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男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2
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156 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/07/23(土) 11:37:16.75 ID:dEYDJdQEo
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
梅雨もあけて夏真っ盛りという感じになってきましたね、雨の降り方がもう完全に夏のそれです
夏といえばホラーなのでせっかくですし暑い内に何か怖い話でもかければなとは思ってます
ではでは、またきますね
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/25(月) 11:59:33.13 ID:ReacQh8DO
>>156
おつです
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sagesaga]:2016/07/25(月) 23:58:58.84 ID:ot3zeO/MO
おつおつー
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/26(火) 18:57:06.58 ID:fvyp+IDt0
おつー
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/28(木) 09:52:38.17 ID:Pp0FmU9OO
おつんつん
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/30(土) 14:23:00.81 ID:cwP6bNQGo
おつおつ
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/14(日) 15:49:50.91 ID:Ca5jIKVDO
質問なんだけど、最近少し不思議な話してたりする?
ざっと見た感じ文体がそっくりだと思ったんだけど
163 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/08/18(木) 22:28:48.20 ID:O9zJDqvuo
いえ、ここ以外では何も書いてないですね
何か書くとしたら同じ酉を使うかと思いますし、何より最近他の物を読む余裕が無くて何の話をしているのかさっぱりわからないのがお恥ずかしい限りですが
自分の話に似ているものがあるとすれば、自分の趣味に合うものでしょうし嬉しい限りなのですが、実際のところこういう内容の物を書くと文体はどうしても似通ってしまうのかも知れませんね
自分もその方もおそらく、怪談や怖い話、ネット上の都市伝説等のあれこれ、そういう物を読み漁っているので結果としてインプットが似てるからアウトプットが似ているという可能性もあるのかもしれません
164 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/08/18(木) 22:32:12.86 ID:O9zJDqvuo
手癖で途中送信してしまい、申し訳ありません
この板内かどうかもわからないのですが、まぁそれとなく検索用キーワードを置いておいてくれればホイホイ見に行くと思います、はい、興味ありありです
そういう面白そうな話は大歓迎です、正直オカルトだったり妖怪だったりとこういう不可思議の話を語り合う相手というのが自分には全くいない人生を歩んできたので
正直、誰かと語り合いたいという気はしますけど、それを探す努力をしたことはないというあれです、そういう奴なのです
あと更新は1週間以内には、ではでは
165 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/08/31(水) 14:25:44.27 ID:eGEbuhMpo
今日はきました
涼しくなり始めたこの頃、逆に夏バテしました
偶の暑い日に大量に汗をかいたのが効きましたね、残暑ってところでしょうか
ではでは、投下していきます
166 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:26:45.35 ID:eGEbuhMpo
同「で、これ誰?」
男「僕もさっぱり、人間でいいんだよね」
同「僕が見た感じはね」
男「多分だけど夢で見た話みたいな系の奴だと思うんだよね」
同「え、夢で、何?」
男「つまりは予知夢の類の話でさ」
男「連日同じ夢を見る、内容は決まって同じで人に殺されるような類だ」
女「うん」
男「あれ、戻ってきたんだ」
女「戻ってきたというより、追いついたって感じだけどね、同ちゃん速いし」
男「そりゃそうだ」
男「それで、現実でも夢と同じシチュエーションが来るわけだ」
同「うんうん」
男「夢と同じだとこのまま殺されちゃうから、どうにか逃げて助けを呼んで助かるって訳なんだけど」
同「予知夢だねぇ」
男「そこで、相手が夢と違うことしてんじゃねーよって言うところで話が終わるんだよね」
同「相手も同じ夢見てたってこと?」
男「さぁ、そこまではだけど、不気味だろう?」
同「うん、気持ち悪いね」
167 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:28:38.05 ID:eGEbuhMpo
男「さて、それでこの人はどうすればいいんだろうね」
同「貧血だからほっとけば目覚ますよ」
男「あー、それだと僕らがここにいるままだとマズいのか」
同「面倒事を避けるなら、そうなるね」
男「夢の後がどうなるのか、わからないのがどうにもって感じだね」
同「普通の人間だし、危なくないんじゃない?」
同「少なくとも、ボク達的には」
男「僕らにどうにか出来るとも思えないしね」
男「とりあえず不可思議屋に戻ろうか」
女「うん」
同「ん」
男「あれ、どうしたの?」
同「いや、ちょっとね」
男「何かいた?」
同「あれ、気のせいかな」
「やぁ」
同「うわっ!」
「おっと、逃げないでくれると嬉しいなぁ」
女「えっと」
「へぇ、目配せだけで逃げようとするなんていい連携だねぇ」
「でも、私は敵じゃあないんだからそう怖がらなくたって」
同「お姉ちゃん!」
168 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:30:35.26 ID:eGEbuhMpo
男「お姉ちゃん?」
男「君、一人っ子だったよね」
「うんうん、君が男くんだね、ほんとに普通の人間にしか見えないねぇ」
「あー、そう警戒しないでくれよ、一目見て私から逃げようとした所は素直に評価するけどさ」
男「えーっと、何方様でしょうか?」
「おっと、自己紹介がまだだったね、私は隣県で退魔師を生業にしている者だ」
退「この子の姉の様なものだと思ってくれればいいよ、親戚ではないけれど」
退「家族ぐるみの付き合いって奴だ」
男「家族ぐるみ? あー、もしかして、君の初代を拾った寺だか神社だかの」
同「うん、その子孫だね」
男「どうりで、強そうなわけだ」
退「いやいや、私なんてそんな大層なもんじゃないよ」
同「いや、ボクなんかより」
退「なぁに?」
同「なんでもないです」
男「隣県からわざわざ来たんですか?」
退「そうだね、同ちゃんを借りに寄らせてもらったよ」
同「え、聞いてないんだけど」
退「言ってないからね、言うと逃げるでしょ」
169 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:32:34.09 ID:eGEbuhMpo
同「わざわざボクを呼ぶってことは、相当めんどくさいってことでしょ」
退「ははは、それはまぁ後で話すよ」
退「とりあえず今日は、私の家に来なよ」
同「ピリピリするから嫌なんだけど、あと遠いし」
退「同ちゃん用にピリピリしない部屋作ってるんだからいいじゃない」
同「監禁だよ監禁」
退「しっかし、この街は相変わらず変だねぇ、同ちゃんが住みやすい訳だ」
店主「俺の店の前で、聖職者が何をしているんだい?」
退「聖職者では無いけど、まぁめんどくさいからそれでもいいよ」
退「ついでに噂の不可思議屋を見に来ただけだから安心しなよ、別に壊しに来たわけじゃないから」
店主「壊せるみたいな言い方だねぇ」
同「お姉ちゃん、ボクより強いし冗談で言ってるわけじゃないと思うよ」
店主「それは、相性の問題だろう? 神の力を借りたり出来るタイプだろうし」
退「見てわかるんだ」
店主「これでも占い師をしていたからね、人を見るのは得意なのさ」
退「ま、君を殺しても誰かからお金が貰えるわけじゃないからね、やる気はないよ」
退「個人的にはそういう活動は嫌いじゃないし、助言しとくと」
退「あんまり、敵は作らないほうがいいってことだね、特に退治に予算とか付いちゃうような程度はもうダメだ」
店主「つまり、人間に害をなすなって話だろう? 知っているさ、何百年も昔からね」
退「都市伝説から事件になるなってことだよ、事件にね、私の担当は専らそれだから」
170 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:33:35.30 ID:eGEbuhMpo
店主「いやぁ、怖い怖い、嵐のような人だったねぇ」
男「そう思うなら喧嘩腰で話さないでおくれよ」
店主「僕らみたいなのってね、ナメられたら終わりだからさ」
男「性分というか本能みたいなものなのかなぁ」
女「えっと、さっきの人って結局誰だったの」
店主「確かに」
男「わからないで喧嘩売ってたんだ、やれやれ」
男「あれだよ、ほら、話したっけ同の半吸血鬼のルーツ」
女「うん」
店主「知っているさ」
男「その、赤ん坊を取り上げた、というか保護したとこの子孫らしいよ」
店主「あぁ、吸血鬼の血が途絶えて無けりゃ、坊さんの血も途絶えてなかった訳か」
男「話を聞くにそうらしいよね」
女「あの女の人、本当に強いの?」
店主「桁違いだね、人間じゃない」
女「男くんが全力で逃げろって雰囲気出してたもんね」
店主「神懸って強い訳だ、そのままの意味でね」
男「神を降ろせる人間って現代にいるんだねぇ」
店主「この街には本物がいるじゃあないか」
店主「何にせよ、非常にビジネスライクな考え方をしているらしいから、助かるといえば助かるのだけど」
男「誰かに雇われたら終わりだと」
店主「まぁ、俺は能力的に逃げれるとは思うが」
171 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:35:24.25 ID:eGEbuhMpo
店主「要は神霊を降ろせる類の人間が、仕事の為に吸血鬼に手伝いを求めにきたわけだ」
男「何と戦うつもりなんだろうね」
店主「さぁ、何かしら面倒な事件でもあったんじゃないかな」
店主「ま、そこら辺は俺らの知ったことではないからいいとして」
店主「もういいのかい?」
女「あ、うん、もう大丈夫」
店主「あと、なんで人避けのマジックアイテムが壊れているんだい」
男「要約すると、使ってたら同が正面突破したって感じ」
店主「やれやれ、半分人間なんだから人間用のものは素直に効いててくれよ」
店主「あれは、意識とか感情に介入するタイプのアイテムだってのに突破するんだもんなぁ」
店主「あー、何か代わりになるものあったかなぁ」
男「代金はまぁ、いずれ払うよ」
店主「気にしないでいい、趣味でやってるだけだからな」
店主「ただ、無料で配ってしまうと普通の人相手には色々と面倒ってだけで」
男「怪しい店の無料の商品なんて受けとりたくはないよね」
店主「そういうことだ、それなりの値段する方が客も安心するし」
店主「それに、どうせタダだからと適当な覚悟で持っていく輩も出なくて済むからな」
男「一応人は選んでるんだねぇ」
店主「そりゃあね」
172 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:36:15.53 ID:eGEbuhMpo
店主「しかしいいのかい?」
男「何の話?」
店主「いくら、女ちゃんが復活したとはいえ」
店主「あの半吸血鬼がどのくらいの期間不在かは知らないが」
店主「あれは君のボディーガードだろう?」
男「いや、別にボディーガードではないのだけれど」
男「しかし、女不在の間やたらと助けられていたのは事実だからなぁ」
男「どこに行ったかも知らないし、追いかけるわけにはいかないだろうさ」
男「それに、普通に生活してるだけでそんなすぐ死ぬような目に合うわけないだろう?」
女「え?」
男「うん?」
女「いや、まぁいいや」
店主「はっはは、面白いのは結構だが、本当に気をつけておくれよ」
男「それはわかっているさ」
男「さて、今日はそろそろおいとまするよ、世話になったね」
店主「いやいや、また来ておくれよ」
男「それじゃ、またね」
店主「あぁ、また頼むよ」
173 :
◆SetoseN//M
[saga]:2016/08/31(水) 14:36:56.93 ID:eGEbuhMpo
第41話
女「最近見る夢の話」
完
174 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/08/31(水) 14:41:27.29 ID:eGEbuhMpo
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
久しぶりに男くんに怖い話の概説というか説明というかを短いけれどやってもらいましたが
やっぱりこれやってる時が一番楽しいのでガンガン行こうぜって感じで入れていきたいですね
何かまた怖い話系を読み漁ってみた方がいいのかも知れませんね
ではでは、また
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/31(水) 15:06:05.01 ID:QfJlecBp0
おつー
怪談の解説とか解釈とかやっぱり好きだからうれしい
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/31(水) 17:54:13.87 ID:or+pO/A6o
おつ
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/03(土) 12:40:07.67 ID:CFfVHJT4O
おつつー
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/23(金) 18:35:37.28 ID:PT+ARFpPo
乙
179 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/09/28(水) 13:48:43.34 ID:GVQoyYWYo
とりあえず生存報告だけ、来週中にはどうにかしたいです
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/30(金) 07:06:21.93 ID:MYfB43i70
まってるぜ
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/28(金) 20:40:18.46 ID:1i5eco/V0
ほ
182 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2016/11/04(金) 15:01:41.87 ID:M81zPT9Yo
最近忙しくて時間が……精神と時の部屋が欲しいですね……
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/14(月) 23:14:17.03 ID:9m4ttMZj0
まっとーよー
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/12/10(土) 08:31:27.58 ID:aNWZRis+0
ほしゅ
185 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/01/04(水) 21:55:55.42 ID:d/xnbaJWo
あけましておめでとうございます
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/04(水) 22:31:16.45 ID:2f0A95Z7O
あけおめ&生存報告乙です
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/09(月) 13:55:08.99 ID:5sYuFmWp0
あけおめです
188 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/02/03(金) 18:43:45.45 ID:1QAOUG10o
お久しぶりです、もう少ししたらある程度時間が取れるようになるかと言ったところですが、流石にあまりにも書いていないので急遽書くことにしました
ではでは、投下していきます
189 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:44:13.73 ID:1QAOUG10o
第42話
男「山の神について聞きたいことがあってね」
190 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:45:48.53 ID:1QAOUG10o
「いやはや唐突じゃの、来いと言うたのはこっちの方じゃが」
男「色々と気にはなってたんだ、ここしばらくさ、神社には忙しくて来れなかっただけで」
「ふむ、お主らのルールはもう直ったようじゃの」
男「元より壊れては無かったんだけどね、今回は」
男「いや、根本的に壊れたことなんて一度も無かったのか」
男「機械で言うと詰まってしまったとかそういう状態を解消したのだから、直ったでいいのだろうけれど」
「ふむ、しかし女を連れては来ないのじゃな」
男「いつでも一緒にいるわけではないからねぇ、彼女は彼女でやりたいことがあるだろうさ」
男「それに、別に今日は一日ここにいるつもりじゃないからね」
「ずっといてもいいのだが」
男「それじゃあまるで神隠しじゃないか」
「かっかっか、ん、そういえば女の霊の集合体は持ち歩いてはないのか?」
男「耳が早いね、いや、不可思議屋が噛んでいるのだからむしろ僕よりも先に知っていたと考えるべきか」
男「あれを家に置いておくのもどうかと思うし、携帯しようと思ったんだけどうるさいから置いてきたよ」
「いいのか? 護身用くらいには使えるだろうに」
男「いやいや、あの状態の女こそ僕らのルールの外側なのだから、何かの拍子に消えると復活は出来ないからね」
男「それに、うっかり鏡でも割ってしまって効力がなくなってしまうと来年めんどくさいからさ」
「ふむ、それもそうじゃな」
男「それで、質問の件なんだけどさ」
191 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:52:58.78 ID:1QAOUG10o
「山の神について、じゃったか?」
男「そうそう、君が山の神ではないということは知っているけど僕らよりは詳しいと思ってね」
「まぁ、そりゃあのう」
男「単刀直入に言うと、いわゆる妖怪とか付喪神、後者はもう名前に神とかがついているわけだけれども」
男「日本においては神と人の境が薄かったと言うけれど、妖怪、不可思議と神の境も薄かったんじゃないかなって」
「事実、神から人になって、まぁ何だかんだあってまた神に戻ってる変なのがここにおるしの」
男「君みたいなのは、むしろ信仰の具現化としての神なわけだし僕とすれば正統派ここに極まれしって感じなんだけどさ」
「んむ、では河童とかは有名か」
男「一番有名な例だろうね、元々は水神でという話はよく耳にする」
男「しかし、これはいわゆる神がより下のランクの存在になる例だろう?」
男「当然その逆も存在するはず、というよりしているよね」
「元々は人で神になったというのもあれば、神に近いものになる妖怪もおるの」
男「狐とかが有名な例だとは思うけれど、それで本題はさ」
男「山の神ってさ、数千年生きてるキノコ、つまり菌類だったりしない?」
「えーっと、その、なんじゃ」
