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南条光「光あるところ、闇があるっ!」
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140 :
>>1
[sage saga]:2015/09/13(日) 19:28:58.62 ID:67hKwKyFO
紗南「はい蘭子!」
光「闇に飲まれよ!」
紗南「麗奈!」
光「麦茶の中身を烏龍茶にすり替えてやったわ!」
紗南「蘭子!」
光「闇に飲まれよ!!」
紗南「飛鳥!」
光「眩しいんだ……このセカイすべて……!」
紗南「飛鳥!」
光「くっ……もうこの熱を抑えることはできない……!」
紗南「紗南!」
光「クリフトは馬車に」
紗南「蘭子!」
光「闇に飲まれよ!!」
紗南「悪!!」
光「闇に飲まれてブッツブス!」
紗南「!!」
飛鳥「混ざった!!」
141 :
>>1
[sage saga]:2015/09/13(日) 20:06:19.84 ID:67hKwKyFO
光「あれ……こんがらがってきた……?」
麗奈「アンタが闇に飲まれてたけど」
蘭子「ふむ……虚像達其々の境界線が曖昧になってきているようね……」
飛鳥「チャンスかもしれないね……!」
麗奈「ねぇ闇に飲まれてんのコイツの方だったんだけど」
紗南「どんどんいくよ!」
光「えっ……わかった!!」
麗奈「ひょっとして無理にツッコまなくても良い感じなの?」
紗南「はい麗奈!!」
光「平伏しなさいアンタ達!!」
紗南「飛鳥!!」
光「今ボクのこと……イタイ奴だって思ったろ?」
紗南「蘭子!!」
光「闇に飲まれよ!!」
紗南「紗南!!」
光「ブライも馬車に」
紗南「蘭子!!」
光「闇に飲まれよ!!」
紗南「麗奈!!」
光「モバPの水筒の中身をもずくに換えてやったわ!!」
紗南「悪奈!!」
光「貴様ら全員平伏しな潰さい!!」
光「……っ!?」ハッ
142 :
>>1
[sage saga]:2015/09/13(日) 20:10:31.17 ID:67hKwKyFO
光「今!今ちょっと言えそうな感じになってた!!」
紗南「来たよ!!きたきた!!レベルが上がってるよ!!」
飛鳥「とうとう貴様を言えるようになったね……これは成長だよ」
蘭子「流石友!クックック……!この幕劇の終演も見えたり!!」
麗奈「悪奈にツッコんだら多分ダメな流れよねコレ」
光「言えた!言えたぞ麗奈!麗奈と混ざって悪そうな『貴様』が言えた!!やったやった!!」
麗奈「……っ」
麗奈「……」ハァ…
麗奈「全く……こんなんで満足してんじゃないわよアンタ!!こっからでしょこっから!!どんどん先に進むのよ!!」
光「……っ!!うん!!」
光「よーし!!目指すは悪そうな台詞をちゃんと言う!!頑張るぞぉっ!!」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/14(月) 11:38:34.17 ID:/O4dFqTSO
>>139
俺の〇〇コをお食べ
144 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 18:34:05.68 ID:HV5miWeGO
2時間後……
女子寮・麗奈の部屋(夜)
麗奈「なんでアタシの部屋なのよ」
紗南「ハイ悪鳥!!」パンッ
光「イタイ奴だってぶっ潰ろっ!?」
飛鳥「……っ!惜しい……っ!」
紗南「悪子!!」パンッ
光「闇に全員ぶっ潰すろ!!」
蘭子「まだ届かぬ!!」
紗南「悪南!!」パンッ
光「トルネコぶっ潰す!」
紗南「違う!でもぶっ潰すは言えたよ!」
麗奈「トルネコに恨みあるみたいになったわね」
紗南「悪奈!!」パンッ
光「アンタら全員ぶっ潰す!!」
紗南「よし!!ぶっ潰す言えた!!」
飛鳥「これでちゃんと言えたのは7回目だ!!」
蘭子「だがまだぞ!!ここまでは何度も歩んだ道程……!!」
紗南「ハイ!!じゃあ最後悪!!」
光「おう!!」
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」
紗南「あぁぁぁぁっ!!惜しい!!あと少し……ん?」
飛鳥「……ん?」
蘭子「???」
麗奈「……えっ」
光「……おぉっ?」
145 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 18:38:06.46 ID:HV5miWeGO
光「今……」
飛鳥「……どうやらボクの聞き間違いじゃないようだね……」
蘭子「うむ……今……然と我が耳にも言の葉が届いたぞ……!!」
紗南「ひ……光ちゃん!!もっかい!!もっかいやろ!!」
光「あ……あぁっ!!」
紗南「じゃあ……オホンッ……ハイ!!悪!!」パンッ
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」バーンッ
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」
麗奈「……」
光「や……やった……っ!」
麗奈「言えた……!」
「やっ……」
「「「「「やったぁーーーーーーっっっ!!!!」」」」」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/18(金) 18:39:46.80 ID:olh03sJvo
謎の感動wwwwww
147 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 18:47:11.24 ID:HV5miWeGO
光「言えた!!言えたぞ皆!!」
紗南「やった!!やったよ光ちゃん!!」
蘭子「お……おめでとう光ちゃん……っ!おめでとう……っ!」グスッ
飛鳥「フッ……本当にやり遂げるとはね……だがこれは“流石”と言うべきなのかもしれないね」
麗奈「全く……ほんとに……手間かけさせんじゃないわよアンタは!!」
光「うん!……皆、本当にありがとう……アタシなんてお礼を言えば良いのか……」
麗奈「フン!アンタこのレイナサマの優しさに一生感謝しなさいよ!!」
光「ああ!!ありがとう!!一生感謝する!!」
麗奈「……っ!もう!調子狂うわね!」
紗南「やったね光ちゃん!!」
光「ああ!!これでやっとまともに練習できるぞ!!」
蘭子「うむ!!ここが終わりではない……! ここはまだ始まりの場に過ぎぬわ! 幕は閉じたまま……戯曲を奏でる刻はまだ来ぬ……!!」
光「そうだ!まだ台詞を言えるようになっただけだ!本番までもっと練習しないと……!!」
紗南「その意気だよ光ちゃん!!」
光「ああっ!!」
148 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 18:52:27.98 ID:HV5miWeGO
紗南「ねぇ光ちゃん!!もっかいやってみて!!」
蘭子「うむ!我も友の悪しき姿をもう一度この目でみたい!!」
飛鳥「そうだね……ここまで苦労したんだ……もう一度見てみたいな」
麗奈「ならこのレイナサマがダメなところがないかチェックしてあげるわ!!優しいから!!」
光「よし!!任せろ!!何度だってやってやるぞ!!」
光「……オホンッ!」
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」バーンッ!
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」バーンッ!
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」バーンッ!
光「貴様ら全員ぶっ潰す!!」バーンッ!
光「貴様ら全員、ぶっ潰すっ!!」バーンッ!!
光「……」
光「……ねぇ、もうちょっとソフトな表現にしない?」
紗南「それアタシ達に言われても……」
149 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 19:03:45.19 ID:HV5miWeGO
紗南「すっかり遅くなっちゃったね」
アオーンッ!
麗奈「今の遠吠え何よ」
紗南「食堂開いてるね。もうご飯食べにいこっか」
蘭子「うむ……あとは我々には休息のための湯浴みの時間も必要ぞ。早くせねば天使たちが癒しの地に集い困難になる」
飛鳥「ボクたちの身体は今、食事も休息も両方求めてる。動物としての本能……所詮ヒトもそこは変わらないというコトかな……ゆっくり食事もお風呂も取るなら早めに動いた方がいい」
麗奈「ならさっさと行きましょ。なんかどっと疲れたわ……」
光「麗奈は昨日から今日の夕方まで眠りっぱなしだったしな」
麗奈「……なんか記憶がすっぽり抜けてる部分があんのよね」
紗南「……」
紗南「……あ、今日食堂のメニューなんだっけ?」
光&飛鳥「ボルシチ」
麗奈「……え?ほんとにボルシチだったの?」
紗南「ボケじゃなかったんだ……」
蘭子(ボルシチ食べるの初めて……!)ワクワク
150 :
>>1
[sage saga]:2015/09/18(金) 19:35:47.16 ID:HV5miWeGO
紗南「あ〜いいお湯だった!!」
飛鳥「1日の疲労が嘘のように消える……入浴は先人が遺した偉大な文化の1つと言えるね」
蘭子「我が魔力完全に回復せり!!」
光「よし!後は寝るだけだな!!」
紗南「えっ!?もうっ!?」
光「えっ」
飛鳥「……キミらしいと言えばキミらしいけど……でもボクらの時間(トキ)は、まだここからなのさ」
蘭子「……」ウンウン
飛鳥「寧ろここからが本番と言ってもいい」
光「えっ……でももう9時になるぞ」
紗南「まだ9時だと思うけど……」
麗奈「どうせ『早寝早起きは人として大事だ!』とかなんかそんなんでしょ。にしてもお風呂、空いてて良かったわねホント……折角空いてたからこっそり悪戯仕込もうと思ったのに」
光「あ、そうだ!麗奈!!シャンプーとリンスをボディソープと入れ換えようなんて悪戯はもうやっちゃダメだぞ!!」
麗奈「あーもう!しつこいわね!!わかったわよやめないけど!!」
光「こら麗奈!!この前も事務所に置いてたプロデューサーの歯磨き粉と洗顔クリームすり替えたり悪戯ばっかり……」
麗奈「あ〜もう!うっさいわねほんとアンタ!いよいよ悪党になるんだからいっそ普段のヒーローもお休みしたら!?」
光「ヒーローなのに……悪?ウッ…!頭が……!?」
麗奈「……まだ完全には無理なのね」
飛鳥「まぁ演技が出来るようになっただけでも前進じゃないか」
紗南「モノクマフェイスなくなったしね」
蘭子「……あれは恐怖だったわ……!」
麗奈「器用なのか不器用なのかわかんないヤツね……」
光「頭が……!くっ右腕が……っ!!」
紗南「それ飛鳥?」
飛鳥「え?」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/14(水) 21:30:25.22 ID:MxWRX9VSo
まだかな
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/17(土) 01:07:12.22 ID:q4uTx/L0O
最高のアニメでした
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org563776.jpg
153 :
>>1
[sage saga]:2015/10/18(日) 18:44:38.20 ID:/tK+IvUfO
光「なんだか不安になってきた」
蘭子「……? 不安、とは?」
光「確かに演技は出来るようになったけど……まだまだ心の方がやっぱり悪になるのを拒んでるというか……」
紗南「……」
光「演技とはいえ悪いことをするなんて……だって悪いことって悪いことだし……もし子供が真似したら大変だし……」ウーン…
麗奈「考えすぎなのよアンタは」
飛鳥「ボクも麗奈の言う通りだと思うよ。そもそも仮にそれで真似をする子供が出てきたとして、そういう子供は光がそういう姿を見せなくても他の誰か悪い人に憧れてその人の真似をするようになる。そういうものさ」
光「……」ウーン…
麗奈「めんどくさい奴ね……」
蘭子「だがそれも友に譲れぬ信念がある証左……友自身の気持ちは友にしか変えられないわ」
飛鳥「未知の世界へ向かう不安や恐怖、悪い可能性を棄てきれない、もしくはそちらに囚われてしまう……それはニンゲンの哀しきサガさ」
麗奈「こっちは台詞がめんどくさいわね……」
紗南「……」
紗南「……!」ピコーン!
