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やはり俺の脳内選択肢が青春ラブコメを全力で邪魔しているのは間違っている。
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70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/14(水) 13:59:06.66 ID:Eji1VWA/O
あげks
>>69
の構ってちゃんオーラがヤベェ
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/14(水) 19:03:29.08 ID:xjehCwl0O
>>69
色んな所であげては批判
作品を楽しめず下らないことに情熱傾けてかわいそう
72 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/17(土) 15:02:54.98 ID:LlD8ZV1y0
※投下します
73 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/17(土) 15:06:05.25 ID:LlD8ZV1y0
で、雪ノ下さんの家。
家にいると駄々をこねる八幡を無理矢理連れ出し、由比ヶ浜さんと合流、雪ノ下さんの住んでいるというマンションについたわけだが。
八幡「でけえ……」
奏「高級マンションだよね、これ……」
結衣「い、いくよ!二人とも!」
エレベーターホールで部屋番号を八幡が入力、雪ノ下さんの反応を待つ。
結衣「ゆきのん遅いね……
寝てるのかな?」
八幡「さあな。もう少しまって来なかったら帰ろうぜ。いや、なんならもうすぐに帰ろう。今すぐに。」
結衣「ヒッキーなんでそんな後ろ向きだし!もう少しまってy」
と、コール音がそこで途絶える。
雪乃「騒がしいのだけれど。なにか用かしら、由比ヶ浜さん、甘草くん、ひき……ひき……くん」
八幡「おい、途中で思い出すのやめないでくんない?わりと傷ついちゃうんだけど」
奏「俺の名前はすぐに出てきたのにな」
雪乃「あらごめんなさい、忘れていたのよ」
八幡「おい……」
結衣「ゆきのん。入れて?」
由比ヶ浜さんが本来の目的を果たそうとする。
口調に強さがある。
雪乃「なぜ?」
結衣「今日学校休んだでしょ?だから、お見舞い」
少し考えて、雪ノ下さんは、
雪乃「開けたわ。入って」
エレベーターは開き、雪ノ下さんの部屋に一行は行った。
74 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/17(土) 15:07:24.11 ID:LlD8ZV1y0
ドアチャイムを鳴らして、出てきたのは、温かそうなカーディガンを羽織った雪ノ下雪乃だった。
雪乃「ごめんなさい、こんな格好で。入って」
そこに、確かに調子の悪そうな雪ノ下さんだったが、しかし弱みを見せまいとしているのか、気丈に振る舞っている。
雪乃「お茶をいれるわ」
結衣「だめだよゆきのん!今は寝てなきゃ!わたしがかわりに――」
八幡「いや、頼むからやめてくれ。お茶でも危ない気がする」
結衣「ヒッキー酷いし!?」
奏「あ、じゃあ俺やるよ」
皆が机の周りに座りかけていたところ、俺だけが立ち上がる。
八幡「すまんな、頼む」
雪乃「えぇ……お言葉に甘えさせてもらおうかしら」
75 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/17(土) 15:09:21.04 ID:LlD8ZV1y0
※今週はここまでで。
次くらいには、例の選択肢実行かな……
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/17(土) 15:19:48.06 ID:CF6b0Sj7o
乙です!
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/17(土) 16:45:51.80 ID:MCxApcOI0
なんか違和感あると思ったらお見舞いの前にスローガン決めが来てたせいか
78 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/17(土) 18:49:40.22 ID:LlD8ZV1y0
※
>>7
あ、逆でしたか……
今手元に原作6巻がないもので……
スルーでお願いします☆
79 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/17(土) 18:50:20.11 ID:LlD8ZV1y0
※上記修正
>>77
80 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/24(土) 08:21:32.00 ID:N1+TnvZM0
※投下です
81 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/24(土) 08:25:06.40 ID:N1+TnvZM0
八幡「おい雪ノ下。お前まさか、学校休んでても文化祭実行委員の仕事やってたんじゃないだろうな?」
座る前のテーブルには、文化祭の資料と思しき紙が広げられていた。
雪乃「ええ、やっていたわ。
そうでもしないと、もう間に合わないのだもの。
仕方ないでしょう?」
疲れたように、どこか諦めたように言う雪ノ下さん。
しかし、奉仕部二人がそれを許すはずもなかった。
結衣「ゆきのん、ちょっと頑張りすぎだよ。ちょっと休んだら?」
八幡「無理してもいいことはないと思うぞ」
そして、由比ヶ浜さんが続けて言った。
結衣「わたし、ちょっと怒ってるんだからね。
ゆきのんにも、ヒッキーにも。」
八幡「おい、なんで俺――」
口を挟もうとした八幡を遮るように、由比ヶ浜さんは続ける。
結衣「文化祭の依頼を受けたときに言ったじゃん、ヒッキー、ゆきのんのこと助けてねって」
八幡「いや、それはだな……」
雪乃「比企谷くんはちゃんと仕事をしてくれているわ。別に助けていないわけでは……」
結衣「それは違うよゆきのん。ヒッキー、ちゃんと助けてたら、ゆきのんこんなことになってないよね。ゆきのんが大変だったってこと、気づいてたんだよね。じゃあ、なんで助けなかったの?」
八幡「……」
雪乃「由比ヶ浜さん……」
二人とも、なにも言い返せずにいた。
俺は、依頼のことなど初めて聞いたし、もちろん、由比ヶ浜さんからの八幡への依頼も知らなかった。
けれど、この微妙に詰まった空気を変えることができたのは、俺だった。
奏「……お茶、冷めないうちに。ね?」
半強制的に、意識をお茶へと向けさせる。
資料で埋まっていた机の上を片付け、温かいお茶の入った湯飲みを置き、みんなで飲む。
お茶を飲んでいる間に、お互いに冷静になれればと思い、時間をつくった。
時間が全てを解決してくれるわけではないけれど、時間でよくなることも、ないっわけじゃあない。
いまこの状況なら、「時間」は俺の切れる最高のカードだった。
82 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/24(土) 08:26:25.19 ID:N1+TnvZM0
奏(はぁ……ところで、選択肢どうしよう。)
