【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】

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307 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/13(日) 01:12:16.92 ID:Btzjajgg0
寒村===================
〜深夜〜 仮設病院

・・・

永琳「リオレイアの毒による眼球損傷への薬ね…丁度ストックがあるわ、持ってきなさい」

鈴仙「ありがとうございます、あとこれが、頼まれてた向こうの毒生成物の毒三種、フロギィとドスフロギィにギィギ
そしてギィギ自体です、残念ながら成体には未だ出会ってませんが、幼体よりも強力な毒であることは確実でしょう」

永琳「ありがとう、これで色々研究が進むわ」

鈴仙「あとはお土産ですね、向こうのお酒とデルクスのキモです」

永琳「ありがと、じゃあ今日はお風呂で一杯といきましょうか」

鈴仙「はい、喜んで…そうそう、明朝出発なのでお手柔らかに」

永琳「そう…また今度ゆっくり時間作りなさい、輝夜も寂しがってたわよ?」
308 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/13(日) 01:27:11.54 ID:Btzjajgg0
寒村==================
同時刻 〜食堂〜

霊夢の穴の分誰か一人埋める事となった、が、特に誰かとは指定されなかった
つまり朝までに誰か見繕う必要がある

八重(とはいえ結構チーム組んでたりするなぁ…ダメならダメで良いとは言ってたけど…はてさて
ん?実力者が一人で、チャンス!)

幽香「…あら、どちら様?」

八重「八重って名前だよ、よろしく、さっそく本題だけど海村に行くつもりはない?」

幽香「…どうして?」

八重「ちょっと負傷者が出ちゃってね、穴埋めしてくれると嬉しいんだけど」

緑髪の少女は表情を曇らせ考え込む

幽香「良いわ、この一杯飲んだらアオイに伝えてくる」

八重「ありがと、じゃ、明朝に迎えに行きますよ、荷物は後で送るから心配しないで、部屋は…」

幽香「あら?もう確保してあったはずだけど?」

八重「え?」
309 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/13(日) 01:52:48.59 ID:Btzjajgg0
・・・

八重「そう、要請で一旦戻ってきたのね」

幽香「厄介なトカゲにコケにされたから、ちょっと武者修行をね」

八重「しかしその相手がアオイが相手とか考えたくないなぁ…」

幽香「…確かに底抜けた強さは持ってるわね、おかげで随分腕は上がったと思うけど」

八重「で、最終的にどこまで腕を上げる心算だったの?」

クスリと笑いながらこう応える

幽香「勝てるまで…かしら?」

八重「気の長い話ね」(姉よりずっと弱いけど傾世元禳に類する力もあるし…
最も姉は禁鞭に加え天候操作の力もあるから始末に負えないんだけどね)

幽香「そうね、このままじゃ霊夢がおばあちゃんになっちゃうし、そろそろ顔も見たいわ」

八重「・・・そっか、きっと、絶対喜ぶよ」

幽香「ふふ…丁度杯も空いたし行ってくるわ、明日はよろしくね?」

八重「飛行機だけど大船に乗ったつもりで期待してて」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 18:14:48.17 ID:8fJRm30XO
おかえり
311 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 06:45:37.52 ID:ku1vpYll0
>>310
ただいまです、おまたせしました
==================
〜翌朝〜

幽香「へぇ?なかなかスマートじゃない」

ちょっとした草原にエンジンを二基積んだ白銀の小型機が止まっている
朝日と周りの霜に輝き、暖機運転も終わりいつでも飛び出せる状態だ

八重「ありがと、じゃあ乗って〜文字通り一っ飛びでたどり着くからね
あと、操縦桿その他は触らないように!私が運転するからね」

幽香「わかったわ」

八重「旅客機と違って窮屈なうえ飲み物とか気の効いたものはないけどまぁ我慢して」

フワリと飛び上がり、座席に座る

幽香「ん・・・ほんと窮屈ね」

八重(お尻が大きいって言ったら怒られそうだし黙っておこう…)

鈴仙「私は引き続き後部座席に乗るわ、よろしくね」

八重「うん、じゃ、シートベルト締めて、いっくよ〜」

数百mの距離を駆け上がり飛び立つ、その後の急加速に幽香が面食らったのは言うまでもない
312 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 06:58:11.47 ID:ku1vpYll0
幽香「まったく、胸に石抱いたみたいよ」

八重「ごめんなさいね、私の取り柄ってこれくらいしか無いからつい」

鈴仙(最初よりは…マシかな)

幽香「まぁこの貴重な体験に免じて許してあげるわ、雪山がもう遥か向こう、この速さはそう味わえないし」

高度3000mを飛翔中、九七式に比べだいぶ低いのは追いつかれる心配がないという自信の裏付けである

八重「…」

幽香「どうしたのよ?」

八重「3時方向…右手側、見える?」

鈴仙「ええ、知らない竜が居るわ」

八重「距離もあるうえ追いつかれる事は無い…か」

幽香「ど、どこよ?!」

八重「足元に双眼鏡は無い?」

幽香「この眼鏡みたいなやつね・・・・・・あ、見つけたわ」

八重「今度機会があったらじっくり見物しましょ、今は海村までいくわよ!」

その竜は程なくして遠ざかる、この世界は本当に色々な生物が居ると改めて認識させられた
313 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:11:40.21 ID:ku1vpYll0
その後何事もなく海村に到着
着陸予定地付近に一人の少女が立っていた

霊夢「待ってたわよ…って幽香!」

幽香「!!」

彼女の目に飛び込んだのは愛する者が眼帯をしている姿
眼の付近が内出血を起こし、軽い怪我とは言い難い

霊夢「〜〜…恥ずかしい所見られちゃったわね」

幽香「・・・」

無表情を装うが内心とても動揺している幽香

鈴仙「感動の再会は解るけど、ちょっと霊夢を借りるわ」

ポーチから点眼薬を出し、霊夢の目に投与する

鈴仙「あとは、この丸薬を1日昼晩に3錠、ちょっと大きいけど噛み砕いちゃ駄目ね…
じゃあ私は今後の計画の打ち合わせがあるから行くわね」

霊夢「ありがと…まぁ積もる話もあるし、部屋行きましょうか」

幽香「そうね…でも、生きててくれて良かったわ…本当に」

ちゅっ  くちゅんちゅ…ちゅる…

八重(おーおー、見せつけちゃってまぁ…///)
314 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:28:56.97 ID:ku1vpYll0
霊夢「ふー、やっぱり暑い」

幽香「ええ」

部屋に着くなりお互い服を脱ぎだす

霊夢「そうそう、今朝伝達されたことなんだけど、この村内と一部の海岸以外、服を着用するようにだって」

幽香「あら?それはどうして?」

霊夢「なんでも飛行船の積極運用が他の集落で取り入れられたらしくって要は覗き防止の為ね」

幽香「ふぅん、ま、敷地内から出なければ良いんでしょう?なら問題ないわ、で、これからどうするの?」

霊夢「治るまで村の中に居るわよ、今日は釣りの予定かしらね、幽香は?」

幽香「ひまわりちゃんとの戦いで武器の調整をしてるから来るまで狩りはお預けね、久々に水入らずで楽しみましょうか♪」


てゐ「…むぅ」

鈴仙「まぁ、今日くらいは譲ってあげなさいよ、それより寝ておかないと夜の狩りで身体持たないわよ?」

てゐ「はいはい、こういう時薬って便利だと実感するよ」
315 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:45:39.73 ID:ku1vpYll0
・・・

霊夢「そうそう、武器の調整と言えば…」

幽香「ええ」

霊夢「今度私の武器も新調しようと思ってね、今回の件で威力不足を感じたし」

幽香「そうそう、どんな相手だったのよ?」

霊夢「リオレイアだったかな?硬さも体力も今までの奴とはケタ違いだったわ」

幽香「そう…良い判断よ」

霊夢「とは言っても制御の問題で少ししかパワーアップできなかったけど、じっくり鍛えるしかないのよね」

バシャッ!!

霊夢「お、ドスハリマグロかしら?すぐ冷やすべきだって聞いたから届けてくるわ!」

幽香「ええ、転ばないようにね」
316 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:59:21.87 ID:ku1vpYll0
ミア「やっ」

幽香「貴女…か」

霊夢が離れるタイミングを計ったように出てきた、幽香だけに用があるようだ

ミア「怒ってるかにゃ」

幽香「少し…ね、貴方達の力ならああなる前に止められたでしょ?」

ミア「・・・・まぁにゃ」

幽香「そう………私は怖いわ、これだけ恐れるのはこの世に生を受けて初めてかもしれない
ひまわりちゃんと対峙し、敗北した時でもここまで怖いと思わなかった
それと同時にこうして霊夢と釣りをしてる時間が幸せ、どうしちゃったのかしらね?」

ミア「ん…」

・・・

幽香「吐き出したらちょっとすっきりしたわ、今回は完治に免じて許すわ」

ミア「ありがとにゃ、じゃ、この辺で」

幽香「…貴女も中々いい友人ね、魅力的だわ」

ミア「…ん、またにゃ」
317 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/26(土) 06:50:51.17 ID:D3i/EJNl0
・・・
〜食堂付近〜

霊夢「あら、ミアじゃない」

ミア「にゃ、例の件で報告しようと思ってにゃ」

霊夢「武器のこと?」

ミア「そっちじゃないにゃ、スペカみたいなものを作成できるスペースは無いかって事でようやく目処がたったからにゃ」

霊夢「!それ本当!?」

ミア「ニャ、とはいえ土地整備まで時間はかかるし博霊神社みたいな気脈があるかどうかもわからにゃいけど
とある件で領有地が広がってにゃ、見たことない仲間も増えるにゃ」

霊夢「へぇ・・・」

ミア「あと、この件はもし霊夢が見てダメにゃらこれまでだから、あまり言わないでほしいニャ」

霊夢「わかったわ」

ミア「じゃあ今のところそれだけにゃ、お大事に」

霊夢「ありがとうね」
318 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:11:17.98 ID:WJxF4mB50
〜釣り場への道〜

霊夢「…ん?」

ふと見れば見慣れない娘が二人、寄り添っている、一人は私くらい、もう一人はチルノ位の大きさだ
身長のある方はてゐ位の実力がありそうだけれど、もう一人の実力が測れない
一つ言えるのは万全の状態でも勝てないと言う事だけ

???「…と、いうことで教練所における不満点を挙げてください」

??「ん〜、やっぱり頑丈な土地が良いな、私の主砲でも耐えそうな…」

???「無いです、そもそもゴーイチなんて使ったら訓練になりません」

??「冗談だよ〜、候補はここにこことここだよね?機密の点から言っても…」

どうやらこの周辺に本格的な訓練所のようなものを立てるようだ
ただ、その様子は暖かく、見てるこっちまで居心地が良くなってくる

霊夢(私も幽香やてゐとあんな感じでいられたら…)

ふと、足が止まってるのに気が付き、足早にその場を去る
319 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:21:15.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「お待たせ!」

幽香に小走りで駆け寄る霊夢

幽香「あらあら、迷っちゃったのかしら?」

霊夢「ちょっとね、あ、軽くつまめるもの持ってきたわよ」

幽香「気が利くじゃない、じゃ、手を拭いて…っと」

霊夢は竿を構えず、幽香の隣に座る
身動きが取れないほど完全に密着した

幽香「あら、甘えん坊さんね」

霊夢「んふふ♪」ぎゅっ

腰の辺りに手をやる

幽香「〜〜〜〜…貴女だけよ?私に対してこんなことを許すのは」

霊夢「…ありがと」

見様見真似だけどこんな感じであの雰囲気みたいのが出せたはず
その後釣りの方はさっぱりだったけど幸せな時間を過ごせた
320 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:38:09.29 ID:WJxF4mB50
いい加減日も落ちたので食堂に戻る
そこには地団太を踏んだ天子の姿があった

天子「むぅ!!やっぱりくやしぃ〜っ!!」

橙「良い所迄行きましたよね〜」

感情が収まるまで待つのも時間が勿体ないので
同行者の藍に事の詳細を聞いてみた

藍「ん、何、ラギアクルスが内陸部、ことモガの森まで押し寄せたと聞いてな
捲土重来を期したのだがまんまと逃げられてしまったよ」

そこに小町が割り込む

小町「あたいも衣玖と交代で行ったんだけどすっごくてねぇ!
大放電っていうの?アレを陸上でも使ってきて防具がコゲちまったよ!
な、おごるからさ、あっちであたいの話聞いとくれよ!!」

霊夢「まぁ…おごってくれるならいいわよ?あ、そういえばマグロは釣って来たからお酒の方お願いね」

小町「お!いい肴だねぇ、狩りに行くと正直釣ってられないからね」

幽香(ふぅん…藍もまた…)
321 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:59:46.01 ID:WJxF4mB50
少し離れた海上コテージで食事をとる、ランタンが夜の海に映え、なかなか洒落ている

小町「いや、実のところさ、橙に藍はまだ本調子じゃなくてね
橙はともかく藍は目に見えてキレが無くなってて
完全に守勢に回ってたね、今回逃がしたのも責任感じてるんじゃないかい?」

天子「ふん、責任なんて感じることないわ
単に私をてこずらせた相手、引き際の知恵位は回るって事でしょ」

後ろから天子が介入してきた

小町「…へぇ、気付いてたのかい?」

天子「まぁね、でもこのまま落ち込んでたらいつまで経っても狩れやしないわ
ましてやもっと強力な相手も確認されてる以上、あの程度の相手撃退で妥協しちゃいけないのよ」

霊夢「あの地団太も、貴女なりに藍を気遣っての事なのね」

小町「天子、あんたもだいぶ丸くなったねぇ」

天子「…もう!つまらない事話したわ!その大量の刺身、貴方達だけじゃ食べきれないでしょ?手伝ってあげるわ!」

と言いつつ食堂に消え、御櫃とお椀を抱え戻ってきた
更に橙も小皿と醤油を抱え、やってきた

幽香(藍も今は一人になりたいわよねぇ…それはそうと、だいぶ天子にも懐いてる様ね)

天子「海苔と山葵があれば文句なしだけど…仕方ないわね」

橙「兵器娘に頼んでみますか?この醤油をはじめ結構取り寄せてくれるみたいですよ」

霊夢「へぇ…私も何か頼んでみようかしら?」

幽香「あら?まだ霊夢に満足出来ないものがあったの?」

霊夢「そりゃあるわよ、饅頭とかお団子とか羊羹…やだ、食べたくなっちゃった」

一同、笑い声をあげる
322 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 01:21:31.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「それはそうと、やっぱり陸でも厄介かしら?ラギアクルスは」

小町「そうさねぇ、放電とかは厄介だけど
海中に比べたら隙だらけだし逃げるのも容易だね
放電は厄介だけどリオレイアに比べて弱いと思うね」

橙「ただ突進は注意ですね、水で摩擦を少なくして猛スビードで突っ込んできた際には
私の部下の鬼でも腕が折れます」

天子「直線状に居なければ良いのよ、あ、そうそう、陸上だと落とし穴は有効ね
陸上に居る時が攻撃チャンスなのは間違いないわ
・・・このマグロ、脂身少ないわね、山葵はそれほど使わなくてもよさそうだわ」

小町「霊夢みたいに遠距離だと優位にいけそうだね、空も飛べないから
ある程度の高度なら一方的に狩れるね」

幽香「でもリオレイアが居るって事はリオレウスも居るんでしょう?」

小町「あー・・・あまり高いと却って危険か、椛ほどじゃないけどアイツらも目が良いからねぇ
それに飛んでたらまず海中に潜られちまう」

橙「それはそうと幽香さんの闘った相手はどんな感じですか?」

幽香は霊夢を一瞥する、霊夢は黙って頷く

幽香「…そうね、強いわ、ティガレックスは」
323 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 01:48:34.99 ID:WJxF4mB50
幽香、ヤマメ、勇儀、妖夢で挑んでなお返り討ちにしたことから告げ
全員の無事を伝えたうえで次の言葉に移る

幽香「巨躯、身体能力、重圧、どれをとっても危険、
皆腕には自信があったのだけれど実力不足をまざまざと見せつけられた
正直、あの中の半数は幻想郷に二度と帰れなくなってもおかしくなかったわ」

天子「…話を盛ってる訳では無さそうね」

小町「割と強い酒だったのに酔いが醒めちまったよ」

橙「同一個体は雪原に火山、それと今封じられている砂原にいると聞きましたが…
ここにも来るのでしょうか?」

幽香「さぁ…とにかく、その一つ目…紅の隻眼には注意なさい
今は沈静化してるらしいけど暴れてた時は集落はおろか村ごと潰したそうよ、一人残らず」

霊夢「・・・」

思わず背中が疼く、出会った当初、大怪我を負わされたのだ、忘れられるはずがない
今は越えられない壁であるが、いずれは…越えなければならない壁になるのだろうか

天子「…怖気づいたかしら?なんなら私…私達が狩るわよ!
ラギアクルスと違って電気も無効では無さそうだし衣玖も行けるわね、あとそれから…えっと…」

小町「その時はあたいも混ぜとくれよ、目標は大きいほどいいからね!」

打ちひしがれてる場合ではない、やるべきは一歩一歩前に進むだけ
仲間とともにリオレイアも下せた、いずれ届く、届いてみせる!
次の機会が誰と組む事になるかは解らないが、最善を尽くすだけだ
324 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:14:39.78 ID:VMJ273kN0
食事も終わりに差し掛かったころ…

ミア「霊夢〜!」

霊夢「どうしたのよ?」

ミア「いんや、新しい武器の為にもちょっとトレーニングしたほうがいいかにゃって
不幸中の幸い、身体は何ともないでしょ?」

霊夢「まぁね、で、どんな感じ?」

ミア「マラソンや腹筋とかかにゃ、夜更かししても良いけど疲れが残らないようにお願いしとくにゃ」

霊夢「む…///(幽香を見やる)わかったわよ」

ちょっと気まずい空気が流れたものの、何事もなく食事は終わった

…霊夢の部屋…
===========================
R−18注意
===========================

幽香「ん〜、残念ねぇ、久々の再会だからたっぷり楽しみたかったのに」

霊夢「…ばか、これから一緒じゃないの…んあっ」

 コリッ   コリコリッ

乳房を撫でまわした後乳首を抓む、完璧ともいえる愛撫だ

幽香「ふふ、一緒と言えば、私の居ない間、てゐと随分遊んでた様ね?」

霊夢「!…」

幽香「でしょう?あの子の匂いがするし私の知らない癖がついてるわ、正直に言いなさい?」

霊夢「うん…一緒にシたりしたわ」

幽香「ふふ…安心して?何もあの子と喧嘩する気は更々無いから」

霊夢「…よかった」(本当にここに来た約二か月で幽香は変わったわね…
妖力自体も増してるけど何より他者を傷つけなくなった、このままなら幻想郷に帰ったら
組んで異変解決してくれそう…)

幽香「・・・まぁあとは向こう次第よ、霊夢を泣かせるようなら私は許さないから」
(正直変わっていく自分が怖い…けど、こうして受け止めてくれる、私はそれが一番うれしいわ)

霊夢の身体が解れた所で本格的な攻勢に入る
325 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:34:36.88 ID:VMJ273kN0
ジュルッ チュチュ ジュルルッ

霊夢「はんっ!あぅっ!!何で乳首ばっかり…あぁっ!!!」

時間にして半刻(一時間)ほど、徹底的に乳首を弄る
感覚が麻痺しないよう定期的に左右の乳房を舐めしゃぶる

幽香「ふふ♪今日は霊夢の赤ちゃんって事でいいかしら?」

霊夢「ばっ///ばかぁ!ばかばかばかぁ!!」

真っ赤になって自身の顔を抑えるが、拒絶はしていない

霊夢「母親より胸の大きい赤ちゃんなんて居るものじゃないわよ!」

むにゅっ

幽香「んう♪」

むにゅっむにゅっ くにくに

幽香「エッチな手つきね…もぅ」

霊夢「人のオッパイしゃぶって乳首立たせるなんて全く…私が覆いかぶさるから、そこに寝てて?」

上半身同士が重なり、お互いの乳房を貪る二人しかし責められた時間の差で、霊夢がギブアップした

幽香「夢にまで見た霊夢のアソコ…ふふ、良いにおい♪」

霊夢「もぅ…ハァ…ほんとうに…ハァハァ…ばかぁ…」

ジュルルッ!!ジュチュ!!ジュルルルルッ!!!

霊夢「はぁああああああああああっ!!!」

身体を弓なりに沿らせ、絶頂を迎える霊夢
クタリと体を横たえ、目を瞑り肩で息をする
そして隣に体を横たえながら頭に手を当て我が子のように撫でる幽香
満面の笑みを浮かべ、無意識に幽香の乳首に吸い付く

幽香「ふふ…」(もし幻想郷に帰った後、離れ離れになるとしたら…嫌!!私はこの幸せ、逃したくないわ!)
326 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/11(月) 01:53:24.90 ID:VMJ273kN0
翌朝============================

霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」

幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」

ちゅっ   ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ

霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」

幽香「♪」

・・・

魔翌理沙「お…来た来た」

幽香「あら、随分早いのね?」

魔翌理沙「ん…まぁ、そりゃな…」

霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ

てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ

霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)

てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)

改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった

魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」

幽香、魔翌理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が

幽香「えぇ、期待してるわよ?」

私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
327 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:54:40.76 ID:VMJ273kN0
※訂正

翌朝============================

霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」

幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」

ちゅっ   ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ

霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」

幽香「♪」

・・・

魔理沙「お…来た来た」

幽香「あら、随分早いのね?」

魔理沙「ん…まぁ、そりゃな…」

霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ

てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ

霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)

てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)

改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった

魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」

幽香、魔理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が

幽香「えぇ、期待してるわよ?」

私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
328 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:09:53.37 ID:VMJ273kN0
モガの森周辺、小高い丘===========

激しく陸上運動するとなれば裸だと逆にやりづらいから体操服を拵えた上で
運動に適し部外者に見られても平気な場所に移動する
まだ太陽が昇り切ってないため、日陰ではないが潮風もあり過ごしやすい

霊夢「この服動きやすいわね」

ミア「体操服、って言うにゃ、いやーでも念のため提灯ブルマ用意して良かったにゃ」

霊夢「あら、人気無いの?」

ミア「だにゃ〜動きやすさで言えばショーツ型になるし、被服面積で言えばトランクス型になるしにゃ」

霊夢「へぇ…」(ショーツ型…ねぇ、履くとなればかなりセクシーよね)

ミア「ルールは飛行禁止、以上にゃ、あの旗が立ってるところまで走ってくれにゃ」

霊夢「…結構あるのね」

ミア「時間制限は無いけど旗の下に飲み物置いといたにゃ
氷は大きめにしてあるけど時間かかれば生温い飲み物を飲む羽目になるにゃ、じゃ、スタート!!」
329 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:32:20.36 ID:VMJ273kN0
〜〜〜〜その頃・幽香のチーム〜〜〜〜〜〜〜

幽香「そういえば一緒に居た咲夜はどうしたの?」

魔理沙「ん〜、ちょっとアイツと喧嘩中だから」

幽香「そう…」

てゐ(・・・)「鈴仙と魔理沙はそっちの広い場所見て来てよ!狭い洞窟は私ら二人で行くから」

魔理沙「お、そうだな、じゃあ松明渡しとくから」

・・・

てゐ「私の知ってる範囲でよければ聞く?」

幽香「ええ、気が利くのね」

てゐ「前、幽香の位置に咲夜がいて、一緒に探索して、私は魔理沙の方についてたんだけど
洞窟で合流したらさ、魔理沙に向かってナイフ投げて来て
睨み付けるばかりで謝らないから魔理沙が怒っちゃって…」

幽香「…」

てゐ「流石に今のは咲夜が悪いって私たちも言ったんだけど
「なら私はこう言う事にならないよう一人で動くわ」って言って取りつく島が無くて…」

幽香「…そう」

てゐ「今孤立中なんだよねぇ…あとは映姫に相談したら動いてくれたんだけど、
不思議な事に柄杓が反応しなかったみたいだよ?」

幽香「…つまり、罪ではないって事?」

てゐ「解らないよね、咲夜の傍に居た鈴仙もあの行動は咎めたし非はある筈なのに…」

グォオオオオオオオオオォォォォ…

てゐ「ターゲットだ!広場に来たみたい!!」

幽香「わかったわ!」
330 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:55:44.80 ID:VMJ273kN0
ドンドンドンッ

ガッ!ガキッ!

グォオオオオオオオオオオ!

魔理沙「おっとっと!!」

鋭い棘が氷を掴み、雪原をとんでもない敏捷性で動く
事前に草食獣のポポに対する飛びつき速度を見ておらず
早めに動いてなければその鋭い棘と爪の餌食となっていただろう

魔理沙「れーいせーん!!私の攻撃効いてるのか?!」

鈴仙「…傷は付いてるわよ!」

魔理沙「はぁ?!この速さでそんなに堅いのか?!反則だろ!!」

鈴仙「私の攻撃より全然マシよ!あと見たところ
毛皮が大きく見えるだけで筋肉はさほどでもないから攻撃自体は軽いわ
けどあの速度でおぎなってるわね!」

魔理沙「くっそー・・・こう速くちゃマスパどころか普通に当てるのも一苦労だぜ…
この銃に焼夷弾が積んであるのが救いだな…」

鈴仙「挑むのは早すぎたかしらね…?いえ、せめててゐ達が来れば…」
331 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:16:54.09 ID:fVfpWh2z0
=============================
兵器娘後衛待機

ハンコック「…ハラハラさせるね、とは言え何だかんだで激戦してただけはある」
(魔理沙の銃も変え時かな?技術が進んでようやく新しい弾頭が使えそうだし)

???「お、合流した、これでベリオロスは何とかなりそうね」

アオイ「・・・きな臭いわね?」

???「どう言う事よ?」

アオイ「微かだけど…招かれざる相手が居るって事よ」

=============================
雪原 〜幽香チーム〜


魔理沙「てゐ!幽香!!遅いぜ!」

てゐ「あら〜、こんなの相手に苦戦するとはらしくな…おっとぉ!」

ブンッ!!!

反射力でベリオロスの尻尾攻撃を避ける
マトモに食らえば四肢の一本や二本平気でもっていくに違いない

しかし、完全に懐に踏み込み、熾烈な攻撃を加えてる者が居る

幽香だ

幽香「この程度?攻撃の内にも入らないわ」

流れるような連撃が繰り出される、ベリオロスも負けじと前足での応戦をする
が、いたずらに被弾面積を拡大させ、魔理沙、鈴仙へ攻撃チャンスを与える事となる
しかも魔理沙はベリオロスの苦手とする焼夷(火炎)弾を装填しており
数秒で下がる、その数秒がこの後の展開を決定づけた
332 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:30:17.50 ID:fVfpWh2z0
ベリオロス、この個体はまだまだ若く
強敵と争った経験が皆無であった
楽に狩れる相手だとの油断が数秒の応戦と言う判断を下し、その結果…

ズザザザザザッ!!

幽香の攻撃を受けた左翼の棘が割れ、氷の上で止まらなくなっていた
右翼の棘によりなんとか制動こそ持ち直したものの
かなり動きが制限されている、しかもその右翼も
魔理沙の集中砲火によりボロボロである

焦るベリオロス、せめて数を減らさないと…
そしてターゲットにしたのは近くをうろつくてゐであった
右腕を基軸に氷原を駆る、その速度はまだまだ衰えていない

左腕がてゐの身体を引き裂こうとしたその瞬間

バババババッ!!

てゐ「ふふ〜ん、ひっかかった〜♪」

幽香が激闘中、てゐはこっそりシビレ罠を仕掛けていた

鈴仙「てゐ〜!でかしたっ!!!」

それも相手にされなかった鈴仙のベストポジションで
零距離射撃により右翼の棘を正確に打ち抜く、これにより
ベリオロスの雪上によるアドバンテージは無くなった
333 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:53:13.47 ID:fVfpWh2z0
幽香「ふふふ、無様ね」

加速も減速も覚束無いような相手に後れを取るようなメンバーは此処にはいない

てゐ「そぉーれっ!!!」

ゴォン!!

打撃が牙を伝い脳に響く、耐えきれず脳震盪を起こし動けなくなる

魔理沙「よくやったてゐ!!一旦休んでていいぞ!魔理沙様がやってやる!」

ドガガガガガガガガッ!!!

頭部への高速発射、ベリオロスの自慢の牙は折れ、息をつくことも許さない
加えて鈴仙の攻撃により、さらなるダメージが加算される
ただ、それで終わるわけがない

ズガァアアアアアアァァァァッ!!!!

トドメの幽香による短距離圧縮マスタースパーク
ベリオロスは横たえたまま、動かなくなった、永遠に

魔理沙「お疲れさん!やったな!」

てゐ「う〜海村の暑さが恋しいよ・・・」

鈴仙「・・・」

幽香「・・・」

魔理沙「こりゃ…居るな…」

???「鈴仙!!」

パァン

超制動でギリギリ避けた、タダ者じゃないが敵ではなかった

鈴仙「!びっくりした、どうしたのよ?」

???「こっちの台詞だよ!タダ者じゃない奴が目覚めようとしてるよ!
退くのも闘うのも自由、ちょっとだけ猶予があるから急いで決めて!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第六章・ 兎と巫女と魔法使い  =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                       終了
334 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:54:15.13 ID:fVfpWh2z0
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第七章・ 暴食  =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






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335 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 02:08:59.23 ID:fVfpWh2z0
てゐ「役目は果たしたし、帰ろう?」

魔理沙「え〜、勿体ないぜ、挑んでみたい」

鈴仙「てゐの意見に賛成…したいところだけど、ごめん、判断は幽香に託すわ」

???「無論ヤバそうなら介入するよ?」

幽香「そうね…正直不完全燃焼だし、挑むだけ挑みましょうか」

???「は〜い、じゃ、今度は誤射しないでね?」

・・・

気配のする場所から少し離れて状況を伺った

グ、ゴゴゴッ

ガカァアアアアン!!!

厚さ数mの氷を砕き、巨大な生き物が姿を現した
大きな図体にアンバランスな細い脚、そしてここまで漂う異臭…

てゐ「ゲホッゴホッゴホッ!」

鈴仙「う…ゴホッ」

魔理沙「うっぷ、なんだこりゃ?!」

辺りを見回した後、その生き物はベリオの死体に向かい、かぶりつく
あの堅い甲殻をものともせず砕き、肉を食い千切る

その様子をただ黙って見ていた…
336 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 02:21:22.78 ID:fVfpWh2z0
〜〜その頃の霊夢〜〜

霊夢「はー、はー、ひぃい〜…温いぃ…」

ミア「お疲れにゃ、結果は残念にゃ」

霊夢「はぁ、はぁ、ば、バカにしてるつもり?」

ミア「…そうかもしれにゃいよ?」

霊夢「・・・」(ギロッ)

ミア「…少なくとも、現状では新しい武器を渡すことはできない、それだけは確か」

霊夢「…はぁ、で?次は何するのよ?」

ミア「来た道を両手を上げて戻る、走って」

霊夢「はぁ?!」

ミア「その後に追って指示出す、リミットは日没前」

霊夢「〜〜…やってやろうじゃない!」
337 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/01/16(土) 02:43:10.41 ID:fVfpWh2z0
雪原=====================
〜幽香チーム〜

てゐ(相手は鬼以上に…強い!!)

鈴仙(あの唾液、触れたらやばいわ、甲殻が溶けてる…)

魔翌理沙「…うへぇ」

幽香「…」

地を駆け、飛び出す幽香
その姿を見て我に返り、三人とも少し遅れて走り出す
その足音も音も聞こえる範囲、そして視界にも映る

が、一向に食べるのをやめない、イビルジョー

幽香が一突きにする、外皮自体はそれほど硬くない
が、よく見れば夥しい傷跡があり、程なくしてその内の一つと化した

てゐが顎を殴る、骨に響き、音を上げたのはてゐの方だった
手が痺れ、武器を落としてしまう

鈴仙が撃つ、手応えこそあるものの筋肉が塞ぎダメージにならない

魔翌理沙がベリオロスに使わなかったマスタースパークを放つ
一歩よろけた、が、それまでだった、ここへきてようやくイビルジョーは四人を《敵》と認識した
338 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:03:12.71 ID:fVfpWh2z0
ゴァオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!

ビリビリビリ

てゐ「あぁああああぁぁっ!!!」

イビルジョーが咆哮する、口元に一番近いてゐの耳に深刻な影響を及ぼす
平衡感覚を失い、てゐはその場に俯せになる

当然そんな大チャンスを逃すはずがない、後ろ足にててゐを掴む

てゐ「きゃぁあああああああぁぁぁっ!!」

衝撃、爪の斬撃によるダメージはその防具により良く防いでいた
が、ベリオロスを貪り食っていたその顎が見る見る近づく…

ダァン!!

鈴仙の力でピンチを凌いだ
そのまま鈴仙が小脇に抱えて一旦避難するものの、てゐの戦闘続行は不可能だった

隙には違いないと魔理沙が射撃を敢行する
それが間違いだった
混乱状態と言う油断があったのだろう
イビルジョーの傷跡は戦い慣れしたその証
顎を器用に使い氷塊を魔理沙目掛けぶつけてきた

魔理沙「や、やべぇ…っ」

ボンボンボンボンッ!!

大口径機銃の線が氷塊を砕く

ハンコック「魔理沙、リタイアよ、下がりなさい」

魔理沙「…助かった…っ」

残り二人、だが、鈴仙に士気はもうない
幽香は大声で叫ぶ

幽香「私達は棄権するわ!!!あの化け物をお願い!!」

刹那、数人の兵器娘が猛スピードで四人を連れ出す
後から聞けば、ハンコック所属の艦載機部隊らしい
339 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:26:59.32 ID:fVfpWh2z0
・・・

アオイ「片付いたわ、ベリオロスの分の報酬も入るし…ペナルティは無いから」

幽香「そう…」

アオイ「あの個体へのリベンジは無理よ」

幽香「わかってるわ」

周囲の地形を考慮し、ハンコック艦載機による500kg相当(正確には454kg)の徹甲爆弾を叩きこむ
巨大なハンマーで叩き潰されたようになったのが見えた
その後残骸の回収、研究にハンコックは残り、アオイ他2名の兵器娘により帰路についている

幽香「…てゐの様子見てくるわ」

・・・

てゐ「あ、ゆーか?」

幽香「あら、足音でも聞き分けたの?」

てゐ「うん、まだ頭がキンキンするけどね…」

鈴仙「外傷は特にないわ、耳の方もすぐに回復する、ただ…」

てゐ「武器…」

鈴仙「多分もう絶望的ね」

幽香「…魔理沙は?」

鈴仙「考え込んでる、そっとしてあげて」

幽香「…次は」

鈴仙「?」

幽香「次は勝つわよ!!」

鈴仙「?!」

てゐ「…うん!」

鈴仙「…よかった、うん!私も悔しかったわ」

てゐ「それに怒った時の幽香のが怖いしね!」

幽香「…後で覚えておきなさい?」

てゐ「あっあっゴメン!!今のナシ!許して!!」

幽香「…ふふ」
340 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:43:16.88 ID:fVfpWh2z0
〜〜そのころの霊夢〜〜

霊夢「はっ、はっ、はっ…」(何コレ?!腕上げただけでこんなに疲れるの?!)

ミア「ん、タイムアップ、足元も暗くなるし今後にも響く、今日は帰りだよ」

霊夢「はぁ、はぁ、はぁ…お水…」

ミア「はい、どうぞ」

霊夢「んぐっんぐっんぐっ…じょっぱい…」

ミア「他に飲み物は帰らなきゃ無いから」

霊夢「く…うぅ…お腹すいた…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

霊夢「お、おがえり〜…」

幽香「ただいま・・・・なんてポーズとってるのよ…」

全裸で机に突っ伏し、足と手を伸ばし、その様はまるでエビのようだ

霊夢「ぎんにぐつうよ…あたた…ご飯食べた後キて…動けない…」

てゐ「せめて何か着ればいいのに…」

霊夢「着てたふぐ、汗だくで着てられないんだもん…そっちはどうだったのよ?
浮かない顔してるけど…ぉおおおっ!!!」

幽香「ベリオロスは狩ったわ」

霊夢「そう…あったったっ…こっちは明日休みなのが救いよ…」
341 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 03:50:25.28 ID:LYVFQ2rJ0
ああ
342 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:10:58.04 ID:fVfpWh2z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
研究所

永琳「このギィギの毒…相当厄介ね、一定以上の妖怪なら問題ないけど
そうじゃないなら…予防接種込みの血清を作らないと…」

???「ふむ…資材は必要?」

永琳「今回は大丈夫、でも…貴方達自身は飲まないのに造詣に深いのね」

???「そういう生き方しちゃったもん」

永琳「生き方…ね、そう言えば貴女達の影響でだいぶ生き方に変化の出た住人がいるわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村上空、眼下は雲に覆われ満天の星空と満月が見える
しかもオーロラまで、まさに大空の宝物庫だ、そこに飛ぶ影が1つ…?

フラン「…えいっ!!」

スッ       ピコッ

フラン「あう!完全に後ろ取ったのに…どうして〜?」

レイナ「月を背後にすれば出来るでしょ?影、それ見てたの」

フラン「うぅ」

レイナ「でも、気配の消し方は最初のころより凄く上手になったよ」

フラン「えへへ…」

ぎゅっ

フランドールがレイナの腰を抱きしめる

フラン「…怖がらないんだね?」

レイナ「うん」

フラン「私が力を使えば壊れちゃうんだよ?死んじゃうんだよ?」

レイナ「うん…」

フラン「…やだ、私がやだ、レイナが壊れたら私が嫌!!」

レイナ「…」
343 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:38:24.00 ID:fVfpWh2z0
フラン「貴女達が来てから、御姉様も随分丸くなった、というか肩の荷が下りたような、
そんな顔してる、うん、パチュリーも喘息がだいぶ良くなったし
美鈴も超えるべき相手が出来たって本当に嬉しそうに話すんだよ?」

レイナ「…」

フラン「レイナは私の事、特別扱いせず、ありのままぶつかって来てくれて
この短い間、沢山叱ってくれたしたっくさん褒めてくれた、何より私に世界への鍵をくれた」

レイナ「…」

フラン「お母さん、が居れば多分こんな感じだったかもしれない、けど………
私、こんなに強くなった、狩りだって皆と一緒に行ける…」

レイナ「…」

フラン「・・・レイナ!私、貴女が好き!!大好き!!!
レイナは私の事、どう思ってるの?」

レイナ「私も、よ、ありがとう、告白してくれて、アゴあげて…口軽く開けて…そうそう、目、閉じて」

ん、チュ…れちゅ…んちゅ…

フラン「あふ…」

レイナ「吸血鬼でも身体は冷えるし疲れるでしょ?下降りよっか」

フラン「待って…今日この日の事…この目に焼き付けておきたい…この満月の元に…」
344 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:57:45.88 ID:fVfpWh2z0
〜寒村〜
・食堂・

レイナ「何飲みたいの?奢るよ?」

フラン「…ね、今日は奢りっこしない?♪」

レイナ「…いいわよ♪」

::::::::::::::::::::::::::

幽々子「…あらあらぁ♪)

紫「ふふ、あの二人良い肴じゃない?」

さとり「…そんな風に言うのは好ましくないですね」

紫「あら?この食堂には沢山人が居るのよ?誰の事なの?」

さとり「・・・」

ヤマメ「顔赤くしてるって事は見ちゃったんだねぇ、ちょっと教えちゃくれないかい?」

さとり「…あの二人、凄い信頼、絆で結ばれています、まさに切っても切れない関係でしょう
例えどちらが欠けても、残った方は遅かれ早かれ運命を共にする、それほどの絆です」

紫「ん〜、これはちょっかいかけるのはダメってことね…でもいいわ、あの表情からそれが伝わってくる
あの顔を見ていたらこっちまで笑顔になるわ」

ヤマメ(紫はいつも薄ら笑い浮かべてるじゃないかい…)

さとり「ブっ!!ゲホッゲホッ!!!!」

紫「きゃっ、もぉ、何を読んだのかしら?」

幽々子(我が彼女ながら、本当に気付いてないのねぇ…)
345 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 05:18:43.77 ID:fVfpWh2z0
海村=========================
霊夢の部屋

霊夢「あ〜気持ちいい〜〜〜♪」

氷結晶を元に適度に循環させた生体冷却装置だ、変形式パッド型の装置により
適温にすることで凍傷にならずに気になる所の筋肉痛を和らげる優れもの
機材も氷結晶もミアが調達したが「装置は幽香で、氷結晶はてゐからのプレゼント」と
幽香とてゐ個別に渡した

幽香(直接渡さないのは…ケンカって訳でもなさそうだし、何かあるわね…?)
てゐ(問いただせば話してくれるだろうけど…まぁ良いかな)

幽香「…で、てゐ、何故貴女が霊夢に張り付いてるの?」

てゐ「昨日丸々譲ったんだから良いじゃないか、ふふ、柔らかい、幸せ♪」

幽香「・・・あのね」

てゐ「それとも私の前じゃ霊夢に甘えられないからやきもちやいてるの?」

む…!

挑発に幽香が動く、しかし敵意やプレッシャーの類は無かった

ぎゅっ

てゐと反対側の方に抱きついた、そして二人で霊夢の身体を堪能する

霊夢「あっ…そんな…///」

動くとパッドが外れるので動けない、またあの痛みが襲ってくると思うと強張ってしまう
まるで拘束具のようだ

その姿の霊夢を尻目に二人掛かりで堪能する
二人の責め方はこの状態でも気持ち良いだけに生殺しであった
346 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:18:30.77 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハンコック「新しい武器、出来たよ」

魔理沙「おお、待ってたんだぜ!」

前の武器と比較し銃身が伸びたのと弾倉部分に劇的な変化がある

幽香「これは?」

ハンコック「12,7mm弾幕仕様、幽香さんなら知ってると思いますね」

幽香「…?」

ハンコック「ほら、アオイと…」

幽香「…アレね」

356mm砲弾幕対応、見様見真似でコピーされたあの重火器だ

ハンコック「正直プロトタイプでしたから開発に実験が立て込んで、ようやく実用化したのです」

魔理沙「へぇ…重さは変わらないんだな」

ハンコック「以前のライトカスタムよりずいぶん威力が上がってるからね、ただし欠点があってね」

魔理沙「む?」

ハンコック「使用者の嗜好と生体エネルギーに依存、つまり魔理沙の場合火炎属性を含む貫通弾しか撃てないから
解りやすく言えばチルノさんなら氷結弾になるかな」

魔理沙「…つまり相手によって弾薬を使い分けられないのか」

ハンコック「全般的に強化できたけど逆に苦手になってくる相手が出てきたってことね」

魔理沙「ふーん、ま、ありがとよ!」

ハンコック「どういたしまして」
347 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:36:22.69 ID:S7HqIGHs0
魔理沙「で、よ、コレなら昨日のアイツとはやりあえそうなのか?」

ハンコック「…可能性はあるよ?回収した外皮を打ち抜けるし、ただね?オススメしない」

魔理沙「…そっかぁ」

ハンコック「二連装にしたり20mmエリコン機銃使えるなら問題なくいけるかもだけど
軽量化、抑反動化の課題が残るね、まぁ、倒せるようになるまで処理はしておくから」

魔理沙「ま、たのんだぜ、折角だし試し撃ちは良いか?」

ハンコック「………そうね、万が一を考えたら実戦じゃ駄目ね」

魔理沙「む…」

幽香「いいわよ?やってきなさいな?」

てゐ「変に止めたら集中出来無さそうだしね〜」

ハンコック「ありがとうございます、じゃあ折角なので寒村方面から来れる方を探します」

鈴仙(私達への口調が違うのは魔理沙が敬語嫌がっての事かしら?それとも信頼?)「今から?」

ハンコック「増援で来たP-47にでも送ってもらいます、希望者がいれば、ですが」

・・・通信中・・・

サクラ「はい、こちらサクラ」

ハンコック「唐突で悪いけどこっちに寄越せそうな人材居る?編入手続きはやっておくから」

サクラ「二人ほどソッチに行けないか丁度相談しに来た、待ってね〜…」

・・・・・・・・・

ハンコック「来るそうです」

幽香「じゃあ、待ちましょうか」
348 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:52:53.63 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜

文「じゃあ行けるのですね!」

サクラ「着々と向こうの受け入れ態勢も整いつつあるって事かな」

村紗「催促して良かった、荷物は?」

サクラ「あとで届けるよ、鎧だけ着て武器持って来て」

村紗「了解」

サクラ「じゃあと一機…誰か居るかな?」

文「一機?」

サクラ「うん、私一人乗りだからさ」

文「なら競争しません?速さには自信あるんですよ?」

サクラ「…もし遅いようなら尾翼に吊るすからね?判定は村紗さんかな?」

・・・・・・・

文「口ほどにもないですね、もう半分過ぎちゃいましたよ〜?」

・・・

サクラ「ふーん、言うだけはあるじゃない、遊覧飛行はおしまいだけど、勘弁してね」

村紗「う…うん」

・・・

文「私の勝ちですね、水平線に村が見えてきまし…」

ガォオオオオオオオオオオオオオ!!!!

