鳳翔「あゝ栄光の、空母機動部隊!」 【お題募集】

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249 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 22:55:33.34 ID:oBwjYTQi0

提督「しかしそれも、何時になることやら」

鳳翔「あらあら、軍人さんの言葉にしては弱気が過ぎるんじゃありませんか?」

提督「そうだな、皆には聞かせられないな……こんなこと、君の前でしか言えない」

鳳翔「いいんですよ? 弱音吐いちゃっても。私しかいませんから」

提督「だ、だめだだめだ。あんまり君の優しさに甘え過ぎるのは良くない」

鳳翔「……むう。もっと頼ってくれていいですのに」
250 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:03:48.69 ID:oBwjYTQi0

提督「いつも頼らせてもらってるって。出撃も演習も、この間の対潜哨戒だってそうだ」

鳳翔「いえ、あの、それもそうなんですけど」

提督「ああ、それだけじゃないよ」


提督「普段から君に頼るというか、私が助けられていることはね」

提督「こうして2人で話をしたりとか、ご飯を作ってくれたりとか、いつも一緒に寝たりとか」

提督「……私の前で、笑っていてくれること、とか」

提督「それだけで十分なんだ。傍に居てくれるだけでいいんだよ」

提督「指輪を渡した時にも言ったけれど、君の喜んだ顔を見るのが、私は一番幸せなんだからね」
251 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:12:32.50 ID:oBwjYTQi0

提督「それから……こんな関係になっておいて、すごく今更なんだけどね?」

提督「お互いまだ軍属だし、ケッコンした仲とはいえ仕事上での特別扱いが過ぎるから、おおっぴらには言えないけれど」

提督「その、なるべく、私の近くにいてもらいたいというか、危ない目に遭って欲しくないというか……」

提督「この間の出撃だってな、君が無事戻ってくるまで私は……」

提督「って、流石にエゴが過ぎるな。これは忘れてくれ」


提督「とにかく、だな。この先戦い続けるためには、私は君に支えてもらわないとだめなんだ」

提督「頼るにも、君が居てくれないとどうしようもないんだから」

提督「しっかり私の傍に戻って来てくれ。頼む」
252 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:14:03.90 ID:oBwjYTQi0

鳳翔「……」


鳳翔「……〜〜〜〜!!」

鳳翔(か、顔が火照って……前が見えない)


提督「鳳翔?」

鳳翔「ちょっと待って……こっち見ないで下さい……」

提督「大丈夫か? 気分でも」

鳳翔「あ、あなた!! あーんして下さい、あーん!!」

提督「どうしたんだ、いきなり」

鳳翔「いいですから、ほら、はい!!」

提督「あ、あーん……」
253 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:17:03.74 ID:oBwjYTQi0


間宮「…………」[壁]ω・)チラッ

伊良湖「…………」[壁]д・)チラッ


間宮「……がはっ」

伊良湖「ま、間宮さん! 大丈夫ですか!?」

間宮「うう、私はもうダメ……砂糖吐きそう……」

伊良湖「お、落ち着いて下さい、吐くならこのボウルに!! お砂糖は高いんですから!!」

間宮「……それは突っ込んだ方がいいのかしら……」
254 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:17:46.78 ID:oBwjYTQi0

提督「この後はどうする? どこか出掛けるか」

鳳翔「そうですねぇ、外に出ると、またゆっくりしたくなっちゃいますから。今回は鎮守府の中で過ごしましょうか」

提督「……私は外出でもいいんだけどな」

鳳翔「また長門さんに迷惑かけちゃいますからね。ほどほどにしてあげないと」

提督「そういえば遊園地デートの後は大変だったみたいだな。やはり君がいないとダメみたいだね」

鳳翔「赤城ちゃんもすごく頑張ってるんですけどね」
255 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:25:40.21 ID:oBwjYTQi0


赤城「はい私頑張ってます、はい!!」

飛龍「赤城さん、右舷から雷撃来てる!!」

赤城「はい、赤城は大丈夫です!!」


朝潮「……演習で慌てる赤城さん、珍しいですね」

村雨「最近鳳翔さんのお手伝いで、遅くまでお弁当作ったりしてるみたいだよ」

綾波「あ、今日のお弁当楽しみですねぇ」

春雨「なんでそんな悠長に話してるんですか!! 演習中ですよ!?」


村雨「あ、ほら危ないよ春雨」

春雨「え? ――きゃぁっ!!」ショウハ

朝潮「だめですよ、爆弾は最後まで諦めずに迎撃を試みないと」

綾波「隊列維持に気を取られ過ぎずに、爆撃機と雷撃機の動きによく注意してくださいね」

春雨「は、はいっ」

春雨(なんか納得いかない……)
256 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:27:45.66 ID:oBwjYTQi0





鳳翔「今日は暖かくて、心地良い陽気ですねー……」

提督「そうだねー……」

鳳翔「あなたの膝に乗るのも久しぶりですねー」

提督「うん……」

提督(この体勢だと鳳翔の髪のかほりが……絶対口には出せないが)


鳳翔「あの、重くないですか?」

提督「それ前も聞いただろう? 全然大丈夫だって。もっと寄りかかっていいよ」

鳳翔「あ、はい。それじゃ……」

提督(ああ……幸せだな、今)
257 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:29:08.32 ID:oBwjYTQi0

鳳翔「そういえば、あなた。私、しばらくキスして貰ってません」

提督「え? そ、そうだっけ」

鳳翔「そうですよ。確か観覧車の中でしてもらったのが最後です」

提督「そんなにしてなかったか……ごめんよ」

鳳翔「まあ、あれから忙しかったですし、寝台は一緒でしたけどね」


提督「……よし、わかった。今日は夜戦しよう」

鳳翔「夜戦ですか。そうですね、今日は早めに執務を――んむ――」


提督「――ふう。これは前哨戦ね」

鳳翔「い、いいですよ。受けて立ちましょう!」
258 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/09(火) 23:35:15.51 ID:oBwjYTQi0


飛龍「……」

飛龍(執務室でイチャコラはやめろとあれほど)


赤城「どうしました、飛龍? 演習の報告書を提出に……」

飛龍「い、いや、今はダメです。その……都合が悪いんです」

赤城「でも、勝利の報告を、早く提督にしたいんですっ」

飛龍「ダメなんです。今執務室は戦場ですから」

赤城「はい?」

飛龍「赤城さんや蒼龍、翔鶴……それに私たちの戦いはまだまだ続くんだから。被害は最小限に抑えないと」

赤城「よくわからないけど……」

飛龍「後で一緒に報告しに行きましょう、ねっ?」

赤城「は、はあ。それじゃあ、先にごはんを食べましょうか」
259 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/10(水) 00:01:53.82 ID:+JPa1veX0