と、おかゆを作りながら思う。
自分から志願しておかゆづくりを始めたのは、由比ヶ浜さんに任せられない(俺は知らないが八幡と雪ノ下さんが本当に嫌そうだった)からと、もし足りていない物があったとき、由比ヶ浜さんに買い出しを頼んで選択肢を実行するためだった。
しかし、さすがは雪ノ下さん。
手入れの行き届いた台所は、普段使っているような、使いやすいものだったのだが……。
かけている物が一つもなく、なお必要以上の物もなく、かつおかゆをちょっと豪華にしたくらいではなくならない量の食料がある。
完璧。
俺の策をフイにしてくれる完璧さだった。
ついでに。
料理中ずっと選択肢の鈍痛がして、火にかける時間が短くややお米が固くなってしまったのは、まぁ仕方のないことだろう。
83 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/24(土) 08:27:07.00 ID:N1+TnvZM0
結衣「ゆきのん、ちょっとお手洗い借りるね。」
八幡「由比ヶ浜、女子は『お花を摘みに』って言うんだぞ」
結衣「え、そうなの!? ゆきのん、本当?」
八幡「どんだけ信用無いんだよ、俺……」
結衣「だって、わたしとの約束……」
八幡「すまん、悪かった。俺が全面的に悪い」
結衣「謝るの早いし……。
でゆきのん、本当?」
雪乃「ええ、比企谷くんには珍しく、本当のことを言ったわよ」
八幡「いつも俺が嘘ばかりついているみたいに言うのやめてくれる?」
雪乃「事実じゃない」
八幡「傷つくじゃねえか……」
奏(か、会話に入れない……)
84 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/24(土) 08:28:14.23 ID:N1+TnvZM0
八幡「もうこんな時間か。そろそろ帰るかな。ずいぶんと話し込んでしまったし」
結衣「そうだね〜」
奏「そろそろ帰らないと由比ヶ浜さんも危ないし――」
【選べ
1, 自分の目が光り、夜道を照らして安全に帰る
2, 由比ヶ浜結衣と比企谷八幡を二人で帰らせ、自分は前の選択肢を実行する(これを選択しなければ、前の選択肢を実行するまで今までの3倍の頭痛)
】
……言外に「選べよ、2番」って言ってきた。
まぁ八幡なら由比ヶ浜さんも安心だろうし、3倍の頭痛は勘弁だ。
ということで、2を選択。
奏「八幡。外も暗いし、由比ヶ浜さんを送っていったら?」
八幡「そうだな。奏、お前は――」
ここで俺は、意味ありげな目配せ。
八幡(アレ関係か)
八幡もうなずき、了解を示す。
八幡「ん。それじゃあ、俺たち先帰るわ。」
結衣「じゃあね、ゆきのん。ちゃんと寝てなきゃだめだよ?」
雪乃「わかったわ」
八幡・奏(なぜデレる……)
85 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/10/24(土) 08:29:07.23 ID:N1+TnvZM0
八幡を見送ってから気づく。
奏(……あ、俺を止める人いないじゃん)
突如、この八幡のいないタイミングを待っていたかのように頭痛が強くなる。
奏(ごめん、雪ノ下さん……許してなんて言わないけど、ただ、謝らせてくれ!)
そろり、そろり。
音を立てないようゆっくりと、雪ノ下さんの潜り込んでいる布団に近づく。
頭痛は、収まる気配を見せない。
奏(くっそ! どうにか……!どうにか防がないと……!)
布団に覆い被さった。
そこから気づかないように、布団をめくる――
86 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/10/24(土) 08:30:36.41 ID:N1+TnvZM0
※今週はこの辺で!
来週は学校の文化祭があるので、更新できないです(そのぶん多く投下。)
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/24(土) 09:58:03.09 ID:Pr1qo42bo
乙です!
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/24(土) 10:05:59.49 ID:0YM02noSO
乙です
楽しみに待ってます
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/25(日) 15:12:25.69 ID:g9HTKfkrO
キ…キマシ…
90 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/11/07(土) 14:41:23.14 ID:nwh475UT0
※おひさしぶりです。
投下します
91 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/07(土) 14:43:16.53 ID:nwh475UT0
次の瞬間。
なにが起こったか、俺には理解できなかった。
とりあえず、気づいた時には俺はだらしない格好で寝そべり、雪ノ下さんはゴミでも見るような目で俺を見ていた。
いや、実際ゴミ(俺)を見ていたのだろう。
雪乃「男子の性欲が強いことは知っているつもりだったけれど、まさか、寝込んでいる女子を襲うとは……」
申し訳ない。
雪乃「思わず投げてしまったじゃない、手加減なんてできなかったから、足を捻っているかもしれないわ」
92 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/07(土) 14:45:27.89 ID:nwh475UT0
奏「……いや、元は俺が悪いし、甘んじてそのくらいは受け入れるよ」
なんとか声が出せるようになってきた。
頭痛は止んでいたが、代わりに右足がとてつもなく痛かった。
尋常じゃない捻り方をしたかもしれない。
雪乃「さすがに、泊まっていけとは、私は言えないけれど……
そうね、でも比企谷くんの携帯電話の番号などは知らないし、小町さんに心配をかけるのも悪いわね。
私はこのまま布団で寝るわ。ただし、あなたを縛って動けなくしてから。怖いもの」
奏「……ごめん」
雪ノ下さんはどこから持ってきたのか、俺を太いロープで机の脚に3本(捻った右足以外)くくりつけ、毛布を掛けてから
雪乃「おやすみなさい。……できれば永遠に」
と言って布団に再び潜り、すやすやと寝息を立て始めた。
俺も寝るか、と思ったとき、初めて、今制服のままであること、俺の携帯電話がポケットの中から消えていること(雪ノ下さんが取ったのだろう)に気がついた。
奏(今、こたつに入ってるみたいな絵だな)
93 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/11/07(土) 14:46:34.56 ID:nwh475UT0
※基本、俺ガイルの原作通りにはいきますが……
6巻のクライマックスから、オリ要素いれていこうと思ってます。
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/07(土) 14:53:19.41 ID:QGu29cBKO
久々期待
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/07(土) 14:56:52.60 ID:Ggr+utbko
乙です!
