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【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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152 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/17(木) 09:43:43.48 ID:V5ndZv+L0
5/23
(今日は何をするのも億劫だな・・・)
チガサキは精神的に消耗していた。チガサキは武人である。イクサの場においてコンマ1秒を争う判断には慣れているが、交渉の場で陰謀姦計を張り巡らせることにはあまり慣れていない。
ましてやイクサ関係ではなく、純粋にビジネスの話だ。培った経験はイクサ関係ばかり。完全にアウェーだったのだ。
(好きなように動いて羽でも伸ばすか・・・)
チガサキは完全にオフモードで着替え、部屋を出る。何をする当ても無い。自由気ままに貪婪の都市ネオサイタマを彷徨うことに決めた。
その直後である。
「あ・・・」
「あ・・・・・・」
偶然、偶然にも顔を合わせにくい弟子と鉢合わせになる。しかも服装は私服。彼女もオフモードだ。
「ドーモ」
チガサキは気まずそうに声をかける。
「オハヨウゴザイマス」
トモヨはいつものようにアイサツを交わした。
「私服なんですね」
トモヨはチガサキがオフモードなのを服装で察する。日本語においては相手がはっきりしているといった状況では主語を省略するのだ。
「まぁ・・・ね。昨日は交渉で座りっぱなしだったし。今日は適当にふらつこうかと」
「なるほど。お暇なんですね。じゃぁ・・・」
そういってトモヨはチガサキの腕に腕を絡める。何も知らない人が見れば恋人と見間違うだろう。
「買い物に付き合ってくれませんか?」
チガサキをかすかに見上げ、無垢とも取れる笑みを浮かべる。
チガサキは首を縦に振った。することも無いのだ。付き合ってもいいだろう。
その日チガサキは散々に振り回された。往々にして女性の買い物というのは長い。トモヨも例外ではなかったようだ。
ましてや年頃の少女となれば買いたいものも多い。庶民であれば厳選なる取捨選択を行うが彼女はニンジャである。ミッション報酬などで庶民からすれば多額の現金を持ち合わせているのだ。取捨選択は軽いもので済む。
自然、買ったものは増えていき、1人では持ちきれない量になる。誰が持つのか。
チガサキである。いまやチガサキは身長の1.3倍ほどになる箱の山を抱えてフラフラと歩いている。下段は洋服類、上段は小物類だ。
極めて武に特化したニンジャであるが故に重さは問題ない。だが紙製の箱というのは持ちにくいものだ。積み重なればバランスも崩れやすい。
如何にアイキドーを修め、タツジン級であろうとこれは厳しい。
だが同時に懐かしさも感じていた。 昔は妹にもこうやって振り回されたなぁ・・・ と。
「すいません。この店で最後にしますので・・・一緒に来てください」
(やっとか)
どうやらこの店で最後のようだ。日もくれていい時間である。流石にバランスを維持し続けるのも厳しい。
チガサキは箱を持ちながら店内へと入っていく。外に箱を置いておくことは出来ない。
値の張るブランド物も多く、ネオサイタマの治安は決してよくないのだ。
「ここに椅子があるので待っていてください」
暫く歩き、店内の置くまで来た頃だと思っていたときに声がかかった。
「分かった」
チガサキはゆっくりと箱を下ろし、顔を見上げる。次の瞬間!
(!!!!!!!!!!!!!!!!????????????? ナンデ?ナンデ!?)
視界に入ったのは一面女性用の下着。所謂ランジェリーショップであった。
チガサキは噴出しそうになるのを堪え、自分が嵌められたことに気がついた。
トモヨはチガサキを一人の男性として恋愛対象として見ており、告白もしている。その回答にチガサキはマッタをかけている状態なのだ。
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 09:49:40.10 ID:zNxUDHcko
うーん、あざとい…
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 09:52:19.69 ID:Bx0IZldP0
このあざとさよ
155 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/17(木) 10:03:02.31 ID:V5ndZv+L0
女性が男性にそういう意味で意識してもらう為の手っ取り早い手段は何か?
古今東西色気仕掛けと相場は決まっているのだ。クレオパトラもニンジャの気をひくために絨毯に包まったという逸話もある!
以前風呂での攻勢もあったが、ここにきて追撃を仕掛けてきたのだ。
チガサキも男性であり、まだ若く、性欲もある。
そんな男に対してティーンエイジの玉の肌を晒し、スタイルを見せつけ、性的に意識せざるおえないような状況にする。トモヨの何振りなさが伺えた。
トモヨはなんとしてでも自分を性の対象だと認識させたいのだ!
(ヤバイ・・・ヤバイ・・・この状況は!)
チガサキはパニックになりかけながらも立ち位置を再確認する。ここは・・・試着室の前!
チガサキの顔から完全に血の気が引いた。だがブッダはどこまでも無慈悲だ。
「これ・・・どうですか?」
カーテンの開く音がし、中からトモヨが現れた。
チガサキはマグロのような目をして、トモヨに反応を返していったのである。
「今日はありがとうございました」
箱が山と積まれたトモヨの私室前でトモヨが礼を言う。心なしか頬は赤い。
「うん・・・大丈夫」
チガサキの言葉は要領を得ていない。
「もし暇が重なったら・・・ また 付き合ってくださいね」
また を強調するように言い、トモヨは部屋のドアを閉めた。
チガサキはフラフラと自室に帰っていったのだ。
私室内でトモヨはドアを背にしてへたり込んでいた。その顔は完全に赤く染まっている。
サムライ探偵サイゴのカートゥンであれば頭に湯気が出来る描写もされるだろう。
(ワ・・・ワタシったら何ってことを。アレではまるで・・・・・・!)
いくら女性として見てもらうための色気仕掛けとはいえ、一歩間違えれば淫乱とさえ思われる真似をしたのだ。
チガサキの中で 淫乱 のレッテルを貼られてしまったらもう立ち直れない。
(い、淫乱じゃないし!過激な色気仕掛けだし!それにまだ処女だし!)
言い訳がましいことを心の中で連呼しながらトモヨは暫くへたり込んでいたのだった。
156 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/17(木) 10:12:25.65 ID:V5ndZv+L0
5/24 早朝
(昨日の夕暮れ辺りからの記憶があいまいだな・・・)
どうやら自制心が記憶にリミッターをかけているようだ。
(さて、今日はどうしようかな?)
どうする?
22時に【最も近い】安価
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:弟子と話をして見よう
6:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーー
GM「連投だったらすまん。ここまでだ!」
GM「本格的に物語が動き出すのは赤黒帰還後。最後の平穏って奴だな!」
GM「赤黒がキョートに戻った時点で【ほぼルート確定】だから気をつけてほしい!」
GM「一応名誉のために補足するが・・・」
GM「最初は純粋に買い物に付き合ってもらう予定だったんだが、荷物が積み重なって前が見えない状況下なのに気が付いて、チャンスじゃないのか? ってなった結果がアレ」
GM「本来は試着中の様子も書こうかと思ったんだがR-12くさいので自粛しておいた」
GM「それでは次回更新までオタッシャデー!」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 10:23:45.58 ID:PmtfZAdVo
オツカレサマドスエ!
安価は再度5な
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 11:12:28.08 ID:noRzws6r0
おお、ナムアミダブツ。
上がっていると思ったら、お帰りになられていたか。
オツカレサマドスエ。
トモヨ=サン、凄いな。実際スゴイ。
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 11:15:27.09 ID:KlzUePx8o
オツカレサマドスエ!
安価は1 ただし、トモヨ=サンと一緒に(想定敵はデスドのようなチガサキと相性が悪く、トモヨ=サンにまだ分がある敵)
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 12:10:59.76 ID:iahjTtJDO
乙ドスエ
トモヨが必死過ぎて痛々しさと気の毒さがなんか凄い
その気になれないのは仕方ないし一回しっかり振って熱を冷ましてあげた方がトモヨのためだと
思うんだよなぁ。今でさえ恋愛脳なのに付き合ったら舞い上がってオタッシャしそう
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 12:37:49.56 ID:x8nqFMTxo
チガサキは大人っぽい男だと思っていたが、トモヨ関連でチガサキ自身まだ未熟というか
青いのが露見した感じ。大体、妹が素晴らし過ぎたから女と付き合ったことないって
忍殺世界はレギュラーからモブまでいい女だらけなのに…
チガサキもトモヨも一回別の相手と付き合って大人になってから交際した方が上手く行きそう
162 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/17(木) 13:56:47.49 ID:feSVSuja0
GM「ファッ!?安価先書くの忘れてた!」
安価は 【3/17 22時に一番近い】安価で!
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 14:32:56.01 ID:dw/XVxJh0
トモヨには冷たい世界
実際何時何方かが死ぬか分からないニンジャである以上時間は待ってくれないぞ
どうにか二人の関係をいい方向に持って行きたいなあ
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 14:48:40.60 ID:i1yyaCYxo
>>161
DTとSJだし、ね?
まあ5でしょ
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 22:02:09.07 ID:VwQ6WhUDO
5
早いとこハッキリさせよう
お友達から始めませんか?
と、言うのが一番マシなんだろうか?
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/18(金) 08:00:59.27 ID:/Cn/DFvjo
チガサキに必要なのは、慕ってくれる女の子でなくて、
背中を預けられるパートナーなんだよなあ。
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/18(金) 08:23:39.75 ID:wrgtT6/Bo
仮にもサラマンダーを撃破した最もグランドマスターに近い実力者が弟子とのイザコザ(色恋沙汰)で
右往左往してると知られたらグラマスに呆れられそう。サラマンダーに至ってはキレそう
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/18(金) 21:55:59.36 ID:/Cn/DFvjo
武闘派勢は私生活でどうこうはないと思いたい。
呆れるってか、さんざん煽られそうなのはパガかな。
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/18(金) 21:57:33.42 ID:/Cn/DFvjo
あと、喫緊ではないけれど。
アカリ=サンにサイバネで赤黒の現状かキョウトの情勢を調べてもらっておいたほうがいいと思う。
170 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/19(土) 18:26:19.37 ID:w8zVL/xd0
5/24
「ハァーッ・・・」
チガサキは朝だというのに何度目か数えるのも放棄するほどのため息をついた。
(まさかあんな真似をするだなんて・・・)
原因は言うまでも無く昨日の一件である。
以前浴室でも誘惑されたことがあったが、アレは初犯。ましてや無理やり振り向かせるための手段と考えれば理解できなくも無かった。
だが回答待ちの状態での追撃は予想外であった。普通は自分のように気まずくなるのではないのかと己の常識を疑うほどだ。
「ハァーーーッ・・・」
チガサキは更に深くため息をつく。
目的の為ならば手段は選ぶな というのは君主論の基本であるが、イクサの場や正攻法であればビジネスや日常生活にすら言える事である。
追撃を仕掛けるほど何振り構っていないのであれば、今後共に行動をするときにも同じように何らかのアクションを仕掛けてくると考えるのが自然だ。
万一にも起き得ないと信じたいが、この部屋に忍び込む可能性も最悪の状況として想定しておかなければいけない。
もし仮に同じような格好であの温泉のように迫られたら・・・・・・・・・
(な、何を考えているんだ!?)
