榛名「榛名恋愛相談所」 漣「3件目ですよご主人様!」

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65 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:36:02.87 ID:0SkyENgA0
瑞鳳「もう、からかわないで」

提督「からかってないからかってない。本当に可愛いと思ってるって」

小動物的な感じで、と続けようとした提督の口が固まる。

瑞鳳「……本当に?本気に、しちゃうよ?」///

そう言った少女の顔は『可愛い部下』ではなく、

恋する乙女のものだった
66 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:51:55.77 ID:0SkyENgA0
提督「え、えっと瑞鳳……?」

瑞鳳「提督はいつもそう。そういうことを気軽にぽんぽん言って。私が、それでどんなに幸せになるかもしらないのに」

瑞鳳「知ってるよ。私以外にも可愛いって言ってるってこと。提督にしてみればそういう意味は全然ないってこと。知ってるけど、勘違いしちゃうの」

瑞鳳「本気に、しちゃうんだよ……」

提督「瑞、鳳……」

気づけば、いつになく真剣で、そして愛らしい少女の顔がすぐ近くにある。少し視線を下げれば、唇が触れてしまいそうなほどに。

瑞鳳「ねえ、提督」

提督「な、何だ」

わからない。次に少女がなんと言うのか。恋心の欠けた男には、わからない。

けれどそんなことは何の関係も無く。

少女の愛は、紡がれる。



瑞鳳「本気にさせた責任、取って?」



提督「――――ッ!」ビクンッ

瑞鳳「提督……」

目を瞑り顔を近づけてくる少女を見て、男は思う。

提督(可愛い……)

と、ただそれだけを。

そして男もまた、目を瞑る。

まるで時間が止まったかのような錯覚さえ起きそうな室内で、二人の唇の距離は徐々に近づいていき――――
67 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:55:48.05 ID:0SkyENgA0
ピコンッ

提督「痛いっ!?」

瑞鳳「ふふっ、なぁーんてね。冗談だよっ!」

提督「瑞、鳳……?」

瑞鳳「これだけドキドキしたら眠気も吹っ飛んじゃったでしょ?」

提督「なっ……お前なぁ」

瑞鳳「いっつも人をからかう罰だよー」ニヤニヤ

提督「クソッ、純真な男の心を弄びやがって……」

瑞鳳「もう、いつまでも気にしない!ほら、誰か来たみたいだよ?」

ガチャッ

「失礼します」
68 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:58:58.51 ID:0SkyENgA0
〜夜〜

瑞鳳(あ、あぶなかったぁ!私ってばなんてことを……!ちょ、直前で正気に戻ったから良かったものの、あのままいったら……)バタバタ

瑞鳳(でも、改めて思い返すと――――)

少女は自分の唇に指を当て、想像する。

瑞鳳「――――ちょっとだけ、もったいないことしたかも」

愛しい男と、口付けを交わした自分の姿を。

その光景は今日、現実に一歩近づいた。
69 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 22:00:54.30 ID:0SkyENgA0
〜提督の脳の一部が、拡張されました〜



対象:瑞鳳

恋愛度:☆1

状態:気づかない程度の想い
70 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 22:02:04.13 ID:0SkyENgA0
というわけで一周年記念のイベントはこれでおしまい。次回からは通常に戻ります
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 09:22:34.09 ID:E8gYMYQDO
乙カレー
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 13:50:23.87 ID:k217g8pGo
乙です
73 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:18:45.07 ID:56ECjSSw0
瑞鶴改二実装おめでとおおおおおおおおおお!!!!まあ、うちの瑞鶴はレベルは足りてる(Lv99)けど設計図もカタパルトも無いんで改のままなんですけどね。翔鶴姉ぇがいなくて任務をこなせなかったせいだよ

開始します
74 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:25:53.36 ID:56ECjSSw0
〜ある日の鎮守府〜

提督「大鳳ー」

大鳳「何?どうしたの提督」

提督「いや、昼飯一緒に食おうぜーってお誘いに。ついでに近頃の調子も聞いておきたいし」

大鳳「そういうことなら喜んで」ニコッ
75 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:47:29.20 ID:56ECjSSw0
〜食堂〜

提督「カレーうまうま」

大鳳「て、提督っ。もう少し落ち着いて食べてくださ熱いっ!?」

提督「わんこそばみたいな感じで食ってるお前には言われたくないな。ほれ水」

大鳳「ひゃ、ひゃいふぁほうほふぁいまふ。ごくごく……ぷはぅ、ひたやけろひちゃひまひた」ベー

提督「待ってろ。氷取って来る」

大鳳「な、何かふぁ何までふみふぁふぇん」
76 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 23:13:24.22 ID:56ECjSSw0
〜少女冷却中〜

ヤミナ「なうろーでぃんぐ!ですね!」

〜少女冷却終了〜

提督「大丈夫か?」

大鳳「はい。提督のお陰で何とか。でも、格好悪いところを見せちゃったわね」テヘ

提督「別にいいさ。もうあんな無茶な食い方をしないならな」

大鳳「うう、反省するわ」ショボン

大鳳「改になって燃費が悪化したから、つい大量に食べようとしちゃって」

提督「いっぱい食べることを悪いとは言わんが、加減はしろ。とりあえずもうカレーは終了な」

大鳳「え、ええ!?そんなぁ……」

提督「……はぁ。代わりに、間宮にデザートでも食いに行くか。ハロウィン限定のパンプキンケーキもあるらしいし」

大鳳「提督っ!」パアッ

提督「ほら、さっさと行くぞ。午後は夜のパーティで配る菓子を作らにゃならんのだ。お前にも少し手伝ってもらうからな」

大鳳「はいっ!大鳳、全力で頑張ります!」



なお、この後提督と大鳳がお菓子を作っていたキッチンで爆発事故があった模様
77 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 23:17:33.78 ID:56ECjSSw0
今回はここまで。ハロウィンは明日だと思ってたので去年ほど全面には出せませんでした