96 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/14(土) 16:26:44.98 ID:qsz0OBQ20
翌日。
雪ノ下さんの家で目覚めた俺は、雪ノ下さんが台所で朝ご飯であろう支度をしているのに気づいた。
足の束縛は解けている。
奏「雪ノ下さん、もう調子はいいの?」
雪乃「ええ、昨日のあなたの行動がなければ、本当に万全だったのだけれど」
軽口(そうであって欲しい)を言う雪ノ下さん。
これなら大丈夫そうだ、と荷物をとり帰ろうとする。
雪乃「なにをしているの? 朝食くらい食べて行きなさい。
……その、お見舞いのお礼、よ」
どうやら、雪ノ下さんは昨夜のことは、流してくれるようだ。
さすがに投げ飛ばしたことは悪いと思っているのだろうか。
奏「ありがとう。じゃ、ありがたくいただくよ」
雪乃「ええ、召し上がれ。」
97 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/14(土) 16:27:30.13 ID:qsz0OBQ20
奏「雪ノ下さん」
かなりの腕の雪ノ下さんの朝ご飯を食べて、俺は切り出した。
奏「昨日、机にあった仕事なんだけど……
俺、仕上げておくよ。月曜にまた決済印とか押してくれたらいいから」
本来、その決済印さえも雪ノ下さんの仕事では無いのだが、委員長の相模さんが投げ出してしまっているので、雪ノ下さんがするほかない。
ならば、家まで持って帰ってするほどの仕事量はこなさなくてもいいはずだ。
いままでしていた無茶のツケが、実際回ってきたわけだし。
それに今日は土曜。部活も何もない俺に、いい暇つぶしができたようなものだ。
まあ、ノルマでない文化祭の仕事は、雪ノ下さんだけでなく俺にも回ってきてはいるのだが、かなり仕上がっている雪ノ下さんの残りくらいなら、片付けられる――
【選べ
1,「今以上に目が腐るくらい八幡を強制労働させて仕上げるから大丈夫!」
2,「俺は雪ノ下さんの奴隷だからな!」 】
98 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/14(土) 16:28:43.84 ID:qsz0OBQ20
奏「今以上に目が腐るくらい八幡を強制労働させて仕上げるから大丈夫!」
……あれ? 今罪悪感を感じなかった。
なんでだろ?
雪乃「……比企谷くんまで動員してもいいのかしら?
私、実は彼の仕事の割り振り他の人よりやや多めにしているのだけれど」
奏(雪ノ下さん、やんわりと酷いことをするなあ」
雪乃「聞こえているわ。……まあ、彼にはついやってしまうというか……
でも彼なら、やりきってくれるでしょう? その確信はあるの。
甘草くん。お願いしてもいいかしら?」
奏「もちろん。」
雪乃「ありがとう。
……あなたには感謝しかしていない気がするわ」
奏「気のせいだよ」
雪ノ下さんから仕事をうけとると、俺は比企谷家への帰還を許された。
選択肢が浮かぶようになってから、変人扱いこそされ、感謝されることなどかなり少なかった。
感謝される気分というものを、久しぶりに味わった気がする。
そして、こちらに転校してきてから、選択肢の酷さが緩くなっている気がする(雪ノ下さんのあれを除く)。
これは、何かの前触れのような気がしてならないのだが……しかし、今はどうすることもできない。
99 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/14(土) 16:29:35.74 ID:qsz0OBQ20
【選べ
1, 教室の教卓の上で豚の真似(鳴き声付き)をする
2, 雪ノ下陽乃のまえで「あ〜^心がぴょんぴょんするんじゃぁ〜^」 】
……おっと。
100 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/11/14(土) 16:31:15.00 ID:qsz0OBQ20
今週はここまでで!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447485891/
一つ目が完結していないのに新しいssを書き始めました。
リンクできてるかな?
よければどうぞ。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/14(土) 16:33:44.26 ID:/5WzjQpSo
乙です!
2
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/14(土) 19:35:45.45 ID:X28FBwi/O
乙です
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/11/22(日) 11:13:54.10 ID:XB02aPLs0
帰って八幡の机の上に置いてあった『絶対に許さないノート』を適当に開くと、『雪ノ下陽乃』の名前があったので、見てみた直後の選択肢。
ノートには、「強化外骨格。要注意。近くていい匂いで危険」とだけ書いてあった。
八幡が危険というくらいだから、あの雪ノ下さん(姉)は、相当の人物なのだろう。
選択肢の2だけは、なんとしても避けたかった。
けれど……
前の時の二の舞も、正直いやだった。
さて、どちらにするべきか……
と、下の階から声がした。
八幡「奏−、お前2階にいるのかー?」
奏「おう、2階にいるよー」
……ううむ。さて選択肢をどうす――え?
あれ?
選択肢が……消えてる?
もしや。
さっきの「2」階で……とか、ないよね?
ねぇ、ないよね!?
