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【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】
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245 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/09/24(木) 08:45:00.99 ID:x60nNMRr0
SAに時間かけ過ぎた…締切仕上げて無ければ即死だったな
>>243-244
>>1
>経験者ですが1スレ分しか描写せず療養で4年ほど放置していたので素人同然です
>※キャラ崩壊、あるかもしれません
>それでも見てやろうって御奇特な方はどうぞ!!
折角だしR−18以外に付け加え、明言化しましょう
※空気悪くするだけの暴言を吐かれるような方及び日本語が理解出来ない方お断り
※批判意見は具体的な方向なら歓迎、代案などあれば大歓迎!
=======================================
246 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/09/24(木) 09:05:21.16 ID:x60nNMRr0
水没林===========================
鈴仙「ここで糸たらせば…っと」
単純な力の問題で釣り上げ役は鈴仙に決定した
他3人は別所にて待機している
鈴仙「鬼とかでも居れば心強いのになぁ…!」
水面に影が映る、その紫と縞々の模様は間違いない、チャナガブルだ
その大きさは畳六畳分はある
鈴仙「…コレは…逃げたくなってきたわ」
目の前の餌に迷い無く喰いついた
そして罠だと解りパニックになるチャナガブル
鈴仙(確かに引きは強い…!!けど、意外に力は無い…やれるっ!!)
チャナガブルは図体こそ大きいがヒレの大きさはそれほどでも無く
むしろ待ち伏せ型であり推力をもってしての狩りをする訳ではない
トラブルもなく釣り上げる事に成功したが
それでも図体はあるので釣り上げと同時に竿も亡くなった
霊夢「いくわよ!」
てゐ「そぉりゃ!!」
魔理沙「任せろってんだ!」
水没林での初大型との戦闘開始
247 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/09/24(木) 11:16:14.10 ID:x60nNMRr0
ご飯も食べたしそろそろ出るかな…っと
>>244
招かれざる客とはいえ来ていただいた誼にとある動画を紹介しましょう
『【モンスターハンター】迷い込んでポッケ村【東方】』って名前だけど
因みに概要は主人公(視聴者)と幻想郷の人がMH世界に行って
主人公を司令塔に殆どのキャラとハーレムしつつクエストクリアしてくって奴です
2Gだけで60話以上のボリュームだし全部見てみたら良いと思いますよ
それで気に入らなければ…お金出してカプコンさんとZUN氏に依頼したら良いと思います
若しくは懇意の執筆者にこんなの書いてーって頼む、
無論不備な所を『具体的に』指摘して頂いて促成栽培するのも手段の一つです
どれも出来ないとなれば・・・どれだけ時間かかるかは知りませんがMH東方作品が出るまで待つしかないかと
いっそ無料且つ誰でも参加オッケーなので「俺が書く!!」ってのも手かと存じます
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/24(木) 13:04:22.71 ID:UtbHCaRw0
荒らしに構うなよ
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/27(日) 23:13:55.87 ID:4DCJruyF0
金をとれるようになるには絶望的
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/28(月) 04:00:43.24 ID:C1VU/xeOo
>>1
が糞なSSは総じて内容も糞
251 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/01(木) 18:05:49.62 ID:ulC0w6eB0
ぶっとばしてぇ…誰をって?新しい締切持ってきたド阿呆だよ!w
全く少しは病人労れって言うんだよなぁ
そりゃ普通の職に就けない弱者には違いないけどああいう作業では持ちつ持たれつだろうに…ブツブツ
ともかくようやく目処が付いたので再開します
エタらないとは言ったが休まないとは言って無いからね!(キリッ
================================
釣り上げられた苦痛からもだえ苦しむチャナガブル
追い打ちをかけるべく包囲する
鈴仙「まずは…あの目障りな提灯からよね!!」
ダンッダンッダンッ
魔理沙「何か一目で特別な部位って解るな!」
ズドドドドドッ!!!
霊夢「てゐは中距離から出方を伺いつつ、注意をひいて!…おねがいね?」
ズダダダダダダダッ!
てゐ「任せといて…っとぉ!」
ゴスンッ!!
本来結構な耐久力のある提灯も流石に遠距離が三人ともなればあっという間に崩壊する
一方巨体を無為にばたつかせてたチャナガブルはようやく我に帰ったようだ、明らかな怒りの意思を顕わにする
てゐ「な、なにあの棘々〜〜〜!!!」
イガグリのように尖ったその身体、明らかに痛そうだ
霊夢「危険かもしれないけど…頭、おねがいするわ!」
てゐ「も〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!貸し1だからねぇ?!!」
252 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/01(木) 18:18:14.67 ID:ulC0w6eB0
とはいえ陸上も行動可能とはいえ水棲生物
緩慢な動きではてゐの速度に翻弄されるばかり
その間3人は断続的に撃ち続け、目に見えて相手が弱って行くのが解る
魔理沙「結構相性が良いみたいだな!」
霊夢「そう・・・ねっ!!!っと」
てゐ「大丈夫?!」
チャナガブルの突進、遅過ぎて距離を取っていればまず当たるものではない
空振り中もチャナガブルに追撃の銃弾が飛んでいく
鈴仙「こうなると膨らんだ背中はタダの的ね」
霊夢(む…避けた時に顔に泥が…)
足元の水たまりで拭う
その隙を麻痺毒を有する昆虫、ブナハブラは逃さなかった
隙の出来た霊夢に毒を散布、霊夢は一時的な身体麻痺状態に陥る
霊夢「ひゃ…ひゃれ…?!」
このチャンスを逃すほど馬鹿な相手は居ない、チャナガブル二度の突進が霊夢を捉える
253 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/01(木) 18:36:21.03 ID:ulC0w6eB0
魔理沙「っ!!!」
間の悪い事にリロード中であった、これでは注意も引けない
鈴仙「このっ!!!」
催涙弾を叩き込む、が、網膜の上に付く対泥用の膜で難なく防がれる
防御態勢も取れない霊夢は最後のあがきに歯を食いしばる
ゴスッ!!!!!
てゐ「やらせないっ!!!」
てゐの槌が直撃、チャナガブルは脳震盪でヒレが動かなくなる
慣性の法則で霊夢への接触はあったものの、そのまま衝突されるより遥かに良い
ガチャッ
魔理沙「このぉおおおっ!!!!」
ズドドドドドドドドドッ!!!!!
魔理沙の銃は三脚を立て、魔力を込めた攻撃がチャナガブルを襲う、
満身創痍のチャナガブルにこの攻撃に耐える術は無かった
・・・
だいぶ麻痺も癒え、はぎ取りも終わり、帰路に就く
チャナガブルの衝突そのものは怪我らしい怪我ではなかった
霊夢「…本当に助かったわ、ありがとう、てゐ」
魔理沙「全く見直したぜ!幻想郷に居た頃じゃ想像もつかないな!」
鈴仙「ホントにね…今日の殊勲賞よ?」
てゐ「…えへへ」
完全に照れている、がその顔はとても嬉しそうだ
254 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/01(木) 19:01:29.50 ID:ulC0w6eB0
夕方==============================
〜食堂〜
サニー「霊夢を貸して欲しいの!」
霊夢「と、唐突に何なのよ…」
新しく入った3妖精から霊夢へPTの御誘いらしい
ルナ「いやさ、今日水中に慣れる為泳いでたけど、明日狩りに行こうと思って!」
スター「この防具の修理素材調達も兼ねてクルペッコに行きたくて、経験者で
ガンナーで継戦力の高い霊夢さんが良いかなって」
文字通り姦しく説明して来たものの理屈としては間違って居ない、
サニー、ルナ、スターの3名は全員近接で、てゐでは息を乱しかねない
かといって鈴仙ではクルペッコの雑魚を呼ぶ性質上不安が残る
魔理沙は金策でロアルドロスは相手したもののクルペッコの経験がない
魔理沙「ん、こっちは良いぜ?咲夜でも誘ってみるからさ」
てゐ「む〜…」
鈴仙「じゃ、じゃあ丁度良いので私達で凍土行きませんか?防寒用素材とか手に入るかも…」
凍土、今の霊夢の状態では未だ許可の下りてない地区だ
天子、藍、映姫の混成チームでは人手の少なさから調査が遅れがちでもある
霊夢「…ま、今生の別れじゃないから、すぐ一緒に狩れるわよ」
てゐ「ん…そうだよね」
ぎゅっ
霊夢の手を掴んだその手は、とても温かかった
255 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/02(金) 18:31:26.06 ID:8EoKEUSc0
夜===========================
〜霊夢の部屋〜
霊夢「思えば…変わったと言えば…」
(皆横への繋がりを重視しだしたのと…全体的に何処となく幼くなった?