短いですが、鳳翔小話は以上になります。
大変お待たせしましたが、これにて第2話のパーティとビンゴのお題は終わりです。

95さんの言うとおり、ビンゴの展開は予想以上に盛り上がっていました。一人で。
ただ手間と時間を考えるともうやりたくないです。


それでは、また希望のお話がありましたら、お題を書き込んで頂きたいと思います。

1、2話のような、50〜100レス近くの中編では進みが遅すぎなので、1題10レス前後に纏めていきたいです。


これまで頂いたものも、なんとか消化したい……
98さんには後付で本当に申し訳ありませんが、艦娘は1種1人設定でお願い致します。

・浮気 ・財布なくした ・甘える空母 ・ダブルデート ・母の日 ・地震 ・(前スレから)空母寮の朝

では、よろしくお願い致します。



>>242
ありがとうございます、お題はいつでも歓迎ですよー
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/10(水) 02:15:30.30 ID:sm0GZOn/0
鳳翔は私の母になってくれないだろうか
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/10(水) 08:21:15.07 ID:Y4dTjJVA0
鳳翔無双
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/10(水) 08:57:46.28 ID:OrSDJypOO
うちの鎮守府に大鳳ちゃんください(唐突)

もしくは、新規着任して正規空母組が鳳翔さんをお母さん扱いするのに戸惑うも、結局骨抜きにされて誰よりも甘えるようになる大鳳ちゃんください
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/10(水) 09:48:04.52 ID:iVjahgQfO
超乙
亀レスだけど、遊園地の鳳翔さんの艦載機がが赤城さんの艦載機撃ち落としたのめっちゃ好きだわ。引退させてるSS多いけど鳳翔さんはやっぱこうでなくっちゃ
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/10(水) 18:31:55.59 ID:nF4Z3kzm0
>>1見ているか!私の望みは鳳翔さんの浮気だ!だがそれでも…書くのは貴様だ(正直どれも捨てがたい)
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/11(木) 08:13:53.68 ID:rs6OH0WG0
>>264 うわぁ…ないわぁ…
鳳翔さんと提督の喧嘩(くだらない理由での)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/11(木) 12:20:49.92 ID:FO9CxOvbO
浮気に(未遂)とか(勘違い)をつけ忘れてるぞ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/11(木) 18:40:16.87 ID:JJb8zdt60
鳳翔さんが浮気!?→鎮守府大荒れ→やっぱり提督LOVEじゃねーか
の流れなら読んでみたい
268 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2015/06/13(土) 12:16:34.01 ID:bGgb/8Dx0

お疲れ様です、短編投下です。

ええええええなんで皆浮気大好きなんですかね……純情な2人なんですが……
まあ勘違いネタか夢オチか、あるいはガチ浮気のIFルートでいくつか考えてみます。
269 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:21:51.20 ID:bGgb/8Dx0


幕間1 〜今日は何の日?〜


飛龍「父の日だよ提督!! プレゼントあげる!!」

提督「お、おお。唐突だな」

飛龍「結構選ぶの苦労したんだー。普通のお父さんと違っていつもジャケット着ないから、定番のネクタイはダメだしね」

提督「――万年筆!? すごいな、高かったんじゃないか?」

飛龍「そこそこね。でもまあ、普段の感謝の気持ち」

提督「いやあ、嬉しいな……大切に使うよ、ありがとう」

飛龍「うふふ、いいんだよぉ。……他に、誰かからもらった?」

提督「いいや? 君が最初だな」

飛龍(あ、そっか。赤城さんや蒼龍、翔鶴が父の日って変だし……加賀さんと瑞鶴には退役後の話、まだしてないもんね)


飛龍「提督のお父さんには、何か渡した?」

提督「一応ね。もう定年してるから実用品じゃなく、父が好きだった日本酒を送った」

飛龍「都市部以外じゃ、手に入りにくい銘柄もあるもんね」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 12:24:22.15 ID:7E2v6FB/0
ガチ浮気を望んでるのはほとんどいないと思うで
271 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:25:36.13 ID:bGgb/8Dx0

提督「そういえば、父の日で思い出したけど……母の日には、鳳翔に何か渡したのか?」


飛龍「…………」

飛龍「……ははの、ひ?」

提督「先月だから今更だけどね」


飛龍「……て、提督は渡した?」

提督「渡したよ、ワインを赤と白一本ずつ。前に花を送ったら、私も父と同じく酒の方がいいと言われてな……」

飛龍「そうじゃなくて、鳳翔お母さんにだよ!!」

提督「私が送るのは変だろう、奥さんだぞ」

飛龍「あ、そうだった……って、それどころじゃないっ!! おーい、赤城さぁあああん――」


提督「……余計なこと言っちゃったかな」

提督「まあ鳳翔も先月は忙しくて忘れてるみたいだし、また仲良く治まるだろ」
272 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:28:19.98 ID:bGgb/8Dx0


瑞鶴「――なぁーーーんで6人が6人とも忘れてんのよ!! 年頃の女がこれだけ揃ってみっともない!!」

赤城「5月10日といえば……大規模作戦の直前、備蓄で大忙しだった頃ですね」

翔鶴「で、でも、それじゃ言い訳になりませんよ」

蒼龍「飛龍、父の日はなんで思い出したの?」

飛龍「提督と蒼龍にくっついて街に行った時、6月21日は父の日ってポスター見たのよ」

加賀「……私たちも、父の日さえ今思い出したからね。これは全員の落ち度よ」


翔鶴「ど、どうしましょう赤城先輩。謝って許してくれるでしょうか」

赤城「許すも何も、お母さんはそんなことで怒ったりなんかしませんよ。ただ……」

瑞鶴「が、がっかりさせちゃったかもしれないわね」

蒼龍「それじゃ、ええと、皆でプレゼントを選ぶ?」

加賀「それはもちろんだけれど、他に何かないかしらね」

飛龍「遅れちゃったのを埋め合わせできるような、ね」


翔鶴「あ、そうだ!! いいことを思いつきました、やっぱり提督と――」
273 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:30:55.51 ID:bGgb/8Dx0