チガサキは跳ねるように立ち上がる。
「イヤーッ!」
そして頑丈そうな壁に頭突きをかました。大き目の衝撃音がし、頭蓋に振動が走る。幸い壁は無事なようだ。
チガサキも脳に走った衝撃で冷静さを取り戻したようだ。
(女性の買い物に付き合うのは妹で慣れていたが、まさが下着店にまで付き合わされたのははじm・・・・・・初めて?)
そこでチガサキの記憶に歪みが生じる。
(あれ・・・確か何度かつき合わされたような・・・なかったような・・・)
自身の記憶をたどっていく。
確かに数回ほど妹の下着選びに連行された覚えがある。そしてその度に「若い女が男に肌を晒すな」めいたことを口にしていたはずだ。
(一番新しい記憶は・・・)
【あの日】だった。
(確かキョートとネオサイタマでは流行り物が大きく違っていたんだ。それでどんな下着が似合うかと無理やり連れて行かれて・・・つき合わされたんだ)
江戸時代において江戸と京都では流行り物が違った。
理由としては京都では貴族などが多く住み雅な文化が、江戸では庶民や武士が多く住み粋な文化が形成されていたのだ。
その名残としてネオサイタマとキョートでも流行り物や好ましいと思われる柄などが違っているのだ。
(それで買った下着を郵送して・・・両親と合流して・・・・・・そこで)
「グワーッ!」
そこでチガサキの頭に苦痛が走る。まるで これ以上踏み込まないでくれ と訴えているかのように。
封じておきたいほどのトラウマを好き好んで思い出す必要も無く、チガサキは回想を終えた。
だが1つだけ分かったことがある。
(妹相手にはこんな感情は抱かず、付き合わされたことに関する呆れの感情が強かった・・・)
チガサキのこの分析に間違いは無い。妹に欲情する輩など居ない。
(じゃぁなんで・・・)
危険だと思ったがもう遅い。チガサキの脳裏にトモヨの下着姿がありありと浮かんでくる。
「イヤーッ!」
再び壁に頭突きをし、衝撃を以って無理やり消し去る。壁は・・・なんとか無事なようだ。
「ハーッ・・・ハーッ・・・」
家族に、妹に欲情はしない。なら何故妹分と思っている彼女には・・・・・・こんな感情を抱くのだ?
その日1日は悶々としながら日常業務を進めたのであった。
171 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/19(土) 18:30:30.87 ID:w8zVL/xd0
5/25 早朝
(む、無理に考えるのはよそう。その度に思考が混乱する・・・)
昨日彼女を2〜3度見かけることがあったが、その度に浮かんできて手に負えなくなり始めていた。
(さて、今日は何をしようかな・・・)
どうする?【本日20時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 18:38:28.57 ID:qGGNyfAYO
ザイバツの新人に骨のありそうなやつがいるか確認してみる(場合によっては呼び寄せて稽古)
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 19:41:17.94 ID:01P9dPs/o
一回「鍛錬」で頭を冷やすか?
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 19:49:05.42 ID:CAQCkncWo
26日に赤黒が帰還か
罪罰罪罰が切れそうだしもうちょいトモヨについて考えてみるか?
それとも何か直接的な行動が必要か?
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 19:57:31.04 ID:PUiVL8PyO
>>172
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 20:03:50.72 ID:ve6V8NZ4o
1鍛錬 (想定敵、デスド(データその他はダークニンジャ=サンの交戦データを基に、更に凶悪化した感じで)
177 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/19(土) 20:47:41.99 ID:w8zVL/xd0
(骨のありそうな新人でも探して見るか・・・)
チガサキはそう考え、登録名簿の確認へと向かった。
(何だ・・・コレは!)
だが名簿には4月以降一切ニンジャが加入していないことが記されていた。
(如何にニンジャの発掘が大変とはいえこの少なさは実際おかしい)
チガサキはニューロンを回転させ、1つの結論の至る。
(アマクダリ・・・か)
現在ネオサイタマはザイバツとアマクダリ2組織が並立して存在しているという状況下だ。
力関係はザイバツの方が大きく、アマクダリは非常に心もとない。
だがアマクダリは旧ソウカイヤというネームバリューを持っており、ネオサイタマを基点として生成された組織である。
ザイバツとは違いソウカイヤ・・・アマクダリは完全な実力主義。力があるものこそが正義の世界だ。
己のように純粋に実力だけで這い上がっていくことはザイバツでは非常に厳しい。
ましてやワビサビ・ムラハチ・強力過ぎる徒弟制度・・・そういったものは自分がそうであるようにネオサイタマ生まれのニンジャからすればただの鎖でしかない。
ましてやアマクダリは新興組織。野心に溢れ、実力があるものはアマクダリに流れることはごく自然な事だろう。
(だが・・・それらを加味してもなお1名も居ないというのはおかしくないか・・・?)
不審に思い、関係していたであろうんニンジャのところへと足を運んだ。
「ドーモ。アンバサダー=サン。急な話で申し訳ない」
「ドーモ。インクストーン=サン。新人の件か・・・」
チガサキが用件を伝え切るとアンバサダーはばつが悪そうに頭をかく。
「単刀直入に答えれば、キョートの方から締め切れという指令が来ていた」
「何故?」
「それは分からない。だが ネオサイタマ出身のニンジャは不要 という文書が来ているのは事実だ」
アンバサダーはマキモノを取り出し、チガサキに見せる。確かにそのような内容とパラゴンのハンコが押されていた。
(正式な指令書だ。間違いない。ならばなおさら解せない。下賎の地というイメージを抱かれているのは事実だが・・・)
「かなり際どい質問をしますが、浮かんだ可能性でありますので質問させて頂きたい。ネオサイタマから撤退の可能性は?」
アンバサダーの表情がいっそう険しくなる。
「否定は出来ない。特に4月頭頃から指令書に不穏な点が散見するのは事実だ。更に言えばキョートの方でも新規ニンジャのノルマが大幅に減ったという噂もある」
「ザイバツに所属するニンジャの総数を減らす・・・?過去最悪の死亡者数を出しているこの状況で?」
ニンジャスレイヤーが暴れており、かつて無いほどの死亡者数が出ているのはマスター階位でなくとも衆知の事実のはずだ。
「肯定的に捕らえれば、徒弟制度で戦闘可能なニンジャを割きたくないとも取れる」
「否定的に捕らえれば?」
「・・・・・・・・・分からない」
重い沈黙が流れる。ニンジャの数を減らすという行為に一体何の意味があるというのか。
(恐らくは中枢・・・パラゴン=サン辺りの知恵なのだろうが・・・分からないことが多すぎる)
(とにかく4月頭に何かがあった。それが理由でニンジャを多くする必要性が無くなったということか・・・)
「忙しい中重い質問を・・・すみません。アンバサダー=サン」
「いや。コレを1人で抱えるのは厳しい所だった。助かった。インクストーン=サン」
(共犯者にされてしまったようだ・・・)
チガサキは苦笑を漏らしながら退出した。だがそのニューロンはその理由についてあれこれ考え、回転していたのであった。
178 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/19(土) 20:51:41.45 ID:w8zVL/xd0
5/26 早朝
(一体何が理由なんだ・・・?4月頭にそれほどの大事があったのは間違いなさそうだが・・・)
一晩中考えても情報が全く無い以上結論は出ない。チガサキは一旦棚上げすることを決めた。
(さて・・・今日はどうしようか)
どうする?【3/20 22時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!今日は2本立てにしてみた」
GM「恐らく来週の土曜は 戦闘による更新 になると思う」
GM「それに間に合うよう頻度を頑張って上げていくぜ!」
GM「それではオタッシャデー!」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 20:54:02.67 ID:vj2QTA9To
オツカレサマドスエ!
安価は
>>176
180 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/22(火) 15:29:15.74 ID:cqS/U0Es0
ありゃりゃ。安価先が24H以上前とは・・・まぁ更新するか
ーーーーーーーーーーーーー
その日チガサキは物凄い胸騒ぎを感じていた。ニンジャ第六感が告げているのだ「イクサが起きる」と。
何をしようにも手に付かず、結局トレーニングルームでカラテを構えたまま小一時間。周りのニンジャも何事かと固唾を呑んで見守っている。
(そろそろか・・・)
チガサキは外界からの情報をほぼ遮断してイメージを練り上げていた。この胸騒ぎを静めるには弛んだ精神を引き締めなおさねばならないと。
チガサキの目の前には異形のニンジャが形成されつつあった。チガサキのイメージ通り、自分自身の知る誰よりもより速く、より強く、より狡いニンジャが。
(出来た!)
そう思った次の瞬間である。
「グワーッ!」
チガサキは異形のニンジャに顔面を殴り飛ばされ、壁に叩きつけられていた。顔にはしっかりと殴打のあとが残っている。
周囲のニンジャは恐怖した。誰も居ない、何も無いはずなのにカラテにおいてはザイバツ最強クラスのチガサキがいきなり吹き飛んだのだ。
この中で近代ニンジャ史に詳しい方はいらっしゃるだろうか?いるのならご理解いただけるはずだ。
これはバギニンジャクランの始祖バギ・ニンジャのイメージジツだと!
そのジツは恐ろしいほどのイメージ力で虚像に実態を持たせ、あまつさえダメージさえ再現させる代物なのだ!
バギ・ニンジャはそのジツを以って体重100キロはあろうかという空想のカマキリとさえ戦えたという!
「イyグワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」
チガサキは壁に叩きつけられたままサンドバッグと化している!あまりに圧倒的!あまりに一方的!
だがチガサキは揺さぶられる意識の中これでいいと感じていた。
チガサキがイメージしたのは サラマンダーよりもカラテが強く、ダークニンジャよりも冷徹で、ニンジャスレイヤーよりも執拗かつ徹底的なニンジャなのだ。いわばカラテにおけるニンジャの頂点!
最初から一方的に嬲られる覚悟でそのニンジャをイメージしたのだ。そうでもしなければ、死線を彷徨わなかればこの嫌な胸騒ぎは収まらないと感じていたのだ。
周囲のニンジャは完全に凍りつく。あのチガサキが何も出来ずにただただ壁に叩きつけられ、打ちのめされている事実に。そしてそれを成し得るその空想に!
無論チガサキも一方的に嬲られているわけではない。この状況を離脱しようと手を尽くそう行動しようとしている。
だがコンマ1ミリでも動作を見せようものならその瞬間に叩き潰されているだけなのだ。
「ァ・・・」
そしてチガサキのニンジャ耐久力にリミットが訪れ、意識が消し飛ぶ。その瞬間にその異形なるイメージニンジャも掻き消えた。
倒れこんだチガサキに恐る恐る周囲のニンジャは近づくが反応は無い。
彼らはこれを大事とみたのかチガサキを担いで医務室へと運び込み、あるものはアンバサダーへとこの異常事態を知らせるために走ったのだった。
それどころではないと露ほども知らずに。
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 15:55:14.91 ID:6eNS7roY0
なんでめちゃくちゃ強いのに定期的に大怪我するんですかねえ・・・(困惑)
182 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/22(火) 15:57:12.00 ID:cqS/U0Es0
医務室で目覚めたチガサキはベッドの近くに書置きがあるのを見つける。差出人はアンバサダーのようだ。
内容は某時刻に会議室に来られたし。非常案件。 とシンプルなものだ。
時計を見ればその時刻も近く、傷もそう重くはない。所詮はイメージなのだからだ。医者に礼を言うと直行した。
会議室ではネオサイタマ拠点の全てのマスター階位がそろい踏みしていた。誰もが皆その場の空気の重さに無言になる。
スクリーンにはネオサイタマの地図が映っており、刻々と移動する赤いポイントが映し出されていた。
「これは?」
チガサキが問う。
「ザイバツが発信機を埋め込んだニンジャだそうだ。どうやら特殊なジツを持つようでな・・・」
チガサキの師が重い口を開く。
「何か問題でも?」
「これだけならな・・・」
アンバサダーが続けた。
「インクストーン=サンは 何 故 か 気絶していたから知らないだろうが・・・このニンジャの同行者が問題なのだ」
何故か を強調するあたりアンバサダーの苛立ちが伺える。
「まさか・・・」
第六感が言うまでも無く答えを察する。
「その通り。ニンジャスレイヤーだ。戻ってきたんだ。ネオサイタマに」
「何故!?奴がここに帰ってくる理由は無いはずだが・・・」
「分からない。だが・・・帰って来た。それだけは事実だ」
アンバサダーが残酷に事実を告げ、更に畳み掛ける。
「ネオサイタマのザイバツニンジャを皆殺しにする為に来たのか・・・それともこのニンジャが(アンバサダーは指でポインターを示した)ここに原因なのか。はっきりしない」
「だがもう1度言おう。奴は帰って来た。このネオサイタマに」
如何なる理由があろうともニンジャスレイヤーは帰って来た。グランドマスターさえ屠った力を携えて。ましてやそれがイグゾーションであるとなれば・・・
この拠点でニンジャスレイヤーを食い止められるものは居ない。普通ならば。
チガサキは己の使命を察した。
「なるほど。被害拡大をしないためにも 自分が戦え ということか」
会議室内は沈黙したままだが、数名のニンジャがかすかに首を縦に動かした。
実際ニンジャスレイヤーと交戦し生存したニンジャはごく僅かだ。アンバサダーも会ってこそいるが戦闘をしたわけではない。
キョートにツーマンセルで挑み一人生き残ったニンジャが居るが、それは片方が犠牲になった事によって生き残れたようなものだ。それでも片腕を失っていた。
ザイバツ内においてニンジャスレイヤーと交戦し、あまつさえ撃退した上で五体満足なのはチガサキとダークニンジャだけなのだ。
イグゾーションがイクサをして勝利しているがこれは公にはなっていない。
「すまない。これからインクストーン=サンにはニンジャスレイヤー専属で動いてもらうことになる」
「この拠点の稼動を止めることも出来ない。我々は、この拠点はいつものように動かなければならないのだ」
「キョートから応援も着てくれるそうなのだが・・・インクストーン=サン以上のワザマエを持つ人は来ないだろう。無駄に死体を増やすだけだ」
マスターニンジャたちが重ねるように告げる。
「つまりはこの座標へと足を運び、ニンジャスレイヤーを斃せばいいというわけか・・・」
ニンジャスレイヤーを斃す。それが如何に難しいことであるかを重々把握しているチガサキはため息をつく。
「それは出来ない」
アンバサダーが遮った。
「何故?」
「この拠点の防衛は必要不可欠。仮に発信点を囮にインクストーン=サンが居ない隙を突かれれば・・・一巻の終わりだ」
拠点内には拠点所属のニンジャの位置情報や個人情報、果ては本部とのやり取りなどが残っている。情報を必要とするのであれば真っ先に狙うべき対象であろう。
183 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/22(火) 16:16:59.11 ID:cqS/U0Es0
ましてやここは派遣機関でもある。人員は手薄とはいえないが十分ではない。
「つまりは、拠点に乗り込まれた場合を想定して、すぐに戻れる範囲内でニンジャスレイヤーを発見、撃退、可能であれば殺害せよ・・・と」
無理難題にもほどがある。ニンジャスレイヤーは神出鬼没。迂闊に動いていても見つからないが、構えていても見つからない。
(炙り出す方法は・・・あるといえばある。だが・・・)
チガサキの聡明なニューロンは1つの方法が浮かんでいた。だがそれは犠牲なくしてはなしえない方法でもある。
「それの達成が如何に厳しいかは承知している。だから・・・」
アンバサダーは握り締めていたものをチガサキに手渡す。
「これは・・・」
それは非常に小さい錠剤のようなものだ。半透明で中央部は黒い。何かの機会も入っているようだ。
大きさと形状からみて即興で歯に仕込むものだろう。
「ZBRアドレナリンと発信機だ。噛み潰すと高濃度のZBRと共に情報を発信する」
「そしてこの情報は・・・ニジャスレイヤーと発見・・・いや。交戦する場合にのみ使用可とした」
発見されることは交戦になるということだ。
チガサキは苦虫を噛み潰した顔になる。これはつまり・・・ステゴマ戦法。
致死量寸前の高濃度ZBRは簡単に死なないようにするため。ニンジャスレイヤーがしぶとくなった哀れな該当者を嬲っているうちに駆けつけろ ということだ。
まさにチガサキが思いついた戦法そのものである。
かび臭く因習が絡み合うキョートを嫌った端くれ者達が集まる拠点だ。結束力はキョート以上だと自負している。
この決断をしなければならないアンバサダーの胸中は察するに余りあった。
「1回目で必ず仕留めて見せます」
チガサキは強い意志を携えてそう言い放った。1回の発信ごとに死者が一人増えるのだ。
「すまない・・・頼んだぞ」
その後十数分ほど重い空気が漂い、誰が切り出すわけでもなく会議は終了した。
(誰が犠牲になるか分からない・・・常に気を引き締めていなければ)
チガサキは重い使命感を感じていた。
(だが何故だろう。こんなにも・・・こんなにも・・・嬉しいのは)
チガサキに闘争の悦びの笑みが浮かんでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
5/27 早朝
私室内であるというのに拠点全体に重苦しい雰囲気が漂っているのが肌で分かる。
「・・・・・・気を引き締めねば」
どうする? 【本日23時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!ここから先は安価が一定以上の数字だとネオサイタマ拠点に哀れな犠牲者が出るぜ」
GM「当然予定されていた行動はキャンセルだ」
GM「さぁ、どうする?」
GM「それではオタッシャデー!」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 16:30:16.22 ID:6eNS7roY0
オツカレサマドスエ! この日が来たか・・・安価は3
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 18:12:34.38 ID:ZvFgnnyao
今こそトランスポーター=サン&アカリ=サンのカードを切りたい。
私は原作知識不十分なのでいちばんいい用法を考えてほしい。
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 19:48:56.90 ID:iUHu5Ihro
オツカレサマドスエ!
安価は3
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 22:48:50.41 ID:qaISi7Eoo
3
トランスポーターにニンジャスレイヤー捜索依頼
アカリには監視カメラをハッキングするなどしてネットから捜索
キョートからくるニンジャ(レッドゴリラ+アロンダイト)とも連携する
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 09:42:22.57 ID:/fyZ4AV+O
オツカレサマドスエ
安価は3で
レッドゴリラにフジキドの脅威を充分に分からせといたほうがいいかもしれない
189 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/23(水) 13:22:42.30 ID:1OJoQq/M0
(与えられた手段は全て使おう。無駄に死体を増やすことは無いんだ)
チガサキはIRCを起動させ、何処かへと連絡を取り始めた。
0101010101001010101010010101010100101010101001010101010010101010100101010101001010101010010101010
entrance:接続ありがとうございます。ご依頼でしょうか?(0.2min)
inkstone:ドーモ。アカリ=サン・・・だったかな。トランスポーター=サンと直々に話がしたい。(0.3min)
entrance:貴方は・・・インクストーン=サンですね。ご無沙汰しております。アカリです。(0.2min)
entrance:話を繋ぐのはわかります。ですが・・・用件の概要だけでも説明していただけなければ実際厳しいです。(0.25min)
inkstone:ニンジャスレイヤー これだけ伝えれば聡いトランスポーター=サンなら全てを察することが出来るはずだ
entrance:分かりました。至急お繋ぎします。
entrance retired
Transporter enterd
Transporter:ドーモ。インクストーン=サン。お久しぶりです。用件は粗方理解したが・・・正確な内容を頼む(0.5min)
inkstone:ドーモ。ご無沙汰しております。用件は・・・ ニンジャスレイヤーの現在の位置情報 を逐次教えてほしい(0.3min)
Transporter:現在の位置情報か・・・精度によっては実際厳しい。ソウカイヤを潰したニンジャが相手となれば発見のリスクが高い。俺も奴との実力差は理解している。見つかれば・・・生還は厳しい。(1.5min)
inkstone:安全が保障される範囲内で可能な限り精度を上げた場合、どこまで行ける?(0.25min)
Transporter:気候条件と電波状態にはよるが・・・半径30メートル。これが上限だ。(0.4min)
inkstone:それでも十分だ。発見し次第監視、そして此方のIRCにリアルタイムで範囲座標を送信してほしい。(0.3min)
inkstone:報酬は・・・既に振り込んだ(0.15min)
Transporter:確かに。即座に行動に移る。だが・・・補足には時間がかかる。死んだら終わりだからな。オタッシャデー!(65.0min)
Transporter retired
01010101010010101010100101010101001010101010010101010100101010100101010101001010101010010101010
(よし。先手は打てた・・・か?)
