榛名「榛名恋愛相談所」 漣「3件目ですよご主人様!」

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30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 19:15:56.12 ID:KdI8TkLDO
だれもいな〜い〜
31 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:08:39.55 ID:yCgsWnyV0
久しぶりに艦これに復帰できたと思ったら秋刀魚を集める羽目になったり、イベントまで半月なのにバケツが20しか無かったりする提督が戻ってまいりました

更新します
32 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:15:46.50 ID:yCgsWnyV0
〜ある日の鎮守府〜

提督「ぐー……すー……」スヤスヤ

???「……チッ。なんで私がこんなことを……」コソコソ

提督「さ、秋刀魚……っ!秋刀魚が襲って……!」

???「どんな夢見てるのよこのバカ提督は……まあ、ここ最近疲れてたみたいだし?もう少し寝かせてあげても――――」ボソッ

提督「お、大井……?お前そんなに秋刀魚食ったら太――――」

???「――――いいわけないわね。ええ。というわけで」



大井「さっさと起きなさいこの[ピー]野郎!」ドガッ

提督「ゴハっ!?」
33 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:20:17.03 ID:yCgsWnyV0
〜〜〜〜〜

提督「……ということがあったから始業に間に合わなかったんだ」

榛名「そうなんですか。死んでください」ニコッ

提督「何故っ!?」

榛名「まったく、提督にはデリカシーというものが足りません。寝言とはいえ女性に太るだなんて言ったらそりゃ怒られますよ」

提督「いやだってそういう夢を見ちゃったものは仕方なくないか?」

榛名「ないです」

提督「ないかー」
34 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:31:02.15 ID:yCgsWnyV0
コンコン

榛名「っとと。少し雑談し過ぎましたね。ほら提督、お仕事の時間です」

提督「あいよー。入っていいぞ!」

ガチャッ

大井「……失礼します」ムスッ

提督「お、大井……さん」

大井「本日の演習艦隊、12名。準備が完了しました」

提督「あ、ああ。じゃあ、いつも通りやってくれ。くれぐれも奇襲と不慮の事故には気をつけて」

大井「了解しました。それでは」

提督(ほっ。どうやらさっきのことはもう許してくれたみたいだな)

大井「……ああ、そういえば提督」クルッ

提督「ん?なんだ?」

大井「部屋で書類仕事ばかりしていないで、たまには運動でもしませんか?秋刀魚の食べ過ぎで 太 る かもしれませんし。よろしければ私は午後空いていますのでお付き合いいたしますよ?」ニコッ

提督「あ、いや、気持ちだけ受け取っておくよ」

大井「いたしますよ?」ニコニコ

提督「ハイ。オネガイシマス」

大井「それではまた後ほど。失礼します」ガチャッ

提督「……榛名」

榛名「今日の仕事はとっても少ないので午前中には終わりそうですね(訳:大人しく死んできてください)」ニコッ

提督「……ソウダナー」
35 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:42:36.07 ID:yCgsWnyV0
〜夕方〜

提督「……」チーン

榛名「提督ー?廊下で倒れられてると激しく邪魔なのでどいていただけませんか?」

提督「……やだ」

榛名「主砲」

提督「ごめんなさいすぐにどきます」バッ

榛名「それにしてもまたボロクソにやられましたね」

提督「艦娘相手にCQCはかなりキツかったです」ボロッ

榛名「地力が違いますからね」

提督「ま、怪我はすぐ直るし、なんだかんだでいい運動になったから良いけどな。大井には感謝の証として旗艦にしてやろう。北上と別の艦隊の」

榛名「凄い根に持ってるじゃないですか。復讐する気満々じゃないですか」

提督「流石に冗談だけどな。そんなことしたら海の藻屑になりかねないし」アッハッハ

榛名「自分を海の藻屑にしかねない部下がいるっていうのは鎮守府としてどうなんでしょう」ハア

提督「ん?別にいいんじゃないか?俺はあいつのこと結構気に入ってるし。それに、海に放り投げてもなんやかんやで助けてくれそうだしな大井は」

榛名「……そうですか。そういうのは本人の目の前で言ってあげればいいと思いますけど」

提督「はははバカだなぁ榛名。そんなことしたらキモがられて傷ついちゃうじゃないか」

榛名「……」ハア

榛名(バカは貴方の方だと思いますよ。提督)
36 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:48:56.25 ID:yCgsWnyV0
〜夜〜

大井「うう……私だって好きでキツく当たってるんじゃないのよー」グビグビ

榛名「大丈夫ですよ。提督もきっと大井さんが本気で嫌ってるんじゃないってことは分かってますから。ですから自棄になって榛名秘蔵の日本酒をがぶ飲みするのは勘弁してください」

大井「はあ、明日こそは提督と和やかに、いえせめて普通に会話を……」グビグビ

榛名「……聞いてませんね。仕方ありません。こうなったらとことん酔わせて提督へのあんな想いやこんな想いを語ってもらいましょう」グヘヘ



こうして本日の榛名恋愛相談所は酒と夜と共に進んでいくのだった
37 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/16(金) 21:51:02.92 ID:yCgsWnyV0
こんなんですみません。今日はここまでです

そろそろ一周年が近いことに気がついたのでしばらくは初期の頻度を見習おうと思います。気合!入れて!いきます!

明日は駆逐艦にしようかなと思ってます
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 21:56:05.10 ID:gqk0pipKO
乙です
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 22:07:01.11 ID:lkDzNJ+0o
40 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/17(土) 21:46:23.31 ID:Tvk2BcOk0
眠い。でもッ!これを更新するまでッ!寝たりはッ!しないッ!

