…。盗賊団のネットワークはすごいなぁ」

凛「でも、警察が本気で調べたらバレちゃうかも。急ごう!」

希「うん!」






希「…まさか通気ダクトから入るなんてなぁ」

凛「列車の通る道を人が歩くのは目立つからね。仕方ないにゃ」

希「何だかネズミさんもおるし…」

凛「でもすぐに着くから安心して」



凛「ほら、あの網の下」

凛「これのロックはこうやって…」カシャン

凛「網をよけて…」



「あれ?姐さん、まだカンダーランドに?」

凛「警察の連中がラブカを嗅ぎ回ってるみたいでね。何か知ってる?」

「この街の僧兵からラブカを押収してるってのは聞いてます。治安を乱す元凶だとか言って」

希「絵里ち…。…やりたい放題やな」



「もうあらかた集めたんじゃないですかね?あいつら」

「あ、そのコンテナを列車に積んでるの見ましたー!夕方発の貨物列車ですね!」

凛「…まだ間に合うね」



希「けど、どうやって取り返すん?コンテナはさすがに運べんよ?」

凛「…例えば、列車の操作を奪う、とか」

希「え?それは凛ちゃんのポリシーに反するんじゃ?」

凛「………………」

「何も駆動車輌を奪う必要はないじゃないですか」

凛「え?」

「そうそう。貨物列車を走行中に切り離してうちらの列車にドッキングすればいいですよねー」

希「おおう…大胆な発送やね」

凛「…それにゃ!私と希ちゃんが警察の貨物列車に潜伏して、走り出したら切り離す」

凛「その後私たちの列車で向かいに来てもらえば…完璧じゃん!」

希「大胆やけど…面白そうやん!よし、乗った!」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/07(火) 23:23:44.16 ID:1faYXOqc0
__カンダーランド・駅車輌基地



凛「あの列車にゃ」

希「警察がやっぱり見張ってるね…」

凛「ひそかに列車に潜り込むのは無理そうかな」

希「どうするん?それじゃ」

凛「………………」






>>342 選択

1,凛が警察の注目を集めるから、希ちゃんは裏から列車に入り込んで

2,うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや

3,警察の数はそんなにいないから、叩いて黙らせちゃおう!

4,発車を待って、この先の高架橋の上からタイミング良く飛び込むなんてどう?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 00:25:02.44 ID:1xBQeoeNO
2
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 01:14:33.16 ID:KGfOT1uKO
2
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:28:23.78 ID:G0qlfFUL0
希「うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや」

凛「え、でもそれじゃ希ちゃんが」

希「別に大丈夫だよ、凛ちゃん一人でも。発車したら貨物列車を切り離せばいいだけなんやから」

凛「もし、希ちゃんの身に何かあったら…」

希「……大丈夫や。なんとかなるって」



希「ほら、行った行った。うちに任しとき」ポンッ

凛「にゃっ。希ちゃん!」





希(もう既にうちは魔法を掛けてる。うちが“絵里ち”に見える魔法をね)

希(凛ちゃんを警察の死角に押し込んで、うちはそのまま警備してる二人の前に立つ)





希「お疲れ様。二人とも」

「お疲れ様であります!異常はありません、絢瀬署長!」

希「そう。まだなのね」

「まだ、とは?」

希「今追跡してるホシ、星空凛がこの列車を狙ってるって情報が入ってね。…正直、あなた達じゃ荷が重いと思ったのよ」

「つまり、絢瀬署長直々に警護にあたると?」

希「そういうこと。ここは私に任せて、あなた達は地下の盗賊のアジトの制圧に合流して」

「「了解であります!」」





希(…ふう。うまくいったかな。凛ちゃんも貨物車輌に入り込んだし)

希(あとは列車の出発までここで警戒するだけ…)



344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:48:32.25 ID:G0qlfFUL0
希(……ん?誰が来る…?)



「全く。アジトに星空凛はいないってあれほどいったのに。絵里のやつは話を聞かないんだから」



希(…赤いリボンの小さな兵隊さんが愚痴を垂らしながらこっちに来てる)



「…ん?あれ、絵里。こんなところで何やってんのよ。あんた直々に警戒してるわけ?」

希「そうよ。星空凛がエサに食い付くかなと思って」

「……………。…いや。ありえないでしょ」

希「え?」

「絵里はアジトの制圧作戦の指揮を採ってるはず。…こんなところにいるのはありえないわよ」



「…それに。…あいつ、この街に来てから一度もショットガンを置いてないわ。警戒心が強いからね」

希「………………」

「…あんた、武器は?まさか丸腰で星空凛と戦うつもりなわけ?」

希「………………」

「……あんた、何者?」





希(……バレてる。この人は絵里ちのこと、よく知ってる人や)

希(言い逃れはできそうもないかぁ)

希(……なら、戦うしかないかなぁ)





「偽者よね!?ホンモノなら私の名前を言ってみなさいよ!!」

希「……知らんよ。キミの名前なんて」

「ようやく自白したわね!だったら、絵里に変わってこのにこにーがあんたを取っ捕まえてやるにこ!」



345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 01:12:09.87 ID:G0qlfFUL0
※希がにこと戦闘します。



__希のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/8/6)

・特性:幸運(自分と相手の行動失敗枠−1、両者行動成功枠+2)

・属性:金(幻と地)


__希のコマンド

・防御
・直接攻撃(長刀)
・魔法攻撃(幻属性)





__にこのステータス

・(体力/技量/敏捷)=(5/9/9)

・特性:精神(相手の特性、コマンドの追加効果を無効化)

・属性:陰(魔と森)


__行動パターン

9,8,7→防御
6,5→間接攻撃(突撃銃)
4,3→魔法攻撃(魔属性)
2,1,0→補助魔法(技量+1)





希6<にこ9の行動値テーブル(にこ特性により希の特性無効化)

9,8,7,6,5→希行動失敗、行動値増加毎にダメージ増加

4,3,2,1→両者行動成功


0→にこ行動失敗、ダメージ1





>>347

・希の行動(長刀、魔魔法、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 01:32:25.28 ID:/hcT5d60o
魔法
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 02:00:20.67 ID:iDNvoIG5O
魔法
348 :残り体力:希10/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:34:06.36 ID:IAxOv17v0
(希:幻魔法)(にこ:突撃銃)(行動値:7)



希「推測で見破ったみたいやけど、これは魔法なんやよ。見切れるかな?」

にこ「魔法…。やっぱり」



希(絵里ちの姿は敵さんには見えてるけど、それは幻惑。うちはもう敵さんの背後についてる)

希(よし、気づいてない!とった!)



にこ「あんた…眼を騙すのは得意かもしれないけど、気配は全然よ」

希「え?」

にこ「そこにいるリアルは変わらないんだし」


ボコッ


希「うっ…ぐ…!」



希(背中を向けたまま銃のストックで殴ってきた…!)



にこ「…ふーん。やっぱりね。絵里が言ってた巫女…東條希。あんただったわね」

希「は、はは。…ども」

にこ「盗賊と手を組むなんてどうかしてるけど、牢屋で過ごせばすこしは変わるんじゃない?」

希「……残念やけど、そのつもりはないよ…!」



にこ「カンダーランドのため?それとも…」

希「海未ちゃんのためや。うちは、海未ちゃんにかけたんや…!」

にこ「海未…。…やっぱりあの時始末しておけばよかったわね」






希:体力10→6(判定ダメージ3+技量ダメージ1)
349 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:41:26.50 ID:IAxOv17v0
希(敵さんは相当な手練れみたいや…隙が全然ない)

希(…いざとなったら、凛ちゃんに援護を求めた方がいいかもしれんなぁ)



にこ「…あまり発砲させないでよ?音が出ると後始末が面倒なのよ」

希「どぞどぞ。どんどん発砲しちゃってくださいな」

にこ「……薄っ気味悪いわね、あんた…」





>>351

・希の行動選択
・コンマ一の位行動値判定、凛を呼ぶがコマンドに追加されます
・コンマ十の位相手の行動判定
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 23:49:09.86 ID:D+y8oqZWO
魔法
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 13:59:52.08 ID:8O+A0MaSO
直接
352 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:01:46.19 ID:aICFFAjg0
(希:長刀)(にこ:補助魔法)(行動値:8)






にこ「…ダメよ、にこ。相手のペースに飲まれちゃ。いつも笑顔でみんなを笑顔に」

にこ「それがにこの魔法だもんね!」



希「笑顔の魔法、ね…。ゴタイソウなもんやなぁ」

希「…世の中、それでどうにかなったらよかったんやけどね。今は力でしか世の中を動かせないよ」



希(長刀を握り直して兵隊さんに向かって飛び込む。銃の取り回しの効く範囲の内に入った!)




にこ「信じ続けてがむしゃらに頑張れば絶対叶う。…海未はそう言ってたわ」

希「…海未ちゃんが?」

にこ「…あんたにはわからないでしょうけどね!」ドンッ

希「うわぁっ!」




希(恐れもせず長刀の間合いの中に飛び込んできた!ヘッドバットもらっちゃったわ…)







希:体力6→2(判定ダメージ4)

にこ:技量9→10
353 :残り体力:希2/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:10:23.58 ID:aICFFAjg0
希(まずいわぁ…。あの兵隊さん、的確に急所をついてくる)

希(銃は飾りで格闘の方が強いんじゃ…)



にこ「さて、力量の差はわかったかしら?今降参するなら絵里に突き出すだけで済ませてあげるけど」

希「………………」



希(背面服従しておくのもあり、やよね?)





>>355

・希の行動選択、凛を呼ぶ、にこに従うも選択可
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定



354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 16:23:41.26 ID:JVUnkcmYO
従う
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 18:48:07.91 ID:23jdKXVSO
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:20:49.28 ID:Qycs4Upt0
希「はいはい、降参降参。うちじゃどうしようもないわ」

にこ「……本当に?不意打ちとか企んでるじゃないの?」

希「それなら…、その場に伏せて手は後ろで組めばいいんやっけ?」

にこ「……抵抗する気はないのね。わかったわ」




にこ「…さて、手錠はかけたし。絵里のとこまで同行してもらうわよ」

希「あら?兵士さんは事情聴取とかせぇへんの?」

にこ「私がやるとキツイ尋問になるわよ?いいの?」

希「あー。そりゃ堪忍してほしいなぁ」





希(…これで列車を警護する人間は取り除けた。…あまり良い手じゃないけどね)

希(……凛ちゃん、後は頼んだよ…!)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:41:05.23 ID:Qycs4Upt0
__貨物列車内部


凛「…希ちゃん、大丈夫かなぁ。もう発車予定時刻だよ…」

凛「外にはヒト一人いないし、どこいっちゃったんだろ…」

ガタン




凛「あっ…発車しちゃった…」

凛「……ううん。ネガティブに考えてちゃダメにゃ。希なら絶対大丈夫」

凛「私は私の仕事をきっちりこなすだけ」

凛「失敗できない仕事だからね!」







『姐さん!そちらの様子は!』

凛「オールオーケーにゃ!貨物は推察どおりラブカだったし、いつでもジョイントを切り離せるよ!」

『ラジャー!あと1分ほどでそちらに追い付くんで、先に切り離してブレーキをかけてください!』

凛「うん、わかったよ!」



凛「ふふん。まさか盗賊が列車の設備を持ってるとは思わないよね!ジョイントを手動で外すツールも完備してるんだよ!」

ガコン



凛「さて、車掌さんはいつ気付くかなぁ?貨物列車ごと盗まれたなんて」

凛「まあ、中身が車掌さんにも知らされない極秘だったのが仇になったってことで。バイバイにゃ」

『ベストタイミングです、姐さん!すぐこっちに連結しますね!』

凛「りょーかい。…ふう。あとは持ち帰るだけにゃ」


358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:54:44.20 ID:Qycs4Upt0
凛「さて、基地に帰るにゃー」

「そーっすね」

『……応答願う!誰か聞いてないの!?』

凛「ん?どうかしたの?そんな慌てて」

『ね、姐さん!警察の連中がうちらのアジトに!!』

凛「!!」




凛(出し抜かれた!こんなに行動が早いなんて!)

凛(マズイにゃ…。相手も列車を奪われるとは思ってないけど、私たちも帰る場所を強襲されるなんて!)

凛(いますぐにもどらないとだけど…この貨物列車で行くのはバカげてるし…)

凛(…どうすれば……)




>>359

1,構ってらんない!このまま戻るよ!

2,私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!

3,アジトは放棄するよ!キミも逃げて!
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 21:56:26.71 ID:kUm4IS8jo
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:00:35.87 ID:gMwezyMz0
凛「私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!」

「で、でもそれじゃ奴等が基地を制圧するまで間に合わないですよ!」

凛「なら奪い返すだけ!仲間を見捨てるわけにはいかないの!」



「…わかりました。姐さんに従います」

凛「頼んだよ!アジトに着いたら厳重に保管するように言っておいて!」

「はい。…姐さんも一つ、持って行ってください」

凛「えっ」

「奴等もたぶん魔法を使ってきます。…魔法に対抗できるのは魔法ですから」

凛「でも…これは…。人の命から作った…」

「二度とこんなものを使わせないように、悪が悪を成敗するんです。…それが盗賊、でしょう?」

凛「………………」



凛「……わかったよ。…私は盗賊だもんね」




※凛が電撃ワイヤー(攻撃タイプなし、雷属性)を習得しました。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:34:23.41 ID:gMwezyMz0
__カンダーランド・盗賊のアジト



凛(もうアジトは警察の捜索が入ってて侵入も出来なさそう)

凛(やっぱり徒歩じゃ時間がかかりすぎたかな)

凛(通気ダクトからなら様子を探ることはできそうだけど、…警察を追い払う一手が思い浮かばないにゃ…)



凛「…でも、アジトに残ったメンバー、誰も連絡がない…。…みんな捕まっちゃった…?」

凛「……それを調べるためにも潜伏しよう」









凛(アジトの真上の通気孔までたどり着くと、…事態はかなりマズイことになってた)

凛(…うちのメンバーが…縄で縛られて尋問されてる…)




にこ「…よくできた盗賊ね。ここまでやっても仲間を売らないなんて」

「……姐さんは絶対捕まえさせない。あんたらみたいな悪どい国家の犬なんかに!」

にこ「ふーん。…星空凛はよっぽど優秀なリーダーなのね。絵里のやつがしつこく追いかける理由もわかった気がする」



にこ「……けど、あいつはどうかしらね?」

にこ「東條希。今頃絵里にとんでもないことされてるんでしょーね」

にこ「元々盗賊団じゃないし、簡単に裏切るかもしれないわよ?」

にこ「さて、あんたらはここで這いつくばってなさい。処分はまた後でね」





凛(…あの兵隊さん、部屋を出てくみたいだ)

凛(ダクトから飛び出して奇襲すれば、拘束できるかも…)






>>363

1,部屋を出てくのを待って、メンバーを確実に助けよう

2,それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!

3,……やろう。署長との交渉材料に使えるし(コンマ一の位行動値判定)




3の行動値テーブル

9,8,7,6,5→オーバーキル、拘束失敗
4,3→拘束成功
2,1,0→拘束失敗、にこと戦闘
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 22:36:01.31 ID:2b7SZLMSO
1
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/28(火) 22:37:08.25 ID:YqbRxnGA0
2
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/03(日) 14:46:22.06 ID:LRcH54mNO
どうでもいいけど魔導生命体と戦ってるときのかよちんは泳いだ時のまんまの格好なのかな。し、下着のまま……。


…ふぅ。


毎度更新楽しみにしてます。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 15:57:23.68 ID:mFsj2GzSO
>>364
粛清
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:13:29.24 ID:ZTZPG2560
凛(それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!)

凛(けど、場所がわからない…。用心深いあの署長だし、もうここにはいないのかも…)

凛(……ううん。ここで考えててもダメ。とにかく情報を集めなきゃ)






にこ「さて、絵里のところに戻るかな。もうそろそろアジトの捜索も終わる頃だし」



凛(…ダクトの中からあの兵隊さんを追跡することにしたにゃ)

凛(たぶんあの兵隊さんは署長の側近か客人。いつかは署長のところに戻るはず)



にこ「……この作戦が終わったら、絵里はハーバラに戻るわよね…。あいつともお別れか…」

にこ「……私も、新しい居場所を見つけたと思ったんだけど…」

にこ「………………」



凛(兵隊さんは独り言を呟いて足を止めちゃった)

凛(カンダーランドの人なのかな?治安維持のために署長に協力してただけ…?)



にこ「……ううん。あいつには、にこが絶対必要よね!この国のためにも私も一緒にハーバラに行こう!」

にこ「あいつの隣にしか、私の居場所はないからね…!」



凛(…吹っ切れたみたいなセリフを言って、兵隊さんは走り出した)

凛(ちょ…狭いダクトをハイハイで進むの辛いんだから、そんな急がないでー!)

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:47:22.80 ID:ZTZPG2560
凛(どうにかこうにか兵隊さんを見失わないように追跡して、…気付けばアジトの外)

凛(兵隊さんは警察の装甲車に入ってった。…あそこに希ちゃんと署長が…?)

凛(…どんな話してるんだろう…。警備をいないし盗み聞きしよう)




希「ホントに…?ホントにカンダーランドを…?」

絵里「そうよ。そのためにあなたと別れてハーバラでお金を稼いでたんだから」

にこ「マジで…?…大胆なことするわね…」

絵里「にこも力を貸してくれる?…カンダーランドの独立に」



凛(カンダーランドの…独立…?)