次回は駆逐艦。って言っておけば数が多いので選択肢が増えることに気づきました

追記:どうでもいいですが瑞鶴改二甲の服装は個人的には白・青だと思ってました。翔鶴姉ぇとお揃いの紅白もいい感じですけどね。ただぶっちゃけ迷彩柄の方が好みなんで改二甲にしなさそう
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 23:30:36.11 ID:7zygQNvLO
乙です
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 23:35:06.70 ID:SZafxNADO

次回は潜水艦の方がいいと思う








でち
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 21:28:51.85 ID:KFfONxpo0
乙です
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/15(日) 21:29:20.78 ID:UwOMmwZQO
ageんなゴミクズ
82 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:20:07.42 ID:sJ/XSF+V0
今回のイベントは簡単そうだな(慢心)

こんな風に慢心してるとE1のボス前でフラルにいじめられます。皆さん気をつけてください

開始します
83 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:23:16.45 ID:sJ/XSF+V0
〜ある日の鎮守府〜

雷「司令官司令官司令官!」タタタッ

提督「んー?どうしたいかづt――――ぐぼあッ!」ドスッ

雷「あのね司令官あのね!あのね!」ブンブン

提督「ちょ、雷……当たってる、拳が当たってるからぁ!一旦落ち着へぶっ!」
84 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:35:50.27 ID:sJ/XSF+V0
〜数分後〜

雷「ご、ごめんなさい……」ジワッ

提督「い、いやもうだいたい大丈夫だから気にすんな。で、どうしたんだ雷」

雷「あっ、うん。その、今日ね、街の方でお祭りがあるんだって!」

提督「祭り?あー、そういや何か夕張とかがそんなようなことを言ってたような……」

雷「それでね司令官!私と一緒に行かない?」

提督「祭りに?」

雷「うん!そう!」

提督「祭りねえ……まあ、しばらく行ってなかったし、久しぶりに行くのもいいか」

雷「じゃあ!」

提督「おう、行こうぜ。祭り」

雷「ホント!?嘘じゃない!?後でやっぱりなしとか言わない!?」

提督「流石にそこまで鬼畜な所業はしねえよ!?俺、どんだけ信用無いんだ……」ショボン

雷「そ、それじゃあ後で駅前に集合だから!ちゃんと来てよね!」ダダダッ

提督「あっ……ったく、後でって具体的にはいつだよ」ハア

提督「ま、早めに行って待っててやるか」スタスタ
85 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:55:32.21 ID:sJ/XSF+V0
〜駅前〜

雷「しれ〜か〜ん!」タタッ

提督「おーう雷……って、おい下駄履いてるのにそんな風に走ったら――――」

雷「きゃっ」ポスッ

雷「あ、あれ?」

提督「ほーら言わんこっちゃない。次からは気を付けろよ?」ポンポン

雷「あ、うん。あ、ありがとう司令官」

提督「どういたしまして。それじゃ、行こうか」

雷「あ、ちょっと待って司令官。一つお願いしてもいい?」

提督「ん?何だ?」

雷「手、つないでもいい?」

提督「別にそのくらい構わんが……ほら」つ

雷「……ありがとう」キュッ

提督「じゃ、今度こそ行こうか」

雷「うん!」

提督「そういやその浴衣似合ってるぞ」テクテク

雷「ホント?可愛い?」カランコロン

提督「おう。可愛い可愛い」テクテク

雷「えへへ……司令官のためにめーいっぱいお洒落したんだから!」カランコロン
86 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:56:10.61 ID:sJ/XSF+V0
ちょっと出掛けてくるんで中断します
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 22:45:23.39 ID:5mvC05eDo
一旦乙
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 23:00:10.68 ID:4efD6W+1O
一旦乙です
89 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 00:09:57.17 ID:D6HklGAU0
帰ってくるのが予想外に遅くなったので、続きは明日の午後でお願いします
90 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 21:36:36.26 ID:D6HklGAU0
E2行きたいけど神通さん育ってねえ!

そんな方がいたら私と握手です(血涙)

再開します
91 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 21:41:45.88 ID:D6HklGAU0
〜お祭り道中〜

雷「さあ司令官!何がしたい何が食べたい?今日はう〜んっと私に頼ってくれていいのよ?」

提督「いや、流石に見た目子供のお前に奢ってもらうわけにはいかないだろ。男として」

雷「ええ〜」ブーブー

提督「文句は一切受け付けません。ほら、そういう雷こそ何かないのか?」

雷「な、ないもん!」ジー

提督「おっちゃん、りんご飴1つ頼む……ほい、食べたかったんだろ?」

雷「べ、別に食べたかったわけじゃないんだからねっ!」

提督「あーはいはい。そうだなー」ナデナデ

雷「むー!」
92 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:05:24.35 ID:D6HklGAU0
〜〜〜〜〜

雷「あ、見て見て司令官!射的の屋台!」

提督「お、ホントだ。コルト・ガバメント、スプリングフィールド、AK−47、IMIガリル……ドラグノフにM700まで。明らかに射的目的の銃じゃないだろ」

夕張「あれ?提督?それに雷ちゃん。いらっしゃい!」

提督「お前だったか夕張……」

雷「夕張さん!この射的、一回いくらかしら?」

夕張「本当は500円なんだけど……まあ家族特価で300円でいいわよ」

雷「それじゃあ一回お願いするわ!司令官!私が好きなものを取って上げる!何でも言ってみて!」

提督「んー、じゃあそこのアンゴラウサギを頭に乗せた女の子の人形」

雷「任せてっ!」
93 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:19:46.48 ID:D6HklGAU0
〜〜〜〜〜