104 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/11/22(日) 11:14:49.21 ID:XB02aPLs0
実行するまでは猶予はあると思ったのだが、なぜか俺が教卓にむかう度、まるで「そっちは選ばなかっただろ」とでもいいたげに、選択肢による頭痛がはしった。
そうして、とうとう放課後、雪ノ下陽乃さんのいる文化祭実行委員会が始まった。
105 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/11/22(日) 11:15:31.01 ID:XB02aPLs0
ふときづくとテスト期間が始まっていました。
ということで、来週の更新はお休みです。
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/22(日) 11:38:03.06 ID:uNfVYMd8O
乙
テスト頑張ってね
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/22(日) 11:54:43.64 ID:kqBxNA+ko
乙です!
108 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/05(土) 17:04:00.26 ID:e3B25LSn0
※お久です
更新します
109 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/05(土) 17:05:28.41 ID:e3B25LSn0
陽乃さんは、タカタカとパソコンを打っている八幡の方に近づく。
陽乃「ねぇねぇ比企谷くん」
八幡「なんですか雪ノ下さん」
陽乃「そっけないなぁ、比企谷くん。陽乃でいいのに。
で、正直仕事すすんでる?間に合いそう?」
八幡や俺の近くにある山のような仕事を見ながら、陽乃さんは言う。
八幡「正直、本番にぎりぎり間に合うかくらいですかね。まだ終わっていないことは少しありますし、当日が一番不安ですし。というか、俺は仕事手伝わされているだけなんで、俺の仕事では本来ないのですが」
陽乃「ふうん……そっか」
陽乃さんは興味を無くしたかのように見えた。が、突然、
陽乃「そうだ比企谷くん。わたしが手伝ってあげようか?」
陽乃さんの顔はニヤついていた。
110 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/05(土) 17:07:37.31 ID:e3B25LSn0
八幡「え、いいんですか。でももう少しでノルマ終わるんで、いいですよ」
陽乃「えー、そーなの? 残念。」
雪乃「姉さん……」
陽乃「んー? なぁに雪乃ちゃん。
わたしが手伝うのがそんなにいや? それとも、比企谷くんを手伝うのがいやなのかな?」
雪乃「っ! そんなわけがないでしょう。部外者である姉さんを手伝わせるわけにはいかないもの」
陽乃「えー、だってわたし総武祭参加するよ? 部外者じゃないでしょう?」
雪乃「……」
陽乃「それに、そんなに人手多くないみたいだし。わたしのところ、有志の団体のところくらいはやらせてもらってもいいんじゃない?」
雪乃「…………」
雪ノ下さんが沈黙してしまったとき、がらがらっと、教室のドアが開いた。
隼人「こんにちは。今日も手伝いにきたよ」
おなじクラスの葉山くんだ。
このとても人数の足りているとはいえない実行委員にきて、手伝ってくれている。
先ほどは陽乃さんの言った有志関係のことを一挙に引き受けてくれており、その内容も完璧だ。
陽乃「お、隼人じゃーん、どしたのー?」
隼人「陽乃さん……。陽乃さんこそどうしてここに?」
陽乃「ん? 質問に質問で返すの、隼人? まぁいいや。わたしは、有志の参加の件できたのよ。隼人は何をしに?」
隼人「俺は有志のことでちょっと話して、そこで人手が足りないって聞いたから、手伝いに。」
陽乃「ふぅん……」
と、そこに、
南「こんにちわあっ、みなさんお疲れ様です〜」
いつものとりまき二人と共に、名ばかりの実行委員長が来た。
実行委員に委員長が来るのは当たり前のはずなのに、この委員では久しぶりに見かけた気がする。
111 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/05(土) 17:08:15.27 ID:e3B25LSn0
相模さんが仕事をサボることで、全体のモチベーションは下がっており、人も少なければ委員会に出ている人の仕事のペースも遅い。
なんとか雪ノ下さんのおかげで成り立っているようなものだ。
そこに、いったい相模さんは何をしに来たのだろう?
南「えーっとお、クラスの方も手が空いてきたんで、こっちの方行こうかって話しになってぇ」
見ると、後ろには取り巻き二人が。
南「で、なにか仕事ってある? 雪ノ下さん」
隣の八幡がイラッとした雰囲気が伝わる。
正直、同じ気持ちではあるけれど……
雪乃「ないわ。あなたに手伝えることなんて。」
雪ノ下さんが一蹴した。
112 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/05(土) 17:09:05.55 ID:e3B25LSn0
※えと、明日も一応更新できます。
したほうがいいですか?
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/05(土) 17:17:38.28 ID:f5FW6/N4o
乙です!
当然です
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/05(土) 20:51:06.13 ID:Uv9pF1jsO
乙です
楽しみに待ってます
115 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/06(日) 12:06:55.87 ID:6yFtiBbL0
南「……え?」
相模さんが聞き返す。
雪乃「今ここにいる人たちはあなたが実行委員に来ていない間にかなりの業務をこなしたわ。ある程度の慣れや連帯感もある。だから、あなたがすることはないわ。あ、実行委員長の挨拶くらいは考えておいて。」
相模さんが絶句した状態で突っ立っていると、意外や意外、陽乃さんが助け船を出した。
陽乃「いいねぇ、文化祭は準備から楽しまなくっちゃ! 実行委員長が楽しまなきゃ、誰も楽しめなくなるわよねえ?」
116 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/06(日) 12:07:34.35 ID:6yFtiBbL0
このセリフに、再起動した相模さんがのっかった。
南「そ……そうですよね!」
陽乃「ね、そうは思わない? 比企谷くん」
八幡「なんでここで俺に振るんすか……」
陽乃「いやあ、最近出番ないなあって」
八幡「確かに俺は影薄いですが、出番ってどういうことですか」
陽乃「微妙に意味わかっちゃってるじゃない。それより、君はクラスの方にはでなくてもいいの?」
八幡「俺がクラスの方なんかに行ったら、それこそ追い返されますよ。「お前どこのクラスのやつだ」ってね」
雪乃「……」
陽乃「あっはっはっは! さすが、面白いなあ比企谷くんは!
