【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 00:13:37.60 ID:m72TSoCMO
SFファンタジー風のRPGのストーリーです
安価で戦闘や選択肢を決定し、反映していきます

苦手な方はブラウザバックで

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449760417
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 00:27:18.16 ID:m72TSoCMO

海未(私は今、A-RISEの三英雄が天下を牛耳る国…ハーバラの官邸前にいます)

海未(ただ目的もなくそこにいるわけではなく、反体勢派の一員として、…いわばクーデターに参加しようとしているのです)

海未(…と、考え事をしていると、クーデターの発起人で、私の親友の高坂穂乃果はそわそわした様子で私に話しかけました)

穂乃果「海未ちゃん、準備オッケーだって。ことりちゃんが電力施設を制圧できたって」

海未「…はい」

穂乃果「…じゃ、行こう」



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 00:37:33.44 ID:m72TSoCMO
海未(…穂乃果の怖いもの知らずな様子に、少し怖じ気づいてしまったのか、それとも…)

海未(…私の心にブレーキがかかったみたいです)

海未「…本当にやるのですか?彼女たちを拘束して…国を解放するなんて…」

穂乃果「うん。やるよ。弱肉強食の世界なんて、もううんざりだよ」

穂乃果「三人で、約束したじゃん。“みんな”で叶える物語にしようって」

海未(私たちがこうして決起したのも、権力集中の政権のせいで迫害された人々がいるからです)

海未(しかし…こうして力を力でねじ伏せてしまっては…彼女たちとやってることは何ら変わりないのでは…?)

海未「そこに…彼女たちは含まれないのですか?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 00:48:13.90 ID:m72TSoCMO
穂乃果「…話の通じない人が、私たちのことを理解できると思う?」

海未「……………」

穂乃果「理解、できない?海未ちゃんも」

穂乃果「それとも理解するのはイヤ?」

海未「……………」

穂乃果「……どちらにしても迷ってるよね。そんな甘い覚悟の人に背中を預けるわけにはいなかいなぁ」

穂乃果「てなわけで、ありがとう海未ちゃん。もう用済みだよ。邪魔になる前に消えてもらうよ」

海未「…!」

海未(穂乃果は剣を抜きました。磨かれた刃に映るその顔に、弱きを助け強きを挫く正義のヒーローの面影は残っていません)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 00:54:48.13 ID:m72TSoCMO
海未(一瞬うろたえてしまいましたが、私のやるべきことははっきりしました)

海未(親友を王道に戻せ、と)

海未(今この場にいるのは穂乃果と私だけ)

海未(剣や武術で、穂乃果に遅れを取るとは思えません)

海未(これなら、穂乃果を無力化して拘束できます)

海未(多少手荒くなりますが、穂乃果と戦います!)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 01:32:03.74 ID:m72TSoCMO
※戦闘の進行について




・戦闘は安価のコンマ2桁の数値と行動の選択で決定します

コンマ1の位…敵味方の行動の成否を決定(以下行動値と呼称)

コンマ10の位…敵の行動の選択



・各キャラに能力値を設定しています
体力(受けられるダメージの上限。0になると敗北)

技量(相手より技量が上回ると差額分のダメージ加算)

敏捷(相手より敏捷が上回ると行動値判定の範囲が有利になる)



・行動値判定の基本範囲

0→敵の行動が失敗、与ダメージ3
1→同上、与ダメージ2
2→同上、与ダメージ1
3,4,5,6→両者行動成功。攻撃タイプの三すくみで成否の判定。与、被ダメージは1。
7→味方の行動が失敗、被ダメージ1
8→同上、被ダメージ2
9→同上、被ダメージ3

※敏捷が高いと自分の行動失敗範囲が減り、相手の行動失敗範囲が増える



・攻撃タイプが定められており、各キャラが取れる行動に影響します

格闘攻撃→魔法攻撃→間接攻撃→格闘攻撃…
(→の方が劣勢で、両者行動成功時に劣勢だと行動失敗します)



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 01:52:32.02 ID:m72TSoCMO
海未「…私にはやらねばならないことがありま
す」

海未「刃を向けるなら容赦しません」

穂乃果「…もう、負けないよ…!」




海未※(9/9/8)の行動→ <<8 下から選択、行動値コンマ1の位で判定

※(体力/技量/敏捷)

1,格闘攻撃(剣)
2,間接攻撃(弓)
3,防御(両者行動成功時の与、被ダメージを0にする)

穂乃果(8/8/9)の行動→ <<8 コンマ10の位で決定

9,8,7→防御
6,5,4,3→格闘攻撃(剣)
2,1,0→???