雷「む〜!」パタパタ

提督「そんなにむくれるなって。ほら、ポッキー食うか?」

雷「いらない!私は司令官に取って上げられなかったのに、司令官が取ったものを貰うわけにはいかないの!」

提督「そ、そうか」

提督「じゃ、じゃあ何か他の食い物買ってくるよ。俺も腹減ったし!」

雷「わ、私が行――――」

提督「いいからお前はそこで座ってちょっと休んでろ。祭りはまだまだこれからなんだから」

雷「……わかった。いってらっしゃい、司令官」ブスッ
94 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:51:47.08 ID:D6HklGAU0
〜少女待機中〜

雷「……あーあ。今日は私が司令官にいーっぱい頼ってもらうつもりだったのに。なんで上手くいかないのかしら」ブツクサ

???「あれ?雷ちゃん?」

雷「?」

榛名「どうしたんですか?こんなところで」

雷「は、榛――――名?」

榛名「はい。いつもニコニコ恋する乙女に這い寄る戦艦、榛名ですが」



現在の榛名の装備……キャラもののお面:お祭りの定番。頭の横に着ければキミもお祭りマスターだ
          花柄の浴衣:白い鬱金香と青い朝顔で彩られた素敵な浴衣。花言葉を検索してはいけない
          わた飴&たこ焼き&カキ氷:お祭り屋台の食べ物の中でも特にポピュラーなもの。食い過ぎとか言うな



雷「……」

榛名「な、なんでそんな残念なものを見るような生暖かい視線を向けるんですか!?」
95 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:06:43.13 ID:D6HklGAU0
雷「――――それでね、司令官ってば全然私に頼ってくれないの!確かに一人で何でも出来るところは素敵だと思うけど、私はもっと頼ってもらいたいのに!」

榛名「はあ」モグモグ

雷「どうやったらもっと司令官に頼ってもらえるのかしら?」

榛名「ふむ」モグモグ

雷「やっぱりもっとこうグイグイ押してくべきなのかしら」グイグイ

榛名「はにゃ」モグモグ

雷「でもでも、それで煙たがられたりしたら……」

榛名「あ痛っ!あ、頭が……」キーン

雷「もうっ!榛名ちゃんと聞いてる?」

榛名「あ、はい。聞いてます聞いてます。やっぱりカキ氷はブルーハワイですよね」

雷「イチゴの方が美味しいと思う――――って、カキ氷じゃなくて司令官の話だってば!」

榛名「別にいいと思いますけど」
96 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:20:19.74 ID:D6HklGAU0
雷「へっ?」

榛名「別にいいじゃないですか。たまには他人の面倒を見るのではなく、目一杯遊んだって」

榛名「雷ちゃんはいつも色んな人のお世話をしてますけど、それはつまり自分の時間が取れないということでしょう?確かに世話焼きがあなたの趣味なのかもしれませんけど、それ以外にやりたいことがないわけでもないでしょう」

榛名「なら、たまには世話焼き以外のことに夢中になってみるのもいいんじゃないですか?提督だって、たぶんそう考えてるんでしょうし」

雷「……」

榛名「ちょうど今日はお祭りです。思う存分はっちゃけちゃいましょう」

雷「……それにしたって、榛名ははしゃぎすぎだと思うけど」ジトー

榛名「な、なんのことやら」

雷「でも、そうかも。私だってたまには、思いっきり遊ばないとね」

雷「ありがとう榛名。助かっちゃった」

榛名「いえいえお気になさらず。趣味ですから」

オーイ イカヅチー!

雷「あ、司令官が戻ってきた」

榛名「おっと。それでは榛名はお暇させていただきますね。デートを邪魔するほど野暮ではありませんので」

榛名(そしてこの姿を見られると明日中からかい倒されそうなので)

雷「うん!それじゃあまた鎮守府でね!」
97 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:30:22.85 ID:D6HklGAU0
提督「とりあえずわた飴とたこ焼きとカキ氷買ってきたけど、どれがいい?」

雷「全部!」

提督「えっ」

雷「全部頂戴!」

提督「いや、これ俺が食う分も含まれて……」

雷「頂戴!」

提督「……いえっさー」

雷「わーいありがとう司令官!」

提督「仕方ない。自分の分をもう一回買いなおしてくるか」

雷「あ、じゃあついでにカキ氷もイチゴがいいから新しく買いなおしてきて!」

提督「ええっ!?ブルーハワイじゃダメなのか!?」

雷「ダーメ♪」

提督「うう……数分離れてただけなのに雷が随分な暴君になってしまった」
98 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:32:52.79 ID:D6HklGAU0
雷「あ、司令官!あれ食べたい!」



雷「司令官司令官!ヨーヨー釣りしましょ!」



雷「わーっしょい!わーっしょい!ほら、司令官も一緒うちわ持って!」

提督「ちょ、お前パワフル過ぎ……普通の人間はもうちょい休憩入れないと動けなっ――――」

雷「今日は司令官にいっぱい付き合ってもらうんだから!覚悟してよね!」



こうして祭りの夜は更けてゆく
99 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:35:34.90 ID:D6HklGAU0
これにておしまい。最後の方は脳が眠気でマッハ

久方ぶりのアンケート。以下の中から一人お選びください

@大井のイベント

A磯風のイベント

B大鳳のイベント

C雷のイベント

範囲は↓10までです
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:37:36.13 ID:oFP/NMQoO
乙です 2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:39:08.57 ID:zCUKbGDiO
3
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:40:45.96 ID:s7KpcS0QO

3
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:43:29.24 ID:IJ1QHeQDO
乙にゃ4
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:51:59.41 ID:NIAXXyWMO
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:55:10.42 ID:YhU3obD1O
3ですねー
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:58:01.44 ID:QMwr2fZZo
3
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 02:05:01.25 ID:4NEdTqduO
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 07:00:42.05 ID:47pby+rdo
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/01(火) 23:54:42.13 ID:rCwGF5MuO
110 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:14:31.43 ID:bi68uWzv0
長らく放置してすみませんでした。帰ってきた>>1です

