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【モバマス×遊戯王5D'sTF】コナミ「チームシンデレラガールズ?」
- 642 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/12/31(土) 12:27:28.11 ID:GORqiirq0
-
モバP「あっ!」
女の子「ぷ、プロデューサーさん!」
ブルーノ「あぁ、良かった……間違ってスタジオの方に直接来てたんだね……」
女の子「ごめんなさい!私、私……!」
ブルーノ「大丈夫だよ、それより、君に何もなくてよかった」
モバP(ああ、よかった……)
卯月「プロデューサーさんっ!」
- 643 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/12/31(土) 12:28:15.11 ID:GORqiirq0
-
モバP「卯月!……と、君は……」
美嘉「ぴ、Paプロの城ヶ崎美嘉、です……莉嘉がいつもお世話になってます」
モバP「いいえ、こちらこそ……ふふ、莉嘉のお姉さんなんだから、気兼ねせずにもっと砕けてもらって大丈夫だよ」
美嘉「そ、そう?じゃあ遠慮なく、普段の感じで行かせてもらうね★」
モバP「うん、それにしても2人共、時間ぎりぎりだったな……迷ったのか?」
卯月「えっと、私達が迷ったんじゃなくて、迷子になってたアイドルの子を探してて……」
モバP「あぁなるほど、彼女を一緒に探してたのか……偉いな、卯月」
卯月「えへへ……」
美嘉「でもさぁ、迷子だと思ってたら先にスタジオに入ってたって、ホント人騒がせなんだから……」
美嘉「まぁでも、見つかってよかったかな」
- 644 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/12/31(土) 12:28:41.04 ID:GORqiirq0
-
ブルーノ「あ!そうだ、君を探すのをこの2人が手伝ってくれたんだ」
ブルーノ「知ってるだろうけど紹介するよ、彼女はCGプロダクションの……」
女の子「う、卯月ちゃん!?」
卯月「えっ……!?」
ブルーノ「ああ、やっぱり知ってるよね」
ブルーノ「卯月さん、彼女は僕のプロダクションの……」
卯月「……美穂、ちゃん?」
ブルーノ「……えっ?」
- 645 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/12/31(土) 12:29:11.38 ID:GORqiirq0
-
今回はここまでです。
これが今年最後の更新となります。
今年はあまり話が進まず、申し訳ありませんでした。
出したいアイドルとか、使ってもらいたいデッキとかは頭にあって
デュエルを早く書きたいとは思ってるんですが、
書く時間と技量が足らず、ズルズルと引き延ばしになってしまいました。
これからも相変わらず亀更新となりそうですが、来年はもうちょっと頑張りたいと思います。
それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
よいお年を。
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 13:12:49.73 ID:8MaV0zEUo
- 乙
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 13:25:04.42 ID:hG8eTehS0
- 昨日読みはじめて追い付いてしまった…
続き待ってます
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 16:59:08.66 ID:LK8SRifLo
- 乙ー
こっひ、いったい何デッキなんだろうか……
よいお年を!
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 00:59:42.52 ID:XSCBzS9s0
- 乙。
あけおめ
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/23(月) 17:46:18.22 ID:D8rN6Ryu0
- 保守
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/02/14(火) 23:32:54.88 ID:hUmeUmPc0
- ほしゅ
- 652 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:02:35.00 ID:xUoMk6sD0
-
卯月美穂「…………!」パァァ
卯月「美穂ちゃんっ!」ダキッ
美穂「卯月ちゃんっ!」ハグッ
モバP「う、卯月?」
美穂「もしかして……」
ブルーノ「2人は……知り合い?」
- 653 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:03:11.02 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「はいっ!同じ養成所で、一緒にレッスン受けてたんです!」
卯月「こんなところでまた会えるなんて……!」
モバP「同じ養成所……」
モバP「それじゃあ……さっき言ってたブレイクした友達ってのは……!」
スタッフ「あのー……島村卯月さん」
卯月「えっ?は、はいっ!?」
スタッフ「これから抽選と撮影に入りますので、準備をお願いします」
卯月「あ……そ、そうですか」
美穂「えへへ、まずはお仕事だね」
- 654 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:03:59.22 ID:xUoMk6sD0
-
…………
………
……
スタッフ「それじゃあ撮影の方から、お願いしまーす」
卯月「はいっ!よろしくお願いしますっ!」
美穂「…………」
ブルーノ「まさか、君が彼女と友達だったとは思わなかったよ」
美穂「……はい、私が養成所に入った頃からずっと」
美穂「休みの日も一緒にお買い物に行ったりして、どこに居ても一緒でした」
美穂「養成所のレッスンが辛くて、同期の子はほとんど辞めちゃったけど」
美穂「それでも、卯月ちゃんと一緒に励まし合いながら乗り越えていけました」
美穂「お互いに立派なアイドルになってから、一緒にお仕事できたらいいねって、いつも話してたんです」
- 655 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:04:36.57 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「そうか……とても仲が良かったんだね」
美穂「……でも、卯月ちゃんはもうずっと前に進んじゃって」
美穂「もう、すっかり置いて行かれちゃったなぁ……」
ブルーノ「……確かに彼女は、君よりもずっと先に進んでしまったかもしれない」
ブルーノ「でも、君だってこれまで無駄に過ごしてきた訳じゃないはずだよ」
美穂「う……そ、それはそうなんですけど、やっぱり、その……」
ブルーノ「不安かい?」
美穂「……はい、自信を付けるために、プロデューサーさんにずっとレッスンに付き合ってもらってたのに」
美穂「いざ人前に立つ事になると、全然緊張が取れなくて……」
美穂「またヘマをして、スタッフさん達を怒らせてしまわないか、心配で……」
- 656 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:05:15.55 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「美穂……」
ブルーノ「……大丈夫!その時は、かわりに僕が怒られるから」
美穂「ええっ!?だっ、ダメですよそんなの!」
ブルーノ「あはは、なんて事はないよ、怒られるのには慣れてるんだ」
ブルーノ(……主にジャックのおかげで)
- 657 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:05:55.33 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「だ、だけど……」