「どうしてそう思った?」
男「菌類は寿命が長いっていう話だか何だかでさ、同じ山の数キロ離れたところで取れた菌糸が同じDNA、つまり同一個体だったという話を前にどこかで聞いてさ」
男「これは菌糸の成長速度からして、年に数十センチから数メートルだから数キロ成長するには最低でも数百年は生きているのではっていうことなんだけれど」
男「1年に1メートル成長する菌だとすると、1000年経てば半径1キロメートルになるわけだ」
192 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:54:30.14 ID:1QAOUG10o
男「数千年生きてる菌類が仮に山の土の中にいた場合さ」
男「山1つ、下手すれば2つ以上の範囲に広がっていてもおかしくはない」
男「でも、一方でそのような生物が何かしらの妖怪や山を統べている菌類のお化けという話は聞かない」
男「山を統べているものと言ってパッと思い浮かぶのは天狗と山の神が出てくるけれど、天狗は元々は人だったという話もあったりである程度素性が知れている」
男「じゃあ、山の神は? と思った次第なんだけれど」
「それを山の神自体に聞かないのは正解じゃったな」
男「というのは?」
「あっておるよ、全てがそうというわけではないが、地中から山全体を監視し、制御しているタイプの神は確かに存在する」
男「山の神って確か美しいものが嫌いで」
「それ以上はやめておけ」
男「でもキノコが醜いとか思わないのだけれど」
「キノコの本体は地中の菌糸であろう?」
男「あー、うん、そういうこと」
「毎度毎度、お主はよう気付くの」
「しかし、その気付き過ぎるのが問題だということは理解しておくべきじゃ」
男「巻き込まれやすいってことではなく?」
「それもあるじゃろうな、人による事件なのか不可思議による事件なのかお主は推理が出来てしまい首を突っ込んでいくことなど容易に想像出来る」
男「えっ、そうかな、別にわざわざ首を突っ込まないと思うけど」
193 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:56:01.84 ID:1QAOUG10o
「あの吸血鬼っ子が首を突っ込んで後追いでまとめて巻き込まれるじゃろうが」
男「あー、何かありそうだね」
「そんなこと無くともすでに首を何度か突っ込んでる癖に白を切るでないわ」
「しかし、理解出来てしまうということは、それ以上に深く関わりやすいということになる」
「前に言っておったが不可思議はいわゆる情報エネルギーが形を成した様なもの」
「故にな、何となくじゃが、霊感の有無とは別に自分への理解度の高さのようなものがわかってしまうのじゃよ」
男「より正しく理解している方が情報エネルギー量が増えるからってことなのかな」
「んー、それが無いとは言わんがそれならばお主のようなエネルギーの塊なぞ上質な食料のようなものになるはずじゃろう」
「そうではなく、雰囲気が違うというか、何か違うのじゃよ」
「そして、我らはそういう人間に引き寄せられる」
男「虫が光によってく習性みたいな?」
「例えが最悪じゃが、生命体としての本能という意味では似ているじゃろうな」
男「つまり、ある程度標的になりうる人間がいた場合でも優先的に僕が狙われる可能性が高いってことなのかな」
「お主がその相手が何かを理解していた場合、そうなるな」
「相手からすると適当な人間を襲ったつもりだろうが、確率的には異常に高くお主が襲われることになる」
「不可思議屋は黙っとけと言っていたが、お主にやたら魔除けを貴様に渡しているのはそのせいじゃ」
男「なるほど、というかそれ言っちゃうんだ」
194 :
◆SetoseN//M
[saga]:2017/02/03(金) 18:58:14.84 ID:1QAOUG10o
「やつは詰まる所、人間を信頼していないのだ、元があれじゃからの」
男「どういう意味?」
男「あぁ、いやごめん、わかった」
男「僕が確率的に普通の人より遥かに高く不可思議の被害に合うのを防ぐ目的で魔除けを持っているということは」
男「それが、他の人の襲われる確率を結果的に上げているということになって」
男「それに気付いた僕が魔除けを持たなくなることを嫌って、それを僕に伏せようとしたってことでいいのかな?」
「そういうことじゃ、それが不愉快でな、しかし知っての通りここから出れぬ身でな」
「会いに来いと貴様に催促するしかなかったのじゃ」
男「電話で話すの好きじゃないもんね」
「あれで長々と話すのはどうにも慣れんでな」
男「というかまだ隠れ家から出れないんだ」
「神域内であればもう自由に動けるのじゃが、巫女様がお怒りでな」
男「あぁ、クーちゃん不機嫌そうだったね」
「まぁ、神の力としては同じものを使っておるからの、自分の力をほぼほぼ使い果たされたとなれば不愉快だということはわかるが、何もあそこまで怒らぬでも」
男「いや、不機嫌だったのは、そんな状態まで力を使って心配を掛けさせたことが原因だと思うけれど」
男「ま、元気そうで僕も安心したよ、神も体調を崩すものだと感心もしたけれど」
「なんじゃ、もう行くのか」
男「不可思議屋にも呼ばれていてね」
男「悪いけれど、今日はこの辺でお暇させてもらうよ」
「またの、土産話期待しておるぞ」
男「それは無い方がいいんじゃなかったのかな」
「かっかっか、お主には無理な話じゃろうて」
男「じゃあ、また」
195 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/02/03(金) 19:00:23.47 ID:1QAOUG10o
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
女も復活したところで、所謂雑談回です、いない状態だと中々雑談回ってできないので色々とあったりなかったり
今月中にまた来れると、思います
では、また来ますね
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/03(金) 19:15:08.42 ID:nDzUiHvCO
投下おつおつ
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/08(水) 08:28:29.30 ID:2XYqJrFS0
おつ
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/09(木) 02:37:20.92 ID:q5pukRrX0
おつおつ
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/15(水) 20:11:11.78 ID:iVjdwOqNO
おつおつ
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/02(木) 19:48:27.66 ID:0dQDynGd0
ほ
201 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/03/13(月) 01:38:36.78 ID:nnRzbQTyo
オイオイオイ、全然一ヶ月以上経ってるじゃねぇか
202 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/03/13(月) 01:39:51.68 ID:nnRzbQTyo
途中送信、失礼(エンターとシフト+エンターを間違える奴)
思ったより暇にならなかったので、今週中にはどうにかしようと思います
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/14(火) 02:40:37.30 ID:2QOZn7xDO
(´∀`)つ旦~~
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/05(水) 18:46:52.22 ID:+QRAFgal0
ほっほ
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/20(木) 22:00:59.86 ID:0Ifoi2eb0
ほしゅ
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/30(日) 20:33:20.62 ID:gpUKVT8I0
ほ
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/30(日) 20:33:20.53 ID:gpUKVT8I0
ほ
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/13(土) 14:44:06.29 ID:TnM6zegi0
ほ
209 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/05/15(月) 17:07:22.80 ID:K868CYKzo
明日あたりにでも
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 17:57:08.88 ID:CfAoruHOo
期待
211 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:15:45.08 ID:YDkHVFDMo
神社を出て、不可思議屋に僕は向かっていた
理由は先程と同じく呼ばれていたからなのだが、こちらの用事は僕の方に非がある
さっきの用事は別にどちらかに非があった訳ではないのだが
不可思議屋の用事とは、人払いの置物が壊れたから代わりに何か用意でもすると言っていたということで
ってあれを使ったのは当然僕なのだけれども、壊したのは僕じゃないし非が僕にあるのかと言われたら微妙なんじゃないかなぁ
でもどちらにせよ、後ろめたい方を後回しにするのは僕らしいというか何というか
そして、後回しにしたのが悪かったのだろう
不可思議屋が存在しない
存在しないというよりは、不在とか留守とかそういうべきなのだろうけれど、いつも不可思議屋が存在するスペースが空き地になっている
何というか、占い師のあれを思い出す光景だ
あれは特殊な能力で移動してきた訳ではなく、勝手に空き地に滞在していたのだろうけれど、警察のお世話になっていないしあれは件の能力だったのかな
天邪鬼かつ件なのだから、違法なことをしていても一言で合法になることは想像に難くない
で、不可思議屋は移動式のログハウスなのだから、そりゃいないことはあるだろうけれど、呼ばれたにも関わらず不在だったことは始めてだ
ここは僕が普段通る道でも無いせいで、不可思議屋がいない状態を目の当たりにするのは初めてだったりする
どっかに行っているのは明確だが、どこに行ったかは分かる訳もなく
しばらく眺めていたが、戻ってくる気配もないので、出直そうと思った時に、後ろから声をかけられた
212 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:16:30.84 ID:YDkHVFDMo
店主「やぁ、悪かったね、遅くなって」
男「いや、時間を指定していないはお互い様だからね」
男「しかし、どこから来たのかな、不可思議屋は見当たらないけれど」
店主「君が空き地を眺めていたおかげで、移動出来なかったのだよ」
店主「しょうがなく、近くを間借りしたけれど」
男「いや、この空き地だって間借りしているのだろう?」
店主「ま、そうなのだけれどもね」
男「というか、見られてる所に移動出来ないのか」
店主「人間による観測状態下にあるものを変動させるというのは結構手間なんだよ」
店主「大体の話だとそういうのって気付いたらとか、ふと振り返るとが多いだろう?」
店主「認識外だったり意識の隙間だったりが良いんだ」
店主「僕らは照れ屋だからね」
男「うん、照れ屋だからじゃないということはわかったよ」
男「人の視線とかそういうのにも力があると言うし似たようなものかな」
男「あぁ、むしろ僕が見ていると中々女の死体が消えないというのに似ているのかな」
店主「そうだろうね、現実を歪める系統のそれは人の意識の集中を嫌う」
店主「そう言えば女ちゃんは連れてきていないのかい?」
男「連れてきた方が良かったかな? 別段何も言われなかったから一人で来てしまったけれど」
213 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:19:02.54 ID:YDkHVFDMo
店主「いや、問題は無いが、常日頃から一緒にいるものだと思っていたからね」
男「そりゃこの前は幽霊だったから他に居場所も無かっただろうけれど」
男「別に僕の側にいないと死ぬわけじゃないからね」
店主「むしろ死ぬと側に来るわけだしな」
男「おいおい、その場合は入れ替わるから側じゃあ無くなるだろう」
店主「ははは、確かに」
店主「さて、あの吸血鬼ちゃんに粉砕された人払いの代わりのアイテムだが」
店主「と、言うよりあげた消耗品を君はどんどん使ってしまうから色々と補充しないといけないわけだが」
男「使いたくて使ってるわけじゃあ無いのだけれど」
店主「道具としては使われた方が本望だろうさ、ある程度は用意したから持っていくといい」
男「有難くもらっていくよ、しかし毎回違うものを用意するんだね」
店主「お札やお守りのような型式の決まっている類のものでもない限り基本的にワンオフだよ」
店主「そもそも妖怪や幽霊だって全く同じ個体というものは、普通いないだろう?」
男「それが道具であろうと言えることだと」
店主「端的に言うとね、実際には狙ったものを作ったり探したりするというのは非常に難しいという話なのだが」
男「そういうものなんだね」
店主「そもそもに俺らのような存在が同じ状態を維持し続けられるということが難しいのだよ?」
214 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:22:13.66 ID:YDkHVFDMo
男「あぁ、放っとくとエネルギーが散っていってしまうからみたいな感じかな、何か同と話していたら思ったけれど」
店主「同じ状態を維持する時点で相当なエネルギーが要求される、いわゆる赤の女王仮説だな、生物だけではなく不可思議にもそれは適応される」
男「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない。だっけ」
男「僕らのような生物の身体は絶えず新陳代謝を行っているから、見かけ上の状態を維持するだけでもエネルギーを消費しているみたいなことを例えているという訳ではなくて」
男「進化論の話だったよね、確か」
男「生き残る為には絶えず進化する必要があるみたいな」
男「むしろ時代に合わせて同じような怪談が形を変えているとか、混ざっていくとかそういうことの説明だよね」
店主「そうだな、同じ場所にいるためには走り続けるエネルギーが必要だ」
店主「そして、不可思議にとって大きなエネルギーを取るという行為はその存在の情報改変を指す」
店主「呪いの手紙がビデオレターになり、メールになりと形を変えるということは、怪談側からしてみれば、己の存在が新しい情報となることで再び人々の中で増え、エネルギーを得ているわけだ」
男「変化しないということは、絶滅してしまうことを指すと」
店主「そういうことだな、だから君らだって定期的に死んでいるのだろう?」
男「いや、そういうつもりは無かったのだけれども」
男「もしかして、初女からしばらくの間は連続して死んでいたことが結果として今の女を構築する土台になったってこと?」
店主「可能性はあると思っているよ」
215 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:23:31.39 ID:YDkHVFDMo
店主「仮にだが、過去に君の意識だけが行けたとする」
店主「タイムマシンのようなものでも構わないが」
店主「君が自分の過去の行動を改変出来る状況になったとしよう」
店主「ただし、初女が死んだ次の日からだったとしよう」
男「肝心な日には戻れないわけだね」
男「しかし、今の記憶がある状態でそうなるとまず1日で解決してしまうだろうね」
店主「そう、無意味に女が死んでしまうことを君は避けるだろう」
店主「だが、一人しか死んでいない状態、つまり歴史が1回しか重なっていない状態で君たちのルールはどこまで破綻しないで動いていられるのだろうか」
店主「長くは持たずにルールは破綻し、女は消えてしまうのでは?」
店主「それこそ、夢だったかのように」
男「ルールが消えると、確かに現れた女のことを覚えているのは僕だけになるからね、白昼夢みたいな扱いを受けそうだ」
店主「つまり、女が存在し続けるという目的の為には女が死ぬということは無意味ではない、と考えられないかな」
店主「だから、本能的に君はともかく女ちゃんは死に続けていたのではないかと思っているのだけれど、残念ながら俺は観測者ではないからね」
男「あり得なくはないね、否定するのは不可能そうだ」
男「事実、最初の頃よりも今の方がルールの安定性は高いように感じられる」
男「でもそれは、初女が現れたりと他の不可思議が絡むことで安定性が増したと考えることも出来るわけで証明は不可能だろうね」
店主「まぁ、仮説の話だからね、もっともそうであればいいんだよ、不可思議っていうのはさ」
男「確かに、それっぽさが重要ではあるよね」
216 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/05/16(火) 16:24:41.66 ID:YDkHVFDMo
男「かまいたちは、鎌を持った獣の妖怪だけど実際には瞬間的に真空が発生することで物や人を斬っている〜みたいなね」
店主「実際には、乾燥等で気がつかないうちにぱっくりと切れていたって話だね」
男「かまいたちにぶつかられて、よろけている内に斬られ、薬を塗られるから痛くないっていうのは実際には衝撃を受けた時にぱっくりといくからで」
男「風と関連付けされるのはそもそもに乾燥しやすい季節だったり、強い風が肌の乾燥を促すからとかだったかな」
店主「事実でなくともそれらしい理屈をつけてあげるというのは大事だったりするんだよね」
男「その方が覚えやすいし、人に話したくなるとかメリットは多いよね」
男「それでだ、女を連れてこなかった理由だけれども」
店主「あぁ、やっぱり理由があったんだね」
男「あの手鏡、割ったりしてしまうとどうなるのかなってさ」
店主「幽霊が住んでいるからね、そう割れることはないはずだけれど」
店主「仮に壊れたとすると、中の女ちゃん達は出て行くはず、つまり元通りだな」
男「特にリスクはない、と」
店主「そういう君が心配することは無いけれど、あれをもう一回作ることは非常に難しいという」
男「それなら問題はないかな」
店主「鏡を渡した時に聞かずに、わざわざ一人で聞きに来るなんて面倒なことをするね君は」
店主「そう言えば面白い話を耳にした」
男「なんだい?」
店主「純粋階段って知ってるかな?」
217 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/05/16(火) 16:27:13.79 ID:YDkHVFDMo
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
所謂楽に書ける雑談回ですが、変な話、面白い話などが実際の所集めるのが難しいから逆に大変な気もしてきました
ではでは、また来ますね
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 16:37:33.71 ID:jJP/wgJYO
おつおつー
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 16:38:43.74 ID:5hfe1d5eO
おつおつ
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 21:35:37.33 ID:3H00PHJQ0
おつー
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/16(金) 03:01:59.42 ID:Y0LJsE1A0
ほしゅ
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 18:44:07.27 ID:uaLGMxu6O
モナカ?