最近の付き合いって大人のように上っ面重視ではなくて
子供のように本心を曝け出す方にシフトしてきてる感じがする・・・
…異変、ではないわね、だとしたらやっぱり影響は…)
ふぅっとため息をつき、ベッドに寝転がる
波の音が心地よい
コン コン
霊夢「どうぞー」
てゐ「やほ♪」
霊夢「…まぁ座りなさいよ、私の横だけど」
てゐ「うん」
ぽふっ
てゐ「…あのさ、入り江の予約、したんだけど………一緒にどう?」
霊夢「…良いわよ」
てゐ「♪♪♪」
その一言に満面の笑みで応えるてゐ、思わず抱きしめる
256 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/02(金) 19:01:52.26 ID:8EoKEUSc0
・・・
てゐ「はい、お茶、知覧茶…だってさ」
霊夢「ありがと」
ふぅーっ、ふぅーっ・・・ズズッ
霊夢「おいしいわね」
てゐ「うん、中々いい匂いだと思う…夢みたい」
色とりどりの淡いランプに囲まれ、雲に居るような気分にさせるベッドの淵に座り
隣同士で肩を寄せながらお茶を飲む
てゐ「今後さ…幻想卿に帰っても…この関係、続けてくれるかな・・・
エヘヘ、私らしくないかもだけど、ずっと一緒が良いんだ」
ちゅっ
霊夢「・・・萃香や勇儀に笑われるわよ?」
てゐ「来年…で済むかなぁ?・・・大好きだよ、霊夢」
霊夢「私もよ、てゐ」
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:13:43.59 ID:ltneuUlaO
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258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:14:13.95 ID:ltneuUlaO
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259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:14:41.70 ID:ltneuUlaO
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260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:15:14.47 ID:ltneuUlaO
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:2015/10/02(金) 19:15:46.16 ID:ltneuUlaO
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:2015/10/02(金) 19:16:15.87 ID:ltneuUlaO
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:2015/10/02(金) 19:16:46.84 ID:ltneuUlaO
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:2015/10/02(金) 19:17:18.14 ID:ltneuUlaO
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:19:06.28 ID:ltneuUlaO
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268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:22:07.34 ID:ltneuUlaO
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269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 19:57:00.33 ID:kqmGvGOZ0
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270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 20:03:25.08 ID:kqmGvGOZ0
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271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 20:03:52.15 ID:kqmGvGOZ0
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272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 21:45:08.83 ID:kqmGvGOZ0
ガチャ!やっぱりガチャあるんですね!」
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273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 21:45:53.04 ID:kqmGvGOZ0
ガチャ!やっぱりガチャあるんですね!」
「ガチャ!ガチャ!またガチャががが回せるぅう!ヤッフゥゥゥウウウウウア!」
「ガチャァアア!10連続ガチャア!いっぱいいっぱい回すのぉぉ!溶けるぅう!溶けちゃうう!」
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/02(金) 21:48:00.96 ID:kqmGvGOZ0
ガチャ!やっぱりガチャあるんですね!」
「ガチャ!ガチャ!またガチャががが回せるぅう!ヤッフゥゥゥウウウウウア!」
「ガチャァアア!10連続ガチャア!いっぱいいっぱい回すのぉぉ!溶けるぅう!溶けちゃうう!」
275 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/04(日) 15:03:40.80 ID:srmkPBBQ0
霊夢「そういえば、てゐがこの世界に来たときはどうだったの?」
てゐ「…竹林に居たよ、でも妙な竹でさ、節じゃなく大きな菱形の鱗みたいのが連なってるの
とりあえず飛んでみたらさ、周囲が秋みたいになっていて、気が付いたら
上から来た全身銀色の飛竜に出会って翼で落とされて気が付いたらあの寒村に…?
あまりに突然だったし何が何だかわからなくて怖くはなかった、うん」
霊夢「へぇ…」(私と似たような境遇だったのね)
てゐ「その後は…いろいろな意味で凄かったよ」
霊夢「どんなよ?」
てゐ「下級妖怪もずいぶん巻き込まれてたけどこの世界では見ない、どういうことかわかる?」
霊夢「…なんとなく察しはつくけどね」
てゐ「来た早々にモンスターと戦って負けたり、兵器娘と事を構え消し飛ばされたり
争わなかったものの庇護下に居ることを嫌いどこかに去っていって…」
せいぜいドスランポス程度の力量が関の山である下級妖怪ではこの世界生きていくのは辛いだろう
ましてや見知らぬ土地でギルドにモンスターの双方から狙われることになるのだ
てゐ「鬼…とかの中級なら生きてるかもね、勇儀配下とかの鬼なら力量差を悟り自制してるけど…
酒と肉を条件に設営を手伝ってるとか、正直賢い生き方だろうね
出て行った妖怪は…野生(モンスター)化しちゃったりしてね!」
霊夢「やめてよ冗談じゃない…」
対霊・妖怪特化能力の霊夢が単純な生物と戦うだけでも厳しいというのに
生物として変化した鬼などと戦うのは御免こうむる…
現に出てくることになるのだがそれはまた別のお話
276 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/04(日) 15:17:16.58 ID:srmkPBBQ0
てゐ「ちなみに妖怪が事を構えた相手はハンコックとフランクリンの二人
召喚…というか収容術で100体の娘を出して勝負にすらなってなかったね」
霊夢「その100体の娘の特徴は?」
てゐ「猫耳が付いてるのと、短髪のと、長髪?皆金髪だったよ
服は一緒だったからわからないけど、猫耳は機銃と噴進砲、短髪、長髪は爆弾だよ」
霊夢「…わからないわねぇ」
てゐ「…仮説だけど、幻想卿を作る要因になった存在かもしれない」
277 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/04(日) 15:41:54.64 ID:srmkPBBQ0
寒村==========================
〜浴場〜:同時刻:
フランクリン「む?誰かうわさしてるのかな?」
空「そう〜?それはそうと釜焚き問題ない?」
フランクリン「…ん、大丈夫大丈夫、むしろ完璧!えらいえらい!!」
空「えへへ…」
キスメ「でも初め聞いたときはびっくりしたよ、日本に空襲したことがあるなんていうものだから…」
フランクリン「まぁB-29の陰に隠れるけどねぇ〜、そのときに艦載機が見たよ、妖怪とかたくさん」
空「うみゅ…」
フランクリン「その戦いの後だろうねぇ〜、幻想卿なんて出来たのは
科学に産業が焼け野原になった土地をコレでもかって位侵食して
信仰や畏れっていうのが一気に衰退して妖怪や土着神は追いやられていった…かな」
諏訪子「お〜い、お酒持ってきてくれる〜?」
フランクリン「…彼女とかいい例ね
はいはい〜、けど、コレで終わりだからね〜?後は上がってから呑みなさい〜?」
諏訪子「ケチ〜!」
フランクリン「…湿っぽくなっちゃったかな、おつまみ持ってくるから機嫌直して〜」
空「ポポノタンおねがい!」
キスメ「私はフライドポテトね!」
フランクリン「はいは〜い」
278 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/07(水) 01:57:17.67 ID:aZKP2cRk0
・・・
湯気がモワモワと、もう片方はジュウジュウと言わせながら
フランクリンは料理を持ってきた
飲み物はお酒…と思いきやコーヒー牛乳、どうやら二人ともこの味が気に入ったようだ
フランクリン「ほいほいお待たせ!熱いから気をつけて〜」
空「ありがとう〜」
キスメ「ありがとう〜、しかし畏れかぁ…
確かに、昔は何でも神や妖怪のせいにされたりしたけど、
妖怪の介入があっても、医療だ科学で解明できると信じて疑わない…もんね」
料理を受け取りつつしみじみ話す
フランクリン「…別の世界だけど、その畏れエネルギーが枯渇して
その問題を解決すべく立ち上がった吸血鬼のお話もあるよ」
空「ん!聞かせて聞かせて〜♪」
キスメ(お空もすっかり懐いちゃってるなぁ…)
「でも色んな世界に吸血鬼って居るものね」
フランクリン「探せば貴女みたいな娘も居るかもね?
で、私らがそこに行った切欠はフェンリッヒって人に出世払いで依頼されたんだけど
主の為に隠蔽工作…って言うね、ホラ、人間って実は戦時中より平時の方が人殺してたりするからさ
平時の分の魂を引き取るなり偽装するなり消滅させるなりしてくれって依頼
日本だけでも人工中絶だけで当時年100万人、減少してる今でも年20万
参考までに日清・日露戦争の合計戦死者数は10万くらいなのよ、それも殆ど病死、呆れるでしょ」
キスメ「ありゃ〜…途方もない…」
空「うにゅ〜」
フランクリン「戦が却って人を殺さないのも皮肉よねぇ…
と!!こんな感じでハードワークだったけどその中で知りえた話かな
まずその吸血鬼はイワシが好きで・・・」
279 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/07(水) 02:16:57.78 ID:aZKP2cRk0
・・・
フランクリン「で、ブルカノってピンクの髪をした天使と…」
空「うにゅう…」
お空がフランクリンの胸元に抱きつく、フランクリンの前で見せるお眠サインだ
フランクリン「…続きは明日かな」
キスメ「わかった、じゃあ食器を浴場にある分も片付けるからお空の事お願い」
フランクリン「はいっ!と、さて、歩ける?」
空「うみゅ、抱っこがいい…」
フランクリン「畏まりました、甘えんぼのお姫様♪」
お空は満足そうに笑う、感情を表に出さず接するさとりと違い
積極的に感情をぶつけてくる彼女に多大な敬意と好意を抱いている
キスメ(全く…帰ったらヤマメと一緒に寝ようかな…?♪)
片付けに回るが食器や酒瓶はちゃんと持ち帰ったようだ
発つ鳥跡を濁さずの教訓が最浸透してるようで、この頃は点検作業になっている
キスメ(強者は驕らず…を地で行けば言われる前に従っちゃうよね…ん!この分ならいつかまた幻想卿に!!)