海未<穂乃果の行動値テーブル

9→穂乃果行動失敗、与ダメージ2
8→同上、与ダメージ1
7,6,5,4→両者行動成功
3,海未行動失敗、被ダメージ1
2,同上,被ダメージ2
1,同上,被ダメージ3
0,同上,被ダメージ4
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 02:29:16.23 ID:B6JnTD00o
2
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 05:56:30.02 ID:xBQcmDJrO
唐突すぎワロタ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 12:35:34.82 ID:osiCV/kC0
なんかこの導入見たことある気がする
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 15:02:17.80 ID:VWYPIWJqO
一年くらい前にあったやつのリスタート?
12 :ご指摘のとおり、落ちたスレのリスタートです [saga]:2015/12/15(火) 23:25:38.09 ID:1Bec4AdM0
穂乃果「私は、もう今までの私じゃないよ!」

海未「……?」

海未(穂乃果は突然、剣のみねを私に向けまぶたを閉じました)

穂乃果「確かに海未ちゃんに剣の腕じゃ勝てないけど…」

穂乃果「他のことなら勝てるのもあるんだよ!」

海未「……!?」

海未(穂乃果が剣の角度を変えると、まるで太陽光を鏡で反射したようにまぶしく輝きます)

海未(思わず目をそらしてしまいました)

穂乃果「そこだっ!」

海未「くっ!」

海未 (目眩ましで油断しましたが、穂乃果の剣を小手で弾いて致命傷は防ぎました)

海未 (しかし…あの剣の光り方は不可解です。何か小細工が…?)



海未:体力9→8



13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/15(火) 23:32:58.42 ID:1Bec4AdM0
穂乃果「…さすがだね。油断してても反応が追い付いてる」

海未「小細工はもう通用しませんよ」



海未の行動→ >>13 剣、弓、防御から選択 行動値コンマ1の位



穂乃果の行動→ >>13 コンマ10の位で判定、パターンは前ターン参照
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/15(火) 23:33:54.49 ID:1Bec4AdM0
すみません、>>15 でお願いします
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 03:11:52.17 ID:PBpAKQ7no
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 03:12:36.34 ID:PBpAKQ7no
あ、行動選択もか
弓で
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 22:50:12.06 ID:mEz4MsFQ0
海未(…あの目眩ましの種が割れない内に攻勢に出るのはリスクが大きいです。冷静に弓で牽制しましょう)

穂乃果「…行くよ!海未ちゃん!」

海未「…っ!」ヒュン

海未(先手を切って穂乃果が走ってきました。弓で迎撃できるくらいの間合いはあるはずです)



穂乃果「そんなの!避けてみせるよ!」

海未「!!そんな!」

海未(射線上に確実に捉えていたはずの穂乃果は、矢を通りすぎて私の目の前にいました。そのまま走った勢いで体当たりをかましてきます)



海未「ぐぅっ!」

穂乃果「私が勝つために手に入れた力は、光の速さにだって追い付くよ!」

穂乃果「…そのために、悪魔とだって取り引きしたんだから…」

海未(…穂乃果の言葉を真に受けるなら、今の穂乃果には常ならざる力があるということでしょう)

海未(……A-RISEの統治下で禁忌とされていた、“魔法”を使っている。そう考える他ありません)



海未:体力8→7


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 23:01:26.82 ID:mEz4MsFQ0
海未「魔法…そんな危険なものを…」

穂乃果「…そうだね。もう後戻りできないところまで来てるんだよ、私は」

海未「…っ」



海未の行動→ >>19 剣、弓、防御から選択 行動値コンマ1の位判定


穂乃果の行動→ >>19 コンマ10の位判定 行動パターン↓

9,8,7→防御
6,5,4,3→剣
2,1,0→魔法
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/22(火) 03:46:53.18 ID:fnvL0caAo
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/27(日) 01:18:45.82 ID:zehbiIav0
海未「…もう、私の知るヒーローはどこにもいないのですね…」

穂乃果「…うん」

海未「…しかし、彼女が残したものはまだ私の心にあります」

穂乃果「………………」

海未「私がいる限り、まだ後戻りする手立ては残っているのですよ?」

穂乃果「…っ」

海未「……覚悟が揺らいだようですね…」ヒュッ

穂乃果「あっ…!」

海未(説得できるとは思ってませんが、隙を作るには言葉で攻めるのもありでしょう)

海未(……できるなら、説得したいところですが…)




穂乃果:体力8→6 (判定ダメージ1 技量ダメージ1)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/27(日) 01:28:04.27 ID:zehbiIav0
穂乃果「…だったら、海未ちゃんなんていなくなっちゃえ…!私を惑わせるもの全部なくなっちゃえ…!」

海未「それでは支配者たちとやっていることは変わらないですよ…!あなたの信念は…!」




海未の行動→ >>22 行動選択(剣、弓、防御)コンマ1の位行動値判定

穂乃果の行動→ >>22 コンマ10の位行動判定↓

9,8,7→防御
6,5,4,3→剣
2,1,0→魔法
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/27(日) 01:56:59.43 ID:Bm+TPGJxO
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 01:19:15.74 ID:H8uGvZ4F0

穂乃果「もう様子見はしないよ!覚悟して海未ちゃん!」

海未「っ!」

海未(姿勢を低くしてものすごいスピードで向かってきました。私に構えさせる隙も与えないくらいに)

海未(これも、魔法の成せる技、なのでしょうか?)