154 :
>>1
[sage saga]:2015/10/18(日) 18:48:39.37 ID:/tK+IvUfO
紗南「じゃあさ!もっかい悪いことに挑戦しちゃおうよ!」
光「……え?」
飛鳥「?」
蘭子「……再び我らで小悪魔がごとき戯れに挑むというのか?」
光「……でも千夏さんたちと約束したし……」
麗奈「千夏……?倉庫……ウッ頭が……!?」
紗南「ううん、イタズラするんじゃなくて……別の、誰にも迷惑かからない悪いことをやってみるの!」
光「……?」
光「……でも、それもやっぱり悪いことなんじゃ……?」
紗南「大丈夫大丈夫!そんな大したことじゃないよ!!」
光「?」
紗南「あのさ……」
紗南「皆で集まってさ 夜更かし、しない?」
155 :
>>1
[sage saga]:2015/10/18(日) 19:02:00.10 ID:/tK+IvUfO
夜
女子寮・小関麗奈の部屋
麗奈「全く!なんでアタシの部屋なのよ!?」
麗奈「いきなりだから布団足りないし狭くなるからよく考えたら大変じゃない!引き受けちゃったけど!!
というかアイツら全員アタシより歳上よ!?普通そこでアタシの部屋選ぶ!?なんかすごくナチュラルな流れでアタシの部屋になってたわ!!」
麗奈「……でもまぁ……いいわ!アタシは悪の女王、器の大きな女帝レイナサマよ!!その程度……許してやろうじゃない!!」
麗奈「……それより問題はここから先よ!女が夜中に集まってパーティーなんて一見すると微笑ましい光景に違いない……でも違う!違うわ!!」
麗奈「パジャマパーティー……パジャマ!それは普段見えない所での女子力を他人に見せる機会!」
麗奈「女の戦いは自分以外の女が同じ場にいる限り朝から晩まで終わらないのよ!お昼にやってたドラマで言ってたわ!!」
麗奈「ふふ……オーホッホッホッホッホッホ……ゲホッゲホッ!!」
麗奈「ここはレイナサマのセクシー過ぎる寝巻き姿で圧倒的な女子力を連中に見せつけて格をハッキリさせるチャンスなのよ!!」
麗奈「フッフッフ……準備は完璧ね!さぁ……アイツら……いつでも、かかってくるがいいわ!!」バーン!!
シーン…
麗奈「……」
麗奈「……みんな遅いな……」ボソッ
156 :
>>1
[sage saga]:2015/10/18(日) 19:12:45.55 ID:/tK+IvUfO
麗奈「……」
麗奈「……まさか皆約束忘れて寝ちゃったんじゃ……」
ピンポーン
麗奈「!!」ガバッ
ダダダダダダダッ
ガチャッ
麗奈「レイナサマよ!!アンタ誰!?」
光「アタシだぞ!」
麗奈「光ね!!遅いわよ!!何チンタラしてたのよ!!」
光「ごめん……録画ちゃんと出来てるかどうしても気になってHDのチェックをしちゃってたんだ」
麗奈「オタク!バカ!さっさと上がりなさい全く!!」
光「お邪魔しまーす」
ガチャッ
光「おおっ!意外と整理されてるようでやっぱり散らかってるぞ!!」
麗奈「一言多いのよ!新兵器の開発に忙しかったの!!……あ、そこスライムあるから踏んじゃダメよ」
光「はーい」
麗奈「全くどいつもこいつも……アンタが一番乗りってどういうことよ!!」
光「ん?皆まだだったのか?」
麗奈「そうよ!全く時間にルーズとか一番ダメなやつよ!! それでも社会人なのかしら!!」
光「うっ……ごめんなさい」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「なんで悪の女王のアタシが正義のヒーローに社会のルール説教しなきゃなんないのよ」
光「アタシ麗奈は良い子だと思う」
麗奈「ほんと怒るわよアンタ」
157 :
>>1
[sage saga]:2015/10/18(日) 19:18:53.72 ID:/tK+IvUfO
麗奈「まぁ良いわ!とりあえず他の連中が来るまで待つわよ!布団自分の持ってきたんでしょうね!?」
光「ああ!バッチリだぞ!地味に大変だった!階段とか!」
麗奈「寝るときはそこ空けるからそこに敷きなさい!わかったわね全く!!」
光「ああ!任せろ!!」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「……あのさ」 光「……なぁ麗奈」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「……同時に言いましょう」
光「……ああ」
麗奈「……」
光「……」
「 「 そのパジャマ……何? 」 」
158 :
>>1
[saga]:2015/11/06(金) 18:24:10.48 ID:fOaPU92TO
麗奈「ちょっとアンタ!何よそのパジャマ!?ホントにアイドル!?ふざけてんの!?」
光「えっ!?ふっ……ふざけてないぞ!これはアタシの大事なパジャマの中でもとっておきで……というか、麗奈こそその格好何だ!?アタシドア開けて思わずビックリしたぞ!?」
麗奈「はぁっ!?アタシの格好の何処が変なのよ!?」
光「だって……それ……」
【大人のバスローブ】小関麗奈
光「なんでバスローブなんだ!?ここいつからホテルになったんだ!?」
麗奈「違うわよ!アタシの部屋よ!お小遣い使って通販で買ったのよ!なんなの!?逆になんか文句あんの!?」
光「文句とかじゃないけど……ワイングラス超でかいし……」
麗奈「別にこれぐらい普通の大きさよ!大人のワルの女と言えばバスローブとワイングラスが必須なの!レイナサマは器がでかいからワイングラスもでかいのよ!」
光(ゆう○ろうみたいだな……)
光「ゆう○ろうみたいだな……」ボソッ
麗奈「アンタ何思ったことそのまま口にしてんのよ!?」
光「麗奈……まさかそれで飲酒を……!?」ハッ
麗奈「違うに決まってんでしょ!?エナドリよエナドリ!流石にそこまでアタシも分別つかない女じゃないわ!」
光「おおっ……!流石だな麗奈!見くびってすまない!」
麗奈「フン!見くびらないでよね!……っていうか!アンタ!アンタ絶対人の事言える格好じゃないでしょ!?」
光「えっ!?」
【光るヒーローパジャマ】南条光
麗奈「……」
光「……」
麗奈「……」←女子中学生
光「……」←女子中学生
麗奈「……逆になんでなのよアンタ……」
光「……」
159 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 18:32:06.21 ID:fOaPU92TO
麗奈「よく見たらホントになんなのよアンタそれ……CMとかで見たことあるわよそのパジャマ」
光「これは今絶賛日曜朝に放送中のヒーロー番組の……」
麗奈「違う、聞いてるのそこじゃない」
光「これホラ、暗闇で光るんだ」
※手で影を作って模様を光らせてる
麗奈「わぁすごい……!違う!アホか!なんだそれ!?なんの役に立つのよ!何が楽しいのよ!?」
光「これを着ることによって夜眠るときでもいつだってヒーローが一緒にいてくれる」
麗奈「やかましいわ」
光「戦隊ヒーロー、仮○ラ○ダー、ウル○ラ○ンの三種類あるんだ」
麗奈「聞いてないし。すごくどうでもいい」
光「枕が違ってもこのパジャマでグッスリな優れものだぞ」
麗奈「確実にアンタ限定よねそれ」
麗奈「なんなのそれ……アタシの魔法少女番組でもたまにそんなんのCMやってたけど……」
光「麗奈は自分の番組のパジャマ買わなかったのか?」
麗奈「……千佳のしか発売されなかったし……」
光「……」
麗奈「……」
麗奈「……大体なんでアンタそれ着れるのよ……」
光「なんか普通に入っちゃったんだ、サイズ……」
麗奈「……」
光「……正直アタシも普通に着れるとは思ってなかった」
麗奈「……そう」
160 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 18:36:41.87 ID:fOaPU92TO
麗奈「なんか毒気抜かれちゃったわ……大人っぽいパジャマでアンタら見返してやろうと思ってスタンバってたのに馬鹿みたいじゃない」
光「それでバスローブになったのか……?」
麗奈「あーあ……馬鹿馬鹿しくなっちゃった。なんか飲む?エナドリとコーラあるけど」
光「じゃあ(エナドリは高いから)コーラ」
麗奈「はい」
光「ありがとう」
プシュッ ゴクゴク
光「ぷはっ!冷えてて美味しいな!」
麗奈「あっ」
光「えっ!?」
麗奈「……振って渡すの忘れちゃったじゃない」
光「……仮に降っててもここレイナサマの部屋だから爆発したら麗奈が大変だと思うけど……」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「……皆遅いわね」
光「……そうだな」
161 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 18:58:22.35 ID:fOaPU92TO
麗奈「……どんなパジャマで来ると思う?」
光「えっ?……どんなって……」
麗奈「……蘭子は絶対黒よね」
光「あぁ、そんな感じがするな。こう、お洒落なレースとか付いてそうだ」
麗奈「レッスン着がそんなんだったし多分そうよね……」
光「……紗南は多分なんかゲームっぽい感じだと思う」
麗奈「どんなのよそれ……」
光「……ボタンやコントローラーが付いてるとか?」
麗奈「どこが作るのよそんなパジャマ……」
麗奈「……飛鳥は……」
光「……飛鳥……」
麗奈「……意外と極端に味気ない無地で灰色の上下みたいなのとか」
光「……飛鳥だからこう、やっぱりめちゃくちゃ拘ったお洒落なパジャマとかじゃないのか?」
麗奈「……」
光「……」
麗奈「まぁ何が来ても大人のセクシーさならやっぱりアタシのが一番でしょうね」
光「え?」
162 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 19:06:54.32 ID:fOaPU92TO
ピンポーン
麗奈「!!」
紗南「おーい!遅くなってごめーん!来たよー!」
麗奈「この声は紗南ね!全く!遅いじゃないもう!光ですらもう来てるのに!」
光「ですらは酷いぞ!」
麗奈「開いてるから入って良いわよ!」
光「無用心だな。女子寮だから良いけど」
ガチャッ
【キャンプ用パジャマ】三好紗南
紗南「遅くなってごめーん!折角だからこないだのキャンプの撮影の奴着ようと思ってさ!探してたら遅く……」
麗奈「遅いじゃない全く!ほんと全くよ!!」
(※バスローブ&ワイングラス(大))
光「おお!この前のキャンプの奴だな!テレビ観てたぞアタシも!」
(※光るヒーローパジャマ(男子用))
紗南「……」
(※パジャマ)
紗南「……あのさ、これアタシ逆に空気読めてない感じになってる?」
麗奈「なんでよ」
紗南「ボケた方が良かったのかなって……」
光「いや、そんなことないぞ」
麗奈「ボケてもないからねアタシ達。逆に」
紗南「……そうなんだ……逆に……」
光「うん……逆に……」
紗南(……今夜もツッコミ頑張ろう)
163 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 19:13:24.95 ID:fOaPU92TO
麗奈「でもまぁこれで三人目ね。今のところやっぱりアタシがセクシーね」
紗南(セクシーのつもりだったんだ……)
光「でも一番カッコいいのはアタシのパジャマだと思うな!」ビシィッ
紗南「……そうだね……そこまでいくともはやカッコいい気がしてくるね」
光「おぉっ!わかってくれるのか紗南!ありがとうっ!!」ビシィッ
紗南「……」
麗奈「あと来てないのは蘭子と飛鳥ね」
紗南「うわー濃そう」
光「うん。アタシらもそんな話してたんだ」
紗南「多分蘭子ちゃんはこの中じゃ一番お洒落に時間かかるから遅くなる気がする」
麗奈「なら次は飛鳥が来そうね」
光「友達同士なんだしそんな気にする必要ないと思うけどなぁ」
麗奈「アンタはもう少し気にしなさいよ……」
光「えっ」
紗南「光ちゃんは……うん……」
光「えっ!?」
164 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 19:28:43.37 ID:fOaPU92TO
光「おかしい……何故だ……こんなにカッコいいのに……」ウーン…
紗南「ショック受けてる……」
麗奈「ほっときなさい。悩ませときましょう」
ピンポーン
麗奈「あっ来たわ!」
紗南「来たね。どっちだろ」
光「暗闇で光るのに……」ブツブツ
麗奈「さぁ……どっちかしら。遅いわよ!誰!?」
飛鳥「ボクだよ」
麗奈「飛鳥ね!開いてるから入って良いわよ!」
紗南「無用心だよね……女子寮だから良いけど」
飛鳥「そうかい?じゃあ、お言葉に甘えるよ」
紗南「あっ!光ちゃんとアタシも来てるよー!」
飛鳥「その声は紗南かな?じゃあ、後は蘭子が来るのを待つだけだね」
光「やっぱりウ○ト○マンの方が良かったのかな……」ブツブツ
麗奈「……」ドキドキ
紗南「……」ドキドキ
麗奈(どんなパジャマだと思う?)