280 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/09(金) 01:18:11.52 ID:x0nt8B8+0
海村=============================
〜入り江〜
てゐ「…でもホント夢みたい…今の感じ、絶対に忘れない」
霊夢「…」
てゐ「明日は何かありそうだし、勝手だけど今日はエッチ無しでいいかな?」
霊夢「そうね…なんとなく、明日は大変なことが起きそう」
てゐ「じゃ…」
霊夢「んむ…」
ちゅ… れちゅ ちゅ にちゅ…
霊夢&てゐ「お休み♪」
281 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/09(金) 01:36:23.38 ID:x0nt8B8+0
朝=============================
〜食堂〜
てゐ「じゃ、場所が場所だから先に向かってるね〜♪」
魔理沙「出来たらキノコ採っといてくれよな〜?」
鈴仙「油断しないよう気を付けて?」
霊夢「はいはい、そっちも気を付けてよ?」
(てゐのチームはこの陽気から一気に寒冷地か…咲夜は…武器のチェックしてるわね)
見送ったのを見計らって、3妖精が話しかける
サニー「じゃあ最終確認だけど、まず頭」
ルナ「その次は翼端の火打石…」
スター「後は正面胴体…で合ってるよね?」
三人の武器は小太刀、妖夢のより一回り小さい拵えで
動きは太刀と変わらないが火力が抑えてある分回避力の強化と低火力ながら弾幕の光弾が繰り出せる
霊夢「間違いないわ、じゃあそろそろ行きましょう」
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/09(金) 10:25:49.13 ID:ghxKHpa30
真性やん…
283 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/17(土) 09:57:50.79 ID:CFmNoh6z0
PS3でDDONやってましたがメンテ後酷い有様になったので時間が出来ました
これからも装備品作成の合間などに筆進める予定です
>>282
経験値になれば良いのです
=================================
丘を乗り越えた先で滝の傍で水を飲む彩鳥を発見した
こうしてみると生物なのだと実感する
茂みから相手を確認する霊夢たち
サニー「標的はアレでいいの?」
霊夢「間違いないわ」
気配は感じているようだが位置は気取られていないようだ
じりじりと、じりじりと踏み込み…クルペッコが気を逸らした所で妖精3人が飛び出した
サニー「アローフォーメーション!いくよ!」
ルナ「わかった!」
スター「火打石は任せて!」
低空飛行から斬り付ける
頭部、右翼、左翼を同時に切りつけ、脇から散る
その直後に霊夢は頭部へ追い討ちを仕掛ける
簡単に十字の形になることでクルペッコは的を絞れず、ただただダメージを蓄積させていった
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/17(土) 10:21:04.66 ID:CFmNoh6z0
その後お札による攻撃で頭部の破壊に成功
彼女達の協力で随分早く壊せた
サニー「うん!ナイス!」
霊夢「ふぅ…」
(個々で見たら私より非力だけど…連携の高さでそれを補ってる
攻撃機会が今まで見たPTより遥かに多い
連携・・・かぁ、幽香やてゐとかと今度相談してみようかしら?)
こうなればもうこちらのもの、目に見えて隙が大きくなりクルペッコの焦りが隠せない
勇敢、そして冷静な3妖精の力によりドンドン追い詰められていく
スゥ
ゴァアアアアアアアアアアアアァァッ!!!!!
霊夢「!?」
クルペッコの鳴き真似、だが、聞いた事の無い声だ
ドスジャギィより遥かに大型の・・・
勘が、この声は危険だと告げる
しかし、このPTでは止める事が出来なかった
近くに居た3人は耳を塞いでいて動きがとれず※霊夢の火力では足りなかった
(※実際には要耳栓ではありません)
ルナ「…ねぇ、この声って」
スター「うん、聞き覚えが…」
霊夢(少なくとも未知のモンスターではないのは確かなようね…)
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/22(木) 04:01:12.62 ID:ug5RfrTK0
声のするほうに顔を向ける、太陽を遮り、大きな影を生み出す
太陽から降りてくるなり全容を明らかにする
丸太のような大きな尻尾、レミリアの翼をより攻撃的にしたその形
強靭な脚に背中には棘が生え、小さめの頭に頑丈そうな顎が備わる
サニー「り、リオレイアっ!!」
それは霊夢が今まで見た中で一番…いや、3番目に強そうな相手だった
『紅の隻眼』や正体不明の巨大モンスターには及ばないものの
相当の力を持ってる事はわかる
ルナ「どうするの霊夢!指示お願い!!」
霊夢「…リオレイアを警戒しつつクルペッコを集中攻撃、もう虫の息よ!
その間私がコイツをひきつける!」
ルナ「わかった!」
霊夢「あとリオレイアの情報あったらお願い!」
ルナ「コイツの尻尾及びサマーソルトには気をつけて!仕草は見逃さないように!
特にサマーソルトは一発で一回休みになっちゃう程だから!」
霊夢「わかったわ!」
ズダダダダダッ!
威嚇射撃で注意を引く、一時的とはいえ、リオレイアとの一騎打ちが始まる
286 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:13:31.64 ID:ug5RfrTK0
霊夢とリオレイアが睨み合う、威嚇射撃を抜きにしても見逃してくれそうに無い
スゥ
ゴガァアアアアアアアアアアアアァァッ!!!!!
生の声はまた格別…ということか
大気を震わせ水辺が波立つ
霊夢「やるだけやってみせようじゃないの!」
鋭い爪が大地を削り、こちらに駆けてくる、これくらいの速度なら何と言う事は無い
すれ違いざまに札を羽に4発当てる
それなりには効いているようだが燃える様子は無く、耐熱性であるらしい
ズダダダダダダッ!!!
そのまま集中して銃撃を加える
頑強な鱗は貫通を許さずダメージはさほど与えられてない
睨み付けるリオレイア、お互い小手調べといったところだ
287 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:31:35.29 ID:ug5RfrTK0
再び突進してくるリオレイア、かわす体制に入る霊夢
何て事は無い…と思った刹那急に脚が止まる
危険を察知し真上に跳ぶ
ブゥンッ!!
ドガァッ!!!
尻尾をなぎ払い、その先にあった地面が抉れる
贔屓目に見ても、鬼の一振りくらいの攻撃力はある
霊夢(なるほど…こんなの食らったら骨折じゃ済まなそうね…)
そして後ずさるリオレイア、距離をとる霊夢
繰り出されたソレは電光石火の勢いで一回転、これが話に聞くサマーソルト
十分に距離をとっていた、が、リオレイア自身も気付かぬうちに水辺に尻尾をつけていて
その水飛沫、それもリオレイアの毒のある飛沫が霊夢の右目に進入る
霊夢「きゃぁあっ!!」
激痛で右目が開かない、左目は無事だが苦痛で視界がぼやける
しかしその僅かな視界で何とかするしかない
距離をとるが燃えるように右目が熱い、少しでも気を抜けば気絶してしまいそうだ
そして気絶の先に待っているのは…
288 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/10/22(木) 04:49:55.51 ID:ug5RfrTK0
サニー「おまたせ!!」
リオレイアの尻尾に一太刀入れつつ3妖精がやってくる
ルナ「怪我は無いようだけど…毒かな?スター!」
スター「わかったよ!」
腰のポーチから小瓶を取り出し、飲む
その瞬間嘘の様に霊夢の目から痛みが消える
霊夢「・・・!」
スター「便利ね、この防具の広域特性っての」
ルナ「念のため私も…」
今度は穀物のようなものを噛み砕く
ルナ「これでかすった程度なら何でも無くなるよ、直撃は避けて?」
サニー「じゃあいきましょ!コイツも手土産に!」
霊夢「…ありがとう」
(まだ片目は開かない…か、距離感はつかめないけど
的があれだけ大きいし誤射せず当てるくらいなら出来る!)
こうして対リオレイア第2Rの幕が上がる
289 :
tgtwg
:2015/10/22(木) 05:23:36.24 ID:S7s53KRD0
上野東京ライン開通によるダイヤ配分の考察
https://www.youtube.com/watch?v=WFynvpQMtbg
……………………
290 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/05(木) 17:32:23.00 ID:DCY2FV9e0
最近寒くてペースの落ちた仕事やら優先してるとペース落ちる…
今日(不自由な体での仕事)も明日(挑戦)も必要だからどうしようもないですが
=========================
形勢は良くなった物の攻撃が軽く、決定打に欠ける霊夢側
捉えきれていないものの、一撃で人間、妖精を戦闘不能にする力を持ったリオレイア
単純な戦力で言えば5分5分である
ガァアアアッ!!
何より厄介なのがこの強靭な肢体を生かした突進
位置が大幅にずれることで霊夢の陰陽機銃の適正距離や
3妖精の攻撃位置固定まで時間と体力を消耗する
ゴウゥッ!ガァッ!!ゴァアッ!
ダァンダァンダァン!