ブルーノ「……僕はずっと見てきた、弱音を吐かずに、僕のデュエルレッスンに真剣に取り組む君の姿を」
ブルーノ「きっと、卯月さんとの約束が、君の原動力になっていたんだと思う」
ブルーノ「積み重ねてきた努力が大きいから、きっとその分不安になってしまうんだ」
美穂「…………!」
ブルーノ「それで失敗して、君を責める人が居ても、その時は僕がいくらだって受け止める」
ブルーノ「僕だけは、君の努力をずっと見てきたからね」
ブルーノ「だから美穂は自分らしく、アイドルに取り組めばいい」
ブルーノ「君が思い切ってアイドルやれるように……僕が、君を守るよ」
- 658 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:06:37.94 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「プロデューサーさん……」
美穂「……ふふっ」
ブルーノ「?……どうしたの?」
美穂「ご、ごめんなさい、今のセリフ、何だか王子様みたいだなって」
ブルーノ「えっ?そ、そうかな?」
美穂「はいっ……でも、そうですよね」
その子をステージの上で、目一杯輝かせてやりたい
きっと、君のプロデューサーも、君に対して同じ事を思ってるはずだよ
美穂「……プロデューサーさんが守ってくれてるのに、私が立ち止まってる訳には行かない」
美穂「だから今日は……うまくできないかもしれないけど、頑張ってみますねっ!」
ブルーノ「……うん、その意気だね」
- 659 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:07:14.20 ID:xUoMk6sD0
-
卯月「美穂ちゃんっ!」
美穂「あっ、卯月ちゃん!もう終わったんだ!」
卯月「えへへ、何とかね」
ブルーノ「せっかく友達と再会できたんだ、2人で話して来たら?」
美穂「えっ、いいんですか?」
ブルーノ「もちろん!久しぶりに会えたんでしょ?美穂の出番までは時間もあるし、ゆっくり話しておいで」
ブルーノ「少しは緊張もほぐれるかもしれないよ?」ニコッ
美穂「プロデューサーさん……!」
卯月「あ、ありがとうございますっ!」
ブルーノ「うん、出番が近づいたら教えるよ」
- 660 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:08:00.31 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「…………」
美嘉「へぇー、結構いいところあるじゃん、王子様?」
ブルーノ「君は……」
ブルーノ「そういえば、まだお礼を言ってなかったね」
ブルーノ「……本当に君には助けられたよ、ありがとう」
美嘉「大げさだって、美穂ちゃんだって結局スタジオに居た訳だし……」
ブルーノ「いや、君にはまだお礼を言わないといけない事がある」
美嘉「え?……あー、コナミの事ね」
- 661 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:09:11.04 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「……彼とは、もう2度と会えないと思っていた」
美嘉「やっぱり、知り合いだったんだ……アイツと」
ブルーノ「ああ……僕の、かけがえのない仲間だ」
ブルーノ「だけど、無関係の君を巻き込んでしまったね……すまない」
美嘉「別に、謝る事なんかないって」
美嘉「正直、別の世界なんて言われても、まだピンと来てないしさ」
美嘉「それに、アンタもアイツも、少なくとも悪いヤツじゃないんでしょ?」
ブルーノ「そ、それは……」
- 662 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:09:46.13 ID:xUoMk6sD0
-
美嘉「え?悪いヤツなの?」
ブルーノ「う、ううん!そんな事は……無いよ」
美嘉「でしょ?なら全然平気じゃん★」
スタッフ「城ヶ崎美嘉さん、そろそろ準備お願いしまーす」
美嘉「あ、はーい!」
美嘉「……あのね」
ブルーノ「?」
- 663 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:10:16.38 ID:xUoMk6sD0
-
美嘉「アンタ達が何者で、どんな事をしてきたのかは分かんないけどさ」
美嘉「少なくとも、蘭子ちゃんはそんな事抜きでアンタの力になりたいって思ってるよ」
美嘉「アンタの事、すごく心配してたんだから」
ブルーノ「……ああ、分かってる、心配を掛けた事は反省してるよ」
美嘉「だったら、ちゃんと蘭子ちゃんの事、見てあげてね?」
美嘉「蘭子ちゃんにとって、プロデューサーはアンタしかいないんだから」
美嘉「蘭子ちゃんのライバルとして……友達として、お願い」
美嘉「……なーんて★余計なお世話だったかな」
- 664 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:10:52.74 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「……いいや、君の言う通りだね」
ブルーノ「蘭子達を導いてあげられるのは、僕しかいない」
ブルーノ「だから絶対、連れて行ってみせるよ……トップアイドルのステージへ」
ブルーノ「そして……君やコナミにも勝つ」
美嘉「……うん、アタシも楽しみにしてる」
美嘉「それじゃ、トーナメントで当たった時はよろしくね★」
ブルーノ「ああ」
ブルーノ(悪いヤツでは無い、か……)
- 665 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:11:25.64 ID:xUoMk6sD0
-
…………
………
……
美穂「2人でこうやって話すの、久しぶりだね」
卯月「うん、最近は電話でも話せてなかったから……」
美穂「そうそう、2人とも事務所に配属されてから毎日のように電話してたよね」
美穂「それが、卯月ちゃんがブレイクしてから、中々時間が取れなくなって……」
卯月「う、うん……ごめんね」
美穂「あ、謝る事なんかないよ!忙しいのはアイドルとしていい事だし!」
美穂「それに……テレビで、卯月ちゃんが頑張ってる姿見てたら」
美穂「私も負けないように頑張らなきゃって、思えたから」
卯月「美穂ちゃん……」
- 666 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:12:09.86 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「……何だか、不思議な感じだなぁ」
卯月「えっ?」
美穂「最後に直接会ったのが、養成所に居た時で……お互い、まだアイドルの卵だったのに」
美穂「今日久しぶりに会った卯月ちゃんは、すっかり立派なアイドルになってた」
卯月「そ、そんな事ないよ!私なんてまだまだ未熟者で……」
卯月「事務所の皆にだって、助けてもらってばっかりだし……」
美穂「ううん……だって私、見てたから」
卯月「見てた……?」
美穂「卯月ちゃんの、DLCでのデュエル」
卯月「あ……」
- 667 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:13:13.10 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「拓海さんや晶葉ちゃんの対戦相手として、卯月ちゃんが出てきたとき、すっごく驚いたの」
美穂「2人ともすごく鍛えてもらって、デュエルの腕だって確かだったはずなのに……卯月ちゃんは、そんな2人に勝っちゃうんだもん」
美穂「それに、あの決勝戦のデュエル……勝ち負けを超えて、2人共すっごくキラキラしてた」
美穂「お客さん達が、2人のデュエルに夢中になって……私も、ずっと目が離せなかった」
美穂「卯月ちゃんが、私よりもずっと先に行っちゃったんだなぁって思って、少し寂しかったけど」
美穂「でも、とっても嬉しかったんだ……」
美穂「ずっと……ずっと、卯月ちゃんが頑張ってるのを隣で見てきたから」