紗南(飛鳥のパジャマ……想像できないね)
飛鳥「じゃあ、入るよ」
ガチャッ
【眼鏡とジャージ】二宮飛鳥
飛鳥「フッ……月並みな言葉だけど……親しくなったヒト…友人……そんなヒト達と一緒にこの世を照らす光が消えた刻を過ごs」
紗南「あっごめん」
麗奈「ちょっと待って」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/06(金) 19:37:55.27 ID:X/rw6vYOo
紗南wwwwww
166 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 19:40:39.07 ID:fOaPU92TO
紗南「あの、すいません」
麗奈「どちらさまですか……?」
飛鳥「……」
紗南「……」
麗奈「……」
飛鳥「……」
飛鳥「……ボクが誰か……そう、ボクは誰だろうね……観測する存在によってボクがボク足らしめるモノであると証m」
紗南「飛鳥だ!?これ飛鳥だよ!?」
麗奈「嘘っ!?ホントに飛鳥なの!?」
紗南「間違いないよ!台詞めんどくさいもん!」
飛鳥「……」
紗南「なんで!?なんで飛鳥なの!?」
麗奈「冗談でしょ!?なんでアンタが飛鳥なのよ!?」
飛鳥「……哲学の時間かい?」
光「ブツブツ……アレ?あっ!飛鳥だ!いつ来たんだ?」
飛鳥「……やぁ光」
光「アレ?飛鳥ジャージなんだな」
飛鳥「……まぁね」
光「?」
167 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 19:54:25.22 ID:fOaPU92TO
光「でも意外だな。飛鳥ってすごくお洒落なパジャマとか着てそうなイメージあったぞ」
麗奈(ガッツリいったわねコイツ……)
紗南「うん……アタシ達正直そう思っててビックリしちゃったよ」
飛鳥「……」
飛鳥「……ヒトはそれぞれ他人に抱くイメージというものがあるけれど……そのイメージが常に本当の姿と合致するかはわからないものさ」
飛鳥「今のボクがまさにそう……ボクに対する“二宮飛鳥”という記号への、キミ達が持つ“イメージ”……そのイメージと ここに存在する本来のボクの姿は違う……観測者によって世界は姿を変える……でもね、セカイは決してそれだけのものではないのさ」フッ
光「??? なるほどなー」
紗南「……」
麗奈「……」
ピンポーン
麗奈「! 蘭子ね!開いてるわよ!入って!!」
???「えっ!?あれ? ……あっ、ごめんなさい。私、蘭子ちゃんじゃないの」
麗奈「?」
???「開いてるのかな?入って良い……?」
麗奈「……誰かしら?何?」
ガチャッ
栗原ネネ「わぁ!皆集まって楽しそうね!今日はどうしたの?」
飛鳥「――っ!?」
168 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 20:07:29.74 ID:fOaPU92TO
ネネ「ごめんなさい、飛鳥ちゃんがこっちに来てるって聞いて……お邪魔だったかな?」
麗奈「? 別にそんなことないけど」
ネネ「そう?良かったぁ」ホッ
紗南(ネネさんこのメンツのこの格好に微塵も動じてない……スゴいな)
光「ネネさんどうかしたの?飛鳥に用なの?」
ネネ「あ、うん。飛鳥ちゃん昨日漫画のインク服に溢して大変なことになっちゃって、それでなんとかならないかなって相談受けてたんだけど……」
飛鳥「……」
麗奈「……」
紗南「……」
ネネ「カッコいい方のパジャマとかシャツはね、やっぱりちょっとどうしようもないのがいくつかあったんだけどね……ホラ、飛鳥ちゃんお気に入りだって言ってたあのパジャマ!あっちはなんとかなりそうだったから、それを伝えたくって」
飛鳥「――っ!?」
ヒラッ
ネネ「見て!ホラこれ!シミもインクも全然残ってないんだ!」
紗南(あ、可愛いパジャマだ)
麗奈(可愛いわね)
光「可愛いパジャマだな!」
飛鳥「」
紗南「……」
麗奈「……」
ネネ「……?」
飛鳥「……」
飛鳥「……ネネさん、わざわざごめん。どうもありがとう」
ネネ「? ううん!気にしないで!」
169 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 20:14:12.84 ID:fOaPU92TO
ネネ「あ、じゃあこれ!お部屋に持っていっとくね!」
飛鳥「うん……ありがとうネネさん……」
ネネ「うん。お邪魔してゴメンね皆」
バタンッ
飛鳥「……」
紗南「……」
麗奈「……」
光「漫画のインク溢しちゃってたんだな飛鳥……でもお気に入りのパジャマが大丈夫そうで良かったな!」
麗奈「光」
紗南「光ちゃん」
光「?」
麗奈「そっとしといてあげましょう」
紗南「今だけ、今だけだからさ」
光「……?」
飛鳥「……」
光「……わかった」
飛鳥「……」
飛鳥「……深夜に」
飛鳥「……眠気覚ましに……コーヒーを飲もうと思って……手がインク瓶にぶつかって……」
紗南「……」
麗奈「……」
光「……」
飛鳥「慌てて拾おうとしたんだけど……ちょうど畳んで重ねてた洗濯物の上に落ちちゃって……」
170 :
>>1
[saga sage]:2015/11/06(金) 20:18:35.40 ID:fOaPU92TO
飛鳥「……」
光「……飛鳥……ミスは誰だってするものさ」
麗奈「そうよ……うん。アンタ今回たまたま運が悪かったのよ」
紗南「なんか……ゴメンね。そんなタイミングだったのにお泊まり会しよっかなんて提案しちゃって……」
麗奈「来るのが遅かったの……来るかどうか迷ってくれてたからなのね……なんか、うん。言いたい放題言って流石に悪かったわ」
紗南「うん。ジャージのこと好きたい放題言ってゴメンね」
光「大丈夫だぞ飛鳥!ちょっと比奈さんみたいになってるけど眼鏡もジャージも似合ってるぞ!!」
飛鳥「……」
飛鳥「……ジャージなら……」
紗南「!」
飛鳥「……ジャージならいくらインクついても良かったのに……」
紗南「……」
麗奈「……」
光「……」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/14(土) 18:03:06.34 ID:X93axZEKo
メガネにジャージ……
172 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 08:04:40.36 ID:FgwLrqBYO
光が来てくれた、それだけで人は生きる力を持てる
173 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 08:12:45.39 ID:FgwLrqBYO
紗南「……あとは蘭子ちゃんだけだね」
麗奈「どんなパジャマで来るのかしらね」
飛鳥「意外とジャージじゃないかな」
紗南「なんか……レースとか付いてそうだよね」
麗奈「絶対黒とかそんなんよ。もしくは紫」
飛鳥「きっとジャージだよ」
光「普通のパジャマかもしれないぞ。熊の絵が描いてたり……」
麗奈「言っとくけど熊本県は別に熊で有名な国ってわけじゃないからね」
光「えっ」
飛鳥「熊のアップリケとか付いたジャージだよきっと」
紗南「飛鳥の精神が崩れてる……」
174 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 08:23:19.96 ID:FgwLrqBYO
コンコンッ
麗奈「!」
紗南「!」
光「!」
飛鳥「!」
蘭子「お……遅くなってごめんなさい……入っても、良い?」
麗奈「来たわ!蘭子ね!遅いわよホントに!」
紗南(遅刻したの気にして標準語になってる……)
光「もう皆来てるぞ!」
飛鳥「蘭子……ちゃんとジャージに着替えてきたのかい?」
蘭子「えっ!?……えぇっ!?」アセアセ
紗南「気にしなくて良いよ」
麗奈「今のは無視しなさい。入って良いわよ」
蘭子「あっ……じゃあ……」
ガチャッ
【少し背伸びネグリジェ】神崎蘭子(SR+)
蘭子「お……遅くなってゴメン……ね?」
紗南「……」←普通のパジャマ
麗奈「……」←バスローブ+ワイングラス(特大)
光「……」←光るヒーローパジャマ(男子用)
飛鳥「……」←眼鏡とジャージ
蘭子「!!?」
シー……ン……
蘭子「……? あ、あの……へ、変……だった……?」オドオド
4人「……」
((((……なんかエロい))))
な ん か エ ロ い ! !
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/29(日) 09:07:31.85 ID:SMb6IOb0o
なんだそのSR+www
176 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 09:10:48.72 ID:8qLgUJY4O
麗奈(馬鹿な……日本人の女子中学生でパジャマにネグリジェですって……!?)
紗南(ネグリジェ……!漫画やゲームやこないだ見かけた川島さんのパジャマでしか見たことない……!!)
飛鳥(蘭子……!信じてたのに……!)
光(これは子供が着ても良いものなのか……!?)
4人「……っ!!」
蘭子「……!」アセアセ
蘭子「……? へ……変、だった?」
麗奈「アンタ!ふざけんじゃないわよ!何アタシよりセクシーに決めてんのよ!?ホントにセクシーじゃない!!」
蘭子「ぴぃっ!?」
紗南「生地が薄くてほんのり透けてるよ……これはダメだよ。ゲームならCEROが厳しくしてるレベルだよ」
蘭子「ふぇっ!?」←今気づいた
飛鳥「蘭子……キミは……キミだけはジャージだと信じていたのに……!」
蘭子「え?」
光「蘭子!それはダメだ!ダメな奴だ!子供に見せられない奴だぞ!!」
蘭子「ぴゃあっ!?」
177 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 09:22:07.25 ID:8qLgUJY4O
蘭子「そ……そんなに……」
紗南「?」
蘭子「そ……そんなに……その……」
蘭子「え、えっち……?」カァァァァッ
4人「……」
麗奈「エロいわね」
蘭子「」
紗南「うん。エロい」
蘭子「」
飛鳥「エロスの化身だね」
蘭子「」
光「アタシあまりエッチなのはいけないと思うんだ」
蘭子「」ガーーーンッ
蘭子「う……」
蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!着替える!!お部屋帰って着替えるぅぅぅぅっ!!」ワァァァァンッ
紗南「わあっ!?蘭子が錯乱しだした!?」
飛鳥「お……落ち着くんだ蘭子!!」
蘭子「やだぁぁぁぁっ!!着替える!もう着替えるの!!」
飛鳥「ただどうしても着替えるというならジャージに……」
紗南「飛鳥も錯乱してる!?ヤバいよどうすんのこれ!?」
麗奈「ちょっと!光が言い過ぎるから蘭子泣いちゃったじゃないのよ!アンタ!謝りなさいよ!!」
光「え……えぇっ!?そ、そうなのか!?