文「急降下?!!!はっ!はやっ!はやいっ!!」

・・・

サクラ「審判がノビちゃこれは無効かな…またこんど競争しようね」

文「ええ…」(同着…ですがこの私に追いつくだなんて信じられません)
349 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:08:32.03 ID:S7HqIGHs0
パコンッ

村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた

フランクリン「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」

サクラ「いたた…」

フランクリン「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」

文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)

フランクリン「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」

文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」

文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場

フランクリン「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」

文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」

咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」

サクラ「私?」

咲夜「覚えてないの?」

サクラ「初対面ですよ〜」

咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
350 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:12:22.86 ID:S7HqIGHs0
>>349訂正、月間空母姉妹艦フランクリンはお空のパートナーでした

パコンッ

村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた

ハンコック「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」

サクラ「いたた…」

ハンコック「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」

文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)

ハンコック「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」

文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」

文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場

ハンコック「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」

文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」

咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」

サクラ「私?」

咲夜「覚えてないの?」

サクラ「初対面ですよ〜」

咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
351 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:36:19.79 ID:S7HqIGHs0
敵意をむき出しにした後、咲夜は立ち去る

サクラ「…察するに先行部隊の同型機で何かあった?」

ハンコック「確かにティガレックスの撃退時に接触報告はあるよ、
でも他の幻想郷住民と違い、交戦には至らなかったとあるね」

サクラ「・・・ふーん、まぁいいや、今日は文さん、よろしく!」

文(特ダネの空気ですが聞けそうにないですね…)「え、はい!よろしくです!」

・・・・

咲夜(あの顔見たら思い出してきたわ、私のナイフを当てたのに、一瞥して淡々とティガレックスを攻撃し追い払った…!
それこそ小石かなんかが当たったみたいに!!まるで脅威として見ても居ないなんて!!!!
時を止めてもみたけど分厚い空気の壁で近付く事も出来なかった、私のプライドはズタズタよ…)

相手が悪かった、としか言いようがない
相手は初期量産型でも機銃弾を200発以上受けて生還する様な重装甲機体
しかもその出力から発せられる乱気流は軽い機体が居た場合操縦に支障が出るほど
当然ナイフ投げではどうにもならない
そして咲夜が銀より比重の重い鉄にしたのも此処へ来てからである
銀の採掘が出来ない、と言うのもあるがこの世界で生きる上で単純威力の高い鉄への移行は正しかった
そして予行演習及び次の武器にクシャルダオラを狩りに行くのはもうちょっと先の話
352 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 06:13:46.22 ID:S7HqIGHs0
==================================
300というか350超えてるのでハンターランク順の表にします
G級〜上位後半はまだ誰も居らず、非戦闘員も居るためにとりはじめ表に居ない人も

上位の中堅(上位リオレウスとかその辺りを狩れる程度の能力)

八雲 紫 (リーダーとして動く、虫部分を式にした操虫棍を使う、能力は高いが仕事の意欲が問題)
西行寺 幽々子 (紫と相性の良いタフネスファイター、扇型の双剣使い)
伊吹 萃香 (金棒型の大剣使いのオールラウンダー、ケガ率(軽傷)が多い)
黒谷 ヤマメ (自身の糸を利用した超長距離双剣『黒死』を使う、そして落とし穴の質が良くPTの人気が高い)
星熊 勇儀 (拳を模した双剣を使う、瞬間火力では最高…が、今は療養中)
八坂 神奈子 (ガンランス使い、早苗の教導を買って出ている)
古明地 こいし (無意識に武器を選択、意識外からの攻撃はモンスターにも有効、が、関係のない相手も居る、打倒上位赤フルフル)
聖 白蓮 (スラッシュアックス使い、急所狙いで部位破壊素材が揃わず、武具の更新が悩み)
レミリア・スカーレット (ランス『グングニル』使い、武装は目下改良中)
古明地 さとり (ライトボウガンからの睡眠、麻痺戦法を使う、相手が本能だけで動くと苦手)
秦 こころ (相手に合わせ武器を選ぶタイプ、金策が最大の敵)

上位の初期(上位のクックと戯れる程度の能力)

魂魄 妖夢 (太刀使い、昇格試験を控えやる気十分)
四季映姫 (片手使い、連携を重視し的確だが小言を嫌い組む人が少なくなっている)
風見 幽香 (盾無し高威力ガンランス、霊夢と添い遂げてから昇格はストップ、実力は十分)
小野塚 小町 (鎌型の太刀使い、距離を操り間取りが得意)
チルノ (氷武器使い、妖精の中での出世株、寒冷期の為力が増している)
寅丸 星 (ランス使い、レアには事欠かないが仕舞った場所を忘れる、ターゲットが複数の場合それも忘れたりする)
比那名居 天子 (ハンター比で体力200相当のタフネスと緋想の剣によりこの位置に、ラギアクルスが目標)
永江 衣玖 (雷属性の武器使い、したがって雷に強い相手は苦手、リオ夫妻キラー)
火焔猫 燐 (双剣使い、特に強い動物的感と連携にて上り詰めた、火耐性アリ)
雲居 一輪 (ヘヴィ使い、典型的砲台である、モノブロスを諦めシェンガオレンを討伐した)
八雲 藍 (片手(式)使い、紫と離れ橙の教導に勤しむ)
洩矢 諏訪子 (チャージアックス使い、祟りをのせて切り刻む、長期戦ほど有効、が、今は冬眠一歩手前ガノトトスがトラウマ)
藤原 妹紅 (片手使い、闘争と不死身をウリに進んできてはいるが痛い物は痛いようだ)
射命丸 文 (片手…に見せかけた双剣、鎌鼬により出もリーチも文句ないが一撃一撃が軽いので打開策を見出すため新天地へ)
東風谷 早苗 (片手及び呪符、諏訪子と共にガノトトスに躓き、本人は回復してきた)
アリス・マーガトロイド (操人形棍、実力十分だが上海の改良に時間を割かれがち)
パチュリー・ノーレッジ (ライト使い、喘息の症状はだいぶ良くなった、武器弾幕化によりヘヴィ移行中)
封獣 ぬえ (ランスがお気に入りなオールラウンダー、課題は金策)
霧雨 魔理沙 (ヘヴィ使い、前述のとおり強化し、練熟訓練に入った)
紅 美鈴 (拳型双剣使い、フランと組んでる分昇格が遅れている)
村紗 水蜜 (ハンマー使い、カブレライト製ハンマーに更新し上位昇格)
ルナサ・プリズムリバー (弦楽器タイプの狩猟笛、対状態異常を封殺、知略家から良く誘われる)
メルラン・プリズムリバー (管楽器タイプの狩猟笛、攻撃力を増加、鬼等から良く誘われる)
リリカ・プリズムリバー (ピアニカタイプの狩猟笛、スタミナを増加、よく狩りに誘われて嬉しい)
メディスン・メランコリー (操人形棍、必ず毒にさせる、クシャルダオラは彼女にとって金策目標)
353 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 07:09:14.96 ID:S7HqIGHs0
下位の最上(弱個体の古龍も相手に出来る程度の能力)※ちなみに問題は遭遇、レーダーに映りやすいクシャルダオラ以外見つけにくい

十六夜 咲夜 (片手投げナイフ使い、殆ど解明しているが、とある要因で停滞中)
フランドール・スカーレット (大剣『レーヴァテイン』使い、スピード昇格し、上位確実、モンスター待ち)
レティ・ホワイトロック (チャージアックス使い、寒冷期により能力上昇、モンスター待ち)
犬走 椛 (片手剣使い、自動マーキングの便利さがウリ、火力不足でモノブロスを逃がし、修行中)
ミスティア・ローレライ (爪型双剣使い、ナナ・テスカトリが目標)
上白沢 慧音 (オールラウンダーで研究所とかけ持ち、よって資金はあるが狩る時間が無い)
八意 永琳 (弓使い、彼女も掛け持ちだが、色んな意味で凶悪な弓を使った際、少し怖がっている)
秋 静葉 (片手剣使い、寒冷期に入ってクールダウン、常に秋と言う噂のユクモ村に興味津々)
秋 穣子 (片手剣使い、静葉と同様で採集依頼や雑魚討伐など簡単な物を受けている)
鍵山 雛 (スラッシュアックス使い、諏訪子よろしく厄を流し込むにはこっちのが都合が良いようだ)
二ッ岩 マミゾウ (近接武器好き、本人は専ら採集をメインとしている)
蘇我 屠自古 (雷属性使い、グラビモスに浄化(浄火)されかけて対策中)
小悪魔 (ライト使い、フランドールがトントン拍子で登ってった為昇格を焦っている)

下位の熟練(クシャルダオラにも挑める程度の能力)

橙 (双剣使い、雪山での活動が芳しくなく海村に移動、動きがかなり良くなった)
因幡 てゐ (ハンマー使い、武器はどうやら運よく見つかったようだ、寒村は苦手)
鈴仙・優曇華院 (拳銃使い、あまりにも低火力な為ライトへの移行も考えている、寒村は苦手)
水橋 パルスィ (気まぐれに武器を使う、他者に嫉妬したいがためこの位置に居るとかなんとか)
ナズーリン (双剣使い、実力はあれど本能が邪魔をする、草食相手なら問題なし)
宮古 芳香 (拳型双剣使い、ほぼスプラッタされ復旧ごとにパワーが増している、無事(?)な部位は頭)
多々良 小傘 (傘型大剣使い、逆に驚かされることが多数、自信喪失気味)

下位の中堅(飛龍に挑む事の出来る程度の能力)

大妖精 (弓使い、狩りに行くのはチルノに誘われた時だけ、いつもは採集している)
博麗 霊夢 (符と陰陽銃(ダブルライト)使い、一ヶ月のハンデからジワジワ上りつつある、目の療養&トレーニング中)
サニーミルク (太刀使い、回復力以外の基礎スペックでは人間に劣る)
ルナチャイルド (太刀使い、故に連携にて相手を仕留める技法を研究した)
スターサファイア (太刀使い、兵器娘協力の結果かなりモノにし、先日リオレウス撃退まで追い込んだ)

残ったキャラは裏方仕事をやってたりします

==================================
354 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/01/25(月) 21:17:40.19 ID:qQjs6yvX0
文「しかし…」

裸、裸、裸、狩りに行く直前以外服を着る事が無い状況は文には初めてだった
当然のように胸を揺らしながら身振り手振りで狩りに行く大まかな作戦を示唆する小町のチームがあり
その隣で平然と黄金米とリュウノテールのカツ丼を食べている幽香…

幽香「で、どうするの?」

文「へ、あ、ふぇ!!?ハイ」

完全にのぼせている

鈴仙「あー…まぁ、三日もすれば慣れるわよ」

文「で、ですよね…」

幽香「…水没林に行きましょうか、文にも泳ぎに慣れて貰わないと困るしね」

文「どんな相手がいるんですか?」

幽香「それを調査するの」

文「へ?」

てゐ「天子のチームの兵器娘が水域を派手にぶっ飛ばしちゃって、拡張した水域を見て欲しいって」

鈴仙「天子のチームが引き続き行く予定だったのだけどこういう任務ならピッタリだと思うわ」

文「い、異存はないですよ?ええ…」

てゐ「んじゃ、伝えてくるよ」

お尻を振って駆けて行くてゐ、確かに文も女性であり裸も見慣れていて
ファインダーを覗きシャッターを切ったこともある、が、今回は向こうから見せに来ているようなもので
その立場の逆転に大いに心が揺れた…
355 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 21:41:36.81 ID:qQjs6yvX0
=======火器試験場========
〜その頃の魔理沙とハンコック〜

ハンコック「じゃあ、試しにこれとこれでおねがいねっ!」

ノリが軽い、かつて霊夢の前でも見せた姿だ

魔理沙「ああ、しかし人前と実戦のテンションからそのプライベートのテンションは面食らうぜ」

ハンコック「メリハリ付けるのが合理的だなぁ〜って思ってさ」

ドドドドド・・・・

ガガガガガガ・・・・

以前の機銃では壊すのに時間のかかったターゲットが発泡スチロールのように砕ける


魔理沙「いい感じだぜ!」

ハンコック「う〜ん、悪くは無いけど…」

魔理沙「お前が難色示すのかよ!」

ハンコック「あ、そうそう、新しく配備された機体、何種類かいるから武器をちょっと見て見ない?
面白いのがあるかもよ?」

魔理沙「お!見せてくれるのか?」

ハンコック「うん、というか…そもそも隠してた覚えはないけど…」

魔理沙「そうか?悪ィ、なんか近寄りがたい雰囲気ってのがあってな…」

ハンコック「まぁまだ50日位だからね〜これから改善すればいいのさ、じゃ、来れそうな相手に連絡するね?」
356 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 22:45:38.62 ID:qQjs6yvX0
ハンコック「…という訳ですので貸していただければ…」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ツバキ「うーん…補用に入れた機体で、動かせそうな娘を送るよ」
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ハンコック「助かります!」

魔理沙「ツバキ、だっけか?ソイツと話してるときのハンコックはなーんか腰低いんだよな…」

ハンコック「相手が相手だもん…正直規格外だよホント…」

魔理沙「へ、へぇ…」

ハンコック「そういえばその愛娘がこの海村に居るけど…会う?」

魔理沙「お?そうだな、折角だしこの機会にお前ら兵器娘たちと仲良くなるのがいいかもな!」

ハンコック「…驚かないでね?」

・・・10分後・・・

背丈はスカーレット姉妹と大差ないが、胸は美鈴より大きな娘が現れた

???「初めまして、イチカと言います!いろはの伊に、知るの文字と、夏の漢字を合わせ伊知夏です」

今まで遭った中で一番強い、しかし、怖さは一片も無かった

魔理沙「あ、あぁ、よろしく…だぜ…」(な、なんだ?身体が勝手に動いて…)

・・・

その時間はとても長かったのか、短かったのか、魔理沙には解らない
ただ、確かな事は意識が戻った時にはイチカの乳房にむしゃぶりついてた
その後も、胸に顔を埋め、乳首を吸い、もう片方は指で弄る
その魔理沙を慣れた手つきで撫でながら聖母のように見やる

魔理沙(と、止まらないぜ…なんだってんだコレ…うぅ…身体が言う事聞かない…)

ハンコック(傾世元禳の力…ツバキに比べたら完全ではないけどホント驚くわ
信頼してない相手に発動し例え敵意を以ってしてもすぐに戦意を失い、問答無用で肉欲に溺れさせるなんて…でも
『犯 さ れ る の は 力 を 使 っ て る 側』なのが欠点かしらね?しかも
『常 時 発 動』だから人が多いと輪姦されちゃう諸刃の剣…)
357 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 23:10:59.59 ID:qQjs6yvX0
魔理沙「しゃ、しゃすがにくちがもううごかにゃいんだぜ…」

イチカの胸を唾液塗れにしようやくその宴は終わった

ハンコック「イチカは大丈夫?」

イチカ「流石に慣れてるからね…あはは…でも今は立てないや」

御す力も回数を重ねるごとに上がるが、同様に感度自体も上がっていて
簡単に言えば高防御低体力の身体から紙防御超体力の身体となっている

イチカ「ま、とにかく、模擬戦場の相手を務める前に幻想郷の皆と親睦して
傾世元禳が発生しないようにしなきゃね…っと・・・・そうなると皆に当分犯されるんだよね…ぇ
戦闘担当だけで良いとは言え50人以上…かぁ」

ハンコック「・・・がんばって」

…兵器娘は兵器娘の問題が山積みのようだ
358 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 15:21:04.03 ID:1YfgZH/Z0
そんなことをしてる間に一報が入る
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ツバキ「もしもーし、ツバキですよ〜っと」
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ハンコック「いかがしました?」
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ツバキ「単刀直入に言うと、回せる機体なかった、だから来て欲しいのよ、ウチの世界まで」
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ハンコック「わかりました」
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ツバキ「じゃ、来る時言って、転移させるから」

ハンコック「さっき連絡があったんだけど、補用機は回せないのでこちらの世界に来るようにだって」

魔理沙「ほ、ほうか…」

キョロキョロ見渡し、棒で地面に字を描く

 何か書けるものある?

口が疲れ筆談にしたいそうだ、すぐに紙とペンを差し出す

魔理沙「霊夢とにとりも誘っていいか?」

ハンコック「いいよ、じゃ、向こうに連絡入れてみる」

==============

ハンコック「二つ返事でオッケー出したって」

魔理沙「じゃ、霊夢の部屋に行くか」
359 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 15:44:31.11 ID:1YfgZH/Z0
・・・

ハンコック「霊夢さん?」

霊夢「うー?あー、何よ〜?」

ハンコック「私たちの世界に見学に来ませんか?」

霊夢「へ?」

ハンコック「魔理沙さんや、にとりさんも一緒ですよ?」

霊夢「ん〜、行く、筋肉痛だから飛ぶけど」

ハンコック「じゃあ、お乗りくださいな、にとりさんも直に来るよ」

10kmほど行った沖合、近くに船の姿は無し

ハンコック「じゃあ…」

ハンコックの船体を出す、相変わらず大きい
艦橋の位置に座ったら遠くから飛行機が近付く
接近した後速度を緩め、誰か降りてくる、にとりだ
そしてゆっくりと加速していく船体…

ハンコック「どうぞいらっしゃいませ、貴女達を歓迎します」

にとり「やっほ〜こっちは暑いね〜って、ふ、二人とも裸?!」

魔理沙「慣れちゃったからな」

霊夢「そういえば服を着る方が違和感あるのよね…慣れって怖いわ、で、いつごろ行けるの?」

ハンコック「さっき連絡入れたから…来た」

巨大なスコールが姿を現す、分厚い雲と大雨、強風を伴い接近する
内部に入ると暗いと言うより濃い紫色で塗りつぶされたようだ
目玉が無いだけで紫のスキマとだいぶ似ている

ハンコック「到着ですよ」

季節は春と言ったところか、随分過ごしやすくなっている

ハンコック「流石に肌寒いかな?じゃあこれ」

兵器娘の着用している甚平の上だけを渡される、着用も手軽で材質は不明だけど寒さは無くなった

ハンコック「ついてきて?挨拶するから」
360 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 16:00:03.35 ID:1YfgZH/Z0
案内された先には頭に薄いピンクのバラのような髪を両脇に付けてる黒髪で長髪の娘がいた
聞いた話だと「伊勢椿」という椿の一種で、東洋の薔薇とも言われている、無論棘は無い

ツバキ「初めまして、伊勢 椿と申します、伊勢でも椿でも好きなように呼んで下さい
今日は陸海空の模擬戦を見て貰おうかな、じゃあこのゼッケンしてくださいな?」

黄色のゼッケンが渡される

ツバキ「これは見学者のマークで戦域から出るまで外さない事、さもないと命の保証はないよ?
一応ガイドとして私とハンコックちゃんで護る心算だけどね
何かリクエストはあるかな?」

魔理沙「空が見てみたいぜ!」

ツバキ「はいはい、私たちはあまり高く飛べないから高い所から見たいときは艦載機を護衛に付けるよ」

魔理沙「お、じゃあ頼むんだぜ!」

ツバキ「では、二式水戦と…」

ハンコック「F6Fを出します、ガイドも出来ますが私たちに質問したいならちゃんと伝えられますよ」

短髪黒髪の娘と金髪猫耳の娘が現れる、同様に黄色いゼッケンをしている

ツバキ「では、よい旅を!」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/03(水) 16:29:19.08 ID:LImnIV3hO
362 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:02:06.12 ID:1YfgZH/Z0
・・・・・・

霊夢「高いと寒さは感じるけど、嫌な感じは無いわね?」

魔理沙「この服って意外と高性能なのか」

にとり「へぇ…今度借りてみようかな」

二式水上戦闘機(以下二式)「空戦始まります、赤40と青20のチーム…ですね」

霊夢「あら、赤が有利のようね」

F6F「赤は爆撃機を抱えてるので…互角かも」

魔理沙「…お、なんだあれ?あの茶髪の娘が持ってる」

にとり「なにか銃に推進器のようなものを付けてるね…」

二式「あれはモーターカノンといい推進器の軸に銃身を入れたもので
推力と火力を持っています」

魔理沙「へぇ…」

そう話した時、20mmモーターカノンを相手チームに打ち込む
大きな炎が上がった後、雲下に落ちる
魔理沙の興味は俄然モーターカノンに移ったようで目を離さない

霊夢「あ、あの機体…!?」

撃墜されそうだと思った瞬間目の前から突如消える
そして狙ってきた相手に向かい下後方から攻撃を加える
間一髪回避に成功したが攻守は逆転した

F6F「急制動を利用したテクニックですね、実際に幻覚を相手にしてるような錯覚に陥ります」

霊夢はその戦闘機動に釘付けになっている
弾こそスペカルールからすれば
曳光弾が多少光るだけなので美しさの欠片も何もあったものではないが
闘う動きは鳥のようで、激流のようで、風のようだ
363 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:26:33.36 ID:1YfgZH/Z0
霊夢「あ…」

その中でも一際目立つのが青チームの4機編隊を組んでいる娘だ
緻密な動きで追い詰め、一つ、また一つと落としていく
これにより空戦の勝敗を決めた

霊夢(あの三妖精みたいなチームワーク…凄い、いいえ、私も息を合わせられれば
クルペッコやリオレイアももっと楽に…)

F6F「フィンガーフォー陣形か、コレが終わったら詳しく聞きたい?」

霊夢「そうね、お願いするわ」

にとり「あ!あれ凄い」

銃身を束ねたようなものから次々弾が発射させられ光の鞭のようだ
撃たれた側はタダじゃすまないが

二式「8連装ガトリングガン?」

にとり「へぇ、ガトリングっていうのか…面白そう!作ってみたい!!
あ、刀に変わったけど…あの刃不思議…刀身から浮いてる?」

二式「銃身を刀身に、弾を刃に変えた銃刀ですね、耐久力を犠牲にし切れ味のみを追求した刃で切り付けるよ
切った傍から刃を破棄し、エネルギーを媒介に再生成させる兵器娘が持つ生成武器ですね
この他にも長柄武器や斧、打撃などなど、個人の趣向に合わせた武器を持つよ」

にとり「技術的に作れる方法は?」

二式「…まだ、確立してないね、物理的に作るとどうしても普通の刀の方がマシになったり
替え刃が重量を取る上交換のタイムラグがあるので、あ、ガトリングは大丈夫ですよ」

にとり「…うーん、燃えてきた!未踏技術を目の前にすると血が騒ぐよ」

にとりはメカニズム系に興味を示していて、二式を質問攻めにしている
364 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:48:01.49 ID:1YfgZH/Z0
赤チームの数が両手で数えられるほどになる、このまま終わりかと思ったその時
6人ほどの娘が宝石のようなものを出す
そしてそれを下に投げ捨てた

霊夢「あれ…?」

数十秒ほどして、爆炎が地面を覆う

そして程なくして最後の赤チームが落ちていく、が、青チームの表情は曇っている

F6F「赤の勝ちですね」

魔理沙「え?飛んでるの青だけだぜ?」

二式「爆撃で護衛目標が焼けたみたい、空戦も終わったようだし近くに行って見てみる?」

F6F「あ、人の死体とか大勢転がってるから…」

霊夢「遠慮させてもらうわ…」

・・・

魔理沙「というか人間がいるのか?」

二式「軍兵魂札って言ってね、使えばかつての兵士の肉体を持った存在が現れるよ
ただ、魂はまるっきり別物、とある場所で行き場のない魂を持て余してたから貰ってきた」

>>212にて霍 青娥が共同研究を行っている、キョンシーの指向性と軍兵魂札の身体能力を融合させた
新型を作成中だ

F6F「くれぐれも自殺とかはしないようにね?ずっとコキ使われる上、さっきみたいに焼かれるわよ何度も何度も何度でも」

三人は身震いを感じた、その眼は力があり、本気だったからだ
そして一旦ツバキ達と合流する、次は陸軍を見て回る事になった
365 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 18:30:24.98 ID:1YfgZH/Z0
フランスの郊外回廊をモチーフにした場所だ、背の低いブドウ畑が植えてある

ツバキ「この植物の魂も中身は違うよ」

霊夢「へぇ…ん?何あの筒は…」

ツバキ「野戦砲、野砲と言われるものだよ、その周りにいるのが軍兵魂札で生み出した兵士
軍兵魂札は基本的に陸系の娘が使うけど、飛行場の対空や防衛、落下傘は空の娘
上陸作戦は私達海の娘が使う…っとそろそろ始まるね」

ボォン!!ボボボンッ!!!!

数千もある大砲が一斉に火を噴く、その物騒な流星は
相手の陣地や、付近にあるブドウ畑が掘り返してゆく
直後大勢の人間が波のように前線に突撃する

魔理沙「前線に兵器娘が居るぜ、野砲みたいの持ってるけど…」

ツバキ「戦車タイプの娘だね、霊夢のパートナーみたいなもので、装甲が厚いのが特徴かな」

にとり「あれ?野砲側にも兵器娘がいる?」

ツバキ「自走砲タイプだね、装甲薄くて長射程、野砲の指揮は彼女たちが執ってるよ」

土埃の隙間から人影が大勢見える

霊夢「相手からも出てきたわ…あの刀…」

小柄な短髪黒髪のクセっ毛がある少女が前に出る
チェーンソーの幅を広くし、背丈ほどもある大型の刀だ

ツバキ「見覚えあるみたいだね、アレに切り付けられると…」

ギュィイイイイイイイイイイイイイン!!!!

ブシャアアアアアァァァッ!!!!!

引き裂かれ、肉塊と血飛沫が舞う
さっきまで動いていたものは見る影もなくなった

ツバキ「…ああなる、袋は居る?」
366 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 18:34:00.66 ID:1YfgZH/Z0
魔理沙「だ、大丈夫だぜ」

霊夢「私も…これくらいなら」

にとり「平気だよ…うん」

遠目で見ていたのもあってダメージは少なめ、が、気持ちの良い物ではない

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
ダダダダダダダダダダ・・・・

比較的小さな大砲と機銃から発せられる銃弾の嵐は演劇のようだ
レミリアあたりだと狂喜したかもしれない
もっとも既に彼女の食事量から換算し1年分以上の人間が死亡しているわけだが

ギャヒコォン!

その演劇の主人公を打ち抜く魔弾、かなり大きな大砲にて引き起こされた
その長髪で金髪の少女が放つ砲は攻撃頻度こそ低いが威力が高い

魔理沙「あの威力は憧れるけど…持てそうにないぜ…」

にとり「反重力装置の開発が終われば持てるかもよ?」

魔理沙「本当か?!楽しみになって来たぜ!!!」

にとり(小型化、高性能化の課題があるけど…)「それはそれであの回転刃…鬼あたりなら今でも使えそうだね」

ハンコック「帰ったら作ってみる?あっちの素材でもいけるよ」

にとり「おぉ!ガトリングに回転刃…あ〜!やっぱり来てよかった!
あのティガレックスや、ラギアクルスを相手にする光明が見えた気がするよ」

霊夢「そうね…」(確かにこの光景と比べたら、『あの』ティガレックスも…うん、出会っても行動できる!大丈夫!!)
367 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 19:12:45.80 ID:1YfgZH/Z0
霊夢(…冷静に見ると、隊列が…?)「やっぱり隊列は重要かしら?」

ツバキ「そうだね、陸海空全てに言えるけどメインは隊列だね
さっきのチハ…あの回転刃使った娘は威力偵察かな、貴女達に向いてそうなのは
中央に遠距離兼指揮者を据え、正面左右に近接を置いた魚鱗
左右端を相手にせり出し、囲うようにした鶴翼
攻撃役を正面に置いて後ろ斜めや後方から三人がサポートする錐行
速度比重において三人正面で突っ切る鋒矢
射線を妨げないよう大きく逆八の字をとる雁行
長期戦を概念において視角を大きく取れる方円…帰ったらメモにして渡すから」

ハンコック「無論組んで動かせなければ話にならないし三人用、二人用の陣形もあるから…
あ、攻勢チームが退いていく…けど追撃しない?」

バシュシュシュシュシュシュシュ!!!!

撤退路に目標を合わせロケットが落下する、追撃に出ていれば餌食になっていただろう

霊夢「わぁ…お」

長閑だった情景が見る影もない、攻撃側が再突撃をかけるが空に影が出来ていた
円陣を組んで旋回している、そして蛇のように一列に襲い掛かる

ヒュゥウウウウウウウウヒュウウウヒュウウウヒュウウウ

ドンドンドドドンドンドンドンドンドドドン!!!!!!

だいぶ離れた先からでも近くに落ちた雷鳴のような音が鳴り響く
対空機銃が唸るものの意にも介さず対空砲ごと焼いていく

ツバキ「シュトルモビクの死のサークルか…単純だけど強力だよ」

ドドドドドド・・・・

守勢側から機銃の音がする

ハンコック「地下に埋めた隠蔽壕だね、野砲に耐えて最大のチャンスに撃ってきた」

ツバキ「…攻勢側も負けてないね、半分以上ダミーだよ」

攻撃の切れ目に一斉に立ち上がり再突撃する

魔理沙「こんな裏の読み合いがあるのか…」

ハンコック「相手が野生生物だといえ、仕掛けてこないとは限らない
少なくともこういうのを会得しておけば損は無いよ」

にとり「こりゃ反重力装置の耐久性を考え直しておくべきかな…」
368 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 01:39:18.00 ID:xl16DR5Q0
ダミーが決め手となり拠点攻略側が勝った
幾度も続いた砲撃により荒れ地となった戦場だが長くてもあさってには元通りになるらしい

ツバキ「じゃあ、次は海戦だけど…対空戦闘のが良いかな」

霊夢「対空戦?」

ツバキ「私ら艦艇が空の相手と戦うの、貴女達が飛行機、モンスターが艦艇って投影させると
参考になるんじゃないかな?」

霊夢「そうね」

ツバキ「決まり!えーっと、模擬戦で対空戦予定されてる場所は…あった!」

魔理沙「刺激は強かったけどさっきから興奮が止まらないぜ!」

にとり「今回も期待できそうだね!」

・・・

天気晴朗なれど波高し
コバルトブルーの青空の下
海上に数人の娘が浮いている、マストの位置にいるので結構高い場所だ

ハンコック「バルチモア級ヘレナ率いる教導部隊ね」

にとり「教導部隊?」

ツバキ「うん、私たちも全員玄人じゃないからこうしてお互い高め合う訳」

霊夢「あ、あれが航空機かしら…?結構居るのね」

ハンコック「ざっと200かな?相手も教導部隊か」

ツバキ「お互い無誘導武器を使っての事だからね、どうなるやら♪」
369 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 02:48:30.17 ID:xl16DR5Q0
海上の彼女たちの周囲が蒼く光ったと思ったら
周囲に数多の火器が現れ浮遊する、その総量は今まで見てきた模擬戦の娘の比ではない

魔理沙「まさにパワーだぜ…」

にとり「あの量の武器を一人で扱うの?」

ハンコック「ええ」

異様なほどの静けさに重圧だ
そしてその静寂は砲声によって絶たれ、打って変わっての喧騒は遠くの霊夢達にも聞こえる

にとり「ぶ、物騒な花火大会だね?!」

空が爆発と黒煙で染まっていく
そこには模様も何もなく、明確な殺意だけのある『弾幕』があった
落ちていく人影があったが残りの大多数は果敢にその内部へ突入する
同時に海上の娘は散開し、中規模の火器が攻撃に参加する
その様は炎で出来た漏斗のようだ

しかし空の娘も負けてはいない、見る見る距離を詰め空戦の時に見た宝石を放つ
海面に着弾したソレは五重塔のような高さの水柱に変わる
直撃を受けたらタダでは済まないだろう

霊夢「…あれ?帰っていくわね?」

ハンコック「今のルールだと攻撃チャンスは一回きり、そうでなくてもあの爆撃は
強力な代わりに大量の力が必要だしね」

魔理沙「ある意味スペカみたいだな」

ツバキ「言いえて妙だね」

霊夢(スペルカード…ミユの通り行けば、また使えるようになるのかしら…?)
370 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 03:24:23.83 ID:xl16DR5Q0
空の娘は航空から襲い掛かる部隊と低空から接近する部隊に分かれ攻撃する
水飛沫で海面が白く染まるも果敢に接近し槍を放つ

ズガァアアンッ!!!

にとり「うっわぁ…」

水柱に混じり炎が見える、被弾したその娘は見る見る動きを鈍らせる
それを見て数機が目標を変更し、とどめを刺すべく殺到
教導艦が援護射撃を行うが敢え無く爆炎に消えた

魔理沙「これ…死んだんじゃないだろうな?」

ツバキ「見た目が派手な非殺傷製だから問題ないよ、かなり痛いけどね」

霊夢「そ、そう…」

ハンコック「無論人間基準だと死にますよ?」

にとり「・・・私は妖怪だけど、やっぱり怖いねぇ」

しかしその眼は兵器娘の武器を見続けている
10分程の激闘の後、空の娘が全員空の彼方へ戻っていき海の娘が残る
判定は引き分けだったようだ
371 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 03:49:29.53 ID:xl16DR5Q0
こうして観戦した後、東屋のような場所に通される
見かけこそ質素だが清掃が行き届いており不快さは無く、見晴らしがよく風が心地良い
しかも特殊な木を使ってるのか良い香りもする、その香りに合うお茶菓子が用意された
そしてツバキはその場を後にし、ハンコックが残る、休憩兼質疑応答みたいなものだ

霊夢「…つまり2,3,4人での戦法があるのね?」

ハンコック「うん、二人で有名なのがサッチ戦法で、一撃離脱を主体とした速度を生かす戦闘と同時に
パートナーのフォローも可能なやり方、主役と脇役みたいなものかな」

魔理沙「じゃあ霊夢!組むときはフォロー頼むな!」

霊夢「いいわよ?」

魔理沙「お?主役ってところに食いつくかと思ったぜ」

霊夢「残念だけど今の私に主役を張れる力は無いわ、そうでなくても一ヶ月の差があるしね」

にとり「そういうことなら支援性能を重視した武器の開発もイケるね
…ここに来て仲直りした、ヤマメの武器で試してみようかな」

魔理沙「浄水器、だっけか?あれは凄いからな〜
ん〜またヤマメと組めたら良いんだが凄い人気なんだよなぁ」

霊夢「私は組んだことないけどそんなに凄いの?」

魔理沙「ああ、単純な力だけでも強いのに罠の扱いが良いからな、随分助かるぜ」
372 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 04:26:56.49 ID:xl16DR5Q0
特に相談したわけでもなく、霊夢、魔理沙、にとりの順で質問することになった

魔理沙「で、だ、私が扱えそうで強い武器はどれが近い?」

ハンコック「強いの基準だけどまぁ魔理沙は火力だねぇ〜…ならば…47mm砲かな」

魔理沙「お〜、どんなのだ?」

ハンコック「陸で防衛側の斥候の娘が居たでしょ?あの娘の砲かな」

魔理沙「ん〜…その娘を撃破した砲が良いなぁ」

ハンコック「122mm砲は色々キツイね、今の魔理沙だと動かせない上に1発撃てば昏睡状態になるよ?」

魔理沙「うへぇ、そんなに体力使うのか…」

ハンコック「地道に体力付ければ夢じゃないよっ、無論にとりちゃんが頑張って
体力消費を抑えたり軽くする技法を生み出せばグッと近くなるね」

にとり「やりがいはあるけどプレッシャーだな…」

魔理沙「まぁ、今の武器でもやれない事は無いから、素材面でなら協力できるぜ!」

霊夢「魔理沙、貴女随分頑張り屋になったじゃない?」

魔理沙「そりゃ、相手が相手だからな…それに魔法の研究もストップしてるんだ
空いた時間が勿体ないぜ」
373 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 08:17:47.01 ID:Xf2kxXEN0
===========その頃のツバキ============
大型厨房

彼女たちの誇る最早工場級の施設だ
兵器娘にとって食材は基本的に味を楽しむものだが
異世界からの来客、交換留学もありその者たちの胃袋を掴み、満たしている

ツバキ「おいしくなーれっと♪」

ネヴァダ「何作ってるのー?」

ツバキ「ん?グラタンー」

ネヴァダ「あぁ、来客中だって言ってたっけ」

ツバキ「そ、ソースはちょくちょく仕込むから殆ど焼くだけなんだけどね」

ネヴァダ「いいなぁ…しかし彼女達か…最初は全面戦争一歩手前だったっけ」

ツバキ「だね…紫さんって人が頭下げなかったらそうなってただろうね」

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>一方、紫チーム>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
火山   〜将軍ギザミ大発生〜

幽々子「これで6体・・・あら?どうしたの紫?狩り中に考え事?」

紫「…ん?えぇ、兵器娘…彼女たちの事でちょっとね」

このモンスターは幼体及び複数の成体で狩りを行うようだ
成体のみでも相当の脅威度を誇るのにこの数と知恵からかこうして大量に勢力圏を広げる事がままある
その軍勢とも言える様に兵器娘を無意識に投影させていた

幽々子「あ〜、今では協力関係にあるけどほんの少し前は大変だったわよね」

紫「実質下についてるようなものだけど…私の判断は正しかったと思うかしら?」

幽々子「…何が正しいかの基準は解らないけど、私は紫を支持するわ
一緒に彼岸で暮らすのも良いとは思うけど、こうして一緒に戦うのもまた一興かしら」

紫「ふふ、私らしくもないわね、こんな弱気になるなんて…」
(彼女たちに比たらこの生物の統制の無さは脅威ですらない、これだけ抜けてれば闘う道を選んだでしょうね)

幽々子「妖夢〜!素材の状況はどう〜?」

妖夢「あと2体です、幽々子様!」

萃香「じゃあ気合入れるか!!コイツの肉は酒の抓みに丁度いいし!」

幽々子「あらあら、私が全部食べようと思ってたのに♪」

萃香「む〜…なら都合4体!素材にしろ補修含めたら多くて困る事は無いよね?」

妖夢「確かに…」

紫「じゃあ、気を付けて残りを狩りましょう、妖夢の刀にも使えるほどの刃には気を付けてよ?!」
374 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 08:41:58.77 ID:Xf2kxXEN0
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

二人は依然窯の前に立つ、薪、木炭、石炭、油、魔法…などなどに対応した高性能仕様だ
実はにとりとの技術交換で従来より改良されている

ネヴァダ「補給なし、退路なし、普通なら降伏するものだけど…目は死んでなかったからね
妖怪でもそういうノリだなんて貴女の母国って本当に興味深いわね」

ツバキ「あはは、相手が話通じるならそれも一手段だと思うけどね
それに…こう言うのは逝くより残る方が辛かったりするからさ、敢えてその道を行く姿に親近感を覚えたっけ」

ネヴァダ「…なんか、わかるかも、うん…」

・・・

ツバキ「焼きあがったね、じゃあ持っていこう、お腹もすかせてるでしょうし、丁度良いや、持ってくれない?」

ネヴァダ「は〜いよ」

・・・

にとり「…へぇ、相当強度のあるスプリングが必要なんだね」

歓談中チーズの焦げる香ばしい匂いが漂ってきた
思わず目がそっちに向き、空腹だと脳が訴える

ツバキ「お・ま・た・せ〜」

ハンコック「あ、お得意のグラタンですか」

ツバキ「そ、鯨肉グラタン」

霊夢「鯨肉…」

魔理沙「…って何だ?」

ハンコック「あぁ、そういえば海の知識はあまりないか、おいしいよ?」

にとり「へぇ、川なら私も良く知ってるけどね」
375 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 09:21:16.25 ID:Xf2kxXEN0
・・・

霊夢「んん〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

ピンポン玉位の一塊を頬張った、凄く熱い!!!
思わず涙が出る

魔理沙「あぁ、そういや霊夢はグラタンも初めてだったっけ、ほら、水」

霊夢「…は〜、ありがと…」

しかし出会い頭にストレートを食らったその料理に目が離せない、
未知の味と言うのもそうだが材料の改良と言う観点から拘ったそれは格が違う
現に皆黙々と食べている

風の音が心地いい…

見知らぬ土地でこれほど寛いだ気持ちになったのは初めてかもしれない

霊夢「…私も作れるかな?」

にとり「へ?」

霊夢「いや、この料理…」

彼女は微笑みながら言う

ツバキ「そっちが1段落したら習ってみる?」

霊夢「・・・ありがと」

魔理沙「おぉ!私もこれ作りたいぜ!このキノコとか味が染みて気に入った!!」

ネヴァダ「そうそう、前技術交換で好物がきゅうりと聞いて、一瓶どう?」

にとり「…何コレ!きゅうりがなんかいっぱい!」

ネヴァダ「ピクルスって言うんだけどね?口に合えば良いけど」

にとり「ん〜…結構濃いね?」

ネヴァダ「あ、そっか…じゃ、また改良してみるよ、」

にとり「あ、ありがとう…えへへ」
376 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 01:24:31.91 ID:m7I5eJR70
・・・

にとり「へぇ!ツバキも相撲を嗜むのかい?」

ツバキ「ふふ、相撲も取れるし行司も出来るよ?」

にとり「それは楽しみ!どう?一勝負?」

ツバキ「そうしたいのは山々だけど…そろそろ時間だからね、また時間作っておくからおいでよ」

空が赤らみ始めている、時間の経ち方は共通のようだ

にとり「わかった!じゃあ帰りは…ハンコックかな?」

ハンコック「ええ、快適…かどうかは解らないけど」

霊夢「じゃあ、よろしくね」

3人がハンコックに乗り込んだ後、ツバキの周囲から気が流れ出す
数分もしない内に天候が急変し、来た時の様な状態になる

霊夢「あんなのに異変起こされたら…」

霊夢は目を瞑り考えないようにし、目を開けた時には移転が終わっていた
その時、艦窓に人影がスコールに向かって飛び込むのが見えた、あれは一体…?
377 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 01:54:12.64 ID:m7I5eJR70
兵器娘の世界

入れ違いになったのはイチカだった

イチカ「・・・で、向こうに土地がありません!」

ツバキ「わかった、でね?コッチの世界でやってみたらどうかって思ってるけど、どう?」

イチカ「ええ…さっきのハンコックはそういう意図で…?」

ツバキ「うん、馴染めない様なら考え直してたけど問題ないみたいだからさ」

イチカ「わかりました〜…はぁ、肩の荷が下りたぁ…」

ツバキ「そうそう、教官は一旦ネヴァダにするよ」

イチカ「…理由は?」

ツバキ「傾 世 元 禳、最終段階ならあってもいいけど今の段階だと邪魔だってのが解ったから…ごめんなさい」

ペコリと頭を下げた

イチカ「う…わ、解った、次の機会に備えて制御位出来る様にしておきます」

そういって退室していく

ツバキ「さて…あとは彼女たちの働きに期待する…かな、瀬戸内海に住むと言われてた鬼をはじめ
百鬼夜行を下した巫女と魔法使い…か、スペルカード、大いに期待させてもらうわよ
…あとは青蛾さんとの技術で生み出された代物だけど…役に立つかなぁ?」
378 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:10:38.55 ID:m7I5eJR70
海村===========================
〜夕方〜・食堂・

霊夢「・・・」

魔理沙「おーい、生きてるかー?」

真っ青になって鈴仙の肩を借りる文がいた

てゐ「初めて見る土地で、テンションが上がって、準備体操もせず水に飛び込み
身体の三か所攣って溺れたアホウ鳥だから気にしないで」

文「よーっく肝に銘じましたからもうやめてください…うぅ」

鈴仙「あはは…まぁ命に別状はないです」

霊夢「幽香…は、逆に元気そうね」

幽香「栄養豊富な水源だったからかしら?何時間でも居たい気分よ」

ハンコック「そうだ、貴女に使いこなせるかな?と思って持ってきたものがあるんだけど」

幽香「へぇ?何かしら?」

言い終わるや否や種子を置く、すると成長し向日葵のような形となる

幽香「…これは?」

口調こそ冷淡だが興味津々のようだ、外見も構成も植物であるのに、動物のように機敏に動いている

ハンコック「狩りの御伴にどうかと思って、これだけじゃなくいろんなタイプの種子があるよ?
この子は…遠距離攻撃と回復を得意とするタイプだね」

幽香「ふふ…試しに使っても良いかしら?」

ハンコック「どうぞ?」
379 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:29:36.45 ID:m7I5eJR70
ハンコック「・・・あのさぁ?」

返事を聞くや否やハンコックに向け照射を行うよう命じたようだ
照射された箇所が黒ずんでいる

幽香「ごめんなさい、都合の良い標的が無くて♪」

ハンコック「全く…誤射には気を付けてくださいよ?人に当たったら一生痕が残りますからね?」

幽香「…ええ、肝に銘じておくわ」

魔理沙(あ、ハンコックがちょっぴり怒ってる…)

ハンコック「と、言う訳で残りの種は扱いに慣れるまで保留としますから」

幽香「…そうね、冗談が過ぎたわ」

ハンコック「まー、実際本当に危険だしこの中にいる内私が適当な相手だったのも事実だしね
何にせよフラワーマスターの貴女の実力を見てからでも遅くは無いよ」

肝を冷やしたが危機は回避されたようだ
そんな事もどこ吹く風、生まれたサンフラワーは沈む太陽を見ながら微笑んでいた
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 09:07:47.42 ID:ylW8SolG0
おつうううううう
381 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:26:05.41 ID:D/f6oQuG0
〜〜〜〜その後〜〜〜〜
身体的訓練と兵器娘の世界への見学を交互に繰り返す日々を霊夢は送った
その間休憩や負傷中の幻想郷住人も訪れる

霊夢「紫、あんたも来たの?」

紫「ええ、興味がありますから」

霊夢「珍しいと言うかなんというか…ツバキ・・・さん?今日は何処へ?」

ツバキ「艦隊戦を見て貰おうと思ってね…うん、折角だから体験で指揮を執ってもらおうかな」

霊夢「指揮?」

ツバキ「基本的にスタンドプレイだった貴女達がジワジワと隊列組んでるから
その総指揮を執れるようになるとグっと勝率が上がると思ってね」

霊夢「へぇ…」

ツバキ「まず戦いを見て貰って、その後私らが指揮する戦隊とそっちに貸す戦隊で戦って貰うかな
あ、死ぬ事は無いから安心して」

紫「色々勉強させて頂きますわ」

ツバキ「御眼鏡に適うと良いですが…っと、14戦隊と15戦隊、互いに戦艦2、巡洋艦4、駆逐艦16の隊
同型故基本的戦力差は無し…赤青で競うよ」
382 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:56:04.65 ID:D/f6oQuG0
距離50km先から投影した映像及び双眼鏡にて海戦をモニターする

霊夢(遠目でも解るわ…なんて大きな砲…)

隊を並べあったのち、砲撃の音がした

紫「初手に砲撃…青が動いたわ…まずは小手調べ?」

ツバキ「そうだね、赤は依然同航戦で巡航中…特に動く様子は無し」

数発の砲火の後、沈黙が続く…波の音までもが聞こえる

霊夢「…睨みあい、かしら」

ツバキ「あれは敵の距離、速度を測ってると見て良いね、行動準備と言ったところかな」

青が急接近し、距離を詰める、赤は駆逐艦より魚雷を発射したようだ

ツバキ「次で動くよ」

霊夢(ゴクリ)

青の戦艦及び巡洋艦の攻撃、赤は見透かしたように散開し損害を最小限にとどめる
逆に砲撃を狙い接近した青は魚雷を食らい、少なくない損害を受けた
モニターだと解るが20もの兵力が一斉に回避行動をとる様は見事だった

霊夢「…なんか怪しいわね」

ツバキ(ん?気付いた?勘が鋭いとは聞いてたけどこれなら…)
「うん、動きはあるね」

紫「見た感じ赤が集合にもたついてる・・・・かしら」

優位とは言え損害があった赤に明らかな乱れが見えた
それを察し、青は先ほどの砲撃に加え、雷撃も使用する…が
有効打は得られなかった

ツバキ(これは…決まっちゃったね)

霊夢(う、せ、背筋が…)

混乱の振りをして回避及びかなりの接近をした赤、対して再装填の必要がある青
その後1分間にも及ぶ釣瓶打ちで勝負は決まった
383 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 05:45:25.97 ID:D/f6oQuG0
・・・
海戦終了後、別の班にて上空から見学していたさとりと合流し簡単な講義をする
実は以前と同様、3人でこの世界に来ていた
さとりはディアブロスの突進で腕及び脚を負傷しておりうつ伏せで上から見れる
B−29消音偵察型(振動を抑えたタイプ、装備変更で長距離救急搬送の他、高高度狙撃も可能)
ちなみに一昨日負傷したものの3日後には問題なく復帰が可能

ツバキ(レミリアさん、神奈子さん、白蓮さんは今後機会を見て…今の所6人の指揮官を考えているけど
向いていそうな娘も居なくは無いから候補生としてそれとなく誘ってみようかな)
「攻撃は攻撃準備に強く、攻撃準備は回避に強く、回避は攻撃に強い
基本はこの三つ、あとは武装なり仲間の状態なりでひっかきまわせる
状況次第では三すくみの方向が変わったり、三すくみを封じたりも出来る
さっきのは急接近での回避封じからなる攻撃ラッシュ
もしあそこで青が距離を取っての攻撃準備をしていたら急接近は空振りし、
連続回避行動によって照準が合わない赤が圧倒的にピンチだったね」

紫(・・・)「主力・牽制射撃に時限攻撃というのは?」

ツバキ「主力射撃は戦艦や巡洋艦の主砲を用いた射撃、小型艦でも一斉射が該当
命中精度も良くて直撃すればそれこそ無視できない破壊力があるよ
牽制射撃は小型艦及び副砲における断続攻撃を行う
最初に目標を制定する際に隙が出来るものの負担が少な目で攻撃を行える
ただ、その分攻撃力は落ちるね、射程も短いのがネック
時限攻撃は魚雷や爆雷、機雷の時間差にて攻撃を行う攻撃の事
威力も高くて負担は少ないけど撃ち続けられないし命中率も一番悪い」

紫(やはり…これは狩りの為の訓練、つまり、現状のスタイルでは頭打ちになる、と判断されたのね)

さとり(仕様が無いです、兵器娘はおろかモンスター達にでさえ今の強さでは危ない勝利を重ねてますから…)

霊夢「説明は終わり?なら始めましょう?」(魔理沙じゃないけど…海戦見てワクワクが止まらない)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 07:29:15.49 ID:ojumMghWo
おつ
385 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 06:49:38.89 ID:mBt+EYRL0
今回割り当てられたのはジョン・C・バトラー型の駆逐艦1部隊(4隻)
内一隻が補佐に着くと言う
ためしに示唆すると速度もまぁまぁで小回りが利き、良くも悪くも普通と言った印象だ

ツバキ「そろそろ一人3回ほど模擬戦してみる?」

霊夢「わかったわ」

ツバキ「じゃあ、誰からにする?」

さとり「では私からで」

霊夢「あ…」

さとり「ここは負傷者に譲って頂けませんか?」

霊夢「・・・仕様が無いわね」

ツバキ「決まりかな、じゃあ残り二人は私と一緒に観戦で」

===========================

さとり・一戦目

さとり「砲撃・防御・装填・・・ですか、ならば防御・装填・砲撃・砲撃…で」

特に見所もなくアッサリ完封勝利

ツバキ(ふぅん、心を読めると言うのは本当みたいね、ならば…)「二戦目、いくよ〜」
386 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:17:23.42 ID:mBt+EYRL0
さとり・二戦目

さとり(ん…えっ・・・?相手の指示が無い?…聞き取れた、けど、早くて解らない…)「…」

補佐艦「どうしました?指示を…」

さとり「え、ええ、防御、牽制、防御、雷撃…いや、雷撃と牽制を逆に…」


相手艦隊 牽制・防御・装填・砲撃

さとり側 混乱・混乱・立て直し・牽制


霊夢「あれ?さとりの方、陣形がバラバラじゃない」

ツバキ「これは混乱状態ね、指示が遅れるとああなるよ、どれだけ危険か見ればわかるね」

そう言い終わるや否や
陣から飛び出た無抵抗の艦を一隻ずつ狙い撃ちにされる
最後牽制射撃で一矢報いるものの4(内中破1)対1となり、降伏

さとり(そうか…これは、怪我した時と一緒…)

紫「自分だけなら良いけどチームだと全員を危険に晒す…この重圧、耐えきれるか…」

・・・

ツバキ「じゃあ修復中に3戦目の概要を伝えます、次相手側は三すくみ封じを使います
如何にして避けるか、考えてください」

さとり「封じを抜ければ、チャンスと言う事?」

ツバキ「そうそう、あと今回から本気出すから『そこでしか勝ち目がない』と言うのも頭に入れておいて」

霊夢「…え?同じ戦力なのに…?」

紫「どう転んでも、次が最大の見どころね」
387 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:41:49.73 ID:mBt+EYRL0
=========================
戦闘前

さとり「…と言う事だけど、どのような事が考えられるかしら?」

補佐艦「それこそ多岐にわたりますから一概には言えません、が、どう言う事を仕掛けてくるかは言えます
それをヒントに、私達を助けてください」

さとり「…え、ぇ」

ぎゅっ(さとりの顔に胸を押し当てる)

補佐艦「雰囲気にのまれてますね、落ち着いてください、深呼吸、すー、はー」

さとり「・・・スー、ハー…ありがとう///おちついたわ」

==========================

さとり・三戦目

さとり(速度指示に陣形交差も交えてきた…これでは対応できない!)「まず装填、後防御、出方を伺うわ」

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」


霊夢「さとりったら全然反撃出来て無いじゃない」

紫「いいえ、相手側に隙が無さ過ぎるわ、あんな機動させられたら撃った所で当たりはしないわよ
完全に新米の私達とずっと訓練していた彼女達では差があり過ぎる」

実際一方的に撃たれては居るものの、損害を抑え、損失艦は無い

ツバキ(やはり紫は論理型…さとりも心が読めるのは大きい、傍から見れば一番指揮に向いてないのが霊夢だけど…
ミアからの『勘が鋭く、運が高い』…これが気になる、私もかつては一緒だったから…ね)
388 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:44:18.20 ID:mBt+EYRL0
=========================
伝え忘れましたが

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」

この部分は当事者(霊夢達)には解りません、申し訳ない
=========================

389 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:10:00.26 ID:mBt+EYRL0
補佐艦「敵、砲撃をやめ単縦陣にて最大速度でこちらに向かっています、張り付かれた際防御できませんがどうしますか?」

さとり「…距離を取って対応…かしら」

・・・

相手旗艦「考えは良し!が、速度差を考えて無かったね!!何のために砲撃をやめたか理解してなかったようだ」

さとり「…!!しまった、よりによって後方を晒してしまった…」

砲撃戦の際、揺れて命中率が落ちないよう最大速度の約半分で航行する
そして加速には多少のラグが存在し、ちょうど速力が並んで、撃たれ放題の状況になった
その後、40m機関砲にて機関を打ち抜き、さとり側は戦闘力を失った

=====================

ツバキ「で、彼女が帰投しない内に聞くけどこの場合、貴女達ならどういった対応を取るかな?」

紫「4隻にて先頭艦を仕留めるわ、後続は混乱するでしょうね」

ツバキ「当たり、今回のように旗艦が先頭なら猶更ね」

霊夢「じゃあ斜めの陣形で突っ込んで来たら?」

ツバキ「うん、その場合残り三隻が回避不能距離で順繰りに猛攻撃を行うでしょうね
この場合の対策は他3隻の死角に入るよう移動させること、かな…さて、次は誰が行く?」

霊夢「私が行くわ」

ツバキ「よし、じゃ、準備お願い」
390 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:47:15.71 ID:mBt+EYRL0
霊夢・一戦目

霊夢「雷撃、砲撃、防御、防御!雷撃はこの位置ね」

相手側「防御・装填・砲撃・牽制」

霊夢側「雷撃・砲撃・防御・防御」

三順目には相手を全滅させ、勝利

紫「鮮やかね」

ツバキ(指揮経験は長いのかな?…それなら)「高威力射撃を開放しますか」

霊夢「高威力射撃?」

ツバキ「アオイからの資料と八卦路に、ビームCAP、怪力線照射装置その他諸々の各世界で集めた技術を織り込んだ
艦載型マスタースパークとでも言えば良いかな?威力が最大級で薙ぎ払うように撃てるから先に撃てた方が勝負が決まるね」

霊夢「へぇ〜」

ツバキ「けれど、相手も撃てる上にチャージに3回ほど装填が必要、挙句撃てる体勢じゃないと意味が無い
回数制限ない代わりに使い勝手が悪くなったスペルカードとでも思っておけばいいよ
それとも、高威力射撃抜きで続行する?」

霊夢「…まずはどんなものか見たいわね」

ツバキ「そうだね、じゃあ試運転で撃ってきてちょうだい」
391 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:11:23.07 ID:rSrzAdPl0
霊夢「でもスペカは即時発動だから参考になるかしら?」