絵里「本来ならA-RISEに手切れ金を払ってカンダーランドを手放してもらう算段だったけど…」

絵里「…私の稼いだお金は、カンダーランドの復興資金とPrintempsの侵略に対する防衛費にするわ」

希「それって……新しく国を旗揚げするってこと…?」

絵里「……そうなるわね」

にこ「絵里がリーダーならみんな納得してくれるわよ。盗賊を追い払った街の英雄なんだから」



絵里「……いいえ。リーダーは私じゃない」

絵里「あなたよ、にこ」

にこ「…え?」

絵里「私は所詮バウンティハンター。ただの稼ぎ手なのよ」

絵里「人の行く末を考えて導く力があるのは…あなたよ」

にこ「……そう、なの…?」

絵里「希もそう思うわよね?」

希「えっ?うち?」

希「うちはわからんけど……カンダーランドが平和でいい国になるなら、うちは歓迎するよ?」

絵里「…カンダーランドの住民からも歓迎されてるみたいだし、…やってみない?にこ」

希「…うちからもお願い。もう…この街が荒らされるのは見たくないよ」



凛(………………)

凛(希ちゃんの願いは、カンダーランドの平和と繁栄)

凛(……そうだよね。…こんなに確実に自分の故郷をよくしてくれる人がいたら、…海未ちゃんについてく意味もなくなるよね…)
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 22:01:46.37 ID:ZTZPG2560
にこ「……ここで断ったら、ただのヘタレよね」

にこ「…いいわ。絵里、国を立ち上げて…Printempsと海未のヤツをぶっ飛ばしてあげましょう!」

絵里「ありがとう、にこ。命をかけて尽くすわ」

希「……海未、ちゃん…」



凛(……希ちゃんも、この新しい国のために何かしたいと思ってる)

凛(今止めなきゃ、もう海未ちゃんのもとには戻ってこれない)

凛(けど、この国は希ちゃんのホントに欲しかったもの…)

凛(……私は、凛は…どうすればいいの…?)





>>370

1,…私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…

2,…私には関係ないよ。海未ちゃんの悲しむ顔は見たくないし、連れて帰る!

3,…これは裏切りだよ。面倒事になる前に三人とも倒さなきゃ

4,………………
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:05:07.08 ID:lE0kwxqQo
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:47:46.47 ID:T7Cu1gojO
1
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 00:42:40.21 ID:iaG9ULuj0
凛(私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…)

凛(……希ちゃんを、引き止められない…)



凛「…捕まった他のメンバーを救出して…さっさと帰ろう…」

凛「……海未ちゃんに、何て言えばいいんだろう…」



「ごめん、って言っておいてな、凛ちゃん」

凛「!!」



凛(気付いたら希ちゃんが装甲車から顔を覗かせてた。…すごく申し訳なさそうな顔で)



希「……海未ちゃんに拾われた命だけど…、…うちはカンダーランドを独立させるためにあれこれしてきた」

希「……許してとは言わない。気に入らなかったら潰しにきてもいい」

希「でも…海未ちゃんが信じてくれるなら…。…カンダーランドはうちらの任せてほしいって、…伝えてくれるかな…凛ちゃん」



凛「……わかったよ。…希ちゃんがいるなら、その二人も大丈夫だと思うし」

凛「……でも、希ちゃんが隣にいない寂しさで…」

凛「凛は…ダメになるかもしれない…」



希「凛ちゃん…」

にこ「?希、誰と話してんの…って、星空凛じゃない!盗賊のリーダーの!」

希「待って!手を出さないで!」

にこ「って言われても…絵里!どうすんの!?」

絵里「………………」



凛(希ちゃんの声で署長と兵隊さんが出てきた)

凛(兵隊さんは焦ってるみたいだけど、署長は突然通信機を取り出して通話し始めた)



絵里「……長官、聞こえますか?」

絵里「絢瀬隊は星空凛の確保に失敗しました。足取りも全くの不明です。…作戦を切り上げます」

絵里「あとそれから……。……ただいまを持って絢瀬絵里は警官を辞職します」



凛(目標を目の前にして確保失敗の報告。そのついでに辞職表明。…やっぱりこの人わからないにゃ)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 01:16:38.81 ID:iaG9ULuj0
絵里「……というわけよ。あなたと盗賊団を追及する理由はなくなったわ」

絵里「……行きなさい。海未に建国を伝えてちょうだい、希の友達さん」

希「絵里ち…。…ありがとな」

絵里「…でも、次会う時は敵かもしれないのは忘れないで」

凛「わかったよ…絵里、ちゃん」



にこ「……もう!あんたがわからないわ、絵里」

絵里「いずれ離脱しなきゃいけなかったのよ。今がそのタイミングだと思っただけ」

にこ「ったく、ヒヤヒヤさせるんだから…。…星空凛!」

凛「なに?兵隊さん」

にこ「海未に伝えなさい。戦いたくなかったら、まず会いに来いって。迎賓してあげるわよ」

凛「うん。伝えるよ」



希「……今までありがとね、凛ちゃん」

凛「こっちこそ。……どんなことがあっても、希ちゃんは凛の友達だよ」

希「当たり前やん。…だから…こんなに…つらいのかな…」

凛「いっしょに……いられないのが…こんなに、悲しいなんて…!」ポロポロ



凛(たったそれだけなのに、涙は止まらない。まう会えなくなるわけでもないのに)



希「泣いちゃ…ダメや…!」ポロポロ

凛「わかってるよ…!」ポロポロ

希「じゃあ…もう振り向いて…いかなきゃ!」

凛「……じゃあね…!希ちゃん…!」






凛(私は駆け出した。後戻りできないくらい遠くまで)

凛(…道の途中で流した涙は、どこまで離れても途絶えることがなかった)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:08:39.56 ID:PaNLP0sN0

__ハーバラ郊外・駅舎



凛(…私はカンダーランドを離れて、海未ちゃんと合流することにした)

凛(カンダーランドの争いの元だったラブカは既に遠くのアジトに運んだし…。絵里ちゃんはいつ気付くかな)

凛(…もうカンダーランドでやれることもなさそうだから、列車でハーバラまで戻ってきた。とはいえもう夜だから、どこかで休もう)



凛「海未ちゃん…どこにいるのかな」



凛(…Printempsの一人、南ことりのカウンセリング?をかって出た海未ちゃん)

凛(凛が海未ちゃんなら、そのままPrintempsに入り込んで内側から侵食してくけど…)

凛(…海未ちゃんもそう考えると思ったからハーバラまで戻ってきたんだけどね)



凛「…そう言えば、かよちんがあんじゅさんと一緒に官邸に潜入したんだっけ」

凛「…様子を見に行くかな」



凛(別に心配とかそういうのじゃなくて、…海未ちゃんの頼まれ事をしっかりやってるかどうかの確認ってだけ)

凛(あと、あわよくば寝床を食べ物をもらえるかなと思って)



凛「官邸、か。そんなに遠くないね」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:28:18.74 ID:PaNLP0sN0
__ハーバラ・官邸


凛「…あれー?廃墟だにゃ…」



凛(A-RISEの本拠の官邸はものの見事に廃屋となってた。ガラスは粉々塀も粉々、壁も粉々)

凛(…外から見たら人の気配なんてしないけど…)

凛(A-RISEほどの人たちだ、絶対地下にシェルターを作ってるにゃ)



凛「ほら、こんな不自然なところにマンホールがあるもん」



凛(伊達に盗賊やってないよ。構造物の作りを察知するのは得意だし)

凛(…マンホールを避けて地下に入り込むと、やっぱり迷路みたいなストラクチャーが広がってた)

凛(そして、異様な気配が凛の背筋に寒気を走らせた)



凛「な…なに…?」

「………………」



凛(…浮いてる)

凛(人型の機械が凛の目の前に浮いてる。顔の部分はバイザーで見えなくなってて、中に人がいるかどうかもわからない)

凛(わかるのは…すごくヤバイやつだってこと…!)








>>376

1,と、とにかく逃げるにゃ!

2,戦うしか…ないよね!

3,とりあえず…話しかけてみよう

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/11(月) 23:59:53.56 ID:HG6KdvQG0
ksk
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 03:37:33.18 ID:KJ1lEqomo
3
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:31:47.02 ID:kZ9WOStm0
凛(…とりあえず、話しかけてみよう)



凛「あ、あの」

凛「ここの管理者さんですか…?」



凛(目のない視線でこっちをにらみつけてたけど、突然身体の向きを変えて移動し始めた)

凛(ハンドサインでこっちに来いってやりながら)

凛(危害を加えるつもりはないのかな?…でも罠かもしれないし)

凛(…ただ意志表示ができないだけかもしれないし、話せる人に会わせてくれるかもしれないし。追いかけよう)




『今日はやけにお客さんが多いな。まあ話くらいは聞いてやるか』

凛「誰?どこにいるの?」



凛(館内放送でうんざりしたような声が流れた。…浮いてるアレが凛の存在を知らせたのかな?)



『動くなよ、星空凛。セキュリティが作動したら命の保証はできない』

凛「え?」

『迎えに行くからそいつの側で待っていろ』

凛「わかった」



凛(…たぶんA-RISEの人だけど、話は聞いてくれるみたいだ)

凛(…大人しく待ってよう)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:52:46.42 ID:kZ9WOStm0
凛(しばらくすると静かな足音が聞こえてきた。音の響く通路でもこんなに静かだし、スニーキングに慣れてる人なのかな)



「おっと、まだ動くな。盗賊団の首領星空凛。目的は知らんが大人しく居住区まできてもらうぞ」

凛「…統堂英玲奈、さんだね」



凛(拳銃をこっちに向けて背後に回ってきた。…今は指示に従おう)



英玲奈「お前が抵抗しないなら、私たちも危害を加えるつもりはない。こんな情勢だ、無駄な殺生は避けるべきだろう?」

凛「そうだね。早く居住区に案内してほしいにゃ」

英玲奈「…ついてこい」



凛(私の目の前を横切り来た道を戻る英玲奈さん。その後ろには浮いてるアレが続く)

凛(…どうやら、アレはA-RISEが開発した兵器みたいだね。彼女を守るようにプログラムされてるんだ)
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:16:28.67 ID:z3ZIt5ya0
__居住区


英玲奈「戻ったぞ」

「あら、早かったわね。侵入者さんは御しやすかった?」

英玲奈「物わかりのいい奴だ」

凛「…争ってる場合じゃないからね、あんじゅさん」

あんじゅ「あ、凛ちゃんだったか」



凛(仮眠室のベッドに横になってたあんじゅさん。気だるそうに身体を起こして私の方に向き直る)



あんじゅ「カンダーランドに残るんじゃなかったっけ?……もしかしてなんか大きな動きがあった?」

凛「うん。私を追跡してきた警官の絢瀬絵里がカンダーランドの独立を宣言したんだ」



英玲奈「ほう…あの絢瀬が」

凛「英玲奈さん、絵里ちゃんのこと知ってるの?」

英玲奈「絢瀬を賞金稼ぎから足を洗わせて警官にしたのは私だ」

凛「そうだったんだ。…でも絵里ちゃんの給与は全部カンダーランドの独立のための資金になる予定だったんだよ?」

あんじゅ「署長で収まる器じゃなかったかー。…まさに群雄割拠ね」



英玲奈「恐らく園田海未もPrintempsを内から掌握しA-RISEの残存勢力や絢瀬の独立国家と事を構えるだろう。内戦どころの騒ぎじゃなくなってきたな」

あんじゅ「こうしてまた衰退してくのね…。…まあ私はその先にあるものを見たいんだけど」

凛「…私は海未ちゃんを信じるよ」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:32:34.11 ID:z3ZIt5ya0
英玲奈「お前も花陽と同じようなことを言うのだな」

凛「…え?かよちんと?」

あんじゅ「海未ちゃんが作る世界を見たい、一緒に作りたいって」

凛「……そう言えばかよちんは…?あんじゅさんに着いていったよね…?」

英玲奈「………………」



あんじゅ「…花陽ちゃんはそこにいるわよ」

凛「え?」




凛(あんじゅさんのベッドの向かい側に、生命維持装置が繋がれた人が寝かされてる)




あんじゅ「そこの生体兵器のコントロールを取り戻すために、暴走したそいつに挑んで…」

あんじゅ「……仮死状態。ツバサと同じになっちゃったわ」

英玲奈「………………。…すまない」

凛「………………」



凛(その人の近くまできて顔を覗く。…よく知る人の、一番好きな表情が見えた)

凛(安らかな寝顔。遠い昔、守りたいと思った表情)

凛(…懐かしさや安心感と同時に、なぜかさびしさが押し寄せてきた)




あんじゅ「海未ちゃんも言ってたけど、凛ちゃんの大切な人なんでしょ?…また会いたいなら力を貸してあげるわよ?」

英玲奈「お前は休んでろ、あんじゅ。魔力は全然回復してないんだろう?」

凛「……かよちん」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:01:19.84 ID:z3ZIt5ya0
凛(私が感傷に浸ってるのを悟ってか、二人はこれ以上口を開くことはなかった)

凛(自分でもよく分からない感情が頭の中をグルグルして、その場で立ち尽くすばかり)

凛(でも、重い空気は開いた扉が外へ流してくれた)



「あんじゅ!英玲奈!無事だった!?」



凛(私より小柄で…でも、底知れない器の大きさを感じられるその人は、大きな声で仲間の名前を呼んだ)




英玲奈「うるさいぞツバサ。起きて早々騒ぐな」

あんじゅ「変わりはないみたいね。よかった、蘇生は成功よ」

ツバサ「なんで二人とも落ち着いてるのよ。侵入者よ侵入者!」

凛「あー、はい。侵入者です」

ツバサ「!!」



凛(古めかしいライフルをこっちに向けてる。…あんじゅさんが言ってたとおりあんまり融通のきかない人なのかも)



あんじゅ「武器を置きなさいってツバサ。凛ちゃんは敵じゃないわよ」

ツバサ「それは私が決める。盗賊団の首領星空凛。なんのつもりかしらないけど、私が相手よ」

英玲奈「……じゃあ私がお前の相手だツバサ。私の客人に手を出すなら」

ツバサ「…なんのつもりよ英玲奈。あんたのコミュニティに星空凛なんていたの?」

英玲奈「お前がグースカ寝てる間、巷の情勢は大きく変わった。…私たちを取り巻く環境もな」

あんじゅ「…力だけじゃもうどうにもならないくらいに、世の中終わってるわよ」

ツバサ「………………」




凛「……始めまして、星空凛です。あんじゅさんと英玲奈さんにはお世話になってます」

ツバサ「ごめんなさいね、私も動転してたみたい。綺羅ツバサよ、英玲奈のお客さん」




凛(武器を置いて握手を求めるツバサさん。…この人がA-RISEのリーダーか)

凛(…なんだか暑苦しい人にゃ)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:42:06.35 ID:z3ZIt5ya0
凛(あんじゅさんと英玲奈さんと一緒に、ツバサさんにこの国の情勢を簡単に説明した)

凛(魔法のこと、ラブカのこと、Printempsのこと、それを乗っ取ろうとする海未ちゃんのこと、カンダーランドにできた独立国家のこと、荒廃したA-RISEの街のこと)

凛(…ツバサさんはさっきまでの血の気の多い人格はどこへやら、冷静に事を分析して処理するリーダーっぷりを見せてくれた)



ツバサ「そう、だったのね…。私を目覚めさせたのは、あんじゅの魔法…」

あんじゅ「黙ってて悪かったとは思ってるけど、仕方なかったのよ。それより、これからどうするか、よね」

英玲奈「……私は高坂穂乃果を蘇生しに行く。止めるなよ」

ツバサ「…そんなに園田海未さんと対立したくないの?てか、どんな人なの?あんじゅ?」

あんじゅ「あんたにも穂乃果ちゃんにもない、独特の思想を持った人よ。この世界を本当に次のステージに乗っけるかもしれないって人」

英玲奈「星空だってその一人だ。園田海未の思想を信じて…あらゆる人に可能性を見出だす世界を作る。…それだけの力を持った人間なのだろう」




ツバサ「…でも、それじゃ戦いは終わらない」

凛「終わらなくていいと思ってるんじゃないかな?戦いが終わって支配する、されるくらいならお互いにせめぎ合ってる方が健全だってことだよ」

ツバサ「……それは、世界の衰退を意味するわよ?」

凛「そう思うなら海未ちゃんを打ち倒せばいい。…私は、心に希望を持てないなら平和や繁栄なんていらないから」



あんじゅ「…だそうよ?…私には何が正義かなんてわからないし、訪れた世界を楽しませてもらうことにするわね。…しばらく力も戻ってこないし」

ツバサ「あんじゅ…その享楽主義はどうにかならないかしらね…」

英玲奈「お前はどうする、ツバサ?A-RISEの残党をまとめて復権するか?」

ツバサ「…彼らがそれを望むなら。世界の繁栄が人間を救うと信じる人がいるなら」

英玲奈「…そうか」




ツバサ「…あなたはどうする?星空凛さん」

凛「…私は……」






>>384

1,英玲奈さんと一緒に高坂穂乃果さんを蘇生させるよ

2,あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?