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/20(木) 19:45:17.68 ID:4nESrodQ0
ほ
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/20(木) 19:45:17.69 ID:4nESrodQ0
ほ
225 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/07/23(日) 15:22:09.99 ID:sUvW6Y/Co
とりあえず生存報告だけ
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 17:56:43.65 ID:xR/gwsxfO
乙です
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 16:00:02.00 ID:qaY6Ocrho
ほしゅ
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/30(水) 14:29:30.39 ID:C50fh3PB0
ほ
229 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/09/26(火) 15:04:52.90 ID:MVYRDCrKo
今日は来ました
お久しぶりです、それなりに落ち着いたのでリハビリがてら書いていこうかなと思ってます
ネタはいつでもないので、絶えず募集中です
では、投下していきます
230 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/09/26(火) 15:05:25.91 ID:MVYRDCrKo
男「純粋階段ってまた随分懐かしい響きだね」
店主「あら、知っていたのかい、古い話だと思ったけれど」
男「社会現象になったらしい、というレベルでしか知らないけどね」
店主「にしても君が産まれる前に流行ったものなはずだが、それでも知っているのは流石だね」
男「そうかな、今でもネット上でSNS等だと活動しているから文化としては残っていると思うけれど」
店主「なるほど、それでなのかも知れないね」
店主「その純粋階段が噂になっていてね」
男「今頃超芸術トマソンの流行かい?」
男「こういうものは一定周期で流行りなおすとは言うけれども、登った先に何も無い階段、故に純粋階段」
男「門はあれど、開けても壁、故に無用門」
男「そういう、本来の機能が果たせない、建築物に付属しているだけの無用の長物のことを指す日本語が超芸術トマソンだ」
男「芸術品よりも現実的に役に立たないから芸術よりも芸術的で超芸術だなんて言うみたいなところは面白いと思うけれど」
男「ブームが再燃するって、それこそSNSとかで流行でもしない限り起こらないと思うけれど、何かあったのかな」
店主「いや、それは俺の範疇じゃないからご存じないが、こういう話があるんだ」
店主「純粋階段は登った先に何もないべきである」
男「定義の話?」
231 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:07:23.42 ID:MVYRDCrKo
店主「いや、定義の話であったならそれでいいのだが、残念ながら続きがあるんだ」
店主「登った先が存在してしまったら、その先に行ってはいけない」
店主「帰ってこれなくなるのだから」
男「帰ってきた人がいないなら、その話は成り立たないじゃないかという話は」
店主「消えるのを目撃した人がいれば解決するね」
男「まぁ、そうだね」
男「純粋階段というのは当然だけれども建物の外側にある」
男「だから登っている人を目撃した人が偶然か、故意にかはわからないけれど存在して」
男「登りきったところで、消えるように見えるマジックでもすれば一応登りきると消える階段のような噂話は完成する」
男「でも、それだと不自然だね」
店主「あぁ、登った先が存在してしまったら、という部分の説明がつかない」
店主「つまり、最低でも見えない何かに踏み込んでいって消える、見えない足場を歩いていって消える等のギミックも必要になる」
男「要は、これは異世界への入り口とか、神隠しとかの失踪系の話だというわけだ」
店主「そうなるね」
男「今時失踪系の話なんて確かに珍しいけれど、面白いかと言われると微妙かな」
店主「手厳しいね」
店主「しかし、どうかな、なんて俺がその噂を知っているのか気にならないかな」
232 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:07:50.99 ID:MVYRDCrKo
男「客とかの、不可思議屋に来る人間からの話ではないということかな」
店主「そうして都市伝説等を集めていることは否定しないが」
店主「忘れたのかい、俺の元々持っていた能力を」
男「天邪鬼、ではなく件の方か」
男「予言の力、無くなった訳じゃなかったのか」
店主「現実にする力は失ったがね、あれは正確には件と天邪鬼の混合によって順序を反転させて件の言うことが現実になっていたのだよ」
店主「今は両方共名残レベルさ、痕跡器官みたいなものさ」
男「へぇ、ついてる意味もないのに病気になって困りそうだね」
店主「知らないのかい? 妖怪には病気はないんだよ」
男「受験もないもんねぇ」
店主「知ってるのかい」
男「そちらこそ」
店主「という訳で残念ながら僕が発生させているものではないのだが」
店主「かなり高い確率で純粋階段の話は実在するだろう」
店主「君が巻き込まれなければそれでいいのだが」
男「おいおい、他の人が消えるのはいいのかい?」
店主「構わないだろう、俺としては困ることはあまりないさ」
店主「それに、そういうのが幅を利かせてくれた方が俺らにとっては都合がいいことは知っているだろう?」
男「そうだったね、そもそも君らはお互いには非干渉な方が正常か」
233 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:08:27.72 ID:MVYRDCrKo
男「つまり、純粋階段に気をつけろってことかな」
男「他の超芸術トマソンも危ないのかな、当然避けるつもりではいるけれど」
男「看板とか合っても気付かないようなものまで入り口になっていたら、本当にうっかりどこかに迷い込んでしまうかもしれないし」
店主「その心配はないだろう、トマソンではなく純粋階段が対象なのだから」
男「まぁ、占い師としての君のそれは信用出来るだろうけど、別に信用したい内容ではないね」
店主「危機回避が出来るんだ、いいじゃないか」
男「で、どこらへんで流行ってる噂なのかな、場所が特定出来るとありがたいんだけど」
店主「君、特定したら見に行くつもりだろう?」
男「まさか、生活圏に入っていたら避ける為にだよ」
店主「残念ながらどこで流行ってる噂かは知らないし、そもそもに流行っている噂なのかも不明だ」
店主「しかし安心してくれたまえ、俺が教えたのは君が初めてだ、不可思議屋が原点にはなりえない」
男「なるほど、脈絡なく情報を得られる系の能力にはそのルーツを探れないという欠点もあるわけだね」
店主「そもそも俺らのような存在の情報に対して、ルーツを求めるのはナンセンスだとは思うがね」
男「確かにね」
男「しかし、君はどう思う? この純粋階段について」
店主「どう、と言うのは?」
男「特定の場所のことを指す話なのかどうかって話さ」
234 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:09:13.69 ID:MVYRDCrKo
店主「それならNOの可能性が高い、程度かな」
男「だよねぇ」
男「特定の場所を指すならば場所の名前も含まれているべきだから、それが無いということは広い意味で捉えていいという可能性が高い」
男「ただし、非常に狭い場所、例えば学校、町レベルの都市伝説だとすると、対象となる純粋階段が1つしかない、と言ったことが考えられる」
男「それだと、特定の場所に別の空間への入り口等が生成されてて、不可逆的な物の移動しか出来ないみたいなことが想定できる」
男「広い意味だとすると、言うならば純粋階段の怪みたいな妖怪みたいになっているとか」
店主「ある純粋階段自体が、この店のように移動するとか」
男「うん、その可能性が高そうなのかな、話を聞く限り」
男「つまり、特定の場所にある純粋階段や、どこでもいいけれど純粋階段に行くことが問題なのではなく、こういう話になる」
男「昨日まで、いや、今朝通った時まではなかったはずの純粋階段が何故かある」
男「意味もなく建物の外側に階段だけが付いている」
男「それはどうやっても気になるだろう、その中には意味はないけれど登ってみようと思う人間が現れる、或いは登ってしまう引き込まれるような魅力が、魔力があるのかも知れないけれど」
男「そうして登った人間がいなくなる」
男「そして産まれた純粋階段の噂」
店主「悪くないんじゃないかな、おおよそそんなところだろう」
店主「問題があるとすれば」
男「この噂話は想像だから、回避方法或いは解決方法のヒントが含まれていない」
店主「そんなとこだね、ま、精々気をつけることだ」
男「言われなくても気をつけているつもりなんだけれど」
男「それじゃ、また」
店主「またのご来店、お待ちしています」
235 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:09:48.05 ID:MVYRDCrKo
第42話
男「山の神について聞きたいことがあってね」
完
236 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2017/09/26(火) 15:11:27.44 ID:MVYRDCrKo
男「さて、夕方のいい時間だし、帰る前に初のところに寄ろうかな」
237 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/09/26(火) 15:13:03.08 ID:MVYRDCrKo
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
雑談回も挟んで、そろそろ平常運転です、張り切っていきましょう
ではでは、また来ますね
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 15:15:42.67 ID:/1tvyEehO
おつおつ
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 07:45:11.02 ID:7qHipo7C0
おつー
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 18:35:41.01 ID:mGYg9x+30
ほ
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/06(月) 23:22:59.83 ID:aDw7qw600
し
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 11:26:41.16 ID:Gj90VrbI0
ゅ
243 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2017/11/26(日) 16:54:47.86 ID:yH7gySj2o
あっれ二ヶ月……とりあえず生きてます
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 09:41:07.70 ID:gZTtYp4FO
そわそわ
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/05(金) 11:43:03.96 ID:f6xHmOAE0
あけおめ
246 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/01/23(火) 20:17:02.22 ID:TGbiD/YHO
あけましておめでとうございます
生きてはいますしそろそろ書きたいんですけど1日が48時間になったりしませんかね
雪がすごいみたいなので皆様お気をつけて下さい
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 23:33:09.77 ID:JU0LUXKFO
まあ、エタったことねえしその点は安心してるわ
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/13(火) 19:57:53.86 ID:ElbXsDnt0
ほ
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/04(日) 13:56:59.68 ID:3suWn8X80
syu
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/21(水) 16:17:35.98 ID:OBPecSDp0
そろそろかな
251 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/04/10(火) 20:34:44.88 ID:S1oXXMRco
ほ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/10(火) 20:36:21.77 ID:eFTN+JXgo
し……しんでる……
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/20(金) 22:01:15.91 ID:Pv0TTfxA0
生きとったんか書けェ!