そして火球を連続で放つ、しかし勘が鋭く、弾幕戦に慣れてる霊夢は片目でも避けることが出来、
3妖精は経験者故にこの程度ではまず当たるものではない
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/06(金) 19:10:14.49 ID:X7KtX5jT0
執拗な自分語りとか罵倒レスにほぼ全部返信とか内容以前の問題だな
内容は面白いつまらないじゃなくて怖い まともな精神でこんな文書けない
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 18:32:19.14 ID:5Kvi0u8r0
針妙丸「あうう!」ドカッ
正邪「ふん…この"打ち出の小槌"さえ手に入っちまえばお前は用済みよ」
正邪「加えて今まで手に入れた反則アイテム達!これさえあれば何不自由なく暮らせるぜ!」
針妙丸「うぐ…ま、待ちなさい…!」
正邪「誰が待つもんか!あばよ!」
ケンシロウ「それを、よこせ…」
針妙丸「!?」
正邪「!?」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 18:41:33.10 ID:5Kvi0u8r0
正邪「あ、ああ…一つだけならやるよ。まあそんな怖い顔すんなって…」
ケンシロウ「全部だ…」
正邪「えぇ!?そ、そりゃないぜ。元々これらは、私のもんだよ」
ケンシロウ「全部だ!」
正邪「こ、この野郎!死ねぇ!」
ケンシロウ「全部だ!」ゲシィッ
正邪「ぐぎゃっ!」ドサッ
正邪「ち、ちきしょー!覚えてやがれ!」ダダダダダ
針妙丸「す、すご…あ、あの!ありがとうございます!」
針妙丸「おかげで、打ち出の小槌も、正邪の持っていたアイテムも全部戻りました!」
ケンシロウ「それを、よこせ…」
針妙丸「!?」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/11/11(水) 22:14:29.73 ID:5Kvi0u8r0
針妙丸「だ、駄目ですよ!これだけはっ…」
ケンシロウ「お前は、目が見えぬのか…全部だ」
針妙丸「駄目ですって!この打ち出の小槌は使いすぎると不幸になる代物で」
ケンシロウ「分かっている。今度ばかりは、生きて帰れぬかも知れぬ…」
ケンシロウ「だが、俺にも後退は無い!」
針妙丸「あ、あわわわわ…」
ケンシロウ「全部だ!」
紫「待ちなさい」 ニュイーン
ケンシロウ「ん?」
295 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 08:54:25.15 ID:lWqpkkdW0
291さん
はじめてだから罵倒レスの扱いもわからなくて・・・
それはそうと、ようやく時間のめどが立ったものの、シフトキーが使えなくなったうえ、変換候補も出なくなり
辞書の修復も効果ないのでいったんきゅうしします
pcかいかえてこのスレいきのこってたらつづきをかかせていただきますが、
だめならかんぜんオリジナルか、ぶたいをディスガイアやelonaにしてみようかと
296 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 09:05:45.04 ID:lWqpkkdW0
矢印動かすとハイフン出てきて平仮名だけでも覚束無い、
せめてshiftキーさえ…
まさか初投稿の4分の1でこんなになるとは思わなかった…
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/17(火) 12:18:11.61 ID:4cmxLA7kO
いつ頃までに帰ってくるのかを教えてくれればみんなでひっそりと保守してるよ
298 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/11/17(火) 22:01:24.20 ID:lWqpkkdW0
>>297
ありがとうございます
調査の結果キーボードが壊れただけでした
今使ってるUSBのキーボードも不安が残るので12月初頭には買い換えます
因みに戌の日でストーブ解禁したので今後溜まりそうな作業を1買い換えるまでに平らげておきます
==================================================
299 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:16:59.18 ID:l3LIikru0
===============================
・変更のお知らせ
・これよりMHXの世界観も取り入れた展開を続けます
・妖精の立ち位置はニャンターに似た感じになりました
武器種類の多いニャンターと思っていたっだけでば幸いです
・今後の展開は微調整するものの大まかなストーリーに変更はありません
ご理解とご協力をお願いします
===============================
300 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:35:43.34 ID:l3LIikru0
霊夢は焦っていた、怒り状態に入ると敵の攻撃の鋭さが増し
片目で相手の攻撃に対処するため有効打が入らず
このチームは飛竜相手に長期戦が出来るほどの技量はない
サニー「このままだとこっちが不利ね、どうするの?」
霊夢「…せめて、隙があればいいんだけど…」
隙を作るための火力が圧倒的に不足している
撤退すれば後始末はバックアップに回っている兵器娘達が何とでもしてくれる
が、まだ負けたと決まったわけではない
相手も致命傷は無いとは言え浅くない傷を負い
焦りが攻撃を乱雑なものにさせる
ルナ「…ちょっと試したいことがあるんだけど、いい?」
スター「どうするのよ?」
ルナ「上手くいけばこの勝負、私たちの勝ちよ」
サニー「駄目だったら?」
霊夢「…撤退ね、悪いけどもう片方の目にも負担が来てるわ」
サニー「わかった、何をすればいい?」
ルナ「回復と、解毒お願い、場所が場所だからね…」
301 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 00:48:43.30 ID:l3LIikru0
霊夢「じゃあ、牽制いくわよ!」
シュッ ドンドンッ
爆裂札でレイアの注意を引く、まだ回避に徹すればどうとでもなる
ルナ「あと少し…っ」
3妖精の技によりルナのみが認識外になる
あとは完全にルナの存在がレイアから抜ければ成功だ
ルナ「今だっ!」
ガッ!!!
大地を蹴り素早く飛翔、背後の棘を掴む
ガァオッ!!?
面食らったレイアは暴れ、振りほどきにかかる
ルナ「くっ!!」
暴れることにより猛毒の棘が刺さり激痛が走る
すかさず広域治療により傷は塞がり、毒は抜ける
ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!!!
甲殻の隙間から刃を突き立てる、効果は絶大だ
レイアから悲鳴のような怒声が聞こえる
302 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:11:10.82 ID:l3LIikru0
立て続けにダメージを負い、激痛により立ち続けることが出来なくなったレイアはその場に崩れ落ちる
この千載一遇のチャンスを逃す者は誰一人としていなかった
サニー「お腹ががら空きよっ!!」
渾身の力を持ってサニーの刃が腹部を突き立てる、これ以上ない手応えだ
スター「尻尾はもらいます!!!」
基本的な上段切りで相手の組織を断ち切っていく
霊夢「いっけええええっ!!」
陰陽機銃の頭部への零距離射撃、重心の負担を顧みないフルオート射撃を開始する
ギャオォオオオオォォォッアォオオオォォォォッ・・・・
ズゥン…
断末魔の悲鳴を残し、レイアは息絶えた
サニー「か、勝ったぁ…」
ルナ「萃香と一緒の時より私たち活躍できたわね!」
スター「こ、こわかったぁ…」
霊夢「う…くぁ…はあっ、はぁっ…げほっ」
サニー「ちょっと大丈夫?」
外傷は無いが顔面蒼白で明らかにこれ以上の行動はできそうにない
どうやら最後のフルオートがたたったようだ
霊夢「心配…ないわ、ちょっと疲れただけ、ごめん、ちょっとだけ横になるから…」
スター「わ、わかった、私が膝枕する、帰りの準備ができるまで休んでて」
3人で柔らかそうな草地まで運び、霊夢を寝かせる
淡々と帰る準備を終え、一休みしてから帰路に就く
303 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:30:57.95 ID:l3LIikru0
霊夢の部屋========================
〜夕方〜
帰るなりベッドに倒れこむように突っ伏す
同時期に帰ってきたてゐにより慣れた形で鎧を脱がせ
鈴仙とてゐにより改めて診察する
鈴仙「これは…」
てゐ「あぅう、霊夢〜…」
ミア「どうかニャ…?」
鈴仙「えぇ、処置に問題はありませんし、毒も抜けてますが…
当分狩りは止めておくべきでしょうね」
てゐ「水と混ざった事で眼球全体にダメージがいってるんだよね
ししょ…永琳の薬でも全治2〜3週間かなぁ」
ミア「ん…」(失明じゃなくて良かった…)
霊夢「…ん、お水、くれる?」
てゐ「わかった、ちょっと待ってて」
鈴仙「と言う事で、薬を取りに向かいますね」
ミア「ちょうど広場に百式司偵が居るから伝えるといいニャ、今此処にいる中で一番速いニャ
名前は八重っていうから呼べば一発ニャ」
鈴仙「ありがとう、じゃ、行ってきますね」
304 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:46:05.95 ID:l3LIikru0
百式司偵、後部座席
ナルの倍以上の速度で飛んでいる、凄まじいGが鈴仙を襲う
胸が押さえつけられ骨が軋む
鈴仙「ちょっと…もう少しゆっくりっ!!」
八重「ごめんごめん、これくらいかな?」
数十秒後に目の前の計器が700kmを切る、だいぶ楽になった
鈴仙「文と競走するつもりなの?この飛行機は…」
八重「公式飛行記録では平均時速700km以上だからね、それでもって当時よりさらに性能上がってるからさ」
彼女は排気タービン過給機付きの最終型が基礎になっている
鈴仙「呆れるわね…」
八重「もっと速い娘もいるけどね、今はまだ外に出せる段階じゃないかな」
鈴仙「まったく戦争サマサマねぇ」
八重「あはは、とは言え私は殺傷したことないけどね」
305 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 01:51:51.62 ID:l3LIikru0
八重「ん?ちょっと通信が…ふんふん、わかった」
鈴仙「?」
八重「帰りは前方座席に移ってくれる?一人乗っけて来て欲しいってさ」
鈴仙「へぇ…」
八重「計器や操縦桿に触らないでね?墜落すると私は凄く痛いで済むけど
貴方達じゃ…十回休みはしちゃうよ」
鈴仙「わ、わかったわ」
八重「そろそろ中間地点だよ、あと少し頑張って」
306 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/09(水) 02:36:39.49 ID:l3LIikru0
同時刻:兵器娘本部
ジリリリ・・・
???「はい、こちら兵器娘本部です」
???「む、ツバキか?なら話は早い、契約内容の追加を頼みたいのじゃ」
ツバキ「どのような内容ですか?」
???「村付きもままならない慢性的ハンター不足を飛行船による機動力で補おうと思ってな
その飛行船の護衛を頼みたいんじゃ、相手は飛竜、古龍になる」
ツバキ「わかりました、規模はどれくらいですか?」
???「ハンター用に4つの拠点を行き来できるようにし、狩場までの直接降下も頼みたい
現状20隻の飛行船を運用しておる」
ツバキ「わかりました、それなら航空兵力中心に400の増員を送ります」
???「感謝する、費用はどれほどになるかの?」
ツバキ「1年で2億4000万ゼニーですね、ただし新素材の研究や武具の開発データで割引させていただきます」
???「ぬぅ…背に腹は代えられんな、わかった、支払おう」
(護衛飛行船もままならない今飛竜に見付かれば落とされて計画ごと頓挫してしまうからのぉ)
ツバキ「ありがとうございます、では翌日には編成し、トンドルマへ…」
???「おぉ、待ってくれ、ベルナ村に送ってもらいたいのじゃ、そこの龍歴院のハンターが第一尖兵なのでな
では、頼んだぞ」
ガチャ
ツバキ「飛竜、古龍ねぇ…特に古龍相手なら単発攻撃力に航続距離を考えて
ミッチェルG型にキー102、キー109、キー83にP−38、深山辺りかな?
航路によってはJu87Gやシュトルモビクも生きてくる
中間が海域なら空母を配置するのもアリ…何にせよ小規模だしすぐ集まるね
それこそディスガイアの対ロスト支援に比べたら…うん
ま、アッチはその分お金払いは良いんだけど」
307 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:12:16.92 ID:Btzjajgg0
寒村===================
〜深夜〜 仮設病院
・・・
永琳「リオレイアの毒による眼球損傷への薬ね…丁度ストックがあるわ、持ってきなさい」
鈴仙「ありがとうございます、あとこれが、頼まれてた向こうの毒生成物の毒三種、フロギィとドスフロギィにギィギ
そしてギィギ自体です、残念ながら成体には未だ出会ってませんが、幼体よりも強力な毒であることは確実でしょう」
永琳「ありがとう、これで色々研究が進むわ」
鈴仙「あとはお土産ですね、向こうのお酒とデルクスのキモです」
永琳「ありがと、じゃあ今日はお風呂で一杯といきましょうか」
鈴仙「はい、喜んで…そうそう、明朝出発なのでお手柔らかに」
永琳「そう…また今度ゆっくり時間作りなさい、輝夜も寂しがってたわよ?」
308 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:27:11.54 ID:Btzjajgg0
寒村==================
同時刻 〜食堂〜
霊夢の穴の分誰か一人埋める事となった、が、特に誰かとは指定されなかった
つまり朝までに誰か見繕う必要がある
八重(とはいえ結構チーム組んでたりするなぁ…ダメならダメで良いとは言ってたけど…はてさて
ん?実力者が一人で、チャンス!)