ツバキ「効果的なタイミングはあるでしょ?」

霊夢「・・・なるほどね」

・・・

多少のチャージ期間を経て二門の主砲から放たれる光線
稲妻のような轟音と共に標的に向かう
その先の岩山を十字に切り裂いた事もあって威力は申し分ないのが伺える

ツバキ「そのうち貴女もコレが使えるよ」

霊夢「本当?!」

今は少しでも力が欲しい、光線と共に道が見えた気分だ
聞いた話では岩山の様なモンスターが出ると聞くし、あって損は無い

ツバキ「今 は 無理かな、陰陽玉の扱いに一層慣れつつ無理をしなければ大丈夫
で、二回戦目、行く?」

霊夢「・・・やめとく、すっごく嫌な予感がする」
(勘だけど、二戦目から実力差を見せての自信喪失狙ってるわ、どういう意図かはわからないけど…)

ツバキ「そう、無理強いはしないよ」

霊夢「そうそう、もう一つ良い?」

ツバキ「ん?」

霊夢「もっとコレ撃ってて良い?」

ツバキ「あ、うん、どうぞ?怪我はしないように」
392 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:51:59.83 ID:rSrzAdPl0
ツバキ「・・・と、言う訳で紫さんね」

紫「…お手柔らかに」
(出会った中でこの娘だけ格が違うというか…産まれてから100位の齢を重ねてる様にも見えるし
魂で言えば400相当はある…?なによりこの得体の知れない力は…400では到底身に付かない…)

さとり(先程もですが本気で焦ってるのか聞かせたいのか
紫さんの心はこういう時だと読めるんですよね…ツバキさんも読めるのですが)

ツバキ(…フワトロ系で行こうかな?ホクホク系も良いし、全部作ったら満漢全席みたいになっちゃう
2〜3品で決めなきゃなんだし、あ〜もう決まりきらない、でも二戦が始まるまでに決めないと作る時間が…
あー!!どうしよ!!!デミグラソースも使っちゃったしこんな事なら下拵えをしておくべきだった、むぅ…)

さとり(大抵食べ物の事って何なんでしょう…?料理の想像図付きだからお腹が空きます)

・・・
紫・一戦目

紫(真似事なら…いけるかしら?あと先程までの闘いを見ていて3つくらいまでなら読める)

相手側・装填・防御・時限・砲撃
紫側・装填/砲撃・装填・装填・防御

圧倒的優位に運びそのまま押し切る、危なげがない
この段階で手を抜いてるとは言え普通の人間や妖怪からしたらじゃんけんのようなもので
さとり、霊夢、紫みたいに常勝するのは不可能だ
適正が無いならこの段階で落ちる

・・・

ネヴァダ(戦略指揮は誰を殺すか、誰を生かすか決めるのが仕事
戦術指揮は極力皆を生かすのが仕事、そして誰かを助けるため必要なのは自尊心を捨てる事が一番…か
見た所皆プライド高そうだから苦労しそうだなぁ)
393 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 16:36:48.61 ID:rSrzAdPl0
・・・
紫・二戦目

紫「し、しまった…」

遠慮なしの近接特殊攻撃、中央部から瓦壊し戦闘の行方が決まったと悟った紫は降参する

相手側・防御・牽制・防御・特殊
紫側・装填・防御・防御・防御

・・・

紫「あの場合はどうしたら良いのかしら…?」

ツバキ「速度を上げ突進と同時に加速、回避することで相手は隙だらけになるよ」

紫「・・・えぇ、想定外の攻撃に備えろ、と言いたいのね?」

ツバキ「メンバーの特性を生かせって事かな、幽々子さんと霊夢さん、藍さんに橙さん以外上っ面じゃない?
今回だって相談すれば一時的に火力を上げる方法に速度を上げる方法が補佐艦から聞けたはず」

紫「・・・」

ツバキ(…死んでからじゃ、遅いんだからね?)ボソッ「魂の抜け殻状態で保管してある私らの精神体なら沢山あるけど
兵器娘になって幻想郷に帰りたくは無いでしょ?」

紫[解った…皆の母親、なんだ、この人の絶対的役割は、妖怪の私でも解る
思い返せば行動原理が我が子に接するのと一緒ね…ふふ、私が子供扱いか…]

ツバキ「で、三戦目、やる?」

紫「いいえ、疲れてしまった、私の付け焼刃な指揮ではこの後は勝てないでしょう」

ツバキ「うん、勝たせる気は無いね、私が出る心算だったし」

紫・さとり「「!!!」」


ツバキ「…さぁ、霊夢さんを呼んで、ご飯にしましょう、いろいろ考えた結果カツ丼だよ!」

紫「・・・さとり、涎」

さとり「?!」



一方霊夢は兵器娘との談笑も交え、ひたすらに必殺砲を放っていた
394 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 17:05:38.94 ID:rSrzAdPl0
・・・
〜カツ丼、揚げ待ち〜

霊夢「決戦場…かぁ」

紫「ええ、地底みたいなところでアカムトルムというのを相手にしたわ
決定打が無くてスタミナが切れて痛み分けで終わったけど、今回の戦法を駆使すれば…」

さとり「火山での活動は厄介ですからね、燐、妹紅さん、勇儀さん、萃香さん、幽々子さん以外は
5分もすれば休憩入れないと武器を握る事すら困難ですよ
紫さんも最初は酸欠状態に見舞われたんでしたっけ?」

紫「…そうね、グラビモスのガスで退く事になったわ、スキマを使おうにも熱気が立ち込めてあまり行きたくは無いわね」

霊夢「チルノでも連れて行けば?」

紫「霊夢?水蒸気爆発について学ぶ必要があるようね」

霊夢「う…」

さとり「氷と言えば、そろそろ雪山が解禁されるんでしたっけ、繁殖期にはいるとかどうとかで」

霊夢「は、繁殖…」

紫「藍や橙は影響出るかしら?」

さとり「燐やお空も影響出るかもしれません」

霊夢「私の場合てゐに鈴仙が居るのだけど…」

紫・さとり「「・・・」」

霊夢「ちょ、ちょっと、な、何よその目ぇ!!」

さとり「…夜、寝れると思わない事ですね」

紫「二人に好かれてるなら昼も寝れないわよ?」

霊夢、絶句

紫「ねぇさとり、霊夢がいつ色情狂になるか賭けない?」

さとり「乗りました、お食事券3枚で如何ですか?」

紫「帰ったらみんなでやりましょう、ふふふ…」

霊夢、顔真っ赤、色情狂の辺りから話はもう聞こえていない
395 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 00:59:44.81 ID:X2kzy7+20
ザクッ

じゅわっ

霊夢「んぅ〜〜〜〜っ!!」

絶妙な肉厚、卵の味、とろけ具合、衣の歯ごたえ、それを受け止める麦ご飯
この味は以前食券を使った時の美味さにも勝るとも劣らない

特に会話も無く、いや、会話も出来ずに食事は終了した

紫「…こんなのがあるならもっと早く食べたかったわね?
現状の10倍の値段でも食べるわよ?」

満足げなため息交じりに紫がこう言う

ツバキ「今貴女達の居る世界の食材を品種改良した代物だからね
まだ量産体制が軌道に乗ってない代物だからもう少し待ってて
…けど、卵なら供給できるよ、相場は1個100zかな」
(今回使用したのと同じ卵↓1個100円の代物)
ttp://www.ise-egg.co.jp/isetama/index.html

紫「毎日20個」

さとり「6個」

霊夢「えっと…6個、にしときましょ」

紫「あら?霊夢、羽振りがいいじゃない」

霊夢「まぁ、何だかんだで溜めてるのよ(陰陽玉とかの技術売買だけど)」

ツバキ「ふふ、じゃあ毎朝届けておくからね」

紫(幽々子にも分ける心算だけど…彼女は確実に追加注文するでしょうね)

さとり(台所事情にも余裕がある訳ではないですが、地霊殿の皆で食べたいですね
特にお空には力になってもらってるので…)

霊夢(幽香でしょ?てゐでしょ?鈴仙でしょ?魔理沙でしょ?ミアに私かな?)

ツバキ「そうそう、私達はいつでも食べれるから、贈ろうと思ってたら除いて良いよ?」

紫「私の分が二つに増えるわね」

さとり「右に同じく」

霊夢「…そう言えば村紗が来てるのよね、寒村じゃお世話になったし、変更は無いわ」

ツバキ「了解っと」
396 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:27:42.25 ID:X2kzy7+20
・ ・ ・

基礎体力を上げるための猛訓練、卵かけご飯の御陰もあり乗り切った
指揮能力を上げるための実地講習、100年後にウチに来ないか?とスカウトされた
そして…

ミア「これが新しい武器だけど、どうかにゃ?」

7,92mm機銃玉、出力が上がり要求エネルギーも上昇しているが基礎体力が上がった今負担に感じない
精度も高く今までの相手なら難なく倒せるだろう

ミア「あとは…ワクチン入り予防接種を受けて貰うにゃ」

霊夢「予防接種?」

ミア「今回の調査で分かったのだけどギィギってモンスターが厄介な毒を持ってたようでにゃ
この一帯にも居るし感染しないようにともし罹患してたら治療の意味もあるにゃ」

霊夢「へぇ〜・・・・!!!」

冷えた、と思ったら針に刺されていた、痛みはさほどないが頭がパニックを起こした
蒼い薬液が体内に入る

ミア「終わりだにゃ、あとは…ほい」

霊夢「あ…」

眼帯を外してもらった、前以上に良く見える気がする・・

ミア「で、今日はどうするにゃ?狩りに出ても良いし、訓練でも良いにゃ」

ニヤリとミアは笑う

霊夢「…狩りでお願い」

二人で笑い合った
397 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:50:48.01 ID:X2kzy7+20
食堂兼広場に戻る、何だかんだでだいぶ拡張されたんじゃないだろうか?

咲夜「…霊夢、今空いてる?」

藪から棒に咲夜が懇願する、ソロに転向したものばかりと思っていた

咲夜「お願い、時間が無いの、ギギネブラ討伐を…」

表情こそ無表情になっているが必死に詰め寄る

霊夢「ちょ、ちょっとちょっと!まずは落ち着きなさいよ」

魔理沙「そうだぜ?まずは他人の気持ちを考えないとだなぁ?さ・く・やちゃん?」

咲夜は声の主、魔理沙と相対する
凍土の件以来まるで歩み寄りを見せなかった二人だ
雰囲気がどんどん険悪な物になり、三妖精が委縮するほどだ

咲夜が動いた、膝と手を床に付いて頭を下げる

咲夜「あの件は…本当に申し訳ありませんでした、今後あのような事が無いように致します
この言葉だけで償えるとは思えませんが…まずは謝らせて下さい!!」

魔理沙「えっと…おいおい、まずは顔をあげてくれよ…」

皆の前での素直な陳謝、魔理沙が困惑している

???「私からも頼むよ、勘弁してあげてくれないかな?」

魔理沙「お前は…咲夜の相棒か」

スジャータ「以前の態度はギィギの毒のせいなんだ、憑りつかれた様に動いていただろう?」

魔理沙(正直元が元だから解らないけど…)「…わかった、ツンツンするのも今飽きた所だ
けど今回は私参加できないぜ、先客がいるからな」

三妖精(サニー、ルナ、スター)の方を見る

魔理沙「今回砂嵐が止んでようやく砂原に行けるんでな、ボルボロスってのを狩ってくるんだ」
398 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:02:57.92 ID:X2kzy7+20
霊夢「ふーん、ま、頑張んなさいよ?」

魔理沙「おぅ!」

そういって三妖精と共に後にした

霊夢「…で、私が一緒に行かなければどうするつもりよ?」

咲夜「一人でも行くわ、相打ちも覚悟してる」

スジャータ「相打ちは流石にさせないけど…危険な戦いなのは確実だ
幼い個体とは言え複数が相手だから」

霊夢「複数…か」

訓練した記憶がよみがえる、あれも4VS4の複数戦だった

カチンッ
懐中時計に目をやる

咲夜「そろそろ時間ね、邪魔したわ」

霊夢「行くわ」

咲夜「…え?」

霊夢「私も行くわよ、丁度新しい武器のテストもしてみたかったところだしね」

咲夜「・・・」

霊夢「5分待って、二人くらいなんとか…」
399 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:10:30.16 ID:X2kzy7+20
幽香「それには及ばないわ」

てゐ「全く、狩りに出れるなら一言あっても良かったんじゃないの?」

霊夢「…と、言う事よ、不足かしら?」

咲夜「いいえ・・・」(…ありがとう)ボソッ

・・・
〜孤島キャンプ〜

霊夢「ギギネブラなら凍土じゃないの?なんだってこんな所に」

咲夜「いいえ…私が、育てたのが相手だから」

てゐ「そ、それっ・・・」

幽香は素早くてゐの口を押える

幽香「今は聞かないでおくわ、まずは殲滅させればいいんでしょ?」

咲夜「…ええ」

キャンプから出ると同時に影が二つ飛来する、戦闘だ
400 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:36:02.76 ID:X2kzy7+20
幽香「私の花の特徴は解ってるわよね?」

霊夢「ええ、ちゃんと覚えてるわ」

幽香「じゃあ、指揮を見せてもらうわよ」

霊夢「はいはい、まず15秒単位で準備、回避、準備、回避、まずは隙を探すわよ!」

てゐ「はいよ!」

咲夜「計測するわ!」

幽香「ふふふ…」

首振り、毒液、いずれも十分に距離を取った霊夢達には当たらなかった
合間を縫って幽香は準備をする、程なくして発芽、姿を現した

てゐ「向日葵とソラマメ?ソラマメの種類は新しい奴かな」

幽香「研究で属性付与されたのよ、で、霊夢、次は?」

霊夢「回避、攻撃、攻撃、立て直し、私の勘だと相手は怒るわよ」

てゐ「ひゃー、もう怒りモードかぁ」

咲夜「…(コクリ)」

幽香(アイコンタクトかしら?)

ボディプレスを避け、頭部、腹部への攻撃を集中させる
ソラマメとやらは燃える豆を高速でぶつけ、かなりの大打撃を与えたようだ
その火力集中に卵を産もうとしていたギギネブラは体勢を崩す
向日葵、てゐで1体を警戒しつつ集中攻撃、立ち直ったギギネブラは大音響を発生させる
今までにない凄い声量だが向日葵のフォローで難なく立ち直る、もう一匹のギギネブラによる追撃は間に合わなかった

てゐ「凄いじゃん!完封してるよ!」

幽香「そこらの個体(下位)より間違いなく強いけど、ここまで楽だとは思わなかったわ」

霊夢「追加が来ない内に数を減らしましょう!準備、回避、牽制、回避」

幽香「牽制、ね、ならうってつけの子がいるわ」

咲夜「お任せ下さい!」
401 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 03:08:23.01 ID:X2kzy7+20
準備により凧のような口をしたサボテンが現れる
ギギネブラは突進を行うものの間合いが甘く、個々に散る羽目に
牽制はナイフ、サボテンの針、霊夢の御札が飛ぶ、傷ついたギギネブラはもはや風前の灯だ
もう一頭が毒爆弾を産む、ただ回避…は厳しい、そこに幽香のサボテンが大きなナッツを設置する
その陰に隠れる事で爆風から守り被害は無かった
トドメに牽制射の針が飛び、ギギネブラの一頭は息絶える

霊夢「合計何匹か解るかしら?」

咲夜「4匹よ、あと3匹!」

霊夢「わかった、ここには残り一匹で相手は狩りの経験も無いから隙だらけよ、幽香、お願いね!!」

幽香「ふふ、任されたわ」

陰陽機銃、ハンマー、ナイフ、ソラマメ、投下弾で隙を作り
近距離マスパで片を付ける、流れるような作業だ

霊夢「この連携があればこころにも楽に勝てたわね」

幽香「ふふ…サボテンのドローンに探ってもらってるから休憩にしましょうか」

咲夜「残り二匹はもう少し強いわ、気を付けて」

てゐ「はいよー、正直今回私はサポートだけどね…打撃は相性悪いから」

ジワッ

咲夜「…返り血が付いたからそこの滝で洗ってくるわ」
(なんで母乳がでちゃうのよ…っ!!少なくともてゐには気付かれてる…)

てゐ(あーあー、お熱いこって…なんて、言ってる場合でもないんだけどね
私は私で発情しちゃって一杯一杯…ここが川辺じゃなかったら…)
「まだ見つからない?」

幽香「丁度見つけたわ、この先、龍の巣に二匹一緒よ」

てゐ「うぅ、遠いなぁ」

霊夢「文句言わない、行くわよ」
402 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 22:40:45.95 ID:ocfBoD9R0
・・・移動中〜現在ジャギィの巣・・・

霊夢「しかしなんだってあんな方に…」

幽香「卵なんて栄養の宝庫じゃない」

霊夢「なるほどね…」

てゐ「とは言え今通ってる飛龍種の方に行くなんて、今回の相手はよほどなんだろうね」

咲夜「いいえ…ほら、もう荒らした後みたいよ?」

まだ白身の乾いていない卵の殻がある

霊夢「・・・そう言えば道中にもジャギィを見ないわね」

てゐ「アプトノスにルドロスも居なかったよ」

幽香「そろそろ抜けるわ」

霊夢(次のエリアに居ないとも限らないしてゐの様子を考えたら小休止したいところだけど…
相手の繁殖力は異常に高いと聞くしエリアの状態考えたら時間が無いのも事実…)
「…行くわ、こんな異変、とっとと終わらせるわよ!」
403 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:09:34.55 ID:ocfBoD9R0
・・・龍の巣・・・

ギェァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

霊夢「あーもう!うっさいしうっとぉしい!!」

ズドドドドッ!!!

情報通り二匹のギギネブラが固まっている
しかも制圧済みなのか卵とギィギがそこかしこに居た
挨拶代わりの咆哮を受ける、返礼は陰陽機銃での周辺掃除だ

てゐ「う〜、ねぇ〜そっちで処理は出来ないの?!」

バックアップの兵器娘に問いかける

ミア「最終手段で砲撃や火炎放射の形になるからこの辺が当分使えなくなるにゃ
そうなるとリオレウス系がそこかしこに巣を作るから厄介になるにゃ」

つまりは霊夢達の撤退でもなければ現状ネコタクの用途しかない

地面の白い骨と合わさり大量のギィギが存在している
霊夢とてゐがその処理をしている形だ

咲夜「私もギィギの処理を…」

霊夢「いいえ!貴女の攻撃はギギネブラに効くけど卵には効果が薄いわ
それとも卵塊でベトベトになったナイフで戦いたいの?!」

咲夜「…そうね」

御札で卵を吹き飛ばす、確かにこの小規模爆発は卵にうってつけだ

幽香「雑魚処理にうってつけのコを植えたわ、今から攻勢に出るわよ!」

パックンフラワーのような植物が出てきた、十数匹の一飲みにギィギを食い散らかす
ただ咀嚼、飲み込む時間があるので処理速度はそこまで早くない

霊夢「お願い幽香!てゐは幽香のバックアップ、撃ち漏らしのギィギにやられないようにね!」

てゐ「・・・」

霊夢「聞こえてる?!てゐ、返事は?!!」

てゐ「うっ、うん、バックアップと…なんだっけ」

顔が真っ赤だ、懸念通り発情時のソレだと霊夢にはすぐわかった
これでは指示も良くは通るまい

霊夢「・・・それで良いわ、咲夜!てゐの事も見てあげて!」

その時ギギネブラの首振りがかすめる、間一髪回避した

咲夜「おっと…っ!わかったわ、こちらもあまり持たないわよ」

この攻撃頻度にエリアの狭さはスペカ戦のソレに匹敵する
ただし、ギィギはともかくギギネブラの攻撃は無事では済まない

霊夢「せめて一匹、一匹倒せば落ち着くから!」
404 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:24:37.42 ID:ocfBoD9R0
てゐ「あぅっ!!!」

ギギネブラの突進に跳ねられる、が、高性能な防具に
ヒマワリの能力で戦闘は問題なく続行できる

霊夢「っ!!埋め合わせはするから!今は抜けられちゃ困るの!お願いてゐ!!」

てゐ「くぅうっ、わかったよぉ…!」(痛みで幾分か頭は回復してきた…動きが解る、イケる!!)

咲夜(捕食する気…?時間を止めれば…!)「…しまっ!!!」

バクン!!!

霊夢「咲夜?!」

間の悪い時だったのか、体力の限界だったのか、能力は発動しなかった

咲夜「こっこのぉっ!!離しなさい!!」
体内から切り裂く、多少の効果はあるものの内部の削歯に防がれ吐き出すまでには至らない

幽香「私に任せなさい!」

霊夢「もう一匹居るわよ?!マスパは危険じゃない?」

幽香「ふふ…そういえば霊夢に見せて無かったわね」

浮遊しているニンニクから弾が投下される、それはギギネブラの上空で炸裂、吐き出すのに十分なダメージを負わせた

霊夢「ありがとう、幽香」

幽香「どういたしまして、でも、何度も使えないからね?」

てゐ「せぇのっ!!!」

ドスン!!

怯んだギギネブラに追撃が下る、それがトドメとなったようだ
405 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:57:37.53 ID:ocfBoD9R0
咲夜「ゲホッ!ゴホッゴホッ!!」

粘液に塗れているが外傷らしきものは無い
が、体力の限界が来てる上ナイフの本数も心許ない

霊夢「…限界そうね、てゐ!咲夜連れて安全な所まで離れて!いっそそのまま帰っても良いわよ!」

てゐ「わかった!」

咲夜を肩に乗せると文字通り脱兎の勢いで駆けて行く
小柄ながらハンマーを担いでいただけの筋力はある

霊夢「さぁてと…ようやく処理も終わったわ」

幽香「私の植物たちも良い感じよ、ふふふ…」

その後は卵をハンマーで割るように勝負がついた

・・・巣、チェック中・・・

ミア「そろそろ私から卒業かもにゃ…今度模擬戦したら霊夢に勝てそうにないや」

スジャータ「運ばれてきた時は普通の人間に見えたけど…将来見据えるならアイオワ級を付けてもいいかもね」

ミア「ん〜、トンドルマの方が落ち着いたら話してみるかにゃ、G級ジンオウガってのにこの世界のハンターが負け続けてて
その後始末をやってるらしいからにゃ
あっちの戦線は長期休暇…からの引退ハンターが多くて多方面において依頼がギチギチになってるそうにゃ」

アオイ「もし交代するなら言ってちょうだい?待機しているT-34/57の部隊を送り込むから」

スジャータ「太っ腹〜って、私もその1輌だけどね」

アオイ「ふふっ、丁度すぐ下が海だから待ってて、皆載せれる様にしておくよ」
406 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/22(火) 00:27:15.36 ID:bXYqxGJ10
・・・艦内・・・

霊夢「はぁ〜、復帰戦は大乱闘だったわね」

幽香「でも随分体力付いたじゃない、頼もしいわ」

霊夢「そ、そう?心なしか相手の動きも見えやすくなってたし」

幽香「勘と眼帯で片目を抑えてたからかもしれないわね、詳しくは知らないわ」

霊夢「ふ〜ん…あ、この御茶結構良い…」

そんなこんなで黒鋼の城の船旅を楽しむ、今回の装備は砲撃タイプの主砲増加型であり
8→12に増えている

咲夜「隣、良いかしら?」

霊夢「どうぞ、予約は無いわよ」

汚れた武具を脱ぎ、着替えたらしい
洗髪し乾ききってない髪をたなびかせ、甚平一枚の姿で居る

咲夜「…ありがとう、今回の件、すごく助かったわ」

霊夢「どー致しまして、まぁ深くは聞かないでおくわよ」

咲夜「…」

霊夢「で、どうする?」

咲夜「…そうね」
(妹様がこういう戦闘をなさり、軌道に乗って、向こうではお嬢様、妹様、美鈴、小悪魔のチームで動いているのよね…
今私が帰っても今回の事でまた足を引っ張るかも…かといって交友もない…)

霊夢「・・・はぁ、ウチの隊に来なさい、私の勘が最善だと告げてるわ」

咲夜「…ええ、お世話になります、宜しくお願いいたします」

霊夢と幽香の二人に深々と頭を下げる

霊夢「じゃあまず、そんな堅苦しい姿勢してないで身体を揉んでおきなさい
全身筋肉痛は涙出るわよ〜?」

咲夜「ふふっ、承りました」(お嬢様もお慕いしていますが…今は霊夢さんの好意に甘えさせて頂きます)



アオイ「寂しい?)ボソッ

幽香「…貴女じゃなきゃ消し飛ばしてたわよ?)ボソッ

アオイ「…胸でよければ貸すよ?)

幽香「・・・つかれたわ、もたれかかせなさい?貴女のイス、硬いのよ)

アオイ「そうね、不燃性の緩衝剤でも新調しておくよ)
407 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 04:53:33.26 ID:+RLPSb6m0
・・・

ツバキ「中々どうして、幻想郷住人は戦略、統制戦闘の経験が浅いだけで玉揃いだね
紫さんなんて一個艦隊丸ごと指揮が執れるんだから大したもの…それに、可愛い子揃いだしね、ふっふっふ…♪」

???「報告です、上位相当のイレギュラー事象を霊夢率いる4人で鎮静させた、と」

ツバキ「ふむふむ…そうだね、霊夢も上位昇格させよう、もう良い頃だね」

???「はっ!それと、今回のイレギュラーを高難易度戦闘と位置付ける事にしました
報償割増し及びお食事券の配布もしたいと思います」

ツバキ「ん、問題ないね」

???「あとは、先程G級に挑んだチームがG乱入モンスターに遭遇、撤退したそうです」

ツバキ「今日はレミリアさんのチームだっけ」

???「はい、そしてウチのサポートが被害を受けたようで…」

ツバキ「!!〜〜〜〜ふぅーっ…続けて」

???「え、ええ、その娘は・・・」


・・・
408 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:24:20.73 ID:+RLPSb6m0
寒村 〜医療機関〜

G級ガノトトスを狩りに出たレミリアチーム
ガノトトスは倒せたもののその後のディアブロス亜種に撤退を喫した
様子見の心算だったがその予想をはるかに超える高速で突進
兵器娘の所有する火器では止められないと判断し零戦のレイナが急降下、庇う形となった

フラン「う、嘘だよね!!レイナぁ!!!」

レイナ「じっとしてて…貴女も無傷じゃないんだから…」

フラン「だって…そんな怪我しちゃ」

レイナの背中の4分の1が抉れ、片脚は斜めに大きく裂けている、片腕も砕けていた
フランは制御できなくなったレイナと共に砂地へ不時着、人間で言う打ち身で済んだ

レイナ「・・・じゃあ約束、来週には、また此処に戻るから」

フラン「!…絶対だよ?!」

レイナ「うん、絶対、ね、ホラ右手出して」

フラン「うん…」

レイナ「指切り拳万、嘘吐いたらハリセンボンのーます…っと」

何とかフランは落ち着きを取り戻す

・・・

レイナ「…やっぱり治療は・・・」

???「ムリですよ〜」

レイナ「そっか…彼女、あれで勘が鋭いから…」

???「心配いりません!愛さえあれば!!」

レイナ「・ ・ ・ そうだよね、うん、彼女だけでなく、幻想郷住人に足りないのは恐らくそれ
途絶えさせちゃ駄目だから…ちょっと気合入れるよ」

・・・
409 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:57:55.38 ID:+RLPSb6m0
==================================

※R−18注意

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海村 〜霊夢の部屋〜

ご飯をスープにし、かっこむようにして部屋に行く
交感神経が活発になっている体では食事の栄養吸収率はたかが知れている
なにより・・・

霊夢「もうこれじゃあ寝られないわねぇ?」

淫靡な音が響く、てゐの股間が沼のようだ
当然ベッドはぐしょ濡れ、例えるなら半年分の寝汗で濡れているようだ
秘裂から愛液がとめどなく漏れ、いやらしいの一言だ

てゐ「うぅ、ごめん、でも続けてぇ…///」

性欲を抑えるため霊夢により手淫してもらっている
幻想郷に無い繁殖の空気に充てられ自分ではどうにもならない性欲がてゐを襲う

てゐ「幽香も…ありがと…はうんっ!!!」

てゐの乳房を幽香が攻める、隠しようのないほど尖った乳首を捏ね回す

幽香「これは『貸し』、だから勘違いしないでよ?」

という発言と冷たい口調からは想像もつかない位この淫楽を楽しんでいるのが解る
表情もてゐの手前抑えているが少しでも気が緩むと頬が緩む
何より相手の事を考えた的確な責めが不安を感じさせない

霊夢「ね…鈴仙はどうしたの…?」

てゐ「睡眠薬…呑んでっ!…寝るって言ってた…けど、そんな誤魔化ぁっ!!!…しは通用しないよ…コレはぁはぁうっ!!!」

ビクッビクンッ!!!!

てゐ「ふぁっ…コレは明日に揺り戻しが来るよ…絶対…うあっ!!!」

イっても腰を止めず、身体が次の責めを懇願する、狩りの間抑圧され、当分は収まらない

霊夢(こんなてゐ初めて…弱々しくて、いやらしくて…とても綺麗ね)

幽香「…貴女でもコレなら寒村も今頃てんやわんやでしょうね…」(…私だって…結構キてるのよ…っ)
410 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 06:34:52.22 ID:+RLPSb6m0
てゐ「ふあっ!!」

仰向けのてゐに覆いかぶさる形で乳首を吸う幽香、
自然とお尻が霊夢の方に向く

幽香「霊夢、私も気持ちよくしてもらえない?」

霊夢「わかったわ…って貴女も…」

それは豪雨に晒される花弁のようだ、少しの刺激で面白いように反応する
小気味良い水音が部屋いっぱいに鳴り響き、すぐに二人の甘い声が彩りを加える

霊夢「二人ともすごく熱いわよ…指が溶けちゃいそう」

更にキュッ、キュッ、と締め付け、その圧力は血管すら圧迫されるほど

てゐ「ふぁっ!んあっ!!はうっ!!!あぁあああっ!!幽香の乳首がお腹で擦れてるっ!!!」

幽香「あっ…んっ…ふ…うぅっ!!あんっ!こ、これ位良いでしょ?」

てゐ「折角だし…ぃいいっ!!触らせてよ…はんっ!あんっ!!!」

幽香「くぅ…あ…っ!!!!と、特別よ?ほら・・・・はっ!!!」

空いてた両方の指で乳首を捏ね回す、その反応は真っ先に霊夢が確認した
桃色の真珠とも言える花弁から一際愛液が染みだす、太ももを伝わずそのまま一筋に垂れていた

負けじと甘噛みを交え反撃する幽香
風船が弾けるように愛液が噴出する、トドメの霊夢によるクリ裏責めに二人同時に果てた

が、未だ終わる気配を見せない、二人の目が霊夢に向け、妖しく光る・・・
411 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 06:39:16.39 ID:+RLPSb6m0
======================================
400超えたので情報整理

モンハンの繁殖期に影響を受けてる皆さん
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非戦組

霊烏路 空
姫海棠 はたて 
リグル・ナイトバグ

戦闘組

黒谷 ヤマメ
風見 幽香
寅丸 星
永江 衣玖
火焔猫 燐
八雲 藍
洩矢 諏訪子
射命丸 文
封獣 ぬえ
犬走 椛
ミスティア・ローレライ
上白沢 慧音
二ッ岩 マミゾウ

因幡 てゐ
鈴仙・優曇華院・イナバ
ナズーリン

これにより戦闘の効率、出席率がガクッと落ちます
大半の娘は温暖期までこれらは続きそうですが、今回軽度で済んでいて温暖期から本気を出す例も…
そしてこの雰囲気に引きずられているのが妖精達、エッチな悪戯にも目覚めたようです
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 08:30:56.99 ID:reEZnfB0o
おつ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 16:34:46.73 ID:kL6oBqem0
http://imgur.com/vNClUrs.png
http://imgur.com/Ld7y9YS.png
http://imgur.com/sUs4KnH.png
http://imgur.com/Cmzvki7.png
http://imgur.com/ahUYAOD.png
http://imgur.com/gQvFwK9.png
414 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 22:28:34.65 ID:dFbaJe4M0
〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜

====食堂====

魔理沙「おはよ〜…って明らかに調子悪そうだな」

霊夢「ちょっとね〜…」

スローモーションでも見てるかの様な手つきで口にスープを運ぶ霊夢
味と栄養、そして消化に配慮した代物だ

魔理沙「ちょっとどころじゃないぜ、三日三晩寝ずに異変解決してるくらい酷い状態になってるぞ」

霊夢「夜通し妖怪二人と四つに組めばこうなるのよ…」

魔理沙「あ〜…、・・・こりゃ完成した神廟の地鎮祭は無理そうだな」

霊夢「え?」

魔理沙「ん?これでスペカが使えるようになって私らの本領発揮できるとか聞いたぜ」

霊夢(そっか…これで夢想封印や弾幕結界らが使えるのね、これでだいぶ楽に…らく…に・・・)
「zzz…」

魔理沙「お、おーい!こんな所で寝るなって!!今じゃ妖怪の一部が異変レベルでエロくなってて
犯されるどころかマワされるぞ?!あ〜、もう仕方が無いな、ホラ立て、部屋まで送るから…」
(幽香の御手付きだからそうそうヤられる事は無いと思うけどな…)

===================================

魔理沙「…ってことで、行けそうにないんだぜ」

ミア「…わかった、じゃあこちら側で儀式は済ませておくから、あとはこの施設自由に使って良いニャ」

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415 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 23:21:32.62 ID:dFbaJe4M0
=================================
〜兵器娘本拠地〜

紫「ちょっといいかしら?」

ツバキ「…いきなり逆さで来るとか困りますよ〜」

紫「いや、色々とお腹割ってお話したくて」

ツバキ「ふむ、時間もあるしいいかな」

紫「ありがとうございます、今回の落慶と負傷の件、貴女は予想していたのかしら?」

ツバキ「そんな事は無いけどね、スペカみたいなものはこっちが取り入れたら軍備増強に繋がりそうだし
零の負傷もいつかは起こり得ると思っていたから」

紫「なるほど…しかしスペルカードの供給によって勢力が変わるかもしれませんよ?」

ツバキ「それならそれで良いよ」

紫「あら…」

ツバキ「状況、相手、環境に合わせ、刻々と変化するのが私達兵器ですからね
そう…本質が不変である貴女方とまるっきり逆かもしれない」

紫「・・・」

ツバキ「そちらには付喪神である小傘さんやこころさんが居るのに
ゴーストファイター…、完成し、日の目を見る事無く消えて行った兵器が幻想郷に居ないのもそのせいかな?」

紫「かもしれませんね、もし存在した場合事を起こされたら対応する前に幻想郷が壊されそうですわ
もしくは…貴女が真っ先に確保し、抱え込んでいるのかも」

視線を通わせた後、共に笑いだし、なんてことは無い四方山話に入る
416 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 23:51:29.00 ID:dFbaJe4M0
紫「そういえば…零戦…かしら、どうやって治すの?」

ツバキ「見たい?」

紫「ええ、後学の為に是非」

・・・
少し移動した先の地下壕にそれはあった、不気味なほど静かだ

ツバキ「とは言ってももう治療…は終わってて、要はこの中から出しただけ」

そう言って扉を開け、明かりを付ける

紫「…圧巻、ですわね」

眼を閉じた少女が身動きせずに座り、ずらりと並ぶ
それこそ一人二人持って帰ってもばれないと思えるほどの数が

ツバキ「要は何処まで行っても兵器なのよ私達は、これらは蝋燭みたいなもの
生命の灯、魂が宿り、初めて変化し、炎の指向通りに形を変える、粘土と手って例えもあるけどね」

紫「・・・」

ツバキ「さて、戻ろうか、中々に殺風景だしね」

・・・
417 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/10(日) 00:29:01.00 ID:QAddSRIg0
紫「ちなみに、その『蝋燭』はどうやって増えるのかしら?」

ツバキ「ん〜…それは手を挙げる方法を伝えるくらい難しい
『その気になれば』と『無意識下』においての二通りがある
特に食事や資材が必要と言う訳でもなく、間接的に『愛』が関わってるのは間違いない…位かな」

紫「ふーん…」

ツバキ「まぁ、垂れた蝋が増えた、とか、粘土の一部が千切れ膨らんだ、と仮定して
その増える為に愛が必要…と思っておけば良いかも」

紫「しかし破壊の化身のような存在が愛が必要というのも中々皮肉が利いてるわね」

ツバキ「ふふ…お互い何かを思い遣ってもその方針の違いで対立するのはよくある事だよ
霊夢さんを思ってのアドバイスで反発されたことも一度や二度じゃないでしょう?」

紫「ふふふ…、お腹すいちゃった、不躾だけど何かある?」

ツバキ「鰻の蒲焼、天麩羅、カツ、どれにする?」

パシッ
扇子でツバキの頭を一閃する

紫「ど・れ・も時間がかかるじゃない」

ツバキ「あはは、特に希望が無いなら刺身の御作りでもするよ」

紫「お願いね」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/10(日) 00:50:05.52 ID:QAddSRIg0
============================
〜雪山〜  

ヤマメ「正直な所さ、スペカが来てどうなると思う?」

幽々子「そうねぇ〜、便利は便利だけど…反魂蝶、取っておいたのを使ったけど上位だと死なないのよ」

勇儀「なんだいそりゃ」

幽々子「もちろんタダじゃ済まないわね、けど命を奪えるのは下位まで」

妖夢「耐性でも付くのでしょうか…面倒です」

ヤマメ「来た…こいつも普通のドドブランゴのようだね」

勇儀「ふー…、なぁやっぱり見間違えじゃないか?黒いドドブランゴとか…」

妖夢「フルフルと異色の電撃を放ち、ブランゴを連れず、角まであったそうです」

幽々子「はいそこまで、さっさと倒しましょう、お腹すいちゃったわ」

ヤマメ「賛成だ」(ここは寒いから随分マシだけど…それでも気を抜くと…)
419 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/14(木) 19:36:29.83 ID:GsIN03sg0
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三日後 〜海村〜

霊夢「やっほ〜、魔理沙」

魔理沙「お〜霊夢…う〜ん、肌が艶々していかにも健康的だな」

霊夢「最近いつにも増して良く食べてよく運動してるからね
ここらの素材を使ったカレーやラーメンっての、かなり美味しいし
…それはそうと貴女のスペカも出来たわよ」

魔理沙「おぉ、助かったぜ!」

霊夢「それと、スペカルール下での兵器娘との模擬戦、やる気?」

魔理沙「んぁ?!それ初耳だぜ」

霊夢「そう?本格的非殺傷模擬戦闘は向こうの方で今まで無かったから改めてやろうって」

魔理沙「ん〜、でもハンコックとか相手になる気がしないんだぜ、これでも幾度か助けてもらってるしな」

霊夢「その辺はピンキリ居るらしいし、対空戦が苦手な娘も居るらしいわよ?
それに人数で調整できたりするから必ずしも勝てない訳じゃ無いってさ」

魔理沙「ほー…改めて聞いてみるかな」
420 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/14(木) 20:19:08.60 ID:GsIN03sg0
・・・

ハンコック「あ〜はいはい、ごめんね〜つい忘れちゃった」

魔理沙「しっかりしてくれだぜ〜」

ハンコック「ごめんごめん、その事だけどさ、ほら、今中継が繋がってるから、見る?」

魔理沙「中継?もしかして香林堂でも見かけるこの箱みたいなのか?」

ダイヤル式のいかにも古めかしい機会がある

ハンコック「…ま、中身は改良してあって映像もバッチリだから、で、どうかな?」

霊夢「じゃあ、お言葉に甘えて…」

・・・

画面の向こうにはレミリアが映っていた、雑魚として想定されたキャメル対空砲をやすやすとかわし、撃破する姿があった
その容姿は中々の可憐さで思わず見とれてしまうほど

レミリア「…対空砲が止んだ?って事は、誤射を防ぐためって聞いた事があるわ」

???「ご明察」

太腿まで届く長い金髪を靡かせ現れる、P-47サンダーボルトタイプだ

レミリア「サクラ…か、昼夜問わず屋敷の上で飛び交われると不愉快だってご存知?」

サクラ「聞こえない様な相当の高度な筈なんだけどね?ちんちくりんの癖に随分耳が良いのね」

===============
魔理沙「あっはっはっは!!!」

霊夢「し、失礼よ…魔理沙…」
===============

レミリア「・・・死にたいらしいわね?」

サクラ「そうやって歯を剥き出しにするのは霊長類全般に現れる自信の無さの表れだって知ってたぁ〜?」

レミリア「私は…吸血鬼よっ!!!!」

弾幕の総量はレミリアが勝るが最大速度はP-47のサクラが勝る
もっと言えば癖のある雷電の様な弾に翻弄され名勝負が繰り広げられていた

・・・が、そこで中継が止まってしまった

ハンコック「あちゃ〜…変電所の調子が悪いのかな?また調整しなきゃ」

魔理沙「ちぇ〜、良い所だったんだぜ、お前忙しそうと思ったら調整してたんだな」

霊夢「でもあの映像先からでも伝わる気迫、タダ事じゃ無いわね」

魔理沙「だな〜、もしかしたらあのティガレックスに対する精神的な予行練習になるかもだぜ」

霊夢「…そうね、うん」

ハンコック(結構こう言う事に気付くんだよね魔理沙は
トラウマになるケースは怖い事があった後大抵怪我抱えちゃうから復帰に時間がかかって
それが定着化しちゃうことにあるんだよね、実はすぐに同じ環境に出して慣れさせるのが良いとか
だから何度も凶悪な相手と戦う事で慣れさせる…のが目的
こっちとしてもスペカの技術が磨けるからwin&winなんだけどね♪)
421 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 13:33:46.74 ID:13sCcdVc0
・・・二日後・・・
食堂 〜テレビ前〜

・・・

幽々子「何か物言いあって?」

?????「ないない、強い強い…結構自信あったんだけどね」

幽々子「クリーブランドさんとやらの自慢のVT信管とやらも大した事無いわね」

・・・

霊夢「お〜、4ボス突破、前人未到ね」

魔理沙「でもボムが残りきっついぜ〜?それに大回りして避けないと破裂するとか中々趣味悪い弾幕だ」

咲夜「文字通りの弾幕ね…残りはアレ以上って事?」

限が良いので霊夢は飲み物を淹れに行こうと席を立つ、とそこに幽香と鉢合わせした

幽香「…あら、此処に居たのね」

霊夢「どうしたのよ?」

幽香「なに、砂嵐が無くなってボルボロスを狩れるようになったからね
聞けばお花に良いらしいじゃない♪」

霊夢「あ〜、はいはい、一緒に行けばいいのね、じゃあ魔理沙、結果教えてくれる?」

魔理沙「ん、解ったんだぜ」

・・・

霊夢「で、メンバーはこの三人…?」

てゐ「にひひ」

鈴仙「お昼もよろしくお願いします」

霊夢「最近毎晩アレだから改めて顔合わせると気恥ずかしいわよね…」

幽香「ふふ、確かに本調子じゃないけどスペカの試し撃ちに良いじゃない」
422 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 13:53:25.78 ID:13sCcdVc0
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砂原

霊夢「あー、湿気が無いと暑さも心地良い物ね」

てゐ「霊夢はテレビの見過ぎだって、裸で過ごせて好きな時に泳げる快適さは他にないよ?」

霊夢「いや、本当に面白いんだって…そういや鈴仙、拳銃二丁?」

鈴仙「ええ、一人で大型とも渡り合えるようになりました」

霊夢「期待してるわよ、幽香は防具?ってここで着替えるの?」

幽香「防御、軽さ、着心地、防水性もいいけど布地が痛みやすいらしいのよ
それに虫も付きやすいからギリギリまで防虫香に晒しておきたくて」

霊夢「それはそれは…って刺激的なデザインね」

キュイラッサアーマーを布地にして、更に下乳を出した熱帯地方仕様の物らしい
と言うか幽香から見えないが乳輪が顔をのぞかせている、

幽香「…此処の世界にきて一段とエロガッパに磨きかけてるわね…」

霊夢「完全透過の防具なんて考案したりして」

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にとり「っくしょい!今日も一段と寒いなぁ…さて、フランの武器の調整でもしようか
ようやく復帰してくれてこっちとしても懐的にありがたいね!
それはそうと…このオオナズチの皮…課題はあるけどこれぞ待ち望んだ素材!!笑いが止まらない…」
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幽香「・・・覚悟した方が良いわよ?」

霊夢「・・・ええ」
423 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 14:28:19.84 ID:13sCcdVc0
・・・

霊夢「で、あのシューシュー言ってるのかしら?」

幽香「そうね、突進と頭突きに注意すれば怖い相手じゃないわ」

鈴仙「おびき出すわよ」

霊夢「お願いね、その後攻撃、回避、回避、攻撃!」

出てきたボルボロスは標的を鈴仙にし頭突きをする、難なく避けたもののその先にある岩が砕けた

霊夢「あら〜1か月は療養コースね」

幽香「その後地獄のリハビリかしら?」

霊夢「やめてよ…なおさら受けれるものじゃないわね」

だが今回からは違う、回数に限界はあれど意識があれば結界が貼れる、随分気が楽になった

てゐ「エンシェントデューパー!!」

光弾を発射し更にハンマーに乗せ、叩く、足を縺れさせ、ダウンする

霊夢「やるじゃない!てゐ!!」

てゐ「えへへ…でも正直細かい弾はあまり効き目がない、それほどダメージは無いよ」

幽香「じゃあ、私の出番…と言いたい所だけど、肝心の泥が飛んじゃうのよね」

霊夢「私が行くわよ、夢想封印!!!」

動きを止めたボルボロスを淡々と捕獲する、泥まみれの霊夢を尻目に

霊夢「…聞いてないわよ、こんなの」

幽香「あら、泥は怖くないもの♪」

霊夢「いいからコレ、どうにかしなさいよ」

鈴仙「こちらの洞窟に水場がありますよ…?」

幽香「そうね、そこにしましょう…」

霊夢の勘が今更危機を告げる、が、もう遅いと身体が解っていた
そもそもこの三人と言う時点で危惧すべきだったと後悔する
424 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 14:49:08.02 ID:13sCcdVc0
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※R−18注意
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泥まみれの霊夢を見つつ、てゐに鈴仙の二人が周囲を軽く見て回る
日陰になりひんやりとした洞窟、泳ぎ回るには狭いが水場もある

てゐ「そっちは平気〜?」

鈴仙「ん〜…、ジャギィもオルタロスもギィギも居ない、大丈夫よ」

幽香「じゃあ、始めましょ?」

霊夢「ちょ、ちょっとまってよ…ボルボロス倒したんだから帰れるんでしょ?」

幽香「ところが、増えたオルタロスをどうにかして欲しいらしくて、巣も処理しないと帰れないわ」

霊夢「…仕組んだのね?」

幽香「偶然に乗っかっただけよ、この通りちゃんと泥も取ってるわ」

霊夢「まず手を自由にさせるべきね」

ただでさえ粘性が高いこの泥、この乾期ではすぐに乾き
乾くとまるで岩で出来た枷のようだ

カチッ    プチッ

防具の金具を外している、水で濡らし、泥を取りやすくしている
この後の展開を想像したらどうしても身体が反応する

てゐ「夜にあれだけやってもまだ足りないのかな?」

隆起した乳首を指で叩きつつ話しかける

霊夢「んっ…そっくりそのまま返すわよ、バカ」

最早調教と化している毎晩の三人の責めにどんどん敏感になっている
繁殖期が終わる頃にはどれ程になってるのかと思うと不安が物凄いが、期待している自分が間違いなく居る
425 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 15:29:43.26 ID:13sCcdVc0
じゅるっじゅるっ!ちゅちゅっ!ちゅううっ!!

