鳳翔「あゝ栄光の、空母機動部隊!」 【お題募集】

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733 :【厳重注意:LOSTセリフを一部使っています】  ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:41:49.76 ID:ihB5mKIT0

冷たい水。

―― 無事ならいいの……先に逝って……待って――


燃え盛る炎。

―― 飛行甲板の火――ないね……ごめん――


動かぬ躰。

―― ごめんなさい――処分……して――


最後の、写真。

―― 沈むの――月を肴に一杯――



「――――あぁああああっ!!」
734 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:42:51.77 ID:ihB5mKIT0

鳳翔「!!」

鳳翔「――はっ、はっ……」

鳳翔「ふぅ……また、同じ夢」

鳳翔(この夢は久しぶりね。最近は見なくなっていたのに)

鳳翔(最後に見たのは……ちょうど1年前、あたりだったかしら)

鳳翔(そうだった。夢を見て、あの人が助けてくれたのよね)
735 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:43:27.28 ID:ihB5mKIT0

鳳翔(――そうだ。あの人を起こしちゃったかも)

鳳翔「ご、ごめんなさい。大きい声をだして……あら」

鳳翔「……あなた?」

鳳翔「あなたっ!! どこですか!?」

提督「――鳳翔」

鳳翔「!!」

提督「ごめんよ、1人にして……大丈夫だ、ちゃんといるよ」

鳳翔「あなた……」
736 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:43:59.36 ID:ihB5mKIT0

鳳翔「ど、こへ行かれていたのですか?」

提督「汗をかいてたようだから、手ぬぐいと水差しを持ってきた。ほら」

鳳翔「あ、ありがとうございます……んっ」

鳳翔「――ふぅ。安心しました、目が覚めたら隣にいないから」

提督「ごめんごめん」


提督(安心したのはこっちだよ。また目が覚めなくなるんじゃないかと……)
737 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:45:24.08 ID:ihB5mKIT0

鳳翔「それにしても、水差しまで持ってきてくださったんですね。用意がいいというか」

提督「……少し、心配だったから」

提督「夏が近づくこの時期は、不安定になる子もいるし」

提督「特に今日は70年前の、あの作戦の日だからね。注意するのは当たり前だろ」

鳳翔「ご、ごめんなさい。ご迷惑を」

提督「そんなもの気にするな。支えていくと決めたんだから」

鳳翔「ありがとう、ございます」
738 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:46:05.23 ID:ihB5mKIT0

提督「……よければどんな夢か、話してもらえるかな」

提督「吐き出して、楽になることもあるだろうし」

提督「私も、できる限りのことをしてあげたいし……もちろん、辛ければ話さなくていいんだけど」

鳳翔「いえ、大丈夫ですよ。こちらからお願いしたいです」

提督「無理、してないか?」

鳳翔「いいえ。私も、あなたに聞いておいてほしい」


鳳翔「――ただ、手を握っていてもらえますか?」

提督「もちろん」
739 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:48:06.61 ID:ihB5mKIT0

鳳翔「お察しのとおり、MI作戦の夢を見ていたんです」

鳳翔「あの戦争での記憶と、この躰を与えられてからの記憶が混ざった、不可思議な夢なのですが」


鳳翔「それでも、結果はいつも同じ」

鳳翔「私は、先を進むあの子たちを必死で追いかけて――そして、追いつけない」

鳳翔「次々と、躰が燃えていく。傾いでいく……沈んでいく」


鳳翔「あの子たちに、私は必死で手を伸ばすのですが」

鳳翔「でも、届かない。すぐそこにいるのに、助けられない」


鳳翔「――そして、私だけがひとり残される」
740 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:49:00.00 ID:ihB5mKIT0

鳳翔「私は、海の底を知りませんからね」

鳳翔「夢の中の、想像の恐怖というものが……あの子たちに比べて大きいのかもしれません」


鳳翔「――勝手ですよね、私。まだ、決戦は終わっていないのに」

鳳翔「残った子たちや、護るべき人たち……もしかしたら、軍艦としての使命も」

鳳翔「それよりも自分の気持ちを優先して、あの子たちのところへ行こうとしていたんです」

鳳翔「他のことを、全部投げ捨てて……」
741 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:49:57.81 ID:ihB5mKIT0

提督「――勝手なものか」

鳳翔「え?」

提督「親が、自分の子を愛しいと思って何が悪い」

提督「少なくとも、今ここにいる君が、その気持ちを否定することなんてないよ」

鳳翔「あなた……」

提督「誰が何と言おうと、私はそう思うから。もっと頼ってくれていいんだからね」


鳳翔「……ふふ」

鳳翔「ありがとうございます。楽になりました」

提督「ならよかった――さあ、もう布団に戻ろう」

鳳翔「はい」
742 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/06/06(月) 01:51:11.93 ID:ihB5mKIT0

鳳翔(――ああ、やっぱり。あなたは本当に優しい)

鳳翔(ずっと苦しんできた記憶から解放してくれるのは、きっとあなたなのでしょうね)


鳳翔(――でも、だからこそ。すこし、わがままを聞いてほしいんです)