幽香「…あら、どちら様?」
八重「八重って名前だよ、よろしく、さっそく本題だけど海村に行くつもりはない?」
幽香「…どうして?」
八重「ちょっと負傷者が出ちゃってね、穴埋めしてくれると嬉しいんだけど」
緑髪の少女は表情を曇らせ考え込む
幽香「良いわ、この一杯飲んだらアオイに伝えてくる」
八重「ありがと、じゃ、明朝に迎えに行きますよ、荷物は後で送るから心配しないで、部屋は…」
幽香「あら?もう確保してあったはずだけど?」
八重「え?」
309 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/13(日) 01:52:48.59 ID:Btzjajgg0
・・・
八重「そう、要請で一旦戻ってきたのね」
幽香「厄介なトカゲにコケにされたから、ちょっと武者修行をね」
八重「しかしその相手がアオイが相手とか考えたくないなぁ…」
幽香「…確かに底抜けた強さは持ってるわね、おかげで随分腕は上がったと思うけど」
八重「で、最終的にどこまで腕を上げる心算だったの?」
クスリと笑いながらこう応える
幽香「勝てるまで…かしら?」
八重「気の長い話ね」(姉よりずっと弱いけど傾世元禳に類する力もあるし…
最も姉は禁鞭に加え天候操作の力もあるから始末に負えないんだけどね)
幽香「そうね、このままじゃ霊夢がおばあちゃんになっちゃうし、そろそろ顔も見たいわ」
八重「・・・そっか、きっと、絶対喜ぶよ」
幽香「ふふ…丁度杯も空いたし行ってくるわ、明日はよろしくね?」
八重「飛行機だけど大船に乗ったつもりで期待してて」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/15(火) 18:14:48.17 ID:8fJRm30XO
おかえり
311 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 06:45:37.52 ID:ku1vpYll0
>>310
ただいまです、おまたせしました
==================
〜翌朝〜
幽香「へぇ?なかなかスマートじゃない」
ちょっとした草原にエンジンを二基積んだ白銀の小型機が止まっている
朝日と周りの霜に輝き、暖機運転も終わりいつでも飛び出せる状態だ
八重「ありがと、じゃあ乗って〜文字通り一っ飛びでたどり着くからね
あと、操縦桿その他は触らないように!私が運転するからね」
幽香「わかったわ」
八重「旅客機と違って窮屈なうえ飲み物とか気の効いたものはないけどまぁ我慢して」
フワリと飛び上がり、座席に座る
幽香「ん・・・ほんと窮屈ね」
八重(お尻が大きいって言ったら怒られそうだし黙っておこう…)
鈴仙「私は引き続き後部座席に乗るわ、よろしくね」
八重「うん、じゃ、シートベルト締めて、いっくよ〜」
数百mの距離を駆け上がり飛び立つ、その後の急加速に幽香が面食らったのは言うまでもない
312 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 06:58:11.47 ID:ku1vpYll0
幽香「まったく、胸に石抱いたみたいよ」
八重「ごめんなさいね、私の取り柄ってこれくらいしか無いからつい」
鈴仙(最初よりは…マシかな)
幽香「まぁこの貴重な体験に免じて許してあげるわ、雪山がもう遥か向こう、この速さはそう味わえないし」
高度3000mを飛翔中、九七式に比べだいぶ低いのは追いつかれる心配がないという自信の裏付けである
八重「…」
幽香「どうしたのよ?」
八重「3時方向…右手側、見える?」
鈴仙「ええ、知らない竜が居るわ」
八重「距離もあるうえ追いつかれる事は無い…か」
幽香「ど、どこよ?!」
八重「足元に双眼鏡は無い?」
幽香「この眼鏡みたいなやつね・・・・・・あ、見つけたわ」
八重「今度機会があったらじっくり見物しましょ、今は海村までいくわよ!」
その竜は程なくして遠ざかる、この世界は本当に色々な生物が居ると改めて認識させられた
313 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:11:40.21 ID:ku1vpYll0
その後何事もなく海村に到着
着陸予定地付近に一人の少女が立っていた
霊夢「待ってたわよ…って幽香!」
幽香「!!」
彼女の目に飛び込んだのは愛する者が眼帯をしている姿
眼の付近が内出血を起こし、軽い怪我とは言い難い
霊夢「〜〜…恥ずかしい所見られちゃったわね」
幽香「・・・」
無表情を装うが内心とても動揺している幽香
鈴仙「感動の再会は解るけど、ちょっと霊夢を借りるわ」
ポーチから点眼薬を出し、霊夢の目に投与する
鈴仙「あとは、この丸薬を1日昼晩に3錠、ちょっと大きいけど噛み砕いちゃ駄目ね…
じゃあ私は今後の計画の打ち合わせがあるから行くわね」
霊夢「ありがと…まぁ積もる話もあるし、部屋行きましょうか」
幽香「そうね…でも、生きててくれて良かったわ…本当に」
ちゅっ くちゅんちゅ…ちゅる…
八重(おーおー、見せつけちゃってまぁ…///)
314 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:28:56.97 ID:ku1vpYll0
霊夢「ふー、やっぱり暑い」
幽香「ええ」
部屋に着くなりお互い服を脱ぎだす
霊夢「そうそう、今朝伝達されたことなんだけど、この村内と一部の海岸以外、服を着用するようにだって」
幽香「あら?それはどうして?」
霊夢「なんでも飛行船の積極運用が他の集落で取り入れられたらしくって要は覗き防止の為ね」
幽香「ふぅん、ま、敷地内から出なければ良いんでしょう?なら問題ないわ、で、これからどうするの?」
霊夢「治るまで村の中に居るわよ、今日は釣りの予定かしらね、幽香は?」
幽香「ひまわりちゃんとの戦いで武器の調整をしてるから来るまで狩りはお預けね、久々に水入らずで楽しみましょうか♪」
てゐ「…むぅ」
鈴仙「まぁ、今日くらいは譲ってあげなさいよ、それより寝ておかないと夜の狩りで身体持たないわよ?」
てゐ「はいはい、こういう時薬って便利だと実感するよ」
315 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:45:39.73 ID:ku1vpYll0
・・・
霊夢「そうそう、武器の調整と言えば…」
幽香「ええ」
霊夢「今度私の武器も新調しようと思ってね、今回の件で威力不足を感じたし」
幽香「そうそう、どんな相手だったのよ?」
霊夢「リオレイアだったかな?硬さも体力も今までの奴とはケタ違いだったわ」
幽香「そう…良い判断よ」
霊夢「とは言っても制御の問題で少ししかパワーアップできなかったけど、じっくり鍛えるしかないのよね」
バシャッ!!
霊夢「お、ドスハリマグロかしら?すぐ冷やすべきだって聞いたから届けてくるわ!」
幽香「ええ、転ばないようにね」
316 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/18(金) 07:59:21.87 ID:ku1vpYll0
ミア「やっ」
幽香「貴女…か」
霊夢が離れるタイミングを計ったように出てきた、幽香だけに用があるようだ
ミア「怒ってるかにゃ」
幽香「少し…ね、貴方達の力ならああなる前に止められたでしょ?」
ミア「・・・・まぁにゃ」
幽香「そう………私は怖いわ、これだけ恐れるのはこの世に生を受けて初めてかもしれない
ひまわりちゃんと対峙し、敗北した時でもここまで怖いと思わなかった
それと同時にこうして霊夢と釣りをしてる時間が幸せ、どうしちゃったのかしらね?」
ミア「ん…」
・・・
幽香「吐き出したらちょっとすっきりしたわ、今回は完治に免じて許すわ」
ミア「ありがとにゃ、じゃ、この辺で」
幽香「…貴女も中々いい友人ね、魅力的だわ」
ミア「…ん、またにゃ」
317 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2015/12/26(土) 06:50:51.17 ID:D3i/EJNl0
・・・
〜食堂付近〜
霊夢「あら、ミアじゃない」
ミア「にゃ、例の件で報告しようと思ってにゃ」
霊夢「武器のこと?」
ミア「そっちじゃないにゃ、スペカみたいなものを作成できるスペースは無いかって事でようやく目処がたったからにゃ」
霊夢「!それ本当!?」
ミア「ニャ、とはいえ土地整備まで時間はかかるし博霊神社みたいな気脈があるかどうかもわからにゃいけど
とある件で領有地が広がってにゃ、見たことない仲間も増えるにゃ」
霊夢「へぇ・・・」
ミア「あと、この件はもし霊夢が見てダメにゃらこれまでだから、あまり言わないでほしいニャ」
霊夢「わかったわ」
ミア「じゃあ今のところそれだけにゃ、お大事に」
霊夢「ありがとうね」
318 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:11:17.98 ID:WJxF4mB50
〜釣り場への道〜
霊夢「…ん?」
ふと見れば見慣れない娘が二人、寄り添っている、一人は私くらい、もう一人はチルノ位の大きさだ
身長のある方はてゐ位の実力がありそうだけれど、もう一人の実力が測れない
一つ言えるのは万全の状態でも勝てないと言う事だけ
???「…と、いうことで教練所における不満点を挙げてください」
??「ん〜、やっぱり頑丈な土地が良いな、私の主砲でも耐えそうな…」
???「無いです、そもそもゴーイチなんて使ったら訓練になりません」
??「冗談だよ〜、候補はここにこことここだよね?機密の点から言っても…」
どうやらこの周辺に本格的な訓練所のようなものを立てるようだ
ただ、その様子は暖かく、見てるこっちまで居心地が良くなってくる
霊夢(私も幽香やてゐとあんな感じでいられたら…)
ふと、足が止まってるのに気が付き、足早にその場を去る
319 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:21:15.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「お待たせ!」
幽香に小走りで駆け寄る霊夢
幽香「あらあら、迷っちゃったのかしら?」
霊夢「ちょっとね、あ、軽くつまめるもの持ってきたわよ」
幽香「気が利くじゃない、じゃ、手を拭いて…っと」
霊夢は竿を構えず、幽香の隣に座る
身動きが取れないほど完全に密着した
幽香「あら、甘えん坊さんね」
霊夢「んふふ♪」ぎゅっ
腰の辺りに手をやる
幽香「〜〜〜〜…貴女だけよ?私に対してこんなことを許すのは」
霊夢「…ありがと」
見様見真似だけどこんな感じであの雰囲気みたいのが出せたはず
その後釣りの方はさっぱりだったけど幸せな時間を過ごせた
320 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:38:09.29 ID:WJxF4mB50
いい加減日も落ちたので食堂に戻る
そこには地団太を踏んだ天子の姿があった
天子「むぅ!!やっぱりくやしぃ〜っ!!」
橙「良い所迄行きましたよね〜」
感情が収まるまで待つのも時間が勿体ないので
同行者の藍に事の詳細を聞いてみた
藍「ん、何、ラギアクルスが内陸部、ことモガの森まで押し寄せたと聞いてな
捲土重来を期したのだがまんまと逃げられてしまったよ」
そこに小町が割り込む
小町「あたいも衣玖と交代で行ったんだけどすっごくてねぇ!