鳳翔「――The hills are alive――With the sound of music――」

鳳翔「With songs they have sung――For a thousand years――」


提督「随分懐かしい歌を歌ってるね」

鳳翔「あらあなた。ご存知でしたか? これ」

提督「映画のだろ? 学生の頃、英語の勉強をした時に見ていたよ」

鳳翔「私、あの映画大好きなんです……今度一緒に見ましょう」

提督「そうだね、今度借りてこよう」


鳳翔「――よしっ、これでお洗濯終わりですね」

提督「結局、君の仕事は楽になったのかな」

鳳翔「なりましたよ? 時々小さい子たちも手伝ってくれますし……楽になったというか、楽しくなりましたね。うふふ」

提督「それならいいんだけどね」
274 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:35:07.53 ID:bGgb/8Dx0

鳳翔「さてと、次はお昼ご飯の……」


翔鶴「――あ、お母さんここにいらっしゃいましたか。お昼ご飯なら私と瑞鶴で、間宮さんたちを手伝ってます」

鳳翔「あら、本当? それじゃあ、お風呂掃除を」

翔鶴「それは赤城先輩がやってくれました」

鳳翔「……遠征から、帰ってくる子たちのおやつを」

翔鶴「それは加賀先輩が。つまみ食いの分もしっかり作られてます」

鳳翔「じゃ、じゃあ、お夕飯の仕込みを……って」

翔鶴「ご想像のとおり、蒼龍先輩と飛龍先輩がやってくれてます」


鳳翔(このパターン、少し前に見たような……)
275 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:38:26.95 ID:bGgb/8Dx0

鳳翔「どうしたんですか? 最近は皆演習で忙しいから、お手伝いはいいと言ったのに」

翔鶴「あのですね、私たち、先月の母の日をすっかり忘れていまして」

鳳翔「えっ、母の日?」

鳳翔「……ああ、そういえば先月でしたっけ」

翔鶴「えー!? お母さんも忘れてたんですか!?」

鳳翔「先月は皆忙しかったし、作戦の準備もあったし」

提督(やっぱり忘れてたのか……私が一声かけてもよかったかな?)
276 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:40:01.02 ID:bGgb/8Dx0

翔鶴「いや、まあ、それは良いんですけど。遅めのプレゼントで、はい! これ、私たち6人からです」

鳳翔「まあ、ありがとう……お食事券?」

翔鶴「最近、近くに出来たレストランのです!! 提督と一緒に行ってきて下さい」

提督「鳳翔の時間を作るために皆で家事を……優しいな」

翔鶴「忘れちゃってたほんの償いです、お2人でごゆっくりなさって下さい! 
――それじゃあ、私は厨房に戻りますので」


鳳翔「…………」
277 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:42:31.59 ID:bGgb/8Dx0

鳳翔「……ねえ、あなた?」

提督「うん? ……ああ、そうだな。そうしようか」

鳳翔「翔鶴ちゃん。レストラン、8人で行きましょう?」

翔鶴「えっ、でも、これはお詫びで」

鳳翔「そんなこと気にしないでいいの。全員で集まれるのもあんまりないし、たまには皆で甘えちゃいましょう。ね?」

翔鶴「――はいっ!! ありがとうお母さん、皆呼んできますね!!」


鳳翔「……いいですよね、これで」

提督「ああ、もちろん」
278 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/13(土) 12:45:01.07 ID:bGgb/8Dx0

提督「……いいなこれ、週末の家族みたいで」

鳳翔「ふふっ、随分子沢山な家族ですけどね。……ところで」

提督「うん?」

鳳翔「最近パーティやらお出掛けやら、色々出費がかさんでると思いますけど……大丈夫なんですか?」

提督「大丈夫じゃない。赤城と加賀には自重するよう言っておいてくれ」

鳳翔「あらあら? 娘に、いっぱい食べちゃだめなんて言うお父さんがどこに居ますか」

提督「…………」


鳳翔「甲斐性見せて下さいね、お父さん?」

提督「甲斐性って食費のことだっけか……」




<お題:母の日>
279 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2015/06/13(土) 12:47:48.38 ID:bGgb/8Dx0

試験的に、短編はこんな感じで。お題ありがとうございました。
基本的にいいオチが浮かんだ順に書きますので、順番通りが難しいですがご了承のほどを……

特に浮気は難産っぽいですが、頑張ります。
それでは、よろしくお願い致します。
280 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2015/06/13(土) 12:51:23.69 ID:bGgb/8Dx0

>>270
そ、そうだと信じたいですね(白目
というかガチは誰得だと思うのですがね……264さんの思惑とはいったい
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 13:19:43.00 ID:bevM4jYjO
ガチで書くなら注意書きなり他スレでやるなりしてくれると助かる
心の準備も無しにそんなの読んだら俺らの胃に穴が空いてしまう
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 17:13:24.23 ID:iR3qCNlDO
>あるいはガチ浮気のIFルート
全力でお断りします(切実)
夢オチならまぁ…
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 17:27:13.62 ID:l4ETqSqIo
一部の声のデカイ人が言ってるだけなんだよなぁ…>浮気
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 18:38:16.33 ID:Puv0Ydn90
修羅場好きはどこにもいるし、一定以上の需要はあるからね
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/13(土) 22:49:54.88 ID:7WCNVIuvO
>>264だが言葉足らずですまんかった。ガチ浮気じゃなくて勘違いオチが大好きなんだ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 06:55:17.75 ID:h7ougBcWO
浮気ネタなんてここでやったら全力で閉じて閲覧履歴消したるわ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 07:43:30.27 ID:hwc3ehA10
というか、なんでここで浮気ネタを望むのかわからない…
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 10:34:22.56 ID:88cWLBu0O
那珂ちゃん今日も可愛い!
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 10:55:26.32 ID:PNM3FqGko
286はいくらなんでも言い過ぎかもと思わないでもないけれど
これだけ深い絆と信頼を積み上げてきた経緯がある分確かに浮気なんかは疑惑のエピソードであれ浮くかもね

