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【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】
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277 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/04(日) 15:41:54.64 ID:srmkPBBQ0
寒村==========================
〜浴場〜:同時刻:
フランクリン「む?誰かうわさしてるのかな?」
空「そう〜?それはそうと釜焚き問題ない?」
フランクリン「…ん、大丈夫大丈夫、むしろ完璧!えらいえらい!!」
空「えへへ…」
キスメ「でも初め聞いたときはびっくりしたよ、日本に空襲したことがあるなんていうものだから…」
フランクリン「まぁB-29の陰に隠れるけどねぇ〜、そのときに艦載機が見たよ、妖怪とかたくさん」
空「うみゅ…」
フランクリン「その戦いの後だろうねぇ〜、幻想卿なんて出来たのは
科学に産業が焼け野原になった土地をコレでもかって位侵食して
信仰や畏れっていうのが一気に衰退して妖怪や土着神は追いやられていった…かな」
諏訪子「お〜い、お酒持ってきてくれる〜?」
フランクリン「…彼女とかいい例ね
はいはい〜、けど、コレで終わりだからね〜?後は上がってから呑みなさい〜?」
諏訪子「ケチ〜!」
フランクリン「…湿っぽくなっちゃったかな、おつまみ持ってくるから機嫌直して〜」
空「ポポノタンおねがい!」
キスメ「私はフライドポテトね!」
フランクリン「はいは〜い」
278 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/07(水) 01:57:17.67 ID:aZKP2cRk0
・・・
湯気がモワモワと、もう片方はジュウジュウと言わせながら
フランクリンは料理を持ってきた
飲み物はお酒…と思いきやコーヒー牛乳、どうやら二人ともこの味が気に入ったようだ
フランクリン「ほいほいお待たせ!熱いから気をつけて〜」
空「ありがとう〜」
キスメ「ありがとう〜、しかし畏れかぁ…
確かに、昔は何でも神や妖怪のせいにされたりしたけど、
妖怪の介入があっても、医療だ科学で解明できると信じて疑わない…もんね」
料理を受け取りつつしみじみ話す
フランクリン「…別の世界だけど、その畏れエネルギーが枯渇して
その問題を解決すべく立ち上がった吸血鬼のお話もあるよ」
空「ん!聞かせて聞かせて〜♪」
キスメ(お空もすっかり懐いちゃってるなぁ…)
「でも色んな世界に吸血鬼って居るものね」
フランクリン「探せば貴女みたいな娘も居るかもね?
で、私らがそこに行った切欠はフェンリッヒって人に出世払いで依頼されたんだけど
主の為に隠蔽工作…って言うね、ホラ、人間って実は戦時中より平時の方が人殺してたりするからさ
平時の分の魂を引き取るなり偽装するなり消滅させるなりしてくれって依頼
日本だけでも人工中絶だけで当時年100万人、減少してる今でも年20万
参考までに日清・日露戦争の合計戦死者数は10万くらいなのよ、それも殆ど病死、呆れるでしょ」
キスメ「ありゃ〜…途方もない…」
空「うにゅ〜」
フランクリン「戦が却って人を殺さないのも皮肉よねぇ…
と!!こんな感じでハードワークだったけどその中で知りえた話かな
まずその吸血鬼はイワシが好きで・・・」
279 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/07(水) 02:16:57.78 ID:aZKP2cRk0
・・・
フランクリン「で、ブルカノってピンクの髪をした天使と…」
空「うにゅう…」
お空がフランクリンの胸元に抱きつく、フランクリンの前で見せるお眠サインだ
フランクリン「…続きは明日かな」
キスメ「わかった、じゃあ食器を浴場にある分も片付けるからお空の事お願い」
フランクリン「はいっ!と、さて、歩ける?」
空「うみゅ、抱っこがいい…」
フランクリン「畏まりました、甘えんぼのお姫様♪」
お空は満足そうに笑う、感情を表に出さず接するさとりと違い
積極的に感情をぶつけてくる彼女に多大な敬意と好意を抱いている
キスメ(全く…帰ったらヤマメと一緒に寝ようかな…?♪)
片付けに回るが食器や酒瓶はちゃんと持ち帰ったようだ
発つ鳥跡を濁さずの教訓が最浸透してるようで、この頃は点検作業になっている
キスメ(強者は驕らず…を地で行けば言われる前に従っちゃうよね…ん!この分ならいつかまた幻想卿に!!)
280 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/09(金) 01:18:11.52 ID:x0nt8B8+0
海村=============================
〜入り江〜
てゐ「…でもホント夢みたい…今の感じ、絶対に忘れない」
霊夢「…」
てゐ「明日は何かありそうだし、勝手だけど今日はエッチ無しでいいかな?」
霊夢「そうね…なんとなく、明日は大変なことが起きそう」
てゐ「じゃ…」
霊夢「んむ…」
ちゅ… れちゅ ちゅ にちゅ…
霊夢&てゐ「お休み♪」
281 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/09(金) 01:36:23.38 ID:x0nt8B8+0
朝=============================
〜食堂〜
てゐ「じゃ、場所が場所だから先に向かってるね〜♪」
魔理沙「出来たらキノコ採っといてくれよな〜?」
鈴仙「油断しないよう気を付けて?」
霊夢「はいはい、そっちも気を付けてよ?」
(てゐのチームはこの陽気から一気に寒冷地か…咲夜は…武器のチェックしてるわね)
見送ったのを見計らって、3妖精が話しかける
サニー「じゃあ最終確認だけど、まず頭」
ルナ「その次は翼端の火打石…」
スター「後は正面胴体…で合ってるよね?」
三人の武器は小太刀、妖夢のより一回り小さい拵えで
動きは太刀と変わらないが火力が抑えてある分回避力の強化と低火力ながら弾幕の光弾が繰り出せる
霊夢「間違いないわ、じゃあそろそろ行きましょう」
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/09(金) 10:25:49.13 ID:ghxKHpa30
真性やん…
283 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/17(土) 09:57:50.79 ID:CFmNoh6z0
PS3でDDONやってましたがメンテ後酷い有様になったので時間が出来ました
これからも装備品作成の合間などに筆進める予定です
>>282
経験値になれば良いのです
=================================
丘を乗り越えた先で滝の傍で水を飲む彩鳥を発見した
こうしてみると生物なのだと実感する
茂みから相手を確認する霊夢たち
サニー「標的はアレでいいの?」
霊夢「間違いないわ」
気配は感じているようだが位置は気取られていないようだ
じりじりと、じりじりと踏み込み…クルペッコが気を逸らした所で妖精3人が飛び出した
サニー「アローフォーメーション!いくよ!」
ルナ「わかった!」
スター「火打石は任せて!」
低空飛行から斬り付ける
頭部、右翼、左翼を同時に切りつけ、脇から散る
その直後に霊夢は頭部へ追い討ちを仕掛ける
簡単に十字の形になることでクルペッコは的を絞れず、ただただダメージを蓄積させていった
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/17(土) 10:21:04.66 ID:CFmNoh6z0
その後お札による攻撃で頭部の破壊に成功
彼女達の協力で随分早く壊せた
サニー「うん!ナイス!」
霊夢「ふぅ…」
(個々で見たら私より非力だけど…連携の高さでそれを補ってる
攻撃機会が今まで見たPTより遥かに多い
連携・・・かぁ、幽香やてゐとかと今度相談してみようかしら?)
こうなればもうこちらのもの、目に見えて隙が大きくなりクルペッコの焦りが隠せない
勇敢、そして冷静な3妖精の力によりドンドン追い詰められていく
スゥ
ゴァアアアアアアアアアアアアァァッ!!!!!
霊夢「!?」
クルペッコの鳴き真似、だが、聞いた事の無い声だ
ドスジャギィより遥かに大型の・・・
勘が、この声は危険だと告げる
しかし、このPTでは止める事が出来なかった
近くに居た3人は耳を塞いでいて動きがとれず※霊夢の火力では足りなかった
(※実際には要耳栓ではありません)
ルナ「…ねぇ、この声って」
スター「うん、聞き覚えが…」
霊夢(少なくとも未知のモンスターではないのは確かなようね…)
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/22(木) 04:01:12.62 ID:ug5RfrTK0
声のするほうに顔を向ける、太陽を遮り、大きな影を生み出す
太陽から降りてくるなり全容を明らかにする
丸太のような大きな尻尾、レミリアの翼をより攻撃的にしたその形
強靭な脚に背中には棘が生え、小さめの頭に頑丈そうな顎が備わる
サニー「り、リオレイアっ!!」
それは霊夢が今まで見た中で一番…いや、3番目に強そうな相手だった
『紅の隻眼』や正体不明の巨大モンスターには及ばないものの
相当の力を持ってる事はわかる
ルナ「どうするの霊夢!指示お願い!!」
霊夢「…リオレイアを警戒しつつクルペッコを集中攻撃、もう虫の息よ!
その間私がコイツをひきつける!」
ルナ「わかった!」
霊夢「あとリオレイアの情報あったらお願い!」
ルナ「コイツの尻尾及びサマーソルトには気をつけて!仕草は見逃さないように!
特にサマーソルトは一発で一回休みになっちゃう程だから!」
霊夢「わかったわ!」
ズダダダダダッ!
威嚇射撃で注意を引く、一時的とはいえ、リオレイアとの一騎打ちが始まる
286 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:13:31.64 ID:ug5RfrTK0
霊夢とリオレイアが睨み合う、威嚇射撃を抜きにしても見逃してくれそうに無い
スゥ
ゴガァアアアアアアアアアアアアァァッ!!!!!
生の声はまた格別…ということか
大気を震わせ水辺が波立つ
霊夢「やるだけやってみせようじゃないの!」
鋭い爪が大地を削り、こちらに駆けてくる、これくらいの速度なら何と言う事は無い
すれ違いざまに札を羽に4発当てる
それなりには効いているようだが燃える様子は無く、耐熱性であるらしい
ズダダダダダダッ!!!
そのまま集中して銃撃を加える
頑強な鱗は貫通を許さずダメージはさほど与えられてない
睨み付けるリオレイア、お互い小手調べといったところだ
287 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:31:35.29 ID:ug5RfrTK0
再び突進してくるリオレイア、かわす体制に入る霊夢
何て事は無い…と思った刹那急に脚が止まる
危険を察知し真上に跳ぶ
ブゥンッ!!
ドガァッ!!!
尻尾をなぎ払い、その先にあった地面が抉れる
贔屓目に見ても、鬼の一振りくらいの攻撃力はある
霊夢(なるほど…こんなの食らったら骨折じゃ済まなそうね…)
そして後ずさるリオレイア、距離をとる霊夢
繰り出されたソレは電光石火の勢いで一回転、これが話に聞くサマーソルト
十分に距離をとっていた、が、リオレイア自身も気付かぬうちに水辺に尻尾をつけていて
その水飛沫、それもリオレイアの毒のある飛沫が霊夢の右目に進入る
霊夢「きゃぁあっ!!」
激痛で右目が開かない、左目は無事だが苦痛で視界がぼやける
しかしその僅かな視界で何とかするしかない
距離をとるが燃えるように右目が熱い、少しでも気を抜けば気絶してしまいそうだ
そして気絶の先に待っているのは…
288 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:49:55.51 ID:ug5RfrTK0
サニー「おまたせ!!」
リオレイアの尻尾に一太刀入れつつ3妖精がやってくる
ルナ「怪我は無いようだけど…毒かな?スター!」
スター「わかったよ!」
腰のポーチから小瓶を取り出し、飲む
その瞬間嘘の様に霊夢の目から痛みが消える
霊夢「・・・!」
スター「便利ね、この防具の広域特性っての」
ルナ「念のため私も…」
今度は穀物のようなものを噛み砕く
ルナ「これでかすった程度なら何でも無くなるよ、直撃は避けて?」
サニー「じゃあいきましょ!コイツも手土産に!」
霊夢「…ありがとう」
(まだ片目は開かない…か、距離感はつかめないけど
的があれだけ大きいし誤射せず当てるくらいなら出来る!)
こうして対リオレイア第2Rの幕が上がる
289 :
tgtwg
:2015/10/22(木) 05:23:36.24 ID:S7s53KRD0
上野東京ライン開通によるダイヤ配分の考察
https://www.youtube.com/watch?v=WFynvpQMtbg
……………………
290 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/05(木) 17:32:23.00 ID:DCY2FV9e0
最近寒くてペースの落ちた仕事やら優先してるとペース落ちる…
今日(不自由な体での仕事)も明日(挑戦)も必要だからどうしようもないですが
=========================
形勢は良くなった物の攻撃が軽く、決定打に欠ける霊夢側
捉えきれていないものの、一撃で人間、妖精を戦闘不能にする力を持ったリオレイア
単純な戦力で言えば5分5分である
ガァアアアッ!!
何より厄介なのがこの強靭な肢体を生かした突進
位置が大幅にずれることで霊夢の陰陽機銃の適正距離や
3妖精の攻撃位置固定まで時間と体力を消耗する
ゴウゥッ!ガァッ!!ゴァアッ!
ダァンダァンダァン!