卯月「…………!」
- 668 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:13:59.59 ID:xUoMk6sD0
-
美穂「だから、卯月ちゃん……」
美穂「本当に……本当に、おめでとう……」
美穂「えへへ……今更だけど、ようやく言えてよかった」
卯月「……うん、ありがとう、美穂ちゃん」
卯月「でも……今度は美穂ちゃんの番だよ」
美穂「えっ?」
- 669 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:14:34.63 ID:xUoMk6sD0
-
卯月「私だって、美穂ちゃんが一生懸命頑張ってきたのを、ずっと見てたから」
卯月「私にも出来たんだから、美穂ちゃんにだって絶対出来るよ!」
卯月「美穂ちゃんが立派なアイドルになるの、私ずっと待ってるから!」
卯月「……えへへ、私ももっと頑張らなきゃなんだけどね」
美穂「卯月ちゃん……」
ブルーノ「それなら、まずはこの仕事をしっかりこなして自信をつけないとね」
美穂「ひゃあっ!?」
卯月「み、美穂ちゃんのプロデューサーさん?」
- 670 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:15:07.05 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「あはは、びっくりした?」
美穂「も、もうっ!プロデューサーさんっ!」
ブルーノ「ごめんごめん、でもその調子なら、緊張は大分ほぐれたみたいだね」
ブルーノ「そろそろ時間だ、準備しようか」
美穂「は、はいっ!」
卯月「頑張って!ファイトっ!」
美穂「うんっ!」
美穂「それじゃ、プロデューサーさん!行ってきますっ!」
ブルーノ「うん、美穂らしくを忘れずにね」
美穂「はいっ!」
- 671 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:15:43.85 ID:xUoMk6sD0
-
卯月「…………」
ブルーノ「……卯月さん」
卯月「は、はい?」
ブルーノ「美穂に聞いたよ、養成所での事」
ブルーノ「君の存在は、美穂にとって大きな支えになっていたんだね」
卯月「……はい、私にとっても、美穂ちゃんは大切な友達です」
ブルーノ「……美穂はあの通り、自分に中々自信が持てない子だ」
ブルーノ「きっと、これからいくつもの壁にぶつかる」
ブルーノ「でもそんな時、君と頑張ってきた思い出が、美穂を支えてくれると思う」
ブルーノ「だから……これからも、美穂と支え合う関係で居てくれるとうれしい」
卯月「……は、はい!もちろんですっ!」
ブルーノ「うん、ありがとう」ニコッ
- 672 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:16:14.46 ID:xUoMk6sD0
-
…………
………
……
モバP「卯月、もうよかったのか?」
卯月「はいっ、そろそろ美穂ちゃんの出番みたいなので」
卯月「だから、その……美穂ちゃんの撮影、近くで見に行っちゃダメですか?」
モバP「フッ、同じアイドルを志してきた友達だもんな」
モバP「分かった、行ってこい」
モバP「でも、スタッフさんに迷惑かけないようにな」
卯月「はいっ!」
- 673 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:16:52.61 ID:xUoMk6sD0
-
モバP「…………」
ブルーノ「……あの」
モバP「あなたは、美穂さんの……」
ブルーノ「先ほどは美穂を助けて頂き、ありがとうございました」
ブルーノ「卯月さんにもご迷惑をお掛けして、何とお礼を言ったらいいか……」
モバP「い、いえ!こちらこそ……あの、良かったら名刺を……」
ブルーノ「ええ、喜んで」
モバP「……TG、プロダクション?」
モバP「もしかして……向井拓海さんや、池袋晶葉さんの?」
- 674 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:17:26.27 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「あはは、DLCでは僕達の完敗でした」
モバP「そんな事はない……紙一重の勝負だったと思ってます」
ブルーノ「いいえ、おかげで2人共、一から鍛えなおしだって張り切ってます」
ブルーノ「成長のきっかけをくれた卯月さんには、感謝の言葉のありません」
スタッフ「それじゃあ撮影に入っていきますねー」
スタッフ「笑顔でお願いしまーす」
美穂「は、はいっ!」
モバP「……美穂さん、これが初めての仕事らしいですね」
ブルーノ「え?」
- 675 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:18:40.46 ID:xUoMk6sD0
-
モバP「先ほど、美穂さんに聞いたんです」
モバP「事務所に在籍してからも、あなたからデュエルを教わっていたと」
ブルーノ「……ええ、美穂本人からの強い希望で、デュエルレッスン中心にして欲しい、と」
モバP「プロデュースに加えて、デュエルレッスンまで……同じプロデューサーとして、尊敬します」
ブルーノ「……いいえ、そんな事はありません」
モバP「?」
- 676 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:19:12.71 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「僕が教えてあげられるのは、デュエルしかありません」
ブルーノ「歌やダンスは、どうしても他のトレーナーにお願いするしかなくて……」
ブルーノ「ステージに立つ彼女達が裏でしている努力や苦労を考えれば、僕が彼女達にしてあげられる事は、あまりにも少ない」
ブルーノ「美穂だって、もっと僕が力になって自信をつけてあげられれば、もっと早くデビュー出来たのかもしれない……」
モバP「…………」
美穂「TGプロ代表、こ、小日向美穂ですっ!」
美穂「優勝目指して、がっ、頑張りまひゅ!」
スタッフ「もう1テイクいってみようか」
スタッフ「緊張しなくて大丈夫だからねー」
美穂「は、はひっ!?」
アハハハハ…
- 677 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:20:07.35 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「…………」
モバP「俺も、同じですよ」
ブルーノ「……同じ?」
モバP「俺には、あなたのようにデュエルを教えられる技術もありません」
モバP「最初の頃はろくにステージに立たせてやる事も出来ませんでした」
モバP「それが、信頼できるデュエルトレーナーに出会えて、卯月がDLCで優勝してくれて……」
モバP「それがきっかけで、ようやく皆にアイドルらしい仕事も取ってやれるようになってきました」
モバP「おかげで、今ではDAGPに参加する権利まで得る事が出来た……」
モバP「……でも同時に、俺自身が本当にアイツらの役に立っているか、不安になる事があるんです」
- 678 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:20:49.40 ID:xUoMk6sD0
-
モバP「……だけど、アイツらは変わらず俺についてきてくれてます」
モバP「その日あった事なんかを、嬉しそうに話してくれるんですよ」
モバP「レッスンでここがうまくいったとか、スタッフさんに褒められたとか……」
モバP「俺が不甲斐ないせいで、長い時間待たせたって言うのに……」
ブルーノ「……それはきっと、あなたが常に彼女達の一番近くにいたからです」
ブルーノ「あなたの存在自体が……彼女達にとって支えなんだと思います」
モバP「フッ……そう思ってくれてるのなら、プロデューサー冥利につきますね」
モバP「でもそれは、あなただって同じなはずです」
ブルーノ「えっ?」
- 679 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:21:28.61 ID:xUoMk6sD0