3,海未ちゃんの行方を探すよ

4,………………
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 23:03:58.13 ID:ipMCX8Rd0
2
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 02:33:50.86 ID:l+6Yaarm0
2
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:36:04.40 ID:YiiwYtQR0
凛「あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?」

あんじゅ「それは構わないけど、私の魔力が回復するまでにはまだまだ時間がかかるわよ?」

凛「ラブカを使っても…?」

あんじゅ「…かなりの量が必要になるけど、できるわ。…でも、あなたはラブカを使うことに否定的だったじゃない」

凛「………………」




凛(…奪いとったラブカを使えば、あんじゅさんを回復させてかよちんを蘇生できる。関係のないたくさんの人の思いを使って)

凛(そしてかよちんは…たくさんの人をラブカを使って傷付けてきた。…こんなの、許されるはずがない)

凛(でも、……もう一度、かよちんに会いたい。人を傷付けることに抵抗のない魔導士じゃなくて、そこに寝てる私の大切な人に)

凛(…これはただの私のわがままだ。私欲のために悪を働く正義の敵の所業だ)

凛(………………)



英玲奈「星空凛、…悪を躊躇うな。その葛藤の間にもお前の助けを求めている人間が力尽きていく。お前の心は後悔に食い潰されていく」

ツバサ「…同意見ね。愛する人のためなら世界中の人間を敵にしてもいいと思わないと。正義なんて、愛の前じゃなんの価値もないのよ」

あんじゅ「あら、二人が人生相談してあげるなんて珍しいわね。自分に関係ないことには全然首突っ込まないのに」

ツバサ「…こんな思い詰めた顔してたらどうにかしてあげたくなるでしょ」

英玲奈「人の心を捨てたつもりはない。目の前の困ってる人間を助けるのは当たり前じゃないのか」

あんじゅ「あははは。これだからあんた達は面白いのよね」



凛「……お願いします、あんじゅさん。かよちんを…ホントの意味で救いたいんです」

あんじゅ「…オーケー。約束するわ」

英玲奈「…もう夜遅い。今日はここに泊まって、明日からにしろ」

ツバサ「大丈夫。星空さんとあんじゅなら。小泉花陽の心を解き放てるって信じてるわ」

凛「……はい!」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:44:48.03 ID:YiiwYtQR0





>>387>>391 で安価を取り、多かったキャラに視点を合わせます


1,海未&ことり

2,凛&あんじゅ

3,英玲奈&ツバサ

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 21:45:04.67 ID:Vgk5+R9/o
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 22:20:49.13 ID:hUBIzM3lo
1
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 01:40:33.60 ID:9B6aPB1oO
3
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 02:01:02.14 ID:NqJjutM70
1
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:21:42.99 ID:tZqUtoi5O
2
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:28:04.46 ID:bGbThljLo
同点は再安価か、それとも両方見れるのか
393 :1と2を順番に書いていきます [saga]:2016/08/02(火) 21:11:48.37 ID:ftlPAB6Q0
__ハーバラ・Printemps陣営地



海未(花陽と別れて、私とことりはハーバラまで戻ってきました)

海未(……ことりも私も様々な勢力から命を付け狙われる身。安息を得るには、敵にならない人間ばかりいる場所でなくては)

海未(私たちには平穏な時間が必要です。ことりが、自らの意志で私と道を共にすることを選んでくれるまで…)



海未「おはようございます、ことり」

ことり「おはよう、海未ちゃん。今日はどうするの?」



海未(Printemps勢力の詰所に到着したのは昨日の夜遅く。ことりの配下は何も言わずに寝床を用意してくれましたが…現在、Printempsと反乱勢力の抗争の状況は掴めていません)

海未(……このままPrintempsを乗っ取るつもりならば、私が前線に立つことで信頼を勝ち取りますが…)

海未(……私がここにいるのは、あくまでことりの静養のため。戦いに身を投じては、ことりが弑虐を止めることはないでしょう)



海未「反乱勢力と決着はついてないみたいですね…。あなたを休ませたいからハーバラまで戻ってきたのに…」

ことり「海未ちゃん、私は戦うよ。海未ちゃんの力になれるならPrintempsだって踏み台にさせてもいい」

海未「……いいえ。ことりが戦う必要はありません。あなたの手を汚させたくないのです…」

ことり「でも、海未ちゃんの力になりたいの…!」



海未「あなたの力を、私は御せません。あなた自身もどう力を振るえばいいかわかっていない」

ことり「!!それは…!」

海未「…だから、見極めさせてください。私がことりに何をしてもらえばいいのかを」

ことり「……わかったよ…海未ちゃん」



海未(誰かのためなら不可能を可能にしてしまうことりです。ことりと、その手勢の采配を誤れば…)

海未(…改めて、私は手に世界の流れを変える鍵を持っているのだと自覚しました)




ことり「…とりあえず戦線の報告だけど、反乱勢力側に裏切り者が出たみたいで部隊は混乱してるみたいだよ」

海未「裏切り者…。こちらに寝返ったのですか?」

ことり「ううん。独立したって言った方がいいかな。…とにかく、今日はたぶんあっちは攻めてこないと思う」

海未「…好都合ですね。戦う必要がなくなるのですから」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/02(火) 21:13:45.62 ID:ftlPAB6Q0


ことり「それと…ちょっとヘンな情報なんだけど」

海未「変?」

ことり「反乱勢力の部隊に同じ顔の人がたくさんいたって報告が、こっちの隊員さんからあがってるの」

海未「同じ、顔…?」



海未(…なぜだか背筋に悪寒が走りました)

海未(クローン…?…いえ、実用できるくらいの技術はないはず…)

海未(………………。…これは調べておく必要がありそうです)



海未「…それについて調べてみましょう、ことり」

ことり「うん」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:11:00.97 ID:R0BfkbO+0
__ハーバラ・緩衝地帯



海未(同じ顔の人間の手がかりを求めて、バリケードの乱立する市街地にやってきました)

海未(ここはPrintemps側とA-RISE側の陣営の丁度間にある場所。拠点にするにはあまりに敵に近いため、どちらも手が出せない緩衝地帯になっています)

海未(ですが、相手の拠点に攻め入るならここで準備しているはず。仮に攻めるつもりがなくても偵察くらいはいるでしょう)

海未(…一般人を装って聴き込みをしますか)



海未「ことり、あなたは偵察部隊と合流してください。私がA-RISE側から聴き込みしますので」

ことり「…気をつけてね。海未ちゃん、一応賞金首だし…襲われるかも…」

海未「…その時は助けてくださいね?」

ことり「任せて、海未ちゃん」




海未(人の気配のないゴーストタウンで車両の駆動音はよく聞こえます。Printemps側の部隊配置はことりから聞いてるので、それに載ってない車両の持ち主は間違いなくあっち側でしょう)

海未(何気ない感じで車両に近づいて運転席を覗きます)



「……あれ?海未ちゃんじゃん!」

海未「!あなたは!」

「久しぶりー!園田さん!」

「全然連絡取れないからまずいことに巻き込まれたのかと思ってたよ!」



海未(…古き学友のヒデコ、フミコ、そしてミカ)

海未(こんなところで顔を合わせるとは思ってもいませんでした)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:41:14.79 ID:R0BfkbO+0

海未「あなた達こそ!どうしてこんな危ない場所に!?」

フミコ「…穂乃果を、探してるんだ。あの日以来ずっと行方知れずで…」

ヒデコ「…あれだけこの国を変えようと必死だったのに…。…クーデターを成功させたのはことりちゃん…」

ミカ「…穂乃果の掲げた理想は、どこに行っちゃったのかな…?」



海未(…彼女たちは穂乃果を裏からサポートしていました。資材調達や情報収集、他にも私の知らないところで活躍しているのでしょう)

海未(…穂乃果の友達だから、の一言で行動してしまう彼女たちは、穂乃果と計り知れない絆で結ばれているということです)

海未(……穂乃果の安否を確認したいのも当然の理屈でしょう)



ミカ「園田さん、穂乃果がどこにいるか知らない?」

海未「……詳しい場所までは知らないですが、恐らくオトノキのどこかにいると思います」

ヒデコ「ホントに!?」

海未「…ことりが言ってましたので、間違いないかと」

ミカ「ことりちゃん、かぁ…」



海未(ことりの名前を出した途端、三人は視線を下げて暗い顔をしました)

海未(…ことりの…Printempsの支配体制に不満があるのでしょうか…?)



フミコ「…どうして穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんで活動してたのに、最終的に成功したのはことりちゃんなのかな…」

ミカ「穂乃果がやるから、私たち応援してきたのにな…」

ヒデコ「…何か、裏であったんじゃないのかな…」

海未「………………」




海未(…私と穂乃果とことりの間で何か仲違いが起きた、と推察しているわけですね…)

海未(…そして、穂乃果は追い落とされことりが頂点に立っている。それがあまりお気に召していないというのでしょうか)

海未(……真実を話すべきなのでしょうか?)







>>398 選択

1,ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です

2,うまく話をまとめられれば、彼女たちを仲間に迎え入れられます

3,私が語るべきことではないです
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 10:35:44.84 ID:Es6KM4Hf0
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 14:43:38.41 ID:pQ9Z2ZT7O
1
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/15(月) 22:05:37.11 ID:cGm+1epB0
海未(ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です)



海未「…穂乃果は、私の命を奪おうとしてきました。…私が敵になるとわかってしまったからでしょう」

フミコ「え…海未ちゃんを…?」

海未「はい。…穂乃果は一刻も早く支配体制を崩壊させたかったのでしょう。…やってることは体制側の人間と変わりませんが」



海未「…私もそのまま終わるわけにはいかなかったので、……穂乃果を殺めました」

ミカ「……そんな…」

海未「…しかし、お互いに力を使い果たして…穂乃果は今でも意識が戻っていません」

海未「…あの日のクーデターは、ことりと…花陽がA-RISEを打ち倒し実権を掌握しました」

ヒデコ「そう、だったんだ…」



海未「…知っての通り、ことりには体制を仕切る統率力はありません。…この混乱の原因は、私と穂乃果にあるのです」

フミコ「…海未ちゃんは、どうしたいの?責任を負うの?」

海未「……私を信じる仲間のためにも、…革命を続けます。求めた結果が得られるまで」

ヒデコ「そっか…」



ミカ「…ありがとう、園田さん。何があったか知れて安心したよ」

ヒデコ「尚更穂乃果のこと、ほっとけなくなったね。…今の海未ちゃんを見て、穂乃果は何を思うかな」

フミコ「穂乃果に聞いてみなくちゃね!」

海未「…私の前に立ちはだかるなら、何度でも戦います。私の中に芽生えた穂乃果の理想を共有したいなら、喜んで手を取ります」

ミカ「穂乃果に伝えておくよ。園田さんが思い出と一緒に待ってるって」

フミコ「悔しいけど、穂乃果の一番の理解者は海未ちゃんだね」

ヒデコ「…だから、二人が争ってほしくないよ。…私の勝手な感想だけど」

海未「…その気持ちに応えられるよう、努力します」

400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 16:24:22.63 ID:XVE9G4WSO
>>400ゲット
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:33:26.29 ID:ESCruHpU0
海未「…ところで、皆さんは同じ顔の人間があちこちにいるという噂は知ってますか?」

ミカ「…そっち側でも噂になってるんだ」

ヒデコ「まあ、敵側からしてみれば不気味だしね」

海未「…?含みのある言い方をしますね」

フミコ「……実はね…」



フミコ「あの技術を確立して反抗勢力に提供したのは私たち…なんだ」

海未「……え?」

ヒデコ「……事の始まりは穂乃果の提案だった。『私たちの勢力って、人手が全然足りてないよね。…ラブカを使ってロボットみたいなのを作れないかな?』って」

ミカ「ラブカは人の想いの結晶。意志の力があればものを動かすことができるんだ」

フミコ「でも、ロボットを動かす駆動機関なんて専門外だし、人手として使える素材がなかったし」



海未「……では、同じ顔のあれは…?」

ミカ「……A-RISEの統堂英玲奈さんは、クローンの研究をしてた。とはいえ、成果は芳しくなかったみたいだけどね。パワードスーツを組み込むことでようやく操作できたとか」

ヒデコ「A-RISEがいなくなった後、その研究機関を偶然見つけて、…丁度いい器だと思ってラブカを持たせたら、…人格が発現したのよ」

海未「…それは……」

ミカ「確かに倫理観に反することだと思うよ。けど、発現した人格はラブカにされた人の意志そのものだった。…ただ使い捨てられるよりいいんじゃないのかな…?」



海未(…借り物の肉体に、切り離された魂。…異形と呼ぶ他ありません)

海未(…個人的には嫌悪感がありますが…今重要なのはそれではありません)

海未(統堂英玲奈が作ったクローンということは、兵力として使えるクローンということ。身体能力は驚異的なもののはずです。そしてラブカを核として動くということは、魔法を操ることができるということ)

海未(…Printemps側はかなり不利な戦いを強いられます)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:35:13.11 ID:ESCruHpU0

海未「……なぜ、A-RISE側に技術提供を?穂乃果の敵のはずですよ?」

フミコ「…ことりちゃんを完全に信頼するのは…できないから、かな…」

ミカ「…このままことりちゃんの勢力に支配されたら、何も変わらないよ」

ヒデコ「……穂乃果がやることに意味があるんだからね」

海未「………………」



海未(…ことりへの抑止力として、バラまいたのですか。…まあ、穂乃果ならその災いの芽をものともせず進みそうですが)

海未(しかし、私にとってはかなり厄介な存在ということがわかりました)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/05(月) 23:08:32.17 ID:mrk7w/PF0
海未「……色々教えていただいて、ありがとうございました。…私はこれで」

ヒデコ「海未ちゃん。…海未ちゃんはこれからどうするの?…やっぱり、ことりちゃんのところに戻るの…?」

海未「…はい。穂乃果がいない今、ことりの側にいられるのは私しかいません。…一人にさせたら、取り返しのつかないことになります」

ミカ「……やっぱり三人揃ってないとダメだよ。今の園田さん、無茶してる」

海未「……はい。私は無茶することでしか事を成せない不器用者ですから」

フミコ「海未ちゃんばっかり苦難を背負う必要はないよ!……私たちと一緒に、穂乃果を助ける方法を探そうよ…!」

海未「………………」



海未(…穂乃果が……私の信じた穂乃果が戻って来たなら、ことりも道を踏み外すことはないでしょう)

海未(それは甘美で理想的な状況です。今の私が欲する未来です)

海未(……そうなれば、今まで積み上げてきた私だけの信念は溶けてなくなります。花陽と、凛と、希と。真姫や絵里やにこ、それからあんじゅがくれた“園田海未”は消え去ります)

海未(……私は“穂乃果の戦友”に戻ることになります)

海未(……私の心は…どちらを求めているのですか…?)





>>405

1,……あの頃に戻りたい。穂乃果と、ことりと、笑い合える時間に

2,…私を待っている人は、穂乃果とことりだけじゃありません

3,私は越えなければなりません。高坂穂乃果を
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 10:21:50.11 ID:JacudnP2O
2
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:19:14.93 ID:H4inI61A0
2
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:08:16.20 ID:246i3woG0
海未「…私を待っている人は、穂乃果とことりだけではありません」

海未「私が作る世界を見たい、という仲間がたくさんいるのです」



ミカ「…そっか。もう、穂乃果の従者はやめたんだね」

ヒデコ「…海未ちゃんがリーダーの組織か。…案外穂乃果以上にうまくいくのかもね」

フミコ「…頑張ってね、って言いたいところだけど…穂乃果と敵対するなら応援できないかな…」

海未「ええ、わかってます。敵は叩き伏せて、仲間は導きますから」


海未「…穂乃果も、私の仲間にしてみせます」





海未(…それしか、穂乃果を殺めずにすむ方法がないですから)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:44:29.35 ID:246i3woG0
海未(ヒデコとフミコ、ミカはオトノキへ向かうと言って、車を出しました)

海未(花陽たちが穂乃果の蘇生に向かっているとは伝えてあるので、もし鉢合わせても…血腥い争いは避けてくれるでしょう)



海未(…情報は手に入れましたが、クローンにどう対処すればいいかは別の問題です。もう少し詳しく調査する必要がありそうです)

海未(……ことりと合流し、A-RISEの研究機関を調べてみますか)






海未「ことり、今戻りました」

ことり「海未ちゃん、おかえり」

海未「…どうしたんですか?そんな困った顔して」

ことり「なんかね…A-RISEのメンバーの目撃情報があってね」

海未「A-RISE?あんじゅならあの時いたじゃないですか」

ことり「そっちは問題ないと思う。今凛ちゃんと一緒に行動してるみたいだし」



ことり「…問題は綺羅ツバサと、統堂英玲奈。姿をくらましてたけど、さっきオトノキの方に向かったって…」

海未「……!」



海未(…とうとう動き始めましたね。…ツバサの蘇生は上手くいったということでしょうか)

海未(…しかし、なぜオトノキへ…?まさか…穂乃果を……!?)



海未「ことり、花陽は一緒にいましたか!?」

ことり「ううん。二人だけみたい。凛ちゃんのとこにもいないよ。…さっき連絡してみても応答しなかったし」

ことり「…A-RISEに報復されちゃったのかな…」

海未「っ…!」



海未(……花陽がついてないということは…蘇生させた後、…始末したということでしょう…)

海未(そして、次の標的は…穂乃果)

海未(…止めなければ、穂乃果も…)



海未(…手遅れになる前に、動かなければ…!)





>>409

1,A-RISEの二人を追いかけます!穂乃果が危ない!

2,凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!