秋刀魚は刺身派です
41 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/17(土) 21:53:10.13 ID:Tvk2BcOk0
〜ある日の鎮守府〜

提督「ふんふ〜ん♪」←仕事をサボって散歩中

モワモワー

提督「ん?なんだかこっちの方からいい匂いが……」フラフラ

〜〜〜〜〜

提督「磯風?何やってるんだこんなところで」

磯風「おお司令か。何やってるんだも何も、見ての通りだが」

提督「秋刀魚を焼いてるようにしか見えないんだけど」

磯風「その通り。秋刀魚を焼いてるんだ。運がよかったな、もうすぐ焼けるぞ」

提督「花も恥らう(見た目)十代の女の子が、なんで七輪持ち出して外で秋刀魚焼いてるんだよ。いや、ありがたくご相伴に預からせてもらうけどさ」

磯風「私は料理が苦手だからな。たまにこうやって練習してるんだ」

提督「……これが練習になるレベルかぁ」

磯風「それは言うな。これでも結構気にしてるんだ」グスッ
42 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/17(土) 22:12:05.20 ID:Tvk2BcOk0
提督「す、すまん。今のは俺の配慮が足りなかった」

磯風「……ふん」プイッ

提督「そう拗ねるなって。ほら、俺にも何か手伝えることがあったら手伝うからさ」

磯風「……そういえば、提督は料理が上手かったな。もしや自分より料理の上手いやつ以外は嫁に貰わないとかいう主義があったりするのか?」

提督「は?いや、そんな面倒な主義は掲げてないけど。お前、俺なんかが女の子を選んだりなんかしたら一生嫁どころか彼女も出来ないよ?」

磯風「そう、か。でも、出来れば上手いほうがいいんだろう?」

提督「そりゃ、まあ」

磯風「……ならば、やはり料理の練習は続けるべきだな」

提督「何か言ったか磯風?」キョトン

磯風「いいや、なんでもないさ。ところで提督、今度空いた時間があったら料理を教えてくれないだろうか」

提督「?別にいいけど」

磯風「約束だぞ」

提督「おう……って、磯風!秋刀魚!焦げてる焦げてる!」

磯風「ん?……うおわっ!」

ギャーギャーワーワー
43 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/17(土) 22:15:53.47 ID:Tvk2BcOk0
〜夜〜

磯風「〜♪〜♪」トントントン

榛名「いつにも増してやる気に満ち溢れてますね?何かあったんですか?」

磯風「提督に教わるまでには少しくらい上達しておきたいからな」

榛名「?」

磯風「気にしなくていい、こっちの話だ」フフッ

榛名「……何だかいい感じのイベントを見逃した気がします。あ、そろそろ火を弱めてください」

磯風「了解だ」



磯風の恋愛相談は九割方お料理教室になっています。
44 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/17(土) 22:18:40.94 ID:Tvk2BcOk0
今日はこれでおしまい。おやすみなさい

明日は空母。影の薄かった建造新入り組のあの娘です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 22:32:21.75 ID:F1PYPsbuO
乙です
46 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/18(日) 23:11:31.11 ID:qP8iLqwD0
今日は空母回だと言ったな。あれは嘘だ。

というわけで今日は更新出来そうにないので明日の一周年記念の安価だけ取ります

@鈴谷、夕立、瑞鳳、加賀、浜風、如月、能代、不知火

A山城、漣、秋月

Bヤミナ

@の子達は奇数、Aの子達は00以外のゾロ目、Bは00です。

希望の子の名前をレスして、そのコンマで判定を行います。例:夕立を選択してコンマが57だった場合、奇数なので判定成功です

範囲は↓10まで。それまでに決まらなかった場合は更に↓5で@の子の中から多数決を取ります
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 23:14:39.30 ID:mfEdadfFO
秋月
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 23:16:07.26 ID:fmATZX8Do
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 23:20:48.01 ID:02o1ww5tO
づほ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 23:27:53.33 ID:xIe0p6X6o
ヤミ来い
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 23:31:57.93 ID:WjlaGRboO
不知火
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/19(月) 00:34:52.66 ID:NqWe4vFDO
なんででちがいないんでちか!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 00:35:56.70 ID:Zy9ppBeUO
ageんなゴミクズ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 07:03:06.16 ID:7bqNYuauo
浜風
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 08:49:41.08 ID:3j6OOwV0O
ヤミナこい
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 12:03:20.71 ID:l9YpC5Ev0
山城
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 16:52:31.90 ID:2iQiOSkwO
>>49の時点で奇数出てもう決まってるのに何やってんだお前ら?
58 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 21:09:04.91 ID:ByOI89gW0
安価&コンマ判定の結果、イベントヒロインはづほに決まりました

どんな話にするか考えながら、ぼちぼち始めます
59 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 21:17:43.95 ID:ByOI89gW0
〜ある日の鎮守府〜

提督「くぅ、はぁ〜」アクビー

瑞鳳「もう、提督?勤務中なんだから欠伸なんてしないでシャンとしなよー」

提督「だって仕事ないし日光がぽかぽか当たって気持ちいいし、眠気が……ふぁああ」

瑞鳳「だからダメだってば。榛名がいないからって気が抜けすぎだよ?」

提督「叱られる心配をせずに昼寝が出来るってのは最高だな。よし瑞鳳、昼寝しよう」

瑞鳳「ダーメ。急にお仕事きたら困っちゃうのは提督なんだから」

提督「じゃあせめて寝ないように何か面白い話でもしてくれ」

瑞鳳「え、ええ?急にそんな無茶振りされても……じゃあ、九九艦爆の可愛さについての講義12時間半コースを……」ニヘラ

提督「長ぇよ!そして聞き飽きたよ!艦載機か卵焼きしか話題がないのかお前は!」

瑞鳳「そ、そんなことないもん!えっと、えっと……最近オムレツに凝ってたりするんだけど……」

提督「さて、寝るか」ゴロン

瑞鳳「ああ!待って提督!寝ないで!寝ないでってば!」ユサユサ
60 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 21:44:12.98 ID:ByOI89gW0
提督「腹減った。メシにしようぜづほ」