ご……ゴメンなさい!!」
麗奈「……ホラ、コイツもここまで言ってるし許してやってよ」
紗南「何してんの」
蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!えっちじゃないもん!!えっちじゃないもん!!」
紗南「コント見てないし……ごめん!ごめんね蘭子ちゃん!皆言い過ぎたよ!!」
麗奈「あーもうわかったわよ悪かったわよ!だからあんま大声出さないでよ!近所迷惑になるでしょ!?」
蘭子「うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!えっちじゃないもん!!」
麗奈「ダメだわ……完全に幼児退行してる」
「えっちじゃないもん!!」
178 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 09:28:48.49 ID:8qLgUJY4O
ガチャッ
飛鳥「ん?」
光「……?」
紗南「アレ?」
麗奈「え……なんで急にドアが開いて……」
蘭子「……?」
お肌のために早く眠りたい
隣の部屋の川島瑞樹(28)「……」
瑞樹「……」ニッコリ
麗奈「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
光「……」
蘭子「……」
瑞樹「……」
クイッ←親指ジェスチャー
(黙って)
クイッ←親指ジェスチャー
(寝ろ)
麗奈「……」
光「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」
瑞樹「……」ニコッ
179 :
>>1
[saga sage]:2015/11/29(日) 09:30:15.02 ID:8qLgUJY4O
5人「……」
「「「……ごめんなさい」」」
180 :
>>1
[sage saga]:2015/12/28(月) 07:56:13.97 ID:AbeTDqmQO
紗南「……あー怖かった」
麗奈「顔パックしたままだったわね……」
紗南「キュウリ付いてたね……」
蘭子「恐ろしき威圧感……我が魔力による防御壁をああも容易く破られるとは……」
光「また他人に迷惑をかけてしまった……」
飛鳥「フッ……まさか、恐怖なんて感情をフツウの暮らしの中で彼処まで強く感じるコトになるなんてね……」
紗南「ジャージがなんか言ってる」
麗奈「あービックリした……でもいきなり怒られるなんて早速稼いじゃったわね」
光「稼いだって何を?」
麗奈「決まってんでしょ!“悪ポイント”よ!!」
全員「「「「“悪ポイント”!?」」」」
麗奈「声がでかい!そうよ!さしずめ悪事のポイントね。夜中に大騒ぎして隣人に怒られるなんてかなりの悪よ!そうね……確実に25悪ポイントは固いわ!」
飛鳥「成る程……そうやって少しずつ悪ポイントを貯めて芸の肥やしにしていくわけだね」
光「なるほど!そうやって悪の役に近づいていくわけか!」
蘭子「ふっふっふっ……流石悪の女王、泉のごとく様々な悪への道が湧き出るようだな……!」
紗南(何そのシステム)
麗奈「そうよ!この悪ポイントを今夜は兎に角稼ぎまくるのよ!」
光「くっ……しかしあまり悪に近づきすぎるのは……っ!」
麗奈「アーハッハッハッ!(小声)いい加減諦めなさい!悪という駅へ続く列車は一度走り出すと途中で止まらない片道切符なのよ!!」
紗南「何言ってんの」
光「因みに夜更かしはどれぐらい悪ポイントが貯まるんだ?」
麗奈「そうね……もし朝まで夜更かしとかになれば200ポイントぐらいは硬いかしら」
光「高っ!? 基準がわからないぞ!」
麗奈「馬鹿ね!アイドルが夜更かしなんて悪いことに決まってんでしょ!美貌の大敵だし仕事やレッスンに支障が出たら大変よ!!夜更かしなんてとんでもない悪よ!!」
光「おぉっ……!なるほど……」
蘭子「確かに……流石悪の女王……!」
紗南「……」←徹夜常習
飛鳥「……」←徹夜常習
181 :
>>1
[sage saga]:2015/12/28(月) 09:12:55.16 ID:AbeTDqmQO
光「でも夜更かしって実際何すれば良いんだ?」
紗南「え?そんなの決まってるじゃん」
ドサドサドサッ
紗南「大勢で夜更かしなんて言ったら徹夜でゲーム、略して徹ゲーしかないでしょ」
光「何処に持ってたんだ紗南!?」
飛鳥「ハードまで複数あるとは……驚きだね」
蘭子「遊戯の友はもしや財の溢れる王族貴族の出身なのか……?」
麗奈「多分『うわーお金持ちだね!』って感じの意味かしら」
紗南「沢山あるけど複数プレイ出来るソフトばっかりだよ!麗奈の部屋のネット環境聞くの忘れてたからオンライン系は外したんだ。で、最近のゲームはオンライン重視で大勢1つの部屋に集まって出来るゲームは昔のほうが豊富だしじゃあハードから持ってくれば良いかなって」
光「? なるほどなぁ……」
紗南「ホラーゲームもあるよ」
怖いパッケージ
飛鳥&蘭子「ぴぃっ!?」
紗南「あはははごめんごめんジョークジョーク」
麗奈「今悲鳴一人多くなかった?」
182 :
>>1
[sage saga]:2015/12/28(月) 09:31:26.08 ID:AbeTDqmQO
紗南「ゲームは良いよ〜。時間がいくらあっても足りない」
光「そんなに楽しいのか……」
紗南「楽しいよ〜。プロデューサーにもよく勧めてるんだけど忙しいから中々出来ないって言ってるのがちょっと残念だなー」
麗奈「5人いるけどどうするの?」
紗南「あーそうだねー……悪の気持ちを知りたいならきっと桃鉄とかが一番なんだろうけど……」
光「?」
蘭子「?」
※桃鉄=友情を破壊しかねないゲームの1つ。あらゆる面で残酷
紗南(仮に四人プレイでこの二人にチーム組ませたとしても多分かなり弱いだろうな……)
紗南「んー、ちょっと難しいね。普通にパーティーゲームにしよっか」
<マンマミーア!
光「でもゲームって大丈夫かな?紗南がそんなに言うなら絶対楽しいと思うけどあんまり楽しすぎたら盛り上がって大声だしてまた怒られるかも……」
麗奈「ボリューム抑えりゃいいでしょ。怒られたらそれはそれで悪ポイント追加よ」
紗南「ゲームで盛り上がっても仕方ないよ。役の為だもん」
飛鳥「最初から悪気100%だね」
麗奈「そうよ。悪だもの。川島瑞樹がナンボのもんよ。顔面パックなんか1回見たらもう怖くないわよ。早速ゲームしましょ。なんか友達の家に遊びに行った時みたいね」ワクワク
蘭子「わ……私ちゃんとプレイ出来るかな……?」ドキドキ
紗南「ダイジョーブだよ!すぐに出来るし覚えるよ」ウキウキ
麗奈「配線合ってるかしら。じゃ、やりましょう」
光「こんな時間にTVゲームなんて……一体どれだけの悪ポイントなんだ……っ!?」
麗奈「こんな時間にゲームしちゃうのも仕方ないわよね。だってこれも光の役の為だもの」ワクワク
紗南「そうだね。仕方ないよ。光ちゃんの為だもん。早くゲームやろ。早くゲームしよ」ウキウキ
飛鳥「便利な大義名分を得たものだね」
光「皆……アタシの為にそこまで……ありがとう!」グスッ
麗奈「そういうの良いから。アンタはコントローラー何色が良いの?」
光「赤!ヒーローはレッドが基本なんだ!」ビシィッ
麗奈「はいじゃあ赤。あとボリューム少し抑えなさい」
光「あ、はい。ごめんなさい」ストン
紗南「よーしこのゲームにしよう!最初に操作とかプレイの仕方とか出るよ!ちゃんと見ててね!」
光&蘭子&麗奈「は〜い!」
飛鳥「……」
紗南(あ、説明書読んでる)
183 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/13(水) 22:37:57.18 ID:wTuoRrh6o
ほ
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/31(日) 18:45:47.58 ID:BxnQgwzN0
デレステとボイスおめでとう
185 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 00:29:46.44 ID:udOqTUhPO
更新完全に止まっててすいません。というか残しててくれてホントありがとうございます
モバマスとデレステが完全に殺しにかかってました。すいません
今もレイナサマ来てるしホンマに死にそう
186 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 00:39:06.12 ID:udOqTUhPO
紗南「まずはゲームに慣れるとこから始めよっか!」
麗奈「チュートリアル?アタシこういう面倒なの苦手なのよね。まどろっこしいじゃない!」
光「麗奈!ちゃんと操作とかやり方とか覚えてからの方がいいぞ!アタシ自信ないし!」
麗奈「堂々と何言ってんのよ」
蘭子「うむ……我も修練の儀を終えぬ事には競いの場に挑むことは……」
麗奈「アンタは何言ってるかわかんないから普通に喋ってくれる?」
蘭子「私も自信ないから最初こういうのあると嬉しいなって」
麗奈「そう……」
飛鳥「蘭子の言う通りさ……ボク達はまだこのゲームのことを何も知らない……いや、実際には「識る」という行動n」
麗奈「じゃあさっさとチュートリアルとやら始めましょう」
紗南「そうだね」
光「塩対応だな……」
紗南「何処でそんな言葉覚えたの光ちゃん……?」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/01(火) 00:41:14.75 ID:gjWjUAvko
飛鳥www
188 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 00:58:09.93 ID:udOqTUhPO
紗南「皆操作方法覚えたー?」
光「……うん!大体わかった!」
麗奈「ホントかしらコイツ……」
蘭子「た……たぶん!」
飛鳥「まぁ……知識としては頭に入ったし……体感としても少しだけど覚えたとは思うよ。実際に思うように動かせるかはわからないけど、ね」
紗南「よーしじゃあルールはバトルロイヤルだね。チームマッチにしよう」
カチッ
1vs4
麗奈「はぁっ!?アンタ1人対アタシ達全員!?」
飛鳥「これは……」
蘭子「紗南ちゃん……大丈夫なの?」
光「なぁ紗南!いくらなんでもこれじゃ不公平じゃないか!?」
紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!アタシ経験者だし!」
麗奈「嘗められたもんね!良いわ!ボッコボコにしてやる!」
光「でも……こんなの卑怯な感じがするし……」
紗南「大丈夫だって!ホラ!光ちゃんが好きななんとか戦隊だって5対1でいつも相手をフルボッコしてるじゃん!」
光「戦隊は一応敵も何十人も部下つれてるんだ紗南……」
蘭子「いーっ!って奴かな……」
光「それはラ○ダーだな」
麗奈「どっちでもいいわよオタクねもう!」
飛鳥「秘密結社か……組織としての規律を保つためや帰属意識を促すためなんだろうが……それでも彼らは何故……皆一様にあんな目立つ格好を採用しているんだろうね……」
麗奈「そんなの悪の美学よ!決まってんでしょ!」
飛鳥「……まさかこっちから援護射撃が来るとは」
紗南「アタシ経験者だよ?アタシが誰かと組んだらそこ有利すぎて逆に不公平になるじゃん!ね?」
光「でもこんな……だってさ、四人で一人を攻撃するなんて……徒党を組んで怪人でもない女の子を襲うのは卑怯って言うか……」
紗南「皆女の子だけど……」
光「うん、そうだけど……これじゃあまるで悪い奴がすることみたいじゃないか……!」
紗南「……」
全員「……」
光「……」
紗南「じゃあいいんじゃないの?今は逆に」
光「……あ、そっか……」
紗南「うん……逆に」
麗奈「2回言って元に戻ったわよ」
189 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 01:18:26.08 ID:udOqTUhPO
紗南「よーしじゃあ始めるよー!」
蘭子「うぅ……足引っ張ったらごめんね……?」
光「大丈夫だ!皆初めてだしフォローしあうのが仲間だ!」
飛鳥「自分がどの程度動けるのかもわからないのに連携が取れるとは思わないけどね……」
光「飛鳥!やる前から諦めちゃダメだ!皆の心を1つにするんだ!」
蘭子「でも……心を1つにするなんてどうやって……」
飛鳥「ふむ……ボクと蘭子は兎も角光と麗奈と組むのは今日が初めてだからね……ココロの波長を合わせるのも簡単とは思えないけど」
光「飛鳥……!くっ……だが確かにそうだ!何か切っ掛けがあれば……」
麗奈「何ゴチャゴチャ言ってんのよ!?始まるわよ!!クックック……紗南め!数の暴力でコテンパンにしてやるわ!」
紗南「上等!まぁ最初はアタシもゆる〜く行こうかな!接待プレイだね!」
麗奈「きぃ〜!憎たらしい!!アンタ達!アタシが危なくなったらアンタ達はリーダーのアタシの盾になるのよ!!良いわね!!」
麗奈「アタシがヤバくなったらリーダーの為に死になさい!」
光・蘭子・飛鳥「……」
飛鳥「わかったよ。ピンチになったら君に全て任せるよリーダー」
麗奈「えっ違」
蘭子「前線に立ち戦士の規範を示そうとは中々出来ることではないわ……良かろう、窮地に陥りし時は我等が長たる貴女に全てを託すわ」
麗奈「違……アタシに任せるんじゃなくてアンタ達がアタシを護……」
光「頼んだぞ!リーダー!!」
麗奈「えっ……ちょっと……」
紗南(心が1つになってる)
光「よーし行くぞ皆!こっちにはリーダーがついてる!」
麗奈「ちょ……ちょっと……」
飛鳥「リーダーがいれば何も問題はないね」
蘭子「うむ……指針たる人物、導き手さえいれば例え我等が無人の島に辿り着いても何も心配することはないわ……!」
紗南「多分蘭子ちゃんのは違うリーダーの話だと思う」
光「よし行くぞ紗南!少し気は引けるけど……でもアタシは勝負に手加減はしない!!」
紗南「よーし行くよ!ゲームスタート!カウントダウン!!」
麗奈「ちょっと!ちゃんとアンタは手加減しなさいよ!?」
蘭子「飛鳥ちゃん……離れないでね?」ドキドキ
飛鳥「折角数の有利がある以上無闇に離れることはないよ蘭子。安心していい」
紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!ちゃんと手加減するよ!」
3、2、1、GO!!