そして火球を連続で放つ、しかし勘が鋭く、弾幕戦に慣れてる霊夢は片目でも避けることが出来、
3妖精は経験者故にこの程度ではまず当たるものではない
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/06(金) 19:10:14.49 ID:X7KtX5jT0
執拗な自分語りとか罵倒レスにほぼ全部返信とか内容以前の問題だな
内容は面白いつまらないじゃなくて怖い まともな精神でこんな文書けない
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 18:32:19.14 ID:5Kvi0u8r0
針妙丸「あうう!」ドカッ
正邪「ふん…この"打ち出の小槌"さえ手に入っちまえばお前は用済みよ」
正邪「加えて今まで手に入れた反則アイテム達!これさえあれば何不自由なく暮らせるぜ!」
針妙丸「うぐ…ま、待ちなさい…!」
正邪「誰が待つもんか!あばよ!」
ケンシロウ「それを、よこせ…」
針妙丸「!?」
正邪「!?」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 18:41:33.10 ID:5Kvi0u8r0
正邪「あ、ああ…一つだけならやるよ。まあそんな怖い顔すんなって…」
ケンシロウ「全部だ…」
正邪「えぇ!?そ、そりゃないぜ。元々これらは、私のもんだよ」
ケンシロウ「全部だ!」
正邪「こ、この野郎!死ねぇ!」
ケンシロウ「全部だ!」ゲシィッ
正邪「ぐぎゃっ!」ドサッ
正邪「ち、ちきしょー!覚えてやがれ!」ダダダダダ
針妙丸「す、すご…あ、あの!ありがとうございます!」
針妙丸「おかげで、打ち出の小槌も、正邪の持っていたアイテムも全部戻りました!」
ケンシロウ「それを、よこせ…」
針妙丸「!?」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 22:14:29.73 ID:5Kvi0u8r0
針妙丸「だ、駄目ですよ!これだけはっ…」
ケンシロウ「お前は、目が見えぬのか…全部だ」
針妙丸「駄目ですって!この打ち出の小槌は使いすぎると不幸になる代物で」
ケンシロウ「分かっている。今度ばかりは、生きて帰れぬかも知れぬ…」
ケンシロウ「だが、俺にも後退は無い!」
針妙丸「あ、あわわわわ…」
ケンシロウ「全部だ!」
紫「待ちなさい」 ニュイーン
ケンシロウ「ん?」
295 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 08:54:25.15 ID:lWqpkkdW0
291さん
はじめてだから罵倒レスの扱いもわからなくて・・・
それはそうと、ようやく時間のめどが立ったものの、シフトキーが使えなくなったうえ、変換候補も出なくなり
辞書の修復も効果ないのでいったんきゅうしします
pcかいかえてこのスレいきのこってたらつづきをかかせていただきますが、
だめならかんぜんオリジナルか、ぶたいをディスガイアやelonaにしてみようかと
296 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 09:05:45.04 ID:lWqpkkdW0
矢印動かすとハイフン出てきて平仮名だけでも覚束無い、
せめてshiftキーさえ…
まさか初投稿の4分の1でこんなになるとは思わなかった…
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/17(火) 12:18:11.61 ID:4cmxLA7kO
いつ頃までに帰ってくるのかを教えてくれればみんなでひっそりと保守してるよ
298 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 22:01:24.20 ID:lWqpkkdW0
>>297
ありがとうございます
調査の結果キーボードが壊れただけでした
今使ってるUSBのキーボードも不安が残るので12月初頭には買い換えます
因みに戌の日でストーブ解禁したので今後溜まりそうな作業を1買い換えるまでに平らげておきます
==================================================
299 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:16:59.18 ID:l3LIikru0
===============================
・変更のお知らせ
・これよりMHXの世界観も取り入れた展開を続けます
・妖精の立ち位置はニャンターに似た感じになりました
武器種類の多いニャンターと思っていたっだけでば幸いです
・今後の展開は微調整するものの大まかなストーリーに変更はありません
ご理解とご協力をお願いします
===============================
300 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:35:43.34 ID:l3LIikru0
霊夢は焦っていた、怒り状態に入ると敵の攻撃の鋭さが増し
片目で相手の攻撃に対処するため有効打が入らず
このチームは飛竜相手に長期戦が出来るほどの技量はない
サニー「このままだとこっちが不利ね、どうするの?」
霊夢「…せめて、隙があればいいんだけど…」
隙を作るための火力が圧倒的に不足している
撤退すれば後始末はバックアップに回っている兵器娘達が何とでもしてくれる
が、まだ負けたと決まったわけではない
相手も致命傷は無いとは言え浅くない傷を負い
焦りが攻撃を乱雑なものにさせる
ルナ「…ちょっと試したいことがあるんだけど、いい?」
スター「どうするのよ?」
ルナ「上手くいけばこの勝負、私たちの勝ちよ」
サニー「駄目だったら?」
霊夢「…撤退ね、悪いけどもう片方の目にも負担が来てるわ」
サニー「わかった、何をすればいい?」
ルナ「回復と、解毒お願い、場所が場所だからね…」
301 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:48:43.30 ID:l3LIikru0
霊夢「じゃあ、牽制いくわよ!」
シュッ ドンドンッ
爆裂札でレイアの注意を引く、まだ回避に徹すればどうとでもなる
ルナ「あと少し…っ」
3妖精の技によりルナのみが認識外になる
あとは完全にルナの存在がレイアから抜ければ成功だ
ルナ「今だっ!」
ガッ!!!
大地を蹴り素早く飛翔、背後の棘を掴む
ガァオッ!!?
面食らったレイアは暴れ、振りほどきにかかる
ルナ「くっ!!」
暴れることにより猛毒の棘が刺さり激痛が走る
すかさず広域治療により傷は塞がり、毒は抜ける
ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!!!
甲殻の隙間から刃を突き立てる、効果は絶大だ
レイアから悲鳴のような怒声が聞こえる
302 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:11:10.82 ID:l3LIikru0
立て続けにダメージを負い、激痛により立ち続けることが出来なくなったレイアはその場に崩れ落ちる
この千載一遇のチャンスを逃す者は誰一人としていなかった
サニー「お腹ががら空きよっ!!」
渾身の力を持ってサニーの刃が腹部を突き立てる、これ以上ない手応えだ
スター「尻尾はもらいます!!!」
基本的な上段切りで相手の組織を断ち切っていく
霊夢「いっけええええっ!!」
陰陽機銃の頭部への零距離射撃、重心の負担を顧みないフルオート射撃を開始する
ギャオォオオオオォォォッアォオオオォォォォッ・・・・
ズゥン…
断末魔の悲鳴を残し、レイアは息絶えた
サニー「か、勝ったぁ…」
ルナ「萃香と一緒の時より私たち活躍できたわね!」
スター「こ、こわかったぁ…」
霊夢「う…くぁ…はあっ、はぁっ…げほっ」
サニー「ちょっと大丈夫?」
外傷は無いが顔面蒼白で明らかにこれ以上の行動はできそうにない
どうやら最後のフルオートがたたったようだ
霊夢「心配…ないわ、ちょっと疲れただけ、ごめん、ちょっとだけ横になるから…」
スター「わ、わかった、私が膝枕する、帰りの準備ができるまで休んでて」
3人で柔らかそうな草地まで運び、霊夢を寝かせる
淡々と帰る準備を終え、一休みしてから帰路に就く
303 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:30:57.95 ID:l3LIikru0
霊夢の部屋========================
〜夕方〜
帰るなりベッドに倒れこむように突っ伏す
同時期に帰ってきたてゐにより慣れた形で鎧を脱がせ
鈴仙とてゐにより改めて診察する
鈴仙「これは…」
てゐ「あぅう、霊夢〜…」
ミア「どうかニャ…?」
鈴仙「えぇ、処置に問題はありませんし、毒も抜けてますが…
当分狩りは止めておくべきでしょうね」
てゐ「水と混ざった事で眼球全体にダメージがいってるんだよね
ししょ…永琳の薬でも全治2〜3週間かなぁ」
ミア「ん…」(失明じゃなくて良かった…)
霊夢「…ん、お水、くれる?」
てゐ「わかった、ちょっと待ってて」
鈴仙「と言う事で、薬を取りに向かいますね」
ミア「ちょうど広場に百式司偵が居るから伝えるといいニャ、今此処にいる中で一番速いニャ
名前は八重っていうから呼べば一発ニャ」
鈴仙「ありがとう、じゃ、行ってきますね」
304 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:46:05.95 ID:l3LIikru0
百式司偵、後部座席
ナルの倍以上の速度で飛んでいる、凄まじいGが鈴仙を襲う
胸が押さえつけられ骨が軋む
鈴仙「ちょっと…もう少しゆっくりっ!!」
八重「ごめんごめん、これくらいかな?」
数十秒後に目の前の計器が700kmを切る、だいぶ楽になった
鈴仙「文と競走するつもりなの?この飛行機は…」
八重「公式飛行記録では平均時速700km以上だからね、それでもって当時よりさらに性能上がってるからさ」
彼女は排気タービン過給機付きの最終型が基礎になっている
鈴仙「呆れるわね…」
八重「もっと速い娘もいるけどね、今はまだ外に出せる段階じゃないかな」
鈴仙「まったく戦争サマサマねぇ」
八重「あはは、とは言え私は殺傷したことないけどね」
305 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:51:51.62 ID:l3LIikru0
八重「ん?ちょっと通信が…ふんふん、わかった」
鈴仙「?」
八重「帰りは前方座席に移ってくれる?一人乗っけて来て欲しいってさ」
鈴仙「へぇ…」
八重「計器や操縦桿に触らないでね?墜落すると私は凄く痛いで済むけど
貴方達じゃ…十回休みはしちゃうよ」
鈴仙「わ、わかったわ」
八重「そろそろ中間地点だよ、あと少し頑張って」
306 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 02:36:39.49 ID:l3LIikru0
同時刻:兵器娘本部
ジリリリ・・・
???「はい、こちら兵器娘本部です」
???「む、ツバキか?なら話は早い、契約内容の追加を頼みたいのじゃ」
ツバキ「どのような内容ですか?」
???「村付きもままならない慢性的ハンター不足を飛行船による機動力で補おうと思ってな
その飛行船の護衛を頼みたいんじゃ、相手は飛竜、古龍になる」
ツバキ「わかりました、規模はどれくらいですか?」
???「ハンター用に4つの拠点を行き来できるようにし、狩場までの直接降下も頼みたい
現状20隻の飛行船を運用しておる」
ツバキ「わかりました、それなら航空兵力中心に400の増員を送ります」
???「感謝する、費用はどれほどになるかの?」
ツバキ「1年で2億4000万ゼニーですね、ただし新素材の研究や武具の開発データで割引させていただきます」
???「ぬぅ…背に腹は代えられんな、わかった、支払おう」
(護衛飛行船もままならない今飛竜に見付かれば落とされて計画ごと頓挫してしまうからのぉ)
ツバキ「ありがとうございます、では翌日には編成し、トンドルマへ…」
???「おぉ、待ってくれ、ベルナ村に送ってもらいたいのじゃ、そこの龍歴院のハンターが第一尖兵なのでな
では、頼んだぞ」
ガチャ
ツバキ「飛竜、古龍ねぇ…特に古龍相手なら単発攻撃力に航続距離を考えて
ミッチェルG型にキー102、キー109、キー83にP−38、深山辺りかな?
航路によってはJu87Gやシュトルモビクも生きてくる
中間が海域なら空母を配置するのもアリ…何にせよ小規模だしすぐ集まるね
それこそディスガイアの対ロスト支援に比べたら…うん
ま、アッチはその分お金払いは良いんだけど」
307 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:12:16.92 ID:Btzjajgg0
寒村===================
〜深夜〜 仮設病院
・・・
永琳「リオレイアの毒による眼球損傷への薬ね…丁度ストックがあるわ、持ってきなさい」
鈴仙「ありがとうございます、あとこれが、頼まれてた向こうの毒生成物の毒三種、フロギィとドスフロギィにギィギ
そしてギィギ自体です、残念ながら成体には未だ出会ってませんが、幼体よりも強力な毒であることは確実でしょう」
永琳「ありがとう、これで色々研究が進むわ」
鈴仙「あとはお土産ですね、向こうのお酒とデルクスのキモです」
永琳「ありがと、じゃあ今日はお風呂で一杯といきましょうか」
鈴仙「はい、喜んで…そうそう、明朝出発なのでお手柔らかに」
永琳「そう…また今度ゆっくり時間作りなさい、輝夜も寂しがってたわよ?」
308 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:27:11.54 ID:Btzjajgg0
寒村==================
同時刻 〜食堂〜
霊夢の穴の分誰か一人埋める事となった、が、特に誰かとは指定されなかった
つまり朝までに誰か見繕う必要がある
八重(とはいえ結構チーム組んでたりするなぁ…ダメならダメで良いとは言ってたけど…はてさて
ん?実力者が一人で、チャンス!)