みなさん秋イベはどうでしたか?新艦娘やレア艦は取れましたか?ちなみに私はE-4に向かう途中に寄った寺で赤鬼殴って茶器集めてたらイベント終わってました。ぶっちゃけだいたいノッブのせい

アンケートの結果はたぶん大鳳が一位。二位は同率なんで無しの方向で

今すぐ話考えるんでちょっと待っててください
111 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:33:41.32 ID:bi68uWzv0
〜ある日の鎮守府〜

提督「重い……」

大鳳「頑張ってください。買い出しのじゃんけんで負けたのは提督なんですから」

提督「誰だよ宴会の追加の買い出し係はじゃんけんで決めようって言った奴……」

大鳳「それも提督」

提督「これが因果応報ってやつか」

大鳳「どちらかというと自業自得だと思うけど」

大鳳「それに、私がこうやってついてきてあげてるんですからもうちょっと頑張りなさい」メッ

提督「あー……それは本当にすまん。まったく、榛名のやつも買い物くらい俺一人で行かせてもいいだろうに」

大鳳「数日前に路地裏で一般人に怪我を負わせたような人には、当然の処置だと思うわ」

提督「仕方ないだろ。女の子がからまれてたんだから」

大鳳「確かに強引な方法で女性に迫ってたような輩にも問題はあると思うけど、流石にこの前のはやりすぎです」

提督「分かってるよ。榛名も漣も、元帥のじじいからも同じことを耳にタコができるくらい言われたよ」

大鳳「みんなそれくらい貴方の事を信頼してるし、心配してるんですよ?」

提督「はあ。そういうもんなのかね」

大鳳「そういうもんなの」
112 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:42:41.78 ID:bi68uWzv0
提督「それにこの前の奴らといい、最近は浮ついてる奴が多いんだよ」

大鳳「?そういえば、そうね。鎮守府のみんなもどこかそわそわしていたし」

提督「クリスマスが近いからな。うちもそろそろパーティーの準備だなんだで忙しくなりそうだ」

大鳳「クリスマス……話に聞いたことはあるし知識もあるけど、実際に体験したことはなかったような……」

提督「ん?そうなのか?」

大鳳「『大鳳』は私が二代目。つまり艦娘としては最初なの。初代のただの船だったときは、その、戦時中だったし何より私すぐ沈んじゃったから……」

提督「……なら、少し早めにクリスマスってやつを体験してみるか」

大鳳「え?」

提督「荷物は酒と菓子ばっかで痛みそうなもんはないし駅のロッカーにでも預けるとして。どっかの店に入ってみりゃクリスマスフェアとかやってんだろ。たぶん」

大鳳「提督、いいんですか?みんなを待たせて」

提督「人に買い出し押し付けるようなやつらを少しくらい待たせたところで、罰は当たらねえだろうよ。それより、俺はお前にクリスマスってのを体験してもらいたい」

大鳳「……」ポケー

提督「ほら、行こうぜ大鳳。お前の知らない楽しいことを、教えてやんよ」
113 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:57:02.22 ID:bi68uWzv0
〜〜〜〜〜

提督「流石に駅前のツリーはデカイな」

大鳳「これは……モミの木?」

提督「ああ。クリスマスにはこれを飾るのが一般的なんだ」

大鳳「なんで?」

提督「さあ?いろいろ説はあるけど、どれが正しいのかなんてさっぱりだ。そういうのは飾る本人達が考えるのでいいんだよ」

大鳳「へえ。私達の鎮守府にも飾るの?」

提督「飾るぜ。これよりは小さいけど中々立派だし、何より色が白と水色で冬っぽくて綺麗だ」

大鳳「それは楽しみね」クスッ

〜〜〜〜〜

提督「ケーキの予約はうちとは縁が無いな。自分達で作るし」

大鳳「そういえば、提督はお菓子作りが上手なんだったっけ」

提督「まあな。当日は気合い入れたの作るから楽しみにしとけ」

大鳳「ええ。存分に楽しみにさせていただきます♪」ニコッ

〜〜〜〜〜

大鳳「提督。あの売り子の人はなんで赤い服を着てるの?」

提督「サンタの格好してクリスマスっぽさをアピールしてるんだな。サンタは知ってるか?」

大鳳「えっと、確かクリスマスの夜に寝ている子供の枕元にプレゼントを置いていく不法侵入者の老人……だったかしら」

提督「概ね合ってるが、不法侵入者呼ばわりはやめてやってくれ。全国のサンタさんが泣く」

大鳳「わ、分かりました……でも、私たち艦娘ってそこのところはどうなの?」

提督「?」

大鳳「私なんて建造してから一年も経ってないけど、子供扱いなの?でも、お酒飲めるし大人?」

提督「うちの鎮守府に来るサンタはそういうの関係なく全員にくれるから気にすんな」
114 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:20:31.37 ID:bi68uWzv0
提督「さってと。これで一通りクリスマスについては教え終わったかな。どうだ、楽しそうだろ。クリスマス」

大鳳「ええ。ツリーもケーキもプレゼントもとっても楽しみ。それに、街のみんなが楽しそうなのが嬉しい。こんな光景が見れる日が来るなんて、あの時の『大鳳』は思ってもみなかったもの」