霊夢「ふぁっ!!あっ!あっ!!はぁあっ!!!」

兎二人掛かりの乳首口撃、簡単に感覚が狂う
さらに幽香の指が秘裂に入ってくる、いつものパターンだけど完全に抵抗の術は無い
土と砂の入り混じった地面が痛いながらも心地よく、愛液で湿り気を帯びる

鈴仙「いつもより硬いですね…青姦で興奮してます?」

霊夢「そんなっ!ふっ!!あぁああっ!そこダメっ!!!」

乳首を歯で挟みつつ乳首の先端を舌で押しつぶすようにし、こする
蕩けてしまいそうな快楽が襲う

幽香「もぅ、そんなに締めないでよ、痛いじゃない」

せわしなく二本の指が霊夢の膣を責める、当然弱点は把握されているが
焦らす事で却って気分が上り詰める、むしろ乳首を貪る二人と息を合わせている
チームワークの訓練みたいなものを無意識の内に霊夢で実践しているようだ
如何に長く楽しみ、如何に快楽を与え、如何に霊夢が上り詰める表情を見るか…
長ければ長いほど絶頂の際の反応が高まる
やり過ぎると危険ではあるが鈴仙やてゐという医師(?)の元に行われているので危険は無い

散々犯しある程度性欲も晴れた所で目的である巣の駆除に向かう、ジャンケンの結果鈴仙が霊夢の傍に居て
二人が探索と言う形となった
426 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 16:57:16.94 ID:13sCcdVc0
当然その間鈴仙の手にゆだねられる
第2ラウンドが始まった
泥こそあの後剥がされたものの連続して犯された事でスタミナはもう無かった

鈴仙「すべすべで、モチモチですね霊夢さん、すっごい気持ちいいですよ」

期せずして泥パックの効果があったようだ
そのかなり良い状態の身体を持つ霊夢の乳房を掴み、乳首を抓む

霊夢「ふあっ、ひゃんっ…」

鈴仙の手により踊る乳房、痛いほどに尖る

鈴仙「ふふ…でも、初めてですね、こうやって独占できるのは、だから…」

腰を浮かし、お尻を上げる体制を取らせる、秘裂が完全に露わになる

霊夢「こ、こんなのって…!」

はずかしい…

鈴仙「愛液ジュクジュクしてて美味しそう…いきますよ」

ジュルッジュル…ぐちゅっ、ぬじゅ、ぐちゅっぐちゅっ

霊夢「んふぁあああああっひぁあああっ!!!!」

吸われ、舌を挿れられ、舐め回されかき混ぜられる
野外でまんぐり返しの上クンニと言うのは刺激的過ぎた
小魚のように跳ね、何度もイく

ミア「は〜い、そこまでにゃ」

4度目に差し掛かった時ばつの悪そうな顔をしつつミアがやってくる

鈴仙「…クエストクリア、かぁ、もうちょっとのんびりしてても良いのに」

ミア「…お楽しみは解るけど早急に荷物纏めて欲しいかにゃ、あ、霊夢は私が担ぐから」

たすかった…と思う反面、もう少しこの体験に浸りたいとも思っていた・・・
427 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 17:34:04.35 ID:13sCcdVc0
・・・
〜食堂〜

魔理沙「…お疲れだな、霊夢」

霊夢「ええ、乱入三匹は堪えるわー…」

咲夜「特製の羊羹とお茶よ、如何?」

霊夢「ありがと〜…気が利くわねぇ・・・そうだ、あの後どうなったの?」

魔理沙「ん?おぉ、5面ボスで負けた形だな、気負い過ぎて道中で残機減らしたのが痛かったぜ」

咲夜「だいぶ糸口は見えてきたけど、一筋縄ではいかないわ」

霊夢「そっかぁ…今は…チルノか」

・・・

チルノ「どぉーだ!寒いだろう!降参するなら今だぞ!」

???「あー…この寒さ、祖国で言えば珍しくないよ?」

チルノ「なにぉー!!もう怒った!氷漬けにしてやるー!!!」

???「そうね、氷漬けになってみるのも一興かもね、さぁて遊びましょ、可愛い妖精さん」

・・・

霊夢「二人とも氷系弾幕なのね…あー、見た目涼しくて良いわねぇ…」

魔理沙「うぉ!!いきなり地中から氷柱かよ!!!こぇえなぁ」

咲夜「落ち着きなさい、ちゃんと予兆があってパターン通りよ、良く見ればまだ緩いわ
二面ボス相応の弾幕ね」

魔理沙「そういえばそうだな…いやでもこれは当事者だと面食らうぜ、壁ステージなのも納得だ
あ、ピチュった…でも後二機あるのか、突破できそうだな」
428 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:10:16.75 ID:8BNdPMhR0
・・・〜〜3日後〜〜兵器娘側・・・

ツバキ「ごきげんよう…って相当ヤバそうね」

霊夢「ええ…とりあえずもうエッチぃのは勘弁してほしいから匿って…」

身体には見えないが狩り場も含め連日の輪姦に精神的に相当消耗したらしい
一週間ほどで限界にきたが、発情してる相手に伝えても聞く耳持たず
かといって神経衰弱&情のわいた相手に弾幕は撃てない
そこで力によって抑えられる事の出来るココに避難しに来た

ツバキ「じゃあベッドに…そうだ、少し休んだらまた戦術の訓練する?」

霊夢「へ?」

ツバキ「弾幕ごっこで一層貴女達のデータが取れたから、スペカを元にした狩りの連携方法とか…」

霊夢「そうね…願ってもないわ」

エッチに耐えられず逃げ込んだものの
身体の開発自体はされているので長い時間をかければ霊夢の欲求が貯まるまでになってしまっている
2〜3日で戻る事になるだろう
====================================
429 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:24:15.75 ID:8BNdPMhR0
その頃・・・
〜海村〜

天子「え?」

素っ頓狂な声を張り上げる
それもそのはず、苦汁を嘗めた相手のラギアクルスが付近にやって来てるとの知らせが入った

天子「上等!…なんだけど、衣玖も藍も橙も今回どーにもなりそうにないわね
・・・映姫に声をかけてみましょうか」

・・・

バタン

天子「天子だけど、居る・・・?」

小町とそのパートナーが寝具の上で絡み合っている、あの三人に加え小町もか…と思ったが

小町「なんだい?狩りなら私は大丈夫だよ?」

天子「そう?そういえば相棒と仲良かったわね」

小町「あぁ、で、映姫様ならこの場に居れなくなって集会所に居るんじゃないかな?」

天子「そうね…じゃあ水中装備着てあとで集合ね、シャワーの時間位は待つわ」

小町「ん〜…もう一声いいかい?良い所でさ」

天子「・・・あ〜もう///好きにしなさいよ!!」

・・・
430 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:39:09.41 ID:8BNdPMhR0
〜集会所〜

天子「…ん?」

・・・

???「へー、その体で私の風に耐えるんだ?すごいね」

文「生憎そういう力の扱いには慣れてるんですよ」

???「ふーん…でさぁ、こっちも仕事中だからそろそろ帰ってくれない?」

文「そのお仕事とやらで沢山の社や封印が燃えて大変な事になってるんですよ?知ってます?」

・・・

天子「文も本土空襲ステージやってるのね…」
(私はこのB-29タイプの後の護衛機に負けたっけ…思えばリベンジに策を練ってたら知らせが舞い込んだのよね)

村紗「どこまで行くと思う?」

天子「私としてはこの後で負けて欲しいわね」

村紗「やっぱり?」

<ピチューン

天子「・・・みえみえの焼夷弾食らったわね」

村紗「あー…多分舐めてたんだろうね、この失点は痛いかなー」

天子「…貴女、暇?」

村紗「ん?うん」

天子「ラギアクルスに行かないかしら?決定権はないけど」

村紗「なんだよぉ、まぁ確かに気になってた相手だから願ったりだけどさ」
431 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 02:53:38.04 ID:8BNdPMhR0
天子「そういえば映姫知らない?」

村紗「料理頼みに行ったからもうそろそろで…噂をすれば」

映姫「あら、私に何かご用ですか?」

天子「ラギアクルスに行きましょう?」

映姫「そうですね…わかりました、スペカを用いればきっとイケるでしょう」

天子「決まりね!・・・お腹すいちゃった、私も何か頼んでこようかしら」

・・・

天子「やっぱりギガントミートよね…」

映姫「あ、今良い所なので後ろから回って下さい」

天子「なによ…!」

・・・

???「で?みすみす不確定要素を逃がすとでも?」

文「ああもう!こんな事してる場合じゃないのに!」

???「だから後は任せてって言ってるでしょう…わかりました、私の残弾はたっぷり残ってるから…」

文「ええ、遺恨の無いようやりましょう」

・・・

天子「?!」

天子の知らない娘がいる、もしや護衛機を突破したのか…

村紗「特定条件で出るエクストラボスみたいだよ」

天子「なるほど…」

見た目(トランジスタグラマー)からは想像がつかないほどの加速力を用い
1ランク上の雷を操る、そんな相手に文はよく戦っている

天子「再戦した時はコレとやりあう可能性があるのね…」

村紗「ん?髪の色は違うけど、私が乗ってきたサクラに似てる…いや、彼女より軽快そう?」

天子「遭ったことあるの?」

村紗「うん、文と競走したのさ、結果見てなかったけど引き分けだったよ」

食べつつ観戦する、結果はエクストラボスの勝利だった

天子(…次は他のステージにしようかしら)
432 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/18(水) 03:48:01.25 ID:iNXr8vYs0
=======================
某ネトゲの大和と戦ってました
上で表記されてる兵器娘との模擬戦も大体あんな感じです
=======================
〜孤島〜 :海岸:

天子「ここまで歩いてきたけど…陸地には居ない様ね」

村紗「相手の有利な地形か…やっかいだなぁ」

映姫「言っても仕方ありませんよ、潜りましょう」

小町「一応カラダ解しておきましょうよ、攣ったら事ですよ?」

映姫「…一人で出来ますから小町は触らないように」

小町「えー?連れないですよ映姫さまぁ〜」

映姫「ならばそのいやらしい手つきをどうにかしなさい」
(予め拒否しておけば無理強いの罪で裁けますが、性欲自体は罪じゃない上
そこに相手が気持ち良くなって欲しいという想いがあると裁けないんですよね…)

・・・と、そんなやり取りをしつつ数分ほど解し、海に入る
付近には居なさそうだ

村紗「ラギア自体は遠くない場所に居るね、エピオスが騒いでる」

だとすればこの先の深くなったエリアだろう、意を決して乗り込む
433 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/18(水) 04:11:36.16 ID:iNXr8vYs0
天子「む・・・・」

かなり遠くに居る、マグロを食べていて気付いてないようだ、もしくは意にも介していないのか…
奴は前より大きく、プレッシャーが強くなっている
こちらが強くなっている間、相手も手を拱いていた訳ではないようだ

村紗「ねぇ、本当にアレとやりあったの?スペカ無しで挑むとか即Uターンしたいんだけどさ」

天子「事前情報無しでもある程度戦えたのだから事前情報があれば大した事無いわよ
それに藍の負傷が無ければ結果は随分違っていたわ」

嘘は言っていない、ある程度の範疇ではあるし、藍の他に誰かが大怪我をしてたかもしれない
下手したら全滅もあり得た話

小町「どうする?今なら私の能力で奇襲も出来そうだけど…」

天子「…じゃ、おねがい、その後すぐに戻って」

   ザスッ

小町「んなっ?!」

首から背中にかけて斬る…が、あまりの硬度に自慢の大鎌がラギアクルスの鱗を滑る
どうやら鱗部分は村紗の打撃以外碌に通らなそうだ
追撃はせず能力を使いすぐに天子達の元に戻る

小町「ちょっと痺れた…あんなに硬いなんて聞いてなかったよ?」

天子「色恋沙汰に現抜かして手入れを怠ってたんじゃないの?仕方ないから刃の通る所を探しなさいよ」

小町「ぐ…」

無論手入れはちゃんと行っている、が、この中の攻撃の要が通用しないとあれば士気にかかわる
今は口八丁でお茶を濁すしかなかった

そして天子達に気付き、吼えるラギアクルス、大海の王との再戦だ
434 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 18:26:22.25 ID:A81AEAoX0
相手は身をかがめ、バネのように急突進する
狙いは気持ち前に出ていた天子だ

天子「くっ!」

ガリガリガリガリガガガガガガガガガッ

剣の腹でそのホームに雪崩れ込む特急列車の様な突進を躱す
被弾でもしようものなら天人の身体でも無事では済まない

映姫「大丈夫ですか?」

天子「なんとかね…」

傷こそないが一時的に握力を失う
こんな方法で躱していれば武器はもとより身体が持ちそうにない
そして反撃に弾幕を展開するがまるで効いてる様子が無い…いや、大型弾が多少のダメージにはなってるが
一向に怯む様子が無い、このクラスの相手には荷が勝ちすぎるようだ

弾幕のお返しにとブレスを返す、速度自体は以前と変わっていないので難なく避けれるが
威力はさらに上がっているようだ、もし被弾すれば戦線復帰は当分先になる
435 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 18:51:27.10 ID:A81AEAoX0
村紗「ならばこれはどう?!『道連れアンカー』!!」

巨大な錨がラギアクルスへと突っ込む、効果的なダメージを叩きだしているのが解る
・・・しかし

グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!

怒り状態へ移行した際の咆哮、その衝撃でスペカが無効化された

村紗「えぇっ?!そんなのアリ?!」

小町「ボムじゃあるまいし…振出しに戻ったようだよ、歓迎したくない形で」

怒り時の機動力で容易に詰め寄り、食らいつく
標的になったのは村紗だ

村紗「えぇいっ!!!」

寸での所で躱し、いなす、ただし集中力に体力が欠ければすぐに食らいつかれる

当然三人も黙って見ていない、注意を逸らすため攻撃する
特に天子が目覚ましい、成形炸薬弾よりヒントを得て完成した
水中でも扱える緋想の剣だ、貫いた後内部より高熱を発せれば水蒸気爆発は起こらない
無論以前の戦闘による慣れが攻撃チャンスの増進に最大の貢献をしている
映姫、小町も勇敢に挑むが、一歩遅れる事が多く、
防具の上で済んでいるがジワジワと損傷が増えている

この応酬で胸部の甲殻を剥がすことに成功
頃合いと見て一時撤退の合図を出す

モドリ玉…は温存し、小町の能力で無事キャンプに帰還した
436 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 19:11:45.71 ID:A81AEAoX0
村紗「はー…はー…ひー…」

着くなり簡易ベッドの上に横たわる村紗、打ち身や傷の上ではスペカを使用した彼女が一番多かった
兵器娘によりすぐに応急処置が施される、更に防水テーピングによりまだまだ戦力になりそうだ

小町「はぁ…とんでもない…ねぇ…藍がやられるのも…わかったよ…」

映姫「ふぅ…さしあたって…はぁ…このあと…ふぅ…どうします?」

この二人は防具こそささくれているがスタミナを多少失っただけで済んでいる
防具のチェックを済ませればまた出れるだろう

天子「う〜ん…罠…いってみる?」

映姫「そうですね…ただ、水中となると痺れ罠…ですか」

雷光蟲は効果薄そうなので神経毒系、従来のゲネポスの牙タイプに加え、麻痺袋も使った改良型も持ってきた
…が、生産ラインに乗れてない貴重品な上、合成に特殊な機材が要るから現状一人1個の代物である
ちなみに落とし穴はヤマメの糸を使った従来より強力な物だが、本人のその場で出した糸には劣る。

天子「先に牙の方から使いましょ、止めた隙なら吼えられないからスペカも通用するわ」

作戦は決まった、全員呼吸を整え、移動する
437 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 17:33:31.91 ID:6VIz72mM0
海岸に移動する、沖に向かおうとしたその時

映姫「ちょっとまってください」

天子「なによ?」

映姫が制止をうながす

映姫「ラギアクルスは上陸もするのですよね、この辺りに罠を仕掛けませんか?」

村紗「一理あるね、油断した時とか効果が大きそうだ」

天子「・・・じゃあ、私と村紗が持ってきた罠を仕掛けさせてもらうわ」

映姫「ええ、解りました」

小町「むぅ、結構重たいんだよねぇ」

天子「だからこそ、よ、攻撃の主体は今回私になるし
村紗はスペカで注意を引いてる、かといって4人が仕掛けたらこちらも身動き取れないし
まだ余裕がありそうだからね」

村紗「ま、悪いね」

小町「いんや、納得したよ、じゃあ沖の方を見張っておくから」

マグロの死体に偽装した罠を二個ほど仕掛け、落とし穴もかけておく
上陸された場合の準備も万端だ
438 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 17:56:15.71 ID:6VIz72mM0
・・・

『一人は3度目となるが、懲りずにまた来たのか…』
呆れとも取れる表情を見せ、向かってくる
休憩時間によって怒りが収まったようだ、精度こそ高いが威力は低くなっている

小町「この硬さはなんとかならないかねぇ?すぐ刃が欠けっちまうよ!!」

映姫「この相手を狩れば爪や牙で強化でき甲殻を穿つ事が出来ますよ、小町」

小町「そういう装備が今欲しかったんだけどねぇ…」

ガカァンッ!
切り返し体当たり、直撃こそ避けたが武器に直接ダメージがいく

村紗「大丈夫かい?」

映姫「…出来るなら、今すぐ帰りたいですよ…少し距離を取ります…」

天子(・・・)「わかったわ、貴女の分まで攻撃しておくから」

村紗「しょーがないやね…」

・・・

村紗「どっ・・・せい!!」

錨の打撃がラギアクルスの額に直撃
朦朧状態になり動きを止める

天子「小町!私と村紗を連れてコイツから離れて!!」

小町「!!わかった!」


映姫「審判「十王裁判」 !!」

光の波がラギアを襲う、防ぐことも避ける事も出来ず攻撃をマトモに受ける
が、仕留めるまでは至らなかった、硬さもさることながら今までとは一線を越えた体力だ
439 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 18:19:23.77 ID:6VIz72mM0
激昂したラギアクルスの目標は完全に映姫に移った、岩陰に居る映姫をみつけ、突進する…が

グォオオオオオォォッ?!

わざわざ岩陰に位置したのは痺れ罠を設置するためだ
戦線を退き、気絶させるまで此処に罠を仕掛け、気を窺っていた

小町「死歌「八重霧の渡し」!!」

天子「要石「カナメファンネル」 !」

村紗「転覆「沈没アンカー」!!」

畳みかける様なスペカの集中砲火
今までの相手であれば確実に生きてはいない
が、角が欠け、爪が折れたもののまだ命を奪うに至らない

村紗「え…えぇ…?」

天子「呆れたわ…天界の桃でも食べたのかしら?」

小町「だとしたら悪いのは天子って事になるよねぇ?」

しかし、襲ってはこない、海岸の方へ悠々と移動する

天子「・・・!」

初動こそ遅れたがすぐに後を追う、が、誘っている可能性もあるので
付かず離れずの位置を保持する
440 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 16:26:42.89 ID:C4lMdf1y0
天子はこちらが疲弊してる可能性を考え、休息を取るべきかとも考えた

小町「…どうしたんだい、天子?」

天子「…考えを纏めてただけよ、すぐに行くわ」

沿岸付近に到達した、罠が功を奏し絶好のタイミングでラギアクルスが痺れ罠にかかる

当然集中攻撃を仕掛ける…と言いたいところだが
威力、範囲的に4人が共同して使えるスペカはなく、せいぜい二人が限度だった

天子「小町!合わせなさい!『気性「勇気凛々の剣」』」

小町「おっと、『薄命「余命幾許も無し」』」

二人の刃は尾を切断し、かなりの部位に損傷を与えた
この戦闘、終わりはすぐそこだが手負いの獣の怖さもまた然り
休憩をやめ完全に倒す事に集中したラギアクルス、最後の砦となった

グゥウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォッ!

・・・

天子「ぐっ・・・この…っ」

爪が折れて裂かれる事は無いが裏拳をまともに受ける形となる
相手の速度は変わっていない、こちらの動きが鈍りつつある
それでも天子はまだマシな部類だ、周囲に気をかける暇があるのだから

村紗「ふっ・・・はっ・・・」

牙により村紗の腕防具はボロボロだ、ああなってはもう修理も出来ないだろう
頭突きも幾分か食らい、威力も落ちている

小町「こっ・・・のぉ・・・倒れろってんだよ!」

電気を帯びた体当たりにより今一番危険な状態だ
スタミナはあるが武器の接合が緩み戦力として正直期待できない

映姫「はぁ…ハァ…」

逆にスタミナとして怪しいのが彼女
直撃コースならお迎え(キャンプ移送)が来るだろう

が、もう策は無い、そして、相手もブレスの度に血を吐き、
身体を捻らすごとに血を撒き散らす
441 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 16:52:17.31 ID:C4lMdf1y0
お互いの悲鳴、うめき声が交差する
もはやもうここでは退けない戦いとなっていた

そして、この一撃が決定打となる
自棄になった小町による背部への柄殴り
背部甲殻が壊されバランスを崩し横転する

皆、最後の力を振り絞り、装甲が薄い腹部甲殻を穿つ

断末魔の悲鳴を上げ、動かなくなり、ゆっくりと…ゆっくりと海底に沈んでゆく

死闘を制し、勝ったのだ

武器を放り、近かった者同士、天子と小町、村紗と映姫同士で抱き合い、喜びを分かつ

・・・
ひとしきりはしゃいだ後、剥ぎ取るために近付く
動かないのを確認し、剥ぎ取りナイフを突き立てる

映姫「あはは…力が入りませんよもう…」

小町「あたいは今になって目が霞んで来ました…一旦戻ったらこの目は当分戻らないでしょうね…」

村紗「し!慎重に剥ぎ取ってよ?!」

天子「全く…気持ちは解るけど・・・ん?」

異質な手応えを感じる、切開し摘出した

村紗「わぁ・・・!」

映姫「美しい玉ですね…」

小町は必死に目を擦っている

噂に聞く海龍の蒼玉と言うものだろうか、天子は大切に保管する

映姫「ん…この鱗も別格ですよ…?」

これは聞いた事が無い、帰ったら調査してもらうべきだろう

村紗「甲殻も鱗も今までとは断然違うよ、こんなのを纏ってればそりゃあ苦戦するよね」

小町「肉も相当な物じゃないかい?触れただけでも別格って解るね」

こうして宝の山を持ち帰り、この戦域を後にする
442 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:10:45.03 ID:C4lMdf1y0
帰還し、ともかくご飯にする
小町の言うとおり、そのラギアクルスの身は旨みが凝縮し、絶品だった
とはいえ協議の結果赤身部位等は後回し、足の早い内臓から先に食べることになった
単純に炭火で焼くバーベキュー式だ

天子「・・・!?!」

目を丸くする、言葉が紡ぎだせないようだ

村紗「口が幸せ…今死んでも良い…」

小町「あんたもう死んでるだろう?いや〜でも凄いですよ!
コレが仕事の後食べれるならあたい休憩返上で働きますよ!ね!映姫さま!」

映姫は燃料の墨とそこにあった葉っぱで字を書く…

『今話しかけないでください、口を開けたくありません』

…と大賑わい、今日こそはとばかりに最上位のお酒を頼む

運悪く橙と妖精3人が物欲しげに近付く、映姫が一口だけ、と肉片を渡す
当然味覚が支配されるが続きは断固として貰えない

橙は藍に泣き付き妖精三人はこれほどの肉を狩れるよう意気を燃やす
米俵にも匹敵する量の内臓は4人によりほぼ全て平らげられた
幸せの中各々がベッドに入った
443 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:37:05.00 ID:C4lMdf1y0
・・・翌日・・・

天子「ふぅ…昨日は色々凄かったわ…」

同室の衣玖にポツリ呟く
が、相変わらずあっちは衝立の向こうで凄い事になっている
声が届いてるかも不明だ

軽い溜息をつき部屋を後にし、個人倉庫を確認する
兵器娘によりさらに分解された素材が追加されていた

天子「ん?」

宝玉みたいなのがある、が、昨日の物は入れていない筈…
確かに美しいが昨日の物にしては…ポーチから取り出し比較するがやはり別格だ

天子「どういうことなの?…はぅっ!!」

今頃になって戦闘の痛みがぶり返す
改めて被弾箇所を見れば哀れなほど赤く変色、一部は紫にもなっている

昨日の食事は美味しすぎて鎮痛剤をも凌いでいた
…というか、天人はじめ幻想郷勢に下手な薬は効かないので悩みの種である
流石の永琳も素材不足だけはどうにもならない

天子「診て貰おうにも鈴仙は衣玖みたくなってるし…仕方ないか」

このまま宝玉の事を聞きに行く、行先は魔理沙のパートナー、ハンコックだ

・・・

ハンコック「結論から言うと、こっちは海竜の蒼玉ではないわ」

天子「え?」

より美しい方の玉を指し、こう言い放つ
444 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:49:52.32 ID:C4lMdf1y0
ハンコック「貴女達にとってもっと大事な物よ」

と、言い終わるや否や空間が裂け、紫がやってくる

紫「はぁい♪」

だいぶ関係は改善しているが、まだ友と呼べる間柄でもない

天子「あら、あなた見学?」

紫「そうじゃな…凄い格好ね」

天子「ええ、とんでもないのとやりあったわ」

さりげなく傷を指す

紫「いえ…恥じらい的にどうなのかしら?」

慣れているが天子は海村のノリで服を着ていない
寒冷期でも服を脱いでいて快適だったのだ、温度が上がりつつある現状
下手な着衣は忌避対象ですらあった

天子「…貴女も3日居れば解るわ、見学でないならからかいに来たのかしら?」

紫「はずれ、用があるのはこっちの事よ」

美しい玉を指す

紫「見立てだと、幻想郷に還る為の鍵となっているわ」

天子「えっ?!」

紫「・・・とは言えこれだけだと封印解くのに全然足りないけれどね
一歩前進したことは褒めてあげる」

天子「…そりゃあどうも」

紫「上位をも超越する存在の内、1体が持っている、とまでは判別してたけど実物見るのは初めてよ」

天子「へぇ」
445 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 18:15:52.28 ID:C4lMdf1y0
紫「ところで、狩ったのは他に誰が居るのかしら?」

天子「村紗、小町、映姫よ」

紫は頷くと改めて向き直り頭を下げる

紫「ありがとう、改めて感謝しますわ」

面食らったのは天子だ

天子「や、やめてよ、こっちが恥ずかしいわ全く…」

紫「ふふ…じゃあ、その三人にも謝意を伝えてくるわ」

天子「あ、まって!」

紫が立ち止まる

天子「…特別に絶品の肉を分けるわ、今度海を見つつ飲みましょう?」

紫「…楽しみにしてる」

・・・

ザプン

天子「あ…改めて沁みるわね…」

映姫「あら、こんにちは」

天子「ん、私達だけ?」

映姫「村紗は本格治療、小町は武具の改良に寒村へ移動しました」

天子「そう…映姫の具合はどうなのよ」

映姫「手首が痛み握力にも支障、あとは腕と大腿部の打ち身で済みましたよ
…ええ、今思えばこれくらいで済んでよかった」

天子「大腿部…?ああ、フトモモね」

太腿部分が赤黒く腫れている、兵器娘らによれば骨折は無く、自然治癒で良いとのこと

映姫「そっ、そんなマジマジと見ないでください!」

それもそうだ、バッチリ秘部も目に映っている
446 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 18:40:35.50 ID:C4lMdf1y0
天子「あら、ごめんあそばせ?」

しかし、言葉と裏腹に目が離せなくなった
秘部を隠せば上半身に、後ろを向けば臀部に視線が移る
今や海村は治療中の二人を除き幻想郷滞在組全員発情状態
おのずとジワジワと影響を受けていた

映姫「は、離れましょう!海水治療は大事ですから出る訳にもいきませんし!」

その一喝で少し我に返る

天子「そ、そうね…」

が、他に気を紛らわせる方法が無い
無意識に映姫へと視線が移る
向こうも同様のようで明らかに天子の身体に目をやり、首を振って視線を逸らす
…が、三十秒もしない内また目が向いてしまう

天子(衣玖を見ても気持ちよさそうと思ってたのよ…
ちょっとだけ…なら…いいわよね?交渉してみようかしら…)

映姫(小町の行為も笏が反応しなかったし…合意の上なら罪はないんですよね…
正直羨ましかったし、あの死闘を一緒に潜り抜けた相手ならば…)

どちらともなくお互いが少しずつ、少しずつ歩み寄る
気付けば心音が聞こえるほど、影が重なるほどに近づいていた
447 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:02:17.28 ID:eG2rI6dC0
==========================
※R−18表現アリ
==========================

天子「太陽の下改めて見ると凄い生傷ね」

軽い重いが混ざり合い大げさに言えば迷彩柄にも近くなっていた
乳房も含めまじまじと見つめる

映姫「ほ、本当に薄氷の勝利でしたから…」

改めて顔が赤くなる映姫

天子「落とし穴が使えなかったのは痛かったわね、あっちのほうが効果高かったのに」

映姫「私見ですが、二度目の痺れ罠による攻勢が無ければ上陸してたかもしれません」

天子「ふー…だったら休憩なしの進撃は失敗だったかもしれないわね」

映姫「戦闘の流れもありますしなにより経験は積めましたからあながち悪くは無いですよ…?」

天子「ん・・・ありがと」

 ん…ちゅ…れろ…

映姫「ぷは…貴女も最近丸くなってますね」

天子「ここに来て貴女も随分変わってるわ、覚え違いじゃなければ四季様って小町は呼んでたはずだけど
その辺も関係あるのかしら?」

映姫「どうでしょうね…ええ、紫と違ったまた異質な灰色にであって…」

れちゅっ…

映姫「ふあっ!!」

天子が映姫の乳房に吸い付く、軽い悲鳴と共にビクッとはねる

天子(試しに吸った衣玖のと違って吸いにくい…けど、やっぱり乳房は乳房ね)

映姫「い、痛いです、歯を立てないでください…っ」

れろ、れろれろ、ちゅうぅうっ

映姫「あふぅっ!」

乳首を舌で転がし、吸いたてる
息が荒いのも顔が赤いのも、この日差しの所為では無さそうだ
448 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:19:17.95 ID:eG2rI6dC0
天子「すごいじゃない、おっぱいの感度、すぐに硬くなった」

映姫「ば、バカ言ってないでください!」

天子「相手は誰なの?小町?」

映姫「…」

天子「…パートナー?」

映姫「・・・・・・・デス・・」

天子「ん?聞こえなかった」

映姫「自慰ですよ!小町の陰でコッソリやってました!!
き、聞きたい事はそれだけですか!?」

天子「…ん〜、自慰は何処をどんな具合に?」

映姫「乳房や…アソコを弄る程度…」

天子「じゃあ、ここはまだなのね?」

くにっ

映姫「うぅっ!」

天子の指が淫核にそっと触れる、少し苦しそうに呻く映姫

天子(あー、まだ慣れてないか…)「私に任せて貰って良いかしら?」

映姫はコクリ、と頷き、応える
449 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:43:33.39 ID:eG2rI6dC0
天子(正直実践はそこまでじゃないのよね…)「えいっ」

むきゅ

映姫「あうっ」

皮をむき、淫核が外気に晒される

天子「じゃあ、このまま少しおいといて…」

乳房を再度弄る、今度は両手で乳首を重点的に
天子の指によって乳首が踊っているようだ

映姫「ん…はぁ…」(自分でやるのと全然違う…小町が現を抜かす筈ですよ…)

20分程の愛撫後に股間へ手をやる

天子「脚開いて、腰浮かして…?」

映姫「は、はい…」

この真昼間、日差しも強い中に股間をマジマジ見られる羞恥心は今までにない
事前に乳房へ愛撫せず、一時的に頭が呆けていなければ拒否してただろう

ちゅぷ…

膣内に指を一本入れる
どうやら入れた事は無いらしく顔に驚きと羞恥が入り混じる

天子「あとはこの指を…」

ゆっくりと優しくクリトリスに塗りたくる、言わば自己生産ローションだ

天子「だいたい準備できたわ、覚悟は良いかしら?」

完全に観念し、身を委ねる
450 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 22:10:13.82 ID:eG2rI6dC0
ひたすら愛液をクリトリスに塗りたくり、その刺激が急激に映姫の陰核を慣れさせる
結果、ある程度の刺激であれば快楽として判断できるようになった

天子(今後肌を重ねるなら…おいおい慣れさせていかないとね、今回だけじゃ難しいわ)
「今度から自慰のとき、ココ触ってみなさいよ、慣れると一番気持ちいいわよ」

映姫「は、はいぃ…」

天子(さぁて、どうしよ…膣も生娘っぽいしイかせるのは後かな…そうだ!)
「じゃあ、また中に入れるよ、もっと脚、開ける?」

映姫「ここだと…あの木陰のあたりで」

木陰には寝そべるのに丁度良いスペースがあった
そこに仰向けになり、カエルの様な姿となる

天子「なかなか…いい格好じゃない、いくわよ…?」

ちゅぷっ…くちゅ…

指二本でもかなりの締め付けがある、が、濡れているので進むのは問題ない
そしてクリトリスの裏側に指が届き、中指の腹で刺激する…

映姫「はひぃいっ!!ちょ、ちょっと待ってください…」

天子「だめ、もう少し我慢して〜」

映姫「こ、怖いんです…!こんな、初めての感覚…」

指が締まる、愛液がどんどん溢れる、聞いたとおりだ
イヤらしい音が周囲に響き、顔を真っ赤にし涙目になりながら耳をふさぐ

五分後、弓反りの形になり愛液を噴射する
完全にイったようだ、天子の指には濃くなった愛液がこびりつく
満足そうにその中指を自分の口に、人差し指を映姫の口に入れ、舐めさせる
451 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 03:33:10.18 ID:d8ejjoWg0
・・・

映姫「はぁ・・・ふぅ・・・」

天子「どうかしら?」

映姫「ええ、まさに天にも昇る気持ちでしたよ
では、次は私の番で…」

天子「ちょ、ちょっと待って!」

映姫「…?」

天子「いや、これよ」

映姫の掌を掴み、見せる

映姫「…どういうことですか?」

天子「爪さ、これだと痛いから…」

よくよく見れば天子の爪は深爪ギリギリで丸く切ってある

天子「中に入れるんじゃないなら…ど、どうぞ?」

そして顔を赤くしつつ胸を張る
頷いて乳首を口に含む映姫
452 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:00:43.27 ID:d8ejjoWg0
天子「うっ…こ、こら、歯、痛いって」

映姫「も、申し訳ありません」

自分がやるとなると本当に加減が難しい
コツをつかむのに幾分かかかる

天子「は…っ、うん…そうそう、それくらいが甘噛みで気持ちいいわ…」

ゆっくりと、しかし確実に天子の乳首が勃ってくる
乳輪全体も引っ張られ実に口に含みやすい

慣れてきたので強めに噛んでみる、が、勃ってくればある程度の刺激は快感になる
その痛気持ち良さに天子も満足してる様だ

しばらく赤子のように口で弄り倒す

天子「…そろそろ、アソコに…いいかしら?」

段差の上に登り自らシェルピンクの股間を晒す

映姫「ど、どうしましょう・・・?」

天子「ゆ、指を中に入れないなら好きにしていいわよ」

映姫「はい…んっ」

くぱぁっ・・・

天子「!!!!」

淫唇を開く、中まで丸見えだ

映姫「す、すごい、ヒクヒクして…あ、奥の方が開閉してて喋ってるみたい…
潮の匂いに混じって貴女の匂いも…」

みるみる顔が赤くなる

天子「ば、バカ!実況しなくていいのよ!コラ!匂いかいじゃ駄目だってば!」

映姫「こんな機会初めてで…あ、キュウって締まりましたよ?愛液も…」

天子「ばかばかばかぁああああ!!」
453 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:18:46.69 ID:d8ejjoWg0
羞恥&言葉責めにより反応する陰核
勃起したそれを映姫はおっかなびっくり触れる

天子「ひぅうっ!!」

明らかに凄い反応、どんどん好奇心が反応する
クリトリスに対しクンニを開始した

天子「そ、そんなのって…あふぁあああっ!!」

念の為吸う、舐めるに絞って痛くしないように刺激する
それで十分だった。

言葉にならない嬌声を上げ、果てる

・・・

天子「・・・」

映姫「おまちどうさま!そう臍を曲げないでくださいよ〜」

冷たい飲み物を持って映姫が現れる
あの後に完全に好奇心に負けた映姫は無抵抗になった天子を連続絶頂させていた
飲み物を受け取り一気に半分ほど飲み干す

天子「…はぁ、そりゃあ指入れなければ何しても良いって言ったけど
こともあろうに連続5回は限度があるわよ」

映姫「ほ、本当に申し訳なかったです!」

天子「…ま、いいわ、今回だけは許してあげる、その代わり…」

映姫(う・・・)ドキッ

天子「また、付き合いなさいよ………初めてにしては上手じゃない」

映姫「…わかりました♪」

ちゅっ・・・んちゅ・・・れろ・・・
454 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:32:32.82 ID:d8ejjoWg0
・・・

狩りに出ていた班が帰ってくる、砂原にて上位との戦闘をしていた
防具に熱がこもってたようで脱ぎ散らかし海に走る影がある

魔理沙「あーあっちぃなぁ!…お?珍しい組み合わせじゃんか」

天子「ああ、魔理沙ね、どう?そっちの首尾は」

魔理沙「いやぁ、敵も強かったけどおおむね順調!ただなぁ、見てくれよこれ!」

太腿および腕に痣がある

天子「何やったのよ?転んだの?」

魔理沙「ご挨拶だぜ、まだ武器に慣れてないから反動酷くってさー海洋治療に…」

魔理沙の股間に一点集中する視線がある

魔理沙「…な、なぁ、映姫、そんなにまじまじ見られると同性でも恥ずかしいぜ…」

映姫「あっ、し、失礼しました!」

慌てて沿岸に視線を逸らす

魔理沙 ヒソ なぁ天子、何があったんだ? ヒソ

天子「ま、タイミングが悪いのよ、気にしないで置く事ね」

遅れて咲夜が入ってくる、丁寧に防具を置いているようだ

咲夜「何の騒ぎよ」

魔理沙「わりぃわりぃ、何でもないよ」
455 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:53:50.12 ID:d8ejjoWg0
・・・食堂・・・

魔理沙「そうそう、知ってるか?今度から新番組が始まるそうなんだ」

天子「何をやるのかしら?」

魔理沙「元実戦を基にしたサバイバル形式戦闘と言ってたな、
仲間と拠点を守りつつ、何日生き延びれるかってモノらしい
聞いた話によれば一番難しい物を選んだとか…」

天子「ふーん…」

テレビには幽々子、妖夢、加奈子に諏訪子が出ている
見た事無い街並みの…廃墟が広がっている

魔理沙「大連続狩猟って形式の狩りに対応させたものだって聞いた
今回の件で手が足りなくなって一回で何頭も狩る必要が出たとか…」

天子(そういう場合は兵器娘が出張る筈じゃ…なぜこのタイミングで・・・・
あぁ、そうか、この前のラギアクルスみたいなのに対応するにはそれくらい出来なければ…って事ね)

映姫に目をやる、大体同じ考えのようだ

映像が始まる、彼女たちの隣で天空に向かって大砲が火を噴く
どうやらコレは味方のようだ、空では大軍勢が隊列を組んで爆撃を行っている

下には1945年4月、ベルリン攻防戦と書いてあった
456 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 05:19:44.54 ID:d8ejjoWg0
==================================
空には加奈子に諏訪子、地上では幽々子に妖夢が当たる事となったようだ
弾幕によりまた1つ、また1つと撃破してゆく
兵器娘は当時の力を反映しており弾幕戦と比較し遥かに弱くなっている(撃破扱いになると退場する)
が、その数が尋常ではない、特に地上は軍兵魂札を使用したソ連兵士が防衛目標のベルリン包囲をはじめ出す
当然止めようとするが幾ら撃っても大きな湖を泳いでいるような手応えしかない

幽々子「妖夢、一度こっち来て手伝いなさい、反魂蝶でも処理しきれない物凄い数よ」

妖夢<<そ、そうしたいのは山々ですが…私と共に西の防備をしてるびー(B)軍団がもう支えきれません!
これ以上崩れると空襲がさらに激しくなってしまいます!>>

諏訪子「はぁ、空が片付いたから応援に…って何コレ…地上が人間と戦車で埋まってるよ?!」

加奈子「!二人とも下がれ、砲撃が来るぞ!!」

===================================

魔理沙「じょ、冗談だろ?」

天子「…確かにこれは…けど、この趣向は面白いわね、やりやすさは難易度によるんでしょう?」

咲夜「…」(絶句している)

映姫「この辺の裁判は物凄く疲れたのを思い出しましたよ」

この数時間後、妖夢が対地攻撃機に巻き込まれ、そこでゲームセットとなった
今後の放映は基本的にダイジェストになるそうだ
457 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/10(日) 15:12:43.27 ID:KhQ/kF2+0
・・・明後日・・・

霊夢「今日は何か狩るわよ」

天子「いきなり何なのよ…」

必死な形相で言い放つ霊夢、引く天子

霊夢「毎晩毎晩三人の相手とか…もう限界よ、今日こそは狩りと言う名の休暇を貰うんだから」

天子「それはそれで良いけど…今は人手不足で素材収集には裂けないと聞いたわ
寒村の方も古龍ってのが現れて対応に注力してるし援軍はなさそうよ」

霊夢「ええ、だからなるべく狩猟時間がかかりそうな相手をね」

いつも気絶まで行くので睡眠状態は良好だ、むしろ運動不足になってしまう

咲夜「だったら良さげなのがあるわ、一緒にどうかしら」

霊夢「渡りに船ね、天子は?」

天子「ん〜、そろそろ出るかな、あまり兵器娘に借りを作るのも癪だしね
咲夜、あとは誰か居るの?」

咲夜「いいえ、魔理沙は三妖精と組んで上位狩猟に出ました
ちなみにコイツも上位なのですが、少々勝手が違うようで…」

天子「それは後で聞くわ、ちょっと待って、映姫呼んでくる」

そういうと小走りに小屋へ行った

霊夢「ラギアクルスの一戦以来であの様子…デキたわね」

咲夜「…///」
458 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/10(日) 15:33:06.44 ID:KhQ/kF2+0
霊夢「赤いディアブロス?!」

咲夜「事前調査の結果、相当にタフな個体のようで…
二個大隊で狩猟しようと試みたものの返り討ちに合い敢え無く撤退したようです」

霊夢「それを4人でやれって言うの…?」

天子「新番組基準で言えば私たちは軍に真っ向挑めるだけの戦力らしいから…イケるんじゃない?」

ただし、敵弾が当たらなければ、と言うのが前提
流石の鬼もマッハ5で落ちてくる4t近い爆弾は耐えられないそうな

霊夢「…むぅ、まぁいいわ、こっちだって新防具があるし丁度良い練習相手よ」

映姫「まさかこのまえのラギアクルスが上位の上、G級相当と言うのも驚きましたが
霊夢が余剰素材の競り合いに勝つとは思いませんでした」

霊夢「ここだとお金持ちだからね、私、と言うかそうでもしないとスタートが遅れてる分取り返せないわよ」

咲夜「私は時間停止でなんとか回避します」

天子「場所は…砂原ね、まぁ楽しんでいきましょうか」
459 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:00:12.43 ID:CndP1kZm0
・・・砂原・・・
〜テント〜

あいかわらずジリジリ焚き付けるこの太陽、いや、心なしかもっと…

霊夢「前来た時より暑いわね…」

天子「そりゃそうよ、封鎖期間が冬で今春みたいなものだし」

映姫「ちなみにこの辺りは秋らしい物が無く夏に行ったらいきなり冬になるそうです」

繁殖→温暖→寒冷→繁殖…と続いていく

霊夢「あ〜、この次は夏でもっと暑いのね…」

咲夜「今回の相手ですが…繁殖期の変異種の更に希少種…と考えて良いのでしょうか?」

天子「砂色の相手なら幾度かやりあったけど黒いのはまだないし、紅い甲殻なんて初めてよ」

霊夢「そもそもディアブロス自体初めてよ、どういう攻撃してくるの?」

咲夜「潜ってからの奇襲、突進、尻尾…の辺りでしょうか
もしかしたらこの相手は遠距離も持っているかもしれませんが…」

スジャータ(咲夜のパートナー)「事前偵察だと遠距離攻撃は無い、ただ仲間意識は無く豪い凶暴になってるとか」

咲夜「だ、そうです」

霊夢「ありがとう二人とも、じゃあ行きましょうか」

サボテンが点在する程度の地形を見て軽くため息が出た後、歩を進める
460 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:12:41.44 ID:CndP1kZm0
探索の為数十分歩を進める、そして異変に気付く

霊夢「…ちょっと、おかしくない?」

天子「ん?何よ」

霊夢「じゃあ天子、貴女ジャギイや虫、草食竜みたいなの見かけた?」

天子「・・・そういえば居ないわ」

いち早く気付いたのは以前に此処に来た際、クルペッコとドスジャギイ、そしてジャギイの群れに出くわし
かなりの辛酸を舐めたからである

映姫「だとしたらこの雰囲気の所為ですね、ピリピリと感じますよ」

咲夜「…この食い荒らされたサボテンなんかもそうかしら?」

霊夢「あら、天子の魚を食べた後みたいになってるわ」

天子「そうそう…って失礼な!私だって骨が無ければ綺麗に食べるわよ!」

映姫(今度は身を取ってあげましょうか…)「まだ樹液が乾いていない…近いのは間違いなさそうです」

戦慄を覚えつつ、改めて歩を進める4人、G級を下した余裕を諌めるほどの不安が広がっていた
461 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:41:31.40 ID:CndP1kZm0
天子「比較的涼しい場所はもう見たけど居ないわね」

霊夢「と、すれば熱砂地帯かぁ」

咲夜「液冷装置を稼働しましょう」

クーラードリンクの代わりに鎧の温度調節装置がある
携帯燃料にて動き、MHFの温冷ドリンクと一緒と見て良い

霊夢「はぁ、涼しい…ずっとつけっぱなしだといいのに」

天子「また遭難した時燃料切れて困るわよ?今回はロマンスも期待できなさそうだし」

そう、あの遭難以降開発し、付けられたものだ

霊夢「う…」(うぅ…こんな時なのにてゐを意識しちゃうじゃない)

咲夜「ロマンス?」

天子「ええ、大騒ぎの中霊夢とてゐがお互い全裸で濃厚にいちゃついてたと聞いたわ」

咲夜「?!ゴホッゴホッ!!そんな事が…」

霊夢「あーもう!魚の件は謝るから勘弁してよ!」

咲夜(霊夢の謝罪なんてまた珍しい…退屈しのぎにもう少し聞きたかったけどまぁ良いわ)

・・・

霊夢「な、何よコレ…」

リノプロスの巣がズタズタに荒らされ、血まみれになっている
生き残りは居ない
卵も容赦なく踏み荒らされ、その液体が足跡となって点々と続いている

天子「・・・流石に気分が良い物じゃないわね、でも…霊夢、見て?
こんな風にリノプロスの甲殻を平気で突き破る角を持つ、コレが今回の相手よ」

この辺のリノプロスは従来(下位)の物より頑丈だ
しかも甲殻部分はただでさえ硬い
が、障子紙の如く破られている

天子「私はともかく霊夢に咲夜…特に咲夜は気を付けた方が良いわ」

霊夢「・・・ま、それはそうとして肉と使える甲殻は剥いでおきましょ
まだ新しいとは言え念の為内臓は捨てるけど使えるものは取っておかないと」

映姫「ふふっ、霊夢さんらしい、ではこの辺りで見ています」

天子「手伝わないの?」

映姫「奴の縄張りと言うのは間違いないので長時間作業してたら来るかもしれません
ましてや相手は奇襲が得意なのですから」

咲夜「…それもそうね、私も見張るわ、歩くのもちょっと疲れたし」
462 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:52:20.82 ID:CndP1kZm0
ジュウジュウ…

天子「いや、何してるの」

霊夢「焼けた岩肌で焼き肉?細かい肉は持ち帰れないし」

天子「まぁいいわ、それにしても来ないわね」

映姫「まぁあくまで予測ですから」

咲夜(香ばしい匂い…調味料持って来ればよかった)

4つ並べた辺りで手を止める

霊夢「ま、そう時間はなさそうよ?」

天子「…巫女の勘?」

霊夢「そんな感じ、これ頬張ったら…」

・・・

あらためて緊張が走る
この状況では味など解らないが、スタミナの為摂取するのは良いだろう

霊夢「…あ」

咲夜「あつっ…でも良い焼け具合です」

霊夢「一番脂乗ってて狙ってたのに…」

2つ3つとカウントダウンのように取り除かれ、最後の肉片が除かれた…

ゴゴゴゴゴゴ・・・

映姫「砂が!奴です!!」
463 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 09:16:36.21 ID:CndP1kZm0
丁度焼肉に使ってた岩が吹っ飛ぶ

大きい、ティガレックスと違い高さもあるが凄まじい体格だ
角は炭のように漆黒、体躯は血のように赤い

天子「…!言い忘れてた!耳をふさいで!!!」

霊夢・咲夜「「?!」」

言われたとおりに耳を塞ぐ…その瞬間

高音と低温が入り混じる大音量が周囲に響く、周囲の砂が大きく吹き飛び
こんなのを立て続けに聞かされたら気を失いかねない

霊夢「あーもう!耳を投げ捨てたいわ!耳鳴りが酷い!!」

映姫「一時的とはいえ声が届かなくなっています、咲夜も同じ状況でしょう」

天子「くぅ…見た所間に合ったから安堵してたけどそれでもこれか…」

咲夜「わ、私なら幾分か平気です、この装備に一定の防音効果があるので」

天子「それは良かった、さぁて、どう戦うか…前やりあったのより二回りも大きいわよ」

映姫「もはや小山ですね、近接の私らだけだとどうなってたやら…」

鬱憤晴らしとばかりに遠距離攻撃を叩きこむ霊夢
一通りばら撒いて羽と尾の付け根、腹部が有効だと解った
背中はともかく正面は弾を弾き返すほど硬く、流れ弾が懸念された

霊夢「咲夜!狙うならお腹や尻尾の付け根よ、私と正対するよう動いて!」

咲夜「はい!」

霊夢は羽を中心に狙う、その威力と手数に目標を霊夢に定める
すると身体を向き直し尾と腹部がガラ空きになって咲夜の前に晒される
すかさず幾本ものギギネブラの毒を有したナイフを投げる

天子「…ほおって置くと取られるわね、策はある?」

映姫「今の所彼女らの射線を考え、私が角、天子は尾を側面から狙いましょう」
464 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 10:00:15.96 ID:CndP1kZm0
戦況は優勢で手応えはあるものの、その凄まじい生命力に圧倒される
現にまだ怒ってすらいない

霊夢「毒が回ってもこんなのって…大した生命力ね」

ラギアクルスよろしく、このディアブロスもスペカを織り交ぜないとどうにもならなそうだ

咲夜「埒が明かないわね、メイド秘技『殺人ドール』」

幾本ものナイフが突き刺さる、一歩踏み出した衝撃でナイフが抜け、血が飛び散る
これが怒りのトリガーとなった

いままで彼女にとって小生意気な小動物とじゃれ合ってる程度だったのだろう
周囲の高温の中発せられる凍てつくような殺気
威嚇に唾液と血液が入り混じった体液が口から洩れる

天子「コイツ…ラギアクルス以上…なの?」

映姫「海が殺気を緩和していたのでしょう、仮定ですが」

天子「なるほど…霊夢!気を付けて、ここから急に速くなるわよ!」

霊夢「わかったわ!」

軽くひと吼えした後に突進を開始する、その速さはもはやカタパルトのようだ

一気に彼方へ走って行ったが依然こちらに向けた殺気は変わらない

霊夢「あの質量であの速度、あの角を持つ体当たりなんて…」

天子「防具込みでもあれは私でももたないわ」

向きを変え、すぐさま走って戻ってくる

霊夢「わっぷ!」

付近を通ったが視界が砂でふさがれる

映姫「近くを通っただけで凄い砂…」

そして、視界が晴れた先には流血する咲夜の姿があった
465 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 10:25:06.62 ID:CndP1kZm0
霊夢「咲夜、大丈夫?!」

咲夜「小石が飛んできただけです、それも凄まじい速度で…」

防具に命中し表皮をかすった程度だが、タダの石が拳銃の弾ほどの火力はある
もしギリギリで避ける癖のある霊夢が防具新調しなかったらリタイアとなっていただろう

映姫「それも厄介ですが、この突進を繰り返されると攻撃手段が…」

また遥か遠くにいるディアブロス、遠距離過ぎると霊夢の銃撃も効果が薄い
しかも今度は知恵を付け、角を突き刺す事をやめ、角で砂をかきあげながら突進する
小石散弾と精度の威力が増し、突進中の付近はもう弾幕だ

咲夜は時を止め完全に距離を取ったが、霊夢はもろに受け
防具が受け止めたものの小石が食い込み鱗のようになっている
なにより衝撃が凄まじい、緩衝材込みで受けた方向が鞭で打たれたくらいの痛みが走り、涙が流れる

霊夢「じょうだんじゃないわよっ!壁際まで退きましょ!!!」

泣き叫ばないよう我慢しても痛い…と口から洩れ、涙が止まらない、四肢に影響がないのが不幸中の幸いだ

霊夢「もう!ただの小石と侮ったわ、あれはもう素直に結界使うしかないわね…」

涙声になりつつ悪態をつく、治療の事も考え湧水のある洞窟方向へ移動できた
さしずめ第二ラウンド、戦いはまだ始まったばかりだ
466 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/07/29(金) 12:59:33.34 ID:VQmUEum/0
霊夢「・・・うん、粘着榴弾ならある程度効果はある、ただ主力の徹甲弾は弾かれて使えないから時間かかるわよ
短砲身の大口径銃なら良かったんだけど」

天子「こっちはこっちで暴れられるとどうにも…コイツはこんなに厄介なのね」

全く歯が立たない…訳ではないが決め手に欠ける
ディアブロスの方も有効打が与えられずスタミナ勝負となっていた

咲夜(この高温で動き回るのは堪えますね…時を止めて身体を整えないとあの角の餌食にされそうです
・・・・霊夢は大丈夫なの?)