幽香「…あら、どちら様?」
八重「八重って名前だよ、よろしく、さっそく本題だけど海村に行くつもりはない?」
幽香「…どうして?」
八重「ちょっと負傷者が出ちゃってね、穴埋めしてくれると嬉しいんだけど」
緑髪の少女は表情を曇らせ考え込む
幽香「良いわ、この一杯飲んだらアオイに伝えてくる」
八重「ありがと、じゃ、明朝に迎えに行きますよ、荷物は後で送るから心配しないで、部屋は…」
幽香「あら?もう確保してあったはずだけど?」
八重「え?」
309 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:52:48.59 ID:Btzjajgg0
・・・
八重「そう、要請で一旦戻ってきたのね」
幽香「厄介なトカゲにコケにされたから、ちょっと武者修行をね」
八重「しかしその相手がアオイが相手とか考えたくないなぁ…」
幽香「…確かに底抜けた強さは持ってるわね、おかげで随分腕は上がったと思うけど」
八重「で、最終的にどこまで腕を上げる心算だったの?」
クスリと笑いながらこう応える
幽香「勝てるまで…かしら?」
八重「気の長い話ね」(姉よりずっと弱いけど傾世元禳に類する力もあるし…
最も姉は禁鞭に加え天候操作の力もあるから始末に負えないんだけどね)
幽香「そうね、このままじゃ霊夢がおばあちゃんになっちゃうし、そろそろ顔も見たいわ」
八重「・・・そっか、きっと、絶対喜ぶよ」
幽香「ふふ…丁度杯も空いたし行ってくるわ、明日はよろしくね?」
八重「飛行機だけど大船に乗ったつもりで期待してて」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/15(火) 18:14:48.17 ID:8fJRm30XO
おかえり
311 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 06:45:37.52 ID:ku1vpYll0
>>310
ただいまです、おまたせしました
==================
〜翌朝〜
幽香「へぇ?なかなかスマートじゃない」
ちょっとした草原にエンジンを二基積んだ白銀の小型機が止まっている
朝日と周りの霜に輝き、暖機運転も終わりいつでも飛び出せる状態だ
八重「ありがと、じゃあ乗って〜文字通り一っ飛びでたどり着くからね
あと、操縦桿その他は触らないように!私が運転するからね」
幽香「わかったわ」
八重「旅客機と違って窮屈なうえ飲み物とか気の効いたものはないけどまぁ我慢して」
フワリと飛び上がり、座席に座る
幽香「ん・・・ほんと窮屈ね」
八重(お尻が大きいって言ったら怒られそうだし黙っておこう…)
鈴仙「私は引き続き後部座席に乗るわ、よろしくね」
八重「うん、じゃ、シートベルト締めて、いっくよ〜」
数百mの距離を駆け上がり飛び立つ、その後の急加速に幽香が面食らったのは言うまでもない
312 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 06:58:11.47 ID:ku1vpYll0
幽香「まったく、胸に石抱いたみたいよ」
八重「ごめんなさいね、私の取り柄ってこれくらいしか無いからつい」
鈴仙(最初よりは…マシかな)
幽香「まぁこの貴重な体験に免じて許してあげるわ、雪山がもう遥か向こう、この速さはそう味わえないし」
高度3000mを飛翔中、九七式に比べだいぶ低いのは追いつかれる心配がないという自信の裏付けである
八重「…」
幽香「どうしたのよ?」
八重「3時方向…右手側、見える?」
鈴仙「ええ、知らない竜が居るわ」
八重「距離もあるうえ追いつかれる事は無い…か」
幽香「ど、どこよ?!」
八重「足元に双眼鏡は無い?」
幽香「この眼鏡みたいなやつね・・・・・・あ、見つけたわ」
八重「今度機会があったらじっくり見物しましょ、今は海村までいくわよ!」
その竜は程なくして遠ざかる、この世界は本当に色々な生物が居ると改めて認識させられた
313 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:11:40.21 ID:ku1vpYll0
その後何事もなく海村に到着
着陸予定地付近に一人の少女が立っていた
霊夢「待ってたわよ…って幽香!」
幽香「!!」
彼女の目に飛び込んだのは愛する者が眼帯をしている姿
眼の付近が内出血を起こし、軽い怪我とは言い難い
霊夢「〜〜…恥ずかしい所見られちゃったわね」
幽香「・・・」
無表情を装うが内心とても動揺している幽香
鈴仙「感動の再会は解るけど、ちょっと霊夢を借りるわ」
ポーチから点眼薬を出し、霊夢の目に投与する
鈴仙「あとは、この丸薬を1日昼晩に3錠、ちょっと大きいけど噛み砕いちゃ駄目ね…
じゃあ私は今後の計画の打ち合わせがあるから行くわね」
霊夢「ありがと…まぁ積もる話もあるし、部屋行きましょうか」
幽香「そうね…でも、生きててくれて良かったわ…本当に」
ちゅっ くちゅんちゅ…ちゅる…
八重(おーおー、見せつけちゃってまぁ…///)
314 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:28:56.97 ID:ku1vpYll0
霊夢「ふー、やっぱり暑い」
幽香「ええ」
部屋に着くなりお互い服を脱ぎだす
霊夢「そうそう、今朝伝達されたことなんだけど、この村内と一部の海岸以外、服を着用するようにだって」
幽香「あら?それはどうして?」
霊夢「なんでも飛行船の積極運用が他の集落で取り入れられたらしくって要は覗き防止の為ね」
幽香「ふぅん、ま、敷地内から出なければ良いんでしょう?なら問題ないわ、で、これからどうするの?」
霊夢「治るまで村の中に居るわよ、今日は釣りの予定かしらね、幽香は?」
幽香「ひまわりちゃんとの戦いで武器の調整をしてるから来るまで狩りはお預けね、久々に水入らずで楽しみましょうか♪」
てゐ「…むぅ」
鈴仙「まぁ、今日くらいは譲ってあげなさいよ、それより寝ておかないと夜の狩りで身体持たないわよ?」
てゐ「はいはい、こういう時薬って便利だと実感するよ」
315 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:45:39.73 ID:ku1vpYll0
・・・
霊夢「そうそう、武器の調整と言えば…」
幽香「ええ」
霊夢「今度私の武器も新調しようと思ってね、今回の件で威力不足を感じたし」
幽香「そうそう、どんな相手だったのよ?」
霊夢「リオレイアだったかな?硬さも体力も今までの奴とはケタ違いだったわ」
幽香「そう…良い判断よ」
霊夢「とは言っても制御の問題で少ししかパワーアップできなかったけど、じっくり鍛えるしかないのよね」
バシャッ!!
霊夢「お、ドスハリマグロかしら?すぐ冷やすべきだって聞いたから届けてくるわ!」
幽香「ええ、転ばないようにね」
316 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:59:21.87 ID:ku1vpYll0
ミア「やっ」
幽香「貴女…か」
霊夢が離れるタイミングを計ったように出てきた、幽香だけに用があるようだ
ミア「怒ってるかにゃ」
幽香「少し…ね、貴方達の力ならああなる前に止められたでしょ?」
ミア「・・・・まぁにゃ」
幽香「そう………私は怖いわ、これだけ恐れるのはこの世に生を受けて初めてかもしれない
ひまわりちゃんと対峙し、敗北した時でもここまで怖いと思わなかった
それと同時にこうして霊夢と釣りをしてる時間が幸せ、どうしちゃったのかしらね?」
ミア「ん…」
・・・
幽香「吐き出したらちょっとすっきりしたわ、今回は完治に免じて許すわ」
ミア「ありがとにゃ、じゃ、この辺で」
幽香「…貴女も中々いい友人ね、魅力的だわ」
ミア「…ん、またにゃ」
317 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/26(土) 06:50:51.17 ID:D3i/EJNl0
・・・
〜食堂付近〜
霊夢「あら、ミアじゃない」
ミア「にゃ、例の件で報告しようと思ってにゃ」
霊夢「武器のこと?」
ミア「そっちじゃないにゃ、スペカみたいなものを作成できるスペースは無いかって事でようやく目処がたったからにゃ」
霊夢「!それ本当!?」
ミア「ニャ、とはいえ土地整備まで時間はかかるし博霊神社みたいな気脈があるかどうかもわからにゃいけど
とある件で領有地が広がってにゃ、見たことない仲間も増えるにゃ」
霊夢「へぇ・・・」
ミア「あと、この件はもし霊夢が見てダメにゃらこれまでだから、あまり言わないでほしいニャ」
霊夢「わかったわ」
ミア「じゃあ今のところそれだけにゃ、お大事に」
霊夢「ありがとうね」
318 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:11:17.98 ID:WJxF4mB50
〜釣り場への道〜
霊夢「…ん?」
ふと見れば見慣れない娘が二人、寄り添っている、一人は私くらい、もう一人はチルノ位の大きさだ
身長のある方はてゐ位の実力がありそうだけれど、もう一人の実力が測れない
一つ言えるのは万全の状態でも勝てないと言う事だけ
???「…と、いうことで教練所における不満点を挙げてください」
??「ん〜、やっぱり頑丈な土地が良いな、私の主砲でも耐えそうな…」
???「無いです、そもそもゴーイチなんて使ったら訓練になりません」
??「冗談だよ〜、候補はここにこことここだよね?機密の点から言っても…」
どうやらこの周辺に本格的な訓練所のようなものを立てるようだ
ただ、その様子は暖かく、見てるこっちまで居心地が良くなってくる
霊夢(私も幽香やてゐとあんな感じでいられたら…)
ふと、足が止まってるのに気が付き、足早にその場を去る
319 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:21:15.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「お待たせ!」
幽香に小走りで駆け寄る霊夢
幽香「あらあら、迷っちゃったのかしら?」
霊夢「ちょっとね、あ、軽くつまめるもの持ってきたわよ」
幽香「気が利くじゃない、じゃ、手を拭いて…っと」
霊夢は竿を構えず、幽香の隣に座る
身動きが取れないほど完全に密着した
幽香「あら、甘えん坊さんね」
霊夢「んふふ♪」ぎゅっ
腰の辺りに手をやる
幽香「〜〜〜〜…貴女だけよ?私に対してこんなことを許すのは」
霊夢「…ありがと」
見様見真似だけどこんな感じであの雰囲気みたいのが出せたはず
その後釣りの方はさっぱりだったけど幸せな時間を過ごせた
320 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:38:09.29 ID:WJxF4mB50
いい加減日も落ちたので食堂に戻る
そこには地団太を踏んだ天子の姿があった
天子「むぅ!!やっぱりくやしぃ〜っ!!」
橙「良い所迄行きましたよね〜」
感情が収まるまで待つのも時間が勿体ないので
同行者の藍に事の詳細を聞いてみた
藍「ん、何、ラギアクルスが内陸部、ことモガの森まで押し寄せたと聞いてな
捲土重来を期したのだがまんまと逃げられてしまったよ」
そこに小町が割り込む
小町「あたいも衣玖と交代で行ったんだけどすっごくてねぇ!
大放電っていうの?アレを陸上でも使ってきて防具がコゲちまったよ!
な、おごるからさ、あっちであたいの話聞いとくれよ!!」
霊夢「まぁ…おごってくれるならいいわよ?あ、そういえばマグロは釣って来たからお酒の方お願いね」
小町「お!いい肴だねぇ、狩りに行くと正直釣ってられないからね」
幽香(ふぅん…藍もまた…)
321 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:59:46.01 ID:WJxF4mB50
少し離れた海上コテージで食事をとる、ランタンが夜の海に映え、なかなか洒落ている
小町「いや、実のところさ、橙に藍はまだ本調子じゃなくてね
橙はともかく藍は目に見えてキレが無くなってて
完全に守勢に回ってたね、今回逃がしたのも責任感じてるんじゃないかい?」
天子「ふん、責任なんて感じることないわ
単に私をてこずらせた相手、引き際の知恵位は回るって事でしょ」
後ろから天子が介入してきた
小町「…へぇ、気付いてたのかい?」
天子「まぁね、でもこのまま落ち込んでたらいつまで経っても狩れやしないわ
ましてやもっと強力な相手も確認されてる以上、あの程度の相手撃退で妥協しちゃいけないのよ」
霊夢「あの地団太も、貴女なりに藍を気遣っての事なのね」
小町「天子、あんたもだいぶ丸くなったねぇ」
天子「…もう!つまらない事話したわ!その大量の刺身、貴方達だけじゃ食べきれないでしょ?手伝ってあげるわ!」
と言いつつ食堂に消え、御櫃とお椀を抱え戻ってきた
更に橙も小皿と醤油を抱え、やってきた
幽香(藍も今は一人になりたいわよねぇ…それはそうと、だいぶ天子にも懐いてる様ね)
天子「海苔と山葵があれば文句なしだけど…仕方ないわね」
橙「兵器娘に頼んでみますか?この醤油をはじめ結構取り寄せてくれるみたいですよ」
霊夢「へぇ…私も何か頼んでみようかしら?」
幽香「あら?まだ霊夢に満足出来ないものがあったの?」
霊夢「そりゃあるわよ、饅頭とかお団子とか羊羹…やだ、食べたくなっちゃった」
一同、笑い声をあげる
322 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 01:21:31.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「それはそうと、やっぱり陸でも厄介かしら?ラギアクルスは」
小町「そうさねぇ、放電とかは厄介だけど
海中に比べたら隙だらけだし逃げるのも容易だね
放電は厄介だけどリオレイアに比べて弱いと思うね」
橙「ただ突進は注意ですね、水で摩擦を少なくして猛スビードで突っ込んできた際には
私の部下の鬼でも腕が折れます」
天子「直線状に居なければ良いのよ、あ、そうそう、陸上だと落とし穴は有効ね
陸上に居る時が攻撃チャンスなのは間違いないわ
・・・このマグロ、脂身少ないわね、山葵はそれほど使わなくてもよさそうだわ」
小町「霊夢みたいに遠距離だと優位にいけそうだね、空も飛べないから
ある程度の高度なら一方的に狩れるね」
幽香「でもリオレイアが居るって事はリオレウスも居るんでしょう?」
小町「あー・・・あまり高いと却って危険か、椛ほどじゃないけどアイツらも目が良いからねぇ
それに飛んでたらまず海中に潜られちまう」
橙「それはそうと幽香さんの闘った相手はどんな感じですか?」
幽香は霊夢を一瞥する、霊夢は黙って頷く
幽香「…そうね、強いわ、ティガレックスは」
323 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 01:48:34.99 ID:WJxF4mB50
幽香、ヤマメ、勇儀、妖夢で挑んでなお返り討ちにしたことから告げ
全員の無事を伝えたうえで次の言葉に移る
幽香「巨躯、身体能力、重圧、どれをとっても危険、
皆腕には自信があったのだけれど実力不足をまざまざと見せつけられた
正直、あの中の半数は幻想郷に二度と帰れなくなってもおかしくなかったわ」
天子「…話を盛ってる訳では無さそうね」
小町「割と強い酒だったのに酔いが醒めちまったよ」
橙「同一個体は雪原に火山、それと今封じられている砂原にいると聞きましたが…
ここにも来るのでしょうか?」
幽香「さぁ…とにかく、その一つ目…紅の隻眼には注意なさい
今は沈静化してるらしいけど暴れてた時は集落はおろか村ごと潰したそうよ、一人残らず」
霊夢「・・・」
思わず背中が疼く、出会った当初、大怪我を負わされたのだ、忘れられるはずがない
今は越えられない壁であるが、いずれは…越えなければならない壁になるのだろうか
天子「…怖気づいたかしら?なんなら私…私達が狩るわよ!
ラギアクルスと違って電気も無効では無さそうだし衣玖も行けるわね、あとそれから…えっと…」
小町「その時はあたいも混ぜとくれよ、目標は大きいほどいいからね!」
打ちひしがれてる場合ではない、やるべきは一歩一歩前に進むだけ
仲間とともにリオレイアも下せた、いずれ届く、届いてみせる!