穂乃果「てえぇぇやあぁ!」

海未「くっ、なんの!」

穂乃果「…今の攻撃を弾くなんて、やっぱり海未ちゃんは強いなぁ。…邪魔になる前に倒さないと!」

海未「無傷ではないですがね…!」



海未:体力7→6
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 01:24:08.59 ID:H8uGvZ4F0
海未(先ほどから穂乃果から強い殺気を感じます。気持ちを抑えられなくなってきているのでしょう)

海未(…ここで私も強気に出るのは危険です。冷静に戦わなければ)


海未の行動→ >>25 剣、弓、防御から選択 行動値コンマ1の位判定


穂乃果の行動→ >>25 コンマ10の位判定 行動パターン↓

9,8,7→防御
6,5,4,3→剣
2,1,0→魔法
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 03:35:34.69 ID:Fa63Z6hko
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 11:48:18.65 ID:SfiKQt8Z0
うみくんがラブアローしか持ち合わせていない可能性が微レ存...?
27 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 20:48:05.99 ID:6O4yG+Ow0
海未「…本当に、私の命を奪う気なのですね」

穂乃果「…海未ちゃんが立ちふさがるなら」

海未「なら、私もあなたの命を取ります」



穂乃果「!!」

穂乃果「……そうだよね。海未ちゃんならそうするよね」

穂乃果「…ホントは私と同じで……バカだから!」

海未(穂乃果は地面に剣を走らせ、勢い良く切り上げます。その動きがはっきりと見えました)

海未(すかさず矢をつがえていた弓を投げ捨て、穂乃果に体当たりをします)

穂乃果「うあっ!」

海未「…そうですね。私はバカです」

海未「矢の使い方を間違えるくらいに」

海未(仰向けに倒れこんだ穂乃果に馬乗りになり、右手に握ったままの矢を眼球に向かって突き刺します)

穂乃果「……えっ…?」

海未(過度の興奮状態で痛みを感じなかったのか、目に矢が刺さったことを穂乃果は理解していないようでした)



穂乃果:体力6→3 (判定ダメージ2 技量ダメージ1)

28 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 21:01:10.73 ID:6O4yG+Ow0
穂乃果「…矢が、目、に…?」

海未「……最後の警告です。考え直すなら…私も今までの関係に戻れるよう努力します」

海未「…そうでないなら、…残念ですが手を下します」

海未(…脅し、といえば聞こえはいいですが、今の私は本当に穂乃果を殺めることに抵抗はありません)

海未(彼女の選択次第で、やってしまうかもしれません)

穂乃果「………………」



※穂乃果の選択→ >>29 コンマ1の位行動値判定↓

9,8,7→「…私の負け、だね…」
6,5,4,3→「出来るはずないよ、海未ちゃんに」
2,1,0→「まだ私は負けてないよ!」
29 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/01(金) 21:25:47.86 ID:OrKWFd+Oo
30 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 22:21:52.17 ID:6O4yG+Ow0
穂乃果「出来るはずないよ、海未ちゃんに」

穂乃果「考えてみてよ。海未ちゃんのこれからを」

穂乃果「私がいなくなったら、ことりちゃんと海未ちゃんと考えた作戦は失敗するんだよ?」

穂乃果「そしたら…もう誰もA-RISEを止められないよ?」

海未「あなたがいなくたって、私がやります」

穂乃果「そうだね…。だけどことりちゃんはどうかな?」

穂乃果「ことりちゃんは…海未ちゃんについてきてくれるかな?」

海未「………………」

穂乃果「……海未ちゃんらしくない、大それたことは考えない方がいいと思うよ?」

穂乃果「同じバカでもそんなことができるのは…海未ちゃんじゃなくて私だから」

穂乃果「黙って私についてくればいいんだよ。グズの海未ちゃん」

海未「……!」



海未(つまり私はあなたにとって傀儡でしかなかったと?一人では何もできない愚図だったと?)

海未(…だったら見せてあげますよ…!)

海未(私があなたにただ着いてきた訳ではないということを…!私は迫害されてきた人々を救うために力を尽くすということを…!)

海未(決してあなたのためではなかったということを!)



海未「…そんな風に思ってたんですね……」

穂乃果「そうだよ。海未ちゃんがどこか踏み外そうとする度に私が手を引いてきたんだ」

海未「では、もうあなたは必要ありません。私の道を示す人間が、こんな穢れた人間なら。一人でさまよっていた方がマシです」



海未(もう一本、矢を取り出して…今度は心の臓に向けて突き刺しました)



穂乃果「あっ………………」

海未(そして矢を抜き取ると、短い断末魔と共に穂乃果は動かなくなりました)







31 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 22:36:17.66 ID:6O4yG+Ow0
海未「………………」

海未(私もひどく興奮状態だったようです。いくら空気を吸っても体に酸素が行き渡らず、激しく脈が打つばかりです)

海未(ありえないことをしたと思っても、実感が湧かないのです)

海未「……行きましょうか」



海未(……彼女の遺体を間近で一瞥して、立ち上がろうとした時です)