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/03(木) 16:39:26.70 ID:/zWxu2yt0
ほしゅ
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/30(水) 19:39:51.31 ID:Z4mhaRuP0
ほしゅ
256 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/07/04(水) 20:29:57.60 ID:OQLJ5Oc/0
ほ
今年半分以上家にいなかったりで余裕が無いにしてもサボり過ぎですし週末には…
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/08(日) 10:00:01.51 ID:WFr7NTUj0
待つよー
258 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/07/08(日) 20:03:35.65 ID:xD1Skesi0
というわけで今日は来ました
この書くのに間をあけると読み返す必要があるから更に時間が必要でというあからさまな悪循環
では、投下していきます
259 :
◆SetoseN//M
[saga]:2018/07/08(日) 20:04:30.65 ID:xD1Skesi0
さて、とりあえずいい時間なので家に帰る前に学校に寄っていこう
無論、夏休みであるにも関わらずわざわざ学校に行って、勉強をしようという訳ではない
そこまで優等生ではないのだ、素行はいい方だとは思うけれど
いい時間と言うのは普段で言うところの放課後に近い時間という意味であって
つまりは、初女に会いに行くということだ
彼女は放課後に飛び降り自殺を再現する幽霊で
再現というのは実際のところは正しくはないのだけれども
しかし、そういう噂であって、怪談であって
彼女はそのようになってしまった
その責任は僕にある
あと、女本人と不可思議屋にもそれはあるのだろうけれど
夜の間は出現せず、朝になると出て来るというのは
幽霊であっても生身であっても共通している所なのは何というか因果を感じるけれど
しかし、幽霊の彼女は学校から出ることが基本的に出来ない
地縛霊であるからだ
そして何より普通の人には見えないのだから暇らしい
どれくらい暇かと言うと、このままでは学校の図書室の本は読破出来てしまうペースだそうだ
,
元々本を読むタイプではなかったにしろ、出来ることが少ないと読書家にもなるだろう
260 :
◆SetoseN//M
[saga]:2018/07/08(日) 20:05:05.68 ID:xD1Skesi0
というか、触ろうと思えば物に触れてしまうから本を読んでいるのだろうけれど
いつか本が勝手に動いているところが人に発見されるだろうからやめて欲しいのだが
僕にそんなことは言えないわけであって
放っといても図書室の本を読破出来るのも良くて10年後くらいだろうと言うわけにもいかず
こうして時間がある時は会いに行くのだ
彼女は基本的に屋上にいる、特に夕方に近い時間になれば尚更だ
実際には校内を自由に移動出来るけれど、結局のところ誰も来ないところが落ち着くのだろう
僕らと会話するにも、人目が無い所でないと困るというのもあって
屋上にいてくれる方が都合が良いという所を組んでくれているのかもしれない
何故ならば、こういう休みの日に会いに行くと、予め決めていない限り屋上にいないことが多いからだ
平日は、生きている自分と会うことを避けるためか、来れるにも関わず
授業中に会いに来ることは少ない
暗黙の了解として、放課後に話しに行くという感じになっている
長期休みだから定期的に顔を出そうと思うのだけれど
女と一緒にいるときに、初女に会いに行くと言うと非常に微妙な顔をされてしまうので
その上で明らかに気を使って女が別行動を取ってしまうので
死んでいる時や別行動しているときでないとどうにも会いに来る足が遠のいてしまう
261 :
◆SetoseN//M
[saga]:2018/07/08(日) 20:07:06.05 ID:xD1Skesi0
そんなことを直接初女に言ったら、毎日来いと怒られることも無くなるのだろうけれど
怒られている方がいいから、言わないのだ
あれ、なんかこれだと僕が被虐趣味の人間みたいに聞こえてしまうな
当然そういう意味ではないのだけれども、日本語の妙と言ったやつか
というか、初女にしろ神にしろ不可思議屋にしろ、毎日来いと言うやつばっかだな
彼女らに共通するところは、わかりやすいな
自身で動ける限界があるのだ
そして正体を知っていたり、認識が出来る人間が少ない
話相手になる相手が少ないのだ
なるほど、毎日でもと呼ぶわけだ
実際の所、全員に毎日会いに行くというのは、休日だとしても中々に難しいのだが
いや、無理だとわかっているからこそ
毎日でもという表現なのだろう
そんな訳で、そこそこ足繁く学校にも通っているわけなのだが
うちの学校は、休みだからといって入れない訳ではない
部活等があるので当然入れる
入れるはずなのだが、今日は業者を入れてのワックスがけらしい
業者もいないので、そろそろ乾いただろうで侵入してもいいのだが
足跡がついてしまうと問題だし、非常階段で外から上がればいいか
262 :
◆SetoseN//M
[saga]:2018/07/08(日) 20:07:43.72 ID:xD1Skesi0
初「あれ、今日はそこから来るんだ」
男「ま、たまには靴のまま屋上に行くのもいいんじゃないかなって思ってさ」
初「で、入ってこないの?」
男「いや、鍵がかかっているからさ、そっち側から開けて欲しくてね」
初「あぁ、そういえば飛べないんだもんね」
男「そういえばもないと思うけれど」
初「あー、そういえば今日はワックスしてたもんね」
初「だからそっから来たんだね」
男「普段からここから来るのも楽でいいかもしれないけれど」
男「どうしても中から来るより目立っちゃうからね」
男「屋上に行く姿は出来る限り見られないようにしたほうがいいと思うからさ」
初「また噂が変わっちゃうと面倒になるもんね」
男「そういうことだね」
初「そういえば、私って生きてる私と記憶は共有してないじゃない?」
男「うん」
初「でも、この前途中まで共有したじゃない?」
男「あぁ、あれそういうことになるよね、一つになってたから」
男「それで?」
初「男くんって新しく現れた私に対する記憶がないけど、最近はひと目でわかるよねって」
263 :
◆SetoseN//M
[saga]:2018/07/08(日) 20:08:25.19 ID:xD1Skesi0
男「あー、慣れみたいなもんだよ」
初「慣れるんだ」
男「意外にね、違和感もないよ」
初「最初はキレてたのにね」
男「いや、それは知らなかったからであってね」
初「でも、私的には私の見た目が変わってるのはよかったかも」
男「それはどうしてかな」
初「だって、私が成長して行くの、見たくないじゃない?」
男「あー、うん、それは」
初「いいのいいの、気にしなくて」
初「そもそも同一人物だからね」
初「でもさ、やっぱり男くんが新しい私を私として認識しようっていう意志が」
初「その集中力の高さが、違和感を持たずにいる理由なのかなって」
男「仮に僕が高く集中しているから、違和感を生まない秘訣だったとしてさ」
男「純度が高く集中出来ているとしてさ」
男「集中の純度の高さが幸福度を生むと思うんだよね」
初「どういうこと?」
男「何かテレビなり映画なり、本でもマンガでもゲームでもなんでもいいんだけどさ」
男「我を忘れるくらいのめり込んで、集中してやった後ってさ」
男「よかったなぁ、幸せだったなぁって思わない?」
初「あー、あるある」
初「確かにそういうのはあるよね」
264 :
◆SetoseN//M
[sage saga ]:2018/07/08(日) 20:11:25.86 ID:xD1Skesi0
半端で申し訳無いですが、今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
超芸術トマソンみたいな、オカルティックかと言われると違うけれど、何か関連ありそうなそういうラインの物もいいですよね
ではでは、また来ますね
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/11(水) 10:16:43.46 ID:PKu2uN3i0
おつおつー
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/17(火) 00:53:19.12 ID:eZ5fpfKs0
生きとったんかわれぇ……!
おつ
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/20(月) 16:53:41.71 ID:965K3Nir0
まだー
268 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:12:44.25 ID:Jbw/Dc8e0
今日は来ました
暑さがひどくて今年は地球に殺されるかと思いましたね、皆さんまだ生きていますでしょうか
ではでは、投下していきます
269 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:14:43.44 ID:Jbw/Dc8e0
男「これって、面白いから集中してのめり込んでたってのは当然あると思うのだけど」
男「逆に言うと、集中出来ていればそれはもう面白い、幸せだってことになると思うんだよね」
初「手段と目的が逆になってる、みたいな?」
男「逆、なのかなぁ」
男「僕が思うに、目の前の物事に対する集中力の高さが幸福度の高さであり」
男「集中力の低さが、幸福でない、つまりは不幸なのだと思うんだよね」
男「無論、嫌なこと、悪いことという意味の不幸ではなくて」
男「集中出来ていれば幸福であったことに対して、幸福を感じられないことが」
男「プラマイ収支みたいな発想をすれば間違いなく不幸だと思うんだ」
初「あー、言いたいことはわかるけれど」
初「そもそもの集中しているとってとこがピンとこないよ」
男「集中してる時ってさ、周りが見えなくなるとか、聞こえなくなるとかってあるじゃない?」
初「うん」
男「つまり、集中すると他の情報、思考を弾き出していられるんだけれど」
男「その思考のノイズが無いという状態がストレスが無い状態であって」
男「その状態が持続すればするだけ幸せであるっていうイメージなんだけれども」
初「あー、ストレスがない状態が幸福感を出してる的な」
男「そうそう」
男「つまり、思考のノイズを減らして物事の純度を高くしていれば、運に左右されない要素として幸福度を上げられる、という考えなんだよね」
270 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:16:29.55 ID:Jbw/Dc8e0
初「何となくわかったけど、何の話してたんだっけ」
男「僕が高く集中出来ているから女を女だと違和感を持たずに認識し続けられているみたいな話」
初「あぁ、そうそう、その話だったね」
初「つまり、集中しようと普段から意識してるからってことなのかな」
男「そういう話だね、大体のことは実際の話、集中して1つずつやった方が結果として早く終わるし」
初「宿題とかね」
男「テスト勉強とかね」
初「でも、その純度の高さって私達、“不可思議”と相性が良い理由でもあるんじゃないかな」
男「ん、どうして?」
初「まぁ、男くんとか、多分生きてる私の方にはわからないと思うけどさ」
初「不可思議ってさ純度の高さなんだよね、存在自体が」
初「私達って情報の集合だから、純度が高さが必要で」
初「だから、純度の高い人って相性が良いと思うの」
男「そう、なのかなぁ」
初「不可思議は生物と違って何となくで存在しているけど」
初「何となくでは生きては、存在し続けていられないんだよ」
男「それで、相手にするには相性のいい人間があるってこと?」
初「そんな感じ」
271 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:24:16.21 ID:Jbw/Dc8e0
初「現に、私は男くんとのルールにぶら下がっている状態に近いからね」
初「まぁでも、始めて会うはずの私を理解して、見た目に対しても違和感を持たない」
初「そういう心が、その純度の高さが、私達のルールの根底なのかもしれないね」
男「実際、都市伝説や妖怪みたいな存在はともかく、僕らのルールが何から構築されているのか」
男「どうやって成り立ち、維持されているのかってよくわからないところだからね」
男「そういう意見は無下には出来ないね、正直間違っているとは僕も思えないよ」
初「だから、ね」
男「うん」
初「明日も、来て欲しいな」
男「そういう着地点かい?」
初「いいじゃない」
男「来るのは夕方だからいいけれども、それでも最近は暑くてねぇ」
初「いいじゃん、私を一回殺せば疲労も残らないでしょ」
男「そんな理由で本当に僕が女を殺したら、僕はとんだクソ野郎だね」
初「減るもんじゃないし」
男「いや、何かが減るかもしれないじゃないか」
初「生きてる方の私に聞いたら?」
男「この流れを説明した上でそんなこと聞いたら、本当に死なれちゃうかも知れないんだけれど」
初「そうだろうねぇ、あぁ、そういう意味ではもう減ってるのかな」
男「僕も君もね、変化しないっていうのは無理なんだよ」
男「ま、今日はこんな所で、また来るよ」
初「ん、じゃあね」
272 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:24:51.27 ID:Jbw/Dc8e0
初と別れて屋上から、学校から帰ろうとする
なんだかんだ言っても初は僕を執拗に引き止めはしない
どころか別れを済ませるとわざわざ屋上から消えてしまう
厳密には自殺ごっこを繰り返す自分の姿を見せないようにする為で
僕もその前には、つまりは放課後の時間になるまでには帰ろうとしている
実際には放課後すぐという訳ではないのだが
おっと、今日は非常階段から来たから中を通って帰るわけにはいかないか
非常階段ってカンカン鳴ってあんま好きじゃないんだけれど
上る時は気を使いやすいけれど、下りる時はどうしても音が出てしまいがちだ
しかし、無駄に音を立てて誰かに見つかってしまう、なんてことは避けたいわけで
なんてことを考えて、足元に気をつけていたから、気が付けた
屋上と、非常階段の間に微妙だけれど、数cmだけれども隙間がある
繋がっていないのだ
来た時からそうだった?
構造として建物本体と非常階段が切り離されているなんて大幅な改修工事でもしない限りありえないだろう
まさかと思い、覗き込むと屋上だけではない、遠くてわかりにくいがおそらく1階に至るまで繋がっていないだろう
元々こういう構造で僕が気が付かなかった…?
無いとは言えないけれど、これは異常事態、何らかの不可思議の影響下だと考えるべきなのだろう
273 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:25:33.52 ID:Jbw/Dc8e0
そしてこの現象は、心当たりがある
どこにも繋がっていない階段が現れて上ると、どこかに消えてしまう
ざっくり言うとそういう話だと思っていたが
逆だったのか、元とはいえ天の邪鬼の話を真っ向から聞くもんじゃないって?
面白いけれど、状況は面白くない
これは、純粋階段なのだろう
そう、元々あった階段がどこにも繋がらなくなってしまうのだろう
どこにも繋がっていない階段の行き先は?
見えないけれど、どこかがあると考えるべきなのだろうか
そして、そこへ消えてしまう
まぁ、そんな考察は今は置いておいて
結論だけまとめてしまうと
元々あった階段が、普通の階段が、ある時突然切り離されている
それに或いは降りてしまうと、乗ってしまうと
その人は消えてしまうのだろう
端から見れば結果は上っていても降りようとしていても
切り離されている階段の一番上に立つと消える、という現象だとすれば同じなのだから
そして、そんな切り離されている階段なんて物に、都合よくも純粋階段という言葉があったから
純粋階段と呼ばれたのだろう、他に呼びようもない
とりあえず乗ってしまわなくて良かったと、言っていいのだろうか
274 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:26:10.70 ID:Jbw/Dc8e0
第42話
男「山の神について聞きたいことがあってね」
完
275 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2018/09/02(日) 22:26:59.89 ID:Jbw/Dc8e0
男「さぁて、どうしたものかな」
276 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/09/02(日) 22:28:13.26 ID:Jbw/Dc8e0
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
もっと早く投下するつもりでしたが、本気で暑さにやられていて寝て起きて寝たら休日が終わるという悲しい夏を過ごしていました
ではでは、また来ますね
277 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/10/20(土) 18:33:22.54 ID:2U2rqH/jO
test
278 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/10/20(土) 18:35:16.80 ID:2U2rqH/jO
おや、板(というかVIPService)いつの間にか復活していますね
荒牧氏が鯖のHDD物理破損っぽいっていうから終焉の時かと思っていましたが、どうにかなったようですね
また時間作ってちまちま書いていきますね、ではまた
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/19(月) 16:13:12.72 ID:lB+k9iP00
イヤッッホォォォオオォオウ!