3,まだ花陽を助けられるかもしれません…!A-RISEの施設を強行調査します!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 20:49:59.95 ID:qFHtiBZd0
ンミチャン!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 00:49:51.88 ID:58H00lotO
2…かな?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/17(土) 02:14:27.64 ID:C/CBru3x0
2
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 22:45:47.54 ID:NJOIpwbU0
海未「凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!」

ことり「そうかもしれないけど…。凛ちゃんは今通信車両に乗ってないよ?どうやって連絡とろうかな…」

海未「盗賊団から離れて行動してましたか…面倒なことになりましたね…」



海未(磁気嵐のせいで、携行できる通信機器はせいぜい視認できる範囲くらいでしか機能しません。キャンセラーのついた電子戦用の機器でようやく長距離の通信が可能になります)

海未(凛とあんじゅとコンタクトをとるには…直接行くしかないようですね)



海未「…直接会いに行きましょう。A-RISEの通信機器を使わせてもらった方が、後を追うより確実です」

ことり「わかったよ、海未ちゃん」



ことり「凛ちゃんとあんじゅさんは…官邸跡地にいるって報告があったよ」

海未「距離はそこまで離れていません。すぐ向かいます」



海未(凛がなぜあんじゅとともにいるのか、一緒に行動していた希はどうしたのか、色々聞きたいことはあります)

海未(…ですが、穂乃果が亡き者になるかもしれないという焦りが足を早めました)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:46:04.84 ID:NJOIpwbU0
※視点が凛に切り替わります



__ハーバラ・旧官邸地下シェルター区画




凛(あんじゅさんの状態はあまり良くないみたいだった。魔力もそうだけど、体力的にもかなり疲弊してるらしい)

凛(自分自身が持つ魔力がそもそも少ないのに、ラブカで無理矢理増幅して魔法を扱ってるんだからね…。身体に負荷がかかるのは仕方ないよね…)

凛(……そんな状態でまたラブカで魔力を無理矢理注ぎ込んだら…。…あんじゅさんが、壊れちゃう)

凛(…やっぱり元気になってもらうのが一番だと思うから、ここでかよちんとあんじゅさんのお世話をすることにした)



あんじゅ「悪いわね…こんな不甲斐ない始末で」

凛「気にしないでいいよ、あんじゅさん。もう私たち、仲間でしょ?」

あんじゅ「…そうよね。仲間よね」

凛「そうそう。あんじゅさんにはやってもらわなきゃいけないことがあるから、その他の身の回りのお世話は凛に任せるにゃ」

あんじゅ「ふふ、こき使う気なのね」



あんじゅ「まあ、セキュリティはあの生体兵器がやってくれるし。凛ちゃんにやってほしいのは足りなくなった物資の調達かしらね」

凛「…うん。盗賊団のメンバーに言えば持ってきてもらえると思う」

あんじゅ「便利な配送サービスなことで。盗賊やめて運送業やればいいんじゃない?せっかく資本は揃ってるんだし」

凛「平和になったら考えてみるよ」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:47:03.67 ID:NJOIpwbU0
あんじゅ「……暇そうにしてるわね、凛ちゃん」

凛「だって、炊事お掃除洗濯、なんでもあの生体あさんがやっちゃうんだもん」

あんじゅ「英玲奈の遺伝子ね。ツバサも私も家事はからっきしだもん」

凛「実は凛もにゃ…」

あんじゅ「…じゃ、そんな凛ちゃんにお仕事をあげるわね」

凛「?」

あんじゅ「地上にある屋敷から、ここのコンピュータのアクセスプログラムを持ってきてほしいのよ」

凛「アクセスプログラム?」

あんじゅ「うん。アクセス権限が英玲奈にしか与えられてないから、動かせないのよね。通信を取りたくても取れないから、不便でしょ」

凛「…そうだね」

あんじゅ「たぶん英玲奈の部屋のどこかにあるはずだけど」

凛「……たぶん、同業者がいるにゃ。火事場泥棒ってやつが」

あんじゅ「下着泥棒とかだったら最悪ね。できれば私の部屋のものも持ってきてほしいけど」



凛(……でも、私がここを離れていいのかな?)

凛(例えば、生体兵器がコントロールを失ってあんじゅさんやかよちんを襲うことだってあり得るし…)

凛(刺客がセキュリティを掻い潜ってくるかもだし…)



>>415

1,すぐ戻ればいいよね!行ってきます!

2,不測に備えて待ってるにゃ。通信はこの街のメンバーのを借りるよ

3,ツバサさんと英玲奈さんが帰ってきてからでもいいんじゃない?
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:33:20.06 ID:H09VlVRJO
来てたか。安価下
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:44:49.94 ID:hBgBmMjEO
2が安定っぽいけど……

1で
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:46:44.70 ID:3mRK73soo
たまには冒険しよう
1で
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/04(火) 22:20:40.58 ID:zLppQy+a0
凛「すぐ戻ればいいよね!行ってきます!」

あんじゅ「お願いね、凛ちゃん。端末に施設のマップデータを送ったから、それで場所を確認してね」

凛「うん!」



凛(…すぐ戻るとは言ってみたものの、やっぱりここはA-RISEの秘密が隠された施設。探索したくなるよね。だって、私は盗賊だよ?)

凛(他の同業者に漁られる前にその秘密を回収するのもいいよね)



凛「さて…どこへ行こうかな」






>>419

1,研究区画かぁ。あの生体兵器の秘密がここに…?

2,官邸にも倉庫があるんだ。何か面白いものがあるかも

3,ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね

4,へへ、凛があんじゅさんの部屋を漁ってやるにゃ…

5,ううん、やっぱりプログラムをすぐ取りにいこう


・コンマ一の位偶数で野党と遭遇
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 22:29:22.17 ID:CdMwfI3bo
3
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 04:58:12.38 ID:h9QX5/y7O
3
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/08(土) 22:40:07.45 ID:Q2OQK/570
凛(ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね)

凛(冒険して面白いのはそういう場所にゃ。行ってみよう)






__官邸・ツバサの部屋




凛「ここだね。ツバサさんの部屋」

凛「…ダイヤル式の錠なんて、今時なかなか…。…ツバサさんらしい、懐古趣味だにゃ」

凛「まあ、私の得意分野でもあるんだけどね」



凛(いくらツバサさんとはいえ、こういう専門分野の知識はないよね)

凛(私はこのタイプの錠は何度も開けてるし、手順に従ってやれば必ず開くにゃ)

凛(多少時間はかかるかもだけど、今私の邪魔をするのは同業者くらいだし)

凛(…とか言ってる間に解錠できちゃったよ。…1のゾロ目とか、裏の裏をかいたつもりなのかな…?)



凛「よし、わくわくしてきた!ツバサさんの秘密、絶対つかんでやるにゃ!」

「ごくろうさん。どこのシマの人間か知らないが、礼を言っておくぞ」

凛「!!」



凛(どうやら物陰から私が解錠するのを待ってたらしい。こずるいヤツにゃ)

凛(ここらへんをシマにしてる反社会組織の連中みたいだけど…)

凛(……どうしようかな?)





>>422

1,そうなんだ。じゃあ、私の用事が済むまで待っててね

2,ふーん、まあいいや。私は別のとこ漁らせてもらうね

3,……私のこと、知ってる?
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:41:47.30 ID:7gFQUTRvo
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:53:57.60 ID:ZWdxGqlf0
3
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 05:34:56.97 ID:lY/a1IWlO
凛が自分のこと私って言うのって興奮するな
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:01:08.33 ID:e3IiucHK0
凛「……私のこと、知ってる?」

「は?」

凛「黄色い靴の盗賊団って、聞いたことないかな?」

「…お前がそれだとでも言ってるのか?警察や軍すら壊滅させられなかった、あの星空凛の」

凛「ご本人だって言ったら、どうする?」

「………………」



凛(…相手はウソかホントか判断に困ってるみたいだ。ホントなら、私の仲間との抗争は免れないし)

凛(ま、どちらにしても無力化はさせてもらうけど)



「…いや、こんなところにいる訳が…」

凛「続きは夢の中で考えるといいにゃ」

「…!!なに!?」



凛(重りのついたワイヤーを投げつけて隙だけの相手に絡ませた。その後、もらったラブカを強く握りしめてみると…)



バリバリバリ



「ぎゃぁぁぁあ!!」

凛「すっごい電撃…。これが凛の魔法…」



凛(死にはしないけど、意識を奪うくらいの電流が流れた。…これは便利かも)



凛「…さて、ツバサさんの部屋を物色しよう」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:23:25.33 ID:e3IiucHK0
__ツバサの部屋



凛「これは…なかなかお金になりそうなものばかり…」



凛(アンティークのついた家具とか、手入れの行き届いた蓄音機、ラックにかけられた木材と鉄の銃などなど。あっちの退役した兵士が隠居してる屋敷みたいな雰囲気だ)

凛(……あまり大量の荷物は持って帰れないから、ツバサさんの一番大切そうなものを探そう)



凛「フォトフレーム……あ」

凛「あんじゅさんと…英玲奈さん。…たぶん政権が樹立する前の写真にゃ…」



凛(…A-RISEのメンバーは、最初は海未ちゃんみたいに革命家として活動してたって聞いたことがある)

凛(軍の叩き上げ隊長のツバサさん、敏腕デカの英玲奈さん、出所不明のあんじゅさん。三人がクーデタを起こして国を乗っ取ったんだっけ)

凛(すすと返り血で汚れた笑顔の三人を見ると……)



凛「……ううん。海未ちゃんは違うよ。海未ちゃんは…ツバサさんたちみたいにはならない」



凛(……海未ちゃんの作る国は、…かよちんみたいな人を増やす国じゃない)

426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:41:02.01 ID:e3IiucHK0
凛「…さて、棚の中はっと」

凛「……?何かの報告書?」



凛(執務用の机の中に、いくつか文書が入ってた。…重要機密ってやつじゃないかにゃ?)



凛「……中継電波塔建設計画…こっちは…カンダーランドにおける非科学的技術使用者の抑圧…」

凛「……黄色い靴狩り…こわいこわい。…オトノキの反政府組織の調査報告…海未ちゃんのことかな?」

凛「……生体兵器による治安維持…。…これはマズイやつにゃ」



凛(さらっと目を通したけど、表沙汰にすると国家転覆の危機すら有り得るブラックな活動が多々あった。いや、もう転覆しかけてるんだけど)

凛(……もしツバサさんがまた実権を握った時に使えそうだから、これは拝借するにゃ)

凛(ヘンな連中に秘密をばらされるより、いいでしょ)

427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:55:21.46 ID:e3IiucHK0
凛「さて、一通りは見たかにゃ」

凛「どれをおみあげにしようかなー?」



凛(持って帰れそうなものはあまりなかったにゃ。部屋の家具とか設備ばっかで、手荷物が全然ないんだもん)

凛(あまり荷物を増やしたくないし、一つに絞ろう)






>>429

1,A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね

2,このライフル…たぶんツバサさんが愛用してたヤツにゃ

3,IDカード…地下の施設で使えないかな?

4,……やっぱ下着とか、プライバシーに係わるものは持ち帰るべきだよね?
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 21:58:30.62 ID:W7ltYhhKo
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 22:55:54.69 ID:ovm6MUABO
1
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 23:45:53.79 ID:ct6JtSS6o
いいぞ面白い
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 01:06:11.40 ID:xv7KzCNC0
凛(A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね)

凛(…こんな世の中でも、一番大切なのは人との絆だよね)

凛(だから、これにするにゃ)





凛「うーん。この後はどうしようかな?もう少し探索を続けようかな?」







>>433

1,あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね

2,英玲奈さんの部屋に行ってさっさとプログラムをとってこよう

3,やっぱり倉庫からお宝のにおいがするにゃ

4,研究区画で危ないデータを頂いておくかな

5,…外に出て海未ちゃんを探しても、いいよね?

・コンマ一の位偶数で何者かと遭遇
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 01:12:57.66 ID:6aalfVxro
迷うなこれは
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 02:24:04.75 ID:11FIIy3V0
1
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:27:49.84 ID:Egd2MM640
凛「あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね」

凛「ツバサさん以上に謎の多い人だし、何か重大なことを隠してるかも」

凛「…よし、あんじゅさんの部屋を探ろう」





____あんじゅの部屋


凛(…あんじゅさんの部屋の扉に鍵はかかってなかった。…不用心だにゃ)

凛(これなら苦労なく侵入できる、と思ってノブに手をかけると…)



バチッ

凛「にゃ!!電気!?」

凛(…おかしい。私のグローブは絶縁だし静電気は起こらないはずなのに)

凛(…扉自体に魔法がかかってるのかな?そうなると侵入はできないかな)



凛「…侵入口がなければ作ればいいにゃ。丁度便利そうな魔法が使えるし」

凛「…まさか、部屋の壁にまで魔法はかけてないよね?」


凛(短剣に電気を這わせて扉の横の壁に突き刺すと、ゆっくりと貫通した。電熱で焼き切った感じかな)

凛(…どれだけの電力なんだろうね、私の魔法)




凛「…ふう。一丁あがりにゃ」

凛(私一人が入れるくらいの小さい穴を空けて、くぐり抜けたらロープで通せん棒をしておいた。またヘンな連中に妨害されてもアレだし)

凛「さて、ガサ入れガサ入れ♪」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:54:52.06 ID:Egd2MM640
凛(…予想通りというか、あんじゅさんの部屋はなかなかファンシーな趣味をしてるにゃ。パステルカラーで統一された家具やカーペット、クッションやぬいぐるみもたくさん)

凛(…けど、片付けができない性格なのか生活ゴミや脱ぎ捨てられた服が散乱してる。…見せしめに持ち帰ってあげようかな)



凛「…なんだろう。あのぬいぐるみから視線を感じるんだけど…」

凛「………………」

凛(気になってそのぬいぐるみを手にとってみると、突然色が抜けて雪だるまみたくなった。とっさに手を放して短剣を構える)



凛「な、なに!?」

『…にゃ?』

凛「にゃ…?」


凛(聞こえた声と共に、ぬいぐるみはフェルトをまとって新しい形をとった。オレンジの短髪、無邪気な笑顔、黄色の足元…)

凛(……これって、私…?)



凛「………………」

『ふう、大復活にゃ!…にゃ?』

凛「だ、誰!?何者!?」

『うーんと、あなたの魔力をもらって再起動しました、あんじゅさんの魔動人形だにゃ!』

凛「……あんじゅさんの?」

『うん。あんじゅさんが帰ってこないから電池切れしちゃったけど…これで会いにいけるにゃ!』

凛「……そっか」



凛(…特に害はなさそうだから、持って帰ろう。自分で歩いて動けるみたいだし)


436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:09:20.15 ID:Egd2MM640
凛「…私は星空凛。あんじゅさんに頼まれて必要物資を回収にきたの」

『そうなんだ…。それならお手伝いするにゃ!』

凛「え?」

『あんじゅさんとその仲間のお手伝いをするのが使命なの。そうやって作られたからね』

凛「…もしかして、あんじゅさんのお手製?」

『うん!ラブカと中の針金で動いてるのにゃ!』

凛「なるほどね…。…でも、その見た目は?なんで私に似てるの?」

『ラブカに宿る魔力で姿が変わるように細工されてるにゃ!あんじゅさんの遊び心だにゃ!』

凛「それは…面白いね」



凛(…思えば、変身する前は英玲奈さんに似てたかも)



凛「キミの名前は?名前がないと呼びづらいにゃ」

『うーん。前はえれなって呼ばれてたにゃ!けど、えれなって呼ぶ度に英玲奈さんも振り向いて、あんじゅさんが怒られてたにゃ!』

凛「…まあ、そうなるよね」

『うん、じゃあ今度は“りん”にするにゃ!魔力をもらった人の名前にするのが通例だし!』

凛「……そうだね」



凛(……紛らわしいことになりそうだけど、それはそれで面白そうだし、いっか)
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:42:24.88 ID:Egd2MM640
凛「…さて、大事なものを探さないと」

りん『にゃ!』



凛(ベッドの上に端末があったにゃ。…どんな情報が残ってるかな)



凛「…磁気嵐の根源……仮死からの復活……。…魔法はそのために…?」

凛「……なんだろ、これ?地図の上から…何の紋様だろう…?…魔方陣ってやつ…?」

りん『それは磁気嵐を遮断する魔法にゃ!莫大な魔力が必要だけどね!』

凛「……そんなこと、ベラベラしゃべっていいの?」

りん『にゃ……』

凛「……聞かなかったことにしておくにゃ」



凛「……?古い拳銃が二丁?」

凛(およそこの部屋に似つかわしくないものがベッドの隣の棚に入ってた。自衛用とも思えないし)

りん『それ、英玲奈さんとツバサさんが一丁ずつくれたものにゃ!昔使ってたものだよ』

凛「………………」



凛(これは、思い出のつまった宝物なのかな…)



凛「……これは、契約書?……高坂穂乃果?」

凛(……外国の言葉で書かれた契約書だけど、サインはあんじゅさんと高坂穂乃果の文字。……マズイものを見つけた気がするにゃ)

凛(……これも回収にゃ)




凛「さて…他には……剣の鞘?」

凛(…そういえばあんじゅさんは剣を持って戦ってたっけ)

凛(……?あれ?あの剣って、どこから取り出したの?魔法で取り出したのかな?)


りん『その剣を鞘から抜いた時に、魔法はこの世に解き放たれたにゃ!』

凛「え?」

りん『ラブカの剣が抜かれれば魔力が世界を覆うし、納めれば魔力は消え去るにゃ!』


凛「……この剣って、持った人にすごい魔力を与えるの?」

りん『うん!』



凛(…つまり、この剣をあんじゅさんが抜いたからA-RISEが台頭したし、戦乱の世が始まったと)

凛(……いざというとき、役立つかも。この鞘)

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:52:17.66 ID:Egd2MM640
凛「さて、どれを持ち帰ろうかな。身重になるのもしゃくだし、どれか一つにしよう」

りん『選ぶにゃ選ぶにゃ!』



>>440

1,やっぱりこの拳銃かな…思い出の品だもんね

2,この端末にもあんじゅさんの役に立つ情報があるかも

3,魔剣の鞘…隠し持っておこう

4,お望みどおり服を持っていこうかにゃ、脱ぎ捨てたやつをね!

