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風俗嬢と僕
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809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 12:56:36.09 ID:cn2ghyR2O
「お客さん、そろそろ着きますよ」
その声で起こされると、もうサキの家はすぐそこという場所だった。妹はと言えば、私より先に起きてたらしく、詳細な場所を案内しているところだった。
「よく寝てたね、疲れてたの?」
その一言は、さっきまでとは少し違う、暖かさを帯びている言葉の気がした。どうしたんだろ。
「ちょっとね。サキこそ、体調は?」
「ん、割と良くなったかな。ごめんね、心配かけて」
タクシーはサキの指示通りにすんなり進んで、私が起きて間も無く、目的地に辿り着いた。
運転手にタクシーチケットを渡して、サキの自室に案内される。シンヤの家に初めて行った時より全然緊張する、なんていうのは、きっと彼に言ったら怒られるんだろうけど。
玄関にあるパンプスに見覚えがあるなと思ったら、私が以前撮影で履いたものだった。言葉にはしなかったけど、それが私の影響でなくとも、ちょっと嬉しい。
バッグを置いて時計を見ると、シンヤたちの試合があと10分残ってるかどうかくらいの時間だった。
「ごめん、テレビ借りていいかな?」
直接見ることは出来なかったけど、せめてテレビでくらいは見守ってあげないとバチが当たるかもしれない。
了承の言葉が返ってくると、リモコンを操作してお目当ての番組を探す。今日の試合は割と注目されてるらしく、放送が組まれていたはずだ。
適当にチャンネルを変えていくと、緑の芝生でドリブルをしようとする選手がアップで映ってきた。まだ幼く見える表情の彼は、対面のシンヤに勝負を仕掛けていく。
ボールが動いていく中で、ふと左上のスコアが視界に入ってきた。
「」
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