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/19(月) 20:19:00.13 ID:Zdrw+khA0
待ってるよー
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 19:53:55.29 ID:1OyHBu6j0
ほ
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/19(水) 18:59:12.53 ID:ICcHh7o80
し
283 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2018/12/31(月) 14:08:11.40 ID:YzCAf73S0
生存報告と年末のご挨拶的な
なんだか忙しい年だったのであれでしたが、来年もよろしくお願い致します
来年は流石にもっと書きます(断言)
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/31(月) 18:50:36.02 ID:TtamZVCO0
別に今日書いて下さってもいいんですよ?(笑)
まあ、楽しみに待ってますので
来年も無理し過ぎない程度に頑張って下さい
それでは良いお年を
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/31(木) 16:12:51.87 ID:juu9WIiQ0
1/12終了
286 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/02/11(月) 23:37:32.33 ID:wFvRnwZWO
今日は来ました
前回話のタイトル書くところ間違っていたことに気づきましたので修正するところから始めます
ではでは、投下していきます
287 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:38:20.63 ID:wFvRnwZWO
第43話
男「純粋階段?」
288 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:39:00.19 ID:wFvRnwZWO
さて、どうしたものだろうか
非常階段はどうやら建物から切り離されていて
物理的強度の心配よりも、乗った瞬間に純粋階段に上ったと見なされ
僕が消えてしまう、或いはどこかに飛ばされてしまう
ということになる方が危惧される
消滅というのは経験がないが、おそらく女との入れ替わりが適用されて帰宅には成功するだろう
問題はどこかに飛ばされてしまった場合だが、まぁどちらにせよ最悪ルールに頼って帰ってくることは出来るだろう
どちらにせよ、最悪の場合であることには他ならないが
しかし、不可思議屋の助言がなければ気付かずに間違いなく踏み出していただろう
そして、死んだ理由或いはワープした理由がわからず悪戦苦闘しただろう
複数回純粋階段を踏まない限り、自力ではまず気付かないはずだ
だから、日が傾いてきている時間に出てくるのかもしれないな
流石に、明るい時間帯はかなりの確率で気付かれてしまうだろう
とは言え真っ暗ではそもそも目撃者が純粋階段になっていることに気付かないだろう
逢魔が時とはよく言ったものだ
その視界の不安定さ、不明瞭さを不可思議は本能的に好むのだろう
さて、冷静にならずに逃げるように考えるのであれば屋上の鍵を開け、校舎内から帰るべきだろう
こちら側からは開けれないし、僕の力でドアを破るというのもあまり現実的でない
故に誰かに来てもらうというのが現実的な案だろう
289 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:39:31.42 ID:wFvRnwZWO
男「よし」
男「出てきてくれるかい? 神様」
「何が良いのかわからぬが、出てくること自体はやぶさかでないよ」
男「屋上の鍵を開けて欲しくてさ」
「神様に頼むこととして、程度の低さが気にならないのかい?」
男「確かにね」
男「休みの期間じゃなければ誰か学校にいる人にやってもらっただろうさ」
「ふむ、今日は休みにしても人がいないようじゃの」
男「業者が入るような日は部活動も休みにするみたいだね」
男「業者と生徒とのトラブルでも過去にあったのかな」
男「立入禁止ってしているのに、勝手に入ってワックスをダメにしたとか」
男「そういう系の何かが過去に問題になって、業者の入る日は生徒が来ないように」
男「部活動もすべて休みにする、みたいなね」
男「そう考えるのが自然なのかな」
男「別にワックスがけや清掃業者が入るって言ってもグラウンドと部室があれば出来る運動部まで休みにする必要はないからね」
「ふむ、人間の都合など知ったことではないが」
男「いや、少しは知るべきなんじゃないかな、学校の神様なわけでしょ」
「人間が人間のことを知り尽くしていないように、神もまた神のことを理解していないのだよ」
男「うん、そういうこともあるだろうけどさ」
男「こう、興味をもう少し持つべきなのかなと思うのだけれど」
男「いや、拘りがない、変化を拒絶しないという意味では正しくあるのか?」
290 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:40:10.42 ID:wFvRnwZWO
「神様を呼んだ割には考え無しじゃの」
「困ったときの神頼みというやつか?」
男「うーん、確かに困っているし神頼みではあるんだけれども」
男「じゃあ、あっちの階段さ、どうにかしてもらえるかな?」
「あっちの階段?」
「なんじゃあれ、何処から来た?」
男「あぁ、やっぱり知らなかったんだ」
男「何か知っていれば、と思って呼んだのだけれど」
「ここで管理しているものじゃない、というかなんだあれは」
男「純粋階段の怪って僕はとりあえず呼んでるけれど」
「階段の怪談ってか、面白くない話だねぇ」
「これを学校から追い出せばよいか?」
「それくらいなら容易いぞ」
男「一応聞くけど、追い出したこの純粋階段は」
「どこかの階段にまた現れるだろうの」
男「発生条件不明、正体不明、こりゃ困ったねぇ」
男「逆に、ここに留まらせるって出来る?」
「可能じゃが、いいのか?」
男「他の人間が被害に遭うかも知れない、だろう?」
「わかっておったか」
男「構わないよ、非常階段の年間利用人数は避難訓練及び点検業者を覗いたたらほぼ0だ」
291 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:40:58.56 ID:wFvRnwZWO
男「いたずらに使うような奴がいたとしても自業自得さ」
「ふむ、お主のような奴が、か?」
男「いやまぁ確かに、学校から見たらいたずらに利用しているわけだけれども」
「学校の怪談、以外の存在に話題を奪われるのは好ましくないが」
「不可思議の話題が上がることは好ましいことだ」
「故に廃校舎の管理人、いや学校の付喪神としては人間がどうなろうとあまり関係ない」
「ここに留めろというのならば聞いてやらんでもないぞ」
「君たちのルールには大変助かっているからね、このままたくさん死んでくれるとなお良い」
男「たくさん死にたくないんだけれども」
男「しかし、この階段の詳細は神様でもわからないんだね」
男「不可思議屋をここまで呼ぶか、巫女さん呼ぶか」
「あの吸血鬼はどうした、食わせれば良いだろう」
「それとも食われると困るのか?」
男「いや、学校の怪談みたいにしっかりとした管理人がいるのなら別だけれども」
男「彼女の基本は人に害するものなら見敵必殺」
男「登った人間が消えてしまう上に、特定場所に縛られず移動もするであろう階段」
男「正直こういうのどうやって食べるのか非常に興味があるのだけれども」
男「あなかなしきかな、彼女はお姉さんに連れ去られてどこかに行ってしまっているのだよ」
「いないのか、なるほど」
「では仕方あるまい、とりあえず今日のところは旧校舎の中を通って帰ろうかの」
292 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2019/02/11(月) 23:43:46.27 ID:wFvRnwZWO
そう言うと旧校舎の屋上に瞬間移動させられ、そのままお化け屋敷のような見た目の建物の外まで歩いたところで
現実の世界に戻されて、家路についている
ルールのおかげだろうけれど、瞬間移動した時にさして驚かなくなってしまっているようだ
たいてい瞬間移動するときは命に関わっている時なのでそんなことで動揺している場合ではないからなのだろうけれど
さて、とりあえずは純粋階段を学校の非常階段のまま移動させなくなった、はずだ
神様に任せてはいるが、そもそもいつの間にかあったことにも気付いていないようなので
その管理能力というか集中力というかには些かの疑問が残るけれど
そもそもに一人でも人間が引っかからない限りは移動しない、と言ったような一度人を被害に遭わせたら
何処かに移動するといった徘徊系の怪談ならば何もしなくてもあのままだったということも考えられるけれど
残念ながらあの話の詳細はわからないのだ
詳細というか、その怪談自体を聞いていないのが問題で
パッと思いつくような妖怪等の正体も浮かばず
話の出処がわからず
ネットで調べても出てこないということは非常に狭い範囲で流行しているか、出来たばかりの怪談だということだ
巫女さんに頼るような話でもまだないのだろうし、僕にとっての話の出処である不可思議屋に相談するしかないだろうが
不可思議屋が本当に出処である、というオチは勘弁願いたいものだ
女を含めて他の人間に話を聞くという行為はイコールで巻き込むというデメリットをはらんでいる
と、なるとやはり不可思議屋に行くしかないのだろう
しかし、超芸術トマソンの定義から考えると、僕の遭遇したあの階段の不可思議は本当に純粋階段だったのだろうか
悩んでいても仕方がない、日が暮れる前に不可思議屋には着くようにしよう
293 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/02/11(月) 23:47:01.10 ID:wFvRnwZWO
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
気付いたら1月が終わっていたので焦りましたね
もうちょい暇になってくれればいいのですが…
ではでは、また来ますね
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/12(火) 12:58:09.38 ID:xnIqNJzg0
おつおつ
295 :
[sage]:2019/02/14(木) 01:25:35.69 ID:S1f3BXLQo
おひさ
待ってる間に話忘れてた
また読み返して来よう
おつ
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/17(日) 10:43:44.72 ID:6bkic3b/0
hosyu
297 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:20.28 ID:LczG9LH50
引っ越しが連続で押し寄せてきてGWが待ち遠しいです
GWは時間が取れるので書きます、想像以上に最近時間がなかったですね
そんな感じの生存本能です
298 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/04/13(土) 10:00:55.01 ID:LczG9LH50
報告です…
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 18:16:22.04 ID:h5MxO6LSo
引っ越しは大変だから、ゆっくりしてくださいな。
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/12(日) 12:38:41.36 ID:GeeFCJZ/0
久しぶりに見に来たら更新来てた。おつー。
301 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/05/16(木) 20:41:30.53 ID:xYwtYu0F0
GWは特に時間を取れませんでしたので今週末書きます
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/29(水) 08:07:43.80 ID:XWpKkw1HO
wktk
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 13:03:02.17 ID:Xn60Vti8O
おい1ヶ月経ったぞ
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 14:07:20.15 ID:CgLkttYco
「書きます」「更新します」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に作品を書いちまってもうすでに更新し終わってるからだッ!だから使った事がねぇーッ
「更新した」なら使ってもいいッ!
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/10(水) 08:37:53.79 ID:XAb+ikSn0
ほしゅ
306 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 19:59:54.79 ID:gXSwRJUVO
今日は来ました
なんだかんだ言ってもスレ建てた日(パート1の)は覚えているものですね
ではでは投下していきます
307 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 20:01:43.54 ID:gXSwRJUVO
男「さて、それでもう少し話が聞きたいと思ってさ」
店主「ふむ、毎日でも来いとは言ったが同じ日に何回も来るとはね」
男「来れる時に多めに来ておこうと思ってさ」
店主「おやおや、それは女ちゃんを連れてないからかい?」
店主「それとも吸血鬼がいないからかい?」
男「んー、どちらかと言えば前者にあたるのかもしれないけれど」
男「まぁあれだよ、君に会いに来たわけなんだよ」
店主「おやおや、嬉しいねぇ」
男「まず確認したいのだけれど、君の件の力って発揮されないんだよね?」
店主「それは、予言の力ということかい?」
店主「ということは逢ったんだね、純粋階段に」
男「そういうことになるのだろうね」
店主「しかし、件と天の邪鬼の能力は知っての通り自分の能力で自分自身を消してしまったからね」
店主「俺が占ったから現実になった、ということはありえないと思うけれどね」
店主「少なくとも占った時点で、君に伝えても伝えなくてもそれは現実のものとなる事柄だっただろうし」
店主「俺はそれを君に伝えるしかなかったのだろうさ」
店主「おそらく、そういうものだ」
店主「これが件の能力だとするならば、天の邪鬼の能力も機能してなければおかしいだろうし」
店主「それならそもそも君を招き入れないだろうさ」
男「まぁ、そんなところか」
男「いや、とりあえず確認程度のつもりだったからいいのだけれど」
308 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 20:03:11.89 ID:gXSwRJUVO
男「話の詳細と出処を知りたいなってさ」
店主「信じていない、と」
店主「いや、むしろ天の邪鬼だった俺のことを信じているのかな」
男「そんなところだね」
男「だって、いきなり占うようなこと普通はしないだろう?」
男「それとも本当に占い師だったのかな?」
店主「はっ、どちらだとしてもやらないだろうさ」
店主「能力が、妖怪としての特性が戻りつつあるということではないんだ」
店主「それならば、同じような結末を迎えるように君を誘導するし」
店主「何より君は誘導するまでもなく気付いてくれるだろうさ」
男「じゃあ」
店主「君が逢ったという純粋階段は、俺の知らない話なんだよ」
男「出処は不明っていうのも本当なんだね」
店主「この仕事柄ね、出処不明が気付いたら手元にあったりするのだよ」
男「収集癖というわけではなくてかな」
店主「それなら幾分いいのだけれど、残念ながら役割に近いね」
男「始めて世に現れる不可思議と人を繋ぐっていう役かな」
男「フレンドオブアフレンド、友達の友達」
男「友達の友達が言っていたんだけどっていう出だし」
男「あ、でも僕友達がいな」
309 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 20:04:38.25 ID:gXSwRJUVO
男「いやそうじゃなくて、結局はその後話の出処を探ろうとしても」
男「その友達の友達なんてものは存在しないとか、結局誰なのか特定出来ないとか」
男「そういうやつ」
店主「話の導入部分にあたる存在だな」
店主「君の言う通り不可思議と人を繋ぐ存在というのものは必要だ」
店主「それは人間側であったり、不可思議側であったりするが」
店主「俺が思うにフレンドオブアフレンド、FOAFなんてものは不可思議側だ」
店主「不可思議自体が人と関わりが無さ過ぎて必要として生み出された存在」
店主「機能といっても差し支えないだろう」
男「うん、概ねその通りなのかなと思うよ」
男「なぜなら都市伝説、妖怪、そういう不可思議の話をわざわざ流布して回る犯人がいてはいけないから」
男「いたとするならば、悪いのは不可思議ではなく人になってしまう」
男「人の悪意が発祥では駄目なんだ」
男「わざわざ流布して回る悪人がいてはいけない」
男「後からそれが誰が発祥だから、誰が悪い」
男「という結末がついてはいけないんじゃないかな」
店主「どうしてかな」
店主「別に意図せずそのような結果になってしまったとしても」
店主「不可思議の手引きをした人間のような扱いを受ける人がいてもいいんじゃないかな」
男「いや、よくないんだよ」
310 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 20:05:51.99 ID:gXSwRJUVO
男「それだと不可思議のルールが、前提が破綻してしまうから」
店主「と言うと?」
男「いくつか思いつくとは思うけれど、まず第一は」
男「解決策や対処法が必要なくなってしまうこと、かな」
男「犯人がいるのであれば、不可思議を対処するのではなく、犯人をやっつければいいだろう?」
店主「そうだろうね」
男「そして、最も問題なのは」
男「誰も言って回らなくなってしまうことが正しい対処方法になってしまうことだね」
男「不可思議はそれでは存在出来なくなってしまう」
男「故に、不可思議との出会い方は唐突であるし」
男「そこに人の悪意は介入しない」
男「人が人に不可思議を押し付けるなんてことはあってはならないし」
男「むしろ、不可思議の領分を人間が犯してしまい云々だとか」
男「不可思議が存在して、そこに人が偶々遭ってしまうだとかそういう風に」
男「あるべきなんだ」
男「少なくとも僕はそう思うよ」