穂乃果「……ひひ」

海未「…!?」

穂乃果「……一回くらい、海未ちゃんに勝ちたいんだよね……」

穂乃果「例え、命掛けでも!!」



海未(穂乃果は私の足首をつかみ、…その後は覚えてません)

海未(凄まじい光が辺りを包んで…何もかもを消し飛ばしていったとしか…)

海未(…穂乃果の持っていた、魔法の力とでもいうのでしょうか)
32 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 22:54:14.31 ID:6O4yG+Ow0
「ほ、穂乃果ちゃん!?まさかっ!?」

「う…嘘…。穂乃果ちゃん…海未ちゃん…」

「ことりちゃん、しっかりして!」

「何で…?何で二人とも……」

「…わからないけど…お互いを傷つけあったあとがあるから……」

「ありえないよっ!あんなに仲良しだったのにっ…」

「……ことりちゃん。始まる前に穂乃果ちゃんが言ってたこと、覚えてる?」

「………………」

「どんな結果になっても立ち止まらないで、って」

「………………」

「今は…A-RISEを倒そう?」

「………………」



「穂乃果ちゃんの残してくれた光は…私たちに力をくれたから」

「穂乃果ちゃんっ…!…うわぁぁぁん…!」

「絶対勝てるよ。……悲しむのは…その後にしよう?」

33 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 23:23:17.97 ID:6O4yG+Ow0









海未(……気がつけば、見慣れた部屋のベッドに横たわっていました)

海未(ここは…ことりの部屋、ですね)

海未(……なぜ?私は……穂乃果の発した光に巻き込まれて…)

海未(……穂乃果は…?)

海未(……いいえ。…間違いなく絶命したでしょう。あの出血量ではどんな治療も無意味でしょうし)

海未(そして……今頃になって自分のしたことの罪の大きさに悪寒が走りました。あの時の興奮が余計に罪悪感を煽ります)



海未(起き上がれもせずガタガタと震えていると、ドアが開いて人が入ってきました)

「……海未ちゃん。まだ…起きないか…」

海未(この部屋の主、ことりです。言葉の後に涙を拭ってベッドに近寄ります)

34 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 23:33:05.64 ID:6O4yG+Ow0


ことり「……置いてかないでよぉ…穂乃果ちゃんも…海未ちゃんも…」

ことり「三人一緒じゃないと…ダメなんだから……」

海未(涙を流しながら、独り言のように語りかけます。…その言葉がなおのこと私の心を突き刺していきました)



ことり「……もう、私どうしたらいいかわかんないよぉ……。…穂乃果ちゃんと海未ちゃんがいないと…街のみんなをどう導いていけばいいかなんて…」

海未(………………。…ことりの言葉を真に受ければ、穂乃果の作戦は成功してA-RISEを打倒したのですね)

海未(しかし、支配権を持ってもことり一人では癒着や裏取引の横行するこの社会を正すのはできないと嘆いているわけですね…)



ことり「海未ちゃんだけが頼りなの……。穂乃果ちゃんは…目を覚ますかどうかもわからないし…」

海未「…!?」

ことり「海未…ちゃん…?」



海未(穂乃果が…生きている!?)



ことり「海未ちゃん…!?目が覚めたの…!?」

海未「ことり…」

ことり「よかった…!ホントによかった…!」

海未(ことりは横たわる私に覆い被さるように抱きつきました。その温かさで私もようやく生きている実感と…多少震えが止まりました)


35 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/01(金) 23:48:13.69 ID:6O4yG+Ow0
海未「…ごめんなさい…。穂乃果は……」

ことり「謝らなくていいよ…!海未ちゃんがいてくれればことりはなにもいらないよ…!」

海未「ですが…」

ことり「わがまま言わないから…もう、一人にしないで…!」



海未 (ことりは相当追い込まれていたようです。わんわん泣きながら私を放してくれません)

海未(聞きたいことはたくさんあるのですが、この状態では難しそうです)



海未「…その…穂乃果、は?」

ことり「穂乃果ちゃんは……」

海未「いえ……やめておきます。…私が手を下してしまったのですから」

ことり「…まだ、生きてるよ」

海未「………………」

ことり「魔力を全部使い果たして、身体と精神が繋がらない状態、だけど……」

海未「魔法、ですか」
36 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/02(土) 00:13:43.71 ID:O4+xJxei0
ことり「そう。魔法」

ことり「簡単に言えば、魔法の力さえ補充できれば穂乃果ちゃんも意識を取り戻すんだ」

海未「…しかし、あれだけの致命傷を受けて身体は生きているのですか?」

ことり「それは……。私たちの仲間が方法を探してくれてるけど…」

海未「………………。この話はやめにしましょう。どの道私と穂乃果の考えは相容れないのですから」



ことり「え……」

海未「穂乃果のやり方はあの支配者たちと何ら変わりません。相容れないものを排除していく。かつて描いた理想とは真逆です」

ことり「そ、それは…」

海未「それに、穂乃果は他人の意志など眼に入ってないのです。私もことりも仲間という名の傀儡に過ぎないということなのでしょう」

ことり「な、何を言ってるの…?」

海未「…私はまっぴらごめんです。そんな人間と一緒に行動したくないです」

ことり「そんな…」



海未「……やめましょう。こんな話をするのは」

ことり「………………。…うん」
37 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/02(土) 00:41:52.84 ID:O4+xJxei0
海未「それより現状を知りたいです。私はなぜここにいるのか、ハーバラは今どうなってるのかなど、知りたいことは山ほどあります」