ひねくれてるねえ!」
雪ノ下さ――雪乃さんは沈黙、陽乃さんは大げさに笑った。
117 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/06(日) 12:08:08.79 ID:6yFtiBbL0
あ、えっと……ここまでで。
118 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/12(土) 16:09:44.52 ID:GptNZ4Tf0
二週間音沙汰ないときは保守レスおねがいします。
119 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/12(土) 16:12:44.71 ID:GptNZ4Tf0
陽乃「……ん、そだ。君は何をしてるの?」
ネタを常時探している陽乃さんが、迷惑なことに――選択肢からしたらまあ妥当だろう――俺のほうに来た。
奏「仕事です」
そっけなく返してやった。
すると、
陽乃「あははっ、君もおもしろいねえ! 比企谷くんもなかなかだけど、君もなかなかだ!」
と言って、わざわざ近くに来て肩をべしべしとたたいた。
……なんか、気に入られてしまったらしかった。
陽乃「お姉さんがかわいがってあげようか?」
頭痛。
雪乃「何を言っているの姉さん」
強い。痛い痛い痛い泣きそうまじでっ⁉
雪乃さんがなにか言ってるみたいだけどほとんどわからない。
陽乃「あっれー? 雪乃ちゃんはてっきり比企谷君かと思ったんだけど、お姉ちゃんの間違いかな? まさかこの子のこと好きなのー?」
雪乃「そんなわけがないでしょう」
120 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/12(土) 16:13:25.44 ID:GptNZ4Tf0
陽乃「あーら、かわいそっ」
雪乃「っ……。甘草くんからも、何か言いなさい。黙ったままなの?」
と、急に頭痛が止む。
話の流れは全く分からないけど、ここで言えということなのだろう。
121 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/12(土) 16:14:13.62 ID:GptNZ4Tf0
奏「あ〜^心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜」
122 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/12(土) 16:14:40.93 ID:GptNZ4Tf0
完璧に言えた。特にあの「^」の部分。
そう(無駄に)確信すると同時に、あたりが沈黙していることに気付いた。
……俺、なにかおかしいことを言ったのだろうか?
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 04:13:18.28 ID:avHBJYEfO
おかしい事しか言ってないwwww
124 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/13(日) 19:01:26.64 ID:vmt+X2VB0
※追記
テスト爆死しました。
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 19:37:20.23 ID:ESIeSSZBo
まあ、頑張れ
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/14(月) 10:00:19.97 ID:zo3LHru9O
明日があるさ
127 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/19(土) 19:07:04.95 ID:LVBoV3VA0
陽乃さんが笑いをこらえるのに必死になっていた。
128 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/19(土) 19:08:03.39 ID:LVBoV3VA0
そしてとうとう、文化祭当日だ。
129 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/19(土) 19:09:14.76 ID:LVBoV3VA0
ブブブブ。
とてつもなく大きなバイブが携帯から発せられて、目が覚めた。
開いてみると、着信だった。
久しぶりの神からだった。
『はろはろ〜、神で〜っすっ!
お久だねー、甘草奏くん?
いやあ、急になかなか連絡がとれなくて焦ってたんだよ。
選択肢の力で他の神の力が届きづらくなってるみたいだね。
この電話もさほど長くできないから、要件を簡潔に書くよ。
その世界のちょうど三月、君は元の世界に帰ることができる。
選択肢も、そこが限界みたいだ。
で、だ。これは個人的な忠告なんだけれど。
その世界には気をt ブツッ』
と、ここできれた。
もう少し時間の調整はできなかったのだろうか? 神だろ?
そして、もう一つのメールが、俺にとっては重要だった。
130 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/19(土) 19:09:42.74 ID:LVBoV3VA0
『ミッション
相模南に、文化祭を完遂させる』。
131 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/19(土) 19:12:27.34 ID:LVBoV3VA0
修正
>>129
と、ここできれた。
もう少し時間の調整はできなかったのだろうか? 神だろ?
そして、もう一つ、メールが届いていた
そっちのほうが、俺にとっては重要だった。
132 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/26(土) 13:35:40.08 ID:1JAqkcBw0
めぐり『文化してるかぁーー!?』
観客「「「おおおーーっ!」」」
生徒会長のマイク越しの声に、オープニングセレモニー、まあ言うとこの総武高文化祭の開会式に集まった保護者生徒が吠える。
……吠えているのは生徒だけか。
裏では八幡と雪乃さんが無線で言い争ってて、なかなかに面白かったけれど、一応仕事優先で。
めぐり『千葉の名物、祭りと――!?』
観客「「「おぉどりぃいいいいー!」」」
……そうなのかな?
県外からきて間もない俺はしらないけれども。
めぐり『同じ阿呆なら、おどらにゃ――!?』
観客「「「しんがっそーーーん!!」」」
大丈夫かな、この進学校。
133 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/26(土) 13:38:16.50 ID:1JAqkcBw0
ともあれ、生徒会長あいさつ(?)はつつがなく――
【選べ
1、ステージに上がって奇声を、規制のかかりそうな奇声を発しながら転げまわる
2、雪ノ下雪乃と比企谷八幡の会話に「八幡って影薄いよね」 】
ごめん、八幡。許して。
ステージの上で転げまわるのは、羞恥心がやばい――
134 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/26(土) 13:38:45.79 ID:1JAqkcBw0
奏「っ!?」
頭痛。でも。
やっと今、俺がどういう指針で選択肢を選んでいたか、思い出した!
他人を、傷つけない!