瑞鳳「そう……です……ね……」ゼエハア ←抵抗する提督を必死に起こした

瑞鳳「ふう……よし!それじゃ、私が張り切って作っちゃうね!」

提督「卵焼きを?」

瑞鳳「もちろん!秋はお芋も美味しいけど、やっぱり卵焼きだよ!卵焼き!」

提督「ふむ……よし瑞鳳。今日は俺も作る、卵焼き」

瑞鳳「二人で作るの?」

提督「ああ。で、どっちが真の卵焼きマスターに相応しいか決めようじゃあないか」

瑞鳳「た、卵焼きマスター……?」

提督「そう、卵焼きのすべてを知り尽くし、世界で最も美味い卵焼きを作りそれを食せる者、それが卵焼きマスターだ」

瑞鳳「卵焼きのすべて……最も美味しい……」

提督「どうだ?」

瑞鳳「わかった!受けて立とうじゃない!格の違いというものを見せてあげる!」

提督「よし、その意気だ!かかってこいやぁ!」

61 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 22:03:18.32 ID:ByOI89gW0
〜昼食〜

提督・瑞鳳「「いただきます」」

瑞鳳「それじゃ、提督。私のどうぞ」コトッ

提督「じゃあ俺のも。ほい」コトッ

提督・瑞鳳「「はむっ。もぐもぐ……美味い!」」

瑞鳳「提督の卵焼き、塩の方が砂糖より強くてしょっぱいけど、きちんと口当たりが悪くならないように考えられてる!」

提督「瑞鳳のは逆に砂糖が強めだけど、きちんとおかずとして食べられるレベルだし、何より卵と一緒にまかれた海苔がいいな」

瑞鳳「ふふっ。これじゃ勝負はもう見えちゃったね」テヘヘ

提督「ははっ。そうかもな」

瑞鳳「次はお互いに自分が作ったのを食べてみよっか」

提督「おう」

瑞鳳「……」ハムハム

提督「……」モグモグ

瑞鳳「うん、やっぱり――――」

提督「ああ、やっぱりな――――」



提督・瑞鳳「「――――やっぱり、俺(私)の作ったほうが美味い(美味しい)」」
62 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 22:41:35.79 ID:ByOI89gW0
〜真の卵焼きマスターを決める戦いはジャンケンによって終結しました〜

提督「よし瑞鳳。腹も膨れたしそろそろ昼寝にーーーー」

瑞鳳「ダメ」

提督「デスヨネー」

提督「でもそうすると本格的にやることがなくなるんだが」

瑞鳳「うーん、それもそうだよね……ちょっと待ってて。今何か考えるから」

提督「りょーかい」

提督「……」

瑞鳳「うーん……うーん……」

提督「……ふむ」ギュッ

瑞鳳「わわっ!何!?どうしたの急に!」///

提督「うーむ」ナデナデ

瑞鳳「やっ、提督。やめ、て、ってばぁ……ふにゅう」///

提督「瑞鳳は可愛いな」ナデナデ
63 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/19(月) 22:44:59.49 ID:ByOI89gW0
すみませんiPadからだと(主に半角カタカナが)書きづらすぎてキツいので、今日はここまで。続きはあしたとさせて頂きます

せめて一周年記念くらいはその日のうちに終わらせてみたかったんだけどな〜
64 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:32:18.04 ID:0SkyENgA0
開始します
65 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:36:02.87 ID:0SkyENgA0
瑞鳳「もう、からかわないで」

提督「からかってないからかってない。本当に可愛いと思ってるって」

小動物的な感じで、と続けようとした提督の口が固まる。

瑞鳳「……本当に?本気に、しちゃうよ?」///

そう言った少女の顔は『可愛い部下』ではなく、

恋する乙女のものだった
66 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:51:55.77 ID:0SkyENgA0
提督「え、えっと瑞鳳……?」

瑞鳳「提督はいつもそう。そういうことを気軽にぽんぽん言って。私が、それでどんなに幸せになるかもしらないのに」

瑞鳳「知ってるよ。私以外にも可愛いって言ってるってこと。提督にしてみればそういう意味は全然ないってこと。知ってるけど、勘違いしちゃうの」

瑞鳳「本気に、しちゃうんだよ……」

提督「瑞、鳳……」

気づけば、いつになく真剣で、そして愛らしい少女の顔がすぐ近くにある。少し視線を下げれば、唇が触れてしまいそうなほどに。

瑞鳳「ねえ、提督」

提督「な、何だ」

わからない。次に少女がなんと言うのか。恋心の欠けた男には、わからない。

けれどそんなことは何の関係も無く。

少女の愛は、紡がれる。



瑞鳳「本気にさせた責任、取って?」



提督「――――ッ!」ビクンッ

瑞鳳「提督……」

目を瞑り顔を近づけてくる少女を見て、男は思う。

提督(可愛い……)

と、ただそれだけを。

そして男もまた、目を瞑る。

まるで時間が止まったかのような錯覚さえ起きそうな室内で、二人の唇の距離は徐々に近づいていき――――
67 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:55:48.05 ID:0SkyENgA0
ピコンッ

提督「痛いっ!?」

瑞鳳「ふふっ、なぁーんてね。冗談だよっ!」

提督「瑞、鳳……?」

瑞鳳「これだけドキドキしたら眠気も吹っ飛んじゃったでしょ?」

提督「なっ……お前なぁ」

瑞鳳「いっつも人をからかう罰だよー」ニヤニヤ

提督「クソッ、純真な男の心を弄びやがって……」

瑞鳳「もう、いつまでも気にしない!ほら、誰か来たみたいだよ?」

ガチャッ

「失礼します」
68 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 21:58:58.51 ID:0SkyENgA0
〜夜〜

