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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/23(月) 23:31:35.75 ID:2aggOrwDo
俺は思わず妹を見つめた。何も言いわけをせずに。そうすると麻衣の表情が少しだけ
ひるんで、妹は次の言葉を口ごもって、はっきりとしない返答を口にした。
「な、何よ」
「おまえさ」
「うん」
「その見境のない俺への嫉妬、いい加減何とかしないとやばいんじゃねえの」
俺はもう何回言ったかわからない言葉を口にした。妹に好かれるのは素直に嬉しいけど、
いつまでもそんな関係では俺にも麻衣にも幸福は訪れないだろう。
「な・・・・・・! お兄ちゃんへの嫉妬とか自意識感情なんじゃないの? だいたいあたしは
お兄ちゃんのことに関心なんてないし」
「それならとりあえず、おまえがしっかりと握っている俺の手を離してもらおうか」
「な、何言ってるのよ。あたしが手を離すとお兄ちゃんがすぐにすねるから仕方なく」
「はい?」
妹は俯いて黙ってしまった。もうこうなったらしかたない。
「ああ面倒くせえな。じゃあもうそれでいいよ」
あいかわらず妹は沈黙を守っている。
「どうした?」
「・・・・・・お兄ちゃんの意地悪」
ああ。ついに麻衣を泣かせてしまった。これじゃいかん。
「ああ、もう泣くなって。悪かったよ」
ああ、もう全くこいつは。でもしかたないのかもしれない。妹をそういう依存体質にし
てしまったのは、両親と俺のせいかもしれないのだ。俺は心の中で密かにため息をついた。
「本当に悪かったよ。俺おまえがそばにいてくれないと何にもできねえのにな」
「・・・・・・本当?」
妹が上目遣いに俺の方を見た。
「ああ本当だ。おまえがいつも一緒にいてくれて俺本当に助かってるんだぜ」
「・・・・・・うん。それなら許してあげる」
電車がホームに入ってきた。この電車に乗らないとやばい。
「・・・・・・ほら、電車来たぞ」
「うん! さっさと乗るよお兄ちゃん」
「こら。そんなに手を引っ張るなよ、痛てえじゃんか」
「早くしないと乗り遅れるってば」
「わかったから手を引っ張るなって。痛てえよ」
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