鳳翔(わたしと、あの子たちを、守ってくれるという約束)

鳳翔(……それをずっと続けたいという、私のわがまま……)


鳳翔(やはり、例の計画を急がなくては)

鳳翔(――喜んでくれると、いいのですが)
743 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/06/06(月) 02:01:03.01 ID:ihB5mKIT0

まずは1か月以上更新しなかったことをお詫びします。すみませんでした!
5月は定時で帰れたのが3回とかちょっちおかしくないですかね……社会人の方々はどうやって時間作って書いてるんでしょう

第5話は書き進めています。今日のだけ何か空気感違いますが、次回からはまたラブコメっていきます。
何回謝ったか知れませんが、もう少しだけ! お待ちいただけると幸いです。

イベントはいかがでしたでしょうか。
私はE5甲の途中で力尽きました、アイオワはムリでしたorz
……これからヨークタウン級が出て来たらヲ級の設定どうしよう。


>>727
ホントだ……何事もなく過ぎてしまいましたね。
長く付き合っていただいてる方、本当にありがとうございます。

>>729
空母レシピでの初建造が見事に鳳翔さんでした。やったぜ!
3Dで頬を赤らめてのシンコン3択、ヤバかったです。あれは死にます
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/06(月) 09:59:11.27 ID:6xo9yIRwo
乙です
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/06(月) 11:14:51.41 ID:U0ciOcXGo
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 20:06:11.44 ID:u8vzj65J0
乙おつ

アクィラが実装されて日本機動部隊とアクィラで全く印象が異なる俳優阿部寛というのも・・・
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 23:44:05.88 ID:Vftd7/BpO
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 19:47:40.23 ID:G9z3Pf4J0
おい>>746
749 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:40:50.21 ID:doOtmwzp0

テスト
750 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:42:22.83 ID:doOtmwzp0


第5話 〜落花流水〜


赤城「呉の提督さんがお越しに?」

提督「うん。またE海域の時期だし、お互いの確認にね。ここに1泊する」

瑞鶴「1泊? 短い出張ね」

提督「あいつの報告は、簡潔なうえに的確でな……時間がかからないんだ」

赤城「提督と同い年の方でしたよね。学校の同期で」

提督「うん、そう。結局、最後まで成績は勝てなかったよ」

瑞鶴「へー。すごいのね、呉さんって」

提督「……航空論で負けたことはないけどな」

赤城(ちょっとムキになっちゃう提督もかわいい)
751 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:46:11.83 ID:doOtmwzp0

瑞鶴「――ところで赤城さん、今日はみんなでご飯行くんでしょ」

赤城「グラーフさんも入ったことですし、久しぶりに正規空母の会を……と、思ったんですが」

提督「ああ、全然かまわないよ。向こうも秘書艦だけだし」

赤城「よろしいんですか? 空母がいなくなっちゃいますが」

提督「鳳翔がいるし、話す内容は決まってるから。みんなには改めて周知するよ」

瑞鶴「お母さんに任せちゃって大丈夫か。早めに帰ればいいわね」

提督「いいんだ、ゆっくり楽しんでおいで。費用は持ってあげるから」
752 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:48:42.22 ID:doOtmwzp0

赤城「ほ、本当ですか!?」

提督「グラーフもここに来てくれることになったんだし、お祝いも兼ねて」

赤城「いや、うーん……しかし……」

瑞鶴「あのー、大丈夫なの提督さん? 給料日前でしょ」

提督「大丈夫だよ、さすがに居酒屋の会計ぐらい」

赤城「あのお店、お酒の料金は別なんです」

提督「飲み放題じゃないのか?」

瑞鶴「それだと質が悪くなるからって、加賀さんと蒼龍さんがわざわざお店を探してくれたのよ」

赤城「お料理はコースですが、お酒は別料金なぶん全国の銘酒が飲めるんだそうです」
753 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:49:30.10 ID:doOtmwzp0

提督「へぇ。この時世で、しっかりした経営してる店だな」

瑞鶴「まー、無理しないでよ提督さん。これまでもパーティとか景品とか、私たちのカラオケとかで出費してたでしょ」

赤城「あう。さすがにカラオケで頼んだ料理は、今度払いますから……」

提督「――いや」

提督「やっぱり私が持つよ。お金気にしたら、気持ちよく飲めないだろうしな」

瑞鶴「え、本気なの? 正規空母はウワバミぞろいだよ」

提督「いいんだ。上げて落とすのも嫌だから」
754 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:50:19.94 ID:doOtmwzp0

赤城「そんなの気にしませんのに」

提督「他の子が遠慮するかもしれないから、私が持つことは内緒な。――はい、これ」

赤城「お財布、お預かりします」

提督「足りなかったら私の身分証を使ってね」

瑞鶴「そこまでするとは、覚悟してるわね」

提督「いざとなれば店を買い取ればよし」

瑞鶴「いやどこまで覚悟しちゃうのよ」
755 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/01(月) 01:52:33.76 ID:doOtmwzp0