次の機会が誰と組む事になるかは解らないが、最善を尽くすだけだ
324 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:14:39.78 ID:VMJ273kN0
食事も終わりに差し掛かったころ…
ミア「霊夢〜!」
霊夢「どうしたのよ?」
ミア「いんや、新しい武器の為にもちょっとトレーニングしたほうがいいかにゃって
不幸中の幸い、身体は何ともないでしょ?」
霊夢「まぁね、で、どんな感じ?」
ミア「マラソンや腹筋とかかにゃ、夜更かししても良いけど疲れが残らないようにお願いしとくにゃ」
霊夢「む…///(幽香を見やる)わかったわよ」
ちょっと気まずい空気が流れたものの、何事もなく食事は終わった
…霊夢の部屋…
===========================
R−18注意
===========================
幽香「ん〜、残念ねぇ、久々の再会だからたっぷり楽しみたかったのに」
霊夢「…ばか、これから一緒じゃないの…んあっ」
コリッ コリコリッ
乳房を撫でまわした後乳首を抓む、完璧ともいえる愛撫だ
幽香「ふふ、一緒と言えば、私の居ない間、てゐと随分遊んでた様ね?」
霊夢「!…」
幽香「でしょう?あの子の匂いがするし私の知らない癖がついてるわ、正直に言いなさい?」
霊夢「うん…一緒にシたりしたわ」
幽香「ふふ…安心して?何もあの子と喧嘩する気は更々無いから」
霊夢「…よかった」(本当にここに来た約二か月で幽香は変わったわね…
妖力自体も増してるけど何より他者を傷つけなくなった、このままなら幻想郷に帰ったら
組んで異変解決してくれそう…)
幽香「・・・まぁあとは向こう次第よ、霊夢を泣かせるようなら私は許さないから」
(正直変わっていく自分が怖い…けど、こうして受け止めてくれる、私はそれが一番うれしいわ)
霊夢の身体が解れた所で本格的な攻勢に入る
325 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:34:36.88 ID:VMJ273kN0
ジュルッ チュチュ ジュルルッ
霊夢「はんっ!あぅっ!!何で乳首ばっかり…あぁっ!!!」
時間にして半刻(一時間)ほど、徹底的に乳首を弄る
感覚が麻痺しないよう定期的に左右の乳房を舐めしゃぶる
幽香「ふふ♪今日は霊夢の赤ちゃんって事でいいかしら?」
霊夢「ばっ///ばかぁ!ばかばかばかぁ!!」
真っ赤になって自身の顔を抑えるが、拒絶はしていない
霊夢「母親より胸の大きい赤ちゃんなんて居るものじゃないわよ!」
むにゅっ
幽香「んう♪」
むにゅっむにゅっ くにくに
幽香「エッチな手つきね…もぅ」
霊夢「人のオッパイしゃぶって乳首立たせるなんて全く…私が覆いかぶさるから、そこに寝てて?」
上半身同士が重なり、お互いの乳房を貪る二人しかし責められた時間の差で、霊夢がギブアップした
幽香「夢にまで見た霊夢のアソコ…ふふ、良いにおい♪」
霊夢「もぅ…ハァ…ほんとうに…ハァハァ…ばかぁ…」
ジュルルッ!!ジュチュ!!ジュルルルルッ!!!
霊夢「はぁああああああああああっ!!!」
身体を弓なりに沿らせ、絶頂を迎える霊夢
クタリと体を横たえ、目を瞑り肩で息をする
そして隣に体を横たえながら頭に手を当て我が子のように撫でる幽香
満面の笑みを浮かべ、無意識に幽香の乳首に吸い付く
幽香「ふふ…」(もし幻想郷に帰った後、離れ離れになるとしたら…嫌!!私はこの幸せ、逃したくないわ!)
326 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
:2016/01/11(月) 01:53:24.90 ID:VMJ273kN0
翌朝============================
霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」
幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」
ちゅっ ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ
霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」
幽香「♪」
・・・
魔翌理沙「お…来た来た」
幽香「あら、随分早いのね?」
魔翌理沙「ん…まぁ、そりゃな…」
霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ
てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ
霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)
てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)
改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった
魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」
幽香、魔翌理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が
幽香「えぇ、期待してるわよ?」
私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
327 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:54:40.76 ID:VMJ273kN0
※訂正
翌朝============================
霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」
幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」
ちゅっ ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ
霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」
幽香「♪」
・・・
魔理沙「お…来た来た」
幽香「あら、随分早いのね?」
魔理沙「ん…まぁ、そりゃな…」
霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ
てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ
霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)
てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)
改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった
魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」
幽香、魔理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が
幽香「えぇ、期待してるわよ?」
私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
328 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:09:53.37 ID:VMJ273kN0
モガの森周辺、小高い丘===========
激しく陸上運動するとなれば裸だと逆にやりづらいから体操服を拵えた上で
運動に適し部外者に見られても平気な場所に移動する
まだ太陽が昇り切ってないため、日陰ではないが潮風もあり過ごしやすい
霊夢「この服動きやすいわね」
ミア「体操服、って言うにゃ、いやーでも念のため提灯ブルマ用意して良かったにゃ」
霊夢「あら、人気無いの?」
ミア「だにゃ〜動きやすさで言えばショーツ型になるし、被服面積で言えばトランクス型になるしにゃ」
霊夢「へぇ…」(ショーツ型…ねぇ、履くとなればかなりセクシーよね)
ミア「ルールは飛行禁止、以上にゃ、あの旗が立ってるところまで走ってくれにゃ」
霊夢「…結構あるのね」
ミア「時間制限は無いけど旗の下に飲み物置いといたにゃ
氷は大きめにしてあるけど時間かかれば生温い飲み物を飲む羽目になるにゃ、じゃ、スタート!!」
329 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:32:20.36 ID:VMJ273kN0
〜〜〜〜その頃・幽香のチーム〜〜〜〜〜〜〜
幽香「そういえば一緒に居た咲夜はどうしたの?」
魔理沙「ん〜、ちょっとアイツと喧嘩中だから」
幽香「そう…」
てゐ(・・・)「鈴仙と魔理沙はそっちの広い場所見て来てよ!狭い洞窟は私ら二人で行くから」
魔理沙「お、そうだな、じゃあ松明渡しとくから」
・・・
てゐ「私の知ってる範囲でよければ聞く?」
幽香「ええ、気が利くのね」
てゐ「前、幽香の位置に咲夜がいて、一緒に探索して、私は魔理沙の方についてたんだけど
洞窟で合流したらさ、魔理沙に向かってナイフ投げて来て
睨み付けるばかりで謝らないから魔理沙が怒っちゃって…」
幽香「…」
てゐ「流石に今のは咲夜が悪いって私たちも言ったんだけど
「なら私はこう言う事にならないよう一人で動くわ」って言って取りつく島が無くて…」
幽香「…そう」
てゐ「今孤立中なんだよねぇ…あとは映姫に相談したら動いてくれたんだけど、
不思議な事に柄杓が反応しなかったみたいだよ?」
幽香「…つまり、罪ではないって事?」
てゐ「解らないよね、咲夜の傍に居た鈴仙もあの行動は咎めたし非はある筈なのに…」
グォオオオオオオオオオォォォォ…
てゐ「ターゲットだ!広場に来たみたい!!」
幽香「わかったわ!」
330 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:55:44.80 ID:VMJ273kN0
ドンドンドンッ
ガッ!ガキッ!
グォオオオオオオオオオオ!
魔理沙「おっとっと!!」
鋭い棘が氷を掴み、雪原をとんでもない敏捷性で動く
事前に草食獣のポポに対する飛びつき速度を見ておらず
早めに動いてなければその鋭い棘と爪の餌食となっていただろう
魔理沙「れーいせーん!!私の攻撃効いてるのか?!」
鈴仙「…傷は付いてるわよ!」
魔理沙「はぁ?!この速さでそんなに堅いのか?!反則だろ!!」
鈴仙「私の攻撃より全然マシよ!あと見たところ
毛皮が大きく見えるだけで筋肉はさほどでもないから攻撃自体は軽いわ
けどあの速度でおぎなってるわね!」
魔理沙「くっそー・・・こう速くちゃマスパどころか普通に当てるのも一苦労だぜ…
この銃に焼夷弾が積んであるのが救いだな…」
鈴仙「挑むのは早すぎたかしらね…?いえ、せめててゐ達が来れば…」
331 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:16:54.09 ID:fVfpWh2z0
=============================
兵器娘後衛待機
ハンコック「…ハラハラさせるね、とは言え何だかんだで激戦してただけはある」
(魔理沙の銃も変え時かな?技術が進んでようやく新しい弾頭が使えそうだし)
???「お、合流した、これでベリオロスは何とかなりそうね」
アオイ「・・・きな臭いわね?」
???「どう言う事よ?」
アオイ「微かだけど…招かれざる相手が居るって事よ」
=============================
雪原 〜幽香チーム〜
魔理沙「てゐ!幽香!!遅いぜ!」
てゐ「あら〜、こんなの相手に苦戦するとはらしくな…おっとぉ!」
ブンッ!!!
反射力でベリオロスの尻尾攻撃を避ける
マトモに食らえば四肢の一本や二本平気でもっていくに違いない
しかし、完全に懐に踏み込み、熾烈な攻撃を加えてる者が居る
幽香だ
幽香「この程度?攻撃の内にも入らないわ」
流れるような連撃が繰り出される、ベリオロスも負けじと前足での応戦をする
が、いたずらに被弾面積を拡大させ、魔理沙、鈴仙へ攻撃チャンスを与える事となる
しかも魔理沙はベリオロスの苦手とする焼夷(火炎)弾を装填しており
数秒で下がる、その数秒がこの後の展開を決定づけた
332 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:30:17.50 ID:fVfpWh2z0
ベリオロス、この個体はまだまだ若く
強敵と争った経験が皆無であった
楽に狩れる相手だとの油断が数秒の応戦と言う判断を下し、その結果…
ズザザザザザッ!!
幽香の攻撃を受けた左翼の棘が割れ、氷の上で止まらなくなっていた
右翼の棘によりなんとか制動こそ持ち直したものの
かなり動きが制限されている、しかもその右翼も
魔理沙の集中砲火によりボロボロである
焦るベリオロス、せめて数を減らさないと…
そしてターゲットにしたのは近くをうろつくてゐであった
右腕を基軸に氷原を駆る、その速度はまだまだ衰えていない
左腕がてゐの身体を引き裂こうとしたその瞬間
バババババッ!!
てゐ「ふふ〜ん、ひっかかった〜♪」
幽香が激闘中、てゐはこっそりシビレ罠を仕掛けていた
鈴仙「てゐ〜!でかしたっ!!!」
それも相手にされなかった鈴仙のベストポジションで
零距離射撃により右翼の棘を正確に打ち抜く、これにより
ベリオロスの雪上によるアドバンテージは無くなった
333 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:53:13.47 ID:fVfpWh2z0
幽香「ふふふ、無様ね」
加速も減速も覚束無いような相手に後れを取るようなメンバーは此処にはいない
てゐ「そぉーれっ!!!」
ゴォン!!
打撃が牙を伝い脳に響く、耐えきれず脳震盪を起こし動けなくなる
魔理沙「よくやったてゐ!!一旦休んでていいぞ!魔理沙様がやってやる!」
ドガガガガガガガガッ!!!
頭部への高速発射、ベリオロスの自慢の牙は折れ、息をつくことも許さない
加えて鈴仙の攻撃により、さらなるダメージが加算される
ただ、それで終わるわけがない
ズガァアアアアアアァァァァッ!!!!
トドメの幽香による短距離圧縮マスタースパーク
ベリオロスは横たえたまま、動かなくなった、永遠に
魔理沙「お疲れさん!やったな!」
てゐ「う〜海村の暑さが恋しいよ・・・」
鈴仙「・・・」
幽香「・・・」
魔理沙「こりゃ…居るな…」
???「鈴仙!!」
パァン
超制動でギリギリ避けた、タダ者じゃないが敵ではなかった
鈴仙「!びっくりした、どうしたのよ?」
???「こっちの台詞だよ!タダ者じゃない奴が目覚めようとしてるよ!
退くのも闘うのも自由、ちょっとだけ猶予があるから急いで決めて!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第六章・ 兎と巫女と魔法使い =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
終了
334 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:54:15.13 ID:fVfpWh2z0
============================================
============================================
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第七章・ 暴食 =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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============================================
335 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 02:08:59.23 ID:fVfpWh2z0
てゐ「役目は果たしたし、帰ろう?」
魔理沙「え〜、勿体ないぜ、挑んでみたい」
鈴仙「てゐの意見に賛成…したいところだけど、ごめん、判断は幽香に託すわ」
???「無論ヤバそうなら介入するよ?」
幽香「そうね…正直不完全燃焼だし、挑むだけ挑みましょうか」
???「は〜い、じゃ、今度は誤射しないでね?」
・・・
気配のする場所から少し離れて状況を伺った
グ、ゴゴゴッ
ガカァアアアアン!!!
厚さ数mの氷を砕き、巨大な生き物が姿を現した
大きな図体にアンバランスな細い脚、そしてここまで漂う異臭…
てゐ「ゲホッゴホッゴホッ!」
鈴仙「う…ゴホッ」
魔理沙「うっぷ、なんだこりゃ?!」
辺りを見回した後、その生き物はベリオの死体に向かい、かぶりつく
あの堅い甲殻をものともせず砕き、肉を食い千切る
その様子をただ黙って見ていた…
336 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 02:21:22.78 ID:fVfpWh2z0
〜〜その頃の霊夢〜〜
霊夢「はー、はー、ひぃい〜…温いぃ…」
ミア「お疲れにゃ、結果は残念にゃ」
霊夢「はぁ、はぁ、ば、バカにしてるつもり?」
ミア「…そうかもしれにゃいよ?」
霊夢「・・・」(ギロッ)
ミア「…少なくとも、現状では新しい武器を渡すことはできない、それだけは確か」
霊夢「…はぁ、で?次は何するのよ?」
ミア「来た道を両手を上げて戻る、走って」
霊夢「はぁ?!」
ミア「その後に追って指示出す、リミットは日没前」
霊夢「〜〜…やってやろうじゃない!」
337 :
◆vDejidqJ6g
[sage]:2016/01/16(土) 02:43:10.41 ID:fVfpWh2z0
雪原=====================
〜幽香チーム〜
てゐ(相手は鬼以上に…強い!!)