-
モバP「DLCが終わった後、卯月が言ってたんです」
モバP「拓海さんが、優勝してあなたに報いたいと言っていたと」
モバP「自分を見つけてくれたあなたに、恩を返したい……」
モバP「デュエルしている最中も、その想いが伝わってきたと……」
ブルーノ「拓海が……」
モバP「……あなたはちゃんと、アイドル達の支えになってます」
スタッフ「はい、小日向美穂さん!撮影終了です!」
スタッフ「いい絵が撮れたよ!お疲れ様!」
美穂「あ、ありがとうございましたっ!」
モバP「そうでなくちゃ、アイドルはあんな笑顔にはならない」
- 680 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:21:56.00 ID:xUoMk6sD0
-
ブルーノ「美穂……」
モバP「……女の子に夢を見せてあげたいと、この仕事を始めた時は思ってましたが」
モバP「夢を見せてもらってるのは、いつの間にか俺の方になっていました」
モバP「だからせめて……俺は、あいつらが安心して帰る場所でありたい」
モバP「どんな事があっても、あいつらの味方でありたいと思ってます」
モバP(そう、今度こそ……)
モバP「俺達プロデューサーにしか出来ない事ってのは、そんな事なのかもしれません」
ブルーノ「……ええ」
- 681 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:22:23.83 ID:xUoMk6sD0
-
…………
………
……
そして……
ちひろ「皆さん!DAGPの公式サイト、更新されたみたいです!」
ちひろ「トーナメント表が公表されてますよ!」
コナミ「!」
かな子「あぁ〜……とうとう出ちゃった……」
李衣菜「ウチはどのブロック?」
かな子「えっと……CGプロCGプロ……」
莉嘉「……あった!アタシ達、Dブロックだって!」
コナミ(ブルーノや美嘉のプロダクションとは完全に別のブロックになったな)
コナミ(当たるとしたら決勝トーナメントって事か……)
- 682 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:22:58.63 ID:xUoMk6sD0
-
李衣菜「そ、それで……」
かな子「私達の相手は……?」
ちひろ「……Trプロですね」
コナミ「Trプロ?」
ちひろ「……昨年あたりから力を付けてきているプロダクションです」
ちひろ「様々なタイプのアイドルが在籍していて、それぞれが自分にあった分野で幅広く活躍してますね」
ちひろ「"もはやアイドルは、歌やダンスだけではない"……」
ちひろ「"バラエティやドラマ、舞台など、アイドルが活躍できるフィールドは拡がり続けている"……」
ちひろ「そんな思想もあって、正統派から個性派まで、アイドルの層の厚さは業界の中でもトップクラスです」
ちひろ「デュエルモンスターズについても言わずもがな、かなり力を入れていると聞いてます」
- 683 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:23:31.18 ID:xUoMk6sD0
-
かな子「な、何だか強そう……大丈夫かな……」
李衣菜「……大丈夫、かな子!」
かな子「え?」
李衣菜「正直、私も不安が無いって言ったらウソになっちゃうけど」
李衣菜「今からみっちり鍛えてもらえば、何とかなるって!私も精一杯やるからさ!」
李衣菜「それにせっかく初めて3人で戦うんだもん、どうせなら楽しまなくっちゃ!」
かな子「李衣菜ちゃん……」
- 684 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:23:57.55 ID:xUoMk6sD0
-
莉嘉「うん!アタシもどっちかって言えば、楽しい方がいいなー☆」
李衣菜「あ、でも莉嘉はもうちょっと緊張感を持たないとねー」
莉嘉「えー!アタシだって本番はちゃんとやるもん!」
李衣菜「はいはい、頼りにしてる」
莉嘉「むー……」
コナミ「フッ……それじゃ腹も決まったところで、練習再開と行くか」
莉嘉「うんっ☆」
李衣菜「かな子、本番まで一緒に気合い入れていこう!」
李衣菜「本番で、デュエルを楽しめるように!」
かな子「…………!」
かな子「は、はい!頑張りましょう!」
- 685 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:24:27.39 ID:xUoMk6sD0
-
…………
………
……
一方・・・
Trプロダクション
「私達の対戦相手……決まった、みたい」
「CG、プロダクション、だって……」
「それって……し、島村、卯月ちゃんの?」
「うん……」
「おおう……こ、これ……結構、やばくないか……?」
「大丈夫、かな……?」
- 686 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:24:54.13 ID:xUoMk6sD0
-
「もうっ!2人とも何を弱気な事を言ってるんですか!」
「別に島村卯月さんと戦うって、決まった訳じゃないですよ!」
「あ……た、確かに、そうだな……」
「まっ、例え戦う事になったとしても、カワイイボクの敵じゃありませんけどね!」
「それにいいですか?相手が注目されているという事は!」
「つまり!倒してしまえば、今度はボク達に一気に注目が集まるという事です!」
「おおー……なるほど」
- 687 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:25:21.17 ID:xUoMk6sD0
-
「う、うん……ちゃんと、普段の力を、出せれば……大丈、夫……」
「あの子も、そう、言ってる……」
「何とかなる、かな……フヒ」
「このボクを1回戦でいきなり使っちゃうなんて、何てもったいない事をするのかと思ってましたけど」
「フフーン!これはボクのカワイさが、また証明されてしまいますね!」
- 688 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/02/15(水) 01:26:13.22 ID:xUoMk6sD0
-
今回はここまでとなります。
本SSもスタートから4年目を迎えてしまいました。
終わりが一向に見えてこない本SSではありますが
これからもまったりしぶとく更新していこうと思いますので
お暇な時にでも読んでいただければ幸いです。
ルール改正の某リークの真偽について最近話題となっておりましたが、
改正されたとしても多分しばらくマスタールール3で進めると思います。
ていうかラストデュエル書く頃にはマスタールール5とか6とかになってそう。
それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
新年一発目のスタートが大分遅くなってしまいましたが
今年もよろしくお願い致します。
アイドルマスターsideM、アニメ化おめでとうございます。
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 06:36:31.25 ID:gKpo3s9Wo
- 乙、Trの残り2人が気になるな
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 07:11:13.80 ID:rSjJ6vaSo
- おつおつ!更新うれしい…うれしい(ニチニチ)
テックジーナスプロは噴いた
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 12:19:38.12 ID:Elfm+kFpo
- 乙乙
Trプロ……一体カワイイ誰と142sなんだ……
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 18:24:38.62 ID:CDMT+ejWO
- 更新乙
未だに明らかにならない機体不安のマスター4
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 19:32:24.66 ID:y7vG5TIWo
- 担当キター!