紗南「アタシが初めての子達相手に全力なんか出すと思う?」
190 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 01:19:31.15 ID:udOqTUhPO
──虐殺だった。
191 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 01:36:52.61 ID:udOqTUhPO
光「……」ズーン…
麗奈「……」ズーン…
蘭子「……」ズーン…
飛鳥「……」ズーン…
紗南「……」
紗南「……ごめん、ゲームの事になるとつい熱くなっちゃって……途中から、ちょっとだけ本気だしてた……」
全員「……」
蘭子「ちょっとって、どのぐらい?」
紗南「……5割?」
光「戦意喪失した蘭子も容赦なく追いかけて始末してたな……」
麗奈「ターミネーターみたいだったわね」
蘭子「……」
紗南「……7割だったかも」
飛鳥「ボクはリターンと同時に始末されたよ」
麗奈「完全にポイントもタイミングも全部暗記されてたわよね」
光「蘭子を庇おうとしてまとめて消されたりもしてたな……」
紗南「……9割」
麗奈「しかもアタシのこと皆が盾にしようとするから全部最初に殺されたんだけど」
紗南「それは知らないけど……」
光「くっ……!全力を出しても手加減してる相手に敵わないのは……やっばり悔しいな……っ!」ギリッ…
紗南「ごめん、ぶっちゃけ全力だった」
光「あぁ……全力だったのか……」
飛鳥「どのみち片手間で始末されてたから複雑だね」
麗奈「アンタの接待プレイって言葉は2度と信用しない」
紗南「ごめん」
紗南「でもホラ、ゲームは積み重ねと練習量がやっぱり大事だからその辺の差が今回出ただけだよ」
蘭子「じゃあ、私たちも練習すれば紗南ちゃんみたいに上手くなれる?」
紗南「なれるなれる!徹ゲー(徹夜でゲーム)何週間か続ければ皆そこそこ戦えるように……」
麗奈「見ときなさい光、これも1つの悪の形よ。言った言葉をすぐ翻す、ワルの常套手段よ」
光「悪って色々あるんだな……」
192 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 08:12:33.20 ID:WVpGSVL5O
麗奈「ダメね!バランスがダメだわ!手加減できないガチゲーマーを素人集団の中に放り込んじゃこうなるのは火を水より明らかだったわ!」
蘭子「……ひをみるより?」
麗奈「……そっちだった気がするわ」
飛鳥「他にゲームは何かないのかい?」
紗南「全国のプレイヤーと対戦できるFPS!」
光「戦争ものか……怖そうだな」
麗奈「血とか出るのはダメよ。蘭子が恐がるわ」
蘭子「しゅん……」
紗南「なら格ゲー!!格闘ゲームがあるよ!!」バンッ!
<ガタッ (※川島さんの部屋)
全員「……」シーン…
飛鳥「格闘ゲームか……さっきの二の舞になる気がするけど」
紗南「あとは桃○……ド○ポン……ア○スクライマー」
麗奈「よくわかんないゲームばっかね……」
蘭子「盟約を破り禁忌を侵すまたと無い機会……折角ぞ、我等のこの瞳を別の方向へ向けても良いのではないか……?(折角夜更かしするんだから他のこともやってみない?)」
紗南「ゲーム以外もやってみようって?うーん……」
麗奈「……いえ!ゲームも良いんじゃない?ただし別のゲームよ!」
紗南「別のゲーム?」
飛鳥「麗奈……何か案があるのかい?」
麗奈「フッフッフ……これよ!」
※割り箸
光「……」
光「これ何に使うんだ?」
193 :
>>1
[sage saga]:2016/03/01(火) 08:13:51.44 ID:WVpGSVL5O
麗奈「アンタほんとにお子様ね!割り箸使ったゲームって言ったら1つしか無いでしょ!?」
光「……お尻で割るのか?」
飛鳥「」ブフッ
光「麗奈……アタシ達仮にもアイドルなんだからそういうのはどうかと思うんだ」
麗奈「なんでよ!?逆になんでその予想に辿り着くのよ!?そんな提案するわけないでしょ!?よしんばそうだとして徹夜でお尻使って割り箸割って何が面白いのよ!?」
飛鳥「」プルプル…
光「でもPさんが俺の忘年会芸の鉄板だって……」
麗奈「……アタシあいつとの付き合いちょっと考え直そうかしら……」
麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?」
紗南「……鼻に挿すの?」
飛鳥「」ブフォッ
麗奈「なんでドジョウ掬いなのよ!?そんなの鈴帆とかしかやんないわよ!!」
光「鈴帆はするのか……」
麗奈「鈴帆はするでしょ多分……」
飛鳥「」プルプル…
麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?割り箸使ったゲーム……つまりそれh」
飛鳥「お……お尻で割り箸……」プルプル…
麗奈「何ツボに入ってんのよ!?」
蘭子「……」
さすさす(※飛鳥の背中)
麗奈「……割り箸を使った大人のゲーム……そう!!」
<ドンッ (※川島さんの部屋)
全員「……」シーン…
麗奈「割り箸を使った大人のゲーム……そう、王様ゲームよ!!(小声)」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/01(火) 09:04:43.87 ID:iwe3d1t4o
kwsmさんそろそろやべえな
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/04(金) 23:15:04.70 ID:U4DZwKbh0
えたるなよ〜
196 :
>>1
[sage saga]:2016/03/04(金) 23:48:22.78 ID:u0+WZRgeO
紗南「王様ゲーム!?」(小声)
蘭子「王様ゲーム!?」(小声)
飛鳥「なるほど、König(ケーニッヒ)ゲームか……」(小声)
紗南「なんで今ドイツ語で言ったの?」
蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!)
光「おお!王様ゲームか!!」(小声)
光「……王様ゲームって何するんだ?」
麗奈「……アンタはホント期待を裏切らないわね」
麗奈「割り箸の中に1つだけ印が付いてるわ!これを一斉に引いて印が付いてる割り箸を引いた奴が王様になれるのよ!」
光「おお……なるほど。だから王様ゲーム……もし王様になったら何をどうするんだ?」
麗奈「ハッ!これこそが王様ゲームの醍醐味よ。王様になったらね……王様以外の奴等になんでも言うこと聞かせられるの。一回につき一回だけだけどね!」
光「ああ、そういうゲームか。……ん?なんでも……?」
紗南「まぁ流石に限度はあるけどね。お金ちょうだいとかはダメだよ」
光「えっ!それはダメだ!そんなのはダメだな!……うーん……でもなんでもか……アタシそういうの考えるの苦手だから上手く参加できるかな……」
蘭子「私も……少し怖いかも……」
麗奈「大層ね……深く考えすぎなのよアンタたち」
飛鳥「しかし、何故王様ゲームなんだい?」
麗奈「アタシは悪(ワル)のカリスマアイドルになるのよ?その為にセクシーな事も出来るようになっとかなきゃいけないのよ!」
飛鳥「正直、そのセクシーと王様ゲームとどう関係あるのか、理解できないね」
麗奈「アタシだって知らないわよ!でもこないだやってたセクシーな芸能人特集で765プロの百瀬だったかなんだったかってアイドルが言ってたわ!「セクシーな女は合コンで王様ゲームとかやる」って!」
飛鳥「メディアの情報を鵜呑みにしてそれに踊らされてしまう、短絡的な思考と言わざるをえないね」
麗奈「やるの?やらないの?」
飛鳥「まぁ断る理由も特にない、かな?」
麗奈「めんどくさいわねコイツ……無駄にカッコつけてるし」
紗南「今ジャージなのにね」
197 :
>>1
[sage saga]:2016/03/05(土) 00:08:13.58 ID:n+3BbnWmO
麗奈「クックック……アンタらどれを引くか決めた?じゃあいっせーのーで!で行くわよ……3、2、1……」
「「「「いっせーのーーで!!」」」」
パッ
全員「……」
麗奈「……えっ!?ちょっと!アタシの印が付いてないじゃない!」(小声)
飛鳥「ボクも外れだ。しかし君……ズルとかイカサマとかせず普通に参加したんだね……」
麗奈「……忘れてたわ」
紗南「アタシも外れだ〜」ウーン…
光「アタシもだぞ……ん?じゃあ……」
蘭子「……!」パクパク
光「蘭子が王様か!」(小声)
蘭子「ど……どうしよう……私……私王様になっちゃった……!」プルプル
飛鳥「落ち着くんだ蘭子、いいね?しかしそうか、蘭子が王様か……」
紗南「王様っていうより魔王だね」
蘭子「!! 魔王!?」ピクッ
麗奈「ちょっと!このアタシを差し置いてなんでアンタが王様なのよ!」
光「そういうゲームだからじゃないのか?」
蘭子「ど……どうしよう……」
飛鳥「落ち着くんだ蘭子。無理はしなくても良い」
蘭子「でも……」
紗南「なにか一発芸やらせるとか?」
麗奈「はぁ!?嫌よ一発芸なんて!」
蘭子「何か秘密を喋らせるのはどうかな?例えば恋バナとか」
紗南「王様ゲームだから嫌とかルール違反じゃ」
麗奈「蘭子!ダメよ!変な命令なら許さないわ!」
蘭子「ふぇぇ……」
光「こら麗奈!蘭子をいじめるな!」
蘭子「うぅ……(´;ω;`)」
紗南(15cmぐらい身長低い子の後ろに隠れてる……)
198 :
>>1
[sage saga]:2016/03/10(木) 23:19:31.29 ID:lEqr2QGrO
ぁぁぁぁ…アイプロが……終わっちゃった……レイナサマ可愛かった……
199 :
>>1
[sage saga]:2016/03/10(木) 23:42:06.61 ID:lEqr2QGrO
飛鳥「しかし、恋バナという単語が蘭子から出てくるなんてね……」
蘭子「うぅ……」
光「うん。アタシも恋し……恋……恋なんたらみたいなこと言うかと思ってた」
麗奈「アンタの語彙力なんなの」
光「くっ……まだまだ修行が足りない……!」
麗奈「……なんの?」
紗南「恋バナか……」
麗奈「……」
光「……」
蘭子「……」
飛鳥「……」
紗南「……」
紗南(一体このメンバーの誰にそんな浮いた話が存在しようか……)
飛鳥「……こういう場合割り箸に振られた番号を指定してその相手に話させるのがセオリーじゃないのかな?」
紗南(興味あるの!?恋バナ!?このメンツでも続けるの!?)