奏「○×△□@ldifuvhcvnlk○△vbfkhbv−――⁉」
135 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/26(土) 13:40:01.82 ID:1JAqkcBw0
八幡「―――」
雪乃「〜〜〜」
いつの間にか、イヤホンからは八幡と雪乃さんの言い争いが大きく聞こえてくるようになっていた。
というか、会場が静かだった。
実行委員B「あの、副委員長。聞こえてます。
それと、あれ、止めなくていいんですか?」
すっかり「あれ」扱いされてた人が、ステージの上にいた。というか、俺だった。
136 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/26(土) 13:43:45.41 ID:1JAqkcBw0
俺をステージ上から取り除いた後、実行委員長挨拶。
南「き――!」
共鳴。ハウリング。
実行委員長挨拶はマイクが雑音を拾うことで発生するあのかん高い嫌な音で始まった。
相模さんの顔は真っ赤だ。
南「ほ、本日は、ま、待ちに待った文化祭です。今日一日、勉強のことは忘れて――」
なんとか、持ち直しはしたけれど、終始顔は恥ずかしさで真っ赤だった。
観客「「がんばれー!」」
観客が呼びかける声も、相模さんには緊張と恥ずかしさが高まる要因の一つでしかない。
相模さんがなんとかやり終え、オープニングセレモニーは終わった。
137 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/26(土) 13:45:13.26 ID:1JAqkcBw0
※ よいお年を〜
これを見てくださっている方、どれくらいの人数がクリぼっちだったのでしょう?ww
自分もぼっちでしたよ☆
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/26(土) 13:46:21.36 ID:lM7ItEpjo
乙です
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/28(月) 21:45:38.56 ID:XQHdYbWPO
乙です
もう強制一択ww
>>1
さんも良いお年を
140 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/30(水) 08:54:06.71 ID:hby5FE3s0
※親「来月からインターネットきるかぁ」
僕「え?」
ってことで、不定期になるかもしれないので、とりあえず書き溜めてるやつ投下します。
141 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/30(水) 08:57:01.15 ID:hby5FE3s0
奏「ふわぁ〜あ……」
八幡「お前も災難だな……」
八幡が同情する。
時間は、今は11時。
文化祭が始まり、約二時間が経過といったところか。
俺と八幡は「記録係」の本分を全うすべく、校内をうろついていた。
オープニングセレモニーでの奇行で、校内校外とわず有名になってしまった俺は、廊下を歩いているだけでもひそひそ声でささやかれる。
生徒c「あれだよ、あのオープニングセレモニーでの……」
生徒d「ああ、あれが……」
さすがに悲しくなってくる。
でも、自分で選んだ選択肢。後悔はしていない。
さて、ここで記録係についての説明を。
この説明は、主に校内をぶらついているだけの俺たちを正当化するための説明だ。
記録係は、後の世代に学園祭の雰囲気を伝えたり、写真販売で売ったりするときのための写真、記録をとることが仕事だ。
だから、こうして校内を周回し、店や生徒たちの写真を撮っていってる。
142 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/30(水) 08:57:28.42 ID:hby5FE3s0
結衣「あ、ヒッキーと奏君!」
奏「やっはろー、だっけ? 由比ヶ浜さん」
八幡「おい、無理に合わせなくともいいぞ。バカのすることだ」
結衣「バカってなんだし! バカって言うほうが超バカなんだよ⁉」
八幡「もうその返しがな……」
結衣「ぐぐぐ……」
由比ヶ浜さんと遭遇し、少し話す。
結衣「あ、そうだ、ヒッキー。ハニトー食べよ?」
そういいながらビニール袋からパンを取り出し始める由比ヶ浜さん。
八幡「おい、どこか座って食えるとこ探そうぜ。廊下で立ち食いは汚いだろ」
結衣「あ、それもそっか。じゃあさ、教室行って、そこで食べよ?」
八幡「俺が食うこと確定なのかよ……。奏はどうする?」
由比ヶ浜さんの方を見ると、「お願い! 二人きりにっ! あぁでも、やっぱ恥ずかしい……」みたいな顔をしていた。
奏「いや、いいよ。もう少し見回ってる。八幡はちょっと休んでなよ」
八幡「悪いな」
奏「気にすんなって」
由比ヶ浜さんは顔をやや赤くしながら、「ありがとう」と口の形だけでそう言った。
143 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2015/12/30(水) 08:57:53.68 ID:hby5FE3s0
その場を離れると、すぐに小町ちゃんに会った。
小町「あっ、奏さん!」
奏「やあ、小町ちゃん。来たんだね?」
軽くぴょんぴょんはねながら廊下で話す。
小町「はい! わたしも来年この高校受験しようと思っているので、その下見というか。
あと、ごみいちゃんの様子を見ようかと」
奏「はは、そう。でも、今は行かないほうがいいかもよ? 理由は言えないけど」
と、半笑いにごまかした。すると、
小町「おっ。ということは、結衣さんか雪乃さんですか。でも雪乃さんなら仕事してますかね、ということは結衣さんか。なかなかにやりますね……。」
完全に見抜かれていた。
洞察力が鋭すぎる。
小町「まあここは、奏さんに免じてもう少し待ってみることにします。
では、また〜」
奏「うん、また」
で、一時的に別れることになった。
144 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/30(水) 08:58:31.80 ID:hby5FE3s0
結衣「じゃ、じゃあさ、ヒッキー」
八幡「ん?」
結衣「また今度、ハニトー食べに行こうよ。……ふ、ふたりで」
八幡「ああ、また今度な」
結衣「うん、ありがと」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/30(水) 10:35:17.61 ID:lvnLUIr9O
えっ?
今月限りで終了なんですか?
良ssなだけに悲しい……
146 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2015/12/30(水) 13:17:43.47 ID:hby5FE3s0
>>145
なんとか不定期に更新はしようと思っています(ノパソは使えるので)。
それにまだ全然完結していませんし、個人的に終わらせたくないです。スマホで投稿できれば一番なんですが、できますかね……
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/30(水) 13:37:45.00 ID:Ftzt8Bq3o
乙です
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/30(水) 14:57:10.58 ID:lvnLUIr9O
>>146
これからも更新して貰えるとの事で、安心致しました
不定期でも出来る限り続けて戴きたい
149 :
凪
[sage]:2015/12/30(水) 22:57:46.65 ID:527ickS/O
※別端末です。
書き込みできるじゃん!