そう語る少女の目はどこか遠くを見ている。その視線に込められているのは悲しみか、寂しさか、それとも――――

提督「――――悔やんでるのか?『前の』自分が、この光景を作れなかったから」

大鳳「っ……そうね。少しも思うところがないって言えば、嘘になる」

大鳳「全力で頑張って、死力を尽くして戦って。それでもたぶん駄目だったんだろうと思う。私が生まれたときには、あの戦争は既にほとんど終わっていたようなものだもの」

大鳳「それでも、時々思ってしまうの。あの時、私が最後まで戦えていれば。最初の、マリアナで沈まなければ何かが変わったんじゃないかって」

悔やんでいると。後悔しているんだと。少女は語る。たとえそれが、少女自身にはどうしようもなかったことだとしても。

そんなIFに意味はないと分かっていても『もしかしたら』という想いを捨てられない。

そして、もう一つ。

大鳳「怖いの。今の幸せな光景がいつか崩れるんじゃないかって。私はまた、何も守れないんじゃないかって」

大鳳「こうしていられるのは全部、他の誰かのお陰で。私はまた役に立てていないんじゃないかって。いつか足を引っ張ってすべて壊れてしまうんじゃないかって」

大鳳「今日、提督についてきたのも、私は誰かの役に立ててるんだって。そう思いたかったからなの」

何も出来なかった自分を嘆く少女は、誰かのためになりたいと願う。何かをしたいと望んでいる。

けれど自信が持てない。いつだって本当は何も出来ていないんじゃないかと。何も変われていないんじゃないかと。

恐れ、泣いていた。



大鳳「ねえ提督。私、ちゃんと出来てますか?誰かのためになれてますか?」

――――貴方の役に、立ててますか?



涙を零し、嗚咽を堪えて少女は問う。

自分は、変われているのかと。

そんな悲痛な問いに男は、

提督「……さあ?」

そう軽く答えた。
115 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:39:35.67 ID:bi68uWzv0
そして、畳み掛けるように続ける。

提督「自分が誰かの役に立ってるか、なんてことが分からないように、誰かが自分の役に立ってるかなんてのもわかんねえよ」

提督「だって実際に得ている結果は『行動した時』のものだけだ。『行動しなかった時』の結果は、どんなに目に見えてるように感じるものでも分からない」

提督「だから比較のしようがない。残酷なことだけど、誰かのために行動した結果が、行動しなかったときより悪いことだってあるかもしれない」

大鳳「……なら、私は、どうしたら」

提督「考えるな……なんてことが出来てたらお前はそこまで悩んでないんだろうな。だったら、信じるしかない」

大鳳「信じる?」

提督「ああ、信じろ。自分の選択は間違ってないって、今ある光景が最善なんだってそう信じろ。で、信じられないんだったら――――」

提督「――――お前の周りにある顔を見てみろ。幸せそうに見えたなら、きっとお前は『行動する』って選択は間違っちゃいない。お前は、誰かの役に立ててるって胸を張れ」

提督「他の誰かの頑張りなんて関係ない。お前は行動して、みんなが笑えてる。ならそれは、誰がなんと言おうとお前の結果だ」
116 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:46:44.49 ID:bi68uWzv0
大鳳「……」

提督「お前から見た俺は、笑ってるか?」

大鳳「……はい。とっても、幸せそうです」

提督「そうかい。ならそれはお前のお陰だ。ありがとう、大鳳」

大鳳「提督から見た私は、どうですか?」

提督「ん?そうだな、さっきまではちょいとダメダメだったが――――」

提督「――――今のお前は笑えてるよ。俺の言葉のお陰だな。感謝してくれて良いぜ?」

大鳳「……ふふっ」

大鳳「もちろんです。ありがとうございます、提督」ニコッ

その笑顔は、雨上がりの太陽のように綺麗で。

男はついうっかり見惚れてしまい。

そして、

提督「っ!?」チュッ

大鳳「ん……」チュッ

唇を、奪われた。
117 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:58:13.08 ID:bi68uWzv0
提督「なっ、た、大鳳!?お、おまっ、なにやって……っ!」///

大鳳「ふふっ。ちょっとしたお礼よ」///

提督「顔を真っ赤にするような礼なんてするなよっ!」

大鳳「聞こえないわね。あ、そろそろ榛名からメール。そろそろ本当に帰らなきゃ」タタッ

提督「おい!ちょっと待て!あんな理由で納得できるか!」タタッ

後ろから聞こえてくる声に、少しだけ振り向く。そしてやっぱりさっきのキスは間違っていなかったと思った。何故なら――――



――――自分を追ってくる彼の顔は、幸せそうに見えたから。
118 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 23:03:28.12 ID:bi68uWzv0
大鳳にキスされたら男なら誰だって幸せになる。私だってなる。

ということでアンケートイベントver.大鳳これにておしまい

次回はたぶん駆逐艦です、が。ぶっちゃけヒロイン増えすぎても私が圧死してしまうのでこれ以上は増やさない方向でいきたいです。これからは一度アンケートを取った又は記念日イベントを取った子に限定していきます

追記:アイギスでドラニアCC用の竜人戦士を誤って合成してしまったので自棄になって艦これで大型回したらビスマルク来ました。やっぱり無欲の精神が大切なのね(伊19並の感想)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/13(日) 23:24:34.12 ID:7iy6U3QVO
乙です
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 00:07:03.77 ID:XqZMLQqNO
ハイテンション漣ほんとすこ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 09:04:32.21 ID:u/XS2e1DO
乙にゃ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 12:11:08.39 ID:q4LDab3Q0
まだかな?
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 12:12:17.94 ID:q4LDab3Q0
まだかな?
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/17(木) 13:25:20.25 ID:q4LDab3Q0
まだだね
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 20:13:31.18 ID:yAwuSI+pO
ageんなゴミクズ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 22:21:44.75 ID:roEmOC6N0
大鳳いい、かわいい
127 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:20:03.01 ID:xJIV81LE0
八時くらいから始めようと思ってたのにサンタになる方のお姉さんとサンタになりたいお姉さんとバカンスは南国がいい海賊を殴って靴下奪ってたら遅くなりました。あれ?何故か文字に起こすと変態ちっくだ。

それではぼちぼち始めます
128 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:38:24.37 ID:xJIV81LE0
〜ある日の鎮守府〜