夫婦間に浮気のつきものみたいに取り沙汰されることはあるけれども、そんなものは浮気する人達の言い分であって、実際には信頼厚い夫婦には騒動自体が発生しないないしなあ
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 18:54:50.83 ID:xjKc8dpT0
とりあえずガチ浮気じゃなくて浮気疑惑でイチャコラ望んでるやつしかいないってことでもういいだろ、流石に荒れすぎ
あと那珂ちゃんはこっち来ようか
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 19:03:23.66 ID:hdNyoWCOo
空母娘達と連続で買い物とかに付き合ってるのを見て鳳翔がちょっとふくれる
くらいソフトなので良いのよ?
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/14(日) 23:43:38.32 ID:CL5ecKMIO
そろそろ夏だし、水着回とかどうよ。肌の露出多めの娘達に戸惑いつつ、自分はどんな水着にするか混乱したり。
たゆんたゆんなボデェで提督誘惑しようとする空母勢、内心焦る鳳翔、しかしアイアンハートの提督、これだ…!
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/15(月) 07:23:46.82 ID:prRNw6P10
「甘える」と聞いて、125航戦が鳳翔さんにしなだれかかる様子が浮かんだ。あと鳳翔さんが提督にしなだれかかるのも捨てがたい
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/15(月) 12:55:49.03 ID:RSpZNwXE0
鳳翔さんは実は着物で胸が並に見える可能性
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/15(月) 15:43:56.59 ID:/zYXGCpdO
水着姿で正規空母勢を撃沈する鳳翔さん
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/16(火) 18:19:53.84 ID:cCowrYj9O
>>288で思い付いたが、那珂ちゃんとの絡みとか。関連性全くないけど
297 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:00:28.09 ID:vzzB/h4E0


幕間2 〜母と娘と姉と〜


赤城「――いただきます!!」パンッ

蒼龍「おはよう赤城さん。今日は早いんだね」

飛龍「そんなに張り切って、何かあったの?」

赤城「今日は久々に、お母さんと一緒の艦隊で演習なの」

赤城「旗艦として、日ごろの鍛錬の成果を見てもらうチャンス!」

赤城「一航戦赤城!! 頑張ります!!」パクパクモグモグ
298 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:01:39.06 ID:vzzB/h4E0

蒼龍「気合い入ってるねー。演習も、どんぶり飯の盛り方も」

飛龍「胃袋の鍛錬はいつも見てもらってるんじゃない?」

飛龍「…………」

飛龍「……消化最高練度……く、くくく……」

蒼龍(自分で言って笑ってるよ)


赤城「ほっといて下さい!! 提督はいっぱい食べる私が好きって言ってくれてます!!」

蒼龍(先週のレストランの後、財布見てため息ついてたのは黙っててあげよ)

飛龍「お母さんも、赤城さんが来ると何も言わずにご飯大盛りにしてくれるもんね」

蒼龍「加賀さんの食べっぷりといい、同じ正規空母でよくも変わるよねー」
299 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:03:07.13 ID:vzzB/h4E0



鳳翔「赤城ちゃん、今日はよろしくね?」

赤城「はい、こちらこそ!!」

鳳翔「私の艦載機は、貴女の指示で動かしますからね。自由に使ってもらっていいわ」

赤城「ええと、それでは、艦隊の直掩はお母さんの戦闘機隊に。
一次攻撃隊は私の、二次攻撃隊は私とお母さんの残りで編成します」

鳳翔「了解よ」

赤城「対空戦闘の指揮は鳥海さん、お願いしますね」

鳥海「お任せ下さい!」

長門「この2人が攻撃隊を出せば……ふむ。この長門の出番も無いかもしれんな?」

鳳翔「うふふ、流石にそれは無理ですよ」
300 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:08:04.78 ID:vzzB/h4E0

赤城「では行きます。第一次攻撃隊、発艦してください!」

鳳翔「――うん、発艦も随分早くなりましたね。鍛錬の成果が良く出てます」

赤城「…………」

赤城(お母さんに褒められた! 嬉しい!)

赤城「うふ、えへへへへ」

長門「おい、気を抜くなよ。そろそろ敵方の攻撃隊も……」


「「「……………」」」


敷波「……全然来ないね」

雪風「あっ、鳳翔さんの直掩機が!! 敵編隊をすごい勢いで叩き落してます!!」 ←双眼鏡

長門「相変わらず凄まじい技量だな。数の上ではどう考えても劣勢なのに」


鳳翔「――鳥海さん、4機抜かれました。迎撃お願いしますね」

鳥海「あ、は、はいっ」

鳥海(わざと抜かせたように見えたんだけど……) ←熟練見張員

鳥海(もしかして私たちの演習のために……? まさか、ね……) 
301 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:09:43.64 ID:vzzB/h4E0

鳳翔「そろそろ、第二次攻撃隊を出しますか?」

赤城「あ、はい、そうですね。――装備換装を急いd」アタフタ

鳳翔「赤城ちゃん」肩ガシッ

赤城「ひゃいっ!?」

鳳翔「この時期にそのセリフはやめて頂戴。お願いですから」ハイライトOFF

赤城「は、はい、わかりました……」ナミダメ

鳳翔「まったくもう。演習で対地爆弾なんか、持ってきていないでしょうに」

赤城「すみません、何か勝手に、口をついて出てしまって」

鳳翔「まあいいでしょう、では攻撃隊を――」


――ドォオオオオ……――


鳳翔「……?」

鳳翔(今の音……戦闘音ではない?)
302 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:11:11.08 ID:vzzB/h4E0

提督『――演習艦隊、聞こえるか!?』

赤城「提督? どうされました、演習中に」

提督『鎮守府沖合の海底で地震だ、演習は中止!!』

赤城「え……」

提督『規模は不明だが、津波の恐れもある。艦隊を纏めて、直ちに帰還せよ。向こうの艦隊とは話を付けた』


赤城「……じ、じしん……」

鳳翔「!!」
303 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:11:59.71 ID:vzzB/h4E0

鳳翔「長門さん、聞きましたね!? 先に皆さんを連れて退避を!」

長門「了解だ。皆行くぞ」


赤城「また……地震が……」

鳳翔「赤城ちゃん、落ち着いて。大丈夫だから、ね?」

赤城「……はっ、い、いえ、私はなんともありません!」

鳳翔「膝が震えているわ、無理しないで」

鳳翔「第一次攻撃隊は、鎮守府の滑走路へ着陸!! 燃料が少ない機は、私の方へ着艦して下さい!!」

赤城「…………」
304 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:12:42.41 ID:vzzB/h4E0

提督「――これで全員戻ったか。良かった」

鳳翔「はい。地震の情報は入りましたか?」

提督「ああ、先ほどから津波注意報が出てる。これから余震も続くかも知れないそうだ」

鳳翔「そうですか……あの、あなた」

提督「ああ、わかってる。周辺住民への対処は、今いる人員で十分だから……赤城についていてやってくれ」

鳳翔「ありがとうございます」

提督「先に自室へ戻らせておいたから」

鳳翔「はい、それでは失礼しますね」
305 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:13:35.17 ID:vzzB/h4E0

