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鳳翔「あゝ栄光の、空母機動部隊!」 【お題募集】
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700 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/03/31(木) 17:24:17.50 ID:JK9PiUL20
Graf「どこかに、ネバネバと糸を引かず、独特のにおいがせず、なんとも言えない味がしない納豆はないか」
長門「それはすでに納豆ではない何かだ」
Graf「理解しがたい。あんな手間をかけてまで豆を腐らせるとは」
長門「元は大豆を解毒するために加熱して、わらに巻いておいたら偶然できたとも言われているな」
Graf「まったく神秘の国だ。なんだかわからないものを食べるのだからな!」
長門「多かれ少なかれ、どこの国にもあると思うぞ」
Graf「このままではこの国で暮らしてゆけぬ。なんとかしてくれ」
長門「そこまで重く考えるなよ……」
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 17:24:19.11 ID:4Cw8T0b5o
非常によくわかる
702 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/03/31(木) 17:29:01.82 ID:JK9PiUL20
長門「いや、待て。目的は納豆を食べることじゃなく、作法を身につけることだろう」
Graf「む……そうだったな」
長門「納豆についてはいろいろ食べ方があるから、赤城にでも聞いてみてくれ。しらすとか生卵とか……」
Graf「ナマタマゴ!? Japanは卵を生で食べるのか!?」
長門「……異文化交流は難しいな」
長門「ほら落ち着け。箸の持ち方からいくぞ、まず1本目を鉛筆のようにだな」
Graf「エンピーツとはなんぞや」
長門「……なら、あれだ。クーゲルシュライバーのように――」
703 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/03/31(木) 17:31:23.19 ID:JK9PiUL20
Graf「な、な、長門、ナガト!!」
長門「どうした、そんなに慌てて」
Graf「大変だ、鳳翔がおかしくなった!!」
長門「なんだと?」
Graf「昨日、日本の魚料理をリクエストしたら――」
鳳翔『はい! 今日とれたてのお魚で作った、お刺身盛り合わせですよー』
Graf『』
Graf「――生のサカナの切り身を料理と言って出してきたのだ!!」
長門「……刺身は日本の文化なのだなあ」
704 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/03/31(木) 17:35:34.82 ID:JK9PiUL20
>3月中に必ず終わry
終わりませんでしたorz
すみませんがもう少しかかります、またお願いいたします。
>>701
お付き合いありがとうございます!
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 17:48:08.67 ID:4Cw8T0b5o
乙
和食美味しいけど世界からみればかなり独特なんかなぁ
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 21:45:05.10 ID:j9t8co+h0
カルパッチョとかあるやん<生魚
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 22:06:31.81 ID:9hElt/KJO
イタリアでは生の牛肉でカルパッチョ作ってたのを、日本人が魔改造して生魚で作り始めたんだぞ
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 22:17:21.56 ID:bJRy7VSjO
カルパッチョはドイツじゃなくてイタリア料理ですぜ
>>707
もともとは肉の薄切りだったのね、知らんかった
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 22:26:10.51 ID:jb9flWG/o
乙です
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/20(水) 05:48:51.01 ID:tEGlxQtO0
乙です〜いやあ、鳳翔さんのバレンタインとホワイトデーボイス素晴らしかったですね
あんなに乙女でキュートなボイスが来るとは…最高の一言につきます
確かここまで限定ボイスやグラ無かったのは鳳翔さんが青葉と並んで最長記録だったかな…?
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/23(土) 02:51:15.97 ID:us0jfFLk0
うわああああああああああ三周年ボイスも来てたああああああああああああ
夢かな!俺は夢を見てるんじゃないかな!?
712 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:18:45.60 ID:LmxDFPS10
幕間11 〜Let's Sing Together〜
瑞鶴「今日はみんなでカラオケよ。提督さん、忘れてないわよね」
提督「大丈夫大丈夫。ちゃんと予約してある」
翔鶴「――あら。提督、お電話ですよ」
提督「おう、ありがとう……はい、もしもし」
提督「――おー、佐世保か。久しぶりだな」
提督「珍しいじゃないか、そっちからかけてくるなんて」
瑞鶴「佐世保の提督さん? なかなか会わないわよね」
翔鶴「提督と呉さんの同期の方ね、お忙しくて会う機会もないみたいだけど……」
713 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:19:52.17 ID:LmxDFPS10
提督「どうしたんだ、何か事件でもあったか」
提督「――なにぃ、一式陸攻ができた!?」
提督「待て、もう少し詳しく……そっちの工廠で!?」
提督「偶然なのか? レシピを知りたい、いや――」
提督「み、見たい!! わかったすぐ行く!!」
翔鶴「えっ」
瑞鶴「えっ」
714 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:22:21.35 ID:LmxDFPS10
提督「すまん、ちょっと長崎まで行ってくる」
翔鶴「と、突然どうしたんですか!?」
提督「航空戦力の新兵器ときたら、見ないわけにはいかん!」
瑞鶴「今から!? 向こう着いたら真夜中だよ!!」
提督「艦隊の強化のためだ。少しでも君たちが楽になるなら、こんなもの苦でもない」
翔鶴「提督ー!!」
瑞鶴「こんな時にかっこいいこと言ってる場合!?」
提督「鳳翔によろしく言っといてくれ。頼んだぞ!!」
―― バタァン!!