瑞鳳(あ、あぶなかったぁ!私ってばなんてことを……!ちょ、直前で正気に戻ったから良かったものの、あのままいったら……)バタバタ

瑞鳳(でも、改めて思い返すと――――)

少女は自分の唇に指を当て、想像する。

瑞鳳「――――ちょっとだけ、もったいないことしたかも」

愛しい男と、口付けを交わした自分の姿を。

その光景は今日、現実に一歩近づいた。
69 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 22:00:54.30 ID:0SkyENgA0
〜提督の脳の一部が、拡張されました〜



対象:瑞鳳

恋愛度:☆1

状態:気づかない程度の想い
70 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/20(火) 22:02:04.13 ID:0SkyENgA0
というわけで一周年記念のイベントはこれでおしまい。次回からは通常に戻ります
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 09:22:34.09 ID:E8gYMYQDO
乙カレー
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 13:50:23.87 ID:k217g8pGo
乙です
73 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:18:45.07 ID:56ECjSSw0
瑞鶴改二実装おめでとおおおおおおおおおお!!!!まあ、うちの瑞鶴はレベルは足りてる(Lv99)けど設計図もカタパルトも無いんで改のままなんですけどね。翔鶴姉ぇがいなくて任務をこなせなかったせいだよ

開始します
74 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:25:53.36 ID:56ECjSSw0
〜ある日の鎮守府〜

提督「大鳳ー」

大鳳「何?どうしたの提督」

提督「いや、昼飯一緒に食おうぜーってお誘いに。ついでに近頃の調子も聞いておきたいし」

大鳳「そういうことなら喜んで」ニコッ
75 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 22:47:29.20 ID:56ECjSSw0
〜食堂〜

提督「カレーうまうま」

大鳳「て、提督っ。もう少し落ち着いて食べてくださ熱いっ!?」

提督「わんこそばみたいな感じで食ってるお前には言われたくないな。ほれ水」

大鳳「ひゃ、ひゃいふぁほうほふぁいまふ。ごくごく……ぷはぅ、ひたやけろひちゃひまひた」ベー

提督「待ってろ。氷取って来る」

大鳳「な、何かふぁ何までふみふぁふぇん」
76 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 23:13:24.22 ID:56ECjSSw0
〜少女冷却中〜

ヤミナ「なうろーでぃんぐ!ですね!」

〜少女冷却終了〜

提督「大丈夫か?」

大鳳「はい。提督のお陰で何とか。でも、格好悪いところを見せちゃったわね」テヘ

提督「別にいいさ。もうあんな無茶な食い方をしないならな」

大鳳「うう、反省するわ」ショボン

大鳳「改になって燃費が悪化したから、つい大量に食べようとしちゃって」

提督「いっぱい食べることを悪いとは言わんが、加減はしろ。とりあえずもうカレーは終了な」

大鳳「え、ええ!?そんなぁ……」

提督「……はぁ。代わりに、間宮にデザートでも食いに行くか。ハロウィン限定のパンプキンケーキもあるらしいし」

大鳳「提督っ!」パアッ

提督「ほら、さっさと行くぞ。午後は夜のパーティで配る菓子を作らにゃならんのだ。お前にも少し手伝ってもらうからな」

大鳳「はいっ!大鳳、全力で頑張ります!」



なお、この後提督と大鳳がお菓子を作っていたキッチンで爆発事故があった模様
77 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/10/30(金) 23:17:33.78 ID:56ECjSSw0
今回はここまで。ハロウィンは明日だと思ってたので去年ほど全面には出せませんでした

次回は駆逐艦。って言っておけば数が多いので選択肢が増えることに気づきました

追記:どうでもいいですが瑞鶴改二甲の服装は個人的には白・青だと思ってました。翔鶴姉ぇとお揃いの紅白もいい感じですけどね。ただぶっちゃけ迷彩柄の方が好みなんで改二甲にしなさそう
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 23:30:36.11 ID:7zygQNvLO
乙です
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 23:35:06.70 ID:SZafxNADO

次回は潜水艦の方がいいと思う








でち
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 21:28:51.85 ID:KFfONxpo0
乙です
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/15(日) 21:29:20.78 ID:UwOMmwZQO
ageんなゴミクズ
82 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:20:07.42 ID:sJ/XSF+V0
今回のイベントは簡単そうだな(慢心)

こんな風に慢心してるとE1のボス前でフラルにいじめられます。皆さん気をつけてください

開始します
83 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:23:16.45 ID:sJ/XSF+V0
〜ある日の鎮守府〜

雷「司令官司令官司令官!」タタタッ

提督「んー?どうしたいかづt――――ぐぼあッ!」ドスッ

雷「あのね司令官あのね!あのね!」ブンブン

提督「ちょ、雷……当たってる、拳が当たってるからぁ!一旦落ち着へぶっ!」
84 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:35:50.27 ID:sJ/XSF+V0
〜数分後〜

雷「ご、ごめんなさい……」ジワッ

提督「い、いやもうだいたい大丈夫だから気にすんな。で、どうしたんだ雷」

雷「あっ、うん。その、今日ね、街の方でお祭りがあるんだって!」

提督「祭り?あー、そういや何か夕張とかがそんなようなことを言ってたような……」

雷「それでね司令官!私と一緒に行かない?」

提督「祭りに?」

雷「うん!そう!」

提督「祭りねえ……まあ、しばらく行ってなかったし、久しぶりに行くのもいいか」

雷「じゃあ!」

提督「おう、行こうぜ。祭り」

雷「ホント!?嘘じゃない!?後でやっぱりなしとか言わない!?」

提督「流石にそこまで鬼畜な所業はしねえよ!?俺、どんだけ信用無いんだ……」ショボン

雷「そ、それじゃあ後で駅前に集合だから!ちゃんと来てよね!」ダダダッ

提督「あっ……ったく、後でって具体的にはいつだよ」ハア

提督「ま、早めに行って待っててやるか」スタスタ
85 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:55:32.21 ID:sJ/XSF+V0
〜駅前〜