店主「ルールの方から、不可思議の成り立ちから逆算するとそういう考え方になるのだろうね」
店主「実際そういう視点は人間はそうだし、不可思議も持たないのだよ」
男「そうかな」
店主「君はどうして、何のために自分は生きているのだろう、存在しているのだろうって考えて生きているかい?」
311 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/07/25(木) 20:09:12.86 ID:gXSwRJUVO
男「それはまた哲学的な問だね」
男「生物は遺伝子の乗り物であるという考え方から言っても」
男「ここまで個体数の多く社会の発達した現代において人間一人の生きる意味というのは」
男「考えて答えが出るものとは思えないね」
男「故に考えないのが正解な気がするけれど」
店主「不可思議にとっても同じようなものなのだよ」
店主「自身の存在理由とは外側からは理屈で、理論で説明されるのかもしれないが」
店主「こと内側も、内面も考慮する場合、答えは出ない」
店主「ここにいる、だから存在するのさ」
男「ふむ、なるほど」
男「確かに、僕は不可思議をルールありきに考えすぎていたのかもしれないね」
男「不可思議がいるからルールが存在する」
男「それは間違いないけれど、ルールから考えても不可思議は見えてこない」
男「つまりだ、正体不明な純粋階段の怪は」
男「実際に観測をして考えないといけないのだろうね」
店主「回避できるのならわざわざ関わる必要もないのだよ?」
男「それもそうなのだけれども」
男「放置した結果、不運にも女が被害に遭ってしまう」
男「という可能性がある以上、どうかしたいよね」
男「何より、あんな風に出てこられたら初と会いにくいじゃないか」
店主「君って相変わらず自分に関心がないというか、なんというか」
店主「大人しくしているってことができないタイプだよね、意外と」
男「そうかなぁ、あまり活発な自覚はないのだけれど」
男「まぁ、どちらにせよ、どうするのか、どうもしないのかを含めて」
男「対応を考えないといけないね」
男「もう日も暮れるし、今日はこの辺にしておくよ」
店主「あぁ、そうだね」
男「それじゃ、また」
店主「またのご来店、お待ちしております」
312 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/07/25(木) 20:10:24.22 ID:gXSwRJUVO
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
気がついたら時間がなくて日ばっかり過ぎていきますね、最近は
良くないですね、生きるために生きているわけではないのに
ではでは、また来ますね
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/26(金) 00:47:03.35 ID:HLkMzM/30
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/27(土) 08:10:16.00 ID:LaagfC/ao
きたきた
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/05(月) 18:35:44.63 ID:BawlHIOv0
おつ
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/09/08(日) 16:08:44.21 ID:9DEmUs2a0
hosyu
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/02(水) 12:51:46.97 ID:Lto01ONtO
ギエピー
318 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:32:28.24 ID:UczUyL+4O
今日は来ました
休日に昼寝込みで14時間程寝ているとこう何もできないですが
睡眠時間を減らすと人間として己の存在が維持出来なくなってしまうのでスヤスヤしていきます
寝ないでも大丈夫な人間とは人種が違うと思います
では、投下していきます
319 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:33:23.35 ID:UczUyL+4O
そんな感じで不可思議屋とは結局雑談程度で終わってしまい
帰宅して、今にいたる
もう寝るだけとはいえ、今日の整理とどうするかについての考察はしなければならないだろう
出処不明の不可思議
偶々学校の非常階段として現れ、固定化しているけれど
話の中身からしても上ると死ぬというよりは、どこかに消えるのだろう
所謂別次元、別空間に行くという話は数が多い
フェアリーサークルなんてのもその一つだったりするけれど
まぁ、本当にそういう世界が存在するのかは、行ってみないとわからない
いや、行ったとしてもわからないだろう
幻覚や夢であるという可能性を消さない限り、行ったという記憶すら
少なくとも僕は信じることは出来ないだろう
そして、乗って消えたという場合も
僕自体が死なない限りルールは作動せず女と入れ替わることはない
ドッペルゲンガーの時のように、僕らのルールの作動条件を満たさないだろう
最悪なのが、そのまま行方不明になってしまうことだ
例えば記憶喪失や精神誘導等により自殺を選ばない様な状況になると
僕は行方不明のままになってしまうだろう
そうなればその後の話の展開は想像に難くない、不可思議屋に話を聞いた女が行動に出てしまうだろう
そうしてミイラ取りがミイラになるというのが本当の最悪の展開
320 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:34:54.60 ID:UczUyL+4O
では、逆に最適な行動はなんだろうか
それは簡単だ、吸ちゃんの戻りを待ち、食べて
もとい退治してもらうことだろう
この街の治安を影で守ってきた彼女の大切さを身を以て実感しているというわけだ
今はお姉さんに拉致、もとい連れられてどこかで何かを退治しているのだろう
そもそも彼女を圧倒できるような人が、どうして彼女を助っ人として連れて行ったのかは
気になるところではあるのだが
まぁ、それこそ帰ってきて会ったら聞いてみればいいだろう
しかし、いつ帰ってくるかすら不明だ
メッセージに既読もつかないので当然連絡はつかないし
付くようになればまぁ帰ってくる頃なのだろう
そもそもあまりこういうことで他力本願になってしまうのはよくないことだ
と、僕は思う
誰かに助けてもらうが為の物語なんて虚しい寓話は事実、蔓延っていないわけだし
近代のエンターテイメント色が強い都市伝説等は別としてもそれ以前の怪談、伝承等は
警告、助言、歴史等を学ぶ知識としての側面も大きいわけであって
それは結局、自分で同じ様な場面に遭遇した際に対処できることを目的にしているわけで
自分の手に負えないから人に押し付けることを目的にしているわけではないのだ
人って言っても半分だけどね、なんておちゃらけた言葉が聞こえてきそうだけれども
やはり見てしまった、逢ってしまった以上
もう少し、僕が関わるべきなのだろう
321 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:35:46.88 ID:UczUyL+4O
男「って感じで今日も来たんだよね」
初「私以外の不可思議の為に屋上に来るなんて、なんだか複雑な気分」
男「不可思議としての自覚が進んでくると、そういう感じになるの?」
初「ははは、冗談だよ、うん、冗談なはず」
初「私を連れてこないで来てくれるだけでありがたいし」
男「自分と会うのは嫌なんだね」
男「まぁ、女の方もそれは避けたがっていたしちょうどいいのかな」
男「別に全ての現実に、向き合う必要はないと思うし」
男「というか、そんなこと僕が言えたことじゃあないからねぇ」
初「でも、男くんは私に会いに来てくれるじゃない」
男「普段は中々これてないから、休みくらいはね」
初「屋上って、今立入禁止なんだっけ」
男「そうそう、何故かね」
初「何故かねぇ」
男「まぁそれが本当に何故か、になっているおかげで形骸化してきているけどね」
初「男くん以外の人も時々来るもんね」
男「あ、そうなんだ」
初「見晴らしがいいしね、天気がいい日は気持ちがいいとこだと思うよ」
男「夕焼け、日没とかは気温的にも丁度いいのもあって好きだなぁ」
初「ま、でも見回りじゃあないかもだけど、先生が見に来るから男くんらみたいな素行の悪い生徒しかこないよ」
男「僕は別に素行が悪いわけでは」
男「いや、今の状態を鑑みるに理由はどうあれ素行は悪い、のかな」
男「あとどうせ吸ちゃんとかでしょ来るのなんて」
初「来たらよく給水タンクの下で寝てるよ」
男「彼女の場合は、夜に活動しているせいで眠いとかそういうのがあるだろうしあんま悪くは言えないねぇ」
322 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:36:20.44 ID:UczUyL+4O
なんて雑談をしながら、今日も無事に建物からちょっとだけ離れている純粋階段(?)を確認していたら
見回りの先生が来てしまった
僕らの話し声が聞こえてしまったのだろう
「誰かいるのか?」
と、言いながら屋上のドアを開けた音に気付いて、僕らも純粋階段からそちらに振り返り
やばい、見つかるだとか、どう誤魔化そうかとか
先生にとりあえず女の名前を出せば一時的には思い出すだろうからとか
そんなことを考えつつも、逃げるわけではないのだがつい体が後ろに行ってしまい
後ずさる様な形になり純粋階段側へ踏み込んでしまった
いや、踏み込んでしまっていたのだろう
突然現れた教師に驚き、そちらに意識がいっていた
そもそも避難階段なんて大体はいかにも後付チックなのに
うちの学校だけはバリアフリー意識が高く、屋上の避難階段も段差がないのが悪いのではなかろうか
そもそも非常時に屋外に出るための避難階段で、変なところに段差があると転倒の恐れがあるのはわかるけれど
屋上の避難階段を使う場合は4階から屋上に上がるための階段を使っているわけで
なんてことはこの場合関係なくて
屋上の入り口から避難階段までは視界が完全に開けているにも関わらず
教師はキョロキョロとしている
まるで、僕が見えないかのように
そして、気の所為か、などと言いながら
少し屋上をウロウロとした後に校舎内に戻って行ってしまった
323 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:37:02.61 ID:UczUyL+4O
男「いや、びっくりしたね」
男「休みだっていうのに先生がウロウロするもんなんだね」
男「しかも、なぜか見つからなかったし」
男「初、なんかやった?」
男「初?」
男「いや、君は隠れる必要なかったと思うのだけれど」
男「おーい」
男「いないのか?」
男「まだ時間には少し早いはずだけれども」
男「さて、どういうことなのかな」
男「初がいない」
男「びっくりして消える、隠れる、ドッキリ」
男「どれもないかな、早めに消える、放課後という判定が先生が来たことによってズレた」
男「うん、これもないかな」
男「なら、噂が消えた」
男「学校の怪談、ローカル都市伝説としての姿を維持出来なくなった」
男「ありえるのかな、長期休み等だと学校への意識が希薄になる等で変化が起こり得るのか?」
男「起こり得たとしてこのタイミングで起こった?」
男「手元の情報だけだとわからない、か」
男「なら、今日は帰って様子見、になるのかな」
男「あ、いや、そういうことか」
男「連絡先に女がいない」
男「つまり、今ルールが破綻している、成立していないんだ」
男「故に、初が消える」
男「消えるのか?」
男「前にルールが破綻した時は、逆に死んだ女たちが認識されるようになって」
男「それで初が生まれたんだ」
男「もう一回認識されるようになって周囲の噂話等が変わった?」
男「そもそも僕が先生に見つからなかった理由は?」
男「ルールが破綻した理由は?」
324 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/10/06(日) 19:37:52.21 ID:UczUyL+4O
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
もう少し書く時間を確保しないといけないですね、ええ
ではでは、また来ますね
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/07(月) 08:10:16.28 ID:xerb16OWO
待ってた!
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/08(火) 08:40:50.99 ID:biMpuGRN0
来てた!!!!
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/26(土) 10:29:31.67 ID:Gq0f2QzeO
久しぶりに頭から見返したけど良いね良いね
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/26(土) 14:14:28.19 ID:hA1SvXQHO
初スレが2011年…何気に長寿だった
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/11/29(金) 04:37:43.80 ID:wswPukX+0
ふぇぇ1か月だよぉ
330 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:33:32.10 ID:tCUE3egpO
今日は来ました
中々書く時間を取れないまま時間ばかりが過ぎていくのでもうちょっと考えないといけないようです
そしてこの話いつもよりちょっと長めになってしまう感じががが
ではでは、投下していきます
331 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:34:26.21 ID:tCUE3egpO
結局初はその後、少し待っていたが出てくることはなかった
時間的にも彼女が夜に学校にいることはないので、僕が見失ったタイミングで自殺したか
或いはどの様な意味かはともかく、消えているかといった所なのだろう
初に関しては今日中に答えが出ることはないだろう
朝、ないし昼の時間帯を待つ必要があるであろうし、今すぐ状況を理解することは不可能だろう
そして問題なのは、どういった訳か女がいなくなったという方だ
こちらの状況としては、連絡先から消えていることでのみ確認しているので
実際には、僕のスマホなどに悪さをするような何か
という可能性も捨てれないのかもしれないけれど
などと思ったのは最初の頃だけで
家に帰る前に、それに気づいたのだ
僕は今、人間に認識されていないということに
まぁ、歩いていて誰にも見られない、こちらに意識を向けないということは
正直、気にならないどころかスマホが発達した現代において珍しくはないことなのだろうけれど
まぁ、そういう時代の流れをスマホだけを理由にしてしまう時点でなんだか流れに置いて行かれている人みたいなのだけれども
しかし、僕の現状はそんなレベルではない
完全に認識されていないのだ
もしくは凄まじく手の混んだ村八分か何かで無視されているのかもしれないけれど
332 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:34:54.96 ID:tCUE3egpO
人とすれ違う際に避けないタイプの人もいるだろう
体験談として、お互い譲り合いになった結果反復横跳びを始めるような状態になり結果ぶつかりかけるなんてこともあるし
意思疎通がそこまで出来ていない相手に互いに無言で何となくで避けようだなんて
虫が良い話なのかもしれないけれど
故に、敢えて気づいてませんよ、避ける気がないですよというフリをすることで
その様な事故を回避するという歩き方もなくはないだろう
しかし、それは相手も避けそうにない場合はこちらが避ける前提なのであって
避けるスペースがないような道のど真ん中を堂々と歩き、相手を突き飛ばすような話ではないのだ
そして僕に当たってからビックリしたように立ち止まり、キョロキョロした後に
首を傾げながら去っていってしまうという状態は演技にしてはどう見てもやり過ぎで
屋上の件と合わせて、人に認識されなくなっているという状態を理解してしまったのだ
見えないのではなく、認識されないのだ
故に声をかけても気付かれないし、ぶつかっても相手には何がぶつかったのかがわからない
そうでなければ、僕のこの状態は説明がつかないだろう
ならば、初が消えたことはこれで説明をつけようとするのであれば
と考えたところで違和感を抱いた
333 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:35:42.59 ID:tCUE3egpO
僕が認識されなくなっていることと、初が消えたことが直接結びつかないことに
だって、そうじゃないか
初が僕のことを見えなく、認識出来なくなっても
初が消えることにはならないだろう
初が存在している根幹にあるルールは
「屋上に自殺し続けている女生徒の幽霊がいる」
というもので、これ自体は僕はおろか初のことを特定しているわけでもないのだ
故に僕が人に認識されなくなろうが、ルールが崩壊するわけがない
そう、僕が認識されないことで崩壊するのは初のルールではない
あるじゃないか、僕が
僕でなければ、いけないルールが
僕と女のルールが
急いでスマホを取り出し、女に電話をかけようとする
もちろん、安否確認の為だ
しかし、いなかった
連絡先の中に女が存在しないのだ
女がいないということは、どういうことか
こういう時こそ焦りながらも落ち着いていないといけない
急ぐという、結果を急くという気持ち自体は悪くはない
しかし、落ち着いた思考、広い視野、そういうのを失ってはいけない
そうでなければ、重大なミスを犯してしまうかもしれないから
そしてそれは、命に関わるかもしれないのだから
だから、落ち着こう
女が存在しないということに、覚えはある
334 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:36:21.81 ID:tCUE3egpO
お盆時期に女が幽霊として戻ってきてしまい、死んでいるという認識がなされてしまい
僕らのルールの死んでいることをなかったことにするという部分
或いは別の女として現れるという部分
そのあたりが上手く機能しないことで僕らのルールが機能不全を起こした時だ
そして、もう一つ
普通に女が死んでいる時だ
いや、普通に死んでるってなんだよ
まぁ、普通に死んでいるというのが分かりやすい表現なのだが
しかし、僕の中で女が死んで翌日に現れる間の期間のことを
普通に死んでいる時と表現が出てきてしまうことは、良くないだろう
女はそれでも、いやむしろ自分から同じ様なことを言いそうではあるのだが
それを僕が言ってしまうのは、駄目だろう
僕が僕であり続ける為に