瑞鶴「――そもそも陸上機じゃない!! 空母じゃ飛ばせないわよ!!」
翔鶴「いや、私たちのカタパルトならあるいは……ムリかしら」
715 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:24:21.64 ID:LmxDFPS10
蒼龍「はーい、お待たせー。……あれ、提督は?」
瑞鶴「長崎旅行よ」
飛龍「どういうこっちゃ」
翔鶴「新しい航空機が開発されたそうで。お母さんによろしくと言付かってます」
鳳翔「おひとりで、ですか? 残念ですね……」
赤城「ぶー。せっかくみんなで行こうと楽しみでしたのに」
716 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:25:33.29 ID:LmxDFPS10
加賀「ならお土産を頼みましょう。レモンステーキに佐世保バーガー、ちゃんぽん、角煮まんじゅう」
瑞鶴「できたてがおいしいのばっかりじゃん」
赤城「なら、海軍ビーフシチューに佐世保豆乳、クールソフトも」
翔鶴「そんなのよくご存じですね……」
赤城「あっ、もちろんお母さんのシチューが一番好きですよ!」
鳳翔「あら、ありがとう。うふふ」
717 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:26:18.47 ID:LmxDFPS10
翔鶴「じゃあ、さっそく出発しましょう」
瑞鶴「翔鶴姉、提督さんにくっついて行けばデートだったんじゃ……」
翔鶴「…………」
翔鶴「あー!! 提督のセリフに感激して棒立ちしてたわ!!」
瑞鶴「まあ、さすがに2人で泊りがけは止めるけどね」
翔鶴「どっちの味方なの瑞鶴……」
蒼龍「そういえばグラーフさんは?」
赤城「長門さんといっしょに映画館だそうです。共通の趣味が見つかったようで」
加賀「歓迎会以来、あまり話せていませんね。今度は正規空母の会で映画上映でもやりましょうか」
718 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:30:06.62 ID:LmxDFPS10
飛龍「さー、着いた着いたっと」
赤城「さっそく注文しましょう、3時間しかありませんからね」
加賀「これはドリンクバーね。食べ放題メニューはどれかしら」
翔鶴「いや、カラオケで食べ放題はさすがにないかと……」
鳳翔「……ここが、からおけぼっくすですね」
瑞鶴「お母さん、最近はあんまり来たことないわよね」
蒼龍「あ、そっか。ちょっとわかりづらいよね」
鳳翔「ふふふ、それはどうでしょうか」
719 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:30:45.75 ID:LmxDFPS10
鳳翔「1曲につき100円入れたりとか、あの分厚い本を探したりとか、そういう反応を期待してたなら残念でしたね」
瑞鶴「おおっ、ということは?」
鳳翔「ちゃんと予習してきました。使うのは、このパネルの機械!」
蒼龍「お母さんすごいっ! じゃあ、さっそく曲を探そう」
鳳翔「まかせておきなさい――ええと」ピッピッ
鳳翔「…………」ピッピッピッピッ
鳳翔「動かないわ、故障ですね」
瑞鶴「いや……あのテレビの下の機械に向けて、スタートを押すのよ」
720 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:31:11.62 ID:LmxDFPS10
飛龍「1曲目誰から行くー?」
翔鶴「せっかくですから、お母さんからどうですか?」
鳳翔「ええっ、私? でも」
蒼龍「いいじゃない、ひさしぶりに聞きたいなぁ」
鳳翔「そ、そうですか? それじゃ……」
鳳翔「―― こんなこといいな できたらいいな あんなゆめこんなゆめ ――」
「「「かーわーいーいー!!」」」
721 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:32:44.97 ID:LmxDFPS10
翔鶴「―― あの日僕の心は 音もなく崩れ去った ――」
瑞鶴「―― 壊れて叫んでも 消し去れない記憶と ――」
加賀「機械では一度に注文できないのね……赤城さん、電話を」
赤城「もしもーし。ええと、ピザ20枚にたこ焼き30人前、スパゲッティを10皿と――」
飛龍「ええいこのテンプレの権化どもめ!!」
蒼龍「食う前に歌え!! ほら没収!!」
「「ああー」」
蒼龍「まったくもう。いくら提督の支払いだからって、見境なしはダメだよ」
飛龍「あ、それは前回と変わらないのね……」
提督「――はっ、くしゅ!」
提督「な、なんだ? 急にふところが寒くなってきた……」
722 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:33:42.89 ID:LmxDFPS10
翔鶴「――やったー!! 97点よ!!」
瑞鶴「ふふーん。これで五航戦にオファー殺到、間違いなしね!」
赤城「…………」
加賀「…………」
赤城「―― お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ ――」(翔鶴ガン見)
加賀「―― 貴方の白い衣装も 今は鮮やかな深紅 ――」(瑞鶴ガン見)
翔鶴「」ガタガタ
瑞鶴「」ガタガタ
鳳翔「こら、点数ぐらいで威圧なんてしちゃダメよ」
蒼龍「ここだけ見ると、ただの大人げない先輩だよね……」
飛龍「しかも、満点取っちゃうあたりが特にね。さすが一航戦は格が違った」
723 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:34:36.59 ID:LmxDFPS10
鳳翔「――実は私、最近のらぶそんぐを覚えてきたんです」
飛龍「おおっ! 提督うらやましがるだろうなー、聞かせて聞かせて」
鳳翔「そ、それじゃあ。ちょっと恥ずかしいですけど……」
鳳翔「―― 恋しくて愛しくて止まらない せめてこの心は 君のもとへ ――」
飛龍「…………」
飛龍(失恋ソングだこれー!?)