乙です
- 694 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:39:26.77 ID:vk/6nCPF0
-
予選トーナメント1回戦 前日
コナミ「……よし、最終調整はこんなもんだろ」
かな子「で、出来た……!」
莉嘉「はぁ〜、頭使い過ぎてもうクタクタ〜……」
李衣菜「だけど……何とか形にはなったね」
コナミ「ああ、最初はどうなる事かと思ったけどな」
- 695 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:39:58.35 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「それじゃあ最後に、明日のオーダーを確認しとくか」
コナミ「まず、ファーストプレイヤーはかな子」
かな子「は、はいっ!」
コナミ「お前はフィールドも墓地も空の状態でのスタートだからな、基本的に目の前の手札に集中すればいい」
コナミ「でも余裕があれば、次の莉嘉のためにカードを残してやる事を忘れないようにな」
コナミ「俺と初めて会った時のタッグデュエル、あの時の気持ちを思い出せ」
コナミ「いいデュエル、期待してるぜ」
かな子「せ、精一杯、頑張りますっ!」
- 696 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:40:40.95 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「よし……次、セカンドプレイヤーは莉嘉」
莉嘉「はーい☆」
コナミ「お前の場合、かな子が残したカードをどうやって使っていくか」
コナミ「そして、李衣菜にどんなカードを残すか……前後の事を考えなくちゃいけない」
コナミ「ある意味、一番難しいポジションかもしれないな」
莉嘉「大丈夫大丈夫☆アタシに任せといて!」
莉嘉「明日、お姉ちゃんが応援に来てくれるんだ!いいトコ沢山見せちゃうもん☆」
コナミ「フッ、それは気合いを入れていかないとな」
コナミ「いつも通り、お前らしくやればいい、後ろには李衣菜もいるしな」
莉嘉「うんっ☆」
- 697 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:41:08.51 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「そして、ラストプレイヤーは李衣菜だな」
李衣菜「……はい!」
コナミ「お前はかな子と莉嘉が残したカードを有効に活用する事、それが一つ」
コナミ「そして、これは前の2人も同じだけど、今回は一人当たりのライフが4000しかない」
コナミ「気を抜けば一瞬でやられる事もあるだろう……特にお前の場合は、それがチームの敗北に直結する」
李衣菜「…………!」
コナミ「だからこそ、一つ一つの局面で落ち着いて丁寧にカードを切る事を忘れずにな」
コナミ「お前は最後の砦だ、頼りにしてるぞ」
李衣菜「はい……」
李衣菜「絶対に、守り切ります!」
コナミ「ああ」
- 698 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:41:36.59 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「……さて、仕上がりは今見てもらった通りだ」
コナミ「P、どうだ?」
モバP「……うん、いい感じだ、ありがとうコナミ」
モバP「そして、3人共よく頑張ったな」
モバP「かな子はレッスンに最後までよく付いてきてくれた」
モバP「莉嘉も、最初のデュエルの頃から大分腕を上げた」
モバP「そして李衣菜……」
モバP「……デッキ、ようやく完成したな」
- 699 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:42:42.10 ID:vk/6nCPF0
-
莉嘉「そうそう!ずっとコナミんと頑張ってきたもんね☆」
かな子「おめでとう、李衣菜ちゃん!」
李衣菜「へへ……大分長い道のりだったけどね」
李衣菜「ありがとうコナミさん、私のこだわりに、とことん付き合ってくれて」
コナミ「フッ……そういう事は、明日勝ってから言うんだな」
コナミ「見せてやろうぜ、俺たちが辿り着いた答えを」ニッ
李衣菜「もっちろん!明日はニューリーナのロックなデュエル、見せちゃいますよ!」
モバP「ふふ、新ユニット"ロッキングガール"……いよいよ始動だな」
- 700 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:43:13.58 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「ん?ロッキングガールって……」
李衣菜「あ……え、えっと……」
かな子「はぁ……」シュン…
莉嘉「むー……」ジトー
李衣菜「し、しょうがないじゃん!じゃんけんで決まったんだから!」
コナミ「結局まとまらなかったのかよ……」
モバP「はは、3人共なかなか譲らなくてな〜」
- 701 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:44:02.35 ID:vk/6nCPF0
-
かな子「メルティースイート……」
莉嘉「セクシー☆ギャルズ……」
李衣菜「……もー分かった!次までに、ちゃんと3人が納得する名前考えよう!」
李衣菜「それまでは、あくまで仮の名前って事にするから!」
莉嘉「絶対だよ!絶対!」
李衣菜「はいはい、分かったってば……」
モバP「ははは……さて、ちょっと話が逸れてしまったが……」
モバP「明日の予選トーナメント一回戦……それがこのユニットの初めての舞台となる」
モバP「特にかな子は、これがデビュー戦だな」
モバP「一度でも負けたら終わりのトーナメント戦……そのプレッシャーは、実際にステージに立った時に強く実感する事だろう」
3人「…………!」
- 702 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:44:36.90 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「でも、お前達にできる精一杯のデュエルをやれば、きっと見ている人にそれが伝わる」
モバP「卯月もそうだった……たった一人の戦いだったけど、最後には会場を一つにするデュエルをやってのけた」
モバP「今のお前達にも、その力はある……頼もしいデュエルトレーナーが付いてるからな」
モバP「だから、思いっきり楽しんで来い」
3人「「「はいっ!!」」」
モバP「よし!それじゃ明日に備えて、今日はゆっくり休んでくれ」
モバP「特に莉嘉、今日は寄り道とかしちゃダメだぞ」
莉嘉「えー!」
- 703 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:45:15.31 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「えーじゃありません!まっすぐ帰る事!」
モバP「かな子、莉嘉が寄り道しないように見ててやってくれ」
莉嘉「かな子ちゃん〜」
かな子「ふふ、莉嘉ちゃん、今日は早めにおうちに帰ろっか」
莉嘉「ぶー……」
かな子「プロデューサーさん、コナミさん、明日はよろしくお願いします!」
モバP「うん……あ、そうだ、李衣菜!」
李衣菜「えっ?」
- 704 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:45:49.87 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「ちょっとだけ話したい事があるんだ、この後少しだけ残っててくれないか?」
かな子「李衣菜ちゃんだけ、ですか?」