申し訳ありませんが続きは明日。
その時に色々書かせていただきます。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 01:55:36.77 ID:V0CGY1O+o
乙です
757 : ◆GoPzFNH1CI [sage]:2016/08/03(水) 06:51:20.08 ID:lPCyZ1b8O

申し訳ありません、規制とやらでPCから全然書き込めません……
本日夜にもう一度試してみます
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 07:13:24.38 ID:C4IUSYFmo
夏は暴れまくってるのがいるから巻き込まれも多いしね
759 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 00:53:41.20 ID:GzlUWDB1O

赤城「――と、いうわけで。本日一八〇〇から始めますので、遅れないよう集合してくださいね」

瑞鶴「代金はとりあえず赤城さんに払ってもらって、後日集めることになったわ」

翔鶴「赤城先輩が全員ぶんを? 7人で割るのが早いんじゃないでしょうか」

加賀「割り勘になったら、おそらく貴女が一番損をするわよ」

瑞鶴「翔鶴姉、そんなにお酒強くないもんね」

翔鶴「う……では、お言葉に甘えます」

加賀「赤城さん、給料日前では?」

赤城「大丈夫! 鎮守府のお姉さんとして、それくらいのたくわえはあります」エヘンプイ!

赤城(払ってくれるのは提督ですけど!)
760 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 00:54:31.72 ID:GzlUWDB1O

蒼龍「グラーフが参加するのは初めてだよね」

Graf「ああ。この鎮守府の、空母の強さの秘密を学ばせてもらおう」

Graf「クウボノカイ、楽しみだな!」

蒼龍(……ほとんど、ただの飲み会だってことは黙っててあげよ)


飛龍「あー、私ちょっと遅れていっていいかな? 工廠に、艤装の整備お願いしててさ」

赤城「そうですか、場所はわかりますよね?」

飛龍「大丈夫大丈夫。なるはやで行くから、ごめんねー」
761 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 00:55:16.34 ID:GzlUWDB1O





呉「――おう。来てやったぞ」

榛名「て、提督! あいさつでそんな態度は」

提督「……相変わらずだな、お前は」

鳳翔「ようこそいらっしゃいました。呉さん、榛名さん」

呉「出張とはいえ、ひさびさの京都旅行なんだ。しっかりホストしろや」

提督「なら少しはゲストらしい態度をとれよ!」

鳳翔「宿舎へご案内いたします。こちらへどうぞ」

榛名「お世話になります、鳳翔さん」


鳳翔「――あの、呉さん。例のものは」

呉「ああ、持ってきてるよ。夕方でいいだろ」

鳳翔「はい!」
762 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 00:58:53.74 ID:GzlUWDB1O

提督「長旅だったろう。会議は明日にするか?」

呉「いや、むしろ今日やっつけたい。そんなにかからないからな」

提督「お前が良いならいいんだが」

呉「そもそも、わざわざ出張するほどの内容でもねえんだよ。作戦書を送れば済む」

提督「それでも口頭で聞きたいよ。お前の報告文は簡潔すぎるからな……」

呉「うちの艦隊はそれで結果を出してくれる。細を穿っても柔軟性がなくなるだけだ」

提督「大雑把すぎも問題だろう、次のE海域は――」

呉「わかったわかった。だからちゃんと来てやっただろうが」

提督「本当にわかってるのか」

呉「さっさと終わらせるぞ。明日は榛名と観光だからな」

提督「本当にわかってるのか!?」
763 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:01:06.45 ID:GzlUWDB1O

鳳翔「こちらです。お部屋はおひとつということで――」

榛名「ええっ!? ひとつなんですか!?」

鳳翔「あ、あら? 呉さんのご連絡では、お部屋はいっしょだと」

呉「普通だろうよ、夫婦なんだから。お前もいい加減慣れろよ」

榛名「で、でも、ここは鎮守府なんですよ? 他の艦娘に見られたら……」

呉「別にやましいことなんかねえだろ」

榛名「えっ」

榛名(それはそれで、ちょっと……)

鳳翔(榛名さんの気持ちわかりますねぇ)
764 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:08:43.54 ID:GzlUWDB1O

呉「――以上から、次のE海域攻略は中規模の作戦が予想される」

呉「また横須賀に集結して、連合艦隊を組む場合も想定すべきだろうな」

提督「了解。いつも通りわかりやすい説明だった」

呉「それから、お前の報告にあった電波障害だが。やはりここ以外の海域では確認されてないな」

提督「そうか。まあ予想通りだな」

呉「深海棲艦の姫と話したってのはマジなのか?」

提督「ああ。信じてくれなくてもいいんだが」
765 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:10:33.20 ID:GzlUWDB1O

呉「直接、鎮守府に交信してくるとは。どんなやつか会ってみたい気もするな」

提督「積極的に戦いたい連中ばかりじゃない、と言ってたけど……鵜呑みにするわけにもいかないし」

呉「今さらな話だが、敵さんもやっかいな成長をするもんだな。天候も変えられるのか」

提督「うん。その姫の話じゃ、かなりの実力がないと無理とか言ってたが」


呉「いずれにせよ、同じような場面に出くわしてパニクるのは避けたい」

呉「対策になるかわからんが、霧島が22号電探を改良したものを持ってきた」

呉「明石に渡しておいたから、前回の電波障害のデータと合わせて確認してくれ」

提督「わざわざすまないな。よろしく言っておいてくれ」
766 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:11:40.95 ID:GzlUWDB1O