鳳翔「どうかしら。あの人喜んでくれるかしら?」
飛龍「い、いや、うん。とりあえず可愛いのは間違いない、かな……」
724 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/04/23(土) 03:42:16.49 ID:LmxDFPS10
短いですが今回は陸上機楽しみ編。PC使える時間が限られているので、5話までのつなぎで……
5話は今月末から来月頭の予定です。
もはやレスが保守みたいになって、本当申し訳ありませんorz
>>710
乙女鳳翔さんは可愛いですね……
腕によりかけちゃうお花見鳳翔さんもすごくよかったです。
>>711
来ましたねー! たまたま今日はPCさわれたので、3周年を祝えてよかったです。
あんなの聞いたらこれからも頑張らざるをえない……
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/23(土) 04:31:38.96 ID:aZM0NgaSo
乙っした。
提督、最後は撃たれてしまうん?
一航戦の曲的にw
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/23(土) 09:37:37.65 ID:hDcpui9Po
乙です
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/23(土) 12:29:28.22 ID:x3xUHWfRo
スレ立て一周年ですな
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 01:53:41.68 ID:YpihkdgL0
乙。更新待ってたぜ
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/03(火) 13:07:17.29 ID:6i4HxPpsO
更新乙です〜
艦これACの鳳翔マジでヤバイくらいかわいかったですよ
鳳翔さんのかわいさが世に知れ渡ってしまった…
730 :
ID加速中
◆V9LlgfWZs2
:2016/05/07(土) 17:49:05.27 ID:2Rhxxw+y0
あ
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/30(月) 13:43:26.63 ID:WGRw6AjgO
ほしゅ
732 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:38:52.89 ID:ihB5mKIT0
幕間12
よく、同じ夢を見ていた。
あの人のおかげで、遠くなっていた記憶。
皆で笑って、泣いて、競い合って、精進を重ねてきたあの子たちが。
生まれたときから、私が成長を見守ってきたあの子たちが。
失われてゆく。
目の前で苦しむ愛しい子たちに、しかし私は何もできない。
733 :
【厳重注意:LOSTセリフを一部使っています】
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:41:49.76 ID:ihB5mKIT0
冷たい水。
―― 無事ならいいの……先に逝って……待って――
燃え盛る炎。
―― 飛行甲板の火――ないね……ごめん――
動かぬ躰。
―― ごめんなさい――処分……して――
最後の、写真。
―― 沈むの――月を肴に一杯――
「――――あぁああああっ!!」
734 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:42:51.77 ID:ihB5mKIT0
鳳翔「!!」
鳳翔「――はっ、はっ……」
鳳翔「ふぅ……また、同じ夢」
鳳翔(この夢は久しぶりね。最近は見なくなっていたのに)
鳳翔(最後に見たのは……ちょうど1年前、あたりだったかしら)
鳳翔(そうだった。夢を見て、あの人が助けてくれたのよね)
735 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:43:27.28 ID:ihB5mKIT0
鳳翔(――そうだ。あの人を起こしちゃったかも)
鳳翔「ご、ごめんなさい。大きい声をだして……あら」
鳳翔「……あなた?」
鳳翔「あなたっ!! どこですか!?」
提督「――鳳翔」
鳳翔「!!」
提督「ごめんよ、1人にして……大丈夫だ、ちゃんといるよ」
鳳翔「あなた……」
736 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:43:59.36 ID:ihB5mKIT0
鳳翔「ど、こへ行かれていたのですか?」
提督「汗をかいてたようだから、手ぬぐいと水差しを持ってきた。ほら」
鳳翔「あ、ありがとうございます……んっ」
鳳翔「――ふぅ。安心しました、目が覚めたら隣にいないから」
提督「ごめんごめん」
提督(安心したのはこっちだよ。また目が覚めなくなるんじゃないかと……)
737 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:45:24.08 ID:ihB5mKIT0
鳳翔「それにしても、水差しまで持ってきてくださったんですね。用意がいいというか」
提督「……少し、心配だったから」
提督「夏が近づくこの時期は、不安定になる子もいるし」
提督「特に今日は70年前の、あの作戦の日だからね。注意するのは当たり前だろ」
鳳翔「ご、ごめんなさい。ご迷惑を」
提督「そんなもの気にするな。支えていくと決めたんだから」
鳳翔「ありがとう、ございます」
738 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:46:05.23 ID:ihB5mKIT0
提督「……よければどんな夢か、話してもらえるかな」
提督「吐き出して、楽になることもあるだろうし」
提督「私も、できる限りのことをしてあげたいし……もちろん、辛ければ話さなくていいんだけど」
鳳翔「いえ、大丈夫ですよ。こちらからお願いしたいです」
提督「無理、してないか?」
鳳翔「いいえ。私も、あなたに聞いておいてほしい」
鳳翔「――ただ、手を握っていてもらえますか?」
提督「もちろん」
739 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:48:06.61 ID:ihB5mKIT0
鳳翔「お察しのとおり、MI作戦の夢を見ていたんです」
鳳翔「あの戦争での記憶と、この躰を与えられてからの記憶が混ざった、不可思議な夢なのですが」
鳳翔「それでも、結果はいつも同じ」
鳳翔「私は、先を進むあの子たちを必死で追いかけて――そして、追いつけない」
鳳翔「次々と、躰が燃えていく。傾いでいく……沈んでいく」
鳳翔「あの子たちに、私は必死で手を伸ばすのですが」
鳳翔「でも、届かない。すぐそこにいるのに、助けられない」