この様な内面的なプチ反省会というのはコマ目に
厳密に言えばその都度行っていくべきだろうと思ってはいるのだけれど
今は、このくらいにしておいて
要は、現在の状態からわかることは
僕と女のルールが破綻している
或いは、女が僕の気付かない内に死んでしまっている
このどちらかということだろう
そして、初が消えていて、僕が人から認識されなくなっている
大雑把に見えている情報はこんなところだろう
安易に、分かりやすい答えに飛びつきたくなるが
しかし、これはテストの問題ではないのだ
一つの問に対してその答えがあっていれば途中は多少省こうが○
そういうわけにはいかないだろう
335 :
◆SetoseN//M
[saga]:2019/12/02(月) 20:37:11.45 ID:tCUE3egpO
途中式を、途中の計算を省いてしまうことで、見えなくなってしまう情報があるかもしれないから
そして、この結果が合っているか確認しないまま、その答えを利用して次の問を解かなければいけないから
故にミスは許されないし、見落としはあってはいけないのだ
だから、落ち着こう
まず、僕は生きている
これはさっき人にぶつかったが、人に認識されなかったことから想像が出来る
僕が実は教師に発見されなかった瞬間死んでいたとするならば
幽霊だから見えなかったという論法なのだとすれば
人にぶつかったのは、物理的に干渉が出来る霊ということになり
別におかしくはないが、物理的に干渉が出来る状態の霊は大抵人間に見えるのだ
それは、人に霊感があるから霊に触れてしまうにしろ同じだろう
故に、死んだことに気付かず記憶が混濁している系の幽霊ではないだろう
まずは最悪は回避されているはずだ
そもそも、僕が死ぬには女が一度死んでからでないといけないので
女が生きていれば死ぬはずはないけれど
まぁ、僕の知らないところでなにかに首を突っ込んだか何かが突っ込んできたかで、命を落としていることは考えられてしまうけれど
思考を戻して、僕が生きているが人に認識されないかつ初が消えている
かつ、女がいないという状況を説明するには
何が起こってそうなったかを考える必要があるだろう
女がうっかり勝手に死んでしまっている場合は、とりあえず想定しないで良いだろう
なぜなら、そうであれば明日になれば女がいないということ自体は解決するからだ
となれば、考えるべきは女がいないことと
僕が認識されないことが繋がっている場合だ
さて、どうして
どういう理由で、こんな状況になってしまったのだろう
336 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2019/12/02(月) 20:38:20.14 ID:tCUE3egpO
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
こっから年末年始の時期はどうにも忙しそうですが、まぁだからと言って書けないことはないだろう
という気分でやっていきましょう
ではでは、また来ますね
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/04(水) 12:18:57.19 ID:Ni48Ug/6O
来てた!お疲れ様です。
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 17:05:55.25 ID:le+6SEoNO
長寿スレの1レスは80人ぐらい後ろにいるからな…見ているぞ…
339 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/01/01(水) 20:46:09.22 ID:SSg/Y/Qi0
明けましておめでとうございます、本年もよろしくおねがいします
今年の抱負とかは今度考えます
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/03(月) 14:35:56.20 ID:/eSBiuEOO
1ヶ月だぞおい
341 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/02/11(火) 10:07:48.73 ID:896GAjho0
いつの間にか時間が…
また引っ越しな感じなので諸々がわちゃわちゃしてますが、書かないとですねぇ
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/17(火) 12:28:02.12 ID:Erw2cc6tO
(´・ω・`)
343 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/03/29(日) 16:31:28.56 ID:DUgmdXs50
今日は来ました
季節外れの雪が降っていますが、自粛ムードなのでどちらにしろ花見とかは被害を受け無さそうな不思議な感じですね
では、投下していきます
344 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2020/03/29(日) 16:31:57.99 ID:DUgmdXs50
とりあえず家に帰ろうとしていたが、その途中で大方の状況が
僕が置かれている状況というか、僕の状態がわかってきた
途中で僕がコンビニに寄った際に、わかったのだ
僕が入店した際に店員らが発した会話で、現状が読めてきた
「自動ドアが勝手に開いたね」
「虫とかでセンサーが反応することもあるから、故障ではないと思うけど」
自動ドアは僕に反応するが、人が僕を認識出来ていないのだ
虫等に反応するという店員の言葉から、この自動ドアは光線や赤外線等のセンサーによるものだろう
つまり、僕が透明人間になっているわけではなさそうだ
最も、可視光だけ透過するという半端な透明人間の可能性もあるが
しかし、外の暑さ、つまりは遠赤外線等を僕が知覚出来ているし
そもそもに窓などに僕は反射して映っている
つまり、ある程度の光は僕を通り抜けることなく当たっているのだろう
物理的に透明になっているというわけでなく、人には見えない
幽霊の状態とどちらかというと真逆のような状態のようだ
まぁ、そもそもにこんな状態でどうしてコンビニになんか寄っているのかと言えば
とりあえず真っ直ぐ家に帰るということに恐怖感があったのは否めない
だって、一般的な話では家までの帰路であったり、家で死ぬことはあっても
営業中のコンビニやスーパーの店内で死ぬ話はな
要は臆病風に吹かれたということなのだろう
345 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2020/03/29(日) 16:32:39.00 ID:DUgmdXs50
臆病風のおかげで、早めに現状が理解出来たことは収穫だが
同時に、僕がある程度冷静さを保てていないこともわかってしまった
とりあえず買い物は出来ないし、おそらく僕が商品を持つとポルターガイスト騒ぎになってしまうだろう
それに店内に長くいて、人とぶつかったり等のトラブルが起きても面倒になるだけだ
他の客に紛れて自動ドアをやり過ごして、コンビニの前で思案する
まず、いつからなのだろうか
いつから、見えなくなっていたのか
今朝家を出た時、はおそらく見えていただろう
そもそも初と会話している間、初が僕を認識出来ていたのだから
見回りの先生が来るまでの間なのだろう
うん、わからないな
何となくだけれど、この方向からの思考では解答が見えてこないという感覚がある
感覚というよりは直感だけれども、こういう時の僕はその直感に従い思考を回すことにしているのだ
とりあえず連絡先に女がいないということは確認していたが、もう一度確認する
女が死んでいて、次の女が現れるまでの間である場合と
僕らのルールが破綻している場合に起こるであろう現象は、現状は同じだからだ
しかし、前者では僕が認識されないことの説明は難しいだろう
と、なると後者なのだろう
これ自体は純粋に明日の朝になるまで待てば正解がわかることなのだが
346 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2020/03/29(日) 16:33:05.84 ID:DUgmdXs50
そう、今の僕の感情は明日の朝になるまで結果を先延ばしにしたいのだ
それは明らかな逃避であって
それを防ぎたいから、わざわざコンビニで立ち止まっているのだ
現状は僕が認識出来なくなっている、そのせいでルールが破綻していると考えるべきなのだ
おそらくは、女が僕のことを認識出来なくなり、ルールが破綻したのだろう
考えるのもいいが、行動も同時に行うべきだろう
とりあえず不可思議屋に話を聞きに行こうか
見えなくとも、認識出来なくとも
僕と何だかんだ意思疎通は出来るだろう
その方法を考えながら向かえばいいさ
そう思い移動している間にメッセージが来た
残念ながら、女からではなかったのだが
クーちゃんからで「神様が暇だったら来て下さいと仰ってます」という内容だった
まぁ、実際には神様が暇なら早く来いって言えとクーちゃんに言っているのだろう
直接連絡してこないあたり、賢いところがある、流石は神様だなと
めちゃくちゃに神様を下に見たりなどしている瞬間に気付いた
なんでクーちゃんからメッセージが来たのだろう
いや、何となく察しは付いた
今の僕は人間から認識されないのだ
つまり、人間以外からは認識されるのだ
それは自動ドアしかり、ケータイしかり、不可思議しかり
ということは、不可思議屋は僕のことが見えるだろう
とりあえず不可思議屋に行こう、そこまでは正解のはずだ
347 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2020/03/29(日) 16:34:12.15 ID:DUgmdXs50
と、考えていたのだが問題があった
どういう訳か知らないが、不可思議屋がいない
正確には不可思議屋がない
そう、店があって不在なのではなく、店ごと不在なのだ
不可思議屋は店ごとの移動販売店舗みたいなものだし
何より連絡がつかないのは当然なので、もはや世界のどこにいるのかもわからない
とはいえ、僕が来るような時間帯は大抵ここにいてくれるのだが
少しウロウロして視界を外したりしていても、空き地は空き地のままである
純粋階段に気を付けろ、その言葉の意味を再度確認したかったが
今日は無理かもしれないな
今の彼女の状態を鑑みるにそのままの意味で捉えてもいいのかもしれないが
占い師のころの彼女の能力であれば、言ったことを真逆にして現実となってしまうので
気を付けろという様な助言は、どうなるのだろう
状態を指していない故に特に効力がないのか
僕がそれを注意することが出来なくなってしまうのか
不明だが、どちらにしろ純粋階段を生み出すことには繋がら無さそうだ
そもそも彼女はもう天邪鬼でも件でもないので、発言にその様な効果はないのだが
霊能力者としての素質か、その後に取り込んだ不可思議が原因で
予言のような能力を持っていてもおかしくはないのだろう
これを否定する材料を僕が持たない以上、これ以上の考察は無駄だろうし
今日、不可思議屋と話すことは諦めよう
348 :
◆SetoseN//M
[saga ]:2020/03/29(日) 16:34:45.11 ID:DUgmdXs50
そうなれば真っ直ぐ家に帰ってもいいのだが
正直に言って時間がまだ早い
日が暮れるよりも先に帰っても時間を持て余してしまう
普段ならば、別にいいのだが
こういう時に、家に帰ってテレビを見たり本を読んだりしても
何も楽しむことなんて出来ないのだから
ではどうしようか
夕方以降に外を彷徨くというのは女がおらず
そして吸ちゃんがこの街に不在の今、出来るなら避けたほうが良い
小学生並の、門限意識を勝手に持つのがこの僕であるのだが
さっきのメッセージで思い出した
日が暮れてもどこよりも安全なところがあるじゃあないか
クーちゃんの神社である
うん、この言い方だとクーちゃんを祀っていそうな感じだが
まぁ現状半分くらい間違いでもない感じなのでそれでもいいか
クーちゃんの家にというのは非常に迷惑がかかってしまうが
あそこには神様の隠れ家があるし、まぁ一泊くらいなら軽くさせてくれるだろう
むしろ帰してくれなくなりそうな気がするけれど
ま、さっきのメッセージに返答しつつ
とりあえずクーちゃんに電話しながら切り出すタイミングとかは考えようかな
というか、神様も含めて純粋階段の話はしておきたいし
クーちゃんも神様も僕のことは見えるだろうし
いや、そうだ
そもそも今日僕は家に帰る必要がないんだ
親だろうと僕のことは認識出来ないのだから
というかそれで親は僕のことを認識出来てしまって
実は親がもう人間でなくて不可思議に成り変わられていたという話が
更に始まってしまいややこしさの迷宮に陥るなんてことがあったら
目も当てられないだろう
しかし、見えない聞こえない認識できないということは行方不明という扱いにでもなるのだろうか
行方不明として扱うにしても一晩はかかるだろうし
そこら辺も考えつつ、今日は神社に向かおうかな
349 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/03/29(日) 16:36:27.67 ID:DUgmdXs50
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
今年も引っ越しをしたので何とか落ち着くと思ってましたが、世情が全然落ち着きませんね
あまり買い占めみたいなことはしたくは無いのですが、実際餓死したくは無いのである程度の買いだめは必要だろうなぁと言う微妙な感じの流れですね
ではでは、また来ますね
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/01(水) 22:56:17.94 ID:knwgEkf3O
スレが伸びてる!!と思ってきたらやったね
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/11(土) 14:25:14.34 ID:cpGc/CSs0
おつおつ
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/28(火) 16:41:52.91 ID:5BQv8rkr0
暇だし読み直すかね
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/10(日) 22:13:01.95 ID:AF/OiUnR0
ho
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/15(月) 20:10:56.02 ID:nG/Lprgb0
syu
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/07(火) 05:34:53.43 ID:IIebDe9i0
ほほほのほ
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/15(水) 18:46:59.29 ID:QAxPXE9y0
ししししし
357 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/07/26(日) 21:53:12.32 ID:+SjUhUhO0
今日は来ました
忙しかったりバタバタしている間に時間が取れないまま過ぎてしまいますね
まぁこういう時勢に仕事が全く減らないということは感謝してないという訳ではないのですが
休みが全く増えないし、むしろ関係なさ過ぎる上に忙しいせいで減っていることに関しては何か違うんじゃないかなと思ってしまうのもまた人間の悲しいところですね
ではでは、投下していきます
358 :
◆SetoseN//M
[saga]:2020/07/26(日) 21:54:16.05 ID:+SjUhUhO0
男「という訳でね、今そっちに向かっているのだけれど」
ク「え、急にどうしたんですか?」
男「あぁ、よかった僕の声は聞こえるみたいだね」
ク「聞こえますけれど、電話の調子が悪いんですか?」
男「あぁ、いやいや電話の調子が悪いわけでも、電波が悪いところにいるわけでもないんだ」
ク「そうなんですね、それでこっちに来ているというのは」
男「そうそう、今向かっていてね、もう2,30分で着くと思うのだけれど」
男「とりあえず神様も交えて話がしたいし」
男「隠れ家の方でいいかな」
ク「えぇ、大丈夫ですよ」
ク「でも何かあったんですか?」
男「まぁ、そこそこにね」
男「でも、どうして?」
ク「だって、私と神様のところに急いでくるなんて珍しいじゃないですか」
ク「今は吸ちゃんもいないですし、何かあったのかと思うのもおかしくないのでは?」
男「はは、まぁ更に言うと女もいないしね」
ク「初さん…?」
男「ん? あぁ、何でもない」
男「それじゃあ、後でね」
ク「はい、気を付けて来てくださいね」
男「転ばないよう、気を付けて登っていくさ」
359 :
◆SetoseN//M
[saga]:2020/07/26(日) 21:55:11.25 ID:+SjUhUhO0
クーちゃんに電話して神様にアポを取ろうと思ったが、それ以上の収穫があった
とりあえずクーちゃんの言う通り、今の僕は認識されないので交通事故には普段より気を付けていかないといけないのだが
いや、クーちゃんが気を付けてと言ったのはおそらく僕が不可思議に巻き込まれていると想定して
それで僕が神社に来るまでに事柄が悪化しないように、またさらなる何かに遭遇しないようにという半分祈りのようなものであろうが
そして半分神様のあの子の半分祈りなら四分の一程は効果があるのだろうか等と変なことを考えながらも
僕が『女』のことを話題に上げた時の反応を考えることにしよう
クーちゃんはその時、初の名前を出したんだ
これはどういうことか
僕が言う女は現在における一番新しい女の名前にあたる
僕らの不可思議なルールにも僕らが慣れてきていることの現れであるこの呼び名の使い分けは無意識的だ
これは書き換わった過去の記憶
僕らからすると重なっていく過去の記憶の中の無意識的な選別
というよりは最初の頃こそ逆に意識していたから言いにくかっただけで
今の僕らの肉体は、いや精神もだろう
ずっと女のことは初ではなく、女と呼んできていたのだから
意識さえしなければ癖でしっかりと女と言えるのだ
360 :
◆SetoseN//M
[saga]:2020/07/26(日) 21:56:00.14 ID:+SjUhUhO0
つまり僕らは意識せずに名前を言っていたことになるのだが
人間の脳が持つ適応能力なのだろう、重なっている記憶も
手癖で新しい記憶部分しか使わないようにしているのだろう
脳への負荷とか、そういう問題なのかもしれないけれど
しかし、今は何故か女=初になっている
そうだ、僕の頭の中でのイメージでは女は一番新しい女であることは間違いなかったのだが
口から出てきた言葉は確かに初だった
これは僕の重なっている記憶自体が僕らのルールによる影響を受ける関係で
僕の自覚と実状、というより実際の史実に齟齬が生じるというあれに似ているのだろう
つまり現状は僕が認識出来ない過去が正しい歴史と化しているということで
そしてクーちゃんが初と言った事実から考えると