鈴仙(あの唾液、触れたらやばいわ、甲殻が溶けてる…)
魔翌理沙「…うへぇ」
幽香「…」
地を駆け、飛び出す幽香
その姿を見て我に返り、三人とも少し遅れて走り出す
その足音も音も聞こえる範囲、そして視界にも映る
が、一向に食べるのをやめない、イビルジョー
幽香が一突きにする、外皮自体はそれほど硬くない
が、よく見れば夥しい傷跡があり、程なくしてその内の一つと化した
てゐが顎を殴る、骨に響き、音を上げたのはてゐの方だった
手が痺れ、武器を落としてしまう
鈴仙が撃つ、手応えこそあるものの筋肉が塞ぎダメージにならない
魔翌理沙がベリオロスに使わなかったマスタースパークを放つ
一歩よろけた、が、それまでだった、ここへきてようやくイビルジョーは四人を《敵》と認識した
338 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:03:12.71 ID:fVfpWh2z0
ゴァオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!
ビリビリビリ
てゐ「あぁああああぁぁっ!!!」
イビルジョーが咆哮する、口元に一番近いてゐの耳に深刻な影響を及ぼす
平衡感覚を失い、てゐはその場に俯せになる
当然そんな大チャンスを逃すはずがない、後ろ足にててゐを掴む
てゐ「きゃぁあああああああぁぁぁっ!!」
衝撃、爪の斬撃によるダメージはその防具により良く防いでいた
が、ベリオロスを貪り食っていたその顎が見る見る近づく…
ダァン!!
鈴仙の力でピンチを凌いだ
そのまま鈴仙が小脇に抱えて一旦避難するものの、てゐの戦闘続行は不可能だった
隙には違いないと魔理沙が射撃を敢行する
それが間違いだった
混乱状態と言う油断があったのだろう
イビルジョーの傷跡は戦い慣れしたその証
顎を器用に使い氷塊を魔理沙目掛けぶつけてきた
魔理沙「や、やべぇ…っ」
ボンボンボンボンッ!!
大口径機銃の線が氷塊を砕く
ハンコック「魔理沙、リタイアよ、下がりなさい」
魔理沙「…助かった…っ」
残り二人、だが、鈴仙に士気はもうない
幽香は大声で叫ぶ
幽香「私達は棄権するわ!!!あの化け物をお願い!!」
刹那、数人の兵器娘が猛スピードで四人を連れ出す
後から聞けば、ハンコック所属の艦載機部隊らしい
339 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:26:59.32 ID:fVfpWh2z0
・・・
アオイ「片付いたわ、ベリオロスの分の報酬も入るし…ペナルティは無いから」
幽香「そう…」
アオイ「あの個体へのリベンジは無理よ」
幽香「わかってるわ」
周囲の地形を考慮し、ハンコック艦載機による500kg相当(正確には454kg)の徹甲爆弾を叩きこむ
巨大なハンマーで叩き潰されたようになったのが見えた
その後残骸の回収、研究にハンコックは残り、アオイ他2名の兵器娘により帰路についている
幽香「…てゐの様子見てくるわ」
・・・
てゐ「あ、ゆーか?」
幽香「あら、足音でも聞き分けたの?」
てゐ「うん、まだ頭がキンキンするけどね…」
鈴仙「外傷は特にないわ、耳の方もすぐに回復する、ただ…」
てゐ「武器…」
鈴仙「多分もう絶望的ね」
幽香「…魔理沙は?」
鈴仙「考え込んでる、そっとしてあげて」
幽香「…次は」
鈴仙「?」
幽香「次は勝つわよ!!」
鈴仙「?!」
てゐ「…うん!」
鈴仙「…よかった、うん!私も悔しかったわ」
てゐ「それに怒った時の幽香のが怖いしね!」
幽香「…後で覚えておきなさい?」
てゐ「あっあっゴメン!!今のナシ!許して!!」
幽香「…ふふ」
340 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:43:16.88 ID:fVfpWh2z0
〜〜そのころの霊夢〜〜
霊夢「はっ、はっ、はっ…」(何コレ?!腕上げただけでこんなに疲れるの?!)
ミア「ん、タイムアップ、足元も暗くなるし今後にも響く、今日は帰りだよ」
霊夢「はぁ、はぁ、はぁ…お水…」
ミア「はい、どうぞ」
霊夢「んぐっんぐっんぐっ…じょっぱい…」
ミア「他に飲み物は帰らなきゃ無いから」
霊夢「く…うぅ…お腹すいた…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
霊夢「お、おがえり〜…」
幽香「ただいま・・・・なんてポーズとってるのよ…」
全裸で机に突っ伏し、足と手を伸ばし、その様はまるでエビのようだ
霊夢「ぎんにぐつうよ…あたた…ご飯食べた後キて…動けない…」
てゐ「せめて何か着ればいいのに…」
霊夢「着てたふぐ、汗だくで着てられないんだもん…そっちはどうだったのよ?
浮かない顔してるけど…ぉおおおっ!!!」
幽香「ベリオロスは狩ったわ」
霊夢「そう…あったったっ…こっちは明日休みなのが救いよ…」
341 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
:2016/01/16(土) 03:50:25.28 ID:LYVFQ2rJ0
ああ
342 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:10:58.04 ID:fVfpWh2z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
研究所
永琳「このギィギの毒…相当厄介ね、一定以上の妖怪なら問題ないけど
そうじゃないなら…予防接種込みの血清を作らないと…」
???「ふむ…資材は必要?」
永琳「今回は大丈夫、でも…貴方達自身は飲まないのに造詣に深いのね」
???「そういう生き方しちゃったもん」
永琳「生き方…ね、そう言えば貴女達の影響でだいぶ生き方に変化の出た住人がいるわ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村上空、眼下は雲に覆われ満天の星空と満月が見える
しかもオーロラまで、まさに大空の宝物庫だ、そこに飛ぶ影が1つ…?
フラン「…えいっ!!」
スッ ピコッ
フラン「あう!完全に後ろ取ったのに…どうして〜?」
レイナ「月を背後にすれば出来るでしょ?影、それ見てたの」
フラン「うぅ」
レイナ「でも、気配の消し方は最初のころより凄く上手になったよ」
フラン「えへへ…」
ぎゅっ
フランドールがレイナの腰を抱きしめる
フラン「…怖がらないんだね?」
レイナ「うん」
フラン「私が力を使えば壊れちゃうんだよ?死んじゃうんだよ?」
レイナ「うん…」
フラン「…やだ、私がやだ、レイナが壊れたら私が嫌!!」
レイナ「…」
343 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:38:24.00 ID:fVfpWh2z0
フラン「貴女達が来てから、御姉様も随分丸くなった、というか肩の荷が下りたような、
そんな顔してる、うん、パチュリーも喘息がだいぶ良くなったし
美鈴も超えるべき相手が出来たって本当に嬉しそうに話すんだよ?」
レイナ「…」
フラン「レイナは私の事、特別扱いせず、ありのままぶつかって来てくれて
この短い間、沢山叱ってくれたしたっくさん褒めてくれた、何より私に世界への鍵をくれた」
レイナ「…」
フラン「お母さん、が居れば多分こんな感じだったかもしれない、けど………
私、こんなに強くなった、狩りだって皆と一緒に行ける…」
レイナ「…」
フラン「・・・レイナ!私、貴女が好き!!大好き!!!
レイナは私の事、どう思ってるの?」
レイナ「私も、よ、ありがとう、告白してくれて、アゴあげて…口軽く開けて…そうそう、目、閉じて」
ん、チュ…れちゅ…んちゅ…
フラン「あふ…」
レイナ「吸血鬼でも身体は冷えるし疲れるでしょ?下降りよっか」
フラン「待って…今日この日の事…この目に焼き付けておきたい…この満月の元に…」
344 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:57:45.88 ID:fVfpWh2z0
〜寒村〜
・食堂・
レイナ「何飲みたいの?奢るよ?」
フラン「…ね、今日は奢りっこしない?♪」
レイナ「…いいわよ♪」
::::::::::::::::::::::::::
幽々子「…あらあらぁ♪)
紫「ふふ、あの二人良い肴じゃない?」
さとり「…そんな風に言うのは好ましくないですね」
紫「あら?この食堂には沢山人が居るのよ?誰の事なの?」
さとり「・・・」
ヤマメ「顔赤くしてるって事は見ちゃったんだねぇ、ちょっと教えちゃくれないかい?」
さとり「…あの二人、凄い信頼、絆で結ばれています、まさに切っても切れない関係でしょう
例えどちらが欠けても、残った方は遅かれ早かれ運命を共にする、それほどの絆です」
紫「ん〜、これはちょっかいかけるのはダメってことね…でもいいわ、あの表情からそれが伝わってくる
あの顔を見ていたらこっちまで笑顔になるわ」
ヤマメ(紫はいつも薄ら笑い浮かべてるじゃないかい…)
さとり「ブっ!!ゲホッゲホッ!!!!」
紫「きゃっ、もぉ、何を読んだのかしら?」
幽々子(我が彼女ながら、本当に気付いてないのねぇ…)
345 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 05:18:43.77 ID:fVfpWh2z0
海村=========================
霊夢の部屋
霊夢「あ〜気持ちいい〜〜〜♪」
氷結晶を元に適度に循環させた生体冷却装置だ、変形式パッド型の装置により
適温にすることで凍傷にならずに気になる所の筋肉痛を和らげる優れもの
機材も氷結晶もミアが調達したが「装置は幽香で、氷結晶はてゐからのプレゼント」と
幽香とてゐ個別に渡した
幽香(直接渡さないのは…ケンカって訳でもなさそうだし、何かあるわね…?)
てゐ(問いただせば話してくれるだろうけど…まぁ良いかな)
幽香「…で、てゐ、何故貴女が霊夢に張り付いてるの?」
てゐ「昨日丸々譲ったんだから良いじゃないか、ふふ、柔らかい、幸せ♪」
幽香「・・・あのね」
てゐ「それとも私の前じゃ霊夢に甘えられないからやきもちやいてるの?」
む…!
挑発に幽香が動く、しかし敵意やプレッシャーの類は無かった
ぎゅっ
てゐと反対側の方に抱きついた、そして二人で霊夢の身体を堪能する
霊夢「あっ…そんな…///」
動くとパッドが外れるので動けない、またあの痛みが襲ってくると思うと強張ってしまう
まるで拘束具のようだ
その姿の霊夢を尻目に二人掛かりで堪能する
二人の責め方はこの状態でも気持ち良いだけに生殺しであった
346 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 03:18:30.77 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハンコック「新しい武器、出来たよ」
魔理沙「おお、待ってたんだぜ!」
前の武器と比較し銃身が伸びたのと弾倉部分に劇的な変化がある
幽香「これは?」
ハンコック「12,7mm弾幕仕様、幽香さんなら知ってると思いますね」
幽香「…?」
ハンコック「ほら、アオイと…」
幽香「…アレね」
356mm砲弾幕対応、見様見真似でコピーされたあの重火器だ
ハンコック「正直プロトタイプでしたから開発に実験が立て込んで、ようやく実用化したのです」
魔理沙「へぇ…重さは変わらないんだな」
ハンコック「以前のライトカスタムよりずいぶん威力が上がってるからね、ただし欠点があってね」
魔理沙「む?」
ハンコック「使用者の嗜好と生体エネルギーに依存、つまり魔理沙の場合火炎属性を含む貫通弾しか撃てないから
解りやすく言えばチルノさんなら氷結弾になるかな」
魔理沙「…つまり相手によって弾薬を使い分けられないのか」
ハンコック「全般的に強化できたけど逆に苦手になってくる相手が出てきたってことね」
魔理沙「ふーん、ま、ありがとよ!」
ハンコック「どういたしまして」
347 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 03:36:22.69 ID:S7HqIGHs0
魔理沙「で、よ、コレなら昨日のアイツとはやりあえそうなのか?」
ハンコック「…可能性はあるよ?回収した外皮を打ち抜けるし、ただね?オススメしない」
魔理沙「…そっかぁ」
ハンコック「二連装にしたり20mmエリコン機銃使えるなら問題なくいけるかもだけど
軽量化、抑反動化の課題が残るね、まぁ、倒せるようになるまで処理はしておくから」
魔理沙「ま、たのんだぜ、折角だし試し撃ちは良いか?」
ハンコック「………そうね、万が一を考えたら実戦じゃ駄目ね」
魔理沙「む…」
幽香「いいわよ?やってきなさいな?」
てゐ「変に止めたら集中出来無さそうだしね〜」
ハンコック「ありがとうございます、じゃあ折角なので寒村方面から来れる方を探します」
鈴仙(私達への口調が違うのは魔理沙が敬語嫌がっての事かしら?それとも信頼?)「今から?」
ハンコック「増援で来たP-47にでも送ってもらいます、希望者がいれば、ですが」
・・・通信中・・・
サクラ「はい、こちらサクラ」
ハンコック「唐突で悪いけどこっちに寄越せそうな人材居る?編入手続きはやっておくから」
サクラ「二人ほどソッチに行けないか丁度相談しに来た、待ってね〜…」
・・・・・・・・・
ハンコック「来るそうです」
幽香「じゃあ、待ちましょうか」
348 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 03:52:53.63 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜
文「じゃあ行けるのですね!」
サクラ「着々と向こうの受け入れ態勢も整いつつあるって事かな」
村紗「催促して良かった、荷物は?」
サクラ「あとで届けるよ、鎧だけ着て武器持って来て」
村紗「了解」
サクラ「じゃあと一機…誰か居るかな?」
文「一機?」
サクラ「うん、私一人乗りだからさ」
文「なら競争しません?速さには自信あるんですよ?」
サクラ「…もし遅いようなら尾翼に吊るすからね?判定は村紗さんかな?」
・・・・・・・
文「口ほどにもないですね、もう半分過ぎちゃいましたよ〜?」
・・・
サクラ「ふーん、言うだけはあるじゃない、遊覧飛行はおしまいだけど、勘弁してね」
村紗「う…うん」
・・・
文「私の勝ちですね、水平線に村が見えてきまし…」
ガォオオオオオオオオオオオオオ!!!!