鳳翔「――そして、私だけがひとり残される」
740 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:49:00.00 ID:ihB5mKIT0
鳳翔「私は、海の底を知りませんからね」
鳳翔「夢の中の、想像の恐怖というものが……あの子たちに比べて大きいのかもしれません」
鳳翔「――勝手ですよね、私。まだ、決戦は終わっていないのに」
鳳翔「残った子たちや、護るべき人たち……もしかしたら、軍艦としての使命も」
鳳翔「それよりも自分の気持ちを優先して、あの子たちのところへ行こうとしていたんです」
鳳翔「他のことを、全部投げ捨てて……」
741 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:49:57.81 ID:ihB5mKIT0
提督「――勝手なものか」
鳳翔「え?」
提督「親が、自分の子を愛しいと思って何が悪い」
提督「少なくとも、今ここにいる君が、その気持ちを否定することなんてないよ」
鳳翔「あなた……」
提督「誰が何と言おうと、私はそう思うから。もっと頼ってくれていいんだからね」
鳳翔「……ふふ」
鳳翔「ありがとうございます。楽になりました」
提督「ならよかった――さあ、もう布団に戻ろう」
鳳翔「はい」
742 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/06/06(月) 01:51:11.93 ID:ihB5mKIT0
鳳翔(――ああ、やっぱり。あなたは本当に優しい)
鳳翔(ずっと苦しんできた記憶から解放してくれるのは、きっとあなたなのでしょうね)
鳳翔(――でも、だからこそ。すこし、わがままを聞いてほしいんです)
鳳翔(わたしと、あの子たちを、守ってくれるという約束)
鳳翔(……それをずっと続けたいという、私のわがまま……)
鳳翔(やはり、例の計画を急がなくては)
鳳翔(――喜んでくれると、いいのですが)
743 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/06/06(月) 02:01:03.01 ID:ihB5mKIT0
まずは1か月以上更新しなかったことをお詫びします。すみませんでした!
5月は定時で帰れたのが3回とかちょっちおかしくないですかね……社会人の方々はどうやって時間作って書いてるんでしょう
第5話は書き進めています。今日のだけ何か空気感違いますが、次回からはまたラブコメっていきます。
何回謝ったか知れませんが、もう少しだけ! お待ちいただけると幸いです。
イベントはいかがでしたでしょうか。
私はE5甲の途中で力尽きました、アイオワはムリでしたorz
……これからヨークタウン級が出て来たらヲ級の設定どうしよう。
>>727
ホントだ……何事もなく過ぎてしまいましたね。
長く付き合っていただいてる方、本当にありがとうございます。
>>729
空母レシピでの初建造が見事に鳳翔さんでした。やったぜ!
3Dで頬を赤らめてのシンコン3択、ヤバかったです。あれは死にます
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/06(月) 09:59:11.27 ID:6xo9yIRwo
乙です
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/06(月) 11:14:51.41 ID:U0ciOcXGo
乙
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/08(水) 20:06:11.44 ID:u8vzj65J0
乙おつ
アクィラが実装されて日本機動部隊とアクィラで全く印象が異なる俳優阿部寛というのも・・・
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/03(日) 23:44:05.88 ID:Vftd7/BpO
ほ
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/27(水) 19:47:40.23 ID:G9z3Pf4J0
おい
>>746
749 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:40:50.21 ID:doOtmwzp0
テスト
750 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:42:22.83 ID:doOtmwzp0
第5話 〜落花流水〜
赤城「呉の提督さんがお越しに?」
提督「うん。またE海域の時期だし、お互いの確認にね。ここに1泊する」
瑞鶴「1泊? 短い出張ね」
提督「あいつの報告は、簡潔なうえに的確でな……時間がかからないんだ」
赤城「提督と同い年の方でしたよね。学校の同期で」
提督「うん、そう。結局、最後まで成績は勝てなかったよ」
瑞鶴「へー。すごいのね、呉さんって」
提督「……航空論で負けたことはないけどな」
赤城(ちょっとムキになっちゃう提督もかわいい)
751 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:46:11.83 ID:doOtmwzp0
瑞鶴「――ところで赤城さん、今日はみんなでご飯行くんでしょ」
赤城「グラーフさんも入ったことですし、久しぶりに正規空母の会を……と、思ったんですが」
提督「ああ、全然かまわないよ。向こうも秘書艦だけだし」
赤城「よろしいんですか? 空母がいなくなっちゃいますが」
提督「鳳翔がいるし、話す内容は決まってるから。みんなには改めて周知するよ」
瑞鶴「お母さんに任せちゃって大丈夫か。早めに帰ればいいわね」
提督「いいんだ、ゆっくり楽しんでおいで。費用は持ってあげるから」
752 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:48:42.22 ID:doOtmwzp0
赤城「ほ、本当ですか!?」
提督「グラーフもここに来てくれることになったんだし、お祝いも兼ねて」
赤城「いや、うーん……しかし……」
瑞鶴「あのー、大丈夫なの提督さん? 給料日前でしょ」
提督「大丈夫だよ、さすがに居酒屋の会計ぐらい」
赤城「あのお店、お酒の料金は別なんです」
提督「飲み放題じゃないのか?」
瑞鶴「それだと質が悪くなるからって、加賀さんと蒼龍さんがわざわざお店を探してくれたのよ」
赤城「お料理はコースですが、お酒は別料金なぶん全国の銘酒が飲めるんだそうです」
753 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:49:30.10 ID:doOtmwzp0
提督「へぇ。この時世で、しっかりした経営してる店だな」