大放電っていうの?アレを陸上でも使ってきて防具がコゲちまったよ!
な、おごるからさ、あっちであたいの話聞いとくれよ!!」
霊夢「まぁ…おごってくれるならいいわよ?あ、そういえばマグロは釣って来たからお酒の方お願いね」
小町「お!いい肴だねぇ、狩りに行くと正直釣ってられないからね」
幽香(ふぅん…藍もまた…)
321 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 00:59:46.01 ID:WJxF4mB50
少し離れた海上コテージで食事をとる、ランタンが夜の海に映え、なかなか洒落ている
小町「いや、実のところさ、橙に藍はまだ本調子じゃなくてね
橙はともかく藍は目に見えてキレが無くなってて
完全に守勢に回ってたね、今回逃がしたのも責任感じてるんじゃないかい?」
天子「ふん、責任なんて感じることないわ
単に私をてこずらせた相手、引き際の知恵位は回るって事でしょ」
後ろから天子が介入してきた
小町「…へぇ、気付いてたのかい?」
天子「まぁね、でもこのまま落ち込んでたらいつまで経っても狩れやしないわ
ましてやもっと強力な相手も確認されてる以上、あの程度の相手撃退で妥協しちゃいけないのよ」
霊夢「あの地団太も、貴女なりに藍を気遣っての事なのね」
小町「天子、あんたもだいぶ丸くなったねぇ」
天子「…もう!つまらない事話したわ!その大量の刺身、貴方達だけじゃ食べきれないでしょ?手伝ってあげるわ!」
と言いつつ食堂に消え、御櫃とお椀を抱え戻ってきた
更に橙も小皿と醤油を抱え、やってきた
幽香(藍も今は一人になりたいわよねぇ…それはそうと、だいぶ天子にも懐いてる様ね)
天子「海苔と山葵があれば文句なしだけど…仕方ないわね」
橙「兵器娘に頼んでみますか?この醤油をはじめ結構取り寄せてくれるみたいですよ」
霊夢「へぇ…私も何か頼んでみようかしら?」
幽香「あら?まだ霊夢に満足出来ないものがあったの?」
霊夢「そりゃあるわよ、饅頭とかお団子とか羊羹…やだ、食べたくなっちゃった」
一同、笑い声をあげる
322 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 01:21:31.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「それはそうと、やっぱり陸でも厄介かしら?ラギアクルスは」
小町「そうさねぇ、放電とかは厄介だけど
海中に比べたら隙だらけだし逃げるのも容易だね
放電は厄介だけどリオレイアに比べて弱いと思うね」
橙「ただ突進は注意ですね、水で摩擦を少なくして猛スビードで突っ込んできた際には
私の部下の鬼でも腕が折れます」
天子「直線状に居なければ良いのよ、あ、そうそう、陸上だと落とし穴は有効ね
陸上に居る時が攻撃チャンスなのは間違いないわ
・・・このマグロ、脂身少ないわね、山葵はそれほど使わなくてもよさそうだわ」
小町「霊夢みたいに遠距離だと優位にいけそうだね、空も飛べないから
ある程度の高度なら一方的に狩れるね」
幽香「でもリオレイアが居るって事はリオレウスも居るんでしょう?」
小町「あー・・・あまり高いと却って危険か、椛ほどじゃないけどアイツらも目が良いからねぇ
それに飛んでたらまず海中に潜られちまう」
橙「それはそうと幽香さんの闘った相手はどんな感じですか?」
幽香は霊夢を一瞥する、霊夢は黙って頷く
幽香「…そうね、強いわ、ティガレックスは」
323 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/06(水) 01:48:34.99 ID:WJxF4mB50
幽香、ヤマメ、勇儀、妖夢で挑んでなお返り討ちにしたことから告げ
全員の無事を伝えたうえで次の言葉に移る
幽香「巨躯、身体能力、重圧、どれをとっても危険、
皆腕には自信があったのだけれど実力不足をまざまざと見せつけられた
正直、あの中の半数は幻想郷に二度と帰れなくなってもおかしくなかったわ」
天子「…話を盛ってる訳では無さそうね」
小町「割と強い酒だったのに酔いが醒めちまったよ」
橙「同一個体は雪原に火山、それと今封じられている砂原にいると聞きましたが…
ここにも来るのでしょうか?」
幽香「さぁ…とにかく、その一つ目…紅の隻眼には注意なさい
今は沈静化してるらしいけど暴れてた時は集落はおろか村ごと潰したそうよ、一人残らず」
霊夢「・・・」
思わず背中が疼く、出会った当初、大怪我を負わされたのだ、忘れられるはずがない
今は越えられない壁であるが、いずれは…越えなければならない壁になるのだろうか
天子「…怖気づいたかしら?なんなら私…私達が狩るわよ!
ラギアクルスと違って電気も無効では無さそうだし衣玖も行けるわね、あとそれから…えっと…」
小町「その時はあたいも混ぜとくれよ、目標は大きいほどいいからね!」
打ちひしがれてる場合ではない、やるべきは一歩一歩前に進むだけ
仲間とともにリオレイアも下せた、いずれ届く、届いてみせる!
次の機会が誰と組む事になるかは解らないが、最善を尽くすだけだ
324 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:14:39.78 ID:VMJ273kN0
食事も終わりに差し掛かったころ…
ミア「霊夢〜!」
霊夢「どうしたのよ?」
ミア「いんや、新しい武器の為にもちょっとトレーニングしたほうがいいかにゃって
不幸中の幸い、身体は何ともないでしょ?」
霊夢「まぁね、で、どんな感じ?」
ミア「マラソンや腹筋とかかにゃ、夜更かししても良いけど疲れが残らないようにお願いしとくにゃ」
霊夢「む…///(幽香を見やる)わかったわよ」
ちょっと気まずい空気が流れたものの、何事もなく食事は終わった
…霊夢の部屋…
===========================
R−18注意
===========================
幽香「ん〜、残念ねぇ、久々の再会だからたっぷり楽しみたかったのに」
霊夢「…ばか、これから一緒じゃないの…んあっ」
コリッ コリコリッ
乳房を撫でまわした後乳首を抓む、完璧ともいえる愛撫だ
幽香「ふふ、一緒と言えば、私の居ない間、てゐと随分遊んでた様ね?」
霊夢「!…」
幽香「でしょう?あの子の匂いがするし私の知らない癖がついてるわ、正直に言いなさい?」
霊夢「うん…一緒にシたりしたわ」
幽香「ふふ…安心して?何もあの子と喧嘩する気は更々無いから」
霊夢「…よかった」(本当にここに来た約二か月で幽香は変わったわね…
妖力自体も増してるけど何より他者を傷つけなくなった、このままなら幻想郷に帰ったら
組んで異変解決してくれそう…)
幽香「・・・まぁあとは向こう次第よ、霊夢を泣かせるようなら私は許さないから」
(正直変わっていく自分が怖い…けど、こうして受け止めてくれる、私はそれが一番うれしいわ)
霊夢の身体が解れた所で本格的な攻勢に入る
325 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:34:36.88 ID:VMJ273kN0
ジュルッ チュチュ ジュルルッ
霊夢「はんっ!あぅっ!!何で乳首ばっかり…あぁっ!!!」
時間にして半刻(一時間)ほど、徹底的に乳首を弄る
感覚が麻痺しないよう定期的に左右の乳房を舐めしゃぶる
幽香「ふふ♪今日は霊夢の赤ちゃんって事でいいかしら?」
霊夢「ばっ///ばかぁ!ばかばかばかぁ!!」
真っ赤になって自身の顔を抑えるが、拒絶はしていない
霊夢「母親より胸の大きい赤ちゃんなんて居るものじゃないわよ!」
むにゅっ
幽香「んう♪」
むにゅっむにゅっ くにくに
幽香「エッチな手つきね…もぅ」
霊夢「人のオッパイしゃぶって乳首立たせるなんて全く…私が覆いかぶさるから、そこに寝てて?」
上半身同士が重なり、お互いの乳房を貪る二人しかし責められた時間の差で、霊夢がギブアップした
幽香「夢にまで見た霊夢のアソコ…ふふ、良いにおい♪」
霊夢「もぅ…ハァ…ほんとうに…ハァハァ…ばかぁ…」
ジュルルッ!!ジュチュ!!ジュルルルルッ!!!
霊夢「はぁああああああああああっ!!!」
身体を弓なりに沿らせ、絶頂を迎える霊夢
クタリと体を横たえ、目を瞑り肩で息をする
そして隣に体を横たえながら頭に手を当て我が子のように撫でる幽香
満面の笑みを浮かべ、無意識に幽香の乳首に吸い付く
幽香「ふふ…」(もし幻想郷に帰った後、離れ離れになるとしたら…嫌!!私はこの幸せ、逃したくないわ!)