雷「しれ〜か〜ん!」タタッ

提督「おーう雷……って、おい下駄履いてるのにそんな風に走ったら――――」

雷「きゃっ」ポスッ

雷「あ、あれ?」

提督「ほーら言わんこっちゃない。次からは気を付けろよ?」ポンポン

雷「あ、うん。あ、ありがとう司令官」

提督「どういたしまして。それじゃ、行こうか」

雷「あ、ちょっと待って司令官。一つお願いしてもいい?」

提督「ん?何だ?」

雷「手、つないでもいい?」

提督「別にそのくらい構わんが……ほら」つ

雷「……ありがとう」キュッ

提督「じゃ、今度こそ行こうか」

雷「うん!」

提督「そういやその浴衣似合ってるぞ」テクテク

雷「ホント?可愛い?」カランコロン

提督「おう。可愛い可愛い」テクテク

雷「えへへ……司令官のためにめーいっぱいお洒落したんだから!」カランコロン
86 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/20(金) 21:56:10.61 ID:sJ/XSF+V0
ちょっと出掛けてくるんで中断します
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 22:45:23.39 ID:5mvC05eDo
一旦乙
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 23:00:10.68 ID:4efD6W+1O
一旦乙です
89 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 00:09:57.17 ID:D6HklGAU0
帰ってくるのが予想外に遅くなったので、続きは明日の午後でお願いします
90 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 21:36:36.26 ID:D6HklGAU0
E2行きたいけど神通さん育ってねえ!

そんな方がいたら私と握手です(血涙)

再開します
91 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 21:41:45.88 ID:D6HklGAU0
〜お祭り道中〜

雷「さあ司令官!何がしたい何が食べたい?今日はう〜んっと私に頼ってくれていいのよ?」

提督「いや、流石に見た目子供のお前に奢ってもらうわけにはいかないだろ。男として」

雷「ええ〜」ブーブー

提督「文句は一切受け付けません。ほら、そういう雷こそ何かないのか?」

雷「な、ないもん!」ジー

提督「おっちゃん、りんご飴1つ頼む……ほい、食べたかったんだろ?」

雷「べ、別に食べたかったわけじゃないんだからねっ!」

提督「あーはいはい。そうだなー」ナデナデ

雷「むー!」
92 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:05:24.35 ID:D6HklGAU0
〜〜〜〜〜

雷「あ、見て見て司令官!射的の屋台!」

提督「お、ホントだ。コルト・ガバメント、スプリングフィールド、AK−47、IMIガリル……ドラグノフにM700まで。明らかに射的目的の銃じゃないだろ」

夕張「あれ?提督?それに雷ちゃん。いらっしゃい!」

提督「お前だったか夕張……」

雷「夕張さん!この射的、一回いくらかしら?」

夕張「本当は500円なんだけど……まあ家族特価で300円でいいわよ」

雷「それじゃあ一回お願いするわ!司令官!私が好きなものを取って上げる!何でも言ってみて!」

提督「んー、じゃあそこのアンゴラウサギを頭に乗せた女の子の人形」

雷「任せてっ!」
93 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:19:46.48 ID:D6HklGAU0
〜〜〜〜〜

雷「む〜!」パタパタ

提督「そんなにむくれるなって。ほら、ポッキー食うか?」

雷「いらない!私は司令官に取って上げられなかったのに、司令官が取ったものを貰うわけにはいかないの!」

提督「そ、そうか」

提督「じゃ、じゃあ何か他の食い物買ってくるよ。俺も腹減ったし!」

雷「わ、私が行――――」

提督「いいからお前はそこで座ってちょっと休んでろ。祭りはまだまだこれからなんだから」

雷「……わかった。いってらっしゃい、司令官」ブスッ
94 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 22:51:47.08 ID:D6HklGAU0
〜少女待機中〜

雷「……あーあ。今日は私が司令官にいーっぱい頼ってもらうつもりだったのに。なんで上手くいかないのかしら」ブツクサ

???「あれ?雷ちゃん?」

雷「?」

榛名「どうしたんですか?こんなところで」

雷「は、榛――――名?」

榛名「はい。いつもニコニコ恋する乙女に這い寄る戦艦、榛名ですが」



現在の榛名の装備……キャラもののお面:お祭りの定番。頭の横に着ければキミもお祭りマスターだ
          花柄の浴衣:白い鬱金香と青い朝顔で彩られた素敵な浴衣。花言葉を検索してはいけない
          わた飴&たこ焼き&カキ氷:お祭り屋台の食べ物の中でも特にポピュラーなもの。食い過ぎとか言うな



雷「……」

榛名「な、なんでそんな残念なものを見るような生暖かい視線を向けるんですか!?」
95 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:06:43.13 ID:D6HklGAU0
雷「――――それでね、司令官ってば全然私に頼ってくれないの!確かに一人で何でも出来るところは素敵だと思うけど、私はもっと頼ってもらいたいのに!」