映姫「霊夢、大丈夫ですか?」

霊夢「ん?あぁ、全身痛い、ひりひりする、防具の下を見るのが興味あるけど怖い」

映姫「そうではなく、体力が…」

日も昇り、サウナで喧嘩するような状態になっている
調節機構があるとはいえ装甲重視の鎧についてるのは未だ微々たるものであり
重さもあり体力、精神力が容赦なく削られる

霊夢「ん〜、この程度ならまだ平気よ、今のてゐの足元にも及ばないわ」

映姫(あ…アレはアレで体力増進の役に立ってたのですね…)

天子(こんど覗きに行こうかしら?)

咲夜(こんな時と言うのに何を考えてるのか…しかしその余裕が今は頼もしい)
467 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/29(金) 13:18:54.50 ID:VQmUEum/0
霊夢「…そうだ、お喋りながら戦いましょう!」

天子「どういうこと?」

霊夢「体力の損耗調査よ、普通の事で言葉が詰まったりしたら
体力や判断力に問題があるか解るわ、声が小さい場合も同様ね」

映姫「なるほど」

咲夜「温泉の我慢比べみたいですね」

霊夢「のぼせない内に皆で上がるんだからね!!じゃあ天子!恋人はいる?」

咲夜「い、いきなりなんて話題…」

天子「映姫よ!」

咲夜(即答しましたかぁ////)

映姫「か、隠す事ではないですが…恥ずかしいですよ!」

天子「映姫は私をどう思うの?」

映姫「今聞くのですか?!」

天子「ホラホラ、調査の為よ!それとも休む?」

映姫「!!おっとっと…、ええ!好きですよ!!」

尻尾が霞める、何だかんだであくまでも戦闘中なのだ

映姫「咲夜はどうなのです?!」

咲夜(お嬢様…と、言いたいところですが…)「それよりも!他にナイフが通りそうな箇所はありますか?
スペカを使おうにも弾かれては意味が無いですし!!」

天子「ひざの裏なんか弱そうね!ただやっぱり尾の付け根に集中した方が良いわ!
尾と言えば、中々切れないわね!!」

映姫「上手く傷が広がりませんね、信じられない強靭な体です!霊夢、角はどうですか?」

霊夢「ちょっとまってね!…目立ったヒビも無い!嫌になるわよ
酷使してるから折れやすいって聞いたのに嘘じゃないでしょうね?!」

天子「今までの個体は折れてたわよ!赤いのは別なのかしらね!?」
468 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:19:24.74 ID:yQNfnNwN0
しりとり、百人一首(霊夢、咲夜が知らないので早々に断念)、昨日の献立…
かなりの会話を重ねて来てその間千日手の様な争いとなっていた、が

霊夢「…そろそろ退きましょ」

天子「わかったわ、どうする?モドリ玉?」

霊夢「いいえ、潜った後ケムリ玉で見失わせて後ろの洞窟に行くわよ」

咲夜「では、そのように…」

ボフッ

・・・

霊夢「追ってこない…かしら?」

映姫「低空飛行が幸いしましたね」

高空域だと他のモンスターを呼び寄せるイレギュラーが多くなるが
低空域なら幾らかどうにかなる、ただし気流、地形、動向その他で戦闘中はあまり使えない

天子「ゴクッゴクッ…ぷはっ、相手はどんな感じ?」

咲夜「デルクスに標的を変えたようで、文字通り惨殺していました」

天子「で、どうしてこっちに撤退を?」

霊夢「…」

ガチャ…ッ
鎧を外す、その裸身に無残な赤い斑点が残る

霊夢「ごめん、もう我慢できない…誰か鎮痛薬塗って欲しいわ」

映姫「では、私が…少し、沁みますよ?」

霊夢「…っ!!」

高速の石つぶてを防いだ際の細かな擦り傷が目立つ

天子「御札を使わなくなったなと思ったら…」

霊夢「激しく動いてたら汗出て来て、それがすっごくヒリヒリするのよ全く…あぅうっ!!!」

469 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:42:44.41 ID:yQNfnNwN0
・・・

霊夢「ありがとう映姫、ずっと楽になったわ」

映姫「それは良いですが、秘薬には限りがありますよ?待っていても良いのでは?」

霊夢「…アレを一人欠けた状態で倒せるかしら?」

映姫「それは…」

霊夢「行きましょ、もう同じ手には…ちょっと待って…」

天子「?」

・・・

バガァアアアンッ!!!!

霊夢の居る洞窟オアシス地帯に真紅のディアブロスがやってきた
さんざんデルクスを弄んだ後、臭いを頼りにやってきたのだ

が、しっかり予見されていた
相手を補足するまでの隙を突き、麻痺弾を込めた陰陽機銃で攻撃を加える

身体の自由が奪われ、一時的に行動不能になるディアブロス

咲夜「殺人ドール!!」

映姫「十王裁判!!」

天子「非想非非想の剣!!」

霊夢「八方龍殺陣!!!」

完全に待ち伏せが決まり、形勢は大きく傾く、がまだ倒すに至らず
予断を許さぬ強敵であった
470 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:57:59.84 ID:yQNfnNwN0
・・・

この区域は適度に狭い上日陰なのでずっと優位に事が進む
しかしそれ故に精神疲労がずっと高まった

「不死身ではないのか?」

そんな疑念が頭を過る
傷は増えている、血も出ている、なのに一向に弱らない

ガァンッ!!!

映姫「!!!」

尻尾の一撃が天子に命中した
主に武器が受け止め、防具に頑丈な身体が
巨大なハンマーと言うべき打撃を耐える

天子「大丈夫よ!汗が目に入っただけ!!!」

眼にはいるほどの汗はこの日陰では考えにくい
9割がた考え事によるものだろう

咲夜「シビレ罠設置しました!」

霊夢「追い込むわよ!それっ!!!陰陽宝玉!!」

咲夜「パーフェクトメイド!!!」

完全に不意を突いた状態ではないので皆のスペカが間に合わない

確かに一撃の火力を上げたものではないが
こうも血気逸る目を投げられると優位なのに委縮してしまう…その時

「はい、おしまい」
471 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 06:21:34.76 ID:yQNfnNwN0
兵器娘から連絡が入った

霊夢「ちょっと、おしまいってどういう事?!」

状況は優勢なのだ、指定された時間も残っているし死亡扱いされた訳でもない

スジャータ「説明するから…ここなら、飛んで拠点まで戻って」

霊夢「…むぅ、皆、戻るわよ!」

天子「わかったわよ」

・・・拠点・・・

霊夢「戻ったけど…何よ」

スジャータ「食事にしましょう」

霊夢「えぇ?!」

スジャータ「えいっ」

文句を重ねようとした霊夢の額の中心を軽く小突く、簡単に尻もちをついてしまう

スジャータ「精神疲労が大きすぎる、ご飯食べて、ぐっと休んで、続きは夜よ
警戒しておくからゆっくり休んでてね」

霊夢「・・・」

不思議な事に糸の切れた操り人形のように立てなかった
他3人もその場にへたり込む、どうやら相手が気迫勝ちしていたようだ
もし気付かず戦っていたら今頃は…

スジャータ「そうそう、経験の無い一度目はサービスだけど、二度目からは死亡扱いにするから
精神的疲労が限界行く前にちゃんと敵から離れる事、良いね?」

霊夢「…わかった」

ようやく座りながら動けるようになり、布団の上に腰を落ち着ける
程なくして料理が運ばれる
アプトノスで出汁を取り、炒めたレアガーリックと輪切りにしたシモフリトマトのスープだ
予想以上に疲弊していた身体に無理なく染み渡る

霊夢「そうよね…考えて見れば、ちゃんとした龍だものね…」

ボソッと漏らし、再びスープを啜る
472 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 20:41:48.57 ID:uEKx+tEo0
・・・

霊夢「やっぱり生物ね、夜行性じゃなくて助かったわ」

もしかしたらこの個体だけが違うのかもしれない
負傷による要因で動きが鈍いのかもしれない
しかし動きが鈍っているのは確実で、夜目に慣らした霊夢達にアドバンテージがあった

天子(プレッシャーは霊夢や紫と同じ…けど…)

ゴッゴッゴゴゴゴ・・・・

映姫「潜りました!気を付けて!!」

ザザザザザ・・・・

咲夜「狙いは天子、貴女よ」

天子(零戦の木の葉落としに比べたらこんなの児戯も一緒!!)

ザンッザンッズガッ!!

ガキィイインッ

ギャォオオオオオオオオオオオッ!!!

霊夢「凄いじゃない!!」

映姫「角一本イケました!良い感じですよ!」

霊夢「ん、そうだ、角が残ってる内にやっておきたいんだけど…」

角を片方失っても相変わらずの殺気だ、正面に位置する霊夢に狙いを定め、突進する

霊夢「結界!!」

ガズンッ!!!!ビキビキビキッ!!!!

障子紙をぶち抜くように角が結界を突き破る、が、もう片方の折れて臼状になった角は貫けず、突進が止まる

霊夢「うわぁあ…角二本だったら割られてたかも…とにかくチャンスよ!!」
473 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:03:28.92 ID:uEKx+tEo0
咲夜「連続殺人ドール!!」

映姫「ギルティ・オワ・ノットギルティ」

天子「カナメファンネル!!」

強烈な攻撃が集中する・・・が

天子「あ」

バキィンッ!!!

もう片方の角も折ってしまった、これでもう角を利用しての足止めは使えない

とは言え相手も追い込まれている、あと一押しで…

霊夢「足止め手段はある?」

天子「もう無いね、痺れ罠も昼に使い切った」

咲夜「私なら問題ないわ」

霊夢「お、そうね、とっておきを忘れてたわ」

咲夜「ルナ・クロック!!!」

時が止まり、無数のナイフが降り注ぐ、以前とは違い銀から鋼鉄製になっている
それだけならディアブロスにとって気にするまでも無い
が、今咲夜の用いる武器は毒を利用した狩猟用、今の状態にとってあまりにも効いた

霊夢「じゃあ、仕上げは私!夢想封印!!!」

・・・

霊夢「あぁ〜…疲れた、もう一歩も動きたくない…」

咲夜「あら、では泳いで帰るのかしら?」

霊夢「?」

不思議そうな顔をして咲夜を見る霊夢

咲夜「これから雨でこの一帯は洪水になるのよ?平気?」

霊夢「ば、バカ、それならちゃんと帰るわよ、ったくもぉ…」

グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ・・・

霊夢(危険は無いようだけど、この声、以前聞いたような…なんだっけ…?)
474 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:21:45.39 ID:uEKx+tEo0
=================================
〜ロックラック、ギルド〜

「熱砂による深刻な火傷、命綱トラブルによる死傷、巨岩による死傷
そして小舟の犠牲…」

「中堅ハンター殺し…数少ない熟練ハンターも体の衰えに気付かぬものは…
祭りだ、と掻き立てては見たがもう限界か、ジエンモーラン」

「年々狩猟数が減り数は増す一方、もうハンターの対応では限界」

「ギルドハウスも今は昔…か、上級部屋も空きが出る一方で運用上赤字です」



アオイ「・・・と言う情報に相違ないですね」

ロックラック責任者「…ああ、すぐにでも手を貸してほしい、報酬は弾む」
(何処から情報を…これでは値切る事も出来ない、か…背に腹は代えられん)

アオイ「解りました、じゃあまず上級4部屋、使えるようにしてください」

ロックラック責任者「うむ、解った」(流通の要衝が立ち枯れてはもうどうにもならんからな)

===================================
475 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:42:51.10 ID:uEKx+tEo0
紫「で、寒村の対応を加味して、選出はこの四人?」

スキマの紫に、他三人は羽を有する

椛「巨大な相手と聞きましたが、どれほど…?」

吹雪「牙の部分も合わせて…」

艦艇を発現させる、全長112mの船体が現れた

吹雪「これくらいかな〜?個体差はあるけどね」

椛「…そんなの倒せるんですか?本当に…」

レミリア「不安?退くなら今よ」

椛「ひっ、退きなどしません!!」

フランドール「うん、何かワクワクしてきた!」

紫「特に飛行能力に長けた娘ばかり選んだのね」

バルチモア「今回はある程度飛んでも飛龍とかの標的にならないからね、熱砂に焼かれるより良いでしょ?
ついでに言えば私に乗って出向いてもらうよ」

吹雪の倍近い船体が現れる、もはや浮かぶ要塞だ

椛「・・・いつ見てもここの火砲とは比較にもなりませんね」

バルチモア「とは言え主砲は緊急時まで封印かな、狩る対象バラバラにしちゃまずいし、
両用砲、機関砲でどうにかしちゃってね、あ、あと必然的に夜戦だから」

スカーレット「「・・・」」
476 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 13:34:44.24 ID:HIXg4yxL0
・・・

紫「最終的には私達で…か」

還る鍵になる代物はどうやら幻想郷勢で倒さないといけないようだ
もっとも、倒したからと言って必ず鍵を持ってると言う保証もないが

椛「あ、あれじゃないですか?砂埃が見えます」

バルチモア「んじゃ、向かうよ〜」

・・・・

レミリア「どうやら、当たりみたいね」

液状化した砂からでも解る地響き、とてつもなく巨大な牙が姿を現す
まだ距離はあるが・・・

バルチモア「どうする?触る程度でやめておく?」

紫「そうね…未知の相手に急ぐ必要は無いものね」

レミリア「月の機嫌も今日はあまり良くないみたい」

椛(良かったぁ…なんなんでしょう、この世界は…)

フラン「えっと、適当に戦って逃げるの?つまんないなぁ」

レミリア「壊せるポイントはある?」

フラン「…口の中」

紫「食べられちゃうわよ?」

フラン「・・・やめておく」
477 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 13:55:12.45 ID:HIXg4yxL0
紫「と言う事で、特に指示は無いわ、相手の行動を見定めるから好きに動いて」

レミリア「いい加減ね・・・」

紫「じゃあ全員無事に帰ろうって事で♪」

フラン「そのための指示でしょ…」

紫「無茶ばかり言わない!…砲座から狙い撃って、比較的安全でしょう」



ドドンッ!!!ズドドンッ!!!

朱い閃光が二つ上がる

椛「命中…突撃とかならず良かったですよホント…」


フラン「お姉さまへたっぴー!」

レミリア「うるっさいわね!!貴女やってみなさいよ!!ホラ、砲弾そっち持って!
せーのでいくわよ!せーのっ!!」


紫「スペカはまだまだ早いわね、見やすいように機銃で・・・と」

ドンドンドンドンドンドンドンッ!!

もはや砲とも言える大きさの機銃が夜陰を切り裂く
ジエンモーランは敵と認識し身体をうねらせる

紫「ん…岩…?」

ガンガンガンッ!!

バルチモア「いたた…相手にも大層な遠距離攻撃はあるね、でもって近付いてくるつもりだけどどうする?」

紫「迎え撃つわ、色々な物を見なければ意味が無い、でしょう?」
478 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 14:11:56.40 ID:HIXg4yxL0
接舷できるまでに肉薄した。視界がかの体で埋まる

椛「で、でかい…」

フラン「椛1万人分はあるんじゃない?」

椛「な、なんで私なんですか!?それにそこまで小さくは・・・・」

と、そこに一足先に背中に乗ったレミリアに催促される

レミリア「ホラ、遊んでないで手を貸しなさい、背びれが良い感じに脆そうよ」

カツンッ!カツンッ!!

レミリア「紫!?貴女何やってるの!!」

事もあろうに武器ではなく鶴嘴を振り下ろしている紫

紫「表皮採集・・・と思ったけど、もっと面白い物が手に入ったわ、にとりに見せたら良いのが出来そうよ」

レミリア「・・・・あとで分けなさいよ、全く…」

椛「私はこっち側から…ってわわわ!!!」

バルチモアに向け体当たり、その方向に立っていた椛は建造物に叩き付けられそうになったが
間一髪で飛び上がり難を逃れる

椛「下手したら医務室行きですね、あれは…」

紫「ちょっとバルチモア?沈んだりしないわよね?」

バルチモア「・・・水より浮力的に随分マシだから相当耐えれるよ、何度も食らいたくは無いけどね」

言うには砂漠専用にチューンしてあり駆動形式も押し出す形の墳進式である
479 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 14:32:55.47 ID:HIXg4yxL0
今の受難はレミリアだった
再び体をうねらせての岩とばし、大半は何とか武器で弾くことに成功した

フラン「お姉さま大丈夫?!」

レミリア「これは…ダイミョウザザミ以来ね…ゲホッ…ちょっと色直ししてくるわよ…」

なお発射箇所から離れ、後方の鰭を攻撃していた椛とフラン、より前方で採掘していた紫は無傷だった

椛「ダイミョウザザミ以来って…」

フラン「あの時お腹真っ赤にしてたからね…あの時はすぐに治ったんだけど…心配」

紫(前兆が短い…あれが乗った時に一番厄介ね)

・・・

レミリア「…で、どうなの?」

バルチモア「打ち身だよ、大した事無いから行った行った!
気になるなら後でもう一度寄りなさい」

レミリア「…なら良いけど」

バルチモア「そうそう、この腹巻していきなーね、随分マシになると思う」

レミリア「いただくわ」

バルチモア(吸血鬼の頑丈さが無かったらこのまま此処に留めておいたところだけどね)

・・・

レミリア「おまたせ…ぇえええええっ!!!?」

目の前にはほぼ直立しお腹を見せたジエンモーランが居た
今から逃げようにもどうにもならない…
480 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 14:49:55.06 ID:HIXg4yxL0
レミリア「スピア・ザ・グングニル!!!!」

丁度中心を真紅の槍が突き刺さる
たまらず体をよじって再び砂に隠れる

フラン「やったねお姉さま!!」

椛「と、止まった…ぁ…」

一転戦勝ムードになる…が

紫「まだ…あきらめてないわね」

速度を上げ前方に位置する、逃げた訳でなく敵意はしっかり向いている
そして岩とばし、流石に慣れてきて幾分か弾幕で撃ち返す余裕も出てきた

バルチモア「レミリア、戦闘艦橋に入りなさい!」

レミリア「わ、わかったわ」

紫「私たちは…スペカの用意ね、来るわよ」

飛びかかり体当たりをするつもりだ、相手より小回りが利かないので迎撃するほかない

紫「生と死の境界!」

椛「レイビーズバイト!!!」

フラン「レーヴァテイン!!!」

ズドガァアアアンッ!!!

重傷を負わせ、流石に観念したのか踵を返し、撤退する
初戦ジエンモーラン戦はこれにて終わった
481 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 15:11:48.30 ID:HIXg4yxL0
・・・夜明け・・・
=海上=〜医務室〜

傷んだ砂漠装備を棄て帰路に着く、燃費は悪いが墳進式でも海上を進む事は出来る
その間・・・

紫「ふぅ…随分…参考になったわ」

レミリア「当分はジエンモーランは遠慮したいわね」

レミリアが退いていたのちも激戦が繰り広げられ、少なからず被害を負っていた

椛「あてて…まさかデルクスの奇襲とは…」

紫「最初に迎撃した際、岩が連なってる可能性は想定してなかったわね…少しの間片腕は使えないわ」

フラン「破片が意外に鋭くて軽く怪我しちゃった…防具はもうダメかなぁ」

・・・

レミリア「次は心臓を貫いてあげる」

紫「この罪は重いわよ…?」

椛「プライドに賭けて次こそはやってみせます!!」

フラン「今度は壊しちゃうんだ…」

バルチモア(意気消沈してないようで何より…かな)
「そろそろ着くよ〜、相変わらずの曇天で傘は要らないね、予約取るけどまずはどうする?
ご飯?おh…」

「「「「お風呂!!!」」」」

この隅から隅まで砂で覆われてるような気分にさせる今の状態は
否応なく今日の記憶を焼き付ける
482 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/10(土) 11:52:50.52 ID:cl8IMW5U0
=寒村=  :夜:
〜温泉〜

フラン「お風呂おっふろー!!ねぇ!レイナも入ろうよ!!」

レイナ「はいはい、滑るからはしゃがないの」

レミリア「まだズキズキするけど…傷は消えてる様ね」

椛「寒いですがちゃんと砂落としましょう、前にお空とキスメが勇儀と萃香にマジギレして
湯船分解掃除させてましたからね…」

紫「あの時はどっちが鬼か解らなかったわねぇ」

・・・

フラン「髪いつも洗ってくれてありがとー、お返ししたいんだけど凄い硬くてびっくり」

レイナ「あはは、まぁ背中なら洗いっこ出来るからね」

レミリア(私も呼ぶべきだったかな…でも姉の矜持的に…
こういう時に咲夜はアッチだし、美鈴、小悪魔は夜狩待機だし、パチェリーは寝ちゃったのよね
・・・ちょっとシャンプー足りなかったかな?)
ヒョイッ  サッ…サッ…
レミリア「ん?…ちょっと、私のシャンプーは?!」

紫「髪長いと洗髪も一苦労ね、私の分終わっちゃったわ」

レミリア「こっ!このっ!!!」

紫「出たら高級なシャンプーリンスセット1本奢るから怒らないで♪」

レミリア「…香料は鉄でお願いね、待ってるんだから早く返しなさい、寒いのよ!」

フラン「わーい!いっちばん!!」

ドポン

レイナ「何か食べる?」

フラン「んー、とりあえず生(肉)!!」
483 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/10(土) 12:15:06.53 ID:cl8IMW5U0
=======※R−18要素アリ========

紫(スキマで後ろに手を伸ばせるとは言え中々一苦労よね…藍や橙居ればいいんだけど…)
「そう言えば椛は平気なの?発情とか」

椛「ええ、狩りに出る前処方してもらいましたから」
尻尾を洗いつつ答える、手慣れた上改良した風呂用櫛もあるので直に終わりそうだ

紫「そう…それがあればあの二人も…あれ?でもコッチでもソレ服用せずにいる妖怪多いわね…?」

椛「…そういえば?・・・・っ!!!」ドクン!!

・・・

レミリア「次の一番風呂は私なんだからね!!」

レイナ「まぁまぁ、広い心を見せる機会だって、レミリアさんはこれでしょう?」

レミリア「…鰹の刺身じゃない!!うふふ、幻想郷にはこんな魚居なかったものね…昆布混ぜた血のソース垂らして…
あぁ!!さいっこう!!!もうずっとこれで良いかもしれないわ!!」

フラン「おねーちゃんはレバーとかちょっと重すぎるんだっけ?」

レミリア「まぁあっちも食べられなくはない部類ではあるけど、旨味だっけ?これが格別!!」

・・・

紫「カツオ…マグロと同じ海の魚だっけ、幻想郷に海は無いからね…海の魚が肴に良いの知った時は
長い年月食べずに過ごした事を後悔したわ」

椛「おっ、お先、ハァ…湯船...ハァに入ります…っ!!」

紫「あら、私が殿ね」(何か椛の声の感じ…おかしかったような?)
※洗髪中で目が見えてない
484 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/10(土) 12:33:15.46 ID:cl8IMW5U0
フラン「ありゃ?どうしたの?入る前から顔真っ赤、のぼせちゃった?」

椛「いえ、そんな事は…」

レミリア「ゆっくり温まれるよう温めだから大丈夫よね」

レイナ「一応風邪予防に効く入浴剤使っておきますね、椛さん、何か食べます?」

椛「いっ、今は、いい…です…」

レミリア「…おかしいわね、食べ貯め出来る体質でしょう?」

椛「じゃあ…今回の戦闘で得た、ジエンモーランの肉片を…」

震える手で受け取る

椛「ありが…っとう、か、河を見ながら食べますから…っ!!!」クチュ
(今までよりずっと強い…何ですかコレ…誰でも良い…エッチして…ッ…)

もう湯船水面下では椛の自慰が止まらない

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
永琳「処方したわよ、大物狩るから発情抑えたいって言って来て…でも、発情そのものは病気じゃないし
先送りになった上利子付きで数倍になって発情するって前もって説明しておいたはずなんだけど…」
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レミリア(あー…コレはどう見ても発情してるわね、可愛そうだけど放っておくしか…)

レイナ「…フラン、御舟浮かべて遊ばない?」

フラン「ん〜、あとでね!ねぇ、どうしたの?椛?」

レミリア&レイナ((あっちゃ〜・・・))
485 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/15(木) 18:56:46.58 ID:2jVIyhja0
白魚のような指がサクランボのような乳首を転がし、もう片手で秘裂を弄る

フラン「…手伝おうか?」

レミリア「えぇ?!」

フラン「だって苦しそうだし、レイナも親切なフラン大好きだって言ってくれるし…
ね!レイナも手を貸してよ!!」

レミリア「ま、待ちなさい!」

フラン「ん?」

レミリア「・・・こういう協力は姉の役目でもあるわ!レイナも疲れてるんだし手を煩わせちゃダメ!」

つまるところレイナに対する嫉妬心である

フラン「そっかぁ、じゃあ椛、腰浮かせて〜」

そして浮き出た乳首にしゃぶりつく、戸惑いながらもレミリアも倣う
こういった経験はフランのが上になったようだ

レイナ「あ、吸血はしない様に」

レミリアの動きが乳首を咥える寸での所で止まる

レミリア「わ、解ってるわよ!!」

紫「経験上?」

レイナ「経験上、貴女は参加しないの?」

紫「ジエンモーランの肉を肴に見てるとしますわ、この御肉、セミクジラと牛肉みたいな味…と言うけど
牛肉はともかくセミクジラは食べた事無いから何とも言えません…けど、癖になりますわね」

レイナ「今現在セミクジラは元となった日本じゃ食べる事はまず出来ないってさ
逆に増えに増えてるミンククジラってのが居るけどまた違った味だしそっちのが合うかもね?」

紫「成程、今度輸入して頂けます?」

レイナ「はーい」
486 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/15(木) 19:21:46.52 ID:2jVIyhja0
椛は姉妹による乳首責めと自慰でだいぶ安定を取り戻してきた
緊急事態こそ脱したがまだまだ気が抜けない

椛「フランさん、それ…良いッ!!ひはぁあああああぁぁっ!!!」

何度も何度も湯船に波を立てる
徳利が一本空く間に23回というハイペースでイきつづけ、流石の妖怪であっても体力的に安心できない

紫「…どう見るかしら?」

レイナ「最後の手段は鎮静剤ですけど…使った薬を考えるとどうなるか…
命の危険も勿論ですがこんな状態が慢性化すると…」

紫「あとは…スキマを使っての部屋移送、本格エッチもアリですわね、どうせ服も防具も洗濯しなければ着れないですし
血の廻りは早くなってますから湯冷めの心配も無いでしょう
…しかし、乳首だけでああなるとは、少しだけなら味わってみたくもありますね」

確かに不自然とは言え、快楽には違いない、デメリットさえなければ享受したいのも事実

徳利が更に一本空いたころ、欲情が衰えない椛とスカーレット姉妹はスキマにより椛の部屋に転移させられる

レイナ「長期戦でしょうし差し入れを持っていきましょうか…貴女はどうします?」

紫「もう少しだけ浸かっていきますわ、ごきげんよう」

・・・

紫(幾ら湯船だからって愛液出し過ぎなのよ…今夜は幽々子の部屋に行きましょう)
487 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/09/26(月) 08:10:28.56 ID:HjdlpGPx0
・・・翌日・・・  :寒村:
〜食堂〜

朝焼けと共に紫と幽々子二人で出向く
いつもより盛況なようだ
それもそのはず、ジエンモーランの肉を味わおうと早い者勝ちで食べに来たようだ

紫「ジエンモーランの…ヤマトニ?っての頂戴?」

???「はいはい、待っててね〜」

幽々子「私も同じ物を♪」

???「あー申し訳ない、丁度売り切れ」

幽々子「そう?なら仕様がないわね…」

紫「いいわ、分け合って食べましょう…そうね、鮭で良い出物はある?」

???「脂乗ってるのと控えめなの、どっちが良い?」

紫「乗ってる方が良いわ、そうね、特産キノコとエリンギ、猛牛バター入れて…調理は任せるわ」

???「ふむ…、輪切りにしてステーキかな、いい?」

紫「ええ、宜しく」

暫くして料理が運ばれる、ご飯やパンと合わせた濃いめの大和煮と
適度な塩と絶妙な香辛料、丁寧な骨抜きで最後まで食べられる鮭のステーキキノコ添えが運ばれた。

アリス「…あら?それジエンモーランの肉?」

紫「そうよ?」

唐揚げを頬張りながら聞いてくる、どうやら食べ損ねたようだ

アリス「売り切れって聞いたけど…」

レミリア「そりゃそうよ、狩ったのは私達だから優先権はあるわ」

今の時間になってレミリアが現れた

アリス「あぁ…なるほど、忘れてたわ」

レミリア「で、相談なのだけど…アリス、今回あなたのPTに入れなさい」
488 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/10/08(土) 07:36:19.37 ID:LLOpXQ7x0
アリス「…藪から棒に何よ?」

レミリア「いいから、目的地は火山よ」

焦ってる…訳では無さそうだが余裕がない、というか訳アリみたいだ

アリス「ちょっと待ちなさいよ、相手によって準備もあるわ、どういうクエスト?
大型は居る?相手は下位?上位?」

レミリア「…鉱石を掘るクエスト」(しまった、大型の確認忘れてた…)

アリス「そんなクエストあったかしら?もっと詳しくお願い」

レミリア「・・・」

はぁ〜とため息を吐くアリス

アリス「幾らか魔法で補えるとは言え妖怪と比べ肉体面では脆弱なのよ
リスクの説明してくれないと動きようがないわ、この手だってまだ痺れるし…」

上位ゲリョスとやりあって尻尾が腕に命中した際、ダメージが残った

アリス「随分良くなったし完治もするけど、極力またこうなりたくないからね」

レミリア「…わかったわよ、じゃあご飯食べたら呼びなさい、紹介するわ」

・・・

紫「…なんか私達、完全に蚊帳の外ね」

幽々子「あそこまで必死になる理由も大いに気になるわね…あ、追加オーダー頼んでくるわ」
489 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/10/08(土) 08:02:13.38 ID:LLOpXQ7x0
・・・

アリスが出るとレミリア、勇儀、美鈴がいた

レミリア「今回のクエストはコレ、燃石炭採取よ」

勇儀「つまり力仕事だ!アリスの場合人形使ってのことになるかね?」

美鈴「ドドブランゴらしきものの存在が確認されていますが…交戦の必要性は無いですね」

クエストの詳細書を手渡される、上位相当だそうだ

アリス「熱が強く地形も複雑、乱気流で飛行船も近づけない、か
それで手つかずのお宝が採り放題で、しかも飛行船運用活発化の為、特に良質の燃石炭は欲しい
…と、で分け前が…えっ!?コレ本当?!」

指で指して数え直している、いつもの依頼より3桁は多い、しかも別途報酬付きだそうだ

レミリア「美味しいでしょう?貴女の武器にはお金かかると聞いたしね」

アリス「…ええ、人形の武器に魔法の素材に…このクエストならツケも払えるわ」

勇儀「でさ、物は相談だけど…金にならない鉱石だったら私の換金鉱石と交換して欲しいんだ」

アリス「良いけど…どうしたのよ?」

勇儀「ここで採れる鉱石が凄い良質らしいんだけどこれで金棒作りたいって言ったら凄い量要求されちゃってねぇ」

アリス「成程、交渉成立よ、じゃあ対熱魔法は…念の為全員かしら?」
490 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/10/08(土) 08:20:04.11 ID:LLOpXQ7x0
輸送機内部

四方山話をしていたが・・・

勇儀「あと気になるのが、このドドブランゴさ」

アリス「?」

美鈴「ずっと追ってたんでしたっけ、お金に困らなくなったほどドドブランゴを狩って…」

勇儀「ああ、奴の牙で一軒家が建ちそうなくらいにはあるかな?
少なくとも防寒着が一気に安くなったとか上位ドドブランゴ装備を新入り村付きハンターに装備させよう…
ってくらいには相場が下がったね」

レミリア「…程々にしておきなさいよ全く」

勇儀「そうは言うが火山灰や厚い雲に覆われてて兵器娘の偵察機でも限界があるみたいだからね
今改めて生体用探査機開発中って聞いた…おっと、そろそろ降下か
じゃあ空中からそのまま降りるぞ!」

???「いいけど忘れ物しないようにね、採掘具とか」

勇儀「わかったわかった!」
491 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/10/17(月) 18:06:37.81 ID:qOxWZcg30
アリスは全員に対熱防護魔法をかける、機内に居るのに熱い、しかも相当揺れている
更に呼吸補助魔法も用いる、水中用にパチェリーと共同開発しておいたが正反対の場所で使うとは皮肉な事だ
なお、この技術は後に兵器娘から高く買われる事となる

???「ここらが限界、帰りは熱泉からの筏を使って激流下りだからね、グッドラック」

焦熱地帯と呼ばれる場所の拠点目掛け降下する、武具と採掘道具以外所有してない
なにせ・・・

アリス「ひやっ!!?何コレ?!凄い乱気流…」

黄色、橙が大半を占める溶岩と爪のようにそそり立つ巨岩
地底より荒々しいその天然の要塞はパラシュートなぞ付けてようものならどこかに飛ばされていただろう
剛爪から生み出される狂乱するその風は回復薬のような物も減らさないと制御が出来ないほどだ
高温をもまとう炎はクーラードリンクは意味をなさない…というか継ぎ目の金属などから溶けてしまう
そして肌身を容赦なく焼いていくだろう

降下するにつれ全員険しい表情となる
それでもどうにかはぐれず拠点に辿り着いた

勇儀「まるでピザ窯に放り込まれたようじゃないか」

拠点は比較的涼しい場所に構えたらしいが十分熱い
魔法のおかげでダメージや疼痛こそないが感覚はある

美鈴「筏、応急処置場…この巨大な箱は…?」

この場に似つかわしくないトレーラーサイズの大きな箱がある

???「あぁ、ここは持ってきた燃石炭を冷やすのさ、酸素不足だから燃えないだけだしね」

レミリア「まぁいいわ、さっさと済ませましょ」
492 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/10/17(月) 18:48:31.28 ID:qOxWZcg30
すこし歩を進めたらなんとまぁ鉱石の山である
この一帯だけでも1集落が1000年使っても御釣りがくる量だ
ただ、鍛冶の炉の中に居るほどの超熱量が普通では手出しをさせない

美鈴「グラビモス亜種ですら短期間しか居れない理由、解りますね」

こんな超高温地帯に居れる大型生物なぞそうはいない
それでも、餌となる燃石炭を少ない制限時間で齧って行った結果、爪のような大岩が産まれていたのだ

レミリア「つまりあの上の方も燃石炭なのよね…下がってなさい」

弾幕を用い『爪切り』をする、これなら落石の心配がなくなる

勇儀「いいねぇ…さて数と質、どっちが上か、晩飯賭けないか?」

アリスに視線を送る

アリス「望むところよ」

重機のように掘り進む勇儀、アリスは序盤で使ってた採掘用人形装備を引っ張りだし
流れ作業のように進めて行く

美鈴「私は…?」

レミリア「人形と共に拠点まで運びなさい、私は周囲を見張るわ」

すぐに地熱発電を利用した特殊冷蔵庫が稼働し、この数分間に放り込んだ額だけでもう笑いが止まらないほど稼げている
特上の物も入り混じり、これらは良質な半永久機関となっていて焦熱地帯形成の原因となっていた
おそらくG級の原因にもなりえるほど…
493 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/11/03(木) 05:03:42.69 ID:kVcw+pcl0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アリス「そう言えば…」

レミリア「何かしら?」

アリス「何でまた急に大金に拘りだしたの?あの立地でお屋敷建てるでもあるまいし…」

レミリア「…ちょっと、あってね」

========昨日========

椛、フランは疲労でグッスリ、一息ついたレミリアは部屋から出る
別室でランプの下レイナが座っていた

レミリア「椛のバイタリティも相当なモノよね、門番にでも迎え入れたいくらいだわ
…ってレイナ何よんでるの?」

上機嫌で羊皮紙かなにか、上質な紙とは言えない物で出来た書類を読んでいた

レイナ「ん…あぁ、別世界の手紙…かな?」

見るととても読みにくい文字で書かれていた

レミリア「アハハ!何コレ!!フランの方がずっとマシな文字を書けるわ!!文法も…」


空気が変わる


レミリア「…どうしたのよ」

レイナ「この差出人は貧乏な農村の子供なんだけど、渡した辞書を頑張って読み解いて
ロクな筆記用具も無い中頑張って書いたモノなんだ」

レミリア「………学校」

レイナ「?」

レミリア「この私の名の下、学校くらい建ててやるわよ!!」

レイナ「悪いけどほんの数か月前に裸一貫だったのにどうこうできると思えないかな
・・・そこどいて、フランと添い寝するから」

重圧に圧され、無言で道を開ける

=====================

レミリア「確かに貯蓄は全然…だけどっ………!!」

ここでレミリアが異変に気付く
昨日の重圧が再び…しかし、レイナが付いてきたと言う話は聞かない…
494 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/11/17(木) 11:50:10.47 ID:I+oT3+8+0
溶岩と岩の陰から出でし大猿、到底穏便には済みそうにない雰囲気がひしひしと伝わる
溶岩の河の上にある点在する岩伝いに見事な跳躍で軽やかに跳ね回って近付いてくる

勇儀「…へぇ」

武器を手に目の色を変える勇儀、求めていた相手が今目の前にいた
横に伸びた角を持ち、漆黒に覆われた黒い毛からなる剛腕

勇儀「これは調べ直すまでも無いね」

レミリア「アリス、ここいらの収穫物を全部持ち帰って、そのまま待機して良いわ」

採掘用装備の人形ではこの存在には到底歯が立たないと察しての事だった
アリスは無言で頷き、驚くべき速さで人形を動かす
勇儀を中心に対峙し、相手が様子を見てる間にアリスらは撤退を完了させた

美鈴「お、お嬢様、本当にコレとやるんですか…?」

武器こそ構えているが明らかに怯え、聞いてくる、今までの相手とは違う

レミリア「当然ダメそうなら逃げるわよ、ただでさえ場所が悪い上準備もいつもより軽めなんだから」

槍を構え冷静に言い放つが内心泣き出したいほどだ、心が弱ければマトモに息も出来ないだろう

美鈴「じゃあ…」

レミリア「私も一目散に帰りたいけど、あの機動力よ?一斉に背を見せたら運が良くても誰かが霊夢のようになるわよ」

美鈴「こういう時つくづく後悔しません?その能力」

レミリア「…言わないで」

相手、ラージャンは時折唸り声を上げるだけで攻撃行動に移らないが、敵意はしっかり向けている
今すぐ抜け出したい空気がピリピリ流れているが、あいての気迫に負けたらその先は…
495 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/01(木) 04:52:14.41 ID:2x8mIJ+F0
灼熱の大地で凍てつくようなプレッシャーの中の戦闘
数分間に及んでいた

未知の相手だがレミリアの指揮によりどうにか渡り合っている

勇儀「こんな強敵の重圧の中、冷静じゃないか…よっと!!」

バキィン!!!

ラージャンの拳と勇儀の金棒がぶつかり合う
杉の丸太ほどもある金属の塊が歪み、予断を許さないことを告げる

レミリア「ふん、私はこれくらいの相手に実戦形式で戦った事があるのよ!」

勇儀「は〜ぁあ羨ましい!模擬戦形式だとどうしてもルールに則るからね!」

勇儀とラージャンで相対する、が、苦戦は免れない
美鈴も側面から攻撃に参加するが、いつもの力を発揮できずにいる

レミリア「美鈴、手を抜かずもっと力を籠めなさい!」

美鈴「…は、はぃい!!レミリアお嬢様!!」

レミリア(役立たずは下がってろ…と言いたいけど、コイツは素直に下がらせてくれない
でもって二人では凌ぎ切れやしないわね…運命では戦闘する事で活路が見える、とあるけど…)

勇儀「…潜った!」

美鈴「くぅう…どこから?」

ドゴォッ!!

レミリアの足元に亀裂が入る、比較的柔らかい鉱石の上に居たのが目を付けられる要因となった

ザシュッ!!

レミリア「甘いわよ」

地中からの襲撃に冷静にカウンターを決めるレミリア
少なくない鮮血が舞う

勇儀「へぇ…やるじゃないか!無事帰ったら手合せしないか?!」

レミリア「フゥ…考えておくわ」
(そう、この程度の攻撃ならアイツ…レイナの木の葉落としに比べたら脅威の内にも入らない
これで美鈴が本調子になれるなら…)

相手は弱るどころか強靭な筋肉により傷を強引に塞ぐ
猫にひっかかれた程度とでも言いたげに向き直る
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 06:06:38.90 ID:79Tui1IG0
現在進行形だったのか・・・
いや、良い。俺は密かに応援しているからな。
497 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 06:37:05.33 ID:BTxvVSBv0
========================================
>>496
すいません、応援ありがとうございます
========================================

振り回す度地面の岩ごと抉る剛腕
勇儀は良くいなし、直撃を避け、カウンターを取る

レミリア「貴女、杯持ってた方が強いんじゃない?」

勇儀「そーだなぁ、持って来るべきだったかなぁ…っとぉ!!」

ゴスッ

軽口に応えつつのカウンター
今勇儀は杯の代わりに金棒を持ち、振り回す

ガキィン!

とんでもない強度の角に弾かれ、更に金棒が痛む
勇儀はもとより武器がもう限界だ
レミリアは無傷だし武器にも余裕はあるが体力自体は損耗しキレがなくなっている
此処までの長期戦は初めてで勇儀が居なくなればすぐに崩れるだろう
美鈴、回復はおろか酷くなる一方

ザシュッ!!

眉間にグングニルが命中、ラージャンが距離を取る…すると
背後の毛が逆立ち、見間違いでなければ金色の体毛と、放電を繰り返している
弱るどころか明らかな強化だ

「・・・」
流石の勇儀も呆気にとられる、レミリアも大きく戦意が削がれる
その隙を突き跳躍、狙いは美鈴・・・
498 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 06:53:19.19 ID:BTxvVSBv0
どうにか身体が覚えていた、防御、受け身…
突風の前の木の葉のように飛ばされる身体、岩壁に勢い良く叩き付けられる

勇儀「…レミリア!どうする?・・・置いていくのも選択肢の一つだ」

レミリア「…っバカ言わないでよ!」

とはいえ速度も火力も段違い、探して逃げる余裕はまずない
更に間の悪い事に冷却魔法が切れかかり、じわじわと熱が染み入る

レミリア(だれか、助けて…)

そこに現れる一つの影、交戦中だったラージャンがそっちに向き、視線を戻そうともしない

角を前方にまとめ上げ、足を四本もち、更に翼をもつ
護る事を考えず鋸のように削る事を考えている鱗

正体は解らない、が、いち早く駆け出したのはラージャンであった
次に動いたのは勇儀

勇儀「レミリア!」

ハッと気を持ち直す

レミリア「ええ、美鈴を救助後最速離脱、後の事は兵器娘らに押し付けるわよ!!」

勇儀「おうよ!」

其処からの事は熱が頭に回った事もありよく覚えていない
兵器娘の体内の収容部屋に居たことくらいだ
アリスは美鈴の治療を手伝い、勇儀は武器の損壊からラージャンへの対策を練ってる
私、レミリアは心と体が離れたように呆然としていた

499 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 07:23:24.33 ID:BTxvVSBv0
・・・
寒村:集合住宅前

港から帰路に付く、とりあえず今はもう寝たかった

パチュリー「あら、空前の賞金を手に入れた割に元気が無いのね?」

パチュリーが拗ねながら不満を漏らす
確かに人形と言う労働力の差はあれど、冷却魔法は勝るとも劣らない代物が使える
加えて高度な医療と肉食中心の生活になった事で喘息に貧血の症状も見られない

レミリア「・・・今はそれどころじゃないわ」

パチュリー「…!」(そんな言い方って…)

にとり「あ、いたいた、パチュリー!武器に付与する魔法陣だけどさ、魔法陣を描く素材が足りなくて
シーブライトでいい?」

パチュリー「それは困る…倍額払うからデプスライトにできない?」

にとり「いやー金額の問題じゃなくて供給の問題でさ、供給元に居るチームの大半が発情期でしょ?
全然、全くもって足りてない」

パチュリー「むぅ…」

にとり「取り敢えずこの配合なら予定値の75%までは保障する、金額も負けるけどどうする?」

パチュリー(にとりが負けるって事は本気で枯渇してるのね)「…むぅ」

レミリア「…武器は、武具は手を抜かない方が良いわ」

パチュリー「…あら?」

レミリア「…今回とんでもないのとやりあってきたのよ、そこで後悔したって遅いわ」

にとり「あー、もしかして勇儀の得物をあんなのにした相手は…」

コクリ、と頷く

にとり「…よし、色々アプローチしてみよう、雌火竜の宝玉も使う事検討に入れて!」

パチェリー「こ、こら!アレを勝手に使わないでよ?!」

・・・
ちなみに、魔理沙をせっついて素材を手に入れよう!と言う事で話は終わった
・・・
500 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 08:03:52.31 ID:BTxvVSBv0
寒村:食堂

紫「あーあ、尻尾剥いでおくんだったわね…」

幽々子「まだ言ってるの貴女は…どうせ鱗だから先に行くーなんて言って…」

紫「だって!帰路に就いた後パチュリーが宝玉手に入れたって!!」

幽々子「はいはい、黄金芋焼酎奢るから…」

紫「本当?!」

幽々子「一杯だけよ?」

紫「…むぅ、結構実入りが良いクエだったでしょうに」

幽々子「同じクエスト行ってたでしょ〜?」

ギュー

紫「ふぁい、ほーでひた」

ヤマメ「何出入り口で漫才やってんだいあんたらは…」

・・・
料理を持ち席に着く2人、今回は別々だったヤマメと相席だ

紫「あら?今日はクローディアと一緒じゃないの?」

今や独りで食堂に入る幻想郷勢は希少となった、紫と幽々子のように元から仲のいい二人は然り
クエの出撃、帰還共に一緒の飯を平らげるもの、そして新たに傍らにいる存在を見つけた物だ

ヤマメ「ん?あぁ、新種の相手が出たとかなんだとかで調査に駆り出されてる」

幽々子「…乳首立ってるわよ?」

ヤマメ「!!!あっ!!あぢっ!!!げほっげほっ!!!」

幽々子「あら〜良く見たらボタンだった、ごめんね〜」

ヤマメ「…ケホッ…やめとくれよ、今の時期洒落にならないんだから」(要らない事いうからスイッチはいっちまったよ…)

紫(ん?よくよく見ればさらしで押さえてるのね…アレ?前より大きい?)

幽々子「ごめんねぇ〜お詫びに何か奢るわ」

ヤマメ「だったら…そうだね、ハリマグロの赤身包んでおくれよ」

紫「あら?トロじゃなくて良いの?」

ヤマメ「元々赤身のが好きだからねぇ、ちなみにこれからひとっ風呂浴びる予定さ
これから雪になるから丁度良いかなって」

蜘蛛による天気の諺をみてもわかるが蜘蛛と天気の関係は深い

幽々子「いいわねぇ!たまには皆で行きましょうよ!お酒もって!!」

紫「そうね、雪見酒もしゃれてるわね」

ヤマメ(う…要らない事言っちゃった…だんだん考えられなくなってる…)
501 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 16:46:09.38 ID:BTxvVSBv0
===============================
※R-18要素アリ
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・・・
レミリア:寝室

薄暗い部屋の中、着替えとお風呂道具の前にたたずむ
小悪魔辺りが用意してくれたのか、暖炉に置いた少量の燃石炭のおかげで部屋も暖かい

レミリア「今は入浴なんて気分じゃないわね…」
(全治二週間…身体的障害などは残らないとは言えあの美鈴をそこまで…
主なのに出来る事も無いのが口惜しい、しかし今は寝る以外ない…か)

ボフッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

白…いや、薄いピンクの部屋に居る、そして自身は裸だった
寒くも暑くもない…背後に気配を察知し、飛び退く
それは瓜二つの自分自身だった

レミリア「…誰よ、貴女」

レミリア?「あらご挨拶、それとも貴女のおうちには鏡も無いのかしら?」

レミリア「バカにしてッ!」

バシュッ   バスンッ!!

レミリア「っ!?」

ダメージは光弾を放ったレミリア自身が受けた…何故?

レミリア?「あらら?自傷なんてするものじゃないわよ?」

レミリア「くっ…」

レミリア?にジリジリと寄られる、この場所は思いの外狭くすぐに追い詰められる

レミリア?「逃げようとしなくて良いのよ?楽しみましょう?」

レミリア?は見せつけるように自慰を開始する、その刺激は本物のレミリアに伝わる

レミリア「な…何をしてるの?この痴れ者がっ…!」

目を閉じてもまぶたの裏に向こうの視界が映し出される
目をぎゅっと瞑り、裸のまま固まる自分、レミリア?は満足そうに見据えた後
偽物自身の乳首を引っ張って見せ、股間に手をやり軽く秘裂に挿入、糸が引いた手を見せる
愛液をおもむろに嗅いだ後、舐めとる、全部本物のレミリアにも通じている
502 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 17:09:11.74 ID:BTxvVSBv0
レミリア(うぅ…自分のを舐める趣味なんて無いわよ
そうだ、部屋を壊して抜け出せば…)

レミリア?「いいの?」

レミリア「えっ?」

レミリア?「瓜二つ、そしてこの通りエッチな私を解き放っても良いのかしら?」

絶妙な力加減でクリトリスを弄る

レミリア「ひゃうっ!!!」

レミリア?「どんな悪戯するか、わからないわよ?」

レミリア「・・・何が望みなのよ?」

レミリア?「さっきも言ったでしょう?楽しみたいの、ほら、無駄な抵抗はしないで…」

レミリア?の口がレミリアの乳首を覆い、舐めしゃぶり、舌で転がす
反撃を…と思い手を伸ばしレミリア?の乳房を弄るが、その感触も全部返って来る

レミリア(そんな…自分にレイプされるなんて…こんな事…)

とんでもない夢を見ている、が、醒める様子は全くない
時間は相手の味方で毒が蝕むように抵抗力を奪う

レミリア?「ふふ、凄い溢れてるわ」

レミリア「ばっ!バカ!!!」

羞恥の為思わず目を閉じる、が自分の性器をまじまじと見る事に繋がった
身体が完全にその気になってしまったレミリアは目を開け、背ける事が出来ない
503 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 17:27:46.11 ID:BTxvVSBv0
いつしかレミリア?の眼前でM字開脚する事になっていた
不快だった自身の匂いも今や官能を刺激する香水となっている

レミリア?「ん〜、これ邪魔ね」

レミリア?は小さな曲刃鋏を用意し爪を切り、ご丁寧に鑢までかけている
その焦らしている間、視線は自身の秘裂に集中していた

レミリア(目っ!!目を開けなさい、私!!でも…あぁ…開けられないし逸らせない…何でっ?!)