莉嘉「Pくん、アタシ達は?」
モバP「あー……これは李衣菜と2人で話したい事なんだ」
モバP「コナミ、悪いけどお前もしばらく外してくれないか?」
コナミ「……ああ、分かった」
モバP「そんな大した話じゃない、すぐ終わるから」
李衣菜「は、はぁ……」
- 705 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:46:24.49 ID:vk/6nCPF0
-
…………
………
……
李衣菜「プロデューサーさん、話って……」
モバP「ああ、お前には聞いておきたい事があったんでな」
李衣菜「もしかして、リーダーの事……ですか?」
モバP「ふふ、流石に気付いてるか」
モバP「……どうだ、ここまでリーダーやってみた感想は」
李衣菜「感想、ですか……」
李衣菜「…………」
- 706 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:46:53.17 ID:vk/6nCPF0
-
李衣菜「……正直、あんまりうまく行きませんでした」
李衣菜「最初の方とか、しっかりしなきゃって思ってカリカリしちゃって」
モバP「そうか……でも、レッスンでは2人を励ましたり出来てたじゃないか」
李衣菜「ううん、逆に言えば、それくらいの事しか出来てなかったです」
李衣菜「自分の事でいっぱいいっぱいで、かな子や莉嘉の事を見てる暇なんてありませんでした」
モバP「…………」
李衣菜「コナミさんが教えてくれたんです、リーダーは仲間の想いを背負わなくちゃいけないんだって」
李衣菜「もちろん、明日はそのつもりで戦います」
李衣菜「でも、正直不安です……リーダーとして、本当にこのままでいいのかなって」
- 707 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:48:16.65 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「……なるほど」
モバP「今回はあえて俺から何も指示せずに李衣菜に任せてた……うまく行かなかったところもあるかもな」
モバP「……李衣菜、どうして俺がお前をリーダーに指名したと思う?」
李衣菜「え?それは、やっぱり……」
李衣菜「かな子はアイドルになりたてだし、莉嘉はウチの中でも最年少だし……」
李衣菜「だから、消去法で私なのかなって」
- 708 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:50:33.77 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「ああ、確かにそういう理由もある」
モバP「でも、それだけが理由だったら、俺はきっと卯月をユニットに入れてリーダーにしてた」
李衣菜「それじゃあ、他にどんな理由が……」
モバP「……李衣菜、お前のアイドルの道は、決して順調なものじゃなかったよな」
李衣菜「えっ?」
モバP「初めてお前が事務所に来た時の事、覚えてるか?」
モバP「ロックなアイドルがやりたいんだって駄々をこねて、よく俺を困らせたよな」
李衣菜「う……」
- 709 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:51:18.60 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「それから……夏樹が居なくなってしまった時、お前は落ち込んでしまって、しばらくレッスンにも顔を出さない事もあった」
李衣菜「あ、あれはやっぱり、突然の事だったから……」
モバP「デュエルを覚えるのだってお前が1番苦労したと思う」
モバP「自分のこだわりを優先しすぎて、勝てるデュエルを逃して叱られたこともあったな」
李衣菜「……思えば、いろいろ迷惑かけちゃってましたね、私」
モバP「そう、お前はこれまでいろんなところで躓いてきた」
モバP「……でも、お前はアイドルを続けてる」
李衣菜「えっ?」
- 710 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:55:50.43 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「失敗したり、間違ったとしても、お前はそれを認めて……受け止めて来たんだ」
モバP「そして、その中で拾ってきたものだってあるハズだ」
モバP「それがお前を、少しずつではあるけど、ちゃんと成長させてきた」
李衣菜「成長、してますかね?私……」
モバP「ああ、間違った過去をしっかり見つめて、一歩一歩進む……それは、お前にしかない強さだと俺は思ってる」
李衣菜「私にしか無い、強さ……」
- 711 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 01:58:18.99 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「そうだ、でもかな子や莉嘉には、かえりみる過去ってやつがまだ無い」
モバP「だから、そんな2人がどこかで躓いてしまった時、寄り添ってやれるのは李衣菜しかいないと思った」
モバP「俺がお前に求めているのは、そういう事なんだよ」
李衣菜「2人に、寄り添う事……」
モバP「……お前は、2人をまとめられなかったって言ってたけどな」
モバP「何も2人の上に立つ事がリーダーの仕事とは限らない」
モバP「これまでと同じだ……間違いながら見つけていけばいい、お前なりの答えを」
- 712 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:05:53.89 ID:vk/6nCPF0
-
モバP「明日はお前の成長を見せてやろう、今のお前を一番見てもらいたいヤツにな」
李衣菜「え、それって……」
モバP「コナミに聞いたんだ……夏樹に会ったんだろ?」
モバP「アイツを責めずに、アイツが進んだ道を認める事が出来た」
モバP「……それも、お前が成長した証だ」
李衣菜「プロデューサーさん……」
モバP「……さて、話はおしまいだ、気を付けて帰れよ」
- 713 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:10:14.71 ID:vk/6nCPF0
- …………
………
……
李衣菜(私がリーダーとしてやるべき事……)
李衣菜(2人に寄り添う事、かぁ……)
かな子「あ、李衣菜ちゃんっ!」
李衣菜「あれ、かな子……」
かな子「どんな話だったのか気になって待ってたんだ、それで……」
李衣菜「あー、えっと……明日の事で、いろいろ確認したかったんだって」
莉嘉「……ホントに?」
- 714 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:14:05.77 ID:vk/6nCPF0
-
李衣菜「莉嘉?そんな不安そうな顔して、どうしちゃったの?」
莉嘉「アタシ、李衣菜ちゃんの事、いっぱい困らせてたから……」
莉嘉「アタシのせいで、怒られちゃったのかなって……」
李衣菜「莉嘉……」
李衣菜「……ふふっ」
莉嘉「李衣菜ちゃん?」
かな子「どうしたの?」
李衣菜「ううん、何だかんだで莉嘉はいい子だな〜って思ってさ」
莉嘉「……へ?」
- 715 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:17:17.03 ID:vk/6nCPF0
-
李衣菜「何でもないっ!莉嘉は莉嘉らしく、頑張ればいいって事!」
李衣菜「リーダーの私も、もっともっと頑張るからさ」
李衣菜「だから2人共……」
李衣菜「……明日、絶対勝とうね」
かな子「李衣菜ちゃん……!うん、頑張ろう!」
莉嘉「も、もち!李衣菜ちゃんの出番奪っちゃう位にやっちゃうから!」