呉「まあ、こっちからはこんな所か」

提督「ありがとう。私たちからは――鳳翔」

鳳翔「はい。陸上攻撃機、および局地戦闘機の当鎮守府運用データです」

呉「おー、助かるわ。今回も使うことになるだろうからな」

榛名「ありがとうございます! これでもっと効率的に配備できますね」

提督「横須賀と佐世保にも送っておいたから、作戦前にもう一度確認しておこう」

呉「相変わらず、開発はできないのが難点だな。もう少し余裕持たせたいところだが」
767 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:12:40.96 ID:GzlUWDB1O

呉「――さて、っと。もう話しておくことはないな?」

提督「ないけど……相変わらず早いな、1時間ちょっとで終わるとは」

呉「会議が無駄に長引くのは無能の証だ」

提督「そういや、学校時代からそんなこと言ってたな」


榛名「鳳翔さん、よろしければお茶をお淹れしますので、場所を教えて――」

鳳翔「ああ、そんな! お客さまにやらせるわけには――」

―― ハルナガ ヤリマスカラ! イエ、ワタシガ……


呉「余裕がないと、こうして和むこともできねぇしな」

提督「まったくだ」

呉「かわいいだろ?(榛名が)」

提督「ああ、かわいいな(鳳翔が)」
768 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:13:41.33 ID:GzlUWDB1O

呉「――おーい、榛名。いったん部屋に戻るぞ」

榛名「あ、はい……でも、お茶は?」

呉「部屋にティーセットがあっただろ。そっちで淹れてくれ」

榛名「は、はい! お任せください!」

提督「よし。それじゃ解散にするか」

鳳翔「何か必要なものがあれば、すぐおっしゃってくださいね」

榛名「はい! おつかれさまでした!」
769 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:14:35.92 ID:GzlUWDB1O





提督「なあ、鳳翔。来客もあることだし、今日の夕飯は外で――」

鳳翔「あ、ごめんなさい。今日は別の方とお約束があるのです」

提督「――え?」

鳳翔「それじゃ、失礼しますね。うふふ」


榛名「あ、あの、提督。舞鶴さんから聞いたんですけど、この近くに美味しいレストランが――」

呉「あー、すまん。今日は先約があるんだ、明日にしてくれるか」

榛名「――え?」

呉「おっと、もう時間だ。また夜にな」



提督「どういうことだ!?」

榛名「どういうことなの!?」
770 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/08/09(火) 01:24:28.07 ID:GzlUWDB1O

ここまで遅くなってしまい申し訳ありません。

自分で書いていて「面白い!」と納得できる文にどうしてもできず、
書いては消しを繰り返していたら相当時間が経ってしまいました。
最初の遊園地デートや第2.1〜2.3話あたりはとても楽しく書けていたのですが、ここ最近はほとんどそれが自分で感じられません。

特に最近は短編を繋ぎで書いて、本編を後回しにしてしまっていました。
どれだけカラオケ好き設定にするんだ……

ひとまずは何としてでもこのスレの完結を目指して書いていきます。
新スレではまたお題を拾っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
771 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/08/09(火) 01:28:53.66 ID:GzlUWDB1O

まだ規制かかってますので、しばらくはiPhoneテザリングになりそう……
どうにかなればいいんですが。
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 04:19:48.13 ID:qLlAvSDI0
ぅをっ、いっちーがキテたー!!!
待ってたゾッ!!!
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 08:27:02.63 ID:Xe7JSxp5o
乙です
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 22:21:19.20 ID:lQQ7pJuuo
おつやで
久しぶりに更新きたと思ったら、ドロドロ昼ドラ展開かな?(すっとぼけ)
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/13(土) 15:52:30.78 ID:d/iIlutv0
アクィラの配属予定はありますか?実装前からお題出してるやついますけど
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/27(土) 20:44:39.39 ID:NvnGw35S0

追いついたぜ 鳳翔さんも良いが榛名かわ良い
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/03(土) 22:28:06.69 ID:a2Ht4lUA0
台風こわい
保守
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 23:30:29.96 ID:7IqHpQJ50
いつまでも待ってる
779 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/10/05(水) 07:29:17.76 ID:Aoox9Z8hO

遅くなった言い訳:もはや何も言うまい
今日改めて更新します……


>>774
なりません(迫真)

>>775
色々考えてますが正規空母は大体出そうかなと。
アクィラもなんとか掘れたので一安心。

乙&保守ありがとうございます、こんな遅筆ssを待っててくれて本当に嬉しいです
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 22:07:35.12 ID:arFWxXsD0
>>746テルマエ・ロマエだけかと思ったら多聞丸やってたんだな。
この鎮守府でのなか卯コラボはどんな扱いで?
781 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/10/14(金) 13:03:07.82 ID:c5vgNDYAO