レミリア?「はい、これでよし、しっかり焼き付けましょうね♪」

くぱぁっ

レミリア「っ!!!!!!」

見る見る紅潮するレミリア、その姿もバッチリ捉えられていた
恥ずかしさは数倍である

レミリア?は奥が見えるように指で拡げ、その指で刺激する
更にもう片手で勃ったクリトリスを万遍なく弄る
すると加速度的に愛液が滲み、濃さ、粘度が増している

レミリア?「そろそろ頃合いかしら?」

といってお豆に顔を寄せ、強すぎず弱すぎずな力で吸い上げる
自らの弱点を知り尽くした責めに耐えきれず、レミリアは絶頂に達した…
504 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 17:48:33.63 ID:BTxvVSBv0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村:温泉

ヤマメ「雪明りでほんのり明るくて、良い感じだねぇ」

紫「お酒で火照った顔に心地いいわぁ…」

幽々子「幌は付いたと言え、流し湯はしないとだけど…」

妖夢「ご安心を幽々子様、今回供給された燃石炭により暖かくなっているそうです」

御付として妖夢が増えた、酒と肴を抱え、降りて行く
着衣を外す、髪の毛を下す、ヤマメは端っこに隠れて脱ぐ

ヤマメ(さらしもいい加減キツイねぇ…お足は出るが服や防具、仕立て直してもらうかい…
でもって…あーあ、太腿までぐっしょり…手拭いで拭いておくか…)

ここに来て最低でも二回りは乳房が膨らみ、お尻、太腿の肉付きも良くなっている
それでいて活動的に動くようになったためかウェストは引き締まって・・・
コソコソしているのでつい視線を映した妖夢…

妖夢(や、ヤマメさんあんなに官能的でしたっけ…?同性なのに意識しないと視線が…)

幽々子「妖夢?いつまで脱いでるの?いくわよ〜」

妖夢「はっ!はい!ただいま!!」
505 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/21(水) 18:18:15.24 ID:BTxvVSBv0
紫(ここまでとは…)

幽々子(あらあら〜?)

妖夢(ゴクリ・・・)

ヤマメ(乳房に視線が集まってる…///)

歩けば弾み、座ればたゆみ、かけ湯をすれば弾き出す
環境変化による一時的な物かはわからないが幻想郷勢屈指のナイスバディが一人増えたことは確かだ
・・・
適度に洗った後、浴槽に入る、月明かりに雪が照らされ、風情がある
が、意識は別のところに向かっていた
湯船に浮かぶ二隻の大艦巨乳、ヤマメである

幽々子「…その胸、ホンモノよね?」

ヤマメ「あ、あたりまえさね!」

幽々子「確かめて良い?」

ヤマメ「…勝手にしなよっ」

むにゅっむにゅっ、こりこり…
鷲掴み、指で乳首を弾く

ヤマメ「も、もういいだろ…自分か紫の胸でも揉んでなよっ」

しかし欲情し、俯いた可愛いロリ巨乳を放置しておくほど
紫と幽々子の性格は良くは無い、でもって好奇心も味方しているから性質が悪い
一方妖夢はこの顛末を真っ赤になりながらガン見していた
506 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 02:27:54.02 ID:zOII1hq70
紫と幽々子を両脇に抱える形となった

紫「いいわねぇ、ハリもいいし揉み心地最高よ」

幽々子「乳首の感じも良いわよ、ほら…」

ヤマメ「ふ…二人とも…あうっ…酔いが回り過ぎじゃ…ひゃうっ!…ないかい?」

二人の玩具にされている、発情期にスイッチが入ったヤマメでは押し退ける事が出来ない

紫「そうねぇ…じゃあ酒豪で名高い土蜘蛛の体液を得れば…」

幽々子「強くなるかもしれないわ♪」

ヤマメ「な…なにいって…ひゃうっ!!!」

二人掛かりでの乳首吸引、妖夢と言う観客を目の前にして興奮度が上がってゆく

ヤマメ(このままじゃ本当にヤバい…)

ザバッ

ヤマメ「こ、これ以上は流石に怒るよ!!今日は先に上がらせて貰うから!!」

最後の力を振り絞り、立ち上がる
そして服も持たずバスタオルを巻いて自室に一目散
どうせさらしを巻かないと服に胸が入らないしそんな暇は無い

紫「…あーあ、イジメ過ぎちゃったかな?」

幽々子「今思えばやり過ぎたわねぇ、あとでちゃんと謝らないと…
妖夢?貴女も少しは止めるそぶりを見せなさい?」

妖夢「ふぇっ?!えぇっ!!!」

紫「そうね…ショーの特等席に居て入場料がまだだったわよね〜?」

妖夢「・・・お、お手柔らかに」

矛先が変わり、3人の入浴はまだ続く…
507 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 04:04:52.09 ID:zOII1hq70
・・・
たかだか1kmそこら、しかも飛んでいたのに長く長く感じる
脚から滴り落ちるのは風呂の水か愛液かすらもわからない
あのまま身を委ねても良かったが最後の砦である貞操観念がそれを抑えた

ヤマメ:自室

バタンッ!!

エッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエ
ッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッ
チしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチ
したいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチし
たいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチした
いエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたい・・・・

戸を閉じたと同時に最後の利性が切れる
自分で乳首を吸いながらオマンコを掻き回しクリを弄る
今にも倒れそうな足取りでベッドに向かい、ぶっ倒れた

ヤマメ「はぁっはぁっ…こんな時に何で居ないんだいっ…ふあっ!はっ!!あぁっ!!!」

あの時キスメに向かっても良かったかもしれない…が、上手く事が運んでも
彼女では正直経験不足過ぎてこの昂りは抑えられない
現に妖怪としての単純な力は相当高いので振り回される力も大きいのだ

ボッ ボタタッ ビチャッ・・・

大量に滴り落ちる愛液、寝具の傍らにある水筒で水分を補給する
脱水症状を起こすまで愛液を出してなお止まらないので傍らに置いてある

ヤマメ「はぁっ!はぁっ!!あぁあああぁぁあっ!!!」

イったそばから休む間もなく自慰を繰り返す
堰を切った性欲を止める術はもうない
この行為は気絶するまで及んだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クローディア「…帰りたいなぁ」

???「何か言った?」

クローディア「ん?ううん」

???「頼むよ〜不測の事態が起きたら長距離戦闘機の貴女が頼りなんだから
せめて調査が済むまでは…」

クローディア(ヤマメ…心配だなぁ…)
508 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 06:35:33.31 ID:zOII1hq70

・・・

レミリアの夢の中

レミリア「…ん」

レミリア?「あら?気が付いた?」

ビクッビククッ!!プシュッ!!

レミリア(えっ?!あっ?!えぇっ??!)「んくぅうううっ!!!」

マンぐりがえしの体勢で責められていた
貪るように秘裂への口撃が行われ、快楽の奔流が一気に流れ込む

レミリア?「この空間で気絶なんて予想外だけど…その間じっくり弄らせてもらったわ」

レミリア「あ…あぅ…」(さっきより敏感になってる…うそ、そんな…)

舌でクリトリスを弄ぶ、濃い愛液の味と共に絶頂が襲う

レミリア?「これ以上は壊れちゃうかしら?…うん、まだまだ時間はたっぷりあるわ
ゆっくりとセックスの快楽を教えてあげる」

その後ゆっくり、確実にレミリアはレミリア?により開発されていった・・・
509 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 06:54:34.14 ID:zOII1hq70
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村:朝:ヤマメの部屋

コンコン

キスメ「はいっちゃうよー?おじゃましまー・・・ケホッコホッ!!」

超高濃度のヤマメの匂いにあてられ思わず咳き込む
寝室の上には親友のあられもない姿が映し出される

キスメ「…うん、ヤマメの為、起きないように、起きない内に寝具の整理を…」

グチャッ
シーツに手をやると触れただけで液が溢れて来る

キスメ(ちょっこれ…失禁じゃなくて全部愛液?!信じられない量…う、うわぁ…)

・・・じゅっ…ゴクン

キスメ(…ヤマメの味・・・じゃない、交換しないと…)

ヤマメ「ん…うぅ…」

キスメ(?!)

呻いただけだった

キスメ(は、早く出ないと…ん…?)

どどん!!!

キスメ(ちょっと見ない内に…すごい…私も少し大きくなったんだけど霞んじゃう…)

こっちへきての食生活改善組は軒並み肉付きが良くなっている

キスメ(一度だけ…えいっ)

もにゅっ

すごい…クセになりそう…

キスメ(だ、ダメダメ!お仕事に戻るんだから!!…そうだ、一つ水筒を拝借して…)

ギュー・・・ゴポポポ・・・

シーツからヤマメの愛液が絞り出され、水筒を満たす

キスメ(た、大切に使うからね?!)

バタム

タッチの差でヤマメが起きる、が、未だ性欲が根強く残り、寝具の交換に感謝と申し訳なさを抱きつつ
自慰を再開する
510 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 07:13:54.97 ID:zOII1hq70
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村:朝:レミリアの部屋

バタム

お空「はいりましたよー…ひぅぅ?!!」

漂っていたのは発情空気そのものだ

お空「お、おっかしいな?こういう空気に当てられちゃ駄目って聞いたしレミリアなら大丈夫って聞いたのに…」

お空も発情組である

お空「・・・いっか!お仕事しないと…」

ベッドの上には定期的に潮を吹くレミリアの姿が

お空「ほらー起きて!寝具かえるよ!」

ペシペシ

レミリア「…んあぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

お空「身体拭く?拭いてあげようか?」

レミリア「…拭いてくれない?」

自分で拭こうにも体力の消耗と寝不足で身体が動かない

お空「はーい」

ごし…ごし…

レミリア「あっ!!あぁああぁっ!!!」ビクンビクンッ!!!

お空「?!」

ごく普通に拭いただけである、むしろ生傷を付けてくる機会が増えているので
蒸しタオルを優しく動かしただけだ、が、エビぞりになり絶頂する

お空「…えっと、お股も拭くけど…」

レミリア「ふぇっ?!」(いい!!いい!!!私が拭くから!!!今は止めてぇ!!!!)

ごしっ

レミリア「んくはぁあああああぁぁああぁぁあああぁっ!!!」ビクッ!ビクッ!!

だらしなく失禁してしまうがお空の処理は手馴れていてシーツをほんの少し汚しただけで終わった
レミリアは羞恥と自尊心が傷ついた事で思わず涙を流す
平謝りをしながらお空は寝具を交換し部屋を後にする

レミリア(は、はずかしい!!はずかしい…のに、なんで…私興奮して…)

・・・
511 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 07:34:47.24 ID:zOII1hq70
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村:昼:食堂

レミリア(と、とりあえず、何か食べないと…)

昨日の不思議な出来事により覇気も生気も失われていた
するとどうだろう、同じ状態のヤマメがモソモソと食事をしてるではないか

レミリア「空いてるかしら…?」

ヤマメ「…どうぞ」

今の時間空席は沢山ある、が、どうしても会話したくなった

レミリア「…貴女も昨晩のアレにやられた口?」

ヤマメ(ん?気付かなかったけど入れ違いになってあの二人の餌食に?)「だねぇ」

レミリア(私だけじゃないのね、ちょっと安心…)「勘弁してほしいわよね」

ヤマメ「いやいや、ホントだねぇ〜制止してもちっとも言う事聞いてくれなくて」

レミリア「そうね、追い詰められて、責められて…」

ヤマメ「二人がかりで乳首吸われた時は意識飛びかけたよ…」

レミリア「ブフッ!!!…えぇっ!!!」(ふ、二人も相手にしてたの?!)

ヤマメ「?ああ、でさ、じーっとその様子を真正面から見られててさ」

レミリア「?!」(3人?!)

ヤマメ「いやーたまったものじゃなかったね」

レミリア「そ、そう、私は指でアソコを弄られて…」

ヤマメ「ブフッ?!ほ、本当かい?」(確かにお尻のが魅力あるけど…そこまでしたのか…いや、しかねないねぇ)

レミリア「やったこと全て跳ね返されるし…」

ヤマメ「あ〜…」(スキマ?)

レミリア「どうしようもないから言いなりになって…クンニとか…されたわ」

ヤマメ「そいつはひどいね」(レイプ…?いやでも流石に逃げようと思えば逃げれるはず…和姦なのかな?)
512 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 07:48:40.71 ID:zOII1hq70
レミリア「クリにも吸い付かれて…腹立つことに上手なのよ」

ヤマメ「相当されたんだねぇ…」

レミリア「そもそもいきなり裸で出会うっておかしくない?」

ヤマメ「い、いや、普通だよ?」(浴場は裸になるだろう?!)

レミリア「えっ?」(あれ?あの場はそういう決まりでもあるのかしら?)

ヤマメ「えっ?」(そういえば一緒に入った事無いけどいつも水着着てるのかい?)



レミリア「…そうそう、逃げようとしても脅迫されて…」

ヤマメ「押し切られたのかい?ダメだよ強く言わなきゃ」

レミリア「強く言えば解放してくれるのかしら?」

ヤマメ「そりゃあいくらなんでも問題になるよ」

レミリア「そ…そうだったの」

ヤマメ「決まりで兵器娘もすっ飛んでくるよ」

レミリア「えっ」(あそこ兵器娘が関与してるの?)

ヤマメ「えっ」(約定でそういうのご法度ってあるけどねぇ?)


レミリア(知らなかった…)

ヤマメ(忘れてたのかねぇ…)
513 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/22(木) 08:08:54.13 ID:zOII1hq70
レミリア「で、気絶するほど犯されたんだけど、その後もまたされちゃって…」

ヤマメ「そりゃもうそこまでくれば(あの二人は)発情期だね」

レミリア「はつ…この段階で?(吸血鬼の私が?!)」

ヤマメ「時期に個体差があるんだろうねぇ」

レミリア(そ、そっか…発情期ってあんな感じになるのね…乱れるはずだわ)

ヤマメ(いや…もしや発情期は病原性…?いやいや、私の能力下でそれは有り得ないね)

レミリア「まぁそのせいでまんぐりがえしされていいように弄られて…どんどん敏感に…」

ヤマメ「うーん、それはそれは…誰にやられたんだい?」

レミリア「えっ」

ヤマメ(ここで名前は言いにくいか…)「いや身長で言えば…」

レミリア「そうね…私とだいたい一緒かしら」

ヤマメ(よ、妖夢かぃ?!!)「そ、それは予想外だねぇ…」

レミリア「えぇ…」(あの分身もバリエーションがあるのかしら?)

と、噂をすれば影、妖夢がそこにやって来た、たまたま休日だったのだ

ヤマメ「…あまりヤりすぎると、捕まるよ?」ボソッ

妖夢「なっ何がですかぁ?むしろやられてたのは私ですよぉ!!」

レミリア「えっ」

ヤマメ「えっ」

妖夢「えっ」

・・・
514 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 05:17:26.07 ID:imThBK4/0
・・・
レミリアの部屋

レミリア(う〜ん…何か引っかかるけど…昼な上寝不足だし…これ以上考えても無駄ね
というか…服着てるだけで擦れて…いいわよね?咲夜も向こうだし)

シュル…シュル…

ボフッ

レミリア(はぁ…眠い…けど…)

全裸でベッドに倒れ込む、別の感情が急激に再燃する

うん、一回だけ…

クチュ…

レミリア(あ、あれ?いつの間に私、爪…?)

プチュ、クチュチュ…

レミリア「ふあぁっ!!」(奥まで入れても痛くない…えぇっ?!)

弄りながら、何かに吸い込まれる様に夢の中へ・・・
515 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 05:47:47.25 ID:imThBK4/0

レミリアの夢の中

レミリア「…さて、どう言う事なのかしら?」(問いただしてやめさせないと…)

レミリア?「「さぁどう言う事かしら?」」

レミリア(ふ、二人?!)

レミリア?「残念、奮発しちゃった」

背後からもう一人、囲まれていた…

レミリア「…私も分身出来るなんて思わなかったわ」

レミリア?「そうね、でも、期待しちゃっているんじゃない?」
クチュ「ほら、ここもこんなになって…」「ふふふ…」

レミリア「や、やめ…」(そうだ、強く出れば…)「んうぅうっ!!!」

片足を抱え上げられ秘裂を拡げられた上内部からのクリ裏責め

レミリア?「助けを呼んでいいのかしら?」
「こんな格好観られちゃうわよ」

レミリア「んひぅうううっ!!」

さらに乳首を咥えてきた、完全に丁度良い力加減で来る

レミリア?「そうね、折角この人数だし…」
「食べちゃいましょうね♪」

レミリア「あぁっ、ちょっと…ひぅあぁあっ…まちなさ…あっあっあぁあああっ!!!」

乳首責めとクンニのトリプルコンボ、胸に吸い付く二人を押しのけようとしたが
自身の頭に圧迫感が出るだけだった

ガリッ

レミリア「きゃうっ!!!!」

電流のような痛覚が走る、その無駄な抵抗に対する戒めに乳首噛み

レミリア?「ここを噛まれたくなければ大人しくしておきなさい?
それとも抓られたいかしら?ふふふ…」

クンニしているレミリア?がそう言いながら指でクリを突く
流石のレミリアも震えながら無抵抗に従う他無かった
516 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 06:52:55.95 ID:imThBK4/0
レミリア?「ほら、目を瞑って…アソコがヒクヒクしてるの、こんなに近くで見えるわ」

両脇の二人によって押し拡げられる、愛液が糸を引き、それでも奥まで見える

レミリア「うぅ…」

レミリア?「いやらしいとおもわない?」

レミリア「・・・」

クリに指を持っていき、抓る体勢に持っていく

レミリア?「い や ら し い と お も わ な い ?」

レミリア「…思うわ」

レミリア?「聞こえないわ」

ゆっくりと力を込めて行く

レミリア「っ・・・」

レミリア?(まだプライドが邪魔してる様ね、手に取るようにわかるのに…私達は貴女なんだから)

ぎゅぅうううううっ!!!

一気に力を込め、更に捻り上げる

レミリア「いっぐぁあああああああぁぁああっ!!!!んぐぅ・・・・・っ・・・・あぅううっ!!・・・くあぁああっ!!!」

手加減してるとは言えその気になればペンチ並みの力が出る上、急所の集中攻撃
30秒ほど続いたそれは長く長く感じられた

レミリア「はひっ…はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

解放された後、激しい疼痛と快楽が襲う、こんな事をされてなお濡れてしまっていた

レミリア?「更に濡れてきたわよ?どう思うかしら?」

レミリア「い、いやらしい…わ…」

絞り出すように、しかし今出せる限り大きな声で認めた
レミリア?はその様子に満足したようだ
517 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 07:00:14.14 ID:imThBK4/0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
密林:洞窟エリア

パチュリー(今レミリアはどうしてるかしら?おまじないが効いてると良いけれど…)

メディスン「ねーそっちは居る?ランゴスタ」

パチュリー「いいえ、此処はもう終わった様ね、移動するわよ」
(強い物じゃないけど…ちょっとは溜飲が下がるわね
ホント、一言くらいあったって良いじゃないのよ…)

メディスン「ペイントボール?チルノ達もうクィーン見つけたのね」

パチュリー「急ぐわよ、あの二人だけだと少し危なっかしいわ」

メディスン「はーい」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
518 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 09:02:02.31 ID:imThBK4/0
レミリアの夢の中

レミリア「はぁっ、はぁっ…」

今はもうまな板の鯉状態でまんぐりがえしの体勢により三人の玩具にされている
利き手の中指を3本入れられかき混ぜられたりクリを3人がかりで擦ったり

プシュッ!!ビクンビクン!!

レミリア?「みた?また潮ふいちゃったのよ」

レミリア「見たわ…はぁ…ひぅっ…指も…締め付ける感触がして…アソコは…はひぅっ!!…とろけそうよ…」

レミリア?「いい状況説明よ、ご褒美あげようかしら」

二人のレミリアが耳元で囁く

レミリア?「「見たわ…はぁ…ひぅっ…指も…締め付ける感触がして…アソコは…はひぅっ!!…とろけそうよ…」」

レミリア「やっ…そんな…あぁ…」

更にステレオで自分の淫語や喘ぎ声を聴かされる
慣れない羞恥に顔全体が赤くなる
しかもその間乳首を弾いたり抓んだり、休む暇もない
この甚振る様な淫劇は長く長く続いた・・・

・・・
レミリアの部屋:夜

レミリア「っ!!!はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!・・・・・・・」

汗と涎、涙に愛液の放出で酷く喉が渇く、ヤマメのアドバイス通り飲み物を用意して正解だった

ごくっ・・・ごくっ・・・ごくっ・・・ぷはぁ…

レミリア「はは…何よ、これ…早く…終わりなさいよ…発情期ぃ…」

太腿全体に愛液が付着、シーツにも大きなシミが出来ていた
さわるとまだぐっちょりしている

レミリア(とてもじゃないけど休めないわね…せめて、身体洗わないと…)

服を着ようとする、が、乳房、お尻に触れただけで感じてしまう
到底浴場まで行けそうもない…

レミリア(なにか羽織れればいいけど…ヴァンパイアのローブ、借りましょう)

かけてあったローブを羽織る、膝上15〜20cmと言ったところか
レミリアの身長だとかなりのミニになるが背に腹は代えられない
519 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 09:33:43.92 ID:imThBK4/0
レミリア「うっ…」

外の広場では結構な数の組が帰還していた
ローブの下は全裸だし、ヒラヒラしている
肌触りも良く防寒も問題なく軽いが裾を重くしてほしいと思ったくらいだ
もっとも書置きしたとはいえ黙って持ってきた他人の物なので贅沢は言えない

大妖精「この防具を維持しつつ、この単価はつらいわね…」

チルノ「ついて来ればよかったのに、蟲素材って高値で売れるよ」

リグル「あのさぁ、あんまり私の前でそう言う事言わないでよ〜」

チルノ「あっ、ごめんね〜」

妖夢「いや、でも今回大妖精さんのおかげで助かりました、粉塵の代金は如何程でしょう?」

大妖精「あぁ、いいよいいよ〜その代わりまた組んでくれると嬉しいな、金欠もまだ何とかなるしね
そっちだって今回修理費嵩んだんじゃない?」

妖夢「えぇ、強い相手を狩っても赤字が多く黒字が思ったほど増えなくて…改めて精進も必要です」

会議とも雑談ともつかない話をしているが其処は風呂への道間際である

レミリア(こんな時にっ…どこかへ行ってほしいわね)

じっと伺ってると逆に視線を集めてしまったようで、チルノをはじめこちらを見て来る
さっさと通れば良かったが逆効果だったようだ

レミリア(み、見られると…感じて来るっ)

とはいえいつもと違う格好、寒い中立ち止まりしかもミニ
何より顔を赤くし怪しい態度、誰しも気になると言うものだ
520 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 10:01:19.19 ID:imThBK4/0
強行突破に決めた、が、視線によりしっかりと垂れてきた愛液
隠そうと内股になる、が、そうすると刺激になり…

結果顔を真っ赤にし息を荒げながら不自然な牛歩をするレミリアが…

レミリア(た、垂れてないわよね?!というか内股になるだけでこんな…)

チルノ「…大丈夫なのか?」

レミリア「はぅっ…!えぇ…」(構わないで!黙ってお風呂に行かせて!!)

大妖精「具合悪そうですね、永琳さんのとこに行きます?」

レミリア「いいっ!いいっ!!お風呂で大丈夫っ!」(こんなの診せられる訳無いでしょバカぁ!!!)

妖夢「みなさん、先にお風呂にしましょうか」

レミリア(ふぇっ!?)

リグル「ご飯の後にしようと思ったけどこんな状態じゃ放置しておけないしね」

レミリア(うっそぉ…ダメ、頭真っ白で説得できる言葉が…)

・・・

広場から離れ風呂への細道、20度くらいの傾斜になっている
なお、風呂上りに涼しい風を楽しみたいとの要望から防風措置が取られていない

妖夢「石は無いですが段差気を付けて」

レミリア「あ、ありがとう…」(ひぃい…)

先行してるのは妖夢にリグル

リグル「…ん?!」(えっ…いや、まさか…)

付いて来てるか確認に振り返ったらレミリアのローブを軽く下から覗く形となり…

リグル(こ、こんなところでノーパン?いやいや、レミリアだよ?!
・・・思えばフェロモンまじりのこの匂いも…そんな趣味が?!)

倒れたらすぐに支えられるように3歩下がり後ろに着く大妖精とチルノ
吹き上げた風がローブをめくれ上げ…

大妖精(えぇええっ!?)

チルノ「レミリアもう脱いだのか?ものぐさだなぁ〜」

レミリア「そ、そうよ、咲夜に美鈴もいなくてついね!」(な、なきたい…)

妖夢「?!」

大妖精(見間違いじゃなければ…)

リグル(グッショリぬれて…)
521 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 10:27:00.91 ID:imThBK4/0
風呂に入る前から心拍数を上げ脱衣所に着く

チルノ以外の3人にはそのぐっしょり濡れた太腿に視線が行っていた
でもってそのチルノは…

チルノ「さいきょーのあたいが背中を流してやろう!」

レミリア「あり…がとう」(も、もう好きにして…あはは…)

ごく普通に流してただけ…だがパチュリーの呪いで開発された体には刺激が強すぎた
最後の意地で必死に我慢したが4人の見てる前で何度もイってしまう
今はもうシャワーにすら感じてしまうのだ

チルノ「ふとももとお股すっごいよごれてるなーヌルヌルが無くならないぞ」

レミリア「あっ…んんっ!!!…ふぅぅっ!!・・・・んんんっ!!!」

シャワーが使えないから愛液が滴り落ちるのが誰の目にも明らか
皆は気を利かせ流し湯をそそくさと終らせて洗い場を後にした
レミリアは我慢できなくなった喘ぎ声を響かせながら、そのまま数十分局部を洗われる
なお、喘ぎ声はくすぐったいのだろうと思い全く取り合ってない
秘裂から淫らな音も響かせているが石鹸が擦れた音だろうと思い気にしない
チルノからは見えないが眼前にはだらしない顔をした自分の姿が…

レミリア「も、もぉ…らいじょうぶ…らから…お風呂…ひゃいってきて…」
(こんな…タオルで何度イかされたか解らない…心臓がバクハツしそう…)

チルノ「うーむ、ちゃんと流すんだぞー」

半ば飽きた頃を見計らい伝える、こんなに悪意のない責めは初めてだ…
切れ目のない連続絶頂に腰砕けとなった
522 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 16:40:24.61 ID:imThBK4/0
5分後、レミリアが浮きながら湯船にやってくる
絶頂し過ぎて当分歩く事も出来ない

レミリア(温泉の質のせいか浸かるとだいぶ楽ね…)

チルノ「あれさ、レミリアって、はつじょうき?」

レミリア「ん〜…なんか、そうみたいね…」

チルノ「そっかぁ、さっきはごめんな〜」

レミリア「気にしてないわ、正直恥ずかしいけどむしろ私が早く伝えるべき事だったのよ」

発情期が広まった直後はともかく、今となっては幻想郷勢の理解も深い
変態とかそういう白い目で見られる事は無くなっている

妖夢「となると、フランさんの方も気になりますね」

レミリア「…フランにはレイナが居るわ」

妖夢(あ、まだ蟠りがありますね…)「そうだ、前回の採掘ですが、どうでした?新しい鉱石とか…」

レミリア「…そうね、にとりに見て貰ったけど、期待してていいみたいな返事を貰ったわよ
エルトライト…とか言ったかしら?ただ、鍛冶場と言うか工場が鉱石に追い付いてないから新調するみたいね」

にとり「そうそう!けど燃費主体で維持費が嵩むからさー値段は幾らか勘弁してね?」

妖夢「ど…どのくらい?」

にとり「桁が増えるのは確実、妖夢の場合だと…2桁は覚悟してね」

妖夢「うぅ…」

にとり「まぁそれ以前にカブレライトから始めようか、まだドラグライトどまりだった気がするし」

妖夢「買おうか集めようか、悩みます…」
523 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 17:26:43.53 ID:imThBK4/0
レミリア「まぁ何にせよ、工場のグレードアップを成さないと意味が無いわね」

にとり「そう言う事、向こうから送られたラギアクルス素材も炉の限界感じてね
ツバキに頼んで向こうの炉と極炎石でムリヤリ仕上げた
私の意匠取り入れたアレの改良型が扱えると思えば感慨深いね!(もっとも、代金としてその設計図の写しを渡したんだけど)
今の所新型炉での予約は勇儀の金棒、レミリアの槍、アリスの人形武器、かな」

チルノ「私の場合はどう?」

にとり「ん〜モノブロス亜種とグラシスメタル、それにノヴァクリスタルで作った今の武器が限界
しかも残念ながらエルトライトと氷の相性が悪くて…クリスタルかモンスターの素材次第だと思うね
純度の高いクリスタルがあれば望みはある、もしくは全く新しいモンスターかな」

大妖精「私は…聞くまでもないかな」

にとり「…まぁ借金に頼らないのも良いけど、いい加減武器新調しないと修理点検費で大変だね
素材は揃ってるんだろう?お金借りてでも新調した方が黒字増えるよ?利子は取らないし」

大妖精(それ自体はありがたいけどその代わり防具がエロチックになるから…うぅ…タダより高い物は無い)

妖夢(これ以上えっちい意匠になるのも勘弁です…エロカッパめ…)

ちなみに妖夢は例えるならラオ装備の後部太腿、臀部、背後の露出が上がったモノを装備している
確かに背を見せなければ防御に何の不足も無いが初めて目の当たりにするとぎょっとする

リグル「私は特に不足は無いかな」

にとり「あぁ、虫素材が優秀でこっちも驚いてるよ
新種の虫の発見例もあるけど今の工具じゃ加工は無理だね」
524 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 17:51:39.50 ID:imThBK4/0
妖夢「ふむ…次の相手はフルフルにするか、リオレウスか…」

レミリア「あら?リオレイアの刀も良いんじゃない?沼地なら鉱石も期待できるわよ」

妖夢「あ、いいですね…ん?そうなると火山のリオレウスも捨てがたい…ですが、火山は初めてでどうにも…」

にとり「それじゃあ素材集まらない訳だね、いっそ買うかい?」

妖夢「頑張ります、誰か付いて来てくれますか?」(下手すると筋まで入れるからそこだけは死守しないと…っ)

なお、その被害者は魔理沙である、流石に堪えたらしく遠い海村からせこせこ返済しているようだ
とはいえ全裸に慣れてしまい、ペースは落ちている
他の拠点に移動するようなことがあれば盛り返すだろう

チルノ「あたいなら問題ないよ、リオレウスなら武器の相性もいいし」

大妖精「鉱石系統は私も欲しいので付いて行きます」

リグル「うーん、武器はともかく防具は火に弱いんだよねー」

レミリア「じゃあ私が行くわ、乗りかかった船よ」

妖夢「ありがとうございます!」

レミリア「その代わり、道中と洗い場の件は秘密にしておいて、と言うか忘れて」ボソッ

妖夢「あはは…心配しなくても大丈夫ですよ…」ボソッ(忘れるのは暫くかかりそうですが)
525 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 18:17:31.54 ID:imThBK4/0
洗い場に食事を終えた班や遅れて帰ってきた班がやってきた
全員収容できる広さはあるとはいえ狭くなるには違いないので上がる事にした

レミリアは刺激しないよう慎重に体を拭く
そこでパチュリーと入れ違う

パチュリー(結構堪えてるみたいね、戻ったら解除しようかしら)

チルノ「ねぇレミリア、火山の注意点ってどんなの?」

レミリア「溶岩には気を付けなさい、貴女でも危ないわよ」

パチュリー(…また私の事を無視であのクエだなんて…良いわ、そっちがその気なら当分続行よ)

これによる不当報復によりさらに苦しめられることに
なお、今はあの採掘クエストは調査の為中止になっていることをパチェリーが知るのは後の事である

レミリアはその後すぐに自室に戻り着替える
呪いの直後でないので何とか着用は出来た

その後食堂に向かう、食事と共に軽く作戦会議だ
526 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 18:47:54.45 ID:imThBK4/0
・・・

妖夢「じゃあまず隊長はレミリアさん?」

レミリア「その事なんだけど、その…最近不安というか不安定だから
大妖精辺りに指揮してもらいたいわね」

チルノ「ん〜、大ちゃんなら文句は無いかな、確かに妖夢も嫌いじゃないんだけど…」

大妖精「えっあっその、頑張ります」

レミリア「じゃあ…迎撃区域はこの辺かしら?」

大妖精「い、いえ、ランサー二人ならここがベストかなー…なんて」チラッ

レミリア「…ん、アリね…いいわよ、チルノと一緒なら待機も容易だし」

大妖精「本当ですか?」

レミリア「・・・貴女もっと自信を持ちなさい」

妖夢(何かレミリアさんが今までよりずっと親しみやすくなったような…?)

皮肉な事に発情期もとい呪いのおかげで一歩退いても自分の所為ではなく呪いの所為に出来る
結果前よりずっと余裕が出てきた

レミリア「スペカも鑑みて頭に陣取りたいのだけど…」

妖夢「ええ、尻尾は任せてください」

チルノ「そうだ、一緒に組んでスペカ撃ってみないか?」

レミリア「・・・そうね、いや、面白いわ」

大妖精「じゃあチャンスは私が閃光玉か罠で作ります、尻尾切った後で」

妖夢「わかりました、任せてください」
527 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/23(金) 20:09:04.10 ID:imThBK4/0
・・・
3人と別れ、レミリアの部屋

レミリア「問題は…発情期よね…」

幾分か乾いたベッド、とりあえず寝れない事は無い

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レミリアの夢の中

レミリア?「ふぅん?結構安定してるじゃない」

前と同じ3人…イヤらしい視線で舐め回すように見詰めて来る

レミリア「…提案なのだけれど、今回は…その…手加減してもらえないかしら?」


レミリア?「いいわよ?」

レミリア「!」

レミリア?「恩を売っておくのも悪くないからね、でも、手加減するだけよ」

結論から言えば乳首を舐めるのを中心にじんわりと甚振り、秘裂も陰唇周りを適度にいじくる形となった
派手にイくと言う事は無いが性的開発と言う意味では却って強まったように思える
が、明日への精神疲労をさほど残さないと言う形ではちゃんと約束は守っている

レミリア?「本当に愛らしいわ」

レミリア「…はぁ…好きに…言ってなさいよ…はぁ…」

自分、それも複数に犯されるなんて今後とも慣れる事は無いだろう
しかも理不尽な事にこっちの感覚はそのまま通り
相手への感覚は自分に戻ってくるという仕様らしい
今回自慰を試したが相手は平然として欲求不満かと笑ってきた

レミリア(いつ終わるとも知れないし、どう向き合う…?)
528 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/24(土) 03:08:21.82 ID:mQCgcwU10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バタム

お空「おっはよー!…またあいえきまみれで裸で寝てる…えへへ、えいっ!」

ピンッ

レミリア「はんっ!」

寝てる所を指でお豆を弾く

お空「ほら〜おきて〜狩りのじかんだよ〜」

ピンッピンッピンッ

レミリア「ひはっ!あっ!あぁっ!!起きたからっ!やめなさい!!ひあぁっ!!」

ビクッビクンッ

・・・

お空「あれ?レミリアもはつじょうきなの〜?」

レミリア「えぇ…伝達忘れててごめんなさいね」

お空「うにゅ〜私もついエッチな気分になっちゃって、ごめんなさい
収まるまでキスメが来るからね〜」

バタン

レミリア(はぁ…まさかお空にされるなんてここにきて随分環境も何もかも変わったわ
でも、狩りにいく分にはこうやって一回イってからのが都合が良かったかしらね)
529 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/24(土) 11:41:21.61 ID:mQCgcwU10
・・・

寒村:食堂

レミリア「とりあえずカツオ、それと・・・ガーグァの唐揚げにしようかしら」



妖夢「おはようございますレミリアさん、先頂いてます」

チルノ「ちょうしはどうだー?」

レミリア「万全とは言えないけど今日は良い方ね、いつもこうだと助かるのだけど」

大妖精「…?湯呑とこの匂い…紅茶じゃなくてこぶ茶ですか?」

レミリア「…そうね?なんとなく手に取ってみたのよ」

ズズッ…

レミリア(あれ?結構良いかも…見た目は薄いけど味も血に近いし落ち着く…)

大妖精「…このガノトトス定食美味しいですね」

妖夢「昨日フランさんの班が狩ってきた奴ですよ
お気に入りですけどガノトトスは良い感じの太刀が無くて…」

大妖精「あ、もしかしてリオレウスとフルフルで迷ってたのは…」

火と電気、両方ガノトトスに都合が良い

妖夢「い、一応他の相手にも使えますし!特にフルフル素材は切れ味が良いのですよ」

チルノ「じゃあなんで今回リオレウスにしたんだー?」

妖夢「…あの後確認したらフルフルは鉱石だけだったんです」

チルノ「おっちょこちょいだなー」

妖夢「でっ!でもでも!フルフルは上位種の次が確認されてますからそれを相手取るのに
リオレウスの火属性は都合が良くて!!…むぅ」

レミリア「属性揃えるのも一つの戦略だわ、間違ってはいないわよ」

妖夢「で、ですよね!実際ガノトトスの肉や防具は需要高いですから資金面でも安定します」

・・・
530 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/24(土) 12:42:23.34 ID:mQCgcwU10
・・・・・・・・・・・・・
火山:ベースキャンプ

レミリア「この辺は火山灰で太陽が出てこないのが嬉しいわ」

大妖精「実は私も初めてですけど…蒸し暑い…」

妖夢「こんな所に住んでいるから生存競争に敗北した弱者だと思ってましたが…
見当違いでした、強敵の反応が強いです」

チルノ「熱いのはイヤだけど大抵アタイの武器に弱いからそこは良いかな〜」

・・・

カツン、カツン、ガキッ
場所に慣れるのも兼ねて採掘を開始する
この世界のハンターの減少傾向が止まらないのでかなりの資源が眠っていた

妖夢「虎穴に入らずんば虎児を得ずと言いますが、凄い収穫ですね
燃石炭に加え強燃石炭、ドラグライトにカブレライト…」

大妖精「寒村は燃料需要に事欠きませんから燃石炭は幾らあっても…
強燃石炭はお空さんやにとりさんが買い取ってくれますし」

チルノ「んん?!何コレ?錆びた塊????…棒みたいのが突き出てるけど…」

レミリア「錆を落とせば結構な鉄鉱石になるかもしれないわよ?」

チルノ「それもそうだね、捨てようと思ったけどとっておこうっと」

・・・・・

レミリア「ふぅ…そろそろ狩るかしら?」

大妖精「ですね、これだけあれば何とか!」

妖夢「では収集物を頼んで備えます」
531 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/26(月) 23:17:33.64 ID:axYNZWdH0
ギャォオオオオオオオォォォォ・・・・

嘶きと共に今回の目標であるリオレウスが降りてくる
釘付けにするため、レミリアが先行する

ザブシュッ!!!

妖夢「相変わらずの威力ですね」

レミリア「…貴女は尻尾に集中しなさい、梃子摺るとそれだけ遅れるわよ」

妖夢「はっはい!」

とはいうものの、慣れた相手であるのと主力が適性以上の武器を持ってる事もあり
順調に進んでいく、レミリアとチルノ以外初めての地形とは言え打ち合わせは万全
元来上位までならスペカ無しで対応できる上スペカを持った今…

ザシュッ

妖夢「斬りました!」

大妖精「目を閉じてください!!」

シュパッ

閃光玉が炸裂し視界を奪う、リオレウスは視界を塞がれた際動き回るタイプではない

チルノ&レミリア「「アイシクル・ザ・グングニル!!」」

ズガシャァアアアアアアアアァァァッ!!!!!

大量の氷柱はもとより、グングニルの力を得た一際大きな氷柱がリオレウスを中央から完全に貫く
協力スペカはぶっつけ本番の試みだったが大成功した

パンッ

チルノ「ふふん!楽勝だったな!」

レミリア「えぇ、正直採掘の方が疲れたわね」

二人でハイタッチを交わす

大妖精(な、何かチルノちゃんとレミリアさん、急接近してる?!
協力とかレミリアさんまんざらでもなさそうだったし本来突っぱねそうなのに…)

・・・

妖夢「堅殻…上鱗…火山でも素材に大差はない…?」

レミリア「火竜の尻尾…修理に使えるから損は無いわね」

チルノ「何コレあっつい!!」

大妖精「ん?爆炎袋に触っちゃった?」

チルノ「ちがう、何この玉〜…?!」

妖夢「これ、火竜の紅玉…?」

大妖精「やったね!」

レミリア「噂には聞いていたけど宝石みたいね…」

・・・

大妖精「わ、忘れ物は無いですか?帰りますよ〜」

レミリア「いいわよ」

チルノ「お〜」

妖夢「仔細問題ありません」
532 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/27(火) 03:28:02.99 ID:9kbkgBIv0
・・・
寒村:広場

戻ってくれば向こう側の日用品補給スペースに人だかりが出来ている

妖夢「気になりますが…先に発注してきます」

チルノ「あたいはこの錆びた奴をどうにかしてもらってくるよ」

大妖精「私も発注の方向で…」

レミリアは特に急ぎの用がある訳でもなし、気になったので寄ってみる

!!!

写真集…しかもヌード?!

見本として3pほど開けられていたが
霊夢、幽香、魔理沙の三人が全裸で映っていた
値段は…安くない、というか業物の武器クラスだ
普段ならそのまま立ち去るが…今の肉欲に目覚めた彼女にその選択肢は無い

レミリア「い…一冊、ちょうだい?」

「はーい、毎度!」



足早に自室へと向かう、羞恥と興奮の混ざった言い知れぬ感覚がレミリアを襲う

レミリア「…ん?」

見ればお空が真っ赤になって木陰に座り込んでいる

レミリア「仕方がないわね…」

自室まで運ぶことにした
533 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/27(火) 03:49:09.64 ID:9kbkgBIv0
============================
※R−18注意
============================

・・・・・・・・・・

お空「レミリアぁ、早くぅ〜〜」

レミリア「せ、せかさないで!!」

ベッドの上で巨乳を放りだし甘い声を出してレミリアを誘うお空
どうしてこうなった、五分前に遡る

〜〜〜〜〜
自室に到着

レミリア「あのままじゃ冷えかねないからね、どうしたのよ?」

お空「あのしゃしん…見てたらなんか…ヘンな気分に…」

あー、ハイハイ、発情期ね

お空「オナニーすれば何とかなる筈だけど…役に立ちそうなのはある…?」

レミリア「えと…うん、さっき買ったあの写真集なら」

パラリ

適当にめくったそのページにはバッチリとエッチなシーンが描かれていた
霊夢の両乳首とオマンコにそれぞれ吸い付く4Pシーン
霊夢のとろけそうな顔が印象的だ、なお、端っこに協力費用、強走薬G10本、とある
隣には藍と橙が絡んでいた、しかも橙が攻め、巨乳を頬張り犯している、此方は現金支給とある

お空「ありがとう…えと…シーツ汚しちゃうかもだけど…」

どうやら服を着たままするようだ、股間に手を伸ばす

レミリア「貴女が洗濯してるんじゃない、良いわよ、服脱いじゃって」

どうせ服で抑えられる愛液なんてたかが知れてる、風邪引かれるようなら脱いでくれた方が良い

お空「えへ…どうせなら…一緒に…本みたく……しよ?」

レミリア「・・・」
534 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/27(火) 04:15:32.92 ID:9kbkgBIv0
れろ…ちゅる…ちゅちゅ…っ

お空「はぁ…はぁ…はぁ…♪」

大きい、柔らかい、心地良い…
今なら解る、レイナへの不仲な態度
妹がこの双丘を味わう事への嫉妬だったのかもしれない
立場の関係上美鈴にはどうしても頼めず、犯すなんてもってのほか
と言うか幻想郷に居る時は大して肉欲に関心は無かった
それがこっちに来ることで…そして、妹に当たる事も出来ず
結果的にぶつける形となってしまった

お空「じょうすだよ…大好き♪」

レミリア「…いつも世話になってるから…ね」

ぱくっ

お空「はんっ!!!」

赤ん坊のように舐めしゃぶり、舌で弄り、甘噛みする
夢の世界で自分自身に骨の髄まで叩きこまれたテクを如何なく発揮する

お空「いっ!くっ!ふぁあああああぁぁっ!!!」

ビクッビクッ!!

お空「ま、まら、らいじょうぶ…いいよ、きて…♪」

レミリアとしても心の奥底で待ち望んだ巨乳を好き放題弄れるチャンス、逃すはずが無かった
揉みしだき、抓り上げ、唾液だらけになるまで舐め上げる
母の象徴たるそれは安心感を齎し、しだいに眠りへと誘っていく…
535 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/28(水) 09:04:42.62 ID:8RYu3Bkg0
・・・・・・・・・・・・・・・・・
レミリアの夢の中

レミリア?「また会ったわね」

レミリア「良い気持ちだったのに全く…」

レミリア?「そう怒らないで、仲良く楽しみましょ?サプライズもあるのだし…」

サプライズ…?そう言えば乳房に違和感が…何と言うか、重い

レミリア「?!」

自身の胸がおっきくなっている

レミリア?「憧れていたのでしょう?前の約束は肉体変化よ♪」

レミリア「あ…う…」

レミリア?「もう自分に犯されたくて乳首立ってるわよ…それとも」

左側に居るレミリア?の姿が変わる

お空?「私のがもっと良いかな?」

レミリア「そ、そんなのって…」

外見も声もお空そのものだった
頭では攻撃して打ち消そうと試みたが心が許さず身体が動かない

レミリア?「やはりダメージが返るのは怖い?それとも…ふふふ」

小悪魔やパチェリー、美鈴や咲夜、そしてフランの誰とも違う別の感情が産まれているのを知っている

まさにこの夢の中に於いて、籠の中の鳥となっているのをつくづく思い知らされた
536 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/28(水) 09:45:44.87 ID:8RYu3Bkg0
お空?が私に覆いかぶさる、乳房が目の前に垂れ下がる

上半身69の形になりお空?は乳房に吸い付いてきた
その吸い付き方も全然違う、レミリア?は合理的というか計算されたようなやり方で
お空?は吸いたいように吸ってくる本能じみた動きだ
いつもと違った衝撃に快楽に慣らされたレミリアの理性が削れる

レミリア「ん…れっ…ちゅっちゅぱ…ちゅっちゅっ…」

お空?とレミリアの感覚が返されるのも嘘じゃないのがはっきりとわかる
両方の乳首に吸い付かれる快楽が走る…が、止められない
更にその吸っている方の乳首にレミリア?が弄りに来て
秘裂もしっかり弄られている

レミリア「ふっ!…くっ・・・・んんんんっ!!!」

ビクンっビクン!!!



けったいな宴は長らく続いた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

レミリア「…ん?」

ベッドの上に居る、戻ってきたはずなのにお空が…こちらを見てる?

横に並び、授乳の体勢をとっていた
寝ぼけたまま乳首に吸い付きずっと吸わせてくれていたらしい

お空「大丈夫?」

レミリア「・・・・・なんで、そんな事っ」

お空「うにゅ?多分前もそうだったけど羽根とか縮こまってたから…怖い夢見てるのかなって」

レミリア「っ?!」

ね、寝顔を見られるより恥ずかしい!!
しかもお空も同じ翼もち、誤魔化しようがない

レミリア「…感謝、するわ、ずっとついてて胸を貸してくれて」

お空「いえいえだよ♪一生懸命吸ってくれて気持ち良かったし…」

レミリア「〜〜〜〜っ!!!」

否定しようのないお空の乳房の大量の唾液跡、改めて恥ずかしい事この上ない!!

お空「うにゅ、ちょっと遅刻かな…?」

レミリア「?・・・あっ!」

お空は狩らずにベッドメイキング及び風呂の仕事をしている

レミリア「待ちなさい、貴女を叱らせはしないわ」

・・・
537 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/28(水) 10:01:23.02 ID:8RYu3Bkg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村:川縁

フランクリン「えー、はいはい、朝に強いお空さんが連絡なかったので
何かあったと…ええ、そういう…ええ、はいはい、そう言う事ならば…
じゃあ、この後二人で来てください、では…」

キスメ「私の地区は集め終わりました〜」

大量の衣類、シーツを抱えキスメが降りてくる

フランクリン「お疲れ様〜」

キンキンに冷えた空気の中、洗濯は重労働だ

キスメ「随分流れてくる氷の数は少なくなりましたね」

フランクリン「まぁまだまだ泳げるとは思えないけどね」

キスメ「そういって普通に川へ入って行って…ん?何かありました?」

空間召喚を行い、艦載機を発艦させる

フランクリン「ちょっとあってね、…どうやら暫く続きそうよ」

キスメ「???ふむ、取り掛かります、耐寒ゴム手袋は何処ですか?」

フランクリン「あぁ、そこの棚の上よ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レミリア自室

レミリア「一応連絡したわ、二人で来るように、と」

お空「うにゅ〜」

レミリア「昨日の服…で良いわね」

何度もローブを借りる訳にはいかない、身体は疼くが我慢して着る事にする
538 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/28(水) 10:28:49.25 ID:8RYu3Bkg0
レミリア「あれ?」

ホックが締まり難い…胸の余裕が無い
ほんの微量ながら乳房が増えている、爪と違いこっちはすぐに、とはいかないようだ
が、いずれは…?

皮肉にも爪が短い事で何とかホックが入る、が浮き出た乳首は何ともならない

どうせ洗ってくれるとのことで下着も着用していく、ドロワーズなので幾分か隠せるはずだ

そして二人の愛液で湿ったシーツを回収し、向かう

・・・
川縁

フランクリン「取り敢えず二人は割烹着に着替えてこの洗濯物を洗ってもらいます」

レミリア「…」

艦載機は洗濯物を回収していたようだ、小山になっている
いつもこんな量を片付けていたのか、狩りなんて出来ない筈だ
お空に洗濯方法を教えてもらい慣れない手つきで洗う
しかし狩りでも思ったが気心知れた相手と一緒に体を動かすのは…悪くない

シーツは染み抜きさえすれば洗濯機でどうにかなるが
凝った作りが多い幻想郷勢の服が難敵、兵器娘が似たような服を着てる理由が解る
ともかく破かないよう、かつ、綺麗になるように…

お空「ん、レミリア、これも良いかな?」

…またレース…フリル…何気なく着ていて咲夜などのメイドに洗わせていたが
開発者を一度殴りたくなった

レミリア「…私の服、処分していいわ」

フランクリン「・・・折角だから売りに出したら?素材は上物だし、需要在るよ」

レミリア「ともかく私の目の前から消えてくれれば文句ないわ」

どうせサイズの合わなくなった服に未練などない、とにかく今は手を動かす
539 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/28(水) 10:53:38.27 ID:8RYu3Bkg0
キスメ「これで…おっけい!!」

吊るして洗濯物を乾かす、キスメの縄が見事に役に立っている

お空「次はお風呂掃除だね!」

レミリア「はぁ…もうお昼近いのね」

夜に狩りをしてきた幻想郷勢が朝に入浴を済ませるので昼に洗い、それから次の昼まで湯を張る

ガッシガッシガッシ…

湯を抜くと解る、毛、砂、泥、血糊などなど…

お空「洗い場を作ってから随分綺麗になったね!」

フランクリン「そうね〜」

うっ…心当たりはある、流し湯もそこそこに沼地を駆け巡った身体で入った事もあった…

キスメ「まぁでもいくら綺麗になろうがちゃんと洗わなきゃね!」

レミリア「なぜ?」

キスメ「そりゃあ、最後の狩りに…いや、大怪我する前にはいった風呂桶が汚いまんまは嫌でしょ?」

レミリア「確かに…ありがとう」

キスメ「解ってくれたなら良いんだ、じゃあそこ持って、せーのっ!」

ガコン

・・・

もうもうと湯気が立つ、その横で洗濯物がはためく

フランクリン「お疲れ様、じゃあ恒例の一番風呂、と行きますか!」

キスメ「そーこなくちゃ!」

お空「やったね!」

レミリア(…やだ、なんか、涙が…)「ちょっと先行ってて、すぐに向かうわ」
540 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/12/30(金) 18:06:17.17 ID:7WN61wGd0
レミリア(なんであんなのに心動かされたのかしら…)「はぁあ…」

お空「元気ないねー、レミリアもお腹すいたの?」

レミリア「…そういえば、朝から何も食べてないわね…お風呂から上がったら何か食べるかしら
何が良い?奢るわ」

お空「えっ?やったー!!ありがとう〜♪」

レミリア「い、いいわよ、それくらいなら…そう言えば二人は?」

洗い場の何処にも居ない

お空「先に湯船に行ったよ、私は羽と髪の分かかるからさ…」

レミリア「そこに座りなさい、私が洗ってあげるわ」

お空「えへへ、うれしいなぁ〜」

レミリア「ほら、羽を動かさない、寒いでしょまったく…痛かったら言いなさいよ?」

お空「うん、もうちょっと強めでも平気〜」

フランの下の妹が居れば、こんな感じだったのかしらね?