5,…ラブカが大量にあったけど、やっぱり回収しておこうかな
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:43:36.35 ID:hZuYOfRnO
5
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:39:43.16 ID:MWsR1fvnO
3
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/04(金) 21:52:30.52 ID:fmtJebtP0
凛「魔剣の鞘…隠し持っておこう」

凛「…あんじゅさんから剣を奪って鞘に納める時が来るかもしれないし…」



凛「…ここはもう用済みだね。…まだ探索を続けようかな?」





>>443

1,さっさと英玲奈さんの部屋からプログラムを入手して帰ろう

2,研究区画で生体兵器の情報を探ろう

3,倉庫に何かある気がするにゃ…

4,…やっぱり海未ちゃんを探しにいこう

5,……希ちゃんを連れてくれば、かよちんを助けられる…のかな…?
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 22:04:55.93 ID:Ou+/vevZ0
3
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 18:33:46.80 ID:LxVsCoGg0
3
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/09(水) 23:59:22.29 ID:Psv8N6MD0
凛「倉庫に何かある気がするにゃ…」

凛「使えそうな物資が見つけられるかもだし…持ち帰れなくても後で回収すればいいし」

凛「見るだけ見ておこう」

りん「にゃー」





凛「…ん?開いてる…」

凛「…というか、物色中かな」



凛(倉庫の扉は開いていた。一足遅れかな?)

凛(……まだ物音がするけど、仕掛けようか、それとも待ち伏せするか…)





>>446


1,面倒にゃ、叩いて黙らせるよ

2,待ち伏せして確実に無力化しよう

3,脅し半分で説得しよう

4,りん…キミなら注意を引けるよね
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:04:29.02 ID:C3P2so52O
2
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 22:17:30.67 ID:jgQQ9Jek0
2
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 21:53:09.71 ID:QCpjh6ZP0
凛「待ち伏せして確実に無力化しよう」

凛「それまでは扉の裏で待機にゃ」



凛(どこの勢力の人かは知らないけど、私と同じ場所に潜り込んだのが不運ってことで)

凛(ワイヤートラップで拘束させてもらうよ)



「………………」

凛「………………」



凛(扉の向こう側から気配がする。たぶん一人だ)

凛(足音が近い。もう出てくるかにゃ?)



ガタン



凛「にゃ!?」



凛(半開きの扉は閉じられて内から鍵を掛けられた。その数秒後には窓ガラスを割る音が聞こえた)

凛(やられた!あっちも気づいてた!)

凛(でもなんで…?音も消してたはずなのに…)

凛(…もしかして、魔力を感じ取られた…?)



りん「中にいた人、なかなかの魔力を持ってたにゃー」

凛「やっぱり…。…魔法も考え物だね」

りん「りんは魔力を追跡できるけど…どうするにゃ?」

凛「…どうしようかな?」




1,…追うよ!大事なものが盗み出されたかもしれないし!

2,また先を越される前に、英玲奈さんの部屋のプログラムを取得しよう

3,研究区画のデータを他の誰かにとられるのはまずいよね…



448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 21:54:35.19 ID:QCpjh6ZP0
>>450安価選択1,2,3で
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 11:50:20.78 ID:qUWQM8uh0
1
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 10:47:28.84 ID:Qvnjr05F0
1
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/16(水) 22:18:40.46 ID:5FJogA5n0
凛「追うよ!大事なものが盗み出されたかもしれないし!」

りん「にゃ!ヤツは正面ゲートの方に行ったにゃ!」

凛「うん!いくよ!」



凛(来た道を引き返して正面ゲートまで突っ走る。幸い相手の足は速くないみたいで先回りできそう)

凛(罠を仕掛ける時間はないけど待ち伏せはできるね)



凛「さて、どんな命知らずが潜り込んだのかにゃ?」

「あ…凛ちゃんだったか、やっぱり」

凛「!!ことり、ちゃん…!?」



凛(なんでことりちゃんがここに…?A-RISEにとどめを刺しにきた…?)

凛(ってか、海未ちゃんは一緒じゃないの…?…ことりちゃん一人だとキナ臭いにゃ)



ことり「ねぇ凛ちゃん。ここの地下施設の入り口を教えてくれないかな?けっこう迷子になっちゃったんだよね」

凛「…海未ちゃんは?」

ことり「海未ちゃんも入り口を捜索中だよ」



凛(海未ちゃんもいるんだ。…けど、いまいち信憑性がないなぁ)

凛(…騙し討ちの可能性もあるし、無力化してから海未ちゃんを探してもいい、かな…?)



凛「どうしてここに?A-RISEに何か用があるの?」

ことり「そうだね…穂乃果ちゃんが危ないから、ちょっとお手伝いしてもらおうと」

凛「…?」



凛(どういうこと?穂乃果ちゃんが危ない?)

凛(…穂乃果ちゃんの生命維持がもう限界近いから、急げってことなのかな…)

凛(……だとしたら、狙われてるのは…私?)



凛「……どちらにしても、ことりちゃんは信用できないにゃ。あなたのことは全然わからない」

ことり「…こうしてる間にも、穂乃果ちゃんが危ないの。言わないなら力ずくで聞き出すけど、いいかな?」



凛(……あっちも全然私を信用してないね。経歴が盗賊だし)

凛(…懐柔するか、力ずくか。難しいとこだね)




>>453

1,海未ちゃんのところに連れていって更正させないとね!

2,やめようよ、私もことりちゃんも海未ちゃんの仲間だよ?

3,取引しよう。かよちんの蘇生を手伝ってくれるなら、私もことりちゃんのお手伝いするから
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 22:47:05.78 ID:PS/djKGJ0
かそく
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 02:21:43.50 ID:jUGa6Hqw0
3
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 21:30:12.82 ID:tB7XmGE70
凛「取引しよう。かよちんの蘇生を手伝ってくれるなら、ことりちゃんのお手伝いするから」

ことり「?かよちゃんに、何かあったの?」

凛「A-RISEの作った生体兵器の暴走を止める時に…やられちゃったんだ」

ことり「………………」




凛(ことりちゃんは困ったような、悲しむような、よくわからない表情で黙りこんだ)

凛(…ことりちゃんの瞳には海未ちゃんしか映ってないかもしれないけど…かよちんだって同じ志を持った仲間だったはず。…乗ってくれると信じてるよ、ことりちゃん)



ことり「…かよちゃんは…。……うん」

ことり「いつだって、私と穂乃果ちゃんを正しい道に誘導してくれたのはかよちゃん。…海未ちゃんと穂乃果ちゃんの争いを止められるのも…」

ことり 「…わかったよ、凛ちゃん。私に任せて。かよちゃんの蘇生は私がやる」

凛「…ありがとう、ことりちゃん。あなた自身の判断に感謝するよ」



ことり「…その前に、まず穂乃果ちゃんの安全を確保しなきゃ」

凛「?どういうこと、それ。穂乃果ちゃんが危ないって」

ことり「A-RISEの綺羅ツバサと統堂英玲奈がオトノキに向かったって情報があって。…それって、穂乃果ちゃんの息の根を止めに行くってことでしょ?」

凛「………………。なんだ。それは違うよ」

ことり「え?」

凛「二人は逆に穂乃果ちゃんの蘇生に向かったにゃ。かよちんとの約束、でね」

ことり「ほ、ほんとに?」

凛「にゃ。あんじゅさんが地下にいるから、聞いてみるといいよ」

ことり「……なんだぁ。思い違いかぁ」



凛(壮大な思い違いをしてたらしいことりちゃんと…海未ちゃん)

凛(危機感が強いのはいいけど、疑ってばっかりだと自由な国なんてできっこないと思うにゃ)

凛(…その辺も海未ちゃんに言っておかないと)
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 21:45:24.94 ID:tB7XmGE70
凛「さて、海未ちゃんを探して合流したいとこだね」

ことり「私が呼んでくるね。凛ちゃんはまだ用事があるみたいだし。正門前で落ち合うことにしよ?」

凛「うん、そうするね」








凛(…もうそろそろプログラムの回収に向かおう。早くしないとあんじゅさんに怒られそうだし)



凛(…はい。ここが英玲奈さんの部屋)

凛(…マップを見ないとわからないくらい変な場所にあるにゃ。…客室と客室の間って、…謀殺でもする気だったのかな)



凛「鍵は普通の客室と変わらないヤツだ。…偽装、なのかな」

凛「これなら簡単に開けられるにゃ」カチャカチャ



凛(でも、そんなに危機感がない訳がないのが英玲奈さん。開けたと同時に網膜認証が作動したから、反射的に電磁波で強制停止させた)

凛(魔法がなかったらアウトだったよ…)



凛「さて…捜索捜索♪」


456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/21(月) 22:24:22.27 ID:tB7XmGE70
凛(中はまるで監視室のように、いくつものモニターとコンピュータが配置されてた。真ん中にベッドはあるけど…こんなところで寝れるのかな?)

凛(…えーと、アクセスプログラムは…マスターキーにくっついてるって話だけど…)



凛「……んー、全然探せないにゃ…。これは人間の住む部屋じゃないよ…」

りん「こまった時はベッドの下にゃ!」

凛「そんな思春期の少年少女の隠し場所なんて…あった」



凛(英玲奈さん、少年少女だったにゃ…)

凛(乱雑にしまわれた工具箱の中に、鍵束を見つけた。メディア媒体らしきものもいくつかあるし)

凛(それから…ツバサさんっぽいぬいぐるみと、あんじゅさんっぽいぬいぐるみが置いてある。…宝物、なのかな)

凛(あと、護身用なのかリボルバー式の拳銃も置いてある。…かなり使用感があるし、相棒だったりするのかな)



凛「…このアクセスプログラムを使えば、ここのコンピュータの情報を閲覧できる…」

凛「……さて、ここだけの話で覗いちゃおう♪」



凛「…リニアレール敷設計画……エネルギー資源としてのラブカ…」

凛「…密告者…監視協力…?…囚人への人体実験…?…すごいものを見ちゃったにゃ…保存保存」

凛「……個人データ…綾瀬絵里…?…絵里ちゃん、かなりにらまれてるにゃ」



凛「…データ用量がすごくて私の端末じゃ保存仕切れないにゃ。絞らないと」

凛「……いや、データだけ一つのコンピュータに圧縮して持ち帰ることもできるかな…」

凛「どれを持って帰ろう?」




>>458

1,二人のぬいぐるみにしよう。大切なものだよね

2,データを一つのコンピュータにまとめて持ち帰ろう

3,リボルバーにしよう。本領発揮できる武器は必要にゃ

4,…アクセスプログラム、複製しようかな。もしもの時役立つかも

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 03:53:37.87 ID:Cf7pthfKO
1
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 04:17:40.32 ID:WDHFgsc80
1
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 22:21:54.79 ID:U+hG0IRJ0
凛「二人のぬいぐるみにしよう。大切なものだよね」

りん「にゃ。英玲奈さんは意外に子供っぽいところがあるにゃー」

凛「…A-RISEって、思ってたより人間味のある人達なのかもね」



凛「さて、ことりちゃんと合流しよう。正門前だね」

凛「…海未ちゃん、希ちゃんのこと言ったらどう思うかな…」

凛「……ううん。海未ちゃんならわかってくれる。信じる力を一番信じてるのは海未ちゃんだもん」





凛「おまたせにゃ、ことりちゃん。海未ちゃんも久しぶり」

海未「凛…!無事でよかった…!」

凛「にゃ?凛は危ない目になんて遭ってないよ?」

海未「A-RISEの施設に単身乗り込むなんてどうかしてますよ!協力者とはいえ、セキュリティが働いたら…!」

凛「ははは。私は盗賊、しかもリーダーだよ?そんなヘマしないって」

海未「…そう、ですよね。不要な心配でしたね」




ことり「まあ二人とも、あんじゅさんのところにいこうよ。…かよちゃんの様子も確認しておかないといけないし」

海未「はい…!花陽が…そんなことに…」

凛「…大丈夫にゃ。あんじゅさんと、ことりちゃんと海未ちゃん、そんで私が力を合わせれば。絶対かよちんを目覚めさせられるよ」

海未「はい…!」
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 23:08:32.88 ID:U+hG0IRJ0


____官邸地下・シェルター区画


あんじゅ「はぁい、おかえり凛ちゃん。それから…ようこそ、海未ちゃん、ことりちゃん」

海未「お邪魔します、あんじゅ」

あんじゅ「まあ、話したいことは一杯あるだろうけど、私は早速あの二人と連絡取らないといけないからね。その後で」



凛「はい、これだよね。アクセスプログラム」

あんじゅ「マスターキーごと持ってきちゃったかー。ふふ、英玲奈の秘密を暴露してあげちゃおうかしらね♪」

凛「はは…」

ことり「?凛ちゃん、何かあったの?」

凛「にゃ…なんでもないよ」

海未「???」



海未(バツの悪そうな凛に微笑みかけてあんじゅは奥の部屋に入っていきました。…なぜでしょうね)




凛「あの、海未ちゃん」

海未「凛、聞きたいことが」



海未(思い切り被ってしまいました。凛も私に聞きたいことが?)



海未「…凛から先にどうぞ」

凛「にゃ…。希ちゃんのこと、なんだけど…」

海未「…私もそれを聞きたかったです。今どこで何をしてるんですか…?」

凛「……話せば長くなるんだけど…絵里ちゃんと、にこちゃんと一緒に、カンダーランドに新しい国を建てたんだ…」

海未「!!?」

ことり「えっ!?ホントなの、それ!?」



海未(あまりにスケールの大きい話に、頭の処理が追い付きません。旧体制側の反逆者が、まさかそんなとんでもないものだなんて…)



凛「…絵里ちゃんが警察署長してたのも、バウンティハンターしてたのも、全部カンダーランドの独立のための資金稼ぎだったんだ」

凛「それにカンダーランド出身のにこちゃんと、希ちゃんが同調して……」

凛「……海未ちゃんと一緒に、この国を改めることはできないって…。だから、ごめんなさいって…」



海未(…ごめんなさい、ですか。希は…私を裏切るような行為に罪悪感を感じているということでしょうか)

海未(希がラブカを売ってお金を稼いでいたのもカンダーランドのため。彼女の願いはそこにあるのは明白です)

海未(そこに…私が口を挟んでいいのでしょうか…?)
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 23:09:15.00 ID:U+hG0IRJ0
凛「…海未ちゃんとは対立したくないって、三人とも言ってた。だから…一回会いにきてって」

海未「…そうですか」

ことり「…ワナかもしれないよ。どのみちハーバラの国とは対立するだろうから、その有力者の海未ちゃんを亡き者にしたいのかもしれないし」



海未(……この場で判断するのは難しい問題ですが…。…私がどうしたいのか、ことりと凛に伝えなければ)

海未(…彼女たちも迷うことになってしまいます)



>>463

1,会って話さないとわかりませんね。罠であれば突破するまでです

2,…希は私を裏切りました。粛正しなければなりません

3,ハーバラが落ち着いてからでいいでしょう。急ぐ案件でもないです

4,…私は関与しません。あちらが平穏無事なら、関わる必要はありません
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 03:16:36.06 ID:uFZOM6Hq0
3
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 04:14:26.38 ID:mTXhRjUQO
1
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 21:27:33.32 ID:sBs7sJqf0
海未「会って話さないとわかりませんね。罠であれば突破するまでです」

凛「海未ちゃん…!」

海未「…とはいえ、事情が変われば絵里や希に刃を向けざるをえません。…彼女らが、自国の権益のみを主張するのであれば」

ことり「…そう、だね。各地の有力者が独立したら収拾がつかなくなっちゃうし…特例として同盟するか、独立を認めないか決めないと」

凛「……大丈夫だよ、あの三人ならわかってくれるよ」



海未「こうなると、あちこちで反乱が起きる前にカンダーランドの国と話を付けなければならないのですが…。…ことり、あなたが一緒だと不要な疑いをかけられてしまいます」

ことり「わかってる。…私は、凛ちゃんと一緒にかよちゃんの蘇生を試みるよ」

海未「ことり…」



海未(…ことりの眼に、私は映っていませんでした。そこにいる凛と、大切な仲間の花陽。ことりの力を必要とする人を真っ直ぐ捉えています)

海未(…そうです。ことりの本質は穂乃果と同じだと思っています。目的に向かってがむしゃらに駆け抜けるという気質)

海未(違うのは、ことりの目的は特定の人であるということ。穂乃果のように誰も彼もと手を伸ばすのではありません)

海未(……やっと、力になりたい人を見つけたのですね。…私はあなたの助けを欲してなかったのですから)



海未「…わかりました。カンダーランドへは私一人で向かいます。凛、ことりをお願いできますか?」

凛「任せて!かよちんの復活のため、ことりちゃんの手足になるよ!」

ことり「お願い、凛ちゃん!」
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 22:02:06.83 ID:sBs7sJqf0
海未「さて…あんじゅがそろそろ戻ってくる頃ですか」