鳳翔とケッコンカッコカリして、およそ1年半。

お互いに話し合って、カッコカリを外すのは戦後と決めているのだが。


最近は艦隊のみんなの練度も上がって、装備も整って。

ある程度は出撃も落ち着いてきたと感じている。

ここらでひとつ、新たな関係を始めてみるのもいいんじゃないか――


提督「――と、思うんだけど。どうだろう」

「…………」

「……うん。あのさ、決意は伝わってくるけどさ」



飛龍「ゼッタイ相手間違ってるよね」

提督「そんなことはないぞ」
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 22:03:54.16 ID:e4thm7ayo
来た?の?
783 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:40:52.84 ID:lErojPIVO

飛龍「いきなり連れ出されて、何言われるかと思ったら……」

提督「すまないね、飲み会の前なのに」

飛龍「それで、新たな関係って? 具体的に考えてるの?」

提督「家を買う」

飛龍「」

提督「そして私と鳳翔と君たち6人、1つ屋根の下で暮らすんだ」

飛龍「ファッ!?」
784 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:44:03.59 ID:lErojPIVO

飛龍「ななな、なんで!?」

提督「冷静に考えてみると、鳳翔の夢であるお店を出すというのはいつになるかわからない」

提督「敵もどんどん新しい奴が出てきているし、解放すべき海域も増え続けてる」

飛龍「……そうだね」

提督「どんなに準備を重ねても、命の危険が付きまとう状況は変わらない」

提督「現役でいる限り、そんな状況が続くことがわかっているのなら、鳳翔の夢――」

提督「――お店を出すことと、君たちと共に暮らすことくらいは、叶えてあげたいと思った」

飛龍「…………」

提督「それから、なるべく多く君たちと過ごしたいという私の希望かな」

飛龍「う、うーん」

飛龍(あれ……これって私、狂喜乱舞するところかも)
785 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:46:25.95 ID:lErojPIVO

飛龍「いやぁ……どう考えても、最初に言う相手はお母さんじゃない」

提督「まずは飛龍に言うべきかな、と思ったんだが」

飛龍「いやいやいやいや、なんでよ」

提督「蒼龍から聞いたぞ? 鳳翔や他の5人といっしょに暮らしたかったんだろ」

飛龍「蒼龍〜〜!! 秘密って言ったのにぃ!!」

提督「物件はもう目星をつけてある。ここにチラシがあるんだが」

飛龍「あるんかい! 私必要ないじゃん」
786 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:48:09.23 ID:lErojPIVO

提督「今日、鳳翔と物件を下見に行こうと思ってたのに、断られてしまってな……」

飛龍「え、そうなの? 断るなんて珍しい」

提督「まあ、いいさ。内緒にして驚かせてやろう」


「……す……」


提督「ん?」

榛名「素敵です!! 榛名、感激です!!」

飛龍「は、榛名さん。いたんだ」

提督「呉のやつと一緒じゃなかったのか?」

榛名「先約があるって断られて……ひとりでこのレストランに来たんです」

提督「先約? 舞鶴に知り合いなんかいたのかな、あいつ」
787 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:49:28.37 ID:lErojPIVO

榛名「それにしてもいいなあ、鳳翔さん。私も提督に……い、いえ! なんでもないです!」

提督「榛名さんは、あいつと寝室が別だったりするのか?」

榛名「榛名でいいですよ。いえ、今は執務室の隣で一緒です」

飛龍「なんだ、それならいいじゃない」

榛名「それが、その、遅くまで2人で仕事してると……お姉さまが」

提督「金剛か」

飛龍「『イチャつきながら仕事するくらいならサッサと寝るデース!!』って感じ?」

榛名「す、すごい! どうしてわかったんですか!?」

飛龍「横須賀にいた頃の金剛さん見れば、そりゃねえ」
788 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:50:27.20 ID:lErojPIVO

榛名「最近は大規模作戦の準備で、提督もお疲れですし……」

榛名「お姉さまの言葉通りに、ベッドに入ると早くお休みになられますし」

榛名「い、いいえ、邪魔とかそんな感情は全然ないんですよ! お姉さまも私に気を使ってくれてますし!」

榛名「ただ、その、少しくらいは、2人きりで過ごせる時間も……」

榛名「もっと、提督には、いろいろして差し上げたいのに……」


榛名「――って、きゃあああ! 私ったら出張先で何を!!」

飛龍「かわいいじゃないの、気に入った! これから正規空母の会、名誉会員に迎えちゃうよ!」

榛名「空母じゃないのに!?」

飛龍「いい酒の肴になりそう!!」

榛名「何を話させるつもりなんですか!!」
789 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:51:38.36 ID:lErojPIVO