文「急降下?!!!はっ!はやっ!はやいっ!!」
・・・
サクラ「審判がノビちゃこれは無効かな…またこんど競争しようね」
文「ええ…」(同着…ですがこの私に追いつくだなんて信じられません)
349 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 04:08:32.03 ID:S7HqIGHs0
パコンッ
村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた
フランクリン「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」
サクラ「いたた…」
フランクリン「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」
文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)
フランクリン「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」
文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」
文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場
フランクリン「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」
文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」
咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」
サクラ「私?」
咲夜「覚えてないの?」
サクラ「初対面ですよ〜」
咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
350 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 04:12:22.86 ID:S7HqIGHs0
>>349
訂正、月間空母姉妹艦フランクリンはお空のパートナーでした
パコンッ
村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた
ハンコック「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」
サクラ「いたた…」
ハンコック「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」
文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)
ハンコック「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」
文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」
文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場
ハンコック「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」
文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」
咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」
サクラ「私?」
咲夜「覚えてないの?」
サクラ「初対面ですよ〜」
咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
351 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 04:36:19.79 ID:S7HqIGHs0
敵意をむき出しにした後、咲夜は立ち去る
サクラ「…察するに先行部隊の同型機で何かあった?」
ハンコック「確かにティガレックスの撃退時に接触報告はあるよ、
でも他の幻想郷住民と違い、交戦には至らなかったとあるね」
サクラ「・・・ふーん、まぁいいや、今日は文さん、よろしく!」
文(特ダネの空気ですが聞けそうにないですね…)「え、はい!よろしくです!」
・・・・
咲夜(あの顔見たら思い出してきたわ、私のナイフを当てたのに、一瞥して淡々とティガレックスを攻撃し追い払った…!
それこそ小石かなんかが当たったみたいに!!まるで脅威として見ても居ないなんて!!!!
時を止めてもみたけど分厚い空気の壁で近付く事も出来なかった、私のプライドはズタズタよ…)
相手が悪かった、としか言いようがない
相手は初期量産型でも機銃弾を200発以上受けて生還する様な重装甲機体
しかもその出力から発せられる乱気流は軽い機体が居た場合操縦に支障が出るほど
当然ナイフ投げではどうにもならない
そして咲夜が銀より比重の重い鉄にしたのも此処へ来てからである
銀の採掘が出来ない、と言うのもあるがこの世界で生きる上で単純威力の高い鉄への移行は正しかった
そして予行演習及び次の武器にクシャルダオラを狩りに行くのはもうちょっと先の話
352 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 06:13:46.22 ID:S7HqIGHs0
==================================
300というか350超えてるのでハンターランク順の表にします
G級〜上位後半はまだ誰も居らず、非戦闘員も居るためにとりはじめ表に居ない人も
上位の中堅(上位リオレウスとかその辺りを狩れる程度の能力)
八雲 紫 (リーダーとして動く、虫部分を式にした操虫棍を使う、能力は高いが仕事の意欲が問題)
西行寺 幽々子 (紫と相性の良いタフネスファイター、扇型の双剣使い)
伊吹 萃香 (金棒型の大剣使いのオールラウンダー、ケガ率(軽傷)が多い)
黒谷 ヤマメ (自身の糸を利用した超長距離双剣『黒死』を使う、そして落とし穴の質が良くPTの人気が高い)
星熊 勇儀 (拳を模した双剣を使う、瞬間火力では最高…が、今は療養中)
八坂 神奈子 (ガンランス使い、早苗の教導を買って出ている)
古明地 こいし (無意識に武器を選択、意識外からの攻撃はモンスターにも有効、が、関係のない相手も居る、打倒上位赤フルフル)
聖 白蓮 (スラッシュアックス使い、急所狙いで部位破壊素材が揃わず、武具の更新が悩み)
レミリア・スカーレット (ランス『グングニル』使い、武装は目下改良中)
古明地 さとり (ライトボウガンからの睡眠、麻痺戦法を使う、相手が本能だけで動くと苦手)
秦 こころ (相手に合わせ武器を選ぶタイプ、金策が最大の敵)
上位の初期(上位のクックと戯れる程度の能力)
魂魄 妖夢 (太刀使い、昇格試験を控えやる気十分)
四季映姫 (片手使い、連携を重視し的確だが小言を嫌い組む人が少なくなっている)
風見 幽香 (盾無し高威力ガンランス、霊夢と添い遂げてから昇格はストップ、実力は十分)
小野塚 小町 (鎌型の太刀使い、距離を操り間取りが得意)
チルノ (氷武器使い、妖精の中での出世株、寒冷期の為力が増している)
寅丸 星 (ランス使い、レアには事欠かないが仕舞った場所を忘れる、ターゲットが複数の場合それも忘れたりする)
比那名居 天子 (ハンター比で体力200相当のタフネスと緋想の剣によりこの位置に、ラギアクルスが目標)
永江 衣玖 (雷属性の武器使い、したがって雷に強い相手は苦手、リオ夫妻キラー)
火焔猫 燐 (双剣使い、特に強い動物的感と連携にて上り詰めた、火耐性アリ)
雲居 一輪 (ヘヴィ使い、典型的砲台である、モノブロスを諦めシェンガオレンを討伐した)
八雲 藍 (片手(式)使い、紫と離れ橙の教導に勤しむ)
洩矢 諏訪子 (チャージアックス使い、祟りをのせて切り刻む、長期戦ほど有効、が、今は冬眠一歩手前ガノトトスがトラウマ)
藤原 妹紅 (片手使い、闘争と不死身をウリに進んできてはいるが痛い物は痛いようだ)
射命丸 文 (片手…に見せかけた双剣、鎌鼬により出もリーチも文句ないが一撃一撃が軽いので打開策を見出すため新天地へ)
東風谷 早苗 (片手及び呪符、諏訪子と共にガノトトスに躓き、本人は回復してきた)
アリス・マーガトロイド (操人形棍、実力十分だが上海の改良に時間を割かれがち)
パチュリー・ノーレッジ (ライト使い、喘息の症状はだいぶ良くなった、武器弾幕化によりヘヴィ移行中)
封獣 ぬえ (ランスがお気に入りなオールラウンダー、課題は金策)
霧雨 魔理沙 (ヘヴィ使い、前述のとおり強化し、練熟訓練に入った)
紅 美鈴 (拳型双剣使い、フランと組んでる分昇格が遅れている)
村紗 水蜜 (ハンマー使い、カブレライト製ハンマーに更新し上位昇格)
ルナサ・プリズムリバー (弦楽器タイプの狩猟笛、対状態異常を封殺、知略家から良く誘われる)
メルラン・プリズムリバー (管楽器タイプの狩猟笛、攻撃力を増加、鬼等から良く誘われる)
リリカ・プリズムリバー (ピアニカタイプの狩猟笛、スタミナを増加、よく狩りに誘われて嬉しい)
メディスン・メランコリー (操人形棍、必ず毒にさせる、クシャルダオラは彼女にとって金策目標)
353 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/18(月) 07:09:14.96 ID:S7HqIGHs0
下位の最上(弱個体の古龍も相手に出来る程度の能力)※ちなみに問題は遭遇、レーダーに映りやすいクシャルダオラ以外見つけにくい
十六夜 咲夜 (片手投げナイフ使い、殆ど解明しているが、とある要因で停滞中)
フランドール・スカーレット (大剣『レーヴァテイン』使い、スピード昇格し、上位確実、モンスター待ち)
レティ・ホワイトロック (チャージアックス使い、寒冷期により能力上昇、モンスター待ち)
犬走 椛 (片手剣使い、自動マーキングの便利さがウリ、火力不足でモノブロスを逃がし、修行中)
ミスティア・ローレライ (爪型双剣使い、ナナ・テスカトリが目標)
上白沢 慧音 (オールラウンダーで研究所とかけ持ち、よって資金はあるが狩る時間が無い)
八意 永琳 (弓使い、彼女も掛け持ちだが、色んな意味で凶悪な弓を使った際、少し怖がっている)
秋 静葉 (片手剣使い、寒冷期に入ってクールダウン、常に秋と言う噂のユクモ村に興味津々)
秋 穣子 (片手剣使い、静葉と同様で採集依頼や雑魚討伐など簡単な物を受けている)
鍵山 雛 (スラッシュアックス使い、諏訪子よろしく厄を流し込むにはこっちのが都合が良いようだ)
二ッ岩 マミゾウ (近接武器好き、本人は専ら採集をメインとしている)
蘇我 屠自古 (雷属性使い、グラビモスに浄化(浄火)されかけて対策中)
小悪魔 (ライト使い、フランドールがトントン拍子で登ってった為昇格を焦っている)
下位の熟練(クシャルダオラにも挑める程度の能力)
橙 (双剣使い、雪山での活動が芳しくなく海村に移動、動きがかなり良くなった)
因幡 てゐ (ハンマー使い、武器はどうやら運よく見つかったようだ、寒村は苦手)
鈴仙・優曇華院 (拳銃使い、あまりにも低火力な為ライトへの移行も考えている、寒村は苦手)
水橋 パルスィ (気まぐれに武器を使う、他者に嫉妬したいがためこの位置に居るとかなんとか)
ナズーリン (双剣使い、実力はあれど本能が邪魔をする、草食相手なら問題なし)
宮古 芳香 (拳型双剣使い、ほぼスプラッタされ復旧ごとにパワーが増している、無事(?)な部位は頭)
多々良 小傘 (傘型大剣使い、逆に驚かされることが多数、自信喪失気味)
下位の中堅(飛龍に挑む事の出来る程度の能力)
大妖精 (弓使い、狩りに行くのはチルノに誘われた時だけ、いつもは採集している)
博麗 霊夢 (符と陰陽銃(ダブルライト)使い、一ヶ月のハンデからジワジワ上りつつある、目の療養&トレーニング中)
サニーミルク (太刀使い、回復力以外の基礎スペックでは人間に劣る)
ルナチャイルド (太刀使い、故に連携にて相手を仕留める技法を研究した)
スターサファイア (太刀使い、兵器娘協力の結果かなりモノにし、先日リオレウス撃退まで追い込んだ)
残ったキャラは裏方仕事をやってたりします
==================================
354 :
◆vDejidqJ6g
[sage]:2016/01/25(月) 21:17:40.19 ID:qQjs6yvX0
文「しかし…」
裸、裸、裸、狩りに行く直前以外服を着る事が無い状況は文には初めてだった
当然のように胸を揺らしながら身振り手振りで狩りに行く大まかな作戦を示唆する小町のチームがあり
その隣で平然と黄金米とリュウノテールのカツ丼を食べている幽香…
幽香「で、どうするの?」
文「へ、あ、ふぇ!!?ハイ」
完全にのぼせている
鈴仙「あー…まぁ、三日もすれば慣れるわよ」
文「で、ですよね…」
幽香「…水没林に行きましょうか、文にも泳ぎに慣れて貰わないと困るしね」
文「どんな相手がいるんですか?」
幽香「それを調査するの」
文「へ?」
てゐ「天子のチームの兵器娘が水域を派手にぶっ飛ばしちゃって、拡張した水域を見て欲しいって」
鈴仙「天子のチームが引き続き行く予定だったのだけどこういう任務ならピッタリだと思うわ」
文「い、異存はないですよ?ええ…」
てゐ「んじゃ、伝えてくるよ」
お尻を振って駆けて行くてゐ、確かに文も女性であり裸も見慣れていて
ファインダーを覗きシャッターを切ったこともある、が、今回は向こうから見せに来ているようなもので
その立場の逆転に大いに心が揺れた…
355 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/25(月) 21:41:36.81 ID:qQjs6yvX0
=======火器試験場========
〜その頃の魔理沙とハンコック〜
ハンコック「じゃあ、試しにこれとこれでおねがいねっ!」
ノリが軽い、かつて霊夢の前でも見せた姿だ
魔理沙「ああ、しかし人前と実戦のテンションからそのプライベートのテンションは面食らうぜ」
ハンコック「メリハリ付けるのが合理的だなぁ〜って思ってさ」
ドドドドド・・・・
ガガガガガガ・・・・
以前の機銃では壊すのに時間のかかったターゲットが発泡スチロールのように砕ける
魔理沙「いい感じだぜ!」
ハンコック「う〜ん、悪くは無いけど…」
魔理沙「お前が難色示すのかよ!」
ハンコック「あ、そうそう、新しく配備された機体、何種類かいるから武器をちょっと見て見ない?