蘭子「な……なるほど……!」
200 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 00:23:47.20 ID:suQRvnjPO
蘭子(お……大人っぽい感じだと思ってつい恋の話なんて言っちゃったけど……!)ドキドキ
蘭子「お……オホン!……で、では魔王の御名において命じよう!」
全員「!!」
蘭子「クックック……では「3」の数字に選ばれし者よ!我等が前で秘めされし過去を晒すがよい!!」
バーン!
全員「……!3番……!?」
光「……」
飛鳥「……」
紗南「……」
麗奈「……」
光「あ、3番アタシだ」
「「「!?」」」
201 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 00:33:04.85 ID:suQRvnjPO
麗奈「え……光が!?アンタが3番なの!?」
光「うん。アタシ3番だな」
飛鳥「まさか一番この話題と縁のなさそうなキミが選ばれるなんて……」
紗南「光ちゃんの恋バナなんて聞いたらPさん全身から泡吹いて気絶しちゃうだろうなぁ……」
飛鳥「……ああ」
麗奈「……目に浮かぶわね」
紗南「でもまさか光ちゃんかー……」
蘭子「む……無理はせぬでもよいぞ……?」アワアワ
麗奈「大丈夫なの?恋バナできんの?つーかアンタそういう感情存在したり持ち合わせてんの?」
光「皆アタシのことなんだと思ってるんだ……?」
光「……っていうか、そこまで言うなら皆は何か恋バナとかあるのか?」
全員「」
光「」
全員「……」
光「……」
全員「(´・ω・`)」
光「(´・ω・`)」
202 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 00:40:30.94 ID:suQRvnjPO
光「……仕方がないな……アタシのとっておきの話をしようか……お父さんにもお母さんにも誰にも話したことのないとっておきの秘密の奴だ」
飛鳥「!」バッ
麗奈「えっ……!?」
紗南「え……あ、あるの?光ちゃん、恋バナあるの……!?」
蘭子「──っ!」ドキドキ
光「アレは……アタシがまだ小さい頃の話だった……」
麗奈「今も小さいでしょアンタは」
光「ち……ちっちゃくないぞ!140cmはある!!」
飛鳥「麗奈……今は少し静かにしてくれないか」
紗南「麗奈、ちょっと静かにして!」
蘭子「麗奈ちゃん……めっ!」
麗奈(……すごい怒られた……)
光「相手の人とは……話したことはないんだけど……アタシはその人の事をずっと見てて……だから勝手に色々知ってたんだ……」
飛鳥「……」ゴクッ
蘭子「……」ゴクッ
紗南「……」ゴクッ
麗奈(え…え……?う、嘘……ほ……ほんとに恋バナなの……!?)ドキドキ
203 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 00:46:49.90 ID:suQRvnjPO
光「相手の人は……すっごく背が高くて……とても大きい人だったんだ」
飛鳥「……」ドキドキ
蘭子「……」ドキドキ
紗南「……」ドキドキ
麗奈「……」ドキドキ
光「すごく背が高くて……ちょっと猫背だけどカッコよくて、力持ちで……」
飛鳥「……!」ドキドキ
蘭子「……!」ドキドキ
紗南「……!」ドキドキ
麗奈「……!」ドキドキ
光「それで、困ってる人を見過ごせない人でもあったんだ。他所から来た人だったけど……その場に困ってる人がいたらいっつも飛んできて、頑張って、怪我や痛い目に遭っても人助けをして……」
光「すごく……すごくカッコよかった……!!」
飛鳥「──!」ドキドキ
蘭子「──!」ドキドキ
紗南「──!」ドキドキ
麗奈「──!」ドキドキ
光「でも……とうとうある日、元々住んでた所に帰らなくちゃいけなくなって……帰っちゃったんだ。住んでた所に……」
飛鳥「……っ」
蘭子「……っ」
紗南「……っ」
麗奈「……っ!」
光「アタシはまだ子供で、なんにもわかってなかったけど……それでも……すっごくショックだったなぁ……」
飛鳥「……」
蘭子「……」
紗南「……」
麗奈「……」
光「……」
204 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 01:00:41.91 ID:suQRvnjPO
光「それで、この話はおしまい……かな……」フッ…
全員「……っ!」ドキドキ…
紗南「……!」
紗南「ハァーッ……!ドキドキしたー!……まさか光ちゃんにそんな話があったなんて……」
飛鳥「……っ」ドキドキ…
蘭子「うむ……うむ……輝きの友にもそのような甘く美しく、そして儚い記憶があったのだな……」
麗奈「……なんか、なんか面白くないわ……何かしらこの複雑な感じ……光の癖に……」
光「酷いな」
紗南「背高くて大きい人かーそれで人助けも好きって確かに子供の頃見てたらカッコいい!ってなっちゃうだろーなー」
蘭子「うむ……どのような相手だったのか、少し見てみたかった気もするわね……」
光「あ、見れるぞ。写真がある」
全員「!?」
光「まぁ写真っていうか……えーっと……あ、これだこれだ!」ゴソゴソ
全員「……!!」ドキドキ…
光「……まぁ、写真って言うか……」
ドンッ
ウル○ラマンのBlu-rayBOXの箱絵
光「写真というよりパッケージなんだけど」
全員「」
光「いやー小さい頃はお父さんの録画してくれた奴でしか見たことなかったんだけど……最終回は今見ても最後にウル○ラマンが去っていくシーンで涙腺が……」
光「……?」
光「どうしたんだ皆……?」
205 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 01:15:39.72 ID:suQRvnjPO
光「……どうしたんだ皆……全員ずっこけたみたいになってるぞ」
全員「……」
麗奈「……ずっこけてんのよ。リアルでずっこけたのは初めての経験よ……」
光「 アタシもリアルでずっこけてる人は初めて見たけど……」
麗奈「……ダメねアンタ。やっぱりダメよ」
光「えっ」
飛鳥「……キミに色恋の話を期待したボク達が間違っていたよ」
光「えっ!?」
紗南「違うんだよ光ちゃん……徹頭徹尾間違ってるんだよそれは……」
光「そうなのか……?」
蘭子「……ごめんね光ちゃん……私が変な命令しちゃったばっかりに……大人っぽいと思って少し考えなしだったよ……」
光「そんな標準語で謝られても……」
麗奈「やっぱりこのメンツでその手の話に持っていこうとしたのが間違いだったわ。そもそも誰よ王様ゲームやろうとかくだらないこと言い出したの」
光「麗奈だけど……」
麗奈「……」
麗奈「……いい?光。自分の失敗は出来るだけ他人のせいにするのも立派な悪の姿なのよ。覚えときなさい」
光「おお……なるほど……?」
紗南(……誤魔化したな)
麗奈「……」
麗奈「王様ゲームはやめましょう。大人っぽいを考えるなら別のやり方を見つければいいのよ」
飛鳥「……そうだね。このステージはまだボク達には早かったのかもしれない」
光「……なんかごめん」
紗南「もう気にしなくて良いと思うよ、どうせ他の皆もこのメンバーじゃセ○ィロスとかセ○ィロスになってたと思うし」
麗奈「いや誰よそれ。どんだけソイツに初恋奪われてる奴多いのよ」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/11(金) 04:20:20.44 ID:IjDZiDCgo
FF7www
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/11(金) 07:40:19.00 ID:XfUoL4QSO
ちょっと猫背の辺りで気付いたわ
208 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 23:19:08.77 ID:sRn5yNAKO
光「大人っぽい……そうだな……確かに大人っぽくはなりたいな」
麗奈「へーアンタもそんなこと考えるの」
光「大人になれば背も伸びるだろうしバイクが似合うように……」
麗奈「そんなこったろうとは思ったわ」
紗南「光ちゃん身長まだ諦めてないんだね……」
光「あ……諦めないぞ!だってこのまんまじゃバイクに乗っても足もつかないし……っ」
麗奈「スクーターで良いじゃない」
光「す……スクーター……」
光「……スクーターに乗ってるヒーローって……どうなんだ?」
麗奈「……」
紗南「……」
蘭子「……」
飛鳥「……」
飛鳥「……まぁ……何か事件が起きたとして、現場には間に合わないだろうね……」
光「……」
209 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 23:31:56.83 ID:sRn5yNAKO
光「麗奈、冷蔵庫の牛乳飲んでいい?」
麗奈「良いわよ。牛乳拭いた雑巾作ろうとして忘れてそのままのあるからそれ開けて」
紗南「何しようとしてんの……」
麗奈「大人っぽい夜更かしって他なんかないの?」
光「低脂肪乳だ」
麗奈「安いのよそっちの方が」
飛鳥(意外としっかりしてるのか……)
蘭子「大人っぽい……」ウーン…
光「背が伸びますよーに背が伸びますよーに」ゴクゴク
麗奈「つーかアンタら普段夜更かしとかどうしてんの?」
光「プハッ……撮り貯めした録画見てると遅くなっちゃってる時があるな」
麗奈「オタク!ほんとオタクね!」
紗南「徹夜でゲーム」
麗奈「こっちもオタクじゃない!なんなの!?」
蘭子「我がグリモワールに我が魔力を注ぎ写しとっているわ」
麗奈「最早意味がわからない!」
飛鳥「……そうだね……ボクは……」
麗奈「良いわよアンタは。どうせ漫画とか描いてんでしょ」
飛鳥「……」
210 :
>>1
[sage saga]:2016/03/11(金) 23:48:13.59 ID:sRn5yNAKO
蘭子「いや、我が友麗奈よ……その認識は誤りと言わざるをえんぞ……!」
麗奈「ごめん普通に喋ってくれる?」
蘭子「」ガーンッ
蘭子「この中で大人っぽいなら……飛鳥ちゃんが一番だと思う!」
飛鳥「……」
麗奈「え?」
紗南「飛鳥?」
光「あーなるほど。確かに。難しい言葉いっぱい使うしな」
紗南「基準が浅いよ光ちゃん……」
麗奈「飛鳥がぁ?」
紗南(本人目の前でこれもスゴいな……)
飛鳥「……」
飛鳥「……ボクが大人のように見えてるのなら、それがキミのセカイの中のボクなんだろう……」
飛鳥「だけど……それはあくまでキミのセカイに観測されたボク……ボク自身のセカイでは……結局は大人と子供の境界も、そしてボクという主観と客観の観測も」
光「飛鳥は夜更かししてる時何してるんだ?」
麗奈(悪意なくすっ飛ばしたわね)
飛鳥「……」
飛鳥「……あまり大したことはしていないさ。ラジオを聞いたり……古い歌をこうしてカセットプレイヤーで聞いたり……それだけだよ」
コトンッ (※レトロなカセットプレイヤー)
麗奈「おお……」
紗南「な……なんだろう……確かにこれ少しCOOLでカッコいいかも……」
蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!)