チガサキは以前交流のあったフリーランスのニンジャトランスポーターへと連絡を取り、ニンジャスレイヤーの現在位置の粗方の座標を入手することに成功した。
だが手馴れのフリーランスのニンジャを以ってしてもニンジャスレイヤーの補足、逐次監視は難しい。
だがやらないよりは遥かにマシなのだ。
(ちょっと高くついたけどな・・・)
当然チガサキはフリーランス界隈の報酬相場についても把握している。今回は難易度と危険度を加味し、相場よりも遥かに高額な資金を支払った。資金―1000万
(あとは・・・)
チガサキはキョートから誰が応援に来たのかをアンバサダーに確認しに行った。
だがアンバサダーは頭を抱えながら該当者の名前を言う。
「レッドゴリラ=サン一味だ・・・」
「ブッダファック・・・」
チガサキも頭を抱えた。レッドゴリラのワザマエは確かにシテンノに数えられるほど高い。だが相手はニンジャスレイヤーだ。
何事も暴力で解決することが一番 という信条を持っており、彼が指導したニンジャ、並びに現在彼の周りに居るニンジャは基本的に人の話を聞かないことで有名だ。
ならば彼自身は・・・更に話を聞かないニンジャなのは間違いない。公的な顔では聡明な行いをすることもあるが、イクサとなれば話は別だ。
それでも とチガサキは一縷の望みに縋るかのようにレッドゴリラを見つけ出し、警告を行うも・・・
「ワシの筋肉とアロンダイト=サンの前ではニンジャスレイヤーなどダニ同然よ!」
と一蹴されてしまった。
(ノゾミハタタレター)
チガサキはレッドゴリラとアロンダイト、その一味らに カラダニキヲツケテネ と内心呟いた。
190 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/23(水) 13:25:21.38 ID:1OJoQq/M0
5/28 早朝
幸い昨日発信機が作動することは無かった。
だが一寸先は闇。何が起こるかはブッダのみぞ知る。
(暫くの間はこの状態が続くんだろうな・・・)
チガサキはそう思いながら朝食を採った。
どうする? 【本日22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
191 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/23(水) 13:26:18.55 ID:1OJoQq/M0
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺X 残り5/5回)(予備毒1:盲目U 残り4/4) (予備2:粘着X4/4)
【短刀モード】カラテ−30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルX以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90〜99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 14:51:10.28 ID:Ba/bzhix0
そういえばデスドって今はもう開発出来ない可燃液作れば結構マシになるんじゃ...?
可燃液+マグロで火打ち石とかで着火したやつを突っ込ませるとかさ
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 22:08:02.35 ID:/fyZ4AV+O
2
具体的な案はないが
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 22:14:45.07 ID:DKYt4uivo
一応ザクロにも情報提供するよう言っておくとか?
1日かける行動だし他にも同時に出来そうだけど
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 23:16:06.91 ID:QFiPZH7Io
いい案かもだが、ザクロ=サンがフジキドの情報を売るだろうか…?
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 23:17:35.76 ID:6dmo/eu9O
まだ面識ないのでは?
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 23:18:23.28 ID:+velXIeZo
面識は何度かあったはず
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/23(水) 23:20:05.13 ID:s5ORVu+ko
ってか、これから一目ぼれするからなぁ
ニンジャスレイヤー=サン当てに果たし状書いた方がまだ釣れる可能性がある(死ぬけど)
あと4月にあった事件って、イグゾーション=サンがお亡くなりになったのと
サラマンダー=サンが重体になった事の二件だっけか
199 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/24(木) 14:43:04.35 ID:HEfkQMxa0
(一応ザクロ=サンの方にも話を通して情報提供のルートを作っておくか・・・)
チガサキはそう考え、ザクロの店に入れる夜を待った。
(発信機が鳴らない。喜ばしいことだ)
そう思いつつニチョームストリートのザクロの店 絵馴染 へと入店する。
カランカラン・・・
「あら、アータは・・・」
「ドーモ。インクストーンです」
「また厄介ごとを持ってきたわけじゃないわよね」
ザクロが半ば呆れるように問う。
「半分はそうだな」
「あらやだ」
ザクロは顔をしかめた。
「でもまぁアータはお客様。話を聞かない訳には・・・いかないわよね。ご用件は?」
お客様は神様である という消費者を崇める格言がネオサイタマには存在している。
しかし実際は今となっては絶滅危惧種の男性歌手がライブの時に 観客を神様だと思って歌に臨む という心意気から生まれた言葉だ。
それが語呂のよさと都合のいい言葉であったため、今のような意味になっているのである。ショッギョムッショ。
「ニンジャスレイヤーの情報が欲しい」
チガサキは端的に答える。この2人の関係はビジネスなのだ。余計な美辞麗句や社交辞令は不要だろう。
「ニンジャスレイヤーの情報って・・・アータ達ザイバツのほうが詳しいでしょうに」
ザクロは殊更呆れる。ブッダに説法を求められるような気分だ。
「確かに情報の量や質では我々が圧倒的に上だ。だが・・・巨大組織である以上どうしても入手しにくい情報もあるのだ」
「なるほどね」
「アマクダリも親の敵とあって血眼になることは間違いない。情報を貰えれば口利きも可能なほどにな」
「求めるものは安全 わかってるじゃない・・・」
「入手出来次第提供するわ。ただ能動的に動くわけじゃないから期待はしないでね」
「もとよりそのつもりだ」
チガサキは微笑してザクロに返答する。
普段ならばここでチガサキは拠点へと帰るはずなのだが・・・
「それともう1つ。もう1人ニンジャがいるな?」
チガサキの優れたニンジャ感覚はこの絵馴染にもう1人ニンジャが潜伏していることを伝えていた!
だが具体的な内容までは分からない。敵なのか味方なのかは勿論、相手のジツも掴めない。
この芸当ができるのはナラクがいるニンジャスレイヤーだけなものだ。
だが警戒しておくに越したことは無い。ザクロの裏切りも視野に入れ、チガサキはカラテを込めてそう問うた。
「凄まじいニンジャ感覚ね・・・でも敵対する気はないの。流れのニンジャを保護しただけ」
「消耗がすごいらしくて今は居室のほうで泥のように眠っているわ。見た感じ学生くらいの女の子。起こすのは酷でしょう?」
(ここで追求も出来るが・・・)
チガサキはそう思ったがすぐに取り消した。自ら面倒を作りにいくのは御免だ。
「ならよかった。それではオタッシャデ」
「オタッシャデ」
チガサキは絵馴染を後にした。
200 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/24(木) 14:51:10.55 ID:HEfkQMxa0
5/29 早朝
ニンジャスレイヤー帰還から3日。
ザイバツは彼に同行しているであろうニンジャに埋め込まれた発信機のおかげで粗方の位置は把握している。
(このまま何事も無く・・・ということは無いはずだ。いつか必ずそのときが来る)
ギルドの緊張感も相変わらずであった。
どうする? 【本日22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「メタ視点でのネタバレをすれば・・・4月頭には原作でクライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンドが発生してる」
GM「「ベヒーモス」によりキョート最下層の遺跡への道が開けたことによって、ダークニンジャがもたらした3神器の存在が確定したってことだな」
GM「ザイバツ中枢が3神器で何をしようとしているのかを知りたくば・・・原作を読んでくれ」
GM「まぁそのお蔭で新たにニンジャをスカウトする必要性がかなり薄まったってことだな」
GM「あとウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ は5/29。明日だったりする」
GM「それではオタッシャデー!」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 19:33:33.38 ID:hm6uV1Zyo
オツカレサマドスエ!
安価は1、ヨタモノやサンシタニンジャなどをジェノカで殺害して熟練度を上げる
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 19:53:13.64 ID:GF2w5UWEO
オツカレサマドスエ!
もうウェディングか
ということは、ダークドメインが来て、スリーピングもすぐか
ネオサイタマ出向組を生かす方法はないものか
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/24(木) 20:18:08.34 ID:7IUd/Dj3o
オツカレサマドスエ!
