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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/30(月) 00:18:34.21 ID:rzAsx3KDo
妹にもいろいろ欠点はある。兄なんだからそんなことはわかっているし、麻衣にだって
俺に対する不満は数え切れないくらいあるだろう。兄妹なんてそんなもんだ。それでも、
妹の美点として料理上手だけは疑いもない。
「・・・・・何?」
「・・・・・・何でもない」
「おまえ食わねえの?」
「・・・・・・食べるよ」
いかん。麻衣の不満そうな様子を見て俺は気がついた。誉めなきゃ。
「今日も美味しそうだな。おまえ料理上手だもんな」
「・・・・・ほんと?」
麻衣が顔を赤くして言った。
「ああ。本当」
別に嘘は言っていない。こいつの料理は本当に美味しいのだ。
「・・・・・・そっか」
こいつ普段はうざいけど、こういうところは可愛い。つまり誉められて素直に喜ぶとこ
ろとか。機嫌がよくなった麻衣にほっとして、弁当を食べることに集中していた俺が、ペ
ットボトルのお茶を手に取ったとき、噴水の反対側のベンチに座っている二見の姿が見え
た。
二見は相変わらずぼっち飯のようだけど、飯っていうか何かを食っている様子でもない。
スマホを弄っているようだ。いったい、あいつはいつも何をやってるんだろう。
「お兄ちゃん、どうかした?」
箸を止めた俺の様子に不審を覚えたのか、麻衣が俺に言った。
「いや、何でもない」
「・・・・・・お兄ちゃん、またあの人のこと気にしてたでしょ」
麻衣が俺を睨むように見上げた。
「んなことねえよ」
「へえ。これだけ中庭に人が一杯いるのに、あの人って言っただけで誰のことかわかっち
ゃうんだ」
「・・・・・・何言ってるんだ、おまえは」
「お兄ちゃん、あの先輩のこと気になってるんでしょ。正直に言ってみ?」
「ばか違うって」
本当にそうじゃないのに。むしろ俺が好きなのは有希・・・・・・。
「さっきから視線があの女の先輩に釘付けじゃん」
「それよかこのハンバーグもさ、いつもより美味しくね?」
麻衣は黙ったままで俺の方を軽く睨んだ。
「おまえの料理ってだんだん成長してるのな」
「・・・・・・まあ、冷凍食品だってたまには違うメーカーのやつに変えてるしね」
完全に地雷を踏んだようだ。
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