瑞鶴「まー、無理しないでよ提督さん。これまでもパーティとか景品とか、私たちのカラオケとかで出費してたでしょ」
赤城「あう。さすがにカラオケで頼んだ料理は、今度払いますから……」
提督「――いや」
提督「やっぱり私が持つよ。お金気にしたら、気持ちよく飲めないだろうしな」
瑞鶴「え、本気なの? 正規空母はウワバミぞろいだよ」
提督「いいんだ。上げて落とすのも嫌だから」
754 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:50:19.94 ID:doOtmwzp0
赤城「そんなの気にしませんのに」
提督「他の子が遠慮するかもしれないから、私が持つことは内緒な。――はい、これ」
赤城「お財布、お預かりします」
提督「足りなかったら私の身分証を使ってね」
瑞鶴「そこまでするとは、覚悟してるわね」
提督「いざとなれば店を買い取ればよし」
瑞鶴「いやどこまで覚悟しちゃうのよ」
755 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/01(月) 01:52:33.76 ID:doOtmwzp0
申し訳ありませんが続きは明日。
その時に色々書かせていただきます。
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/01(月) 01:55:36.77 ID:V0CGY1O+o
乙です
757 :
◆GoPzFNH1CI
[sage]:2016/08/03(水) 06:51:20.08 ID:lPCyZ1b8O
申し訳ありません、規制とやらでPCから全然書き込めません……
本日夜にもう一度試してみます
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/03(水) 07:13:24.38 ID:C4IUSYFmo
夏は暴れまくってるのがいるから巻き込まれも多いしね
759 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 00:53:41.20 ID:GzlUWDB1O
赤城「――と、いうわけで。本日一八〇〇から始めますので、遅れないよう集合してくださいね」
瑞鶴「代金はとりあえず赤城さんに払ってもらって、後日集めることになったわ」
翔鶴「赤城先輩が全員ぶんを? 7人で割るのが早いんじゃないでしょうか」
加賀「割り勘になったら、おそらく貴女が一番損をするわよ」
瑞鶴「翔鶴姉、そんなにお酒強くないもんね」
翔鶴「う……では、お言葉に甘えます」
加賀「赤城さん、給料日前では?」
赤城「大丈夫! 鎮守府のお姉さんとして、それくらいのたくわえはあります」エヘンプイ!
赤城(払ってくれるのは提督ですけど!)
760 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 00:54:31.72 ID:GzlUWDB1O
蒼龍「グラーフが参加するのは初めてだよね」
Graf「ああ。この鎮守府の、空母の強さの秘密を学ばせてもらおう」
Graf「クウボノカイ、楽しみだな!」
蒼龍(……ほとんど、ただの飲み会だってことは黙っててあげよ)
飛龍「あー、私ちょっと遅れていっていいかな? 工廠に、艤装の整備お願いしててさ」
赤城「そうですか、場所はわかりますよね?」
飛龍「大丈夫大丈夫。なるはやで行くから、ごめんねー」
761 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 00:55:16.34 ID:GzlUWDB1O
◇
呉「――おう。来てやったぞ」
榛名「て、提督! あいさつでそんな態度は」
提督「……相変わらずだな、お前は」
鳳翔「ようこそいらっしゃいました。呉さん、榛名さん」
呉「出張とはいえ、ひさびさの京都旅行なんだ。しっかりホストしろや」
提督「なら少しはゲストらしい態度をとれよ!」
鳳翔「宿舎へご案内いたします。こちらへどうぞ」
榛名「お世話になります、鳳翔さん」
鳳翔「――あの、呉さん。例のものは」
呉「ああ、持ってきてるよ。夕方でいいだろ」
鳳翔「はい!」
762 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 00:58:53.74 ID:GzlUWDB1O
提督「長旅だったろう。会議は明日にするか?」
呉「いや、むしろ今日やっつけたい。そんなにかからないからな」
提督「お前が良いならいいんだが」
呉「そもそも、わざわざ出張するほどの内容でもねえんだよ。作戦書を送れば済む」
提督「それでも口頭で聞きたいよ。お前の報告文は簡潔すぎるからな……」
呉「うちの艦隊はそれで結果を出してくれる。細を穿っても柔軟性がなくなるだけだ」
提督「大雑把すぎも問題だろう、次のE海域は――」
呉「わかったわかった。だからちゃんと来てやっただろうが」
提督「本当にわかってるのか」
呉「さっさと終わらせるぞ。明日は榛名と観光だからな」
提督「本当にわかってるのか!?」
763 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:01:06.45 ID:GzlUWDB1O
鳳翔「こちらです。お部屋はおひとつということで――」
榛名「ええっ!? ひとつなんですか!?」
鳳翔「あ、あら? 呉さんのご連絡では、お部屋はいっしょだと」
呉「普通だろうよ、夫婦なんだから。お前もいい加減慣れろよ」
榛名「で、でも、ここは鎮守府なんですよ? 他の艦娘に見られたら……」
呉「別にやましいことなんかねえだろ」
榛名「えっ」
榛名(それはそれで、ちょっと……)
鳳翔(榛名さんの気持ちわかりますねぇ)
764 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:08:43.54 ID:GzlUWDB1O
呉「――以上から、次のE海域攻略は中規模の作戦が予想される」
呉「また横須賀に集結して、連合艦隊を組む場合も想定すべきだろうな」
提督「了解。いつも通りわかりやすい説明だった」
呉「それから、お前の報告にあった電波障害だが。やはりここ以外の海域では確認されてないな」
提督「そうか。まあ予想通りだな」
呉「深海棲艦の姫と話したってのはマジなのか?」
提督「ああ。信じてくれなくてもいいんだが」
765 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:10:33.20 ID:GzlUWDB1O
呉「直接、鎮守府に交信してくるとは。どんなやつか会ってみたい気もするな」
提督「積極的に戦いたい連中ばかりじゃない、と言ってたけど……鵜呑みにするわけにもいかないし」
呉「今さらな話だが、敵さんもやっかいな成長をするもんだな。天候も変えられるのか」