榛名「はぁ、はぁ……」

飛龍「提督、とりあえず赤城さんたちと合流したいんだけど――」


「「「キャアアアアアア!!!!」」」

飛龍「って、その声は!」

赤城「1次会が終わってカラオケ行こうと通りかかったら!!」

飛龍「またカラオケですか。好きだなー」

翔鶴「飛龍先輩が、2人っきりで提督とお食事デート!!」

蒼龍「ずるいずるい!! 抜け駆けなんて許せない、私も誘ってよ飛龍!!」

飛龍「見事な説明セリフをどうも。あとデートじゃないから」
790 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:57:11.89 ID:lErojPIVO

提督「あれ、もう飲み会は終わったのか?」

Graf「お店のサケを飲み尽くしそうな勢いだったから、無理やり連れだしたのだ」

提督「飲み尽くす!? カ、カードは?」

Graf「……上限かもしれぬ。許してくれ、Tut mir Leid」

提督「」


Graf「ヒリュウの分を1本買ってきた。鎮守府で飲んでくれ」

飛龍「おー、ありがとう! 気が利くね――あれ、加賀さんと瑞鶴は?」

Graf「カラオケに持ち込むサケとサカナを買いに行った」

提督「まだ飲むのか……」

Graf「この店にいることは知らないだろうから、私が迎えに行ってこよう」

飛龍「1人で大丈夫? 酔ってない?」

Graf「問題ない、bierを少し飲んだだけだからな。行ってくる」

飛龍「気を付けてねー」
791 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:59:04.10 ID:lErojPIVO

Graf「――ふう。サケは甘すぎてまだ慣れないが、Japanのbierは中々だったな」

Graf「今度は、祖国のものも仕入れてもらうよう頼んでみよう……」

Graf「――おや?」


Graf(あの車に、男と乗っているのは……)

Graf「……ホウショウ?」


Graf「…………」

Graf「……う、ウワキだ、フリンだ。マツボックリでヒマツリだ」


Graf「Mein Got」
792 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 12:59:50.14 ID:lErojPIVO

瑞鶴「これだけ買えば大丈夫かな?」

加賀「そうね。――結局、いつもの安酒がメインになってしまうけれど」

瑞鶴「あのお店、評判なだけあってお酒はおいしかったもんねー」

加賀「誤算だったわ。次からはお店の在庫も調べてから行きましょう」

瑞鶴「3分に1本のペースで一升瓶空けてたら、そりゃ店主さんも青くなるわ……」


―― Mein Gooooooot!
793 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 13:00:28.49 ID:lErojPIVO

加賀「なに、あの叫び声……あら、グラーフ?」

瑞鶴「あ、ほんとだ。おーい」

Graf「――カ、カガ! ズイカク!」

瑞鶴「どしたの、カラオケ向かってたんじゃ――」

Graf「Es ist Unmoral!! Ich habe auf den illegalen Punkt geschaut!!」

瑞鶴「お、おう」

加賀「まるで翻訳サイトにかけたようなドイツ語ね。ちょっと落ち着きなさい」
794 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 13:01:34.99 ID:lErojPIVO

お昼休み終わりなので続きは夜に。

>>782
すまぬ……すまぬ……
795 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 21:34:23.84 ID:lErojPIVO

瑞鶴「――えぇ? お母さんが浮気ぃ?」

Graf「付き合いは短くとも、あの笑顔は見間違えようがない!! あれは鳳翔だった!!」

加賀「そうだとしても、それがどうして浮気になるのかしら」

Graf「笑顔だったからだ。あんな笑顔は、Admiralの隣にいる時しか見たことがない」

瑞鶴「……お母さんが一緒の車に乗るほど親しい男性って、提督さん以外にいたかな?」

加賀「少なくとも、舞鶴鎮守府の人ではなさそうね」
796 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 21:36:34.00 ID:lErojPIVO

瑞鶴「あ、そういえば。今日は呉の提督さんが来てるんだったわ」

加賀「呉の? お母さん、そこまで親しかったかしら」

Graf「そうだ、あっちの店にハルナが来ているのだ。クレのAdmiralのことも聞いてみよう」

加賀「……グラーフ、お母さんはどちらへ向かってた?」

Graf「ええと、あっちは――鎮守府の方向だ」

瑞鶴「ということは、どこかへ行った帰りってことかな」

加賀「いずれにせよ、本人に聞けばわかることね。――みんなと合流して、いったん戻りましょう」


加賀「……それにしても」

瑞鶴「あのお母さんが、浮気……」


「「ありえないわ」」
797 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 23:31:26.36 ID:lErojPIVO





鳳翔「――明石さん、ただいま戻りました」

明石「お帰りなさい! いかがでしたか、例のものは」

鳳翔「完璧でした。あの防犯設備なら安心です」

呉「あれじゃ猫の子どころか、アリ1匹入れないだろうぜ。どんだけ金かけたんだ……」

明石「鳳翔さんのご希望ですからね。私の持てる技術をすべてつぎ込んでます」

鳳翔「今日はありがとうございました、呉さん。最近の機械には詳しくないので、とても助かりました」
798 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 23:32:14.26 ID:lErojPIVO