ということで、定期にいけそうですw
お騒がせしましたm(_ _)m
150 :
凪
[sage]:2015/12/30(水) 22:59:19.26 ID:527ickS/O
※書き込みできてますか?
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/31(木) 03:52:35.45 ID:a9d5NYcqo
試験勉強wインターネット切るw
こいつ更新が遅れる言い訳ばっかやな
面白くもない上に更新遅いとか終わってんな
しかも心配されたらやっぱり大丈夫ですwとかね。とりあえずもうかかなくて良いと思うよw
入試優先させた方が人間として正しいと思うけどなー
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/31(木) 11:43:41.50 ID:mSfW6JrVO
>>150
書き込めてますよー
更新頑張ってー
153 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2016/01/09(土) 17:35:52.92 ID:XN44CQz90
※い、いろいろと意見がありますが……
自分の趣味で書いて更新してるので、誰かにどうこう言われる筋合いはないと考えています。
ってことで、今週も更新。
154 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/09(土) 17:40:26.43 ID:XN44CQz90
雪乃「あら甘草君。あなたここでなにをしているのかしら? そのカメラはいつ使ったの?」
八幡を待とうと、クラスの周辺の廊下を出店を見ながらほっつき歩いていると、雪ノ下さんに会った。
ここまで〈文化祭実行委員〉の腕章が似合っている人は他にいないと思う。
それくらい凛々しかった。
奏「あ、雪ノ下さん。いくつか写真は撮ってるよ。」
素直にそう返す。
雪乃「そう。ちゃんと職務を全うしているのならばいいわ。
ところで、比企谷君はどこか知らない?」
奏「いいや、知らない」
155 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/09(土) 17:41:28.77 ID:XN44CQz90
知っているけれど、由比ヶ浜さんのために。雪ノ下さんには悪いけど。
雪乃「そう……。まぁ、あなたでもいいわ。忘れそうになったけど、一応奉仕部だし。付いて来て」
雪ノ下さんについていくと、普通に出店をやっている教室についた。
奏「ここ? どうかしたの?」
雪乃「ここ、どうやら実行委員に提出している出店の内容と異なることをしているようなの。何をしているか、ちょっと探ってきてくれないかしら?」
そこの出店は、どうやらトロッコを出し物にしているらしい。
奏「あ、うん、別にいいけ……」
といいかけて。
生徒e「おー! ……げっ、実行委員⁉ まぁいいや、乗せちゃえ! 二名様ご案内〜」
生徒f「了解〜!」
雪乃「え⁉ わ、私は――」
あれやあれやという前に、二人ともトロッコに乗せられてしまった。
156 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/09(土) 17:42:43.22 ID:XN44CQz90
ごおおおお……おお……ごとん
トロッコがやがて止まる。
手作り感漂うトロッコだったが、なかなかに楽しかった。
雪乃「はぁ、はぁ……。
文化祭実行委員ですが、少しいいですか?」
疲れ気味の雪ノ下さんが、息を整えながら言う。
生徒f「は、はい……」
すこし怯えたふうな生徒がこたえる。
雪乃「ここは申請とはやや異なる店をしていますね? 直ちに元の店に戻してください」
生徒e「すみませんでした……」
そして、そこから少し離れて。
奏「雪ノ下さん、大丈夫? 顔色悪いけど」
雪ノ下さんの仕事をねぎらって、話しかけた。
雪乃「油断していたから少し気分が悪いわ……。私は少し休んでいるから、甘草君は引き続き巡回してて……」
奏「んー、でも、雪ノ下さん辛そうだし――」
【選べ
1、「まぁいっか。じゃね雪ノ下さん」と言ってこの場を離れる
2、「ずっと這いつくばってろよwwwwww はっwwww」と言ってこの場をを離れる 】
奏「まぁいっか。じゃね雪ノ下さん」
もうちょい気にかけてるのが本心だけど……。
雪乃「ええ……。ありがとう……」
俺にはなんに対してのありがとうなのか、全くわからなかった。
157 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2016/01/09(土) 17:43:41.84 ID:XN44CQz90
※ここまで!
来週あたりには6巻完結できるかな?