光「なるほど……ラジオとカセットプレイヤー……大人っぽくてカッコいいな」
飛鳥「……」
光「そして褒められても特に興味の無さそうなCOOLな雰囲気……大人だな……!」
211 :
>>1
[sage saga]:2016/03/12(土) 00:13:54.94 ID:qErRJdPAO
光「ラジオか……今何やってるんだろうな……」
紗南「ラジオなんてゲームの中でしか聞いたことないや」
蘭子「我も同じく……」
麗奈「なんか面白い番組とか今やってんの?」
飛鳥「ん……そうだね……この曜日と時間なら……いつもは洋楽専門のラジオなんかをよくつけてるね……」
光「おお!」
紗南「お……大人っぽい……!」
麗奈「くっ……やるわね飛鳥……!」
蘭子「流石我が友……!」
飛鳥「……」
光「洋楽のラジオか……」
紗南「……聞いてみる?」
麗奈「あんまり大きな音はダメよ。隣怖いから」
全員「……」シーン…
隣の部屋『……』
全員『……』シーッ
212 :
>>1
[sage saga]:2016/03/12(土) 00:20:30.13 ID:qErRJdPAO
〜〜〜♪〜〜〜〜♪♪
光「……」
紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」
飛鳥「─」
〜〜♪〜〜〜〜♪
光「……」
紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」
〜〜♪〜〜〜〜♪♪♪
四人(なんか……今すごく大人っぽい気がする……)
〜〜♪〜〜♪〜〜〜♪♪
213 :
>>1
[sage saga]:2016/03/12(土) 00:28:49.46 ID:qErRJdPAO
紗南(聞いたことのない国の言葉……歌……)
麗奈(知らない言葉……知らない歌……)
蘭子(でも不思議と聞き入ってしまう……なんだか不思議な感覚……)
光「飛鳥が洋楽のラジオを聞く理由……なんとなくわかった気がする……」
飛鳥「……フフ……そうか。こうしてセカイを誰かと共有する事は……ボクは魂を誰かに明け渡すことより、勇気が必要なことだと思ってる……その領域に、踏み込んでよかったかもしれない」フッ
〜〜♪♪♪〜〜♪♪
光「……」
光「……ところで飛鳥」
飛鳥「……ん?」
光「……この人たち……なんて言ってるんだ?」
飛鳥「……」
〜〜♪♪〜〜♪♪♪〜〜♪
飛鳥「……」
光「……」
飛鳥「……」
紗南「……」
麗奈「……」
蘭子「……」
〜〜♪♪♪〜〜♪(外国語)
飛鳥「……」
214 :
>>1
[sage saga]:2016/03/12(土) 00:37:33.85 ID:qErRJdPAO
飛鳥「……」
飛鳥「……言葉がわからなくても、感じることはできる。歌にはそのチカラがあり……それを識るのではなく知っているのが……ボクたちアイドル……だろう?」
光「……!」
紗南「……!」
麗奈「……!」
蘭子「……!」
光「おお……!確かにその通りだ!飛鳥の言う通りだな!」
紗南「そうだね。言葉なんかわかんなくても感じることは出来る!洋ゲーやってる時とかたまにあるし!」
蘭子「うむ……我も見知らぬ言語の未だ知り得ぬ言の葉を真の意味を知らず用いる事がある」
麗奈「そうね……言葉がわかんないなんて些末なことだったわ。あとわかんないのアタシ一人じゃなくて良かった」
飛鳥「……」
飛鳥「言葉の意味を知ることは理解を深め真の輝きを見せることに繋がるんだろうけど……だがそれをしなくても通じるものはある……だろう?」
光「……そうだな。なんかそんな気がしてきた。何歌ってるのかわからないけど」
紗南「……うん。こうやって耳を傾けてるだけで感じることが出来るものもあるよね。何て言ってるのかわかんないけど」
蘭子「うむ。魂の共鳴……それさえあれば我等には他に何も要らないわ……何処の国の歌なのかわからないけど」
麗奈「やるわね飛鳥……アンタのこと少し大人って認めてやるわ!歌はなんの歌なのかわからないけど!」
飛鳥「フッ……なら今は何も考えずただ聞き入ろう……音の旋律……まだ見ぬセカイから奏でられる調べを……」
〜〜♪♪〜〜〜♪♪〜♪♪♪♪
全員『……』
215 :
>>1
[sage saga]:2016/03/12(土) 00:42:51.42 ID:qErRJdPAO
──そのあと、アタシ達は歌が終わるまで……目をつぶって歌に聞き入った……
──正直何言ってんのかさっぱりだったけど……アタシ達は耳から入ってくるその不思議なリズムと感覚を楽しんだ……
──その日……アタシ達は少し大人になった気がした。
──一夏の、小さな小さな背伸びだった。
──あと関係ないけど後日聞いてた歌の特徴を事務所にいた夏樹さんや涼さんに話したらスゴい複雑そうな顔して『忘れろ』とだけ言われたのはちょっと気になった。
(語り:南条光)
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 14:28:52.48 ID:FhLeT/KYo
いやらしい歌だったんかな
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 18:47:38.55 ID:pLfnZpWB0
牛乳雑巾作ろうとしたが、及川さんの顔が浮かんで断念した説を提唱してみる
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 21:29:48.51 ID:CpQP02sH0
少年ジェットは流石に知らんか
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/12(土) 22:50:55.57 ID:71F3Jwloo
乙
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 22:51:32.08 ID:71F3Jwloo
ageスマン
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 03:14:33.39 ID:gzDo5pjKo
ヒーローシールチョコがまさか予言になってるとは
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/04/19(火) 23:18:10.78 ID:cMDSMQs3o
a
223 :
>>1
[sage saga]:2016/04/20(水) 21:45:58.33 ID:RRL5JwmOO
飛鳥「……フッ……ボクらは今日、言語という境界線を越えた先の心の旋律を共有した……所謂『フツウ』とは少し違う、特別な経験だったけど……悪くはなかったんじゃないかと思うよ?」
麗奈「まぁね……中々有意義な時間の使い方だったわ。ちょっと大人っぽかった気がする」
蘭子「ええ……今宵の集い……こうして新たな見識が増えることによってまた一つ我も自らの世界を上の領域へと昇らせることができた気がするわ……!」
光「うん、そうだな……なんかこう、さっきのとか大人って感じがしたな……」
紗南「洋ゲーやってると少し大人っぽくなった感じがするけど、洋楽もなんかそんな感じがするね」
光「まぁ、何歌ってたのか正直アタシさっぱりだったけど……」
全員「……」
光「あ……でも大人な感じはしたけど悪とはあまり関係なかったかも」
飛鳥「……そこは、あれだよ。ボクらの第一目標は夜更かしという悪いことをするためのモノで……」
蘭子「う、うむ。その通り。我らはこの闇の帳の下りた世界が終焉を迎える時まで如何に時を終えるかが……その……えっと……」
光「なるほど……それもそうか……」
麗奈「良いのよ別に細かいことは。それにアレよ、大人になると自然と人って悪い部分が膨らむもんなのよ。早苗がそんな感じのこと言ってたわ」
光「えっ!?そうなのか!?」
麗奈「声がでかいわよ!隣に聞こえたらどうすんの!?(小声)」
シーン……
全員「……」ホッ
紗南「元警官が言うとなんかこう、重みがあるね」
飛鳥「ヒトが普段モラルと理性という仮面(ペルソナ)の下に隠している部分を見続けている訳だからね……」
光「……」
光「……そうか……確かに特撮もそんなこと言ってる作品もあったな……大人になるってことは悪に近づく事にも繋がりかねないのかもしれない……アタシも気を付けないと……」
麗奈「今悪に近づこうとしてんだけどね」
光「(゜ロ゜)」ハッ
224 :
>>1
[sage saga]:2016/04/20(水) 22:02:26.32 ID:RRL5JwmOO
紗南「……」
紗南「……あのさ、麗奈ちゃんも光ちゃんも両方いるしこの際だから聞いとこうかなって思ったんだけど」
光「……?」
麗奈「……?」
紗南「二人のいう「悪」って具体的になんなの……?」
光「?」
麗奈「?」
紗南「……いや、今更かなぁと思ったけど、ふと気になっちゃって……」
紗南「光ちゃんがヒーロー好きになった理由は一応聞いたけど悪いことを嫌がる以上ヒーローとの約束以外にも嫌って思う理由があったりするのかなって」
紗南「いや、普通はそりゃ悪いことはダメとかって教わるし育つんだけどね?わかってるけどさ」
飛鳥「……言われてみると片方は悪を拒絶し片方は悪そのものになりたがる……不思議な組み合わせだね」
光「そ……そうか?」
麗奈「そ……そうなのかしら……?」
蘭子「……ふむ……そうね。我が友達の考える悪とは何か、折角の今宵の機会、改めて話し合うのは良いかもしれないわ……!」
光「……」
麗奈「……」
光「悪、か……改めて言われると……うーん……やっぱり……うん」
飛鳥「……」
飛鳥「……ちなみに……ボクの考える悪とは……」
紗南「長い?」
飛鳥「え?」
紗南「長くなりそう?」
飛鳥「……」
紗南「1レスでまとまる?」
飛鳥「れ……れす……?」
???「読んだれすか〜?」
飛鳥「……」
飛鳥「……後で良いです」
紗南「うん、ごめんね」
光「……さっき誰かいなかった?」
225 :
>>1
[sage saga]:2016/04/20(水) 22:32:11.34 ID:RRL5JwmOO
光「……悪とはなにか、か……難しいな。やっぱりこの時代、価値観がより複雑かつ多様化した現代において、何が正義で何が悪かを見極めそれを語るのは、簡単ではないと思うんだ」
紗南「!?」
蘭子「光ちゃんが難しい感じの話を……!?」
飛鳥「まさか、キミも普段は仮面(ペルソナ)を被って……!?」
麗奈「……。どうせそれ特撮番組の受け売りかなんかでしょ、多分」
光「……うん」
紗南「あ、なんだ……」ホッ
蘭子「びっくりした……」ホッ
飛鳥「ああ、驚いたよ……」ホッ
光「……皆アタシのことなんだと思ってるんだろう」
麗奈「……アンタ嘗められてんのよ。馬鹿だと思われてんの。年下とかにタメ口聞かれるタイプね」←年下
光「」ガーンッ
蘭子「わ、私そんなつもりじゃ…」アワアワ
光「くっ…!だが、麗奈の言ってることは悔しいが正直否定できない……!」
蘭子「……できないの?」
飛鳥「……まぁ、目の前に実例がいるからね」
※小関麗奈(13)、南条光(14)
紗南「……光ちゃんはほら、親しみやすいんだよ……多分……」
光「尻すぼみなのか……でもフォローありがとう紗南」ズーン…
光「……やっぱり背が低いから威厳が足りないのか……?」ウーン…
飛鳥「落ち込んでしまった……」
蘭子「ど、どうしよう……?」
麗奈「めんどくさいわね。でかくて威厳だらけの奴が正義振りかざしてたら恐いんだからアンタは今のままで良いのよ」
光「!!」
光「そうかな……?……そうかも……うん!そうだな!アタシはアタシだ!その通りだ!気にすることなんてなかった!」
麗奈「そうよくだらない」
光「ああ!ありがとう麗奈!」
飛鳥「立ち直ったね」
蘭子「良かった……光ちゃん……っ」
紗南「何今の落として上げる流れ……新しいツンデレなの……?」
226 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 01:34:57.50 ID:xgICvl7mO
紗南「で、麗奈の考える悪ってなんなの?」
麗奈「悪の女王のアタシにそれを聞くの!?良いわ!答えてあげる!」
紗南「ノリノリだね。そしてお隣にも気を付けてるんだね」
麗奈「怒られるの恐いし……違う!そうじゃない!
いい!?『悪』ってのはね、昔から自分のために手段を選ばず他人を蹴落としたり踏み台にしたり支配しようとする奴って決まってんの!それがワルなのよ!アタシはそれを究めるの!!」
蘭子「麗奈ちゃん……そんなのになりたいの?」
麗奈「ちょっ……素で返すんじゃないわよ!?堕天使目指してる奴に言われたくないわ!!」
麗奈「世の中他人の為だのなんだのと良い子ちゃん気取った連中もいるけどね!アタシから言わせたら馬鹿よそんな連中!」
紗南「目の前にそんな子いるけど……」
光「ああ!やっぱり人の役に立ちたいもんな!」
飛鳥「そしてそんな麗奈も今光の為にと特訓に付き合ったりしてくれてるよね」
光「麗奈すき!」ガバッ
麗奈「んぎゃぁっ!?違う!放せ!今は違う!流れ読め!」グイッ
光「ごめん」
麗奈「あのね、良い!?いくら綺麗事言ったってね!?他人の為にどれだけ頑張っても報われるとは限らないし得なんかしないのよ世の中!!ってか無駄なの!ダサいのよそういう、その、自己満足とか!!