鳳翔「――赤城ちゃん、入りますよ?」

赤城「お母さん……ごめんなさい、全部任せちゃって」

鳳翔「いいのよ。妖精さんは全員点呼を取りましたから、安心してね」

赤城「ありがとうございます……だめですね、私。自然現象なんかに狼狽えて……まだまだです」

鳳翔「そこまで気に病むことではないわ。私たちの、艦船としての記憶がそうさせているんだもの」

赤城「でも、今回は演習だったからいいようなものの……有事の際に、体が動かなかったら」

鳳翔「そう、ね。少しずつ、慣れていくしかないわね」

赤城「はい。皆の足を引っ張るわけにはいきませんから!」
306 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/17(水) 17:16:29.26 ID:vzzB/h4E0

鳳翔「……でもね、赤城ちゃん。自分の記憶を否定するのは、いけないと思いますよ」

赤城「えっ?」


鳳翔「面識は無かったかもしれないけれど……貴女の姉になるはずだった艦の意思を、貴女は継いでいるのですから」

鳳翔「船として生まれながら、海の上を一度も走れなかった無念は……如何ほどのものだったでしょうね」

鳳翔「前世の艦船や姉妹艦の魂を受け継いでいる……」

鳳翔「貴女が地震を苦手なこと、私は決して責めたりなんかしませんよ」


赤城「ありがとう、ござい、ます……お母さん」

鳳翔「これから先は、私や他の皆……あの人にも、頼っていいんですよ」

鳳翔「一緒に頑張っていきましょうね?」

赤城「はい、お母さん!!」




<お題:地震、鳳翔に甘える(赤城編)>
307 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2015/06/17(水) 17:33:35.46 ID:vzzB/h4E0

お疲れ様です、短編投下です。
地震と甘えるお題、提供ありがとうございました!
やっぱり勘違いネタでいいですね、なんか色々誤解させたようで……
これについていろいろ書きこんで頂いた方、ありがとうございました。
ただそれでも難しいので、もうちょっと時間を下さい、すみません。

なるべく次は早くできるよう頑張ります。
それでは、またよろしくお願い致します。


>>281
そうですね、それは気をつけます。

>>286
そんな寂しいこというなよ(´・ω・`)

>>288、296
かわいいかわいい!
那珂ちゃんも活躍させてあげたいですね。この鎮守府の那珂ちゃんは超優秀です。

>>289
まったく同感です。信頼と尊敬しあう2人を書きたいなと思いますね。

>>290
自分が曖昧な書き方して失礼しました……
でもレスが進むのはとても嬉しいので、なんでも書いて下さっていいのですよ。

>>292
水着回いいですねぇ。第3話はそんな感じで行こうかな……
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/17(水) 19:50:26.35 ID:CIv2copGo
おつん
話が平和に進みそうで安心した
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/17(水) 22:52:31.71 ID:w5zRZJ74o
乙でした!

那珂ちゃんとアイドルする鳳翔さんが思い浮かんだ
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/18(木) 01:40:13.82 ID:xqeW4fl00
おつおつ
たまには察しの悪い鳳翔さんとか
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/18(木) 01:43:38.36 ID:UO1pWC7aO


>>309を実行した場合、鼻血の海になるかムリスンナの嵐になるか…1の手腕次第だな!
まぁのんびり書いてくれ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/18(木) 08:00:36.02 ID:2Ywfgri3O
艦娘の場合なんて知らんけど、津波なら陸に戻るより沖に向かったほうがお船はまだ安全だよね
313 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:20:31.75 ID:Ytnu0Cyk0


幕間3 〜戦艦は仲良し〜


山城「ふ、ふふ、ふふふふふふふ……」

山城(今日は久々に、姉さまと2人でお出かけ)

山城(誰にも邪魔されずに、姉妹の時間を楽しむわ!!)


扶桑「おまたせ、山城。そろそろ出ましょうか」

山城「はい姉さま! お洋服もよくお似合いです!」

扶桑「うふふ、ありがとう。それじゃあ――」


玄関『外は暴風雨やで!! 看板が吹っ飛ぶレベルや!!』


扶桑「」

山城「」
314 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:22:04.61 ID:Ytnu0Cyk0

長門「なんだ2人とも、出掛けるのか? 今日はこの近辺、局地的大豪雨らしいぞ」

山城「今日の朝まであんなに晴れてたじゃないの!!」

大淀「何故か今日だけ大荒れなんですよ。各観測台も、平均を大きく外した値を送ってきてます」

扶桑「おかしいわね、天気予報で晴れの日に休暇を申請したのに」

大淀「突然低気圧が発生したそうです。外に出るのは危ないですよ」

山城「冗談じゃないわ不幸だわ!! せっかくお休み取ったのに!!」


長門「それなら、私の車でモールまで送ろう。出かけられないよりはいいだろう」

扶桑「まあ、いいんですか? ありがとうございます」

長門「同じ戦艦のよしみだ、息を抜くときは抜かねばな」

大淀「気を付けて下さいねー」
315 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:23:59.94 ID:Ytnu0Cyk0

長門「――随分強くなってきたな。帰りは電話してくれれば迎えに行くから」

山城「帰りもいいの? 迷惑かけるわね」

長門「なに、気にするな……おや?」

扶桑「どうされました?」


ペダル『いきなり重くなったで!! シフトレバーもカクカクや!!』


長門「……いかん、クラッチがおかしい。故障だ」

扶桑「」

山城「」
316 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:28:38.24 ID:Ytnu0Cyk0

山城「こ、故障って」

長門「妙だな、明石に整備して貰ったばかりなのだが」

山城「やっぱり私のせいよ……不幸だわ」

扶桑「山城、その口癖は直さないと、本当に不幸になっちゃうわよ」

長門「すまんが、長く走れそうにないな」

扶桑「では、近くの駅までお願いします……」

長門「うむ」
317 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:30:36.37 ID:Ytnu0Cyk0

扶桑「駅も、誰もいないみたいね……」

山城「やっぱり日を改めた方が良かったかもぉ」シクシク

扶桑「諦めちゃ駄目よ、山城。ここまで出てきたんだから、何としてもたどり着いてみせまs」


電車『海沿いは危険や!! 少しの強風ですぐ止まるで!!』

バス『自治体から大型車は危険って言われたやで〜』


扶桑「」

山城「」
318 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:32:11.38 ID:Ytnu0Cyk0