面白いのがあるかもよ?」
魔理沙「お!見せてくれるのか?」
ハンコック「うん、というか…そもそも隠してた覚えはないけど…」
魔理沙「そうか?悪ィ、なんか近寄りがたい雰囲気ってのがあってな…」
ハンコック「まぁまだ50日位だからね〜これから改善すればいいのさ、じゃ、来れそうな相手に連絡するね?」
356 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/25(月) 22:45:38.62 ID:qQjs6yvX0
ハンコック「…という訳ですので貸していただければ…」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ツバキ「うーん…補用に入れた機体で、動かせそうな娘を送るよ」
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ハンコック「助かります!」
魔理沙「ツバキ、だっけか?ソイツと話してるときのハンコックはなーんか腰低いんだよな…」
ハンコック「相手が相手だもん…正直規格外だよホント…」
魔理沙「へ、へぇ…」
ハンコック「そういえばその愛娘がこの海村に居るけど…会う?」
魔理沙「お?そうだな、折角だしこの機会にお前ら兵器娘たちと仲良くなるのがいいかもな!」
ハンコック「…驚かないでね?」
・・・10分後・・・
背丈はスカーレット姉妹と大差ないが、胸は美鈴より大きな娘が現れた
???「初めまして、イチカと言います!いろはの伊に、知るの文字と、夏の漢字を合わせ伊知夏です」
今まで遭った中で一番強い、しかし、怖さは一片も無かった
魔理沙「あ、あぁ、よろしく…だぜ…」(な、なんだ?身体が勝手に動いて…)
・・・
その時間はとても長かったのか、短かったのか、魔理沙には解らない
ただ、確かな事は意識が戻った時にはイチカの乳房にむしゃぶりついてた
その後も、胸に顔を埋め、乳首を吸い、もう片方は指で弄る
その魔理沙を慣れた手つきで撫でながら聖母のように見やる
魔理沙(と、止まらないぜ…なんだってんだコレ…うぅ…身体が言う事聞かない…)
ハンコック(傾世元禳の力…ツバキに比べたら完全ではないけどホント驚くわ
信頼してない相手に発動し例え敵意を以ってしてもすぐに戦意を失い、問答無用で肉欲に溺れさせるなんて…でも
『犯 さ れ る の は 力 を 使 っ て る 側』なのが欠点かしらね?しかも
『常 時 発 動』だから人が多いと輪姦されちゃう諸刃の剣…)
357 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/25(月) 23:10:59.59 ID:qQjs6yvX0
魔理沙「しゃ、しゃすがにくちがもううごかにゃいんだぜ…」
イチカの胸を唾液塗れにしようやくその宴は終わった
ハンコック「イチカは大丈夫?」
イチカ「流石に慣れてるからね…あはは…でも今は立てないや」
御す力も回数を重ねるごとに上がるが、同様に感度自体も上がっていて
簡単に言えば高防御低体力の身体から紙防御超体力の身体となっている
イチカ「ま、とにかく、模擬戦場の相手を務める前に幻想郷の皆と親睦して
傾世元禳が発生しないようにしなきゃね…っと・・・・そうなると皆に当分犯されるんだよね…ぇ
戦闘担当だけで良いとは言え50人以上…かぁ」
ハンコック「・・・がんばって」
…兵器娘は兵器娘の問題が山積みのようだ
358 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 15:21:04.03 ID:1YfgZH/Z0
そんなことをしてる間に一報が入る
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ツバキ「もしもーし、ツバキですよ〜っと」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ハンコック「いかがしました?」
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ツバキ「単刀直入に言うと、回せる機体なかった、だから来て欲しいのよ、ウチの世界まで」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ハンコック「わかりました」
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ツバキ「じゃ、来る時言って、転移させるから」
ハンコック「さっき連絡があったんだけど、補用機は回せないのでこちらの世界に来るようにだって」
魔理沙「ほ、ほうか…」
キョロキョロ見渡し、棒で地面に字を描く
何か書けるものある?
口が疲れ筆談にしたいそうだ、すぐに紙とペンを差し出す
魔理沙「霊夢とにとりも誘っていいか?」
ハンコック「いいよ、じゃ、向こうに連絡入れてみる」
==============
ハンコック「二つ返事でオッケー出したって」
魔理沙「じゃ、霊夢の部屋に行くか」
359 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 15:44:31.11 ID:1YfgZH/Z0
・・・
ハンコック「霊夢さん?」
霊夢「うー?あー、何よ〜?」
ハンコック「私たちの世界に見学に来ませんか?」
霊夢「へ?」
ハンコック「魔理沙さんや、にとりさんも一緒ですよ?」
霊夢「ん〜、行く、筋肉痛だから飛ぶけど」
ハンコック「じゃあ、お乗りくださいな、にとりさんも直に来るよ」
10kmほど行った沖合、近くに船の姿は無し
ハンコック「じゃあ…」
ハンコックの船体を出す、相変わらず大きい
艦橋の位置に座ったら遠くから飛行機が近付く
接近した後速度を緩め、誰か降りてくる、にとりだ
そしてゆっくりと加速していく船体…
ハンコック「どうぞいらっしゃいませ、貴女達を歓迎します」
にとり「やっほ〜こっちは暑いね〜って、ふ、二人とも裸?!」
魔理沙「慣れちゃったからな」
霊夢「そういえば服を着る方が違和感あるのよね…慣れって怖いわ、で、いつごろ行けるの?」
ハンコック「さっき連絡入れたから…来た」
巨大なスコールが姿を現す、分厚い雲と大雨、強風を伴い接近する
内部に入ると暗いと言うより濃い紫色で塗りつぶされたようだ
目玉が無いだけで紫のスキマとだいぶ似ている
ハンコック「到着ですよ」
季節は春と言ったところか、随分過ごしやすくなっている
ハンコック「流石に肌寒いかな?じゃあこれ」
兵器娘の着用している甚平の上だけを渡される、着用も手軽で材質は不明だけど寒さは無くなった
ハンコック「ついてきて?挨拶するから」
360 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 16:00:03.35 ID:1YfgZH/Z0
案内された先には頭に薄いピンクのバラのような髪を両脇に付けてる黒髪で長髪の娘がいた
聞いた話だと「伊勢椿」という椿の一種で、東洋の薔薇とも言われている、無論棘は無い
ツバキ「初めまして、伊勢 椿と申します、伊勢でも椿でも好きなように呼んで下さい
今日は陸海空の模擬戦を見て貰おうかな、じゃあこのゼッケンしてくださいな?」
黄色のゼッケンが渡される
ツバキ「これは見学者のマークで戦域から出るまで外さない事、さもないと命の保証はないよ?
一応ガイドとして私とハンコックちゃんで護る心算だけどね
何かリクエストはあるかな?」
魔理沙「空が見てみたいぜ!」
ツバキ「はいはい、私たちはあまり高く飛べないから高い所から見たいときは艦載機を護衛に付けるよ」
魔理沙「お、じゃあ頼むんだぜ!」
ツバキ「では、二式水戦と…」
ハンコック「F6Fを出します、ガイドも出来ますが私たちに質問したいならちゃんと伝えられますよ」
短髪黒髪の娘と金髪猫耳の娘が現れる、同様に黄色いゼッケンをしている
ツバキ「では、よい旅を!」
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/02/03(水) 16:29:19.08 ID:LImnIV3hO
乙
362 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 17:02:06.12 ID:1YfgZH/Z0
・・・・・・
霊夢「高いと寒さは感じるけど、嫌な感じは無いわね?」
魔理沙「この服って意外と高性能なのか」
にとり「へぇ…今度借りてみようかな」
二式水上戦闘機(以下二式)「空戦始まります、赤40と青20のチーム…ですね」
霊夢「あら、赤が有利のようね」
F6F「赤は爆撃機を抱えてるので…互角かも」
魔理沙「…お、なんだあれ?あの茶髪の娘が持ってる」
にとり「なにか銃に推進器のようなものを付けてるね…」
二式「あれはモーターカノンといい推進器の軸に銃身を入れたもので
推力と火力を持っています」
魔理沙「へぇ…」
そう話した時、20mmモーターカノンを相手チームに打ち込む
大きな炎が上がった後、雲下に落ちる
魔理沙の興味は俄然モーターカノンに移ったようで目を離さない
霊夢「あ、あの機体…!?」
撃墜されそうだと思った瞬間目の前から突如消える
そして狙ってきた相手に向かい下後方から攻撃を加える
間一髪回避に成功したが攻守は逆転した
F6F「急制動を利用したテクニックですね、実際に幻覚を相手にしてるような錯覚に陥ります」
霊夢はその戦闘機動に釘付けになっている
弾こそスペカルールからすれば
曳光弾が多少光るだけなので美しさの欠片も何もあったものではないが
闘う動きは鳥のようで、激流のようで、風のようだ
363 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 17:26:33.36 ID:1YfgZH/Z0
霊夢「あ…」
その中でも一際目立つのが青チームの4機編隊を組んでいる娘だ
緻密な動きで追い詰め、一つ、また一つと落としていく
これにより空戦の勝敗を決めた
霊夢(あの三妖精みたいなチームワーク…凄い、いいえ、私も息を合わせられれば
クルペッコやリオレイアももっと楽に…)
F6F「フィンガーフォー陣形か、コレが終わったら詳しく聞きたい?」
霊夢「そうね、お願いするわ」
にとり「あ!あれ凄い」
銃身を束ねたようなものから次々弾が発射させられ光の鞭のようだ
撃たれた側はタダじゃすまないが
二式「8連装ガトリングガン?」
にとり「へぇ、ガトリングっていうのか…面白そう!作ってみたい!!
あ、刀に変わったけど…あの刃不思議…刀身から浮いてる?」
二式「銃身を刀身に、弾を刃に変えた銃刀ですね、耐久力を犠牲にし切れ味のみを追求した刃で切り付けるよ
切った傍から刃を破棄し、エネルギーを媒介に再生成させる兵器娘が持つ生成武器ですね
この他にも長柄武器や斧、打撃などなど、個人の趣向に合わせた武器を持つよ」
にとり「技術的に作れる方法は?」
二式「…まだ、確立してないね、物理的に作るとどうしても普通の刀の方がマシになったり
替え刃が重量を取る上交換のタイムラグがあるので、あ、ガトリングは大丈夫ですよ」
にとり「…うーん、燃えてきた!未踏技術を目の前にすると血が騒ぐよ」
にとりはメカニズム系に興味を示していて、二式を質問攻めにしている
364 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 17:48:01.49 ID:1YfgZH/Z0
赤チームの数が両手で数えられるほどになる、このまま終わりかと思ったその時
6人ほどの娘が宝石のようなものを出す
そしてそれを下に投げ捨てた
霊夢「あれ…?」
数十秒ほどして、爆炎が地面を覆う
そして程なくして最後の赤チームが落ちていく、が、青チームの表情は曇っている
F6F「赤の勝ちですね」
魔理沙「え?飛んでるの青だけだぜ?」
二式「爆撃で護衛目標が焼けたみたい、空戦も終わったようだし近くに行って見てみる?」
F6F「あ、人の死体とか大勢転がってるから…」
霊夢「遠慮させてもらうわ…」
・・・
魔理沙「というか人間がいるのか?」
二式「軍兵魂札って言ってね、使えばかつての兵士の肉体を持った存在が現れるよ
ただ、魂はまるっきり別物、とある場所で行き場のない魂を持て余してたから貰ってきた」
※
>>212
にて霍 青娥が共同研究を行っている、キョンシーの指向性と軍兵魂札の身体能力を融合させた
新型を作成中だ
F6F「くれぐれも自殺とかはしないようにね?ずっとコキ使われる上、さっきみたいに焼かれるわよ何度も何度も何度でも」
三人は身震いを感じた、その眼は力があり、本気だったからだ
そして一旦ツバキ達と合流する、次は陸軍を見て回る事になった
365 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 18:30:24.98 ID:1YfgZH/Z0
フランスの郊外回廊をモチーフにした場所だ、背の低いブドウ畑が植えてある
ツバキ「この植物の魂も中身は違うよ」
霊夢「へぇ…ん?何あの筒は…」
ツバキ「野戦砲、野砲と言われるものだよ、その周りにいるのが軍兵魂札で生み出した兵士
軍兵魂札は基本的に陸系の娘が使うけど、飛行場の対空や防衛、落下傘は空の娘
上陸作戦は私達海の娘が使う…っとそろそろ始まるね」
ボォン!!ボボボンッ!!!!
数千もある大砲が一斉に火を噴く、その物騒な流星は
相手の陣地や、付近にあるブドウ畑が掘り返してゆく
直後大勢の人間が波のように前線に突撃する
魔理沙「前線に兵器娘が居るぜ、野砲みたいの持ってるけど…」
ツバキ「戦車タイプの娘だね、霊夢のパートナーみたいなもので、装甲が厚いのが特徴かな」
にとり「あれ?野砲側にも兵器娘がいる?」
ツバキ「自走砲タイプだね、装甲薄くて長射程、野砲の指揮は彼女たちが執ってるよ」
土埃の隙間から人影が大勢見える
霊夢「相手からも出てきたわ…あの刀…」
小柄な短髪黒髪のクセっ毛がある少女が前に出る
チェーンソーの幅を広くし、背丈ほどもある大型の刀だ
ツバキ「見覚えあるみたいだね、アレに切り付けられると…」
ギュィイイイイイイイイイイイイイン!!!!
ブシャアアアアアァァァッ!!!!!
引き裂かれ、肉塊と血飛沫が舞う
さっきまで動いていたものは見る影もなくなった
ツバキ「…ああなる、袋は居る?」
366 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 18:34:00.66 ID:1YfgZH/Z0
魔理沙「だ、大丈夫だぜ」
霊夢「私も…これくらいなら」
にとり「平気だよ…うん」
遠目で見ていたのもあってダメージは少なめ、が、気持ちの良い物ではない
ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
ダダダダダダダダダダ・・・・
比較的小さな大砲と機銃から発せられる銃弾の嵐は演劇のようだ
レミリアあたりだと狂喜したかもしれない
もっとも既に彼女の食事量から換算し1年分以上の人間が死亡しているわけだが
ギャヒコォン!
その演劇の主人公を打ち抜く魔弾、かなり大きな大砲にて引き起こされた
その長髪で金髪の少女が放つ砲は攻撃頻度こそ低いが威力が高い
魔理沙「あの威力は憧れるけど…持てそうにないぜ…」
にとり「反重力装置の開発が終われば持てるかもよ?」
魔理沙「本当か?!楽しみになって来たぜ!!!」
にとり(小型化、高性能化の課題があるけど…)「それはそれであの回転刃…鬼あたりなら今でも使えそうだね」
ハンコック「帰ったら作ってみる?あっちの素材でもいけるよ」
にとり「おぉ!ガトリングに回転刃…あ〜!やっぱり来てよかった!
あのティガレックスや、ラギアクルスを相手にする光明が見えた気がするよ」
霊夢「そうね…」(確かにこの光景と比べたら、『あの』ティガレックスも…うん、出会っても行動できる!大丈夫!!)
367 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/03(水) 19:12:45.80 ID:1YfgZH/Z0
霊夢(…冷静に見ると、隊列が…?)「やっぱり隊列は重要かしら?」
ツバキ「そうだね、陸海空全てに言えるけどメインは隊列だね
さっきのチハ…あの回転刃使った娘は威力偵察かな、貴女達に向いてそうなのは
中央に遠距離兼指揮者を据え、正面左右に近接を置いた魚鱗
左右端を相手にせり出し、囲うようにした鶴翼
攻撃役を正面に置いて後ろ斜めや後方から三人がサポートする錐行
速度比重において三人正面で突っ切る鋒矢
射線を妨げないよう大きく逆八の字をとる雁行
長期戦を概念において視角を大きく取れる方円…帰ったらメモにして渡すから」
ハンコック「無論組んで動かせなければ話にならないし三人用、二人用の陣形もあるから…
あ、攻勢チームが退いていく…けど追撃しない?」
バシュシュシュシュシュシュシュ!!!!