凛「…噂をすればなんとやら、にゃ」

ことり「おかえりなさい、あんじゅさん」

あんじゅ「はぁい。戻ったわよ」



あんじゅ「ツバサと英玲奈はもうオトノキに着くって。…まあ、Printemps勢力が守ってるから簡単には穂乃果さんのとこにはいけなそう」

ことり「あはは…そうだよね」

あんじゅ「悪いんだけど、あいつらに手を出さないよう衛兵に命令出してくれない?ことりちゃん」

ことり「はい。…通信機は生きてるんですか?」

あんじゅ「ここの電波塔は生きてたみたいだし、あいつらも通信指令車で行ったしバッチリよ」

ことり「さすがですね。電波塔を増設して磁気嵐に負けない通信網を作ろうってしてたんですもんね」

あんじゅ「…ツバサのやつ、計画バレてんじゃん。あーあ、乗っ取られちゃうぞ」



凛「あ、はははは…」

海未「凛?さっきから変な笑いばかりですよ?」

凛「にゃ…うちの情報網から知っただけだよ?」

あんじゅ「ホントかしら?さっきから凛ちゃんの魔力が二つ感じられるんだけど、何か隠してない?」

凛「や、やっぱりあんじゅさんには隠せないかぁ」



海未(凛は観念したようで、ずだ袋を開けて中身を出しました)

海未(凛のことです。どうせ官邸を物色してたのでしょう)




「にゃ!狭っ苦しいとこは勘弁にゃ…」

あんじゅ「あら、ぬいぐるみ持ってきちゃったんだ」

ことり「!!!」

凛「うん…あんじゅさんの部屋に入ったら、ね…。動き出したんだ」

海未「…魔法の成せる業、ですか?」

あんじゅ「そういうこと。私のお手伝いさんとして作ったんだけど…英玲奈の魔力はきれてたかー」

凛「その代わりに私の魔力を吸ったみたいで。一人にするのも可哀想だから拾ってきた」


ことり「かーわいいー♪♪これ、もらっていい!?」ギュッ

「にゃぁぁぁ」



海未(凛そっくりの動くぬいぐるみはことりに抱きかかえられ、じたばたしてます。まあ、かわいいもの好きのことりの執着心が、そう易々と離してくれるとは思えませんが)
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 22:26:24.40 ID:D/GjLIvs0
あんじゅ「まあ、気に入ったならあげるけどね。半分実験で作ったようなもんだし」

ことり「ほんと!?」

あんじゅ「あいつらの尻拭いのお礼ってことで。いいかしら、凛ちゃん」

凛「…本人に聞いた方がいいと思う」

りん「え!?見棄てちゃうにゃ!?」

ことり「私は見捨てないよー♪かわいいりんちゃん♪」

りん「にゃぁぁやめるにゃぁ」

凛「…早く私の魔力切れないかな。すごく複雑な気分だよ… 」

海未「よかったじゃないですか、凛自身の身代わりになってくれたんですよ?」

凛「真顔でこわいこと言うのやめて」



あんじゅ「じゃ、ことりちゃん借りるわね。海未ちゃんはどうするの?もう出発しちゃう?」

海未「はい、…花陽の様子を見た後に」

あんじゅ「まあ、知っての通り仮死状態よ。…大丈夫、私も協力するから。絶対上手くいく」

海未「お願いします。…あと、穂乃果と…真姫のことも」

凛「…ことりちゃん。海未ちゃんにはもう一人蘇生したい人がいて…それには穂乃果ちゃんの魔力が必要なんだ」

ことり「…事情は知らないけど、海未ちゃんのお願いなら聞くよ。…穂乃果ちゃんに頼んでみる」

海未「ありがとうございます、ことり。私のわがままを聞き入れてくれて…」







海未(花陽は居住スペースのベッドで生命維持装置に繋がれていました。見たことのない安らかな寝顔をして)

海未(…本来の花陽は、こういう人なのでしょう。戦乱とは無縁の、心優しい女性)

海未(凛の親友を、取り戻さなければなりません)



海未「…花陽。あなたが本来のあなたでいられるよう、この国を導いてみせます」

海未「ですから、…どうか無事で」

凛「大丈夫にゃ。絶対かよちんは海未ちゃんのところに帰ってくるよ」

海未「…お願いしますね、凛。…あなたにも祝福がありますように」



海未(…私にはこんなにも頼れる仲間がいて。…守らなければならない仲間がいる)

海未(…ならば、絶対成し遂げます。まず、隣にできた国と手を結ぶことから。大丈夫、彼女らはわかってくれます)


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 22:34:22.70 ID:D/GjLIvs0


>>468>>470
まで安価選択、多いものに視点を当てます

1,海未

2,ことり&凛

3,ツバサ&英玲奈
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 23:34:36.19 ID:DF5OEFYw0
1
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 23:54:58.78 ID:C5JQqO8c0
1
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 00:45:25.05 ID:RRq4DZWJO
1
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 07:57:00.15 ID:pnW0HJeZ0
穂乃果は国のっとる前に海未に殺されたんだろ?実際に支配した訳でもなく
それで前体制と変わらんとか言って一方的に悪者にしてる海未が独善的すぎてイライラする
こんな奴がまともな世界に導けるわけないだろ
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/19(月) 22:34:55.54 ID:213YLM1N0
____ハーバラ・駅構内



海未(カンダーランドに戻るのに、列車を使おうと駅まできましたが…)

海未(…カンダーランドに関が設けられて検問をしているようで、貨物列車以外はストップしているようです)

海未(いくら独立するとはいえ、正式な声明も出していない状態で検問なんて…。…陰謀を巡らせてるのでしょうか)



海未「別の足を探さなければなりませんね」

海未「……おや?」



海未(またあの集落から河を渡るか貨物列車に忍び込むかなどと考えていたら、見覚えのある紫のたすきの二人組が駅から出ていくのが見えました)

海未(カンダーランドの僧兵…。…こんな情勢だから余計きな臭く思います)

海未(…ここをたつ前に彼女たちの目的を探っておくべきでしょうか…)





>>474

1,友好関係を築くのでしょう?ならば変に詮索するのは危ういです

2,…ならば私もカンダーランドへ潜入して、そこで情報を集めましょう

3,私たちに害を及ぼすかもしれません。…場合によっては排除します
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 00:23:57.89 ID:SNH/P36R0
2
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 01:17:06.21 ID:36MMCkFY0
2
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 13:34:17.75 ID:UelLKceM0
もう少し安価少なくてもいいんだよ
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 23:56:13.21 ID:uEqxuTpU0
海未(…ならば私もカンダーランドへ潜入して、情報を集めましょう)

海未(凛ほど上手くやる自信はないですが、バレた時はバレた時です。別の手を打ちましょう)

海未(貨物列車に潜伏して、カンダーランドへ行きましょう)





海未「…車両を列車で輸送?この情勢で?」

海未「…まあ、好都合です」



海未(貨物の集積所には、少し不可解な物資がありました。銃器や燃料、その他機械類…とても、敵になるかもしれない国に輸送していいとは思えないものが)

海未(…この国にも裏であちらと繋がっている人間がいるのかもしれませんね)

海未(貨物の中には乗用車があります。トランクに身を隠せば目立たずたどり着けるでしょう)



海未「さて…少し、休みますか」



海未(休息できる時に休んでおかないと、次に眠れるのはいつかわかりませんから)



海未(希…絵里…にこ…。あなた達は……)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/29(木) 00:17:23.56 ID:aQNost4J0
____カンダーランド・集積所



海未「………………ん」

海未「…揺れが収まった…。到着しましたか」



海未(トランクで爆睡してたようです。外に出てみると、もう日が沈みかけていました)

海未(何事もなかったのは幸いですね。…一応、私は賞金首らしいので)



海未「長居は無用ですね、泊まれる場所を探しましょう」



海未(列車をあとにして、市街地へ歩みを進めます。どうやら郊外に集積所があるようなので、急いで街へ向かいましょう)



海未「夜に行動すれば警備の手薄なところへ忍び込めますね」

海未「ですが、危険を伴いますし…大人しく休むべきでしょうか」



>>479

1,危険は避けます。夜が明けるのを待ちましょう

2,人の集まりそうなところ…宿屋で情報を集めてみますか

3,僧兵の件もありますし…寺社に忍び込んでみましょう

4,警察署…絵里の部下を調べますか

5,まだ難民キャンプは存在してます…潜り込むのもありですね
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 19:59:35.67 ID:bD/kdw6w0
1
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/03(火) 19:23:00.92 ID:sF+TymotO
5
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 19:25:55.54 ID:sF+TymotO
すまんsage忘れた
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/07(土) 00:48:06.01 ID:ebXuZMl/0
海未「まだ難民キャンプは存在してますね…潜り込むのもありですね」

海未「恐らく学校が使われているはず…向かってみましょう」





____カンダーランド・学校



海未(日が落ちる前に何とか学校へたどり着きました。予想通り戦乱で帰るべき場所を失った人間や私たちの国から密入国してきた人間がいて、ほぼ全ての部屋に明かりがついてます)



海未「さて…私も難民を装って情報を集めましょう」

「あんた、こんな時間に外出?」

海未「いえ、今ここへ来たばかりです。行くあてもないので、こちらにお世話にはなれないでしょうか」



海未(校舎の昇降口で様子を確認していると、後ろから私へ向けられた声が。何やら疑っているような口振りなので、やんわりと自分の状況を説明しました)

海未(…しかし振り返ってみると、私に向けられたのは声だけではないことがわかりました)



「あんたの神経のつくりは全然わかんないわね、海未」

海未「…にこ。なぜあなたがここに?」

にこ「私の勝手でしょ。むしろこっちのセリフだわ、それ」



海未(私に後ろから呼び掛けたのは、カンダーランドの国の主要人物…矢澤にこでした。その手には小銃を携えて)

海未(……あの時の件もありますし、疑われているのは間違いないでしょう)



にこ「確かに星空凛に来いって伝えてとは言ったけど、スパイまがいのことするのは承知しないわよ」

海未「…信用はしてくれないのですね」

にこ「当然よ。…盗賊とつるんで、Printempsを乗っ取って勢力を拡大なんて…悪党じゃない」

海未「正義を騙るつもりなどないです。必要であればどんな汚れ仕事だってやり遂げますよ」

にこ「…あんたのそういうとこ、嫌いだわ」



海未(…信用うんぬんではなく、嫌いと)

海未(これでは…懐柔は難しそうですね…)


482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/07(土) 01:06:01.65 ID:ebXuZMl/0
にこ「まあ、何でもいいわよ。大人しくついてきてくれる?」

海未「嫌だといったら?」

にこ「撃つだけ。絵里や希にはスパイを始末したとだけ伝えるわ」

海未「………………」



海未(…話を聞いてくれる様子ではないですね。にこは私を捕らえるか始末するかしか考えてません)

海未(……私にできるのは、力ずくで黙らせるか、大人しく従うか…それとも…)

海未(どうしましょうか)





>>484

1,逆に捕らえて情報を聞き出しましょう。手っ取り早いです

2,彼女の意志に従いましょう。争いに来たわけではありません

3,…言葉を伝えることを諦めてはいけません。私の目的を伝えればわかってくれるはずです

4,隙を見て逃げ出しましょう。彼女に伝えられる言葉はないですし

5,従う振りをして油断したところをやりましょう。保険としてこの国を壊滅させる算段も講じておきます
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 02:43:33.72 ID:+f3HLaLY0
かそく
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 13:09:12.19 ID:KFS4bHPn0
3
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/14(土) 23:13:13.33 ID:ZGO3oP9r0
海未(…言葉を伝えることを諦めてはいけません。私の目的を伝えればわかってくれるはずです)



海未「…私は争いを望んでません。どうか武器を置いてくれませんか」

にこ「は?この状況で血迷ってんの?」

海未「ええ、いかれと言われるかもしれません。でもこれから盟友になるかもしれない人間に剣は向けられませんし、恫喝に屈するつもりもありません」

にこ「何か言いたいのよ?意味がわからないんだけど」

海未「あなたと、これからのことをもっと話したいんです。武器や謀略ではなく、言葉と心で」

にこ「………………」



海未(にこは息を長く吐き出すと、銃床を地面について手を目元に当てました)

海未(呆れられてる気もしますが、戦意はなくなったようですね。それだけでも十分です)



にこ「…あんたのそのバカさ加減は死んでも治らなさそうだわ。撃たれるかもしれないのによくもそう…」

海未「にこは撃たないと、信じてましたから」

にこ「……はぁ。まあ、いいわよ。このままほっといても無害そうだから、好きにすれば?一応国賓にって扱いだから同行させてもらうけど」

海未「にこ…ありがとうございます」



海未(にこの心を折るつもりはなかったのですが、図らずもそうなってしまいました)

海未(でも、これでいいんです。私のなすべきことは協力関係を取り付けることですから)
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/18(水) 23:44:06.69 ID:cO6CdNXz0
海未(にこは私と同行してくれるようですが、もう夜も遅いので休みましょう)



海未「時間も時間ですし、今日はここで一夜を過ごしますね。にこ、あなたはどうしますか?」

にこ「…わざわざ絵里のところまで帰る理由もないし、私もキャンプのボランティアに参加しようかしらね」

海未「にこの本来あるべき姿だと思いますよ」

にこ「あんたも手伝うのよ。タダ飯食らいは許さないからね」

海未「お安いご用です。本当はこういう仕事をやりたかったんです」




海未(…剣を振るうことくらいしか取り柄のない私に、できる仕事は限られてます)

海未(困っている人への根本的な救済はできませんが、不安を少しでも和らげられるのなら雑用でも喜んでやります)

海未(…それが積み重なれば、みんなの慈愛の気持ちを繋げられると信じて…)



にこ「さて、いくわよ海未」

海未「はい」
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/23(月) 23:51:12.82 ID:q0nhOImM0
にこ「私は配給の手伝いに行くから、あんたはゴミの処理をお願い」

海未「はい、任せてください」



海未(キャンプの管理は行き届いてるのか、治安的にも衛生的にも良好な状態に見えます)

海未(とはいえ、にこ達に同調した人間だけでは頭数が足りていないのは一目瞭然です。スタッフの顔には疲労の色が浮かんでます)

海未(休んでもらうためにも、私が代わりに何人分も働かないと)



海未「そんなフラフラでは避難した人たちも不安になってしまいますよ。少し休んでください」

「…そうしたいのはヤマヤマだけど、代わりにやる人なんていないし…」

海未「私がやります。引き継ぐ仕事も私にどんどん申し付けてください」

「そんな、ボランティアの人に代わってもらって休むなんて」

海未「できたばかりの国ですし、お互いに助け合って結束を確かめるのも悪くないと思いますよ」

「………………」



海未(スタッフさんはしばらくポカンとして、その後笑いながら言葉を続けました)



「ふふふふ。恐れ入ったよ、署長みたいに志の高いこと言うんだね」

海未「絵里みたいな…それは買いかぶりすぎですよ」

「さすがに署長が認めた人間だね。ここはあんたの言葉に従っておくよ」

海未「…はい。しっかり休んで、明日に備えてください」



海未(…やはり絵里たちが陰謀を企てているというのは杞憂でしょうか。付き従う者にまで私のことが伝わり、私の言葉に耳を傾けてくれる)

海未(……それくらい、私を警戒しているとも取れますが。真意は本人から聞くしかないでしょう)

海未(安易な思い込みで裏をかかれたくないですから)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/27(金) 23:22:10.75 ID:3pVtwg530


海未(作業に没頭していたようで、気が付けば消灯時間になっていました。キャンプの人々は寝静まり夜番のスタッフが少人数巡回しています)

海未(いろいろと情報も聞けましたし、私もにこと合流しましょう)



海未「にこ、お疲れ様です。そちらはどうですか?」

にこ「明日の支度を終えたところよ。後は寝るだけ」

海未「雑務班も今日の仕事は終えました。…私たちも休みましょう」

にこ「ええ。…その前に少し話でもしない?」

海未「はい、私もそうしたかったです」



海未(人に盗み聞きされそうにない屋上に出て、星一つ見えない夜空を見上げました。この磁気嵐は視界まで奪うのですか)

海未(にこはフェンスに寄りかかって静かに口を開きました)



にこ「…どう思った?今のこの国を見て」

海未「みんな復興への活力にあふれてて良い空気だと思いますよ。一つの目的に向かっている感じですね」

にこ「……そう。あんたは誉めるのが上手いのね」

海未「え?」

にこ「実際には物資の不足から来る略奪や変化を受け入れられない人間が反乱を起こしてるのよ、外では」

海未「……………」

にこ「あんたのとこへも物資を奪いにいったり法外な取引を持っていった人間もいる。それを絵里が必死になって抑圧してる」
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/27(金) 23:23:32.83 ID:3pVtwg530



にこ「…結局、国としてまとめることなんてできなった。…それが結果よ」

海未「………………」

にこ「…まだ、私たちは犠牲を払わなきゃいけないのかしらね…」



海未(A-RISEの失脚から続く動乱で、既に国力は機能していない状況。それでも国として人々を引っ張っていくにこたち)

海未(もう犠牲を出さないと思って旗揚げしたのに、犠牲者が増えるばかりでは…やりきれませんね)

海未(……いずれ、私も同じ状況に立たされるのは予想できます)

海未(……それでも、その道をゆくのでしょうか)



>>491

1,ここで諦めるのは、犠牲者の意志を踏みにじることと同じです。やり遂げなければいけません

2,…それでも、私はやります。あなた達の国をも救えるくらいに、大きくなります

3,あなた達では不可能でしたか。…国民も裏切り者を信用できないですしね

4,……泣き言ですか。…私の尊敬しているにこは、弱音など私に吐かないと思ったのですが
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 01:05:51.14 ID:5psn1EKSO
1
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 02:14:21.86 ID:7hss9ZN90
2
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:51:11.09 ID:FltaVqYd0
追いついた、一年かけて書いてるSSなんだな乙
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/04(土) 00:08:47.01 ID:K32pja1Z0
海未「…それでも、私はやります。あなた達の国をも救えるくらいに大きくなります」