扶桑「そうよね……こんな日に公共交通が動いてるわけ無かったわ……」

山城「いえ、まだまだです。タクシーは動いてるみたいですから、これで……あら?」


2人のバッグ『底に大穴や!! 財布も携帯も鎮守府に落として来たで!!』


扶桑「…………」

山城「…………」


「「長門助けてえええええええええ!!!!」」
319 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:34:27.57 ID:Ytnu0Cyk0

扶桑「」ブルブル

山城「はっくしゅん!!」ガタガタ

陸奥「ちょっと大丈夫? この時期に風邪ひいたら結構つらいわよ」

長門「風呂湧いたぞ、2人で入ってこい。着替えは持ってきておくから」

扶桑「ありがとう……行ってくるわ……」

山城「ごめんなさい姉さま、無理に出ようとしなければ……」

扶桑「いいのよ、私だって行きたかったもの……」

山城「姉さまぁ!!」ブワッ

長門「いいから早く行け。ほら、タオルとシャンプーとヘアゴム。あと私物だが入浴剤だ、あったまるぞ」

陸奥「あら気が利く。我が姉は相変わらずイケメンねー」

長門「……せめてイケジョと呼んでくれよ」




<お題:財布なくした!>
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/19(金) 18:36:12.51 ID:BYDLZPaR0
乙です
321 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:39:24.38 ID:Ytnu0Cyk0


幕間4 〜家族がいる幸せ〜


加賀「……今日は休日だけれど……朝から大嵐とは気が滅入るわね」

瑞鶴「これじゃどこにも出れそうにないわねー」

提督「まあ、今日はほとんど開店休業だな。遠征も取りやめにしとこう、駆逐には辛いし」

瑞鶴(悪天候とはいえ、こんな自由に休みにしちゃって……軍としていいのかな)


加賀「提督、何か暇つぶしになるようなものはありませんか」

提督「そうだな、映画でも見るか? ちょうど借りてきたのがいくつか……」

瑞鶴「おー、いいわね。提督さんのおすすめって気になるわ」
322 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:43:35.34 ID:Ytnu0Cyk0

提督「そうだな。嵐と言えば……これとかどうだ、嵐を呼ぶ ○ッパレ! 戦国大合せイテテテテテテ!!!!」

瑞鶴「私たちをバカにしてるのかしら?」アイアンクロー

提督「っつう……この名作を知らないのか? 時代も流れたもんだ」

加賀「それは確か、5歳児が臀部丸出しで踊っている漫画ではありませんでしたか」

提督「……間違ってはいないが、その言い方では悪意しか伝わらないぞ。あとこれはアニメね」

瑞鶴「そんなのを薦めるなんて提督さんも墜ちたものね!! お母さんの相手としての資質も怪しいもんだわ!!」

提督「そこまで言うか。こんなことで愛を疑われちゃたまらんな」
323 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:45:08.05 ID:Ytnu0Cyk0

提督「まあ、何も言わずに見てみないか。嘘や冗談じゃなく、自信を持って薦められる作品だから」

加賀「……提督がそう仰るなら」

瑞鶴「えー、もっと洋画とか見たかったのに」

提督「見て良かったと思ってもらえると思うよ? 気に入らなかったら他のをまた貸すから」

瑞鶴「アニメでそんな感動するとか思わないけどねー」

加賀「じゃあ、私の部屋で見てみましょう」

提督「後で感想聞かせてくれな」
324 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:50:45.77 ID:Ytnu0Cyk0

瑞鶴「提督さんは自信ありげだったけど」

加賀「好きなものを人に薦めるときは、皆そういうものよ……はい、ポップコーンとコーラとホットドッグね」

瑞鶴「本格派ねー加賀さん。ありがと」

加賀「始めましょう」



――オナジユメヲ、オナジジカンニミルクライ――

――コノセカイニハナ、ミブントイウモノガアッテ――


瑞鶴「タイムスリップ物か」

加賀「お姫様と侍の恋愛、難しいわね」


――シンノスケノイナイセカイニ、ミレンナンテアルカ――

――センゴクジダイデモドコヘデモ、イッテヤロウジャナイノ――


瑞鶴「いい家族ねぇ」

加賀「…………」
325 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:54:07.52 ID:Ytnu0Cyk0

――ミナ、オサナイコロヨリシッテイルカオバカリダナ――

――ギニヨッテ スケダチイタス――

――オマエ、ニゲルノカ――


瑞鶴「…………」

加賀「(ぐ、く……)」 ←タオル噛んでる


――オマエノイウトオリ、サイゴニ、ソレヲツカワナイデヨカッタ――

――オイ、アオゾラザムライ――



瑞鶴「……ふー、良かったわ……正直ちょっとなめてたわね、ねえ加賀さん?」

加賀「ふぐっ、うう……ぐっ、ひぐっ、グスッ……」

瑞鶴「…………」

瑞鶴「そういえば結構涙もろかったわね」サスサス
326 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:56:36.10 ID:Ytnu0Cyk0

加賀「ありがとうございました提督、良かったです」キリッ

瑞鶴「…………」

提督「そうかそうか、それは何より」

加賀「他にもシリーズがあるのですか?」

提督「うん、色々評価が分かれてるけど」

瑞鶴「でしょうね。いい話ばっかりなら、親御さんに色々言われてないでしょうし」
327 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 18:59:23.24 ID:Ytnu0Cyk0

瑞鶴「ちょっと調べたけど、さっきのやつの1個前も感動ものらしいじゃない?」

提督「確かに、私はボロボロ泣いたけど。……扱ってる時代とか話題が複雑なんだよね、君たち世代にとっては」

加賀「私が見て判断します、見ましょう」フンスッ

瑞鶴(隠してるつもりなのかそうじゃないのか)

提督「そうか。それじゃ、せっかくだから鳳翔と一緒に見ようか?」

瑞鶴「そうね、私呼んで来るわ」
328 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 19:02:26.98 ID:Ytnu0Cyk0


――トウチャン、オラガワカル?――


加賀「おうっ、うぐっ……ぐす、ひくっ、ううう……」プルプル

瑞鶴「……大丈夫? 加賀さん」サスサス

加賀「だ、だいじょうぶ……ふううっ……」


――カゾクノイルシアワセヲ、アンタタチニモワケテヤリタイクライダゼ――


提督「やはり、この映画は大人になってからだと全然印象が違うな」

鳳翔「家族のために働くお父さんは、本当に格好いいですね」
329 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 19:04:31.98 ID:Ytnu0Cyk0