銀鍵=サンは(ロード以外にとって)無害なニンジャだから、銀鍵=サンの身の安全と引き換えに
果たし状をレッドゴリラ=サンに出させた方が安全確保できるんじゃないかと一瞬思ってしまった
安価は3 銀鍵=サンにつけられてる発信機を外せそうな闇医師を探してその位置をレッドゴリラ=サンに教え、
後詰としてレッドゴリラ=サンの面子を立てておく
204 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/30(水) 12:43:20.14 ID:WUs+2i1j0
一応203=サンの安価って原作介入に近いんだよね。
物理書籍読み直していろいろ考えてる。やっぱり原作絡むと素材の味をどのように生かすかを考えなきゃいけないからね・・・
もう少々お待ちを。
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 16:30:19.20 ID:TIwycEmn0
http://imgur.com/xHpQG15.png
http://imgur.com/1dyupBq.png
http://imgur.com/5S98pW2.png
http://imgur.com/USc1iD7.png
http://imgur.com/NjyUZBc.png
http://imgur.com/ob5S5h7.png
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 16:36:05.68 ID:sHEbPlGdO
グロ注意な
207 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/31(木) 15:30:55.05 ID:O43UR1170
GM「方針が決まった。再開するぜ!」
GM「今回の更新はちょいと長め。戦闘要素はゼロだ!リスクマネジメントは実際重要」
GM「レッドゴリラ=サン・アロンダイト=サンカラダニキヲツケテネ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チガサキは一晩そのニューロンをフル回転させた結果有力な仮説を得た。
ニンジャスレイヤーが位置特定のリスクを負ってまで謎のニンジャをつれているのには相応のメリットがあるということ。
定期的に送られる位置情報の範囲と常識的な行動規範から推測するに謎のニンジャチップの除去を狙っていること。
謎のニンジャが単独行動を殆どとることがないということは、謎のニンジャ自身にはザイバツの追撃を振り切るだけの戦闘能力がないこと。
以上3点が仮説として浮上した。
(つまりニンジャスレイヤーのこれから向かうであろう場所は・・・闇医者だな)
ニンジャが正規の病院にいけば何が起きるか分かったものではない。自ずと闇医者に頼ることになる。
(だが闇医者なんてネオサイタマには星の数ほど居るぞ・・・)
このネオサイタマにおいても医者というのは基本的にはカチグミである。だが学閥などの関係からネンコやムラハチなど政財界やザイバツの上下関係とあまり変わらない現状がある。
その為そムラハチされたものや上下関係に耐え切れずに抜け出したもの、ごく僅かではあるが汚いカネなどに嫌気が差して離脱するものも居る。
彼らは正規の医師免許の失効、破門後医療行為を行い闇医者として生計を立てているものも多いのだ。
(だが闇医者が目的であるということだけでも収穫か)
チガサキは早朝からIRCなどを駆使し、ネオサイタマにおける闇医者の情報を粗方手に入れていた。
(これと現在位置情報を統合すればいい。そうすれば高い確率で出くわすはずだ)
チガサキは除法をマキモノにしたためる。普段であれば単独行動を取って対応するのだがキョートから来たニンジャがいるのであれば話は別だ。
ザイバツにおいてキョート組>ネオサイタマ組 という決して超えることが出来ない壁が存在するのだ。
ましてやこの拠点にいるニンジャの殆どはネオサイタマ出身かキョートに嫌気が差しているニンジャだ。本部からすれば厄介者そのものだ。
その為懲罰騎士という実質準グランドマスターのチガサキであってもキョート組を優先しなければならないのだ。
(確か今来ている中で最高階位のニンジャは・・・・・・レッドゴリラ=サンかぁ・・・)
チガサキは憂鬱になる。あの脳筋をどうやって説得して情報を利用させるか。考えるだけで頭が痛い。
だがやらねば僭越行為。針の筵なのは間違いない。
チガサキはため息をつきながらレッドゴリラの元へと足を進めた。
〜昼過ぎ〜
「ハァ〜・・・・・・」
チガサキは遅めの昼食をとっていた。理由は言うまでも無くレッドゴリラの説得だ。
当初は ワシの筋肉があれば〜 とお決まりの文言で一蹴された。
それを美辞麗句やおべっか、ロードの覚えや取引などあらゆる言葉と手段を使い、ようやく情報を利用させることに成功した。
チガサキは口が達者なほうではない。純粋にカラテの力でのし上がってきたニンジャだ。
イクサにおけるリスクマネジメントの深謀遠慮さは一流だが権力闘争という泥沼は完全にアウェーだ。
アウェーでのイクサほど気力体力を消費するものも少なくない。その相手が困難であればあるほどだ。
だがそれをなしたことによりチガサキの緊張の糸が切れたのだ。
(ニンジャスレイヤーを1対1で殺しきるのは実際不可能に近い。本来であれば同行して2対1以上の複数対1の状況に持ち込みたかったが・・・)
レッドゴリラは己のカラテに自身を持っている。それも過剰なほどに。
そんなニンジャに対して 倒しきれるかどうか分からないから同行します などというのは考えることを知らない脳筋には侮辱と取られるのは確実だ。
結局チガサキは後詰としてレッドゴリラの従としてイクサの終盤も終盤に参戦することを許されたのだ。
(まぁ発見され次第連絡はくるからすぐに向かうとしよう・・・)
チガサキはそのときに備え、カラテを己の身に滾らせた。
そして夜、レッドゴリラからの発信によりニンジャスレイヤーを補足したことが通達され、チガサキは現場へと急行した。
208 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/31(木) 16:06:35.78 ID:O43UR1170
夜とあるネオサイタマの路地裏 「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」
チガサキはレッドゴリラの後詰という指示を完全に無視し、誰にも悟られぬよう現場が一番よく見えるビルの上に立っていた。
近くにはアサルトヤクザが大量に配備されているが、チガサキに気が付くことはない。
本気を出して隠密モードになったチガサキを感知できるのはそれこそ同等の実力を持つものだけであろう!
眼下にはアロンダイトを装備したレッドゴリラや大量のクローンヤクザ、ニンジャスレイヤーそして謎のニンジャがいる。
「チッ・・・なんてことだ」
チガサキは誰にも聞こえぬよう悪態をついた。無理も無い。そこにはザクロがいたのだ!
戦況はまさにアンコシチューめいて混沌としている。マズルフラッシュや銃の発砲音、爆発音、漢字サーチライトにカラテシャウトが飛び交っている。
「ッ!」
チガサキは顔を苦痛に歪めた。ザクロがレッドゴリラに蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられたのだ。
レッドゴリラはすかさず硬質化したアロンダイトを振りかざす!絶体絶命!
彼?彼女?とはビジネスの関係ではあったが悪い関係ではなかった。このような形で爆発四散を見届けることになるとは・・・そう思った次の瞬間である!
「「「「「「「アババババババーッ!」」」」」」」
突如アサルトヤクザ全員が落下していく!
(何が起きた!?)
チガサキも現状を飲み込めない。イクサを俯瞰視点から見ていたがアサルトヤクザたちの位置を特定し、ピンポイントで殺傷するようなそぶりは無かったはずだ!
チガサキは眼下の戦場に更に集中し、1つの情報も漏らさず得ようとする!
「何が起きた!?ふざけるな!」
レッドゴリラも動揺を隠せない。
「俺だ!」
反対側で一般人の傍らでこめかみに指を当てているニンジャあり。謎のニンジャだ!
「ドーモ。シルバーキーです」
謎のニンジャシルバーキーはアイサツをした。その顔はよく見るまでも無く出血している。
(何らかのジツだな・・・!)
チガサキは完全にイクサモードで戦場を俯瞰する。その後に続くシルバーキーの発言で何らかのジツでクローンヤクザが全滅したことを察した。
(広範囲、不可視のジツか・・・?ならなぜ自分はその影響を受けていない?)
事実から真実を推測する。ザクロがニンジャスレイヤーに抱えられているが気にも留めない。
眼下ではレッドゴリラがアロンダイト剣を振るい、ニンジャスレイヤーらと戦っている!
(やはり流石はビックニンジャクランのソウル・・・ニンジャスレイヤーの蹴りでダメージが無いとは)
チガサキはレッドゴリラの耐久力に感心する。次の瞬間にはニンジャスレイヤーが蹴り飛ばされ、アロンダイト剣が彼に迫っていた!
だがニンジャスレイヤーは凄まじい数のスリケンを投げつけ、アロンダイト剣に対抗する!秒間何発投げられているのかチガサキのニンジャ動体視力を以ってしても数え切れない!
「バカなー!!」
そしてついにアロンダイト剣を振るうレッドゴリラに打ち勝ち、レッドゴリラの体が開く!そこにザクロのヤリめいたとび蹴りが襲い掛かる!
レッドゴリラがぶつかったビルは崩壊!一件レッドゴリラが不利と見える!だが!
(この程度ではレッドゴリラ=サンに大きなダメージを与えることは出来ない・・・)
第三者として冷静に状況を分析できるチガサキはこの状況がゴジュッポ・ヒャッポの状態であると理解していた。
レッドゴリラらは数の有利を失い逆に数で勝られたが、ニンジャスレイヤーらはレッドゴリラに有効なダメージを与え切れていないのだ!
レッドゴリラに有効打を与えられるニンジャスレイヤーはロンダイト剣のせいでその間合いに踏み込めない!
この状況で助けに飛び込めばイクサも戦後処理も面倒なことになるのは確実。致命的なピンチになってから入るべきかと考えていた。
レッドゴリラガアロンダイト剣を振りかぶり振り下ろしたそのときである!
「アバババババーッ!」
209 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/31(木) 16:33:13.70 ID:O43UR1170
アロンダイトが悲鳴を上げた!ムテキ・アティチュードが解除されるが振り下ろされた勢いはとめられない!
「アババババババーッ!」
アロンダイトは勢いそのままにアスファルトに打ち付けられる!
(ッ!)
チガサキも思わず考察よりも先に顔を背けた!だが次の瞬間には冷静さを取り戻す!
レッドゴリラが何故ムテキを解いたのかアロンダイトに問いただすが間違いなく聞こえていないだろう!
「俺だ!」
チガサキはその声を聞いて 誰が この状況を発生させたか理解する!
「俺だぜ! ヒューマンブレードの旦那、あんた集中しすぎてニューロンがお留守だったな・・・・・・ちょいと、くすぐらせてもらったぜ・・・・・・おやおや、もう聴こえちゃいないかい・・・・・・!」
(!!!!!!)
シルバーキーの言葉を聴いてチガサキのニューロンがフルスロットルで回転する。
(ニューロンがお留守・・・くすぐる・・・)
ムテキ・アティチュードは効果中は物理系統に関して完全に無敵と化す。ただし代償として非常に高い集中力のレベルを維持する必要性と、一切動けなくなるという欠点も抱えているのだ!
その為ムテキ・アティチュード持ちのニンジャを攻略する方法の1つとして ムテキ中の集中力を如何に乱すか というのが挙げられる!
(つまりこのニンジャは遠隔でありながらアロンダイト=サンの集中力を無理やり乱した・・・?)
ジツの詳細までは分からない。だがチガサキはシルバーキーのジツが一定広範囲の意識を乱す精神系のジツであると推測した!
(危険だ・・・!)
チガサキはシルバーキーに対して大きな警戒をする。
イクサにおいて集中力の切れ目は命の切れ目。集中を本人の意思に関わらず乱されるのはヤバイ級に危険なのだ!