撤退路に目標を合わせロケットが落下する、追撃に出ていれば餌食になっていただろう
霊夢「わぁ…お」
長閑だった情景が見る影もない、攻撃側が再突撃をかけるが空に影が出来ていた
円陣を組んで旋回している、そして蛇のように一列に襲い掛かる
ヒュゥウウウウウウウウヒュウウウヒュウウウヒュウウウ
ドンドンドドドンドンドンドンドンドドドン!!!!!!
だいぶ離れた先からでも近くに落ちた雷鳴のような音が鳴り響く
対空機銃が唸るものの意にも介さず対空砲ごと焼いていく
ツバキ「シュトルモビクの死のサークルか…単純だけど強力だよ」
ドドドドドド・・・・
守勢側から機銃の音がする
ハンコック「地下に埋めた隠蔽壕だね、野砲に耐えて最大のチャンスに撃ってきた」
ツバキ「…攻勢側も負けてないね、半分以上ダミーだよ」
攻撃の切れ目に一斉に立ち上がり再突撃する
魔理沙「こんな裏の読み合いがあるのか…」
ハンコック「相手が野生生物だといえ、仕掛けてこないとは限らない
少なくともこういうのを会得しておけば損は無いよ」
にとり「こりゃ反重力装置の耐久性を考え直しておくべきかな…」
368 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/10(水) 01:39:18.00 ID:xl16DR5Q0
ダミーが決め手となり拠点攻略側が勝った
幾度も続いた砲撃により荒れ地となった戦場だが長くてもあさってには元通りになるらしい
ツバキ「じゃあ、次は海戦だけど…対空戦闘のが良いかな」
霊夢「対空戦?」
ツバキ「私ら艦艇が空の相手と戦うの、貴女達が飛行機、モンスターが艦艇って投影させると
参考になるんじゃないかな?」
霊夢「そうね」
ツバキ「決まり!えーっと、模擬戦で対空戦予定されてる場所は…あった!」
魔理沙「刺激は強かったけどさっきから興奮が止まらないぜ!」
にとり「今回も期待できそうだね!」
・・・
天気晴朗なれど波高し
コバルトブルーの青空の下
海上に数人の娘が浮いている、マストの位置にいるので結構高い場所だ
ハンコック「バルチモア級ヘレナ率いる教導部隊ね」
にとり「教導部隊?」
ツバキ「うん、私たちも全員玄人じゃないからこうしてお互い高め合う訳」
霊夢「あ、あれが航空機かしら…?結構居るのね」
ハンコック「ざっと200かな?相手も教導部隊か」
ツバキ「お互い無誘導武器を使っての事だからね、どうなるやら♪」
369 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/10(水) 02:48:30.17 ID:xl16DR5Q0
海上の彼女たちの周囲が蒼く光ったと思ったら
周囲に数多の火器が現れ浮遊する、その総量は今まで見てきた模擬戦の娘の比ではない
魔理沙「まさにパワーだぜ…」
にとり「あの量の武器を一人で扱うの?」
ハンコック「ええ」
異様なほどの静けさに重圧だ
そしてその静寂は砲声によって絶たれ、打って変わっての喧騒は遠くの霊夢達にも聞こえる
にとり「ぶ、物騒な花火大会だね?!」
空が爆発と黒煙で染まっていく
そこには模様も何もなく、明確な殺意だけのある『弾幕』があった
落ちていく人影があったが残りの大多数は果敢にその内部へ突入する
同時に海上の娘は散開し、中規模の火器が攻撃に参加する
その様は炎で出来た漏斗のようだ
しかし空の娘も負けてはいない、見る見る距離を詰め空戦の時に見た宝石を放つ
海面に着弾したソレは五重塔のような高さの水柱に変わる
直撃を受けたらタダでは済まないだろう
霊夢「…あれ?帰っていくわね?」
ハンコック「今のルールだと攻撃チャンスは一回きり、そうでなくてもあの爆撃は
強力な代わりに大量の力が必要だしね」
魔理沙「ある意味スペカみたいだな」
ツバキ「言いえて妙だね」
霊夢(スペルカード…ミユの通り行けば、また使えるようになるのかしら…?)
370 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/10(水) 03:24:23.83 ID:xl16DR5Q0
空の娘は航空から襲い掛かる部隊と低空から接近する部隊に分かれ攻撃する
水飛沫で海面が白く染まるも果敢に接近し槍を放つ
ズガァアアンッ!!!
にとり「うっわぁ…」
水柱に混じり炎が見える、被弾したその娘は見る見る動きを鈍らせる
それを見て数機が目標を変更し、とどめを刺すべく殺到
教導艦が援護射撃を行うが敢え無く爆炎に消えた
魔理沙「これ…死んだんじゃないだろうな?」
ツバキ「見た目が派手な非殺傷製だから問題ないよ、かなり痛いけどね」
霊夢「そ、そう…」
ハンコック「無論人間基準だと死にますよ?」
にとり「・・・私は妖怪だけど、やっぱり怖いねぇ」
しかしその眼は兵器娘の武器を見続けている
10分程の激闘の後、空の娘が全員空の彼方へ戻っていき海の娘が残る
判定は引き分けだったようだ
371 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/10(水) 03:49:29.53 ID:xl16DR5Q0
こうして観戦した後、東屋のような場所に通される
見かけこそ質素だが清掃が行き届いており不快さは無く、見晴らしがよく風が心地良い
しかも特殊な木を使ってるのか良い香りもする、その香りに合うお茶菓子が用意された
そしてツバキはその場を後にし、ハンコックが残る、休憩兼質疑応答みたいなものだ
霊夢「…つまり2,3,4人での戦法があるのね?」
ハンコック「うん、二人で有名なのがサッチ戦法で、一撃離脱を主体とした速度を生かす戦闘と同時に
パートナーのフォローも可能なやり方、主役と脇役みたいなものかな」
魔理沙「じゃあ霊夢!組むときはフォロー頼むな!」
霊夢「いいわよ?」
魔理沙「お?主役ってところに食いつくかと思ったぜ」
霊夢「残念だけど今の私に主役を張れる力は無いわ、そうでなくても一ヶ月の差があるしね」
にとり「そういうことなら支援性能を重視した武器の開発もイケるね
…ここに来て仲直りした、ヤマメの武器で試してみようかな」
魔理沙「浄水器、だっけか?あれは凄いからな〜
ん〜またヤマメと組めたら良いんだが凄い人気なんだよなぁ」
霊夢「私は組んだことないけどそんなに凄いの?」
魔理沙「ああ、単純な力だけでも強いのに罠の扱いが良いからな、随分助かるぜ」
372 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/10(水) 04:26:56.49 ID:xl16DR5Q0
特に相談したわけでもなく、霊夢、魔理沙、にとりの順で質問することになった
魔理沙「で、だ、私が扱えそうで強い武器はどれが近い?」
ハンコック「強いの基準だけどまぁ魔理沙は火力だねぇ〜…ならば…47mm砲かな」
魔理沙「お〜、どんなのだ?」
ハンコック「陸で防衛側の斥候の娘が居たでしょ?あの娘の砲かな」
魔理沙「ん〜…その娘を撃破した砲が良いなぁ」
ハンコック「122mm砲は色々キツイね、今の魔理沙だと動かせない上に1発撃てば昏睡状態になるよ?」
魔理沙「うへぇ、そんなに体力使うのか…」
ハンコック「地道に体力付ければ夢じゃないよっ、無論にとりちゃんが頑張って
体力消費を抑えたり軽くする技法を生み出せばグッと近くなるね」
にとり「やりがいはあるけどプレッシャーだな…」
魔理沙「まぁ、今の武器でもやれない事は無いから、素材面でなら協力できるぜ!」
霊夢「魔理沙、貴女随分頑張り屋になったじゃない?」
魔理沙「そりゃ、相手が相手だからな…それに魔法の研究もストップしてるんだ
空いた時間が勿体ないぜ」
373 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/16(火) 08:17:47.01 ID:Xf2kxXEN0
===========その頃のツバキ============
大型厨房
彼女たちの誇る最早工場級の施設だ
兵器娘にとって食材は基本的に味を楽しむものだが
異世界からの来客、交換留学もありその者たちの胃袋を掴み、満たしている
ツバキ「おいしくなーれっと♪」
ネヴァダ「何作ってるのー?」
ツバキ「ん?グラタンー」
ネヴァダ「あぁ、来客中だって言ってたっけ」
ツバキ「そ、ソースはちょくちょく仕込むから殆ど焼くだけなんだけどね」
ネヴァダ「いいなぁ…しかし彼女達か…最初は全面戦争一歩手前だったっけ」
ツバキ「だね…紫さんって人が頭下げなかったらそうなってただろうね」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>一方、紫チーム>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
火山 〜将軍ギザミ大発生〜
幽々子「これで6体・・・あら?どうしたの紫?狩り中に考え事?」
紫「…ん?えぇ、兵器娘…彼女たちの事でちょっとね」
このモンスターは幼体及び複数の成体で狩りを行うようだ
成体のみでも相当の脅威度を誇るのにこの数と知恵からかこうして大量に勢力圏を広げる事がままある
その軍勢とも言える様に兵器娘を無意識に投影させていた
幽々子「あ〜、今では協力関係にあるけどほんの少し前は大変だったわよね」
紫「実質下についてるようなものだけど…私の判断は正しかったと思うかしら?」
幽々子「…何が正しいかの基準は解らないけど、私は紫を支持するわ
一緒に彼岸で暮らすのも良いとは思うけど、こうして一緒に戦うのもまた一興かしら」
紫「ふふ、私らしくもないわね、こんな弱気になるなんて…」
(彼女たちに比たらこの生物の統制の無さは脅威ですらない、これだけ抜けてれば闘う道を選んだでしょうね)
幽々子「妖夢〜!素材の状況はどう〜?」
妖夢「あと2体です、幽々子様!」
萃香「じゃあ気合入れるか!!コイツの肉は酒の抓みに丁度いいし!」
幽々子「あらあら、私が全部食べようと思ってたのに♪」
萃香「む〜…なら都合4体!素材にしろ補修含めたら多くて困る事は無いよね?」
妖夢「確かに…」
紫「じゃあ、気を付けて残りを狩りましょう、妖夢の刀にも使えるほどの刃には気を付けてよ?!」
374 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/16(火) 08:41:58.77 ID:Xf2kxXEN0
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
二人は依然窯の前に立つ、薪、木炭、石炭、油、魔法…などなどに対応した高性能仕様だ
実はにとりとの技術交換で従来より改良されている
ネヴァダ「補給なし、退路なし、普通なら降伏するものだけど…目は死んでなかったからね
妖怪でもそういうノリだなんて貴女の母国って本当に興味深いわね」
ツバキ「あはは、相手が話通じるならそれも一手段だと思うけどね
それに…こう言うのは逝くより残る方が辛かったりするからさ、敢えてその道を行く姿に親近感を覚えたっけ」
ネヴァダ「…なんか、わかるかも、うん…」
・・・
ツバキ「焼きあがったね、じゃあ持っていこう、お腹もすかせてるでしょうし、丁度良いや、持ってくれない?」
ネヴァダ「は〜いよ」
・・・
にとり「…へぇ、相当強度のあるスプリングが必要なんだね」
歓談中チーズの焦げる香ばしい匂いが漂ってきた
思わず目がそっちに向き、空腹だと脳が訴える
ツバキ「お・ま・た・せ〜」
ハンコック「あ、お得意のグラタンですか」
ツバキ「そ、鯨肉グラタン」
霊夢「鯨肉…」
魔理沙「…って何だ?」
ハンコック「あぁ、そういえば海の知識はあまりないか、おいしいよ?」
にとり「へぇ、川なら私も良く知ってるけどね」
375 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/16(火) 09:21:16.25 ID:Xf2kxXEN0
・・・
霊夢「んん〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
ピンポン玉位の一塊を頬張った、凄く熱い!!!
思わず涙が出る
魔理沙「あぁ、そういや霊夢はグラタンも初めてだったっけ、ほら、水」
霊夢「…は〜、ありがと…」
しかし出会い頭にストレートを食らったその料理に目が離せない、
未知の味と言うのもそうだが材料の改良と言う観点から拘ったそれは格が違う
現に皆黙々と食べている
風の音が心地いい…
見知らぬ土地でこれほど寛いだ気持ちになったのは初めてかもしれない
霊夢「…私も作れるかな?」
にとり「へ?」
霊夢「いや、この料理…」
彼女は微笑みながら言う
ツバキ「そっちが1段落したら習ってみる?」
霊夢「・・・ありがと」
魔理沙「おぉ!私もこれ作りたいぜ!このキノコとか味が染みて気に入った!!」
ネヴァダ「そうそう、前技術交換で好物がきゅうりと聞いて、一瓶どう?」
にとり「…何コレ!きゅうりがなんかいっぱい!」
ネヴァダ「ピクルスって言うんだけどね?口に合えば良いけど」
にとり「ん〜…結構濃いね?」
ネヴァダ「あ、そっか…じゃ、また改良してみるよ、」
にとり「あ、ありがとう…えへへ」
376 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/02/26(金) 01:24:31.91 ID:m7I5eJR70
・・・
にとり「へぇ!ツバキも相撲を嗜むのかい?」
ツバキ「ふふ、相撲も取れるし行司も出来るよ?」
にとり「それは楽しみ!どう?一勝負?」
ツバキ「そうしたいのは山々だけど…そろそろ時間だからね、また時間作っておくからおいでよ」
空が赤らみ始めている、時間の経ち方は共通のようだ
にとり「わかった!じゃあ帰りは…ハンコックかな?」
ハンコック「ええ、快適…かどうかは解らないけど」
霊夢「じゃあ、よろしくね」
3人がハンコックに乗り込んだ後、ツバキの周囲から気が流れ出す
数分もしない内に天候が急変し、来た時の様な状態になる
霊夢「あんなのに異変起こされたら…」
霊夢は目を瞑り考えないようにし、目を開けた時には移転が終わっていた
その時、艦窓に人影がスコールに向かって飛び込むのが見えた、あれは一体…?
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