326 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
:2016/01/11(月) 01:53:24.90 ID:VMJ273kN0
翌朝============================
霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」
幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」
ちゅっ ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ
霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」
幽香「♪」
・・・
魔翌理沙「お…来た来た」
幽香「あら、随分早いのね?」
魔翌理沙「ん…まぁ、そりゃな…」
霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ
てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ
霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)
てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)
改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった
魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」
幽香、魔翌理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が
幽香「えぇ、期待してるわよ?」
私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
327 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 01:54:40.76 ID:VMJ273kN0
※訂正
翌朝============================
霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」
幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」
ちゅっ ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ
霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」
幽香「♪」
・・・
魔理沙「お…来た来た」
幽香「あら、随分早いのね?」
魔理沙「ん…まぁ、そりゃな…」
霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ
てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ
霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)
てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)
改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった
魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」
幽香、魔理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が
幽香「えぇ、期待してるわよ?」
私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
328 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:09:53.37 ID:VMJ273kN0
モガの森周辺、小高い丘===========
激しく陸上運動するとなれば裸だと逆にやりづらいから体操服を拵えた上で
運動に適し部外者に見られても平気な場所に移動する
まだ太陽が昇り切ってないため、日陰ではないが潮風もあり過ごしやすい
霊夢「この服動きやすいわね」
ミア「体操服、って言うにゃ、いやーでも念のため提灯ブルマ用意して良かったにゃ」
霊夢「あら、人気無いの?」
ミア「だにゃ〜動きやすさで言えばショーツ型になるし、被服面積で言えばトランクス型になるしにゃ」
霊夢「へぇ…」(ショーツ型…ねぇ、履くとなればかなりセクシーよね)
ミア「ルールは飛行禁止、以上にゃ、あの旗が立ってるところまで走ってくれにゃ」
霊夢「…結構あるのね」
ミア「時間制限は無いけど旗の下に飲み物置いといたにゃ
氷は大きめにしてあるけど時間かかれば生温い飲み物を飲む羽目になるにゃ、じゃ、スタート!!」
329 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:32:20.36 ID:VMJ273kN0
〜〜〜〜その頃・幽香のチーム〜〜〜〜〜〜〜
幽香「そういえば一緒に居た咲夜はどうしたの?」
魔理沙「ん〜、ちょっとアイツと喧嘩中だから」
幽香「そう…」
てゐ(・・・)「鈴仙と魔理沙はそっちの広い場所見て来てよ!狭い洞窟は私ら二人で行くから」
魔理沙「お、そうだな、じゃあ松明渡しとくから」
・・・
てゐ「私の知ってる範囲でよければ聞く?」
幽香「ええ、気が利くのね」
てゐ「前、幽香の位置に咲夜がいて、一緒に探索して、私は魔理沙の方についてたんだけど
洞窟で合流したらさ、魔理沙に向かってナイフ投げて来て
睨み付けるばかりで謝らないから魔理沙が怒っちゃって…」
幽香「…」
てゐ「流石に今のは咲夜が悪いって私たちも言ったんだけど
「なら私はこう言う事にならないよう一人で動くわ」って言って取りつく島が無くて…」
幽香「…そう」
てゐ「今孤立中なんだよねぇ…あとは映姫に相談したら動いてくれたんだけど、
不思議な事に柄杓が反応しなかったみたいだよ?」
幽香「…つまり、罪ではないって事?」
てゐ「解らないよね、咲夜の傍に居た鈴仙もあの行動は咎めたし非はある筈なのに…」
グォオオオオオオオオオォォォォ…
てゐ「ターゲットだ!広場に来たみたい!!」
幽香「わかったわ!」
330 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/11(月) 02:55:44.80 ID:VMJ273kN0
ドンドンドンッ
ガッ!ガキッ!
グォオオオオオオオオオオ!
魔理沙「おっとっと!!」
鋭い棘が氷を掴み、雪原をとんでもない敏捷性で動く
事前に草食獣のポポに対する飛びつき速度を見ておらず
早めに動いてなければその鋭い棘と爪の餌食となっていただろう
魔理沙「れーいせーん!!私の攻撃効いてるのか?!」
鈴仙「…傷は付いてるわよ!」
魔理沙「はぁ?!この速さでそんなに堅いのか?!反則だろ!!」
鈴仙「私の攻撃より全然マシよ!あと見たところ
毛皮が大きく見えるだけで筋肉はさほどでもないから攻撃自体は軽いわ
けどあの速度でおぎなってるわね!」
魔理沙「くっそー・・・こう速くちゃマスパどころか普通に当てるのも一苦労だぜ…
この銃に焼夷弾が積んであるのが救いだな…」
鈴仙「挑むのは早すぎたかしらね…?いえ、せめててゐ達が来れば…」
331 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:16:54.09 ID:fVfpWh2z0
=============================
兵器娘後衛待機
ハンコック「…ハラハラさせるね、とは言え何だかんだで激戦してただけはある」
(魔理沙の銃も変え時かな?技術が進んでようやく新しい弾頭が使えそうだし)
???「お、合流した、これでベリオロスは何とかなりそうね」
アオイ「・・・きな臭いわね?」
???「どう言う事よ?」
アオイ「微かだけど…招かれざる相手が居るって事よ」
=============================
雪原 〜幽香チーム〜
魔理沙「てゐ!幽香!!遅いぜ!」
てゐ「あら〜、こんなの相手に苦戦するとはらしくな…おっとぉ!」
ブンッ!!!
反射力でベリオロスの尻尾攻撃を避ける
マトモに食らえば四肢の一本や二本平気でもっていくに違いない
しかし、完全に懐に踏み込み、熾烈な攻撃を加えてる者が居る
幽香だ
幽香「この程度?攻撃の内にも入らないわ」
流れるような連撃が繰り出される、ベリオロスも負けじと前足での応戦をする
が、いたずらに被弾面積を拡大させ、魔理沙、鈴仙へ攻撃チャンスを与える事となる
しかも魔理沙はベリオロスの苦手とする焼夷(火炎)弾を装填しており
数秒で下がる、その数秒がこの後の展開を決定づけた
332 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:30:17.50 ID:fVfpWh2z0
ベリオロス、この個体はまだまだ若く
強敵と争った経験が皆無であった
楽に狩れる相手だとの油断が数秒の応戦と言う判断を下し、その結果…
ズザザザザザッ!!
幽香の攻撃を受けた左翼の棘が割れ、氷の上で止まらなくなっていた
右翼の棘によりなんとか制動こそ持ち直したものの
かなり動きが制限されている、しかもその右翼も
魔理沙の集中砲火によりボロボロである
焦るベリオロス、せめて数を減らさないと…
そしてターゲットにしたのは近くをうろつくてゐであった
右腕を基軸に氷原を駆る、その速度はまだまだ衰えていない
左腕がてゐの身体を引き裂こうとしたその瞬間
バババババッ!!
てゐ「ふふ〜ん、ひっかかった〜♪」
幽香が激闘中、てゐはこっそりシビレ罠を仕掛けていた
鈴仙「てゐ〜!でかしたっ!!!」
それも相手にされなかった鈴仙のベストポジションで
零距離射撃により右翼の棘を正確に打ち抜く、これにより
ベリオロスの雪上によるアドバンテージは無くなった
333 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:53:13.47 ID:fVfpWh2z0
幽香「ふふふ、無様ね」
加速も減速も覚束無いような相手に後れを取るようなメンバーは此処にはいない
てゐ「そぉーれっ!!!」
ゴォン!!
打撃が牙を伝い脳に響く、耐えきれず脳震盪を起こし動けなくなる
魔理沙「よくやったてゐ!!一旦休んでていいぞ!魔理沙様がやってやる!」
ドガガガガガガガガッ!!!
頭部への高速発射、ベリオロスの自慢の牙は折れ、息をつくことも許さない
加えて鈴仙の攻撃により、さらなるダメージが加算される
ただ、それで終わるわけがない
ズガァアアアアアアァァァァッ!!!!
トドメの幽香による短距離圧縮マスタースパーク
ベリオロスは横たえたまま、動かなくなった、永遠に
魔理沙「お疲れさん!やったな!」
てゐ「う〜海村の暑さが恋しいよ・・・」
鈴仙「・・・」
幽香「・・・」
魔理沙「こりゃ…居るな…」
???「鈴仙!!」
パァン
超制動でギリギリ避けた、タダ者じゃないが敵ではなかった
鈴仙「!びっくりした、どうしたのよ?」
???「こっちの台詞だよ!タダ者じゃない奴が目覚めようとしてるよ!
退くのも闘うのも自由、ちょっとだけ猶予があるから急いで決めて!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第六章・ 兎と巫女と魔法使い =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
終了
334 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 01:54:15.13 ID:fVfpWh2z0
============================================
============================================
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第七章・ 暴食 =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
============================================
============================================
335 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 02:08:59.23 ID:fVfpWh2z0
てゐ「役目は果たしたし、帰ろう?」
魔理沙「え〜、勿体ないぜ、挑んでみたい」
鈴仙「てゐの意見に賛成…したいところだけど、ごめん、判断は幽香に託すわ」
???「無論ヤバそうなら介入するよ?」
幽香「そうね…正直不完全燃焼だし、挑むだけ挑みましょうか」
???「は〜い、じゃ、今度は誤射しないでね?」
・・・
気配のする場所から少し離れて状況を伺った
グ、ゴゴゴッ
ガカァアアアアン!!!