提督「うん。その姫の話じゃ、かなりの実力がないと無理とか言ってたが」
呉「いずれにせよ、同じような場面に出くわしてパニクるのは避けたい」
呉「対策になるかわからんが、霧島が22号電探を改良したものを持ってきた」
呉「明石に渡しておいたから、前回の電波障害のデータと合わせて確認してくれ」
提督「わざわざすまないな。よろしく言っておいてくれ」
766 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:11:40.95 ID:GzlUWDB1O
呉「まあ、こっちからはこんな所か」
提督「ありがとう。私たちからは――鳳翔」
鳳翔「はい。陸上攻撃機、および局地戦闘機の当鎮守府運用データです」
呉「おー、助かるわ。今回も使うことになるだろうからな」
榛名「ありがとうございます! これでもっと効率的に配備できますね」
提督「横須賀と佐世保にも送っておいたから、作戦前にもう一度確認しておこう」
呉「相変わらず、開発はできないのが難点だな。もう少し余裕持たせたいところだが」
767 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:12:40.96 ID:GzlUWDB1O
呉「――さて、っと。もう話しておくことはないな?」
提督「ないけど……相変わらず早いな、1時間ちょっとで終わるとは」
呉「会議が無駄に長引くのは無能の証だ」
提督「そういや、学校時代からそんなこと言ってたな」
榛名「鳳翔さん、よろしければお茶をお淹れしますので、場所を教えて――」
鳳翔「ああ、そんな! お客さまにやらせるわけには――」
―― ハルナガ ヤリマスカラ! イエ、ワタシガ……
呉「余裕がないと、こうして和むこともできねぇしな」
提督「まったくだ」
呉「かわいいだろ?(榛名が)」
提督「ああ、かわいいな(鳳翔が)」
768 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:13:41.33 ID:GzlUWDB1O
呉「――おーい、榛名。いったん部屋に戻るぞ」
榛名「あ、はい……でも、お茶は?」
呉「部屋にティーセットがあっただろ。そっちで淹れてくれ」
榛名「は、はい! お任せください!」
提督「よし。それじゃ解散にするか」
鳳翔「何か必要なものがあれば、すぐおっしゃってくださいね」
榛名「はい! おつかれさまでした!」
769 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:14:35.92 ID:GzlUWDB1O
◇
提督「なあ、鳳翔。来客もあることだし、今日の夕飯は外で――」
鳳翔「あ、ごめんなさい。今日は別の方とお約束があるのです」
提督「――え?」
鳳翔「それじゃ、失礼しますね。うふふ」
榛名「あ、あの、提督。舞鶴さんから聞いたんですけど、この近くに美味しいレストランが――」
呉「あー、すまん。今日は先約があるんだ、明日にしてくれるか」
榛名「――え?」
呉「おっと、もう時間だ。また夜にな」
提督「どういうことだ!?」
榛名「どういうことなの!?」
770 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/08/09(火) 01:24:28.07 ID:GzlUWDB1O
ここまで遅くなってしまい申し訳ありません。
自分で書いていて「面白い!」と納得できる文にどうしてもできず、
書いては消しを繰り返していたら相当時間が経ってしまいました。
最初の遊園地デートや第2.1〜2.3話あたりはとても楽しく書けていたのですが、ここ最近はほとんどそれが自分で感じられません。
特に最近は短編を繋ぎで書いて、本編を後回しにしてしまっていました。
どれだけカラオケ好き設定にするんだ……
ひとまずは何としてでもこのスレの完結を目指して書いていきます。
新スレではまたお題を拾っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
771 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/08/09(火) 01:28:53.66 ID:GzlUWDB1O
まだ規制かかってますので、しばらくはiPhoneテザリングになりそう……
どうにかなればいいんですが。
772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 04:19:48.13 ID:qLlAvSDI0
ぅをっ、いっちーがキテたー!!!
待ってたゾッ!!!
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 08:27:02.63 ID:Xe7JSxp5o
乙です
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 22:21:19.20 ID:lQQ7pJuuo
おつやで
久しぶりに更新きたと思ったら、ドロドロ昼ドラ展開かな?(すっとぼけ)
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/13(土) 15:52:30.78 ID:d/iIlutv0
アクィラの配属予定はありますか?実装前からお題出してるやついますけど
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/27(土) 20:44:39.39 ID:NvnGw35S0
乙
追いついたぜ 鳳翔さんも良いが榛名かわ良い
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/03(土) 22:28:06.69 ID:a2Ht4lUA0
台風こわい
保守
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/14(水) 23:30:29.96 ID:7IqHpQJ50
いつまでも待ってる
779 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/10/05(水) 07:29:17.76 ID:Aoox9Z8hO
遅くなった言い訳:もはや何も言うまい
今日改めて更新します……
>>774
なりません(迫真)
>>775
色々考えてますが正規空母は大体出そうかなと。
アクィラもなんとか掘れたので一安心。
乙&保守ありがとうございます、こんな遅筆ssを待っててくれて本当に嬉しいです
780 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/07(金) 22:07:35.12 ID:arFWxXsD0
>>746
テルマエ・ロマエだけかと思ったら多聞丸やってたんだな。
この鎮守府でのなか卯コラボはどんな扱いで?