ことり「そ、そうだね」



海未(ことりから状況を聞き出しました)

海未(予想通り…クーデターは成功し、A-RISEの3名を拘束。前政権の支配者たちと利権に群がるものたちもろともを街から追放したということ)

海未(その一部が蜂起し現政権…ことりともう一人が組むPrintempsを打倒しようと画策していること)

海未(そして私は…一度死亡するほど焼かれたというのですが、ことりの魔法によって一命をとりとめ3日眠っていたということ)

海未(この3日で大分状況は変化したようですね)



海未「……これからことりは、どうするつもりですか?」

ことり「…穂乃果ちゃんを助けたい。穂乃果ちゃんと海未ちゃんがいないと…みんなをまとめるなんてムリだもん」

ことり「海未ちゃんも……力を貸してくれるよね…?」



海未(不安げな顔で私を見つめることりですが…)

海未(命を助けてくれた恩義があるとはいえ、穂乃果の…私の理想を踏みつぶす敵の手伝いなど…)

海未(ですが、今私にできることは考え付かないですね。レジスタンス組織に与するのも、旧支配者の肩を持つということですし…)

海未(どうしましょうか)





>>38 選択↓

1,ことりのお願いは断れないです
2,あなたも穂乃果と同類でしたか
3,穂乃果が目覚めた時、支配権を破棄させるのであれば
38 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 01:12:50.58 ID:M+m7BUwLo
2
39 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 01:15:34.16 ID:9MB0f5sH0
おもしろい
安価なら2で
40 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/06(水) 20:34:51.54 ID:RibAcYAs0
海未「あなたも穂乃果と同類でしたか」

ことり「…え」

海未「自分の目的のためなら、平気で人の心をにぎり潰すような…下衆なのですね」

海未「…私の気持ちがわかりますか?」

海未「信じていた人間が一番嫌いな下衆で…それでもすり寄ってきた時の悲しみがわかりますか?」

海未「…今日中には出ていきますので、…部屋から出ていってください。このままその顔を見ていると…叩っ切ってしまいそうです」

ことり「あ……う……」


海未(ことりの表情は、本気で恐怖を表していました。そして、悲しみも)

海未(一瞬だけ目線が合った時に全てを察してしまったのでしょう。私の悲哀と憤怒を)

海未(ことりは何も言わず、部屋から走り去っていきました。……下手をすれば逆上されて命を奪われていたかもしれませんが、ことりにはできなかったのですね…)




41 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/06(水) 20:49:23.79 ID:RibAcYAs0
海未(身体に異常はないので、荷物をまとめたらすぐにことりの家を後にしました)

海未(「今までお世話になりました」と簡単な書き置きをのこして)







海未「さて、どうしましょうか」

海未(私が望むのは誰も虐げられられない平和な世界)

海未(混沌とした現状からそれを作りあげるには…)

海未(……考えが浮かばないですね)

海未(今はハーバラの街で起こるトラブルを解決していくことくらいしか、私にはできないですし)

海未(……後は、穂乃果やPrintempsが使った…魔法に対抗できるものを用意すること、ですか)

海未「とりあえず、追放された者が集うガウラの方へ行ってみましょう」
42 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/06(水) 21:00:48.77 ID:RibAcYAs0
海未(列車に乗ってガウラの街まで来ましたが…)

海未「ここが本当に…?どんな抗争があればこんな廃墟に…?」

海未(激しく戦闘していたのか、高層ビルの窓は残らず割れてアスファルトは歪み崩落しています。駅近くの大きな道路というのに、人や自動車の往来もありません)



海未「……ここの誰かに事情を聞かないと埒が明きませんね」

海未(人のいそうな場所…どこでしょうか?)



>>43 場所選択↓

1,警察署
2,病院
3,学校
4,ショッピングモール
5,教会
43 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/07(木) 04:42:10.81 ID:zv9ffqWio
4
44 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 23:12:27.95 ID:J9N+0hn90
海未(…近くに複合商店街がありましたね。そこなら人がいるでしょう)







海未(…と思ったのは浅はかでした。ここには誰もいません)

海未(そして…それ以上に衝撃だったのは…)

海未「これは…ひどいですね…。こんなに荒らされているなんて」

海未(まさしく略奪です。食料品店からは根こそぎ食べ物がなくなり、衣料品は服としてではなく雑巾のように使われたあとがありました)

海未(……そこまで物資に困窮する状況であると。この難民キャンプはもはや無法地帯であると。そう思ってしまいました)



海未「……ここにいてもしょうがないですね。別の場所にいきましょう」

海未(…と踵を返した時、突然声をかけられました)



「そこの剣士さん!ちょっと手を貸して!」

海未「…?私ですか?」

海未(声をかけたのは私より背の低い、軽装な女性です。走ってきたのか少し息切れしています)

45 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 23:31:29.70 ID:J9N+0hn90
「人がガレキの下敷きになってるの!私一人じゃどけられないから、力を貸してほしいの!」

海未「お安いご用です。案内してください」

海未(弱い人を助けるのに理由はいりません。手遅れになる前に救出しますよ!)