厚さ数mの氷を砕き、巨大な生き物が姿を現した
大きな図体にアンバランスな細い脚、そしてここまで漂う異臭…
てゐ「ゲホッゴホッゴホッ!」
鈴仙「う…ゴホッ」
魔理沙「うっぷ、なんだこりゃ?!」
辺りを見回した後、その生き物はベリオの死体に向かい、かぶりつく
あの堅い甲殻をものともせず砕き、肉を食い千切る
その様子をただ黙って見ていた…
336 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 02:21:22.78 ID:fVfpWh2z0
〜〜その頃の霊夢〜〜
霊夢「はー、はー、ひぃい〜…温いぃ…」
ミア「お疲れにゃ、結果は残念にゃ」
霊夢「はぁ、はぁ、ば、バカにしてるつもり?」
ミア「…そうかもしれにゃいよ?」
霊夢「・・・」(ギロッ)
ミア「…少なくとも、現状では新しい武器を渡すことはできない、それだけは確か」
霊夢「…はぁ、で?次は何するのよ?」
ミア「来た道を両手を上げて戻る、走って」
霊夢「はぁ?!」
ミア「その後に追って指示出す、リミットは日没前」
霊夢「〜〜…やってやろうじゃない!」
337 :
◆vDejidqJ6g
[sage]:2016/01/16(土) 02:43:10.41 ID:fVfpWh2z0
雪原=====================
〜幽香チーム〜
てゐ(相手は鬼以上に…強い!!)
鈴仙(あの唾液、触れたらやばいわ、甲殻が溶けてる…)
魔翌理沙「…うへぇ」
幽香「…」
地を駆け、飛び出す幽香
その姿を見て我に返り、三人とも少し遅れて走り出す
その足音も音も聞こえる範囲、そして視界にも映る
が、一向に食べるのをやめない、イビルジョー
幽香が一突きにする、外皮自体はそれほど硬くない
が、よく見れば夥しい傷跡があり、程なくしてその内の一つと化した
てゐが顎を殴る、骨に響き、音を上げたのはてゐの方だった
手が痺れ、武器を落としてしまう
鈴仙が撃つ、手応えこそあるものの筋肉が塞ぎダメージにならない
魔翌理沙がベリオロスに使わなかったマスタースパークを放つ
一歩よろけた、が、それまでだった、ここへきてようやくイビルジョーは四人を《敵》と認識した
338 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:03:12.71 ID:fVfpWh2z0
ゴァオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!
ビリビリビリ
てゐ「あぁああああぁぁっ!!!」
イビルジョーが咆哮する、口元に一番近いてゐの耳に深刻な影響を及ぼす
平衡感覚を失い、てゐはその場に俯せになる
当然そんな大チャンスを逃すはずがない、後ろ足にててゐを掴む
てゐ「きゃぁあああああああぁぁぁっ!!」
衝撃、爪の斬撃によるダメージはその防具により良く防いでいた
が、ベリオロスを貪り食っていたその顎が見る見る近づく…
ダァン!!
鈴仙の力でピンチを凌いだ
そのまま鈴仙が小脇に抱えて一旦避難するものの、てゐの戦闘続行は不可能だった
隙には違いないと魔理沙が射撃を敢行する
それが間違いだった
混乱状態と言う油断があったのだろう
イビルジョーの傷跡は戦い慣れしたその証
顎を器用に使い氷塊を魔理沙目掛けぶつけてきた
魔理沙「や、やべぇ…っ」
ボンボンボンボンッ!!
大口径機銃の線が氷塊を砕く
ハンコック「魔理沙、リタイアよ、下がりなさい」
魔理沙「…助かった…っ」
残り二人、だが、鈴仙に士気はもうない
幽香は大声で叫ぶ
幽香「私達は棄権するわ!!!あの化け物をお願い!!」
刹那、数人の兵器娘が猛スピードで四人を連れ出す
後から聞けば、ハンコック所属の艦載機部隊らしい
339 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:26:59.32 ID:fVfpWh2z0
・・・
アオイ「片付いたわ、ベリオロスの分の報酬も入るし…ペナルティは無いから」
幽香「そう…」
アオイ「あの個体へのリベンジは無理よ」
幽香「わかってるわ」
周囲の地形を考慮し、ハンコック艦載機による500kg相当(正確には454kg)の徹甲爆弾を叩きこむ
巨大なハンマーで叩き潰されたようになったのが見えた
その後残骸の回収、研究にハンコックは残り、アオイ他2名の兵器娘により帰路についている
幽香「…てゐの様子見てくるわ」
・・・
てゐ「あ、ゆーか?」
幽香「あら、足音でも聞き分けたの?」
てゐ「うん、まだ頭がキンキンするけどね…」
鈴仙「外傷は特にないわ、耳の方もすぐに回復する、ただ…」
てゐ「武器…」
鈴仙「多分もう絶望的ね」
幽香「…魔理沙は?」
鈴仙「考え込んでる、そっとしてあげて」
幽香「…次は」
鈴仙「?」
幽香「次は勝つわよ!!」
鈴仙「?!」
てゐ「…うん!」
鈴仙「…よかった、うん!私も悔しかったわ」
てゐ「それに怒った時の幽香のが怖いしね!」
幽香「…後で覚えておきなさい?」
てゐ「あっあっゴメン!!今のナシ!許して!!」
幽香「…ふふ」
340 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 03:43:16.88 ID:fVfpWh2z0
〜〜そのころの霊夢〜〜
霊夢「はっ、はっ、はっ…」(何コレ?!腕上げただけでこんなに疲れるの?!)
ミア「ん、タイムアップ、足元も暗くなるし今後にも響く、今日は帰りだよ」
霊夢「はぁ、はぁ、はぁ…お水…」
ミア「はい、どうぞ」
霊夢「んぐっんぐっんぐっ…じょっぱい…」
ミア「他に飲み物は帰らなきゃ無いから」
霊夢「く…うぅ…お腹すいた…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
霊夢「お、おがえり〜…」
幽香「ただいま・・・・なんてポーズとってるのよ…」
全裸で机に突っ伏し、足と手を伸ばし、その様はまるでエビのようだ
霊夢「ぎんにぐつうよ…あたた…ご飯食べた後キて…動けない…」
てゐ「せめて何か着ればいいのに…」
霊夢「着てたふぐ、汗だくで着てられないんだもん…そっちはどうだったのよ?
浮かない顔してるけど…ぉおおおっ!!!」
幽香「ベリオロスは狩ったわ」
霊夢「そう…あったったっ…こっちは明日休みなのが救いよ…」
341 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
:2016/01/16(土) 03:50:25.28 ID:LYVFQ2rJ0
ああ
342 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:10:58.04 ID:fVfpWh2z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
研究所
永琳「このギィギの毒…相当厄介ね、一定以上の妖怪なら問題ないけど
そうじゃないなら…予防接種込みの血清を作らないと…」
???「ふむ…資材は必要?」
永琳「今回は大丈夫、でも…貴方達自身は飲まないのに造詣に深いのね」
???「そういう生き方しちゃったもん」
永琳「生き方…ね、そう言えば貴女達の影響でだいぶ生き方に変化の出た住人がいるわ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村上空、眼下は雲に覆われ満天の星空と満月が見える
しかもオーロラまで、まさに大空の宝物庫だ、そこに飛ぶ影が1つ…?
フラン「…えいっ!!」
スッ ピコッ
フラン「あう!完全に後ろ取ったのに…どうして〜?」
レイナ「月を背後にすれば出来るでしょ?影、それ見てたの」
フラン「うぅ」
レイナ「でも、気配の消し方は最初のころより凄く上手になったよ」
フラン「えへへ…」
ぎゅっ
フランドールがレイナの腰を抱きしめる
フラン「…怖がらないんだね?」
レイナ「うん」
フラン「私が力を使えば壊れちゃうんだよ?死んじゃうんだよ?」
レイナ「うん…」
フラン「…やだ、私がやだ、レイナが壊れたら私が嫌!!」
レイナ「…」
343 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:38:24.00 ID:fVfpWh2z0
フラン「貴女達が来てから、御姉様も随分丸くなった、というか肩の荷が下りたような、
そんな顔してる、うん、パチュリーも喘息がだいぶ良くなったし
美鈴も超えるべき相手が出来たって本当に嬉しそうに話すんだよ?」
レイナ「…」
フラン「レイナは私の事、特別扱いせず、ありのままぶつかって来てくれて
この短い間、沢山叱ってくれたしたっくさん褒めてくれた、何より私に世界への鍵をくれた」
レイナ「…」
フラン「お母さん、が居れば多分こんな感じだったかもしれない、けど………
私、こんなに強くなった、狩りだって皆と一緒に行ける…」
レイナ「…」
フラン「・・・レイナ!私、貴女が好き!!大好き!!!
レイナは私の事、どう思ってるの?」
レイナ「私も、よ、ありがとう、告白してくれて、アゴあげて…口軽く開けて…そうそう、目、閉じて」
ん、チュ…れちゅ…んちゅ…
フラン「あふ…」
レイナ「吸血鬼でも身体は冷えるし疲れるでしょ?下降りよっか」
フラン「待って…今日この日の事…この目に焼き付けておきたい…この満月の元に…」
344 :
◆vDejidqJ6g
[saga]:2016/01/16(土) 04:57:45.88 ID:fVfpWh2z0
〜寒村〜
・食堂・
レイナ「何飲みたいの?奢るよ?」
フラン「…ね、今日は奢りっこしない?♪」
レイナ「…いいわよ♪」
::::::::::::::::::::::::::
幽々子「…あらあらぁ♪)
紫「ふふ、あの二人良い肴じゃない?」
さとり「…そんな風に言うのは好ましくないですね」
紫「あら?この食堂には沢山人が居るのよ?誰の事なの?」
さとり「・・・」
ヤマメ「顔赤くしてるって事は見ちゃったんだねぇ、ちょっと教えちゃくれないかい?」
さとり「…あの二人、凄い信頼、絆で結ばれています、まさに切っても切れない関係でしょう
例えどちらが欠けても、残った方は遅かれ早かれ運命を共にする、それほどの絆です」
紫「ん〜、これはちょっかいかけるのはダメってことね…でもいいわ、あの表情からそれが伝わってくる
あの顔を見ていたらこっちまで笑顔になるわ」
ヤマメ(紫はいつも薄ら笑い浮かべてるじゃないかい…)
さとり「ブっ!!ゲホッゲホッ!!!!」
紫「きゃっ、もぉ、何を読んだのかしら?」
幽々子(我が彼女ながら、本当に気付いてないのねぇ…)
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