781 :
◆GoPzFNH1CI
[sage saga]:2016/10/14(金) 13:03:07.82 ID:c5vgNDYAO
◇
鳳翔とケッコンカッコカリして、およそ1年半。
お互いに話し合って、カッコカリを外すのは戦後と決めているのだが。
最近は艦隊のみんなの練度も上がって、装備も整って。
ある程度は出撃も落ち着いてきたと感じている。
ここらでひとつ、新たな関係を始めてみるのもいいんじゃないか――
提督「――と、思うんだけど。どうだろう」
「…………」
「……うん。あのさ、決意は伝わってくるけどさ」
飛龍「ゼッタイ相手間違ってるよね」
提督「そんなことはないぞ」
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/14(金) 22:03:54.16 ID:e4thm7ayo
来た?の?
783 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:40:52.84 ID:lErojPIVO
飛龍「いきなり連れ出されて、何言われるかと思ったら……」
提督「すまないね、飲み会の前なのに」
飛龍「それで、新たな関係って? 具体的に考えてるの?」
提督「家を買う」
飛龍「」
提督「そして私と鳳翔と君たち6人、1つ屋根の下で暮らすんだ」
飛龍「ファッ!?」
784 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:44:03.59 ID:lErojPIVO
飛龍「ななな、なんで!?」
提督「冷静に考えてみると、鳳翔の夢であるお店を出すというのはいつになるかわからない」
提督「敵もどんどん新しい奴が出てきているし、解放すべき海域も増え続けてる」
飛龍「……そうだね」
提督「どんなに準備を重ねても、命の危険が付きまとう状況は変わらない」
提督「現役でいる限り、そんな状況が続くことがわかっているのなら、鳳翔の夢――」
提督「――お店を出すことと、君たちと共に暮らすことくらいは、叶えてあげたいと思った」
飛龍「…………」
提督「それから、なるべく多く君たちと過ごしたいという私の希望かな」
飛龍「う、うーん」
飛龍(あれ……これって私、狂喜乱舞するところかも)
785 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:46:25.95 ID:lErojPIVO
飛龍「いやぁ……どう考えても、最初に言う相手はお母さんじゃない」
提督「まずは飛龍に言うべきかな、と思ったんだが」
飛龍「いやいやいやいや、なんでよ」
提督「蒼龍から聞いたぞ? 鳳翔や他の5人といっしょに暮らしたかったんだろ」
飛龍「蒼龍〜〜!! 秘密って言ったのにぃ!!」
提督「物件はもう目星をつけてある。ここにチラシがあるんだが」
飛龍「あるんかい! 私必要ないじゃん」
786 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:48:09.23 ID:lErojPIVO
提督「今日、鳳翔と物件を下見に行こうと思ってたのに、断られてしまってな……」
飛龍「え、そうなの? 断るなんて珍しい」
提督「まあ、いいさ。内緒にして驚かせてやろう」
「……す……」
提督「ん?」
榛名「素敵です!! 榛名、感激です!!」
飛龍「は、榛名さん。いたんだ」
提督「呉のやつと一緒じゃなかったのか?」
榛名「先約があるって断られて……ひとりでこのレストランに来たんです」
提督「先約? 舞鶴に知り合いなんかいたのかな、あいつ」
787 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:49:28.37 ID:lErojPIVO
榛名「それにしてもいいなあ、鳳翔さん。私も提督に……い、いえ! なんでもないです!」
提督「榛名さんは、あいつと寝室が別だったりするのか?」
榛名「榛名でいいですよ。いえ、今は執務室の隣で一緒です」
飛龍「なんだ、それならいいじゃない」
榛名「それが、その、遅くまで2人で仕事してると……お姉さまが」
提督「金剛か」
飛龍「『イチャつきながら仕事するくらいならサッサと寝るデース!!』って感じ?」
榛名「す、すごい! どうしてわかったんですか!?」
飛龍「横須賀にいた頃の金剛さん見れば、そりゃねえ」
788 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:50:27.20 ID:lErojPIVO
榛名「最近は大規模作戦の準備で、提督もお疲れですし……」
榛名「お姉さまの言葉通りに、ベッドに入ると早くお休みになられますし」
榛名「い、いいえ、邪魔とかそんな感情は全然ないんですよ! お姉さまも私に気を使ってくれてますし!」
榛名「ただ、その、少しくらいは、2人きりで過ごせる時間も……」
榛名「もっと、提督には、いろいろして差し上げたいのに……」
榛名「――って、きゃあああ! 私ったら出張先で何を!!」
飛龍「かわいいじゃないの、気に入った! これから正規空母の会、名誉会員に迎えちゃうよ!」
榛名「空母じゃないのに!?」
飛龍「いい酒の肴になりそう!!」
榛名「何を話させるつもりなんですか!!」
789 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:51:38.36 ID:lErojPIVO
榛名「はぁ、はぁ……」
飛龍「提督、とりあえず赤城さんたちと合流したいんだけど――」
「「「キャアアアアアア!!!!」」」
飛龍「って、その声は!」
赤城「1次会が終わってカラオケ行こうと通りかかったら!!」
飛龍「またカラオケですか。好きだなー」
翔鶴「飛龍先輩が、2人っきりで提督とお食事デート!!」
蒼龍「ずるいずるい!! 抜け駆けなんて許せない、私も誘ってよ飛龍!!」
飛龍「見事な説明セリフをどうも。あとデートじゃないから」
790 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:57:11.89 ID:lErojPIVO