にこ「……つまりそれは、私たちが立ち行かなくなったら攻め滅ぼすってこと?」

海未「…そうなる前に私たちに助けてを求めてほしい、そう思えるくらいに頼れる隣人になると言っているのです」

にこ「………………」

海未「……とはいえ、無意味に民を困窮させ続けるのであればその時は…」

にこ「わかってるわよ、それくらい。そうならないように頑張るわよ」



にこ「完全に信頼はできないけど、それくらいの距離感が必要なのかもね。特に希は依存しやすいし」

海未「依存が深まれば癒着して、腐敗します。それでは前体制と何も変わらないですから」

にこ「A-RISE体制も腐敗を恐怖政治で隠してただけだしねぇ…。…まあ、それでも統率できてたのがA-RISEの手腕なのかもね」

海未「そうですね。彼女らから見習うべきものもあるかと」



にこ「…まあ、あんたの思惑はわかったわ。ベッタリ仲良くする気はないけど、見捨てるほど距離を置く訳でもない。お互い頑張って国を治めていきましょうね、と」

海未「お互い寝首をかかれないように、です。間者はどこに潜んでるかわからないですから」

にこ「ええ。…あんたのとこで迷惑かけてるバカどもの始末はこっちでやるから、心配なく」

海未「お願いします。お互いの成すべきを成せば上手くいきます」

にこ「……ホントにどうにもならなかったらあんた達の手も借りるかもだけど」

海未「……まあ、格安で承りますよ」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/04(土) 00:29:30.02 ID:K32pja1Z0
にこ「頼れる隣人さんも見つけたことだし、私たちも休みましょ」

海未「ええ、では」



海未(同盟、までとは言わないまでも良い印象を持ってもらえたと思います。あとは正式に絵里や希と話をつけて…私も国へ帰りましょう)

海未(…今日はもう寝ましょう)



にこ「宿泊スペースも余裕ないから私と作業車のシートでだけど、いい?」

海未「ええ、さっきまでトランクで寝てましたので随分恵まれてます」

にこ「あんた…何してるのよ…」



海未(にこはやれやれとため息をついて私の肩に手を置きます。そのまま肩を押して歩き始めました)

海未(…一応、仲間と認めてくれたんでしょうか)



にこ「あんた…賞金首なんだからね。…私も盗賊とやPrintempsと手を組んだの許したつもりはないし、…気を付けなさいよ」

海未「はい、肝に命じておきます」



海未(…私たちを潰す手段も取れると。利用価値がなければ)

海未(仲間と呼ぶには少し物騒ですね…)
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/04(土) 01:23:05.49 ID:K32pja1Z0

海未(夕方眠ったせいか、なかなか寝付けず気が付けば朝日が窓から射し込んできました)

海未(にこは連日の疲れか寝息をたてて爆睡中です。…参りましたね)

海未(…磁気嵐も去ったことですし、ラジオでも聞きますか。…もちろん、にこを起こさないように車外の設備で)



海未「…あっちの様子をうかがい知れればいいのですが」


海未(チャンネルを手動であわせていると、ニュースらしき音声が入ってきました)





『綺羅氏が復権の声明を出して一日ですが、周辺勢力はどのような反応でしょうか』

海未(…綺羅氏…綺羅ツバサが…?…穂乃果の蘇生に向かって……)

『やはりA-RISEを支持する人間はまだまだいますね。あちこちで歓迎するムードが出来上がってます』



『その反応が気になるのは…Printempsの勢力でしょうね。この混乱の原因ですから。Printemps側からの応答は未だにありませんが』

海未(……私がいないから、決め兼ねていると…。…一刻も早く連絡をとる必要があります)



『それから、カンダーランド独立派も黙ってはいないでしょう。情報はまだ伝わってないでしょうが』

『もう既に綺羅氏と統堂氏がカンダーランドへ向かっていると。果たしてその真意は』

海未(…二人が…?…だとすると、ものすごくまずい状況です)

海未(…言ってしまえば、にこ達は漁夫の利で国を得たというもの。そんな不届き者を支配者は看過しないでしょう)

海未(…直々に潰しにきた、のでしょうか)


海未(……一刻も早く国へ戻って指揮を取れないといけません。…ですが、それはにこ達を見捨てることになるのでは…?)

海未(……どうすればいいんですか…!?)





>>497


1,にこ達とA-RISEのクッション役にならなければ、この国は崩壊します

2,どうにかしてあんじゅと連絡を取りましょう。彼女なら、あの二人を止められるかもしれない…!

3,…いいえ、私が成すべきは私の国を守ること。彼女たちの意思決定に干渉するのはいけません

4,…私たちの国を守るのに、A-RISEと今敵対してはいけません

5,穂乃果のことが気になります。二人に確認しなければ
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 02:09:40.37 ID:7yDnOH8V0
ksk
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 02:13:56.90 ID:JP6EHMvtO
1
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/11(土) 21:46:20.18 ID:lSdv1ku20
海未「にこ達とA-RISEのクッション役にならなければ、この国は崩壊します。良き協力者になるかもしれない人たちを見捨てるわけにはいきませんね」

海未「にこと…絵里と希に伝えなくては」



海未(急ぎ作業車へと戻って就寝中のにこを起こしました。不機嫌な顔をしましたが、それどころではありません)



海未「にこ、寝てる場合じゃないですよ。事態は思ったより急転してます」

にこ「んあ……?ぁによ…」

海未「絵里と希のところに行きましょう、今すぐに」

にこ「…??」

海未「運転は私がしますから。絵里たちの場所を教えて下さい」

にこ「ふぁぁ〜あ、…魔女の潜んでた神社よ」

海未「あの神社、ですか」



海未(どんな思惑があるのでしょうか。確かに役場だと簡単に居場所が特定されますし、カモフラージュの意味はあるとは思いますが…)

海未(…何だか因縁めいたものを感じますね)

海未(……まあ、そんな話を眠そうなにこに話しても伝わらなさそうですし、寝かせてあげますか)



海未「……事情は絵里たちと一緒の時に話しますので、まだ寝ててください」

にこ「…そうさせてもらうわぁ…」

499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/11(土) 22:12:04.87 ID:lSdv1ku20
____カンダーランド・神社



海未(さほど距離もなかったので、すぐにあの神社へと到着しました)

海未(石段から先は車ではいけないので徒歩ですが…にこはまだ起きる気配がありません)



海未「にこ、着きましたよ。ほら、起きて起きて」

にこ「あとから五分…」

海未「…もう、あなたもこの国の指揮する人間なんですよ?」

にこ「………………zzz」

海未「……仕方ありませんね…」



海未(…担いでいきましょう。にこは持ち運べるくらい小さいですし)

海未(…にこや私の武器も置いていくわけにはいかないので、米俵のように担ぐしかなさそうです)







____




海未「ぐっ…さすがに堪えますね…」



海未(左の肩ににこを担ぎ、背中に弓と鏑、腰に剣、右手にガンケース。その上でこの石段を登るのはさすがに辛いです)

海未(ようやく踏破し一息つけようよ腰を降ろすと、見覚えのある人物が視界に入りました)



海未「………………希」

希「う……海未ちゃん…?」



海未(掃除をしていたらしい彼女は、私の顔を見るなり手を止めなんとも言えない顔をします)

海未(私も、何と声をかけていいやらわからず鳥たちの声だけが響きます)



希「…それ…にこっち?」

海未「ええ…疲れで爆睡中ですが」



希「…よかった…報復にきたワケじゃないんやね…その様子じゃ」

海未「……あなたが仲間であることには変わりありませんから」

希「海未ちゃん…」



海未(希は安堵した表情で私の所に駆け寄ります)

海未(…希が私を裏切ったとは思っていませんので。希の欲することは私の願いの一部だということには変わりありませんから)
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/11(土) 22:51:50.99 ID:lSdv1ku20
希「でもどうしたん?こんなに朝早く。にこっちからはお昼前くらいに連れていくみたいなこと聞いてたんけど」

海未「急を要する事態が迫っているのです。A-RISEが、綺羅ツバサと統堂英玲奈がこの国へ向かっていると」

希「え?」

海未「私の国のラジオを傍受していたら、そんな情報が。事実の可能性が高いかと」

希「そんな…なんで…」

海未「…彼女らが復権を望むのなら、Printempsに対向できる足掛かりが欲しいのでしょう。…手始めに、どさくさに紛れて独立したこの国を平らげる気なのでは」

希「……ここまで上手くいってたのに…」



海未(魔女に魂を売り、仲間を信頼を反故にしてまで望んだ国。それが、早々に危機に晒される)

海未(希の瞳は不安と、それ以上の闘争心を宿しています。A-RISEであろうと排撃してやろうと)

海未(……ですが、国力もない今剣を取れば国はバラバラになってしまいます。…それは止めなければ)



海未「…力んではいけませんよ、希。力で解決すれば、この国は形を保てなくなります」

希「…でも、そんな英雄が現れたら…みんな着いていっちゃうよ…」

海未「…私に任せてはくれないでしょうか」

希「え…海未ちゃんに…?」

海未「…あなた達の統治に干渉してしまうことは重々承知です。ですが…同じ志を持った人間を助けたいのです」

希「………………」



海未(陰謀なのか、真心なのか。希は私を疑っているのか信じているのか)

海未(……真心であることは真ですが、A-RISEの台頭を妨げたいという陰謀めいた意味もあると言えばイエスと答えます)

海未(……希は、判断しませんでした)



希「……絵里ちと一緒に考えるよ。海未ちゃんの提案は魅力的だけど…ウチ一人で決めていいことじゃない」

海未「賢明な判断です。私もいつまであなたの味方でいられるかわからないですから」

希「うん……そうやね」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/20(月) 20:32:59.31 ID:qPUjdK6E0
____神社・架設テント



海未「お邪魔しています、絵里」

絵里「お久しぶりね、海未。こんなに早く来るとは思ってなかったけど」



海未(日が昇りきらない内に絵里は神社に現れました。その顔には疲労の色が見えます)



海未「…お疲れのようなので手短にいきます。ほら、にこも起きてください」

にこ「…起きてるわよ。さすがに」

希「ほんとにー?にこっち、ここにどうやってきたかってわかってないのにー?」

にこ「う、うるさいわね。寝ろって言ったのは海未よ」

絵里「人が寝ないで指揮取ってるときにヌケヌケと…。あなた達少し腑抜けてるんじゃない?」

海未「んんっ。そういう談話は後でお願いします。本題を切り出しますと…」



海未(3人に会話させているといつまで経っても本題を切り出せないので私から振ります)




海未「絵里、希からA-RISEのことは聞いてますね?」

絵里「ええ…まさか英玲奈のヤツがこんなに早く動くなんて…」

海未「…?統堂英玲奈のことを知ってるんですか?」

絵里「…私を警察の役職につけたのは英玲奈なのよ。飼い殺しにする気でいたみたいだけど」

海未「…まあ、こうして反旗を翻したわけですが」

絵里「元からそのつもりだったし。まあ、昔のよしみで適当なところで妥協点を見つけて、支配権を乗っ取ろうって魂胆みたいだけど」

海未「…その話、私に任せてはくれないでしょうか」

絵里「え?」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/20(月) 21:15:26.68 ID:qPUjdK6E0
海未「このままいけばあなたのいうとおりこの国は乗っ取られてしまいます」

絵里「…そうね。今の私たちには、彼女らをはね除ける余力はないわ。落とし所次第では、提案を飲むことも考えてる」

海未「…まだそれは待ってください。私は…私たちはそんな乗っ取りを認めません。そんな事態が起こったのなら、私たちはカンダーランドと戦わねばなりません」

絵里「なら、どうするのよ。私たちはやっぱり戦わなきゃいけないって言いたいの?」

海未「…いいえ。私がA-RISEを牽制します。そんな腐敗を深めることをするならば打ち倒すしかない、と」



にこ「ちょっと、話が読めないんだけど」

希「A-RISEがうちらの国を乗っ取るなら、海未ちゃんは敵になるって。そういいたいんやろ?」

海未「ええ。そう突き付ければ、抑止力になるかと」




海未(どちらにも牽制の意味をもつ小狡い謀略です。絵里たちに恩を売り付け、A-RISEの台頭を妨害する陰謀屋の所業です)

海未(絵里は納得してくれるでしょうか)






>>505 コンマ1の位絵里の選択判定

0〜2:世話になるわね…ありがとう

3〜6:あなたの望みは何かしら?

7〜9:…なめないでもらえるかしら
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 21:17:36.84 ID:e7HWdYJ9o
やあっ
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 02:14:06.62 ID:HEIClt880
kskst
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 01:54:39.25 ID:vX0lvxrb0
どうなるか
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/01(水) 00:24:26.86 ID:Ut/DuqZC0
絵里「あなたの望みは何かしら?私たちに恩を売り付けたいわけ?」

海未「…きれい事を言うつもりはありません。そう捉えるならそれで構いませんよ」


海未「あなた達にはこの国を続けてもらいたい。それが私の望む世界の一部となりますから」

希「……海未ちゃんの理想はどこにあるん…?全然見えなくなっちゃったよ…」

にこ「…まあいいじゃない。一方的な信頼を見せつけられても裏がありそうだし、こうやって利用してるしさせてる関係ならわかりやすくて」

絵里「…そうね。信頼はできないけど、信用はできるわ。英玲奈たちが共通の敵である限り」

海未「それでいいです。利害が一致している間はお互い助け合いましょう」



海未(これで、この国とA-RISEに割り込むことの正統性が裏付けされました)

海未(そしてお互いの不可侵も確認できましたし、役目を果たせたと言えるでしょう)

海未(あとは、A-RISEの二人をどう牽制するかです)



海未「では、これで。お世話になりました」

絵里「ええ。…連中はもうこの街に入ってるらしいわ。ここの石段の下で待ってたら会えるんじゃないかしら」

海未「…わかりました」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/01(水) 01:09:33.97 ID:Ut/DuqZC0
海未(石段の一番下で待っていると、二人組の女が神社へ向かってくるのが見えました)

海未(にこのものより古そうな小銃を持った小柄な人と、軽武装の長身な人)

海未(……何度となく見た、支配者の顔でした)



「ここがあんじゅの使ってた神社ね」

「ようやくか。お前が勝手な予測であちこち回るから余計な時間を使っただろうが」

「はいはい反省してますよー長官殿」

海未「…綺羅ツバサに、統堂英玲奈ですね?」

「…?君は…君が園田海未か」



海未(長身の人…英玲奈は手配書と私を照らし合わせて納得したようでした。そして口を開きます)



英玲奈「こんなところで会うなんて、君も陰謀屋だったのかな?」

海未「そんな大ぞれたことじゃありませんよ。ただ友人に会いにきただけで」

英玲奈「友人、か」



海未(特に英玲奈は警戒するでもなくその場から動きません。血の気は薄いようですね)

海未(何か言いたげな英玲奈を尻目に、小柄な人…綺羅ツバサが言葉を発します)



ツバサ「園田海未さん、穂乃果さんがあなたを探してたわよ」

海未「穂乃果が…?」



海未(約束は果たしてくれたようですね。そこは安心しました)



ツバサ「あなたがおこなった革命を各地を回って見て、自分がどうしたいか決めたいって。それからあなたの下へ行って、てね。あ、もちろんあなたの仲間のドクターのことは話しておいたわよ」

海未「…その件に関しては、お礼を言わせてもらいます。ありがとう」

ツバサ「礼を言われる筋合いはないわよ。だって、穂乃果さんが私と手を組んでくれるかもしれないから」

海未「は…?」



海未(意味がわかりませんでした。穂乃果が、A-RISEと組む…?)
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/01(水) 01:11:19.54 ID:Ut/DuqZC0

ツバサ「まあ、世間話はさておき。…私たちを待ってたのよね?何でかしら?」

海未「それはこちらが聞きたいです。…まあ大方、絵里をゆすってこの国の支配権に干渉しようという魂胆なのでしょうけど」

ツバサ「それもいいけど、ねぇ」

海未「……?」



海未「…どちらにせよ、あなた達が私の国や絵里たちの国に干渉するのであれば、私は全力であなた達を斬ります。お覚悟を」

ツバサ「肝に命じておくわ。…本当に言われた通りね、あなた」

英玲奈「…では、失礼するよ」



海未(二人は表情を崩さず私を通り過ぎ、石段を登り始めました)

海未(…私の読みは外れていたのでしょうか?それとも駆け引きをしている?)