(ウカツに救援にいけなくなったぞ・・・!)
チガサキは自分のニューロンも乱される可能性が大いにあることを理解する。そうなればイクサどころではない。生き残れるかすら怪しいのだ。
相手のほうが数は有利ということも含めれば・・・!
(すまない。レッドゴリラ=サン・・・あなたの犠牲は無駄にはしない)
チガサキはレッドゴリラがここまでであることを察し、謝罪する。だが得られた情報は無駄にしないと誓う!
眼下ではアロンダイトが壁に叩きつけられ爆発四散しており、レッドゴリラも追い詰められていた!
「さ・・・・・・先に行くぞーッ!パープルタコ=サン!」
レッドゴリラは絶叫し、丸太めいた足で絶望的な攻撃を繰り出すが・・・!
「サヨナラ!」
ついにはニンジャスレイヤーに投げ飛ばされ、壁に叩きつけられ爆発四散!ビルが崩落する!ナムアミダブツ!
ニンジャスレイヤーは振り向きもしない。ザクロがよろけながら立ち上がり、別のビルからずだ袋めいた人型をニンジャに声をかける!
「お手柄よ、ヤモト=サン」
ザクロは女学生にみえるニンジャに声をかけた。どうやら別の場所で戦っていたようだ。
チガサキはその女学生ニンジャが先日絵馴染で感じ取ったもう1人のニンジャの気配そのものだと悟った。
(脅威レベルは低そうだな・・・)
新たなメンバーを視認し、この情報を持ち帰ろうと音も立てずに移動し始めようとする。
「まだだ」
そんな大団円めいた雰囲気をニンジャスレイヤーの一言が破壊する!
ニンジャスレイヤーは上を見上げる!チガサキのいるビルの屋上を!そこにチガサキが居ることを理解したような目で!
(気づかれたか!広範囲の集中力を乱せるジツで感知されたか!)
どうやってか知らないがシルバーキーというニンジャはもう1人ニンジャが隠れている事をニンジャスレイヤーに伝えていたようだ。
「まだ・・・って?」
ザクロがとう空間に向かって問う。ヤモトは首をかしげた。
「仲間をステゴマにして情報収集か。見上げた精神だ。インクストーン=サン」
210 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/31(木) 17:07:10.45 ID:O43UR1170
(チッ・・・)
チガサキは観念し、ニンジャスレイヤーらの前に立ち、アイサツをする。
「ドーモ。インクストーンです。レッドゴリラ=サンらが残した情報、持ち帰らなければならないんでね」
チガサキは目的を告げるがあえて体からカラテを発しない!
「ずいぶんと優顔のニンジャだな。旦那、このニンジャも倒さないとまずいって訳か」
シルバーキーが不安げにしかし余裕そうに問う。
「この人数なら・・・いけると思う」
ヤモトがそう告げる。だが!
「無理だ」
ニンジャスレイヤーがきっぱりと断言する。
「このニンジャは今倒した2人のニンジャの倍以上強い」
「1体1ならまだしも、お主たちを守りながら戦えるほど弱い相手では断じてない」
その言葉に周囲が凍りつく。
「そうとも。絶好の好機・・・という訳さ」
チガサキは不適に微笑み体からカラテを発する!それだけで周囲に暴風が吹き荒れた!
シルバーキー・ヤモト・そしてザクロは言葉を完全に失う。目の前のニンジャから発せられているカラテの量は自分たちを遥かに凌駕している。
蛇に睨まれた蛙 どころの話ではない。人と災害 と例えても遜色の無い、どうにかしよう という発想すら沸き上がらないほどの絶望的戦力差を本能で理解させられたのだ。
だが絶望感をもっとも感じているのはザクロであろう。
彼?彼女?はチガサキの攻撃の多彩さを理解している。千変万化のスイボク・ジツ、そして凶悪なドク・ジツ、幾多の死線を越えてきた状況判断能力・・・。
それに加えてこの絶望的な基礎カラテの量と質。ネオサイタマの鬼神と称される男の実力を頭と体で理解しているからこそであった。
「とはいえ・・・4対1・・・1人は手負いだから実質3対1。それでも厳しい」
「そこの厄介なニンジャさんのせいでね。シルバーキー=サン。イクサの最中に集中力を乱されるのは困るんだ」
シルバーキーの顔から完全に色が消える。目の前の災害は己を標的にしていると堂々と告げたのだ!
「だから・・・ニンジャスレイヤー=サンとは戦わないよ。自分が無事で居られる確証もないし、情報を持ち帰るのが義務だからね」
「ただ・・・そこの厄介なニンジャだけは禍根になる。この場で消す努力をするとしよう!」
チガサキの体から爆発的にカラテが膨れ上がる!
「「「「!!!」」」」
次の瞬間には各々は蜘蛛の子を散らすように移動した!
ニンジャスレイヤーは恐怖で腰の抜けたシルバーキーを引き、夜空へと駆け出す!
ザクロとヤモトは本能的恐怖から逃れるように逃げ出す!当然ずだ袋は持っている!
「イヤーッ!」
直後チガサキはシルバーキーめがけてスイボク・ヤリを一瞬で生成し、シルバーキーめがけて思い切り投げつける!一投げ!二投げ!三投げ!
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはシルバーキーをコマまいて振り回しながら次々に襲い来るヤリをよけ続ける!
「この借りはいずれ返すぞ。インクストーン=サン!オタッシャデー!」
ニンジャスレイヤーは捨て台詞を吐きながらシルバーキーを担いで闇夜に溶けていった。
その場にチガサキ以外のニンジャが居なくなるとチガサキは座り込む。
「危なかったぁ・・・。ニンジャスレイヤー=サン含めて4対1とか無理にも程がある」
チガサキは4対1では此方がやられることを理解していた。ニンジャスレイヤーを除いたニンジャとの実力差があるとはいえ数というのは強力だ。戦っていればジリジリを追い詰められ殺されていただろう。
故に実力差を3名に見せつけ戦意を挫き、その中でももっとも非力で重要なシルバーキーに狙いを定めることによってこの場を収めたのだ。何たるドタンバ・マネジメント!
唯一欲を言えばあの場でシルバーキーを仕留めておきたかったことであろうか。スイボク・ヤリには威嚇ではなく本当に殺意を込めて投げていたのだ。
(今は帰れることを喜ぼう。いずれは戦わなきゃいけないんだ・・・)
チガサキは手に入れた情報をニューロンで整理しながらギルドへと帰還した。
211 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/03/31(木) 17:11:54.76 ID:O43UR1170
5/30 早朝
レッドゴリラらの死はバイタルサインにより判明していた。
チガサキは多少責められはしたが、持ち帰った情報が重大なものであるのと、状況が4対1であるとわかると一斉に鳴り止んだ。
今後ネオサイタマ拠点の対ニンジャスレイヤー対策はシルバーキー含めて行われるようになるのであった。
(何事も起きませんように・・・・・・)
チガサキは祈りながら発信機が鳴らないことを祈る。
どうする? 【4/1 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「ザクロ=サンらと赤黒、銀鍵はそのあと一旦合流して原作どおりになったぜ」
GM「来週の土曜には・・・戦闘更新にできる・・・かなぁ?」
GM「ちょっと間が開いてすまなかった。まぁ不定期だし許してほしい。」
GM「それではオタッシャデー!」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 18:18:34.13 ID:9juHGDzP0
オツカレサマドスエ! 時間かかる内容だからね、仕方ないね。
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 18:19:56.52 ID:4JZlgfago
オツカレサマドスエ!
安価は3な
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 20:03:52.02 ID:X3B0w4nDO
3
絵馴染に行って赤黒に協力しないよう警告(脅し)するとか?
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 20:10:04.68 ID:yAaq+/Woo
警告して大人しく聞くかな
かえって反発されそう
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 20:24:06.40 ID:X3B0w4nDO
釘差し的な感じに
あと、相手の反応で赤黒と利害の一致で一時的に協力してたのかとかがわかるかも
ニチョームは自治権を得てるとはいえ薄氷の上のものだし積極的な反発は出来んでしょ
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/01(金) 22:48:29.73 ID:4d1B7ihDO
1
対銀鍵を想定してニューロンブロックの特訓
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/01(金) 23:22:17.60 ID:3XtQhenjo
そういえば赤黒対策にジェノカのレベル上げもしておいたほうがいいのかな?
安価下
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/01(金) 23:27:55.79 ID:x9iejnaBo
3ワイルドハントさんとの打ち合わせ (状況に応じて早期撤退も必要ならする感じの)
220 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/05(火) 10:13:57.42 ID:hkIDgLHV0
5/30
チガサキはお昼頃からワイルドハントの下を訪れニンジャスレイヤーに対する戦略会議をしていた。
「レッドゴリラ=サンがやられたのはご存知ですね」
「知っている。君がその目で確認してきただろう」
「常識的に考えれば・・・次は我々の番に成ることは明白。それについてはどうお考えか」
「だからこそ君がいるのでは?インクストーン=サン」
「大規模なニンジャ集団を1人で守れと?発信機という手段はとられてはいるがあれは犠牲を前提とした手段。人材を考慮すれば避けるに越したことは無い手だ」
「・・・・・・」
ワイルドハントは閉口する。チガサキの言っていることに間違いは無いのだ。
たった1人のニンジャで大規模なニンジャ部隊を護衛することは無理に等しく、新規ニンジャ獲得を停止されている以上後手の発信機は使わないに越したことは無い。
だがワイルドハントにも策が無いことは無かった。だがあえて口にしようとはしない。
「集団を1人で守ることは実際難しい。だが今はニンジャスレイヤーと同行しているニンジャにある発信機が・・・」
そう言いかけたときである。
「来客ですな」
チガサキは言葉を遮りフスマの外に居る人物へと意識を向ける。
「どうした?」
ワイルドハントはフスマ越しに問う。ここはネオサイタマ。キョートのように堅苦しい作法は無いのだ。
「つい先ほどニンジャスレイヤーと同行していたニンジャの発信機の反応がロストしました・・・」
言葉は重く、沈痛そうであった。
「分かった。下がってくれ」
チガサキはフスマ越しにいる職員に離れるよう言う。
「・・・・・・さて、頼みの発信機も効果を失いましたな」
チガサキの発言にワイルドハントは頭を抱えた。
「策が無いわけではない・・・だが立場上教えるわけにはいかない」
苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。
チガサキはその言葉からある程度の真意を察する。
(何かしら策は用意しているのかもしれない。だが・・・ザイバツが好ましくないと思う手段みたいだな)
(増してや自分は懲罰騎士。立場上教えたくとも教えることが出来ないのだろう・・・)
実際両者は実践主義という意味においては気が合うのだ。ザイバツの堅苦しいシステムのせいで正規の手段が使えないのなら非正規な手段を使わざるおえない。
だが立場上喋ってしまえばよくてケジメ、最悪セプク・・・そんな案件なのだと理解した。
「・・・自分はこの場に居る中では戦力的に対抗できる唯一のニンジャ。その自負はあります」
「自分としても動いてはいるのですが・・・やはり組織の力が必要なときもあります。そこはヨロシクオネガイシマス」
チガサキはワイルドハントにあえて不問にするという旨を告げ退出していった。
(ついにシルバーキーの反応がロストか・・・発信機を潰されたな)
戻り際チガサキは考える。
(これから奴らを完全に補足することが出来なくなった。犠牲者が出始めるぞ・・・)
(トランスポーター=サンからの座標はまだ来ない。早くしてくれ・・・!)