「ここだよ!」

海未「はい。…ワイヤーが邪魔して動かなさそうなので、切断します。少し離れててください」

「うん!」

海未(剣を抜いて払い抜けばガレキに絡んだワイヤーは簡単に切れました。…彼女は少し驚いたようですが、私の技は大木だって両断できます)

海未「さあ、どかしますよ」

「いくよっ…えいっ!」

海未「とうっ!」

海未(…思いの外彼女は力持ちらしく、私が力を入れずとも大きな棚を動かしました。…ワイヤーさえ切れれば私は不要でしたね)



「キミ!意識はある!?大丈夫!?」

海未「…打撲は多少ありますが、命に別状はないみたいですね。安静にしていれば意識を取り戻すと思いますよ」

「なら、病院に連れていかなきゃ!剣士さん、片方の肩持って!」

海未「はい」

海未(正義感の強いことで。…私も正義感には自信があったのですが…)

海未(…少し、人を信用できなくなってるのかもしれませんね)
46 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 00:01:32.30 ID:QJDdOY9w0
__病院


海未(病院にたどり着いた私たちは、その壮絶な光景を目の当たりにしました)

海未「…なんてけが人の数ですか…受付まで使ってるなんて」

「お医者さんの数も足りてないにゃ…」

海未「幸い、この方は特別な治療が必要ないのですが…」

「寝かせてあげるベッドもないよ…」



海未(…病院の入り口で途方にくれていると、医者らしき人が私たちに話しかけてきました)

「怪我人かしら?どんな状態かわかる?」

海未「意識はないですが、外傷は足と背中に打撲があるだけです。安静にできる場所はないですか?」

「重体ではないのね。ならエントランスの簡易ベッドで容体を見るわ。こっちに来て」

「あ、ありがとうございます!」



海未(鋭い眼のドクターは無表情のまま案内してくれました。連日の勤務で疲労がたまっているのでしょうか)

海未(ドクターに指示されるまま、ベッド呼ぶには貧相なマットの上にけが人を運びました。そして簡単に診察したあと、ドクターは立ち上がります)



「この人はあなた方のご家族?」

「ううん、違うよ。ショッピングモールでガレキの下敷きになってたから助けたんだよ」

「……義理がないなら、お引き取り願える?ご覧の通り人が住まうスペースもないのよ」

海未「そのようですね。では、お願いします」

「ちょっと!その言い方はあんまりだよ!助けた人の安否がわからないままなんて後味悪いじゃん!」

「トラブルは最小限にしたいの。患者もスタッフもピリピリしてるから」

海未「そうですよ。医者のコンディションが患者の行く末を決めてしまうのですから。ドクターの指示に従いましょう」

「……うん」



海未(納得はしていないようですが…)

海未(彼女の底抜けな思いやりに、何だか昔の穂乃果を思い出しました。あの、眩しくて暖かい太陽のような面影を)
47 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 00:33:04.85 ID:QJDdOY9w0
__病院・屋外



「ありがとね、剣士さん」

海未「大したことはしてないですよ。見つけたのはあなたですし」

「…でも、何かお礼がしたいにゃ。お医者さんとケンカになりそうなのを止めてくれた件も含めて」

海未「大丈夫です。あなたの正義感を私ももらいましたから。大切なことを思い出した気がします」

「正義感なんて、そんな…」



「あ、いた!どこ行ってたんですか!」

「にゃ!?何で私を探しにきたの!?単独行動だって言ったじゃんか!」

「姐さん一人にするのが怖いからですよ!この情勢ですし!」



海未(…どうやらお連れの方が迎えにきたようですね)

「すみません、そこの剣士さん。姐さんがお世話になりました!」

海未「いえいえ、お気になさらず」

「さ、帰りますよ!みんな待ってます!」グイッ

「あ、待ってよ!私、星空凛!また会ったら絶対お礼するからねー!」

海未「そうですね。またどこかで」



海未(星空凛、ですか。どこかの令嬢なのでしょうか。お付きの人間がいるなんて)

海未(……まあ、それは置いて。この難民キャンプの情勢を少し探りましょう)




海未(病院で少し聞き込みをして、気になる情報をいくつか入手しました)

海未(まず、現政権に対する反抗作戦ですが…指揮をとるのは実戦経験のある警察署の署長だとか。警官や軍人、大体の役人はPrintempsに鞍替えしているということなので、人材は乏しいようですね)

海未(そして…“魔法を売る”怪しげな巫女がこの街に現れたという噂も耳にしました)