――アノネ オカアサン オボエテル?――


加賀「ううっ、ぐすっ、おかあさん、おかあさん……」

鳳翔「よしよし、感動して泣くことはとってもいいことですからね。加賀ちゃんは純粋で優しい子ね」ナデナデ

瑞鶴「……えーい」ガバッ

鳳翔「瑞鶴ちゃん?」

瑞鶴「私も私も、ね?」

鳳翔「はいはい」ナデナデ

加賀「……ぐすん」


提督(……家族か)

提督(蒼龍に話したこともあるし、自分も甘い考えではいられないな)

鳳翔「あなたあなた。こっちに来て、私も撫でて下さい。ねっ?」

提督「まったく……母性から、いきなり可愛くなるのは反則だろう」




<お題:鳳翔に甘える(瑞加賀編)>
330 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/19(金) 19:14:38.10 ID:Ytnu0Cyk0

お題ありがとうございました。なんとか昔に頂いたものを消化。12さん、まだ見て頂けていたら本当にすみません……

以降の予定ですが、幕間用小ネタと同時並行で第3話を考えたいです。
色々レスのあった勘違い系はちょっと長めにした方が面白そうなので、第3話でやります。
水着とかレスがいくつかあったので、舞台は何処かの海にしようかと思ってます。

ゆっくりお付き合い頂けますと幸いです。
それではまたお題や希望がありましたら、よろしくお願い致します。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/19(金) 19:21:49.19 ID:MS+x/9C5o
乙乙。見てるよ>12
どうあがいても不幸であった。提督鳳翔と絡んでないという点でも
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/19(金) 20:06:15.00 ID:PWtNtFkdO
乙!甘える鳳翔さんは卑怯(確信
空母寮の朝は…難しいかな…?
回想とかで一瞬で触れるとかでもいいんだがな…

戦国大合戦は泣きまくったの今でも覚えてるわあ…オトナ帝国はあの時は良さがよくわからなかったんだけど、今見るとまた変わるものなのかな
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/20(土) 00:57:14.95 ID:TL6e8GpcO
加賀さんが可愛すぎて鼻血出た
334 : ◆GoPzFNH1CI [sage saga]:2015/06/21(日) 02:40:47.04 ID:e+dmduNG0

お疲れ様です、短編投下です。短編の割にちょっと長め。

>>320,333
レスありがとうございます! すぐもらえるととても嬉しいです

>>331
うおっ、マジですか! 2か月近くもお付き合い頂いてすごい嬉しいです……
自分も正直気になりましたが……イケメン長門を代わりに……

>>332
甘える飛龍が最後に残ったので、そこに入れようかなと。
成長してるからこそ楽しめる良い映画だと思いますよ! 少なくとも自分はガチ泣きでした
335 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:42:36.99 ID:e+dmduNG0


幕間5 〜教えて鳳翔先生〜


翔鶴「蒼龍先輩、私思ったんですけど」

蒼龍「うん? どしたのいきなり」

翔鶴「提督はお母さんの、どのあたりが好きになったんでしょうね?」

蒼龍「そういえば聞いたことなかったなぁ」

翔鶴「私は比較的、ここへ来るのが後の方になったので。
蒼龍先輩なら、提督やお母さんをよく見ていらっしゃったんじゃないかと」

蒼龍「ううーん、多分、何処が好きって答えられない気がする」

翔鶴「というと?」

蒼龍「全部だよ全部。私から見ても、お母さんあらゆるところで隙がないもの」

翔鶴「……隙がないのが好k」

蒼龍「言わせないわよ」
336 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:47:37.08 ID:e+dmduNG0

翔鶴「思ったのはですね。お母さんをよーく見てみれば、提督に振り向いてもらえるヒントがわかるんじゃないかと」

蒼龍「そうかなー? 私たちがお母さんの真似しても意味ないんじゃないの。別な魅力で勝負すれば……」

翔鶴「それはわかるんですけど。艦載機の扱いはもちろん、
お料理とかの家事も負けてるって、空母としても女性としてもどうかなって思いません?」

蒼龍「……確かにそうかも。私もお料理は練習してるけど、お母さんと比べたらなぁ」

翔鶴「しかも、最近お母さんはオシャレも勉強なさってるんですよ。飛龍先輩や瑞鶴が色々教えてるんです」

蒼龍「本当に勝ち目無くなっちゃうね、今のうちにどうにかしないと」

翔鶴「それじゃ、こっそりお母さんを観察してみましょう。どこかしら隙があるかも……」
337 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:51:07.04 ID:e+dmduNG0





摩耶「――カスタードはこんな感じで良いのか?」

鳳翔「そうですね、もう少し混ぜた方がいいと思います……薄力粉はふるっておいたので、これ使って下さい」

摩耶「おう、サンキュー」

那智「……なぜ私まで手伝ってるんだ?」

摩耶「この間のパーティの準備で、色々言ってくれた礼だ。
もうお前にはばれてるってわかったから、色々利用させてもらうぜ」

那智「まったくもう……生地出来たぞ。これでいいか」

鳳翔「ええ、よく出来てますね。タルトレットなので、この小さい型に詰めて下さい」

那智「ああ、わかった」
338 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:54:38.62 ID:e+dmduNG0

那智「――しかしな、どうして突然菓子作りなんだ?」

摩耶「あー、それはな……普段食べる甘味と言えば、缶詰が多いだろ?」

那智「そうだな、酒保にはそれくらいしかないが」

摩耶「それに原材料も高めだから、いつも間宮に行けるわけじゃなし」

鳳翔「そうですね、駆逐ちゃんたちもあんまり行けませんね。缶詰は単調な味で物足りないかも」

摩耶「それでも喜んで食べてるのを見てると、その……もっと美味しく食べられねーかって、そう思ったんだよ」
339 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:55:51.89 ID:e+dmduNG0

那智「…………」

摩耶「なんだよその顔は!! アタシが菓子作りなんてガラじゃないのは自分が一番わかってるよ!!」

鳳翔「ふふっ、そんなことありませんよ。ねえ?」

那智「ああ。ちょっとお前の思いやりに感動しただけだ、気にするなよ」

摩耶「ふん、どうだか……出来あがってもあんまり食えねーぞ、チビ共優先だからな!!」

那智「はは、わかったわかった」

鳳翔「あ、今日は演習があるので。その子たちの分は私が持って行きますね」

摩耶「そうか、よろしく頼む」

鳳翔「ちゃんと、摩耶さんが作ってくれたって言っておきますからね。うふふ」

摩耶「い、いいよ別に……」
340 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 02:56:54.25 ID:e+dmduNG0

蒼龍「…………」[壁]д・)

