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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/12/16(水) 00:24:04.73 ID:OtBfvlRMo
「三千二百円のお買い上げになります」」
「はい」
そう答えた二見は財布を見つけられないようだった。後ろに並んでいる客の無言の圧力
を、この俺が感じてストレスを覚える。二見は自分のスクールバッグの中を焦ったように
探し回っていた。
「お客さま?」
「すいません、ちょっと待ってください」
「おかしいな。財布どこにしまったんだろう」
レジにいる店員に困惑した様子の彼女が話しかけた。
「おい」
俺の声は二見には届かなかったようだった。
「おい、二見」
「・・・・・・え?」
このとき初めて二見が俺の方を見た。
「ほら、落ちてたぞ。これおまえの財布だろ」
「あ・・・・・・」
「さっき屈んで何か見てた時に落としたみたいだぞ」
「あんたは」
あんたじゃねえだろ。もう少し話のしようがあるだろ。
「あんたはじゃねえだろ。同級生の名前くらい覚えておけよ。ほら、財布」
「・・・・・・ありがと」
「お客さま?」
レジにる店員が二見に言った。
「あ、すいません。これで」
彼女は俺から受け取った財布から紙幣を取り出してレジの店員に渡した。
「五千円お預かりします。ありがとうございました」
「あ、あの」
二見にかまけている場合じゃない。俺は麻衣のところに行かなきゃいけないのだ。
「じゃあな」
「・・・・・・池山君、ありがとう」
「おう」
何だよこいつ。俺の名前知ってるんじゃねえか。不思議と綺麗な印象の二見の顔を眺め
て俺はそう思った。
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