・・・
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 11:21:49.01 ID:XzB0dROho
このSS誰に需用あるの?
542 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/07(土) 11:29:17.95 ID:vEw7v1kS0
お空「レミリアの背中流してあげる!」

レミリア「そう…じゃあ、お願いね」

お空「はーい」



お空「良く見れば、傷がいっぱいあるね」

レミリア「そうね…その辺はバサルモスかしら…随分消えたけどまだ残ってたのね」
(深入りしたらいいの貰っちゃったのよね…)

レミリア程の存在なら最大3ヶ月もすれば元通り真っ新な姿になる
が、まだここにきて2ヶ月と半分くらいだ

レミリア「この短い間に色々あったわね…」

この世界への転移、兵器娘との衝突、和解してモンスター狩り…
傷だらけだがハリツヤの整った肌(運動と食生活)、そして綺麗に整った爪…

むにゅ

レミリア「む、胸当たってるわよ」

お空「こうすると気持ち良くって…」

こしゅこしゅこしゅ…

レミリア「…ご飯食べたら、しましょうか」

お空「はーい♪」

レミリア「先にお風呂よ、いいわね?」

お空「うにゅ、はーい」
543 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/07(土) 11:37:26.18 ID:vEw7v1kS0
>>541
自己満足
の一言に尽きるかなーw書きたい物書いて
共感するもしないも自由、そういうとこだろうこ↑こ↓の板は

需要考え支持及び金取る心算ならラノベに走った方がずっと早いと思うし
544 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/07(土) 13:26:20.18 ID:vEw7v1kS0
一つ言えるなら、Xが思いのほか期待外れで期待外れで…
上位からがもうモチベザックザク削られて取材もままならずどうすんだ…って感じw
敵はめちゃ強い!…ってわけでもないけどマジイライラする、シリーズまたいでいつまで炭鉱夫させるのだ
フレと組んでもチャットしにくくて…キーボード使わせろ…etsets

tri返してくれと言うレベル、というかアレモガ村の資源使い道次第じゃ
FO4やマイクラ並みに面白い事出来ただろうに…
=====================================================

・・・寒村・・・〜〜食堂〜〜

お空「もぐもぐもぐ…」

レミリア「のどに詰まるからもう少し落ち着きなさい…ん?」

TVを見ると勇儀が模擬戦に出ている
指定クエストは…見た事はない

と言うのもレイナ…いや、零戦のタイプがかなりの数押し寄せてきて
いずれも練度が高い、一方味方はそこそこ腕は立つがとても押し返せない

勇儀「これで勝てればラージャンとやらも楽勝だよねぇ?」

???「あーうん、まぁ頑張ってね?」

結果から言えば「悲惨」
勝つとか引き分けとかはおろか5戦中2回被撃墜第一号となった
ちなみにその二つは遭遇戦で先手を取られた時の物である
幻想郷勢は正面切っての戦闘に慣れ過ぎてその癖がまだ残り気味である
格闘戦になっても僚機が落とされ、2対1となると程なくして落とされる
いたたまれなくなり食堂を後にする…門をくぐろうとした、その時

???「難易度変える?もう一度?」

勇儀「もういっちょ頼む、なにせ相手複数組んでる…って話だから、これでいい結果が残せないと…」
(まだボム縛りは継続…かな)


あんなのが、複数?


気が遠くなるようなものを感じた
二体だとしても十分全滅レベルの脅威だ
別種でも相応の実力者と組むかもしれない

美鈴は…まだ面会謝絶だし、これ以上お空を待たせるのも悪い
またシーツを汚すのも気が引けるので足早に専用施設へと向かう
545 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/16(月) 08:45:21.06 ID:U7D1rGyD0
・・・
寒村の性欲発散用施設に到着した
布団やベッドとちがい、フルフルの皮が使われている
保温性が悪かったり体液の吸収力が悪いので普通の寝具には向いてないモノの
グッチョグッチョになるまでやる加減を知らないレベルのエッチをする際には最適
なお、掃除は表皮をさっと流せばいいのでお手軽である

ちゅっ…ちゅうっちゅうっ…

部屋に入り、ベッドの上に着いた瞬間にもう開始
乳首に吸い付き、存分にいじくる

お空「きもちいい…れみりあぁ…♪」

レミリア(…却って幻想郷で交流の無かった相手ほど
すんなり肌を重ねられるっていうのも不思議なモノね)

更に指を秘裂に突っ込む

びくっ!!びくんっ!!!

すると性感が高まったお空はすぐにイってしまう

お空「はぁ…はぁ…もっと、お願い…」

うつ伏せになり、お尻を突き上げる

憑りつかれる様にグチョグチョのそれに口を付け、舐めしゃぶる

お空「あはぁっ!!れみりあの舌、すごいぃ…うんっ!!ひゃああぁ…」

レミリア「ふむ、良く考えたら貴女だけ気持ち良くなるのも生意気ね」

お空「ふぇ・・・?」

レミリア「身体を返しなさい、ほら…」

仰向けにさせ、69の体勢でお互いの大事な所を貪り合う

・・・
546 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/16(月) 09:08:43.40 ID:U7D1rGyD0
レミリア「…はふ、名残惜しいけど、時間ね」

お空「ふぇ・・・?」

レミリア「さて、洗濯物の片付けを済ませるわよ」

お空「うにゅ〜」

レミリア「しっかりなさい?次遅刻したら流石に面目が立たないわ」

お空「…はーい」

レミリア「…」

ちゅっ

お空「!」

レミリア「・・・終わったら続きをしましょ」

お空「はーい!!」

レミリア(な、なんかすごく恥ずかしいわ…まったく、なによなによ・・・・・)

・・・

戻る、取り込む、アイロンをかける、畳む
ちなみに畳む作業の際、レミリアは靴下を二足に纏めていた

フランクリン「お疲れ様、風呂焚きは私らでやっておくから、休んでて〜」

お空「じゃあ、いこっ!♪」

フェロモンを撒き散らしながら腕を絡ませ、胸を押し当て、顔を近づける

キスメ「み、みてるこっちが恥ずかしい…」

レミリア(・・・・・否定はしないわ、悪いって訳じゃないんだけど…ねぇ)
547 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/01/29(日) 14:05:05.91 ID:cgPI0cnJ0
食堂に行かず、性欲発散用施設に直行する
利用者が割と多く居たのは知っていたが、まさか自分も仲間入りするとは
少し前までは考えられなかった…

レミリア「ちょ、ちょっと待って…」

お空「ふっふ〜♪」

上半身を床に着け、腰、脚を浮かせる
お空の顔面にレミリアの秘裂が露わになる

レミリア(い、いつもなら一喝してるのに…抵抗できない)

れろっ、ちろっ、ちゅっちゅっ…

レミリア「んくぅうううううっ!!!」

口撃によるクリ責め、1分もたず勃起し、面積が増えると更に快感が増す
吸い付く、舐め上げる、扱き上げる…喘ぎ声が強くなるのに比例し、体に力が入らなくなる

そんな反応を見て俄然やる気になったのがお空
口を離し、指で弾く、こする、軽く抓る…
猛烈な快楽責めに意識が飛ぶレミリア・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レミリア「こんな形で此処に来るなんてね…」

レミリア(?)「…すぐお別れする事になりそうよ?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レミリア「?!?!!!!!!!あぁあああああぁぁぁあああっ!!!」

問いただす前に現実に引き戻されたレミリア
お空が自らの抜けた羽を使ったクリへの羽責め
逃げも出来ず言葉も紡げない、制止させる手段が無く、完全にノっているお空
数時間後、生ける屍状態のレミリアがお空の眼前で横たわる事になった



・・・が、まだまだお空は満足してない
548 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/02/03(金) 19:13:53.85 ID:Unc87i6H0
・・・

レミリア(…あれ?どれくらい経ったかしら…?)

3枚に纏めた羽を秘裂に入れられ、裏から刺激され
もう片方の手で豆を回したり突いたりするように重点攻撃
散々玩具にされた後は思い出したように乳房に吸い付く
呪いでの精神改造と現実世界での感度向上により舌が往復するだけで絶頂する

レミリア(咲夜だったらこんな快感、耐えれず死んでるわね…)

同じ状況に逢えば人間の場合よほどのことをされない限り慣れて感じなくなるものだ
(霊夢の場合、幽香のイタズラで感じ続け、鈴仙の体調管理の完全体制
悪い事だけではないがその辺りは後述…)
一方吸血鬼にこういった上限らしきものは無い

ぬちゅっ ぬちゅっ ぬちゅっ…

お空が裸体を擦り合わせる
勃起した乳首がまた快感を呼ぶ

んっ…ちゅ、れろっちゅちゅ…

嬉しそうに唇を合わせる、頑張って応じるレミリア
そのあと乳首にむしゃぶりついた
ついでにクリも弄り返す、お空は体を震わせ、喘ぎ声を上げ応える

レミリア(正直この感覚は怖い、怖いけど…楽しいわ)
549 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/02/10(金) 08:40:10.93 ID:zB+5YjE40
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
=海村= 霊夢の部屋   

今日も4人で絡み合い、乱れあう
むせ返るほどの雌の匂いには遠くから寄ってきた雄が
一定距離に近付くにつれ逆に逃げ帰るほどとなっていた

霊夢「・・・はい、ちょっと休憩」

幽香「あら…しょうがないわね」

顔を唾液と愛液だらけにし、口惜しそうに呟く

鈴仙「でもだいぶ慣れてきましたね」

以前よりずっとスタミナが付いたのは確か、少なくともハンター換算で175はある
尤も妖怪勢はこの倍はあるのだが力押しが多かったせいで
上位大型やG級には苦戦を強いられているようだ

てゐ「一時は本気で死にかけたものね、エッチで」

保冷ポッドに入った冷たい果汁ジュースを一気に流し込む霊夢
むっちゃくちゃエッチした後のこの時間が結構好きになっていた

霊夢「…ぷはっ、コレで死ぬとかあの化け物に殺された方が何ぼかマシよ…
あー、でも流石に外の状況も心配になって来るわね」

鈴仙「それは大丈夫ですよ、繁殖期にあたって運悪く行動範囲内に入った集落がメインですし
黒色のディアブロスはじめ強いのが多いですから、お互いなるべく関わらないのが良いかと」

てゐ「物資も困窮してるって話は聞かないしね、妖精三人とか卵回収に向かったって言ってたっけ」

霊夢「ふーん、ま、私としても新しい防具が出来るまでは動けないわ」

てゐ「おや?なんか掘り出し物でも見つけた?」

霊夢「・・・ま、貴女達のせい…と言っておくわ、これ以上のヒントはなし」

幽香「…?あぁ〜・・・・っと!エッチもいいけど日の光でも浴びたいわね、ちょっと出て来るわ」

伸びながら部屋を後にする

鈴仙「私も身体洗ってくるわ、てゐ?解ってるわよね?」

てゐ「私が当番だっけ、シーツとか集めようかな…おもっ!」

愛液と汗をたっぷり吸いこんだシーツは布と思えないほどの重量となって
回収だけでも一苦労だ

霊夢「…お腹すいたわね、身体流したら食べに行くわ」
550 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/02/10(金) 09:29:55.69 ID:zB+5YjE40
身体を流すと言ってもスポンジで全身のヌルヌルを落とし
ベタカピの髪を洗うという作業、それなりに時間はかかった

(橙と…文かしら?見たければ見せてあげるわよ、ホレホレ)

これ見よがしにお尻を向け、脚を開く

橙(!?)

文(あ〜…やっぱばれてますね、具も見えてシャッターチャンスですが
逆に後が怖いので見るだけにしておきましょう…んっ…)

文の秘裂に指が這う、何だかんだで発情期を迎えている一人だ

文(襲い掛かったらもっと後が怖いですね、幽香さん的にも…
むぅう…見るんじゃなかった、指…止まらない…)

〜食堂〜

そんな葛藤も知ってか知らずか、さっさと食堂に向かう

テレビではチルノが出ていた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

チルノ「むぐぐ!その風反則だよ!アタイの身体がもたないって!!」

???「でも標的は強風を扱うんですから、耐えて攻撃できないと苦戦しますよ?」

チルノ「う〜〜〜っ!わかったよっ!でもなんかあるでしょ!」

???「…大ヒントです、私を相手にした場合、前方から向かってくる一撃が多かったですね
機銃掃射の回避を避けると同時に今出してるプロペラ後流という乱気流を回避するという目的もありました
じゃあ、おしゃべりは此処まで、この速度だとあと4分がリミットですよ?」

チルノ「えぇっ!?待ってよー!!」

???「相手はまってくれませんよ?」

チルノ「ぶーっ!おにーっ!ばかーっ!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

霊夢「風、ねぇ…」(血が上ってパンツ丸出しになってたの気付いてないわね)

魔理沙「もしかしたら、チルノの相手は私の目標と同じかもなぁ」

霊夢「そうなの?」

魔理沙「あぁ、なんか金属質な相手だって聞いたぜ、でもって
下手な弾幕はみんな跳ね返す上すごく耐久力あるんだと」

霊夢「えー…」

魔理沙「で、物凄く熱い奴が居て、コイツは弾幕を焼くらしい
こっちは咲夜が狙ってるな、素材がレミリア好みそうだとかなんだとか」

霊夢(そいつらが私らを殺すために呼んだ…いやいやまさかね)
551 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/02/20(月) 18:00:56.46 ID:5O80y7+m0
魔理沙「で、まぁ苦労が実って、どんな強風、高熱でもへっちゃらな武器を扱えるようになったと」

霊夢「はぁ〜…そっちもやることやってんのね」

魔理沙「何か引っかかるがまぁいい、この武器なんだが…基礎出力は八卦炉と一緒で
長時間運用するのに精神的に鍛えなきゃならなくてな」

前の得物より少し小型化したようだ、細くなっている

魔理沙「風や炎に負けないようにするには今までの奴だと勢いが足らないんだと
細くする事で弾が軽くなってその分勢いが付くとか
普通の奴を相手にするなら今まで通りの奴のが良いけどな
そっちはどうだ?」

一呼吸おいて、指を器用に曲げつつ妖しい目で見ながら言う

霊夢「三日三晩、イケるわよ」

魔理沙「そ…それは頼もしいんだぜ」

霊夢「ふふふ…まぁ今使ってる私の武器も私自身のスタミナに起因するから
この季節が終わり次第相談して新調するわ」

魔理沙(あっちこっちさかってて正直目を背けてきたけど…踏み込んでみるべきなのか…?)

霊夢「チルノが終わって今度は紫と幽々子の長期耐久戦闘…割と好きなのよねコレ」

魔理沙「あぁ、わかる、モンスターだと弾幕〜って感じが無いからな!
機銃陣地に目を奪われがちだけど狙撃とかいう高速自機狙いが厄介なんだぜ
かといって放置してると追い込まれるから折り合いは難しいけどな」
552 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2017/02/27(月) 11:16:59.80 ID:TTrfRpwa0
=========================
〜寒村〜 ・医療班・

レミリア「えっと、美鈴の容態はどうなの?」

永琳「あ、丁度伝えようと思ってたのよ、霊夢が以前狩った赤いディアブロスだけど
あれから良い薬が作れて、狩りにはまだ出れないけれどかなり回復してるわよ」

レミリア「…そう、ならいいのだけれど」

パタン

永琳(人体(?)実験1号になった事は伏せておきましょう)

・・・
・病室・

レミリア「様子を見に来たわ」

美鈴「お、お嬢様、ご無事で何よりです」

レミリア「元気そうで安心したわ」

美鈴「ええ、身体の方はもう何ともないです」

レミリア「身体の方は…ね」

美鈴「…ですね、正直あの日の事を想像するだけで動かなくなります」

レミリア「無理もないわ」

美鈴「ですが、いつか克服し、その暁には目に物見せてやりますから!」

レミリア「期待してるわ、今はゆっくり休みなさい」
553 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/03/04(土) 01:59:34.54 ID:xa2j2tf+0
レミリア(しかし発情期も慣れるものね…多少まだ疼くけど…
500年近く生きて来てこんな事は初めてよ)

・・・・食堂・・・・

レミリア(お空と一緒に居るのも良いけど、いい加減狩りに出ないと鈍ってしまうわね…)
「何かめぼしいものはあるかしら?」

???「ん?うん、ちょっとまってぇ…じゃあこれかな、ドスバギィ」

レミリア「…あら、私も舐められたモノね」

???「まぁまぁ、繁殖期で一番厄介なのはこう言った中型の手合いだからサ、頼んだよ〜」

特に指定しなかった手前強く言い返せない
広大な範囲を偵察機などにより哨戒しているが
狩りたい相手がいつも居るとは限らないのも事実だ

レミリア(まぁコレなら一人で良いかしらね…)

チルノ「お、ちょいまった!あたいもまぜて〜」

レミリア「…良いわよ?」

チルノ「よっし!念には念をだっけか、今度の相手にその素材が使えるってにとりが言ってたし!」

レミリア(この世界に来るまでは取るに足らない妖精だと思ってたけど…解らない物よね
ここ雪山拠点と相性がいいのかウカウカしてたら追い越されそうなくらいの強さは持ってるわ
海も大概驚くけど常時寒冷地なんて初めてだし)
554 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2017/03/04(土) 02:20:13.61 ID:xa2j2tf+0
・・・雪山道中・・・

ヴァンパイア「ん、中型反応2頭、ちょい待ってね…」

レミリア「良いわよ」

相変わらずの曇天、吸血鬼にとって過ごしやすいのは嬉しい
寒さは頂けないが

…雪山拠点…

ヴァンパイア「どうやらドスバギィとドスギアノスが一緒に居るみたいだよ?
両方狩ったら報酬上乗せだって」

レミリア「それは嬉しいわ」

ヴァンパイア「初めての組み合わせでしょ?…気を付けてね?」

レミリア「心配は無用よ、歯ごたえが出てやりがいも出てきたわ」

チルノ「…う〜ん?」(なんだろ?りおれすす?の時と違って言葉にできない不安な気持ち…)

レミリア「どうしたの?置いていくわよ」

チルノ「ん、今いく〜」

・・・7合目・・・

軽く吹雪いてきた、チルノは何ともないがレミリアはキツい
さっさと帰りたいという気分で埋め尽くされていた

チルノ「ポポ、食べつくされてるね」

毛と骨になったポポが居た、血の感じからまだ狩られたばかりだ

レミリア「そうね」

チルノ(しかもオトナが食べられてる…これって結構大きな群れ?)
555 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/03/17(金) 23:30:18.17 ID:wIpiNJsv0
レミリア「しまったわね…」

せっかくの嗅覚も吹雪いていては効果が無い
いつしか周囲を群れに囲まれていた

槍含め弾幕を展開し攻撃するものの、上位モンスターには雑魚含め効果が薄い
何発も立て続けに当てれば怯むし倒せるものの接近を阻むには至らず
相手の数がこれでもかと言うほど多い
4人だったら造作もないのだが…

レミリア「退路はある?」

チルノ「ん〜…頑張ればさっき来た道を抜けられる…かな?」

迷っていたところで仕方がない、突進を用いつつ包囲を突破する
が、相手は雪原に特化した相手、距離が離せない

チルノ「…どうしよう?」

レミリア「洞窟の中に行くわよ、そこで待ち構えれば数を…」

チルノ「わかった!」

・・・

ギャア!ギャア!!

穴で敵が絞られ、対処しやすくなった…が
しかしそれも一息つけただけで終わる
側面、後方からも襲撃をかけられる

レミリア「後方よ、後方に行くわ」

チルノ「大丈夫?」

レミリア「ええ、あっちなら地面もしっかりしてるわ」

チルノ(そうじゃなくてレミリア自身が…スタミナが…)

少なくない撃破数を得たと言え本体は居ないのでは仕様もない
が、この大群では本体を相手にするのも困難だ
556 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/03/17(金) 23:47:11.45 ID:wIpiNJsv0
・・・

退いた先にドスバギィが陣取る
後方にはバギィとギアノスの群れが塞ぐ

レミリア「正念場ね…」

チルノ「むぅう…」

ギャォオオオオォォッ!

中型に似つかわしくない生命力と防御力を有し
グングニルすら一筋縄ではいかない
一方チルノの武器は予備の無属性槍で威力に劣り
雑魚処理を担当していた
なおメイン武器は氷属性なのでもっと分が悪くなる

ベシャッ

レミリア「あ…?」

強烈な眠気、迂回組のバギィが崖上から催眠液を吐きかけたようだ
武器を落とさないようにするのが精いっぱいで隙だらけ

ドカァッ!!

レミリア「が…はっ!!」

ガスッ

体当たりをまともに受け壁まで弾き飛ばされる
疼痛の中立て直す…が今度は氷弾が直撃、行動の自由を奪われ…

ブンッ

レミリア「…!!!」

ドゴッ!!

逃げるスタミナも無く尻尾の直撃を受け、壁に直接叩きつけられる
吸血鬼の生命力を以てしても相当なダメージだ
557 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2017/03/18(土) 00:13:06.34 ID:Dmgpsvdk0
半分崖に固定され、激痛も手伝って動けずにいる
開く片目で相手を見ると三匹ともこちらに向かってくる

ガッ!!

レミリア「あぁあっ!!」

鳩尾に対する頭突きと同時に顔を押し当てられ捕食の為口を開くドスバギィ

目を閉じてっ!!

シュパッ!!

ヴァンパイア?いや、この状況では来れない筈…

チルノ「一旦戻るよ!!えいっ!!」

なんとチルノの閃光玉だった、彼女の機転によりモドリ玉でキャンプまで戻る

・・・

ゲホッゲホッ!!

拠点に戻り応急処置をした
腹部のダメージにより出血した血を吐き出す

レミリア「あー…うぅ…」

呻きつつ治療用ベッドの上で裸のまま横になる

チルノ「…人間だったらヤバかったな」

レミリア「…?」

音声は聞こえる、が、それが何を言ってるかがわからない
一時的に脳をやられたようで立つことも難しい

防具を脱がせ、治療にあたったが腹部と背中にかけて痣が凄く打撲跡もある
レミリアの意向で構造上爪と牙の耐性はあるが打撃ダメージは最低限のものしかない

レミリア(こんなにボコボコになったのはいつ振りかしら…素直に認めましょう
今回敵の方が一枚上手だった)

チルノ「挑む?戻る?」

雪山と寒村を交互に指差すチルノ
レミリアはゆっくりと、だが確実に雪山を指差した
558 :♯test [saga]:2017/03/31(金) 03:11:20.24 ID:4RedVZnq0
パソコンが直ったので戻りました
559 : ◆.CzKQna1OU [saga]:2017/03/31(金) 03:15:44.84 ID:4RedVZnq0
あぶないあぶない、これで…
560 : ◆9jdUJdFKI2 :2017/03/31(金) 03:37:42.67 ID:4RedVZnq0
登山道、二合目

レミリア「あー…悔しい」

鎮痛剤により痛みは無くなっているが食堂から出たときのエネルギー(食事効果)はない
防具に隠れて見えないが帰るころには痣コースだろう

チルノ「次はどうするの?」

実際ラストチャンスみたいなものだ
これ以上怪我をして、狩りを続行する余裕なぞ無い

レミリア「そうね…巣に行くのは危険すぎる、その巡回ルートはあっという間に囲まれる
となれば消去法で・・・
この崖を登り、数を減らし、引きずり出す!」

チルノ「利点は?」

レミリア「一度登ってしまえば一方からのみ相手に出来る
あいつらは蔦が登れない上、飛び移って登ることも出来ない」

チルノ「なるほど」

レミリア「その分一方から激しい攻撃が来るけれど…」

チルノ「改めてこれがつかえるなんてあたいも思わなかったよ」
561 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/03/31(金) 03:59:04.86 ID:4RedVZnq0
=========================

酉忘れてしまいました…次からおニューのUSBメモリに入れておこう^q^

=========================

崖を登りきり、生肉を置く
すると肉食獣の声がどんどん近くなる

レミリア「これくらいの数なら良いのだけれど」

気配からして加速度的に集まっているのがわかる
一体どこでこんなに増えていたのか…

処理能力を増加数が上回る

レミリア「頃合ね、お願い!」

チルノ「はいよ…っ氷符!アイシクルフォール!」

数多の氷柱が一斉に襲う、その数と質に逃げる間もなく殲滅されていった
この狭い場所では巻き添えも十分ありえるが…

レミリア「いいじゃない、その小手調べバージョンは」

チルノ「なんか複雑だけど…役に立ったし、いいか!」

一気に手駒を失い形勢逆転、大々的な反撃の時間だ
562 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/04/16(日) 01:20:26.08 ID:4lWzQCzC0
レミリアがチルノの真正面に陣取り
真正面に弾の出ない技で相手を一掃
4人だとタイミング合わせづらいが二人なら楽だ

前衛にドスバギィ、後衛にドスランポスの布陣で対峙する
向こうは配下を失い群れの維持は出来ず、破れかぶれといったところ
一方レミリアの傷も浅いものではなくこちらも後が無い

チルノ「今度はアタイが前に出るよ」

レミリア「…任せたわ」

負傷した今でも最初の頃よりずっと動けるとはいえ、動きのキレ、反応はチルノに劣ってしまっている
素直に前衛を譲った

レミリア「けど、こちらから指示は出すわ、従いなさい」

その言葉に頷き、返す

二匹の動きを見るには後衛のほうが容易で指揮能力もいまだレミリアの方が優れている



レミリア「さがって!」

チルノが飛びのいたその場所に氷液が降りかかる
そして注意を逸らせなければ睡眠液はそう当たるものではない

ジワジワと傷の増えるドスバギィ、隙が出来るとレミリアによる追い討ちも待つ
勝敗の行方は既に決まり、時間の問題となっていた
563 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/04/25(火) 20:19:45.27 ID:7aTObqeL0
ギャォオオオオォォォ・・・

ドサッ

ドスバギィが倒れる
残ったドスギアノスも、ペアなら飛び掛りさえ意識していれば怖くは無い
二人の集中攻撃によりスペカを使うまでも無く倒れた

レミリア「ふぅ…」

チルノ「ねぇ、傷は大丈夫?」

レミリア「なんとか塞がっているわ」

後は何てこと無い、普通の事後処理だ

・・・

〜寒村〜:温泉:

レミリア「〜〜〜〜〜〜っ!!!」

椛「…派手にやられましたね」

レミリア「…ぬぅう〜〜〜〜〜〜〜〜」(煩いわよ、バカ!)

声にならない、物凄く沁みる、薬を塗るに一旦綺麗にしておけと言われやってきた
というわけで入浴剤として風呂に安物とは言えお酒を混ぜ込んである

翠香「いい香りがすると思ったら、酒風呂?今日は豪勢じゃないか」

躊躇無く掬って飲む

翠香「…ん〜、ほとんど水みたいなものか、仕方ない」

レミリア「・・・」

椛「…///」

チルノ「それ、アタイらのお湯でも…」

翠香「・・・あぁあああ?!!!わ、忘れて!!御願い!!」

今日の入浴は散々翠香を弄っていた
何だかんだで痛みが紛れたので全体的に良い風呂となった
564 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/04/25(火) 20:42:59.01 ID:7aTObqeL0
その後

キスメ「どう?試験的にやった酒風呂は」

お空「ん〜…評判は良いよ、ちょっと湯温下げても良いから妖精勢は気に入ってる
けど、兎に角汚れが凄い、酒風呂専用桶を用意したほうがいいかな」

キスメ「うーむ、入浴券買ってもらうとか?」

お空「だね」

キスメ「…で、一部からガッツリ飲める濃度の要望が…変態さんかな?」

お空「(さとり様やレミリアのなら私もいいけれど…)ちゃんとお酒持ち込んで…としか」

この日よりお酒と肴の購買数が向上したようだ

そして…

にとり「お酒の匂いが盛大に漂ってきて仕事仕事ってのもフラストレーションたまるね…
防具のスリット、深くしちゃお…でもって乳首の裏地を…当然股間も…」

この世界に来てからの性欲バラマキ担当に油を注いだ結果となりました
ジワジワと刺激を上げて来ているのでまず気付きませんが
更に狩り後のムラムラ度が上がりそうです
565 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/05/08(月) 16:48:54.14 ID:29oP7hMe0
=寒村= 〜食堂〜

アリス「う〜む…」

紫「…どうしたのよ?依頼書とにらめっこしちゃって」

アリス「紫、お金は必要?」

紫「そりゃあ…ね、ヘロヘロになった藍達の分面倒見なきゃだし…」

アリス「じゃあこれ、どうよ?」

紫「!」

この額なら4人で割っても高級料理を食べながら1季節過ごせるだけは貰える
もっともそんな事をすれば河童のお世話になるが(防具仕立て直し)

アリス「…で、条件がコレなのよ」

紫「?!」

火竜6頭の同時討伐
亜種も混在

アリス「詳しく聞けば子供が4頭で、親が子供に狩りを仕込む時期なんだって
だから親共々一緒に居る…とか」

紫「…これは…」

アリス「小さな集落は疎開命令を出すそうよ、当然だけどね
で、納得できずウチに頼ってきた…のだけど」

紫「試練、とでも言いたげね」
566 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/05/08(月) 17:11:56.62 ID:29oP7hMe0
無視しても兵器娘が解決するだろう
というか一切合財任せても幻想郷には帰れる
が、幻想郷住民としてのプライドが許さない

紫「受けるわ」

と、丁度その時

輝夜「歯ごたえのある依頼はある?」

神奈子「気付けば酒や肴のお金もヤバくてな!
帳簿を見た後早苗が真っ青になったあと真っ赤になって働けと…な!
…ん?ちょうど二人か?一緒にどうだ?」

アリス「…実力的に申し分ないけれど」

紫「ちょっと不安になってきたわ」

輝夜&神奈子「「それと、お金貸して、物資調達するお金も無いの」」

紫「…前言撤回、不安になってきたわ」

・・・ 

〜森丘〜

河から少し踏み入ればアプトノスを貪る竜の群れが居た
こちらには気付いてはいるが腹を満たしているのですぐには襲ってこない

アリス「…食事…中のようね」

神奈子「私らもああならないようにしないとな!」

輝夜「分断は出来ない?」

紫「やれたとしても子供を1〜2匹?下位相当の4匹がソレね
ただ…リオレウスが上位、リオレイアが更に上の力を持ってるわね」

日数を跨いでも良いとは聞いたが…骨が折れそうだ
567 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/05/25(木) 13:59:00.01 ID:lcbnPLL40
・・・

輝夜「もうちょっとコレどうにかならない?!」

巨体を生かした複数による体当たりは脅威であり
かつ飛び上がろうものならリオレウス3匹にやられるだろう

神奈子「模擬戦でも経験したが、あの風圧は危険だ」

アリス「一体麻痺にしたわ、一息つけるかしら…?」

相手の連携が取れていないのが唯一の救いだった
が、それでも取らない訳ではないので警戒は必須である

輝夜「ねぇ?!本当に弾幕使っちゃ駄目なの?」

紫「お昼になりたいならどうぞ?相手は私たちを半分獲物と見ているから
この程度で済んでるけど、ここで親が積極参戦したらどうしようもないわ
相手の数が減るまでスペカも封印よ」

神奈子「…それまで耐えれれば、か、輝夜!そっちいったぞ」

リオレウスの降下爪…からの体当たり
単に勢い余っただけだがダメージを追う

輝夜「死にはしないけれど…痛覚はあるのよ?」

紫「動けるなら動きなさい、集中攻撃を受けるわよ?」

成竜のプレッシャーを受けつつ幼竜と戦う様相を呈してきた
有利…とまでは行かないが幾分かマシ、といったところ
568 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/06/07(水) 07:44:56.44 ID:YfnDfDY50
・・・

紫(そろそろかしらね)「…一度退くわよ」

神奈子「わかった、後ろめたい物はあるが」

輝夜「…そうね」

アリス「えぇ…」

とは言え言うほど簡単ではない
身体能力に勝る上、数でも上回る火竜の追撃は熾烈を極め
中々撤退を許しはしない

アリス「ねぇ!あっちの洞はどう?」

紫「蒸し焼きか燻製か、ステーキになるわね」

アリス「…やめておくわ」

輝夜「いい加減きつくなってきたのだけど…」

神奈子「そろそろ頃合だ、だろう?」

コクリと頷く紫

一本道で鼻の先目掛け閃光玉を投げる
一時的に混乱した隙に距離を開けることに成功
この先は三叉に分かれ、進路が絞れない

アリス「はぁ…ふぅ…」

神奈子「精神的にも肉体的にも数倍疲れるねこれは…」

輝夜「・・・退屈だけはしないわね全く」

紫「少し寝るわ」(指の力が…油断してた心算はないのだけれど)

アリス「私も…」

神奈子「ん〜…安全なエリアに罠を仕込んでおくか、付いてきな!輝夜!!」

輝夜「・・・仕様がないわね、まったく・・・」(一人には…出来ないわよね)

毒入りの肉を仕掛ける事となった
これが上手くいけば戦闘が有利に働くだろう
569 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/06/14(水) 03:18:01.33 ID:BGevnHud0
神奈子「こういう手に頼るのは抵抗があるけれど…」

輝夜「仕方ないわよ、本来1〜2匹相手に4人がかりなのに
今回は6匹も居るのだから」

鬱蒼と茂る狭い森を抜け、十二分に警戒する

何も居ないのを見計らって水辺に罠を仕掛けた

神奈子「仕上げを講じろ…っと、戻るよ」

輝夜「うん、そうね…」(何だろう、この違和感)

本来この拠点から北上して行った先にはファンゴの群生地となっている、が
それらしきものは全く見当たらない

輝夜「…貴女達、ここの雑魚掃除はしたのかしら?」

??「いーや、手をつけてないよ」

輝夜「じゃあ・・・何か変わったことはある?」

??「ある」

輝夜「全く、言わないと答えないんだから」

??「言えるとすれば今の貴女達で正面切って戦うのは絶対におススメしない」

輝夜「へぇ…」(ふむ…)

神奈子「どうした?」

輝夜「どうも相当キナ臭い事になってるわ」

神奈子「臭い…って言えば確かに嫌な臭いがするな、気分が悪くなるほどだ」

・・・

森丘 〜夜〜

紫「どう?いけそう?」

アリス「バッチリよ」

輝夜「武具の修理も終わったわ」

神奈子「どう攻めるつもり?」

紫「そのことで…来た様ね」

????「おまたせ、お弁当持ってきた、紫には…コレも追加で、報酬から引いておくね」

神奈子「なんだその瓶?」

紫「千里眼の薬って言うらしいわ、一時的に椛の力が手に入るみたい…どれどれ
ちょうど二手に分かれてる…しかも、戦闘中?親子喧嘩か兄弟喧嘩でもやっているのかしら?
・・・うーん、慣れないから良く見えないわね、かといってスキマを使えるほど穏やかじゃなさそう」

神奈子「いつだったかそれで引きずり込まれて孤立したんだっけ、あのときは色々眼福だったな!」

紫「…そろそろ忘れてもいいのよ?…もう一方は、一匹弱ってるようね、しかもこっちのほうが近いわ」

輝夜「いく?」

紫「今のところ巣に戻る素振りもないし傷を癒されても面倒ね、数を減らすチャンスよ」
570 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/06/27(火) 14:41:49.24 ID:Lsw9Ote00
・・・

到達すれば、息も絶え絶えな一匹の火竜と
寄り添うようにしているが傷は軽くない2匹が居た

アリス「!!」

鱗が爛れ、外皮の一部が破れている

アリス「これって…」

紫「相当に厄介そうね全く…!」

とは言え役目は役目だ、謎の強敵に追い立てられ逃げられたら意味は無く
早急に討伐する以外道は無い
夜襲なのも手伝ってまだこちらに気付いてない

輝夜「ブディストダイアモンド!!」

幾重にも重なる光線が相手を足止めしつつ
中央の固体にも止めを刺す
残った固体のダメージも軽くない

神奈子「エクスパンデッド・オンバシラ!!」

間髪いれず残った二体も赤い槍のような物で貫く

紫「意図を汲み取ってくれたようで何よりよ」

輝夜「ん〜…さっき劣勢だったのもあれば前回は活躍できなかったから…その鬱憤がね」

神奈子「はじめてのギザミでしかも2体合流、奇襲で挟まれて
回避に手一杯だったな!私としては戦いやすかったぞ!」

輝夜「・・・打ち合わせも無く終始囮ってのは確かに退屈はしなかったわね」
(バラすな、このバカ!)



需要が無いわけでもないので下位とは言え剥ぎ取る4人
ついでに瀕死だった火竜を検死する

アリス「飽和状態だけど、間違いなく強力な消化液ね」

神奈子「嗅いだ事のない匂いだ、金を貰ってもここで飯を食べたいと思わないな」

紫「ここでこうしていても仕様がない、進むわよ」
571 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/07/10(月) 23:12:12.30 ID:iHDGzKYD0
平原を抜け、北方の森林地区へ向かう
その入り口に差し掛かったとき

グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

アリス「…き、聴いたことのない鳴き声ね」

リオレウス、リオレイアのいずれにも該当しない怒声

神奈子「これは血が騒ぐどころではないかもな!
輝夜、行って来るか?不死の力も健在だろう?」

輝夜「あのね、不死だけど痛いものは痛いし
どんなダメージをうけても生きてるだけで行動不能にはなるのよ?」

神奈子「はっはっは、聞いてみただけだ、
・・・しかし情報が欲しいのもまた事実だな」

輝夜「仕様が無いわね…見てくるだけよ?」

・・・

輝夜「…か、勘弁して欲しいわね」

今まで逢った中でも最大級の巨躯を持ち
単体で火竜3匹と渡り合う

一匹は深手を負って逃げられないようだ
親と思しきリオレウスは浅くない傷を負っているが何とか渡り合う
リオレイアとは互角にみえるが、幼竜を庇っていてリオレウスの援護が無いと押し切られる形になっている

一方で対応している相手、イビルジョーは
傷の一つ二つ増えようがお構い無しに幼竜を食べようと躍起になっている
双方輝夜には見向きもしない

輝夜「戻って報告しないと…」

・・・

輝夜「・・・と、いう訳よ」

紫「大した乱入ね…全く…ただ、二虎競食の形になっているのは有難いわ
今度は全員で慎重に向かうわよ」

572 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/07/22(土) 13:32:55.69 ID:/WHwGMNk0
紫「アレ…か…」

血だまりの中暴れている怪物
深緑とのコントラストが目に痛い

神奈子「見たところ防御は其処まで無さそうだな」

輝夜「…つまり、私達2人はアレを担当?」

紫、アリスは武器の更新が進んでいる反面
神奈子と輝夜は立ち遅れ
上位リオレウスはともかく、最上位リオレイアは効率が悪い

アリス「出来るだけ早急に倒すわよ、でもその前に…っ」

武器を構えた人形がイビルジョーに突撃する
切っ先をゲネポスの牙で作られたソレは
麻痺毒を注入し相手の動きを止める

アリス「後は任せたわ!」

とは言え、アリスらの目標である最上位リオレイアも楽な相手ではない
火球も突進も耐えられる防具がない上
イビルジョーを気にしながらやりあうのだ

紫「アリスはリオレウスをお願いできるかしら?」

アリス「やってみる」

火竜に向かった二人は一騎打ちの様相を呈する
相手にしろ体力は消耗してるものの、後がないので必死である
一方で悠々と二人に近付くイビルジョー
柔らかいとの読みは当たったが強靭な生命力が攻撃を阻む
573 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2017/08/06(日) 07:00:32.37 ID:o8g1y5UB0
紫(…うん、これは火竜を倒したら退いた方がいいわね
このチームは持久戦には長けているけれど
あのタフなバケモノ相手とは相性が良くない…)

とは言え相対するのは上位を超越したリオレイア
傷は浅く無いとは言え一撃貰えば戦況はひっくり返る

紫「考えても仕方が無い、境符、四重結界!!」

下位なら完封できるこの技も
このリオレイア相手だと効果の程はわからない
事実数秒で目が此方の動きを追っており
時間の猶予は1分もないだろう

・・・

アリス「〜〜〜〜うっとおしいわね!!」
森林奥地で飛び立たれると枝に葉っぱが舞い
対応しているアリスに襲い掛かる
持久戦仕様で軽めの防具を選択したのが裏目に出て
細かなダメージが加算される
しかも風圧で人形のリーチも活かしにくい
…とはいえ戦闘を続け、体力の消耗が激しい飛行を重ねることは
必ずしも利があるとはいえなかった

・・・

輝夜「たい・・・あたりっ?!」
巨大な身体と細い足によるアンバランスさに翻弄される二人
武器で受け流したり、カウンターで応じるものの
芳しくない戦況に晒される
特に問題なのが撒き散らされる溶解性の強い唾液で、防具そのものがガリガリ削られる
すぐに治るとは言え、素肌へ触れた際の激痛も無視できない
それでいて注意を引くべく向かっていかざるを得ず、苦戦している
神奈子「なぁ、蓬莱人って、アレに喰われるとどうなるんだ?」
輝夜「…考えたくないわよ!」
脱出の手立てがなければ腹の中で一生酸に溶かされるのだろうか…まさに死んだ方がマシかもしれない
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 18:50:28.30 ID:+7bu0VGR0
まだ〜?
575 : ◆9jdUJdFKI2 :2017/08/29(火) 17:22:19.41 ID:tLvOjhdy0
===================================
>>574
お待たせしました、漸くリアル段落が着きました
===================================
紫VSリオレイア(G級)

ゴァアアアアアアアアァァァァッ!!!

紫「なかなかじゃない?幻想郷なら一線級の妖怪としてやっていけるわよ、貴女」(こ、こんなに早く破るなんてッ?!)
下手な相手なら一生閉じ込めて置けるはずの代物なのだが
10秒足らずで破壊した
下手に封じるよりそのまま戦った方が得策という事も示し
リオレイアのダメージは大きいとは言え体格差とその引き締まった筋力からなる攻撃は
次の瞬間には逆転していておかしくはない
かといって距離をとり暴れさせるような真似をすればアリスや他2人へ被害が及ぶ
そうなれば撤退しかなくなり、自尊心的にも己を許せない

ブ ゥ ン

後ずさりからのサマーソルト、この動き自体は慣れたものだが、今までの相手よりずっとキレが違う
腕に当たっただけで半身が当分使い物にならなくなる威力の剛尾
紫ほどの妖怪でもそう確信するだけの力量が見て取れる
霊夢はじめ人間なら直撃しただけで真っ二つに『潰れる』

 ブ ゥ ン

紫「なっ?!」

勢いを利用し2連続
距離をとるがギリギリ間に合わない、武器で受けたものの弾き飛ばされ
その腕の先が痺れ、疼痛に見舞われ、肘から先が動く気がしない
同時に凄まじい毒液が浴びせられるがこれ自体は紫にはさほど影響は少ない

紫「ふ、ふふ…貴女の切り札と引き換えならこの程度の支払い、惜しくはないわ」

再度女王と向き合う女帝、お互い退けぬ戦いが続く
576 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/08/29(火) 17:35:24.06 ID:tLvOjhdy0
アリスVSリオレウス(上位)

人形を寄せ付けぬ風圧で優位にあったリオレウスだが
負傷に疲労から長くは保たなかった

アリスは味方に火球が行かないよう注意し、人形の行動を示唆する
が、その行動は実戦を生き延びたリオレウスの予測範疇で
尻尾になぎ払われる

アリス「このっ…まだまだぁ!」

分散した事で焦りも見えるがじっかり休憩が取れたのが効いたのか
まだまだ優位に戦闘が行える
スペカを使えるほどの隙こそ見せないが肉を裂き、血を吹かせる

ブツッ

アリス「…よしっ」

どうやら人形の攻撃のうち1体が羽根の腱を断った
これでもう空に舞い戻る事はできない

アリス(みんなは…いや、まずコイツを倒さないと、人形にも限りがある
ただでさえ空中戦で大なり小なり痛んでいるんだ、長期戦は不利よ!)

満身創痍の王者を前に、決意を新たに立ち向かう
577 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2017/08/29(火) 17:54:03.22 ID:tLvOjhdy0
神奈子&輝夜VSイビルジョー(???)

人数優位こそあるとは言え未知の相手にこの状況は良いといえない
救いがあるとすれば完全に注意が2人に向かい、紫・アリスはひとまず無事といえる

輝夜「ブレス?!」
神奈子「弾幕あわせるぞ!」

隙間なきその放射に弾を当て、強引に相[ピーーー]る

神奈子「念の為連携したが正解だったな、私一人では押し切られる」
輝夜「…そうね、私も自信はあったのだけど…」

攻撃がイチイチ規格外

近寄ってみれば四股を踏まれ
当たらなくても地面を踏んだ衝撃で吹き飛ばされる

尻尾攻撃も、比較的緩慢なのが救いなだけで
鉱石に匹敵する棘を持つあの尾、あの質量で叩きつけられたら堪らない

オマケに弾幕耐性が物凄く高く
武器以外の攻撃は通用する気がしない
その武器もイビルジョーの体力の高さに
米俵の米を箸で米櫃に移すくらい気が遠くなる

神奈子「スペカは…どうなるんだろうな」
輝夜「効かない様ならお手上げね、意地張らずに去りたいけれど
紫がどう判断するかしら?」

だんだん攻撃パターンが掴め、防衛戦にも回った事で
すこし余裕が出来てきたが
救援が無い限り暴君のまえにジリジリ圧されるのは確定事項だ
578 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/08/29(火) 18:12:11.63 ID:tLvOjhdy0
千日手状態
先に動いたのはアリスだった

上位との戦闘に慣れ、武器を新調したのが効いて
王者は今、地に伏せた

アリス(どっちに向かえば…っ)

考えるより先に身体が反応し、リオレイアの方に駆ける
人形の損耗こそ大きくなったもののアリス自身は軽傷で済み健在
新調した武器が百戦錬磨のリオレイアの鱗を断てるかも興味があった

紫「あら、先を越されたわね?尻尾には注意しなさい?持って行かれるわよ」
アリス「そうね、大物も控えてるし油断はしないわ」

二人に増え、行動範囲が広がった事で負ける要素はもうなくなった
夫が事切れたのを察知したのか怒りの感情が伺えるものの
付いていける体力が残されておらず虚しく空を切る
翻弄に翻弄され、とうとう膝を突く

アリス「咒符「上海人形」!!」

朱く染まった槍がリオレイアの息を止める


その時だった


「アァああああああああああぁぁぁっ!!!!」

今まで聞いた事はないが、叫び声だというのはわかった
示し合わせるように、イビルジョーへ向かう
579 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/08/29(火) 18:41:51.81 ID:tLvOjhdy0
輝夜「あ、あしっ…あし…どうなって…」
神奈子「あんたは蓬莱人だろ?!とっとと退がりな!」
なんとか飛行は可能なようだ、エリア外に行かせる


紫「何があったの?!」

神奈子「溶解液だ、コイツ急に分泌してきた、防具なんて頼れないぞ」

アリス「ちゅ、注意しようにもかなり出してきてるわよ?!」

溶解性の強い唾液を振り上げる、首を振る、顔を動かす動作で撒き散らす

紫「…どうかしら、肉を食わせてみるというのは」

神奈子「消化液・・・か、私は持ってないな」
アリス「痺れ生肉ならあるわ、どうやって食べさせるか…」

ポーチから取り出した…と同時に滑って落とす
すぐに反応し迫るイビルジョー

アリス「し、しまった!」

神奈子「…いや、食べてるぞ?」
アリス「へ・・・?」

全てを無視し、がっつく、むさぼる
3人なぞ居なかったかのように

自尊心を刺激した、アリスも怒りを覚えた

紫「外力「無限の超高速飛行体」!!」
神奈子「神秘「ヤマトトーラス」!!!」
アリス「戦操「ドールズウォー」!!!」

痺れた所に怒りの篭ったスペルカードが炸裂
不思議な事に通常の弾幕には滅法強いが
スペルカードには其処までの耐性がなく、有力な攻撃手段になる事が判明した

が、この攻撃は本気を出す切欠となった
体躯は紅く膨れ上がり、筋肉の膨張が見え
凄まじい新陳代謝で湯気すら見える

紫「…そういえば私、腕が傷ついてまだ動かないのよ」
アリス「…人形も半分が早急に修理が必要ね」
神奈子「………そうだ、防具が本当にやばくてな!」

紫「撤退!!輝夜回収して退くわよ!!」

アリス&神奈子「「りょーかい!!!」」

そこからはもう無我夢中だった、長い時間に感じられたが
一番早くベースキャンプまで戻れたと思う
580 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/08/29(火) 19:19:43.06 ID:tLvOjhdy0
・・・

輝夜「ん…あ…」

森林から出たところで激痛も手伝い安全確認もそこそこに気絶してしまった輝夜
アリスが発見し神奈子が担いでベースキャンプまで戻った
腰から下の片足が溶けて無くなり、もう片足も膝から下がなくなっていたが
今は痛みこそ残っているものの再生が済んでいる
当然防具の再生は不可能なのであられもない格好になっているが
とりあえず安堵した

紫「気が付いた様ね」

輝夜「…笑いに来たのかしら?」

紫「いえ、仮にも指揮官たる私に笑う資格はないわ」
輝夜「そう…こういうところでこの格好は些か恥ずかしいのだけれど」

下半身の防具が使い物にならず、雑布を腰に巻いているだけだ

紫「安否確認と、謝罪、感謝、そして…今後の方針かしら?」
輝夜「…謝罪はいいわよ、どうせ霊夢ほどの勘もなければ誰であろうが浴びたわ」
紫「そう、なら、ありがとう、貴女のお陰で今後幻想郷住人が不用意にあの溶解液を浴びる事はないでしょうね」
輝夜「どういたしまして…」
紫「…」

輝夜「状況整理と、あなたの考えを教えなさい」
紫「私は武器の消失こそあるけれど四肢は無事回復、支援なら出来るわ
神奈子は本当に防具がガタガタで目立った外傷こそないけど下着同然の格好になってるわね」

直撃でないにせよ溶解液の飛沫を浴びた結果である
少しの衝撃で装甲が割れるようになって着る方が危険だ

紫「アリスは人形の修繕をしてる、7割がた稼動できるそうよ
考えとしては収入を取るならこのまま撤退、入院の必要もないし十分黒字
まだいける、は、もうムリ、って言葉も聞いたわ」

輝夜「ふむ…でも私に聞きに来るからには迷っているのでしょう?指揮官さん」

紫「ラギアクルスの話は聞いたわよね?アレに類するものがリオレイアの体内にあれば
幻想郷帰還へ一歩進むわ、そうでなくても素材は魅力的
でもってあの怪物をも下せばソイツの素材も手に入る、諦めるには大きすぎるのよ
スペカが有効なのも確認した、あとは…」

輝夜「私の判断ね…」

紫「・・・あのコらに頼んで半日は素材が確保されてる、それ以降は待てない
早急に駆除するし素材も回収するそうよ
その場合大半が爆散、残りも研究にまわされほぼ手元に来ないわ
それに・・・・私の考えだけれど、幻想郷への鍵は私達自身じゃないと手に入れられないと思うの」
581 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/17(日) 16:40:49.91 ID:CyWtVO010
・・・

神奈子「とりあえず、私の相棒である兵器娘から得たヒントによれば
あの液体は消化液で間違いは無く、何らかの形で腹を満たせば使ってこないとの事」

輝夜「担当は…アリスだったわよね?残りは?」

アリス「シビレ5に毒7、眠りは持って来なかったわ」

紫「原材料が少ない上麻酔玉とかで使うのよね…」

アリス「眠り草の現地採集は可能だけど、混ぜる生肉が…」

神奈子「皆逃げているな」

輝夜「まぁ、溶かされないだけずっとマシよ」

神奈子「しかし…私が最前線として、そのすぐ後が輝夜か…」

輝夜「武器を失くした紫は無理だし、指揮に専念して欲しいわ
アリスもフルで揃ってるとは言え、素の体力や防具そのものでも私のが上
コレがベスト…って相談で決まったはずだけど」

神奈子「いや、なぁ…その格好だしなぁ」

当然防具までは再生してくれない、各自貸せるような防具もない

輝夜「この格好にさせたアイツを殺さなきゃもう気がすまないの
お風呂で見てるでしょ?我慢しなさい」
582 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/17(日) 16:53:08.09 ID:CyWtVO010
・・・

紫「神奈子、退いて!アリス、攻撃!」

神奈子「おう!」
アリス「はい!」

紫「輝…夜っ!準備は出来た?!」
(なんていう格好で罠組み立ててるのよ…)

輝夜「む、もうちょっと…」

耐性がついているので一度ではもう痺れない
が、幾分か鈍っており、ここで罠にかければ更に動けなくなるだろう
(ゲームではそんな事ありえません)

輝夜「完成!戦列に加わるわよ」

紫「アリス、肉を置いて誘導、その間二人は凌ぐ!尻尾来るわ!」

神奈子「しんどいにはしんどいけど…勝てなくはないね」

輝夜「皮剥いで下に着けようと思ったけど…この臭い、消えるのかしら・・・?」

アリス「置いたわ!」

紫「後退し、総員スペカ準備!行くわよ?」
583 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2017/09/26(火) 08:47:08.14 ID:gL5uRG+W0
思惑通り誘導に掛かる
戦闘力こそずば抜けているが知能は低く、食欲の権化だ

アリス「戦符!!『リトルレギオン』」
輝夜「永夜返し!『-三日月-』」
神奈子「『風神様の神徳』!!」
紫「紫奥義!『弾幕結界』」

且てまでに無いほどの光の奔流がイビルジョーを包む
森の一部を派手に照らしたその光源は数分にも及び
光が消えた先には横たえる巨躯があった

神奈子「はぁ…はぁ…流石にこれで」

ビクビクンッ!!!