提督「やっと仕事が終わった……って暗っ!?外、暗っ!?」

秋月「もうめっきり冬ですからね。今日は冬至だそうです」ガチャッ

提督「よう秋月。そうか、今日は冬至か」

秋月「というわけでどうぞ、司令。冬至なのでかぼちゃの煮付けと柚子湯です」コトッ

提督「ん、サンキュ」

秋月「そ、それで、あの……」モジモジ

提督「どした?もう用事は済んだろうし、みんなのところに戻ってお前も食べればいいのに。それともまだ何かあるのか?」

秋月「い、いえ!あの、そのですね。じ、実は私の分も持ってきているのでお隣に失礼してもよろしいでしょうか?」///

提督「何だそんなことか。俺は別にいいよ」

秋月「あ、ありがとうございます。それでは……」

129 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:50:21.81 ID:xJIV81LE0
提督「にしてももう冬至なのか。そろそろ一年も終わりだな」モグモグ

秋月「そうですね」モグモグ

提督「一年の終わりと言えば、お前にハリセン渡したのも去年の今頃だったかな」

秋月「一年前の五日後ですね。なんだか表現がおかしいですけど」

提督「いやあ、あの時の秋月の反応は面白かったなあ」ククッ

秋月「むー。あんまりからかわないでください。それに、せめて『可愛かった』って言ってくれればいいのに……」ボソッ

提督「悪い悪い。つい、な。一緒に渡したぬいぐるみはどうなったんだ?」

秋月「大切に飾ってますよ。もちろん」
130 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:51:06.25 ID:xJIV81LE0
日付変わるけど、一時間くらい空けます
131 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/23(水) 00:23:45.81 ID:LgJna3z70
再開します
132 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/23(水) 00:33:58.95 ID:LgJna3z70
提督「そりゃ何より。あとは寝るときに抱きしめてくれれば言うことないな」

秋月「い、嫌ですよ!子供っぽいじゃないですか」

提督「まあまあそう言わずに。俺だと思って毎晩抱いて寝てくれ」

秋月「絶対に嫌です!」

提督「えー本当かー?」

秋月「本当です」

提督「はあ、わかったよ。ちょっとからかっただけだからそう怒るなって」

秋月「ふーんだっ。意地悪する司令は嫌いです!」

提督「なんか怒り方が可愛いな」

秋月「か、可愛っ!?」

提督「子供っぽくて」

秋月「……ええ、どうせそんなことだろうと思ってました」
133 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/23(水) 00:56:29.36 ID:LgJna3z70
提督「え?あれ?なんでまだ怒ってるんだ?そこは褒められて喜ぶところのはずじゃ……」

秋月「今ので褒めたつもりなら司令は全っ然まったくちっとも乙女心がわかっていませんね」

提督「よく言われるんだがやっぱりそうなのか……」

秋月「食べ終わったのでもう戻りますね」

提督「あ、ちょっと待て!俺も一緒に行くから!」
134 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/23(水) 00:59:29.67 ID:LgJna3z70
今回は終わり。そろそろクリスマスです。今年も去年に引き続き榛名のイベントを差しこむか、それとも他のイベント同様にコンマで決めるか悩み中です

明日は更新できたら重巡です。むしろ航巡
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/23(水) 01:00:11.35 ID:kp9DkDZzo

いちお榛名スレ?なら榛名でいい気も
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/23(水) 01:01:07.77 ID:CElAzUxNO
乙です
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/23(水) 05:30:36.20 ID:+xWg7mXaO

秋月ちゃん可愛い
138 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:00:35.88 ID:RliMzMUG0
メリークリスマス。今年も赤い服着たあんちくしょうが空を飛んで撃ち落される日がやってきました

まったり開始します
139 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:04:59.55 ID:RliMzMUG0
〜クリスマス・イヴの鎮守府〜

提督「料理」

榛名「問題ありません」

提督「飲み物」

榛名「大丈夫です」

提督「ケーキ」

榛名「準備オッケーバッチコーイ」

提督「よし。あとは会場の方か」

漣「そっちもちょうど終わりましたよ、ご主人様」

提督「りょーかい。んじゃ、運ぶか」
140 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:08:46.50 ID:RliMzMUG0
〜食堂〜

提督「全員グラスは持ったかー!」

艦娘’s『おー!』

提督「よぉし!今日はクリスマスイヴ。何があろうと赤い服着たじいさんが最後にはいい話にしてくれる日だ!好きなだけ食って飲んで騒ぎやがれ!」

提督「クリスマスパーティ、開幕だ!」
141 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:27:35.01 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

大和「今年はここで過ごせて良かったわ」

武蔵「去年は呉にいたまま帰ってこなかったからな」

大和「ええ。あっちでのパーティーも楽しかったけど、やっぱりここの方がいいわね」

武蔵「それはアレか。『だって提督がいるんだもの』という意味か?」ニヤニヤ

大和「なっ!ち、違うわよ!?」///

武蔵「さぁて、どうだかな」

浜風「二人で何の話をしてるの?」

武蔵「ん?ああ、浜風か。いや何、うちの姉が――――と、そういえば浜風もだったか」

浜風「?」

武蔵「何でもない。それよりこっちに来ていていいのか?ほら、あっちの方とかのがいいんじゃないか?」ピッ(提督の方指差し)

浜風「え、あ、その。きょ、今日はいいの。たまには大和と……それに武蔵と話したいもの」///

武蔵「……」キョトン

武蔵「ほ、本当に可愛いやつだなぁ浜風は!金剛も信濃もいないが、今日はとことん飲むか!」グイッ

浜風「わっ!ちょ、む、武蔵。く、苦しい……」ムギュー
142 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:33:44.23 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