おおよその現状はわかってくる
クーちゃんが生きている女のことを初ということはまずない
そもそもに優しい彼女のことだ、死んでいる女のことを話題にあげることすら気をつかってしないだろう
そして電話越しの僕の真意を測りかねているというか
どうして突然その名前が出たのかわからず困惑していたようなあの感じからすると
初は死んでおり、女は現れていない
361 :
◆SetoseN//M
[saga]:2020/07/26(日) 21:58:06.82 ID:+SjUhUhO0
現状をもう一度整理してみよう
現在僕は人間に認識されることが出来ず
僕らのルールは機能しておらず
しかも、女が現れるのが阻害されているというよりは
ルール自体が無くなっているような気がする
これは過去の女も認識されておらず、初しか認識されていないことから推測出来る
或いはお盆の時の様に女が死んでいることが認識されすぎてしまい
過去の改変が出来なくなっている等の状態も考えられるが
僕の現状から前者の方が確率は高いだろう
行くと言ってしまっている手前、やっぱ行かないという訳にはいかないのだろうが
というか、この流れでやっぱ行かないなんて言ったら逆に心配して飛び出してきてしまいそうだ
しかし、僕の足は重くなってしまった
それは神社に行くことで僕の状態がよりはっきりと理解出来てしまうであろうことから
いや、僕の現状が理解出来てしまうことによって僕らが
もしかしたら僕らではなく、僕だけが気付いていなかった、或いは気付こうとしてこなかった事実に目を向けないといけなくなってしまうからだ
他人から見てしまえば、僕らのルールは夢を見続けている様なものであるという事実に対して
だってそうじゃないか
他人から見れば、女があの時から生きていようが死んでいようが、何も変わりがないのだから
女がそこに居たかいないか、それだけの差でしかない
362 :
◆SetoseN//M
[saga]:2020/07/26(日) 22:00:22.69 ID:+SjUhUhO0
僕が人間に認識されなくなったことを発端に
女が僕を認識出来ないことによって
僕らのルールが成り立たなくなり
初が死んでいる事実のみが残った
これにより女が消え、初の幽霊も消えたことが説明出来るだろう
そして、クーちゃんの状況
つまり神様がいる現状等から考えられることは
普段のルールとは逆の現象
つまり、女が生きていたことになるという過去の改変ではなく
女がいなかったという過去の改変が起こり
僕と女のではなく、僕だけの不可思議と関わっている最近の日常があることになっているのだろう
その差分の過去に関して、僕が認識出来ていないということだけはいつも通りなのだが
そこまで考えが進むと、当然疑問が出て来てしまう
つまり、女がいなかった
死んだままであるという過去の改変は本当に起こったのだろうか
という疑問である
他者と話すことで、この事実を突きつけられてしまうのではないか
そういう懸念が、疑念が、恐怖が
僕の心と足を重くしているのだ
363 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/07/26(日) 22:03:11.44 ID:+SjUhUhO0
本日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
うっかり初スレ立て記念日を越してしまったことに気付いたことにより慌てて書き始めたみたいなところはありました
ではでは、また来ますね
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 16:33:55.46 ID:1VicHAmm0
乙
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/10(月) 03:26:34.03 ID:ycKlycRq0
うむ
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 00:13:56.36 ID:imuxOQJO0
9月だぁぁぁぁ
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/06(火) 23:58:03.93 ID:k0qzMQBR0
ぬるぽ
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/02(月) 01:26:03.73 ID:3BN8mAY20
11月だぁぁぁ
369 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2020/12/06(日) 21:54:16.90 ID:i71kt1Em0
とりあえず生存報告だけ
最近忙しいですね、ええ、本当に
どこかでどうにかしたいですね
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/20(日) 20:39:38.46 ID:O/AY0Et/0
wktk
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/01/05(火) 05:16:53.73 ID:rn4bpF2v0
あけおめ
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/03/02(火) 19:00:45.12 ID:8wL5UzHvO
3月だぞ
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/04/04(日) 04:57:47.79 ID:ugE8LFU30
4月ぅぅ
374 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2021/04/18(日) 21:42:25.84 ID:hQfvYly/0
今日は来ました
隙間を見つけて書いたりしていましたが
その間に読み返したり、怖い話読んだり、未解決事件調べたり、横道が果てしなくなってしまいました
ではでは、投下していきます
375 :
◆SetoseN//M
[saga]:2021/04/18(日) 21:43:07.74 ID:hQfvYly/0
男「さて、到着したのだけれど」
「うむ、待っておったぞ」
男「待ってなくても、と言いたいけれど今日は僕の方が用があったからね」
男「いてくれて助かったよ」
「ここにいないことの方が珍しいがの」
ク「ここにいなくても神社の敷地内にはいらっしゃいますしね」
男「その場合いるであろう場所が山のどこかになるから割と困るんだけれどね」
ク「それで、何があったのですか?」
男「うん、まぁ君たち相手だと僕に何も起きていない様に錯覚してしまうのだけれど」
男「端的に言うと僕は人に認識されない状態になっている、気付かれないというべきかな」
ク「だから電話に出たことに驚いていたんですね」
ク「というか私たちには男さんが見えているのは」
「それは私達が人間ではないから、なのだろう」
ク「それは、どういう」
「どういう訳か人間からだけ認識されなくなった」
「そして不可思議には認識されるので、ここに来た」
「そんなところかの?」
男「大体そんなところだね」
男「それで、経緯を話す前に確認したいのだけれどいいかな」
ク「ええ」
男「僕らのルールってわかるかな?」
ク「男さんの…?」
「ルールとな」
男「あぁ、そういうパターンなのか」
376 :
◆SetoseN//M
[saga]:2021/04/18(日) 21:43:43.86 ID:hQfvYly/0
ク「そういうパターン、というのは?」
男「僕のルールの影響がロールバックしたパターンってことかな」
ク「ロールバック?」
男「簡単に言うと巻き戻し処理かな」
ク「未来から来たのですか?」
男「いや、僕が過去に移動したとかいう訳ではなくてね」
男「というか、僕が時間移動してきた可能性を考慮するのは」
「今までの行いじゃろうて」
男「いやそれは、どちらかというと僕ではなく神様の方だと思うけれど」
男「特に時空関係というか、過去を見せるというかそういうのは」
男「うんまぁ、つまり僕らのルールが無くなったことによって」
男「過去の僕らに起きた結果ごと無くなっているというか」
男「うーん、これ説明が難しいな」
「ふむ、何となく言いたいことは伝わったが」
「現実改変系の不可思議が消滅し、その改変がそもそも起こらなかったことになった」
「という感じかの?」
男「おおよそその通りだよ」
ク「その、初さんが、なにか絡んでいるのでしょうか?」
男「あぁ、電話の時のでわかっちゃうか」
男「そうそう、初は死んでるけど生きていたんだよ」
男「詳細を説明すると長くなるから今は割愛させてもらうけど」
男「ルールを再び動かすことが出来れば、元通りになる」
男「だから、現状確認と解決のヒントを探しにきたんだ」
377 :
◆SetoseN//M
[saga]:2021/04/18(日) 21:44:11.15 ID:hQfvYly/0
男「まぁ、そんな感じかな、ざっくりとだけど」
「つまり、他人に認識されなくなったことで効力を発揮出来なくなった」
「そのルールとやらを直したいと」
男「問題は、僕が他人に認識されなくなった、ということだと思うのだけれど」
ク「私には何も変わりなく見えますけれど」
「問題はそこじゃろう、男がどこか変には見えないのだ」
男「ここに入った時点からその可能性は諦めていたけれど」
男「憑物、みたいなことではなさそうだね」
男「不可思議屋のやつめ、結局あの占いだか予言だかみたいなのが悪さしてるじゃないか」
男「いや悪さするところまでセットでらしいとも言えるけれど」
ク「不可思議屋、とは?」
男「ほら、ここのお守りの出張販売というか、そんな感じのやってる」
男「え、いや、待って」
男「知らないのか?」
「うむ、そんな店は知らんぞ」
男「えーっと、そうだね、何個か質問いいかな」
ク「えぇ、どうぞ」
男「荒神、犬神はクーちゃんと僕の二人だけで?」
ク「治めましたね」
男「同ちゃんは?」
ク「少し前からどこかに行っている、のでしたっけ?」
男「初はわかるけれど、女のことは?」
ク「存じません」
男「つまり、どういうことかな」
男「あー、ちょっと考えさせて」
378 :
◆SetoseN//M
[saga]:2021/04/18(日) 21:44:48.00 ID:hQfvYly/0
つまり、どういうことだろう
現象としては僕と女のルールが破綻したことによって
女を構築する為の歴史修正が無かったことになっているのだろう
ルールが破綻したことは今回が初めてではないが
ルールが無くなる度に条件が違うからかルールが無くなっている状態での過去も同一ではない
今回は僕が他人に認識されなくなっているからか、今までとは違うのだろうか
ルールが破綻するタイミングで違うのだろうか
後者の影響も間違いなくあるだろう
僕らのルールは、女が死ななかったことになる以外は同じ行動を取っていたことになる
逆に言えば、女の死が絡むところに関しては大きく異なる行動を取っていたりもする
訪れていた所に訪れなかったことになっていたりがその例だろう
極端な話、女はその日家にいないと死ぬという運命の日があった場合
女が前日から海外旅行に行っていたとしても
緊急的に帰宅する、予定がズレる等の理由で行かなかったことになるだろう
僕らのルールが干渉するのは女の死の前後の時間ではないのだ
女の死の原因、或いは僕の死の原因に対して改変が行われる
女はある程度、その改変後の過去も認識していたが
僕は認識出来ていない
そして、この現状はおそらく、僕の認識出来ていない過去と想定出来る
そしてその仮説を裏付ける根拠は僕の生存という事実なのだろう
379 :
◆SetoseN//M
[saga]:2021/04/18(日) 21:46:38.95 ID:hQfvYly/0
僕らのルールが破綻した際に起きた事象として
ルールによる改変は無かったことにならない、つまり改変の改変は行われないということだろう
冷静に考えてみると、そうでなければルールが消えた時点で僕も
いや、僕こそがあの日に死んでしまうから
現状が、ルールが消滅しているのか、ルールが止まっているか
どちらなのかということでまた認識が変わってくるのだが
重要なのは、現時点で女が生きているという事実は
僕或いは僕の周囲のみでの幻想などでは決してないということだ
もしかすると、その可能性が否定出来ないことが
僕らのルールが構築される条件の一つなのかも知れないけれど
そういう考察は今後、神様や不可思議屋とすればいいだろう
不可思議屋?
そういえば不可思議屋を知らないと言っていたけれど
それはつまり不可思議屋がこの街にはいないということなのだろうか
女と行動していた僕も含めての行動が無かったことになっているからなのだろうか
男「よく当たる占い屋って、知ってたりするのかな」
ク「よく、というか絶対外れないと聞きますよね」
ク「駅前の空き地でやっている占い屋さんって」
380 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2021/04/18(日) 21:49:07.20 ID:hQfvYly/0
今日の投下はここまでになります、お疲れ様でした
SSを書く時間を捻出し続けている人って凄まじいですよね
体力が追いつかないと、夜なんて頭が回らないから書けませんし
なんて話はここには関係ないので頑張って書きましょう、それに尽きます
ではでは、また来ますね
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/04/20(火) 12:31:57.83 ID:ZmUcW1wh0
生きてた!!!!!!おつ!
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/04/21(水) 01:10:51.75 ID:sPg+Eo+H0
いつのまに
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/14(金) 01:08:40.50 ID:0Qapgjko0
おつんつん
384 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2021/06/27(日) 20:38:51.67 ID:BJAOb4Md0
生存報告
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/07/22(木) 05:20:44.53 ID:IiqO5FQCO
うむ
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/09/11(土) 02:28:45.33 ID:LaF2uVCB0
いきてるかー
387 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2021/09/12(日) 20:36:03.51 ID:V7H/3cch0
生存報告その2
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/09/15(水) 09:57:27.21 ID:Npn+JmJT0
うむ
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/17(日) 18:39:51.47 ID:j0caIOIl0
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/13(土) 23:42:58.26 ID:WvtReLwu0
チラッ
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 00:40:05.81 ID:FEguDrQeO
ほ
392 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2021/12/27(月) 01:12:16.22 ID:YjsI5WfW0
ほ
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/01(土) 11:06:54.43 ID:WU7Mx5uE0
あけおめ
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/03(木) 01:13:58.74 ID:wq1U5MaK0
2月ぞ
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/02(水) 06:05:05.86 ID:o+kjdMNrO
ほ
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/04/02(土) 12:49:29.75 ID:DYXjrBHm0
しししがつ
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/05/02(月) 20:20:03.99 ID:M/LRGVONO
5月ぞ
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/05/02(月) 22:44:56.68 ID:cRWAluIN0
エタりたがりな
>>1
の自殺を止められない
既に死んでたりして(笑)
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/05/06(金) 17:44:10.98 ID:rYV+b3N9O
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/06/08(水) 22:25:41.50 ID:9XP8d0sE0
6月ぞお
401 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2022/06/19(日) 15:34:13.25 ID:rO1w0cP/0
ほ
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/06/19(日) 20:17:21.87 ID:sG7wS5oN0
生存していた!!!!!!!!!
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/11/26(土) 22:52:10.30 ID:gTlseGLG0
いきてるかー
404 :
◆SetoseN//M
[saga sage]:2023/01/02(月) 23:04:59.92 ID:CXcbok6o0
あけましておめでとうのほ
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/14(金) 18:59:44.68 ID:010ThkuOO
おらぁ6ヶ月ぶりの ほ
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/03/06(水) 16:07:31.45 ID:Pj3kGLyH0
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