鳳翔「あの人も、きっと喜んでくれると思います」

呉「なに、気にすんなって――で、その旦那はどこ行ったんだ?」

明石「少し前に、飛龍さんを引っ張って出て行きましたが……」

鳳翔「飛龍ちゃんを? みんなと合流したのかしら」

呉「そういや榛名もいねぇな。これが終わったら軽く酒でもと思ったんだが」

明石「――ああ、噂をすれば。みんな戻ってきましたよ」
799 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 23:33:11.15 ID:lErojPIVO

Graf「――こ、この男だ!!」

呉「なに?」

Graf「こいつだ、ホウショウをたぶらかしたのは!!」

蒼龍「ほう」

飛龍「ほう」

赤城「ちょーっと、お話を伺いたいんですが?」

呉「何なんだお前ら……」
800 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 23:34:12.54 ID:lErojPIVO

呉「おいおい、冗談じゃないぜ。こんなとこ榛名に見られたら――」

榛名「あのー、もう見てるんですが」

呉「」

呉「は、榛名、落ち着け。愛してるから落ち着け」

榛名「私も愛してます。で、これはどういうことですか」

呉「これはだな、やむにやまれぬ事情があって――」

提督「待て。先に私だ」

呉「……目が据わってるぞ」

提督「お前には聞きたいことが山ほどある! ちょっとこっちに来い!!」

呉「お、おい! 引っ張んなって!!」
801 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2016/10/17(月) 23:35:36.16 ID:lErojPIVO

もう少しでおしまい
一旦カットします。
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 08:36:09.98 ID:UPLG+ndp0
わお
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 19:02:19.50 ID:qA8mSuWG0
長門が着任しているなら最低でもサラトガの話し相手はどうにかなるけどヲ級E、H、Yとの兼ね合いはいかに?
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 22:22:35.02 ID:K9mdPoWE0
とりあえず保守
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 19:27:35.07 ID:qIV9HHJl0
アクィラ来てサラトガ来て噴式景雲改と橘花改が来て>>1も大変
806 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2016/12/13(火) 23:50:49.03 ID:G2LcoJk4O

本当に申し訳ないですが生存報告保守
このままのペースだと本当に落ちてまう……今月中には何とかしたいのですが。

>>803
一応考えてます。追加はレキシントン級で一安心でしたが、早く書かないといずれ……

>>804
保守してもらえるのは本当にうれしいです、ありがとうございます

>>805
一気に空母が強化されましたね。早いとこ遠征消化せねば。
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:47:05.68 ID:2vfS5ficO
保守
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 19:31:11.13 ID:kCi006nd0
待ってます
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 23:19:34.20 ID:jndbsn4I0
頑張るんじゃ
810 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/02/08(水) 11:51:32.51 ID:yICCBaGfO





提督「――鳳翔と、どこ行ってたんだ?」

呉「言えん」

提督「…………」

呉「睨むんじゃねぇよ! 鳳翔に口止めされてるんだ、本人に聞けよ」

提督「……本当だろうな」

呉「俺は榛名に囚われているからな。正直、他の女には余計な感情が湧かない」

提督「こんな状況で惚気やがって」

呉「別に惚気じゃない。本気ってだけだ」
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 11:52:32.16 ID:OC7QRTgMo
ほぉ?
812 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/02/08(水) 11:57:37.29 ID:yICCBaGfO

呉「榛名や鳳翔の手前、あんな態度を取ったが――お前も察しはしてるんだろ」

提督「うん?」

呉「他の男に軽く付いていくような女じゃない」

呉「それなりの事情があると、わからないほど浅い付き合いじゃないはずだ」

提督「……まあね」


提督「鳳翔を助手席に乗せて走りやがってとか、夕食の時間に行かなくてもいいだろうとか、まだいくつかあるが――」

呉「俺が誘ったわけじゃないけどな」

提督「――まあ、言いたかったのはそれだけじゃない」


提督「1度、改めて礼を言いたいと思ってたんだ」

呉「礼? 何の話だ」

提督「もう1年以上も前だが、鳳翔が目を覚まさないと騒いだ時があっただろう」

呉「ああ、血相変えて電信飛ばしまくってたあれか。まあ当然だが」
813 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/02/08(水) 12:00:01.32 ID:yICCBaGfO

また夜に来ます、申し訳ない

ちょっと待ってください貴方何者ですか>>811
sageで2か月ぶりですよ?
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 12:11:55.05 ID:5CnsO03A0
復活したのか
815 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/02/08(水) 21:36:59.27 ID:yICCBaGfO

提督「こんな言い方で本当に失礼だけど……お前と榛名さんの前例のおかげで対処できたんだ」

提督「鳳翔の分も、合わせて感謝したい。ありがとう」

呉「やめろやめろ。男にそんなセリフ吐かれてもぞっとしねえ」


呉「……まあ、あんな状況ではお互い様だろ」

提督「そうだね」

呉「他の鎮守府の連中にも喚起できたし、それに――」

呉「あの報告書にはさんざん笑わせてもらったしな」

提督「ぐっ」

呉「全国規模で惚気てんのはどっちだったかなー」

提督「く……言うんじゃなかった……」
816 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/02/08(水) 21:42:41.56 ID:yICCBaGfO