チガサキは焦燥に駆られていた。
221 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/05(火) 10:18:10.19 ID:hkIDgLHV0
5/31 早朝
発信機ロストの情報はいち早く拠点内に広がった。
拠点内では言い知れない不安が押し寄せている。ついに発信機が役立ってしまうときが来るのだろうか・・・?
(言い知れない閉塞感、不安感・・・これが続ければ精神の弱いニンジャは折れはじめるぞ・・・)
どうする?【4/5 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「さて・・・コンマ次第でどんどん行動が潰れていくぜ」
GM「フラグはもう立ってるんだけどね!」
GM「オタッシャデー!」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 11:15:42.65 ID:OvRI+nDco
オツカレサマドスエ!
安価は3、拡がりはじめた不安を取り除くためにいろいろと行動を起こす
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 11:48:11.61 ID:tMjtHY/g0
3
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/04/05(火) 12:15:55.48 ID:2P0B5ohDO
あれ?
>>219
が採用されたの?
時間的には
>>217
が一番近い筈だけど
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 22:38:08.81 ID:VTuWEy+hO
オツカレサマドスエ
安価は3で
ナンシーの存在を知っていれば、抑えたいところだが
226 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/06(水) 10:23:36.63 ID:bMUq9qmc0
GM「ファーッ!完全に選択ミスじゃないか!ケジメだな・・・」
GM「そして81、81かぁ。良い数字だ(恍惚」
GM「少々お待ちを」
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 12:04:45.72 ID:crE6utrK0
ここのコンマって確か低い方が良かったっけ?全然覚えてない
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 23:08:07.41 ID:NEgwLAyY0
戻ってきていたのか、GMニンジャ=サン
またチガサキの雄姿がみられるとは、新生活への希望が湧いてくるようだ
オツカレサマドスエ!
カラダニキヲツケテネ!
229 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/07(木) 17:18:59.68 ID:hnzgoT4R0
GM「ここはコンマが高いほうが悪い。つまりは・・・そういうこと」
ーーーーーーーーーーーーーーー
5/31昼頃
ニンジャスレイヤーの大まかな位置情報ロストはすぐさま拠点内に広がり、更なる不安をもたらした。
だがネオサイタマ拠点も無策ではなく、即日全ニンジャにミッション・個人的行動を問わず活動領域を提出するように指示した。
更にその情報をデータベース化することにより一目で誰がどこで活動しているのかを明らかにすることが出来るようになった。
チガサキは電脳室でデータ入力を終え、自分たちが作り上げたザイバツニンジャ活動範囲表を眺めている。
周囲では何人ものハッカーとサイバネ適性のあるニンジャが思い思いに休憩を取っていた。
(これでも後手で有効な対処法とはいえない。だがやらないよりはマシなんだ・・・)
実際発信機があるのに何故行動範囲をデータ化する必要があったのだろうか。
発信機はあくまでも戦闘が発生したとき用である。ニンジャスレイヤーに発見されず、視認できたときの対処法は通常通りなのだ。
それを短縮することにより発見のリスクと情報伝達のロスを削減することが目的なのだ。
もっとも ニンジャスレイヤーに発見されず、相手を視認した状態 というのが限定的状況であることは間違いない。
チガサキが軽いため息をついたときである。チガサキのIRCに新着メッセージが到着した。
差出人は・・・トランスポーターのようだ。
(ついに来たか!良いタイミングだ!)
チガサキはIRCを確認し、トランスポーターから送られた現在位置座標と現在のザイバツニンジャの活動は範囲を参照する。
そこには・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー
「サヨナラ!」
ノラニンジャは首を切断され爆発四散!ナムアミダブツ!
「ふぅ・・・」
トモヨはカロウシを納刀しため息をつく。彼女はまだアデプト階位。このように雑用をこなさなければならない身だ。
ザイバツにとってもアマクダリにとっても縄張りを荒らすノラニンジャは邪魔者でしかない。
その為ノラニンジャ討伐というのは案外重要なミッションであったりするのだ。
(急いで戻らないと・・・)
トモヨは足早にその場を去ろうとする。現在ネオサイタマを闊歩することはザイバツニンジャにとってリスクでしかないのだ。
ふとトモヨは向かいの路地から何かが近づいてくるのを視認する。人影だろうか?
その影はゆっくりと確実に此方に歩を進めてくる。そのシルエットは・・・赤黒!
(!!!!!!!!!!!!)
トモヨは空からこの場所を離脱しようと変身しようとする。だが!
「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。ザイバツの情報を洗いざらい吐いて貰うぞ」
一瞬意識を離しただけで赤黒の影は既に目の前に立っており、アイサツをしているではないか!
トモヨはまさか自分が発信機を使う第一号になるとは思わなかった。だが生き残るためには使わざるおえない!
歯に仕込んだものを噛み潰し発信機を起動、高濃度のZBRが流れ込む。
高濃度ZBRによって覚醒し始めた意識でトモヨはアイサツを返した。
「ドーモ。レヴァンテインです。お噂は存じています」
戦力差は圧倒的。生きて帰れるかどうかさえ分からない。絶望的なイクサが幕を開けた。
ーーーーーーーーーーー―ーーーーー
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 17:26:29.51 ID:sPkGWfUTo
不味いですよ!
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 17:29:01.64 ID:5eFMbt7x0
マジか、ジツ的に逃走や足止めに向かないトモヨじゃな...オタッシャデ...
232 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/07(木) 17:53:51.84 ID:hnzgoT4R0
(なんてことだ・・・!なんてことだ・・・!)
チガサキは焦燥に駆られながらビルを蹴り、空を飛翔する。鍛え上げられたニンジャ筋力の為せるワザマエだ。
トランスポーターから送られてきた座標ではニンジャスレイヤーの現在位置はトモヨの活動範囲内。
それだけならまだしも彼女の受託しているミッションはノラニンジャ討伐・・・つまりはイクサである。
ニンジャを探し、見つけ、殺すということに優れたニンジャスレイヤーからすれば「ここにいます!」と大声で宣伝するようなものだ。
トモヨには飛翔するジツが存在する。ニンジャスレイヤーは一定以上の高度に飛翔されると打つ手が無くなることは研究済みだ。
だが今はシルバーキーという集中を乱すニンジャが同伴している。
高度なジツの発動には相応の集中力を必要とし、それをかき乱されれば強制解除。もしく発動さえしない。
ジツがまともに使えないという状況下でカラテに特化したニンジャスレイヤーを相手にすることは・・・自殺行為に等しい。
彼女の力量は自分が一番よく理解している。勝てるような・・・生き残れるような相手ではない。
アンプレンティス時代自分が殺されかけたように、彼女も同じような状況に置かれるだろう。
だが彼女には動きを麻痺させるドク・ジツなど使えない!
(何事も無いことに越したことは無い。だが・・・だが!)
チガサキはかつて無いほどの焦燥感と形容できない恐怖に駆られ、更に強くビルを蹴り、更に速く移動する。
その時・・・・・・発信機が作動した。
チガサキは顔面蒼白になりながら確認する。場所は・・・・・・彼女の活動範囲内。
発信機起動の記念すべき第一号はよりにもよってトモヨであった。
「ブッダファック!」
チガサキは口汚くブッダを呪うと更に速く移動するのであった!
ーーーーーーーーーーーー―ーー−−−−−
「あ・・・ぐ・・・!」
ニンジャスレイヤーはトモヨの首を絞めないように掴み上げている。その下にはカロウシが抜刀された状態で転がっていた。
顔には殴られ、蹴られたような痕もあり、口からは血が零れている。
「ザイバツの情報を洗いざらい話せ。さすれば楽に殺してやる」
ニンジャスレイヤーは決断的にそう言い放つ。近くにシルバーキーも立っているが彼は痛々しそうな顔で顔を背けている。
勝敗は誰の目で見ても明らかであった。
トモヨも当初は善戦したものの、圧倒的な基礎カラテの差に徐々に追い詰めらた。
苦渋の策として飛翔しようとした所をシルバーキーによって強制解除され、落下。致命的過ぎる隙を晒し・・・今に至る。
「お断り・・・します!ワタシは仲間を売らない!」
トモヨは掴み上げられながらも不適に微笑み、明確な意思を以って拒絶する。既に痛覚は高濃度ZBRによってほぼ機能していない。
ニンジャスレイヤーが自分を拷問すればそれだけ時間を稼げる。時間が稼げればチガサキが、愛する師が必ず駆けつけてくれる。
殺されたとしても・・・必ず敵はとってくれる。そう思いトモヨは拒絶したのだ。
「そうか。イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは手刀を振り上げ、カイシャクしようとする。長時間の戦闘はニンジャスレイヤーらにとってもリスクでしかないのだ。
トモヨは覚悟を決め、瞳を閉じた。その時!
「グワーッ!」
突如ニンジャスレイヤーは砲弾が直撃したように水平方向に吹き飛ばされる!更に!
ギィン!ギィン!ギィン! という金属に何かが突き刺さるような鈍い音が数回に渡って周囲に響き渡る!