翔鶴「…………」[壁]д・)

蒼龍「あれ、おかしいな……この鎮守府、女子力高めじゃない?」

翔鶴「摩耶さんは最古参の1人ですからね、お母さんにも色々教えてもらってるみたいですし」

蒼龍「参ったな、私ももっとお料理頑張らなきゃ」

翔鶴「流石に誰かに教えるほど、まだ上手くありませんからね……」
341 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:03:43.47 ID:e+dmduNG0





鳳翔「今さら言う必要も、ないかと思いますが――」

鳳翔「駆逐艦は装甲も薄いうえ、艦1隻の火力では航空機への対処は困難です」

鳳翔「――吹雪ちゃん、私が一番最初に教えたこと、覚えていますね?」

吹雪「はいっ! 僚艦との連携です!」

鳳翔「よろしい。対空砲火の密度は、陣形と僚艦との位置取りに大きく影響を受けます」

鳳翔「――叢雲ちゃん。当鎮守府の駆逐艦で、機銃よりも高角砲を優先装備している理由は?」

叢雲「はいっ! 機動部隊の護衛として、個艦よりも大型艦の防空を重視するためです!」

鳳翔「よろしい。ただし重視とは、身を呈してでもと言っているのではありません。
敵機の投弾を、最小限にするための戦術を磨くということです……」
342 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:05:27.69 ID:e+dmduNG0

鳳翔「――満潮ちゃん。初期装備である12.7cm連装砲から、
現在主装備である10cm連装高角砲に換装した際の、一番大きな違いはなんでしたか?」

満潮「はいっ! 対空戦闘用に、仰角を大きく取れるようになったことです!」

鳳翔「よろしい。その通りです……しかし、換装の際は皆さん、新しい主砲の扱いに、随分苦労しましたよね?」

鳳翔「――雪風ちゃん、その理由はわかりますか?」

雪風「はいっ!! わかりません!!」

鳳翔「よろし……ごほん」
343 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:09:04.72 ID:e+dmduNG0

鳳翔「……あの戦争での高角砲は、秋月型以前の駆逐艦には装備されていなかったのです。
つまり吹雪型、朝潮型、陽炎型である皆さんは、元々の艦の記憶によって装備を扱うのが難しい、ということです」

鳳翔「もちろんこれだけが理由である、というわけではありませんが、自分の命を預ける艤装と兵装をよく理解し……」

鳳翔「訓練を繰り返して、装備の習熟を行うことが大事なのです。わかりましたね?」

「「「はい!!」」」

鳳翔「本日の訓練は、輪形陣の中心に配置した正規空母の護衛です。評価は個艦でなく、護衛対象の損害状態で行います」

鳳翔「指揮は瑞鶴ちゃん、貴女が執るように。いいですね?」

瑞鶴「はいっ!」


鳳翔「正規空母が大破するか、私の攻撃を3回しのいだ時点で訓練は終了です――では、配置について」

「「「了解!!」」」
344 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:12:54.52 ID:e+dmduNG0

鳳翔「――ああ、言い忘れてましたが」

鳳翔「演習用魚雷の中に、1発だけ実弾を混ぜています。危ないので本気で避けるように」

「「「…………」」」

鳳翔「うふふ」


瑞鶴(実弾って……そんなことするわけないのに。最近のお母さん茶目っ気多いな)

吹雪(あ、最初期の鬼教官モードだ……あの頃は訓練の後よく吐いたなぁ)トオイメ

叢雲(いくら鍛錬積んで改二になっても、私たちのしごきは全然変わらないわね)トオイメ

満潮「……雪風、魚雷受けてくれない? あんたならどうせ全部不発でしょ」

雪風「え? 敵の魚雷って当たるものなんですか?」
345 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:14:46.58 ID:e+dmduNG0


蒼龍「…………」←双眼鏡

翔鶴「…………」←双眼鏡

蒼龍「相変わらずハードな訓練してるなぁ。どう翔鶴、勝てそう?」

翔鶴「絶対無理です……おかしいですよ、あの動き。どんな妖精さんが操縦してるんでしょう」

蒼龍「妙だよねぇ。お母さんの主力戦闘機は九六式艦戦、たまに零戦21型だけど」

翔鶴「烈風改を使っている赤城先輩、烈風601空の加賀先輩の、お2人合わせてようやく優勢だと仰ってました」
346 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:15:35.18 ID:e+dmduNG0

蒼龍「妖精さんとの信頼関係の差なのかなー。私も負けてないと思うんだけど」

翔鶴「ちょっと自信なくしそうです」

蒼龍「翔鶴は十分優秀だからね? 比較対象がぶっとんでるだけで」



『――わずか1回の攻撃で、旗艦含む4隻大破とは……』

『弛み過ぎです!! 演習海域を隊列維持のまま、之字航行で20往復!!』

『『『エー!?!?』』』

―― イマモンクイッタコハ 50オウフク!!

―― ヒェエーー!!!!
347 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:17:27.26 ID:e+dmduNG0





翔鶴「結局、お母さんの優秀さを再確認しただけでしたね……」

蒼龍「うん……ホントに、女として敵う所あるのかなって思うよね……」

鳳翔「――あら、私は、貴女たちから学ぶことがいっぱいあるんですよ?」

翔鶴「あ、お母さん! 演習お疲れ様です」

蒼龍「学ぶことって何かな?」

鳳翔「例えば翔鶴ちゃんは、明るいお洋服とか、アクセサリーがよく似合うわよね。
あまり詳しくない私から見ても、健康的でとっても可愛いと思うわ」

鳳翔「お洋服のセンスは勉強したいと思ってるの。今度一緒にお買い物、連れて行ってくれないかしら?」

翔鶴「は、はいっ!! もちろんです、お母さん!!」
348 : ◆GoPzFNH1CI [saga]:2015/06/21(日) 03:18:44.96 ID:e+dmduNG0

蒼龍「ねえねえお母さん、私は私は!?」

鳳翔「そうね、蒼龍ちゃんはいつもすごく元気よね。貴女の笑顔は、鎮守府の皆を元気にしてくれるわ」

鳳翔「それに、いつもうらやましく思っているの。貴女のその、まっすぐで積極的な性格がね」

蒼龍「えへへ、そうかなぁ〜」

鳳翔「ええ。……それで、貴女に聞きたいことがあったの」

蒼龍「なになに、何でも聞いて!!」


鳳翔「この間、まっすぐ積極的に……あの人をデートに誘ったわよね」肩ガシッ

蒼龍「」
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