比叡「あうー……お姉さまもいないし、お料理もさせてもらえなかったし……今年は不幸な気がするー」

扶桑「そんなに落ち込まないの。不幸だと思うと本当に不幸になってしまうのよ?ほら、お酒でも飲んで元気出しましょ?」

比叡「うう、ありがとう扶桑」グイッ

山城「姉さまー。お料理取ってきましたよー」トコトコ

扶桑「ありがとう山城。比叡、お料理も来たわよ。ああ、そんなに一気にお酒飲んだら――――」

比叡「きゅー」グルグル

扶桑「もう、だから言ったのに」

山城「私が医務室まで運んできますから、姉さまは食べててください」

扶桑「お願いするわね、山城」

山城「はい……ほら、おぶってあげるから少しは起きなさい」ゲシッ

比叡「あぶっ!」
143 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:37:24.96 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

鈴谷「なーんか今年は去年より影が薄かった気がする」

熊野「右に同じ、ですわ」

鈴谷「むぅ〜。全体的にみんな出番が少なかったような気がするからまだいいけどー」

熊野「納得は出来ませんわね」

鈴谷「こうなったらヤケ食いだー!熊野ー!取ってきてー!」

熊野「自分で行ってきなさいな!」
144 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:42:01.75 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

川内「クリスマス夜戦!クリスマス夜戦は!?」

神通「そんなのありません」

川内「えー!つーまーんーなーいー!神通相手してよー」

神通「もう、子供みたいに駄々こねないでください。ほら、那珂ちゃんのステージ始まりますよ」

川内「那珂ちゃんは偉いねー。クリスマスまでお仕事するなんて」

神通「あの子の場合、あれは趣味でもありますから」

川内「じゃあ私も趣味と仕事を兼ねて夜戦を……」

神通「ね・え・さ・ん?」ゴゴゴ

川内「アッハイ。すみませんでした」
145 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 22:50:14.27 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

雷「何か取ってきて欲しいものあるかしら?」

不知火「不知火も手伝います」スクッ

電「電はオレンジジュースが飲みたいのです!」

陽炎「あたしコーラ!」

黒潮「ウチはココアやー!」

磯風「磯風は紅茶だ。浦風はどうする?」

浦風「んー、うちも磯風のと同じのでええよー」

雷「りょーかい。すぐに持ってくるわ」

五月雨「みなさーんお料理持ってきまし――――はわわっ!」ツルッ

秋月「ああっ!っと、とと」

朝潮「よ、よいしょ!」

五月雨「あうー、すみませんー。ありがとうございます」
146 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 23:03:11.68 ID:RliMzMUG0
〜横須賀〜

天龍「今頃他の鎮守府でもパーティー中なのかね?」

明石「たぶんそうなんじゃないですかねー」トオイメ

天龍「でもうちより騒がしいとこは他にないんだろーなー」トオイメ



叢雲「島風ージュース取ってきた――――」ピシッ

島風「あ、叢雲ありがとー。ちょっと待ってて、天津風が生クリームこぼしちゃったからそれ片付けたらもらうね」prpr

天津風「い、いや、島風?いい加減舐めるのはやめ――――ひゃんっ!」

島風「だってもったいないじゃん」prpr



初風「あれは確実に死んだわね。主に天津風が」

雪風「は、初風ちゃん?どうしたの?」

初風「あー雪風は気にしなくていいの。あーゆーの見て穢れちゃったら色んな人が泣いちゃうから見ちゃダメよー」



ビスマルク「今日こそ決着をつけてあげるわ泥棒猫」

初霜「それはこっちのセリフよ駄犬」

ビスマルク・初霜「「……」」

ビスマルク・初霜「「フォイヤッ!(撃ぇー!)」」

伊19「喧嘩するのは自由だけどイクを間に挟んでやるのはやめてほしいのねー!へぶっ!」



天龍「地獄絵図だな」

明石「そうですねー」

天龍「カムバック愛宕、カムバック磯風。帰ってきてくれ我が鎮守府の良心」ダバー
147 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 23:15:29.86 ID:RliMzMUG0
〜呉〜

伊168「酒ー酒持ってきなさーい」グデー

時雨「あんまり飲みすぎたら身体壊すよ?」

伊168「いいから持ってきなさいってばー」

時雨「はいはい。春雨ー!お酒追加だってー!」

春雨「はーい!」



〜佐世保〜

金剛「ああ提督!貴方は今いったい何をしているんでショウ」

ヴェル「楽しくパーティー中じゃないかな。ほら、いいからさっさと運びなよダメ戦艦」

金剛「ちゃんとやってますケド!?」

ヴェル「早さが足りない。ちゃっちゃとやらないといつまで経っても始められないよ?」

金剛「うう、この恨みはいつか絶対に晴らしてやるデース」



U-511「美味しい」

Littorio「Grazie。それじゃこっちも運んじゃいましょ」



〜舞鶴〜

翔鶴「瑞鶴ー?」

瑞鶴「なにー?翔鶴姉ぇー」ヒョコッ

翔鶴「もうっ、こんなところにいたの?みんな待ってるわよ?」

瑞鶴「ごめんごめん。すぐ行くから先に行って待っててー」

翔鶴「……ちゃんと来るのよ?」

瑞鶴「分かってるって」

翔鶴「……」トコトコ

瑞鶴「……ふぅ。それじゃ、お祈りしてさっさと中に戻りますか!」
148 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 23:23:49.86 ID:RliMzMUG0
〜〜〜〜〜

提督「うっぷ。ったく青葉のヤツ考え無しに飲ませやがって。いや、考え無しに飲んだ俺も悪いんだけど」

提督「あー気持ち悪い。あ、でも風に当たってたら少しよくなってきたような気も――――」

提督「ん。ああ、お前か。大丈夫大丈夫。少し休めば戻るって。お前はパーティーを楽しんできな」

提督「はは。サンキュ」

提督「んあ?明日?別にいいけど」

提督「そんじゃ詳細はまた後でメールでもしてくれ」

提督「おう、楽しみにしとくぜ」


「『 』も楽しみにしてますからね?提督?」
149 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/24(木) 23:29:03.96 ID:RliMzMUG0
今夜のクリスマス特別バージョンはこれにておしまい!ですが、まだやることがあります