158 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/09(土) 17:45:53.38 ID:+g9PYrC+o
乙です
159 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/09(土) 20:06:48.63 ID:/L6y3lGwO
乙です
今回は無難な選択肢だったけど、反動で凄いの来そうだなぁ…
160 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2016/01/16(土) 15:13:48.30 ID:LBxiw++V0
※更新します。
6巻は完結させますが、火曜日も更新して、それで完結ということで。
このss自体はまだ続けます。
161 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/16(土) 15:55:31.08 ID:LBxiw++V0
話は飛ぶが、もうすぐエンディングセレモニーという時間。
静「うーむ……」
雪乃「困ったことになりましたね……」
体育館では、少々困った事態になっていた。
隼人「どうしたんだい?」
有志のバンドをやっていた葉山君が舞台裏に戻ってきてたずねた。
静「ああ、葉山……。実はな、エンディングセレモニーで挨拶をするはずの相模がいないんだ。もうすぐ集合する手はずになっているんだが……」
結衣「あの……相模さんがいないと困ることってなぁに? 最悪、挨拶は飛ばせば……」
雪乃「店の順位の集計結果を、あの人が持っているのよ。それも後日発表という形はとれなくもないのだけれど、地域とのつながりがテーマのうちの文化祭で、地域賞を後日発表にするのはさほど意味がないから、発表しなければいけないわ」
八幡「そして、今から再び集計をする時間はない。なんとか相模を見つけて、挨拶をするよう説得しなければならない、ってとこか」
由比ヶ浜さんが理解して沈黙する。
八幡「まぁ最悪、誰も結果を知らないし、票数は公開しないんだからでっち上げでもなんとかなるとは思うがな」
結衣「わぁ、ヒッキーすこぶる最低だ……」
平塚先生が八幡の方をしっかりと見て、言った。
静「比企谷、やってくれるか?」
162 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/16(土) 15:58:09.08 ID:LBxiw++V0
皆がさっと八幡を見る。
ここには、八幡をただのひねくれぼっちだと思っていない人が多くいる。
八幡「確実、とはいいませんが、心当たりならいくつか。それも、時間との勝負っすかね」
隼人「ヒキタニくん……」
翔「ヒキタニ君マジっべぇわ! 頼むぜ!」
奏「俺も手伝うよ」
八幡「おう」
雪乃「私たちは……できるだけ時間を稼ぎましょう」
隼人「優美子、もう一曲できるか?」
優美子「はぁっ⁉ それはちょっときついっていうか……」
隼人「頼むよ」
……イケメンボイス。
優美子「ま、まぁ? 隼人の頼みなら仕方ない…っしょ」
翔「えー、隼人くーん、それはきついでしょーお」
隼人「ほら戸部、あと一曲だけだから」
翔「はぁー……」
隼人「でも、稼げて5分くらいだぞ。どうする?」
急にシリアスモードになって隼人君が聞く。
雪乃「そうね……どうしま」
陽乃「はろはろ〜、ゆっきのちゃーん。お困りのようだね〜」
163 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/16(土) 16:02:41.10 ID:LBxiw++V0
雪乃「姉さん……」
結衣「そうだゆきのん! 私たちでバンドしようよ!」
雪乃「え?」
陽乃「ガハマちゃーん、それいいねぇ〜」
結衣「ほんとですか!?」
陽乃「静ちゃん」
近くにあった、葉山君たちのバンドが使っていないギターを軽く弾きながら、
静「ふむ。お前とやった曲なら、まだなんとかできそうだ」
と、平塚先生は言った。
高スペックだな……。どうしてこれで独身なんだろう?
陽乃「めぐり」
めぐり「はい! いけます!」
陽乃「雪乃ちゃん」
観念なさい、とでも言いたげに雪ノ下さん(妹)の方を見る
雪乃「……わかったわよ。由比ヶ浜さん、言い出しっぺのあなたも歌うのよ」
結衣「わぁ、ゆきのんがんば……ってえぇ⁉ あたしも歌うの⁉
あたしかしとかうる覚えだよ⁉」
雪乃「それをいうならうろ覚えなのだけれど……今ので少し不安になったわ」
結衣「ひどいよゆきのん! あたしがんばるからぁ!」
雪乃「よろしくね、由比ヶ浜さん。頼りにしてるわ」
結衣「! ……うん!」
雪乃「比企谷君、甘草君」
結衣「ヒッキー……」
八幡「おう。じゃあな」
奏「盛り上げてね!」
こうして、俺と八幡は相模さんを探しに体育館を後にした。
制限時間は、10分弱。
164 :
凪
◆oUKRClYegEez
[sage]:2016/01/16(土) 16:03:21.63 ID:LBxiw++V0
※ 明日に続く。
165 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/16(土) 16:29:56.51 ID:XJZ/TkZHo
乙です
166 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/16(土) 16:44:17.82 ID:BWTHQm8KO
乙乙
ココまでは原作と同じだが…どうなるんだろ?
167 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/16(土) 16:52:10.27 ID:PA10tlwAO
選べ……
1、「川崎、愛してるぜ」と言って立ち去る
2、「平塚先生、愛してるぜ」と言って求婚する
168 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/17(日) 14:40:07.78 ID:Oi4lgRQu0
八幡「時間が時間なだけに、やみくもに探しても見つからん。奏、ちょっと待ってろ」
そう言って八幡は携帯電話を取り出し、どこかへかけ始めた。
義輝『我だ』
八幡が手招きし、俺にも会話の内容が分かるようにしてくれる。フリーハンドというやつだ。
八幡「材木座、おまえがいつも一人で時間をつぶすのはどこだ?」
義輝『ん? むぅ? 我は教室にいても邪魔者だから、昼休みなどは図書館か屋上にいるが?』
八幡「そうか……。おまえちょっと、図書館に相模がいないかみてくれないか?」
八幡は俺の顔を見ながら言ったが、
義輝『おお! この剣豪将軍、材木座義輝に任せろ!』
八幡「お、おお……。じゃ、頼んだぞ。もしいたら、エンディングセレモニーに行くよう言っといてくれ」
フリーハンドモードで材木座君に聞こえていたようで、返事があった。
義輝『ふむぅ⁉ 我に女子と会話しろというのか八幡⁉ そんな、話かけられるかわからな――』
八幡「ありがとな、材木座! 愛してる!」
義輝『おう! 我もだ』
八幡「うるせえ!きめえ!」
ぶつっ、と、そこで会話は終わった。
169 :
凪
◆oUKRClYegEez
:2016/01/17(日) 14:40:46.49 ID:Oi4lgRQu0
沙希「あ、比企谷」
八幡「おう、川崎か」
2−Fの教室の前で、川崎さんと会った。
八幡「なぁ、相模を見なかったか?」
単刀直入に八幡が聞く。
沙希「相模さん? そこの階段を上がっていったけど」
奏「本当⁉ ありがとう!」
言うやいなや、俺は走り出す。
そこの階段の上に行けば、材木座君の言っていた屋上だ。
八幡「ありがとよ、愛してるぜ川崎!」
沙希「なっ……⁉」
少しあとからついてきた八幡が何と言ったのか、聞こえなかった。
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