提督「あれ、もう飲み会は終わったのか?」
Graf「お店のサケを飲み尽くしそうな勢いだったから、無理やり連れだしたのだ」
提督「飲み尽くす!? カ、カードは?」
Graf「……上限かもしれぬ。許してくれ、Tut mir Leid」
提督「」
Graf「ヒリュウの分を1本買ってきた。鎮守府で飲んでくれ」
飛龍「おー、ありがとう! 気が利くね――あれ、加賀さんと瑞鶴は?」
Graf「カラオケに持ち込むサケとサカナを買いに行った」
提督「まだ飲むのか……」
Graf「この店にいることは知らないだろうから、私が迎えに行ってこよう」
飛龍「1人で大丈夫? 酔ってない?」
Graf「問題ない、bierを少し飲んだだけだからな。行ってくる」
飛龍「気を付けてねー」
791 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:59:04.10 ID:lErojPIVO
Graf「――ふう。サケは甘すぎてまだ慣れないが、Japanのbierは中々だったな」
Graf「今度は、祖国のものも仕入れてもらうよう頼んでみよう……」
Graf「――おや?」
Graf(あの車に、男と乗っているのは……)
Graf「……ホウショウ?」
Graf「…………」
Graf「……う、ウワキだ、フリンだ。マツボックリでヒマツリだ」
Graf「Mein Got」
792 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 12:59:50.14 ID:lErojPIVO
瑞鶴「これだけ買えば大丈夫かな?」
加賀「そうね。――結局、いつもの安酒がメインになってしまうけれど」
瑞鶴「あのお店、評判なだけあってお酒はおいしかったもんねー」
加賀「誤算だったわ。次からはお店の在庫も調べてから行きましょう」
瑞鶴「3分に1本のペースで一升瓶空けてたら、そりゃ店主さんも青くなるわ……」
―― Mein Gooooooot!
793 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 13:00:28.49 ID:lErojPIVO
加賀「なに、あの叫び声……あら、グラーフ?」
瑞鶴「あ、ほんとだ。おーい」
Graf「――カ、カガ! ズイカク!」
瑞鶴「どしたの、カラオケ向かってたんじゃ――」
Graf「Es ist Unmoral!! Ich habe auf den illegalen Punkt geschaut!!」
瑞鶴「お、おう」
加賀「まるで翻訳サイトにかけたようなドイツ語ね。ちょっと落ち着きなさい」
794 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 13:01:34.99 ID:lErojPIVO
お昼休み終わりなので続きは夜に。
>>782
すまぬ……すまぬ……
795 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 21:34:23.84 ID:lErojPIVO
瑞鶴「――えぇ? お母さんが浮気ぃ?」
Graf「付き合いは短くとも、あの笑顔は見間違えようがない!! あれは鳳翔だった!!」
加賀「そうだとしても、それがどうして浮気になるのかしら」
Graf「笑顔だったからだ。あんな笑顔は、Admiralの隣にいる時しか見たことがない」
瑞鶴「……お母さんが一緒の車に乗るほど親しい男性って、提督さん以外にいたかな?」
加賀「少なくとも、舞鶴鎮守府の人ではなさそうね」
796 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 21:36:34.00 ID:lErojPIVO
瑞鶴「あ、そういえば。今日は呉の提督さんが来てるんだったわ」
加賀「呉の? お母さん、そこまで親しかったかしら」
Graf「そうだ、あっちの店にハルナが来ているのだ。クレのAdmiralのことも聞いてみよう」
加賀「……グラーフ、お母さんはどちらへ向かってた?」
Graf「ええと、あっちは――鎮守府の方向だ」
瑞鶴「ということは、どこかへ行った帰りってことかな」
加賀「いずれにせよ、本人に聞けばわかることね。――みんなと合流して、いったん戻りましょう」
加賀「……それにしても」
瑞鶴「あのお母さんが、浮気……」
「「ありえないわ」」
797 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 23:31:26.36 ID:lErojPIVO
◇
鳳翔「――明石さん、ただいま戻りました」
明石「お帰りなさい! いかがでしたか、例のものは」
鳳翔「完璧でした。あの防犯設備なら安心です」
呉「あれじゃ猫の子どころか、アリ1匹入れないだろうぜ。どんだけ金かけたんだ……」
明石「鳳翔さんのご希望ですからね。私の持てる技術をすべてつぎ込んでます」
鳳翔「今日はありがとうございました、呉さん。最近の機械には詳しくないので、とても助かりました」
798 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 23:32:14.26 ID:lErojPIVO
鳳翔「あの人も、きっと喜んでくれると思います」
呉「なに、気にすんなって――で、その旦那はどこ行ったんだ?」
明石「少し前に、飛龍さんを引っ張って出て行きましたが……」
鳳翔「飛龍ちゃんを? みんなと合流したのかしら」
呉「そういや榛名もいねぇな。これが終わったら軽く酒でもと思ったんだが」
明石「――ああ、噂をすれば。みんな戻ってきましたよ」
799 :
◆GoPzFNH1CI
[saga]:2016/10/17(月) 23:33:11.15 ID:lErojPIVO
Graf「――こ、この男だ!!」
呉「なに?」
Graf「こいつだ、ホウショウをたぶらかしたのは!!」
蒼龍「ほう」
飛龍「ほう」
赤城「ちょーっと、お話を伺いたいんですが?」
呉「何なんだお前ら……」
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