だったら、悪いことしようがなんだろうが自分のために生きるのが一番に決まってるわ!」
麗奈「大体『正義が勝つ』って何よ!?馬鹿じゃないの!?勝った方が正義なのよ!悪い奴が勝てば悪い方が正義になるしフツーに考えてルール守ってる奴がルール破ってる奴に勝てるわけないわ!
なら手段を選ばず自分のことしかしない悪の方が良いじゃない!絶対良いわ!」
麗奈「“ワルの方がカッコいい!”とか“悪役の方が好き!”なんて単純な話よ!周りなんか気にせずどうなろうが自分のために自分のやりたいことやってる奴って羨ましいじゃない!あと周りがそんな悪に右往左往してる様も滑稽だしね!!つまらなくないの!!」
麗奈「それが『悪』よ!そしてアタシはそんなワルどもの頂点に立って世界を征服する悪の女王レイナサマになるのよ!!なりたいのよ!どう!?わかった!?」
全員「……」
227 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 01:39:26.97 ID:xgICvl7mO
麗奈「ゼェ…ゼェ…なんかすごく酸素を使ったわ……仕事でもこんなに沢山一度に喋ったことないかも……」
全員「……」シーン…
麗奈「……?」
全員「……」シーン…
麗奈「な……何よ?なんか言いなさいよ……」
全員「……」シーン…
麗奈「……ふ……フン!ひょっとして今更このレイナサマのワルっぷり恐れをなしたわけ?ずっと言ってんでしょ!アタシは生まれつき生粋の悪なのよ!ワルの中のワル、それがアタシで……」
紗南「……」
蘭子「……」
飛鳥「……」
光「……」
麗奈「……な……何よ……なんか言いなさいよ……」
全員「……」
麗奈「……」
麗奈「ひょ……ひょっとしてアタシのこと嫌いに──?」ボソッ
紗南「いや、ビックリしたね」
麗奈「!?」ビクッ
228 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 01:44:35.34 ID:xgICvl7mO
紗南「意外と考えてるんだね麗奈ちゃん」
麗奈「!? は……はぁっ!?どういう意味よ!?」
蘭子「うむ……まさか悪の女王がそのような思想の下で悪を為そうとしていたとは私も驚いたわ……!」
麗奈「どんな考えだと思ってたのよ!?」
飛鳥「いや、ボクも驚いたよ……てっきりキミは理由もなく悪いことに憧れてるだけだと思っていたからね……」
麗奈「大概失礼ねアンタも」
光「……」
麗奈「……な……何よ?」
光「……いや、麗奈の言ってた悪、そして今度の役について、ちょっと考えてさ」
麗奈「……?」
229 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 01:49:58.95 ID:xgICvl7mO
光「こうやって改めて振り返ると……悪っていうのはただ単純に悪いことをすることじゃないってアタシ思うんだ」
飛鳥「ほぅ……今度は光の悪についての論か……興味深いね。で、キミの考える悪とはなんなんだい?」
光「……そうだな……やっぱり麗奈が言ったのもその通りだとは思う。でも、アタシが考える悪っていうとやっぱり、自分のためだけとかではないと思うんだ。『悪』ってのはやっぱり、『誰かを踏みにじること』だと思う」
蘭子「……踏みにじる?」
光「うん」
光「正義って難しくてさ。正しいって思ってした事でも誰かを傷つけたりするかもしれないんだ」
紗南「まぁそうだね。ゲームとかでもよくそういうのは描かれるよ」
蘭子「うむ。書物にもそのような事が描かれていることはある」
飛鳥「古来から哲学者や倫理学を修める者達もきっと幾度も議論してきた事なんだろうね……」
麗奈(えっ……?コイツらひょっとしてアタシが思うより頭良い……?)
230 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 01:56:32.22 ID:xgICvl7mO
光「自分も悪になるかもしれないんだよ。正義って。昔から特撮とかでも言われてるけど、気を付けないといけないんだ」
飛鳥「善悪はコインの表と裏、簡単にひっくり返る事もある、と?」
光「うん。だから正義の味方は常に気を付けなきゃいけないって」
光「アタシにとっての悪は、どんな理由があっても誰かを踏みにじるのが『悪』、かな」
光「踏みにじられた人はずっと傷つくし哀しい思いをする。悪はやっぱりダメなんだ」
光「アタシの役も……すごく嫌な奴だ。自分のために色んなモノを盗んで、沢山の人を不幸にする。主人公もそのせいで大切な思い出を踏みにじられてるんだ」
紗南「悪い奴だね……」
麗奈「中々のワルだわ」
蘭子「良くないと思う……」
飛鳥「まさに悪だね」
光「うん」
光「そして……そういう悪を止めるのが、『正義』だと思うんだ」
蘭子「正義……?」
光「うん。やっつけるんじゃなく、止める。それが、アタシが思う正義。悪の話じゃなくなっちゃうけどね」
231 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 02:02:53.57 ID:xgICvl7mO
飛鳥「……だがその正義はキミがさっき言ったように、悪に容易に変わりえるものではないのかい?」
光「……」
飛鳥「誰かを踏みにじるのが悪だとして……それを止めること事態がそれを行う人間にとっては『自分の意思を踏みにじられる』行為に繋がる事態もある訳だ」
光「……うん。だから難しいんだ。それでも、止めないと沢山の人が大切なものを踏みにじられて哀しむから、迷ったり考えながらでも、誰かが止めなきゃいけないんだよ」
光「やっつけるんじゃなくて、止める。それがやっぱりアタシが思う正義なんだ」
光「……誰かが悪い気持ちや弱い気持ちに負けそうになった時……それを止めたり出来る、勇気をあげられるアイドルになりたい……」
光「それが、アタシが目指してるヒーローでアイドルなんだ……!」
蘭子「……!光ちゃん……っ!」
飛鳥「……光……!」
紗南「光ちゃん……光ちゃんも色々考えてるんだね……!」
麗奈「……ふん、まぁアンタがどうでもアタシは変わらないけどね!」
光「……ああ、アタシにも一緒だ!そこはずっと変わらない!」
紗南「……」
232 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 02:09:35.33 ID:xgICvl7mO
紗南「……まぁ光ちゃんがどうでも次にやる役はその正反対な存在な訳で」
光「うわぁぁぁぁぁぁっ!!そうだったぁぁぁぁぁっ!?」ウワァァァァッ
麗奈「忙しい奴ね」
飛鳥「折角さっきまでカッコよく決めてたのに」
蘭子「哀れなり我が友よ……」
光「うぅ……やっぱりどうすれば……このままアタシは悪になって良いのか……!?誰かを踏みにじる悪になんて……」
ガチャツ
光「?」
紗南「? 何今の音」
蘭子「えっ……」
飛鳥「……扉の音?」
麗奈「あっ……そういえば鍵開けっ放しに……」
玄関の暗闇に白い首だけが浮かんでる
全員「!?!?!?」
233 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 02:15:02.85 ID:xgICvl7mO
お肌のために早く眠りたい
暗闇に白い美肌パックを付けた顔だけがぼうっと浮かんでる・川嶋瑞樹(28)「……」
全員「――……っ!!?」
光「……っ!」←声もでない
紗南「──……っ!!」←声もでない
麗奈「──っ!?」←声もでない
飛鳥「──……っ」←息が出来ない
蘭子「」←意識がない
川嶋瑞樹(28)「……」
「ええんやで」
全員「!?」ビクッ
「若いんやし」
「今そういうん」
「楽しんで」
「ええんやで?」
全員「……!?」
234 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 02:18:38.19 ID:xgICvl7mO
「……」
「せやけどな」
全員「」ビクッ
「これ以上」
「ウチの儀式を邪魔する言うんやったらな」
「おどれら」
「ワシの肌を踏みにじるいう」
「悪やぞ」
全員「……」
235 :
>>1
[sage saga]:2016/04/21(木) 02:19:43.45 ID:xgICvl7mO
全員「……」
全員「すいませんでした」
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/12(木) 06:01:01.35 ID:oGr4zjem0
やった続き来てた
237 :
>>1
[sage saga]:2016/05/19(木) 10:20:37.05 ID:3I5C7rKtO
光「あー……怖かった。いや、怖くないけどヒーローだし」
麗奈「……結構余裕ねアンタ」
紗南「いやー怖かったね。真っ黒の空間に白い顔だけ浮かんで……下手な和製ホラーゲームより怖かったや」
飛鳥「少し調子に乗りすぎたね……川島さんは早苗さんの部屋で今日は寝るそうだよ」
光「川島さん怒らせちゃったなぁ……酷いことをしてしまった……」
蘭子「……」プルプル
光「……蘭子がまだ回復してないな」
紗南「仕方ないよ、怖かったもんね」
飛鳥「あれは最早理性で制御できるものではない、本能的な恐怖さ」
麗奈「流石のアタシもヤバイ!って思ったもの。蘭子なら仕方ないわよ」
光「そうだな。ところで皆……」
蘭子「……」ギュー…
飛鳥「……」ギュー…
紗南「……」ギュー…
麗奈「……」ギュー…
光「……」
光「……いつまでアタシに抱きついてるんだ……?」
238 :
>>1
[sage saga]:2016/05/19(木) 10:33:17.42 ID:3I5C7rKtO
麗奈「……これはアレよ。まだビビってるとか、そういうんじゃないわよ。アンタが寒いと思ってこうしてるのよ」ギュー…
光「今もう夏だぞ……」
飛鳥「何を隠そう震えが止まらなくてね。何かにしがみついてないと安心できないんだよ」ギュー…
光「どうしたんだ飛鳥……キャラがおかしいぞ」
紗南「いやホントさっきしがみついた時からこう、指が離れなくなっちゃってさ……アハハ……あ、ヤバイまだ震えてる」ギュー…
光「まぁアタシは別に良いけど……」
蘭子「……ぁ」ボソッ
光「?」
蘭子「っjぢsgwyしjふyhしこすdkwそhうぃどどどあp2929919うfyぃ」
光「怖い怖い怖い怖い!?大丈夫か蘭子!?どうやって発音してるんだそれ!?」
蘭子「……マ"マ"ぁぁぁぁぁぁぁぁっ」ウワァァァァァンッ
ギュー… ギリギリ
光「ぐえっ……む、胸で顔が塞がって……く、苦しい……!」
麗奈「相当怖かったのね……気の毒に」ギュー…
飛鳥「怖かったろうね……もう大丈夫だよ蘭子」ギュー…
紗南「スゴいね光ちゃん。モテモテじゃん。絵面だけならハーレムだよ」ギュー…
光「あ……アタシはママじゃないぞ……」ギリギリ…
蘭子「うわぁぁぁぁんっパパァァァァァッ!!」ギューッ
光「ぐええええっ!?ぱ……パパではもっと無いぞ!?」
239 :
>>1
[sage saga]:2016/05/19(木) 10:39:40.14 ID:3I5C7rKtO
光「死ぬかと思った」
麗奈「大袈裟ね」
蘭子「……ヒック…うぅ……」クスン…グスン…
紗南「落ち着いた?」
蘭子「うん……ごめんなさい……」
光「そうか、良かったな!うん!」
光「……麗奈は胸ないな」
麗奈「なんで今それ言うのよ!?アタシはアンタらより年下よ!これからなのよ!!つーか比較対象(蘭子)おかしいでしょ!」
紗南「まぁまぁ。ほら、アタシ達はまだレベル上げの途中だからさ……」
飛鳥「この話はやめないかい」
光「でも胸なんかあってもアクションとかの邪魔になりそうだよな」
麗奈「なんかって何よ。あるに越したことないでしょアイドルなんだし」
「くっ」
飛鳥「この話はやめよう」
紗南「今誰かいなかった?」
光「……どうしたら蘭子みたいに大きくなれるんだろう」
蘭子「……?」キョトン
飛鳥「胸の話はもうやめよう」
光「身長の話だぞ」
飛鳥「あぁ、身長の話か」
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