榛名「はあ」モグモグ

雷「どうやったらもっと司令官に頼ってもらえるのかしら?」

榛名「ふむ」モグモグ

雷「やっぱりもっとこうグイグイ押してくべきなのかしら」グイグイ

榛名「はにゃ」モグモグ

雷「でもでも、それで煙たがられたりしたら……」

榛名「あ痛っ!あ、頭が……」キーン

雷「もうっ!榛名ちゃんと聞いてる?」

榛名「あ、はい。聞いてます聞いてます。やっぱりカキ氷はブルーハワイですよね」

雷「イチゴの方が美味しいと思う――――って、カキ氷じゃなくて司令官の話だってば!」

榛名「別にいいと思いますけど」
96 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:20:19.74 ID:D6HklGAU0
雷「へっ?」

榛名「別にいいじゃないですか。たまには他人の面倒を見るのではなく、目一杯遊んだって」

榛名「雷ちゃんはいつも色んな人のお世話をしてますけど、それはつまり自分の時間が取れないということでしょう?確かに世話焼きがあなたの趣味なのかもしれませんけど、それ以外にやりたいことがないわけでもないでしょう」

榛名「なら、たまには世話焼き以外のことに夢中になってみるのもいいんじゃないですか?提督だって、たぶんそう考えてるんでしょうし」

雷「……」

榛名「ちょうど今日はお祭りです。思う存分はっちゃけちゃいましょう」

雷「……それにしたって、榛名ははしゃぎすぎだと思うけど」ジトー

榛名「な、なんのことやら」

雷「でも、そうかも。私だってたまには、思いっきり遊ばないとね」

雷「ありがとう榛名。助かっちゃった」

榛名「いえいえお気になさらず。趣味ですから」

オーイ イカヅチー!

雷「あ、司令官が戻ってきた」

榛名「おっと。それでは榛名はお暇させていただきますね。デートを邪魔するほど野暮ではありませんので」

榛名(そしてこの姿を見られると明日中からかい倒されそうなので)

雷「うん!それじゃあまた鎮守府でね!」
97 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:30:22.85 ID:D6HklGAU0
提督「とりあえずわた飴とたこ焼きとカキ氷買ってきたけど、どれがいい?」

雷「全部!」

提督「えっ」

雷「全部頂戴!」

提督「いや、これ俺が食う分も含まれて……」

雷「頂戴!」

提督「……いえっさー」

雷「わーいありがとう司令官!」

提督「仕方ない。自分の分をもう一回買いなおしてくるか」

雷「あ、じゃあついでにカキ氷もイチゴがいいから新しく買いなおしてきて!」

提督「ええっ!?ブルーハワイじゃダメなのか!?」

雷「ダーメ♪」

提督「うう……数分離れてただけなのに雷が随分な暴君になってしまった」
98 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:32:52.79 ID:D6HklGAU0
雷「あ、司令官!あれ食べたい!」



雷「司令官司令官!ヨーヨー釣りしましょ!」



雷「わーっしょい!わーっしょい!ほら、司令官も一緒うちわ持って!」

提督「ちょ、お前パワフル過ぎ……普通の人間はもうちょい休憩入れないと動けなっ――――」

雷「今日は司令官にいっぱい付き合ってもらうんだから!覚悟してよね!」



こうして祭りの夜は更けてゆく
99 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/11/21(土) 23:35:34.90 ID:D6HklGAU0
これにておしまい。最後の方は脳が眠気でマッハ

久方ぶりのアンケート。以下の中から一人お選びください

@大井のイベント

A磯風のイベント

B大鳳のイベント

C雷のイベント

範囲は↓10までです
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:37:36.13 ID:oFP/NMQoO
乙です 2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:39:08.57 ID:zCUKbGDiO
3
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:40:45.96 ID:s7KpcS0QO

3
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:43:29.24 ID:IJ1QHeQDO
乙にゃ4
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:51:59.41 ID:NIAXXyWMO
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:55:10.42 ID:YhU3obD1O
3ですねー
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:58:01.44 ID:QMwr2fZZo
3
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 02:05:01.25 ID:4NEdTqduO
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 07:00:42.05 ID:47pby+rdo
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/01(火) 23:54:42.13 ID:rCwGF5MuO
110 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:14:31.43 ID:bi68uWzv0
長らく放置してすみませんでした。帰ってきた>>1です

みなさん秋イベはどうでしたか?新艦娘やレア艦は取れましたか?ちなみに私はE-4に向かう途中に寄った寺で赤鬼殴って茶器集めてたらイベント終わってました。ぶっちゃけだいたいノッブのせい

アンケートの結果はたぶん大鳳が一位。二位は同率なんで無しの方向で

今すぐ話考えるんでちょっと待っててください
111 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:33:41.32 ID:bi68uWzv0
〜ある日の鎮守府〜

提督「重い……」

大鳳「頑張ってください。買い出しのじゃんけんで負けたのは提督なんですから」

提督「誰だよ宴会の追加の買い出し係はじゃんけんで決めようって言った奴……」

大鳳「それも提督」

提督「これが因果応報ってやつか」

大鳳「どちらかというと自業自得だと思うけど」

大鳳「それに、私がこうやってついてきてあげてるんですからもうちょっと頑張りなさい」メッ

提督「あー……それは本当にすまん。まったく、榛名のやつも買い物くらい俺一人で行かせてもいいだろうに」

大鳳「数日前に路地裏で一般人に怪我を負わせたような人には、当然の処置だと思うわ」

提督「仕方ないだろ。女の子がからまれてたんだから」

大鳳「確かに強引な方法で女性に迫ってたような輩にも問題はあると思うけど、流石にこの前のはやりすぎです」

提督「分かってるよ。榛名も漣も、元帥のじじいからも同じことを耳にタコができるくらい言われたよ」

大鳳「みんなそれくらい貴方の事を信頼してるし、心配してるんですよ?」

提督「はあ。そういうもんなのかね」

大鳳「そういうもんなの」
112 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:42:41.78 ID:bi68uWzv0
提督「それにこの前の奴らといい、最近は浮ついてる奴が多いんだよ」