海未(穂乃果やことりに魔法を授けたのもその巫女かもしれませんし……。探して話を聞く必要がありそうですね)

海未(そうと決まれば徹底的に探します。手がかりは多くはありませんが)


48 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 01:04:39.20 ID:QJDdOY9w0
海未「…方言でしゃべる巫女、背中に長刀…見つければ間違えることはないですが、所在が見当もつきませんね」

海未「…魔法なんて禁忌のものを売るからにはがめつい性格なのでしょうか?だとすると今も誰かに魔法を売ってる?」

海未「……だからと言って、商店街で売ってるわけでもなさそうですし…」



「ま、待てー!ドロボー!」

海未「!!」



海未(条件反射のごとく、身体が走り始めました。建物をネズミのように登っていった影を追いかけます)

海未(私に壁登りの技はありませんが、壁に剣で切れ目を入れて無理やり登ります)

海未(その異様な光景にビックリしたのか、犯人が屋上で足を止めてこちらを凝視していました)



「うっそ、やっぱりタダ者じゃないよ!あの剣士さん!」

海未「さあ、観念なさい。火事場泥棒などと卑劣な行為、許しません」

「あはは…こりゃマズイかも」

海未「って…あなたは…!凛ではないですか!」



海未(見間違えるわけありません。さっき正義感を見せてくれた少女が、ハート型の宝石を持って私の目の前にいます)

凛「こ、これには事情があるの!」

海未「事情、ですか?盗みを働くほどの」

「関係ないよ。それは禁忌のものだから、勝手に使われると困るんよ」



49 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/08(金) 07:58:30.83 ID:O/9yoQdu0

50 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 21:19:42.32 ID:QJDdOY9w0
海未(私の後を追ってきたのか、盗まれた本人も屋上へ来たみたいですね。壁の傷だけでよじ登るなんて、ただ者ではなさそうですが)

海未(目線をそっちに向けると、紅白のエキゾチックな衣装に…柄の長い槍のような刃物)

海未(……あれ?この人は…もしかして…)



海未(私がまさに探していた人ではないですか?しゃべり方も妙なイントネーションですし)



凛「そんな危ないもの売って、儲けようっていうの!?どうかしてるよ!」

「関係ないやろ。うちがなにしようが」

凛「じゃあ、街のこの有り様は何!?Printempsに魔法を売ったからみんなこんなに苦しんでるだよ!それでもあなたは知らんぷりするの!?」

「正義を語るんやね、天下の大泥棒のクセして」

凛「!!」



海未(まくし立てるようにしゃべる凛のせいで会話に入れませんが…)

海未(状況を整理すると、まずこの巫女はPrintempsやこの街の人間に魔法を売り荒稼ぎしていたと)

海未(その状況を見かねた…盗賊の凛は魔法の元になるあのハート型の石を奪った、と)



凛「剣士さん!力をもう一度貸して!私も悪党だけど…街がこんなことになるのはイヤなんだよ!」

「うちはただ商売しとっただけ!こんなことになるなんて微塵も思ってなかったんよ!」

海未「………………」



海未(…さて、私はどうしましょうか。この状況は法や倫理では正しい判断ができないような気がします)

海未(私が選ぶべき道は…)



>>52 選択↓

1,どちらもモラルを乱す悪、両成敗です
2,Printempsに力を授けたというのなら、私の敵です
3,あなたから魔法が失われるのは、私にとっても不都合です
4,私の立ち入るべき問題ではないです、立ち去りましょう
51 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/08(金) 21:54:50.21 ID:OmQgRKTRo
3
52 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/08(金) 22:22:00.10 ID:r2asnqfpO
4
53 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/09(土) 13:24:50.41 ID:NA+yPDBl0
2
54 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/10(日) 00:04:51.53 ID:pl17cVRY0
海未(…私の立ち入るべき問題ではないですね。魔法の出所がわかったところで、対抗手段が得られるわけではないですし。彼女から魔法を買い取るお金もないですし)

海未(この抗争に巻き込まれてPrintemps側にも反体制派にもマークされるのは避けたいですからね。立ち去りましょう)



海未「…面倒ですね。当事者同士で解決してください。では」

「ちょっ。剣士さん、この状況でどっかいくん!?」

海未「保安官にでも見られたら面倒じゃないですか」

凛「正義より大切なこともあるんだよ!?」

海未「私には関係ないですし、興味もありません」



海未(……凛のいうこともわかりますが…私のなすべきことはそうではないのです)

海未(……行きましょう)

55 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/10(日) 00:27:33.39 ID:pl17cVRY0
海未(…建物を裏から飛び降りると、表に野次馬や警官が集まっているが見えました。騒ぎになっているみたいですね)

海未(まあ、関係ありません。去りましょう)


「何か騒がしいわね。ケンカでもあったの?」

海未「おや…あなたは」

海未「さっきの先生ではないですか」

「?…あ、さっきの剣士さん」



海未(病院にいた鋭い眼光のドクターが、リアカーを押して毛布を運んでいました。仕事中でしたか)