輝夜「きゃう!?」
アリス「うそっ!!」
紫「!!!」

巨躯を大きく揺らすイビルジョー、経験したことが無い反応だ

「「「「・・・・」」」」

更に沈黙が流れた、誰一人動かない、いや、動けない
視線はイビルジョーにむけ、一瞬味方同士で目配せするのみ
脚はシッカリ踏みしめ、逃げる用意は整えてある

紫「…反応を確かめるわ」

意を決し、光弾を叩き込む

ボシュッ

不思議な手ごたえと血しぶきを上げただけだ、他に反応は無い

紫「死んでるようね」
584 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/26(火) 09:00:13.07 ID:gL5uRG+W0
はぁ〜〜〜〜〜〜っ

その場でへたり込む

アリス「勘弁してよ、もう…」
神奈子「そういえばさっき聞きなれない悲鳴を聞いたけれど誰のだったかなぁ?」
輝夜「…アンタ帰ったら覚えてなさいよ」
紫「とりあえず休止したら剥ぎ取りよ、今回は数が多いわよ!」

・・・

紫「あとは…」

最上位リオレイアを残すのみ、となった

紫「いくわよ?」

サクッ…

紫「…ちょっと手伝ってくれる?」

アリス「わかった」



アリス「甲殻?でも凄く頑丈…」

紫「現状私らのどの装備よりも強いわよ、これは」

神奈子「万全の状態でやりあってたら4人がかりでも苦労したろうな…」

輝夜「手に出来たのは大きいわね」



紫「鱗ね」

アリス「でももう殆ど金属よ、しかも上質な…」

神奈子「売ったら高そうだな!」

輝夜「冗談抜きに高いわよ、下手な宝石より価値があるわ」
585 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/26(火) 09:12:22.77 ID:gL5uRG+W0


輝夜「棘…?」

神奈子「不用意に触るなよ、見たところ相当猛毒だぞ」

アリス「!!」

紫「厳重保管ね」


輝夜「これでおしまい?」

紫「そういえば…あ、尻尾!」

アリス「見てみましょ」



紫「こ、これが…」

雌火竜の極宝玉、とでも言えばいいだろうか
余りにも異彩を放ち、新緑と太陽を閉じ込めたように煌く

アリス「綺麗…」

神奈子はため息をつき、言葉が出ない

輝夜「最高の難問でしょうね、これは…」

紫「今回は支出も多かったけどソレを補って有り余る大黒字よ」

・・・

???「じゃあその宝玉は自身で持って帰るのかな?」

紫「ええ、後の素材はお願いね」

???「了解、無事に帰ってね」

帰路もこの美しい輝きを堪能しつつ、となった
特に奪われるでもなく寒村に着く
586 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/26(火) 09:34:18.11 ID:gL5uRG+W0
寒村・食堂

まだ寂しさはあるが、そこそこの賑わいを見せている
人が少ないので清掃が特に行き届き、いつもより綺麗だ

紫「こう考えると人手不足も悪くないわね、今日は特に奮発しようかしら」

幽々子「あら、羽振りがいいのね」

紫「大仕事を終えたのよ、そっちは………?!」

幽々子「…失敗しちゃった、脚、一週間は動きそうに無いの」

弾幕の耐性干渉はおろか霊体への攻撃をも難なく行う、まさにモンスターだ

紫「どいつが…」

妖夢「そいつは…」
幽々子「…例の片目よ、侮った心算は無かったのだけど」

妖夢に肩を借りつつ腰を下ろす

妖夢「すみません、私が至らぬばかりに…」

幽々子「言わない約束でしょう?壁を突き破っての強襲
あのままだったら妖夢のお腹の下が食い千切られていたわ
幸い治らない怪我じゃないのだから」

とはいえリハビリもかけると一ヶ月は欲しいだろう
つくづくとんでもない相手だ

紫「…黄金芋酒、限定最上級品よ」

幽々子「いただくわ」

紫(うかれている場合じゃあないのね…)

未だ何処へとも知れぬ目印の一つにたどり着いただけなのだと思い知った
587 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/09/26(火) 09:53:35.38 ID:gL5uRG+W0
==============================
※軽いエロシーンが混ざります

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寒村・浴場

???「こぉのエロガラス〜〜〜〜!!!」

輝夜「あら?懲りもせず盗撮かしら?大人しくなって多と思ったのに…」

文「い、いいじゃないですか、へるもんじゃないし…」

早苗「場所を考えなさいよ!こ、こんなところで欲情なんて…」

文「今の時期しょうがなくてですね…イジってくださいよ、さきっちょだけでいいんですよ」

早苗「一昨日そういって手首掴んで捻じ込んだわよね貴女!!
手丸ごと入れるなんて流石に非常識よ!!
確かに貴女の事は嫌いじゃあないけどもっとこう…ムードというか!!」

文「ムードでこのモヤモヤ晴れればくろうはしませんよぉ」

早苗「あぁもう!浴槽内で自慰るな!!他の人にバレた…ら?
か、神奈子さま・・・?」

アリス「…とりあえず排水側に寄ってくれない?文の愛液入りでも我慢するわ…」

輝夜「はり直せないものね…」

文「あぁうぅう!すごいマズい状況なのに興奮して指が…あぁ…はぅうっ!!」

神奈子「どうだろう?資金を募って温泉を拡大しないか?」

アリス「一口乗るわ、いくら?」

輝夜「私は二口で」

早苗&文「「すいません…」」
588 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/10/09(月) 02:25:36.36 ID:aMAeCH5z0
ちょっと前 雪山

ズゥ…ン…

妹紅「ふぅ、流石に上位のドドブランゴとのサシは骨が折れるな…」

フラン「あ、終わったんだ〜」

崖の上からレーヴァテイン改を減速装置として利用し降りてくる

妹紅「…あぁ」(山頂のドドブランゴを…もう片付けたのか?
能力上短期戦では分があるとは言えブランクを此処まで埋めてくるとは…)

フラン「そうそう、不足していた雪山草なんかも集めてきたよ」

ポーチ一杯の雪山草を見せる

妹紅「…!!あぁ、助かる、動ける人も妖怪もめっきり減ったからな…
こっちはあれだ…崖上の蜂蜜を見てきたんだが、まだ無かったようで無駄足だった
帰りに隣の洞窟の蜂蜜を見て帰るとするか?」

フラン「うん!」

・・・
589 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/10/09(月) 03:01:55.52 ID:aMAeCH5z0
〜寒村〜・食堂・

・・・

妹紅「…という訳なんだ慧音ぇ!味方が強くなってくれるのは嬉しい!
懐もあったかい!でもなぁ…でもなぁ!!」

慧音「あー…うん、わかったわかった…」

あーコレは輝夜に負けた後の絡み方とソックリだ…と感じつつ受け答えする
なおフランはレイナと一緒に軽く鍛錬した後お風呂だ
小改装で防音も強化されておりとりあえず聞かれる心配は無い

と、丁度其処にお風呂上りでハラペコかつ席を探しに輝夜がやってくる

輝夜「あーうん…何やってる…の?」

流石に困惑している

慧音「まぁなんて事ない、一過性のものさ」

輝夜「・・・今日は特別よ、そのお酒、付き合ってあげる」

妹紅「ふぇ?ふあぁ?まぁうん、私も特別だぁ!!おつまみちょうだい!肝!おいしいやつぅ!!」

・・・

妹紅「なんだぁ?そんなばかげた奴がいるのかぁ?あいたくねーなぁ…」

輝夜「ソッチだって有利な属性だからって二人で大型上位と対峙なんて私もいーやーよー
ねぇ慧音ぇ!なんで手を貸さなかったのぉ?」

慧音「ばっばか!…い、今やっと落ち着いたトコで…」

ニヤリと笑う二人

妹紅「つまみ包んでくれるよう聞いてくる、あとお酒だな、持ち帰れるか〜?」

輝夜「貸し部屋の手配するわ〜三人くらいのやつ〜え〜りんは流石に無理だし
他二人もアッチに行っててどーにもねぇ〜」

慧音「な、なぁ、何でそういう時は示し合わせたような行動を取るんだ…?」
(ダメだ…この先の展開を予測すると拒絶する力が…)

妹紅「優しくするからさぁ〜」

輝夜「一番いい部屋取ったわよ〜いきましょ〜」

この二人も文に椛同様別々に狩るのだが
示し合わせたように似たような苦難を抱えるのが違い
結果深層では仲が接近しつつあった
表立って争うとかその違いだろう
590 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/10/09(月) 03:41:36.97 ID:aMAeCH5z0
=======================

※R-18要素があります、注意

=======================

高級な木材と特殊な鉱石がぐるりと囲む
これらにはリラックス効果があるようで病院の個室にも採用され
大量に仕入れる事ができれば幻想郷住人の部屋にも順次置き換えられる計画がある

更に贅沢に燃石炭が使われ、外は雪が舞うほどなのに汗ばむ程だ
ささっと裸になり、脱がせ、押し倒す、そして

ちゅる…ちゅう…ちゅう…
ちゅう…ちゅう…かみっ…

妹紅「なぁ、どっちの方が気持ちがいい?」

二人に乳房を口撃される慧音
発情期と、自慰で開発された事により敏感になっている
加えて二人ともいやに上手い

慧音「五月蝿いバカ!黙って弄ればいい/////」
口調こそ厳しいが顔に身体はしっかり受け入れ態勢だ
15分程弄っていたらピクンピクンと身体を反らす

まだ吸い足り無いとばかりに咥える妹紅を尻目に
乳首から口を離し、酒瓶に手を伸ばす輝夜
そのときに偶然砂時計を見つける

輝夜「交代で弄らない?」
慧音「ふぇ・・・?」
妹紅「あぁ!気が利くじゃないか、先手は譲るがおっぱいは離さないぞ」

くちゅ…っ

再び両乳首責めと共に秘裂への責めも加わる
一度イったので難なく進入する指
急に恥ずかしくなったのか我慢しだす慧音だが
ここまで感度が高まると逆効果となっていた
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/13(金) 23:35:56.74 ID:8eW8kNwE0
グロシーンが良い。欲を言えばエロシーンよりもグロシーンを増やして欲しい。キャラ死亡とかも有っていいんやで?←(何様)
592 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/10/27(金) 09:26:50.83 ID:4Fy9Vyvd0
==============================
>>591
流石に死亡まではありませんwが、強大化する敵が出てきて
現に輝夜の脚が溶かされたりしたので…
妖精の一回休み位なら今後あるやも知れません
==============================
〜〜温暖期〜〜
〜海村〜・食堂・

霊夢「あついわねぇ〜…ギガントミートにオニオニオン、黄金米の肉丼大盛りお願い」

魔理沙「おいおい、そこは小盛りじゃないのかよ」

藍「知らないのか?いつもならこの3倍は食べるぞ?」

魔理沙「お前らの埋め合わせでこっちは食っちゃすぐでてそのまま狩場篭ってなんて続いてたから
寝室篭ってる霊夢と顔合わせの機会が無かったんだぜ?」

橙「お陰様?で漸く落ち着いてきたから藍様ともども戦線に出れますよ!」

魔理沙「ん?じゃあ幽香はどうしたんだ?」

霊夢「農場、こっちでも向日葵の種を手に入れて栽培するんだとか」

魔理沙「金あるなぁ」

霊夢「大半は私からの借金よ、此処までの付き合いだから利子は取らないけれど
チャラにはしないわ、魔理沙もどう?一ヶ月1割」

魔理沙「私からは利子取るんだな・・・ちょっとショックだぜ」
593 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/10/27(金) 09:47:39.12 ID:4Fy9Vyvd0
繁殖期のピンク状態から脱却し、今まで休止していた勢がやる気を出している
というか数ヶ月の殆どを自室で過ごす羽目になり生活費で困窮し、出ないとキツイ
反面疲労が重なった層はスローペースになりつつある
無理に装備を更新しなければ懐は暖かいというのも理由だ


魔理沙「んー折角4人揃ったんだ、沼地行かないか?」

霊夢「ふーん?何かめぼしい相手は居るの?」

魔理沙「いや、特には決まってないけどな」

霊夢「いいわよ別に、鈴仙とてゐは腕慣らしに虫退治出ちゃったし」

橙「じゃあコチラの手伝ってもらえますか?グラビモスなんですが」

霊夢「火山?ならイヤよ」

藍「安心しろ、沼地だ、終わったら洞窟で涼んでいくか」

霊夢「受けるわ、魔理沙は?」

魔理沙「…あぁ、いいぜ」(熱線はあるが…まぁ霊夢なら当たらないか)

霊夢「ということでお弁当…何にしようかしらね?」

すっくと立ち上がり、食堂メニューに目をやる

魔理沙「・・・そういえばふくよかになったと思わないか?」(ボソッ

藍「あぁ、一部分が特に著しいな尻、太腿も成長してるが特に胸が」(ボソッ

幻想郷からの格段に質が上がった食事、連日の苛烈なホルモン刺激行為で
いつしか歩くだけで揺れる胸を手に入れていた霊夢だった

・・・・・・・
594 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/11/11(土) 17:14:45.71 ID:JEAN7CrJ0
〜沼地〜

霊夢「じめじめしてるし、防具がキツくて蒸れる!」

魔理沙「我慢しろだぜ、しかし視界もよくないな、奇襲には気をつけろよ」

ガポンッ ガポンッ

橙「どうやら沼に脚を取られてるようですね」

藍「あの巨体が災いしたようだな、動きは鈍いだろう」

黒くずんぐりした巨体が目の前に現れる
発見こそされてはいるが、敵とも獲物とも認識していないようだ
主食が岩なので当然といえば当然なのだが・・・
食事を済ませた様子に加え、沼に半分沈んでいて動くのも厄介といった顔だ

藍「楽に行けそうじゃないか?」

魔理沙「…いや、コイツの弱点が埋まって逆に厄介だ
固まった地面まで誘導できないと特に霊夢は厳しいぞ」

霊夢「…そうね、弾丸を雑魚用のヤツに換えて、周囲の掃除でもしているわ
暖かいからかしら?虫も多いわね」

魔理沙「リグルとか絶好調だろうな〜私はとりあえず顔を狙ってみる」

藍「私は尻尾だな」

橙「手数で気を引けないかやってみます!」

簡単な作戦が決まり攻撃を開始する
595 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/11/12(日) 05:39:30.05 ID:7atshGW70
藍「ちっ…楽に決まると思っていたのだが…」

半分沈んだ身体のバランスを取るためか
頻繁に振り回される尾
その質量の直撃を受ければ藍でもタダではすまない

ドンッ!!ズドンッ!!!

魔理沙「ここまで効かないとは…」

真正面に立てば熱線が来るので斜めからの射撃を行っているが
上位相当の甲殻、傾斜する装甲、亜種などの条件が重なり
まるで相手にされていない

魔理沙「この状況ではスペカも効果が無い…少しずつ接近してみるか?」



今の所一番効果を発揮しているのは橙である
それでも火炎ガスにあしらわれ囮になりえない

橙「藍しゃまの指示はまだ無い…続行でいいのかな?」

その実久々の狩りで調子が狂い、不測の事態に混乱しているだけだ

ズダダダッ!
霊夢「この辺の相手は終わりかしら?・・・皆梃子摺っているようね」

快調に雑魚の掃討をこなす、繁殖期を経て物凄くスタミナが強化されており
文字通り準備運動にもなっていない

霊夢「このままだと良くないわね」
596 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2017/11/18(土) 07:45:31.28 ID:pQcNfQ840
橙の付近に霊夢が現れる

霊夢「手伝うわよ」

橙「ありがとうございます、でもどうしたら…」

霊夢「スペカしかないでしょう、このままでは攻め疲れして終わりよ」

橙「…そうですね」

チラリと藍に目をやる

霊夢「完全に血が上ってるわね」

橙「…わかりました、方符「奇門遁甲」!!」

楔の様な弾幕が多数降り注ぐ
大型で動けない故にかなりも命中弾を与えた
もっとも一発一発が軽いので本体へは殆ど効果が無いが
翼を貫ける力はあり相手が動き出すのに十分な打撃を与えた

霊夢「さて、魔理沙の方へかしら?おびき出すわ」

橙「熱線きますよ!」

霊夢「!夢符「二重結界」!!」

魔理沙「お、おい!まったまったぁああっ!!」

本来真っ直ぐ撃ってくると経験や映像で認識していたものの
なぎ払いは全員初体験だったようだ
橙は普通に避ける、霊夢はスペカと引き換えに難を逃れ
魔理沙は迫り来る熱線の範囲外にギリギリ逃れた

霊夢「・・・まだ沼に浸かっていたからかしら?
ああ言った撃ち方をしてくるなんて…」

魔理沙「し、死ぬかと思った…」

藍「橙!生きてるか!!!?」

橙「大丈夫です!…けど」(私の責任が重い…変に潜らせたら取り返しつかない)

霊夢「安心しなさい、私もついてるから、兎に角上がってくるわ
魔理沙に藍、ココからが本番よ!」
597 :♯test [saga]:2017/12/13(水) 02:28:11.93 ID:wMrz6MQ00
テストします
598 : [saga]:2017/12/13(水) 02:31:11.51 ID:wMrz6MQ00
PCのマザボがへそ曲げてPS4より書き込んでおります
修理でき次第再開します
599 : [saga]:2018/01/13(土) 08:16:11.86 ID:1U2bhQST0
二月頃に復旧の目処が立ちました
600 :♯test :2018/01/22(月) 05:25:52.69 ID:Hu/XuFLx0
テストします
601 : ◆.CzKQna1OU [sage]:2018/01/22(月) 05:28:42.41 ID:Hu/XuFLx0
これでどうか?
602 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/01/22(月) 06:12:14.18 ID:Hu/XuFLx0
==========================
戻りました、完走を目指します
==========================

魔理沙「コイツとは幾度かやりあったことがあるが…今回のは数段厄介だ」

橙「本来寒村方面に生息する相手ですからね」

霊夢「スペカと引き換えなら安いかな…復帰戦でベッドに逆戻りなんて嫌よ」

魔理沙「何にせよ弱点が出てきてくれたのは幸いだ、藍〜!!そっちはどれくらいだ〜?」

藍「すまない!暫くかかるぞ!」

防御を棄てた代わりに機動力を得たグラビモス亜種
危険度はむしろ向上している

ズガッ     ガキンッ!!

振り回した尻尾の突起に藍の武器が引っかかる、弾き飛ばされてしまったようだ

藍(…しまった、筋が痛んだか?これからだというのに、利き腕が握れない…)

霊夢「藍、武器を拾って一旦拠点に戻って、留め金が緩んでるわよ」

藍「…あぁ、そうさせてもらおう、橙、任せたぞ!」

魔理沙「なんだ整備不良かぁ?ここは抑えておくから心配するな」

橙「ま、魔理沙さん…!」

突発的な動きが俊敏でないグラビモスには追うことは不可能だ
そもそもメインターゲットは橙であり、魔理沙でもある

魔理沙(こう言っておけば橙が落ち着く…が、今度は私がマズいぜ、破壊が済む前に水冷弾が尽きそうだ)

上位の体力は尋常ではなかった、集中力が切れた後の突進はなんとしても防がないとならない
攻撃機会と火力の違いからターゲットが移りつつある

魔理沙(調合してる時間はないな…)

霊夢「あと何発?!」

魔理沙「14だ、微妙だな」

霊夢「空の弾層寄越しなさい、水冷弾ならあるから詰めておくわよ」

魔理沙「本当か?!助かるぜ!」
603 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2018/01/26(金) 22:18:55.45 ID:MvJ0TCkm0
・・・
604 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2018/01/26(金) 22:19:42.32 ID:MvJ0TCkm0
拠点
605 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/01/26(金) 22:29:18.01 ID:MvJ0TCkm0
===================
失礼しました、キーボード掃除してリトライしました
===================

???「本来なら数週間様子見たいところだけど…さすが大妖怪ってところかな」

藍「…これでも七割だ、この武器を扱うには正直不安が残る」

???「ふむ、じゃあコレなんてどうかな?」

藍「これは?」

???「鬼人薬の調合を変えてもらったの、幽香さんの協力もあればもっと捗ったかもだけどね」

藍「ふむ・・・」

・・

藍「良い感じだ、10割とまではいかないがこれなら問題はない」

???「じゃあ、テーピングする?もう1手間かかるけど」

藍「…お願いしよう、前にそれでやらかしたからな」
606 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2018/01/26(金) 22:46:29.85 ID:MvJ0TCkm0
藍(おそらくソレで紫様は私を外されたのかも知れないし…)

???(考えすぎだと思うけど否定しても意固地になるだけなんだよねぇ)「おしまい!いってらっしゃい!」

以前の狩りで準備不足のまま再突撃し、カウンターを食らった経験があった
ドスガレオスという脅威が低い相手でなければ今でも活動が出来なかったかもしれない
以降藍は紫と組まなくなり、逃げるように海村へ来た側面がある

藍「あぁ、行って来る」

・・・

藍「あの二人が居るから橙は大丈夫だと思うが…どうだ?」

焦げた草木が点在する、視線の先にはもう一押しといった様相のグラビモス亜種がいた

橙「相性が良いとは聞いていましたがこれほどとは…」

砕けた腹部にヘヴィの巨弾が食い込む、段違いのダメージなのが見て取れる

魔翌理沙「だろ?こういうパワーで押し切れる相手は得意中の得意だぜ!」

霊夢「ハイハイ、油断せず最後までやる!…あ、おかえり」

藍「あ、あぁ、ただいま…もう私は必要なさそうだな」

霊夢「でもないわよ?まだ尻尾切ってないでしょう?」

軽く笑った後に視線を遣る霊夢、あれから橙が頑張った傷跡がみえるが
切断にはいたっていない

藍「わかった、アレを済ませよう」

ズガッ!!!

尻尾を切り、完全に勝敗は決した、特に砕けた腹部には霊夢の弾を防ぐ力はなく、蜂の巣のような有様になっていた
607 : ◆9jdUJdFKI2 [sage]:2018/01/26(金) 23:13:26.72 ID:MvJ0TCkm0
・・・

霊夢「剥ぎ取ったかしら?」

魔翌理沙「おー、とはいえ売り払うことになるな」

橙「私は武器に使えないか相談してみます」

藍「私は防具でも検討するか」

霊夢「よし!涼んでいきましょ!!洞窟行くわよ!」

魔翌理沙「蒸す上にこの返り血だからな…」

橙「・・・?」

藍「どうした?置いていくぞ」

橙「ま、待ってください藍しゃま〜」

・・

ドシャァアアアァァッ・・・・キチッ…キチチッ…


・・・

霊夢「と、言うことで夕方まで遊んできた訳…ハクシュッ!!」

魔翌理沙「止せば良いのにずっとすっぱだかで泳いでたからな、本来クーラードリンクが必要な場所だっていうのに」

橙「狩りでは格好良かったんですけどねぇ・・・」

勝利の美酒を頂きながら幽香を加えての談笑
鈴仙にてゐは繁殖・温暖期に使えるようになった新薬のお手伝いで召集された

幽香「…まぁ、無事で何よりよ、軽率な霊夢はお仕置きだけど」

霊夢「あぅ…悪かったわよ・・・手心加えてくれると嬉しいなぁなんて」

幽香「あら、じゃあここでやる?」

霊夢「な、なんでそうなるのよ!!」

顔を真っ赤にして抗議する、瞬間的に察する魔翌理沙と藍

幽香「ほら、皆が手加減したって証人になってくれるから」

霊夢「そういう問題じゃ…ばかぁ!!ハクシュッ!!!」

藍「酒の肴にはいいかもな?」

霊夢「な!なっ!!」

魔翌理沙「やめとけ幽香、内心大喜びでまたやらかすぞ」

霊夢「まりさぁああっ!」

幽香「あら、私の霊夢ですもの、ちゃんと躾ればわかってくれるわ、お仕置き見たい人〜」

すぐに二人が手を上げ、橙が1拍置いて挙手、霊夢の情けない鼻声交じりの悲鳴が木霊した
608 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/01/26(金) 23:54:04.29 ID:MvJ0TCkm0
===============
※R-18展開アリ
===============

裸同士ならとっくに慣れたが、面と向かっての情事公開は幽香に鈴仙とてゐ以外初めてだ
ましてや一方的に見せるなんていうのは殊更羞恥心を煽る

藍「使い込まれてたと思ったが、存外綺麗だな」

まじまじと見つめられ冷静に解説させられる

幽香「ふふ、その辺気を付けてるから…でもここをこうして」

霊夢「・・・っ!」

幽香「こうするだけで…」

霊夢「あふぅ…っ」

乳首を摘み、軽く左右に捻る

じゅわぁっ・・・

橙「濡れてますよ、すごい発情臭ですね、藍しゃま」

霊夢(は、発情臭とかいうなあぁっ!)

目を閉じ真っ赤になって無言の抗議をする
そんな様子を満足した視線で嘗め回すように見つつ

くぱぁっ・・・クチュプッ

秘裂を開き、浅く指を入れ、さらに開く

幽香「今霊夢はこうなってるのよ、何を考えてるのかしらね?」

意思と裏腹に乳首は尖り、蜜が滴り、秘豆が膨らむ
視線の中焦らす様な手つきで責められ、生殺しに遭う
開発されたその身体は容易に快楽を産み出すが、幽香の卓越した技術が絶頂を許さない

10…20…30分、身体は一向に鎮まらない、絶頂を求める本能は膨らむ一方だ
いつしかボタボタと垂れる愛液を集められ、コップいっぱいになったら飲まされる
自分の体内で生み出されるものながら不思議な味と発酵臭、そして妖しい催淫効果に心が負ける
妖怪退治や霊力では神にも引けを取らないが、こういう方面はまさに小娘でしかない
好奇心の眼差しにいつしか抵抗する気力を失い、むしろ「視線でイケやしないか?」と考えるほどになっていた

幽香は勝ち誇った笑みを浮かべ、乳首を捻り上げる
堰を切ったように絶頂へと導かれ、それは1度2度では終わらず噴水のように愛液が撒かれる
強烈な快楽で半分気を失った中、回収した愛液をしっかり飲まされ、飲み干したと同時に公開プレイは幕を閉じた
609 :♯test [sage]:2018/02/06(火) 16:23:35.29 ID:Fqcucts80
修理したPCがアレだったので買い替えました、やはり5年保証・・・!
610 : ◆.CzKQna1OU [sage]:2018/02/06(火) 16:25:04.75 ID:Fqcucts80
酉で躓く・・・
611 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/02/06(火) 16:51:26.31 ID:Fqcucts80
寒村

・・・

チルノ「クシルダロラ?」

レミリア「クシャルダオラよ、それが狩れるの?」

???「ええ、でもって付近にモンスターが居なくなるから空飛んでもいいよ」

早苗「じゃあ楽…というワケでもなさそうですね」

???「凄く厄介な特性があってね、摸擬戦をこなさないと許可が下りません」

椛「摸擬戦…ですか」

あくまで希望者で、という形で募る
当然予定があったりするものは辞退した

文「何よその目は…怖気付いたわけじゃないですよ?
ヤマメや紫との約束があるんです」

椛「いーえ、なんでも」

???「相手はB-17、攻撃のめどが立つまでは手を出さないように言ってあります
目的地阻止を果たせば成功、ダメなら不合格です」

空飛ぶ要塞の異名を持ち、その頑丈さと火力だけでも十二分に脅威だ

チルノ「一番はもらうよ」

レミリア「私も行くわ」

椛「たしか借りがありましたね、こういう形とはいえ、返す日が来るなんて」

一部の住人は交戦した事もある、スペカもなかったうえ多勢に無勢で終わったが

妖夢「私も行きます、幽々子様に情報をお伝えしなければ」

???「じゃあ彼女たちが第一陣で、モニターで見るもよしだよ」

パチュリー「・・・むぅ」
612 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/02/16(金) 03:02:24.94 ID:7cHy/IDD0
・・・

・・・

摸擬戦終了、数度の戦闘を経てヘトヘトな身体を引きずるように食堂で休憩する
強烈な風により髪がぼさぼさで酷い有様だ

チルノ「むー、追いつくのがやっとってどうにもならないよ!」

椛「風の壁みたいなものに弾幕が弾かれますね」

妖夢「近接攻撃も体が安定しません、文字通り吹き飛ばされます」

レミリア「結局手も足も出ない…か」

気まずい沈黙、疲労が込み過ぎて食欲すら失せている

チルノ「何か弱点みたいなのはない?!」

レミリア「そんな都合よく…ふむ、そうね、パチュリーなら…」

膨大な書物を読んでいた彼女、もしかしたら…一息入れた後、向かうことにした

・・・

パチュリー「知ってるわよ?フライングフォートレスのデータでしょう?」

レミリア「流石ね、聞かせてもらえるかしら?」

パチュリー「・・・なら」

レミリア「なら?」

パチュリー「今度、クシャルダオラとは言わないから一緒に付き合いなさい、狩り」

レミリア「?ええ、良いわよ?そういえば喘息も良さそうだし、組むのも久しぶりね」

パチュリー(本当にね…全く…)「B-17、彼女の特徴は堅い装甲とそれを高速で動かす高出力エンジンから成るわ
それによるプロペラ後流…というのだけれど、生半可な質量ではさっきのように吹き飛ばされるわね」

椛「今までの摸擬戦ではやってこなかった…となれば、そういう力がクシャルダオラにもあると?」

パチュリー「その可能性は高いわね、突破するのであれば頭を狙い行動するのが良いわ
一点集中型のスペカでも良いけれど…動きを止めないと厳しいわね
そして、チン・ターレットなる銃座が邪魔するから一筋縄ではいかない…こんなところかしら?」

妖夢「なんとかして前へ…ですか、結構なプレッシャーなんですよね」

パチュリー「あまりの巨大さに距離感が狂うという話もあったし、それも反映してるのでしょうね」

レミリア「とにかく糸口はつかめたわ、明日また挑んでみましょう」
613 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/03/07(水) 21:54:45.01 ID:ZGcNhqIb0
・・・

妖夢「相変わらず速い…!」

最大質量は30tにもなるが巡航速度は300kmにも及ぶ
下級天狗でも苦労しそうな高速に苦闘しつつ何とか前に出る

彼女らが追い越し、反転後攻撃態勢に入った瞬間
B-17の前方機銃が火を噴く

椛「アタリのようですね!」

チルノ「でもコレ…懐に潜り込めないよ」

目処が立ったことで攻撃の解禁が行われる
攻める方角が指定されたうえ多数の機銃から放たれる弾幕はスペカにも匹敵する

レミリア「何とか…クセでも見つけないと…」

・・・

にとり「どうだった?」

レミリア「うるさいわよ…」

攻撃を当てるところまではイケた、が、遠距離で減衰しきった弾だ
実際ダメージ足りえるモノではない

椛「あんなのが何百と飛んでくるんですから
人間が妖怪に畏れを抱かなくなる理由が良くわかりますよ…」

妖夢「とりあえずお風呂にしません?疲れました…」

チルノ「次があるんだし…ね」

「「「「…くやしいなぁ」」」」

四人一斉に口に出る、互いに見合わせ笑顔に変わる

レミリア「つぎはあのスカシ顔に目にもの見せてあげるわ」

妖夢「一番成績が良いのは椛ですか?」

椛「えぇ、ですが踏み込みが足りませんでした」

チルノ「私たちが抑える?私の盾があれば幾らかはもつよ」

妖夢「見た感じ相当な威力です、強走薬お分けしますよ」
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:57:04.44 ID:WWYfVBZao
とても楽しく読ませていただいております。モンハンと東方が見事に融合していて違和感がないです。
一つだけ気になるのが霊夢の力に関して、少し弱すぎる感じがします。
妖怪が能力を使えているのですから霊夢の能力も使えてもいい気がします。特に夢想転生とか、スペルカードルール無い分無限に使えそう。
あと霊夢が空飛んだり透けたりしないと霊夢らしくない。
615 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/03/28(水) 17:37:19.13 ID:14Z/wvLu0
=========================================
>>614
感想ありがとうございます
スペカは現状下位においては無双できますが上位大型、G級中型以降は耐性を有する上に
決定的な隙が無いと押し切られ返り討ちに会うというのが実情です(さもないと幽々子の即死能力無双に)
個体差はありますが凄く強力な大樽爆弾Gみたいな感じですね

飛行はモンスター乱入のリスクが高まるので制限していましたが
付近より他のモンスターが居なくなる古龍戦において撤廃する方向です
ただし、その巨体と肢体からなる突進だけでもかなりの危険があるので(更にブレス付き)
リスク軽減のため今レミリア達がその特訓を行っています
=========================================

〜海村〜 =農場=

幽香「あら、霊夢じゃない、私に会いに来たの?」

霊夢「あはは、それもあるけど…ミア、居る?」

口付けを交わしつつミアを呼ぶ

ミア「どうしたニャ?」

霊夢「陰陽機銃なんだけど、もっと強力なのが欲しくて…」

この前のグラビモス戦での火力不足を実感したらしい

ミア「ふむ、霊夢も最初よりずっと力をつけてきたし、候補としてこんなのがあるニャ」
(繁殖期のアレがトレーニングになったみたいだね)

霊夢「結構選べるのね、これは?」

ミア「2つに分かれた陰陽玉を一纏めにして大口径の武器に出来るニャ、威力は申し分ニャいけど連射性能を犠牲にしてるニャ」

霊夢「従来の強化型でも…ごつくなってるわね」

ミア「オススメなのはこの12,7mmタイプと20mmタイプニャ」

霊夢「じゃあ…20mmでいこうかしら、因みにこれは?」

ミア「艦載機銃だから取り回しが難しいのニャ、装備は出来るけど真価を発揮するのにコツが要るニャ」

霊夢「へー」

ミア「ただ、今後のことを考えると慣れても損はないと言えるニャ」

霊夢「追々考えておくわ」

幽香「話は終わった?ならそこの着物を着て向日葵畑のお世話でも手伝ってくれるかしら?」

霊夢「・・・貴女がお気に入りの花の世話をさせるなんてね…」

幽香「ふふっ、霊夢だからの特別よ、けど…意図的に傷付けたらお仕置きよ?」

霊夢「はいはい…」
616 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/04/06(金) 06:57:23.73 ID:eypmOZZS0
・・・

霊夢「あっ・・・つぅ〜…」

元々気温が高いこの地域
温暖ともなるとかなり厄介
しかも塩害防止のため潮風が入りにくい構造となっており
最早サウナのソレだ

ミア「コレ食べるかニャ?」

霊夢「…!つめたっ!あまーいっ!!」

アイスクリーム、氷結晶を利用した冷却機構での
この時期一番の輸出品である

幽香「霊夢には合うのね」

霊夢「…あー、花にとっちゃこの冷気は毒ね」

幽香「耐性はあるのだけれど…好ましくはないわね」

・・・

アイスの力を借りてもきつすぎる為
倒れないうちに食堂に戻る

霊夢「日陰の潮風が気持ちいいわぁ」

ドサリ

隣に咲夜が腰掛ける
慣れない酷暑で夏バテのようだ

霊夢「…採掘しに行ったんじゃないの?」

咲夜「今の時期の周辺洞窟はエラいことになってるわよ…
当面は沼地や凍土辺りが良いわね」

天子「沼地いきたい?じゃあよさげなクエストがあるのだけれど」

霊夢「・・・聞くだけ聞くわ」

天子「黒いグラビモs」

霊夢「また?却下」

天子「最後まで聞きなさいよ、えーと、その頭が動いてるって話」

霊夢「…妖夢が聞いたら卒倒しそうね」

天子「調査、可能なら討伐という流れなんだけど」

咲夜「こういう涼しい狩場の任務は今稀少だし、構わないわよ・・・体調が治れば」

霊夢「悪いわね、試し撃ちとして代わりに私が行くわ」

天子「あら、じゃああと一人探さないとね」
617 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/04/19(木) 05:02:28.29 ID:tqZCC5bC0
ということで
霊夢・天子・衣玖・文の四人で組むことになった

文「どうします?結構霧が濃いようですが…」

霊夢「そうね…私と文の二人でこちら側から回るわ」

天子「私はここからね」

・・・

沼、草地を探したがそれらしい影はなかった
天子チームからの連絡もなし、残すは洞窟内部だけだ

・・・

文「!これは…アタリのようですよ」

霊夢(こんなに回らされるなんて…私の勘が鈍ってる?)

深紅の外殻を纏い、グラビモスの頭骨格を背負ったギザミとおぼしき存在を確認、
同時に天子も合流する

衣玖「見たところ既存のものと変化は無いようですが…注意してください」

天子「弱点は…雷か、勝てなくはないわ」

霊夢「殻は後回しで、とりあえず脚ね、いくわよ」


二手に分かれ散開する、と同時に殻の口が開く

バシュウウウゥゥッ!!!

衣玖「!!!」

文「おやおや…いつものヤツより数倍の威力はありそうですよ?」

水ブレス…は聞いていたがもはや大砲の域まで達してると言っても過言ではない
ショウグンギザミに慣れている層の驚き具合から見てもこの亜種の特徴のようだ
加えて衣玖を除いて水属性に弱い防具を着用している
グラビモスの情報が仇となった形だ

天子「こいつの殻、まさか返り血じゃないでしょうね?…どうする?」

霊夢「…誰か一度でも膝をつくようなら退くわよ、多くの情報を持ち帰りましょう」

準備不足で倒せる可能性は限りなく低い、彼女の勘がそう告げていた
618 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/05/05(土) 05:27:32.04 ID:OKQ1gxWv0
天子(霊夢の事弱気だなと思ったけど…コイツ…堅い!!)

尋常じゃない外殻、足を止め攻撃させることを許さない機動力
天子ですら胴体半分引き裂かれそうな鎌
冗談で言った返り血もあながち間違いではないとすら思えてきた

衣玖「むしろ海中の方が楽でしたね…」

数か月前までは普通に飛んで戦っていた
ラギアクルスの時は優位に作用したが
飛び回ろうにも狭い洞窟内ではたかが知れているしブレスもある
G級相当で弾幕も効果が薄いのでリスクの方が高い
開けたところで飛び回ったら乱入のリスクが増大しなおさら不味い

霊夢「天人組は大丈夫だけど…」

MHでいえばミドルボウガン相当の火力を手に入れている
弱点属性がわからず属性弾を用意できなかったのが痛い
とは言えあまりダメージを出すと猛スピードで間合いを詰めるだけの速度があるので
却ってよかったのかもしれない

文「む…」

武器が一段階下なのに加え、属性も合わず焦りの色が見える
敵の速度に合わせ、避ける技術も相手がハナから狙う気にならなければ意味がない
霊夢がグラビモス亜種と戦っていた時上位ベリオロスを完封したことで天狗になった鼻を折られた気分だった

霊夢「文!下がりなさい!!危険よ!」

文「な、舐めてもらっては困りますね!!コイツの爪を頂くまで少し無理させてくださいよ!!」

確かにあのバカげた大リーチを封じれれば討伐も見えてくる
が、破壊に長けた武器を持っているメンバーが居ない

霊夢(幽香…せめててゐでも居てくれれば…)

斬撃中心で霊夢が射撃、この点で相性が良いとは言えない
その上この個体は戦闘センスがかなり良いようだ
天子や霊夢の被弾を覚悟のうえで自分にとって一番火力のある衣玖を警戒
集中攻撃されている彼女はギリギリのところで持ちこたえているのが現状だ
619 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/05/05(土) 05:44:49.49 ID:OKQ1gxWv0
爪を壊せれば…

その思いは次の瞬間砕かれることになる

ドドズゥン…

霊夢「えっ…」

通常のショウグンギザミが洞より出てくる
この個体もG級相当だと霊夢の勘が告げる




霊夢「退けぇええええええっ!!!!」




ありったけの大声で叫ぶ

1拍置いた後他の三人も状況を理解
撤退の行動をとろうとするが…

衣玖(閃光もケムリも効果が無いんですよね…)

霊夢「衣玖は逃げに徹して!文は青い奴止めて!!
私と天子はすこしでもこの赤い奴の気を逸らす!!」

天子「やらなきゃ…格好付かないわよね!!」

ザスッ   バシュッ

天子(…?)「霊夢!!コイツの脚止められる?!」

霊夢「やってるわ!!どうしたの?!」

天子「よくわからないけれどコイツに違和感がっ!!」

霊夢「…仕方ないわね!!」

目標を殻に移した天子
狙いが被らなくなったので霊夢の射撃速度が上昇する
620 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/05/26(土) 15:59:22.98 ID:tqk8FN3o0
文「ひ、一人で抑えるのも限界がっ」

霊夢「そっちは怒りじゃないでしょ!何とかしなさい!」

安全に撤退するなら足ダウン以上の何かが欲しいが…

天子「10秒で良い!コイツ止めて!!」

霊夢「仕様がないわね、炸裂弾!さらに符も合わせるわよ!」

赤ギザミの脚にいくつもの小爆発が発生する
地形ごと抉る攻撃に体勢を崩す

霊夢「天子、いいのね?」

天子「ええ、霊夢も退いて!」

頑丈な天子、素早い文と比較し一番脆いのは霊夢である
いざというときは攻撃できるよう態勢を整えつつ撤退する

ガァンッ!!

天子「よし!!」

赤ギザミの殻が栗を剥くように割れる

天子「ガタついてた上結構なダメージがあったわ、そうなれば壊すのは簡単よ」

霊夢「・・・はいはい、戻ってきなさい、文!あなたもよ!!」

文「は、はいぃ〜」


・・・

〜海村〜    ・食堂・ 


文「もどってこれたぁあ〜〜〜…」

天子「いつかは…アレを倒さなきゃよね」

衣玖「面目ないです…」

霊夢「いいのよ、有利な場所では期待するから…とりあえず肉!あと米!!」

…と、大声を張り上げていると向こうから魔理沙がやってくる

魔理沙「そのコメだけど、どうも最近キナ臭いことになってるらしいぜ?」

霊夢「何?輸送ルートでもふさがれたの?」

魔理沙「いや、穀倉地帯にモンスターだ、アグナコトルとかいう奴らしい」
621 : ◆.CzKQna1OU :2018/06/08(金) 18:25:17.41 ID:cwmJ5jyp0
意外に記憶がもたないな…いや、メモってない自分も悪いけど
622 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/06/08(金) 18:58:29.54 ID:cwmJ5jyp0
・・・

霊夢「エサ不足で人里のアプケロスに目を付けてるってわけね?」

魔理沙「推測だがな、しかも結構強力らしい」

霊夢「上位相当?厄介ねぇ」

衣玖「あ、だったら私良いですか?」

霊夢「そりゃ構わないけれど…」

衣玖「深い意味はないですが…属性の多い方がなにかと有利かと」

電気と槍のエキスパートでそれらに弱い相手なら無類の強さを誇るが
そうでなければお荷物、と、今回の件で染み入ったそうだ
他のフォローが間に合えばいいがいつまでも人足が確保されているとも限らない
安易に兵器娘らに借りを作ると見返そうと思ってる幻想郷勢との関係が悪化し
元に戻ってもそれが原因の異変が起きないとも限らない

魔理沙「じゃあ衣玖として、咲夜もいるし…」

てゐ「私はどうかな?」

脇から出てくるてゐ、例の発情状態からの慣らしが終わったのだろう
「何処に居ても付いてくる師匠よりも怖い鬼教官」が見張っていないのが証拠だし
受注も彼女達を通さないと物凄く難しい

魔理沙「へぇ…どうなんだ?使えるのかぁ?」

霊夢に目をやる魔理沙

霊夢「心配しなくても優秀よ・・・贔屓目じゃなくてね」


てゐ(随分と疲労がたまってますなぁ?ゆっくり寝ててよ)

霊夢(いい意味で抜け目が無くなったわよね、お言葉に甘えさせてもらうわ)

てゐ(ただじゃないよ?戻ったらちゃんとサービスしてね?)

霊夢(…はいはい、無事に帰ってきなさいよ)

チュッ
623 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/06/24(日) 01:34:25.49 ID:Qlfz4uC10
・・・広場・・・


てゐ「あぁそうそう、どんな感じで行くの?」

咲夜の方を見る

咲夜「え?私?」

てゐ「そりゃあメイドの指揮してた咲夜だし適性高いかなって」

どうやら指揮の事を言っているようだ
取り入れた結果効率がずっと上がるので定着したが
稀にこういった指揮能力拮抗のようなものが起こる

咲夜「…私も魔理沙も映像だけ見て経験はないわよ」

衣玖「私はありますが…指揮が不得手ですね」

てゐ「となると、私が指揮していいかな?」

咲夜「ええ、仕掛ける方が得意だし」

魔理沙「構わないぜ、あ、一つだけ試めさせてくれよな」

てゐ「・・・それは相手が弱ってからじゃ、ダメ?」

魔理沙「その辺は特に…どうでも?」

てゐ「じゃあ終盤やってほしいかな、できるだけ
火力は魔理沙だしね、序盤に抜けられることがあると困る
相手は巨体だけど張り付いた方が危険が少ない
かといって結構熱いから…3分ごとに休憩とろうか
咲夜は毒主体でいいかな?麻痺より良いと思う」

咲夜「そうね、わかった」

てゐ「私は極力スタン狙うから、頭開けておいて…っと、こんなところかな?」
624 : ◆.CzKQna1OU [sage]:2018/07/11(水) 10:49:52.54 ID:Q+EdY1MW0
PS4より、またPCイかれました,八月頭復帰予定です
625 : ◆.CzKQna1OU [saga]:2018/08/10(金) 03:51:43.27 ID:HG4vI9ml0
復帰しました、今度のPCはうまくやってくれるでしょう
626 : ◆9jdUJdFKI2 [saga]:2018/08/10(金) 04:10:43.38 ID:HG4vI9ml0
〜平原〜
 キャンプ

衣玖「こんな方までやってくるとは…」

アグナコトルの根城とする火山からかなり離れている
川もあり到底適してるとはいいがたい

てゐ「ティガレックスのコトもあるんだ、遠征位するさ
まぁ涼しくていいことだよ
で、試したいことってのはおおかた力比べだろう?」

魔理沙「…まぁバレるか」

咲夜「普段の行いよ」

てゐ「火炎弾とか必要になるかもだからその余裕がないかもだね」

衣玖「あぁ、涼しいってことはそれだけ硬くなりますね」

咲夜「そうなると確かに厄介ね」

・・・

脇道を行くと少し開けた場所から物音がする

てゐ「居た、食事中かな?」

茂みの先、中規模の個体がアプケロスを啄んでいる
比較的空を警戒しているようだ

魔理沙「どうする?」

てゐ「ん〜…外皮壊せるうちに壊しちゃおう、スペカ準備
私は罠張ってみるけれど…壊される方が可能性高いから期待はしないで」
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