海未(その不敵な笑みをしばらく忘れることができませんでした)
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/01(水) 01:17:42.48 ID:Ut/DuqZC0
※視点1,2,3のいずれかを選択します



>>512 選択

1,凛&ことり&あんじゅ

2,穂乃果

3,海未
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 11:27:00.52 ID:/vc5AkG+O
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 13:47:40.91 ID:giPyDcUQO
ksk
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 13:49:45.55 ID:MMQIW+F20
1
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 11:44:50.95 ID:rD3ydeaS0
1
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/07(火) 22:54:43.03 ID:lYaRWHBo0
____ハーバラ・官邸跡



凛「かよちんを助ける方法、か。どれがいいのかな」

ことり「ラブカを集めるか、希ちゃんを連れてくるか、だね。希ちゃんの方は難しそうだけど」

あんじゅ「そりゃそうだけど。まあ、ラブカを集めて私がやるってのもなかなか時間がかかりそうよ」



凛(海未ちゃんがカンダーランドへ向かって翌朝。残った私たちはかよちんをどう助けるか作戦を考えていた)

凛(…あと、それからのことも)



あんじゅ「凛ちゃんは押収したラブカは使いたくないって言うし」

凛「あれはカンダーランドから魔法を奪い取るための策だもん。自分たちで使うつもりはなかったにゃ」

ことり「そうなると、新しく作るしかないよ?」

凛「……それはダメだよね。もう作らせないよ」

あんじゅ「じゃあ、ばらまいた分を回収するの?」

凛「…悪党からなら、気兼ねなく回収できるよね。そうしようか」

あんじゅ「骨が折れることで…。ま、あなた達らしいけど」



凛(海未ちゃんだって、多分この意見には賛成するはずだよ。こんなきれいにまとまる選択、他にはないにゃ)



ことり「じゃあ、魔法を使った事件の場所を洗っておくね」

凛「ことりちゃん、お願い。近場から攻めていこうよ」

あんじゅ「じゃあ私は旧体制側の様子でも探るかな。あっちにも出回ってると思うし」

凛「うん、ツバサさんと英玲奈さんの後の様子も気になるし。私も各地の団員から情報を集めるよ」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/07(火) 23:17:06.96 ID:lYaRWHBo0
凛(ことりちゃんとあんじゅさんが情報収集のために官邸から出てしばらくすると、人が一人廃墟に向かってきた。どんな物好きだろう)

凛(…まあ、こんなところに来る人間は普通じゃないのは当たり前なんだけどね)



「…ここ、だよね」

凛「にゃ?どうしたの、キミ」

「私と、海未ちゃんが戦って、全部が始まった場所」

凛「……え?」



凛(官邸の外壁をじっと見つめて一人言をつぶやく女の子)

凛(…予想が正解だとしたら、この人は…)



凛「もしかして…高坂、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「…へ?私のこと、知ってるの?」

凛「うん。海未ちゃんの…友だちでしょ?」

穂乃果「友だち、なのかな。もうよくわかんないや」



凛(穂乃果ちゃんは困ったように笑顔を作りながら答えた)

凛(……どうしよう。ここにとどまってもらって海未ちゃんと話をしてもらうべきか、それとも…)






>>517

1,海未ちゃんはここに帰ってくるよ。それまで待っててくれないかな?

2,ツバサさん達から聞いてるかもだけど、とあるドクターを蘇生してほしいんだ。そこまで案内するよ

3,私、星空凛。海未ちゃんと一緒にこの街をよくしていこうとしてるんだ

4,あなたの仲間のかよちん…小泉花陽ちゃんが重体で…。一緒に助けてくれないかな?

5,海未ちゃんはここにはいないよ。それじゃ、私は急ぐから
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:32:10.06 ID:QLuqRLVl0
4
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:56:12.11 ID:AAIMumpCO
4

>>454でことりちゃんの事もこうやって説得してるから一番沿ってる気がする
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 13:12:25.56 ID:NLQCrwkQ0
キャラクター性が破綻してストーリーが支離滅裂になるし、矛盾が生じそうなところは安価にしない方がいいんじゃないか?
逆に安価の醍醐味だと言われればそうかもしれないが…
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/15(水) 23:26:21.48 ID:vIDSFk+t0
凛「あなたの仲間のかよちん…小泉花陽ちゃんが重体で…。一緒に助けてくれないかな?」

穂乃果「えっ…かよちゃんが…?」

凛「うん…A-RISEの作った生体兵器と戦って…それで…」

穂乃果「…戦うの苦手って言ってたのにな。何がかよちゃんを駆り立てたんだろう…?」

凛「海未ちゃん、だよ。海未ちゃんの理想に夢を見て、かよちんもその手伝いをしてたんだ」

穂乃果「そっか…」



凛(穂乃果ちゃんは下を向いたまま少しだけ笑うと、しんみりと言葉を続けた)



穂乃果「…私は、海未ちゃんに負けたんだね。志も飲み込まれて、仲間も奪われて、そして戦いにも負けた」

凛「………………」

穂乃果「もう、私には何も残ってないや。何でかA-RISEの二人に助けられて…共闘の誘いを断って…あてもなくさまよってたけど…」

凛「………………」

穂乃果「…何か、バカらしくなってきちゃった。海未ちゃんとことりちゃん、それにかよちゃんがそれだけうまくやってるなら、私のいる意味ってあるのかなぁ…?」



凛(まるで穂乃果ちゃんから生気を感じられない。自分がいなくてもこんなにうまく回るなら、自分の存在意義を見失う、よね…)

凛(ならなおさら放っておけないにゃ!)



凛「かよちんは助けを待ってる。それが穂乃果ちゃんだったらどれだけ嬉しいことだと思う?」

穂乃果「…私?」

凛「そう、穂乃果ちゃん。かよちんの仲間なんでしょ?仲間を助けるのは当たり前だけど、ありがたいことにゃ」

穂乃果「…そう、だよね」


穂乃果「わかったよ、凛ちゃん。私にもお手伝いさせて。…私の生きる意味が欲しいんだ」

凛「もちろん、よろしくにゃ!」



凛(海未ちゃんのためにも穂乃果ちゃんを繋ぎ止めたいと思ったけど…)

凛(今は、このさまよえる女の子に道を示してあげたいと思ったにゃ)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/15(水) 23:47:53.94 ID:vIDSFk+t0
____官邸地下・居住区



穂乃果「…かよちゃん、…こんな寝顔なんだね」

凛「うん…ぎらぎらしてた時とは全然違うよね…」



凛(かよちんの顔が見たいとってことで、穂乃果ちゃんを居住区へ案内した)

凛(かよちんの肩に手をおいて耳元でささやくと、穂乃果ちゃんはすぐに私の方に振り向いた)



穂乃果「…ありがとう、凛ちゃん。今、やっと生きてる感じがするよ」

凛「生きてるよ、穂乃果ちゃんは。だから、今度はかよちんを、ね?」

穂乃果「うん…!」



凛「さて、と。まだ情報は集まってないし。行き当たりばったりでいこう」

穂乃果「?何を探すの?」

凛「ラブカにゃ。あんじゅさんが国中にばらまいたから、それを使って悪さする奴らがいてね」

穂乃果「あー、なるほど。悪党を成敗しつつラブカを集めてかよちゃん蘇生の魔力にしようと」

凛「正解にゃ」

穂乃果「あの人、初めからそのつもりだったんだ…」

凛「にゃ?」

穂乃果「A-RISEのあんじゅさん。あの人からラブカをもらったんだけどね。もう、わけわからないね」

凛「うん。私もあの人のことは全然わからない」



凛(やっぱり、あの契約書は本当だったんだ)

凛(…でも、全く意味がわからない。ラブカを敵である穂乃果ちゃんに渡す理由って…?)



凛「わからないことはおいといて、どこにあると思う?ラブカ」

穂乃果「うーんとね…」





>>522

1,学校かな?木を隠すならなんとかで、避難所に潜んでるかも

2,繁華街かな?悪党のアジトもありそうだし

3,警察署かな?混乱に乗じて警察が悪さしてるかも

4,緩衝地帯かな?独立側の人たちもいるだろうし
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 02:11:13.64 ID:roGRT9E30
ksk
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 03:28:39.50 ID:0Gpc5rD0O
2
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/24(金) 00:32:07.18 ID:lplHQHY+0
穂乃果「繁華街かな?悪党のアジトもありそうだし」

凛「うん、そうだね。繁華街にいこう。マトモな人はいないかもだけど、逆を言えば倒していい人ばっかりってことにゃ」



凛(穂乃果ちゃんは聞いたとおりにリーダーシップがある人だ。海未ちゃんとはまた違う言葉にできない説得力のあるオーラ)

凛(…なんとなく、かよちんが惹かれたのもわかる気がするにゃ、根っこはそんなに悪い人でもなさそうだし)





____ハーバラ・繁華街



凛「非常事態だけあって、がらんどうだね」

穂乃果「…不思議な感覚だね。海未ちゃんとことりちゃんと一緒に来た時はすごく面白そうな街だったのに」



凛(高層ビルの向こう側を眺めようとする穂乃果ちゃん。その笑顔に少し痛みを感じたのは、…なんでだろう)




穂乃果「……魔法の気配は感じないね」

凛「私も。力のある悪党なら持ってると思ったんだけどなー」

穂乃果「…気を付けよう。何かおかしいと思う」



凛(おかしい、のかなぁ?ただ単純に魔法を使う人がいないだけだと思うんだけど)



穂乃果「……あ、人が倒れてるよ」

凛「この顔…有名な賞金首だと思ったにゃ」

穂乃果「ホント?…だとしても、おかしくない?警察に謝礼金もらうなら身柄を放置するわけないし」

凛「…そのとおり、なんだよね。誰かに倒されたとは思えないね…でも他にこの人が路上に倒れてる理由がわからないよ」

穂乃果「………………」
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 20:47:59.03 ID:0TKJplOH0
凛「まあ、私たちが助ける義理もないし行こう」

穂乃果「…そうだね。ラブカも持ってなさそうだし」



凛(私と穂乃果ちゃんが後ろを向いた瞬間、異様な気配が迫ってくるのを感じた。殺意を噛み殺していた猛獣が狩りを始めるように)



穂乃果「!!凛ちゃん!!」

凛「くっそ…!」



凛(猛獣は私に飛び掛かってきた。反応がなんとか間に合ってその顎を短剣で押さえつけて踏ん張るけど…)



凛「な…なにコイツ…?」

穂乃果「どうみても生き物じゃないよね…!魔法でできた化け物だよ…!」

凛「…ぅにゃあ!」



凛(穂乃果ちゃんの言ったとおり化け物だ。シルエットのように影のない一色の、犬の形をしたもの)

凛(何をしてくるかわからないから、一旦相手の首を弾いて穂乃果ちゃんの隣まで後退した)



穂乃果「…倒すしかないみたいだね。誰の思惑か知らないけど」

凛「うん…!穂乃果ちゃん、手伝って」

穂乃果「もちろんだよ」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/28(火) 21:17:32.03 ID:0TKJplOH0
>>527

・凛の行動選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位犬の影の行動選出



<凛(8/6/10)のコマンド>

1,直接攻撃(短剣)
2,ワイヤー(行動成功時、次ターン相手は行動成功しなくなる)
3,魔法攻撃(雷属性)
4,防御






>>528

・穂乃果の行動選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位犬の影の行動選出


<穂乃果(8/8/9)のコマンド>

1,直接攻撃(剣)
2,魔法攻撃(光属性)
3,補助魔法(相手の技量−1)
4,防御






※穂乃果のステータス
・(体力/技量/敏捷)=(8/8/9)
・属性:陽(光と炎)
・特性:根性(体力が0になった時、1回復し、自爆コマンドが使用可能になる。行動成功時、自分と相手に8ダメージを与える)



※犬の影のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/8/8)
・属性:魔

<コマンドテーブル>
9,8,7→直接攻撃
6,5,4,3→魔法攻撃(魔属性)
2,1,0→防御

526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 08:42:11.34 ID:MYZFheyBO
ksk
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 08:43:26.39 ID:iXGEZlR+0
クリティカル来い
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 19:12:54.51 ID:mZPZwkDQO
1
529 :>>527 [sage]:2017/03/29(水) 23:58:03.33 ID:iXGEZlR+0
ごめん、選択し忘れてた
2
530 :※凛の行動は529で判定します [saga]:2017/04/10(月) 21:25:47.12 ID:XnLwYxPv0
※凛10>犬8の行動値テーブル

9,8→凛行動失敗

7,6→両者行動成功

5,4,3,2,1,0→犬行動失敗



(凛:ワイヤー)(犬:魔法攻撃)(行動値:3)






凛「はたして攻撃が通るかわからないけど、短剣で触れたから打撃は通るはず!」



凛(ワイヤーの先を壁に括り着けて走りながら引っ張る)

凛(敵意を感じなかったのか犬は私を目のない視線で追うだけで意識は穂乃果ちゃんに向かってるみたいだ)



凛「こっちだよ!」



凛(犬の足元にワイヤーが通ったところでUターン。犬の足を括って転ばせた)

凛(あとは縛るだけ!)



凛「これでどうにゃ!」

穂乃果「おお、すごいね凛ちゃん!すばしっこさと早業がマッチしてる!」

凛「ふふん。私も名の売れた盗賊だもん、名前負けはしないよ!」



凛(犬の足の一本をワイヤーで巻き付けて、身動きをとれなくした)

凛(何をされるかわからないし、まずはこうだよね)






犬:体力10→7(判定ダメージ3、次ターン単独行動成功しなくなる)


531 :凛:穂乃果:犬=8:8:7 [saga]:2017/04/10(月) 21:43:25.63 ID:XnLwYxPv0
※穂乃果9>犬8の行動値テーブル

9,8→穂乃果行動失敗

7,6,5,4→両者行動成功

3,2,1,0→犬行動失敗



(穂乃果:剣)(犬:魔法、単独行動成功無し)(行動値:1)






穂乃果「私もいくよ、凛ちゃん!」

凛「うん!」



凛(穂乃果ちゃんは海未ちゃんとは違う両刃の剣を鞘から抜いて犬の首筋を突き刺した。無駄のない剣技は海未ちゃんのものとそっくりだね)

凛(身体の自由を奪われた犬に避ける手段はなく、いとも簡単に貫通する)



穂乃果「…!やっぱりまだ倒れないか。てか、生き物の弱点をついてもあまり効果はないみたいだね!」

凛「!!穂乃果ちゃん、危ない!」

穂乃果「おっと。ありがと凛ちゃん」



凛(…やっぱり動きが洗練されてる。…海未ちゃんと同門の弟子と言っても違和感がないくらい)

凛(…長い間、海未ちゃんと剣技を磨きあってたんだ。素人の私にもわかるよ)



穂乃果「足を引きちぎって抜けるなんて、…それも狼の習性なのかな」

凛「感心してる場合じゃないよ。暴れられたら抑えられない」

穂乃果「そだね。早いこと終わらせよう」






犬:体力7→4(判定ダメージ3)
532 :凛:穂乃果:犬=8:8:4 [saga]:2017/04/10(月) 21:47:18.02 ID:XnLwYxPv0
>>534

・凛の行動選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位犬の行動判定




>>535

・穂乃果の行動選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位犬の行動判定
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/12(水) 00:51:48.83 ID:Yx0ZbOIS0
ksk
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 20:37:13.09 ID:dWJkyLNo0
えい
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 20:39:40.19 ID:lYlUM73MO
ほの
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 22:01:13.97 ID:ixykCShDO
1
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/26(水) 21:11:46.25 ID:FUw4WGNQ0
※コマンドが選択されていないので再安価




>>538 凛の行動選択・コンマ判定


>>539 穂乃果の行動選択・コンマ判定
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 00:54:26.74 ID:7aWLFN6wO
2
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 08:21:52.30 ID:R3iBzkF+O
1
540 :凛/穂乃果/犬=8/8/4 [saga]:2017/05/02(火) 00:05:44.61 ID:lArrExo60
(凛:ワイヤー)(犬:直接攻撃)(行動値:4)






凛「手負いだけど…確実に!」



凛(確実に動きを封じるために、足で死角をとってから首にワイヤーをかける)

凛(足のない犬は反応できても動きがついてこないから無抵抗と同じ。簡単に吊し上げられた)



凛「さて、もう抵抗できないね」

穂乃果「うん。これで終わりだよ」






犬:体力4→2、次ターン行動成功しない
541 :凛/穂乃果/犬=8/8/2 [saga]:2017/05/02(火) 00:36:55.09 ID:lArrExo60
(穂乃果:剣)(犬:魔法攻撃)(行動値:0)







穂乃果「凛ちゃん、そのまま押さえてて」

凛「うん。けど、どうしたの?」

穂乃果「いやね、魔法で作られた生き物なら調べたら何か手がかりがありそうで」



凛(そう言いながら穂乃果ちゃんは剣を突き立てて犬のお腹をかっさばいた)

凛(字面的にはスプラッターな感じだけど、血は出ないしそもそも生き物かどうかも怪しいからね。抵抗はなかった)



穂乃果「…ラブカだ」

凛「え?」

穂乃果「身体の中に一個ラブカが入ってた。…多分これが原因なんじゃないのかな」

凛「……でもこれ、ヒビ入ってるよ」



凛(犬から取り出したラブカには、大きなヒビが走ってた。そこから魔力が抜けるみたいに光る粉が噴出してる)

凛(……でも、わかったのはそれだけ。なんで犬の中に入ってたのか、なんで犬が襲ってきたのか、その理由を知る手がかりにはならなかった)



穂乃果「でもまあ、一応魔力としては使えるね。もらっておこうよ」

凛「…そだね。あんじゅさんに見せたらこの犬の正体もわかりそうだし」

穂乃果「…あれ?凛ちゃん、あの人と知り合い?」

凛「まあね。かよちんの蘇生のお手伝いしてもらってるんだ」

穂乃果「そうだったんだ…」



凛(穂乃果ちゃんが剣を引き抜くと犬は光る粉になって姿を消した)

凛(穂乃果ちゃんはバツの悪そうな顔をして剣を納めた。…あんじゅさんのこと苦手なのかな)






犬:体力2→0
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 23:27:34.07 ID:CGF/IZuoO
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 06:42:24.19 ID:vYz+MNFlO
気長に待ってる
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 01:34:14.54 ID:z9Y20hzFO
ラブライブに関しては人が多いラブライブ板と人は少ないがちゃんと管理されてるしたらばのラブライブss用の板があるからここでやる理由は基本的にないんだよね
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 01:36:16.81 ID:OA9m5KB1O
誤爆
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 19:14:14.27 ID:Kqy65rzdO
横から失礼するぜ。俺ガイル荒らしのハチマ○コことnikkolのpixivとtwitterのアカウントだぜ

https://www.pixiv.net/member.php?id=2716600

https://twitter.com/nikkol000

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