呉「よその夫婦に首突っ込むのは、これで最後にしたいが――」

呉「悪い話じゃないと思うぜ。お前にとっても、鳳翔にとっても」

提督「そうだ、鳳翔の口止めとは……」

呉「おっと、俺が言えるのはここまでだ。――まあ、あとは本人に聞くんだな」

提督「え? ……あ」


鳳翔「あっ」

榛名「あっ」

呉「邪魔者は消えるから、ゆっくり話せ。俺も、榛名の機嫌を取らなきゃならん」
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 23:33:23.95 ID:HjvasG3so
乙です
おかえりなさいませ〜
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:37:43.96 ID:sm47tcgV0
舞っていた甲斐があったぜ
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 02:02:26.53 ID:bIyczNkho
>>818
もしかして、舞風ですか?
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 22:44:38.66 ID:RSzEeV/XO
今のは舞と待と舞風を掛けた
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 21:31:23.85 ID:Cg3GyJgZO
大丈夫かな
822 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/04/06(木) 20:51:12.15 ID:fOeBAubEO

テスト
823 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/04/06(木) 20:59:10.27 ID:fOeBAubEO

うおおなんとか明日書くぞ明日!
もうみんな忘れただろって頃に更新します。あとちょっと、なのです……
エタは嫌だ……もう似たようなものですけど……

アクセス規制に巻き込まれまくりで、まともに書き込めないでテンションだだ下がりです。
なーんで家にいるのにスマホの回線共有せにゃならんのだ。
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 21:02:41.58 ID:mmOmiZhMo
お帰りなさい、待ってたよ
825 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/05/01(月) 00:30:42.43 ID:fOj+2GTH0





榛名「むー」

呉「ほら、そろそろ機嫌直せって」

榛名「ほかの女性とドライブ行ってた人が言いますかー」

呉「だーかーら、事情があったって言ってんだろ」

榛名「なら、その事情を話してくださいよぉ。内容を聞いて、許すか判断しますぅ」

呉「今はダメなんだって。明日あたりには解決してるだろうから……」

榛名「じゃあ許しませんっ」

呉「……おい、そっぽ向くなよ。せっかく埋め合わせに2人で飲みに来てんだろうが」

榛名「知りませんっ。つーん」

呉「つーんてお前。もう酔ってんのかよ」
826 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/05/01(月) 00:32:03.69 ID:fOj+2GTH0

呉「…………」

呉「美人は横顔も映えるよな」

(ぴくっ)

呉「お前に似合いそうなブラウスを見つけたから、明日買いに行かないか?」

(ぴくぴくっ)

榛名「ぷ、ぷ、プレゼントなんかで、この大戦艦が心を動かされると――」

呉「そうか、そうだろうな。我ながら卑劣だった、悪かったな」

榛名「…………」プルプル
827 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/05/01(月) 00:35:01.83 ID:fOj+2GTH0

呉「じゃあ、うん……電探の改造の礼もあるし、霧島のみやげにでも」

榛名「だ、ダメーーーー!! 私、私じゃないとダメですっ!!」

呉「おう」

榛名「私に似合うって思ってくれたんですよね!? だから――」

呉「だから、買いに行こうって言ってるだろ」

榛名「行こう、って――ハッ!? 提督、私を嵌めましたね!!」

呉「そうだよ?」

榛名「むがー!!」ドカドカ

呉「ハハハッ、俺を騙そうなんて10年早い――って、ちょっ、痛ェ!! 本当に戦艦の馬力で殴るな、肩が外れる!!」
828 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/05/01(月) 00:37:39.02 ID:fOj+2GTH0

呉「……気ィ済んだか」

榛名「はぁ、はぁ……とりあえず落ち着きました……」

呉「まさか本気でほかの女と、って……そう思ってるわけじゃないだろうよ」

榛名「……そうですね、本当はわかっていますし、信じてます。でも」

榛名「公務以外で2人っきりは、あの遊園地以来でしたし……ちょっとはしゃいでしまいました」

呉「おいおい、楽しみにしてたのはお前だけだと思ってんのか?」

榛名「え?」

呉「1日で終わる出張を、わざわざ泊まりにして時間作ったんだぞ」

榛名「……あ」

呉「今日はもう帰るぞ。明日はいろいろ、連れまわしてやるから覚悟しとけ」

榛名「――はいっ、提督!」


呉(……さて、向こうは上手くやったかな)
829 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2017/05/01(月) 00:43:03.12 ID:fOj+2GTH0

もう嘘予告すぎて自分に呆れはてる……
ちょっとスクロールすると去年のレスが出てくるのがつらいです。
ラストはほぼ書いてるのでGW中には手直しして投下します……できる、と思う……んですが
ごめんなさい、本当全力で書きます。


>>824
貴方が天使か……
そしてやっぱりsageで2分後とか早すぎやしませんか
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:00:19.38 ID:VPZe70JQo
乙。まあ無理せんでええよ
気長に待ってる
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 04:48:36.32 ID:UqBwJWbDo
死ななきゃ安い
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 07:47:39.44 ID:lWWAJy9eO
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