李衣菜「へへ……よしっ!景気づけに、これからカラオケでも行っちゃおうか!」
莉嘉「ホント!?やったー!」
かな子「えっ、でもプロデューサーさんが今日は早く帰るようにって……」
李衣菜「へへ、ちょっとだけなら大丈夫!」
李衣菜「勝ったら私達ステージで歌うんだからさ、ちょっとだけそっちも練習しとこうよ!」
- 716 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:22:27.70 ID:vk/6nCPF0
- …………
………
……
モバP「…………」
コナミ「よう、話は終わったのか?」
モバP「ん……ああ、今帰らせたとこだよ」
モバP「いきなりリーダーに任命して、李衣菜が不安になってないかと思ってさ」
モバP「でも、ちゃんとリーダーとしての自覚を持ってくれててよかった」
コナミ「そうか……」
モバP「フッ、デュエルを教えてやれない分、俺も出来る事をやらないとな」
モバP「お前と卯月が繋げてくれたチャンスを、無駄にしないように」
- 717 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:28:20.07 ID:vk/6nCPF0
-
コナミ「逆に、アンタにしか出来ない事だってある」
コナミ「アイツらと一緒に居た時間は、アンタの方が長い」
コナミ「アンタにしか、アイツらに届けられない言葉がある」
モバP「ああ、そうだな……」
モバP「……明日は、いよいよ初戦だ」
コナミ「通常よりもライフが少ないし、プレイヤーが次々に入れ替わる変則ルール……」
コナミ「いつもとは勝手が違う所が多すぎる……正直、何が起きてもおかしくはない」
コナミ「だが、どんな状況であったとしても、最後までチームの支えになるのは……」
モバP「リーダーの存在、か……」
コナミ「ああ……」
コナミ「明日のデュエル、李衣菜がキーになるのは確かだな」
- 718 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/03/22(水) 02:28:51.08 ID:vk/6nCPF0
-
短いですが今回はここまでです。
連休使ってどんどん書こうと思ってたんですが中々進まない……毎度毎度遅くなってしまい申し訳ないです。
とうとう新ルールについて公式から発表され、
OCG界ではマスタールール4への移行が進められています。
本SSの今後のデュエル描写についてですが、
先のアナウンス通り、当分は今のマスタールール3で進め、様子を見たいと思います。
せっかくの新ルールと新カードなので、頃合いを見てルール変更したいとは思っていますが
今後のカードプール次第では、最後までマスタールール3で行く事も考えるかもしれません。
その時は、新しいカードもマスタールール3で使える範囲で出していく形になると思います。
既存のカテゴリのリンクモンスターを出してくれるといいのですが……
それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
ネプチューン禁止はちょっとやりすぎなんじゃないですかね……
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 04:45:15.85 ID:neTzLY8HO
- 乙乙
ネプチューンは結構便利だったから残念だったね…
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 06:55:47.87 ID:U8pVGwgLo
- 乙乙
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 08:23:37.40 ID:HeqSduNIO
- 更新乙です。
グランプリ中はマスタールール3のままでいいんじゃないですかね。
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 19:01:42.66 ID:1Rt0kn4T0
- まとめから来て追い付いた……乙です!
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 06:09:55.93 ID:NZjIkUJPO
- 保守。
来週からついにヴレインズ放送開始ですな
- 724 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/05/17(水) 08:20:05.81 ID:NvjE8IQG0
- 前回の更新からかなり時間が経ってしまったので生存報告だけ……
何とか頑張って今週末には続きを投下出来ればと思っております。
よろしくお願い致します。
楓さん、6代目シンデレラガールおめでとうございます。
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 18:19:09.86 ID:zlO3xdSJO
- 保守。
主はハノイの騎士にハッキングを食らったのかな?
- 726 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/07/18(火) 10:37:34.98 ID:NOSbYoCW0
- 大変ご無沙汰しております。
割と笑えないレベルで間が空いてしまい申し訳ありません。
副業で多忙だった事もあるのですが、
しばらく期間が開いたら何でもない会話ですら
びっくりするほど書けなくなってました……
やっぱり、継続って大事なんやなって
とりあえず、目途が立ってないのに投下予告するのはやめようと思います。
これもう完結までにアイマスや遊戯王というコンテンツ自体が
残ってるかどうかすらも怪しくなってきたゾ……
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 13:24:38.76 ID:BiUfk8U0o
- 乙
ゆっくりでいいよー
- 728 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 02:58:24.69 ID:R6ilBG+e0
-
・
・
・
・
・
『お、お嬢様……』
『どうか、過ちを正す勇気を……』
『ご自分の正義と、信念を、貫い、て……!』
…………?
ここは、どこだ?
- 729 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 02:59:03.10 ID:R6ilBG+e0
-
『しっかりして、ミゾグチ!』
『……ああ、そんな!どうして、私なんかのために……!』
あれは、シェリー……?
俺は、何を見ているんだ……
『残念です、シェリー』
『愛と情に心を縛られ過ぎた人間もまた、新たな未来にはふさわしくありません』
『ゾーン……!』
ゾーン?
ここは……アーククレイドル?
- 730 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 02:59:50.78 ID:R6ilBG+e0
-
『あなたが、コナミを処分できないと言うならば、一緒に消えてもらうほかないでしょう』
『ゾーン、君が手を下すまでもない……私がやろう』
『……いいえ、アポリア、これは友人としての礼儀なのです』
『彼女は、私にできた久しぶりの友人でした……そう、本当の人間の……』
『だから、せめて私の手で、最後は安らかに眠らせてあげたいのです』
違う……ゾーンは俺や遊星と戦って……
『……コナミ、お願い!』
『これが、私の最後のお願いよ……』
……でも、何だこの感覚は?
この既視感は……
- 731 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:00:19.93 ID:R6ilBG+e0
-
『私に、あなたの力を貸してちょうだい!』
『私と一緒に、戦って……! 』
俺は、確かにここに……!
『コナミ……!』
シェリー!!