シルバーキーはヘナヘナと崩れ落ちた!その首筋には掠めたような痕があり、背後のビルには小さな穴が穿たれていた!
ニンジャスレイヤーは不覚を取ったと自認する。カイシャクしようとしたその一瞬を狙われたのだ。防ぎようは無い。
路地の奥から凍りつくような殺意と憎悪、カラテ交じりの声が響く。
「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
死神と鬼神が再び対峙した。
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 18:05:39.34 ID:ZgLbGE+s0
久々の戦闘フェイズか?
234 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/07(木) 18:17:58.09 ID:hnzgoT4R0
ことは数秒前に遡る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チガサキは活動範囲にたどり着くと血眼でトモヨを捜し歩いた。大量のニンジャアドレナリンによりチガサキはどんな些細な痕跡も見逃さないだろう。
「あ・・・ぐ・・・!」
(!!!!!!!!!!)
チガサキのニンジャ聴力は確かに苦悶するトモヨの声を捕らえる!
すぐさまニューロンは最高速で回転し、方角、大きさから距離を測る!
(あそこか!)
チガサキはすぐさま駆けつけようとその路地へと音も無く向かい、たどり着いた!そこで見たものは!
ニンジャスレイヤーがトモヨの首筋を掴み上げ、ザイバツの情報を洗いざらい吐かせようとする姿であった!
傷つき、苦悶するトモヨの顔。それを冷酷に見上げるニンジャスレイヤー。
その光景を見た瞬間チガサキにフラッシュバックが発生する。人間であった最後の記憶。家族が殺されていく光景と重なったのだ。
突如チガサキの体感時間が極限まで鈍化し、凄まじい恐怖に襲われる。かつてあのニンジャに殺されそうになったとき以上の恐怖が。
自問する時間が生まれる。何故この上ない恐怖を味わっているのか と。
あのニンジャが恐ろしいからだろうか?
否。それならば数日前に4人相手に対峙することは出来なかった。
確実に戦わなければならない状況下なのだからだろうか?
否。この時の為に鍛え、備えてきた。恐れることなど無い。
集中力を乱すニンジャが居るせいだろうか?
殊更否。邪魔ならば殺せば良いだけだ。
一体何故・・・?
思考に思考が重なった結果、チガサキは根源にたどり着く。
(失うことが、怖い)
家族を奪われた記憶。それはチガサキにとって今なお上回るものなき恐怖である。
それと同じものを今この瞬間、この光景で味わっている。ということは・・・
(同じように思っていたのか)
トモヨを家族のように思っていた。家族と同じように・・・!
(いつの間にか、愛していたのか)
愛するものを失う。それがチガサキを襲った恐怖の正体であった。
そう思った瞬間、チガサキの奥底から凄まじい憎悪が膨れ上がる!
二度と起こさせないと起きて欲しくないと願った光景が今目の前で起きている。
目の前の赤黒のニンジャが愛するものを奪おうとする。許すわけにはいかない。
憎悪の奥底から黒い力が沸き上がってくる。
普段であれば唾棄すべき力だろう。だがチガサキはそれを受け入れ・・・!
(殺す)
今までに無い最高速で筆が動き、ジツを形成。カイシャクしようと手刀を振り下ろすニンジャスレイヤーへと叩き付けた。
更に槍を一瞬で形成し、シルバーキーへと殺さないように投げつける。
手を出せば、貴様から殺す というメッセージとして!
そして確実に歩を進め・・・アイサツをする。
「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
235 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/07(木) 18:35:55.73 ID:hnzgoT4R0
チガサキはツカツカと歩を進める。
ニンジャスレイヤーは明らかなチガサキの変貌に警戒を最大に高めた。
ニンジャスレイヤーは今までチガサキと何度も対峙してきたが、憎悪の感情を以って戦おうとするチガサキを見るのは初めてであった。
戦うことはあくまでも手段。目的のために戦うというスタンスだと分析していた。
だが目の前のチガサキは違う。殺すことを、戦うことを目的として目の前に立っている。
ニンジャスレイヤーは恐怖で動けないシルバーキーにニューロンで話しかける。
「シルバーキー=サン。このイクサに手出しは無用だ」
「今までこのニンジャとは何度も戦ってきたが、今回は異質。殺すことを目的としている。ウカツに手を出せば・・・オヌシが真っ先に殺される」
シルバーキーは黙って首を振るしかなかった。チガサキの憎悪と殺意とカラテに当てられて失禁しかけている。
チガサキが歩を進め、地に倒れ付しているトモヨを通り過ぎようとした時である!
「「!!」」
ニンジャスレイヤーとシルバーキーはチガサキを見失った。そして地面に倒れていたトモヨも!
だがその異常なまでの存在感は消えていない。近くにはいる!
「セン・・・セイ・・・」
トモヨは何とか言葉をつむぐ。ダメージは甚大だ。
「無理をするな。相当なダメージを負っているんだ・・・」
「で・・・も!」
そうトモヨが言いかけて吐血する。
「大丈夫。すぐに終わらせる。何も心配しなくて良い」
トモヨは見たことの無い優しい笑みで頭を撫で、落ち着かせてくれる師を見た。
次の瞬間緊張の糸が切れたのかトモヨが意識を失う。
チガサキはそっと優しくビルの屋上にトモヨを横たえると、ニンジャスレイヤーの目の前めがけて飛び降りた!
ZOOOOOOOOOOOOOOM!
地面に衝撃が走り、埃が舞う。
「オヌシ・・・一体・・・」
ニンジャスレイヤーはカラテを構えながらチガサキに問おうとする。
「黙れ。貴様を殺す。俺の目的はそれだけだ」
チガサキは問答無用とばかりにカラテを構えた!
【イベント戦闘】ニンジャスレイヤーを撃退せよ
【勝利条件】ニンジャスレイヤーのHPを0にする
【敗北条件】チガサキのHPが0になる。15ターン経過
【備考】チガサキの全ステータス、成功判定にプラス補正 毒使用不可。
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「久々の戦闘フェイズだぜ!」
GM「次回の更新は【土曜日の夜】だ!」
GM「時間は追って連絡するぜ!」
GM「戦闘難易度そのものは高くないはずだ!」
GM「まぁアレだね。月並みだけど失いそうになって初めて気づくものっていうのはあると思う」
GM「それではオタッシャデー!」
236 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/07(木) 18:37:39.52 ID:hnzgoT4R0
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺X 残り5/5回)(予備毒1:盲目U 残り4/4) (予備2:粘着X4/4)
【短刀モード】カラテ−30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルX以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90〜99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
【注】戦闘補正は含まない。
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 19:05:13.77 ID:5eFMbt7x0
一応ナラク休眠中だったはずだから...ステータス的に倒すのは問題なさそうか
でも戦闘難易度高くないといわれても戦闘事態だいぶ前からやってないからその辺が心配
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 19:06:20.81 ID:sVEYt32ao
四行以上の記述をすればダイジョブダッテ!(慢心)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 19:09:05.09 ID:F5M6SgqLo
乙
いや、前から自分で何度も妹のように思ってるって言ってるのに
今更過ぎるよチガサキ=サンww
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/08(金) 00:01:03.17 ID:iNbGd3RD0
オツカレサマドスエ!
本気のチガサキ=サンは実際コワイ
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/08(金) 14:16:15.60 ID:bLK5GDy+0
ついにニンジャスレイヤーを倒す、倒さねばならない時が来たか
ガンバルゾー!
242 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/09(土) 10:55:55.30 ID:UoQi8iiR0
【本日19時更新予定】
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 14:20:47.08 ID:c6DV9eJDO
ワッパッパーオ!
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 18:30:25.73 ID:Po+r5piPo
正座待機中ドスエ
245 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/09(土) 18:38:52.26 ID:UoQi8iiR0
再開約20分前な
ーーーーーーーーーー
GM「イベント戦だから勝率はかなり高め。戦闘のリハビリも兼ねてるしね」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 18:42:46.60 ID:Xl94Nf+SO
毒が使えないから選択肢にモスキートとシャークは除外だな
シャークは目眩ましに使えるかもしれないが、それならミストの方が効率が良い
247 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/09(土) 19:00:06.14 ID:UoQi8iiR0
チガサキは体の内側から湧き出る黒い力に身を委ねていた。
それは恐ろしいほどあっさりと自分になじみ、全身にカラテを漲らせる。
思考も雑念という雑念が片っ端から取り除かれ、純粋な殺意と憎悪に染まりきっていた。
(こいつは殺す。今ここで、確実に)
だがそれと同時に普段のチガサキでは考えないような思考もしていた。
(だが毒を使うのは頂けない。こいつは嬲り、千切り、素手で殴り殺す。そうでなければ収まらん)
チガサキとニンジャスレイヤーはカラテ構えたまま一向に動かない。両者の握った拳にある僅か十数センチセンチの間が異様に長く思える。
周囲にはカラテが満ち溢れ、何者をも寄せ付けないアトモスフィアを漂わせている。
「どうした?ニンジャは殺すんじゃないのか?」
チガサキはニンジャスレイヤーを露骨に挑発する。己のワザマエは迎撃が一番理想的であることを熟知しているからだ。
だがニンジャスレイヤーは動かない。
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 19:01:10.63 ID:Po+r5piPo
アイキドーの構えを取り、挑発を続ける
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 19:01:27.14 ID:bG5/XFXXO
妻子をネタに挑発する
250 :
◆WolEwA02oI
[saga]:2016/04/09(土) 19:07:06.74 ID:UoQi8iiR0
チガサキはなおも仕掛けてこないニンジャスレイヤーに毒舌を浴びせる。
「失望した。まさか見慣れたニンジャ1人すら怖気づいて殴れないとは」
「サンズ・リバーにいる妻子もさぞ、失望してるだろうな」
「「こんな腑抜けだとは思わなか―――
普段のチガサキからは絶対に飛び出さないであろう罵詈雑言を浴びせる。
そしてチガサキが言い切る前に―――
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは仕掛けていた。
激情に駆られたのと、喋っているという隙を見せびらかしているという2つの理由で仕掛けたのだ!
どうする? ↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1防御
2回避
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 19:08:43.90 ID:bG5/XFXXO
上に放り投げる形でアイキドー
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