最後のレスで提督をデートに誘ったキャラをコンマで決めます。方式はいつも通りです

@鈴谷、夕立、加賀、浜風、如月、能代、不知火

A山城、漣、秋月、瑞鳳

Bヤミナ

@の子達は奇数、Aの子達は00以外のゾロ目、Bは00です。

希望の子の名前をレスして、そのコンマで判定を行います。例:夕立を選択してコンマが57だった場合、奇数なので判定成功です

今回はレス数ではなく時間で範囲を指定します。範囲は今日の深夜1時まで。誰かが成功したらそこで終了です。連投などは基本的になしでお願いします

それでは皆さん、メリークリスマス
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 23:30:20.06 ID:3zQK73q8o

夕立
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 23:33:48.22 ID:mS7ilSN8O
乙です

鈴谷で
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 23:38:15.68 ID:JqayG21CO
乙です 加賀
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 23:47:06.33 ID:6MxPayrEO

今まで誰が何回選ばれてるかも書いて欲しい

浜風
154 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:06:00.93 ID:kNSG+Rrb0
ドーモ、ドクシャ=サン。サンタです。>>1ではないです。本当ですよ?

皆さん、クリスマスの話を読んでて何か変だとは思いませんでしたか?何か足りないとは思いませんでしたか?

思わなかった人は>>134をチェックです。そう、なんやかんやで榛名の話も他の子のイベントもやってません。やったのは明日への導入だけです

マヌケな>>1はそのことをすっかり忘れて夢の中で嫁艦をprprしているので代わりに私が書きましょう。ちょっとしたクリスマスプレゼントです

それでは開始します
155 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:14:02.13 ID:kNSG+Rrb0
☆☆☆☆☆

榛名「……流石に真冬の夜は寒いですね」ハァ

提督「そんな寒い夜空の下で何やってるんだよお前は」ヒョイッ

榛名「提督、起きてたんですか?」

提督「プレゼントを配り終わってサンタから提督に戻ったらちょうど、秘書艦が寂しそうにぽつんと立っているのを発見したもんでな」

榛名「お疲れ様です。鎮守府のサンタさん?」クスッ

提督「サンタはもう帰ったよ。ここにいるのはお前の提督だ。で、何してたんだ?」

榛名「ちょっと星を見ていただけですよ。あとはそうですね……少しだけ、去年のことを思い出してました」

提督「去年の……ああ、あのお前が急にキスしてきた」ポンッ

榛名「め、面と向かって言わないでください!恥ずかしいじゃないですか……」///

提督「こりゃ驚いた。お前にもまだそんな乙女回路的な感情が残っていたとは」

榛名「榛名だって女の子なんです。こういう夜くらいは、乙女に戻ったりもしますよ」プイッ

提督「へえ。それはいいことを知ったな」ククッ
156 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:17:21.24 ID:kNSG+Rrb0
榛名「からかわないでください!」

提督「ははっ、やなこった。それと少し声を抑えろよ。他の奴らが起きたらどうする」

榛名「むぅ。提督のクセに正論を」

提督「提督のクセにとは何だ。失礼な」

榛名「本当のことでしょう。あなたはいつだって非常識で、型破りで、危なっかしい人なんですから」

提督「そこまで言われるようなことをした記憶はないんだが」

榛名「一昨年の夏」ジトー

提督「ぐっ」

榛名「忘れたとは言わせませんよ?榛名は今でも、あなたが生きていることは奇跡だと思ってるんですから」

提督「それは言いすぎだろ……」

榛名「言いすぎじゃありません」ピシッ
157 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:25:21.55 ID:kNSG+Rrb0
榛名「あの時の榛名がどんなに心配で、不安だったと思ってるんですか」

提督「悪かったって。もう二度とあんな真似はしないって言ったし、実際にそうしてるだろ?」

榛名「どうだか。榛名の勘では、そろそろその約束も破られそうな気がしますけどね」ツーン

提督「くっ、否定できない」

榛名「でも、そんなあなただからこそ、みんなついていこうと思うんです」

榛名「自分を犠牲にしてでも仲間を助ける。きっとあなたはそんな星の下にでも生まれてきたんでしょう」

榛名「だから榛名たちは絶対に危険な真似はしません。それはあなたを危険に晒すことと同義だから」

榛名「けれど、それでもあなたが犠牲にならなければならないときがきたら」



榛名「――――たとえ深海であろうとも、榛名はあなたについていきます。提督」チュッ



提督「……」

榛名「今年は驚かないんですね」

提督「二回目だからな」///

榛名「顔は真っ赤ですけど」///

提督「お前もな」
158 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:30:18.34 ID:kNSG+Rrb0

空気も凍てつく聖夜。

少女と男の信頼は熱く燃える。

その熱は、きっと。

いつまでも、冷めることはない。
159 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:30:57.07 ID:kNSG+Rrb0



☆反転★



160 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:32:46.32 ID:kNSG+Rrb0

夢に見る。何を?

夢に見る。いつを?

夢に見る。どこを?

夢に見る。誰を?

『 』の、大切な――――



「――――ご主人、様」
161 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:37:06.66 ID:kNSG+Rrb0

空気も凍てつく聖夜。

桃色の髪の少女は夢を見る。

絶望を、喪失を、別離を。

水底を、敗北を、眠りを。

彼女の何かが変わり、彼女の何かが終わった悪夢を。

ずっとずっと、見続ける。

★★★★★
162 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/25(金) 01:38:15.43 ID:kNSG+Rrb0
これにてサンタからのクリスマスプレゼントはおしまいです

それでは皆様、メリークリスマス
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/25(金) 01:48:49.92 ID:32ZUzm4QO
乙です
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/25(金) 06:26:48.82 ID:QIDAn3BDO
乙さん
サンタクロースさん私にもプレゼントください
58でいいんで
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