「コナミん!」
- 732 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:01:17.99 ID:R6ilBG+e0
-
コナミ「未、央……?」
未央「も〜、やっと起きた〜」
未央「大丈夫?すっごいうなされてたよ?」
コナミ「……っ、もう朝か」
未央「もう朝か……じゃないってば!今日はいよいよDAGP予選の1回戦でしょ!」
未央「コナミんは一応事務所スタッフなんだから、プロデューサーと一緒に会場行かなきゃ!」
コナミ「ああ、そうだったな……」
未央「ていうかコナミん!せっかく起こしに来てあげてるのに、毎度毎度その態度はなんなのさ!」
未央「現役アイドルが朝起こしに来るなんて、男の子なら一度は夢見るシチュエーションだよ!?」
未央「コナミんはもうちょっと、自分の置かれてる環境をありがたがるべき!」
コナミ「悪かったよ、支度するからちょっと待ってろ」
未央「むぅ〜……」
- 733 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:01:51.65 ID:R6ilBG+e0
-
コナミ(それにしても、今の夢……)
コナミ(俺はどうしてシェリーとアーククレイドルに……)
未央「……ねぇ、コナミん」
コナミ「ん、何だ?」
未央「……シェリーって、誰?」
コナミ「っ!?」ビクッ
- 734 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:02:24.99 ID:R6ilBG+e0
-
未央「あー、えっと……その、盗み聞きなんてするつもりなかったんだけどさ」
未央「うわ言で、その名前を呟いてたから」
未央「コナミんの、大切な人だったのかなって……」
コナミ「…………」
未央「ご、ごめん!やっぱり今の無し!」
未央「その……無神経、だったよね」
コナミ「……気にするな、元の世界でのデュエル仲間ってとこだ」
コナミ「そいつが、たまたま夢に出てきただけだ」
未央「そ、そっか……」
- 735 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:03:11.60 ID:R6ilBG+e0
-
コナミ(そうだ……俺は確かに、アイツとは何度もデュエルした)
コナミ(でも、俺が一緒にゾーンと戦ったのは遊星だった……)
コナミ(今のビジョンは……)
未央「…………」
コナミ「……なんだよその顔は、別に気にしてないって言ってるだろ」
未央「だって……うなされてる時のコナミん、辛そうだったから」
未央「心配するじゃん……」
- 736 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:04:07.42 ID:R6ilBG+e0
-
コナミ「そんな深刻になるなって、ちょっと悪い夢見てただけだ」
未央「でも、その夢はコナミんの世界の夢……なんでしょ?」
コナミ「別にそうだとしても、お前が落ち込む事ないだろ」
コナミ「お前は、お前のするべき事だけ見てればいい」
コナミ「俺も、俺の問題は自分でなんとかする……お前が気に病む事なんて何も無いって」
未央「コナミん……」
コナミ「ま、心配掛けちまって悪かったな……でも、俺は本当に平気だ」
未央「本当に?」
コナミ「ああ、本当だ」
- 737 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:05:10.29 ID:R6ilBG+e0
-
未央「……分かった、コナミんがそこまで言うならもう何も言わないよ」
コナミ「うん、それでいいさ」
未央「……はいっ!それじゃあ早く支度して!皆待ってるんだから!」
コナミ「お、おう、切り替え早いな」
未央「あったりまえじゃん!今日は気合い入れてリーナ達応援しなきゃなんだから!」
未央「先に行ってて待ってるから、早く来てね!」
コナミ「分かってるって、そんな急かすなよ」
未央「それから!」
コナミ「ああ?まだ何かあんのか」
未央「……それから」
コナミ「?」
- 738 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:05:40.73 ID:R6ilBG+e0
-
未央「コナミんの抱えてる事、私達にはどうしようもできないかもしれないけど……」
未央「私達、コナミんの味方だからね」
コナミ「未央……」
未央「……なーんつって!どう?今のちょっとキュンってした?」
コナミ「……そういうのはP相手にやりな」
未央「むぅー、なにそれー!」
コナミ「フッ、いいから早く行けって」
コナミ「……ありがとうな」
未央「えへへ……」
未央「……それじゃ、待ってるね」
コナミ「ああ、すぐ行く」
- 739 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:06:12.46 ID:R6ilBG+e0
-
コナミ「…………」
私に、あなたの力を貸してちょうだい!
私と一緒に、戦って……!
コナミ(度々俺の脳裏をよぎる、謎のビジョン……)
コナミ(……ブルーノに一度話してみるか)
- 740 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:06:45.03 ID:R6ilBG+e0
-
…………
………
……
DAGP予選会場
MC「デュエルモンスターズファン……そして、アイドルファンの皆様!大変お待たせいたしました!」
MC「最強のプロダクションを決める、年に一度の戦いの火蓋が切って落とされる……!」
MC「デュエルライブ・オールスターカーニバル!いよいよ開幕だぁ――――!!」
ワアアアアアアアアアアアア……!!
MC「今年も激戦を飾るに相応しい、名だたるプロダクションがエントリーされているぞ!」
MC「予選トーナメント1回戦は、ユニット同士でのチーム戦!」
MC「果たしてどのプロダクションが2回戦へ名乗りをあげるのか!?」
MC「間もなく、予選トーナメントDブロック1回戦のスタートだ――――――!」
- 741 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2017/08/19(土) 03:07:33.77 ID:R6ilBG+e0
-
美嘉「相変わらず、すごい盛り上がりだねー★」
裕子「ほんとですね、予選とは思えない位……」
裕子「でもよかったんですか?レッスンほったらかして会場の下見なんて……」
美嘉「トレーナーさんにはマネちゃんから連絡入れてもらってるから大丈夫★」
美嘉「やれる事は何でもやっとかないとね……今年こそは、皆で決勝トーナメント行くんだから!」
美嘉「それにユッコだって、李衣菜ちゃんがどんなデュエルするのか気になるでしょ?」
裕子「そ、それはもちろん!私と李衣菜ちゃんはお互いに認め合ったライバルですからね!」
美嘉「ふふっ、ならしっかり目に焼き付けとかなきゃ」
美嘉「ま、かく言うアタシも、かわいい妹の晴れ舞台をしっかり応援してあげなきゃなんだけどね」
裕子「あ!莉嘉ちゃん、でしたっけ?」
美嘉「うん、アタシに言わせればまだまだだけど、結構面白いデュエルするんだ」
裕子「面白いデュエルですか……何だか楽しみになってきました!」
美嘉「ひょっとしたら、後々当たる相手になるかもしれないからね」
美嘉「……今日の所は、お手並み拝見、かな★」
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