大鳳「?そういえば、そうね。鎮守府のみんなもどこかそわそわしていたし」

提督「クリスマスが近いからな。うちもそろそろパーティーの準備だなんだで忙しくなりそうだ」

大鳳「クリスマス……話に聞いたことはあるし知識もあるけど、実際に体験したことはなかったような……」

提督「ん?そうなのか?」

大鳳「『大鳳』は私が二代目。つまり艦娘としては最初なの。初代のただの船だったときは、その、戦時中だったし何より私すぐ沈んじゃったから……」

提督「……なら、少し早めにクリスマスってやつを体験してみるか」

大鳳「え?」

提督「荷物は酒と菓子ばっかで痛みそうなもんはないし駅のロッカーにでも預けるとして。どっかの店に入ってみりゃクリスマスフェアとかやってんだろ。たぶん」

大鳳「提督、いいんですか?みんなを待たせて」

提督「人に買い出し押し付けるようなやつらを少しくらい待たせたところで、罰は当たらねえだろうよ。それより、俺はお前にクリスマスってのを体験してもらいたい」

大鳳「……」ポケー

提督「ほら、行こうぜ大鳳。お前の知らない楽しいことを、教えてやんよ」
113 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 21:57:02.22 ID:bi68uWzv0
〜〜〜〜〜

提督「流石に駅前のツリーはデカイな」

大鳳「これは……モミの木?」

提督「ああ。クリスマスにはこれを飾るのが一般的なんだ」

大鳳「なんで?」

提督「さあ?いろいろ説はあるけど、どれが正しいのかなんてさっぱりだ。そういうのは飾る本人達が考えるのでいいんだよ」

大鳳「へえ。私達の鎮守府にも飾るの?」

提督「飾るぜ。これよりは小さいけど中々立派だし、何より色が白と水色で冬っぽくて綺麗だ」

大鳳「それは楽しみね」クスッ

〜〜〜〜〜

提督「ケーキの予約はうちとは縁が無いな。自分達で作るし」

大鳳「そういえば、提督はお菓子作りが上手なんだったっけ」

提督「まあな。当日は気合い入れたの作るから楽しみにしとけ」

大鳳「ええ。存分に楽しみにさせていただきます♪」ニコッ

〜〜〜〜〜

大鳳「提督。あの売り子の人はなんで赤い服を着てるの?」

提督「サンタの格好してクリスマスっぽさをアピールしてるんだな。サンタは知ってるか?」

大鳳「えっと、確かクリスマスの夜に寝ている子供の枕元にプレゼントを置いていく不法侵入者の老人……だったかしら」

提督「概ね合ってるが、不法侵入者呼ばわりはやめてやってくれ。全国のサンタさんが泣く」

大鳳「わ、分かりました……でも、私たち艦娘ってそこのところはどうなの?」

提督「?」

大鳳「私なんて建造してから一年も経ってないけど、子供扱いなの?でも、お酒飲めるし大人?」

提督「うちの鎮守府に来るサンタはそういうの関係なく全員にくれるから気にすんな」
114 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:20:31.37 ID:bi68uWzv0
提督「さってと。これで一通りクリスマスについては教え終わったかな。どうだ、楽しそうだろ。クリスマス」

大鳳「ええ。ツリーもケーキもプレゼントもとっても楽しみ。それに、街のみんなが楽しそうなのが嬉しい。こんな光景が見れる日が来るなんて、あの時の『大鳳』は思ってもみなかったもの」

そう語る少女の目はどこか遠くを見ている。その視線に込められているのは悲しみか、寂しさか、それとも――――

提督「――――悔やんでるのか?『前の』自分が、この光景を作れなかったから」

大鳳「っ……そうね。少しも思うところがないって言えば、嘘になる」

大鳳「全力で頑張って、死力を尽くして戦って。それでもたぶん駄目だったんだろうと思う。私が生まれたときには、あの戦争は既にほとんど終わっていたようなものだもの」

大鳳「それでも、時々思ってしまうの。あの時、私が最後まで戦えていれば。最初の、マリアナで沈まなければ何かが変わったんじゃないかって」

悔やんでいると。後悔しているんだと。少女は語る。たとえそれが、少女自身にはどうしようもなかったことだとしても。

そんなIFに意味はないと分かっていても『もしかしたら』という想いを捨てられない。

そして、もう一つ。

大鳳「怖いの。今の幸せな光景がいつか崩れるんじゃないかって。私はまた、何も守れないんじゃないかって」

大鳳「こうしていられるのは全部、他の誰かのお陰で。私はまた役に立てていないんじゃないかって。いつか足を引っ張ってすべて壊れてしまうんじゃないかって」

大鳳「今日、提督についてきたのも、私は誰かの役に立ててるんだって。そう思いたかったからなの」

何も出来なかった自分を嘆く少女は、誰かのためになりたいと願う。何かをしたいと望んでいる。

けれど自信が持てない。いつだって本当は何も出来ていないんじゃないかと。何も変われていないんじゃないかと。

恐れ、泣いていた。



大鳳「ねえ提督。私、ちゃんと出来てますか?誰かのためになれてますか?」

――――貴方の役に、立ててますか?