「…何があったかわかる?場合によっては私も出動しないといけないのよね」

海未「悪人同士の抗争ですよ。警察の方に任せればいいんじゃないですか?」

「そうね。…でも、物騒よね」

「こんな毛布なんかでも追い剥ぎに遭いそうで怖いわ」

海未「悪人にとっては、相手が医者だろうがなんだろうが構わないですからね」

「うーん。…剣士さん、ちょっとお手伝いというか…護衛をお願いできるかしら」

「……この毛布の下に、貴重な薬品が入ってるのよ。もちろん、報酬は出すわ」



海未(報酬は…踏み倒されることはないでしょう。医者ですし)

海未(…この薬で、多くの人の命を救えるのも事実です)

海未(さて、どうしたものでしょうか)



>>56 選択↓

1,お受けします。
2,お断りします。
3,報酬はどれだけ出せますか?
56 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/10(日) 00:42:22.82 ID:3O9UX9k0O
1
57 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/10(日) 01:16:10.74 ID:pl17cVRY0
海未「お受けします。その薬で多くの人を救ってください」

「ありがと、美しい剣士さん」



「自己紹介がまだだったわね。今はフリーのドクターの、西木野真姫よ」

海未「元反体制派の園田海未です。微力ながらお供させていただきます」

真姫「元…?…つまり、A-RISEを打倒する…Printemps寄りだったってこと?」

海未「まあ…はい。訳あって、彼女たちとは袂を分かちました」

真姫「そう…。複雑なのね」



海未「真姫も今はどこにも所属していないということですよね?」

真姫「そうよ。元々勤めてた国立病院はPrintempsに付き従う連中が多かったし。でも、…弱い人たちを見棄てるのは奴らも変わらなかったから、私は出ていった」

海未「…似た者同士なのかもしれませんね。人の心を捨てきれず、人の世から離れていくところが」

真姫「嫌いじゃないけどね、そういうの」



海未「真姫は戦えますか?自衛はできないと私も正直守りきれるかどうか…」

真姫「見くびらないでくれる?軍医にもなれるよう、最低限の訓練は受けてきたわ」

真姫「それに、魔法についても少し調べてみたし」

海未「?」
58 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga ]:2016/01/10(日) 01:48:24.85 ID:pl17cVRY0
※属性について

・各キャラには属性が2つ備わっており、魔法攻撃や防御で優劣があります。攻撃側が優勢の場合、ダメージが1増加。防御側が優劣の場合、ダメージが1減少。

・属性の優劣のテーブルはこちら(→が劣勢、攻防同属性の場合は防御優勢)

炎→森→地→雷→氷→炎→…

光→魔→幻→闇→光→…

例)海未は(氷)と(魔)の複合属性の[海]属性なので、(雷)と(光)が弱点で(炎)と(幻)に耐性があります




※特性について

・各キャラには条件つきの特性が備わっています。

例)海未の特性→一閃(相手が行動失敗したとき、行動の効果を倍加)



※真姫のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(8/8/7)

・選択可能な行動→短機関銃(間接攻撃)
劇薬(直接攻撃)
鎮痛剤(体力回復2、行動値判定なし)

・属性→火(炎と闇の複合属性)

・特性→再生(ダメージを2以上受けた→体力回復1。体力0の時は無効)
59 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/10(日) 02:13:33.45 ID:pl17cVRY0
海未「よく調べましたね…」

真姫「もう出回ってるのよ、魔法。これで悪事を働いてる奴らもいるみたいだし」

真姫「中でも、列車を襲撃したり駅を占拠する悪党のせいで流通が麻痺してるのが痛いわね」

海未「………………」



海未(…この街の情勢は混乱していくばかりです)

海未(こんなのが、あなたの望みだったのですか…?穂乃果…ことり…)



真姫「…しかしまあ、誰もいないわね。みんな野次馬に行ったのかしら?」

海未「病院までの帰り道は短いとはいえ、誰ともすれ違わないのは不可解ですね」

真姫「人避けの魔法でも使ったんじゃないの?」

海未「…根拠のない推測しかできそうにないですね」



海未(…それが返って警戒心を強める結果になったと、犯人に言ってやりたいですね)

海未(この後の奇襲に即座に反応できたんですから)



真姫「……あまり見たくないものね」

海未「?」

真姫「あそこ。ガレキで隠してるけど、あの下に遺体があるのよ」

海未「!…それは嫌ですね…」

真姫「さっさといきましょ」



海未(真姫が瓦礫の横を通り過ぎようとした時です)

海未(瓦礫から突然手が伸びて、彼女の足を掴んだのです)



真姫「きゃっ!」

海未「っ!!」

海未(即座に剣を抜き死体の腕を切り落としました。ドス黒い血飛沫がアスファルトに点を打ちます)

海未(しかし、瓦礫は動きを止めず、死体は立ち上がります)



海未「……本当に遺体、ですよね?生きてないですよね?」

真姫「し、知らないわよ!ありえないって!」

海未「来ますよ!武器を構えて!」

真姫「わ、わかってる!」



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