涙を零し、嗚咽を堪えて少女は問う。

自分は、変われているのかと。

そんな悲痛な問いに男は、

提督「……さあ?」

そう軽く答えた。
115 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:39:35.67 ID:bi68uWzv0
そして、畳み掛けるように続ける。

提督「自分が誰かの役に立ってるか、なんてことが分からないように、誰かが自分の役に立ってるかなんてのもわかんねえよ」

提督「だって実際に得ている結果は『行動した時』のものだけだ。『行動しなかった時』の結果は、どんなに目に見えてるように感じるものでも分からない」

提督「だから比較のしようがない。残酷なことだけど、誰かのために行動した結果が、行動しなかったときより悪いことだってあるかもしれない」

大鳳「……なら、私は、どうしたら」

提督「考えるな……なんてことが出来てたらお前はそこまで悩んでないんだろうな。だったら、信じるしかない」

大鳳「信じる?」

提督「ああ、信じろ。自分の選択は間違ってないって、今ある光景が最善なんだってそう信じろ。で、信じられないんだったら――――」

提督「――――お前の周りにある顔を見てみろ。幸せそうに見えたなら、きっとお前は『行動する』って選択は間違っちゃいない。お前は、誰かの役に立ててるって胸を張れ」

提督「他の誰かの頑張りなんて関係ない。お前は行動して、みんなが笑えてる。ならそれは、誰がなんと言おうとお前の結果だ」
116 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:46:44.49 ID:bi68uWzv0
大鳳「……」

提督「お前から見た俺は、笑ってるか?」

大鳳「……はい。とっても、幸せそうです」

提督「そうかい。ならそれはお前のお陰だ。ありがとう、大鳳」

大鳳「提督から見た私は、どうですか?」

提督「ん?そうだな、さっきまではちょいとダメダメだったが――――」

提督「――――今のお前は笑えてるよ。俺の言葉のお陰だな。感謝してくれて良いぜ?」

大鳳「……ふふっ」

大鳳「もちろんです。ありがとうございます、提督」ニコッ

その笑顔は、雨上がりの太陽のように綺麗で。

男はついうっかり見惚れてしまい。

そして、

提督「っ!?」チュッ

大鳳「ん……」チュッ

唇を、奪われた。
117 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 22:58:13.08 ID:bi68uWzv0
提督「なっ、た、大鳳!?お、おまっ、なにやって……っ!」///

大鳳「ふふっ。ちょっとしたお礼よ」///

提督「顔を真っ赤にするような礼なんてするなよっ!」

大鳳「聞こえないわね。あ、そろそろ榛名からメール。そろそろ本当に帰らなきゃ」タタッ

提督「おい!ちょっと待て!あんな理由で納得できるか!」タタッ

後ろから聞こえてくる声に、少しだけ振り向く。そしてやっぱりさっきのキスは間違っていなかったと思った。何故なら――――



――――自分を追ってくる彼の顔は、幸せそうに見えたから。
118 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/13(日) 23:03:28.12 ID:bi68uWzv0
大鳳にキスされたら男なら誰だって幸せになる。私だってなる。

ということでアンケートイベントver.大鳳これにておしまい

次回はたぶん駆逐艦です、が。ぶっちゃけヒロイン増えすぎても私が圧死してしまうのでこれ以上は増やさない方向でいきたいです。これからは一度アンケートを取った又は記念日イベントを取った子に限定していきます

追記:アイギスでドラニアCC用の竜人戦士を誤って合成してしまったので自棄になって艦これで大型回したらビスマルク来ました。やっぱり無欲の精神が大切なのね(伊19並の感想)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/13(日) 23:24:34.12 ID:7iy6U3QVO
乙です
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 00:07:03.77 ID:XqZMLQqNO
ハイテンション漣ほんとすこ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 09:04:32.21 ID:u/XS2e1DO
乙にゃ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 12:11:08.39 ID:q4LDab3Q0
まだかな?
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 12:12:17.94 ID:q4LDab3Q0
まだかな?
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/17(木) 13:25:20.25 ID:q4LDab3Q0
まだだね
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 20:13:31.18 ID:yAwuSI+pO
ageんなゴミクズ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 22:21:44.75 ID:roEmOC6N0
大鳳いい、かわいい
127 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:20:03.01 ID:xJIV81LE0
八時くらいから始めようと思ってたのにサンタになる方のお姉さんとサンタになりたいお姉さんとバカンスは南国がいい海賊を殴って靴下奪ってたら遅くなりました。あれ?何故か文字に起こすと変態ちっくだ。

それではぼちぼち始めます
128 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:38:24.37 ID:xJIV81LE0
〜ある日の鎮守府〜

提督「やっと仕事が終わった……って暗っ!?外、暗っ!?」

秋月「もうめっきり冬ですからね。今日は冬至だそうです」ガチャッ

提督「よう秋月。そうか、今日は冬至か」

秋月「というわけでどうぞ、司令。冬至なのでかぼちゃの煮付けと柚子湯です」コトッ

提督「ん、サンキュ」

秋月「そ、それで、あの……」モジモジ

提督「どした?もう用事は済んだろうし、みんなのところに戻ってお前も食べればいいのに。それともまだ何かあるのか?」

秋月「い、いえ!あの、そのですね。じ、実は私の分も持ってきているのでお隣に失礼してもよろしいでしょうか?」///

提督「何だそんなことか。俺は別にいいよ」

秋月「あ、ありがとうございます。それでは……」

129 : ◆ATK1PCranA [saga]:2015/12/22(火) 22:50:21.81 ID:xJIV81LE0
提督「にしてももう冬至なのか。そろそろ一年も終わりだな」モグモグ

秋月「そうですね」モグモグ

提督「一年の終わりと言えば、お前にハリセン渡したのも去年の今頃だったかな」

秋月「一年前の五日後ですね。なんだか表現がおかしいですけど」

提督「いやあ、あの時の秋月の反応は面白かったなあ」ククッ

秋月「むー。あんまりからかわないでください。それに、せめて『可愛かった』って言ってくれればいいのに……」ボソッ

提督「悪い悪い。つい、な。一緒に渡したぬいぐるみはどうなったんだ?」

秋月「大切に飾ってますよ。もちろん」
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